JP2011010445A - モータ用位相同期回路及びそれを用いたスピンドルモータ - Google Patents

モータ用位相同期回路及びそれを用いたスピンドルモータ Download PDF

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Abstract

【課題】入力信号の周波数が変化するようなモータの駆動制御に対して、多重PLL回路を適用可能な回路構成を得る。
【解決手段】発振信号を出力する発振器12及び該発振信号と入力信号との位相差に対応する信号を出力する第1位相比較回路14を有する第1PLL11と、入力に応じて回転制御され且つ回転子の回転位置を信号出力するモータ部22及び該モータ部22からの出力信号と入力信号との位相差に対応する信号を出力する第2位相比較回路24を有する第2PLL21と、上記第1PLL11及び第2PLL21が上記入力信号の入力側に対して互いに並列に接続されるように、互いの位相比較回路14,24の出力同士を加算する加算器26と、を備える。上記第1PLL11の発振器12の入力側及び上記第2PLL21のモータ部22の入力側には、それぞれ、ループフィルタ15,25を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、発振部及び位相比較部を有する複数のフィードバックループが互いに接続されてなる位相同期回路に関するものである。
従来より、入力に応じて発振信号を出力する発振部と、該発振信号と入力信号との位相差(位相偏差)を検出して該位相偏差に対応する信号を発振部へ出力する位相比較部とを有するフィードバックループを備えた位相同期回路が知られている。このような位相同期回路は、例えば図8に示すように、回路101への入力信号と発振部102が出力する発振信号(図の例では分周器105からの出力信号)とを、位相比較部103で比較して、その比較結果に応じた出力を該発振部102に出力するように構成されている。これにより、入力信号に対して上記発振部102から出力される信号の位相を合わせることができる、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)を構成することができる。なお、上記図8において、符号104はループフィルタを示す。
ところで、このような構成のPLL回路では、入力信号の周波数が一定の場合には、入力信号の位相と発振部102から出力される信号の位相とのずれをなくすことができるが、入力信号の周波数が変化する場合には、入力信号の位相と発振部102から出力される信号の位相とのずれをゼロにすることができない。また、PLL回路は同期が外れている状態から入力周波数に出力周波数が引き込まれていく過程で、位相比較部における入力位相が追いついたり離れたりする挙動による衝撃、いわゆる引き込み振動が生じる。
そこで、上述のような入力信号の周波数変化が引き込み振動にも対応できるように、上記PLL回路を2つ組み合わせた、いわゆる2重PLL回路が考えられている。この2重PLL回路は、例えば特許文献1や図9に示すように、一方のPLLが他方のPLLのフィードフォワード要素となっているため、高速追従を達成することができ、引き込み振動の発生期間を短縮することができる。さらに、入力信号の周波数と出力信号の周波数との同期が保たれている状態で、入力信号の周波数が加減しても位相偏差がゼロ近くに保たれるので、位相比較器の比較範囲から外れにくく、引き込み振動も生じにくくなる。
すなわち、上記図9に示す2重PLL回路110の例では、図の上側のPLL111(以下、第1PLLという)の位相比較部112から出力された信号を、図の下側のPLL121(以下、第2PLLという)の位相比較部122から出力された信号をループフィルタ125で平滑化した信号に加算器126で加算し、その値を第2PLL121の発振部123に入力するように構成されている。こうすることで、上記第1PLL111の位相比較部112で検出された位相偏差を、上記第2PLL121の発振部123の入力側に反映させることができ、周波数変化に対しても応答性良く且つ精度良く位相偏差をゼロに近づけることができる。なお、上記図9において、符号113は第1PLL111の発振部を、符号114は第1PLL111の分周器を、符号124は第2PLL121の分周器を、それぞれ示す。
特開2008−147788号公報
ところで、上記従来例のような2重PLL回路の構成は、いずれも、人工衛星等の高速移動体との通信装置や放送受信装置などのドップラシフト(周波数偏移)に対して定常偏差を無くす目的で用いられるものであるが、このような通信関係の装置だけでなく、加減速の生じるモータなどの駆動制御にも、上記2重PLL回路の構成を適用することが考えられる。
