JP2011014815A - 光電変換デバイス、光電変換デバイスの製造方法および光電変換デバイスを塔載した電子機器 - Google Patents

光電変換デバイス、光電変換デバイスの製造方法および光電変換デバイスを塔載した電子機器 Download PDF

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信一郎 金子
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Abstract

【課題】有機光電変換材料を用いた光電変換デバイスの構造を改善し、光電変換効率を高め易い光電変換デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】互いに対をなす第1電極層13と第2電極層17とによって有機光電変換層15が挟まれた積層構造を有する光電変換部20Aを1組以上備えた光電変換デバイス50Cを構成するにあたり、光電変換部の1つの側面を受光面とすることで有機光電変換層15での光路長を稼ぎ、これにより有機光電変換層15での光吸収量を増やして光電変換効率を向上させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光信号あるいは光エネルギーを電気信号あるいは電気エネルギーに変換する光電変換デバイスに関し、光エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する太陽電池、光を感知するフォトセンサ、変調された光信号を受信するための光通信素子、物体の形状や画像などの各種情報を電気信号として取り出す画像読取デバイスなどに用いられる光電変換デバイスに関する。
光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換デバイスは太陽電池などとして用いられており、シリコン単結晶やシリコン多結晶などの無機半導体材料を用いたものが多く開発されている。しかしながら、無機半導体材料を用いた光電変換デバイスはその作製に大掛かりな微細加工プロセスが必要であり、工数が非常に多く、大面積化も難しい。
このような無機半導体材料に代わるものとして、簡便なプロセスでパターニングすることができ、かつ無機半導体材料と同様の機能を発現できる有機光電変換材料が知られている。例えば特許文献1には、有機光電変換材料を用いた太陽電池などの光電要素が記載されている。この光電要素では、有機光電変換層を上下2層の電極層で挟んだ積層体が透明支持基板上に形成され、上記積層体の下面側(透明支持基板側)を受光面とする。
特開昭54−27787号公報
しかしながら、有機光電変換層における光吸収量と有機光電変換層で発生した電荷の取り出し効率とはトレードオフの関係にあり、両者を同時に満足するためには有機光電変換層の膜厚を100nm(ナノメートル)程度にしなければならない。このため、特許文献1の光電要素におけるように有機光電変換層を上下2層の電極層で挟んだ積層体の下面側から光を入射させた場合には、有機光電変換層での光路長が100nm程度という僅かなものにしかならない。この程度の光路長では、有機光電変換層に含まれている有機光電変換材料での光吸収が十分には行われないので、光電変換による電気信号および電気エネルギーも十分には得られない。すなわち、有機光電変換層での光電変換効率を十分に確保することができない。
本発明は、有機光電変換材料を用いた光電変換デバイスの構造を改善し、光電変換効率を高め易い光電変換デバイスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光電変換デバイスは、互いに対をなす第1電極層と第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部を1組以上備え、光電変換部での1つの側面を受光面とする。
本発明の光電変換デバイスの製造方法は、互いに対をなす第1および第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部が支持基板上に形成され、光電変換部で生じた電気エネルギーを該光電変換部から取り出すための第1および第2電極引き出し部が光電変換部の側方から支持基板上にかけて形成された光電変換デバイスの製造方法であり、第1電極引き出し部での支持基板上の領域、第2電極引き出し部での支持基板上の領域、および第1電極引き出し部での支持基板上の領域には接続され、第2電極引き出し部での支持基板上の領域からは離隔された第1電極層を任意の順番で支持基板に形成し、光電変換部での1つ側面の外方に位置することになる箇所には、有機光電変換層での吸収波長領域の光を透過させる光入射部を第1電極層から離隔させて設け、光電変換部での上記側面とは反対側に、第1および第2電極引き出し部それぞれの一部と第1電極層とを挟んで、有機光電変換層からの透過光を光電変換部側に反射させるための第1光反射部を光入射部と略平行になるように第1電極層から離隔させて設け、第1電極層上に有機光電変換層および第2電極層をこの順番で積層して1組の光電変換部を形成した後、該光電変換部上に順次、他の光電変換部を積層形成し、各光電変換部の有機光電変換層の形成時には、第1電極層と第1電極引き出し部との接続箇所、および第2電極層と第2電極引き出し部との接続箇所をそれぞれ除き、該有機光電変換層により該有機光電変換層の下側の電極層の上面および全外周面を覆う。
本発明の光電変換デバイスでは、互いに対をなす第1電極層と第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部の1つの側面を受光面とするので、有機光電変換層での光路長を稼ぐことができる。そのため、有機光電変換層での光吸収量を増やすことができ、有機光電変換層における光電変換効率を向上させることができる。
本発明の光電変換デバイスを原理的に示す断面図 図1に示した光電変換デバイスでの光電変換部をさらに拡大した拡大図 支持基板側を入射光の受光面とする従来型の光電変換デバイスの一例を概略的に示す断面図 本発明の光電変換デバイスのうちで複数の有機光電変換層を用いて構成されたもの一例を概略的に示す断面図 本発明の光電変換デバイスのうちで複数の有機光電変換層を用いて構成されたものの他の例を概略的に示す断面図 本発明の光電変換素子を光通信受光素子として用いた可視光通信システムの一例を示す概略図 図6に示した可視光通信システムでの端末装置を概略的に示す斜視図 図6に示した可視光通信システムでの端末装置を概略的に示す他の斜視図 図7および図8に示した端末装置を概略的に示すブロック図 本発明の光電変換デバイスのうちで光学フィルター、光反射層、および封止部を有する光電変換デバイスの一例を概略的に示す斜視図 図10に示した光電変換デバイスでの各光電変換部と各電極引き出し部とを概略的に示す斜視図 図10に示した光電変換デバイスでのフィルター保持層、光学フィルター、および光反射層を概略的に示す斜視図 本発明の光電変換デバイスのうちで第1電極引き出し部と第2電極引き出し部とが互いに別々の方向に引き出されたものの一例を概略的に示す断面斜視図 本発明の光電変換デバイスのうち、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた外周部にも有機光電変換層が形成されたものの一例を概略的に示す断面斜視図 本発明の光電変換デバイスのうち、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた外周部にも有機光電変換層が形成されたものの他の例を概略的に示す断面斜視図 本発明の光電変換デバイスのうち、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた外周部にも有機光電変換層が形成された光電変換デバイスのさらに他の例を概略的に示す断面図 図16に示した光電変換デバイスを概略的に示す他の断面図 図16に示した光電変換デバイスを概略的に示すさらに他の断面図 電気的な短絡が生じた光電変換デバイスの一例を概略的に示す断面図 電気的な短絡が生じた光電変換デバイスの一例を概略的に示す他の断面図 図16に示した光電変換デバイスで各第1電極層を透明電極層とし、各第2電極層を高反射特性の電極層としたときの光の進路の一例を概略的に示す断面図 図16に示した光電変換デバイスで各第1電極層を透明電極層とし、各第2電極層を高反射特性の電極層としたときの光の進路の他の例を概略的に示す断面図 本発明の光電変換デバイスのうち、吸収波長領域が互いに異なる複数の有機光電変換層を具備したものの一例を概略的に示す断面図 図23中に破線で示した領域XXIVの拡大図 本発明の光電変換デバイスの製造方法の一例を概略的に示す工程図 本発明の光電変換デバイスの製造方法の他の例を概略的に示す工程図 図26に示した(3)の工程でのサブ工程を概略的に示す工程図
第1の発明の光電変換デバイスは、互いに対をなす第1電極層と第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部を1組以上備え、光電変換部での1つの側面を受光面とする。この光電変換デバイスでは、有機光電変換層での光路長を稼ぐことができる。そのため、有機光電変換層での光吸収量を増やすことができ、有機光電変換層における光電変換効率を向上させることができる。
