JP2011015474A - 巻線端末被覆の剥離方法および装置 - Google Patents

巻線端末被覆の剥離方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】巻線の端末被覆を自動的に剥離し得るようにする。
【解決手段】この巻線端末被覆の剥離装置は、支持テーブル16に装着される筒体12と、この先端部に設けられるガンヘッド11とを有しており、筒体12内にはガンヘッド11に設けられたワーク挿入口17に連通する剥離処理室18が形成されている。ガンヘッド11には相互に対向して対をなして複数の噴射ノズル44が設けられており、噴射ノズル44からは巻線端末Eに向けてブラスト材が吹き付けられる。巻線端末Eに吹き付けられたブラスト材は筒体12の基端部側に流れる気流により筒体12の外部に案内される。
【選択図】図1

Description

本発明は回転電機の鉄心に巻き付けられる巻線端末被覆を剥離する技術に関する。
回転電機としての電動機つまり電動モータや発電機つまりジェネレータは、積層鉄心を有しており、鉄心に形成されたスロットには被覆線からなる巻線がコイル状に巻き付けられている。インナーロータ型の回転電機は円筒形の固定子の内部に回転子が配置されており、アウターロータ型の回転電機はカップ状の回転子の内部に固定子が配置されている。
例えば、永久磁石型の同期電動機は、コイルが巻き付けられた円筒形の鉄心を有するステータと、永久磁石が設けられステータの内部に配置されるロータとを有している。ステータのスロットに巻き付けられた巻線からなるU,V,W相の各位相のコイルの引き出し側端末つまり巻線端末は、被覆部が剥離された状態で相互にロウ付けなどの溶接手段により電気的に接続されるとともに端子部材に取り付けられることになる。同様に、各相のコイルの中性点側端末も相互に溶接手段により接続されている。
巻線端末を端子部材等に接続する際には、各コイルの巻線端末の被覆部を剥離するために、従来では、特許文献1に記載されるような切刃を有する剥離工具を用いて手作業によりしてコイル端末の被覆部を剥離するようにしている。一方、特許文献2にはモータにより回転駆動される切刃により線材の被覆を剥離するようにした装置が記載され、特許文献3には複数本の被覆線を並べた状態としてこれをローラにより横方向に送りながら、切刃により被覆の切断と剥離とを行うようにした剥離装置が記載されている。
特開平9−51617号公報 特開平4−325813号公報 特開平10−174239号公報
従来のように、剥離工具を用いて手作業によりコイルの巻線端末の被覆部を剥離するには、剥離作業に熟練を要し、芯線部分を切刃で傷つけるおそれがあるだけでなく、剥離作業能率を向上させるには限度がある。特に、複数のコイルの引き出し側の巻線端末を相互に電気的に接続し、複数のコイルの中性点側の巻線端末を相互に電気的に接続する際には、それぞれ複数本の端末が寄せ集まった状態で剥離工具を用いて1本ずつ分離しながら被覆部の剥離作業を行う必要がある。また、特許文献3に記載されるように、切刃により被覆層により切り込みを入れて芯線部分に切刃を当てた状態で切刃を移動させることにより被覆の皮むき作業を行うようにすると、切刃に対するばねによる押し付け力の調整が容易ではなく、切刃により芯線部分に傷が付けられる恐れがある。
このように、手作業による場合でも剥離装置を用いる場合でも、切刃により被覆層を剥離するようにすると、被覆層のみを確実に剥離することが容易ではなく、電動機や発電機の製造能率を向上させる上で、巻線端末被覆の剥離作業を自動的に行うようにすることが重要な解決課題となっている。
本発明の目的は、巻線の端末被覆を自動的に剥離し得るようにすることになる。
本発明の巻線端末被覆の剥離方法は、巻線端末の被覆層を剥離する巻線端末被覆の剥離方法であって、ワーク挿入口を有し、筒体の先端部に設けられて前記ワーク挿入口に連通する剥離処理室を前記筒体とにより形成するガンヘッドに、相互に対向して対をなして設けられた複数の噴射ノズルから、前記剥離処理室に挿入された前記巻線端末に向けて前記巻線端末を前記剥離処理室の中心部に保持しつつブラスト材を吹き付け、前記筒体の先端部から基端部に向かう気流を前記剥離処理室に生成し、前記巻線端末に吹き付けられて前記巻線端末の被覆層を剥離処理したブラスト材を前記筒体の基端部側に案内することを特徴とする。
本発明の巻線端末被覆の剥離方法は、前記噴射ノズルから前記ブラスト材を前記巻線端末に向けて吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して前記筒体の中心軸周りに揺動往復動することを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離方法は、前記噴射ノズルから前記ブラスト材を前記巻線端末に向けて吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して軸方向に直線往復動することを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離方法は、前記ガンヘッドに設けられた複数の噴射ノズル対のそれぞれの噴射ノズルから前記巻線端末に向けてブラスト材を吹き付けることを特徴とする。
