JP2011015512A - 電力制御システム、電力制御システムの制御方法及びプログラム - Google Patents

電力制御システム、電力制御システムの制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】IHクッキングヒータは、ブレーカが落ちないためにIHクッキングヒータの電力を削減する方法として、複数の加熱口が同時に使用されている場合、一律の割合で全ての加熱口を一定量削減していた。
【解決手段】電力制御装置3で電力削減が必要な状態を検知すると、電力削減要求を出力し、IHクッキングヒータ4は、IH優先度管理部37で管理した優先度に従って、加熱口や加熱モード別に優先度の低い順に出力電力の制御を行うことにより、使用者は優先度の高い加熱口や加熱モードを把握することができて、使用者が複数の加熱口を同時に使用する場合に重要だと思う調理を優先度が高い加熱口や操作モードを利用することにより、家庭内の電力に余裕が少ない場合でも円滑に調理を継続することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、家庭の電力幹線の電流制限器が動作して使用中の機器が電源遮断されてしまうことを防止するために機器の制御を行う電力制御システム、電力制御システムの制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、この種の電力制御システムとしては、例えば、複数のキッチン内電気機器の使用電力制御手段からの要求電力の合計がブレーカの容量を超えないように、予め定めた優先順位に従って各キッチン内電気機器に対する使用電力の削減幅を決定することで、使用電力がブレーカ容量を超えないように制御を行い、誘導加熱調理器の場合は加熱口の使用電力の供給または停止あるいは、各加熱口の使用電力を一律に削減するというものがある(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の電力制御システムの構成図である。
図9において、電力指令装置106d内に、加熱口使用電力一律削減決定手段118を設け、電力指令装置106dの使用電力削減幅決定手段114に要求電力超過量判定手段103から合計電力の超過量の入力があると、加熱口使用電力一律削減決定手段118が、複数のキッチン内電気機器1〜5のうちの一つである複数の加熱口101a、101b、101cを有する誘導加熱調理器101の使用電力制御手段108aに対し、全ての加熱口101a、101b、101cの使用電力を一律に削減するように指令することで、各加熱口101a、101b、101cのパワーがともに2000Wとなるように削減しても、ガス調理器並みの出力が得られ、使用者の作業性を損なうことがない。
あるいは、加熱口使用電力一律削減決定手段118の代わりに加熱口数削減決定手段を設けて、使用電力の削減が必要な場合に一つの加熱口の使用電力の供給停止または削減を指令することにより、加熱口を一つ停止しても、使用者の作業性を損なうことがない。
特開2008−99343号公報
しかしながら、従来の電力制御システムでは、誘導加熱調理器(以下、IHクッキングヒータと呼ぶ)は、ブレーカが落ちないためにIHクッキングヒータの電力を削減する方法として、複数の加熱口を使用されている場合、一律の割合で全ての加熱口を一定量削減するか、もしくは、どのような優先度で削減する加熱口を選択するか明確にされていなかった。
本発明は、IHクッキングヒータに優先度管理部を備え、各加熱口や操作モードなど毎に詳細に優先度を付与することにより、使用者の使い勝手を損なわず、使用者へのわかりやすさを配慮して電力削減を行いブレーカの遮断を防止する電力制御システム、電力制御システムの制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、通信ネットワーク部を介して接続された家電機器ま
たは商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムにおいて、前記家電機器及び前記アダプタは、家電機器または前記アダプタに接続された機器の消費電力を測定または把握する電力検知部を備え、前記電力制御装置は、前記商用電源の1つ以上の電気系統の電流を検知する電流検知部と、商用電源の電圧を検知する電圧検知部と、前記電流検知部と前記電圧検知部の検知情報から電力を算出する電力算出部と、家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと通信する送受信部と、前記電流検知部で検知した電流値が第一の所定電流値を超過した場合に前記家電機器またはアダプタに電力を削減するように削減電力情報を送信する削減電力要求部と、前記電流検知部で検知した電流値が第一の所定電流値よりも小さい第二の所定電流値以下を検知した場合に前記削減電力要求部により電力を削減された家電機器またはアダプタに使用可能な使用可能電力情報を送信する使用可能電力通知部を備え、前記家電機器は削減電力情報または使用可能電力情報を受信するとモード別に出力電力の制御を行うことを特徴とした電力制御システムである。
本発明の電力制御システム、電力制御システムの制御方法及びプログラムは、前記家電機器は削減電力情報または使用可能電力情報を受信するとモード別に出力電力の制御を行うことにより使用者は優先度の高いモードを把握することができて、使用者は複数のモードを利用して調理を行う場合、重要な方の調理は、優先度高い操作モードを利用することにより、使用者の使い勝手を損なわず、家庭内の電力に余裕が少ない場合でも円滑に調理を継続することができる。
さらに、電力制御装置側は、機器側の運転モードなどの設定状態や消費電力状態を意識しなくても良く、必要な削減電力を機器に送信するだけで、機器側は複雑な制御処理をしなくても、受信した削減電力要求に従って、電力抑制すればよいので、複雑な情報処理機能も不要なため、安価にシステムを構築できる。
