JP2011012873A - 空調機運用管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】空調機の運用を改善する必要性を容易に把握することができる空調機運用管理システムを提供する。
【解決手段】空調機運用管理システム10は、空調機14の運用データに基づいて、空調機14の運用の改善指標Sを算出する改善指標算出部30と、この算出部30により算出された改善指標Sに基づいて、空調機14の順位を付ける空調機順位付部32と、この順位付部32により順位を付けられた空調機14の一覧を出力する出力部34とを有する。この構成により、運用の改善を必要とする空調機14が、数値化された改善指標Sにより順位を付けられるので、空調機14の運用を改善する必要性を容易に把握することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調機の運用を管理する空調機運用管理システムに関する。
近年、地球温暖化により地球環境の悪化が心配されている。地球温暖化を抑制し地球環境を保全するためには、世界的な規模で二酸化炭素の排出量を削減する行動が重要であると認識されている。
このような状況の中、二酸化炭素の排出量を削減するために、企業においては、電力などのエネルギ消費の削減、いわゆる省エネルギ(以下、単に省エネと記す)を促進する取り組みが行われている。しかも、省エネの促進は、地球環境の悪化を抑制するという環境的な立場のみならず、エネルギ消費にかかるコストを削減するといった経済的な側面も有する。
このため、企業においては、無駄なエネルギ消費を排除するために様々な取り組みが行なわれており、企業の建物または店舗などに設置される空調機の運用にも省エネ対策が施されている。この省エネ対策には、残業など勤務時間外や店舗閉店後における空調機を停止する対策、または室内の設定温度を固定する対策などがある。また、空調機の運用を管理するシステムにおいては、無駄なエネルギ消費をしている空調機の一覧を出力して、管理者に対して、それらの空調機の運用を改善する必要性を認識させる例がある。
下記特許文献1には、不快指数またはPMV値などの室内環境の快適度に基づいて、空調機の消費電力を低減するように空調機を制御するとともに、空調機を遠隔から監視する省エネルギ制御システムが記載されている。
下記特許文献2には、空調機の運転状況に関する空調機データから、空調機の消費電力量に着目して空調設備を監視する監視装置が記載されている。
特開2004−118366号公報 特開2008−134039号公報
従来の空調機の運用を管理するシステムは、空調機の運用を改善する必要性を管理者に認識させるために、無駄なエネルギ消費をしている空調機を選定する例がある。具体的には、このシステムは、管理基準外で運転をしている空調機、例えば管理時間外の運転をしている空調機、または所定の温度より低い設定温度で冷房運転をしている空調機などを、無駄なエネルギ消費をしている空調機として選定する。このため、選定された空調機の中には、利用者の止むを得ない事情により管理基準外での運転を余儀なくされた空調機が含まれてしまう可能性があった。すなわち、従来のシステムでは、空調機の運用を改善する必要性があるとして選定された空調機の中に、その必要性がない空調機が含まれてしまう可能性があった。そうすると、管理者は、選定された空調機の一覧を見ただけで空調機の運用を改善する必要性の有無または優先度合いを把握することができない。その結果、管理者は、その空調機の一覧に基づいて空調機の運用状況を詳しく調査しなければならず、手間がかかるという問題があった。
本発明の目的は、空調機の運用を改善する必要性を容易に把握することができる空調機運用管理システムを提供することにある。
本発明は、空調機の運用を管理する空調機運用管理システムにおいて、空調機の運用データに基づいて、空調機の運用の改善指標を算出する改善指標算出部と、改善指標算出部により算出された改善指標に基づいて、空調機の順位を付ける空調機順位付部と、空調機順位付部により順位を付けられた空調機の一覧を出力する出力部と、を有することを特徴とする。
また、運用データは、運転モードと、空調機の管理温度と、室内の設定温度とを含み、改善指標算出部は、運転モードと、管理温度と設定温度の温度差とに基づいて改善指標を算出することができる。
また、改善指標算出部は、同一の運転モードである場合、管理温度が設定温度より高いときに算出される改善指標と、管理温度が設定温度より低いときに算出される改善指標とには異なる符号をそれぞれ付け加え、空調機順位付部は、同じ符号を付された改善指標ごとに、空調機の順位をそれぞれ付けることができる。
