JP2004072860A - 平角導線の絶縁皮膜剥離装置 - Google Patents

平角導線の絶縁皮膜剥離装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環境や人体に悪影響を及ぼすことなく、簡易な作業で高速かつ短時間に剥離することができ、しかも断面角部が面取りされている平角線であっても面取り部分の皮膜剥離を確実に行うことができる平角導線の絶縁皮膜剥離装置を提供する。
【解決手段】1個または複数個の吹き付け装置2を備え、この吹き付け装置から平角導線100の表面に粒子状の研削材を吹き付けて、平角導線100の絶縁皮膜101を剥離する。望ましくは、第1及び第2の吹き付け装置2を備え、第1の吹き付け装置2は、平角導線100の周面4面のうち隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされ、第2の吹き付け装置2は、他の隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされている。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、平角導線の絶縁皮膜を剥離する剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、重電機器の導線等に用いられる、図6に示す断面が扁平角形の平角導線100は、その周面がエナメル、ガラス繊維、ポリマー等からなる絶縁皮膜101で被覆されており、重電機器の端子等と接続される場合には、接続部分における前記絶縁皮膜を剥離する必要がある。
【0003】
従来、このような平角導線100の絶縁皮膜101の剥離は、薬品を用いる化学的剥離方法、プレスによる切削剥離方法、加熱焼却処理による方法、研磨工具を用いた研磨方法等によって行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、薬品を用いる方法では、環境、人体へ悪影響を与えるおそれがある上、剥離速度が極めて遅く、しかも薬品の洗浄・拭き取り工程が必要であり、拭き取りが不十分であると後に腐食を発生させ、断線等の原因にもなるという欠点があった。
【0005】
また、プレスによる切削剥離の場合には、平角導線の周面4面の剥離加工に2工程以上必要とする上、図7に示すように、平角導線100の断面角部が面取りされている場合には、面取り部102の絶縁皮膜101を剥離できないことがあった。
【0006】
また、加熱焼却処理による場合は、焼却による有害物質の発生を伴う場合があり、環境や作業者に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0007】
また、研磨による方法では、剥離速度が遅いうえ、研磨工具の調整や交換作業が煩わしいという欠点があった。
【0008】
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、環境や人体に悪影響を及ぼすことなく、簡易な作業で高速かつ短時間に剥離することができ、しかも断面角部が面取りされている平角線であっても面取り部分の皮膜剥離を確実に行うことができる平角導線の絶縁皮膜剥離装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、1個または複数個の吹き付け装置を備え、この吹き付け装置から平角導線の表面に粒子状の研削材を吹き付けて、平角導線の絶縁皮膜を剥離するものとなされていることを特徴とする平角導線の絶縁皮膜剥離装置によって解決される。
【0010】
この絶縁皮膜剥離装置では、粒子状の研削材を吹き付けて、平角導線の絶縁皮膜を剥離するから、薬品を用いる方法のように、環境、人体へ悪影響がないうえ、平角導線の周面4面の加工を1工程で行うことができるとともに、平角導線の断面角部が面取りされている場合であっても、面取り部の絶縁皮膜を容易に剥離できる。また、加熱焼却処理による場合のような焼却による有害物質の発生を伴うおそれもなく、かつ剥離速度が速いうえ、煩雑な剥離工具の調整や交換作業が不要となる。
【0011】
前記剥離装置においては、第1及び第2の吹き付け装置を備え、第1の吹き付け装置は、平角導線の周面4面のうち隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされ、第2の吹き付け装置は、他の隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされているのが望ましい。
【0012】