第2の発明の光電変換デバイスは、上記第1の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、有機光電変換層が少なくとも電子供与性有機材料と電子受容性有機材料とを含む。この光電変換デバイスでは、光吸収により生じた正孔が電子供与性有機材料から電極層へと移動し、光吸収により生じた電子が電子受容性有機材料から電極層へと移動するので、光電変換効率を高め易い。
第3の発明の光電変換デバイスは、上記第1の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、第1電極層と第2電極層の少なくとも一方が光反射性の電極層となっている。この光電変換デバイスでは、有機光電変換層を透過して光反射性の電極層に達した光が該光反射性の電極層で反射して有機光電変換層に再び入射するので、有機光電変換層での光路長をさらに稼ぐことができる。そのため、有機光電変換層での光吸収量をさらに増やすことができ、有機光電変換層における光電変換効率をさらに向上させることができる。
第4の発明の光電変換デバイスは、上記第1の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、光電変換部が形成された支持基板と、光電変換部を覆うようにして支持基板に気密に取り付けられて光電変換部への酸素および水分の侵入を防ぐ封止部とをさらに備える。この光電変換デバイスでは、光電変換部への酸素や水分の侵入が封止部により抑えられるので光電変換部の長寿命化を図り易く、結果としてデバイスの長寿命化も図り易い。
第5の発明の光電変換デバイスは、上記第1の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、光電変換部を複数組備え、該複数組の光電変換部の各々は、上側の電極層が該光電変換部の直上の光電変換部での下側の電極層となるように積層されている。この光電変換デバイスでは、積層方向に隣り合う光電変換部の間に電気絶縁層を設けなくても良いので、当該電気絶縁層を設けた光電変換デバイスに比べて製造工数を低減させることができる。また、単位厚さ当たりの有機光電変換層の数を増やすことができ、これに伴って光吸収量も増大するので、上記の電気絶縁層を設けた同じ大きさの光電変換デバイスに比べて光電変換効率を向上させることができる。
第6の発明の光電変換デバイスは、上記第1の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、光電変換部を複数組備え、該複数組の光電変換部は、前記有機光電変換層での光の吸収波長領域が互いに異なる2種類以上の光電変換部を含んでいる。この光電変換デバイスでは、個々の種類の光電変換部が互いに異なる波長の光を吸収して光電変換を行うので、吸収波長領域が互いに同じ複数の光電変換部を備えたものに比べ、より広範囲の波長領域の光により光電変換が行われ、結果として光電変換効率が向上する。
第7の発明の光電変換デバイスは、上記第1の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、光電変換部を複数組備え、該複数組の光電変換部の各々は受光面の方向を揃えて積層されており、該複数組の光電変換部での受光面の外側には、有機光電変換層での吸収波長領域の光を透過させる光入射部が設けられている。この光電変換デバイスでは、入射光の波長域を光入射部により選択することが可能になる。
第8の発明の光電変換デバイスは、上記第7の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、光入射部は、所定の波長域の光を選択的に透過させる光学フィルターと、該光学フィルターを保持するフィルター保持層とを有する。
第9の発明の光電変換デバイスは、上記第7の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、複数組の光電変換部での受光面と反対の側の外方に設けられて有機光電変換層からの透過光を光電変換部側に反射させる光反射部をさらに備えている。この光電変化デバイスでは、有機光電変換層からの透過光が光反射部により光電変換部側に反射されて有機光電変換層に再び入射するので、有機光電変換層での光路長をさらに稼ぐことができる。そのため、有機光電変換層での光吸収量をさらに増やすことができ、有機光電変換層における光電変換効率をさらに向上させることができる。
第10の発明の光電変換デバイスは、上記第9の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、複数組の光電変換部が形成された支持基板と、複数組の光電変換部の各々での第1電極層に接続されて光反射部の外方にまで延在する第1電極引き出し部と、複数組の光電変換部の各々での第2電極層に接続されて光反射部の外方にまで延在する第2電極引き出し部とをさらに備えている。複数組の光電変換部の各々での有機光電変換層は、該有機光電変換層の下側の電極層での光入射部側の外周部および光反射部側の外周部で該電極層の下側の有機光電変換層に接続されている。この光電変換デバイスでは、各電極層の形成時に該電極層がその下側の電極層と接してしまうことが有機光電変換層により抑えられるので、異極間での電気的な短絡(ショート)を防止し易い。
第11の発明の光電変換デバイスは、上記第7の発明の光電変換デバイスに含まれるものであり、複数組の光電変換部が形成された支持基板と、複数組の光電変換部での受光面以外の側面の外方に設けられて有機光電変換層からの透過光を光電変換部側に反射させる光反射部と、複数組の光電変換部の各々での第1電極層に接続されて光反射部の外方にまで延在する第1電極引き出し部と、複数組の光電変換部の各々での第2電極層に接続されて光反射部の外方にまで延在する第2電極引き出し部とをさらに備えている。複数組の光電変換部の各々での有機光電変換層は、第1電極層と第1電極引き出し部との接続箇所、および第2電極層と第2電極引き出し部との接続箇所をそれぞれ除き、当該有機光電変換層の下側の電極層の全外周部で該電極層の下側の有機光電変換層に接続されている。
この光電変化デバイスでは、有機光電変換層からの透過光が光反射部により光電変換部側に反射されて有機光電変換層に再び入射するので、有機光電変換層での光路長をさらに稼ぐことができる。そのため、有機光電変換層での光吸収量をさらに増やすことができ、有機光電変換層における光電変換効率をさらに向上させることができる。また、各電極層の形成時に該電極層がその下側の電極層と接してしまうことが有機光電変換層により抑えられるので、異極間での電気的な短絡(ショート)を防止し易い。
第12の発明は、互いに対をなす第1電極層および第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部が支持基板上に形成され、光電変換部で生じた電気エネルギーを該光電変換部から取り出すための第1電極引き出し部および第2電極引き出し部が光電変換部の側方から支持基板上にかけて形成された光電変換デバイスの製造方法であって、第1電極引き出し部での支持基板上の領域、第2電極引き出し部での支持基板上の領域、および第1電極引き出し部での支持基板上の領域には接続され、第2電極引き出し部での支持基板上の領域からは離隔された第1電極層を任意の順番で支持基板に形成し、光電変換部での1つ側面の外方に位置することになる箇所には、有機光電変換層での吸収波長領域の光を透過させる光入射部を第1電極層から離隔させて設け、光電変換部での上記側面とは反対側に、第1電極引き出し部および第2電極引き出し部それぞれの一部と第1電極層とを挟んで、該有機光電変換層からの透過光を光電変換部側に反射させるための第1光反射部を光入射部と略平行になるように第1電極層から離隔させて設け、第1電極層上に有機光電変換層および第2電極層をこの順番で積層して1組の光電変換部を形成した後、該光電変換部上に順次、他の光電変換部を積層形成し、各光電変換部の有機光電変換層の形成時には、第1電極層と第1電極引き出し部との接続箇所、および第2電極層と第2電極引き出し部との接続箇所をそれぞれ除き、有機光電変換層により該有機光電変換層の下側の電極層の上面および全外周面を覆い、支持基板の直上の第1電極層以外の第1電極層の形成時には、第1電極層の側方から該第1電極層の下側の有機光電変換層の側方にかけて、第1電極引き出し部での光電変換部側方の領域となる導電部を第1電極層と一体に形成し、第2電極層の形成時には、第2電極層の側方から該第2電極層の下側の有機光電変換層の側方にかけて、第2電極引き出し部での光電変換部側方の領域となる導電部を第2電極層と一体に形成する。この製造方法によれば、上述した第10の発明の光電変換デバイスが得られる。
第13の発明の光電変換デバイスの製造方法は、上記第12の発明の光電変換デバイスの製造方法に含まれるものであり、光電変換部の各々を形成した後に光入射部と第1光反射部との間に第2光反射部および第3光反射部を架設して、光電変換部の各々の周囲を光入射部、第1光反射部、第2光反射部、および第3光反射部により取り囲む。この製造法によれば、上述した第11の発明の光電変換デバイスが得られる。
