JP2011015109A - 映像コンテンツのフレーム検索用データの作成手段を備えた映像装置、このフレーム検索用データの検索手段を備えた映像装置、及びこのフレーム検索用データ作成方法。 - Google Patents
映像コンテンツのフレーム検索用データの作成手段を備えた映像装置、このフレーム検索用データの検索手段を備えた映像装置、及びこのフレーム検索用データ作成方法。 Download PDFInfo
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Abstract
付加価値の高い映像装置と映像コンテンツとを提供する。
【解決方法】
検索対象範囲内の映像コンテンツの任意のフレームのフレーム位置とその特徴を識別可能なフレーム検索のデータベースであるインデックス列を用いることにより
(1)コマーシャルメッセージフレーム、画像の特徴、音声の特徴、フレーム変化の特徴など様々なフレームの検出をして映像コンテンツの編集を容易にする。
(2)インデックス列に付与された情報により映像コンテンツのそれぞれのフレームに同期連動して映像装置、マルチメディア、外部機器をコントロールする。
(3)インデックス列に文字情報を付与しフレームアノテーションとしてこれを検索し、検出したフレームをランダムアクセスする、またはインデックス列を統計データとして利用する。
【選択図】図1
Description
しかしながら、黒フレームが存在しない場合やCM時の音声モードが変化しない場合も多く、機能は付随していても実際にはほとんど利用できないのが実情である。
さらに本願発明は録画装置、再生装置の再生に連動させる高速での検索、検出を目的としており、情報抽出の目的や手法が根本的に異なるものである。
本願発明の適用装置の一例である、例えばHDD式録画装置やDVD、BD(ブルーレイ ディスク)等のリムーバルディスク式録画装置、再生装置の編集機能および操作機能を大幅に拡大したい。
現在一般家庭で利用されているデジタル放送テレビジョン録画装置は著作権保護にもとづきコピー制限はもとより、一定目的以上の編集や加工が出来ない構造となっており、現在の機能の大半はアナログ時代の機能と50歩100歩である。
例えば記憶録画された映像コンテンツそのものを加工、編集することなく、映像コンテンツから得られる信号またはデータを利用し、例えば、検索条件で指定する同一のフレームやカット点などの特定フレームを自動的に検出させたい。
これらの編集結果にもとづき複数の映像コンテンツより幾つかのハイライトシーンを効率よく選び出し、ハイライトシーンのみを連続して再生または早送りしながら視聴するなど、映像装置自身または映像装置と映像装置を操作する装置に高度な操作機能を持たせたい。
パソコン等を編集装置とすることによって、映像装置から送られる再生フレーム信号、データまたは専用信号、データで映像コンテンツの再生フレーム位置を認識し、これまでボタン式リモコンでは出来なかった目的のフレームで止める、目的のフレームにジャンプさせるなど高度な操作を可能とさせたい。
以上のようにパソコン等を編集装置とすることによってボタン式リモコンでは苦手であった文字入力を伴う編集機能など新しい編集機能と、その編集結果にもとづく映像コンテンツの再生、視聴を可能にさせたい。
現在一般家庭で利用されている録画装置や再生装置はもとより、今後新しく開発される録画装置、再生装置に直接組み込み利用することにより、編集機能および操作機能において付加価値の高い製品の実現を可能にさせたい。
例えば上記同様の装置で映画番組を視る時、監督、出演者の詳細情報、クラシック音楽であれば演奏曲、その作曲家や演奏家の詳細情報、紀行番組であれば地域や関連歴史情報、スポーツ番組であれば出場する選手やチームのデータ、写真などその映像コンテンツの任意のフレームで、当該フレームに連動して、これらのインターネット情報を連動し閲覧させたい。
インターネット情報以外でも、対象とする任意のシーン(フレーム)に編集情報やコメントを含むマルチマディアの情報を自由に付与し映像コンテンツの再生にこれらを連動させたい。
例えば映像コンテンツを初回視聴時に、キーとなる任意のフレームに関連するマルチメディア情報、文字情報、画像情報、音声情報、インターネット情報を貼り付けしておき、映像コンテンツの再生に連動してこれらの情報が得られるようにしておけば、次回同一映像コンテンツを視聴する際、極めて便利である、利用者は必要な時間関連する情報を閲覧、視聴し、またもとの映像コンテンツに戻るなど、より高度な映像コンテンツの楽しみ方が可能になる。
例えばホームシアタなどの高度な視聴環境で映画を鑑賞する際、映像コンテンツの特定のフレームに連動して、例えば視聴環境の照明、フラッシュ、音声などの起動、停止、調整、操作等の制御をしたいなどの潜在ニーズにも対応したい。
家庭内の利用にとどまらずこれらの機能で映像コンテンツを教育として利用する場合や映像コンテンツをビジネスとする産業に映像コンテンツの新しい利用方法を与えたい。
さらには放送番組、通信番組、リムーバルメディアの映像コンテンツ事業者そのもの映像コンテンツの利用方法を含め、映像コンテンツのそれぞれのフレームとさまざまな情報、さまざまな機器との連動による映像コンテンツ自体の利用方法を拡大したい。
上記課題をクリアする映像コンテンツの編集、操作、再生、視聴のあらゆる用途にこの技術を利用した映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置、このフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置及びフレーム検索用データ作成方法の提供である。
請求項1では、
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の互いのフレーム同士のデータの重複を避け、映像コンテンツ上の任意の1フレームのデータを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データを作成する識別データ作成部と、
この1フレーム当たりの識別データに必要とするデータ検索のための情報を付与し識別データ作成の元になる映像コンテンツの全てのフレームと時系列上相互対照なデータ列として記憶登録し1映像コンテンツ当たりのフレーム検索用のインデックス列を構成するインデックス列登録部と、
を具備することを特徴とする。
請求項2では、
前記インデックス列登録部は、前記インデックス列に映像コンテンツのタイトル情報を付与し、複数のインデックス列を対象としたデータベースとすることを特徴とする。
請求項3では、
前記識別データ作成部は、前記識別データに使用されている全ての前記要素データの量子化ビットのデコードデータであるそれぞれの量子化データの出現頻度と、全ての要素データ同士の出現相関度と、を測定し検索対象範囲内の識別データのデータ同士の最悪の場合の重複の確率である最悪出現確率を1000億分の1以下とするように構成された識別データとすること特徴とする。
請求項4では、
(1)前記音声が利用できる映像コンテンツの場合は静止画で無音声、前記音声が利用できない映像コンテンツの場合は静止画、となることにより発生する前記識別データが重複データとなる区間
(2)コマーシャルメッセージフレームと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、の繰り返し送出されるフレームにより発生する前記識別データの一定区間同士が重複データとなる区間
(3)複製された映像コンテンツにより発生する前記識別データの一定区間同士が完全に同一で重複データとなる区間
(4)偶発的に類似する他のフレームを同一データとして抽出することにより発生する前記識別データが重複データとなるフレーム
以上(1)から(4)のいずれかの要因で識別データのデータが重複するフレームの双方の上記識別データにそれぞれの要因ごとに、重複を回避するための情報を付与する重複データ判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項5では、
前記識別データ作成部は、前記要素データの全てまたは一部を、音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像特徴情報と音声特徴情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像特徴情報、のいずれかの前記フレーム情報から抽出される特徴情報を特徴要素データとして抽出し組合せ構成した前記識別データとすることを特徴とする。
請求項6では、
前記識別データ作成部は、
(1)コンポジット信号(Y/C混合)と、S映像信号(Y/C分離)、コンポーネント映像信号(Y/Cb/Cr)と、D端子信号(Y/Pb/Pr)と、のいずれかのアナログ画像信号
(2)ステレオ信号と、マルチチャンネル信号と、のいずれかのアナログ音声信号
(3)IEEE1394またはHDMI(ハイ-デフィニション マルチメディア インタフェース)のデジタル信号
(4)識別データ専用のデータまたは信号
以上(1)から(4)のいずれかの信号またはデータを前記フレーム情報とし映像コンテンツの再生(オンライン)に合わせ連続して前記識別データを作成することを特徴とする。
請求項7では、
前記識別データ作成部は、
映像コンテンツを記憶した記憶媒体またはリムーバル記憶媒体として搭載された記憶媒体上の映像コンテンツのフレーム圧縮データをもとにしたデータを前記フレーム情報とし非再生(オフライン)で前記識別データを作成することを特徴とする。
請求項8では、
請求項6または請求項7により作成完了した前記インデックス列を、
(1)他の装置から共有ファイルとしてデータの供給を受ける
(2)他の装置から通信手段によりデータの供給を受ける
(3)他の装置からメモリ媒体によるデータ交換手段によりデータの供給を受ける
(4)映像コンテンツ事業者により放送電波または通信回線を通じてデータの供給を受ける
(5)映像コンテンツ事業者により映像コンテンツと同一のリムーバル記憶媒体に記憶されたデータの供給を受ける
以上(1)から(5)記載のいずれかのデータ受給手段である完成されたインデックス列の受給部を更に具備することを特徴とする。
請求項9では、
前記識別データ作成部は、アナログ信号より抽出した前記要素データの場合、当該要素データの最少1bitのみをアナログ誤差吸収のためのデータとする要素データで構成される前記識別データとすることを特徴とする。
請求項10では、
前記識別データ作成部は、前記識別データと、識別データ作成の元になる映像コンテンツのタイムコードデータと、を併用した前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項11では、
前記識別データ作成部は、フレームごとまたは特定の区間ごとに前記要素データの組合せの構成を変化させるように構成される前記識別データによる前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項12では、
前記識別データ作成部は、前記識別データに、他の認識手段から得られる認識情報を付与した前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項13では、
前記識別データ作成部は、前記識別データを一定の割合で間引きして作成された前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項14では、
前記識別データ作成部は、前記インデックス列を、画像における前記フレーム情報のフレーム間変化をもとにして、同一データの範囲をRUNレングス係数、LEVEL係数を用いて圧縮し、検索時はデータを解凍したインデックス列とすることを特徴とする。
請求項15では、
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の1フレームを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される映像コンテンツの1フレーム当たりの一時データとしての識別データの作成手段を特徴とする。
請求項16では、
請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置に、
前記インデックス列を検索するための、検索条件データを設定する検索条件設定部と、この検索条件にもとづきインデックス列を検索するインデックス列検索部と、この検索により検索条件データに適合する前記識別データのフレームを検出する識別データ検出部と、を更に具備させることを特徴とする。
請求項17では、
前記検索条件設定部に、検索目的のフレームの前記識別データを検索条件データとして設定して、前記インデックス列を前記インデックス列検索部により検索することにより、検索条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする。
請求項18では、
前記検索条件設定部に、フレームの特徴検出のためのデータを検索条件データとして設定して、請求項5記載のインデックス列をインデックス列検索部により検索することにより、特徴検出条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする。
請求項19では、
前記元になる映像コンテンツの任意のフレーム位置を指定し、請求項5記載のインデックス列を前記識別データ検出部で検出することにより、当該フレームの特徴を検出することを特徴とする。
請求項20では、
対象とする前記インデックス列を事前に用意し、このインデックス列の前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生する際、再生されるフレームから得られる識別データを前記検索条件設定部の検索条件データとし、上記事前に用意されたインデックス列をインデックス列検索部によって検索し、同一データとなる上記映像コンテンツのフレーム位置を識別データ検出部で検出し、
以降の連続して再生されるフレームから得られる識別データは上記インデックス列上の該当するフレーム位置の識別データを前記識別データ検出部で読み取りし、同一データであることを確認することによって、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームのフレーム位置を連続検出することを特徴とする。
請求項21では、
前記インデックス列上の任意のフレームを指定して上記元になる映像コンテンツの任意のフレームをアクセスし、再生されるフレームの識別データを識別データ検出部で連続検出する映像コンテンツアクセス部を更に具備することを特徴とする。
請求項22では、
前記データベースの検索補助データとして、前記識別データを構成する少なくとも1つの前記要素データの量子化データの組合せで構成される量子化データのグループごとに識別データを記憶登録した、要素データの量子化データのグループ別の識別データの検索を併用して映像コンテンツのフレームを検索し検出をする検索補助データ部を更に具備することを特徴とする。
請求項23では、
前記インデックス列検索部は、前記データベース内の1つの前記インデックス列上の複数のフレーム位置の前記識別データを対にしてグループ化した複数フレーム条件を前記指定する検索条件として、同一または他の映像コンテンツのインデックス列を検索しフレームを検出することを特徴とする。
請求項24では、
請求項20記載のフレーム検出装置において、予め前記データベース内の対象とする前記インデックス列の目的とするフレームの前記識別データに映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御するための情報を付与しておき、
前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生の際、この映像コンテンツの再生に連動し、上記インデックス列を連続検出し、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、を連動制御するための情報を検出し、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームに連動して上記、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御する連動制御部を更に具備することを特徴とする。
請求項25では、
前記データベース内の前記インデックス列がテレビジョン放送番組による映像コンテンツから作成された場合、
前記繰り返し送出される、コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、における前記フレーム識別データの一定区間同士が同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
番組局情報、タイトル情報、放送される時刻情報、その期間、繰り返し回数、のいずれかをもとにして、
コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、のいずれかであることを自動判定する繰返しフレーム自動判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項26では、
前記データベース内の前記インデックス列が、
前記複製された映像コンテンツと複製した映像コンテンツの互いの識別データが完全に同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
映像コンテンツの複製を検出する複製判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項27では、
請求項5記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置をチャプタマークとするチャプタマーク作成部を更に具備することを特徴とする。
請求項28では、
請求項5記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置を時系列表示する検出フレーム時系列表示部を更に具備することを特徴とする。
請求項29では、
請求項5記載の識別データによって作成されたインデックス列に前記識別データ作成の元になる映像コンテンツの任意の1フレームを対象とした、映像コンテンツのフレームのアノテーション情報を付与する手段により付与されたアノテーション情報の検索をするフレームアノテーション検索部と、検出されたフレームのアノテーション情報から映像コンテンツのフレームをアクセスする、フレームアノテーションアクセス部を更に具備することを特徴とする。
請求項30では、
請求項5記載の識別データによって作成されたインデックス列をもとにして
(1)特定シーンの出現回数と、出現時間と、出現比率と、の少なくとも1つ
(2)映像コンテンツの、画像の特徴と、音声の特徴と、変化の特徴と、の少なくとも1つ
以上(1)または(2)いずれかのフレームを前記インデックス列検索部と、前記識別データ検出部で検出し、これを統計データとし使用する統計データ利用部を更に具備することを特徴とする。
請求項31では、
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の1フレームを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成されるフレーム検索のためのデータである映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データの、
それぞれの上記要素データの、それぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより1要素データ当たりのビット数としての平均出現確率ならびに識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項32では、
前記フレーム情報より前記要素データを採取する際のビット数を、実際に前記識別データの要素データとするビット数より多くし、請求項31記載の要素データのそれぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより、上記要素データを採取した量子化データの出現頻度を均等化して識別データの要素データとすることを特徴とする。
請求項33では、
請求項31記載の識別データを構成する要素データを2組選択し互いの出現相関度を求める手法で、構成される要素データの全ての組合せについての出現相関度を測定することにより上記識別データの組合せ数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データの組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項34では、
請求項31記載の識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率と、請求項33記載の識別データの組合せ数としての平均出現確率と、
の双方により上記識別データの総合平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項35では、
前記識別データを構成する全ての前記要素データの量子化データの最も出現頻度の高い量子化データによる前記出現頻度の測定と、この量子化データ同士の前記相関度の測定と、の双方により識別データの最悪出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
これらの技術を一貫して利用することにより低コストで付加価値の高い製品の実現と、これらの技術の積み重ねにより、新しい形態の映像コンテンツの利用技術さらには新しい形態の放送番組、通信番組、やDVD、BD等リムーバルメディア等の映像コンテンツが生まれることが期待できる。
また以上のフレーム検索用データ作成装置、フレーム検出装置は、映像装置本体(映像コンテンツを記憶またはリムーバル記憶媒体として搭載した映像装置)、連携映像装置(映像装置本体に連携する映像装置)のいずれかに適用され、これにもとづき説明される、この詳細は後述する。
これに対しアナログ系をもとにする画像信号、音声信号(デジタル系の圧縮データを伸張したものを含む)はその信号そのものが特徴情報であるためフレームの特徴を抽出するのに都合がよい。
従がって本願発明ではアナログ系の画像信号、音声信号を中心に説明するが、後述するようにデジタルデータを伸張することなく、画像、音声のデジタルデータの一部を利用して、これをフレーム識別のためのデータとして利用することも可能である。
映像コンテンツ1を記憶またはリムーバル記憶媒体として搭載した映像装置(以下映像装置本体42とする)の記憶媒体19にタイトル情報5ごとに記憶された映像コンテンツ1のフレーム情報をもとに、映像コンテンツの1フレームごとに、映像コンテンツ上の任意の1フレームが固有のデータとなるよう構成された映像コンテンツのフレーム検索のための識別データ10を、元になる映像コンテンツのそれぞれのフレームと時系列上相互対照にデータ列として、前記映像装置本体42自身または、この映像装置本体に連携する装置(以下連携映像装置43とする)のいずれかの記憶媒体19に記憶登録されたインデックス列12、またはインデックス列の集合体であるデータベース18を指定する検索条件30で検索54することにより、さまざまな目的の映像コンテンツ1上の目的のフレームを検出55するものである。
言うまでもなく映像装置41がこれを全て具備する必要はなく、またその他の手段を具備することも自由であり装置の目的に応じ必要な手段を採用すればよいが、本願発明の意図を明確にするためにその全貌を先に示す。
図の上部がフレーム検索用データ作成装置、図の下部がフレーム検出装置に相当する。
一方映像コンテンツが外部の映像装置にある場合には先に述べた再生信号またはデータよりの識別データ作成部87または非再生データよりの識別データ作成部88で識別データ10を作成する。
以上で作成された識別データ10はインデックス列登録部56を経由してインデックス列12として記憶登録される。
以上は後述するように他の映像装置のアダプタ90として構成し利用することも可能である。
これらのインデックス列12の集合体がデータベース18である。
また図に示すように識別データ作成部50では応用形態としてさまざまな形態の識別データ10ならびにインデックス列12が作成される。
以上がフレーム検索用データ作成装置の基本構成とこれに関連する手段の全貌である。
この検索条件は図1で示したAからDまでの検出内容にもとづき設定されるもので特定条件設定部57では特定の条件の設定や、フレームの特徴の検出や指定フレームの検出が行われる。
(1)連動制御部92
予めインデックス列の目的とするフレームに装置、機器を連動するための情報を付与しておき、当該映像コンテンツの再生の際、検出された識別データに付与された連動情報をもとに、映像装置41、マルチメディア機器44、外部機器45、との連動制御を行う。
以上は先に説明の本願発明が解決しようとする課題の具体的テーマ2に相当する。
(2)繰返しフレーム自動判定部93
CM、連続放送の定形フレームを放送局情報、タイトル情報、放送される時刻情報、その期間、繰返し回数をもとに、これらを自動判定する。
(3)複製判定部94
複製した映像コンテンツと複製された映像コンテンツのインデックス列が完全に同一データであることにより、複製コンテンツを検出する
(4)チャプタマーク作成部95
検出されたフレームをチャプタマークとする。
(5)検出フレーム時系列表示部96
検出されたフレームを時系列表示する。
(6)フレームアノテーション検索部97
フレームアノテーション情報としてインデックス列に文字情報を付加しこれを検索する。
(7)フレームアノテーションアクセス部98
検索されたアノテーションフレームをもとに映像コンテンツをランダムアクセスする。
(8)統計データ利用部99
インデックス列を統計データとして利用する。
以上(2)から(8)は先に説明の本願発明が解決しようとする課題の具体的テーマ1に相当する。
この部分がフレーム検出装置の基本構成とこれに関連する手段の全貌である。
以上が本願発明の全体の主要手段の概要でありこれについての詳細は後述する。
映像装置本体42は映像コンテンツを記憶またはリムーバル記憶媒体として搭載した映像装置であり具体的には、映像コンテンツを録画して再生する録画装置(レコーダ)、映像コンテンツを再生する再生装置(プレーヤ)、映像コンテンツを検索し再生する検索装置、映像コンテンツを編集して再生する編集装置、映像を撮影して再生するビデオカメラ、映像を用いた専門機器、映像を用いたゲーム機器、ならびに映像コンテンツを録画して再生する、処理機能を持つコンピュータ、パソコンなどの単体装置または複合された装置の総称であり、連携映像装置43は上記映像装置本体に連携する映像装置で具体的には、テレビジョン、ディスプレイ、スタジオ装置等、映像コンテンツサーバ、遠隔操作装置、遠隔編集装置等、と本願発明の識別データを作成しインデックス列を登録する手段を有する映像装置用アダプタの総称である。
単に映像装置41と表現する場合は上記映像装置本体42と連携映像装置43の双方の総称である。
以上の映像装置41のいずれにも本願発明のフレーム検索用データ作成装置、フレーム検出装置を単独または一体にして適用可能である。
外部機器45は映像装置41に接続される、照明、フラッシュ、カメラ、ビデオカメラなどの総称である。
また縦軸のAからEは先の図1の説明の分類による具体例である。
であり映像装置全般に利用可能である、特にインテリジェントなテレビジョンにこの技術を利用することによりCM期間中は他の番組に切り替えする等の応用が可能になる。
またコンテンツサーバ内等での複製されたコンテンツの検索にも有効である。
特にインターネット情報47や文字情報46を連動させることにより、映像コンテンツとマルチマディアを融合させることが可能になる。
また識別データを作成しインデックス列を登録する手段を有する映像装置用アダプタ90は、映像装置本体、特にパソコンのアダプタとして装着することによって様々な応用が可能である。
これらの詳細な内容は後述される。
図のAは映像コンテンツの基本構成を示すものであり、映像コンテンツ1はフレーム単位で記憶媒体19のフレームアドレス33に、フレーム2ごとに、そのタイムコード4などの時間情報3と映像コンテンツフレームデータ34が記憶され1つの映像コンテンツ1が構成されている。
映像装置の内部にこのメタデータ36を置く場合、映像コンテンツ1の規格に関係なく構成することが出来るためよく利用されるが、メタデータ36が外部装置にある場合には、映像装置よりタイムコード4を外部装置に送信する必要がある。
各フレーム2を固有のデータとして識別することが可能であれば、識別データ作成の元になる映像コンテンツ1の任意の1フレームはメタデータ36の任意の1フレームと相互参照可能である。
またインデックス列12上で指定するフレームから映像コンテンツの当該フレームをアクセスすることも可能となる。
各フレーム固有のデータで構成された、フレーム検索のデータベースであるインデックス列12を利用することにより、さまざまフレームの検出とこれによる高度な編集と、メタデータの活用がさまざまな場面で可能となる。
映像コンテンツのそれぞれのフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである要素データ7を、データベース内のフレームのデータ同士が重複する確率を下げるよう上記要素データを複数連結し組合せすることにより、上記1フレーム当たりのデータを映像コンテンツの任意の1フレームが固有のデータとなるよう構成しこれを識別データ10とし、
組合せだけでは識別データのデータ同士の重複が避けられないフレームの識別データ10にはその要因別に重複を回避するための情報およびデータベースとしてデータの検索に必要な情報を付与し、
この識別データ10を、識別データ作成の元になる映像コンテンツ別に、元になる映像コンテンツの全てのフレームと、記憶媒体19のアドレス配列を連続するか、時刻情報3、連番情報など、元になる映像コンテンツのタイムコード4に相当するフレーム位置データ35を付与することにより時系列上相互対照なデータ列として記憶登録して、これを1映像コンテンツ当たりのフレーム検索用データベースのインデックス列12としている。
逆に映像コンテンツの任意のフレームを指定することにより、そのフレームの特徴を検出することも可能である。
図のA、B、C共通して識別データ10には、時刻データまたは連番データ、タイムコードなどの時刻情報3であるフレーム位置データ35があり、識別データ10の基本部分11は、フレーム情報から得られた2つのタイプの要素データ7、通常要素データ8または特徴要素データ9が複数組合せされている。
この通常要素データ8は特徴情報を含まない要素データ7であり、特徴要素データ9は特徴情報を含んだ要素データ7であることを意味している。
また連続重複フレーム14、繰返しフレーム15、複製フレーム16、偶発同一フレーム17が重複データ識別情報13として付与されており、これは識別データ10が映像コンテンツの検索対象範囲内で、識別データ10のデータ同士の重複を検出してこれを識別しこれを回避するための情報であり、これらについての詳細は後述する。
インデックス列12の識別データ10を介して映像コンテンツ1の任意のフレームにこの相互連動情報21を含むフレーム関連情報20を付与することにより映像コンテンツの任意フレームに連動したさまざまな応用が可能となる。
この場合通常要素データは特徴を示すデータとはならないものの、映像コンテンツフレームデータ4から高速でデータを抽出することが出来、これを利用することが可能である。
図のBはAとCの混成によるものである。
このいずれにおいてもこれら場合には前述の重複データ識別情報13に連番データ等を付与することにより重複データを識別し、検索対象範囲での識別データ10のデータ同士の重複化を回避している、詳細は後述する。
地上デジタル放送、BS放送、CS放送等の全てのチャンネルを概算100チャンネル分とすれば、放送電波で受信される総フレーム数は合計1000億フレーム/年となる。
さらに他の映像メディア例えば、CATVや市販されるDVDの映像コンテンツ、インターネット上の動画像などを含めると際限なく拡大される。
従がって1億フレームの1000倍の1000億通り以上の組合せ確率が保証されれば一般的な利用は可能であるが、例えば10、000倍となる、1兆通り(≒2の40乗)以上の組合せ確率が保証出来れば、家庭内で利用する映像コンテンツのそれぞれのフレームのデータ同士の重複(同一化)は特定なフレームを除き回避され、識別データ10は識別能力の高いデータとして利用することが出来る。
検索対象範囲の映像コンテンツが長大な場合にはさらに組合せ確率組合せ数を高くするなど使用目的によりこの組合せ確率を考慮すればよい、詳細は後述する。
(1)サンプリングデータ抽出位置においては、1フレーム画面上で通常100〜200のXYサンプリングポイント(デジタルデータの場合にはマイクロブロック、ブロックでよい)から情報を抽出し、このサンプリングポイントをもとにする画面上の全体平均データ抽出、または部分的な平均データ抽出と、特定のサンプリングポイントのデータ抽出と、の中から選択する少なくても1つ以上をサンプリングデータ抽出位置とする。
特徴検出のためには、当該フレームの特徴を最もよく現す画面全体の平均は必須となる。
(2)画像情報においては、輝度信号情報と、色差信号情報と、色信号情報と、の中から選択する少なくても1つ以上の画像成分、(Y、Cb Cr R、G、Bの1つ以上の成分)とする、特徴検出のためには輝度(Y)および色信号(R、G、B)が望ましい。