本発明の巻線端末被覆の剥離方法は、前記噴射ノズルを前記ガンヘッドに前記筒体の基端部側に向けて傾斜して設け、前記噴射ノズルから吹き付けられる前記ブラスト材に対して前記巻線端末の軸線方向の速度成分を付与することを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離方法は、前記ガンヘッドに形成された空気導入孔から前記剥離処理室に外部空気を導入し、前記噴射ノズルから前記巻線端末に吹き付けられる前記ブラスト材の流れを整流する空気流を前記剥離処理室に形成することを特徴とする。
本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、ワーク挿入口を有するガンヘッドが先端部に設けられるとともに前記ガンヘッドとにより前記ワーク挿入口に連通する剥離処理室を形成し、支持テーブルに装着される筒体と、前記ガンヘッドに相互に対向して対をなして設けられる複数の噴射ノズルを有し、前記ワーク挿入口から前記剥離処理室に挿入された前記巻線端末に向けて当該巻線端末を前記剥離処理室の中心部に保持しつつブラスト材を吹き付ける噴射ノズル対と、前記巻線端末に吹き付けられて前記巻線端末の被覆層を剥離処理したブラスト材を前記筒体の基端部側に案内する気流を前記剥離処理室に生成する気流生成手段とを有することを特徴とする。
本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、前記筒体を前記支持テーブルに揺動回転自在に装着し、前記噴射ノズルから前記ブラスト材を前記巻線端末に吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して揺動往復動することを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、前記支持テーブルを前記筒体の中心軸に沿う方向に直線往復動自在に架台に装着し、前記噴射ノズルからブラスト材を前記巻線端末に吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して軸方向に直線往復動することを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、前記噴射ノズル対を前記ガンヘッドに複数対設けることを特徴とする。
本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、前記噴射ノズルを前記ガンヘッドに前記筒体の基端部側に向けて傾斜して設けることを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、前記ガンヘッドに外部空気を導入する空気導入孔を形成し、前記噴射ノズルから前記巻線端末に吹き付けられる前記ブラスト材の流れを整流する空気流を前記剥離処理室に形成することを特徴とする。本発明の巻線端末被覆の剥離装置は、前記気流生成手段は、前記剥離処理室内の前記ブラスト材と空気とを吸引するサイクロンであり、当該サイクロンにより空気から分離された前記ブラスト材を前記サイクロンから前記噴射ノズルに循環させることを特徴とする。
本発明によれば、相互に対向し合って対を形成する噴射ノズルから巻線端末に対してブラスト材を噴射するようにしたので、筒体内の剥離処理室に挿入された巻線端末を折り曲げることなく、巻線端末の被覆層を剥離することができ、巻線端末に吹き付けられたブラスト材は剥離処理室内に形成される気流により筒体の外部に排出される。これにより、剥離工具を使用することなく、自動的に巻線端末の被覆層を剥離することができる。
筒体を揺動往復動することにより、噴射ノズルが巻線端末に対して円周方向に移動することになるので、複数本の巻線端末を処理する場合でも、各巻線端末の全周面に確実にブラスト材を吹き付けることができ、それぞれの巻線端末の被覆層を均一に剥離することができる。噴射ノズルを巻線端末に対して軸方向に直線往復動することにより、各々噴射ノズルからの巻線端末に吹き付けられるブラスト材の範囲を巻線端末の軸線方向に長くすることができ、巻線端末を長い範囲に剥離することができる。
噴射ノズルを筒体の基端部側に向けて傾斜させると、ブラスト材には巻線端末に対して軸線方向の速度成分が付与され、被覆層の剥離効果を高めることができる。噴射ノズル対を複数対設けると、被覆層をより効率的に剥離することができる。
ガンヘッドから外部空気を導入して噴射ノズルから巻線端末に吹き付けられるブラスト流に沿う空気流を形成するようにすると、噴射ノズルから噴射されるブラスト流の乱れを防止することができ、剥離品質を高めることができる。