ところが、モータの駆動制御に上記従来例の2重PLL回路の構成をそのまま適用しようとすると、モータの特性が通信装置とは大きく異なるため、モータを駆動制御することすら困難になってしまう。すなわち、図3に示すように、PLL回路の発振部は、入力値(入力電圧)の正負が変化しても、正の出力信号を出力するように構成されている(図3(A)参照)が、モータの場合には入力値(入力電圧)の正負により回転方向が変化してしまう(図3(B)参照)ため、例えば上記図9中の第2PLL121の発振部123を、単に、モータ及びエンコーダーからなるモータ部に置き換えただけでは、入力値の正負に応じてモータの回転方向が変化することになり、モータの駆動制御が不可能になる。したがって、モータの駆動制御に2重PLL回路の構成を適用することは、理論的に困難である。
以上より、信号入力の周波数変化に対して位相偏差をゼロにできないことや引き込み振動が生じることなどから、モータの駆動制御に対して図8に示すようなPLL回路は信号入力が一定周波数の場合に適用されているのみであり、上述のようなモータの特性により、モータの駆動制御に図9に示すような2重PLL回路をそのまま適用することもできないという問題があった。
本発明は、かかる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、入力信号の周波数が変化するようなモータの駆動制御に対して、多重PLL回路を適用可能な回路構成を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るモータ用位相同期回路では、2つのPLLが入力信号に対して並列に接続されるように、それぞれの位相比較部の出力同士を加算するとともに、発振部及びモータ部の入力側に平滑部をそれぞれ設けた。
具体的には、第1の発明では、入力に応じて発振信号を出力する発振部と、該発振信号と入力信号との位相差を検出して対応する信号を該発振部へ出力する第1位相比較部とを有する少なくとも一つの第1フィードバックループと、入力に応じて回転制御され且つ回転子の回転位置を信号出力するモータ部と、該モータ部からの出力信号と入力信号との位相差を検出して対応する信号を該モータ部へ出力する第2位相比較部とを有する第2フィードバックループと、上記第1フィードバックループ及び上記第2フィードバックループが上記入力信号の入力側に対して互いに並列に接続されるように、互いの位相比較部の出力同士を加算する加算部と、を備えているものとする。
そして、上記第1フィードバックループの発振部の入力側には、上記第1位相比較部の出力を平滑化するための第1平滑部が、上記第2フィードバックループのモータ部の入力側には、上記加算部の出力を平滑化するための第2平滑部がそれぞれ設けられているものとする。
以上の構成により、2つのフィードバックループによって、入力信号の周波数が変化した場合でも、該入力信号の位相に対して位相偏差がほとんどない出力信号を生成することが可能となる。すなわち、第1フィードバックループの第1位相比較部で、該ループ内の出力信号と入力信号との位相差(位相偏差)を検出し、その位相偏差を第2フィードバックループの第2位相比較部の出力に加算することで、上記第1フィードバックループで検出された位相偏差を考慮してモータ部の駆動制御を行うことができる。つまり、上記第1フィードバックループは、第2フィードバックループに対して入力信号と出力信号との位相差をフィードフォワードしていることになるため、モータの加減速中などでも位相偏差をほとんどゼロにすることができるとともに、入力信号に対して応答性良くモータを駆動させることができる。
また、上記第2フィードバックループのモータ部の入力側に第2平滑部を設けることで、該モータ部に入力される信号を平滑化することができる。したがって、上記第1フィードバックループや第2フィードバックループの位相比較部からの出力が負の値であったとしても、上記第2平滑部を設けることで、モータ部に負の値が入力されるのを防止することができる。これにより、モータ部のモータが逆方向に回転するのを防止することができ、該モータの駆動制御が可能になる。
さらに、上記第1フィードバックループの発振部の入力側に第1平滑部を設けることで、該第1フィードバックループの発振部及び上記第2フィードバックループのモータ部の両方に平滑化された値を入力することができる。これにより、両ループを同様の構成にすることができ、該両ループを接続する加算部に対して該両ループから対応する信号を入力させることができる。したがって、上述のような2つのフィードバックループを用いることにより、入力信号の周波数変化に対してモータを位相偏差がゼロに近い状態で駆動制御できるようになる。
上述の構成において、上記第1フィードバックループを1つ有する2重PLL回路であるのが好ましい(第2の発明)。こうすることで、構成部品の数が最も少なく且つ簡単な構成により、入力信号の周波数変化に対して、モータを位相偏差がほとんどゼロの状態で駆動制御することができる。したがって、上述の構成により、コンパクトなモータ駆動制御回路を実現することができる。
第3の発明は、回転体を回転させるスピンドルモータに関する。具体的には、スピンドルモータは、上記モータ部の一部を構成するとともに、請求項1または2に記載のモータ用位相同期回路を用いて駆動制御されることにより回転体を回転させるものとする。
以上の構成により、モータによって回転体を回転させる際に、その加減速時でも入力信号に対して位相がずれることなくモータを回転させることができる。すなわち、上記第1または第2の発明のような構成をスピンドルモータの駆動制御に用いることにより、モータへの入力信号の周波数が変化した場合でも、該モータの回転が入力信号の位相に合った状態(いわゆるロック状態)を維持できるため、モータの回転を入力信号に対して精度良く追従させることができる。
上述の構成において、上記スピンドルモータは、上記回転体としての被検査体を回転させて該被検査体の検査を行う回転検査装置に用いられるのが好ましい(第4の発明)。このように、被検査体を回転させて該被検査体の振れや汚れなどを検出するための回転検査装置に上記スピンドルモータを用いることにより、モータの回転数が一定回転数に到達するまでの時間を短縮することができ、検査時間の縮減が可能になる。
本発明によれば、発振部及び第1位相比較部を有する第1フィードバックループとモータ部及び第2位相比較部を有する第2フィードバックループとを、入力信号の入力側に対して互いに並列に接続されるように、位相比較部の出力同士で加算するとともに、上記発振部及びモータ部の入力側に平滑部をそれぞれ設けることで、モータの駆動制御に2重PLL回路を適用することが可能となり、入力信号に対して高速で且つ精度良くモータの回転時の位相を同期させることができる。
しかも、第1フィードバックループがフィードフォワードの機能を果たすことにより、入力信号の周波数変化に対して高速応答が可能になるため、本発明を何らかの装置に組み込んでモータの駆動制御に適用した場合、外乱などによりモータが減速あるいは加速すると、装置としてはその変動を検知して、減速時は加速指令を、加速時には減速指令を2重PLL回路に出力することになる。従来であれば、入力信号の位相に合わせた状態(いわゆるロック状態)が、外乱によって外れると、引き込み振動が発生し、再びロック状態に戻るために相応の時間が必要であったが、本発明の入力信号の周波数変化に対する高速応答性を利用すれば、一旦外れたロック状態を短時間のうちに引き戻すことが可能となる。
また、第2の発明によれば、上記第1フィードバックループを1つ有する2重PLL回路とすることで、モータの駆動制御に用いる位相同期回路を簡単且つコンパクトな構成とすることができる。
また、第3の発明によれば、上記第1または第2の発明の構成を有する位相同期回路を、回転体を回転させるスピンドルモータの駆動制御に用いることで、モータの回転を入力信号に対して精度良く追従させることのできるモータ駆動制御を実現できる。
また、第4の発明によれば、上記スピンドルモータを、被検査体を回転させる回転検査装置に用いることで、該被検査体の検査を効率良く行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る回転検査装置の概略構成を示す図である。 図2は、位相同期回路の概略構成を示すブロック図である。 図3は、それぞれ(A)発振器、(B)モータの入出力特性を示す図である。 図4は、それぞれ、(A)所定の初期状態、(B)入力信号の周波数が高くなった場合(モータ加速中)、(C)入力信号の周波数が低くなった場合(モータ減速中)における、入力信号INに対する第1PLLの出力信号I及びエンコーダ出力信号IIの波形を模式的に示す図である。 図5は、それぞれ、(A)第1PLLのみの場合、(B)第2PLLのみの場合、(C)位相同期回路の場合において、入力信号に対する出力信号の位相をMATLABを用いて計算した結果を示す図である。 図6は、従来の回転検査装置の動作を時間とモータ回転数との関係で表した図である。 図7は、本発明の実施形態に係る回転検査装置の動作を示す図6相当図である。 図8は、従来のPLLの回路例を示すブロック図である。 図9は、従来の2重PLLの回路例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
−回転検査装置の構成−
まず、本発明の実施形態に係る位相同期回路10(モータ用位相同期回路)が用いられるモータ2(回転検査装置用モータ)を備えた回転検査装置1の全体構成を、図1に基づいて説明する。この回転検査装置1は、モータ2によって被検査体3(本実施形態では円盤状のディスク、以下、単にディスクともいう)を回転させて、該被検査体3の表面の傷や汚れ、回転時の振れなどを検出機構4によって検出するように構成されている。
上記モータ2は、モータハウジング2a内に回転自在に支持された回転軸2bと、該回転軸2bを回転させる駆動部2cとを備えた、いわゆるスピンドルモータである。このモータ2は、特に図示しないが、上記回転軸2bに設けられたロータと上記モータハウジング2a内に設けられたステータとを有する上記駆動部2cで回転磁界を発生させて、該ロータを回転させることにより、上記回転軸2bに回転駆動力を与えるように構成されている。
なお、上記モータ2の回転軸2bは、モータハウジング2aに設けられた軸受(図示省略)によって回転自在に支持されていて、その一方の端部は上記モータハウジング2aから外部へ突出している。この回転軸2bの突出端とは反対側には、該回転軸2bの回転を検出するためのロータリエンコーダ2dが、上記モータハウジング2a内に一部が埋め込まれるように配置されている。また、上記回転軸2bの突出端部には、上記被検査体3を固定するための略円盤状のチャックテーブル5が、該回転軸2bと同心で回転可能に接続されている。
上記モータ2は、駆動制御装置6によって回転軸2bの回転制御が行われている。この駆動制御装置6は、モータ2の回転軸2bの回転を上記ロータリエンコーダ2dによって検出し、その検出結果に応じて上記モータ2の回転軸2bを回転駆動させるように構成されている。なお、詳しくは後述するように、上記駆動制御装置6は、指令信号としての入力信号の位相とモータ2の回転を検出するロータリエンコーダ2dの出力信号の位相とを同期させるための位相同期回路10を備えている。
上記被検査体3は、例えばハードディスクの磁気ディスクなどに用いられる円盤状のディスクであって、平面視で中心に、上記チャックテーブル5の突起部5aに係合可能な大きさの穴部3aが形成されている。なお、上記被検査体3は、上述のような磁気ディスクに限らず、回転させて検査を行うものであれば、どのようなものであってもよい。
上記検出機構4は、上記被検査体3の表面の傷や汚れ、回転時の振れなどを検出するためのものであり、例えば光源4aからレーザービームを出力して上記被検査体3で反射した光を受光器4bで受光するように構成されている。このように、受光器4bによって反射光を検出することにより、上記被検査体3上の傷や汚れ、回転時の振れなどを検出することができる。なお、上記検出機構4は、レーザービームを用いて被検査体3の表面状態を検出しているが、この限りではなく、回転している被検査体3の表面状態を検出できるような構成であれば、どのような構成であってもよい。
ここで、上記図1において、矢印はモータ2の回転軸2b及び被検査体3の回転方向を示している。
−位相同期回路の構成−
次に、上記駆動制御装置6内の位相同期回路10の構成について、図2から図5に基づいて以下で説明する。
上記位相同期回路10は、第1PLL11(第1フィードバックループ)及び第2PLL21(第2フィードバックループ)が入力信号(周波数fin)の入力側に対して並列に接続されてなる2重PLL回路である。この位相同期回路10は、第1PLL11及び第2PLL21で入力信号(位相θin)と出力信号(位相θ1’,θm’)との位相差φ1m(以下、位相偏差ともいう)を検出し、それらの位相偏差φ1mに基づいて上記第2PLL21で位相偏差φmがゼロになるようにモータ2を駆動制御するように構成されている。
具体的には、上記第1PLL11は、入力される電圧Uf1に応じて所定の発振周波数(位相θ1)の信号を出力する発振器12(発振部)と、該発振器12の出力信号の周波数を入力信号の周波数のN倍にするための分周器13と、該分周器13の出力信号の位相θ1’と入力信号の位相θinとを比較して上記発振器12へ所定の信号(入力電圧)を出力する第1位相比較回路14(第1位相比較部)と、を備えている。すなわち、上記第1PLL11は、第1位相比較回路14で検出される位相偏差φ1を、発振器12へフィードバックするように構成されている。
上記発振器12は、入力電圧に応じて出力信号の発振周波数が調整される、いわゆる電圧制御発振器(VCO)である。このVCOは、図3に出力特性を示すように、入力電圧の正負にかかわらず正の値の周波数を出力するように構成されている。なお、上記位相同期回路10をデジタル信号の環境下で用いる場合には、上記発振器12は、デジタル信号処理が可能な数値制御発振器(NCO)を用いればよい。
上記分周器13は、該分周器13から出力する信号の周波数を該分周器13に入力される信号の周波数の1/Nにするように構成されている。これにより、上記第1PLL11において、位相比較回路14で位相偏差φ1がなくなるように上記発振器12がフィードバック制御されると、該発振器12の出力として入力信号のN倍の周波数の信号が得られることになる。
上記第1位相比較回路14は、入力信号の位相θinと出力信号の位相θ1’とを減算する減算器14aと、該減算器14aから出力される信号に基づいて上記発振器12への入力信号(入力電圧)に変換する変換部14bとを備えている。すなわち、この第1位相比較回路14では、入力信号と出力信号との位相差φ1を上記発振器12に入力可能な信号(入力電圧)に変換するように構成されている。
上記第2PLL21は、入力される電圧に応じて所定の回転数で回転するモータ2及びその回転数を検出するロータリエンコーダ2dを有するモータ部22と、該モータ部22の出力信号の周波数を入力信号の周波数のN倍にするための分周器23と、該分周器23の出力信号の位相θm’と入力信号の位相θinとを比較して上記モータ部22へ所定の信号(入力電圧)を出力する第2位相比較回路24(第2位相比較部)と、を備えている。すなわち、上記第2PLL21も、第2位相比較回路24で検出される位相偏差φmを、モータ部22へフィードバックするように構成されている。なお、上記モータ2及びロータリエンコーダ2dの構成については上述したとおりであり、上記分周器23及び第2位相比較回路24の構成は、上記第1PLLL11の分周器13及び第1位相比較回路14と同様なので、説明を省略する。上記図2において、符号24aは減算器であり、24bは変換部である。
また、上記第2PLL21は、上記第1PLL11が並列に接続されるように、上記第1位相比較回路14の出力Ud1と第2位相比較回路24の出力Udmとを加算する加算器26(加算部)を備えている。この加算器26によって、上記第1PLL11の第1位相比較回路14の出力Ud1を第2PLL21の第2位相比較回路24の出力Udmに加算することで、該第1PLL11で検出した位相偏差φ1を、該第2PLL21で考慮して、この位相偏差φ1もなくすように上記モータ部22が駆動制御される。
すなわち、上記位相同期回路10において、上記第1PLL11で検出された位相偏差φ1を、上記第2フィードバックループ21に一種のフィードフォワードとして入力することができるため、モータ2の回転を入力信号に対して高速で且つ応答性良く同期させることができる。
また、上記位相同期回路10には、上記第1PLL11の発振器12の入力側及び第2PLL21のモータ部22と加算器26との間(モータ部22の入力側)に、それぞれ、信号を平滑化するためのループフィルタ15,25(第1平滑部、第2平滑部)が設けられている。これらのループフィルタ15,25は、一種の積分器として機能するもので、入力される信号Ud1,Ud1+Udmを積分して平滑化して信号Uf1,Ufmを出力するように構成されている。これらのループフィルタ15,25を設けることにより、加速度入力(sの次数3)に対して、上記位相同期回路10でのsの次数も3になるため、内部モデル原理に基づいて位相偏差をゼロにすることが可能となる。すなわち、上記ループフィルタ15,25によって、上記位相同期回路10の入力信号の位相θinが変化した場合(例えば、モータの加減速時など)でも、該入力信号との間で位相のずれをほとんど生じることなく、上記モータ部22のモータ2を駆動させることが可能となる。
また、図3(B)に示すように、上記モータ部22のモータ2は、入力電圧の正負に応じて逆方向に回転するような出力特性を有しているため、該モータ部22に負の入力信号(入力電圧)が入力されるとモータ2が逆方向に回転することになり、モータの駆動制御が困難になるだけでなく、最悪の場合、装置が破損してしまう可能性もある。これに対し、上述のように、上記第2PLL21のモータ部22の入力側、すなわち、加算器26と該モータ部22との間に上記ループフィルタ25を設けることで、該モータ部22への入力信号(入力電圧)が積分されて平滑化されるため、該モータ部22に負の入力信号(入力電圧)が入力されるのを防止することができる。これにより、モータ2が逆回転することなくモータ2の駆動制御を行うことができる。
なお、上記位相同期回路10は、アナログ回路として構成されていてもよいし、デジタル回路として構成されていてもよい。
ここで、上述のような構成を有する位相同期回路10において、入力信号の周波数の変化に対して位相偏差をゼロにできる理由は、下式(1)、(2)によっても論理的に説明することができる。具体的には、上記位相同期回路10において、入力位相θinが(1)式で表されるとすると、定常位相偏差は(2)式によって表される。
Figure 2011010445
Figure 2011010445
ここで、Rは位相指数を、Δωは周波数ステップを、Δθは位相ステップを、Kφは位相比較器14のゲインを、Kvは発振器12のゲインを、Kmはモータゲインを、Nは周波数逓倍率を、τは位相進み時定数を、それぞれ示している。
上記(2)式において、KvとKmとが等しい場合、すなわち、発振器12のゲインとモータ部22のゲインとが等しい場合には、定常位相偏差をゼロにすることができる。