(3)音声情報においては、モノラル信号情報と、ステレオ信号情報と、多チャンネル信号情報と、の中から選択する少なくても1つ以上の音声情報(R/L、5.1チャンネル、7.1チャンネルの1つ以上のチャンネル)、画像情報と同期を取って抽出することが不可欠である。
(4)変化情報においては、先行するフレームから変化を比較するための少なくても1つ以上のフレームを選択する。
比較対象のフレーム期間間隔を大きくすることにより、変化の度合いを大きく出来るが、識別データ10の抽出を開始する際、抽出開始から当該期間の識別データ10は不完全なものとなるため、通常は1から10フレーム先行のフレーム範囲とする。
これに更に数秒程度先行するフレームを併用し複数ごとのフレームを対象として比較することは識別の能力を高め、識別の精度を向上させるために有効である。
このような場合に注意することとして、先に説明のように数秒程度先行するフレームとの差分量など比較のデータを用いる場合、再生開始からの再生信号をもとに識別データ10を作る場合、当該範囲は不完全なデータになるため再生、停止などが頻繁に繰り返されるような使用においては、先行するフレームとの差分量をもとに抽出した要素データを除外して検索するなどの必要がある。
この実施例の構成は映像装置本体42の入出力に標準装備されているアナログ画像信号、アナログ音声信号をもとにして、映像コンテンツは音声を伴い、要素データは特徴要素データ9としてデータを抽出する場合の例である。
いうまでもなく、映像装置本体42の内部に構成することも可能である。
音声信号はRまたはLのいずれかがA/D変換部52に入力される。
これらの映像、音声信号は後述するA/D変換ポイント信号のタイミングでA/D変換され、識別データ抽出部53に入力され識別データ10を得る。
図7の下段に示すように、フレーム2ごとの識別データ10は、映像コンテンツの全てのフレーム2ごとに、識別データ抽出部53で得られた、識別データの基本部分11、重複データ識別情報13、これらがフレームごとに整列されインデックス列登録部56によりタイトル情報5ごとに記憶登録されインデックス列12、さらにはデータベース18となっている。
また識別データ10には図5で説明のデータ検索に必要な時刻情報3としてのフレーム位置データ35、や相互連動情報21などのフレーム関連情報20も付随情報として付加されて記憶登録されている。
1つのフレーム2をN個のサンプリングポイント58に分割し、それぞれのサンプリングポイントごとに画像信号をR、G、Bと音声R、L信号のいずれかと、フレーム前後の変化を求めるための当該フレームのXフレーム先行する画像、音声信号をもとにして識別データ10が抽出される。
これらはその応用例に基づき、選択するA/D変換機能の性能、コスト、一時的に利用するワークメモリサイズ、処理速度を勘案し適切に決めればよい、詳細は後述する。
最初に特徴抽出された特徴要素データ9から説明する。
先の図7に示す識別データ抽出機能53に基づくプロセスで、画像信号から得られる、水平・垂直同期信号に同期し、1フレーム1をNサンプリングポイント58に分割するためのA/D変換ポイント信号をサンプリング信号として、以下図8にもとづき説明する。
1)nフレームの最初のサンプリングポイントよりR、G、B、音声信号を4bitでA/D変換しワークメモリ104に一時記憶し、さらに合計ワークメモリ105に一時記憶する。
2)同時に事前に記憶されているn−Xフレームの最初のサンプリングポイントのR、G、B、音声信号データをワークメモリ101から読み出しワークメモリ101と104のデータの差の絶対値を108に一時記憶し、さらに合計ワークメモリ109に一時記憶する。
3)次のサンプリングポイント以降Nサンプリングポイントまで同様に順次ワークメモリ104、105にデータを一時記憶するとともに、ワークメモリ105、109にはデータを加算し一時記憶する。
4)最後のNサンプリングポイントのデータが書き込み完了時、ワークメモリ105、109の合計データをサンプリングポイント数Nで割り、ワークメモリ106、110に平均特徴要素データ9として一時記憶する。
5)同時に中心サンプリングポイント9のデータはワークメモリ104より中心近傍の1サンプリングポイントを選択しワークメモリ107に中心特徴要素データ9として一時記憶する。
6)同時に画面上の変化範囲の割合、変化範囲を求めるためにワークメモリ108の中から、データが0以外のサンプリングポイントを探し出し、そのサンプリングポイントの割合をNを最大値とする4bit値でワークメモリ111に変化範囲特徴要素データ9として一時記憶する。
7)同時に変化の度合いの一つである変化速度を求めるためにワークメモリ109の4組のデータを合計(変化の大きさの合計)しワークメモリ111(変化したサンプリングポイント数)で除したデータを実映像コンテンツ再生時に発生する最大値を最大値とする4bitデータでワークメモリ112に変化速度特徴要素データ9として一時記憶する。
これにより、インデックス列12を検索し目的のフレームを検出することにより元になる映像コンテンツ上のフレームの位置やその区間を特定することが可能になる。
更にこのインデックス列12にタイトル情報5を付与し複数記憶登録することによりデータベース18となる。
後に説明する誤差吸収のための丸め込みをした後の4bitデータは3bitと概等価になり、14種×3bitでは、2の42乗で理論的な確率統計上では、4兆以上の組合せ数となる。
図9(量子化ビット数利用率判定)は1つの要素データのそれぞれの量子化データの出現頻度をもとにこの要素データの平均出現確率を数値化するものである。
表Aは大数定理にもとづきそれぞれの量子化データが均等に出現している場合であり、表Bはそれぞれのデータの出現頻度にばらつきがある場合の例である。
表Bのような出現頻度の場合、それぞれの量子化データの出現頻度の差によって要素データは使用している量子化ビット数分の理論分解能をもてない結果となる。
表Cは表Bの出現頻度の大きい量子化データから順番に左から右に並び変えしたものである。
この重心位置の意味するものは、出やすい量子化データ(重心の左側)と、出にくい量子化データ(重心の右側)の中間にある量子化データ、つまり平均的な出現頻度の量子化データを意味し、平均的な出現頻度の量子化データの出現頻度が理論出現頻度より低下(確率は上昇)する結果、この要素データの使用している量子化ビット数のデータ数(理論量子化ビット数)に見合う分解能が得られない結果となることを意味し、重心位置が左に偏移するほど量子化ビット数が低下するので、要素データのデータ分解能の尺度となる量子化ビット数の利用率とすることが出来る。
以上の量子化ビット数利用率係数は要素データの特徴抽出能力、特徴識別能力を判定する重要な指標になる。
使用しているビット数(理論量子化ビット数)をAとし、量子化ビット数利用率係数をXとすると、1つの要素データの等価量子化ビット数αは次の式で現せる。
α=(A−1)×X+1
表Dに示すように仮に4bitからなる要素データの量子化ビット数利用率係数が0.8の場合、3.4bitからなる理論(理想)量子化ビット数と等価であることを意味する。
(数2)
総合α={(A1−1)×X1+1}+{(A2−1)×X2+1}+{(A3−1)×X3+1}・・・・+{(AN−1)×XN+1}〕/N
これまで説明の図7による実施例では画像音声とも4bitのA/D変換部52でデータを採取していたが、表Aのように、これを8bit(256の量子化データ)でデータ採取して一定期間のシミュレーション結果による量子化データの出現頻度をもとに、量子化データの出現頻度を均等化するよう表Bのように4bit化してデータとしたものである。
この方法により4bit化されたそれぞれの要素データの量子化データの出現頻度はほぼ均等となるため、先に説明したけ確率悪化の影響を無視することが出来る。
このようにフレーム情報より要素データを直接採取する際のビット数を、実際に前記識別データの要素データとするビット数より多くし、要素データを採取した量子化データの出現頻度を均等化して前記識別データの要素データとする方法は要素データ選択の幅を拡大する。
但しC表のように、出現頻度の最大、最少に大きな差がある場合には、後に説明のアナログ誤差補正などが困難になるので注意が必要である。
2組の要素データX、Yがそれぞれ4bit、16の量子化データで構成される際、Xのデータの0から15まで16種、とYのデータの0から15まで16種、計256通りで、説明上、大数定理にもとづく平均出現頻度を10回とする2560回の試行を行いその組合せの出現頻度をマトリックス上にプロットしたものである。
この相関度判定を求めるためには、先に説明のとおり、1つ1つの要素データの量子化データの出現頻度が均等であることが前提である。
実際に要素データの均等化補正をかけた場合には均等化補正をした要素データのデータ、実際に均等化補正をかけていない場合はデータ上でこの均等化補正を行ったデータとして記載されている。
本例では、X、Y2組の16データが、それぞれ10回ずつ出現することの理論値平均値10と出現頻度の差を偏差として、この二乗を分散とし、16データの分散を分散平均として、この平方根を二乗平均平方根としている(表ではY0のみ代表され示されているがY0からY15まで全て同様)。
したがって、この二乗平均平方根は相関度が全くない表Aの場合には0になり、表Bのように完全に相関する場合には38.73となる。
相関度の係数、相関度係数はこの38.73を最大値1(理論最悪値、完全に相関)として、最低値0(理論最良値、相関なし)としたもので、表Cの場合の相関度係数は0.15である。
この全体相関度係数で、要素データを組合せして構成される識別データの組合せ分解能力、つまり等価組合せ数を判定するにあたり、本例では全体相関度係数の最低(最良で相関なし)を0とし、この場合組合せ数は使用している組合せ数(理論組合せ数、この場合14組)とし、全体相関度係数が最大(最悪で完全に相関)1の場合は、組合せ数を1組として対応付けしている。
一方要素データが14種で全体相関度係数が1(最悪)の場合には、全ての要素データのデータ同士のデータが全く同一のデータとなり分解能は1組のみの分解能となることを意味している。
使用している要素データの組合せ数(理論組合せ数)をBとし、全体相関度係数をYとすると、識別データ全体の等価組合せ数をβとすると、βは次の式で現せる。
(数3)
β=(B−1)×(1−Y)+1
この全体相関度係数はフレームをよりよく識別する能力、つまり識別データ10の識別分解能を判定する重要な指標となる。
従がって要素データは最低限含める必要のある要素データをメインにして、補助的な要素データを選択する際、全体相関度係数が少なくなるよう補助的な要素データを選択し組合せする。
なお、本例では説明のため試行回数を2560回で示しているが、実際には数時間分、必要により数日間の映像コンテンツのフレーム信号をサンプリングして映像コンテンツの内容によるデータの偏りをなくすことが重要である。
先の説明の通り、
使用しているビット数(理論量子化ビット数)をAとし、量子化ビット数利用率係数をXとすると、1つの要素データの等価量子化ビット数αは次の式で現せた。
α=(A−1)×X+1
またN個の要素データのそれぞれの理論量子化ビット数がA1、A2、A3・・・・ANで、それぞれの量子化ビット数利用率係数がX1、X2、X3・・・・XNの場合、この要素データを組合せした識別データの等価量子化ビット数、つまり総合等価量子化ビット数を、総合αとすると、総合αは以下の式で現せた。
総合α={(A1−1)×X1+1}+{(A2−1)×X2+1}+{(A3−1)×X3+1}・・・・+{(AN−1)×XN+1}〕/N
さらに使用している要素データの組合せ数(理論組合せ数)をBとし、全体相関度係数をYとすると、識別データ全体の等価組合せ数をβとすると、
β=(B−1)×(1−Y)+1で示された。
よって要素データの総合等価量子化データ数を総合αとし、等価組合せ数をβとし、識別データの全体の分解能であり識別能力を示す、総合識別能力指数をγとすると、γは次式で現せる。
(数4)
γ=総合α×β
したがって等価総合分解能=2^γ
以上の識別データの理論出現確率をPとすると
(数5)
P=1/(2^γ)
実例1と実例2の差で理解出来るように2組の係数は指数的な意味をもつもので、この係数の大小により大幅に出現確率を左右することになる。
またこれがアナログ信号を変換して作成される識別データで誤差の補正が必要となる場合この確率はさらに上昇される。
当該フレームの特徴を総合的に現す要素データ、例えば画像、音声の平均値データは不可欠の特徴要素データとして、副次的に組合せをする要素データにおいては、先に説明の要素データ抽出諸元と、サンプリング間隔、データ処理方法、を適切に選んで相関度合いを低減させることが必要である。
またこれでも目標とする出現確率とならない場合には要素データを新たに追加する必要もある。
デジタル情報をもとにする要素データの場合、4bit構成で15組の要素データ(7.5Byte構成)とすると、
等価量子化データ数は(3bit×0.8+1bit)=3.4bit
等価組合せ数は(14組×(1−0.2)+1組)=12.2組
等価総合分解能は3.4bit×12.2組=41.48bitとなる。
先に示した1兆通り(≒2の40乗)を満足させることが出来る。
等価量子化データ数は(2bit×08+1bit)=2.6bit
等価組合せ数は(19組×(1−0.2)+1組)=16.2組
等価総合分解能は2.6bit×16.2組=42.12bitとなる。
先に示した1兆通り(≒2の40乗)を満足させることが出来る。
以上のように簡単に必要とする要素データのデータ数や組合せ数を逆算することが可能となる。
最後に、最悪のケースの出現確率を検証して識別データの確率上の重複を究極的に低減するための検証方法を説明する。
要素データが先に説明の量子化データの均等化補正がなされていない場合、統計確率上、全ての要素データが、要素データの量子化データの中の、出現頻度が最も高い量子化データ同士の組合せとなる識別データの出現頻度が最大ものとなる。
従がって、この場合の組合せ確率を検証することにより、確率上最悪となる出現確率を予測して対策することが可能となる。
A表は本実施例にもとづく14種類の要素データのそれぞれの量子化データの中で最も出現頻度の高い量子化データ(最悪量子化データ)をそれぞれZとして選択して、それぞれのこの最悪量子化データの、理想出現頻度と実際の出現頻度の比を確率悪化率としてプロットし、この平均(本例の場合0.45)を求めたものである。
従がってこの確率悪化率は、当該最悪量子化データの出現頻度とは反比例の関係にあり、1であれば最良値(理論値、この場合4bit)で、0であれば最悪値(この場合1bit)と対応付けする。
表B、表C、表、Dは先に示した要素データ同士の相関度を、先の図11のシミュレーションによって採取された出現頻度データをもとにこの最悪量子化データのみに適応した場合である。
表Bは図11で採取されたデータの、この量子化データに限定した組合せ、この場合91組、でそれぞれの要素データごとの出現頻度を示している。
表Cは、これまでと同様、10を理論値として偏差とし、表Dでこれを分散しこれを集計して、分散平均、二乗平均平方根とし、相関度係数(本例の場合0.17)を求めたものである。
従がって、この平均確率悪化率をCとし
最悪等価量子化データ数をWαとすると
(数6)
Wα=(A−1)×C
同様に、この最悪の場合の相関度係数、最悪相関度係数をZとし
最悪等価組合せ数をWβとすると
(数7)
Wβ=(B−1)×(1−Z)+1
よって最悪識別能力指数をθとすると、
(数8)
θ=Wα×Wβ
以上の識別データの理論出現確率をPとすると
(数9)
P=1/(2^θ)
適切なデータ量で識別能力の高い識別データとするのは要素データの選定と、必要に応じて量子化データの均等化補正等の処置が不可欠であり、出現の確率を一定値以下にする必要がある。
通常この最悪出現確率を1000億分の1以下にするよう識別データを設計すれば多くのニーズに対応することが出来る。
通常このような極めて大きな確率を伴うデータの検証は極めて大量のデータの蓄積をまたないとこれらの出現頻度、確率の検証は出来ないが、以上の方式を利用することにより、それぞれの要素データの量子化データの出現頻度と、組合せされる要素データ同士の相関は極めて短時間の数時間分、必要により数日間のシミュレーション期間で求めることが可能になるので、後は簡単な演算式で識別データの識別能力を判定することが出来る。
以上のようなシミュレーションによって、目的に応じてデータサイズがコンパクトで、識別能力の高い要素データ、識別データとこれにもとづくインデックス列を短時間で選出することが可能である。
検索対象範囲内の映像コンテンツの識別データ10をインデックス列12として記憶登録するにあたり、過去に記憶登録された識別データ10と新たに記憶登録する識別データ10を比較してそのフレームまたはそのフレーム区間には、重複データの発生が確認された双方の識別データ10およびその区間に連番データなど、その要因別に識別情報を付与することにより、当該検索対象範囲において識別データ10の重複を回避してデータの唯一無二の保証をすることが出来る。