また、改善指標算出部は、前記温度差が増大するにつれて、数値が大きくなるように改善指数を算出し、空調機順位付部は、改善指数を降順に並べることにより、空調機の順位を付け、出力部は、改善指標に付与される符号に基づいて、運用の改善度合いが高い空調機の一覧と、省エネの貢献度合いが高い空調機の一覧とを出力することができる。
また、改善指標算出部は、運転モードが冷房であり、かつ管理温度が設定温度より高い場合と、運転モードが暖房であり、かつ管理温度が設定温度より低い場合とに算出される改善指標には同じ符号を付け加え、出力部は、この符号が付与される改善指標により順位を付けられた空調機の一覧を、運用の改善度合いが高い空調機の一覧として出力することができる。
また、改善指標算出部は、運転モードが冷房であり、かつ管理温度が設定温度より低い場合と、運転モードが暖房であり、かつ管理温度が設定温度より高い場合とに算出される改善指標には同じ符号を付け加え、出力部は、この符号が付与される改善指標により順位を付けられた空調機の一覧を、省エネの貢献度合いが高い空調機の一覧として出力することができる。
また、運用データは、さらに、空調機の運転時間を含み、改善指標算出部は、さらに、前記温度差が生じている間の空調機の運転時間である管理温度外運転時間に基づいて改善指標を算出することができる。
また、改善指標算出部は、管理温度外運転時間が増大するにつれて、または前記温度差と管理温度外運転時間がともに増大するにつれて数値が大きくなるように改善指数を算出することができる。
また、空調機の運用データは、所定の管理時間外における空調機の運転時間である管理時間外運転時間を含み、改善指標算出部は、管理時間外運転時間に基づいて、改善指標を算出することができる。
また、改善指標算出部は、管理時間外運転時間が増大するにつれて、数値が大きくなるように改善指数を算出し、空調機順位付部は、改善指数を降順に並べることにより、空調機の順位を付け、出力部は、改善指標により順位を付けられた空調機の一覧を、運用の改善度合いが高い空調機の一覧として出力することができる。
また、空調機の運用データは、さらに、運転モードと、空調機の運転時間帯における外気温度とを含み、改善指標算出部は、さらに、運転モードと管理時間外運転時間帯における外気温度とに基づいて改善指標を算出することができる。
また、改善指標算出部は、運転モードが冷房である場合、管理時間外運転時間における外気温度が高くなるにつれて、そして運転モードが暖房である場合、管理時間外運転時間における外気温度が低くなるにつれて、数値が大きくなるように改善指数を算出することができる。
また、空調機の運用データを記憶する記憶部と、設定された所定の条件に基づいて、記憶部に記憶された運用データから改善指標算出部に用いられる運用データを検索する検索部と、を有することができる。
また、所定の条件は、期間を含み、検索部は、設定された所定の期間内に使用された空調機の運用データを検索することができる。
また、所定の条件は、部屋の用途を含み、検索部は、設定された部屋の用途に使用される空調機の運用データを検索することができる。
また、所定の条件は、運用データを検索対象から除外する除外条件を含み、検索部は、設定された除外条件に対応する運用データを検索対象から除外して、運用データを検索することができる。
また、出力部は、さらに、空調機の一覧の中から選択された空調機の詳細な運用データを出力することができる。
本発明の空調機運用管理システムによれば、運用の改善を必要とする空調機が、数値化された改善指標により順位を付けられるので、空調機の運用を改善する必要性を容易に把握することができる。
本実施形態の空調機運用管理システムの構成を示す図である。 空調機の運用データを検索する検索画面の一例を示す図である。 改善指標算出部の算出方法の一例を示す図である。 出力部34により出力された空調機の一覧の一例を示す図である。
以下、本発明に係る空調機運用管理システムの実施形態について、図を用いて説明する。一例として、遠隔から監視される一つの建物を挙げ、この建物に設けられる空調機の運用を管理する空調機運用管理システムについて説明する。なお、本発明は、この態様に限らず、複数の建物にそれぞれ設けられる空調機、または複数のテナントにそれぞれ設けられる空調機を対象にする空調機運用管理システムにも適用することができる。
図1は、本実施形態の空調機運用管理システム(以下、単にシステムと記す)10の構成を示す図である。システム10は、建物12に設けられる空調機14の運用を管理する装置であり、空調機14の運用を遠隔から監視する中央監視センタ16を有する。建物12と中央監視センタ16とは、通信回線18を介して接続されている。