上記位相同期回路10の動作結果を図4及び図5に示す。すなわち、図4は、FPGA(Field Progammable Gate Array)で上記位相同期回路10を実現し、入力信号INの周波数を変化させた場合における、第1PLL11の発振器12の出力信号I及び第2PLL21のモータ部22のエンコーダ出力信号IIの各信号波形の変化を示したものである。図5は、(A)第1PLL11のみ、(B)第2PLL21のみ、(C)位相同期回路10の各構成において、位相指数(周波数ランプ)入力(モータの加減速を想定)に対する出力信号の過渡応答をMATLAB(Version 5.2.1.29215a(R11.1) September 2)によって計算した結果である。
上記図4に示すように、所定の初期状態(図4(A)の場合)に対して、入力信号INの周波数を高くした場合(モータ加速中、図4(B)の場合)や、該入力信号INの周波数を低くした場合(モータ減速中、図4(C)の場合)には、第1PLL11の発振器12の出力信号は、入力信号に対して位相がずれるのに対し、第2PLL21のモータ部22のエンコーダ出力信号は、入力信号と位相がほぼ一致している。したがって、上記図2に示す位相同期回路10を備えた構成では、上記図4に示すように、入力信号の周波数が変化しても、上記位相同期回路10によってモータ部22の回転を高速で且つ精度良く入力信号に同期させることができる。
このように、上記位相同期回路10によって出力信号の位相を入力信号の位相と同期させることができるのは、上記図5の計算結果からも明らかである。すなわち、この図5に示すように、第1PLL11のみや第2PLL21のみの場合(図5(A)、(B))には、位相が変化する入力信号に対して追従することができず、出力信号は入力信号に対して一致しないが、上記位相同期回路10の場合(図5(C))には、位相が変化する入力信号に対して出力信号がかなりの割合で一致している。したがって、これらの計算結果からも、上記位相同期回路10によって出力信号の位相を入力信号の位相と高速に且つ精度良く同期させることが可能であることが分かる。
−回転検査装置の動作−
上述のような構成を有する回転検査装置1の動作について、図6及び図7に基づいて以下で説明する。
上記回転検査装置1は、上述のとおり、検査対象であるディスク3などをモータ2によって回転させて、該ディスク3の傷や汚れ、回転時の振れなどを検出機構4によって検出するものである。そのため、上記回転検査装置1では、検出機構4によってディスク3の表面状態の検出を行う際に、該ディスク3が、入力信号と位相同期した状態で一定回転数で回転することが求められる。
したがって、従来のPLL回路を用いた駆動制御装置では、図6に示すように、モータの加減速時には、一般的な速度制御(フィードバック制御)を用いてモータの制御を行い、モータが所定の一定速度に到達したときに、PLL回路を用いてモータの回転速度制御を行うようにしていた。
そのため、従来の回転検査装置では、検査の効率の向上を図るために、モータの加減速時の時間短縮などの対策を行っているが、この場合には、モータのトルクアップや供給する電力を増大させる必要があり、モータサイズの増大や発熱量の増加など、多くのデメリットが生じることになる。
これに対して、上述のような構成を有する回転検査装置1では、モータ2の加減速時、すなわち入力信号の周波数が変化する場合でも、該入力信号の位相と出力信号の位相とを同期させることができるとともに入力信号に対して高速追従可能な位相同期回路10を有しているため、図7に示すように、停止領域以外はPLL制御を用いてモータ2を駆動させることができる。これにより、検査に必要な一定回転数に到達する時間を短縮することが可能となる(図7中の破線は、図6の場合のモータ回転数の変化)が、従来のようなモータのトルクアップなどの対策は不要となる。
また、上記位相同期回路10を、別種の装置、例えばモータを極低速(例えば0.01rpmなど)で回転させる装置に適用した場合でも、入力信号と同期させてモータの駆動制御を行うことができる。従来、このような極低速でモータを回転させる場合、速度制御では、入力指令及びフィードバック信号が微小信号となるため、外乱の影響を強く受け、パルス列を使用する位置制御では、ゲインチューニングに時間を要していたが、上記位相同期回路10を用いて入力信号と同期させてモータを回転させることにより、極低速での回転制御が可能になる。
−実施形態の効果−
以上より、第1PLL11と第2PLL21とを、該第1PLL11の第1位相比較回路14の出力が第2PLL21のモータ部22の入力側に加算器26によって加算されるように接続するとともに、該第1PLL11の発振器12の入力側及び第2PLL21のモータ部22と加算器26との間に、それぞれループフィルタ15,25を設けることで、入力信号の位相θinが変化した場合でも、該入力信号と同期させてモータ2を回転させることができる。
