JP2011010957A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関し、可変進入口の近傍で可動物を動作させることで進入口への注目度を高め、進入口に遊技球が進入することに対する期待感を高めることができる遊技台を提供することを目的とする。
【解決手段】パチンコ機100は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態とに変化可能な第2可変入賞口扉250を有する第2可変入賞口252と、第2可変入賞口扉250の可変領域256の一部と前方向に重なる位置に配置され、小当りに当選したことに基づいて、第2可変入賞口扉250の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する擬似報知手段254とを有している。
【選択図】図14

Description

本発明は、パチンコ機等に代表される遊技台に関する。
従来、可動片を動作させて遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに変化可能な可変入賞口を備えた遊技台が知られている。
しかし、従来の遊技台では、可変入賞口の可動片の開状態を遊技者が容易に認識可能であるため、可動入賞口の開閉態様による遊技性の向上を図ることができないという問題があった。
本発明の目的は、可変進入口の近傍で可動物を動作させることで進入口への注目度を高め、進入口に遊技球が進入することに対する期待感を高めることができる遊技台を提供することにある。
上記目的は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難い閉状態とに変化可能な可変部を有する可変進入口と、前記可変部の可変領域の一部と前後方向に重なる位置に配置され、所定の条件が成立したことに基づいて、前記可変部の前記開状態および前記閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する擬似可変部とを有することを特徴とする遊技台によって達成される。
本発明によれば、可変進入口の近傍で可動物を動作させることで進入口への注目度を高め、進入口に遊技球が進入することに対する期待感を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤102を正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は、特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の入賞受付処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の特図2関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部が行う抽選処理に用いる各種データテーブルの一例を示す図であり、(a)は当り判定テーブルを示し、(b)ははずれ当選時の特図決定テーブルを示し、(c)は小当り当選時の特図決定テーブルを示し、(d)は大当り当選時のラウンド抽選テーブルを示し、(e)は大当り当選時の特図高確率状態移行判定テーブルを示し、(f)は2R大当り当選時の普図高確率状態移行判定テーブルを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部が行う抽選処理に用いる各種データテーブルの一例を示す図であり、(a)はタイマ番号決定テーブルを示し、(b)は擬似連タイマ番号決定テーブルを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は擬似報知態様決定処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252及び擬似報知手段254の概略上面図、概略正面図及び概略斜視図をそれぞれ示す図であり、(a)は第2可変入賞口扉250の閉状態及び擬似報知手段254の擬似非報知状態を示し、(b)は第2可変入賞口扉250の閉状態及び擬似報知手段254の擬似報知状態を示し、(c)は第2可変入賞口扉250の開状態及び擬似報知手段254の擬似非報知状態を示し、(d)は第2可変入賞口扉250の開状態及び擬似報知手段254の擬似報知状態を示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400が行う擬似報知処理に用いるデータテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の擬似報知の報知態様に関するタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による変形例1のパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252及び擬似報知手段254の概略上面図、概略正面図及び概略斜視図をそれぞれ示す図である。 本発明の第1の実施の形態による変形例2のパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252及び擬似報知手段254の概略上面図、概略正面図及び概略斜視図をそれぞれ示す図である。 本発明の第1の実施の形態による変形例3のパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252及び擬似報知手段254の概略上面図、概略正面図及び概略斜視図をそれぞれ示す図である。 本発明の第1の実施の形態による変形例4のパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252及び擬似報知手段254の概略上面図、概略正面図及び概略斜視図をそれぞれ示す図である。 本発明の第1の実施の形態による変形例5のパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252及び擬似報知手段254の概略上面図、概略正面図及び概略斜視図をそれぞれ示す図である。 本発明の第1の実施の形態による変形例6のパチンコ機100の演出装置206の上部の概略図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤102に備えられた可変入賞口扉280、可変入賞口234及び擬似報知手段284の概略構成を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の擬似報知の報知態様に関するタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤102に備えられた第2特図始動口扉292、第2特図始動口232及び擬似報知手段294の概略構成を説明する図である。
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台としてのパチンコ機100について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技をそれぞれ所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当り図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
装飾図柄表示装置208の上方には、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態とに変化可能な第2可変入賞口扉(可変部)250を有する第2可変入賞口(可変進入口)252が配設されている。第2可変入賞口252は、演出装置206の内側に配設されて、遊技者には見えないようになっている。第2可変入賞口扉250は、例えば特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が小当り図柄を停止表示した場合に所定の時間間隔(例えば、開放時間0.9秒)、所定の回数(例えば1回)で開閉する。第2可変入賞口252への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第2可変入賞口252に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、遊技者が遊技中に遊技盤200を見る方向に対して第2可変入賞口扉250と重なる位置には、擬似報知手段(擬似可変部)254が配設されている。擬似報知手段254は第2可変入賞口扉250の透明板部材118側に配置されている。擬似報知手段254は、例えば特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が小当り図柄を停止表示した場合に、遊技者に2R大当りに当選したように思わせるように動作する。例えば擬似報知手段254は、所定の時間間隔(例えば、開放時間0.9秒、閉鎖時間0.2秒)、所定の回数(例えば2回)で、第2可変入賞口扉250が開閉しているかのような擬似動作をする。第2可変入賞口扉250の開状態を擬似する擬似報知手段254の動作のうちの1回目は第2可変入賞口扉250の開動作に同期し、2回目は第2可変入賞口扉250と非同期で制御される。これにより、第2可変入賞口扉250が2回の開動作をしたように見え、遊技者が2R大当りに当選したと誤認する場合がある。なお、擬似報知手段254の機能・動作等の詳細については、図14乃至図16を用いて後程説明する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口136に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234および第2可変入賞口扉250等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
本実施の形態では、所定の抽選条件の成立(例えば、第1または第2特図始動口230、232に球が入賞したこと)に基づいて基本回路(抽選手段)302が抽選を行い、基本回路302の抽選結果(例えば、小当りに当選したこと)に基づいて、各種ソレノイド(可変制御手段)332が第2可変入賞口扉250を閉状態から開状態に変化させるようになっている。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424やチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
本実施の形態では、第1副制御部(擬似可変制御手段)400は、各種ソレノイド332による第2可変入賞口扉250の変化に関連して、擬似報知手段254を動作させるようになっている。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115、ステップS117内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割込許可の設定を行ってステップS117に進む。
ステップS117では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、0から127の範囲の値を取り得る第1特図抽選乱数値を生成する第1特図抽選乱数カウンタ、および同じく0から127の範囲の値を取り得る第2特図抽選乱数値を生成する第2特図抽選乱数カウンタが設けられている。このステップS117では、これらのカウンタそれぞれの値を更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115およびステップS117の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ318の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234、230やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ここでは上記ステップS117で行った演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。したがって、特図1抽選乱数カウンタおよび特図2抽選乱数カウンタそれぞれの値は、このステップS211で更新される。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234、第2可変入賞口252や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理(詳細は後述)を行う。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンにされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置112に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで。)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りすると、変動時間が短くなる可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材の1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材は多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図関連抽選処理(ステップS229、S231)の詳細は後述する。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第2副制御部500によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ423・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234および第2可変入賞口扉250の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理での入賞受付処理(ステップS217)での処理の詳細の流れを示すフローチャートである。図8に示す入賞受付処理において、CPU304は、まず、RAM308の賞球数記憶領域の値を読み出して第1特図始動口230に入賞があった否を判断する(ステップS301)。