識別データ10の重複は以下の示す4つの要因により発生する。
図13(連続重複データ判定部)に示すように、静止画で無音声が連続する連続重複フレーム14は常に先行する1つ前のフレームのR、G、B、音声信号を比較し、変化するサンプリングポイントが一つもない場合はこれを連続重複フレーム14として認識し、変化が出るまでの区間、連番データ付けを行い、図5に示すように、この連番データを、これらの重複を識別するための情報である重複データ識別情報13の連続重複フレーム14に書き込み、それぞれのフレームが連続重複フレームであることによる重複を識別可能にし、フレーム単位でのフレーム識別を可能としている。
以上のように過去(先行するフレーム)の識別データ10と新規(現在のフレーム)の識別データ10の変化の状態を比較することにより識別データ10の重複を回避している。
先の連続重複フレームの場合は常に1フレーム前(過去)の識別データ10と現在のフレームの比較により判定すればよいので容易に検出が行われるが、不特定な過去のフレームと現在のフレームの重複を検出するには以下のような手段が有効である、もちろんこの手法を先の連続重複フレーム検出に利用することも可能である。
以上のようにインデックス列メモリと併用して、検索対象範囲とフレーム検索時間に応じグループ検索可能な連続外重複データ判定部65を用意することにより、フレーム再生時間に連動(リアルタイム)して過去に記憶登録した識別データ10と新しく記憶登録する識別データ10を比較して重複データを検出することが可能である。
(1)CMフレームと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、の繰り返し送出されるフレームにより発生する識別データ10の一定区間同士が重複データとなる区間
(2)複製(コピー)された映像コンテンツにより発生する識別データ10の一定区間同士が完全に同一で重複データとなる区間
(3)偶発的に類似する他のフレームを同一データとして抽出することにより発生する識別データ10同士が重複データとなるフレーム
により識別データ10のデータ同士が重複する。
以上は図2の繰返しフレーム自動判定部93の一形態である。
このような構成とすることは識別データ10の確率組合せをいたずらに高め、データサイズを肥大化させることなく適切なデータ長とすることが出来るため、映像コンテンツの再生に同期連動させての検索や、高速なデータ検索を可能とするものである。
アナログをデジタル化したデータ同士のデータを比較する上で、お互いの元のアナログ量のデータの誤差やノイズを吸収する方法の一つとして、一方のデータに一定の幅を与えて一致をとる事が有効である。
本実施例の場合、R、G、B、音声それぞれを4bitで変換しており、その1bitは1/16、1bit当たり6%程度の重みを有している。
従がって、1bitの丸め込みをすることにより互いのデータのアナログ誤差による数%程度の画像信号、画像信号の誤差は解消できることになる。
従って本実施例の場合組合せ確率上では4bitデータを3bitデータにコンバートしたデータとほぼ等価である。
検索対象インデックス列62と、比較基準となる識別データ60とお互いの特徴要素データ9同士を並列に計14回一致検出部66で一致検出をさせ、OR論理回路出力が1フレーム区間で14回とも出力されると14進カウンタの桁上げ信号が出力され一致または近似検出がなされる、これによってアナログ誤差は吸収補正され目的のフレームが検出される。
以上は図2のインデックス列検索部54、識別データ検出部55の一形態である。
本実施例の識別データ10の特徴要素データ9部分のデータによるデータサイズは一つのフレームで4bit×14組=56bit=7Byteサイズである。
この場合2時間番組は216,000フレームで合計約1.5MByteとなり、その他の重複データ識別情報、フレーム関連情報を含めても2MByte程度のデータサイズで十分に収まる範囲であり、データ圧縮も可能であるのでデータ送受の負担も少ない。
最近普及されてきたBD(ブルーレイディスク)は片面1層で約25GByteのメモリ容量を持ち、デジタルBS放送をMPEG(DR)で約2時間分記憶することが出来る。
1万分の1以下に圧縮されたインデックス列12が、これから説明する映像コンテンツの視聴性、録画装置、再生装置の操作性、編集性に大きな効果をもたらす意義は大きい。
データサイズ、検索時間などに大きな制限がない場合にはデータ数を多くし、さらに
加価値の高いインデックス列とすることが可能である。
通常の検索は識別データの基本部分11の特徴要素データ9部分の検索が主体であり、検索条件に適合する場合に、これに続き重複データ識別情報13ならびに相互連動情報21を参照することになるので、基本部分の要素データ、通常要素データ8、特徴要素データ9部分の検索時間について説明する。
14種類の要素データであるので、1フレームごとに2スペース程度のインターバルをおき、0.1μ秒のインターバルで2時間映像コンテンツ全てを検索し、検出する場合、0.1μ秒×16回(14回一致演算+2回インターバル)×216,000フレーム≒350m秒≒10フレーム時間となる。
通常映像装置の映像コンテンツの再生、早送り、巻き戻し、一時停止、停止などの操作において映像コンテンツの停止、一時停止などのフレーム位置はインデックス列に記憶しておくことが出来るので、途中からの再生開始時にはこのフレーム位置周辺の識別データ10を参照することにより、これらの操作による検索時間をほとんど必要としないで再生フレームを見つけることも可能である。
このような環境が利用できない場合も想定して、以降この350m秒(0.35秒)を検索時間の総量(検索時間の最大値)の実例として説明する。
また、特殊な映像フレームで、静止画や無音状態が連続するような場合でも、これらの対指定を適切にすることにより、検出の精度を上げ、確実に目的のフレームを選び出すことが出来るからである。
もとになるインデックス列63の中から指定された識別データ10を検索基準データ60として、検索対象インデックス列62の開始のフレームからフレームごとに一致または近似を検出して、検索対象インデックス列62の中から同一フレームを検索し検出する。
検出されたら、当該フレームのアドレスならびにフレーム位置データ35を読み取り記憶する、また重複データ識別情報13を確認し連続重複フレームの連番データを確認し、連続重複フレームであればその範囲を記憶しておく。
最後のフレームまで一致または近似を検索し検出して完了となる。
従って検出に要する検索時間の総量(検索時間の最大値)は2時間程度の映像コンテンツで前述の通り0.35秒程度である。
フレームのアドレスやフレーム位置データ35が分かれば、当該フレームは映像コンテンツの開始のフレームから起算する時間のどの時刻、何番目のフレームであるかなどのフレーム位置またはフレーム区間6は相互参照可能である。
以降T2のタイミングのフレームに関しては、T1で検出した同一フレームからTa時間後に相当するフレーム位置の識別データ10を直接確認し一致または近似検出を行い一致または近似することを検出すればよい、T3タイミングのフレームに関しても同様である。
検出されたフレームが連続重複フレーム14であれば、図13に示す通り、その時間を加味して比較することは云うまでもない。
従って、検出時間は独立した一つのフレームを探すのとほとんど変わらない。
最初の一つの同一フレームの検索、検出に多少の時間がかかっても、フレーム単位の時間で紐付けされる以降のフレームの検出時間が極めて短いのがインデックス列12の特徴である。
言うまでもなく以上の同一フレームの検索は、映像コンテンツ自体のフレームが同一であることを意味している。
以上をもとになる画面を確認しながらT1、T2、T3フレームをそれぞれ設定しフレーム名称を登録し、これら3つのフレーム対を別な映像コンテンツの中から探し出し表示させた例である。
一例として、インデックス列が用意された2時間番組10、000本の映像コンテンツの中から一組のフレームを検出する場合でも、先に述べた検索時間を一本0.35秒で3500秒=1時間、一本3m秒とすれば30秒で検索可能となる。
以上のように、1映像コンテンツ当たり、いくつかの識別データ10を検索して同一のデータがあれば、その映像コンテンツを詳細に検索して完全に複製された映像コンテンツとして判定することが可能である。
以上は図2の複製判定部94の一形態である。
一例として、映像コンテンツの中からフレーム変化(カット点)を検索する例を以下に示す。
1)nフレームのXフレーム先行するn−Xフレームとの明暗、色調、音量レベルの差分量(変化の大きさ)を示す特徴要素データ9
2)nフレームのXフレーム先行するn−Xフレームと比較し画面全体の内、どのぐらいサンプリングポイントが変化しているかを示す変化範囲の特徴要素データ9
3)nフレームのXフレーム間のサンプリングポイント平均の動きの速さを示す変化速度の特徴要素データ9
以上3種の特徴要素データ9はいずれも、フレーム間の変化をとらえたデータであり変化の大きさ、広さ、速さの度合いを示す特徴データである。
図19の上段に示すように、本実施例はフレームごとにそのXフレーム先行するフレームと変化の度合いを検出しているので、フレームA群からB群に急激に変化する時など、nフレームからn+Xフレームまでは、上述の特徴要素データ9は3種ともそれまでのフレームと比較し大きな値となる。
本例では差分特徴要素データ9であるR、G、B、音声信号の4種を合計し4で除し4bit化して、以上3種の特徴要素データとも4bitとし、その変化の度合いに応じフレーム変化点(カット点)の検出をする場合の実施例を示したものである。
図19の下段右は、3種の特徴要素データ9の変化量の閾値と演算式を任意に設定できるようにしたもので、変化の仕方を、大きい/普通/小さい、広い/普通/狭い、速い/普通/遅い、の3段階とし、それぞれの組合せを任意に設定させることにより、変化が少ない、ディゾルブカットやワイプカットや、細かいフレームの変化かから大きなフレームの変化の検出にも対応できるフレーム変化点の検出の例であり、指定した検索条件で一つの映像コンテンツの中で該当するフレーム変化点(カット点)の件数ならびに前後で一番近いフレーム位置を表示させている。
これらの範囲を指定し検索をする特徴検索機能は要素データを特徴要素データ9として構成させることにより実現出来るもので、要素データが通常要素データ8のみで構成される識別データの検索例えば、同一データ、のみを対象としたフレーム検索よりその応用範囲を大幅に拡大するものである。
順次検索条件切り替え部を切り替え同様な検索を行い様々なフレームの特徴を検出することが可能である。
ここで、上限値と下限値を同一のデータとする場合には先の図16による検索内容と同様である。
以下にその概要を示す。
アプリケーションソフトウエア72は、再生高度化支援部75全体を制御するとともに検索、検出された識別データ10の相互連動情報21をもとにさまざまな連動制御を実行するものである。
また検出したフレーム位置に付与された相互連動情報21をアプリケーションソフトウエア72で、外部接続機器73、ならびにリモコン信号送信器74で、録画装置、再生装置71を操作するものである。
以上のようにアプリケーションソフトウエア72は常に録画装置、再生装置71の再生フレームのフレーム位置を監視できるので従来のリモコン信号送信器のオープンループ系の制御とは大きく異なる高度なフィードバック制御が可能となる。
もちろんこの制御、操作信号で録画装置、再生装置71自体を直接制御、操作するようにすることも可能である。
この信号が用意されることにより、映像コンテンツの編集、再生、操作のさまざまな場面で連動をとり映像コンテンツを様々な形で利用することが可能になる。
これについては後述する。
また汎用パソコンに識別データ作成部50、インデックス列登録部56ならびにインデックス列検索部54をアダプタとして装着し再生高度化支援装置75を実現させることも可能である。
これは先に説明の図3の映像装置本体に連携する映像装置の1つとして、識別データを作成しインデックス列を登録する手段を有する映像装置用アダプタ90の一例である。
このアダプタのインデックス列12は連携する映像装置の完成されたインデックス列の受給部89でインデックス列12を受け取り利用される。
この再生開始された、再生信号をもとにして、識別データ作成の元になる元映像コンテンツのフレーム位置を連続検出する場合、識別データの構成が先行するフレームとの比較を行っている要素データを含む場合、再生開始からXフレームまでの識別データ10は不完全なものとなる。
従がって図22に示すように通常、ステップ1は再生が開始されXフレーム以降のフレームが最初の検索に利用可能となるので、図22に示すT1のタイミングで識別データ10を比較するための検索基準データ60として、検索対象インデックス列62の最初から順次フレームごとに検索し、同一となるデータの識別データを探し出すことによって識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレーム位置を検出し、以降は連続して再生されるフレームから抽出される識別データを読み取り、該当するフレーム位置の識別データ10と同一データであることを確認すればよい。
図22のように一定時間Tbをおいて、正確に同期するT2、T3のタイミングで、以降の識別データ10が、所定のフレーム位置の検索対象インデックス列62上の、識別データ10と同一であるかどうかを確認検出することで、フレーム位置の連続検出が可能である。
最初に抽出された識別データが不完全な場合、識別データ10の不完全でない要素データ部分のデータによって、対象とするインデックス列を検索して該当するいくつかの識別データを選択しておき、必要な間隔後、新たに得られた完全な識別データ10が与えられた際、先に選択しておいたいくつかの識別データ10のフレーム位置より、必要とした間隔のフレーム時間に相当するフレームのみを検索することにより、この完全な識別データ10の検索時間を極めて短いものとすることが可能である、従がって比較するフレームの間隔が、この検索時間この場合0.35秒≒10フレーム分に相当するので、10フレーム以内の間隔のフレームとの比較により構成される識別データの場合は検索時間をほとんど影響なくすることが出来る。
このような条件が得られなくても、T1フレームを検索し検出するに当たり、最大0.35秒程度以降、高精度で、高信頼性で、リアルタイム性の高い識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレーム位置の同期検索が可能となる。
図23に示す、目的時間設定77は録画装置、再生装置操作部76に目的時間を指定し、リモコン信号送信器74に制御信号を送り録画装置、再生装置71を操作する。
新操作機能ボタン78は早送り、巻き戻しを時間指定し、リモコン信号送信器74に制御信号を送り、録画装置、再生装置71を操作する。
同一フレームサーチ79は現在視ているフレームと同じ、他のフレームを探すよう指定し、リモコン信号送信器74に制御信号を送り、録画装置、再生装置71を操作する。
連動情報81は映像コンテンツに連動するインターネット情報等を視るための操作をする。
詳細検索82は図18に示すフレーム検出の操作を選択する操作機能である。
このような高度な操作が実現できるのも、録画装置、再生装置71とリモコン信号送信器74の制御信号間で同期フィードバックループを構成させ、常に再生されるフレームの位置、時刻を認識することが出来るからである。
無線リモコンは指向性のないリモコンとして最近の一部の装置に装備され始めているものの大半は赤外線リモコンである。
現在定着しているDVDなどのリムーバルディスクの録画装置、再生装置や近年急速に普及してきたHDD録画装置と、上述の赤外線リモコンを用いて、録画同期機能を実現させるための具体的手法を説明する。
図中、シーク時間はHDDヘッドのアクセス時間であり、DVD等のリムーバルディスクの場合はキャリッジ移動時間である。
リモコンが赤外線の場合、1リモコン信号は規格で108m秒となっている。
録画装置、再生装置を自動コントロールする上で、遅延時間等が一定なものはこれを見越してコントロールすればよく、重要なのは、繰り返し実行する際の時間のばらつきである。
従って、現在市場で流通している録画装置、再生装置のこれらの実力性能にあった応用方法を検討する必要がある。
当該機の場合、早送りは5段階であり、公称1.3倍、10倍、30倍、70倍、200倍モードを備えている。
再生の場合、再生ボタン信号を発射後0.5秒、1.0秒、2.0秒、5.0秒のインターバルをおいて一時停止ボタン信号を発射した場合の実際の再生時間を計10回、合計40回試験したものである。