すなわち、1つのPLL回路だけでは、位相が変化する入力信号に同期した出力信号を出力することは不可能であるが、上述のように、2つのPLL11,21を入力信号の入力側に対して並列に接続するとともに、各PLL11,21にループフィルタ15,25を設けて、一方のPLL(第1PLL11)で検出した位相偏差を他方のPLL(第2PLL21)で考慮してモータ2を駆動制御するように構成された2重PLL回路とすることにより、上記入力信号に同期する出力信号を出力可能な構成を実現した。
また、上記2重PLL回路の実現に際して、モータ2と発振器12との出力特性の相違を考慮して、上述のようにループフィルタ25をモータ部22と加算器26との間に設けたため、該モータ2に負の電圧が入力されて逆回転するのを確実に防止することができる。これにより、2重PLL回路を用いてモータ2を制御することが可能となり、モータ用の2重PLL回路を実現することができる。
さらに、上述のような構成を有する位相比較回路10を、ディスク3を検査するための回転検査装置1に適用することで、検査に必要な一定回転数に到達する時間を短縮することが可能となり、効率良く検査を行うことができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、位相同期回路10を、2つのPLL11,21を組み合わせた2重PLL回路としているが、この限りではなく、複数のPLLの構成が組み合わされた多重PLL回路であってもよい。なお、この場合には、上記実施形態において、第2PLL21に並列に接続される第1PLLの数を増やすようにすればよい。こうすることで、各第1PLLでの計算負荷を減少させることができる。
上記実施形態では、発振器12及びモータ部22の出力側に、分周器13,23を設けているが、この限りではなく、分周器13,23を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、信号を平滑化するためにループフィルタ15,25を用いているが、この限りではなく、信号を平滑化することができる手段であればどのようなものであってもよい。
また、上記実施形態では、位相同期回路10を有する駆動制御装置6によって、回転検査装置1内のモータ2を駆動するようにしているが、この限りではなく、回転検査装置以外の装置に組み込まれたスピンドルモータを駆動するための駆動制御装置に、上記位相同期回路10を適用してもよい。具体的には、加工機や糸等の巻取り装置など、スピンドルモータを周速一定制御に用いる場合に上記位相同期回路10を適用してもよい。
ここで、例えば、従来の巻取り装置では、回転体の加減速時と該回転体が所定の回転速度に到達した後とで速度制御を切り換えるとともに、該所定の回転速度到達後の場合には巻取り部分の径に応じて回転速度を変化させる線速度一定制御を行うようにしている(例えば特開昭63−101279号公報)。しかしながら、このような制御の切り換えは、制御装置の構成や制御が複雑になるため、あまり好ましくない。しかも、上述の線速度一定制御では、巻取り部分の径の変化に対して回転速度の変動がPLL制御に比べて大きくなるため、回転速度の精度があまり良くない。また、上記巻取り装置に一重PLL制御を適用することも考えられるが、既述のとおり、一重PLLの構成制御では、入力信号の周波数が変化する場合の回転体の速度の追従性があまり良くない。
これに対し、巻取り装置に上記位相同期回路10を適用することにより、巻取り部分の径の変化に対して回転体の速度を精度良く追従させることができる。すなわち、巻取り部分の径の変化が急で且つ大きいときや回転体の加減速時など、モータに対して入力信号の周波数が大きく変化する場合でも、上記位相同期回路10によるPLL制御によって入力信号の周波数変化に回転体の速度を精度良く追従させることができる。したがって、巻取り装置において、巻き崩れることなく回転体上に糸などを短時間で精度良く巻き取ることができる。しかも、回転体の加減速時と所定の回転速度到達後とで制御を切り換える必要もなくなるため、モータの制御装置の構成や制御を単純化することができる。
なお、上述のような作用効果は、巻取り装置の場合だけでなく、加工機に組み込まれるスピンドルモータなどに上記位相同期回路10を適用した場合にも同様に得られる。すなわち、ワークに対して周速一定制御を行う場合に、上記位相同期回路10によるPLL制御を用いることで、入力信号の周波数の変化(ワークの径の変化)に対して回転体の速度を精度良く追従させることができ、加工時間の短縮や加工精度の向上を図れる。しかも、回転体の加減速時と所定回転速度到達後とで制御を切り換える必要もないため、制御装置の構成や制御の簡略化を図れる。
以上説明したように、本発明は、モータを駆動制御する際に用いられる位相同期回路に特に有用である。
1 回転検査装置
2 モータ(スピンドルモータ)
3 被検査体
4 検出機構
6 駆動制御装置
10 位相同期回路(モータ用位相同期回路)
11 第1PLL(第1フィードバックループ)
12 発振器(発振部)
13、23 分周器
14 第1位相比較回路(第1位相比較部)
14a 減算器