このような構成とすることによって、第1の吹き付け装置により、平角導線の周面4面のうち隣り合う2面の絶縁皮膜が剥離され、第2の吹き付け装置により、他の隣り合う2面の絶縁皮膜が剥離されるから、平角導線の周面全面の絶縁皮膜をさらに短時間で効率的に剥離することができる。
【0013】
また、複数種類の粒子状の研削材を種類別に収容する収容部と、前記複数種類の研削材の中から任意のものを指定する指定手段と、前記指定された研削材を選択的に前記吹き付け装置へと導くように制御する制御手段と、をさらに備えている構成としても良い。
【0014】
この剥離装置では、ユーザが、複数種類の研削材の中から任意のものを指定手段で指定すると、制御手段が前記指定された研削材を選択的に前記吹き付け装置へと導き、その指定された研削材が平角導線に吹き付けられる。従って、絶縁皮膜の種類等に応じて、研削材の中から好適なものを指定するだけで、その指定した研削材が平角導線に自動的に吹きつけられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を説明する。
【0016】
図1(a)は、この発明に係る平角導線の絶縁皮膜剥離装置の正面断面図、(b)は同じく側面図である。
【0017】
図1において、1は箱状の装置本体であり、この装置本体1内には、第1及び第2の吹き付け装置としての2個のノズル2、2が配置されている。これらのノズル2に連通する配管部3は途中で1つになって装置本体1の外部に引き出され、圧縮流体発生装置としての空気圧縮機(コンプレッサ)4に接続されている。
【0018】
前記装置本体1の外部には、複数個(図1では3個)の研削材収容容器51、52、53が設置され、各研削材収容容器51、52、53には、大きさあるいは材質等種類の異なる粒子状の研削材61、62、63が収容されている。各研削材は、それぞれ異なる種類の絶縁皮膜に対応できるものであり、研削材61、62、63を選択することで、例えばエナメル皮膜、カプトン線等のようなポリマー皮膜、二重ガラス巻線のようなガラス皮膜等の各種絶縁皮膜を剥離できるようになっている。あるいはまた、研削材61、62、63の硬度等を変えておくことにより、絶縁皮膜剥離後の平角導線100の表面粗度を変えるようにしても良い。なお、ノズル2からの吹き付け圧力等を変えることによって、絶縁皮膜剥離後の平角導線100の表面粗度を制御しても良い。
【0019】
各研削材収容容器51、52、53には、蓋部を貫通して研削材供給管7の一端が差し込まれ、各研削材供給管7の他端は、前記コンプレッサ4から装置本体1へと延びる配管部3の途中の位置に電磁弁8を介して接続されている。
【0020】
前記各電磁弁8は、制御部9(図4に示す)からの信号に基づいて、前記配管部3と各研削材供給管7との接続、非接続を選択的に切り替える選択手段として機能する。また、前記制御部9は、研削材収容容器51〜53に収容された各種研削材61〜63の中から、ユーザが指示した研削材が配管部3に供給されるように、前記電磁弁8の開閉を制御するものである。
【0021】
前記装置本体1の一側面にはワーク入口10が設けられ、このワーク入口10からワーク100である平角導線の端部が、ワーク支持装置12に支持された状態で進入し、あるいは退出されるものとなされている。なお、前記ワーク入口10には例えばゴム等の軟質弾性体からなる仕切り部材が配設されており、装置本体1内でワーク100に吹き付けられた研削材がワーク入口10から装置本体外に飛散するのを防止している。この仕切り部材13には、中央部にワークを挿通させる挿通孔13aが設けられるとともに、この挿通孔13aに連通する放射状の切り込み部13bが形成され、ワーク100のスムーズな進退移動が確保されている。
【0022】
前記ワーク支持装置12は、ワーク進入方向に長いワーク支持台12aと、この支持台12aの長さ方向の前後に設けらるとともにワーク100を把持して固定する1対のチャック部12bと、支持台12aの下方に連結部12cを介して一体に連結された移動機構12dと、この移動機構12dを装置本体1に対して接近離間自在に移動させるガイド12eを備えた基盤テーブル12fとを備えてなる。
【0023】
そして、前記ワーク支持台12に長さ方向に沿ってワーク100を配置するとともに、ワーク100をその先端部が装置本体1側に突出した状態にしてチャック部12bで固定する。この状態で、移動機構12dを装置本体1側に移動させて、前記装置本体1のワーク入口10からワーク100の先端部を装置本体1内に進入させ、ワーク先端部が前記のノズル2に対して最適位置に達した状態で停止させる。また、剥離作業の終了後は、移動機構12dを装置本体1に対して離間方向に移動させて、ワーク100を装置本体1から退出させ、ワーク100を支持台12aから取り外し得るようになっている。