結果として、平均して0.27秒実際に再生される時間が指定した時間より短くなっているものの、ばらつきの範囲は0.1秒の範囲である。
このデータは非常に重要であり、0.27秒間圧縮される再生時間と0.1秒間のばらつきを考慮して自動制御を行う必要がある。
試験結果が示すとおり、従来の磁気テープ方式の録画装置、再生装置と比較し送り量の直線性は極めて高精度で保証されていることが分かる。
また幾つかの他機種の録画装置の試験においては、早送りモードや、スローサーチの機能に差異が見られるものの遅延時間やそのばらつきは同程度の性能である。
従って、それぞれの録画装置、再生装置のそれぞれの速度での遅延時間や最大ばらつきを考慮し、そのばらつきを保証する制御を行えばよい。
以下の説明および図26中の再生、早送り、巻き戻し、一時停止の表記ならびに記号は説明を省くがリモコンから自動で発射される信号を意味している。
再生にして得られた実際のフレーム位置を確認する。(図26のステップ1参照)
上記同様再生にして得られた実際のフレーム位置を確認する。(図26のステップ2参照)
これにより、数フレームの精度で目的時間のフレームに到達可能となる。
目的時間のフレームが一分以内の近傍であれば5〜6秒の時間で指定する目的時間のフレームに到達可能である。
全ては最終段階のステップ3での演算で精度は決定する、これらの精度は利用する録画装置、再生装置の特性に依存するところであり、学習機能を利用することなどにより最大ばらつき0.1秒精度(3フレーム)でのフレーム検出も可能で実運用上は支障のない精度範囲である。
この信号を用いて複数の映像コンテンツの中からハイライトシーンなどを選択し切れ目なく連続的に再生する場合、通常のDVDの場合のランダムアクセスタイムは150m秒程度、高速のHDDの場合10m秒台であるので、録画装置、再生装置はこれらを保証できる操作制御を行えばよい。
再生系のみならず、テレビジョンの入力切替や、音声を制御させることも可能であり、これらのフレームを後述する映像コンテンツライブラリにプレイリストとしてインデックス列12の相互連動情報21に登録設定することにより、映画のハイライトフレームや、スポーツのハイライトシーン、さらには、自分で撮影したビデオのお好みのシーンを結合させ切れ目なく再生するなどの高度な視聴が可能となる。
以上のように映像コンテンツをアクセスして、再生されるフレームを連続検出し、識別データを監視する方法は連動制御として幅広く利用可能である。
これまでの説明はHDD記憶媒体、リムーバブル記憶媒体の例で説明をしてきたが近年急速に大容量化、低コスト化されている半導体メモリ記憶媒体においても利用可能である。
記憶される映像コンテンツのボリュームは数百時間、数百タイトルと極めて巨大化している、これらの映像コンテンツを有効に利用するにも映像コンテンツのデータ管理は重要である。
図28(映像コンテンツフレームアノテーション)はインデックス列12の応用例の1つである。
インデックス列12を利用して映像コンテンツのタイトル情報5別にフレーム単位のアノテーション、つまり、必要とするフレームに情報を与えて、フレーム検索、フレーム編集、フレーム再生、フレーム操作、を目的とするデータであり、映像コンテンツごとのインデックス列12に文字情報46としてフレームアノテーション情報48をフレーム関連情報20として付加したものである。
また文字情報を含むフレームアノテーション情報48から、特定の文字を検索することにより、当該文字に対応する映像フレームを検索し、その部分のみを視聴することも可能となる。
以上は図2のフレームアノテーション検索部98、フレームアノテーションアクセス部99の一形態である。
画像の場合は一般的に、1フレーム内のブロック単位でのフレーム内圧縮(空間圧縮)としてDCT(離散コサイン変換)、フレーム間圧縮(時間圧縮)としてフレーム間予測、さらにはデータの出現頻度にもとづくエントロピー符号化などが代表的なものであり、フレームごとにこれらの圧縮(エンコード)がなされ画像データストリームとして送受される。
また音声の場合には音声帯域をサブバンドに分割して聴覚心理符号化などの圧縮手法により圧縮(エンコード)された音声データストリームが上記画像データと多重化され映像データストリームとして送受される。
通常このエンコードされた画像、音声データはデータの伸張(デコード)をすることにより原信号に復元され表示出力、音声出力される。
これらのデジタル映像コンテンツからインデックス列12を作る場合、再生される信号をもとにして特徴抽出したデータから識別データ10を作りこれを記憶登録するのが一般的であるが、高速でインデックス列12を作成する場合にはこれらの画像データ、音声データを伸張(デーコード)することなく、圧縮データから直接データを抽出してこれを通常要素データ8として利用することも可能である。
通常この場合、通常要素データ8の要素データは特徴を示すデータとはならない。
画像データは、1フレームの画像をブロック単位(8ピクセル×8ピクセル)でDCT(離散コサイン変換)によるフレーム内圧縮と、1GOP(グループオブピクチャ=15フレーム)を1組としてフレーム相互のフレーム間圧縮、さらにはハフマン符号化などのエントロピー符号化が施されて、フレームごとに圧縮データとして記憶されている。
これらのフレームごとのデータの複数のブロックから、DCTデータを採取しDCTデータの最初のデータ、つまりDC成分を抽出しハフマン符号化を復号することによって、当該フレームの輝度データ、色差データとすることができる。
Iピクチャはフレーム内圧縮だけのものであるので、これらの輝度データ、色差データは特徴データとして利用することも出来る。
Pピクチャ、Bピクチャはフレーム間圧縮されたデータであり、データの変化があったブロックのみが対象となるため、一定のレベル以上の変化となるブロックの位置(No)とそのレベルを抽出しこれを要素データとする。
これらのPピクチャ、Bピクチャのデータは通常要素データ8とすることは可能であるが特徴要素データ9とするのは困難である。
従がって、ハフマン符号化を復号したそれぞれのサブバンドごとのMDCT値の最初のレベルデータ(DC成分)を利用することが出来る。
この音声データは視聴覚心理符号化されたものであるため特徴要素データ9とするのは困難である。
例えばこの方法を使用することにより、既に出来上がっている大量の映像コンテンツのデータを一旦再生(デコード、伸張)させることなく、インデックス列12を作成しフレーム検索をかけることが出来るからである。
以上のような方法で過去の映像アーカイブスのインデックス列12を含めて検索可能なシステムを構築することにより、また新しい映像コンテンツの検索とその応用が期待出来る。
以上は図2に示した非再生データよりの識別データ作成部88の一形態である。
全体のデータ数を増やさないようにA点、B点いずれにおいても一定のルールにもとづき、識別情報が不足するフレームやその範囲、特定なフレームに限定して付与したり、数フレームごとに識別能力の高いデータとするなどその要素データの構成内容を変化させることも可能である。
このようにほかの認識機能により当該フレームの音声やテロップさらには人の顔、最近のデジタルカメラで利用されている人の笑顔を認識する機能と本願発明を組合せすることにより、さらにさまざまな効果が生み出される。
これらの機能が先に述べた映像コンテンツのフレームアノテーションに活用出来れば、その応用は図り知れないものとなる。
このようにインデックス列12を間引きする場合、最初に比較される識別データ10で該当するフレームがない場合、続くフレームの識別データ10で連続して比較検索することにより該当するフレームを検索すればよい。
フレーム位置検出精度が低下するものの、間引きしたインデックス列12であるため検索データは短いが検索の回数が増えるので検索時間の総量(検索時間の最大値)は変わりない。
フレームにおける信号またはデータは一定期間同一となる場合が多いことを利用して本例では繰返し期間を15フレームとし、その最初のフレームを起点とし同一信号レベルや同一データとなるフレーム期間をRUN31で指定し、その期間のレベルをLEVEL係数32として指定したものである、表の空欄部分は上記RUNレングス31係数の期間同一のデータとなるためデータは不要となる、以上のようにRUNレングス係数とLEVEL係数32を利用することにより、RUNレングス係数31の分データは増えるものの、フレーム間で連続するデータの確率の多い画像に関するフレーム情報から抽出される要素データのデータを効率よく圧縮することが可能となる。
データの記憶、送受の際にはこのように圧縮されたデータとしておき、検索の際はこれを解凍して使用することにより、メモリ数、データ転送の負担を低減することができる。
(1)アナログ画像出力信号の場合には、コンポジット信号(Y/C混合)と、S映像信号(Y/C分離)、コンポーネント映像信号(Y/Cb/Cr)と、D端子信号(Y/Pb/Pr)と、のいずれかから得られる、輝度信号、色信号、色差信号の複数の信号
(2)アナログ音声出力信号の場合には、ステレオ信号またはマルチチャンネル信号の少なくても1つ以上の信号
(3)デジタル出力の場合には、IEEE1394(通称アイリンク)またはHDMI(ハイ-デフィニション マルチメディア インタフェース)信号
(4)識別データ専用信号またはデータとして映像装置本体が出力する信号またはデータ。
以上は映像装置本体42自身またはこの装置と通信回線で連携する映像装置43のいずれでも利用可能であり、無線によるデータの送受も可能である。
以上は図2の再生信号またはデータよりの識別データ作成部87の一形態である。
映像装置内部に記憶された映像コンテンツデータおよびリムーバルディスクとして搭載されたメディアの映像コンテンツデータである、フレームごとのMPEG、AVI、DivX形式などのフレーム圧縮データである。
以上は図2の非再生データよりの識別データ作成部88の一形態である。
(1)他の装置から共有ファイルとしてデータの供給を受ける
(2)他の装置から通信手段によりデータの供給を受ける
(3)他の装置からUSBメモリやメモリカード等のメモリ媒体によるデータ交換手段によりデータの供給を受ける、ことが出来る。
これらの場合他の装置はインデックス列12を作る手段のみだけで、作成完了したインデックス列12を受け取った装置が検索を行いさまざまな目的に使用する場合も可能である。
以上は図2の完成されたインデックス列の受給部89の一形態である。
(4)映像コンテンツ事業者により放送電波または通信回線を通じてインデックス列データの供給を受ける
(5)映像コンテンツ事業者により映像コンテンツと同一のリムーバル記憶媒体に記憶されたインデックス列データの供給を受ける
以上の手段によって映像装置に取り込みこれを利用することも可能である。
このように映像コンテンツ事業者がインデックス列を供給するような形態が出来れば、例えば野球番組を録画した番組の中からダイジェスト部分のみを視聴してもらう、CMの場面では関連する製品のインターネットホームページを案内するなど、事業者のニーズによる新しいさまざまな応用形態が考えられ、各種のマルチメディアと映像コンテンツが真に融合した新しい映像文化、放送文化の創出が期待できる。
以上は図2の完成されたインデックス列の受給部89の一形態である。
このパソコンを遠隔編集装置や遠隔制御装置とすることにより、さまざまなフレームの検索とこの結果にもとづくさまざまな映像コンテンツの編集、操作が容易に実現出来る。
また通常の赤外線ボタン式リモコンでは苦手な文字入力や、複雑な編集や制御をさせることが可能となる。
通常の場合は赤外線ボタン式リモコンを使用し、高度な編集、制御の時のみこのパソコンとすることが出来る。
今後の新しい映像装置においては赤外線による遠隔制御以外、無線、有線での制御も可能である。
以上の応用例はフレーム検索用データ作成装置、フレーム検出装置である本願発明が解決しようとする課題の具体的テーマの1の適用実施例である。
以上の応用例はフレーム検索用データ作成装置、フレーム検出装置である本願発明が解決しようとする課題の具体的テーマの2の適用実施例である。
これまでいくつかのインデックス列の利用例を説明してきたが、これ以外の応用例を紹介する。
以上は図2のチャプタマーク作成部95の一形態である。
以上は図2の検出フレーム時系列表示部96の一形態である。
このようなフレーム検索はオフラインで高速に実施することが出来るので映像コンテンツの詳細な編集に有効である
以上は図2の指定フレームの検出28の一形態である。
本願発明の多くは家庭内ニーズに対応して説明したものであるが、最適な識別データ、インデックス列を作るための方法も確立されているので放送局、番組制作企業等のプロ向けニーズと、さらには教育向け、医療向け、防犯向け、生産向け、ゲーム向け、などの映像機器に本願発明の方法、機能、装置を応用することも可能である。
例えば特定シーンの出現回数と、出現時間と、出現比率と、等はいずれの要素データをもとにした識別データのインデックス列により検索し集計し解析可能である。
例えば映像を利用するゲーム機器にインデックス列を利用することにより、どのような画像でどのように遊んだかを記憶するゲームプレイヒストリーを作り、このゲームプレイヒストリーはゲームそのものに利用することも可能であるとともに、このヒストリーを分析してゲーム性を解析するなど多目的な利用が可能である。
これらの場合はいずれの要素データの場合でも可能である。
また識別データの全部または一部が特徴要素データで構成される場合には映像コンテンツ全体または部分の、平均画像特徴と、平均音声特徴と、平均変化特徴と、が解析可能で例えば自作ビデオの編集などで再生される映像コンテンツの全体や一部の画面が暗い場合、色調が狂っている場合、音声が小さい場合など、自動画像補正、自動音声補正をするなどの編集に利用することなども可能である。
以上は図2の統計データ利用部99の一形態である。
以上は図3示す本願発明のデータベースの利用例の一形態である。
2 フレーム
3 時刻情報
4 タイムコード
5 タイトル情報
6 フレーム位置または区間
7 要素データ
8 通常要素データ
9 特徴要素データ
10 識別データ
11 識別データの基本部分
12 インデックス列
13 重複データ識別情報
14 連続重複フレーム
15 繰返しフレーム
16 複製フレーム
17 偶発同一フレーム
18 データベース
19 記憶媒体
20 フレーム関連情報
21 相互連動情報
22 任意の情報
25 同一フレームの検出
26 連続フレームの検出
27 フレーム特徴の検出
28 指定フレームの検出
29 その他の利用
30 検索条件設定部
31 RUNレングス係数
32 LEVEL係数
33 フレームデータアドレス
34 映像コンテンツフレームデータ
35 フレーム位置データ
36 メタデータ
39 重複データ判定部
40 連続重複データ判定部
41 映像装置
42 映像コンテンツを記憶または搭載した映像装置(映像装置本体)
43 映像装置本体に連携する映像装置(連携映像装置)
44 マルチメディア機器
45 外部機器
46 文字情報
47 インターネット情報
48 フレームアノテーション情報
49 統計データ情報
50 識別データ作成部
51 画像、音声信号
52 A/D変換部
53 識別データ抽出部
54 インデックス列検索部
55 識別データ検出部
56 インデックス列登録部
57 特定条件設定部
58 サンプリングポイント
59 中心サンプリングポイント
60 検索基準データ
61 記憶登録されたインデックス列
62 検索対象インデックス列
63 もとになるインデックス列
65 連続外重複データ判定部
66 一致検出部
67 範囲検出部
68 検索条件切り替え部
70 表示装置
71 録画装置、再生装置
72 アプリケーションソフトウエア
73 外部接続機器
74 リモコン信号送信器
75 再生高度化支援装置
76 録画装置、再生装置操作部
77 目的時間設定
78 新操作機能ボタン
79 フレームサーチ
80 次世代映像装置
81 連動情報
82 詳細検索
83 映像・音声出力部
84 通信部
85 ランダムアクセス制御信号
86 映像コンテンツアクセス部
87 再生信号またはデータよりの識別データ作成部
88 非再生データよりの識別データ作成部
89 完成されたインデックス列の受給部
90 映像装置用アダプタ
91 検索補助データ部
92 連動制御部
93 繰返しフレーム自動判定部
94 複製判定部
95 チャプタマーク作成部
96 検出フレーム時系列表示部
97 フレームアノテーション検索部
98 フレームアノテーションアクセス部
99 統計データ利用部
101 n−×フレームサンプリングポイントデータワークメモリ
102 n−×フレームサンプリングポイント合計データワークメモリ
103 n−×フレームサンプリングポイント平均データワークメモリ
104 nフレームサンプリングポイントデータワークメモリ
105 nフレームサンプリングポイント合計データワークメモリ
106 nフレームサンプリングポイント平均データワークメモリ
