JP2011014368A - 炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法 - Google Patents

炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011014368A
JP2011014368A JP2009157127A JP2009157127A JP2011014368A JP 2011014368 A JP2011014368 A JP 2011014368A JP 2009157127 A JP2009157127 A JP 2009157127A JP 2009157127 A JP2009157127 A JP 2009157127A JP 2011014368 A JP2011014368 A JP 2011014368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
active material
electrode active
material powder
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009157127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5480544B2 (ja
Inventor
Nobuharu Koshiba
信晴 小柴
Satoshi Hashimoto
聡司 橋本
Yoshitaka Hamanaka
義孝 濱中
Keisei Miyauchi
啓成 宮内
Tatsuya Nakamura
龍哉 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2009157127A priority Critical patent/JP5480544B2/ja
Publication of JP2011014368A publication Critical patent/JP2011014368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5480544B2 publication Critical patent/JP5480544B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】活物質粉末に炭素コーティングを行う際に、圧縮抵抗率を低くする(電子伝導性を高める)とともに、活物質自体の飽和磁化率も小さくする。
【解決手段】活物質粉末(例えばリン酸鉄リチウム)に炭素コーティングを行う際に、炭素源として脂肪族飽和炭化水素を使用して(特にブタンガス)625〜750℃で焼成し炭素コーティングを行うことにより、活物質粉末の圧縮抵抗率低くする(電子伝導性を高める)とともに、活物質中の強磁性不純物を少なくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、気相中において、電極材料に用いる活物質粉末に炭素をコーティングする電極活物質粉末の製造方法に関するものである。
従来より、例えば、オリビン化合物の一種であるリン酸鉄リチウムは、それ自身の電子伝導性が低いため、粒子表面に炭素をコーティングすることによって電子伝導性を高め、リチウムイオン電池における正極活物質粉末として使用されている。
ここで、電極材料に用いる活物質粉末に炭素をコーティングする方法として固相法が知られている。
固相法は、活物質粉末(例えばリン酸鉄リチウム)に、炭素コーティングするための炭素源となる固体物質(例えば、石炭ピッチ粉末等)を混合したものを、窒素雰囲気等の不活性な雰囲気中で約750℃以上で所定時間加熱処理(以下「焼成」という)を行うことにより、活物質粉末に炭素をコーティングする方法である。
しかし、固相法には以下のような欠点があった。
活物質粉末と炭素コーティングするための炭素源となる固体物質を直接混合するために、コーティングするための炭素の量が増加し遊離炭素が生成しやすい状態になっていた。この遊離炭素は、水分を吸着し易い一方で吸着した水分は脱水され難いという特徴を有している。
前述したリン酸鉄リチウムを正極活物質粉末として使用したリチウムイオン電池では、水分が存在すると該水分が内在するリチウムと反応し、水素ガスが発生して電池が劣化してしまうという問題が生じる。
そのため、固相法によって炭素コーティングを行ったリン酸鉄リチウムを、リチウムイオン電池の正極活物質として使用すると、遊離炭素が生成していて、該遊離炭素が水分を吸収した場合は、遊離炭素に吸収された水分とリチウムとが反応し水素ガスを発生させ、電池を劣化させてしまうという問題が発生する。
また、焼成は温度が約750℃以上で且つ数時間かけて炭素コーティングが行われるため、このような高温・長時間の条件下において、例えば、リン酸鉄リチウムに炭素をコーティングした場合、活物質粉末であるリン酸鉄リチウムの一部が炭素で還元されて純鉄、酸化鉄、リン化鉄などの鉄系不純物が生成し易くなる。この生成した鉄系不純物は磁性を有していることから磁性不純物と呼ばれている。
この磁性不純物が多い状態で活物質粉末として使用すると、磁性不純物が電解液に溶解して対極に達した際、対極の活物質を変質させたり、さらにはガス発生の原因となり電池を劣化させ、電池寿命を縮めてしまうという問題があった。