本発明の一実施の形態である巻線端末被覆の剥離装置を示す概略構造図である。 本発明の一実施の形態である巻線端末被覆の剥離装置を示す正面図である。 図2の平面図である。 図2の右側面図である。 図2に示したA部の一部切欠き拡大正面図である。 図5の平面図である。 図5の右側面図である。 剥離装置のガンヘッドを示す正面図である。 図8におけるB−B線に沿う断面図である。 (A)は噴射ノズルから巻線端末に対してブラスト材が吹き付けられている状態におけるガンヘッドを示す概略図であり、(B)は本発明の他の実施の形態における(A)と同様の状態におけるガンヘッドを示す概略図である。 (A)〜(D)はそれぞれ本発明のさらに他の実施の形態における図10(A)と同様の状態におけるガンヘッドを示す概略図である。 (A)はコイルが巻き付けられた鉄心の一例を示す斜視図であり、(B)は図12(A)に示されたコイルの結線図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。巻線端末被覆の剥離装置は、ほぼ円盤形状のガンヘッド11が先端部に設けられた円筒形状の筒体12を有している。図5および図6に示されるように、ガンヘッド11には環状のフランジ13が固定されており、筒体12の先端に固定された環状のフランジ14にフランジ13をねじ結合することにより、ガンヘッド11は筒体12の先端に固定される。
筒体12は、図4に示されるように、支持ユニット15に一定の揺動角度θの範囲内で揺動往復動自在に支持されており、揺動角度θは45度に設定されている。支持ユニット15は支持テーブル16に固定されており、筒体12は支持ユニット15を介して支持テーブル16に揺動往復動自在に支持されている。図1に示されるように、ガンヘッド11の径方向中心部にはワーク挿入口17が形成され、このワーク挿入口17に連通する剥離処理室18がガンヘッド11と筒体12とにより筒体12の内部に形成されている。支持テーブル16は架台19に前記筒体の揺動中心軸Oに沿う方向に往復動自在に装着されており、支持テーブル16により筒体12は直線往復動自在となっている。
筒体12は、図5および図6に示されるように、本体部12aと、これよりも小径の基端部12bと、これらの間のテーパ部12cとを有しており、筒体12は本体部12aを支持する支持ユニット15により揺動自在に支持されている。支持ユニット15は、図7に示されるように、筒体12の外径よりも大径の貫通孔が形成された支持ブロック21を有している。支持ブロック21の上面には蓋部材22が取り付けられており、支持ブロック21と蓋部材22は、支持テーブル16に取り付けられる2つのブラケット23により挟み込むようにして支持テーブル16に固定されており、それぞれのブラケット23には補強用のリブ24が設けられている。
筒体12には、図5および図6に示されるように、支持ブロック21の両側に位置させて回転ディスク25が固定されている。支持ブロック21には、それぞれの回転ディスク25の外周部が入り込む溝26が形成されたローラ27が回転自在に装着されており、筒体12は回転ディスク25を介してローラ27により揺動往復動自在に支持されている。ローラ27は図7に示されるように、筒体12の円周方向に90度置きに支持ブロック21に装着されている。
筒体12を揺動往復動させるために、支持テーブル16には、図6に示されるように、電動モータ31が固定されており、この電動モータ31の主軸に固定された駆動側の歯車32は、筒体12に固定された従動側の歯車33に噛み合っている。電動モータ31により揺動角度θの範囲内で筒体12は揺動往復動される。
図7に示されるように、支持テーブル16の下面には、ベースプレート34を介して2本のスライドブロック35が筒体12の揺動中心軸Oに沿う方向に伸びて固定されている。それぞれのスライドブロック35は、架台19に支持プレート36を介して固定されたガイドレール37に沿って摺動自在に装着されている。図5に示されるように、ベースプレート34にはナット部材38が固定されており、ナット部材38には架台19に固定された電動モータ41の主軸に設けられた送りねじ軸42がねじ結合され、送りねじ軸42の先端部はブラケット43により回転自在に支持されている。電動モータ41により支持テーブル16は駆動され、支持テーブル16を介して筒体12は揺動中心軸Oに沿う方向にストロークSの範囲内で直線往復動される。
図8および図9に示されるように、ガンヘッド11の外周部にはこれの円周方向に90度置きに4つの噴射ノズル44が設けられている。ガンヘッド11には、図9に示されるように、筒体12内に連なる凹部18aが形成されており、この凹部18aは剥離処理室18を形成している。ガンヘッド11には剥離処理室18と噴射ノズル44とを連通させるガイド孔18bが放射状に形成されている。それぞれの噴射ノズル44は、図9に示されるように、筒体12の揺動中心軸Oに対して直角の径方向軸Rに対して図9において時計方向に傾斜角度αとなって傾斜している。傾斜角度αは30度に設定され、噴射ノズル44は揺動中心軸Oに対して反時計方向に60度傾斜しており、噴射ノズル44は筒体12の基端部側に向けて傾斜してガンヘッド11に取り付けられている。それぞれの噴射ノズル44には、図9に示されるように、エアノズル45が組み込まれたノズルホルダー46が取り付けられている。エアノズル45は噴射ノズル44と同軸状となっており、エアノズル45から噴射される圧縮空気は噴射ノズル44に流入するようになっている。ノズルホルダー46にはブラスト材が供給される注入孔47が形成されており、注入孔47はノズルホルダー46内にエアノズル45の周囲に形成された吸引スペース46aに連通している。これにより、エアノズル45から噴射ノズル44に圧縮空気が供給されると、噴射ノズル44に膨張して流入する圧縮空気によって注入孔47から吸引スペース46a内に供給されたブラスト材は、圧縮空気により吸引されて圧縮空気とともに噴射ノズル44から剥離処理室18内にブラスト流となって吹き付けられる。
