JPH1155113A - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

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JPH1155113A
JPH1155113A JP9204646A JP20464697A JPH1155113A JP H1155113 A JPH1155113 A JP H1155113A JP 9204646 A JP9204646 A JP 9204646A JP 20464697 A JP20464697 A JP 20464697A JP H1155113 A JPH1155113 A JP H1155113A
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JP
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phase
locked loop
signal
output signal
voltage
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JP9204646A
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Keiji Kishine
桂路 岸根
Haruhiko Ichino
晴彦 市野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広いキャプチャレンジと、ジッタトランスフ
ァ特性の低カットオフ周波数および低rmsジッタを実
現する。 【解決手段】 入力信号と電圧制御発振器の出力信号を
位相比較し、その位相比較信号の直流成分を抽出して電
圧制御発振器にフィードバックする第1のPLLと、同
様の構成の第2のPLLとを備え、第2のPLLの位相
比較信号の直流成分を帯域制限し、第1のPLLの位相
比較信号の直流成分に加算して第1のPLLの電圧制御
発振器に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号のクロッ
ク周波数に同期した出力信号を得る位相同期ループ回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の位相同期ループ回路の構
成を示す。本構成は、ランダムなNRZ入力信号のクロ
ック周波数に同期した信号抽出を行うために、周波数引
き込みおよび位相引き込み対応の2つの位相同期ループ
(以下「PLL」という)から構成されたものである。
【0003】図において、第1のPLLは、位相比較器
61−1、微分回路62、乗算器63、ローパスフィル
タ(LPF)64、電圧制御発振器(VCO)65、90
度遅延回路66により構成される。第2のPLLは、位
相比較器61−2、乗算器63、ローパスフィルタ(L
PF)64、電圧制御発振器(VCO)65により構成
される。VCO65の出力信号を90度遅延回路66で90
度遅延させた信号、およびVCO65の出力信号は、そ
れぞれ位相比較器61−1,61−2で入力信号と位相
比較される。それぞれの位相比較信号は乗算器63で乗
算され、LPF64を介してVCO65にフィードバッ
クされる。これにより、VCO65の出力信号は入力信
号のクロック周波数および位相に引き込まれ、入力信号
のクロック周波数に同期した出力信号が得られる。
【0004】この各PLLが2次系ループの場合、VC
O65とLPF64との間の90度遅延回路66、位相比
較器61−1,61−2、乗算器63を1ブロックと
し、このブロックの変換利得をKpc[V/rad] 、VCO6
5の変換利得をKvco [rad/s・1/V]とすると、このPL
LのロックレンジωL は、近似的に と表される。ただし、F(s) はループフィルタ伝達関
数、K=Kpc×Kvco はループ利得である。また、s=
i×ω(iは虚数単位、ωはVCO発振周波数)であ
る。
【0005】キャプチャレンジωcap は、ループフィル
タがラグフィルタの場合に近似的に
【0006】
【数1】
【0007】と表される。ただし、ωc =1/τ(τは
LPFの時定数)である。ここで、LPFの時定数τは
PLLのフィルタ帯域幅に反比例し、ロックレンジωL
は、(1) 式よりループ利得Kに比例する。したがって、
(2) 式よりキャプチャレンジωcap は、フィルタ帯域幅
およびループ利得Kに関する増加関数となり、フィルタ
帯域幅およびループ利得Kが大きいほどキャプチャレン
ジωcap は大きくなる。
【0008】さらに、入力信号に重畳された雑音をPL
Lがジッタとして出力するものとすると、rms値で表
されたジッタσ[rad] は、ループフィルタがラグフィル
タの場合に、
【0009】
【数2】
【0010】と表される。ただし、H(s) はループ伝達
関数、N0 は入力信号雑音のパワースペクトル密度、A
は入力信号振幅、ωn は自然角周波数、ξはダンピング
係数である。したがって、(3) 式よりジッタσは、ルー