【0024】
図2は、絶縁皮膜の剥離作業時における前記ワーク100の先端部とノズル2との位置関係を示す図である。同図に示すように、前記ワーク100の1つの対角線方向の両側からノズル2による研削材の吹き付けが行われる配置となされている。より具体的には、一方のノズル2は、ワーク100の周面4面のうち隣り合う2面に向けて研削材を吹き付けるものとなされ、他方のノズル2は、他の隣り合う2面に向けて研削材を吹き付けるものとなされている。
【0025】
このような配置とすることで、両ノズル2によってワーク100の周面の4面全体が一度に皮膜剥離される。もとより、図7に示すように、ワーク100の断面角部が面取りされている場合であっても、各ノズル2によって噴出された研削材はこの面取り部102にも及ぶから、面取り部102の絶縁皮膜101が剥離されることなく残存してしまうという不都合はなくなり、面取り部102を含めた全周面の絶縁皮膜101が同時的に効率良く剥離される。
【0026】
なお、ワーク100の幅が小さい場合には、各ノズル2を固定しておいても、研削材の吹き付け角度内にワーク100の隣り合う2面が含まれることから皮膜剥離を良好に行いうるが、ワーク100の幅が大きい場合には、ノズル2の吹き付け角度内にワーク100の隣り合う2面が収まりきらない場合もある。そこで、このような場合には、図3に矢印で示すように、ノズル2またはワーク100の少なくとも一方を、ワークの幅方向に移動させても良い。また、絶縁皮膜101の剥離をワーク100の長さ方向に広範囲にわたって行う必要のある場合には、剥離作業中に移動機構12dを介してワーク100を長さ方向に移動させるものとしても良い。また、ワーク100を移動させることなく、ノズル2をワーク100の長さ方向に移動させるものとしても良い。
【0027】
前記装置本体1の上部には、排気ファン14及びサイクロン集塵機15が接続されている。前記排気ファン14は、絶縁皮膜101の剥離作業中に装置本体1内の空気を、フィルタ14aを介して排気するものである。また、サイクロン集塵機15は、排気ファン14で排気された装置本体1内の空気に含まれる絶縁皮膜の剥離かすを集めるものである。
【0028】
さらに、装置本体1の下部には、絶縁皮膜101の剥離作業中にノズル2から噴出された研削材を回収する回収装置16が設けられ、この回収装置16で回収された研削材は、戻し管17を通じて対応する研削材収容容器61〜63に戻されるものとなされている。
【0029】
図1に示す20は操作盤であり、この操作盤20には図4に示すような各種のスイッチ等が設けられている。
【0030】
図4は、図1に示した剥離装置の電気的な構成を示すブロック図である。図4に示すように、前記操作盤20には、移動機構12dを介してワーク100を進退移動させるためのワーク移動スイッチ21、複数の研削材の中から所定の研削材を選択するための研削材選択スイッチ22、排気ファン14、サイクロン集塵機15、回収装置16等を作動させる排気ファン等作動スイッチ23、コンプレッサ4を作動させるコンプレッサ作動スイッチ24、研削材の吹き付け時間を規定するタイマー31の動作時間を設定可能なタイマー設定器25等が配設されている。
【0031】
前記各スイッチ等からの信号は制御部9に入力される。一方、制御部9には、前記タイマー31、ワーク移動機構12d、コンプレッサ4、電磁弁8、排気ファン14、サイクロン集塵機15、回収装置16等も接続されており、これらは制御部9からの指令に基づいて、動作を行うものとなされている。
【0032】
次に、図1に示した絶縁皮膜の剥離装置の使用方法について説明する。
【0033】
まず、ワーク100を、その先端部が装置本体1側に突出した状態にしてワーク支持台12aのチャック部12bで固定する。この状態で、移動機構12dを装置本体1側に移動させて、装置本体1のワーク入口10からワーク100の先端部を装置本体1内に進入させ、ワーク先端部が前記ノズル2に対して最適位置に達した状態で前記移動機構12dを停止させる。この状態では、一方のノズル2は、ワーク100の周面4面のうち隣り合う2面に向けて研削材を吹き付け得る位置に配置され、他方のノズル2は、他の隣り合う2面に向けて研削材を吹き付け得る位置に配置されている。
【0034】
次に、操作盤20の研削材選択スイッチ22により、ユーザは、剥離しようとする絶縁皮膜の種類、あるいは剥離後に予定する剥離部分の表面粗度に応じて、吹き付けるべき研削材を選択指定する。制御部9は、所定の電磁弁8を作動させて、前記指定された研削材が収容されている研削材収容容器51〜53の研削材供給管7と配管部3とを接続する。
【0035】