すなわち、活物質粉末に炭素コーティングを行う際に、電子伝導性を高めるとともに、活物質自体の磁性不純物をいかにして少なくするかが課題となっていた。
さらに、上述した固相法とは別に電極材料に用いる活物質粉末に炭素をコーティングする方法として、化学蒸着処理法の一種である熱CVD(熱蒸着処理)法による方法が知られている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1に記載された発明では、二次電池用負極材料として、リチウム合金を形成可能な金属又は半金属の粒子核の表面に炭素を被覆する方法として、熱蒸着処理法を用いる方法が記載されており、同様に特許文献2に記載された発明にも非水電解質二次電池用負極材として、珪素粒子表面に、有機ガスを用いて熱CVD法によってカーボンコートする方法が記載されている。
しかし、両文献とも、負極材料として使用される物質の磁性不純物の変化が、電池の機能にどれほどの影響を及ぼすかの記載がされておらず、ましてや磁性不純物をいかに少なくするかの技術については何ら記載されていない。したがって、前述したように、活物質粉末に炭素をコーティングするときに、磁性不純物が生成した活物質粉末を使用した際生じる課題は、何ら解決されていないのが現状である。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、電極材料に用いる活物質粉末に炭素をコーティングすることにより、電子導電率が良好でかつ磁性不純物が小さい活物質粉末を製造するための電極活物質粉末の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第1の態様は、電極材料に用いる活物質粉末に炭素コーティングする際の炭素源となる脂肪族飽和炭化水素のガスを、前記電極活物質粉末に接触熱分解させることによって炭素コーティングすることを特徴とするものである。
本態様によれば、炭素源として脂肪族飽和炭化水素のガス(気体)を熱分解させて炭素化し電極活物質に炭素をコーティングすることで、すなわち、ガス雰囲気中(気相中)で電極活物質に炭素をコーティングすることで(気相法)、炭素源として固体物質(例えば石炭ピッチ)を使用する時よりも、電極活物質に瞬時に炭素がコーティングされ、且つ炭素のコーティング量が少なくて済むという効果が得られる。その結果、遊離炭素の生成が抑制できるという効果を有している。
本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第2の態様は、第1の態様において、前記接触熱分解によって炭素コーティングをする際の熱分解温度が625〜750℃であることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様の効果に加え、炭素源として使用する脂肪族飽和炭化水素のガスを625〜750℃で接触熱分解して電極活物質に炭素コーティングすることで、電子導電性が良好で磁性不純物の少ない電極活物質粉末を製造することが可能となる。
本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第3の態様は、第2の態様において、前記脂肪族炭化水素のガスがプロパン、ブタン、2−メチルプロパンのいずれか一種のガス又は二種以上の混成ガスであることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1および第2の態様と同様効果が得られる。
本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第4の態様は、
第3の態様において前記脂肪族炭化水素のガスがブタンからなることを特徴とするものである。
本態様によれば、第2の態様の効果に加え、比較的安全で生産量が多いブタンガスを用いることにより、安価にそして安全に電極活物質への炭素コーティングを行うことができる。
さらに、ブタンガスを用いて第2の態様における熱分解温度範囲である625℃付近で電極活物質に炭素コーティングを行うと、その電極活物質は625℃未満で炭素コーティングを行ったものより著しく圧縮抵抗率(電子導電性を評価する尺度で小さいほど反比例して導電率が高くなる)が低下し、電子伝導性が高まるという特徴を有している。すなわち、ブタンガスを用いれば、625℃という比較的低い温度で電極活物質に炭素コーティングを行うことができ、かつ電子伝導性も高めることができるという効果を有している。
本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第5の態様は、第1の態様において、前記接触熱分解によって炭素コーティングをする際の熱分解温度が625〜750℃であり、前記脂肪族炭化水素のガスがプロパン、ブタン、2-メチルプロパンのいずれか一種のガス又は二種以上の混成ガスであり、前記電極活物質粉末がリン酸鉄リチウムであることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様の効果に加え、625℃という比較的低い温度から電極活物質に炭素コーティングを行うことができ、かつ電子導電性も高めることができる。さらに、電極活物質粉末であるリン酸鉄リチウムに、625〜750℃で炭素源としてプロパン、ブタン、2-メチルプロパンのいずれか一種のガス又は二種以上の混成ガス用いて炭素コーティングすることで、製造された活物質粉末であるリン酸鉄リチウム中の不純物である強磁性成分の磁化値(磁化−磁場のグラフを描いて高磁場領域に現れる直線部分を外挿して、磁場が0であるときの外挿値)を少なくすることができる。すなわち、強磁性不純物の生成を抑えることができる。