第14の発明の電子機器は、上述した第1の発明の光電変換デバイスが搭載された電子機器である。この電子機器は、第1の発明の光電変換デバイスを備えているので、有機光電変換層での光吸収量を増やすことができ、有機光電変換層における光電変換効率を向上させることができる。そのため、光信号や光エネルギーに対する感度が高いものを容易に得ることができる。
以下、本発明の光電変換デバイス、光電変換デバイスの製造方法、および電子機器の各々について、その例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明するものに限定されるものではない。
図1は、本発明の光電変換デバイスを原理的に示す断面図であり、図2は、図1に示した光電変換デバイスでの光電変換部をさらに拡大した拡大図である。図1に示す光電変換デバイス50Aは、入射光100の光エネルギーを電気エネルギーに変換するデバイスであり、支持基板10、該支持基板10上に形成された光電変換部20A、および該光電変換部20Aに接続された2本の接続線23a,23bを備えている。そして、光電変換部20Aは第1電極層13、有機光電変換層15、および第2電極層17が支持基板10側からこの順番で積層された積層構造を有している。
上記の支持基板10は透明基板および非透明基板のいずれであってもよく、該支持基板10としては電気絶縁性基板が好適に用いられる。支持基板10上に第1電極層13、有機光電変換層15、および第2電極層17を積層することにより、光電変換デバイス50Aの製造が容易になる。
第1電極層13および第2電極層17は互いに対をなす電極層、すなわち一方が正極として用いられ、他方が負極として用いられる電極層であり、どちらの電極層を正極とするかは適宜選択される。これら第1電極層13と第2電極層17の少なくとも一方は、入射光100の反射率が高い高光反射性を有していることが好ましい。図示の例では、第1電極層13および第2電極層17の各々が高光反射性を有している。
有機光電変換層15は、例えば電子供与性有機材料と電子受容性有機材料とを含む材料により構成される。図2に示すように、電子供与性有機材料15aと電子受容性有機材料15bとの混合物により有機光電変換層15を形成することも可能である。ここで、有機光電変換層15についていう「混合物」とは、液体または固体状の材料を容器に入れ、必要であれば溶剤を加えた上で攪拌などを行うことにより混ざり合った状態のものを意味する。混合物での各成分の混合状態は均一である必要はなく、不均一に混合されていても良いし、一部のみが混合物を形成していても良い。また、複数種の電子供与性有機材料15aまたは複数種の電子受容性有機材料15bが含まれていても良い。さらには、電子供与性有機材料15aの層と電子受容性有機材料15bの層とが別々に形成されていても良い。この場合は、電子供与性有機材料15aの層と電子受容性有機材料15bの層とを互いに別の方法で成膜することもできる。また、電子供与性有機材料15aの層と電子受容性有機材料15bの層とは互いに完全に分離していなくてもよく、層間の一部が混合状態を形成していても良い。
有機光電変換層15に光が入射すると、電子供与性有機材料15aや電子受容性有機材料15bが光を吸収してエキシトン(図示せず)を生成する。エキシトンは正孔および電子(いずれも図示せず)にかい離し、それぞれ電子供与性有機材料15aまたは電子受容性有機材料15bへと移動して、ここから第1電極層13または第2電極層17へとさらに移動する。第1電極層13を接続線23aにより外部負荷に接続し、第2電極層17を接続線23bにより外部負荷に接続することにより、有機光電変換層15での光電変換により生じた電気信号や電気エネルギーを取り出すことができる。したがって、少なくとも電子供与性有機材料15aと電子受容性有機材料15bとを用いて有機光電変換層15を構成すると、有機光電変換層15での光電変換効率を高め易くなる。
例えば、図3に示す従来型の光電変換デバイス60におけるように、透明な支持基板10aと透明電極材料からなる第1電極層13aとを用いて光電変換部20Bを構成し、かつ透明な支持基板10a側を入射光100の受光面にすると、第2電極層17に達して該第2電極層17で反射した光の多くが第1電極層13aおよび透明な支持基板10aを透過して外部に出射してしまうので、有機光電変換層15での光路長が該有機光電変換層15の厚さの2倍程度にしかならない。
しかしながら、上述の光電変換デバイス50Aは、光電変換部20Aでの所望の側面を入射光100の受光面とする。このため、光電変換部20Aの受光面から該光電変換部20Aに入射した光は、例えば図1中の光電変換部20A内に白抜きの矢印で示すように、第1電極層13と第2電極層17との間で反射を繰り返して当該光電変換部20Aを透過することになり、有機光電変換層15を通る光の光路長が該有機光電変換層15の厚さの2倍よりも遥かに長くなる。その結果として、光電変換デバイス50Aでは、図3の光電変換デバイス60に比べて有機光電変換層15での光吸収量が増加して光電変換による電気エネルギーが増大する。すなわち、有機光電変換層15での光電変換効率が高まる。
なお、図1においては、有機光電変換層15と第2電極層17の接合面と有機光電変換層15と第1電極層13の接合面は水平になっているが、これらの接合面は傾斜していても良い。傾斜した接合面は、水平の接合面に比べて面積が大きくなるので、光電変換部20Aに入射した光が接合面によって反射される確率が増大し、ひいては、有機光電変換層15を通る光の光路長が増大するので光電変換デバイス50Aの光の吸収効率が増大する。これらの接合面を傾斜させる場合、有機光電変換層の厚さは、光電変換の効率を考慮すると、数10nmの範囲になるように形成することが好ましい。
なお、これらの接合面は、平滑にするよりも凹凸を設ける方が好ましい。凹凸を設けた接合面は、平滑な接合面よりも表面積が大きくなるので、入射した光が反射される確率が増大する。
また、接合面に凹凸を設ける場合は、片方の接合面のみに凹凸を設ける方が好ましい。両方の接合面に凹凸を設けた場合は、第1電極層13と第2電極層17が短絡する可能性が高くなるからである。
本発明の光電変換デバイスは、複数組の光電変換部を用いて構成することもできる。図4および図5は、本発明の光電変換デバイスのうちで複数の有機光電変換層を用いて構成されたもの一例を概略的に示す断面図および、他の例を概略的に示す断面図である。
図4に示す光電変換デバイス50Bは、図1に示した光電変換デバイス50Aでの光電変換部20Aと電気絶縁層25とを支持基板10上にこの順番で支持基板10上に繰り返し積層し、最も上の電気絶縁層25上にさらに光電変換部20Aを積層した構造を有している。各電気絶縁層25は、第2電極層17とその上の第1電極層13との間に介在する。各第1電極層13に接続線23aが接続されており、各第2電極層17に接続線23bが接続されている。
一方、図5に示す光電変換デバイス50Cは、第1電極層13、有機光電変換層15、第2電極層17、および有機光電変換層15をこの順番で支持基板10上に繰り返し積層し、最も上の有機光電変換層15上にさらに第1電極層13を積層した構造を有している。図1に示した光電変換デバイス50Aにおけるのと同様に、第1電極層13と有機光電変換層15と第2電極層17により1つの光電変換部20Aが構成される。ただし、第1電極層13と第2電極層に着目した場合、これら第1電極層13と第2電極層17とは支持基板10の上方に交互に配置されており、第2電極層17を上にした光電変換部20Aと第2電極層17を下にした光電変換部20Aとが交互に積層された構成となっている。各第1電極層13に接続線23aが接続されており、各第2電極層17に接続線23bが接続されている。
これら光電変換デバイス50B,50Cの各々は、複数の光電変換部20Aを有しているので、実施例1で説明した光電変換デバイス50Aに比べて高い光電変換量を得ることができる。また、図5に示した光電変換デバイス50Cは、図4に示した光電変換デバイス50Bで用いられている電気絶縁層25が不要であると共に、各光電変換部20Aがその上または下の光電変換部20Aと電極層を共有していて光電変換デバイス50Bよりも電極層の総数が少なくて済むので、光電変換デバイス50Bによりも製造工数を低減させることができ、効率良く製造することができる。さらには、単位厚さ当たりの有機光電変換層15の数が光電変換デバイス50Bに比べて増え、これに伴って光吸収量も増大するので、互いに同じ大きさであれば光電変換デバイス50Bよりも光電変換効率を向上させることができる。
上述した技術的効果を奏する光電変換デバイス50B,50Cは、例えば光通信受光素子として用いることができる。以下、図6〜図9を参照して、本発明の光電変換素子を光通信受光素子として用いるときの使用例について説明する。図6は、本発明の光電変換素子を光通信受光素子として用いた可視光通信システムの一例を示す概略図であり、図7および図8の各々は、図6に示した可視光通信システムでの端末装置を概略的に示す斜視図および、他の斜視図であり、図9は、図7および図8に示した端末装置を概略的に示すブロック図である。
図6に示す光通信システム150では、制御装置110による制御の下に変調された光信号を含む可視光115が室内照明灯などの光源装置120から出射され、当該可視光115を受光した端末装置140が可視光115中の光変調信号を抽出し、該光変調信号に基づいて所定の処理を行う。これにより、光源装置120から出射される可視光115を介して制御装置110から端末装置140への可視光通信がなされる。