本発明の電力制御システムのシステム構成図 電力制御システムの電力制御装置とIHクッキングヒータのブロック図 電力制御システムの電力を削減していく動作を示すシーケンス図 IHクッキングヒータの電力削減処理を示すフローチャート IH優先度管理部で管理するデータテーブルを示す図 電力制御システムの電力削減を解除していく動作を示すシーケンス図 IHクッキングヒータの電力抑制解除制御処理を示すフローチャート IHクッキングヒータの電力削減時と電力抑制解除時に説明に用いる一例パターンを示す図 従来の電力制御システムのブロック図
第1の発明は、通信ネットワーク部を介して接続された家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムにおいて、前記家電機器及び前記アダプタは、家電機器または前記アダプタに接続された機器の消費電力を測定または把握する電力検知部を備え、前記電力制御装置は、前記商用電源の1つ以上の電気系統の電流を検知する電流検知部と、商用電源の電圧を検知する電圧検知部と、前記電流検知部と前記電圧検知部の検知情報から電力を算出する電力算出部と、家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと通信する送受信部と、前記電流検知部で検知した電流値が第一の所定電流値を超過した場合に前記家電機器またはアダプタに電力を削減するように削減電力情報を送信する削減電力要求部と、前記電流検知部で検知した電流値が第一の所定電流値よりも小さい第二の所定電流値以下を検知した場合に前記削
減電力要求部により電力を削減された家電機器またはアダプタに使用可能な使用可能電力情報を送信する使用可能電力通知部を備え、前記家電機器は削減電力情報または使用可能電力情報を受信するとモード別に出力電力の制御を行うことを特徴とした電力制御システムであり、前記家電機器は削減電力情報または使用可能電力情報を受信するとモード別に出力電力の制御を行うことにより利用者の使い勝手を損なわず、利用者へのわかりやすさを配慮して電力削減を行いブレーカの遮断を防止できる。さらに、電力制御装置側は、機器側の運転モードなどの設定状態や消費電力状態を意識しなくても良く、必要な削減電力を機器に送信するだけで、機器側は複雑な制御処理をしなくても、受信した削減電力要求に従って、電力抑制すればよいので、複雑な情報処理機能も不要なため、安価にシステムを構築できる。
第2の発明は、特に、第1の発明の電力制御システムにおいて、前記家電機器の1つは、操作モード別に優先度を設けた優先度管理部を備え、前記家電機器は前記電力制御装置から削減電力情報または使用可能電力情報を受信すると優先度管理部の優先度に従って電力削減を行うことを特徴としたものであり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、優先度によって電力削減がされるため使用者は優先度を知っておくと、複数のモードを利用して調理を行う場合、重要な方の調理は、優先度高い操作モードを利用することにより、使用者の使い勝手を損なわず、家庭内の電力に余裕が少ない場合でも円滑に調理を継続することができる。
第3の発明は、第2の発明の電力制御システムにおいて、前記家電機器の1つは、複数の動作部を備え、前記優先度管理部で管理する優先度は、動作部別に設けることを特徴としたものであり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、動作部は加熱調理部として、加熱調理部別に優先度が設けられるため、使用者は複数の加熱調理部を使用して加熱調理する時、重要な調理を行う場合、優先度が高い加熱調理部を使用して調理すると、調理に時間がかかってできないことや加熱不良で調理の出来栄えが悪くなることを回避できる。さらに、使用者は優先度の高い加熱口や操作モードを把握することができて、使用者が複数の加熱口を同時に使用する場合に重要だと思う調理を優先度が高い加熱口や操作モードを利用することにより、家庭内の電力に余裕が少ない場合でも円滑に調理を継続することができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明の電力システムにおいて、前記家電機器の1つは、前記電力制御装置から削減電力情報を受信したときと、使用可能電力情報を受信したときとで前記優先度管理部の制御の優先度を別々に設けることを特徴としたものであり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、IHクッキングヒータの優先度をさらに詳細に規定することにより、さらに使用者への利便性を向上させることができる。
第5の発明は、特に、第2〜4の発明の電力システムにおいて、前記家電機器の1つは、操作モードを手動系モードと出力電力を自動制御する自動系モードに分類して前記優先度管理部の優先度を付与することを特徴としたものであり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、さらに優先度を詳細に規定して、特に炊飯などの自動系を優先度高くすることにより、家庭内の電力に余裕がない場合でも炊飯が止まらないようにしておいしいお米を焚けるようにすることができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の電力システムにおいて、前記優先度管理部では、操作モードに対応する出力電力値情報を含み、自動系モードの場合は、自動制御中の出力電力の最大出力電力値を出力電力値情報として適用することを特徴としたものであり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、自動系の場合はシーケンス中の最大出力電力を出力電力値情報として規定するため、一旦、自動調理が電力削減により停止されて