従って、本態様により、強磁性不純物の生成によって起こる種々の問題、すなわち、反応を起こそうとしている極を変質させたり、あるいはガス発生の原因となったりして電池を劣化させ、電池寿命を縮めてしまうという問題を解決することができる。
本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第6の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか1つにおいて、前記活物質粉末がコバルト酸リチウム、マンガンスピネル、ニッケル酸リチウム、三元系ニッケルマンガンコバルト酸リチウム、スピネル型チタン酸リチウム、オリビン化合物であることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様から第4の態様のいずれか1つ方法で炭素コーティングされた本態様に係る電極活物質は、圧縮抵抗率が低く電子伝導性が高い特性を有しているので、リチウムイオン電池用の電極材料として使用することができる。
本発明の炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法に係る第7の態様は、第1の態様から第6の態様のいずれか1つにおいて、コーティングされる炭素量が、前記電極活物質に対して0.7〜3重量%であることを特徴とするものである。
本態様によれば、電極活物質粉末にコーティングする炭素量が電極活物質の量に対して0.7〜3重量%と少ないため遊離炭素もほとんど生成することがなく、さらにコーティングする炭素量が少なくても、電子伝導性が高く反応効率の良い電極活物質を得ることができる。
焼成温度と炭素コーティングされたリン酸鉄リチウムとの圧縮抵抗率の関係を表した図。 焼成温度と炭素コーティングされたリン酸鉄リチウムとの強磁性成分の磁化値の関係を表した図。 リン酸鉄リチウムへの炭素コーティング量と圧縮抵抗率の関係を表した図。
以下、本発明に係る炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明で用いられる電極活物質の例としては、コバルト酸リチウム、マンガンスピネル、ニッケル酸リチウム、3元系ニッケルマンガンコバルト酸リチウム、オリビン化合物、スピネル型チタン酸リチウムが挙げられる。本発明においては、特にオリビン化合物が好ましく、その中でもリン酸鉄リチウムが好ましい。もちろんリン酸鉄リチウムに限らず、同じオリビン化合物であるリン酸マンガンリチウムやリン酸コバルトリチウム等であっても良い。
リン酸鉄リチウムは、炭素源となる脂肪族炭化水素のガスと一緒に混合し焼成によって炭素コーティングをする際、すなわち、脂肪族炭化水素のガスを接触熱分解によってリン酸鉄リチウムに炭素コーティングする際、750℃以下で炭素コーティングを行うと強磁性不純物(純鉄、酸化鉄、リン化鉄など)の生成が少ない。従って、炭素コーティングする活物質粉末がリン酸鉄リチウムであれば、750℃以下という低い温度で炭素コーティングできるとともに、強磁性不純物が生成することによって発生する問題点を解決することができる。
焼成は625〜750℃程度で行うのが良く、特に好ましくは650〜700℃で行うのが好ましい。この温度範囲で焼成し炭素コーティングされて製造されたリン酸鉄リチウムは、強磁性成分の磁化値が非常に小さく電極活物質として最適である。
次に、本発明において、炭素源として使用される脂肪族飽和炭化水素のガスについて説明する。脂肪族飽和炭化水素、いわゆるアルカンのガスであれば本発明に使用可能である。
例えば、脂肪族飽和炭化水素の一例としてメタン、エタン、プロパン、ブタン等の直鎖化合物や側鎖を有する2−メチルプロパン等が挙げられる。本発明においては、プロパン、ブタン、2−メチルプロパンが好ましいが、ブタンは特に好ましい。
ブタンガスを用いて625℃付近で電極活物質に炭素コーティングを行うと、その電極活物質は625℃未満で炭素コーティングを行ったものより著しく圧縮抵抗率が低下し、電子伝導性が高まるという特徴を有している。すなわち、ブタンガスを用いれば、625℃という比較的低い温度で電極活物質に炭素コーティングを行うことができ、かつ電子伝導性も高めることができるという効果を有している。
したがって、ブタンガスとリン酸鉄リチウムを混合し気体雰囲気中において625℃以上で焼成を行い、リン酸鉄リチウムに炭素コーティングを行うと、圧縮抵抗率の低い、すなわち電子伝導性が高い電極活物質を製造することが出来る。
よって、ブタンガスを使用して625〜750℃程度(好ましくは650〜700℃)で焼成を行い、リン酸鉄リチウムに炭素コーティングを行えば、低い温度で炭素コーティングを行うことができるのに加え、さらに強磁性不純物の生成を抑えることもでき、その結果、圧縮抵抗率が小さくかつ強磁性成分の磁化値も小さく、電極活物質としては最適な製品を製造することが可能となる。
次に本発明に係る、炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法及び製造するための装置について説明する。