次に、ユーザは操作盤20のコンプレッサ作動スイッチ24によりコンプレッサ4を作動させる。すると、コンプレッサ4から圧縮空気が配管部3に供給されるとともに、前記電磁弁8によって配管部3と接続された研削材収容容器51〜53の研削材が、配管部3に吸い上げられる。吸い上げられた研削材61〜63は、圧縮空気によって配管部3を両ノズル2へと搬送され、各ノズル2からワーク100に吹き付けられる。なお、圧縮空気の吹き付け速度を、操作盤のスイッチ操作によってユーザが設定することにより、剥離後のワークの表面粗度を調整するものとしても良い。
【0036】
研削材の吹き付けは、タイマー31による設定時間継続され、設定時間経過後はコンプレッサ4が停止して吹き付けを停止する。前述したように、一方のノズル2は、ワーク100の周面4面のうち隣り合う2面に向けて研削材を吹き付け得る位置に配置され、他方のノズル2は、他の隣り合う2面に向けて研削材を吹き付け得る位置に配置されているから、圧縮空気によって吹き付けられた研削材により、ワーク100の外周のそれぞれ隣り合う2面づつ、従ってワーク100の端部外周面の絶縁皮膜が一工程で同時に剥離される。なお、剥離範囲がワーク100の長さ方向に長い場合には、ワーク100あるいはノズル2の少なくとも一方を、ワーク100の長さ方向に移動させればよい。
【0037】
絶縁皮膜101の剥離作業中は、排気ファン14により装置本体1内の空気が吸い出され、フィルタ14aを介して排気される。また、サイクロン集塵機15によって、排気ファン14で排気された装置本体1内の空気に含まれる絶縁皮膜101の剥離かすが集められる。また、絶縁皮膜101の剥離作業中にノズル2から噴出され下方に落下した研削材は、回収装置16によって回収され、回収された研削材は、戻し管17を通じて対応する研削材収容容器51〜53に戻される。
【0038】
絶縁皮膜101の剥離が終了したときは、ワーク移動スイッチ21の操作によりワーク移動機構12dを後退させ、ワーク100を装置本体1の外部に搬出し、その後ワーク100の切断等の次工程を実施する。
【0039】
図5はこの発明の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、ワーク100の長さ方向の途中の位置における絶縁皮膜101を剥離するものである。
【0040】
この実施形態では、ワーク100はコイル103に巻き取られ、絶縁皮膜101の剥離作業に際しては、コイル103から巻き出されたワーク100が装置本体1を貫通して搬送され、装置本体1の内部で絶縁皮膜102の剥離作業が行われるものとなされている。
【0041】
図5に示した41及び42は、装置本体1のワーク入口及び出口に設けられた仕切り部材である。これらの仕切り部材41、42は、図1に示した仕切り部材13と同一の構成であり、この仕切り部材13を挿通してワーク100がスムーズに搬送されるものとなされている。
【0042】
前記装置本体1の内部には一対のチャック部43が設けられている。このチャック部43は、ワーク100の絶縁皮膜剥離予定部位の両側を把持して固定するものである。このチャック部43は、図示しない駆動装置によりワーク100の送り方向に進退移動可能となされており、ワーク100を把持したまま前方に移動することによりワーク100を送り出す構成となされている。なお、この実施形態では、チャック部43は絶縁皮膜の剥離範囲を規制する剥離範囲規制部材としても機能する。つまり、両チャック部43で挟まれた部位の絶縁皮膜101のみが、対向配置された一対のノズル2から吹き付けられた研削材によって剥離される。
【0043】
なお、図5において、図1に示した実施形態と同一構成部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0044】
図5に示した実施形態では、チャック部43の移動によりワーク100が前方に搬送されるとともに、所定量搬送されると、チャック位置に戻ってきたチャック部43でワークが再び把持され、両チャック部43間においてワーク100の絶縁皮膜101が剥離され、この動作が繰り返される結果、コイル103から巻き出されたワーク100は、長さ方向に間隔をおいて絶縁皮膜101が剥離された状態となる。
【0045】
剥離工程を経たワーク100は、次に切断・曲げ加工機110で、前記剥離部位において所定長さに切断されるとともに曲げ加工され、次に端末処理装置120に送られて、端部剥離部位の処理が施され、製品として完成する。
【0046】
なお、以上の実施形態では、2個のノズル2をワーク100の対角線方向に配置したが、ノズルの数や配置はこれに限定されることはなく、例えば1個のノズルに対して、ワークを軸線回りに回転させることにより剥離を行っても良い。