も使用可能電力が最大出力電力より大きい電力値でないと自動調理の復帰許可をさせないため、自動調理シーケンスにより頻繁に電力削減と復帰許可が繰り返されるという動作を防止できる。
第7の発明は、特に、第5または6の発明の電力システムにおいて、電力削減する優先度において、前記電力制御装置から削減電力情報を受信したときに電力削減する自動系のモードの優先度は、手動系よりも高くして電力削減されにくくしたことを特徴としたことにより、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、特に自動系として自動系は調理メニューにフィットしたパターンの自動調理シーケンスを行っており、例えば自動調理メニューとして「炊飯」を行った場合には、一旦停止してしまうと、お米の焚き具合に大きく影響を及ぼすため、自動系は優先度を高くすることによりできるだけ自動調理を中断しないようにできる。
第8の発明は、特に、第2〜7の発明の電力システムにおいて、前記家電機器の1つは報知部を備え、前記報知部は、前記電力制御装置から使用可能電力の情報を受信したとき、電力削減する前のモードまたは出力電力に戻せる状態であれば、音または音声または表示等で報知を行うことを特徴としたものであり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、電力削減された後、復帰できる状態になったことを使用者は知ることができる。なお、出力電力の自動復帰は行わず、あくまで安全確認のため使用者の操作によって復帰させる。
第9の発明は、通信ネットワーク部を介して接続された家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムの制御方法において、前記家電機器の1つは、削減電力情報を受信するステップと、電力を削減する優先度を付与したテーブルから削減する内容を決定するステップと、削減する内容を応答するステップと、電力を削減した場合は使用者へ報知するステップとからなる家電機器の制御方法であり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、加熱口や操作モード別に優先度の低い順に出力電力の制御を行うことにより、使用者は優先度の高い加熱口や操作モードを把握することができて、使用者が複数の加熱口を同時に使用する場合に重要だと思う調理を優先度が高い加熱口や操作モードを利用することにより、家庭内の電力に余裕が少ない場合でも円滑に調理を継続することができる。
第10の発明は、通信ネットワーク部を介して接続された家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムの制御方法において、前記家電機器の1つは、使用可能電力情報を受信するステップと、電力抑制を解除する優先度を付与したテーブルから使用可能状態になったかを判定するステップと、判定した結果を応答するステップと、電力抑制が解除できる場合は使用者へ報知するとからなる家電機器の制御方法であり、例えば前記家電機器がIHクッキングヒータの場合、使用者は電力削減された後、復帰できる状態になったことを使用者は知ることができる。
第11の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明の電力制御システムの機能の少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラムである。そして、プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の冷蔵庫または冷蔵庫システムの少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の電力制御システムのシステム構成図、図2は、電力制御システムの電力制御装置とIHクッキングヒータのブロック図である。
本発明の第1の実施の形態では、単相3線式200Vを家庭内に引き込んだ分電盤1の入力側の電源ラインに電流クランプ2を挟み、入力電流L1、L2を電力制御装置3で測定する。分電盤内には、図示はないが定格電流以上ながれると電力の供給を遮断するブレーカが備えられている。なお、ブレーカは、L1相またはL2相の片相の電流値が所定値以上流れた場合に遮断するタイプやL1相とL2相の両相を合計した電流値が所定値以上流れた場合に遮断するタイプなどがあるが、本実施の形態では、後者のL1相とL2相の両相を合計した電流値が所定値以上流れた場合に遮断するタイプのブレーカを想定して説明する。
また、分電盤の出力ラインには、AC200V系としてIHクッキングヒータ4、AC100V系として、L1相にエアコン7aが接続されたアダプタ5aが1台とドライヤ8が1台、L2相にエアコン7bが接続されたアダプタ5bが1台接続された構成とする。また、電力制御装置3とIHクッキングヒータ4とアダプタ5a、5bには、無線通信機6が内蔵されていて情報の伝達を行うことができる。なお、無線通信方式としては、特定小電力無線を使用し400MHz帯の伝送周波数を用いて通信を行う。
なお、機器ユニット9は、無線通信機6を備えていて同一システム内の空間で伝送される無線通信データを傍受することができ、各機器の情報を収集することができる。また、内部にはソフトウェアとしてWebサーバを搭載していて、文字や画像などが表示できるような表示手段は持たないため安価に構築できるユニットである。
また、機器ユニット9とテレビ10は、汎用的なネットワークでハブ201を介して接続されている。テレビ10にはWebブラウザが備えられていて、汎用的なネットワークを介して、テレビ10やパソコン(図示なし)などのWebクライアント機能を備えた機器のWebブラウザを利用して画面表示により機器ユニット9で収集した情報などを閲覧することができる。