本発明で用いられる装置としては、還元雰囲気においてガス雰囲気が制御可能で焼成を行うことができる反応装置を用いればよく、特に限定されるものではない。例えば、石英管キルン炉、ロータリーキルン炉、回転炉、流動層反応炉等が使用できる。
上述した装置の1つである石英管キルン炉を用いた場合の、本発明に係る炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法を具体的に説明する。
ガス雰囲気が制御可能な石英管キルン炉に、電極活物質粉末を所定量入れ回転させながら撹拌し、その中に脂肪族炭化水素のガスをフローさせ、電極活物質粉末と脂肪族炭化水素のガスをよく接触混合させながら石英管キルン炉を昇温する。そして、625〜750℃の範囲内の所定の温度で一定時間熱分解による還元反応を行い、電極活物質粉末に炭素をコーティングして炭素コーティングされた電極活物質粉末を製造する。
本発明は、625〜750℃程度で、炭素源である脂肪族炭化水素のガス(気体)を用いガス雰囲気(気相)中で電極活物質粉末と接触させ、脂肪族炭化水素のガスを熱分解させることによって炭素コーティングを行うので(気相法)、炭素源が固体物質を用いる固相法より短い時間で電極活物質に炭素をコーティングすることが可能となる。
最後に、電極活物質にコーティングする炭素量について説明する。
本発明では、電極活物質の量に対して0.7〜3重量%の炭素をコーティングすることが好ましい。特に好ましい範囲は1〜2重量%である。なお、炭素のコーティング量は炭素源として使用する脂肪族炭化水素の供給量および所定の温度での熱分解時間によって調整することができる。
炭素のコーティング量が電極活物質の量に対して0.7重量%未満であると、圧縮抵抗率が異常に高い値となるが、一方で炭素のコーティング量を電極活物質の量に対して3重量%より多くしても圧縮抵抗率にはほとんど変化はない。逆に、炭素のコーティング量を電極活物質に対して3重量%より多くすると、遊離炭素が生成し水分等を吸収してしまう。そして、例えば、リチウムイオン電池の正極活物質として遊離炭素が生成するようなものを使用すれば、遊離炭素が吸収した水分と内在するリチウムとが反応し、水素ガスが発生して電池が劣化してしまうと問題が生じる。
本発明では、炭素が電極活物質の量に対して0.7〜3重量%の範囲でコーティングされるので、圧縮抵抗率が低く且つ遊離炭素が生成しない炭素コーティングされた電極活物質粉末を製造することができる。
本発明を実施例に基づいてさらに詳しく説明する。
リン酸鉄リチウム粉末10gをガス雰囲気制御が可能な石英管キルン炉に入れ、石英管キルン炉を3rpmで回転させながらブタンガスを100ml/minでフローさせ、焼成温度を500℃、550℃、575℃、600℃、625℃、650℃、675℃、700℃、725℃、750℃、775℃、800℃と設定し、それぞれの温度で5分間熱分解によってプロパンガスを炭化させ、炭素をリン酸鉄リチウムの粒子表面にコーティングした。
炭素のコーティング量はどれもリン酸鉄リチウムの重量に対して約1.5重量%とした。
上述した各設定温度(12ヶ所)で炭素コーティングされたリン酸鉄リチウムの圧縮抵抗率を、300kg/cmの加圧下においてそれぞれ測定した。また、VSM(試料振動型磁力計)による強磁性成分の磁化値の測定も行った。その結果を図1及び図2に示した。
図1は、各設定温度(12ヶ所)、すなわち焼成温度と炭素コーティングされたリン酸鉄リチウムの圧縮抵抗率との関係を表したものである。
炭素源としてブタンガスを用いて、625℃付近で焼成を行うと急激に圧縮抵抗率が低下(電子伝導性が上昇)しているのがわかる。つまり、625℃付近でブタンガスの炭化が進みリン酸鉄リチウムに導電性が付与されたことがわかる。
600℃以下では、圧縮抵抗率がかなり高いことからこの温度範囲ではまだブタンガスの炭化が進んでおらず、リン酸鉄リチウムにはほとんど導電性が付与されない状態にあるといえる。
一方で、750℃以上で焼成を行いリン酸鉄リチウムに炭素コーティングを行っても圧縮抵抗率にはほとんど差がない。これは、既に750℃以上では、炭化したブタンガスのほとんどがリン酸鉄リチウムに炭素コーティングされ、それ以上の炭素がリン酸鉄リチウムにコーティングされず、導電性が付与されないため電子伝導性が上昇しないからである。
以上から、ブタンガスを用いて炭素コートする際、焼成温度を625〜750℃の範囲で設定すれば、圧縮抵抗率の低い(電子伝導性の高い)電極活物質を製造することができる。
図2は、各設定温度(12ヶ所)、すなわち各焼成温度と炭素コーティングされたリン酸鉄リチウムの強磁性成分の磁化値との関係を表したものである。
焼成温度が650℃の時に強磁性成分の磁化値が最小値を示し、焼成温度が625〜700℃の範囲では強磁性成分の磁化値が他の焼成温度の時よりも小さい値を示している。したがって、リン酸鉄リチウムに炭素コーティングする際は、焼成温度が625〜700℃の範囲で行えば強磁性成分の磁化値が小さいため磁性不純物の生成を抑えることができ、磁性不純物の生成による問題点を解決することができる。
図1、図2から、ブタンガスを用いてリン酸鉄リチウムに炭素コーティングする場合は、好ましい焼成温度の範囲として、625〜750℃の範囲で行えばよいことがわかる。