上記の光変調信号には、制御装置110が端末装置140に対して何らかの制御を行うための制御情報や、端末装置140が出力すべき出力情報などが含まれている。端末装置140は、上記光変調信号中の出力情報をヒト145が知覚可能な情報形態、例えば文字、図形、キャラクタなどの視覚表示や合成音声に変換して出力する。例えばPLC(Power Line Communications;電力線通信)や無線LAN(Local Area Network)など、可視光115とは別の通信手段(図示せず)により端末装置140から制御装置110への通信が可能になれば、制御装置110と端末装置140との間で双方向通信が可能となる。
上記の端末装置140は、本発明の電子機器に含まれるものであり、図7および図8に示すように、本発明の光電変換デバイス130を備えている。この端末装置140は、光電変換デバイス130、出力部135などを備えており、図6に示した可視光115のうちで受光面130aに入射する光が図4および図5に示した入射光100に相当する。
端末装置140の内部には、図9に示すように、光電変換デバイス130の接続線23a,23bが接続される電流−電圧変換部(I−V変換部)131、バンドパスフィルター(BPF)132、増幅装置(Amp)133、および復調部134が設けられている。光電変換デバイス130から出力された電気エネルギーは、電流−電圧変換部131により電気信号に変換され、バンドパスフィルター132により特定の周波数範囲の電気信号だけが取り出される。取り出された電気信号は増幅装置133により増幅され、復調部134により出力信号へと変換され、該出力信号を受けた出力部135により出力される。図示の例では、出力部135としてスピーカが用いられており、該出力部135により所定の合成音声SVが再生される。勿論、人が感知できる他の出力形態、例えば文字、図形、キャラクタなどによる視覚表示を出力部135が行うように構成することもできる。
本発明の光電変換デバイスには、有機光電変換層での吸収波長領域の光を透過させる光入射部を光電変換部での受光面の外側に設けたり、有機光電変換層からの透過光を光電変換部側に反射させる光反射部を光電変換部での受光面と反対の側に設けたり、光電変換部への酸素や水分の侵入を防ぐ封止部を設けたりすることができる。
図10は、本発明の光電変換デバイスのうちで光学フィルター、光反射層、および封止部を有する光電変換デバイスの一例を概略的に示す斜視図であり、図11は、図10に示した光電変換デバイスでの各光電変換部と各電極引き出し部とを概略的に示す斜視図であり、図12は、図10に示した光電変換デバイスでの光入射部および光反射部を概略的に示す斜視図である。
図10に示す光電変換デバイス50Dは、各接続線23a,23bと各光電変換部20Aとの間に第1電極引き出し部27aと第2電極引き出し部27bとが介在している点、各光電変換部20Aでの受光面の外側に光入射部33が設けられている点、各光電変換部20Aの側方に光反射部35が設けられている点、および各光電変換部20Aが封止部40により封止されている点をそれぞれ除き、図5に示した光電変換デバイス50Cと同様の構成を有している。
図10〜図12に示すように、上記の第1電極引き出し部27aと第2電極引き出し部27bとは、各光電変換部20Aでの入射光100の受光面の側方に位置する1つの面から支持基板10の上面にかけて形成されている。第1電極引き出し部27aは、光電変換デバイス50Dを構成する各第1電極層13に電気的に接続されており、各第2電極層17(図5参照)とは電気的に分離されている。同様に、第2電極引き出し部27bは、光電変換デバイス50Dを構成する各第2電極層17に電気的に接続されており、各第1電極層13とは電気的に分離されている。図10に示すように、第1電極引き出し部27aは接続線23aにより外部負荷、図示の例では図9に示した電流−電圧(I−V)変換部131に接続され、第2電極引き出し部27bは接続線23bにより外部負荷(I−V変換部131)に接続される。
第1電極引き出し部27aおよび第2電極引き出し部27bの各々を上述のようにして設けることにより、各有機光電変換層15で得られる電気エネルギーを一度にまとめて取り出すことができる。なお、図10〜図12においては、第1電極引き出し部27aと第2電極引き出し部27bの各々が同じ方向に引き出されているが、図13に示すように、第1電極引き出し部27aと第2電極引き出し部27aとを互いに別々の方向に引き出しても良い。
光入射部33は、図10および図12に示すように、光学フィルター33aとフィルター保持層33bとを有している。光学フィルター33aは、例えば顔料や染料などの色材を含有した有機材料により作製され、入射光100中の所定の波長域の光を選択的に透過させて各光電変換部20Aへの入射光の波長域を制限する。フィルター保持層33bは、有機材料または無機材料により作製されて光学フィルター33aを保持する。例えば、有機系または無機系の透明基板からなるフィルター保持層33b上に光学フィルター33aが形成され、当該フィルター保持層33bが光電変換デバイス50Cでの所定箇所に接着剤(図示せず)などを用いて固定される。
光反射部35は、図10および図12に示すように、各光電変換部20Aでの受光面と反対側と側方、すなわち各光電変換部20Aの側方のうちで受光面側を除いた残りの側方に配置されている。この光反射部35は、有機材料または無機材料により作製され、各光電変換部20Aに入射して該光電変換部20Aを透過した光を光電変換部20A側に反射させる。
封止部40は、図10に示すように、支持基板10に気密に取り付けられて各光電変換部20Aを封入するための密閉空間を形成する。この封止部40は、外部雰囲気から各光電変換部20Aを分離し、外部雰囲気中の酸素や水分が各光電変換部20Aへ侵入するのを防止する。図示の例では、キャップ状の封止材40aと該封止材40aを支持基板10に固定する封止樹脂40bにより当該封止部40が構成されている。封止材40aは、入射光100を透過させる透明有機材料または透明無機材料により作製され、封止樹脂40bとしては、酸素や水分の透過性が低い光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などが用いられる。なお、前述した第1電極引き出し部27aおよび第2電極引き出し部27bの各々は、封止部40の外部にまで延在している。
上述した構成を有する光電変換デバイス50Dでは、光学フィルター33aにより各光電変換部20Aへの入射光の波長域が制限されるので、例えば互いに波長が異なる複数の光変調信号の中から所定の光変調信号のみを受光して電気信号に変換することが可能になる。勿論、光電変換デバイス50Dは光通信以外の用途にも適用可能である。例えば画像読取デバイスとして用いる場合には、光学フィルター33aを赤(R)色フィルター、緑(G)色フィルター、または青(B)色フィルターとすることで、カラー画像の読取に適した画像読取デバイスを提供することができる。光電変換デバイス50Dを太陽電池に利用する場合には、特定の波長域の光を選択的に透過する機能を有する光学フィルター33aの代わりに、広い波長域に亘って光を透過する光学フィルターを設けても良い。
また、上述した光電変換デバイス50Dでは、各光電変換部20Aに入射した光が当該光電変換部20Aの背面側や側面側に漏れ出てしまうことが光反射部35により防止されると共に、光電変換部20Aを透過して光反射部35に達した光が該光反射部35で反射して光電変化部20A側に戻されるので、各有機光電変換層15を通る光の光路長を稼ぐことができる。その結果として、各有機光電変換層15での光吸収量が増加して光電変換効率が向上する。
さらには、外部雰囲気中の酸素や水分が各光電変換部20Aへ侵入することが封止部40により防止され、酸素や水分の侵入に起因する光電変換部20Aの特性の低下、特に有機光電変換層15の特性の低下が抑えられるので、光電変換デバイス50Dではデバイス寿命を長くし易い。必要に応じて、支持基板10と封止部40とで形成される密閉空間内に酸素や水分を吸収することが可能な材料を封入しても良い。また、支持基板10自体または封止材40a自体に酸素や水分を吸収する機能を持たせても良い。
本発明の光電変換デバイスでは、第1電極層や第2電極層の電気的な短絡を防止するために、第1電極層と第2電極との間のみならず、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた全外周部にも有機光電変換層を形成することができる。
図14は、本発明の光電変換デバイスのうち、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた外周部にも有機光電変換層が形成されたものの一例を概略的に示す断面斜視図であり、図15は、本発明の光電変換デバイスのうち、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた外周部にも有機光電変換層が形成されたものの他の例を概略的に示す断面斜視図である。また、図16は、本発明の光電変換デバイスのうち、各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた外周部にも有機光電変換層が形成された光電変換デバイスのさらに他の例を概略的に示す断面図であり、図17と図18は、図16に示した光電変換デバイスを概略的に示す他の断面図および、さらに他の断面図である。