なお、汎用的なネットワークとは、物理的には特に指定するものではなく、HTTPプロトコルで送受信が可能なネットワーク網であれば、何でも構わない。
また、テレビは、モデム/ルータ202を介して、インターネットに接続可能である。
また、実際の家庭では、他にも多数の機器が接続されるが、説明を簡略化するため上記構成として、以下、説明していく。
図2は、電力制御システムの電力制御装置3とIHクッキングヒータ4のブロック図であり、電力制御装置3は、単相3線式200VのL1相の電源系統ラインに流れる電流を測定するL1電流検知部11aとL2相の電源系統ラインに流れる電流を測定するL2電流検知部11bと、L1相またはL2相の電圧を測定する電圧検知部12があり、L1電流検知部11aとL2電流検知部11bと電圧検知部12で測定した電流値と電圧値をもとに電力算出部13で電力値を算出する。なお、電力は、L1相の入力電力値、L2相の入力電力値、L1とL2の両相の合計の入力電力値などを算出する。
制御部14は、入力した情報やデータを演算処理したり、制御信号、データの生成や送出を行う。
電流上限値設定部15は、L1相とL2相に流れる電流値の上限値を設定する。上限値の設定は、初期値として予め設定しておき、変更が必要な場合は、スイッチなどの入力手段や、外部端子を付けて、専用端末やパソコンなどから設定できるようにすればよい。本実施の形態では、初期値=30Aを利用することとする。なお、ここでL1相とL2相に流れる両相の合計の電流値が設定した上限値を超過すると機器に対して電力削減を行うように指示を出していく。また、電力削減した後は、L1相とL2相の合計電流値が上限値の90%以下になれば電力に余裕ができたということで電力削減した機器に対して電力削減を抑制する指示を出していく。なお、上限値の90%の数値は、機器に対して頻繁に電力削減をしたりしないようにヒステリシスを考慮したものであり一例の数値である。
優先度設定部16は、機器の使用優先度を判別するものである。優先度の設定は、例えば、機器側にディップスイッチを設けて使用者が設定し、機器が電源投入時もしくは設定が切替えられたときに、電力制御装置3に優先度情報の送信を行い、電力制御装置3は機器から優先度情報を受信して優先度設定部16で機器の優先度を設定、把握して、管理部18で管理するデータの優先度情報を更新する。また別の方法としては、機器ユニット9とテレビ10を利用して、テレビ画面上に優先度設定画面を表示させて、テレビ画面上でテレビのリモコンを使用して接続された機器の優先度を使用者が自由に設定できるようにしてもよい。
管理部18は、前述の優先度情報や、機器の使用電力情報、機器の電力抑制制御状態などの設定値や状態をデータとして管理して機器の使用電力情報以外の情報は、EEPROMなどの不揮発性メモリに記憶して電源遮断時があっても、データが消去されないようにしておく。
使用可能電力通知部19は、電流上限値設定部15で設定された電流上限値とL1電流検知部11aやL2電流検知部11bで測定した電流値の差分を演算し、機器からの問い合わせや、電力抑制している機器に、差分をベースとした使用可能電力値を含む情報を使用可能電力通知信号として機器に送信する。つまり、機器側は、使用可能電力通知信号を受信すると、この使用可能電力値以内の電力であれば、さらに使用できるということを意味する。特に、電力抑制している機器がある場合は、電流上限値設定部15で設定した上限値の90%以下になると使用可能電力通知信号を送信する。
削減電力要求部20は、電流上限値設定部15で設定された電流上限値よりもL1電流検知部11aまたはL2電流検知部11bで測定した電流値が超過した場合、分電盤のブレーカが落ちる可能性があるため、機器側に使用電力を削減するように超過分を削減電力値として削減電力要求信号を送信する。つまり、機器側は、削減電力要求信号を受信すると、使用電力を削減する。
送受信部21は、無線通信を行う通信ネットワーク部50を介して、データの送受信を行う。
報知部22は、ブザーやスピーカ等を用いて音で警告等を報知する。IHクッキングヒータ4は、4つの加熱口41を備え、3つのIHコイル41a、41b、41cと1つのグリル41dの機能を有したものを利用し、IHコイル上では、出力レベルを段階的に設定可能な手動系の「加熱」や、自動調理系の「揚物」、「加熱調理」などの機能が使用者が選択して使用できる。また、グリルはヒータで制御するもので、「魚焼」、「グラタン」など数種類のシーケンスパターンによる自動調理系の調理モード(加熱モード)を選択できる。なお、自動調理系とは、時間と出力電力の関係のシーケンスパターンで決まった時間、調理する調理モードや、温度センサや赤外線センサ等を利用して出力電力を自動的にコントロールして調理を行う調理モードなど機器にお任せして調理ができる便利な機能であり、手動系は、選択した加熱のレベルに応じて一定の火力(電力)が出力される機能
である。なお、IHクッキングヒータの加熱等の原理に関しては周知されたものとして説明および図示を省略する。
IHクッキングヒータ4は、200Vの片相の電源系統ラインに流れる電流を測定する電流検知部31と、電圧を測定する電圧検知部32があり、電流検知部31と電圧検知部32で測定した電流値と電圧値をもとに電力算出部33でIHクッキングヒータ4の使用電力値を算出する。
制御部34は、入力した情報やデータを演算処理したり、制御信号、データの生成や送出を行う。
操作部35は、IHクッキングヒータ4の各IHコイルやグリルにおいて、「加熱」、「揚物」、「加熱調理」、「湯沸」などの機能を選択するボタンなどのスイッチで構成されている。
なお、操作部35のスイッチは静電スイッチやタクトSW、タッチパネルなどで構わない。また、表示部36は、操作部35で選択した機能のモード表示や運転動作中の動作状態などをLEDや液晶パネルで表示する。
IH優先度管理部37は、各IHコイルやグリルの加熱モードと優先度および必要な電力に変換するテーブルである(詳細説明は後述するが、図5にテーブル例を示す)。