プ利得Kの増加関数となる。また、ジッタトランスファ
特性のカットオフ周波数は、フィルタ帯域幅およびルー
プ利得Kの増加関数となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、PL
Lのキャプチャレンジはフィルタ帯域幅およびループ利
得が大きいほど増加し、ジッタトランスファ特性のカッ
トオフ周波数はフィルタ帯域幅およびループ利得が小さ
いほど低くなる。また、rmsジッタもループ利得が小
さいほど小さくなる。
【0012】したがって、ジッタトランスファ特性のカ
ットオフ周波数の低下およびrmsジッタの低減と、キ
ャプチャレンジの拡大は、トレードオフ関係にあるとい
える。すなわち、動作マージンとして要求されるキャプ
チャレンジの大きさが決定されたとき、フィルタ帯域幅
およびループ利得が決定され、さらにキャプチャレンジ
とトレードオフの関係にあるジッタトランスファ特性の
カットオフ周波数およびrmsジッタの値がほぼ決定さ
れる。
【0013】例えば、モノリシックPLLを長距離光通
信の 2.4Gbit/s 中継器用部品として用いる場合には、
電源変動、温度変動、プロセスのばらつきによるモノリ
シックVCOの自走発振周波数の変化から、要求される
キャプチャレンジは20MHz程度である。PLLでは、ロ
ックレンジはキャプチャレンジより常に大きいので、少
なくとも20MHz必要であり、これより (1)式を用いてル
ープ利得の最小値が決定される。そのキャプチャレンジ
をPLLが満足するようにループ利得およびフィルタ帯
域幅を設定した場合には、ループ利得は9×107 、フィ
ルタ帯域幅は20MHz程度が必要になる。この結果、ジッ
タトランスファ特性のカットオフ周波数は10MHz程度と
なり、規格値(3MHz程度)を満たすことができなくな
る。
【0014】本発明は、ジッタトランスファ特性のカッ
トオフ周波数およびrmsジッタとキャプチャレンジが
トレードオフ関係にある位相同期ループ回路の問題点を
解決し、広いキャプチャレンジと、ジッタトランスファ
特性の低カットオフ周波数および低rmsジッタを実現
する位相同期ループ回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の位相同期ループ
回路は、入力信号と電圧制御発振器の出力信号を位相比
較し、その位相比較信号の直流成分を抽出して電圧制御
発振器にフィードバックする第1のPLLと、同様の構
成の第2のPLLとを備え、第2のPLLの位相比較信
号の直流成分を帯域制限し、第1のPLLの位相比較信
号の直流成分に加算して第1のPLLの電圧制御発振器
に入力する構成である(請求項1)。すなわち、第1の
PLLは、第2のPLLからの直流電圧で周波数引き込
みを行い、その後第1のPLL内で位相引き込みを行
う。
【0016】また、本発明の位相同期ループ回路は、入
力信号がNRZデータ信号の場合に、上記の各PLLに
サンプルホールド機能を付加し、等価的にQ値を大きく
して同符号連続耐性を大きくすることにより、入力信号
のクロック周波数に同期した信号とリタイミングされた
データを出力する(請求項2)。
【0017】ここで、第1のPLLは、ループ利得K1
およびフィルタ帯域幅B1を要求されるキャプチャレン
ジから規定される値より小さく設定し、ジッタトランス
ファ特性のカットオフ周波数およびrmsジッタを低減
する。一方、第2のPLLは、動作マージンから要求さ
れるキャプチャレンジを実現するのに必要なループ利得
K2(>K1)およびフィルタ帯域幅B2(>B1)を
設定する(請求項3)。
【0018】この第2のPLLは、入力信号周波数と電
圧制御発振器の発振周波数の差をカバーできるキャプチ
ャレンジを有し、まず入力信号の周波数引き込みを行
う。この際、第2のPLL内の電圧制御発振器に入力さ
れる直流電圧は、第1のPLLが周波数引き込みを行う
ために第1のPLL内の電圧制御発振器に必要な制御電
圧と同じ値である。第1のPLL単独では低ループ利
得、狭フィルタ帯域幅のためにその直流電圧は発生でき
ない。そこで、第2のPLLの電圧制御発振器の制御電
圧の高周波成分を帯域制限用ローパスフィルタで十分に
除去し、第1のPLLの電圧制御発振器の制御電圧に加
算することにより、第1のPLLの周波数引き込みを第
2のPLLからの直流電圧により行う。第1のPLLで
は、このようにして周波数引き込みが完了した後に、そ
のループ内で位相引き込みを行い、引き込み動作を完了
する。これにより、広いキャプチャレンジを有しなが
ら、低カットオフ周波数および低rmsジッタを実現す
ることができる。
【0019】また、各PLL内の位相比較信号からVC
Oまでの間に利得調整アンプを挿入することにより、ル
ープ利得を外部から容易に調整することができる(請求
項4,5)。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態:請求項1,3)図1は、本発明の位
相同期ループ回路の第1の実施形態を示す。
【0021】本実施形態の位相同期ループ回路は、第1
のPLL10、第2のPLL20、帯域制限用のローパ
スフィルタ(LPF)31および加算回路32により構
成される。第1のPLL10は、位相比較器11、ロー
パスフィルタ(LPF)12、電圧制御発振器(VC
O)13によりループを構成し、LPF12とVCO1
3との間に加算回路32が挿入される。第2のPLL2
0は、位相比較器21、ローパスフィルタ(LPF)2
2、電圧制御発振器(VCO)23によりループを構成
し、LPF22の出力信号がLPF31を介して加算回
路32に入力される。なお、VCO13とVCO23は
同一の構成および同一の性能を有する。
【0022】第1のPLL10では、入力信号とVCO
13の出力信号が位相比較器11で位相比較され、その
位相比較信号の直流成分がLPF12で抽出され、VC
O13にフィードバックされる。一方、第2のPLL2
0では、入力信号とVCO23の出力信号が位相比較器
21で位相比較され、その位相比較信号の直流成分がL
PF22で抽出され、VCO23にフィードバックされ
る。また、LPF22の出力は、LPF31でさらに高
周波成分が除去され、第1のPLL10のLPF12の
出力信号と加算回路32で加算され、VCO13にフィ
ードバックされる。これにより、VCO13から入力信
号のクロック周波数に同期した出力信号が得られる。
【0023】ここで、第1のPLL10のループ利得K
1およびフィルタ帯域幅B1は、要求されるキャプチャ
レンジから規定される値より小さい値とし、ジッタトラ
ンスファ特性のカットオフ周波数およびrmsジッタが
規格値を満足するように設定する。一方、第2のPLL
20のループ利得K2およびフィルタ帯域幅B2は、要
求されるキャプチャレンジから規定される値またはそれ
より大きい値に設定する(K1<K2、B1<B2)。
第2のPLL20の周波数引き込み完了後の直流電圧か
らさらに高周波成分を除去し、第1のPLL10のLP
F12の出力と加算してVCO13に入力する。このと
き、帯域制限用のLPF31は、加算回路32で加算後
の直流電圧が第1のPLL10のジッタトランスファ特
性のカットオフ周波数およびrmsジッタの値を満たす
ように、高周波成分を十分に除去できるように設定す
る。
【0024】この構成により、キャプチャレンジは第2
のPLL20のキャプチャレンジで決まり、ジッタトラ
ンスファ特性のカットオフ周波数およびrmsジッタの
値は、第1のPLL10のジッタトランスファ特性およ
びLPF12,31の帯域特性で決まる。すなわち、キ
ャプチャレンジと、ジッタトランスファ特性のカットオ
フ周波数およびrmsジッタは、トレードオフ関係がな
くなり、広いキャプチャレンジを有しながら、入力信号
のクロック周波数に同期した低カットオフ周波数および
低rmsジッタの信号を出力することができる。
【0025】(第2の実施形態:請求項1,3,4)図
2は、本発明の位相同期ループ回路の第2の実施形態を
示す。本実施形態の特徴は、図1に示す第1の実施形態
の構成において、第1のPLL10内のLPF12の出
力を利得制御アンプ(GCA)14を介してVCO13
にフィードバックし、第2のPLL20内のLPF22
の出力を利得制御アンプ(GCA)24を介してVCO
23にフィードバックする構成にある。これにより、第
1のPLL10および第2のPLL20のループ利得を
外部から調整することができる。なお、GCA14,2
4は、それぞれ位相比較器11,21とLPF12,2
2との間に挿入してもよい。
【0026】(第3の実施形態:請求項2,3)図3
は、本発明の位相同期ループ回路の第3の実施形態を示
す。本実施形態の特徴は、第1の実施形態の第1のPL
L10および第2のPLL20にサンプルホールド機能
を付加し、入力信号がNRZデータ信号の場合に、クロ
ック抽出とデータ識別を行うところにある(参考文献:
N.Ishihara et al.,"A Monolithic 156Mb/s Clock and
Data Recovery PLL Circuit using of theSample-and-H
old Technique", IEEE J.SC vol.29, no.12, pp.1566-1
571, 1994)。
【0027】入力信号は、第1のPLL10のVCO1
3の出力信号をクロック信号とするDフリップフロップ
(DFF)15および90度遅延回路16に入力され、D
FF15の出力信号と90度遅延回路16の出力信号が位
相比較器11で位相比較される。また、DFF15の出
力信号は、VCO13の出力信号をクロック信号とする
Dラッチ回路17に入力され、Dラッチ回路17の出力
信号と入力信号が排他的論理和回路(EXOR)18で
比較される。一方、位相比較器11の位相比較信号は、
EXOR18の出力信号を入力制御信号とするサンプル
ホールド回路19に入力され、その出力信号はLPF1
2で直流成分が抽出され、VCO13にフィードバック
される。
【0028】また、入力信号は、第1のPLL10と同
様の構成の第2のPLL20に入力され、同様の処理が
行われる。さらに、第2のPLL20のLPF22の出
力信号は、帯域制限用のLPF31を介して加算回路3
2に入力され、第1のPLL10のLPF12の出力信
号と加算してVCO13に入力される。
【0029】このような構成により、入力信号(NRZ
データ信号)のクロック周波数に同期した信号を第1の
PLL10のVCO13の出力信号として取り出すこと
ができ、さらにDラッチ回路17からリタイミングされ
たデータ信号を取り出すことができる。
【0030】本実施形態の構成においても、第1のPL
L10および第2のPLL20のループ利得およびフィ
ルタ帯域幅は、第1の実施形態と同様に設定される。こ
れにより、キャプチャレンジは第2のPLL20のキャ
プチャレンジで決まり、ジッタトランスファ特性のカッ
トオフ周波数およびrmsジッタの値は、第1のPLL
10のジッタトランスファ特性およびLPF12,31
の帯域特性で決まる。すなわち、キャプチャレンジと、
ジッタトランスファ特性のカットオフ周波数およびrm
sジッタは、トレードオフ関係がなくなり、広いキャプ
チャレンジを有しながら、入力信号のクロック周波数に
同期した低カットオフ周波数および低rmsジッタのク
ロック信号と、そのクロック信号でリタイミングされた
低rmsジッタのデータ信号を出力することができる。
【0031】(第4の実施形態:請求項2,3,5)図
4は、本発明の位相同期ループ回路の第4の実施形態を
示す。本実施形態の特徴は、図3に示す第3の実施形態
の構成において、第1のPLL10内のLPF12の出
力を利得制御アンプ(GCA)14を介してVCO13
にフィードバックし、第2のPLL20内のLPF22
の出力を利得制御アンプ(GCA)24を介してVCO
23にフィードバックする構成にある。これにより、第
1のPLL10および第2のPLL20のループ利得を
外部から調整することができる。なお、GCA14,2
4は、それぞれ位相比較器11,21とサンプルホール
ド回路19,29との間、またはサンプルホールド回路
19,29とLPF12,22との間のいずれに挿入し
てもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相同期
ループ回路は、ループ利得およびフィルタ帯域幅が独立
に設定された第1のPLLおよび第2のPLLを組み合
わせることにより、広いキャプチャレンジ(広い動作マ
ージン)を有しながら、ジッタトランスファ特性の低カ
ットオフ周波数および低rmsジッタを実現することが
できる。
【0033】図6は、第1の実施形態の引き込み動作
(VCO13,23の発振周波数の時間変化)のシミュ
レーション結果を示す。入力信号周波数は0〜50nsで
0Hz、50ns〜 600nsで 2.4GHz、 600ns〜1μs
で2.41GHzであり、VCO13,23の自走発振周波数
は2.35GHzである。
【0034】ここで、第1のPLL10のループ利得
は、第2のPLL20の1/10に設定してあり、第2の
PLL20単独での引き込み動作は可能であるが、第1
のPLL10単体では引き込み動作は不可能である。図
6では、第2のPLL20のVCO23の発振周波数は
350nsで 2.4GHzになって引き込み動作が完了し、第
1のPLL10は第2のPLL20からの直流信号を加
算してVCO13に入力することにより、 550ns時に
引き込み動作が完了する。このように、独立した2つの
PLLを用いることにより、キャプチャレンジを拡大す
ることができる。他の実施形態の引き込み動作も同様で
ある。
【0035】図7は、第1の実施形態のジッタトランス
ファ特性の計算結果を示す。従来回路(VCO変換利得
1GHz/V、発振可能範囲2.35GHz〜2.45GHz)は、キャ
プチャレンジ22.5MHzの場合の特性を示す。そのときの
ループ利得KLは90M[1/s] 、フィルタ帯域幅BLは20
MHz以上に設定されるが、ジッタトランスファ特性の規
格値を上回ってしまう。これに対して、本実施形態の第
1のPLL10はループ利得K1=10M[1/s] 、フィル
タ帯域幅B1=10MHzに設定する。また、第2のPLL
20はループ利得K2は、動作マージンより要求される
キャプチャレンジが20MHz以上を確保できる値として90
M[1/s] する。このように、2つのPLLのループ利得
を独立に設定することにより、動作マージンを保証する
キャプチャレンジを確保し、かつジッタトランスファ特
性を満足する位相同期ループ回路が実現される。他の実
施形態においても、ジッタトランスファ特性およびキャ
プチャレンジは同様であり、独立に設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相同期ループ回路の第1の実施形態
を示すブロック図。
【図2】本発明の位相同期ループ回路の第2の実施形態
を示すブロック図。
【図3】本発明の位相同期ループ回路の第3の実施形態
を示すブロック図。
【図4】本発明の位相同期ループ回路の第4の実施形態
を示すブロック図。
【図5】従来の位相同期ループ回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図6】第1の実施形態の引き込み動作のシミュレーシ