噴射ノズル44は相互に180度の位相で対向する2つの噴射ノズル44により対をなしており、図8において符号aを付した2つの噴射ノズル44(a)が噴射ノズル対を構成し、符号bを付した2つの噴射ノズル44(b)が噴射ノズル対を構成している。このように、ガンヘッド11には、2対の噴射ノズル対が設けられている。
図1に示されるように、ガンヘッド11に隣接して配置されたワーク支持台50には、モータやモータジェネレータとして使用される円筒型の鉄心Mが配置されるようになっており、鉄心Mのスロットには巻線からなるコイルが予め巻き付けられている。鉄心Mはコイルの巻線端末Eがワーク挿入口17を介して剥離処理室18内に挿入されるようにワーク支持台50に配置される。このように、巻線端末Eが片持ち状態で剥離処理室18内に挿入された状態のもとで、噴射ノズル44からブラスト材を巻線端末被覆に吹き付けることにより、巻線に絶縁材としてエナメル層つまり被覆層がブラスト材により剥離される。
それぞれの噴射ノズル44から噴射されるブラスト材は、図9に示すように、下流側に向かうに従ってブラスト流Gが広がるようにして流れて巻線端末Eに吹き付けられる。ブラスト流Gの流れを整流してその流れが乱されないように、ブラスト流Gの流れに沿う空気流を剥離処理室18内に形成するために、ガンヘッド11には図8に示されるようにガンヘッド内に外部空気を導入する空気導入孔48が形成されている。空気導入孔48は、図8に示されるように、ガンヘッド11に噴射ノズル44の相互間に位置させて円周方向に90度置きに4つ形成されている。
図9に示されるように、巻線端末Eはワーク挿入口17から剥離処理室18内に挿入された状態のもとで、固定台49とこれに対して締結されるクランプ片49aとにより挟み付けられて保持されるようになっており、巻線端末Eは片持ち状態となって固定台49に保持される。この状態のもとで、噴射ノズル44からブラスト材を噴射して巻線端末Eにブラスト流Gを噴射すると、ブラスト材により被覆層が剥離される。この剥離処理の際には、相互に対向するように2つの噴射ノズル44が対となっているので、対をなす2つの噴射ノズル44から噴射されたブラスト材は、巻線端末Eを介して相互に衝突するように吹き付けられることになる。これにより、ブラスト流Gによって巻線端末Eが湾曲することが防止され、巻線端末Eは剥離処理の過程において剥離開始から終了まで、図9に示すように水平状態に保持される。
この剥離装置のガンヘッド11には2対の噴射ノズル44が設けられており、各々の噴射ノズル44はガンヘッド11の円周方向に90度置きに設けられているので、4つの噴射ノズル44により巻線端末Eに対して周囲から吹き付けることができ、剥離処理効率を高めることができるとともに、巻線端末Eは図9において上下左右に折れ曲がることなく、水平状態に保持される。複数本の巻線端末Eをクランプ片49aにより並列させた状態で片持ち支持して剥離処理するようにしても、ブラスト流Gは広がりながら巻線端末Eに吹き付けられるので、各々の巻線端末Eの被覆層を剥離することができる。巻線端末Eの片持ち支持状態としては、それぞれの巻線端末Eが束ねられた状態となることなく、外周面が露出した状態でクランプ片49aにより支持されるのであれば良く、先端がバラけた状態となっていても、被覆層の剥離処理を行うことができる。
筒体12を上述のように角度θの範囲で揺動往復動させると、それぞれの噴射ノズル44は巻線端末Eに対して円周方向に移動するので、並列された状態のそれぞれの巻線端末Eの外周面全体にブラスト材が吹き付けられることになり、それぞれの巻線端末Eの被覆層を均一に剥離することができる。しかも、筒体12を直線往復動させると、それぞれの噴射ノズル44は巻線端末Eに対して軸方向に移動することになるので、それぞれの噴射ノズル44から巻線端末Eに吹き付けられる範囲よりも長い範囲に渡って巻線端末Eの被覆層を剥離することができる。ガンヘッド11の往復動ストロークSは、剥離すべき巻線端末Eの長さ寸法に応じて設定される。それぞれの噴射ノズル44は筒体12の基端部に向けて傾斜しているので、ブラスト材には巻線端末Eの軸線方向の速度成分が付与されることになる。これにより、噴射ノズル44を揺動中心軸Oに対して直角に向けるようにした場合に比して、被覆層の剥離効果を高めることができる。噴射ノズル44の傾斜角度αは、上述した30度に限られることなく、ブラスト材の流速等の条件に応じて任意の角度に設定される。
架台19に隣接して配置された架台51には、図2〜図4に示されるように、サイクロン52が取り付けられており、サイクロン52の上端部の外周と筒体12の基端部との間は吸引ホース53により接続されている。架台51内にはダストコレクタ54が配置されており、サイクロン52の天井壁とダストコレクタ54の下端部との間には吸引ホース55が取り付けられている。架台51には、図3および図4に示されるように、多翼ファンあるいはラジアルファン等の遠心式のファン56が取り付けられている。ファン56の吸引口に接続された排気ホース57は、ダストコレクタ54の天井壁に接続されている。