107 nフレーム中心サンプリングポイントデータワークメモリ
108 |(n−×)−n|サンプリングポイント差分データワークメモリ
109 |(n−×)−n|サンプリングポイント差分合計データワークメモリ
110 |(n−×)−n|サンプリングポイント差分平均データワークメモリ
111 変化範囲データワークメモリ
112 変化速度データワークメモリ
上記課題をクリアする映像コンテンツの編集、操作、再生、視聴のあらゆる用途にこの技術を利用した映像コンテンツのフレーム検索用データ作成手段、このフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出手段及びフレーム検索用データ作成方法の提供である。
請求項1では、
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のいずれかのフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを、映像コンテンツ上の互いのフレーム同士のデータの重複を避け、映像コンテンツ上の任意の1フレームのデータを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される、映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データを作成する識別データ作成部と、
この1フレーム当たりの識別データに必要とするデータ検索のための情報を付与し識別データ作成の元になる映像コンテンツの全てのフレームと時系列上相互対照なデータ列として記憶登録し、1映像コンテンツ当たりのフレーム検索用のインデックス列を記憶するインデックス列登録部と、
を具備することを特徴とする。
請求項2では、
前記インデックス列登録部は、前記インデックス列に映像コンテンツのタイトル情報を付与し、複数のインデックス列を対象としたデータベースとすることを特徴とする。
請求項3では、
前記識別データ作成部は、前記識別データに使用されている全ての前記要素データの量子化ビットのデコードデータであるそれぞれの量子化データの出現頻度と、全ての要素データ同士の出現相関度と、を測定し検索対象範囲内の識別データのデータ同士の最悪の場合の重複の確率である最悪出現確率を1000億分の1以下とするように構成された識別データとすること特徴とする。
請求項4では、
(1)前記音声が利用できる映像コンテンツの場合は静止画で無音声、前記音声が利用できない映像コンテンツの場合は静止画、となることにより発生する前記識別データが重複データとなる区間
(2)コマーシャルメッセージフレームと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、の繰り返し送出されるフレームにより発生する前記識別データの一定区間同士が重複データとなる区間
(3)複製された映像コンテンツにより発生する前記識別データの一定区間同士が完全に同一で重複データとなる区間
(4)偶発的に類似する他のフレームを同一データとして抽出することにより発生する前記識別データが重複データとなるフレーム
以上(1)から(4)のいずれかの要因で識別データのデータが重複するフレームの双方の上記識別データにそれぞれの要因ごとに、重複を回避するための情報を付与する重複データ判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項5では、
前記識別データ作成部は、前記要素データの全てまたは一部を、音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像特徴情報と音声特徴情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像特徴情報、のいずれかの前記フレーム情報から抽出される特徴情報を特徴要素データとして抽出し組合せ構成した前記識別データとすることを特徴とする。
請求項6では、
前記識別データ作成部は、
(1)コンポジット信号(Y/C混合)と、S映像信号(Y/C分離)、コンポーネント映像信号(Y/Cb/Cr)と、D端子信号(Y/Pb/Pr)と、のいずれかのアナログ画像信号
(2)ステレオ信号と、マルチチャンネル信号と、のいずれかのアナログ音声信号
(3)IEEE1394またはHDMI(ハイ-デフィニション マルチメディア インタフェース)のデジタル信号
(4)識別データ専用のデータまたは信号
以上(1)から(4)のいずれかの信号またはデータを前記フレーム情報とし映像コンテンツの再生(オンライン)に合わせ連続して前記識別データを作成することを特徴とする。
請求項7では、
前記識別データ作成部は、
映像コンテンツを記憶した記憶媒体またはリムーバル記憶媒体として搭載された記憶媒体上の映像コンテンツのフレーム圧縮データをもとにしたデータを前記フレーム情報とし非再生(オフライン)で前記識別データを作成することを特徴とする。
請求項8では、
請求項6または請求項7により作成完了した前記インデックス列を、
(1)他の装置から共有ファイルとしてデータの供給を受ける
(2)他の装置から通信手段によりデータの供給を受ける
(3)他の装置からメモリ媒体によるデータ交換手段によりデータの供給を受ける
(4)映像コンテンツ事業者により放送電波または通信回線を通じてデータの供給を受ける
(5)映像コンテンツ事業者により映像コンテンツと同一のリムーバル記憶媒体に記憶されたデータの供給を受ける
以上(1)から(5)記載のいずれかのデータ受給手段である完成されたインデックス列の受給部を更に具備することを特徴とする。
請求項9では、
前記識別データ作成部は、アナログ信号より抽出した前記要素データの場合、当該要素データの最少1bitのみをアナログ誤差吸収のためのデータとする要素データで構成される前記識別データとすることを特徴とする。
請求項10では、
前記識別データ作成部は、前記識別データと、識別データ作成の元になる映像コンテンツのタイムコードデータと、を併用した前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項11では、
前記識別データ作成部は、フレームごとまたは特定の区間ごとに前記要素データの組合せの構成を変化させるように構成される前記識別データによる前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項12では、
前記識別データ作成部は、前記識別データに、他の認識手段から得られる認識情報を付与した前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項13では、
前記識別データ作成部は、前記識別データを一定の割合で間引きして作成された前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項14では、
前記識別データ作成部は、前記インデックス列を、画像における前記フレーム情報のフレーム間変化をもとにして、同一データの範囲をRUNレングス係数、LEVEL係数を用いて圧縮し、検索時はデータを解凍したインデックス列とすることを特徴とする。
請求項15では、
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の1フレームを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される映像コンテンツの1フレーム当たりの一時データとしての識別データの作成手段を特徴とする。
請求項16では、
前記インデックス列を検索するための、検索条件データを設定する検索条件設定部と、この検索条件にもとづきインデックス列を検索するインデックス列検索部と、この検索により検索条件データに適合する前記識別データのフレームを検出する識別データ検出部と、を具備することを特徴とする。
請求項17では、
前記検索条件設定部に、検索目的のフレームの前記識別データを検索条件データとして設定して、前記インデックス列を前記インデックス列検索部により検索することにより、検索条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする。
請求項18では、
前記検索条件設定部に、フレームの特徴検出のためのデータを検索条件データとして設定して、請求項5記載のインデックス列をインデックス列検索部により検索することにより、特徴検出条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする。
請求項19では、
前記元になる映像コンテンツの任意のフレーム位置を指定し、請求項5記載のインデックス列を前記識別データ検出部で検出することにより、当該フレームの特徴を検出することを特徴とする。
請求項20では、
対象とする前記インデックス列を事前に用意し、このインデックス列の前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生する際、再生されるフレームから得られる識別データを前記検索条件設定部の検索条件データとし、上記事前に用意されたインデックス列をインデックス列検索部によって検索し、同一データとなる上記映像コンテンツのフレーム位置を識別データ検出部で検出し、
以降の連続して再生されるフレームから得られる識別データは上記インデックス列上の該当するフレーム位置の識別データを前記識別データ検出部で読み取りし、同一データであることを確認することによって、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームのフレーム位置を連続検出することを特徴とする。
請求項21では、
前記インデックス列上の任意のフレームを指定して上記元になる映像コンテンツの任意のフレームをアクセスし、再生されるフレームの識別データを識別データ検出部で連続検出する映像コンテンツアクセス部を更に具備することを特徴とする。
請求項22では、
前記データベースの検索補助データとして、前記識別データを構成する少なくとも1つの前記要素データの量子化データの組合せで構成される量子化データのグループごとに識別データを記憶登録した、要素データの量子化データのグループ別の識別データの検索を併用して映像コンテンツのフレームを検索し検出をする検索補助データ部を更に具備することを特徴とする。
請求項23では、
前記インデックス列検索部は、前記データベース内の1つの前記インデックス列上の複数のフレーム位置の前記識別データを対にしてグループ化した複数フレーム条件を前記指定する検索条件として、同一または他の映像コンテンツのインデックス列を検索しフレームを検出することを特徴とする。
請求項24では、
請求項20記載のフレーム検出装置において、予め前記データベース内の対象とする前記インデックス列の目的とするフレームの前記識別データに映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御するための情報を付与しておき、
前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生の際、この映像コンテンツの再生に連動し、上記インデックス列を連続検出し、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、を連動制御するための情報を検出し、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームに連動して上記、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御する連動制御部を更に具備することを特徴とする。
請求項25では、
前記データベース内の前記インデックス列がテレビジョン放送番組による映像コンテンツから作成された場合、
前記繰り返し送出される、コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、における前記フレーム識別データの一定区間同士が同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
番組局情報、タイトル情報、放送される時刻情報、その期間、繰り返し回数、のいずれかをもとにして、
コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、のいずれかであることを自動判定する繰返しフレーム自動判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項26では、
前記データベース内の前記インデックス列が、
前記複製された映像コンテンツと複製した映像コンテンツの互いの識別データが完全に同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
映像コンテンツの複製を検出する複製判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項27では、
請求項5記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置をチャプタマークとするチャプタマーク作成部を更に具備することを特徴とする。
請求項28では、
請求項5記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置を時系列表示する検出フレーム時系列表示部を更に具備することを特徴とする。
請求項29では、
請求項5記載の識別データによって作成されたインデックス列に前記識別データ作成の元になる映像コンテンツの任意の1フレームを対象とした、映像コンテンツのフレームのアノテーション情報を付与する手段により付与されたアノテーション情報の検索をするフレームアノテーション検索部と、検出されたフレームのアノテーション情報から映像コンテンツのフレームをアクセスする、フレームアノテーションアクセス部を更に具備することを特徴とする。
請求項30では、
請求項5記載の識別データによって作成されたインデックス列をもとにして
(1)特定シーンの出現回数と、出現時間と、出現比率と、の少なくとも1つ
(2)映像コンテンツの、画像の特徴と、音声の特徴と、変化の特徴と、の少なくとも1つ
以上(1)または(2)いずれかのフレームを前記インデックス列検索部と、前記識別データ検出部で検出し、これを統計データとし使用する統計データ利用部を更に具備することを特徴とする。
請求項31では、
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のいずれかのフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを、映像コンテンツ上の1フレームを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成されるフレーム検索のためのデータである映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データの、
それぞれの上記要素データの、それぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより1要素データ当たりのビット数としての平均出現確率ならびに識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項32では、
前記フレーム情報より前記要素データを採取する際のビット数を、実際に前記識別データの要素データとするビット数より多くし、請求項31記載の要素データのそれぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより、上記要素データを採取した量子化データの出現頻度を均等化して識別データの要素データとすることを特徴とする。
請求項33では、
請求項31記載の識別データを構成する要素データを2組選択し互いの出現相関度を求める手法で、構成される要素データの全ての組合せについての出現相関度を測定することにより上記識別データの組合せ数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データの組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項34では、
請求項31記載の識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率と、請求項33記載の識別データの組合せ数としての平均出現確率と、
の双方により上記識別データの総合平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項35では、
前記識別データを構成する全ての前記要素データの量子化データの最も出現頻度の高い量子化データによる前記出現頻度の測定と、この量子化データ同士の前記相関度の測定と、の双方により識別データの最悪出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