通信回線18は、有線方式あるいは無線方式で構成される。また、両者を混用することも可能である。通信回線18は、公衆の便に供される共用通信回線であっても、独自の専用の通信回線であってもよい。また、両者を混用することも可能である。
建物12は、例えばオフィスビル、または建物の一区画のテナントである。空調機14は、建物12の室内の冷房および暖房を行う装置である。空調機14には、空調機14を操作するリモコン(図示せず)が接続されている。リモコンは、空調機14の運転及び停止、室内の設定温度の調整、風向き及び風速の調整などを行うことができる。
建物12は、空調機14を管理する空調機管理部20と、通信回線18に接続し中央監視センタ16と信号の送受信を行う送受信部22とを有する。空調機管理部20は、空調機14の状態と異常と故障の監視、空調機14の動作の制御、または、空調機14の運用データの収集などを行って空調機14を管理する。そして、空調機管理部20は、運用データを、送受信部22と通信回線18を介して中央監視センタ16に送信する。
運用データは、外気温度、室内温度、空調機14の運転モード、空調機14の運転時間、空調機14の管理温度、そして室内の設定温度などを含み、これらのデータは所定の時間(例えば5分)毎に空調機管理部20に収集される。空調機14の運転モードとは、冷房運転および暖房運転のことである。空調機14の管理温度とは、空調機14の運用を管理する管理者が管理基準として定める室内の温度のことであり、管理温度は、室内の用途、季節または省エネの取り組み度合いにより設定される。室内の設定温度とは、室内を利用する利用者が、上述したリモコンの操作により設定する室内の温度のことである。なお、空調機14は、管理基準として定められる管理温度ではなく、実際にリモコンにより設定される設定温度に基づいて動作する。
中央監視センタ16は、通信回線18に接続し建物12と信号の送受信を行う送受信部24を有する。送受信部24は、建物12の空調機管理部20から送受信部22と通信回線18を介して送信された運用データを受信する。
また、中央監視センタ16は、送受信部24で受信した運用データを記憶する記憶部26と、設定された所定の条件に基づいて、記憶部26に記憶された運用データから後述する改善指標算出部30に用いられる運用データを検索する検索部28とを有する。所定の条件は、期間、運転モード、管理温度、設定温度、そして部屋の用途などの条件を含む。具体的には、中央監視センタ16に設置されるモニタ(図示せず)に、図2に示されるような検索画面が表示され、この画面に所定の条件を入力して検索を実行させることにより、検索部28が、入力された条件に該当する空調機14を検索し、検索画面に検索結果が表示される。なお、本実施形態の検索画面には、検索条件に該当する空調機14の件数が表示される場合について説明したが、この構成に限らず、該当する空調機14の運用データを表示してもよい。
また、中央監視センタ16は、運用データに基づいて、空調機14の運用の改善指標Sを算出する改善指標算出部30と、改善指標算出部30により算出された改善指標Sに基づいて、空調機14の順位を付ける空調機順位付部32と、空調機順位付部32により順位を付けられた空調機の一覧を出力する出力部34とを有する。改善指標Sとは、空調機14の運用を改善する必要性を視覚的に把握するために目印となる数値であり、空調機14の運用の改善度合いを示す数値と、空調機14の省エネの貢献度合いを示す数値とを含む。
改善指標算出部30が改善指標Sを算出する算出方法について詳述する。改善指標算出部30は、運転モードと、管理温度と設定温度との温度差(以降、単に温度差と記す)と、温度差が生じている間の空調機の運転時間である管理温度外運転時間とに基づいて改善指標Sを算出する。
具体的には、改善指標算出部30は、温度差と管理温度外運転時間を掛け合わせて改善指標Sを算出する。つまり、改善指標算出部30は、温度差または管理温度外運転時間が増大するにつれ、または温度差と管理温度外運転時間がともに増大するにつれて数値が大きくなるように改善指標Sを算出する。温度差は、管理温度と設定温度の差であり、この値は管理基準からの乖離度合いを示す。そして、管理温度外運転時間は、温度差、すなわち管理基準からの乖離が生じている間の空調機の運転時間である。したがって、改善指標算出部30は、温度差と管理温度外運転時間を掛け合わせることにより、温度差である乖離度合いに重みを付け加えた数値である改善指標Sを算出することができる。
図3は、改善指標算出部30の算出方法の一例を示す図である。空調機14は、運転モードが冷房運転に設定され、管理温度が22度に設定されている。図3に示されるように、この空調機14は、設定温度が管理温度より低い21度に設定されているので、温度差は1度である。そして、この温度差のときの運転時間、すなわち管理温度外運転時間が5時間である。改善指標算出部30は、温度差(1度)と管理温度外運転時間(5時間)を掛け合わせて、改善指標S(5)を算出する。また、この空調機14は、その後、設定温度が管理温度より低い20度に設定されているので、温度差は2度である。そして、この温度差のときの運転時間、すなわち管理温度外運転時間が4時間である。改善指標算出部30は、温度差(2度)と管理温度外運転時間(4時間)を掛け合わせて、改善指標S(8)を算出する。そして、算出された2つの改善指数Sを加算することにより、この空調機14の運用の改善指標S(13)が算出される。なお、改善指標Sの単位は省略する。
本実施形態の改善指標算出部30は、温度差と管理温度外運転時間を掛け合わせて改善指標Sを算出する場合について説明したが、この構成に限定されない。上述したように、温度差は、管理基準からの乖離度合いを示すものであるので、この温度差のみを用いて改善指標Sを算出することもできる。また、温度差と管理温度外運転時間を単に掛け合わせるだけではなく、温度差である乖離度合いにさらに重みを付け加えるため、管理温度外運転時間に応じた係数をさらに掛け合わせることもできる。
そして、改善指標算出部30は、同一の運転モードである場合、管理温度が設定温度より高いときに算出される改善指標Sと、管理温度が設定温度より低いときに算出される改善指標Sとには異なる符号をそれぞれ付け加える。これにより、改善指標算出部30は、改善指標Sを、空調機14の運用の改善度合いを示す数値と、空調機14の省エネの貢献度合いを示す数値とに分けることができる。
具体的には、改善指標算出部30は、運転モードが冷房であり、かつ管理温度が設定温度より高い場合と、運転モードが暖房であり、かつ管理温度が設定温度より低い場合とに算出される改善指標Sには同じ符号、例えば「−」を付け加える。運転モードが冷房の場合、管理温度が設定温度より高い、言い換えれば設定温度が管理温度より低く設定された空調機14は、管理基準時の運用に比べ無駄なエネルギ消費をしている。したがって、この空調機14の運用データに基づいて算出される改善指標Sは、空調機14の運用の改善度合いを示す数値となり、その改善指標には、例えば「−」を付け加える。同様に、運転モードが暖房の場合、管理温度が設定温度より低い、言い換えれば設定温度が管理温度より高く設定された空調機14は、管理基準時の運用に比べ無駄なエネルギ消費をしている。したがって、この空調機14の運用データに基づいて算出される改善指標Sは、空調機14の運用の改善度合いを示す数値となり、その改善指標には、例えば「−」を付け加える。
一方、改善指標算出部30は、運転モードが冷房であり、かつ管理温度が設定温度より低い場合と、運転モードが暖房であり、かつ管理温度が設定温度より高い場合とに算出される改善指標Sには同じ符号、例えば「+」を付け加える。運転モードが冷房の場合、管理温度が設定温度より低い、言い換えれば設定温度が管理温度より高く設定された空調機14は、管理基準時の運用に比べ少ないエネルギ消費で運転している。したがって、この空調機14の運用データに基づいて算出される改善指標Sは、空調機14の省エネの貢献度合いを示す数値となり、その改善指標には、例えば「+」を付け加える。同様に、運転モードが暖房の場合、管理温度が設定温度より高い、言い換えれば設定温度が管理温度より低く設定された空調機14は、管理基準時の運用に比べ少ないエネルギ消費で運転している。したがって、この空調機14の運用データに基づいて算出される改善指標Sは、空調機14の省エネの貢献度合いを示す数値となり、その改善指標には、例えば「+」を付け加える。
空調機順位付部32は、同じ符号を付された改善指標Sごとに、空調機14の順位をそれぞれ付ける。すなわち、空調機順位付部32は、空調機14の運用の改善度合いを示す数値である改善指標S、例えば「−」の符号が付された改善指標Sと、空調機14の省エネの貢献度合いを示す数値である改善指標S、例えば「+」の符号が付された改善指標Sとに分けて、空調機14の順位を付ける。このとき、分けられた改善指標Sを降順にそれぞれ並べることにより、空調機14が各度合いの重要度が高い順に並ぶので、対策が必要な空調機14の優先順位を容易に把握することができる。
出力部34は、改善指標Sに付与される符号に基づいて、運用の改善度合いが高い空調機14の一覧と、省エネの貢献度合いが高い空調機14の一覧とを出力する。すなわち、出力部34は、「−」の符号が付された改善指標Sにより順位を付けられた空調機14の一覧を、運用の改善度合いが高い空調機14の一覧として出力する。一方、出力部34は、「+」の符号が付された改善指標Sにより順位を付けられた空調機14の一覧を、省エネの貢献度合いが高い空調機14の一覧として出力する。
図4に、出力部34により出力された空調機14の一覧を示す。なお、運用の改善度合いが高い空調機14の一覧を挙げ、この一覧について説明する。図4に示されるように、「−」の符号が付された改善指標Sが降順に並べられて空調機14の順位が付けられている。このように出力部34により出力された空調機14の一覧により、管理者は、空調機14の運用を改善する必要性を視覚的に把握することができる。また、図4に示されるように、一覧には、「詳細データ」の項目があり、その項目の表示を選択することで、選択された空調機の詳細な運用データ(この一覧に載せていない運用データ)を出力することができる。なお、出力部34は、空調機14の一覧を中央監視センタ16のモニタに出力、すなわち表示してもよく、プリンタにより出力してもよい。
本実施形態のシステム10によれば、運用の改善を必要とする空調機14が、数値化された改善指標Sにより順位を付けられるので、この順位付けられた空調機14の運用について改善する必要があることが容易に把握することができるとともに、対応すべき優先度も明確に把握することができる。また、このシステム10によれば、省エネに貢献している空調機14が、数値化された改善指標Sにより順位を付けられるので、この順位付けられた空調機14の運用については改善する必要が無いことが容易に把握することができるとともに、これらの空調機14の運用を参考にして、他の空調機14の運用の改善に役立てることにより、省エネの推進を図ることができる。
次に、別の態様の改善指標算出部30の算出方法について説明する。なお、改善指標算出部30以外の構成要素の機能は、上記実施形態と同じ変わらないので、詳細な説明は省略する。
改善指標算出部30は、運転モードと、所定の管理時間外における空調機の運転時間である管理時間外運転時間と、この運転時間の時間帯における外気温度とに基づいて改善指標Sを算出する。管理時間外とは、例えば残業など勤務時間外や店舗の営業時間外などのことである。管理時間外の空調機14の運用は、管理時間内のみの運用に比べ無駄なエネルギ消費をするものである。したがって、改善指標算出部30により上述の運用データに基づいて算出される改善指標Sは、空調機14の運用の改善度合いを示す数値である。
具体的には、改善指標算出部30は、運転モードが冷房である場合、管理時間外運転時間または外気温度が大きくなるにつれて、または管理時間外運転時間と外気温度がともに大きくなるにつれて数値が大きくなるように改善指数を算出する。一方、改善指標算出部30は、運転モードが暖房である場合、管理時間外運転時間が大きくなるにつれて、または外気温度が小さくなるにつれて数値が大きくなるように改善指数を算出する。さらに、改善指標算出部30は、運転モードが暖房である場合、管理時間外運転時間が大きくなるともに外気温度が小さくなるにつれて数値が大きくなるように改善指数を算出する。管理時間外運転時間は、上述したように管理時間外における空調機の運転時間であるため、この時間の長さが管理基準からの乖離度合いを示す。そして、外気温度は、一般的に、空調負荷に反映される。すなわち、運転モードが冷房である場合、外気温度が高くなるについて空調負荷が大きくなり、運転モードが暖房である場合、外気温度が低くなるについて空調負荷が大きくなる。空調負荷が大きくなると空調機14のエネルギ消費も大きくなる。よって、管理時間外運転時間帯における外気温度を考慮することにより、管理時間外運転時間である乖離度合いに重みを付け加えた数値である改善指標Sを算出することができる。これにより、改善指標算出部30は、空調機14の運用の改善度合いを示す数値である改善指標Sを算出することができる。
この態様の改善指標算出部30は、運用データとして、運転モードと、管理時間外運転時間と、この運転時間の時間帯における外気温度とを用いて、改善指標Sを算出する場合について説明したが、この構成に限定されない。上述したように、管理時間外運転時間は、管理基準からの乖離度合いを示すものであるので、この時間のみを用いて改善指標Sを算出することもできる。
本実施形態においては、システム10が、遠隔から監視される建物12に設けられる空調機14の運用を管理する装置である場合について説明したが、この構成に限定されず、一つの建物に配置され、この建物の空調機の運用をローカルで管理するシステムであってもよい。
本実施形態においては、検索部28により検索された空調機14の運用データを用いて改善指標Sを算出する場合について説明したが、この構成に限定されず、検索部28による検索を行わずに、空調機管理部20により収集された運用データを全て用いて改善指標Sを算出することもできる。
本実施形態においては、中央監視センタ16に設置されるモニタ(図示せず)に、所定の条件を入力して検索を実行させることにより、検索部28が、入力された条件に該当する空調機14を検索する場合について説明したが、この構成に限定されない。所定の条件は、運用データを検索対象から除外する除外条件を含み、検索部は、入力された除外条件に対応する運用データを検索対象から除外して、空調機を検索することができる。除外条件とは、利用者の止むを得ない事情により管理基準外での空調機の運転を余儀なくされる場合の条件であり、例えば研修による人員増や管理時間外運転、酷暑や酷寒時の運転などである。
10 空調機運用管理システム、12 建物、14 空調機、16 中央監視センタ、18 通信回線、20 空調機管理部、26 記憶部、28 検索部、30 改善指標算出部、32 空調機順位付部、34 出力部。

Claims (17)

  1. 空調機の運用を管理する空調機運用管理システムにおいて、
    空調機の運用データに基づいて、空調機の運用の改善指標を算出する改善指標算出部と、
    改善指標算出部により算出された改善指標に基づいて、空調機の順位を付ける空調機順位付部と、
    空調機順位付部により順位を付けられた空調機の一覧を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする空調機運用管理システム。
  2. 請求項1に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    運用データは、運転モードと、空調機の管理温度と、室内の設定温度とを含み、
    改善指標算出部は、運転モードと、管理温度と設定温度の温度差とに基づいて改善指標を算出する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  3. 請求項2に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、同一の運転モードである場合、管理温度が設定温度より高いときに算出される改善指標と、管理温度が設定温度より低いときに算出される改善指標とには異なる符号をそれぞれ付け加え、
    空調機順位付部は、同じ符号を付された改善指標ごとに、空調機の順位をそれぞれ付ける、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  4. 請求項3に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、前記温度差が増大するにつれて、数値が大きくなるように改善指数を算出し、
    空調機順位付部は、改善指数を降順に並べることにより、空調機の順位を付け、
    出力部は、改善指標に付与される符号に基づいて、運用の改善度合いが高い空調機の一覧と、省エネの貢献度合いが高い空調機の一覧とを出力する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  5. 請求項4に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、運転モードが冷房であり、かつ管理温度が設定温度より高い場合と、運転モードが暖房であり、かつ管理温度が設定温度より低い場合とに算出される改善指標には同じ符号を付け加え、
    出力部は、この符号が付与される改善指標により順位を付けられた空調機の一覧を、運用の改善度合いが高い空調機の一覧として出力する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  6. 請求項4または5に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、運転モードが冷房であり、かつ管理温度が設定温度より低い場合と、運転モードが暖房であり、かつ管理温度が設定温度より高い場合とに算出される改善指標には同じ符号を付け加え、
    出力部は、この符号が付与される改善指標により順位を付けられた空調機の一覧を、省エネの貢献度合いが高い空調機の一覧として出力する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  7. 請求項4から6のいずれか1つに記載の空調機運用管理システムにおいて、
    運用データは、さらに、空調機の運転時間を含み、
    改善指標算出部は、さらに、前記温度差が生じている間の空調機の運転時間である管理温度外運転時間に基づいて改善指標を算出する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  8. 請求項7に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、管理温度外運転時間が増大するにつれて、または前記温度差と管理温度外運転時間がともに増大するにつれて数値が大きくなるように改善指数を算出する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  9. 請求項1に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    空調機の運用データは、所定の管理時間外における空調機の運転時間である管理時間外運転時間を含み、
    改善指標算出部は、管理時間外運転時間に基づいて、改善指標を算出する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  10. 請求項9に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、管理時間外運転時間が増大するにつれて、数値が大きくなるように改善指数を算出し、
    空調機順位付部は、改善指数を降順に並べることにより、空調機の順位を付け、
    出力部は、改善指標により順位を付けられた空調機の一覧を、運用の改善度合いが高い空調機の一覧として出力する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  11. 請求項10に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    空調機の運用データは、さらに、運転モードと、空調機の運転時間帯における外気温度とを含み、
    改善指標算出部は、さらに、運転モードと管理時間外運転時間帯における外気温度とに基づいて改善指標を算出する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  12. 請求項11に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    改善指標算出部は、運転モードが冷房である場合、管理時間外運転時間における外気温度が高くなるにつれて、そして運転モードが暖房である場合、管理時間外運転時間における外気温度が低くなるにつれて、数値が大きくなるように改善指数を算出する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  13. 請求項1から12のいずれか1つに記載の空調機運用管理システムにおいて、
    空調機の運用データを記憶する記憶部と、
    設定された所定の条件に基づいて、記憶部に記憶された運用データから改善指標算出部に用いられる運用データを検索する検索部と、
    を有することを特徴とする空調機運用管理システム。
  14. 請求項13に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    所定の条件は、期間を含み、
    検索部は、設定された所定の期間内に使用された空調機の運用データを検索する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  15. 請求項14または15に記載の空調機運用管理システムにおいて、
    所定の条件は、部屋の用途を含み、
    検索部は、設定された部屋の用途に使用される空調機の運用データを検索する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  16. 請求項13から15のいずれか1つに記載の空調機運用管理システムにおいて、
    所定の条件は、運用データを検索対象から除外する除外条件を含み、
    検索部は、設定された除外条件に対応する運用データを検索対象から除外して、運用データを検索する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
  17. 請求項1から16のいずれか1つに記載の空調機運用管理システムにおいて、
    出力部は、さらに、空調機の一覧の中から選択された空調機の詳細な運用データを出力する、
    ことを特徴とする空調機運用管理システム。
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