【0047】
また、種類の異なる複数個の研削材の中から研削材を選択したが、1種類の研削材のみを使用する構成であっても良い。
【0048】
また、図5の実施形態では、ワーク100を長さ方向に間隔的に皮膜剥離したが、ワークの先端部あるいは中間部から連続的に皮膜を剥離するものとしても良い。この場合、ワーク100の長さ方向において、剥離後の表面仕上げ状態(表面粗度)を変化させるものとしても良い。
【0049】
また、剥離装置全体を小型化して、持ち運び可能なハンディタイプに構成しても良い。
【0050】
【発明の効果】
この発明は、上述の次第で、吹き付け装置から平角導線の表面に粒子状の研削材を吹き付けて、平角導線の絶縁皮膜を剥離するものであるから、薬品を用いる方法のように、環境、人体へ悪影響がないうえ、平角導線の周面4面の加工を1工程で行うことができるとともに、平角導線の断面角部が面取りされている場合であっても、面取り部の絶縁皮膜を容易に剥離できる。また、加熱焼却処理による場合のような焼却による有害物質の発生を伴うおそれもなく、かつ剥離速度が速いうえ、煩雑な剥離工具の調整や交換作業が不要となる。
【0051】
また、第1及び第2の吹き付け装置を備え、第1の吹き付け装置は、平角導線の周面4面のうち隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされ、第2の吹き付け装置は、他の隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされている場合には、第1の吹き付け装置により、平角導線の周面4面のうち隣り合う2面の絶縁皮膜が剥離され、第2の吹き付け装置により、他の隣り合う2面の絶縁皮膜が剥離されるから、平角導線の周面全面の絶縁皮膜をさらに短時間で効率的に剥離することができる。
【0052】
また、複数種類の粒子状の研削材を種類別に収容する収容部と、前記複数種類の研削材の中から任意のものを指定する指定手段と、前記指定された研削材を選択的に前記吹き付け装置へと導くように制御する制御手段と、をさらに備えている場合には、ユーザが、複数種類の研削材の中から任意のものを指定手段で指定すると、制御手段が前記指定された研削材を選択的に前記吹き付け装置へと導き、その指定された研削材が平角導線に吹き付けられるから、絶縁皮膜の種類等に応じて、研削材の中から好適なものを指定するだけで、その指定した研削材を平角導線に自動的に吹きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態を示すもので、(a)は剥離装置の正面断面図、(b)は同じく側面図である。
【図2】ワークとノズルの位置関係を示す断面図である。
【図3】同じく、ワークとノズルの位置関係を示す断面図である。
【図4】図1に示した装置の電気系を示すブロック図である。
【図5】この発明の他の実施形態を示すもので、剥離装置の正面断面図である。
【図6】ワークの横断面斜視図である。
【図7】ワークの横断面の拡大図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・装置本体
2・・・・・・・・・・ノズル(吹き付け装置)
4・・・・・・・・・・コンプレッサ
51、52、53・・・研削材収容容器
61、62、63・・・研削材
8・・・・・・・・・・電磁弁
9・・・・・・・・・・制御部
12・・・・・・・・・ワーク支持装置
12b・・・・・・・・チャック部
12d・・・・・・・・移動機構
22・・・・・・・・・研削材選択スイッチ
100・・・・・・・・ワーク(平角導線)

Claims (3)

  1. 1個または複数個の吹き付け装置を備え、この吹き付け装置から平角導線の表面に粒子状の研削材を吹き付けて、平角導線の絶縁皮膜を剥離するものとなされていることを特徴とする平角導線の絶縁皮膜剥離装置。
  2. 第1及び第2の吹き付け装置を備え、第1の吹き付け装置は、平角導線の周面4面のうち隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされ、第2の吹き付け装置は、他の隣り合う2面に向けて粒子状の研削材を吹き付けるものとなされている請求項1に記載の平角導線の絶縁皮膜剥離装置。
  3. 複数種類の粒子状の研削材を種類別に収容する収容部と、前記複数種類の研削材の中から任意のものを指定する指定手段と、前記指定された研削材を選択的に前記吹き付け装置へと導くように制御する制御手段と、をさらに備えている請求項1または2に記載の平角導線の絶縁皮膜剥離装置。
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