図14に示す光電変換デバイス50Eおよび図15に示す光電変換デバイス50Fの各々は、図10に示した光反射部35および封止部40の各々を有しておらず、図16〜図18に示す光電変換デバイス50Gは、図10に示した光入射部33および光反射部35の各々を有している。そして、各光電変換デバイス50E,50F,50Gでは、第1電極層13と第2電極層17との間のみならず、第1電極層13の外周部のうちで第1電極引き出し部27aとの接続箇所を除いた全外周部、および第2電極層17の外周部のうちで第2電極引き出し部27bとの接続箇所を除いた全外周部にも有機光電変換層15が形成されて、各有機光電変換層15が下側の有機光電変換層15に接続されている。また、光電変換デバイス50E,50F,50Gの各々では、各第1電極13と第1電極引き出し部27aとが互いに一体に成形されており、各第2電極17と第2電極引き出し部27bも互いに一体に成形されている。
光電変換デバイス50Gでは、第1電極層13および第2電極層17の各々での外周部のうちで第1電極引き出し部27aまたは第2電極引き出し部27bとの接続箇所を除いた全外周部にも有機光電変換層15を形成することができるように、第1電極層13および第2電極層17の各々が光反射部35との間および光入射部33との間(フィルター保持層33bとの間)に所定の間隙42をもって形成されている。なお、図16は、第1電極引き出し部27a全体が切断されるようにして光電変換デバイス50Gを切断したときの垂直断面を概略的に示しており、図17は、第2電極引き出し部27b全体が切断されるようにして光電変換デバイス50Gを切断したときの垂直断面を概略的に示している。そして、図18は、光入射部33を構成する光学フィルター33aおよびフィルター保持層33bの各々が切断されるようにして光電変換デバイス50Gを切断したときの垂直断面を概略的に示している。
上述のように構成された光電変換デバイス50E〜50Gでは、第1電極層13と第2電極17との間のみならず、各電極層13,17での外周部のうちで第1電極引き出し部27aまたは第2電極引き出し部27bとの接続箇所を除いた全外周部にも有機光電変換層15が形成されて、該有機光電変換層15が下側の有機光電変換層15に接続されているので、第1電極層13、第2電極層17、第1電極引き出し部27a、または第2電極引き出し部27bの形成時での蒸着マスクなどの位置合わせ精度が多少低くても、電気的な短絡の発生を容易に防止することができる。
具体的には、図19または図20に示すような電気的な短絡、すなわち、第2電極層17がその下の第1電極層13と接続されることによる電気的な短絡、第1電極層13がその下の第2電極層17と接続されることによる電気的な短絡、第1電極引き出し部27aと第2電極層17とが接続されることによる電気的な短絡、および第2電極引き出し部27bと第1電極層13とが接続されることによる電気的な短絡を容易に防止することができる。このようにして電気的な短絡を防止すると、上記の位置合わせ精度をそれ程高くしなくてもよくなるので、製造コストを抑えることが容易になる。なお、図19および図20においては、図16〜図18に示した構成要素と共通するものに図16〜図18で用いた参照符号と同じ参照符号を付してある。
また、図16〜図18に示した光電変換デバイス50Gでは、フィルター保持層33bと第1電極層13および第2電極層17の各々との間に有機光電変換層15が介在するので、各電極層13,17がフィルター保持層33bに接する場合に比べて、有機光電変換層15への入射光量が増大し、結果として、有機光電変換層15でより多くの光吸収が行われて光電変換効率が高まる。
この光電変換デバイス50Gで各第1電極層13を透明電極層とし、各第2電極層17を高反射特性の電極層とすれば、図21中および図22中に白抜きの矢印で示すように各第2電極層17や光反射部35で反射した光が2つの第2電極層17,17間に閉じ込められ、有機光電変換層15での光吸収量が増加して光電変換効率がさらに高まる。勿論、各第1電極層13を高反射特性の電極層とし、各第2電極層17を透明電極層としても同様の技術的効果が得られる。また、各第1電極層13および各第2電極層17を高反射特性の電極層としても良い。なお、図21は、図16に示した光電変換デバイスで各第1電極層を透明電極層とし、各第2電極層を高反射特性の電極層としたときの光の進路の一例を概略的に示す断面図であり、図22は、図16に示した光電変換デバイスで各第1電極層を透明電極層とし、各第2電極層を高反射特性の電極層としたときの光の進路の他の例を概略的に示す断面図に相当する。
本発明の光電変換デバイスには、光の吸収波長領域が互いに異なる複数の有機光電変換層を具備させることができる。図23は、本発明の光電変換デバイスのうち、吸収波長領域が互いに異なる複数の有機光電変換層を具備したものの一例を概略的に示す断面図であり、図24は、図23中に破線で示した領域XXIVの拡大図である。
図23に示す光電変換デバイス50Hでは、第1電極層13、第1有機光電変換層15a、第2電極層17、および第2有機光電変換層15bがこの順番で支持基板10上に繰り返し積層されている。第1有機光電変換層15aでの光の吸収波長領域と第2有機光電変換層15bでの光の吸収波長領域とは互いに異なり、第1有機光電変換層15aでの光の吸収波長領域は例えば350〜550nmであり、第2有機光電変換層15bでの光の吸収波長領域は例えば550〜750nmである。勿論、350nmよりも短波側に吸収波長領域を有する有機光電変換層や、750nmよりも長波長側に吸収波長領域を有する有機光電変換層を用いることもできる。
光電変換デバイス50Hは、第1有機光電変換層15aと第2有機光電変換層15bとの2種類の有機光電変換層を具備しているという点を除き、図16〜図18に示した光電変換デバイス50Gと同様の構成を有しているので、図23に示した構成要素のうちで各有機光電変換層15a,15bを除いた残りの構成要素については、図16〜図18で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。ただし、光電変換デバイス50Hにおける各第1電極層13は透明電極層であり、各第2電極層17は高反射特性の電極層である。
上述の構成を有する光電変換デバイス50Hでは、第1有機光電変換層15aと第2有機光電変換層15bとが互いに異なる波長の光を吸収して光電変換を行うので、光の吸収波長領域が互いに同じ複数の有機光電変換層を具備させた場合に比べ、より広範囲の波長領域の光により光電変換が行われ、結果として光電変換効率が向上する。また、図24中に白抜きの矢印で示すように、光電変換デバイス50Hでは、各第2電極層17や光反射部35で反射した光が2つの第2電極層17,17間に閉じ込められて各有機光電変換層15a,15bでの光吸収量が増加するので、この点からも光電変換効率が高まる。
本発明の光電変換デバイスは、種々の方法により製造することが可能である。電気的な短絡の発生を容易に防止するという観点からは、実施例4で説明した光電変換デバイスにおけるように各電極層の外周部のうちで電極引き出し部との接続箇所を除いた全外周部にも有機光電変換層を形成することが好ましい。各電極引き出し部は、該電極引き出し部に電気的に接続される電極層の形成時に少しずつ上方(各層の積層方向)に延長することが好ましい。以下、図25〜図27を参照して、本発明の光電変換デバイスの好ましい製造方法について説明する。
図25は、本発明の光電変換デバイスの製造方法の一例を概略的に示す工程図である。図示の例では、(a)〜(h)で示す各工程をこの順番で行って光電変換デバイス50Iを製造する。
最初に行われる工程(a)では、第1電極層13と、第1電極引き出し部および第2電極引き出し部の各々において支持基板10に接する区間(以下、「水平部」という)とを支持基板10上に形成する。第1電極層13は、第1電極引き出し部の水平部(図25には現れていない)には接続し、第2電極引き出し部の水平部27b1からは離隔させて形成する。また、第1電極引き出し部の水平部と第2電極引き出し部の水平部27b1とは、互いに離隔させて形成する。これら第1電極層13および各水平部は、例えばスパッタリング法などの物理的気相蒸着法、印刷法、インクジェット法などにより形成することができる。
次いで行われる工程(b)では、例えば所定の有機光電変換材料の有機溶液を用いたインクジェット法により、第1電極層13上に有機光電変換層15を形成する。このときの有機光電変換層15は、第1電極層13での上記各水平部側の端部とは反対側の端部を所定の幅に亘って露出させ、他の領域では第1電極層13の上面および該第1電極層13の全外周部の各々を覆うように形成する。