これらの技術を一貫して利用することにより低コストで付加価値の高い製品の実現と、これらの技術の積み重ねにより、新しい形態の映像コンテンツの利用技術さらには新しい形態の放送番組、通信番組、やDVD、BD等リムーバルメディア等の映像コンテンツが生まれることが期待できる。
また以上のフレーム検索用データ作成装置、フレーム検出装置は、映像装置本体(映像コンテンツを記憶またはリムーバル記憶媒体として搭載した映像装置)、連携映像装置(映像装置本体に連携する映像装置)のいずれかに適用され、これにもとづき説明される、この詳細は後述する。
以上は図3に示す本願発明のデータベースの利用例の一形態である。
請求項1では
音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報の双方、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報のみ、の前者もしくは後者の映像コンテンツのメタデータの作成において、
上記映像コンテンツの任意の1フレームで、このフレーム上の複数のサンプリングポイントのフレーム情報と、このフレーム前後の変化比較用フレーム上の同一サンプリングポイントのフレーム情報と、の双方から抽出される複数の要素データを、映像コンテンツ上の互いのフレーム同士の上記メタデータの重複を避ける方法による組合せで当該1フレームを構成するとともに、同一の方法で全てのフレームを構成する、つまり映像コンテンツ上の任意の1フレームのメタデータが固有のデータとなるよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される、映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データを作成する識別データ作成部と、
この1フレーム当たりの識別データに必要とするデータ検索のための情報を付与し識別データ作成の元になる映像コンテンツの全てのフレームと時系列上相互対照なデータ列として記憶登録し、1映像コンテンツ当たりのフレーム検索用のインデックス列を記憶するインデックス列登録部と、
を具備することを特徴とする。
請求項2では
(1)前記音声が利用できる映像コンテンツの場合は静止画で無音声、前記音声が利用できない映像コンテンツの場合は静止画、となることにより発生する前記識別データが重複データとなる区間
(2)コマーシャルメッセージフレームと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、の繰り返し送出されるフレームにより発生する前記識別データの一定区間同士が重複データとなる区間
(3)複製された映像コンテンツにより発生する前記識別データの一定区間同士が完全に同一で重複データとなる区間
(4)偶発的に類似する他のフレームを同一データとして抽出することにより発生する前記識別データが重複データとなるフレーム
以上(1)から(4)のいずれかの要因で識別データのデータが重複するフレームの双方の上記識別データにそれぞれの要因ごとに、重複を回避するための情報を付与する重複データ判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項3では
前記識別データ作成部は、前記要素データの全てまたは一部を、音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像特徴情報と音声特徴情報の双方、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像特徴情報のみ、の前者もしくは後者の映像コンテンツの前記フレーム情報から抽出される特徴情報を特徴要素データとして抽出し組合せ構成した前記識別データとすることを特徴とする。
請求項4では
前記識別データ作成部は、
(1)コンポジット信号(Y/C混合)と、S映像信号(Y/C分離)、コンポーネント映像信号(Y/Cb/Cr)と、D端子信号(Y/Pb/Pr)と、のいずれかのアナログ画像信号
(2)ステレオ信号と、マルチチャンネル信号と、のいずれかのアナログ音声信号
(3)IEEE1394またはHDMI(ハイ-デフィニション マルチメディア インタフェース)のデジタル信号
(4)識別データ専用のデータまたは信号
以上(1)から(4)のいずれかの信号またはデータを前記フレーム情報とし映像コンテンツの再生(オンライン)に合わせ連続して前記識別データを作成することを特徴とする。
請求項5では
前記識別データ作成部は、
映像コンテンツを記憶した記憶媒体またはリムーバル記憶媒体として搭載された記憶媒体上の映像コンテンツのフレーム圧縮データをもとにしたデータを前記フレーム情報とし非再生(オフライン)で前記識別データを作成することを特徴とする。
請求項6では
請求項4または請求項5により作成完了した前記インデックス列を、
(1)他の装置から共有ファイルとしてデータの供給を受ける
(2)他の装置から通信手段によりデータの供給を受ける
(3)他の装置からメモリ媒体によるデータ交換手段によりデータの供給を受ける
(4)映像コンテンツ事業者により放送電波または通信回線を通じてデータの供給を受ける
(5)映像コンテンツ事業者により映像コンテンツと同一のリムーバル記憶媒体に記憶されたデータの供給を受ける
以上(1)から(5)記載のいずれかのデータ受給手段である完成されたインデックス列の受給部を更に具備することを特徴とする。
請求項7では
前記識別データ作成部は、アナログ信号より抽出した前記要素データの場合、当該要素データの最少1bitのみをアナログ誤差吸収のためのデータとする要素データで構成される前記識別データとすることを特徴とする。
請求項8では
前記識別データ作成部は、前記識別データと、識別データ作成の元になる映像コンテンツのタイムコードデータと、を併用した前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項9では
前記識別データ作成部は、フレームごとまたは特定の区間ごとに前記要素データの組合せの構成を変化させるように構成される前記識別データによる前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項10では
前記識別データ作成部は、前記識別データに、他の認識手段から得られる認識情報を付与した前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項11では
前記識別データ作成部は、前記識別データを一定の割合で間引きして作成された前記インデックス列とすることを特徴とする。
請求項12では
前記識別データ作成部は、前記インデックス列を、画像における前記フレーム情報のフレーム間変化をもとにして、同一データの範囲をRUNレングス係数、LEVEL係数を用いて圧縮し、検索時はデータを解凍したインデックス列とすることを特徴とする。
請求項13では
請求項1記載のインデックス列を検索するための、検索条件データを設定する検索条件設定部と、この検索条件にもとづきインデックス列を検索するインデックス列検索部と、この検索により検索条件データに適合する前記識別データのフレームを検出する識別データ検出部と、を具備することを特徴とする。
請求項14では
前記検索条件設定部に、検索目的のフレームの前記識別データを検索条件データとして設定して、前記インデックス列を前記インデックス列検索部により検索することにより、検索条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする。
請求項15では
前記検索条件設定部に、フレームの特徴検出のためのデータを検索条件データとして設定して、請求項3記載のインデックス列をインデックス列検索部により検索することにより、特徴検出条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする。
請求項16では
前記元になる映像コンテンツの任意のフレーム位置を指定し、請求項3記載のインデックス列を前記識別データ検出部で検出することにより、当該フレームの特徴を検出することを特徴とする。
請求項17では
対象とする前記インデックス列を事前に用意し、このインデックス列の前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生する際、再生されるフレームから得られる識別データを前記検索条件設定部の検索条件データとし、上記事前に用意されたインデックス列をインデックス列検索部によって検索し、同一データとなる上記映像コンテンツのフレーム位置を識別データ検出部で検出し、
以降の連続して再生されるフレームから得られる識別データは上記インデックス列上の該当するフレーム位置の識別データを前記識別データ検出部で読み取りし、同一データであることを確認することによって、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームのフレーム位置を連続検出することを特徴とする。
請求項18では
前記インデックス列上の任意のフレームを指定して上記元になる映像コンテンツの任意のフレームをアクセスし、再生されるフレームの識別データを識別データ検出部で連続検出する映像コンテンツアクセス部を更に具備することを特徴とする。
請求項19では
前記インデックス列に映像コンテンツのタイトル情報を付与した複数のインデックス列で構成されるデータベースの検索補助データとして、前記識別データを構成する少なくとも1つの前記要素データの量子化データの組合せで構成される量子化データのグループごとに識別データを記憶登録した、要素データの量子化データのグループ別の識別データの検索を併用して映像コンテンツのフレームを検索し検出をする検索補助データ部を更に具備することを特徴とする。
請求項20では
前記インデックス列検索部は、前記データベース内の1つの前記インデックス列上の複数のフレーム位置の前記識別データを対にしてグループ化した複数フレーム条件を前記指定する検索条件として、同一または他の映像コンテンツのインデックス列を検索しフレームを検出することを特徴とする。
請求項21では
請求項17記載のフレーム検索用データの検索手段を備えた映像装置において、予め前記データベース内の対象とする前記インデックス列の目的とするフレームの前記識別データに映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御するための情報を付与しておき、
前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生の際、この映像コンテンツの再生に連動し、上記インデックス列を連続検出し、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、を連動制御するための情報を検出し、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームに連動して上記、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御する連動制御部を更に具備することを特徴とする。
請求項22では
前記データベース内の前記インデックス列がテレビジョン放送番組による映像コンテンツから作成された場合、
前記繰り返し送出される、コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、における前記フレーム識別データの一定区間同士が同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
番組局情報、タイトル情報、放送される時刻情報、その期間、繰り返し回数、のいずれかをもとにして、
コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、のいずれかであることを自動判定する繰返しフレーム自動判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項23では
前記データベース内の前記インデックス列が、
前記複製された映像コンテンツと複製した映像コンテンツの互いの識別データが完全に同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
映像コンテンツの複製を検出する複製判定部を更に具備することを特徴とする。
請求項24では
請求項3記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置をチャプタマークとするチャプタマーク作成部を更に具備することを特徴とする。
請求項25では
請求項3記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置を時系列表示する検出フレーム時系列表示部を更に具備することを特徴とする。
請求項26では
請求項3記載の識別データによって作成されたインデックス列に前記識別データ作成の元になる映像コンテンツの任意の1フレームを対象とした、映像コンテンツのフレームのアノテーション情報を付与する手段により付与されたアノテーション情報の検索をするフレームアノテーション検索部と、検出されたフレームのアノテーション情報から映像コンテンツのフレームをアクセスする、フレームアノテーションアクセス部を更に具備することを特徴とする。
請求項27では
請求項3記載の識別データによって作成されたインデックス列をもとにして
(1)特定シーンの出現回数と、出現時間と、出現比率と、の少なくとも1つ
(2)映像コンテンツの、画像の特徴と、音声の特徴と、変化の特徴と、の少なくとも1つ
以上(1)または(2)いずれかのフレームを前記インデックス列検索部と、前記識別データ検出部で検出し、これを統計データとし使用する統計データ利用部を更に具備することを特徴とする。
請求項28では
前記映像コンテンツ上の互いのフレーム同士の前記メタデータの重複を避ける方法として
請求項1記載の識別データの、
それぞれの前記要素データの、それぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより1要素データ当たりのビット数としての平均出現確率ならびに識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項29では
前記フレーム情報より前記要素データを採取する際のビット数を、実際に前記識別データの要素データとするビット数より多くし、請求項28記載の要素データのそれぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより、上記要素データを採取した量子化データの出現頻度を均等化して識別データの要素データとすることを特徴とする。
請求項30では
請求項28記載の識別データを構成する要素データを2組選択し互いの出現相関度を求める手法で、構成される要素データの全ての組合せについての出現相関度を測定することにより上記識別データの組合せ数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データの組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項31では
請求項28記載の識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率と、請求項30記載の識別データの組合せ数としての平均出現確率と、
の双方により上記識別データの総合平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
請求項32では
前記映像コンテンツ上の互いのフレーム同士の前記メタデータの重複を避ける方法として
請求項1記載の識別データを構成する全ての前記要素データの量子化データの最も出現頻度の高い量子化データによる前記出現頻度の測定と、この量子化データ同士の前記相関度の測定と、の双方により識別データの最悪出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする。
Claims (35)
- 音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の互いのフレーム同士のデータの重複を避け、映像コンテンツ上の任意の1フレームのデータを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データを作成する識別データ作成部と、
この1フレーム当たりの識別データに必要とするデータ検索のための情報を付与し識別データ作成の元になる映像コンテンツの全てのフレームと時系列上相互対照なデータ列として記憶登録し1映像コンテンツ当たりのフレーム検索用のインデックス列を構成するインデックス列登録部と、