ョン結果を示す図。
【図7】第1の実施形態のジッタトランスファ特性の計
算結果を示す図。
【符号の説明】
10 第1の位相同期ループ(PLL) 20 第2の位相同期ループ(PLL) 11,21 位相比較器 12,22 ローパスフィルタ(LPF) 13,23 電圧制御発振器(VCO) 14,24 利得制御アンプ(GCA) 15,25 Dフリップフロップ(DFF) 16,26 90度遅延回路 17,27 Dラッチ回路 18,28 排他的論理和回路(EXOR) 19,29 サンプルホールド回路 31 帯域制限用ローパスフィルタ(LPF) 32 加算回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器と、入力信号と前記電圧
    制御発振器の出力信号を位相比較する位相比較器と、そ
    の位相比較信号の直流成分を抽出して前記電圧制御発振
    器にフィードバックするローパスフィルタとにより構成
    される第1の位相同期ループと、 前記第1の位相同期ループと同様の構成の第2の位相同
    期ループと、 前記第2の位相同期ループのローパスフィルタの出力信
    号の帯域を制限する帯域制限用ローパスフィルタと、 前記帯域制限用ローパスフィルタの出力信号と、前記第
    1の位相同期ループのローパスフィルタの出力信号とを
    加算し、その加算信号を前記第1の位相同期ループの電
    圧制御発振器に制御電圧として入力する加算回路とを備
    え、前記第1の位相同期ループの電圧制御発振器の出力
    信号を前記入力信号のクロック周波数に同期した信号と
    して出力する構成であることを特徴とする位相同期ルー
    プ回路。
  2. 【請求項2】 電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器
    の出力信号をクロック信号として入力信号を識別するD
    フリップフロップと、前記入力信号に90度遅延を与える
    90度遅延回路と、前記Dフリップフロップの出力信号と
    前記90度遅延回路の出力信号を位相比較する位相比較器
    と、前記Dフリップフロップの出力信号を前記電圧制御
    発振器の出力信号をクロック信号としてラッチするDラ
    ッチ回路と、前記Dラッチ回路の出力信号と前記入力信
    号を比較する排他的論理和回路と、前記排他的論理和回
    路の出力信号を制御信号として前記位相比較器から出力
    される位相比較信号をサンプリングするサンプルホール
    ド回路と、その出力信号の直流成分を抽出して前記電圧
    制御発振器にフィードバックするローパスフィルタとに
    より構成される第1の位相同期ループと、 前記第1の位相同期ループと同様の構成の第2の位相同
    期ループと、 前記第2の位相同期ループのローパスフィルタの出力信
    号の帯域を制限する帯域制限用ローパスフィルタと、 前記帯域制限用ローパスフィルタの出力信号と、前記第
    1の位相同期ループのローパスフィルタの出力信号とを
    加算し、その加算信号を前記第1の位相同期ループの電
    圧制御発振器に制御電圧として入力する加算回路とを備
    え、前記第1の位相同期ループの電圧制御発振器の出力
    信号を前記入力信号のクロック周波数に同期した信号と
    して出力し、前記Dラッチ回路からリタイミングされた
    データ信号を出力する構成であることを特徴とする位相
    同期ループ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の位相同
    期ループ回路において、 第1の位相同期ループのループ利得K1およびフィルタ
    帯域幅B1は、要求されるキャプチャレンジから規定さ
    れる値より小さく設定し、第2の位相同期ループのルー
    プ利得K2およびフィルタ帯域幅B2は、要求されるキ
    ャプチャレンジから規定される値またはその値より大き
    く設定する構成であることを特徴とする位相同期ループ
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の位相同期ループ回路に
    おいて、 第1の位相同期ループおよび第2の位相同期ループ内の
    位相比較器とローパスフィルタとの間に、それぞれルー
    プ利得を調整する利得調整アンプを挿入した構成である
    ことを特徴とする位相同期ループ回路。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の位相同期ループ回路に
    おいて、 第1の位相同期ループおよび第2の位相同期ループ内の
    位相比較器とサンプルホールド回路との間に、それぞれ
    ループ利得を調整する利得調整アンプを挿入した構成で
    あることを特徴とする位相同期ループ回路。
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