ファン56を図3に示される電動モータ58により駆動すると、サイクロン52内はダストコレクタ54を介して負圧状態となり、筒体12内の剥離処理室18内には、筒体12の先端部側から基端部側に向けて気流が生成される。このように、サイクロン52は剥離処理室18内に気流を生成するための手段として使用されている。噴射ノズル44から空気とともに巻線端末Eに吹き付けられたブラスト材は、サイクロン52により剥離処理室18内に生成される気流によって吸引ホース53を介してサイクロン52の上端部外周に流入する。サイクロン52は上部側の円筒部と下端部側の円錐部とを有し、サイクロン52に空気とともに流入したブラスト材は、サイクロン52の円筒部の内周面に沿って旋回しながら下降し、サイクロン52の円錐部の下端に設けられた研磨材タンク59内に回収される。ブラスト材によって巻線から剥離された被覆材の微粒子と、ブラスト材相互の衝突により粒径が小さくなったブラスト材の微粒子は、空気とともに吸引ホース55によりダストコレクタ54に案内され、ダストコレクタ54内に設けられた図示しないフィルタにより捕捉される。微粒子が除去されて清浄化された空気は、ファン56の吐出口56aから外部に排気される。図1において、実線の矢印は剥離装置におけるブラスト材や微粒子の流れを示し、破線の矢印は空気の流れを示す。
揺動往復動する筒体12に対して吸引ホース53は、図6に示されるように、ジョイント部材61を介して接続されている。ジョイント部材61は筒体12の基端部に設けられたフランジ12dに固定される環状ホルダー62と、吸引ホース53が取り付けられる連結筒体63とを有し、連結筒体63と環状ホルダー62との間には軸受64が組み込まれている。これにより、筒体12が揺動往復動しても吸引ホース53には筒体12の揺動に起因した捻れの発生が防止される。
研磨材タンク59に回収されたブラスト材を注入孔47から噴射ノズル44に供給するために、図1および図4に示されるように、研磨材タンク59には分配器71が取り付けられている。分配器71は4つの注入孔47に対応して4つの吐出口を有しており、それぞれの吐出口と注入孔47との間には、ブラスト供給ホース72が接続されている。これにより、サイクロン52により研磨材タンク59に回収されたブラスト材は、注入孔47にブラスト供給ホース72を介して供給される。分配器71には、それぞれの吐出口に対応してブラスト供給ホース72に外気を導入する給気孔が形成されており、注入孔47に向けてブラスト材を供給する際には、ブラスト供給ホース72に外気が導入される。図1においては、4本のブラスト供給ホース72のうち2本が示されている。
それぞれのエアノズル45に圧縮空気を供給するために、図4に示されるように、架台51には空気供給管73が取り付けられている。この空気供給管73のエア取入口73aには、外部に設けられたコンプレッサやサージタンク等を有する空気圧供給源に図示しない配管やホースを介して接続されている。空気供給管73には、4つの空気吐出管74が設けられており、それぞれの空気吐出管74は、図4に示されるように、給気ホース75によりエアノズル45に接続されている。図1においては、4本の給気ホース75のうち2本が示されている。エアノズル45から噴射ノズル44に圧縮空気を供給すると、研磨材タンク59から注入孔47に供給されたブラスト材は剥離処理室18に向けてブラスト流Gとなって噴出される。噴出されたブラスト材は、サイクロン52により研磨材タンク59に回収されるので、循環使用される。筒体12の基端部にはブラスト材補充口65が設けられており、循環して使用されるブラスト材の量が減少した場合には、ブラスト材補充口65からブラスト材が補充される。
空気供給管73に分岐して取り付けられた分岐管76には、4つの空気吐出管77が設けられており、それぞれの空気吐出管77は、図3に示されるように、図示しない支持部材に取り付けられた空気供給ノズル78に給気ホース79により接続されている。それぞれの空気供給ノズル78は、ガンヘッド11に設けられたワーク挿入口17に向けて空気を噴出し、ワーク挿入口17からガンヘッド11内のブラスト材が逆流して漏出するのを防止している。図3には、4つの空気供給ノズル78のうち2つの空気供給ノズル78が示されている。空気吐出管77には、さらに給気ホース80が接続されており、それぞれの給気ホース80は、図6に示されるように、ジョイント部材61に設けられた空気供給ノズルに接続されている。これにより、環状ホルダー62内に空気が供給され、軸受64へのブラスト材の侵入が防止されている。図6には4本の給気ホース80のうち2本が示されている。
空気供給管73からそれぞれのエアノズル45に供給される圧縮空気の圧力は調圧弁81により調圧され、分岐管76からそれぞれの空気供給ノズル78に供給される圧縮空気の圧力は調圧弁82により調圧される。空気供給管73に供給される空気は、流入口側に設けられたフィルタ83により清浄化される。
次いで、上述した剥離装置により巻線端末被覆を剥離する手順について説明する。例えば、図1に示される円筒形状の鉄心Mに巻き付けられたコイルの巻線端末被覆を剥離する場合には、図示しない搬送装置によりワーク支持台50の上に鉄心Mが配置される。複数本の巻線端末Eは、ワーク挿入口17から剥離処理室18内に挿入され、クランプ片49aにより並列状態となって固定台49に片持ち状態で固定される。固定台49への鉄心Mの搬送は、搬送装置により自動的に行うようにしても良く、手作業により搬送するようにしても良い。さらには、ロボットアームによりガンヘッド11に向けて鉄心Mを移動するようにしても良い。