必要電力送信部38は、使用者が操作した内容をIH優先度管理部37のテーブルを参照して必要電力を電力制御装置3に問い合わせる。
機器出力電力決定部39は、問い合わせた結果あるいは、電力制御装置3から使用可能電力通知信号を受信したとき、受信した情報に含まれる使用可能な電力値に対してIH優先度管理部37のテーブルを利用して、使用可能な電力値内の最大電力の加熱モードを決定して、制御部34を介してIHCH制御部40により決定した加熱モードに対する各加熱口への出力電力制御を行う。
また、IHクッキングヒータ4は、電力制御装置3から電力削減要求信号を受信するとIH優先度管理部37のテーブルを参照し、優先度の低い順に削減する加熱モードを選択し、削減電力値以上が削減するまでテーブルの検索を繰り返す。
次に、本発明の電力制御システムの電力を削減していく動作を図3のシーケンス図、図4のフローチャート及び図5のデータテーブルを用いて説明する。
図3は、電力制御装置で所定値以上の電力を検知したときに各機器の電力削減を行う動作を示すシーケンス図である。
図3では、電力制御装置3において、制御部14でL1電流検知部11aとL2電流検知部11bで検知した電流値の合計が電流上限値設定部15で設定した電流値(本実施の形態では、30A)を超過したことを判断すると(S31)、家庭内の電力を使いすぎということで報知部22は音や表示などで警報報知を行い(S32)、削減電力要求部20は優先度設定部16で設定された優先度の低い機器順に機器を選択し、送受信部21より電力削減要求信号を送信する(S33)。なお、電力削減要求信号に含まれる情報は、電力値であり、例えば、電流上限値設定部15で設定した電流値より5A超過したと制御部14が判断した場合は、電力値換算を行い500W(5A×100V)を削減要求する電力値とする。つまり、電流上限値設定部15で設定した閾値のオーバー分を電力値に換算
して削減要求する。ここでは説明を簡略化するため、機器は、IHクッキングヒータとアダプタ(エアコン接続)の2つが制御対象可能な機器として存在することとし、IHクッキングヒータがアダプタより優先度が高く設定されていることとする。
電力削減要求信号を受信したアダプタはエアコンをOFFする。アダプタはリレーなどのスイッチング手段でエアコンをOFFする方法やリモコン発光素子を備えてリモコン信号を送信することでOFFしても構わない。また、OFFでなくても運転モードを送風モードに変更したりコンプレッサの回転数を低減するなどで電力を削減する。
また、アダプタは、削減する電力を応答する(S35)。
電力制御装置3は、アダプタからの応答を送受信部21で受信し、受信した情報を制御部14で解析してアダプタからの応答の削減電力値が(S31)の閾値のオーバー分より少なかった場合は(S36)、まだ必要な削減電力が不足しているため、削減電力要求部20が、不足分の電力値を含む情報の電力削減要求信号を次の優先度の機器(ここではIHクッキングヒータ)に対して送受信部21より削減要求信号を送信する(S37)。具体例としては、(S33)で削減要求800Wの電力削減要求信号を送信したとき、アダプタが削減可能な電力として500Wの削減電力応答信号を返信した場合、不足分として差分値の300W(800W−500W)を次の優先度のIHクッキングヒータに送信することになる。
IHクッキングヒータは、電力削減要求信号を送受信部21で受信すると制御部34は受信した情報を解析し、電力抑制制御を行い(S38)、結果として機器出力電力決定部39で決定した削減電力値を含む情報を削減する電力の応答として、電力削減要求信号を送信する(S39)。なお、電力抑制制御(S38)の詳細動作については、図5の説明として後述する。
例えば、(S31)で、電力値換算で800Wオーバーしていた場合、800Wの削減が必要となる。もし、アダプタに接続されたエアコンが500Wで動作していれば、エアコンを停止させても300W不足するためIHクッキングヒータに300W削減要求を行うことになる。
ここで、IHクッキングヒータは複数の加熱口を使用していた場合、図5に示すテーブルで使用中の加熱口及び加熱モードの中で優先度Aの低い順に電力の削減を行っていく。
IHクッキングヒータの優先度Aの低い順に電力削減を行っていく動作を図4のフローチャートに示す。図4では、図5のテーブルより使用中の加熱口及び加熱モードの中から優先度Aより一番低い優先度を検索する(S41)。
図5は、IH優先度管理部37で管理するデータテーブルを示す。
IHクッキングヒータの各加熱口(左IH、右IH、後IH、グリル)毎に「加熱モード」、「電力」、「優先度A」、「優先度B」を設けている。「加熱モード」は利用者が操作パネルで選択するモードを示す。手動系として左IH、右IHはレベル1〜10の10段階(以下、L1〜L10と記載する)、後IHはレベル1〜レベル6までの6段階(以下、L1〜L6と記載する)で好みの火力を選択することが可能である。また、自動調理系として左IHや右IHは揚物や炊飯が選択可能である。またグリルはヒータで加熱を行うことができ、自動調理系として魚焼、グラタンのメニューが用意されている。
「電力」と記載された項目は、IHやヒータの出力電力を示している。なお、自動調理
系は、出力電力パターンを変えており、1回の調理で行われるシーケンスで最大の出力電力を記載している。特に、自動調理系の加熱モードが電力削減されて停止してしまった後、再度復帰させる条件として、シーケンス中の最大電力値以上が電力制御装置3から使用可能電力通知信号が送られてこないと、自動調理の動作許可をさせないことでブレーカが落ちないようにしている。
「優先度A」とは、電力制御装置3から電力削減要求信号がきた場合に、削減する優先度を記載している。複数の加熱口を同時に使用している場合にこの優先度で削減する加熱口を選択する。なお、優先度の数値は大きい方が高くなっていて、数値の小さい方から削減していく。例えば、左IH=L5、右IH=L5で使用していた場合に電力削減要求信号が送信されてくると右IHの火力出力の方を削減する。