工程(c)では、例えば抵抗加熱蒸着法などの物理的気相蒸着法により、有機光電変換層15上に第2電極層17を形成する。このときの第2電極層17は、第2電極引き出し部との接続箇所を除いて有機光電変換層15の縁部を全周に亘って露出させ、第1電極引き出し部の水平部には接続されずに第2電極引き出し部の水平部27b1にのみ接続されるように形成する。これにより、第2電極引き出し部での光電変化部側方の領域27b2(以下、「垂直部27b2」という)も形成される。なお、工程(c)で形成される垂直部27b2は、最終形態の第2電極引き出し部での垂直部全体ではなく、その一部に相当する。
工程(d)では、例えば工程(b)で説明した方法と同じ方法で、第2電極層17上に有機光電変換層15を形成する。このときの有機光電変換層15は、第2電極層17の上面と、第2電極引き出し部の垂直部27b2との接続箇所を除く全外周部とを覆い、第1電極層13での上記水平部側の端部とは反対側の端部を所定の幅に亘って露出させ、工程(b)で形成した有機光電変換層15とは上記垂直部27b2との接続箇所を除く全外周部で接続するように形成する。上記の垂直部27b2は覆わずに露出させる。
工程(e)では、例えば工程(a)で説明した方法と同じ方法で、有機光電変換層15上に第1電極層13を形成する。このときの第1電極層13は、上記各水平部とは反対側の端部および第1電極引き出し部との接続箇所をそれぞれ除いて有機光電変換層15(工程(d)で形成した有機光電変換層15)の縁部を全周に亘って露出させ、工程(a)で形成した第1電極層13と上記各水平部とは反対側の端部で接続し、また第2電極引き出し部の垂直部27b2には接続されずに第1電極引き出し部の水平部には接続されるように形成する。これにより、第1電極引き出し部での光電変換部側方の領域(以下、「垂直部」という;図25には現れていない)も形成される。なお、工程(e)で形成される上記の垂直部は、第1電極引き出し部での垂直部全体に相当する。したがって、工程(e)まで行うことにより第1電極引き出し部(図示せず)が形成される。
工程(f)では、例えば工程(b)で説明した方法と同じ方法で、第1電極層13上に有機光電変換層15を形成する。このときの有機光電変換層15は、工程(e)で形成した第1電極層13での上記各水平部側の端部とは反対側の端部を所定の幅に亘って露出させ、他の領域では第1電極層13の上面および該第1電極層13の全外周部の各々を覆うように形成する。
工程(g)では、例えば工程(c)で説明した方法と同じ方法で、有機光電変換層15上に第2電極層17を形成する。このときの第2電極層17は、第2電極引き出し部との接続箇所を除いて有機光電変換層15(工程(f)で形成した有機光電変換層15)の縁部を全周に亘って露出させ、第1電極引き出し部の水平部には接続されずに第2電極引き出し部の垂直部27b2にのみ接続されるように形成する。これにより、第2電極引き出し部での垂直部27b2が上方に延長されて第2電極引き出し部での垂直部全体が形成され、結果として第2電極引き出し部27bが形成される。
そして、工程(h)では、例えば工程(b)で説明した方法と同じ方法で、第2電極層17上に有機光電変換層15を形成する。このときの有機光電変換層15は、工程(g)で形成した第2電極層17の上面および該第2電極層17の全外周部の各々を覆うように形成する。この工程(h)まで行うことにより、光電変換デバイス50Iが得られる。
図26は、本発明の光電変換デバイスの製造方法の他の例を概略的に示す工程図であり、図27は、図26に示した(3)の工程でのサブ工程を概略的に示す工程図である。図26に示す例では、(1)〜(5)で示す各工程をこの順番で行って、図10に示した光電変換デバイス50Dを製造する。
最初に行われる工程(1)では、第1電極引き出し部の水平部27a1と第2電極引き出し部の水平部27b1とを例えばスパッタリング法などの物理的気相蒸着法、印刷法、インクジェット法などにより支持基板10上に形成する。図25においては、光電変換デバイス50Dでの各水平部27a1,27b1の位置を判り易くするために、当該光電変換デバイス50Dでの受光面側に白抜きの矢印で入射光100を描いてある。
次いで行われる工程(2)では、光学フィルター33aとフィルター保持層33bとを有する光入射部33、および第1光反射部35aを配置する。例えば、有機系または無機系の透明基板によりフィルター保持層33bを作製し、所望の色材を含有した有機材料によりフィルター保持層33b上に光学フィルター33aを形成して光入射部33を得た後、該光入射部33を支持基板10上に接着剤(図示せず)などで固定する。
上記の第1光反射部35aは、光電変換デバイス50Dを構成する光反射部35の一部であり、例えば金属反射膜や誘電体多層反射膜などの光反射膜が形成された基板からなる。この第1光反射部35aは、光入射部33から所定の間隔を持って接着剤(図示せず)などにより支持基板10上に固定され、第1電極引き出し部および第2電極引き出し部の各々での水平部と前記第1電極層13とを挟んで光入射部33と互いに対向する。第1光反射部35aが金属反射膜を有する場合、当該第1光反射部35aは、金属反射膜が光反射部35での外周面となる向きで配置することが好ましい。
工程(3)では、工程(2)で支持基板10上に配置した光入射部33と第1光反射部35aとの間の領域に第1電極層、有機光電変換層、第2電極層を形成すると共に各電極引き出し部での垂直部を形成して、複数の光電変換部と第1電極引き出し部27aと第2電極引き出し部27bとを得る。第1電極層、有機光電変換層、第2電極層、および各電極引き出し部は、図27に示すサブ工程(a)〜(h)をこの順番で順次行うことにより形成することができる。これらのサブ工程(a)〜(h)は、図25に示した工程(a)〜(h)に相当するので、ここではその説明を省略する。
工程(4)では、支持基板10上に第2光反射部35bと第3光反射部35cとを配置して光反射部35を得る。第2光反射部35bおよび第3光反射部35cの各々は、前述した第1光反射部35aと同様にして作製され、光入射部33と第1光反射部35aとを繋ぐように架設されて、これら光入射部33および第1光反射部35aの各々と共に各光電変換部を取り囲む。
そして、工程(5)では、入射光100を透過させる透明有機材料または透明無機材料により作製されたキャップ状の封止材40aを封止樹脂40bにより支持基板10上に気密に取り付けて封止部40を形成する。このとき、封止材40aは、第1電極引き出し部27aおよび第2電極引き出し部27bそれぞれの一端が封止部40の外部にまで延在するように位置決めされて、支持基板10上に固定される。この封止部40まで形成することにより、光電変換デバイス50Dが得られる。
上述のようにして光電変換デバイス50Dを製造すると、工程(3)で第1電極層13および第2電極層17(図27参照)の各々を物理的気相蒸着法により形成する際の蒸着範囲を規定する蒸着マスクの作製および位置決めを行うにあたって、光入射部33(フィルター保持層33b)や第1光反射部35aを基準にすることが可能になるので、第1電極層13および第2電極層17の各々を所望の箇所に形成し易くなる。その結果として、電気的な短絡の発生や、第1電極層13または第2電極層17がフィルター保持層33bと接して形成されることに起因する有機光電変換層15(図27参照)への入射光量の低下を防止し易くなる。
また、有機光電変換層15での受光面側の端面が光入射部33(フィルター保持層33b)の内面により揃えられるので、受光面側から有機光電変換層15に光が入射する際の光散乱が抑えられる。同様に、有機光電変換層15での第1光反射部35a側の端面が当該第1光反射部35aの内面により揃えられるので、第1光反射部35aで反射して有機光電変換層15に再び光が入射する際の光散乱が抑えられる。
これからの理由から、上述の製造方法によれば、光電変換効率および電気エネルギーの取り出し効率が高い光電変換デバイス50Dを製造し易くなる。なお、有機光電変換層15での光吸収量を増大させて光電変換効率を高めるという観点からは、各第1電極層13および各第2電極層17はできるだけ平坦かつ互いに並行に形成することが望ましい。
有機光電変換層15の膜厚はフィルター保持層33b側および第1光反射部35a側で大きくなる傾向があるので、上述したマスクを作製するにあたっては、有機光電変換層15に生じる膜厚分布も考慮することが好ましい。また、第2光反射部35bおよび第3光反射部35cの各々は省略することも可能であるが、有機光電変換層15での光吸収量を増大させて光電変換効率を高めるという観点からは、これらの光反射部35b,35cを設けることが好ましい。
各第1電極層13および各第2電極層17の形成、ならびに各第1電極層13と第1電極引き出し部27aとの接続および各第2電極層17と第2電極引き出し部27bとの接続を容易にする上からは、図26に示したように、第2光反射部35bおよび第3光反射部35cの各々を設ける前に各第1電極層13、有機光電変換層15、各第2電極層17、第1電極引き出し部27a、および第2電極引き出し部27bの各々を形成することが好ましい。
以上説明した本発明の光電変換デバイスおよびその製造方法では、各構成要素の材料を適宜選定することができる。以下、各構成要素の材料について具体的に説明する。
本発明の光電変換デバイスで光電変換部が形成される支持基板は、光電変換部を作製し得る熱的強度を有し、かつ光電変換部を保持し得る機械的強度を有していれば、無機材料および有機材料のいずれにより作製しても良い。また、支持基板は透明基板であっても良いし、不透明基板であっても良いが、電気絶縁性を有していることが好ましい。ただし、光電変換部での光電変換動作を妨げない範囲で、あるいは光電変換デバイスの用途によっては、導電性の無機材料または有機材料により支持基板を作製しても良い。