リン酸鉄リチウム粉末10gをガス雰囲気制御が可能な石英管キルン炉に入れ、石英管キルン炉を3rpmで回転させながら、プロパンガス、ブタンガス、2−メチルプロパンをそれぞれ別個に100ml/minでフローさせ、650℃で5分間焼成を行い、熱分解によって各ガスを炭化させ、炭素をリン酸鉄リチウムの粒子表面にコーティングした。炭素のコーティング量はどれもリン酸鉄リチウムの重量に対して約1.5重量%とした。
各ガスを使用して炭素コーティングしたリン酸鉄リチウム粉末を、それぞれ10サンプルずつ製造し、圧縮抵抗率とVSM(試料振動型磁力計)による強磁性成分の磁化値を測定した。
比較例
実施例2に対する比較例として、リン酸鉄リチウム粉末に固相法による炭素コーティングを行った。
リン酸鉄リチウム粉末10gに対し石炭ピッチ粉末4.5gを混合し、窒素雰囲気中で650℃で10時間焼成して、炭素をリン酸鉄リチウムにコーティングした。炭素のコーティング量はリン酸鉄リチウムの重量に対して約3重量%であった。
当該方法によって炭素コーティングしたリン酸鉄リチウム粉末のサンプルを10サンプル製造し、実施例2と同様に圧縮抵抗率とVSM(試料振動型磁力計)による強磁性成分の磁化値を測定した。
実施例2と比較例の結果を表1に示した。
Figure 2011014368
表1より、本発明に係る気相法により、炭素源として脂肪族飽和炭化水素のガス(プロパンガス、ブタンガス、2−メチルプロパンガス)を用いて、炭素コーティングを行ったリン酸鉄リチウム粉末の方が、固相法で石炭ピッチを炭素源として炭素コーティングを行ったリン酸鉄リチウム粉末より、圧縮抵抗率も強磁性成分の磁化値も著しく小さい値となっている。
よって、炭素源として脂肪族炭化水素のガスを使用する本発明は、炭素源として固体を使用する固相法よりも優れた特性を有する電極活物質を製造することが可能である。
リン酸鉄リチウム粉末10gをガス雰囲気制御が可能な石英管キルン炉に入れ、石英管キルン炉を3rpmで回転させながら、ブタンガスを100mil/minでフローさせ、焼成温度を650℃に設定して熱分解時間を1min~25minの間で適宜11ポイント変えることにより(11サンプル)、リン酸鉄リチウムの粒子表面への炭素のコーティング量を変えて、圧縮抵抗率との関係を調べた。結果を図3に示す。
図3より、圧縮抵抗率は、炭素コーティング量がリン酸鉄リチウムの重量に対して約0.7重量%の付近から急激に減少し3.0重量%より多くなるとほとんど変化が見られなくなる。よって、炭素源としてブタンガスを用いて、リン酸鉄リチウムへの炭素のコーティングを行う際の炭素のコーティング量は、リン酸鉄リチウムの重量に対して0.7〜3.0重量%が好ましいことがわかる。本発明は、炭素のコーティング量をこの範囲で行うことができるので、圧縮抵抗率の低い(電子伝導性が高い)電極活物質を提供することができる。
本発明は、活物質粉末に炭素コーティングを行う際に、炭素源として脂肪族飽和炭化水素を使用して所定の温度で焼成し炭素コーティングを行うことにより、活物質粉末の圧縮抵抗率を低くする(電子伝導性を高める)とともに、活物質自体の強磁性成分の磁化値を小さくすることができるので、本発明によって製造された炭素コーティングされた活物質粉末は電極材料の分野に利用できる。
特開2000−215887号公報 特開2006−100255号公報

Claims (7)

  1. 電極材料に用いる活物質粉末に炭素コーティングする際の炭素源となる脂肪族飽和炭化水素のガスを、前記電極活物質粉末に接触熱分解させることによって炭素コーティングすることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
  2. 請求項1に記載された炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法において、
    前記接触熱分解によって炭素コーティングをする際の熱分解温度が625〜750℃であることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
  3. 請求項2に記載された炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法において、
    前記脂肪族炭化水素のガスがプロパン、ブタン、2-メチルプロパンのいずれか一種のガス又は二種以上の混成ガスであることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
  4. 請求項3に記載された炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法において、
    前記脂肪族炭化水素のガスがブタンからなることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
  5. 請求項1に記載された炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法において、
    前記接触熱分解によって炭素コーティングをする際の熱分解温度が625〜750℃であり、
    前記脂肪族炭化水素のガスがプロパン、ブタン、2-メチルプロパンのいずれか一種のガス又は二種以上の混成ガスであり、
    前記活物質粉末がリン酸鉄リチウムであることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法において、