14b 変換部
15 ループフィルタ(第1平滑部)
21 第2PLL(第2フィードバックループ)
22 モータ部
24 第2位相比較回路(第2位相比較部)
25 ループフィルタ(第2平滑部)
26 加算器(加算部)
101、110 位相同期回路
102、113、123 発振部
103、112、122 位相比較部
104、125 ループフィルタ
105、114、124 分周器
111 第1PLL
121 第2PLL
126 加算器
具体的には、モータ用位相同期回路であって、第1フィードバックループと、第2フィードバックループとを備え、上記第1フィードバックループは、入力される電圧に応じた周波数の信号を生成して出力する発振器と、上記発振器から出力された信号と入力信号との間の位相差に応じた第1位相差信号を出力する第1位相比較部と、上記第1位相差信号を平滑化して上記発振部に上記電圧として出力する第1平滑部とを有し、上記第2フィードバックループは、モータの回転速度に応じた周波数の信号と上記入力信号との間の位相差に応じた第2位相差信号を出力する第2位相比較部と、上記第1位相差信号と上記第2位相差信号とを加算して出力する加算部と、上記加算部の出力を平滑化して上記モータに出力する第2平滑部とを有する。
上述の構成において、上記第1フィードバックループを複数備えてもよい。入力信号の周波数変化に対して、モータを位相偏差がほとんどゼロの状態で駆動制御することができる
スピンドルモータとして、上記モータ用位相同期回路の上記第2平滑部の出力に応じて駆動される回転軸と、上記回転軸の回転に応じて、上記モータの回転速度に応じた周波数の信号を生成するロータリエンコーダとを備えてもよい。
被検査体を回転させて検査する検査装置として、上記スピンドルモータと、上記回転軸と接続され、上記被検査体を回転させるテーブルとを備えてもよい。このように、被検査体を回転させて該被検査体の振れや汚れなどを検出するための回転検査装置に上記スピンドルモータを用いることにより、モータの回転数が一定回転数に到達するまでの時間を短縮することができ、検査時間の縮減が可能になる。
具体的には、モータ用位相同期回路であって、それぞれ指令信号としての入力信号を受信する第1フィードバックループと第2フィードバックループとを備え、上記第1フィードバックループは、入力電圧に応じた周波数の信号を生成して出力する発振器と、上記発振器から出力された信号と上記入力信号との間の位相差に応じた第1位相差信号を出力する第1位相比較部と、上記第1位相差信号を平滑化して上記発振部への入力電圧として出力する第1平滑部とを有し、上記第2フィードバックループは、入力電圧に応じて回転するモータの回転信号と上記入力信号との間の位相差に応じた第2位相差信号を出力する第2位相比較部と、上記第1位相差信号と上記第2位相差信号とを、平滑部を通さずに加算し、その加算結果を出力する加算部と、上記加算部の出力を平滑化して上記モータへの入力電圧として出力する第2平滑部とを有する。
スピンドルモータとして、上記モータ用位相同期回路の上記第2平滑部の出力に応じて駆動される回転軸と、上記回転軸の回転に応じて、上記モータの回転信号を生成するロータリエンコーダとを備えてもよい。

Claims (4)

  1. 入力に応じて発振信号を出力する発振部と、該発振信号と入力信号との位相差を検出して対応する信号を該発振部へ出力する第1位相比較部とを有する少なくとも一つの第1フィードバックループと、
    入力に応じて回転制御され且つ回転子の回転位置を信号出力するモータ部と、該モータ部からの出力信号と入力信号との位相差を検出して対応する信号を該モータ部へ出力する第2位相比較部とを有する第2フィードバックループと、
    上記第1フィードバックループ及び上記第2フィードバックループが上記入力信号の入力側に対して互いに並列に接続されるように、互いの位相比較部の出力同士を加算する加算部と、を備え、
    上記第1フィードバックループの発振部の入力側には、上記第1位相比較部の出力を平滑化するための第1平滑部が、上記第2フィードバックループのモータ部の入力側には、上記加算部の出力を平滑化するための第2平滑部がそれぞれ設けられていることを特徴とするモータ用位相同期回路。
  2. 請求項1に記載のモータ用位相同期回路において、
    上記第1フィードバックループを1つ有する2重PLL回路であることを特徴とするモータ用位相同期回路。
  3. 上記モータ部の一部を構成するとともに、請求項1または2に記載のモータ用位相同期回路を用いて駆動制御されることにより回転体を回転させるスピンドルモータ。
  4. 請求項3に記載のスピンドルモータにおいて、
    上記回転体としての被検査体を回転させて該被検査体の検査を行う回転検査装置に用いられるスピンドルモータ。
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