支持基板の材料の具体例としては、ソーダ石英ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英ガラス、無アルカリガラス、フッ化物ガラスなどの無機ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフッ化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート、非晶質ポリオレフィン、フッ素系樹脂などの有機高分子化合物、As23、As4010、S40Ge10などのカルコゲナイドガラス、酸化亜鉛、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ケイ素、酸化ハフニウム、酸化チタンなどの金属酸化物および窒化ケイ素などの金属窒化物、顔料などにより着色された透明基板材料、および表面に絶縁処理を施した金属材料などを用いることができる。
光電変換部を構成する第1電極層および第2電極層、ならびに各第1電極層に接続される第1電極引き出し部および各第2電極層に接続される第2電極引き出し部の各々は、有機光電変換層で発生した電荷を外部に効率良く取り出すことができるものであれば良い。第1電極層および第2電極層のどちらを正極とし、どちらを負極とするかは、適宜選択可能である。光透過性(透明性)が必要な場合は、十分な光透過性を持たせるために500nm程度以下の厚さにすることが望ましい。
これら第1電極層、第2電極層、第1電極引き出し部、および第2電極引き出し部の材料としては、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、酸化スズ、酸化亜鉛、インジウム亜鉛酸化物、アンチモンドープ酸化スズ、アルミニウムドープ酸化亜鉛などの透明導電性酸化物、アルミニウム、銅、チタンなどの金属の薄膜やこれらの金属の混合薄膜、積層薄膜といった金属薄膜、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリフェニレンビニレン、ポリフルオレンなどの導電性高分子化合物などが挙げられる。これらの材料を複数種類積層させることも可能である。
また、第1電極層または第2電極層に光を反射する機能を付加することが必要な場合は、上記の材料をより厚くして当該電極層を形成することでも対応可能であるが、光反射機能を有する膜をさらに製膜しても良い。金属薄膜に光反射機能を持たせようとする場合には、該金属薄膜を1nm以上の厚さにすることが望ましい。上述した電極材料からなる複数の層を積層することで電極とすることもできる。例えば、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、チタン、銀、カルシウム、ストロンチウムなどの金属、あるいはこれらの金属の酸化物やフッ化物、フッ化リチウム、上記金属を含有する合金、上記金属の積層体(例えばフッ化リチウム膜とアルミニウム膜との積層体)などにより光反射機能を有する電極層を形成すると、有機光電変換層で発生した電荷を外部に効率良く取り出し易くなる。
第1電極層、第2電極層、第1電極引き出し部、および第2電極引き出し部の各々は、真空蒸着法、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリング法などの物理的気相蒸着法やインクジェット法などにより形成することができ、その膜厚は、十分な導電性を持たせるために、または支持基板表面の凹凸による不均一な光透過や光反射を防ぐために、1nm以上とすることが望ましい。
光電変換部を構成する有機光電変換層は、電子供与性有機材料と電子受容性有機材料とを含むものが代表的なものである。電子供与性材料の具体例としては、フェニレンビニレンおよびその誘導体(ポリ(2−メトキシ−5−(2’−エチルヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレンなど)、フルオレンおよびその誘導体(骨格にキノリン基またはピリジン基を有するフルオレン系コポリマー(P0F66、P1F66、PFPVなど)など)、フルオレン含有アリールアミンポリマー、カルバゾールおよびその誘導体、インドールおよびその誘導体、ピレンおよびその誘導体、ピロールおよびその誘導体、ピコリンおよびその誘導体、チオフェンおよびその誘導体、アセチレンおよびその誘導体、ジアセチレンおよびその誘導体などを含む重合体および他のモノマーとの共重合体、デンドリマーとして総称される一群の高分子材料が挙げられる。
さらに、電子供与性有機材料は高分子に限定されるものではなく、例えば、ポルフィン、テトラフェニルポルフィン銅、フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニウムフタロシアニンオキサイドなどのポリフィリン化合物や、1,1−ビス{4−(ジ−P−トリルアミノ)フェニル}シクロヘキサン、4,4’,4’’−トリメチルトリフェニルアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(P−トリル)−P−フェニレンジアミン、1−(N,N−ジ−P−トリルアミノ)ナフタレン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−2−2’−ジメチルトリフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’−ジアミノビフェニル、N、N’−ジフェニル−N、N’−ジ−m−トリル−4、4’−ジアミノビフェニル、N−フェニルカルバゾ−ルなどの芳香族第三級アミンや、4−ジ−P−トリルアミノスチルベン、4−(ジ−P−トリルアミノ)−4’−〔4−(ジ−P−トリルアミノ)スチリル〕スチルベンなどのスチルベン化合物や、トリアゾールおよびその誘導体、オキサジザゾールおよびその誘導体、イミダゾールおよびその誘導体、ポリアリールアルカンおよびその誘導体、ピラゾリンおよびその誘導体、ピラゾロンおよびその誘導体、フェニレンジアミンおよびその誘導体、アニールアミンおよびその誘導体、アミノ置換カルコンおよびその誘導体、オキサゾールおよびその誘導体、スチリルアントラセンおよびその誘導体、フルオレノンおよびその誘導体、ヒドラゾンおよびその誘導体体、シラザンおよびその誘導体、ポリシラン系アニリン系共重合体、高分子オリゴマー、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポリ3−メチルチオフェンなども電子供与性有機材料として用いることができる。なお、有機材料であれば、化学的に修飾して有機材料への光の吸収波長特性を調整することも可能である。
また、電子受容性有機材料の具体例としては、上述した電子供与性有機材料と同様の低分子材料および高分子材料の他に、1,3−ビス(4−tert−ブチルフェニル−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニレンなどのオキサジアゾールおよびその誘導体や、フルオレンおよびその誘導体や、アントラキノジメタンおよびその誘導体や、ジフェニルキノンおよびその誘導体や、フラーレンおよびその誘導体([5,6]−フェニル C61 酪酸メチルエステル、[5,6]−フェニル C61 酪酸メチルエステルなど)や、カーボンナノチューブおよびその誘導体などを繰り返し単位とする重合体や、他のモノマーとの共重合体などが挙げられる。また、デンドリマーとして総称される一群の高分子材料も挙げられる。なお、電子受容性材料は、化学的に修飾して吸収波長特性を調整することも可能である。
有機光電変換層の形成方法は、使用する材料に応じて、例えば真空蒸着法やスパッタリング法などの各種真空プロセスやスピンコート法などのウェットプロセスなど、どのようなものであってもよく、使用する材料、構成などに合ったものを任意に選択することが可能である。また、インクジェット法などの各種印刷法も好適に用いられる。インクジェット法により有機光電変換層を形成する場合には、例えば、クロルベンゼンなどの有機溶媒に所望の電子供与性有機材料と電子受容性有機材料とを溶解させた溶液などが当該有機光電変換層の材料として用いられる。
本発明の光電変換デバイスにフィルター保持層33bおよび光学フィルター33aを具備させる場合、該フィルター保持層33bは、所望の光透過性を有すると共に光学フィルター33aを保持可能な機械的強度を有する材料により作製される。例えば、支持基板の材料として例示した無機ガラスや有機高分子化合物を当該フィルター保持層33bの材料として用いることができる。
また、光学フィルターとしては、染料や顔料などの色材を用いた染色、染料分散、顔料分散、蒸着などの方式のものを用いることができる。その製法は、フォトリソグラフィー法、エッチング法、印刷法、電着法、蒸着法、インクジェット法など、適宜選択可能であり、複数種類の製法で形成することもできる。光学フィルターの光学特性は光電変換デバイスの用途に応じて適宜選定される。例えば、原色系あるいは補色系の3色の光学フィルターとしても良いし、所望色の単色の光学フィルターとしても良い。光学フィルターの耐熱性、平坦性、密着性、透明性、耐溶剤性、耐光性、耐熱変色性、保存安定性などを高めるために、あるいは機械的保護のために、オーバーコート層を設けても良い。