を具備することを特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。 - 前記インデックス列登録部は、前記インデックス列に映像コンテンツのタイトル情報を付与し、複数のインデックス列を対象としたデータベースとすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、前記識別データに使用されている全ての前記要素データの量子化ビットのデコードデータであるそれぞれの量子化データの出現頻度と、全ての要素データ同士の出現相関度と、を測定し検索対象範囲内の識別データのデータ同士の最悪の場合の重複の確率である最悪出現確率を1000億分の1以下とするように構成された識別データとすること特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- (1)前記音声が利用できる映像コンテンツの場合は静止画で無音声、前記音声が利用できない映像コンテンツの場合は静止画、となることにより発生する前記識別データが重複データとなる区間
(2)コマーシャルメッセージフレームと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、の繰り返し送出されるフレームにより発生する前記識別データの一定区間同士が重複データとなる区間
(3)複製された映像コンテンツにより発生する前記識別データの一定区間同士が完全に同一で重複データとなる区間
(4)偶発的に類似する他のフレームを同一データとして抽出することにより発生する前記識別データが重複データとなるフレーム
以上(1)から(4)のいずれかの要因で識別データのデータが重複するフレームの双方の上記識別データにそれぞれの要因ごとに、重複を回避するための情報を付与する重複データ判定部を更に具備することを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。 - 前記識別データ作成部は、前記要素データの全てまたは一部を、音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像特徴情報と音声特徴情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像特徴情報、のいずれかの前記フレーム情報から抽出される特徴情報を特徴要素データとして抽出し組合せ構成した前記識別データとすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、
(1)コンポジット信号(Y/C混合)と、S映像信号(Y/C分離)、コンポーネント映像信号(Y/Cb/Cr)と、D端子信号(Y/Pb/Pr)と、のいずれかのアナログ画像信号
(2)ステレオ信号と、マルチチャンネル信号と、のいずれかのアナログ音声信号
(3)IEEE1394またはHDMI(ハイ-デフィニション マルチメディア インタフェース)のデジタル信号
(4)識別データ専用のデータまたは信号
以上(1)から(4)のいずれかの信号またはデータを前記フレーム情報とし映像コンテンツの再生(オンライン)に合わせ連続して前記識別データを作成することを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。 - 前記識別データ作成部は、
映像コンテンツを記憶した記憶媒体またはリムーバル記憶媒体として搭載された記憶媒体上の映像コンテンツのフレーム圧縮データをもとにしたデータを前記フレーム情報とし非再生(オフライン)で前記識別データを作成することを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。 - 請求項6または請求項7により作成完了した前記インデックス列を、
(1)他の装置から共有ファイルとしてデータの供給を受ける
(2)他の装置から通信手段によりデータの供給を受ける
(3)他の装置からメモリ媒体によるデータ交換手段によりデータの供給を受ける
(4)映像コンテンツ事業者により放送電波または通信回線を通じてデータの供給を受ける
(5)映像コンテンツ事業者により映像コンテンツと同一のリムーバル記憶媒体に記憶されたデータの供給を受ける
以上(1)から(5)記載のいずれかのデータ受給手段である完成されたインデックス列の受給部を更に具備することを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。 - 前記識別データ作成部は、アナログ信号より抽出した前記要素データの場合、当該要素データの最少1bitのみをアナログ誤差吸収のためのデータとする要素データで構成される前記識別データとすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、前記識別データと、識別データ作成の元になる映像コンテンツのタイムコードデータと、を併用した前記インデックス列とすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、フレームごとまたは特定の区間ごとに前記要素データの組合せの構成を変化させるように構成される前記識別データによる前記インデックス列とすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、前記識別データに、他の認識手段から得られる認識情報を付与した前記インデックス列とすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、前記識別データを一定の割合で間引きして作成された前記インデックス列とすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 前記識別データ作成部は、前記インデックス列を、画像における前記フレーム情報のフレーム間変化をもとにして、同一データの範囲をRUNレングス係数、LEVEL係数を用いて圧縮し、検索時はデータを解凍したインデックス列とすることを特徴とする請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の1フレームを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成される映像コンテンツの1フレーム当たりの一時データとしての識別データの作成手段を特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置。
- 請求項1記載の映像コンテンツのフレーム検索用データ作成装置に、
前記インデックス列を検索するための、検索条件データを設定する検索条件設定部と、この検索条件にもとづきインデックス列を検索するインデックス列検索部と、この検索により検索条件データに適合する前記識別データのフレームを検出する識別データ検出部と、を更に具備させることを特徴とするフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。 - 前記検索条件設定部に、検索目的のフレームの前記識別データを検索条件データとして設定して、前記インデックス列を前記インデックス列検索部により検索することにより、検索条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 前記検索条件設定部に、フレームの特徴検出のためのデータを検索条件データとして設定して、請求項5記載のインデックス列をインデックス列検索部により検索することにより、特徴検出条件に適合する前記識別データ作成の元になる映像コンテンツのフレームのフレーム位置を前記識別データ検出部で検出することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 前記元になる映像コンテンツの任意のフレーム位置を指定し、請求項5記載のインデックス列を前記識別データ検出部で検出することにより、当該フレームの特徴を検出することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 対象とする前記インデックス列を事前に用意し、このインデックス列の前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生する際、再生されるフレームから得られる識別データを前記検索条件設定部の検索条件データとし、上記事前に用意されたインデックス列をインデックス列検索部によって検索し、同一データとなる上記映像コンテンツのフレーム位置を識別データ検出部で検出し、
以降の連続して再生されるフレームから得られる識別データは上記インデックス列上の該当するフレーム位置の識別データを前記識別データ検出部で読み取りし、同一データであることを確認することによって、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームのフレーム位置を連続検出することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。 - 前記インデックス列上の任意のフレームを指定して上記元になる映像コンテンツの任意のフレームをアクセスし、再生されるフレームの識別データを識別データ検出部で連続検出する映像コンテンツアクセス部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 前記データベースの検索補助データとして、前記識別データを構成する少なくとも1つの前記要素データの量子化データの組合せで構成される量子化データのグループごとに識別データを記憶登録した、要素データの量子化データのグループ別の識別データの検索を併用して映像コンテンツのフレームを検索し検出をする検索補助データ部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 前記インデックス列検索部は、前記データベース内の1つの前記インデックス列上の複数のフレーム位置の前記識別データを対にしてグループ化した複数フレーム条件を前記指定する検索条件として、同一または他の映像コンテンツのインデックス列を検索しフレームを検出することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 請求項20記載のフレーム検出装置において、予め前記データベース内の対象とする前記インデックス列の目的とするフレームの前記識別データに映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御するための情報を付与しておき、
前記識別データ作成の元になる映像コンテンツを再生の際、この映像コンテンツの再生に連動し、上記インデックス列を連続検出し、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、を連動制御するための情報を検出し、
上記識別データ作成の元になる映像コンテンツの再生フレームに連動して上記、映像装置と、マルチメディア機器と、外部機器と、のいずれかを連動制御する連動制御部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。 - 前記データベース内の前記インデックス列がテレビジョン放送番組による映像コンテンツから作成された場合、
前記繰り返し送出される、コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、における前記フレーム識別データの一定区間同士が同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
番組局情報、タイトル情報、放送される時刻情報、その期間、繰り返し回数、のいずれかをもとにして、
コマーシャルメッセージと、連続放送番組の開始または終了時の定形フレームと、再放送フレームと、のいずれかであることを自動判定する繰返しフレーム自動判定部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。 - 前記データベース内の前記インデックス列が、
前記複製された映像コンテンツと複製した映像コンテンツの互いの識別データが完全に同一データとなるフレーム検出結果を利用して、
映像コンテンツの複製を検出する複製判定部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。 - 請求項5記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置をチャプタマークとするチャプタマーク作成部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 請求項5記載の識別データによって作成された前記インデックスを、前記指定する検索条件で検索し検出された前記フレーム位置を時系列表示する検出フレーム時系列表示部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 請求項5記載の識別データによって作成されたインデックス列に前記識別データ作成の元になる映像コンテンツの任意の1フレームを対象とした、映像コンテンツのフレームのアノテーション情報を付与する手段により付与されたアノテーション情報の検索をするフレームアノテーション検索部と、検出されたフレームのアノテーション情報から映像コンテンツのフレームをアクセスする、フレームアノテーションアクセス部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。
- 請求項5記載の識別データによって作成されたインデックス列をもとにして
(1)特定シーンの出現回数と、出現時間と、出現比率と、の少なくとも1つ
(2)映像コンテンツの、画像の特徴と、音声の特徴と、変化の特徴と、の少なくとも1つ
以上(1)または(2)いずれかのフレームを前記インデックス列検索部と、前記識別データ検出部で検出し、これを統計データとし使用する統計データ利用部を更に具備することを特徴とする請求項16記載のフレーム検索用データを用いた映像コンテンツのフレーム検出装置。 - 音声が利用できる映像コンテンツの場合は画像情報と音声情報、音声が利用できない映像コンテンツの場合は画像情報、のフレーム情報から抽出される情報単位ごとのデータである複数の要素データを抽出し、映像コンテンツ上の1フレームを固有のデータとするよう上記要素データを複数連結し組合せして構成されるフレーム検索のためのデータである映像コンテンツの1フレーム当たりの識別データの、
それぞれの上記要素データの、それぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより1要素データ当たりのビット数としての平均出現確率ならびに識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数の識別データの作成をすることを特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成方法。 - 前記フレーム情報より前記要素データを採取する際のビット数を、実際に前記識別データの要素データとするビット数より多くし、請求項31記載の要素データのそれぞれの前記量子化データの出現頻度を測定することにより、上記要素データを採取した量子化データの出現頻度を均等化して識別データの要素データとすることを特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成方法。
- 請求項31記載の識別データを構成する要素データを2組選択し互いの出現相関度を求める手法で、構成される要素データの全ての組合せについての出現相関度を測定することにより上記識別データの組合せ数としての平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データの組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成方法。
- 請求項31記載の識別データ全体の要素データのビット数としての平均出現確率と、請求項33記載の識別データの組合せ数としての平均出現確率と、
の双方により上記識別データの総合平均出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成方法。 - 前記識別データを構成する全ての前記要素データの量子化データの最も出現頻度の高い量子化データによる前記出現頻度の測定と、この量子化データ同士の前記相関度の測定と、の双方により識別データの最悪出現確率を判定し、この結果にもとづき適正な要素データのビット数と組合せ数の識別データの作成をすることを特徴とする映像コンテンツのフレーム検索用データ作成方法。
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