「優先度B」とは、電力削減されてしまった後、電力制御装置3で主幹電流に余裕ができたとき、使用可能電力通知信号が送られてくる。IHクッキングヒータは使用可能電力通知信号を受信したとき、複数の加熱口が電力削減されていた場合に復帰可能な優先度を示している。
図4の説明に戻り、制御部14で判断し手動系であれば(S42)、機器出力電力決定部39は、制御部34を介してIH優先度管理部37を参照しレベルを1つダウンして削減可能な電力を算出する(S43)。また、自動調理系であれば、自動調理を停止(0W)させる(S45)。
削減要求電力以上の削減電力が確保できなければ(S44)、(S41)に戻り同様の処理を繰り返していく。
具体例として、図8に示すIHクッキングヒータの各加熱口と加熱モードの状態の一例を用いて説明する。
図8に示すように、左IH=L5動作、右IH=炊飯動作、後IH=L2動作、グリル=OFFの状態で、電力制御装置3より削減電力要求500Wを受信したケースを説明する。つまり、500W電力削減が必要である。ここで、使用していない加熱口を除いて優先度の最も低いのは、後IHの優先度=2であり、後IHをL2→OFFまで下げると400W削減できるが、まだ削減が足りない。よって次の優先度を探すと左IHになり、左IHをL5→L4に落とすと200W削減ができて計600Wの削減が可能となる。
よって、図8の2)に示す加熱モードで火力(電力)が出力される。このようにして、ブレーカを落とすことなく安心してIHクッキングヒータを使用することができる。さらに、自動調理の炊飯も停止しないので、使い勝手としても非常に良い。
このように削減可能な削減電力を確保するまで、優先度に従ってレベルダウンやあるいは自動調理をOFFする。各加熱口に対してOFFまでダウンすると、該当の加熱口はこれ以上削減不可能なので、(S41)では、別の加熱口を選択することになる。そして同様に手動系であれば、レベルを1つずつダウンしていく。このように機器出力電力決定部39は、制御部34を介してIH優先度管理部37を参照し、削減電力を確保するまで各加熱口の設定値を決定していく。
また、制御部34が判断し、少しでも電力削減した場合には(S46)、使用者が選択した加熱モードの火力(電力)出力が抑制されることを知らせるため表示部36でLEDランプを点灯させるなどの方法で報知を行い(S47)(勿論、図示しないがブザー等の音による報知でもよい)、機器出力電力決定部39により各加熱口に対して決定した火力
(電力)の出力を制御部34を介してIHCH制御部40より行う(S48)。
勿論、図2に記載していないが報知方法として表示部だけでなく、ブザーや音声などで報知するとさらに、電力が削減されたことを使用者は気づきやすくなるし、表示についてもどの加熱口がどの加熱モードに制御されたかをわかるような表示にすると使用者は状況がよくわかり、ブレーカも落ちることがない。
なお、図5に示すように、優先度Aについては、自動調理系は出力電力を変化させたシーケンス制御を行っていて加熱調理が停止してしまうと、調理内容に支障が出るため、手動系より優先度を高く設定している。特に炊飯の場合はお米の焚き具合に多大な影響が出るので優先度を最も高くして、自動調理をできるだけ停止にならないようにしている。
次に、本発明の電力制御システムの電力削減を解除していく動作を図6のシーケンス図、図7のフローチャート及び図5のデータテーブルを用いて説明する。
図6は、電力制御装置で所定値以下の電力を検知した後、電力削減を行っていた機器に対して電力削減を解除する動作を示すシーケンス図、図7は、IHクッキングヒータの優先度Bの低い順に電力削減を解除していく動作を示すフローチャートである。
図6では、電力制御装置3で、制御部14の判断でL1電流検知部11aまたはL2電流検知部11bで検知した電流値の合計値が電流上限値設定部15で設定した電流値(本実施の形態では、30A)の90%以下に低下すると(S61)、報知部22より家庭内の電力に余裕ができたということで音や表示などで警報報知を解除する(S62)。そして今度は、優先度設定部16で設定された優先度の高い機器順に、送受信部21より使用可能電力通知信号を送信する(S63)。ここでは、機器は、IHクッキングヒータとアダプタ(エアコン接続)の2つが制御対象可能な機器として存在することとし、IHクッキングヒータがアダプタより優先度が高く設定されているため、IHクッキングヒータに対して、使用可能電力通知信号が送信される。なお、使用可能電力通知信号に含まれる情報は、電力値であり、例えば、電流上限値設定部15で設定した電流値30Aに対してL1電流検知部11aまたはL2電流検知部11bで検知した電流値の合計値が90%の27Aであった場合、差分値の3Aを電力値換算を行い300W(3A×100V)を使用可能通知とした電力値とする。
IHクッキングヒータは、使用可能電力通知信号を送受信21で受信すると制御部34は受信した情報を解析し、電力抑制解除処理を行い(S64)、結果として機器出力電力決定部39で決定した使用可能な電力値を含む情報を電力抑制解除が可能か否かの応答として使用可能電力通知応答信号を送信する(S65)。なお、電力抑制解除処理(S64)の詳細動作については、図7の説明として後述する。
IHクッキングヒータは、使用可能電力通知信号を受信すると電力抑制解除処理を行う。電力抑制解除処理は図7のフローチャートを用いて説明する。
図7では、まずは図5のテーブルより電力削減中の加熱口及び加熱モードの中から優先度Bより一番高い優先度を検索する(S71)。