この状態のもとで、ファン56を電動モータ58により駆動してサイクロン52を稼働させ、エアノズル45に圧縮空気を供給するとともに、図3に示す空気供給ノズル78からワーク挿入口17に向けて空気を吹き付ける。さらに、電動モータ31を駆動することにより筒体12は角度θの範囲で揺動往復動されるとともに、電動モータ41を駆動することにより筒体12は軸方向にストロークSの範囲で直線往復動される。
サイクロン52が稼働されると、筒体12内の剥離処理室18内には先端部側から基端部側に向けて気流が生成され、注入孔47に供給されたブラスト材は、エアノズル45に供給された空気とともにブラスト流Gとなって噴射ノズル44から巻線端末Eに向けて広がりながら吹き付けられる。これにより、巻線端末Eのエナメル層つまり被覆層は、ブラスト材つまり研磨材により剥離され、剥離された被覆層は微粒子となって剥離処理室18内に生成された気流によりサイクロン52に向けて吸引される。ブラスト材としては、平均粒度が180μmのアルミナ製の粒子が用いられている。
図10(A)は、上述したガンヘッド11に設けられた噴射ノズル44から巻線端末Eに対してブラスト流Gが吹き付けられている状態を示す概略図である。それぞれの噴射ノズル44から噴射されるブラスト材は、対をなして対向する他の噴射ノズル44から噴射されるブラスト材と巻線端末Eを介して衝突することになるので、巻線端末Eは図10(A)において上下左右に折れ曲がることなく、剥離処理が終了するまで水平状態に保持される。図10(A)に示されるように、噴射ノズル44を2対設けると、1対の場合よりも巻線端末Eの折れ曲がりを確実に防止することができる。
ガンヘッド11は電動モータ31により角度θの範囲で揺動往復動されるので、それぞれの噴射ノズル44は巻線端末Eに対して円周方向に噴射位置が変化することになり、揺動往復動しない場合に比して、それぞれの巻線端末Eの被覆層は全体的に均一に剥離される。揺動角度θとしては、45度に限られることなく、噴射ノズル44の数や同時に処理される巻線端末Eの本数等に応じて任意に設定される。さらに、ガンヘッド11は電動モータ41によりストロークSの範囲で直線往復動されるので、それぞれの噴射ノズル44の巻線端末Eに対する軸方向の位置が変化することになり、各々の噴射ノズル44からのブラスト流Gが同時に巻線端末Eに吹き付けられる範囲よりも長い範囲で巻線端末Eの被覆層を剥離することができる。スポット的に被覆層を剥離する場合には、筒体12を軸方向往復動することは不要となる。
図9に示されるように、対をなす2つの噴射ノズル44は角度をもって対向しており、それぞれの噴射ノズル44は筒体12の基端部に向けて傾斜しているので、ブラスト材には巻線端末Eの端面に向けて軸線方向の速度成分が付与されることになり、巻線端末Eに吹き付けられたブラスト材は軸線方向に巻線を滑る方向に移動しながら被覆層を剥離することになる。これにより、被覆層の剥離効果を高めることができる。しかも、噴射ノズル44を傾斜させることにより、巻線端末Eに吹き付けられた後のブラスト流Gは、筒体12内の気流に乗って確実に筒体12の基端部に流れ、ワーク挿入口17側に逆流することが防止される。
図10(A)に示されるように、複数の空気導入孔48からはサイクロン52により筒体12の基端部に流れる気流により外部から空気が導入されて、それぞれの空気導入孔48からはブラスト流Gに沿って流れる空気流Fが形成される。この空気流Fによりブラスト流Gの流れが整流されるので、ブラスト流Gはその一部が蛇行したり逆流することなく、ブラスト材が確実に巻線端末Eに吹き付けられることになる。この整流作用は、図3に示されるように、空気供給ノズル78からワーク挿入口17に向けて空気を吹き付けて、ワーク挿入口17内に積極的に空気を流入させることにより促進される。このように、サイクロン52を稼働させると、筒体12内の剥離処理室18は大気圧よりも低い圧力となるので、空気導入孔48とワーク挿入口17を介して外部から導入される空気により筒体12内には先端部から基端部に向かう気流が形成される。この気流内に噴射ノズル44から噴射されたブラスト流Gが噴出して剥離処理が行われる。
剥離処理室18内に吹き付けられたブラスト材は、空気とともにサイクロン52に送られ、ブラスト材は研磨材タンク59に回収されて再利用される。ブラスト材が循環使用されるに伴って、微細粒子となったブラスト材はサイクロン52からダストコレクタ54に送られてフィルタにより除去される。循環使用されるブラスト材の量が減少した場合には、ブラスト材補充口65から筒体12内に補充される。
図10(B)は剥離装置の他の実施形態としてのガンヘッド11を示す概略図である。この場合には、噴射ノズル44は3対設けられており、それぞれの噴射ノズル44はガンヘッド11の円周方向に60度置きに設けられている。対をなす2つの噴射ノズル44はこの場合にも筒体12の基端部に向けて傾斜している。このように、対となってガンヘッド11に設けられる噴射ノズル44の数は、同時に処理される巻線端末Eの本数等に応じて任意に設定される。図10(A),(B)に示される噴射ノズル44は対をなす2つの噴射ノズル44の中心軸が相互に交差するとともに揺動中心軸Oに交差する方向を向いている。