    前記活物質粉末がコバルト酸リチウム、マンガンスピネル、ニッケル酸リチウム、三元系ニッケルマンガンコバルト酸リチウム、スピネル型チタン酸リチウム、オリビン化合物であることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法において、
    コーティングされる炭素量が、前記電極活物質に対して0.7〜3重量%であることを特徴とする炭素コーティングされた電極活物質粉末の製造方法。
JP2009157127A 2009-07-01 2009-07-01 磁性不純物の生成抑制方法 Expired - Fee Related JP5480544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009157127A JP5480544B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 磁性不純物の生成抑制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009157127A JP5480544B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 磁性不純物の生成抑制方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011014368A true JP2011014368A (ja) 2011-01-20
JP5480544B2 JP5480544B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=43593057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009157127A Expired - Fee Related JP5480544B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 磁性不純物の生成抑制方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5480544B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012054237A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Samsung Sdi Co Ltd 正極活物質、その製造方法及びそれを採用した正極並びにリチウム電池
JP2013152824A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Sony Corp 電池ならびに電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム
WO2013161748A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 昭和電工株式会社 二次電池用負極活物質の製造方法および二次電池用負極活物質、二次電池用負極の製造方法および二次電池用負極、ならびに二次電池
WO2013161749A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 昭和電工株式会社 二次電池用負極およびその製造方法、ならびに二次電池
JP2015170438A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 株式会社豊田自動織機 電極活物質材料及びその製造方法
JP2015179634A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 旭化成株式会社 リチウム含有複合酸化物及びその製造方法、並びに該複合酸化物を含む正極活物質及び非水系リチウムイオン二次電池
JP2016164870A (ja) * 2015-02-26 2016-09-08 信越化学工業株式会社 非水電解質二次電池用負極活物質、非水電解質二次電池用負極、及び非水電解質二次電池、並びに非水電解質二次電池用負極材の製造方法
US9595711B2 (en) 2013-10-18 2017-03-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Positive electrode active material, preparation method thereof, and lithium battery including the same
KR20200076053A (ko) * 2018-12-19 2020-06-29 한국세라믹기술원 균일한 탄소 분포를 가지는 리튬인산철 분말의 제조방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6128181B2 (ja) * 2015-09-30 2017-05-17 住友大阪セメント株式会社 リチウムイオン二次電池用電極材料、リチウムイオン二次電池用電極材料の製造方法、リチウムイオン二次電池用電極およびリチウムイオン二次電池