CPU304は、読み出された値が1であれば、第1特図始動口230に入賞があったと判断して、ステップS303を実行する。ステップS303では、CPU304は、RAM308に記憶された特図第1変動遊技の保留数が所定数(本実施の形態では、4)未満であるか否かを判断する。
CPU304は、当該保留数が所定数未満であると判断すると、RAM308に設けた特図1当選乱数値および特図1乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値をそれぞれ取得すると共に、RAM308の特図1保留数記憶領域の値を更新する(ステップS305)。次に、CPU304は、第1の乱数値記憶領域のうちの特図1変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に、取得した特図1当選乱数値と特図1乱数値とを格納する(ステップS307)。
次に、CPU304は、RAM308に設けられた送信情報記憶領域に特図1保留数の増加を示す情報を追加記憶する(ステップS309)。
ステップS301〜S309の処理が終了した場合、ステップS301において第1特図始動口230に入賞がないと判断した場合及びステップS303において特図1変動遊技の保留数が所定数未満でないと判断した場合には、次に、第2特図始動口232に入賞があった否を判断する(ステップS311)。
ステップS311〜ステップS319の処理は、上述の特図1始動口230に関するステップS301〜ステップS309で説明した内容の「特図1」を「特図2」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
ステップS311〜ステップS319の処理が終了した場合、ステップS311において第2特図始動口232に入賞がないと判断した場合及びステップS313において特図2変動遊技の保留数が所定数未満でないと判断した場合には、次に、普図始動口228に入賞があった否を判断する(ステップS321)。
ステップS321〜ステップS329の処理は、上述の特図1始動口230に関するステップS301〜ステップS309で説明した内容の「特図1」を「普図」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、ステップS323におけるRAM308に記憶された普図変動遊技の保留数の所定数は、本実施の形態では、2に設定されている。また、ステップS329において、RAM308に設けられた送信情報記憶領域に普図保留数の増加を示す情報(例えば、CH)を追加記憶する。
ステップS321〜S329の処理が終了した場合、ステップS321において普図始動口228に入賞がないと判断した場合及びステップS323において特図2変動遊技の保留数が所定数未満でないと判断した場合には、次に、可変入賞口234に入賞があった否をそれぞれ判断する(ステップS331)。
CPU304は、読み出された値が1であれば、可変入賞口234に入賞があったと判断して、ステップS333を実行する。ステップS333では、CPU304は、可変入賞口234に遊技球が入賞したことを示す情報をRAM308に設けられた可変入賞口用の入賞記憶領域に格納する。
次に、CPU304は、RAM308に設けられた送信情報記憶領域に可変入賞口234の入賞を示す情報(例えば、DH)を追加記憶する(ステップS335)。
ステップS331〜ステップS335の処理が終了した場合およびステップS331において可変入賞口234に入賞がないと判断した場合には、入賞受付処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
また、ステップS331〜S335において、可変入賞口234の入賞に関する処理と並行して、第2可変入賞口252の入賞に関する処理も行われる。第2可変入賞口252は、上述の可変入賞口234と同様に処理されるので、説明は省略する。
図9は、主制御部タイマ割込処理での特図2関連抽選処理(ステップS229)での処理の詳細の流れを示すフローチャートである。図9に示す特図2関連抽選処理において、CPU304は、まず、第1特別図柄表示装置212が変動表示中または停止表示中であるか否かを判断する(ステップS401)。ステップS401において、第1特別図柄表示装置212が変動表示または停止表示のいずれかの状態であると判断されると、特図2関連抽選処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。一方、第1特別図柄表示装置212が変動表示または停止表示のいずれの状態でもないと判断されると、ステップS403が実行される。
CPU304は、第2特別図柄表示装置214が変動表示中または停止表示中であるか否かを判断する(ステップS403)。ステップS403において、第2特別図柄表示装置214が変動表示または停止表示のいずれかの状態であると判断されると、特図2関連抽選処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。一方、第2特別図柄表示装置214が変動表示または停止表示のいずれの状態でもないと判断されると、ステップS405が実行される。
CPU304は、大当り中または小当り中であるか否かを判断する(ステップS405)。ステップS405において、大当り中または小当り中のいずれかの状態であると判断されると、特図2関連抽選処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。一方、大当り中または小当り中のいずれの状態でもないと判断されると、ステップS407が実行される。
ステップS407において、CPU304は、RAM308に設けられた送信情報記憶領域から特図2変動遊技の保留数の値を読み出して、読み出された保留数が0より大きいか(本実施の形態では、1〜4)否かを判断する。当該保留数が0であると判断されると、特図2関連抽選処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。一方、当該保留数が0より大きいと判断されると、ステップS409以降が実行される。
ステップS409〜ステップS447までの処理では、当りであるかはずれであるか、さらに、当りの有利度の判定が実行される。
まず、CPU304は、第2の乱数値記憶領域のうちの特図2変動遊技の保留数に基づいて決定される領域から特図2当選乱数値を取得し、図11に示す当り判定テーブル等に基づいて、当りの判定を実行する(ステップS409)。なお、図11については、後述する。
まず、第1はずれに当選しているか否かを判断して第1はずれに当選していると判断したら(ステップS411のYes)、第1はずれフラグをオンに設定し(ステップS413)、次いでステップS449を実行する。一方、第1はずれに当選していないと判断したら(ステップS411のNo)、第2はずれに当選しているか否かを判断する(ステップS415)。
ステップS415において、第2はずれに当選していると判断したら(ステップS415のYes)、第2はずれフラグをオンに設定し(ステップS417)、次いでステップS449を実行する。一方、第2はずれに当選していないと判断したら(ステップS415のNo)、第1小当りに当選しているか否かを判断する(ステップS419)。
ステップS419において、第1小当り当選していると判断したら(ステップS419のYes)、第1小当りフラグをオンに設定し(ステップS421)、次いでステップS449を実行する。一方、第1小当りに当選していないと判断したら(ステップS419のNo)、次いで第2小当りに当選しているか否かを判断する(ステップS423)。
ステップS423において、第2小当りに当選していると判断したら(ステップS423のYes)、第2小当りフラグをオンに設定し(ステップS425)、次いでステップS449を実行する。一方、第2小当りに当選していないと判断したら(ステップS423のNo)、大当りフラグをオンに設定する(ステップS427)。
次に、CPU304は、第2の乱数値記憶領域のうちの特図2変動遊技の保留数に基づいて決定される領域に記憶された特図2乱数値を取得して、ラウンドの判定を実行する(ステップS429)。CPU304は、取得した特図2乱数値に基づいて、15R大当りに当選しているか否かを判断し(ステップS429)、15R大当りに当選していると判断したら、15R大当りフラグをオンに設定し(ステップS435)、次いでステップS437の処理を実行する。一方、CPU304が15R大当りに当選していないと判断したら、2R大当りフラグをオンに設定し(ステップS433)、次いでステップS437の処理を実行する。
ステップS437では、CPU304は、特図2当選乱数値を取得して特図確率変動の判定を実行する。特図確率変動に当選していると判断されたら(ステップS439のYes)、特図確率変動フラグをオンに設定し(ステップS441)、次いでステップS443の処理を実行する。一方、特図確率変動に当選していないと判断されたら(ステップS439のNo)、次いでステップS443の処理を実行する。
ステップS443では、CPU304は、普図用の乱数値記憶領域のうちの普図変動遊技の保留数に基づいて決定される領域から普図乱数値を取得し、普図確率変動の判定を実行する。普図確率変動に当選していると判断されたら(ステップS445のYes)、普図確率変動フラグをオンに設定し(ステップS447)、次いでステップS449の処理を実行する。一方、特図確率変動に当選していないと判断されたら(ステップS445のNo)、次いでステップS449の処理を実行する。
ステップS449では、CPU304は、各フラグの状態に基づいて停止図柄を決定する。例えば、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図Aの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行うことを決定する。
次に、CPU304は、変動遊技の変動時間を決定するために、記憶している特図2当選乱数値を取得してタイマ番号を決定する(ステップ451)。当該タイマ番号は、後程説明する図12(a)に示すタイマ番号決定テーブルに基づいて決定される。
次に、CPU304は、ステップS451において取得した特図2当選乱数値に基づいて、擬似連続タイマ番号(以下、擬似連続を「擬似連」と略記する。)を決定する。擬似連タイマ番号は、後程説明する図12(b)に示す擬似連タイマ番号決定テーブルに基づいて決定される。
次に、CPU304は、上記ステップS411〜ステップS453において決定された各種情報を送信情報記憶領域に送信情報として追加記憶する(ステップS455)。
次に、CPU304は、RAM308に設けた記憶領域に保留している特図2変動遊技の保留数をデクリメント(当該保留数から1を減算)し(ステップS457)、次いで当り判定等に使用した乱数値を消去する(ステップS459)。
次に、CPU304は、特図2を変動表示中に設定し(ステップS461)、特図2関連抽選処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
図10は、主制御部タイマ割込処理での特図1関連抽選処理(ステップS231)での処理の詳細の流れを示すフローチャートである。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。
次に、図11及び図12を用いて、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。図11(a)は当り判定テーブルの一例を示し、図11(b)は、はずれ当選時の特図決定テーブルの一例を示し、図11(c)は、小当り当選時の特図決定テーブルの一例を示し、図11(d)は、大当り当選時のラウンド抽選テーブルの一例を示し、図11(e)は、大当り当選時の特図高確率状態移行判定テーブルの一例を示し、図11(f)は、2R大当り当選時の普図高確率状態移行判定テーブルの一例を示している。また、図12(a)は、タイマ番号決定テーブルの一例を示し、図12(b)は、擬似連タイマ番号決定テーブルの一例を示している。
図11(a)に示す当り判定テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している情報(以下、単に「遊技情報」と称する。)の種類(低確率状態または高確率状態)と、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に使用する大当り用抽選データと、小当り用抽選データとを対応付けて記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて特図変動遊技を当選(大当りまたは小当り)とするか、不当選(外れ)とするかの決定、すなわち「当り判定」を行う。なお、「遊技情報」は、特図変動遊技を所定の低確率で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報等を含むが、以下、これらを単に「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」と称する。また、遊技状態格納領域に記憶する情報には別の情報もあるが、これらの情報については省略する。
大当り用抽選データは、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、遊技状態が低確率状態であって第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合、取得した特図当選乱数値が10001〜10187であるときは、特図変動遊技の当選(大当り)と判定する。また、取得した特図当選乱数値が50001〜51092であるときは、特図変動遊技の当選(小当り)と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10187および50001〜51092以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定する。
また例えば、遊技状態が低確率状態であって第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合、取得した特図当選乱数値が20001〜20187であるときは、特図変動遊技の当選(大当り)と判定する。また、取得した特図当選乱数値が65001であるときは、特図変動遊技の当選(小当り)と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が20001〜20187および65001以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。低確率状態における大当り用抽選データが示す数値範囲は10001〜10187(数値範囲の大きさは187)または20001〜20187(数値範囲の大きさは187)であるから、低確率状態の特図変動遊技の大当り当選確率は、約1/350.4(=187/65536)である。低確率状態における小当り用抽選データが示す数値範囲は50001〜51092(数値範囲の大きさは1092)または65001(数値範囲の大きさは1)であるから、低確率状態の特図変動遊技の小当り当選確率は、約1/32.5(=1092/65536)または1/65536である。
これに対して、高確率状態における大当り用抽選データが示す数値範囲は30001〜31310(数値範囲の大きさは1310)または40001〜41310(数値範囲の大きさは1310)であるから、高確率状態の特図変動遊技の大当り当選確率は、約1/50.0(=1310/65536)である。高確率状態における小当り用抽選データが示す数値範囲は60001〜61092(数値範囲の大きさは1092)または65002(数値範囲の大きさは1)であるから、高確率状態の特図変動遊技の小当り当選確率は、約1/32.5(=1092/65536)または1/65536である。このように特図変動遊技の大当り当選確率は、低確率状態よりも高確率状態の方が高くなるように設定され、特図変動遊技の小当りの当選確率は、高確率状態と低確率状態とで同様に設定されている。
図11(b)に示す特図決定テーブルは、上述の特図変動遊技で外れと判定された場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、この特図決定テーブルを用いて、第1または第2はずれの遊技のいずれを開始するかの判定を行う。例えば、特図低確率状態において取得した乱数値が0〜126の数値である場合には、第1はずれフラグをオンに設定し第2はずれフラグをオフに設定する。一方、取得した乱数値が0〜126の数値以外である場合には、第2はずれフラグをオンに設定し第1はずれフラグをオフに設定する。
また、例えば、特図高確率状態において取得した乱数値が0〜125の数値である場合には、第1はずれフラグをオンに設定し第2はずれフラグをオフに設定する。一方、取得した乱数値が0〜125の数値以外である場合には、第2はずれフラグをオンに設定し第1はずれフラグをオフに設定する。
なお、本実施形態では、乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、第1はずれに設定する乱数の範囲は0〜126(数値範囲の大きさは127)または0〜125(数値範囲の大きさは126)であるから、第1はずれが設定される確率は、低確率状態では127/128であり、高確率状態では63/64である。一方、第2はずれに設定する乱数の範囲は127(数値範囲の大きさは1)または126〜127(数値範囲の大きさは2)であるから、第2はずれが設定される確率は、低確率状態では1/128(=1/128)であり、高確率状態では1/64である。
図11(c)に示す特図決定テーブルは、上述の特図変動遊技で小当りと判定された場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、この特図決定テーブルを用いて、第1または第2小当りの遊技のいずれを開始するかの判定を行う。例えば、特図低確率状態において取得した乱数値が0〜63の数値である場合には、第1小当りフラグをオンに設定し第2小当りフラグをオフに設定する。一方、取得した乱数値が0〜63の数値以外である場合には、第2小当りフラグをオンに設定し第1小当りフラグをオフに設定する。
また、例えば、特図高確率状態において取得した乱数値が0〜95の数値である場合には、第1小当りフラグをオンに設定し第2小当りフラグをオフに設定する。一方、取得した乱数値が0〜95の数値以外である場合には、第2小当りフラグをオンに設定し第1小当りフラグをオフに設定する。
なお、本実施形態では、乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、第1小当りに設定する乱数の範囲は0〜63(数値範囲の大きさは64)または0〜95(数値範囲の大きさは96)であるから、第1はずれが設定される確率は、低確率状態では1/2(=64/128)であり、高確率状態では3/4(=96/128)である。一方、第2小当りに設定する乱数の範囲は64〜127(数値範囲の大きさは64)または96〜127(数値範囲の大きさは32)であるから、第2小当りが設定される確率は、低確率状態では1/2(=64/128)である、高確率状態では1/4(=32/128)である。
図11(d)に示すラウンド数決定テーブルは、上述の大当り判定の結果、大当りと判定した場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、このラウンド数決定テーブルを用いて、第1又は第2特図変動遊技の終了後に15R大当り遊技、または15R特別大当り遊技を開始するか、2R大当り遊技を開始するかの判定を行う。例えば、第1特図始動口230に球が入賞した場合に、取得したラウンド数判定用乱数値が0〜63の数値である場合には、15R大当りフラグをオンに設定すると共に2R大当りフラグをオフに設定する。一方、取得したラウンド数判定用乱数値が0〜63の数値以外である場合には、15R大当りフラグをオフに設定すると共に2R大当りフラグをオンに設定する。
また、例えば、第2特図始動口232に球が入賞した場合に、取得したラウンド数判定用乱数値が0〜99の数値である場合には、15R大当りフラグをオンに設定すると共に2R大当りフラグをオフに設定する。一方、取得したラウンド数判定用乱数値が0〜99の数値以外である場合には、15R大当りフラグをオフに設定すると共に2R大当りフラグをオンに設定する。
なお、本実施形態では、ラウンド数判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)である。15R大当り用抽選データが示す数値範囲は0〜63(数値範囲の大きさは64)または0〜99(数値範囲の大きさは100)であるから、特図変動遊技の15R大当り当選確率は、第1特図始動口230に入賞した場合には50%(=64/128)であり、第2特図始動口232に入賞した場合には約78%(=100/128)である。
図11(e)に示す高確率状態移行判定テーブルは、上述の大当り判定の結果、大当りと判定した場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、この高確率状態移行判定テーブルを用いて、特図変動遊技の終了後に大当り遊技を開始するか、または特別大当り遊技を開始するかの判定、すなわち確変移行判定を行う。例えば、取得した特図乱数値が64〜127の数値である場合には、特図確率変動フラグをオンに設定する。一方、取得した特図乱数値が64〜127の数値以外である場合には、特図確率変動フラグをオフに設定する。なお、本実施形態では、特図乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、抽選データの移行判定乱数の範囲は64〜127(数値範囲の大きさは64)であるから、大当り判定の結果が当選である場合に確変移行判定の結果を当選にする確率、すなわち特別大当りを開始する確率は1/2(=64/128)である。
図11(f)に示す2R大当り当選時の普図高確率状態移行判定テーブルは、上述の大当り判定の結果、2R大当りと判定した場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、この普図高確率状態移行判定テーブルを用いて、特図変動遊技の終了後に普図高確率状態移行判定を行う。例えば、取得した普図乱数値が64〜127の数値である場合には、普図高確率変動フラグをオンに設定し普図低確率変動フラグをオフに設定する。一方、取得した普図乱数値が64〜127の数値以外である場合には、普図低確率変動フラグをオンに設定し普図高確率変動フラグをオフに設定する。なお、本実施形態では、普図乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、抽選データの移行判定乱数の範囲は64〜127(数値範囲の大きさは64)であるから、2R大当り判定の結果が当選である場合に確変移行判定の結果を当選にする確率は1/2(=64/128)である。
図12(a)に示すタイマ番号決定テーブルは、第1又は第2特図表示装置212、214による特図の変動表示が開始してから停止表示をするまでの変動時間を示すタイマ番号を決定するための抽選に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、上記の15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグの各値及びタイマ乱数の値に基づいて、タイマ番号を決定する。なお、本実施形態では、特図タイマ乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。
第1はずれフラグがオンの場合は特図Iの停止図柄態様が停止表示されるが、特図Iの図柄が停止表示されるまでの変動時間は、タイマ1からタイマ4までの4種類ある。タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜60235(数値範囲の大きさは60236)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒、リーチなし)を選択する確率は60236/65536である。また、タイマ番号として、タイマ2(変動時間10秒、ノーマルリーチ)を選択する確率は4250/65536、タイマ3(変動時間20秒、ロングリーチ)を選択する確率は800/65536、タイマ4(変動時間40秒、第1または第2スペシャルリーチ)を選択する確率は250/65536である。
また、第2はずれフラグがオンの場合は特図Jの停止図柄態様が停止表示されるが、特図Jの図柄が停止表示されるまでの変動時間はタイマ4の1種類ある。タイマ4のタイマ乱数の範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、タイマ4(変動時間40秒、第1または第2スペシャルリーチ)を選択する確率は1である。
一方、15R大当りフラグがオン(当選)の場合は、特図Aまたは特図Bの停止図柄態様が停止表示されるが、各図柄の停止表示されるまでの変動時間は、タイマ4またはタイマ5の2種類ある。タイマ4のタイマ乱数の範囲は0〜62535(数値範囲の大きさは62536)であるから、タイマ番号としてタイマ4(変動時間40秒、第1または第2スペシャルリーチ)を選択する確率は62536/65536、タイマ5(変動時間50秒、全回転リーチ)を選択する確率は3000/65536である。
また、2R大当りフラグがオンの場合は、特図C、特図D、特図E、特図Fのいずれかの停止図柄態様が停止表示されるが、各図柄の停止表示されるまでの変動時間は、タイマ1だけである。タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒、リーチなし)を選択する確率は1である。
また、第1小当りフラグがオンの場合は、特図Gの停止図柄態様が停止表示されるが、当該図柄の停止表示されるまでの変動時間は、タイマ1だけである。タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒、リーチなし)を選択する確率は1である。また、第2小当りフラグがオンの場合は、特図Hの停止図柄態様が停止表示されるが、当該図柄の停止表示されるまでの変動時間は、タイマ4だけである。タイマ4のタイマ乱数の範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)であるから、タイマ番号としてタイマ4(変動時間40秒、第1または第2スペシャルリーチ)を選択する確率は1である。
図12(b)に示す擬似連タイマ番号決定テーブルは、選択された本来の図柄変動(以下、「真図柄変動」という。)を装飾図柄表示装置208に表示する前に、当該真図柄変動とは別の図柄変動(以下、「擬似図柄変動」という。)を変動表示する変動時間を示す擬似連タイマ番号を決定するための抽選に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、図12(a)に示すタイマ番号を決定した乱数値を用いて擬似連タイマ番号を決定する。なお、本実施形態では、擬似連タイマ番号決定のための乱数値の取り得る数値範囲は、タイマ番号決定の乱数値と同様に0〜65535(数値範囲の大きさは65536)である。
例えば、乱数の範囲が0〜61951であってタイマ番号1、2または3が選択された場合、あるいは、乱数の範囲が0〜4095であってタイマ番号4または5が選択された場合には、擬似連タイマ1が選択される。擬似連タイマ1では、装飾図柄表示装置208に擬似図柄変動は表示されない。擬似連タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜61951(数値範囲の大きさは61952)または0〜4095(数値範囲の大きさは4096)であるから、擬似連タイマ1(変動時間0秒、擬似連なし)を選択する確率は、タイマ番号1、2または3の場合には61952/65536であり、タイマ番号4または5の場合には1/15である。
乱数の範囲が61952〜63999であってタイマ番号1、2または3が選択された場合、あるいは、乱数の範囲が4096〜24575であってタイマ番号4または5が選択された場合には、擬似連タイマ2が選択される。擬似連タイマ2では、装飾図柄表示装置208に擬似図柄変動が5秒間の変動時間で1回だけ表示される。擬似連タイマ2のタイマ乱数の数値範囲の大きさは2048または20480であるから、擬似連タイマ2を選択する確率は、タイマ番号1、2または3の場合には1/32であり、タイマ番号4または5の場合には1/3である。
乱数の範囲が64000〜65023であってタイマ番号1、2または3が選択された場合、あるいは、乱数の範囲が24576〜50175であってタイマ番号4または5が選択された場合には、擬似連タイマ3が選択される。擬似連タイマ3では、装飾図柄表示装置208に擬似図柄変動が5秒間の変動時間で2回表示される。擬似連タイマ3のタイマ乱数の数値範囲の大きさは1024または25600であるから、擬似連タイマ3を選択する確率は、タイマ番号1、2または3の場合には1/64であり、タイマ番号4または5の場合には1/2である。
乱数の範囲が65024〜65535であってタイマ番号1、2または3が選択された場合、あるいは、乱数の範囲が50176〜65535であってタイマ番号4または5が選択された場合には、擬似連タイマ4が選択される。擬似連タイマ4では、装飾図柄表示装置208に擬似図柄変動が5秒間の変動時間で3回表示される。擬似連タイマ4のタイマ乱数の数値範囲の大きさは512および15360であるから、擬似連タイマ4を選択する確率は、タイマ番号1、2または3の場合には1/128であり、タイマ番号4または5の場合には1/4である。
図13を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、擬似報知手段254による擬似報知の動作態様を決定するための擬似報知態様決定処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。
ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS607では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS611では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS609で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS613では、ステップS609で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS615では、ステップS609で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS617では、ステップS609で読み出した演出データの中に可動体制御センサ424への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。この演出データの中には、後程説明する擬似報知態様決定処理において決定された擬似報知手段254による擬似報知の動作態様が含まれている。
ステップS619では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、S603へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS801では、図13(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS803では、ステップS619で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS609の演出制御処理において実行される擬似報知態様決定処理について説明する。同図は、擬似報知態様決定処理の流れを示すフローチャートである。擬似報知とは、当選した特図変動遊技とは別の特図変動遊技に当選したものと遊技者に思わせる偽りの報知をいう。また、擬似報知態様とは、擬似報知のための具体的な動作や状態をいう。本実施の形態では、小当りに当選した場合に小当り以外の特図変動遊技(例えば、2R大当り)に当選したものと遊技者が誤認するような擬似報知がなされる。また、本実施の形態では、擬似報知手段254によって擬似報知態様が実現される。
まずステップS901において、基本回路402は、特図変動遊技において小当りに当選しているか否かを判断する。本実施の形態では、擬似報知手段254は、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が小当り図柄を停止表示した場合に、遊技者に2R大当りに当選したかのように思わせるように動作するようになっている。このため、小当りに当選していないと判断すると(ステップS901のNo)、擬似報知をする必要がないので擬似報知態様決定処理を終了する。一方、基本回路402は、小当りに当選していると判断すると(ステップS901のYes)、ステップS902の処理を実行する。
ステップS902では、主制御部300から送信される擬似報知態様決定用コマンドに基づいて、擬似報知手段254をどのように動作させて擬似報知を行うかを決定する。この擬似報知の決定には、後程図15を用いて説明する擬似報知態様決定テーブルが用いられる。
次に、ステップS902での処理の結果に基づいて、擬似報知態様を行うか否かを判断する(ステップS903)。ステップS903において擬似報知態様を行わないと判断したら(ステップS903のNo)、擬似報知態様決定処理を終了する。一方、擬似報知態様を行うと判断したら(ステップS903のYes)、抽選結果に応じた擬似報知態様データを設定し、擬似報知態様決定処理を終了する。この擬似報知態様データには、演出可動部の動作や同じ報知時期で行う他の演出デバイスの演出用データが含まれる。
次に、図14乃至図16を用いて擬似報知手段254の擬似報知態様について説明する。図14は、第2可変入賞口扉250と、第2可変入賞口252と、擬似報知手段254とを示している。図14(a)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図14(b)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示し、図14(c)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図14(d)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示している。また、図14(a)乃至図14(d)の図中左側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。また、図14(a)乃至図14(d)において、左側の図では、軸部材251の図示を省略し、中央および右側の図では、遊技盤面258の図示を省略している。
図14(a)乃至図14(d)に示すように、第2可変入賞口252は、パチンコ機100の透明板部材118に対面する遊技盤200の盤面(遊技盤面258)に固定されている。第2可変入賞口252は上面側が開口した器形状に形成されている。当該開口が遊技球の進入口となる。図示は省略するが、遊技盤面258に接触している第2可変入賞口252の側面の一部と当該側面に接触している遊技盤面258の一部には、遊技球が通過可能な穴部が形成されている。これにより、第2可変入賞口252に入球した球はパチンコ機100の裏側に誘導されて遊技島側に排出される。
第2可変入賞口扉250は、遊技盤面258をその法線方向に見て、羽根型形状を有している。第2可変入賞口扉250は、遊技盤面258の法線方向に測った長さが同方向に測った第2可変入賞口252の長さとほぼ等しくなっている。第2可変入賞口扉250は、例えば透明部材で構成されている。第2可変入賞口扉250の中央下部には、遊技盤面258から突出して形成された軸部材251が貫通されて配置されている。第2可変入賞口扉250は、軸部材251を回転軸にして遊技盤面258に対して回転自在に配置されている。第2可変入賞口扉250は、軸部材251を中心とする円周の約1/4の範囲で回転可能である。第2可変入賞口扉250が回転可能な当該範囲が第2可変入賞口扉250の可変領域256となる。
第2可変入賞口扉250は、遊技球が進入し易い開状態(図14(c)および図14(d)参照)と、遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態(図14(a)および図14(b)参照)とに変化可能になっている。第2可変入賞口252は演出装置206の内側に配置されている(図3参照)。第2可変入賞口252の進入口から演出装置206までの間には、所定の間隙が設けられて、第2可変入賞口252は演出装置206で覆われている。第2可変入賞口扉250が立ち上がって閉状態であると、当該所定の間隙は第2可変入賞口扉250によって塞がれてしまう。このため、遊技球は第2可変入賞口扉250により第2可変入賞口252に入賞できなくなる。
一方、第2可変入賞口扉250が立ち下がって開状態であると、第2可変入賞口扉250の高さは第2可変入賞口252の高さとほぼ等しくなる。これにより、当該所定の間隙は開放されて、遊技球は、第2可変入賞口扉250と接触して第2可変入賞口252に誘導されて入賞できるようになる。
擬似報知手段254は、第2可変入賞口扉250の可変領域256の一部の前方向に重なる位置に配置されている。擬似報知手段254は、遊技盤面258とで第2可変入賞口扉250を挟むように配置されている。すなわち、擬似報知手段254は、遊技者に対して第2可変入賞口扉250の前面に配置されている。擬似報知手段254は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口扉250とほぼ同形状且つ同じ大きさに形成されている。一方、擬似報知手段254の厚さは、第2可変入賞口扉250の厚さより薄く形成されている。
擬似報知手段254は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口扉250の全体を遮蔽することが可能な遮蔽部(不図示)を有している。例えば当該遮蔽部は、第2可変入賞口扉250が遊技者に見えないまたは見え難くなるように、擬似報知手段254の全体に施された所定の色や所定の模様である。あるいは、当該遮蔽部は、擬似報知手段254の全体ではなく、例えば遊技者側の擬似報知手段254の表面に施された当該所定の色や所定の模様であってもよい。また、当該遮蔽部は、第2可変入賞口扉250の全体を遮蔽するのではなく、例えば閉状態にある第2可変入賞口扉250の少なくとも一部を隠すように形成されていてももちろんよい。さらに、擬似報知手段254は、遮蔽部を有していなくてもよい。
第2可変入賞口扉250と同様に、擬似報知手段254の中央下部を軸部材251が貫通している。これにより、擬似報知手段254は、軸部材251を回転軸にして遊技盤面258に対して回転自在に配置される。擬似報知手段254は、第2可変入賞口扉250と別個独立に回転可能に配置されている。また、擬似報知手段254の回転可能な領域は、可変領域256となる。擬似報知手段254は、遊技盤面258を法線方向に見て第2可変入賞口扉250と同形状に形成され、且つ、第2可変入賞口扉250と同様の可変領域256の範囲を回転できる。このため、擬似報知手段254は、第2可変入賞口扉250の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作できる。開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様とは、擬似報知手段254が動作した結果、第2可変入賞口扉250が開状態および閉状態のうちの一方の状態にあると遊技者に誤認させるように変化した状態をいう。
例えば、図14(a)および図14(c)では、擬似報知手段254の状態は、第2可変入賞口扉250が閉状態であると遊技者に思わせる状態であり、擬似報知手段254は、第2可変入賞口扉250の閉状態を含む可変態様になっている。一方、図14(b)および図14(d)では、擬似報知手段254の状態は、第2可変入賞口扉250が開状態であると遊技者に思わせる状態であり、擬似報知手段254は、第2可変入賞口扉250の開状態を含む可変態様になっている。
次に、擬似報知手段254の擬似報知の動作について図15及び図16を用いて説明する。図15は、パチンコ機100の第1副制御部400のROM406が記憶している擬似報知態様決定テーブルの一例を示している。図15に示す擬似報知態様決定テーブルは、小当りに当選した場合に擬似報知手段254にどのような態様で擬似報知させるかを決定する場合に使用する擬似報知態様を記憶したデータテーブルである。
図16は、擬似報知の報知態様に関するタイミングチャートである。図16(a)乃至図16(e)において、図左から右に向かって時の経過を表し、図上下方向に、可変入賞口および第2可変入賞口扉250のそれぞれの開状態/閉状態と、擬似報知手段254の動作/非動作を表している。また、図16(a)は、2R大当り時の可変入賞口の可動態様のタイミングチャートの参考例を示し、図16(b)は、図15に示す擬似報知Aでの第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254のそれぞれの動作のタイミングチャートを示し、図16(c)は、図15に示す擬似報知Bでの第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254のそれぞれの動作のタイミングチャートを示し、図16(d)は、図15に示す擬似報知Cでの第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254のそれぞれの動作のタイミングチャートを示し、図16(e)は、図15に示す擬似報知Dでの第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254のそれぞれの動作のタイミングチャートを示している。
第1副制御部400の基本回路402は、図13(d)に示すステップS902において、図15に示す擬似報知態様決定テーブルを用いて、擬似報知をするか否かを決定すると共に、擬似報知をする場合にはどのような擬似報知態様で行うかを決定する。例えば、主制御部300から送信される擬似報知態様決定用コマンド(乱数)の乱数値が0〜9の数値である場合には、擬似報知Aが選択されて擬似報知態様回数を0に設定する。この場合、図13に示すステップS901において小当りに当選していると判断されているので、図16(b)に示すように、第2可変入賞口扉250が期間t1(例えば、0.9秒)だけ開状態になり、擬似報知手段254は非動作の状態を維持する。すなわち、擬似報知Aでは、第2可変入賞口扉250と擬似報知手段254とが、図14(a)に示す状態から、図14(c)に示す状態を期間t1の間維持し、その後図14(a)の状態に戻るように動作する。
また、主制御部300から送信される擬似報知態様決定用コマンド(乱数)の乱数値が10〜69の数値である場合には、擬似報知Bが選択されて擬似報知態様回数を1に設定する。この場合、上記と同様に小当りに当選していると判断されているので、図16(c)に示すように、期間t1(例えば、0.9秒)では第2可変入賞口扉250が開状態、擬似報知手段254が動作状態になり、次いで期間t2(例えば、0.2秒)では第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態になり、次いで期間t3(例えば、0.9秒)では、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が動作状態になり、期間t3の経過後、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態を維持する。
ところで、擬似報知手段254は、期間t1では第2可変入賞口250と同期して、第2可変入賞口扉250が開状態であるかのように動作している。このため、擬似報知手段254は、期間t1の間は擬似報知をしていない。一方、期間t3では、擬似報知手段254は、第2可変入賞口扉250が閉状態であるにもかかわらず、第2可変入賞口扉250が開状態であるかのような態様となって擬似報知をすることになる。
擬似報知Bでは、第2可変入賞口扉250と擬似報知手段254とが、図14(a)に示す状態から、図14(d)に示す状態を期間t1の間維持し、次いで図14(a)の状態を期間t2の間維持し、次いで図14(b)の状態を期間t3の間維持し、その後図14(a)の状態に戻るように動作する。
ここで、図16(a)に示すように、2R大当り時に可変入賞口は、例えば閉状態から期間t1(例えば、0.9秒)で開状態を維持し、次の期間t2(例えば、0.2秒)で閉状態を維持し、次の期間t3(例えば、0.9秒)で開状態を維持し、期間t3の経過後閉状態を維持するように動作する。図16(a)および図16(c)から明らかなように、遊技者にとって、擬似報知Bが選択された場合の擬似報知手段254の動作は、2R大当り時の可変入賞口の動作と同じように見える。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、擬似報知Bが選択された場合には、小当りに当選しているにもかかわらず、2R大当りに当選していると遊技者に誤認させることができる場合がある。
本実施の形態では、2R大当りでは2回、小当りでは1回だけ第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254を図14(d)の態様で開状態としている。第2可変入賞口扉250の閉状態を遮蔽部で遮蔽せず且つ擬似報知手段254が第2可変入賞口扉250の前方に位置する場合には、第2可変入賞口扉250の開状態時に、擬似報知手段254を動作状態(擬似報知を行っている状態)にしている。この場合、擬似報知手段254が単独で擬似報知を行っているのか、第2可変入賞口扉250も開状態になっているのかをより遊技者に誤認させることができる場合がある。
また、主制御部300から送信される擬似報知態様決定用コマンド(乱数)の乱数値が70〜89の数値である場合には、擬似報知Cが選択されて擬似報知態様回数が1に設定される。この場合、上記と同様に小当りに当選していると判断されているので、図16(d)に示すように、期間t1(例えば、0.9秒)では第2可変入賞口扉250が開状態、擬似報知手段254が動作状態になり、次の期間t2(例えば、2秒)では第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態になり、次の期間t3(例えば、0.9秒)では、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が動作状態になり、期間t3の経過後、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態を維持する。すなわち、擬似報知Cでは、期間t2の長さが異なるものの、第2可変入賞口扉250と擬似報知手段254とは、擬似報知Bと同様に動作する。また、擬似報知Cでは、擬似報知Bと同様に、擬似報知手段254は期間t3において擬似報知をするようになっている。
また、主制御部300から送信される擬似報知態様決定用コマンド(乱数)の乱数値が90〜99の数値である場合には、擬似報知Dが選択されて擬似報知態様回数が2に設定される。この場合、上記と同様に小当りに当選していると判断されているので、図16(e)に示すように、期間t1(例えば、0.9秒)では第2可変入賞口扉250が開状態、擬似報知手段254が動作状態になり、次の期間t2(例えば、0.2秒)では第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態になり、次の期間t3(例えば、0.9秒)では、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が動作状態になり、次の期間t4(例えば、0.2秒)では第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態になり、次の期間t5(例えば、0.9秒)では、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が動作状態になり、期間t5の経過後、第2可変入賞口扉250が閉状態、擬似報知手段254が非動作状態を維持する。擬似報知Dでは、擬似報知手段254は、期間t3、t4の2つの期間で擬似報知を行うようになっている。
擬似報知Dでは、第2可変入賞口扉250と擬似報知手段254とが、図14(a)に示す状態から、図14(d)に示す状態を期間t1で維持し、次いで図14(a)の状態を期間t2で維持し、次いで図14(b)の状態を期間t3で維持し、次いで図14(a)の状態を期間t4で維持し、次いで図14(b)の状態を期間t5で維持し、その後図14(a)の状態に戻るように動作する。
なお、本実施形態では、乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)、擬似報知Aに設定する乱数の範囲は0〜9(数値範囲の大きさは10)であるから、擬似報知Aに設定される確率は1/10である。また、擬似報知Bに設定する乱数の範囲は10〜69(数値範囲の大きさは60)であるから、擬似報知Bに設定される確率は3/5である。また、擬似報知Cに設定する乱数の範囲は70〜89(数値範囲の大きさは20)であるから、擬似報知Cに設定される確率は1/5である。また、擬似報知Dに設定する乱数の範囲は90〜99(数値範囲の大きさは10)であるから、擬似報知Dに設定される確率は1/10である。以上のように、本実施の形態では、小当りに当選した場合には、9/10の確率で擬似報知手段254によって擬似報知が行われるように設定されている。
上記の通り本実施の形態では、擬似可変部(本実施の形態では、擬似報知手段254)は、可変制御手段(本実施の形態では、各種ソレノイド332)が可変部(本実施の形態では、第2可変入賞口扉250)を閉状態から開状態に変化させる場合(本実施の形態では、例えば期間t1)に、当該変化に同期して動作するとともに、第2可変入賞口扉250が閉状態を継続していても(本実施の形態では、期間t2以降)、所定条件の成立(本実施の形態では、小当りに当選)に基づいて動作する。このように、擬似報知手段254およびこれに備えられた遮蔽部が第2可変入賞口扉250と同期して動作することにより、第2可変入賞口扉250の視認性が低くなる。これにより、遊技者に可変進入口(本実施の形態では、第2可変入賞口252)の近傍を注視させられる場合がある。さらに、擬似報知手段254は、各種ソレノイド332が第2可変入賞口扉250を第1の回数(本実施の形態では1回)だけ閉状態から開状態に変化させる場合に、当該第1の回数より多い第2の回数(本実施の形態では2回または3回)だけ非動作状態から動作状態に動作する。これにより、パチンコ機100は、遊技者にお得感を与えられる場合がある。
ところで、従来のパチンコ機では、アタッカ等の可動片を複数回開状態とする当りの場合、閉状態時に遊技球の打ち出しを止める止め打ちを行われてしまい、遊技台としてのパチンコ機の稼働率が低下してしまうという問題があった。また、従来、2R大当りや小当り等、アタッカの開放態様を遊技者に誤認させて遊技性を広げた遊技台が知られている。しかし、小当りと2R大当りとを遊技者に誤認させようとした場合、小当りと2R大当りのアタッカの開放態様を類似させなければならず、小当りと2R大当りのそれぞれの開放態様が限定されてしまい、遊技性が狭まってしまうという問題があった。
これに対し、本実施の形態のパチンコ機100では、アタッカ等の可動片とは異なる擬似報知手段254を有し、擬似報知手段254を用いて小当りと2R大当りとを遊技者に誤認できる場合がある。このため、擬似報知態様の報知の場合にも遊技者に遊技球の打ち出しを行わせることで遊技台の稼働率を向上させることができる。さらに、可動片としての第2可変入賞口扉250における小当りと2R大当りのそれぞれの開放態様を類似させる必要がなくなるので、遊技性が狭まってしまうことを防止できる場合がある。
本実施の形態では、2R大当りでは2回、小当りでは1回だけ第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254を図14(d)に示す態様で開状態とするが、これらを図14(c)の態様で開状態としてもよい。これにより、遊技者は第2可変入賞口扉250が閉状態であると誤認するので、実際の第2可変入賞口252の開放回数より少なくまたは開放時間より短く遊技者に誤認させることができる場合がある。
以上説明したように本実施の形態によれば、パチンコ機100は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態とに変化可能な第2可変入賞口扉250を有する第2可変入賞口252と、第2可変入賞口扉250の可変領域256の一部と前方向に重なる位置に配置され、小当りに当選したことに基づいて、第2可変入賞口扉250の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する擬似報知手段254とを有している。
これにより、パチンコ機100は、以下のような効果が得られる場合がある。まず、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させることで遊技者に第2可変入賞口252の開放回数を実際よりも多くまたは少なく見せられる場合がある。また、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させることで遊技者に第2可変入賞口252の開放時間を実際よりも長くまたは短く見せられる場合がある。さらに、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作であるのか、第2可変入賞口扉250の動作であるのか、を見分けようとする遊技者に第2可変入賞口252の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。またさらに、実際に当選した抽選結果より有利な抽選結果に当選したものと遊技者に誤認させることができ、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、パチンコ機100は、所定の抽選条件の成立(第1または第2特図始動口230、232に入賞したこと)に基づいて抽選を行う基本回路(抽選手段)302と、基本回路302の抽選結果(小当りに当選)に基づいて、第2可変入賞口扉250を閉状態から開状態に変化させる各種ソレノイド332と、各種ソレノイド332による第2可変入賞口扉250の変化に関連して、擬似報知手段254を動作させる第1副制御部400とを有している。
これにより、パチンコ機100は、以下のような効果が得られる場合がある。まず、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させることで遊技者に第2可変入賞口252の開放回数を実際よりも多くまたは少なく見せたり、擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させることで遊技者に第2可変入賞口252の開放時間を実際よりも長くまたは短く見せたりできる場合がある。さらに、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作であるのか、第2可変入賞口扉250の動作であるのか、を見分けようとする遊技者に第2可変入賞口252の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。さらに、パチンコ機100は、擬似報知手段254の関連動作により第2可変入賞口扉250の視認性が低くなることで、遊技者に第2可変入賞口252の近傍を注視させられる場合がある。
また、擬似報知手段254が遮蔽部を有している場合には、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させることで、遊技者に第2可変入賞口252の開放回数を実際よりも多くまたは少なく見せたり、第2可変入賞口252の開放時間を実際よりも長くまたは短く見せたりすることができる場合がある。さらに、パチンコ機100は、擬似報知手段254の遮蔽部により第2可変入賞口扉250の動作の視認性が低くなることで、擬似報知手段254の動作であるのか、第2可変入賞口扉250の動作であるのかを見分けようとする遊技者に第2可変入賞口252の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。また、第2可変入賞口扉250が透明部材で形成されている場合には、遊技者は第2可変入賞口扉250が見え難くなるので、擬似報知手段254の動作と第2可変入賞口扉250の動作とをより一層誤認し易くなる場合がある。
次に、本実施の形態による変形例1のパチンコ機100を図17を用いて説明する。図17は、本変形例において用いられる第2可変入賞口扉260、第2可変入賞口252および擬似報知手段264を示している。図17(a)は、第2可変入賞口扉260の閉状態と、擬似報知手段264の非動作状態とを示し、図17(b)は、第2可変入賞口扉260の閉状態と、擬似報知手段264の動作状態とを示し、図17(c)は、第2可変入賞口扉260の開状態と、擬似報知手段264の非動作状態とを示し、図17(d)は、第2可変入賞口扉260の開状態と、擬似報知手段264の動作状態とを示している。また、図17(a)乃至図17(d)の図中左側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。図17(a)乃至図17(d)において、左側の図では、軸部材251の図示を省略し、中央および右側の図では、遊技盤面258の図示を省略している。なお、上記実施の形態のパチンコ機100と同一の作用・機能を奏する構成には同一の符号を付してその説明は省略する。
図17(a)乃至図17(d)に示すように、本変形例の第2可変入賞口扉260は、薄板形状を有している。第2可変入賞口扉260は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口252の配置されていない側が半円形状に突出して形成された突出部を有している。突出部には、軸部材251が貫通されている。第2可変入賞口扉260は、軸部材251を回転軸にして可変領域256の範囲内で遊技盤面258に対して回転自在に配置されている。
第2可変入賞口扉260の遊技盤面258の法線方向に測った長さは、同方向に測った第2可変入賞口252の長さとほぼ同じになっている。このため、第2可変入賞口扉260が立ち上がって閉状態であると、第2可変入賞口252と演出装置206との間の所定の間隙は第2可変入賞口扉250によって塞がれてしまうので、遊技球は第2可変入賞口252に入賞できなくなる。一方、第2可変入賞口扉250が立ち下がって開状態であると、第2可変入賞口扉260の高さは第2可変入賞口252の高さとほぼ等しくなる。これにより、当該所定の間隙は開放されて、遊技球が第2可変入賞口252に入賞できるようになる。
本変形例の擬似報知手段264は、直方体形状を有している。擬似報知手段264は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口252の配置されていない側が半円形状に突出して形成された突出部を有している。突出部には、軸部材251が貫通されている。擬似報知手段264は、軸部材251を回転軸にして可変領域256の範囲内で遊技盤面258に対して回転自在に配置されている。
図17(a)に示すように、擬似報知手段264の遊技盤面258の法線方向に測った長さは、同方向に測った第2可変入賞口扉260の長さより短いものの、擬似報知手段264は遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口扉260とほぼ同形状且つ同じ大きさに形成されている。さらに、擬似報知手段264は、上記実施の形態の擬似報知手段254と同様に、第2可変入賞口扉260の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように、第2可変入賞口扉260と別個独立に動作できる。これにより、擬似報知手段264は、上記実施の形態の擬似報知手段254と同様に、例えば小当りに当選しているにもかかわらず、2R大当りに当選していると遊技者に誤認させることができる場合がある。なお、擬似報知手段264の動作は、擬似報知手段254と同様であるため説明は省略する。
以上説明したように、本変形例のパチンコ機100によれば、上記実施の形態のパチンコ機100と同様の効果が得られる場合がある。また、第2可変入賞口扉260は正面から見難いため、第2可変入賞口扉260の開状態がより判別し難くなり、擬似報知手段264による擬似報知態様を第2可変入賞口扉260が開状態になったと遊技者により誤認させることができる場合がある。
次に、本実施の形態による変形例2のパチンコ機100を図18を用いて説明する。図18は、本変形例において用いられる第2可変入賞口扉270、第2可変入賞口252および擬似報知手段264を示している。図18(a)は、第2可変入賞口扉270の閉状態と、擬似報知手段264の非動作状態とを示し、図18(b)は、第2可変入賞口扉270の閉状態と、擬似報知手段264の動作状態とを示し、図18(c)は、第2可変入賞口扉270の開状態と、擬似報知手段264の非動作状態とを示し、図18(d)は、第2可変入賞口扉270の開状態と、擬似報知手段264の動作状態とを示している。また、図18(a)乃至図18(d)の図中左側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。図18(a)では、軸部材251の図示を省略し、図18(b)および図18(c)では、遊技盤面258の図示を省略している。なお、上記実施の形態または変形例1のパチンコ機100と同一の作用・機能を奏する構成には同一の符号を付してその説明は省略する。
図18(a)乃至図18(d)に示すように、本変形例の第2可変入賞口扉270は、擬似報知手段264とほぼ同様の形状を有している。なお、第2可変入賞口扉270および擬似報知手段264の形状は、直方体形状ではなく円柱形状であってもよい。第2可変入賞口扉270の遊技盤面258の法線方向に測った長さは、同方向に測った第2可変入賞口252の長さより短くなっている。第2可変入賞口扉270は、遊技盤面258を転動する遊技球の最下面が接触するように、遊技盤面258と擬似報知手段264との間のほぼ中央に配置されている。また、第2可変入賞口扉270から遊技盤面258までの長さおよび第2可変入賞口扉270から擬似報知手段264までの長さは、遊技球の直径より短くなっている。このため、第2可変入賞口扉270が立ち上がって閉状態であると、第2可変入賞口252と演出装置206との間の所定の間隙の一部が第2可変入賞口扉270によって塞がれてしまうので、遊技球は第2可変入賞口252に入賞できなくなる。一方、第2可変入賞口扉270が立ち下がって開状態であると、第2可変入賞口扉270の高さは第2可変入賞口252の高さとほぼ等しくなる。これにより、当該所定の間隙は開放されて、遊技球が第2可変入賞口252に入賞できるようになる。
本変形例の第2可変入賞口扉270と擬似報知手段264とは、軸部材251を回転軸にして可変領域256の範囲内で遊技盤面258に対して、互いに別個独立に回転自在に配置されている。これにより、擬似報知手段264は、上記実施の形態の擬似報知手段254と同様に、例えば小当りに当選しているにもかかわらず、2R大当りに当選していると遊技者に誤認させることができる場合がある。なお、擬似報知手段264の動作は、擬似報知手段254と同様であるため説明は省略する。
以上説明したように、本変形例のパチンコ機100によれば、上記実施の形態および変形例1のパチンコ機100と同様の効果が得られる場合がる。
次に、本実施の形態による変形例3のパチンコ機100について図19を用いて説明する。図19は、本変形例において用いられる第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252、擬似報知手段254および擬似報知手段254に遊技球が接触するのを防止する透過性防止手段272を示している。図19(a)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図19(b)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示し、図19(c)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図19(d)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示している。また、図19(a)乃至図19(d)の図中左側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。図19(a)乃至図19(d)において、左側の図では、軸部材251の図示を省略し、中央および右側の図では、遊技盤面258の図示を省略している。なお、上記実施の形態または変形例1若しくは2のパチンコ機100と同一の作用・機能を奏する構成には同一の符号を付してその説明は省略する。
図19(a)乃至図19(d)に示すように、本変形例のパチンコ機100は、図14に示す上記実施の形態と同様の形状の第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252および擬似報知手段254を有している。さらに、本変形例のパチンコ機100は、擬似報知手段254に遊技球が衝突するのを防止する透過性防止手段272を有している。透過性防止手段272は、擬似報知手段254と遊技球とが接触することを禁止する固定的な禁止部材である。透過性防止手段272は固定されて遊技球と接触可能に配置されている。
透過性防止手段272は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口252の配置されている側が長方形状であって第2可変入賞口252が配置されていない側が半円形状に形成された形状を有している。透過性防止手段272は、擬似報知手段254を内包するための空洞部を有している。当該空洞部は、可変領域256の範囲内で擬似報知手段254が十分に回転動作できる大きさを有している。
また、透過性防止手段272は透明性部材で形成されている。このため、透過性防止手段272の空洞部に内包された擬似報知手段254は遊技者に視認されるようになっている。さらに、透過性防止手段272の遊技盤面258側に配置された第2可変入賞口扉250も遊技者に視認されるようになっている。なお、本変形例のパチンコ機100は、透過性防止手段272を備えた点を除いて、上記実施の形態のパチンコ機100と作用、機能および動作は同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本変形例のパチンコ機100によれば、上記実施の形態のパチンコ機100と同様の効果が得られる場合がある。また、本変形例のパチンコ機100によれば、透過性防止手段272を有しているので、擬似報知手段254が遊技球と接触することを防止できる場合がある。さらに、擬似報知手段254が遊技領域の遊技球に接触するおそれがないため、擬似報知手段254の耐久性を向上させることができるとともに、公平な遊技を遊技者に提供することができる。また、擬似報知態様または第2可変入賞口扉270の可動態様を確実に遊技客に視認させることができる場合がある。
次に、本実施の形態による変形例4のパチンコ機100について図20を用いて説明する。図20は、本変形例において用いられる第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252、擬似報知手段254および擬似報知手段254に遊技球が接触するのを防止する透過性防止手段272を示している。図20(a)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図20(b)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示し、図20(c)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図20(d)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示している。また、図20(a)乃至図20(d)の図中左側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。図20(a)乃至図20(d)において、左側の図では、軸部材251の図示を省略し、中央および右側の図では、遊技盤面258の図示を省略している。なお、上記実施の形態または変形例1乃至3のパチンコ機100と同一の作用・機能を奏する構成には同一の符号を付してその説明は省略する。
図20(a)乃至図20(d)に示すように、本変形例のパチンコ機100は、上記変形例3のパチンコ機100に備えられたのと同様の透過性防止手段272と、透過性防止手段272の表面に形成された遮断手段274とを有している。遮断手段274は、透過性防止手段272の第2可変入賞口252側に配置されている。このため、遊技盤面258をその法線方向に見て、閉状態の第2可変入賞口扉250と非動作状態の擬似報知手段254とは、遮断手段274の後ろ側に完全に隠れてしまう。また、同方向に見て、開状態の第2可変入賞口扉250と動作状態の擬似報知手段254とは、先端部のみが遮断手段274からはみ出すようになる。これにより、遮断手段272は、閉状態の第2可変入賞口扉250と非動作の擬似報知手段254とを遊技者が視認するのを遮断、すなわち見えなくし、開状態の第2可変入賞口扉250と動作状態の擬似報知手段254とを見分け難くする効果を有している。
なお、本変形例のパチンコ機100は、遮断手段274を備えた点を除いて、上記変形例3のパチンコ機100と作用、機能および動作は同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本変形例のパチンコ機100によれば、遮断手段274を有しているので、閉状態の第2可変入賞口扉250と非動作の擬似報知手段254とを遊技者が視認するのを防止したり、開状態の第2可変入賞口扉250と動作状態の擬似報知手段254とを遊技者が見分け難くしたりすることができる場合がある。さらに、本変形例のパチンコ機100によれば、上記変形例3のパチンコ機100と同様の効果が得られる場合がある。
次に、本実施の形態による変形例5のパチンコ機100について図21を用いて説明する。図21は、本変形例において用いられる第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252、擬似報知手段254および擬似報知手段254に遊技球が接触するのを防止する透過性防止手段282を示している。図21(a)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図21(b)は、第2可変入賞口扉250の閉状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示し、図21(c)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の非動作状態とを示し、図21(d)は、第2可変入賞口扉250の開状態と、擬似報知手段254の動作状態とを示している。また、図21(a)乃至図21(d)の図中左側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。図21(a)乃至図21(d)において、左側の図では、軸部材251の図示を省略し、中央および右側の図では、遊技盤面258の図示を省略している。なお、上記実施の形態または変形例1乃至4のパチンコ機100と同一の作用・機能を奏する構成には同一の符号を付してその説明は省略する。
図21(a)乃至図21(d)に示すように、本変形例のパチンコ機100は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口扉250の配置された領域と可変領域256とを含む領域に透過性防止手段282を有している。透過性防止手段282は、遊技盤面258に嵌め込み固定されている。
擬似報知手段254は、遊技盤面258をその法線方向に見て、第2可変入賞口扉250の後ろ方向に重なる位置に配置されている。擬似報知手段254は、透過性防止手段282の第2可変入賞口250に対向する対向面の裏面側に配置されている。擬似報知手段254と第2可変入賞口250とは、透過性防止手段282を挟んで対向配置されている。擬似報知手段254は、透過性防止手段282の裏面側に配置されているので、遊技球に接触しないようになっている。
第2可変入賞口扉250と擬似報知手段254とは、透過性防止手段282から突出する軸部材251を回転軸として透過性防止手段282に対して回転自在に配置されている。また、第2可変入賞口扉250と擬似報知手段254とは、互いに別個独立に回転できるようになっている。このため、本変形例の第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254は、上記実施の形態の第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254と同様に制御されて同様に動作できる。
透過性防止手段282は透明性部材で形成されている。このため、擬似報知手段254は、透過性防止手段282の裏面側に配置されていても遊技者から視認できるようになっている。これにより、本変形例の擬似報知手段254は、上記実施の形態の擬似報知手段254と同様の擬似報知をすることができる。
なお、本変形例のパチンコ機100は、透過性防止手段282を備えた点および透過性防止手段282の裏面側に擬似報知手段254が配置された点を除いて、上記実施の形態のパチンコ機100と作用、機能および動作は同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本変形例のパチンコ機100によれば、透過性防止手段282を有しているので、擬似報知手段254が遊技球と衝突することを防止できる場合がある。さらに、本変形例のパチンコ機100によれば、上記実施の形態および変形例3のパチンコ機100と同様の効果が得られる場合がある。
次に、本実施の形態による変形例6のパチンコ機100について図22を用いて説明する。図22は、本変形例において用いられる演出装置206の上部の概略図である。図22(a)は、演出装置206の概略正面図であり、図22(b)は、演出装置206の概略斜視図である。なお、上記実施の形態または変形例1乃至5のパチンコ機100と同一の作用・機能を奏する構成には同一の符号を付してその説明は省略する。
図22に示すように、本変形例によるパチンコ機100は、第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254が演出装置206の内部に配置されている点に特徴を有している。また、図示は省略されているが、上記実施の形態と同様に、第2可変入賞口も演出装置206の内部に配置されている。
閉状態の第2可変入賞口扉250および非動作状態の擬似報知手段254は、演出装置206の内部にほぼ全体が隠れてしまうので、遊技者に殆ど視認されない。一方、開状態の第2可変入賞口扉250および動作状態の擬似報知手段254は、演出装置206の内部から一部が露出するものの、遊技者に視認され難くなっている。例えば、第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254が同色であったり同じ模様が施されたりしていると、遊技者は第2可変入賞口扉250が開状態なのか擬似報知手段254が擬似報知をしているのかを識別し難くなる。これにより、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させることで遊技者に第2可変入賞口の開放時間を実際よりも長く見せたり、第2可変入賞口の開放回数を多く見せられたりできる場合がある。さらに、パチンコ機100は、擬似報知手段254の動作であるのか、第2可変入賞口扉250の動作であるのか、を見分けようとする遊技者に第2可変入賞口の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。
なお、本変形例のパチンコ機100は、第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254が演出装置206の内部に配置されている点を除いて、上記実施の形態のパチンコ機100と作用、機能および動作は同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本変形例のパチンコ機100によれば、上記実施の形態と同様に動作可能な第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254を有しているので、上記実施の形態のパチンコ機100と同様の効果が得られる場合がある。さらに、本変形例のパチンコ機100によれば、第2可変入賞口扉250および擬似報知手段254が演出装置206の内部に配置されているので、第2可変入賞口扉250が開状態なのか擬似報知手段254が擬似報知をしているのかを遊技者が識別し難くなる場合がある。これにより、本変形例のパチンコ機100は、遊技者に擬似報知手段254の動作を第2可変入賞口扉250の動作と誤認させたり、擬似報知手段254の動作であるのか、第2可変入賞口扉250の動作であるのかを見分けようとする遊技者に第2可変入賞口の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機について図23および図24を用いて説明する。本実施の形態では、可変入賞口の開閉動作の一方を含む可変態様となるように動作する所定の擬似可変部を備えた点に特徴を有している。なお、本実施の形態のパチンコ機の概略構成は、第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252および擬似報知手段254を有していない点を除いて、上記実施の形態のパチンコ機100とほぼ同様であるため説明は省略する。
図23は、本実施の形態のパチンコ機に備えられた可変入賞口234と、可変入賞口234に備えられた可変入賞口扉280と、擬似報知に用いる擬似報知手段284、290とを示している。図23(a)は、可変入賞口扉280の閉状態および非動作状態の擬似報知手段284の概略正面図(図中左側)および概略斜視図(図中右側)を示し、図23(b)は、可変入賞口扉280の開状態およびの擬似報知を非報知の状態の概略正面図(図中左側)および概略斜視図(図中右側)を示している。図23(c)および図23(d)は、可変入賞口扉280の閉状態および動作状態の擬似報知手段284の概略正面図(図中左側)と、当該状態の概略斜視図(図中中央)と、擬似報知手段284と可変入賞口234との配置関係を示す概略断面図(図中右側)とを示している。また、図23(c)および図23(d)の図中右側には、遊技者の目およびその視線方向(矢印)を併せて示している。図23(e)は、本変形例のパチンコ機に用いられる擬似報知手段290および可変入賞口扉280の概略断面図であって、擬似報知を非報知から報知に変化させた状態を示している。
本実施の形態のパチンコ機は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態とに変化可能な所定の可変部(本実施の形態では、可変入賞口扉280)を有する所定の可変進入口(本実施の形態では、可変入賞口234)と、可変入賞口扉280の可変領域(可変入賞口扉280の開閉する領域)の一部と前方向に重なる位置に配置され、所定の条件が成立(本実施の形態では、2R大当りに当選)したことに基づいて、可変入賞口扉280の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する所定の擬似可変部(本実施の形態では、擬似報知手段284)とを有している。擬似報知手段284は、表示手段として所定の表示装置(例えば、液晶表示装置)を有している。本実施の形態では、擬似報知手段284は、可変入賞口扉280が閉じている画像と、可変入賞口扉280が開放した状態の画像とのいずれかを表示装置に表示して、可変入賞口扉280の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様を実現するようになっている。
図23(a)に示すように、可変入賞口扉280が閉状態であって擬似報知を行わない場合には、擬似報知手段284は可変入賞口扉280が閉じている画像「3年P組」を表示装置に表示する。擬似報知手段284が当該画像を表示している状態は、擬似報知の非報知状態(非動作状態)である。図23(b)に示すように、可変入賞口扉280が開状態になると、擬似報知手段284は可変入賞口扉280に従って開動作を行い可変入賞口扉280の下方に配置されて表示画面が遊技者から見えなくなる。この状態では、擬似報知手段284の表示装置には、例えば画像「3年P組」の表示が維持される。図23(c)に示すように、可変入賞口扉280が閉状態であって擬似報知を行う場合には、擬似報知手段284の表示装置には、可変入賞口扉280が開状態の画像が表示される。これにより、遊技者は可変入賞口234が開放されていると誤認する場合がある。
図23(d)に示す擬似報知手段284は、可変入賞口扉280が開状態になることができ、遊技球が通過可能な程度の距離を設けて可変入賞口234の前方に配置されている点および透過性を有していてもよい点を除いて、図23(c)に示す擬似報知手段284と同様の作用・機能を有している。図23(d)に示す擬似報知手段284が透過性を有していると擬似報知手段284が非動作の際に、遊技者は後ろ側に配置された可変入賞口扉280自体を見ることができる。
次に、擬似報知手段284の擬似報知の動作について図24を用いて説明する。図24は、擬似報知の報知態様に関するタイミングチャートの一例である。図24において、図左から右に向かって時の経過を表し、図上下方向に、可変入賞口扉280の開状態/閉状態と、擬似報知手段284の動作/非動作を表している。
例えば、所定の抽選手段(例えば、主制御部300の基本回路302)が所定の抽選条件の成立(例えば、第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと)に基づいて抽選を行った結果、所定の抽選結果(例えば2R大当りに当選)すると、所定の可変制御手段(例えば、各種ソレノイド)は、当該抽選結果に基づいて所定の可変部(例えば、可変入賞口扉280)を閉状態から開状態に変化させる。
主制御部300より2R大当りに当選した旨の情報を受信した所定の擬似可変制御手段(例えば、第1副制御部)は、可変入賞口扉280の変化に関連させて所定の擬似可変部(例えば、擬似報知手段284)を動作させる。
図24に示すように、可変入賞口扉280が閉状態、擬似報知手段284が非動作状態(表示装置に画像「3年P組」を表示)であったものが、期間t1(例えば、0.9秒)では可変入賞口扉280が閉状態となり、擬似報知手段284が動作状態(表示装置に可変入賞口扉280が開放状態の画像を表示)となり擬似報知を行い、次いで期間t2(例えば、0.2秒)では可変入賞口扉280が閉状態、擬似報知手段284が非動作状態になり、次いで期間t3(例えば、0.9秒)では、可変入賞口扉280が開状態、擬似報知手段284が非動作状態になり、次いで期間t4(例えば、0.2秒)では可変入賞口扉280が閉状態、擬似報知手段284が非動作状態になり、次いで期間t5(例えば、0.9秒)では、可変入賞口扉280が閉状態となり、擬似報知手段284が動作状態となって擬似報知を行う。
さらに、その後の期間t6(例えば、0.2秒)では可変入賞口扉280が閉状態、擬似報知手段284が非動作状態になり、次いで期間t7(例えば、0.9秒)の間では、可変入賞口扉280が開状態、擬似報知手段284が非動作状態になり、次いで期間t8(例えば、0.2秒)では可変入賞口扉280が閉状態、擬似報知手段284が非動作状態になり、次いで期間t9(例えば、0.9秒)では、可変入賞口扉280が閉状態となり、擬似報知手段284が動作状態となって擬似報知を行い、期間t9の経過後、可変入賞口扉280が閉状態、擬似報知手段284が非動作状態を維持する。
擬似報知手段284は、各種ソレノイド332が可変入賞口扉280を第1の回数(本実施の形態では2回)だけ閉状態から開状態に変化させる場合に、表示手段当該第1の回数より多い第2の回数(本実施の形態では3回)だけ動作する。本実施の形態では、擬似報知手段284は、可変入賞口扉280の1回目の開状態と2回目の開状態との間に擬似報知をするようになっている。また、見方を変えると、各種ソレノイドは、擬似報知と擬似報知との間に可変入賞口扉280を開状態としている。当該制御を図23(b)および図23(c)に示す可変入賞口扉280および擬似報知手段284に適用すると、パチンコ機は、可変入賞口扉280が開状態になる間に擬似報知をすることによって遊技者に2R大当りより有利度の高い状態に当選したものと誤認させて、遊技者にお得感を与えられる場合がある。一方、当該制御を図23(d)に示す可変入賞口扉280および擬似報知手段284に適用すると、実際に遊技球が可変入賞口234に入賞する期間t3、t7に擬似報知手段284が画像「3年P組」を表示するので、遊技者は可変入賞口扉280の開状態の時間や回数を誤認する場合がある。
図23に戻って、図23(e)に示す擬似報知手段290は、箱型形状の透過性防止手段286と、透過性防止手段286に内包された表示手段288とを有している。表示手段288の遊技者側には、可変入賞口扉280が開放状態の画像が表されている。擬似報知手段290は、可変入賞口扉280が開状態になることができ、遊技球が通過可能な程度の距離を設けて可変入賞口234の前方に配置されている
擬似報知手段290が擬似報知をしていない非動作状態では、表示手段288は透過性防止手段286の上方に巻き取られて配置される。このため、遊技者は、透過性防止手段286を透過して可変入賞口234を視認することができる。一方、擬似報知手段290が擬似報知をしている動作状態では、表示手段288は透過性防止手段286の内部で引き伸ばされて配置される。このため、遊技者は、表示手段288に表された画像を視認することになり、可変入賞口扉280が開状態であると誤認する場合がある。なお、擬似報知手段290の動作は、擬似報知手段284と同様であるため説明は省略する。
以上説明したように本実施の形態によれば、パチンコ機は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態とに変化可能な可変入賞口扉280を有する可変入賞口234と、可変入賞口扉280の可変領域の一部と前方向に重なる位置に配置され、2R大当りに当選したことに基づいて、可変入賞口扉280の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する擬似報知手段284、290とを有している。
これにより、パチンコ機は、以下のような効果が得られる場合がある。まず、パチンコ機は、擬似報知手段284、290の動作を可変入賞口扉280の動作と誤認させることで遊技者に可変入賞口234の開放回数を実際よりも多くまたは少なく見せられる場合がある。また、パチンコ機100は、擬似報知手段284、290の動作を可変入賞口扉280の動作と誤認させることで遊技者に可変入賞口234の開放時間を実際よりも長くまたは短く見せられる場合がある。さらに、パチンコ機は、擬似報知手段284、290の動作であるのか、可変入賞口扉280の動作であるのかを見分けようとする遊技者に可変入賞口234の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機について図25を用いて説明する。本実施の形態では、第2特図始動口の開閉動作の一方を含む可変態様となるように動作する所定の擬似可変部を備えた点に特徴を有している。なお、本実施の形態のパチンコ機の概略構成は、第2可変入賞口扉250、第2可変入賞口252および擬似報知手段254を有していない点を除いて、上記実施の形態のパチンコ機100とほぼ同様であるため説明は省略する。
図25は、本実施の形態のパチンコ機に備えられた第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第2特図始動口232に備えられた第2特図始動口扉292と、擬似報知に用いる擬似報知手段294と、擬似報知手段294が遊技球に接触するのを防止する透過性防止手段298とを示している。図25(a)は、第2特図始動口扉292の閉状態と、擬似報知手段294の非動作状態とを示し、図25(b)は、第2特図始動口扉292の閉状態と、擬似報知手段294の動作状態とを示し、図25(c)は、第2特図始動口扉292の開状態と、擬似報知手段294の非動作状態とを示し、図25(d)は、第2特図始動口扉292の開状態と、擬似報知手段294の動作状態とを示している。また、図25(a)乃至図25(d)の図中上側から概略上面図、概略正面図および概略斜視図がこの順に示されている。図25(a)乃至図25(d)において、最上段の図では、軸部材251の図示を省略している。
本実施の形態のパチンコ機100は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難い閉状態とに変化可能な所定の可変部(本実施の形態では、第2特図始動口扉292)を有する所定の可変進入口(本実施の形態では、第2特図始動口232)と、第2特図始動口扉292の可変領域296の一部と前方向に重なる位置に配置され、所定の条件が成立(本実施の形態では、普図変動遊技に当選)したことに基づいて、第2特図始動口扉292の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する所定の擬似可変部(本実施の形態では、擬似報知手段294)とを有している。
図25(a)乃至図25(d)に示すように、第2特図始動口232の上方には、第1特図始動口230が所定の間隙を設け、遊技盤面(不図示)に固定されている。第1および第2特図始動口230、232は上面側が開口した器形状にそれぞれ形成されて、ほぼ同様の形状を有している。当該開口が遊技球の進入口となる。
一対の第2特図始動口扉292は、第1および第2特図始動口230、232の両側に配置されている。一対の第2特図始動口扉292は羽根型形状を有している。第2特図始動口扉292は、第2特図始動口252とほぼ同じ厚さを有している。第2特図始動口扉292は、例えば透明部材で構成されている。第2特図始動口扉292の中央下部には、遊技盤面から突出して形成された軸部材291が貫通されて配置されている。第2特図始動口扉292は、軸部材251を回転軸にして遊技盤面に対して回転自在に配置されている。第2特図始動口扉292は、軸部材291を中心とする円周の約1/4の範囲で回転可能である。第2特図始動口扉292が回転可能な当該範囲が第2特図始動口扉292の可変領域296となる。
第2特図始動口扉292は、遊技球が進入し易い開状態(図25(c)および図25(d)参照)と、遊技球が進入し難いまたは進入不可能な閉状態(図25(a)および図25(b)参照)とに変化可能になっている。一対の第2特図始動口扉292が対向する対向面の長さは、第1および第2特図始動口230、232間の間隙の長さより長くなっている。このため、一対の第2特図始動口扉292が立ち上がって閉状態であると、当該所定の間隙は一対の第2特図始動口扉292によって塞がれてしまう。このため、遊技球は、第2特図始動口232に入賞できなくなる。
一方、一対の第2特図始動口扉292が立ち下がって開状態であると(図25(c)および図25(d)参照)、第1および第2特図始動口230、232間の所定の間隙は、遊技球が進入できる程度の長さに開放されて、遊技球が第2始動口232に入賞できるようになる。
第2特図始動口扉292の前方には、透明性部材で形成された透過性防止手段298が配置されている。透過性防止手段298は、遊技盤面をその法線方向に見て、楕円形状を有している。透過性防止手段298は空洞部を有している。当該空洞部には、一対の擬似報知手段294が内包されている。
擬似報知手段294は、第2特図始動口扉292の可変領域296の一部の前方向に重なる位置に配置されている。一対の擬似報知手段294は、遊技者に対して一対の第2特図始動口扉292の前面に配置されている。一対の擬似報知手段294は、遊技盤面をその法線方向に見て、一対の第2特図始動口扉292とほぼ同形状且つ同じ大きさに形成されている。擬似報知手段294の厚さは、第2特図始動口扉292の厚さより薄く形成されている。
第2特図始動口扉292と同様に、擬似報知手段294の中央下部を軸部材291が貫通している。これにより、擬似報知手段294は、軸部材291を回転軸にして遊技盤面に対して回転自在に配置される。透過性防止手段298は、可変領域296の範囲内で擬似報知手段294が十分に回転動作できる大きさを有している。これにより、擬似報知手段294は可変領域296の範囲を回転できる。このため、擬似報知手段294は、第2特図始動口扉292の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように、第2特図始動口扉292とは別個独立に動作できる。
例えば、図25(a)および図25(c)では、擬似報知手段294の状態は、第2特図始動口扉292が閉状態であると遊技者に思わせる状態であり、擬似報知手段294は、第2特図始動口扉292の閉状態を含む可変態様になっている。一方、図25(b)および図25(d)では、擬似報知手段294の状態は、第2特図始動口扉292が開状態であると遊技者に思わせる状態であり、擬似報知手段294は、第2特図始動口扉292の開状態を含む可変態様になっている。
本実施の形態によれば、所定の抽選条件の成立(本実施の形態では、普図始動口228に入賞)に基づいて抽選を行なう抽選手段(本実施の形態では、基本回路302)が所定の条件が成立(普図変動遊技に当選)したと判断した場合に、当該抽選結果に基づいて、第1副制御部400が擬似報知を行うか否かを判断し、擬似報知すると判断したら、第2特図始動口扉292の開閉動作に擬似報知手段294の擬似報知を関連付けて制御することにより、第2特図始動口扉292が多くまたは少なく開閉したように誤認させることができる場合がある。これにより、パチンコ機は、遊技者にお得感を与えられる場合がある。
以上説明したように本実施の形態によれば、パチンコ機100は、遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難い閉状態とに変化可能な第2特図始動口扉292を有する第2特図始動口232と、第2特図始動口扉292の可変領域296の一部と前方向に重なる位置に配置され、普図変動遊技に当選したことに基づいて、第2特図始動口扉292の開状態および閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する擬似報知手段294とを有している。
これにより、パチンコ機100は、以下のような効果が得られる場合がある。まず、パチンコ機100は、擬似報知手段294の動作を第2特図始動口扉292の動作と誤認させることで遊技者に第2特図始動口232の開放回数を実際よりも多くまたは少なく見せられる場合がある。また、パチンコ機100は、擬似報知手段294の動作を第2特図始動口扉292の動作と誤認させることで遊技者に第2特図始動口232の開放時間を実際よりも長くまたは短く見せられる場合がある。さらに、パチンコ機100は、擬似報知手段294の動作であるのか、第2特図始動口扉292の動作であるのかを見分けようとする遊技者に可変入賞口234の近傍を注視させることで遊技に集中させられる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、第2可変入賞口扉250等の可変部の動作に同期して所定の開放報知を行い、擬似報知手段254等の擬似可変部の動作にも同期して当該所定の開放報知を行うようにしてもよい。また、当該所定の開放報知は、所定の音、所定の発光源の点滅動作または所定の画像表示であってもよい。当該所定の開放報知により、遊技者は、可動部が開状態になったと思い、擬似報知態様を可動部の開状態であると誤認する場合がある。
上記第1の実施の形態による変形例3、4及び第3の実施の形態では、透過性防止手段272、298の内部に擬似報知手段254、294が内包されているが、本発明はこれに限られない。例えば、透過性防止手段が表示装置を有し、当該表示装置が擬似報知手段254、294を表示するようにしてもよい。また、当該表示装置に第2可変入賞口扉250や第2特図始動口扉292を表示するようにしてもよい。この場合であっても、上記第1の実施の形態による変形例3、4及び第3の実施の形態と同様の効果が得られる場合がある。
上記第2の実施の形態では、擬似報知手段284は2次元画像を表示する表示装置を有しているが、本発明はこれに限られない。例えば、擬似報知手段284は立体映像を表示可能な表示装置を有していてもよい。この場合も、第2の実施の形態と同様の効果が得られる場合がある。
上記第1及び第2の実施の形態における擬似報知のタイミングチャートは、一例であって、他の擬似報知の報知態様であってもよい。例えば、複数の擬似報知の間に第2可変入賞口扉や可変入賞口を開状態としてもよい。また、小当りで第2可変入賞口を複数回開状態とする場合には、複数の開状態の間に擬似報知を行ってもよい。また、nR大当りを15Rや2R以外にも設けてもよい。
また、可変制御手段(例えば、各種ソレノイド332)は、抽選の結果が第1の結果(例えば、小当り、1回開放)より遊技者に有利な第2の結果(2R大当り2回開放)のときに、可動部を第1所定回数よりも多い第2所定回数開状態とし、擬似報知手段は、当該第2所定回数から当該第1所定回数を差し引いた回数以上の第3所定回数だけ擬似報知をするようにしてもよい。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
234 可変入賞口
250、260 第2可変入賞口扉
251 軸部材
252 第2可変入賞口
254、264、284、290、294 擬似報知手段
259 可変領域
258 遊技盤面
272、282、298 透過性防止手段
274 遮断手段
280 可変入賞口扉
288 表示手段
292 第2特図始動口扉
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
特開2008−200302号公報

Claims (5)

  1. 遊技球が進入し易い開状態と遊技球が進入し難い閉状態とに変化可能な可変部を有する可変進入口と、
    前記可変部の可変領域の一部と前後方向に重なる位置に配置され、所定の条件が成立したことに基づいて、前記可変部の前記開状態および前記閉状態のうちの一方を含む可変態様となるように動作する擬似可変部と
    を有することを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1記載の遊技台であって、
    前記擬似可変部は、
    前記閉状態にある前記可変部の少なくとも一部を隠す遮蔽部を有すること
    を特徴とする遊技台。
  3. 請求項2記載の遊技台であって、
    所定の抽選条件の成立に基づいて抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記可変部を前記閉状態から前記開状態に変化させる可変制御手段と、
    前記可変制御手段による前記可変部の変化に関連して、前記擬似可変部を動作させる擬似可変制御手段と
    をさらに有することを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3記載の遊技台であって、
    前記擬似可変部は、
    前記可変制御手段が前記可変部を第1の回数変化させる場合に、
    前記第1の回数より多い第2の回数動作すること
    を特徴とする遊技台。
  5. 請求項4記載の遊技台であって、
    前記可変部は、
    透明部材で構成され、
    前記遮蔽部は、
    前記可変部の全体を遮蔽することが可能であり、
    前記擬似可変部は、
    前記可変制御手段が前記可変部を前記閉状態から前記開状態に変化させる場合に、当該変化に同期して動作するとともに、
    前記可変部が前記閉状態を継続していても、所定条件の成立に基づいて動作すること
    を特徴とする遊技台。
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