図11(A)〜図11(D)はそれぞれ剥離装置のさらに他の実施形態としてのガンヘッド11を示す概略図である。上述したガンヘッド11においては対をなす2つの噴射ノズル44の中心軸が交差するようになっているのに対して、図11(A),(B)に示す場合には、相互に対向して対をなす2つの噴射ノズル44の中心線Qは相互に交差する基準中心線Pに対して噴射ノズル44の径方向に距離Lだけ平行にシフトされており、それぞれの中心線Qは相互に食い違っている。シフトする方向としては、図11(A)に示す場合には、図において時計方向に食い違うようにシフトされているのに対し、図11(B)に示す場合には反時計方向にシフトされている。図11(C)に示すガンヘッド11においては、対をなす2つの噴射ノズル44(a)の中心線Qが図において時計方向にシフトしているのに対し、対をなす他の2つの噴射ノズル44(b)は反時計方向にシフトされている。
また、図11(D)に示すガンヘッド11においては、それぞれの噴射ノズル44の中心線Qは相互に交差するとともに、相互に90度の位相となっている基準中心線Pに対しては、対をなす2つの噴射ノズル44(a)の中心線Qが図において時計方向に角度β傾斜してシフトされているのに対し、対をなす他の2つの噴射ノズル44(b)は反時計方向に角度β傾斜してシフトされている。このように、相互に90度の位相となった等間隔の基準中心線Pに対しては、中心線Qが交差することなく食い違うように基準中心線Pに対して平行にシフトさせるようにしても良く、中心線Q相互を交差させつつ基準中心線Pに傾斜させるようにシフトしても良い。このように、噴射ノズル44をシフトさせると、ブラスト吹き付け範囲を図10において左右方向に広げることができるので、巻線端末Eの本数を増加させても、それぞれの巻線端末Eに対して同時に剥離処理を行うことができる。噴射ノズル44をシフトさせる場合においても、図10(B)に示すように噴射ノズル対を3対設けるようにしても良く、それ以上の噴射ノズル対を設けるようにしても良い。なお、図11(A)〜図11(D)においてはブラスト流Gは図示省略されている。
図12(A)はコイルが巻き付けられた鉄心Mの一例を示す斜視図であり、図12(B)は図12(A)に示されたコイルの結線図である。この鉄心Mには12個のコイルが分布巻されており、2つのコイルが渡り線を介して接続されている。U相、V相、W相の各相の2本の引き出し端末が相互に電気的に接続され、中立点Nの6本の引き出し端末が相互に電気的に接続されることになる。それぞれの引き出し端末つまり巻線端末Eの被覆層を剥離するために、上述した剥離装置が使用される。その際には、各相を構成する複数本の巻線端末と、中立点としての複数本の巻線端末Eとを順次剥離処理するようにしても良く、全ての巻線端末Eを同時に剥離処理するようにしても良い。
図12は電動モータや発電機を構成するアウター側の鉄心Mを示すが、インナー側の鉄心に巻き付けられた巻線端末を剥離するためにもこの剥離装置を使用することができる。また、巻線端末を1本ずつ剥離する場合にもこの剥離装置を使用することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、筒体12を揺動往復動することにより噴射ノズル44を巻線端末Eに対して揺動させるようにしているが、筒体12の巻線端末Eに対する揺動往復動は相対的な往復動であれば良く、筒体12を揺動させることなく固定式とし、巻線端末Eを揺動往復動させるようにしても良い。そのような形態においては、噴射ノズル44を巻線端末Eに対して軸方向に移動する場合には、筒体12に対して巻線端末Eを軸方向に移動させることになる。筒体12内の剥離処理室18内に先端部から基端部に向けて気流を形成するために、サイクロン52を気流生成手段として使用しているが、ファンにより剥離処理室18内の空気を直接吸引するようにしても良い。筒体12は水平な支持テーブル16に装着されているが、筒体12を垂直状態に保持するようにしても良い。
11…ガンヘッド、12…筒体、15…支持ユニット、16…支持テーブル、17…ワーク挿入口、18…剥離処理室、19…架台、21…支持ブロック、22…蓋部材、23…ブラケット、25…回転ディスク、26…溝、27…ローラ、31…電動モータ、32,33…歯車、34…ベースプレート、35…スライドブロック、36…支持プレート、37…ガイドレール、38…ナット部材、41…電動モータ、42…送りねじ軸、44…噴射ノズル、45…エアノズル、46…ノズルホルダー、47…注入孔、48…空気導入孔、49…固定台、50…ワーク支持台、51…架台、52…サイクロン、53…吸引ホース、54…ダストコレクタ、55…吸引ホース、56…ファン、57…排気ホース、58…電動モータ、59…研磨材タンク、65…ブラスト材補充口、71…分配器、72…ブラスト供給ホース、73…空気供給管、73a…エア取入口、74…空気吐出管、75…給気ホース、76…分岐管、77…空気吐出管、78…空気供給ノズル、79,80…給気ホース、81,82…調圧弁、83…フィルタ、E…巻線端末、F…空気流、G…ブラスト流。

Claims (13)

  1. 巻線端末の被覆層を剥離する巻線端末被覆の剥離方法であって、