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062111A2 (fr) * 2006-10-30 2008-05-29 Phostech Lithium Inc. Oxydes complexes carbones, procede pour leur preparation
JP2008186807A (ja) * 1999-04-30 2008-08-14 Acep Inc 新しい高表面伝導率電極材料

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186807A (ja) * 1999-04-30 2008-08-14 Acep Inc 新しい高表面伝導率電極材料
WO2008062111A2 (fr) * 2006-10-30 2008-05-29 Phostech Lithium Inc. Oxydes complexes carbones, procede pour leur preparation

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012054237A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Samsung Sdi Co Ltd 正極活物質、その製造方法及びそれを採用した正極並びにリチウム電池
JP2013152824A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Sony Corp 電池ならびに電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および電力システム
WO2013161748A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 昭和電工株式会社 二次電池用負極活物質の製造方法および二次電池用負極活物質、二次電池用負極の製造方法および二次電池用負極、ならびに二次電池
WO2013161749A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 昭和電工株式会社 二次電池用負極およびその製造方法、ならびに二次電池
US9515316B2 (en) 2012-04-27 2016-12-06 Showa Denko K.K. Method for producing anode active material for secondary battery, anode active material for secondary battery, method for producing anode for secondary battery, anode for secondary battery, and secondary battery
US9774029B2 (en) 2012-04-27 2017-09-26 Showa Denko K.K. Anode for secondary battery, method for producing same, and secondary battery
US9595711B2 (en) 2013-10-18 2017-03-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Positive electrode active material, preparation method thereof, and lithium battery including the same
JP2015170438A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 株式会社豊田自動織機 電極活物質材料及びその製造方法
JP2015179634A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 旭化成株式会社 リチウム含有複合酸化物及びその製造方法、並びに該複合酸化物を含む正極活物質及び非水系リチウムイオン二次電池
JP2016164870A (ja) * 2015-02-26 2016-09-08 信越化学工業株式会社 非水電解質二次電池用負極活物質、非水電解質二次電池用負極、及び非水電解質二次電池、並びに非水電解質二次電池用負極材の製造方法
KR20200076053A (ko) * 2018-12-19 2020-06-29 한국세라믹기술원 균일한 탄소 분포를 가지는 리튬인산철 분말의 제조방법
KR102241078B1 (ko) * 2018-12-19 2021-04-19 한국세라믹기술원 균일한 탄소 분포를 가지는 리튬인산철 분말의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5480544B2 (ja) 2014-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5480544B2 (ja) 磁性不純物の生成抑制方法
US11801494B2 (en) Method for preparing single-atom catalyst supported on carbon support
CN108963276B (zh) 用于催化氧还原的非贵金属催化剂及其制备方法