続いて、制御部14は手動系か自動調理系かを判別し(S72)、手動系であれば、機器出力電力決定部39は、制御部34を介してIH優先度管理部37を参照し削減された状態のレベルから1つレベルをアップさせる(S73)。もし電力削減される前の設定レベルに戻ったのであれば(S74)、別の加熱口の検索に戻る。まだ電力削減される前の設定レベルに戻っていなければ、使用可能電力値とレベルアップ分の差分値を比較し(S
75)、使用可能電力以内で設定レベル以内の最大レベルを探していく(S75)。
具体的な例として、図8の2)の状態に示すように左IHと後IHが電力削減された状態の時に、電力制御装置3で電力に余裕が出来て使用可能電力値=300Wを受信したとすると、現在、電力削減されているのは、左IHと後IHである。この2つの優先度Bを比較すると左IHの方が高いので、左IHを優先的にレベルアップできるか確認していく。左IHはL4→L5の元の加熱モードへ戻しても200Wしか増加しないので元に戻せる。残り100Wの使用がまだ使用可能だが、次の優先度の後IHはOFF→L1に上げるには300W必要となり不足しているので、このケースでは左IHのみ火力をレベルアップさせることが可能ということになる。
このように機器出力電力決定部39は、制御部34を介してIH優先度管理部37を参照し、使用可能電力値内で優先度Bに従って各加熱口が復帰可能か判断し、使用可能電力値内を超えない範囲で各加熱口の設定値を決定していく。
また、電力削減されていた加熱口のうち1つでも手動系であればレベルアップ、自動調理系であれば自動調理復帰が可能な状態、つまり、使用電力調整量が0Wより大きい場合になったのであれば(S77)、機器出力電力決定部39により使用者に電力削減解除が可能なことを表示部36でLEDランプを点滅させるなどの方法で報知する(S78)。勿論、図2に記載していないが報知方法として表示部だけでなく、ブザーや音声などで報知するとさらに、電力の削減が解除できる状態になったことを使用者は気づきやすくなる。
また、表示については、どの加熱口が電力を上げることが可能なのかがわかるようにすれば、使用者はさらに使い勝手がよくなる。
なお、(S73)や(S76)のレベルアップや自動調理ONという表現は、あくまでテーブル内の電力値を参照するためであり、電力の出力には反映させない。一旦電力削減した加熱口に対して、電力に余裕ができたから勝手に火力(電力)を戻すと電力削減する前の状態によるが沸きこぼれを起す可能性があり、安全のため使用者には火力(電力)が上げられる状態になったことを音や表示などで知らせて使用者が確認して操作することにより、電力削減されていた加熱口のレベルをアップさせたり自動調理を復帰させたりする。
また、図5に示すように、優先度Bについては、自動調理系はシーケンス中の電力変化があることとシーケンス中の最大電力値が大きいこともあり、複数の加熱口を使用していた場合に少しでも調理ができるように手動系の方を優先順位を高くしている。
以上のように、図5に示すような加熱モードとそのモードに対応する電力及び電力を削減するときの優先度A、電力抑制された後の電力抑制解除状態を知らせる優先度Bを決めておくことで、使用者は優先度の高い加熱口や加熱モードを把握することができて、使用者が複数の加熱口を同時に使用する場合に重要だと思う調理を優先度が高い加熱口や加熱モードを利用することにより、家庭内の電力に余裕が少ない場合でも円滑に調理を継続することができる。
また、IHクッキングヒータの電力削減時や電力削減抑制時には図5のテーブルに示す加熱モードに対応する電力値を電力制御装置から送られてくる使用可能電力や削減電力で比較したため、加熱モードを1段階変化させたときの電力差分値で制御することになる。例えば、図5のテーブルで左IH=L5だと900Wで、もし100Wだけ削減が必要な場合、左IH=L4にすると200Wと必要以上に削減するケースもある。つまり、表示
部で800Wで動作しているということを明示すれば、必要最低限の電力削減をするだけですむので、家庭内の限られた電力を一層、効率的に使用することができる。
また、優先度Aの設定では、優先度の高い順に、手動系では左IH、右IH、後IHの順としたが、使用者が表示部で優先度を設定変更できるようにすると、さらに使用者の使い勝手がよくなる。また、設定変更手段として、テレビ10画面を利用して設定できるようにすればビジュアル的でわかりやすく使用者が優先度を設定できるようになる。
また、電力制御装置が機器に削減電力要求を行う所定値をブレーカ遮断の定格値に設定しておけば、電力制御装置が検知した電流値が所定値以上になっても、優先度の低い機器の電力抑制を行うことにより、ブレーカが遮断してしまうことを防止でき、定格電流容量内を有効的に活用して機器の稼動をさせる。また、電力制御装置側は、機器側の運転モードなどの設定状態や消費電力状態を意識しなくても良く、必要な削減電力を機器に送信するだけで、機器側は複雑な制御処理をしなくても、受信した削減電力要求に従って、電力抑制すればよいので、複雑な情報処理機能も不要なため、安価にシステムを構築できる。
また、測定する電源系統で定格電流以下に余裕ができた場合には、電力抑制状態である機器の中から優先度の高い順に、使用可能電力通知信号の送信を行うことで通信トラフィックを効率化し、機器の電力抑制状態を緩和もしくは電力抑制解除するため、さらに、定格電流容量内を有効的に活用して機器の稼動をさせるというものである。
また、電力削減抑制制御処理において、電力を少しでも上げられる状態になれば、使用者へ報知を行い、電力を上げる動作は使用者の確認の上、操作により行うこととしたが、温度センサや画像センサ等で加熱口上の調理鍋の状態が精度良く把握できて火力(電力)を戻しても沸きこぼれの心配がなければ、自動的に火力(電力)を元に戻しても構わない。
また、本実施の形態では、通信ネットワーク部として配線が不要な特定小電力の無線通信でデータの送受信を行ったが、電灯線通信や有線接続であっても構わない。
なお、本実施の形態では、IHクッキングヒータを用いたが、同様に同一機器内で同時に複数の動作を設定、動作させることができる機器であれば、どのような機器であってもよい。
本実施の形態では優先度を示す数値が小さいものほど優先度が低いものとして説明したが、優先度を示す数値と実質的な優先度の関係性をどのように定義するかは設計事項であり、発明の思想を逸脱しない限りで、優先度を示す数値と実質的な優先度の関係性を定義できる。
なお、本実施の形態はいずれも電力制御システムの手段の全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムとしても同様の構成でできるものである。
なお、本実施の形態で説明した手段・部は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる電力制御システム、電力制御システムの制御方法及びプログラムは、家電機器としてIHクッキングヒータを用いたが、複数のモードが設定できて同時に動作させることができる機器であれば、同様に優先度を付与することで同様の方法が適用できる。
3 電力制御装置
4 IHクッキングヒータ
5a、5b アダプタ
6 無線通信機
11a、11b 電流検知部
12 電圧検知部
13 電力算出部
19 使用可能電力通知部
20 削減電力要求部
21 送受信部
37 IH優先度管理部(優先度管理部)
41 加熱口(動作部)
50 通信ネットワーク部

Claims (11)

  1. 通信ネットワーク部を介して接続された家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムにおいて、
    前記家電機器及び前記アダプタは、
    家電機器または前記アダプタに接続された機器の消費電力を測定または把握する電力検知部を備え、
    前記電力制御装置は、
    前記商用電源の1つ以上の電気系統の電流を検知する電流検知部と、
    商用電源の電圧を検知する電圧検知部と、
    前記電流検知部と前記電圧検知部の検知情報から電力を算出する電力算出部と、
    家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと通信する送受信部と、
    前記電流検知部で検知した電流値が第一の所定電流値を超過した場合に前記家電機器またはアダプタに電力を削減するように削減電力情報を送信する削減電力要求部と、
    前記電流検知部で検知した電流値が第一の所定電流値よりも小さい第二の所定電流値以下を検知した場合に前記削減電力要求部により電力を削減された家電機器またはアダプタに使用可能な使用可能電力情報を送信する使用可能電力通知部を備え、
    前記家電機器は削減電力情報または使用可能電力情報を受信するとモード別に出力電力の制御を行うことを特徴とした電力制御システム。
  2. 前記家電機器の1つは、操作モード別に優先度を設けた優先度管理部を備え、前記家電機器は前記電力制御装置から削減電力情報または使用可能電力情報を受信すると優先度管理部の優先度に従って電力削減を行うことを特徴とした請求項1記載の電力制御システム。
  3. 前記家電機器の1つは、複数の動作部を備え、前記優先度管理部で管理する優先度は、動作部別に設けることを特徴とした請求項2記載の電力制御システム。
  4. 前記家電機器の1つは、前記電力制御装置から削減電力情報を受信したときと、使用可能電力情報を受信したときとで前記優先度管理部の制御の優先度を別々に設けることを特徴とした請求項2〜3のいずれか1項に記載の電力制御システム。
  5. 前記家電機器の1つは、操作モードを手動系モードと出力電力を自動制御する自動系モードに分類して前記優先度管理部の優先度を付与することを特徴とした請求項2〜4のいずれか1項に記載の電力制御システム。
  6. 前記優先度管理部では、操作モードに対応する出力電力値情報を含み、自動系モードの場合は、自動制御中の出力電力の最大出力電力値を出力電力値情報として適用することを特徴とした請求項5記載の電力制御システム。
  7. 電力削減する優先度において、前記電力制御装置から削減電力情報を受信したときに電力削減する自動系のモードの優先度は、手動系よりも高くして電力削減されにくくしたことを特徴とした請求項5または6記載の電力制御システム。
  8. 前記家電機器の1つは報知部を備え、前記報知部は、前記電力制御装置から使用可能電力の情報を受信したとき、電力削減する前のモードまたは出力電力に戻せる状態であれば、音または音声または表示等で報知を行うことを特徴とした請求項2〜7に記載の電力制御システム。
  9. 通信ネットワーク部を介して接続された家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムの制御方法において、
    前記家電機器の1つは、削減電力情報を受信するステップと、
    電力を削減する優先度を付与したテーブルから削減する内容を決定するステップと、
    削減する内容を応答するステップと、
    電力を削減した場合は使用者へ報知するステップとを行う家電機器の制御方法。
  10. 通信ネットワーク部を介して接続された家電機器または商用電源と家電機器の間に接続するアダプタと電力制御装置で構成する電力制御システムの制御方法において、
    前記家電機器の1つは、使用可能電力情報を受信するステップと、
    電力抑制を解除する優先度を付与したテーブルから使用可能状態になったかを判定するステップと、
    判定した結果を応答するステップと、
    電力抑制が解除できる場合は使用者へ報知するステップとを行う家電機器の制御方法。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項記載の電力制御システムの少なくとも一部をコンピュータにて実現させるためのプログラム。
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