    ワーク挿入口を有し、筒体の先端部に設けられて前記ワーク挿入口に連通する剥離処理室を前記筒体とにより形成するガンヘッドに、相互に対向して対をなして設けられた複数の噴射ノズルから、前記剥離処理室に挿入された前記巻線端末に向けて前記巻線端末を前記剥離処理室の中心部に保持しつつブラスト材を吹き付け、
    前記筒体の先端部から基端部に向かう気流を前記剥離処理室に生成し、前記巻線端末に吹き付けられて前記巻線端末の被覆層を剥離処理したブラスト材を前記筒体の基端部側に案内することを特徴とする巻線端末被覆の剥離方法。
  2. 請求項1記載の巻線端末被覆の剥離方法において、前記噴射ノズルから前記ブラスト材を前記巻線端末に向けて吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して前記筒体の中心軸周りに揺動往復動することを特徴とする巻線端末被覆の剥離方法。
  3. 請求項1または2記載の巻線端末被覆の剥離方法において、前記噴射ノズルから前記ブラスト材を前記巻線端末に向けて吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して軸方向に直線往復動することを特徴とする巻線端末被覆の剥離方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離方法において、前記ガンヘッドに設けられた複数の噴射ノズル対のそれぞれの噴射ノズルから前記巻線端末に向けてブラスト材を吹き付けることを特徴とする巻線端末被覆の剥離方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離方法において、前記噴射ノズルを前記ガンヘッドに前記筒体の基端部側に向けて傾斜して設け、前記噴射ノズルから吹き付けられる前記ブラスト材に対して前記巻線端末の軸線方向の速度成分を付与することを特徴とする巻線端末被覆の剥離方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離方法において、前記ガンヘッドに形成された空気導入孔から前記剥離処理室に外部空気を導入し、前記噴射ノズルから前記巻線端末に吹き付けられる前記ブラスト材の流れを整流する空気流を前記剥離処理室に形成することを特徴とする巻線端末被覆の剥離方法。
  7. 巻線端末の被覆層を剥離する巻線端末被覆の剥離装置であって、
    ワーク挿入口を有するガンヘッドが先端部に設けられるとともに前記ガンヘッドとにより前記ワーク挿入口に連通する剥離処理室を形成し、支持テーブルに装着される筒体と、
    前記ガンヘッドに相互に対向して対をなして設けられる複数の噴射ノズルを有し、前記ワーク挿入口から前記剥離処理室に挿入された前記巻線端末に向けて当該巻線端末を前記剥離処理室の中心部に保持しつつブラスト材を吹き付ける噴射ノズル対と、
    前記巻線端末に吹き付けられて前記巻線端末の被覆層を剥離処理したブラスト材を前記筒体の基端部側に案内する気流を前記剥離処理室に生成する気流生成手段とを有することを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
  8. 請求項7記載の巻線端末被覆の剥離装置において、前記筒体を前記支持テーブルに揺動回転自在に装着し、前記噴射ノズルから前記ブラスト材を前記巻線端末に吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して揺動往復動することを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
  9. 請求項7または8記載の巻線端末被覆の剥離装置において、前記支持テーブルを前記筒体の中心軸に沿う方向に直線往復動自在に架台に装着し、前記噴射ノズルからブラスト材を前記巻線端末に吹き付ける際に前記筒体を前記巻線端末に対して軸方向に直線往復動することを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離装置におい、前記噴射ノズル対を前記ガンヘッドに複数対設けることを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離装置において、前記噴射ノズルを前記ガンヘッドに前記筒体の基端部側に向けて傾斜して設けることを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離装置において、前記ガンヘッドに外部空気を導入する空気導入孔を形成し、前記噴射ノズルから前記巻線端末に吹き付けられる前記ブラスト材の流れを整流する空気流を前記剥離処理室に形成することを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
  13. 請求項7〜12のいずれか1項に記載の巻線端末被覆の剥離装置において、前記気流生成手段は、前記剥離処理室内の前記ブラスト材と空気とを吸引するサイクロンであり、当該サイクロンにより空気から分離された前記ブラスト材を前記サイクロンから前記噴射ノズルに循環させることを特徴とする巻線端末被覆の剥離装置。
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