なお、光電変換デバイスを太陽電池に用いる場合には、光学フィルターを省略することができる。この場合、フィルター保持層も省略することができるが、実施例6で説明したように、光電変換効率や電気エネルギーの取り出し効率が高い光電変換デバイスを得るうえでフィルター保持層は有用であるので、残しておいた方が好ましい。
本発明の光電変換デバイスに光反射部を具備させる場合、該光反射部は、有機光電変換層を透過した光を反射させることができるものであれば良いが、光電変換部を構成する各電極層や各電極引き出し部との電気絶縁性を容易に確保するという観点からは、無機ガラスなどの電気絶縁性基板上に光反射膜を設けて光反射部とすることが好ましい。光反射膜は、例えばアルミニウムや銀などの金属により形成することができる。また、ポリイミド系樹脂などの有機系誘電体材料や、ケイ素酸窒化物、ケイ素酸化物、ケイ素窒化物、アルミニウム酸化物、フッ化リチウムなどの無機系誘電体材料からなる単層膜ないし積層膜により光反射膜を形成することもできる。
本発明の光電変換デバイスに封止部を具備させる場合、該封止部は、実施例3などで説明したように封止材と封止樹脂により形成しても良いし、封止層により形成しても良い。封止材と封止樹脂により封止部を形成する場合、封止材の材料としては、無機ガラス、透明セラミックス(ケイ素酸窒化物、ケイ素酸化物、ケイ素窒化物、アルミニウム酸化物など)、フッ化リチウム、または透明樹脂からなるキャップ状物や平板などを用いることができ、封止樹脂としては、封止効果のある熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂などを用いることができる。封止樹脂は、例えばノズルコート法などにより塗工可能である。
また、封止層により封止部を形成する場合、当該封止層は、封止効果のある熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂、あるいは封止効果のあるシラン系高分子などを用いた塗布法などにより形成することができる。物理的気相蒸着法などにより封止効果のある無機材料層を設けて封止層することも可能である。
本発明の光電変換デバイスは、第1電極層と第2電極層との間に第1電極層および第2電極層の各々に接して有機光電変換層が介在する光電変換部を少なくとも1つ備え、該光電変換部の側面側を受光面とするものであれば基本的によく、前述した実施例のものに限定されるものではない。前述した実施例のもの以外にも、種々の変形、修飾、組合せなどが可能である。
本発明の光電変換デバイスは、光エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する太陽電池、光を感知するフォトセンサ、変調された光信号を受信するための光通信デバイス、物体の像や画像などを電気信号に変換する画像読取デバイスなどへの利用が可能である。
10 支持基板
13 第1電極層
15 有機光電変換層
17 第2電極層
20A 光電変換部
23a,23b 接続線
25 電気絶縁層
27a 第1電極引き出し部
27b 第2電極引き出し部
27b1 第2電極引き出し部での支持基板上の領域
27b2 第2電極引き出し部での光電変換部側方の領域
33 光入射部
33a 光学フィルター
33b フィルター保持層
35 光反射部
35a 第1光反射部
35b 第2光反射部
35c 第3光反射部
40 封止部
40a 封止材
40b 封止樹脂
50A〜50I,150 光電変換デバイス
100 入射光
140 電子機器(端末装置)

Claims (14)

  1. 互いに対をなす第1電極層と第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部を1組以上備え、
    前記光電変換部での1つの側面を受光面とする光電変換デバイス。
  2. 前記有機光電変換層は、少なくとも電子供与性有機材料と電子受容性有機材料とを含む請求項1に記載の光電変換デバイス。
  3. 前記第1電極層と前記第2電極層の少なくとも一方は、光反射性の電極層である請求項1に記載の光電変換デバイス。
  4. 前記光電変換部が形成された支持基板と、前記光電変換部を覆うようにして前記支持基板に気密に取り付けられて前記光電変換部への酸素および水分の侵入を防ぐ封止部とをさらに備えた請求項1に記載の光電変換デバイス。
  5. 前記光電変換部を複数組備え、該複数組の光電変換部の各々は、上側の電極層が該光電変換部の直上の光電変換部での下側の電極層となるように積層されている請求項1に記載の光電変換デバイス。
  6. 前記光電変換部を複数組備え、該複数組の光電変換部は、前記有機光電変換層での光の吸収波長領域が互いに異なる2種類以上の光電変換部を含む請求項1に記載の光電変換デバイス。
  7. 前記光電変換部を複数組備え、該複数組の光電変換部の各々は受光面の方向を揃えて積層されており、該複数組の光電変換部での受光面の外側には、前記有機光電変換層での吸収波長領域の光を透過させる光入射部が設けられている請求項1に記載の光電変換デバイス。
  8. 前記光入射部は、所定の波長域の光を選択的に透過させる光学フィルターと、該光学フィルターを保持するフィルター保持層とを有する請求項7に記載の光電変換デバイス。
  9. 前記複数組の光電変換部での受光面と反対の側の外方に設けられて前記有機光電変換層からの透過光を前記光電変換部側に反射させる光反射部をさらに備えた請求項7に記載の光電変換デバイス。
  10. 前記複数組の光電変換部が形成された支持基板と、前記複数組の光電変換部の各々での前記第1電極層に接続されて前記光反射部の外方にまで延在する第1電極引き出し部と、前記複数組の光電変換部の各々での前記第2電極層に接続されて前記光反射部の外方にまで延在する第2電極引き出し部とをさらに備え、
    前記複数組の光電変換部の各々での前記有機光電変換層は、該有機光電変換層の下側の電極層での前記光入射部側の外周部および前記光反射部側の外周部で該電極層の下側の有機光電変換層に接続されている請求項9に記載の光電変換デバイス。
  11. 前記複数組の光電変換部が形成された支持基板と、前記複数組の光電変換部での受光面以外の側面の外方に設けられて前記有機光電変換層からの透過光を前記光電変換部側に反射させる光反射部と、前記複数組の光電変換部の各々での前記第1電極層に接続されて前記光反射部の外方にまで延在する第1電極引き出し部と、前記複数組の光電変換部の各々での前記第2電極層に接続されて前記光反射部の外方にまで延在する第2電極引き出し部とをさらに備え、
    前記複数組の光電変換部の各々での前記有機光電変換層は、前記第1電極層と前記第1電極引き出し部との接続箇所、および前記第2電極層と前記第2電極引き出し部との接続箇所をそれぞれ除き、該有機光電変換層の下側の電極層の全外周部で該電極層の下側の有機光電変換層に接続されている請求項7に記載の光電変換デバイス。
  12. 互いに対をなす第1電極層および第2電極層によって有機光電変換層が挟まれた積層構造を有する光電変換部が支持基板上に形成され、前記光電変換部で生じた電気エネルギーを該光電変換部から取り出すための第1電極引き出し部および第2電極引き出し部が前記光電変換部の側方から前記支持基板上にかけて形成された光電変換デバイスの製造方法であって、
    前記第1電極引き出し部での支持基板上の領域、前記第2電極引き出し部での支持基板上の領域、および前記第1電極引き出し部での支持基板上の領域には接続され、前記第2電極引き出し部での支持基板上の領域からは離隔された第1電極層を任意の順番で前記支持基板に形成し、
    前記光電変換部での1つ側面の外方に位置することになる箇所には、前記有機光電変換層での吸収波長領域の光を透過させる光入射部を前記第1電極層から離隔させて設け、
    前記光電変換部での前記側面とは反対側に、前記第1電極引き出し部および第2電極引き出し部それぞれの一部と前記第1電極層とを挟んで、前記有機光電変換層からの透過光を前記光電変換部側に反射させるための第1光反射部を前記光入射部と略平行になるように前記第1電極層から離隔させて設け、
    前記第1電極層上に有機光電変換層および第2電極層をこの順番で積層して1組の光電変換部を形成した後、該光電変換部上に順次、他の光電変換部を積層形成し、
    各光電変換部の有機光電変換層の形成時には、前記第1電極層と前記第1電極引き出し部との接続箇所、および前記第2電極層と前記第2電極引き出し部との接続箇所をそれぞれ除き、該有機光電変換層により該有機光電変換層の下側の電極層の上面および全外周面を覆う光電変換デバイスの製造方法。
  13. 前記光電変換部の各々を形成した後に前記光入射部と前記第1光反射部との間に第2光反射部および第3光反射部を架設して、前記光電変換部の各々の周囲を前記光入射部、前記第1光反射部、前記第2光反射部、および前記第3光反射部により取り囲む請求項12に記載の光電変換デバイスの製造方法。
  14. 請求項1に記載の光電変換デバイスが搭載された電子機器。
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