CN110224129B (zh) 一种MOFs衍生物包覆NCM三元正极材料及其制备方法
Li et al. Defect engineering for fuel‐cell electrocatalysts
Zhang et al. NiCo2O4/N-doped graphene as an advanced electrocatalyst for oxygen reduction reaction
CN107570192B (zh) 一种镍填充掺氮碳纳米管及其制备方法和应用
Karunakaran et al. Hollow mesoporous heterostructures negative electrode comprised of CoFe2O4@ Fe3O4 for next generation lithium ion batteries
Yao et al. Synthesis, characterization, and electrochemical performance of spherical nanostructure of Magnéli phase Ti 4 O 7
KR101092400B1 (ko) 스피넬 결정구조 및 나노구조를 갖는 리튬 망간 산화물 및 리튬 망간 금속 산화물의 제조방법
Fei et al. Targeted modulation of competitive active sites toward nitrogen fixation via sulfur vacancy engineering over MoS2
Jeong et al. Electronic structure modification and N-doped carbon shell nanoarchitectonics of Ni 3 FeN@ NC for overall water splitting performance evaluation
Minakshi et al. Effect of oxidizer in the synthesis of NiO anchored nanostructure nickel molybdate for sodium-ion battery
Chung et al. A simple synthesis of nitrogen-doped carbon micro-and nanotubes
CN109718802B (zh) 用于合成碳纳米管的催化剂和合成碳纳米管的方法
Attias et al. Optimization of Ni− Co− Fe‐Based Catalysts for Oxygen Evolution Reaction by Surface and Relaxation Phenomena Analysis
CN115261921A (zh) FeCoNiMnCr高熵合金/高熵氧化物异质相催化剂及其制备方法和应用
KR101653962B1 (ko) 나노입자의 도핑된 탄소 코팅 방법, 도핑된 탄소의 나노 스케일 구조체의 제조방법, 이에 의해 제조된 도핑된 탄소로 코팅된 나노입자와 도핑된 탄소의 나노 스케일 구조체 및 이의 용도
Chen et al. Preparation, lithium storage performance and thermal stability of nickel‐rich layered LiNi0. 815Co0. 15Al0. 035O2/RGO composites
Zhang et al. Achieving nitrogen-doped carbon/MnO 2 nanocomposites for catalyzing the oxygen reduction reaction
Jang et al. Synthesis and characterization of carbon nanofibers grown on Ni and Mo catalysts by chemical vapor deposition
Li et al. Optimizing Both Bulk and Surface Structure of Li‐Rich Layered Cathodes for Long‐Life and Safe Li‐Ion Batteries
Wang et al. Carbonitridation Pyrolysis Synthesis of Prussian Blue Analog‐Derived Carbon Hybrids for Lithium‐Ion Batteries
Wang et al. Enhancing electrochemical performance of CoF2–Li batteries via honeycombed nanocomposite cathode
Zhong et al. Enabling Heteroatom Doping of Flexible MXene Film in Seconds: A Microwave‐Induced Targeted Thermal‐Shock Method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5480544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees