JP2011008695A - サービス提供システムおよびサービス提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信相手との関係が一時的な場合に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することを課題とする。
【解決手段】セッション管理サーバは、SIPフォンにて通話中の利用者が利用する情報表示端末から、サービスに関連するデータの受け渡しを要求する受け渡し要求を受け付けると、当該受け渡し要求の要求元の情報表示端末が、SIPによって通信を確立したSIPフォンと組で利用される情報表示端末であるか否かを判定する。そして、セッション管理サーバは、SIPによって通信を確立したSIPフォンと組で利用される端末であると判定すると、受け渡し要求に従ってデータの受け渡しを制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、サービス提供システムおよびサービス提供方法に関する。
従来、IP(Internet Protocol)で制御されるネットワークに接続する端末に提供されるサービスとして、いわゆるWebサービスがある。ここで、Webサービスとは、一般に、WWW(World Wide Web)関連技術を適用することで、アプリケーションの機能をネットワーク経由で実現するサービスのことをいう。例えば、インターネットに接続する端末は、Webサービスの一つであるIM(Instant Messaging)サービスの提供を受け、インターネットに接続する他の端末との間で、チャットや画像データの共有を実現する。
また、例えば特許文献1には、会員(コミュニティ)管理を一元化することで、新しいサービスを利用する際の会員登録を不要とする技術が開示されている。また、例えば特許文献2には、一般的なブラウザを用いてアプリケーション共有を行う技術が開示されている。
特開2005−228122号公報 特開2003−044429号公報
ところで、上記した従来の技術では、通信相手との関係が一時的な場合(アドホックに変化する関係の場合)に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することができないという課題があった。
そこで、本発明は、上記した従来の技術の課題を解決するためになされたものであり、通信相手との関係が一時的な場合(アドホックに変化する関係の場合)に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することが可能なサービス提供システムおよびサービス提供方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、ネットワークに接続される複数の端末に当該ネットワーク上のサービスを提供するサービス提供装置が、当該サービスを制御するサービス提供システムであって、前記サービス提供装置は、前記サービスを利用することを要求する利用要求を前記複数の端末の内のいずれか一つの端末から受け付けた際に、当該端末と組で利用され第1の通信を確立する第1通信端末と、他の第1通信端末との間で確立された第1の通信を一意に識別する第1通信情報を取得する第1通信情報取得手段と、前記利用要求を送信した前記端末が当該サービス提供装置との間で前記サービスを利用する際に行う第2の通信を一意に識別する第2通信情報を、前記第1通信情報取得手段によって取得された第1通信情報に対応づけて第2通信情報記憶手段に格納する第2通信情報格納手段と、前記第2通信情報記憶手段に格納されている複数の第1通信情報の内、いずれか二つの第1通信情報各々が同一の第1の通信として確立されたものであることを示す場合に、当該第1通信情報各々に対応づけて前記第2通信情報記憶手段に格納されている第2通信情報各々を用いて提供されるサービスを、互いに関連づけて制御するサービス提供制御手段と、前記サービス提供制御手段によってサービスが提供される複数の端末の内のいずれか一つの端末から前記複数の端末のいずれとも異なる他の端末への接続要求を受信した場合に、当該接続要求を送信した端末と組で利用される第1通信端末が利用する第1通信情報を用いて、前記サービス提供される複数の端末各々と組で利用される第1通信端末各々と、前記他の端末と組で利用される他の第1通信端末とを接続する通信接続手段と、前記通信接続手段によって第1通信端末各々が接続されると、前記第1通信端末各々が利用する第1通信情報に対応付けて前記第2通信情報記憶手段に記憶される第2通信情報を、前記他の通信端末と組で利用される前記接続要求先の他の端末に対して割り与える第2通信情報割り与え手段と、を備えたことを特徴とする。
通信相手との関係が一時的な場合(アドホックに変化する関係の場合)に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することが可能になる。
図1は、実施例1に係るサービス提供システムの全体構成を示す図である。 図2は、セッション管理サーバの構成を示すブロック図である。 図3は、ユーザ契約サービス管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図4は、契約サービス情報テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図5は、制御用セッション管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図6は、発着間紐付けIDテーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図7は、会議室サービステーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図8は、会議室対応管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図9は、データテーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図10は、サービス提供サーバの構成を示すブロック図である。 図11は、Webセッション情報管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図12は、データテーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図13は、HGWの構成を示すブロック図である。 図14は、ブラウザセッション情報管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図15は、会議室サーバの構成を示すブロック図である。 図16は、会議室管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図17は、会議用セッション情報管理テーブルに記憶される情報の例を示す図である。 図18は、SIPフォンの構成を示すブロック図である。 図19は、情報表示端末の構成を示すブロック図である。 図20は、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の流れをシーケンス図(その1)である。 図21は、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の流れをシーケンス図(その2)である。 図22は、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の流れをシーケンス図(その3)である。 図23は、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の流れをシーケンス図(その4)である。 図24は、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の流れをシーケンス図(その5)である。 図25は、実施例2に係るサービス提供システムによる処理の流れをシーケンス図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るサービス提供システムおよびサービス提供方法の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、実施例で用いる主要な用語、実施例1に係るサービス提供システムの概要、実施例1に係るサービス提供システムの構成、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
[用語の説明]
最初に、以下の実施例で用いる主要な用語を説明する。「サービス」とは、いわゆるWebサービス(WWW関連技術を適用することで、アプリケーションの機能をネットワーク経由で実現するサービス)のことである。インターネットなどIPによって制御されるネットワークにおいて、「サービス提供サーバ」がサービスを制御し、ネットワークに接続する「端末」が「サービス」の提供を受けるという関係にある。
ところで、「サービス提供サーバ」は、端末各々の関係や端末とサービス提供サーバとの関係、もしくは端末を利用する利用者同士の関係などに基づいて、サービスを制御する。具体的に例を挙げて説明すると、例えば、IMサービスにおいて、端末Aを利用する利用者と端末Bを利用する利用者とがファイル共有を実現する場合を想定する。端末Bが、「サービス提供サーバ」にアクセスしている際に、端末Aが、「サービス提供サーバ」にファイルをアップロードしたとする。このような場合、「サービス提供サーバ」は、端末Aの利用者と端末Bの利用者との関係に基づいて、端末Bにファイルを送信する。すなわち、「サービス提供サーバ」は、例えば、端末Aの利用者から利用者IDやパスワードの入力を受け付け、端末Bの利用者から利用者IDやパスワードの入力を受け付けることで、端末Aの利用者と端末Bの利用者とを特定する。そして、「サービス提供サーバ」は、特定した端末Aの利用者と端末Bの利用者との関係が、ファイル共有を互いに認めている関係であれば、当該関係に基づいて、端末Bにファイルを送信するよう、サービスを制御するのである。
また、例えば、SNS(Social Networking Service)において、サイトの運営者である端末Aの利用者が端末Bの利用者にサイトを閲覧させる場合を想定する。このような場合、「サービス提供サーバ」は、端末Aの利用者と端末Bの利用者との関係に基づいて、端末Bの利用者によるサイトの閲覧を制御する。すなわち、「サービス提供サーバ」は、特定した端末Aの利用者と特定した端末Bの利用者との関係が、端末Aの利用者によって端末Bの利用者によるサイトの閲覧が認められている関係であれば、当該関係に基づいて、端末Bの利用者によるサイトの閲覧を許可するよう、サービスを制御するのである。
また、例えば、音楽情報を提供する「サービス提供サーバ」が、端末Aの利用者に音楽情報のダウンロードを許可する場合を想定する。このような場合、「サービス提供サーバ」は、端末Aの利用者と「サービス提供サーバ」との関係に基づいて、端末Aによるダウンロード通信を制御する。すなわち、「サービス提供サーバ」は、特定した端末Aの利用者と「サービス提供サーバ」との関係が、「サービス提供サーバ」によって端末Aの利用者によるダウンロード通信が認められている関係であれば、当該関係に基づいて、端末Aによるダウンロード通信を許可するよう、サービス提供を制御するのである。
このように、端末各々の関係や端末とサービス提供サーバとの関係、もしくは端末を利用する利用者同士の関係などは、そのサービス内容によって様々な態様があるが、いずれの場合も、「サービス提供サーバ」が、これらの関係に基づいてサービスを制御することに変わりはない。
もっとも、従来のWebサービスは、このような関係が、予め登録されたものであることを前提として提供されてきた。例えば、従来の「サービス提供サーバ」は、利用者同士の関係などを予めバディリストに登録し、登録したバディリストに基づいて、チャットや画像データの共有などのサービスを制御していたのである。これに対し、本発明における「サービス提供サーバ」は、予め登録されたバディリストのような関係のみならず、通信相手との関係が一時的な場合(アドホックに変化する関係の場合)にも、かかる一時的な通信関係に基づいて、チャットや画像データの共有などのサービスを制御するものである。
[実施例1に係るサービス提供システムの全体構成]
図1に示すように、このサービス提供システムは、HGW・情報表示端末・SIPフォンなどを有する利用者宅A〜Cと、SIPプロキシと、セッション管理サーバと、サービス提供サーバと、3PCCサーバと、会議室サーバとがネットワークを介して、相互に通信可能に接続されている。
各装置の機能を簡単に説明しておくと、利用者宅のHGWは、他の装置やネットワークとの通信を中継するホームゲートウェイであり、情報表示端末は、Webブラウザなどを用いてネットワーク上のサービスを利用するパーソナルコンピュータなどの装置であり、SIPフォンは、SIPを用いて音声接続を行う装置であり、ハードウエアで実現されていてもよく、パーソナルコンピュータなどに組み込むソフトウエアとして実現されていてもよい。
SIPプロキシは、SIPサーバの役割の一つであり、SIPフォンなどからのリクエストをほかのSIP端末やSIPサーバに転送するサーバである。セッション管理サーバは、後述するcallセッション情報や制御用セッション情報を用いて、利用者宅Aと利用者宅Bと利用者宅Cとの接続を行うサーバである。サービス提供サーバは、上記したように、端末各々の関係や端末とサービス提供サーバとの関係、もしくは端末を利用する利用者同士の関係などに基づいて、サービスを制御する。
3PCCサーバは、端末と端末を、第3の装置から操作し接続する「3rd Party Call Control」を実施するサーバであり、会議室サーバは、2者間音声ブリッジや3者間音声ブリッジなどN者間音声ブリッジを接続制御するサーバである。
このような構成を有するサービス提供システムによれば、通信相手との関係が一時的な場合(アドホックに変化する関係の場合)に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することが可能になる。例えば、SIPフォンという簡単なインターフェースを用いて、一時的な通信関係で複数の利用者宅同士(情報表示端末同士)を接続することができる。
[実施例1に係るサービス提供システムの構成]
次に、図2〜図19を用いて、実施例1に係るサービス提供システムの各装置の構成について説明する。なお、以下では、サービス提供システムの構成については簡単に説明し、各部の処理については後述する処理手順にて詳細に説明することとする。
(セッション管理サーバの構成)
図2は、セッション管理サーバの構成を示すブロック図である。図2に示すように、セッション管理サーバ100は、以下に説明する各部が汎用的なサーバなどに備えられることによって実現され、通信制御I/F部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
通信制御I/F部110は、HTTP通信用の一般的なインターフェースおよびライブラリを備え、情報表示端末20との間で情報を送受信したり、HGW10やサービス提供サーバ200との間で情報を送受信したりするなどする。
記憶部120は、制御部130における各種制御に用いられる情報を記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、ユーザ契約サービス管理テーブル121と契約サービス情報テーブル122と制御用セッション管理テーブル123と発着間紐付けIDテーブル124と会議室サービステーブル125と会議室対応管理テーブル126とデータテーブル127とを有する。
ユーザ契約サービス管理テーブル121は、情報表示端末20(およびSIPフォン30)を利用する利用者(ユーザ)が契約しているサービスを管理するテーブルである。例えば、ユーザ契約サービス管理テーブル121は、図3に示すように、ユーザ特定情報と契約サービスIDとを対応付けて記憶する。ユーザ契約サービス管理テーブル121が記憶するこれらの情報は、実施例1に係るサービス提供システムにおいて、予め登録されるものであり、また、適宜登録されるものである。
ここで、ユーザ特定情報とは、情報表示端末20の利用者を特定するための情報であり、実施例1においては、SIP−URI(Uniform Resource Identifier)を用いている。また、契約サービスID(以下、適宜、サービスIDとも称する)とは、サービスを識別するIDである。このように、ユーザ契約サービス管理テーブル121は、ユーザ特定情報と契約サービスIDとを対応付けて記憶することで、ユーザ特定情報で特定される利用者が、契約サービスIDで識別されるサービスの加入者であることを管理している。
契約サービス情報テーブル122は、契約サービス各々について、各種情報を管理するテーブルである。例えば、契約サービス情報テーブル122は、図4に示すように、契約サービスIDとアクセス先URLとを対応付けて記憶する。ここで、アクセス先URLとは、契約サービスIDで識別されるサービスを提供するサービス提供サーバ200のURLである。契約サービス情報テーブル122が記憶するこれらの情報は、実施例1に係るサービス提供システムにおいて、予め登録されるものであり、また、適宜登録されるものである。
制御用セッション管理テーブル123は、制御用セッション情報(セッション管理サーバ100が情報表示端末20との間で通信を行うために、当該情報表示端末20のWebブラウザに対して付与する情報)を管理するテーブルである。例えば、制御用セッション管理テーブル123は、図5に示すように、制御用セッション情報と、Call−IDと、Fromと、Toと、発着判定フラグと、通話情報(開始時刻〜終了時刻)と、HGWのURLとグループIDとを対応付けて記憶している。
制御用セッション管理テーブル123が記憶するこれらの情報の内、制御用セッション情報は、セッション管理サーバ100が情報表示端末20からサービス開始要求を受け付けた際に払い出したものであり、例えば、セッション管理サーバ100が情報表示端末20との間で通信を行うために、当該情報表示端末20のWebブラウザに対して付与する情報のことであり、情報表示端末20とセッション管理サーバ100との間で確立されたWeb通信を一意に識別する情報である。後述するcallセッション情報収集部131が、情報表示端末20からサービス開始要求を受け付けた際に制御用セッション情報を払い出し、制御用セッション管理テーブル123に格納する。なお、制御用セッション情報としては、情報表示端末20がWeb通信を行う際に利用するブラウザに付与された情報である『セッションID』(CookieのIDなど)を用いる手法などが考えられる。また、制御用セッション情報は、一般的には確立されたセッションごとにユニークに生成される。
また、callセッション情報とは、SIPフォン30間でSIPによって確立されたセッションを一意に識別する情報である。後述するcallセッション情報収集部131が、情報表示端末20からサービス開始要求を受け付けた際に当該情報表示端末20から取得し、制御用セッション管理テーブル123に格納する。なお、callセッション情報としては、SIP通信に含まれる情報である『Call−ID』もしくは『isub』、または、『From』、『To』、『tag』、IPアドレス、もしくは、これらの組合せを用いる手法や、SIP通信に含まれるその他の情報(例えば、『Date』など)を組合せて用いる手法などが考えられ、SIPによって確立された通信を一意に識別することが可能な情報を用いる手法であれば、どのような手法でもよい。また、callセッション情報は、一般的には確立されたセッションごとにユニークに生成される。
また、発着判定フラグとは、SIPフォン30間でSIPによって確立されたセッションについて、SIPフォン30(制御用セッション情報を払い出した情報表示端末20と組で利用されるSIPフォン30)が発側であるのか着側であるのかを判定するフラグである。後述するcallセッション情報収集部131が、情報表示端末20からサービス開始要求を受け付けた際に当該情報表示端末20から取得し、制御用セッション管理テーブル123に格納する。
通話情報とは、callセッション情報によって一意に識別されるセッションの開始時刻と終了時刻とを示す情報である。例えば、後述するcallセッション情報収集部131が、情報表示端末20からサービス開始要求を受け付けた際に、その時刻を開始時刻として制御用セッション管理テーブル123に格納する。なお、後述するcallセッション情報収集部131が、情報表示端末20から開始時刻を取得し、制御用セッション管理テーブル123に格納してもよい。また、例えば、セッション管理サーバ100は、セッションが切断されたことを把握した際などに、その時刻を終了時刻として制御用セッション管理テーブル123に格納する。
HGWのURLとは、情報表示端末20によるHTTP通信を制御するHGW10のURLである。後述するcallセッション情報収集部131が、情報表示端末20からサービス開始要求を受け付けた際に当該情報表示端末20から取得し、制御用セッション管理テーブル123に格納する。また、グループIDは、通話接続(音声ブリッジ)されている端末をグループ化するための情報である。
このように、制御用セッション管理テーブル123は、セッション管理サーバ100が払い出した制御用セッション情報に対応付けて、SIPフォン30(情報表示端末20と組で利用されるSIPフォン30)によって確立されたセッションに関する情報(以下、callセッション情報、発着判定フラグおよび通話情報を「セッションに関する情報」という)等を記憶することで、制御用セッション情報が、どのような情報表示端末20に対して払い出されたものであるか等を管理するものである。なお、図5において、説明の便宜上、制御用セッション情報や『Call−ID』として規則的な数値が例示されているが、一般的には乱数などが格納されることになる。
発着間紐付けIDテーブル124は、発着間紐付けID(SIPによって確立されたセッションを一意に識別するcallセッション情報の仮名としてセッション管理サーバ100が払い出した仮名情報)を管理するテーブルである。例えば、発着間紐付けIDテーブル124は、図6に示すように、制御用セッション情報と、契約サービスIDと、発着間紐付けIDと、仮名IDと、ステータスとを対応付けて記憶している。
発着間紐付けIDテーブル124が記憶するこれらの情報は、セッション管理サーバ100が発着間紐付けIDおよび仮名IDを発行する際などに登録される。ここで、発着間紐付けIDは、サービス提供サーバ200が、通話中の情報表示端末20各々、すなわち、利用者各々がSIPフォン30各々によって通話中である情報表示端末20各々を紐付けるために利用するIDである。後述するように、発着間紐付けIDは、確立されたセッションごと(すなわち、通話ごと)に新しく払い出されるため、サービス提供サーバ200は、セッション単位で(すなわち、通話単位で)情報表示端末20各々を紐付けることができる。
また、仮名IDとは、情報表示端末20と当該情報表示端末20が利用するサービスとの組合せごとに、かつ、確立されたセッションごと(すなわち、通話ごと)にセッション管理サーバ100が発行したものである。例えば、情報表示端末20と当該情報表示端末20が利用するサービスとの組合せを一意に識別する情報であり、サービス提供サーバ200が、2台の情報表示端末20のうちのどちらの情報表示端末20であるかを特定するために利用するIDである。すなわち、サービス提供サーバ200は、発着間紐付けIDを用いることで2台の情報表示端末20を特定し、特定した2台の情報表示端末20に提供するサービスを連携するように制御することまではできるが、発着間紐付けIDだけでは2台の情報表示端末20を区別してサービスを提供することまではできない。この点、仮名IDは、情報表示端末20とサービスとの組合せごとに発行されるため、サービス提供サーバ200は、この仮名IDを用いて2台の情報表示端末20それぞれを区別し、それぞれの情報表示端末20に適応したサービスを提供するように制御することができる。
また、ステータスとは、仮名IDによって識別される利用者が、契約サービスIDによって識別されるサービスを利用中であるか否かの状態を示すものである。
会議室サービステーブル125は、図7に示すように、契約サービスIDに対応つけて、会議室サーバの電話番号を管理するテーブルである。会議室サービステーブル125は、ユーザ契約サービス管理テーブル121が管理する「契約サービスID」に対応付けて「会議室サーバのURL」を記憶しているので、セッション管理サーバ100は、「契約サービスID」をキーに「会議室サーバのURL」を特定して、情報表示端末20各々に通知することができる。会議室サービステーブル125が記憶するこれらの情報は、実施例1に係るサービス提供システムにおいて、予め登録されるものであり、また、適宜登録されるものである。
会議室対応管理テーブル126は、図8に示すように、会議室IDに対応付けて、グループIDを管理するテーブルである。例えば、会議室対応管理テーブル126は、サービス提供サーバ200によって会議室IDが発行されたタイミングで、当該発行された会議室IDと、会議室IDが発行された情報表示端末20の制御用セッション情報をキーにして制御用セッション管理テーブル123から特定できるグループIDとを対応付けて管理する。こうすることにより、どのグループIDの情報表示端末20がどの会議室IDを利用しているかを把握することができる。
データテーブル127は、データ受け渡しの対象となったデータを記憶するテーブルである。例えば、データテーブル127は、図9に示すように、データファイル名とデータとを対応付けて記憶する。データの受け渡しは、必ずしもセッション管理サーバ100が受け渡しの対象となったデータを取得するとは限らないが、セッション管理サーバ100がデータを取得した場合には、セッション管理サーバ100は、取得したデータを適宜データテーブル127に格納すればよい。
制御部130は、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、callセッション情報収集部131と、発着間紐付けID発行部132と、会議室関連制御部133と、受け渡し要求判定部134と、データ受け渡し制御部135とを有する。
callセッション情報収集部131は、サービス開始要求を送信してきた情報表示端末20毎に、当該情報表示端末20と組で利用されるSIPフォン30と他のSIPフォン30との間で確立された通信を識別するcallセッション情報を収集する。
発着間紐付けID発行部132は、callセッション情報収集部131によって収集された複数のcallセッション情報の中から同一の通信を示すcallセッション情報を特定し、特定したcallセッション情報によって識別されるSIPフォン30各々と組で利用される情報表示端末20各々を連携するための発着間紐付けIDを、情報表示端末各々に対して発行する。また、発着間紐付けID発行部132は、仮名IDを発行する。
会議室関連制御部133は、他の情報表示端末と通話接続された情報表示端末から新たな情報表示端末との通話接続要求(3者間セッション連携要求)を受信した場合に、当該接続要求を送信した情報表示端末の仮名IDが自装置が発行した仮名IDであるか否かを判定したり、当該接続要求を送信した情報表示端末(HGW)の通話相手を特定してグループIDを発行したりして、会議室サーバを介して2者間接続や3者間接続を実行し、新たな情報表示端末との通話接続を確立する。
受け渡し要求判定部134は、サービス提供サーバ200からサービスを連携するように提供される情報表示端末20間において、一方の情報表示端末20からデータの受け渡しを要求する受け渡し要求を受け付けると、当該受け渡し要求の要求元の情報表示端末20が、callセッション情報収集部131によって収集されたcallセッション情報によって識別される通信を確立したSIPフォン30と組で利用される情報表示端末20であるか否かを判定する。すなわち、当該受け渡し要求の要求元の情報表示端末20の利用者が、SIPによって通信を確立したSIPフォン30の利用者であるか否かを判定する。例えば、当該利用者が、現に通話中の利用者であるか否かを判定する。
データ受け渡し制御部135は、受け渡し要求判定部134によって、受け渡し要求の要求元の情報表示端末20の利用者が、SIPによって通信を確立したSIPフォン30の利用者であると判定されると、受け渡し要求に従って、受け渡しに用いられるデータをデータの保存元から取得し、取得したデータを用いてデータの受け渡しを制御する。
(サービス提供サーバの構成)
サービス提供サーバ200は、以下に説明する各部が汎用的なサーバなどに備えられることによって実現され、特に本発明に密接に関連するものとしては、図10に示すように、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。
通信部210は、HTTP通信用の一般的なインターフェースおよびライブラリを備え、セッション管理サーバ100との間や、情報表示端末20との間、SIPプロキシとの間などで情報を送受信する。
記憶部220は、制御部230における各種制御に用いられる情報を記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図10に示すように、Webセッション情報管理テーブル221とデータテーブル222とを有する。
Webセッション情報管理テーブル221は、発着間紐付けID(SIPによって確立された通信を一意に識別するcallセッション情報の仮名としてセッション管理サーバ100が発行した仮名情報であり、情報表示端末20各々を連携するための情報)などを管理するテーブルである。例えば、Webセッション情報管理テーブル221は、図11に示すように、Webセッション情報と、発着間紐付けIDと、仮名IDと、発着判定フラグとを対応付けて記憶している。
Webセッション情報管理テーブル221が記憶するこれらの情報の内、Webセッション情報(サービス提供サーバ200が情報表示端末20との間で通信を行うために、当該情報表示端末20のWebブラウザに対して付与する情報)は、サービス提供サーバ200が、情報表示端末20からサービス利用要求を受け付けた際に払い出し、登録するものである。また、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグは、サービス提供サーバ200が、情報表示端末20からサービス利用要求を受け付けた際に登録するものである。
ここで、Webセッション情報は、サービス提供サーバ200が、情報表示端末20を特定するために用いられる。すなわち、サービス提供サーバ200は、情報表示端末20からアクセスを受付けた際に、当該情報表示端末20のWebブラウザに付与されているWebセッション情報を取得し、情報表示端末20を特定する。また、発着間紐付けIDは、サービス提供サーバ200が、通話中の情報表示端末20各々、すなわち、利用者各々がSIPフォン30各々によって通話中である情報表示端末20各々を紐付けるために用いられる。
また、仮名IDは、サービス提供サーバ200が、2台の情報表示端末20のうちのどちらの情報表示端末20であるかを特定するために用いられる。すなわち、サービス提供サーバ200は、発着間紐付けIDを用いることで情報表示端末20を特定し、特定した情報表示端末20に提供するサービスを連携するように制御することまではできるが、発着間紐付けIDだけでは複数の情報表示端末20それぞれを区別してサービスを提供することまではできない。この点、仮名IDは、情報表示端末20とサービスとの組合せごとに発行されるため、サービス提供サーバ200は、この仮名IDを用いて情報表示端末20それぞれを区別し、それぞれの情報表示端末20に適応したサービスを提供するように制御することができる。つまり、サービス提供サーバ200は、仮名IDを用いることによって、「通話中の利用者各々のいずれかであること」だけでなく、「いずれの利用者であるか」を特定することはできる。また、発着判定フラグは、サービス提供サーバ200が、情報表示端末20と組で利用されるSIPフォン30が、発側であるのか着側であるのかを判定するために用いられる。
データテーブル222は、データ受け渡しの対象のデータを記憶するテーブルである。例えば、データテーブル222は、図12に示すように、仮名IDとデータとを対応付けて記憶する。すなわち、データテーブル222は、利用者とデータとの対応関係を記憶するため、利用者を特定する仮名IDとデータとを対応づけて記憶する。なお、サービス提供サーバ200は、初めから仮名IDとデータとの対応をデータテーブル222に保存していても良いし、例えば、データダウンロード画面を生成する場合には、通話相手のデータやサービス提供サーバ200に関する情報をダウンロード用のデータとしてSIPフォン30の利用者の仮名IDと対応づけてデータテーブル222に保存し、通話相手のデータやサービス提供サーバ200のデータをダウンロードできるようにしても良い。
図10に戻り、制御部230は、特に本発明に密接に関連するものとしては、図10に示すように、発着間紐付けID収集部231と、サービス提供制御部232と、データ受け渡し部233とを備える。
発着間紐付けID収集部231は、サービスの提供を要求する情報表示端末20毎に、セッション管理サーバ100によって発行された発着間紐付けIDを収集し、Webセッション情報管理テーブル221に格納する。すなわち、発着間紐付けID収集部231は、情報表示端末20からサービス提供の要求を受け付けると、当該情報表示端末20から発着間紐付けIDを収集する。発着間紐付けIDは、上記したように、確立されたセッションごと(すなわち、通話ごと)に新しく払い出されるものであるので、発着間紐付けID収集部231は、個々の情報表示端末20から発着間紐付けIDを収集した結果、2つの情報表示端末20からは同じ発着間紐付けIDを収集することにもなる。また、実施例1における発着間紐付けID収集部231は、情報表示端末20毎に、仮名IDおよび発着判定フラグを収集し、Webセッション情報管理テーブル221に格納する。
サービス提供制御部232は、発着間紐付けID収集部231によって収集された複数の発着間紐付けIDの中からサービスを連携することを示す発着間紐付けIDを特定し、特定した発着間紐付けIDの収集元である情報表示端末20各々に提供するサービスを連携するように、サービス提供を制御する。
データ受け渡し部233は、セッション管理サーバ100による制御に従って、サービスに関連するデータの受け渡しを行う。すなわち、実施例1に係るサービス提供システムにおいて、データの受け渡しは、セッション管理サーバ100において「受け渡し要求の要求元の情報表示端末が、収集したcallセッション情報によって識別される通信を確立したSIPフォンと組で利用される情報表示端末であるか否か」が判定されることによって制御される。言い換えると、セッション管理サーバ100が、どのデータが受け渡しの対象であるのか、どの情報表示端末20に受け渡すべきであるのかといった情報を、サービス提供サーバ200に通知し、サービス提供サーバ200を制御することで、データ受け渡し全体を制御するものであるといえる。データ受け渡し部233は、このようなセッション管理サーバ100からの制御情報を受け取って、データの受け渡しを行う。
なお、ここで、改めて、サービス提供サーバ200によるサービス提供について考える。すなわち、サービス提供サーバ200によるサービス提供が、情報表示端末20間の関係に基づいて制御される点は、予め登録したバディリストに基づいてサービスを制御するような従来のサービス提供サーバと同様であるが、実施例1におけるサービス提供サーバ200が、「情報表示端末20間の関係」をどのように把握しているかを説明する。
つまり、実施例1におけるサービス提供サーバ200は、従来のサービス提供サーバのように、予め記憶部に登録された関係(例えば、バディリストに登録された関係)を「情報表示端末20間の関係」として把握するのではなく、サービス提供制御部232が、発着間紐付けIDを用いて「情報表示端末20間の関係」を把握するのである。言い換えると、サービス提供サーバ200は、SIPによって同一の通信を確立したSIPフォン30間の関係のように、通信相手となる端末との関係が一時的な場合にも、かかる一時的な通信関係に基づいて、情報表示端末20各々において行われるWeb通信を互いに関連づけることで、一時的な通信関係に関連づけたサービス提供を可能としている。
なお、実施例1のように、第1の通信がSIPによって通信を確立する過程の通信である場合には、「情報表示端末20間の関係」がSIPによる認証済みの関係であるという点でも意味がある。すなわち、SIP通信においては、Digest(ダイジェスト)認証などが行われるのが一般的であり、SIPフォン30間でSIPによって通信が確立されたということは、情報表示端末20各々の関係が認証済みであることを示す。
(HGWの構成)
図13に示すHGW10は、以下に説明する各部が汎用的なゲートウェイ装置などに備えられることによって実現され、特に本発明に密接に関連するものとしては、SIP通信部/HTTP通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
SIP通信部/HTTP通信部11は、SIP用およびHTTP通信用の一般的なインターフェースおよびライブラリを備え、SIPフォン30とSIPプロキシとの間の通信、情報表示端末20とサービス提供サーバ200との間の通信、HGW10とセッション管理サーバ100との間の通信、HGW10とSIPプロキシとの間の通信、HGW10とサービス提供サーバ200との間の通信などを制御する。
記憶部12は、制御部13における各種制御に用いられる情報を記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図13に示すように、ブラウザセッション情報管理テーブル12aを有する。
ブラウザセッション情報管理テーブル12aは、配下の情報表示端末20に割り当てられたブラウザセッション情報を予め記憶する。例えば、ブラウザセッション情報管理テーブル12aは、図14に示すように、SIPフォン30を一意に識別する情報(SIPフォンID)と、当該SIPフォン30と組で利用される情報表示端末20を一意に識別する情報(情報表示端末ID)と、当該情報表示端末20を特定するためのブラウザセッション情報とを対応づけて予め記憶する。また、ブラウザセッション情報管理テーブル12aは、Call−IDと、Fromと、Toと、発着判定フラグと、通話情報とを対応付けて記憶している。ブラウザセッション情報管理テーブル12aが記憶するこれらの情報の内、Call−IDと、Fromと、Toとは、例えば、HGW10が収集し、登録したものである。発着判定フラグは、HGW10が、SIPによって確立された通信に含まれる情報から自ら生成した情報である。HGW10は、配下に接続するSIPフォン30を把握しているので、該当する呼が、発信であるのか、着信であるのかを判断することができる。
図13に戻り、制御部13は、特に本発明に密接に関連するものとしては、図13に示すように、サービス利用制御部13aとデータ受け渡し部13bとを有する。
サービス利用制御部13aは、情報表示端末20によるサービス利用を制御する。データ受け渡し部13bは、セッション管理サーバ100による制御に従って、サービスに関連するデータの受け渡しを行う。
(会議室サーバの構成)
会議室サーバ300は、以下に説明する各部が汎用的なサーバなどに備えられることによって実現され、特に本発明に密接に関連するものとしては、図15に示すように、通信制御I/F部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。
通信制御I/F部310は、HTTP通信用の一般的なインターフェースおよびライブラリを備え、セッション管理サーバ100などの他のサーバ装置との間や、情報表示端末20との間、SIPプロキシとの間などで情報を送受信する。
記憶部320は、制御部330における各種制御に用いられる情報を記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図15に示すように、会議室管理テーブル321と会議用セッション情報管理テーブル322とを有する。
会議室管理テーブル321は、会議室がどのユーザによって利用されているのかを管理するテーブルである。例えば、会議室管理テーブル321は、図16に示すように、N者間を接続する会議室を一意に識別する会議室IDと、当該会議室IDによって特定される会議室を利用しているSIPフォン(HGW)のSIP−URIと、当該会議室が利用された開始時刻と、当該会議室の利用が終了した終了時刻と、当該会議室の利用ステータスとを管理する。
会議用セッション情報管理テーブル322は、会議室管理テーブル321のステータスが「使用中」となっている会議室IDを利用するユーザの詳細情報を記憶する。例えば、会議用セッション情報管理テーブル322は、会議室管理テーブル321のステータスが「使用中」となっている会議室IDに対応付けて、当該会議室IDによって特定される会議室を利用している情報表示端末等のcallセッション情報や発着フラグ、通話情報などを記憶する。
図15に戻り、制御部330は、特に本発明に密接に関連するものとしては、図15に示すように、会議室ID発行部331と、音声ブリッジ制御部332とを備える。
会議室ID発行部331は、セッション管理サーバ100から会議室予約要求を受け付けた場合に、会議室IDを発行する。その後、会議室サーバ300を介して利用者宅同士が接続された場合に、会議室ID発行部331は、SIPによって確立された通信を一意に識別するcallセッション情報を自ら収集することで取得し、また、発着判定フラグを取得する。そして、会議室ID発行部331は、収集した情報を会議用セッション情報管理テーブル322に格納する。
音声ブリッジ制御部332は、複数の利用者宅同士を音声ブリッジ接続する。例えば、音声ブリッジ制御部332は、会議室ID発行部331により会議室IDがセッション管理サーバ100に送信されて、セッション管理サーバから受信した「会議室ID」と「callセッション情報」をキーにして、会議用セッション情報管理テーブル322からFromやToを特定することで、音声ブリッジ接続をするHGWを特定する。そして、音声ブリッジ制御部332は、HGW同士の音声ブリッジ(2者間音声ブリッジ)を開始し、2者間音声ブリッジ開始完了通知をセッション管理サーバに通知する。また、音声ブリッジ制御部332は、ここで音声ブリッジ接続したHGWのSIP−URIと会議室IDとを対応付けて会議室管理テーブル321に格納する。
また、音声ブリッジ制御部332は、セッション管理サーバ100から、音声ブリッジで追加接続する利用者宅のcallセッション情報と会議室IDとが通知された場合に、通知された「会議室ID」が一致する会議用セッション情報管理テーブル322に、同様に受信した追加接続する利用者宅のcallセッション情報を追加格納して、3者間音声ブリッジを開始する。また、音声ブリッジ制御部332は、ここで新たに音声ブリッジ接続したHGWのSIP−URIを、追加接続された会議室IDに対応付けて会議室管理テーブル321に格納する。
(SIPフォンの構成)
SIPフォン30は、汎用的なSIPフォンによって実現され、特に本発明に密接に関連するものとしては、図18に示すように、SIP通信部31と、入力部32と、出力部33と、入出力制御I/F部34とを有する。
いずれも汎用的なSIPフォン30と同様であるので簡単に説明すると、入力部32は、SIPフォン30に用いられる情報や、各種処理をするための操作指示などを、番号キーやマイクなどによって入力し、出力部33は、SIPフォン30による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、ディスプレイやスピーカに出力し、入出力制御I/F部34は、入力部32と、出力部33と、SIP通信部31との間における情報転送を制御し、SIP通信部31は、SIP用の一般的なインターフェースおよびライブラリを備え、他方のSIPフォン30との間で(HGW10を介して)情報を送受信する。
(情報表示端末の構成)
情報表示端末20は、以下に説明する各部が汎用的なPCや情報家電などに備えられることによって実現され、特に本発明に密接に関連するものとしては、図19に示すように、HTTP通信部21と、入力部22と、出力部23と、入出力制御I/F部24と、制御部25とを有する。
入力部22は、情報表示端末20に用いられる情報や、各種処理をするための操作指示などを、キーボード、マウス、リモコンなどによって入力し、出力部23は、情報表示端末20による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、ディスプレイやプリンタなどに出力し、入出力制御I/F部24は、入力部22と、出力部23と、HTTP通信部21と、制御部25との間における情報転送を制御し、HTTP通信部21は、HTTP通信用の一般的なインターフェースおよびライブラリを備え、サービス提供サーバ200との間で(HGW10を介して)情報を送受信する。
制御部25は、特に本発明に密接に関連するものとしては、図19に示すように、サービス利用部25aと受け渡し要求部25bとを備える。
サービス利用部25aは、サービス提供サーバ200によって提供されるサービスを利用する。具体的には、サービス利用部25aは、サービスの提供を開始するサービス提供開始要求をセッション管理サーバ100に送信したり、サービスの利用を要求するサービス利用要求をサービス提供サーバ200に送信したりする。
受け渡し要求部25bは、セッション管理サーバ100による制御に従って、サービスに関連するデータの受け渡しを行う。具体的には、受け渡し要求部25bは、サービスに関連するデータの受け渡しを要求する受け渡し要求をセッション管理サーバ100に送信するなどする。
[実施例1に係るサービス提供システムによる処理の手順]
続いて、図20〜図24を用いて、実施例1に係るサービス提供システムによる処理の流れを説明する。
(サービス提供に関する処理の手順)
図20に示すように、まず、SIPプロキシが、両SIPフォン30(SIP通信部31)による通信を制御することで、両SIPフォン30(SIP通信部31)間でステップS1〜S3のSIP通信が行われ、その結果、ステップS4において、両SIPフォン30間でSIPによって通信(呼)が確立される。なお、SIP通信におけるDigest認証やREGISTER処理などについては図示していないが、一般的なSIP通信と同様、ステップS1よりも前に行われている。
両SIPフォン間でSIPによって通信が確立されると、HGW10(サービス利用制御部13a)は、SIPによって確立された通信を一意に識別するcallセッション情報を自ら収集することで取得し、また、発着判定フラグを取得する(ステップS5)。例えば、HGW10は、callセッション情報としての『Call−ID』、『From(SIP−URI)』および『To(SIP−URI)』を、SIPによって確立された通信に含まれる情報から自ら収集することで取得する。また、HGW10(サービス利用制御部13a)は、両SIPフォンが発側であるのか着側であるのかを示す『発着判定フラグ』を、SIPによって確立された通信に含まれる情報から自ら生成する。なお、HGW10(サービス利用制御部13a)は、取得したcallセッション情報等についてHGWの署名付証明書を発行し、当該署名付証明書をcallセッション情報に添付することで、当該callセッション情報を検証可能な形式で発行してもよい。
また、実施例1においては、HGW10がcallセッション情報を自ら収集し、発着判定フラグを自ら生成する手法を説明したが、この手法に限られるものではない。例えば、HGW10が、SIPプロキシによって収集されたcallセッション情報をSIPプロキシから受信することで収集し、発着判定フラグについては自ら生成する手法でもよい。また、SIPプロキシから通知される情報に、callセッション情報や発着判定フラグなどの情報が付与されていてもよい。
ここで、SIPプロキシがcallセッション情報を収集する点について簡単に説明しておくと、SIPプロキシは、SIPによって通信を確立する過程やSIPによって確立された通信を制御する装置自身であるので、自装置が制御することで確立したセッションに関する情報を管理しているのが一般的である。したがって、SIPプロキシは、自らが制御することで両SIPフォンの間にセッションを確立すると、callセッション情報としての『Call−ID』、『From(SIP−URI)』、『To(SIP−URI)』を、確立したセッションのSIP信号から収集することができる。そして、SIPプロキシは、収集したcallセッション情報を、発側のSIPフォンを配下に接続するHGWと、着側のSIPフォンを配下に接続するHGWとに、プッシュ型で送信するなどする。すると、HGWは、SIPプロキシによって収集されたcallセッション情報をSIPプロキシから受信することで、callセッション情報を収集することができる。
なお、この手法の場合に、SIPプロキシは、callセッション情報についてSIPプロキシの署名付証明書を発行し、当該署名付証明書をcallセッション情報に添付することで、当該callセッション情報を検証可能な形式で発行してもよい。
図20に戻り、続いて、HGW10(サービス利用制御部13a)は、配下のSIPフォンを一意に識別する情報であるSIPフォンIDを、当該SIP通信に含まれる情報から収集する(ステップS6)。なお、SIPフォンIDとは、例えば、SIPフォンの内線番号のことである。HGW10の配下に複数のSIPフォンが接続される構成の場合、SIP−URIはHGW10に対して付与され、HGW10配下のSIPフォン30各々には、内線番号が付与される。
そして、HGW10(サービス利用制御部13a)は、ステップS4においてSIPによって通信を確立したSIPフォン30と組で利用される情報表示端末20を特定する(ステップS7)。具体的には、HGW10(サービス利用制御部13a)は、まず、SIPフォンIDをキーとしてブラウザセッション情報管理テーブル12aを検索することで情報表示端末20を特定し、特定した情報表示端末20のブラウザセッション情報と、HGWに対してポーリングを行う複数の情報表示端末20各々のブラウザセッション情報とを比較し、ブラウザセッション情報の一致によって、SIPによって通信を確立したSIPフォン30と組で利用される情報表示端末20を特定する。
そして、HGW10(サービス利用制御部13a)は、アクセス先変更指示を、ステップS7において特定された情報表示端末20に対して行う。具体的には、特定された情報表示端末に対して、セッション管理サーバ100のURLにアクセス先を変更するよう指示するリダイレクト指示を、callセッション情報等とともに行う(ステップS8)。この時、実施例1におけるHGW10(サービス利用制御部13a)は、セッション管理サーバ100にHGW10のURLを通知することを目的として、リダイレクト指示に、HGW10のURLをも含めている。すなわち、リダイレクト指示に含められたHGW10のURLは、情報表示端末20によってセッション管理サーバ100に送信される。なお、実施例1においては、HGW10がセッション管理サーバ100のURLを予め記憶部に記憶していることで、当該URLにアクセス先を変更するようリダイレクト指示を行うことができる。この結果、情報表示端末20は、リダイレクト指示を受け、HGW10のURLからセッション管理サーバ100のURLにアクセス先を変更する。
すると、情報表示端末20(サービス利用部25a)はリダイレクトされ、接続先をセッション管理サーバ100に変更し、サービスを開始することを要求するサービス開始要求を、当該セッション管理サーバ100に送信する(ステップS9)。この時、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、callセッション情報等と、HGWのURLとを、セッション管理サーバに送信することになる。
一方、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、情報表示端末から送信されたcallセッション情報等を受信すると、当該callセッション情報等の検証を行う(ステップS10)。すなわち、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、callセッション情報等が真正な情報であることを検証する。例えば、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、SIPプロキシに問い合わせを行うことで、callセッション情報等が真正な情報であることを検証する。なお、callセッション情報等を、署名付証明書が添付された検証可能な形式で受信した場合には、セッション管理サーバは、例えば、当該署名付証明書を検証することで、callセッション情報等が真正な情報であることを検証してもよい。
続いて、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、ステップS10における検証の結果、callセッション情報等が真正な情報であることを確認すると、当該callセッション情報等、HGW10のURL、及び通話情報としての開始時刻を制御用セッション管理テーブルに格納し、制御用セッション情報を払い出し、払い出した制御用セッション情報を制御用セッション管理テーブルおよび発着間紐付けIDテーブル124に格納する(ステップS11)。
続いて、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、サービス開始要求を送信してきた情報表示端末20(発側)が利用可能なサービスをユーザ契約サービス管理テーブル121で確認し、契約サービスIDを取得する(ステップS12)。
そして、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、制御ページを生成する(ステップS13)。
続いて、セッション管理サーバ100(callセッション情報収集部131)は、情報表示端末20に対して、接続先監視機能と、ステップS11で払い出した制御用セッション情報と、ステップS13で生成した制御ページと、ステップS12で取得した契約サービスIDとを送信する(ステップS14)。ここで、接続先監視機能とは、例えば、Java(登録商標)Scriptファイルであり、情報表示端末20にインストールされることで、情報表示端末20とセッション管理サーバ100との間で通信を確立し、情報表示端末20の接続先を監視する役割を果たす機能である。
すると、情報表示端末20は、セッション管理サーバ100から送信された制御ページをWebブラウザから表示する(ステップS15)。また、情報表示端末20は、セッション管理サーバ100から送信された接続先監視機能をインストールする。すると、当該接続先監視機能部は、セッション管理サーバ100との間で通信を確立し、セッション管理サーバ100から送信された制御用セッション情報を用いてポーリングを行うことで、情報表示端末の接続先のURLをセッション管理サーバ100に定期的に送信する。一方、サービス提供サーバは、ポーリングに用いられている制御用セッション情報を確認することで(ステップS16)、当該制御用セッション情報を払い出した情報表示端末の接続先を定期的に監視する。
なお、これまで、発信側の情報表示端末20について説明してきたが、着信側の情報表示端末20についても同様の処理が行われる。こうして、発信側の情報表示端末20および着信側の情報表示端末20の両方に接続監視機能がインストールされ、接続先監視機能部各々とセッション管理サーバ100との間で通信が確立される。
続いて、図21に示すように、発信側の情報表示端末20の利用者が、Webブラウザに表示された制御ページの中からサービスを選択することで(ステップS17)、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、サービス開始要求をセッション管理サーバ100に対して送信する(ステップS18)。この時、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、ステップS14において送信された制御用セッション情報を用いて、選択したサービスの契約サービスIDをセッション管理サーバ100に対して送信する。なお、サービス開始要求の送信は、図21に示すように、接続先監視機能を介して行われてもよく、あるいは、接続先監視機能を介さずに情報表示端末から直接セッション管理サーバ100に送信されてもよい。
すると、セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、情報表示端末20から送信された制御用セッション情報が、制御用セッション管理テーブル123に登録されているものであることを確認し(ステップS19)、発着間紐付けIDおよび仮名IDを発行する(ステップS20)。なお、発行された発着間紐付けIDおよび仮名IDが発着間紐付けID管理テーブル124に格納される実装例を説明する。例えば、発信側の情報表示端末20の利用者が、制御ページの中からサービスを選択すると(サービスを起動すると)、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、選択したサービスを識別するサービスIDをセッション管理サーバ100に送信する。この時、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、制御用セッション情報を用いる。すると、セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、情報表示端末20が用いた制御用セッション情報を検索キーとして制御用セッション管理テーブル123を参照し、情報表示端末20から送信された制御用セッション情報が、制御用セッション管理テーブル123に登録されているものであることを確認する。そして、セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、確認した制御用セッション情報を用いて発着間紐付けIDテーブル124を参照する。報表示端末20(サービス利用部25a)による当該制御用セッション情報の送信が初回である場合には、制御用セッション情報は発着間紐付けIDテーブル124に未だ格納されていないはずである。このため、セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、発着間紐付けIDおよび仮名IDを発行し、発行した発着間紐付けIDおよび仮名IDを制御用セッション情報に対応付けて発着間紐付けIDテーブル124に格納し、さらに契約サービスID、ステータス(「利用中」)を格納する。
ここで、発着間紐付けIDとは、サービス提供サーバ200において、発信側の情報表示端末20と着信側の情報表示端末20とを紐付けるために用いられるIDのことである。発信側のSIPフォン30と着信側のSIPフォン30との間でSIPによって確立された通信は、callセッション情報によって一意に識別することができるので、サービス提供サーバ200は、当該callセッション情報を用いれば、発信側の情報表示端末20と着信側の情報表示端末とを紐付けることができる。しかしながら、callセッション情報をサービス提供サーバ200に開示することにセキュリティ上の問題があると考えられるような場合(例えば、どの利用者同士からのアクセスであるかをサービス提供事業者にはわからないようにする場合)には、callセッション情報そのものをサービス提供サーバ200に開示するべきではない。そこで、実施例1においては、callセッション情報を匿名化し、かつ紐付け可能とするために、仮名の形式で、セッション管理サーバ100が、発着間紐付けIDを発行するものである。また、仮名IDとは、サービス提供サーバ200において、発信側の利用者もしくは着信側の利用者を特定するために用いられるIDのことである。すなわち、発着間紐付けIDのみでは利用者までを特定することができないため、サービス提供事業者が利用者を特定することを目的として、情報表示端末20と当該情報表示端末20が利用するサービスとの組合せごとに、セッション管理サーバ100が発行するものである。
セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、情報表示端末20に対して、サービス提供サーバ200のURL(ステップS12において取得したもの)と、発着間紐付けIDと、仮名IDと、発着判定フラグとを送信する(ステップS21)。また、実施例1におけるセッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを検証可能な形式で送信する。例えば、セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグについてセッション管理サーバの署名付証明書を発行し、当該署名付証明書を発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグに添付することで、当該発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを検証可能な形式で発行する。なお、署名付証明書を添付する手法に限られるものではなく、添付しない手法を用いてもよい。
一方、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、セッション管理サーバ100から送信されたURLに接続し、セッション管理サーバ100から送信された発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを、サービス提供サーバ200に送信する(ステップS22)。
すると、サービス提供サーバ200(発着間紐付けID収集部231)は、情報表示端末20から送信された発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを受信すると、当該発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグの検証を行う(ステップS23)。すなわち、サービス提供サーバ200(発着間紐付けID収集部231)は、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグに添付された署名付証明書を検証することで、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグが真正な情報であることを検証する。なお、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグが真正な情報であることを検証する手法としては、セッション管理サーバ100に問い合わせを行う手法でもよい。
続いて、サービス提供サーバ200(発着間紐付けID収集部231)は、ステップS23における検証の結果、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグが真正な情報であることを確認すると、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを送信した情報表示端末20が行うWeb通信(サービス提供を受けるために情報表示端末20がサービス提供サーバ200との間で行うWeb通信)に付与する情報として、Webセッション情報を払い出し、Webセッション情報管理テーブル221に格納する(ステップS24)。すると、Webセッション情報管理テーブル221は、Webセッション情報と発着間紐付けIDと仮名IDと発着判定フラグとを格納することになる。なお、このように、サービス提供サーバ200は、仮名IDや発着判定フラグをも格納していれば、サービス提供サーバ200がサービスを提供する際に、この仮名IDや発着判定フラグに基づいたサービス提供を制御することも可能になる。
サービス提供サーバ200(発着間紐付けID収集部231)は、続いて、サービス提供画面を生成し(ステップS25)、ステップS24において払い出したWebセッション情報とともに、生成したサービス提供画面を情報表示端末20に送信する(ステップS26)。
すると、情報表示端末20のWebブラウザには、サービス提供画面が表示される(ステップS27)。
ところで、実施例1においては、セッション管理サーバ100(発着間紐付けID発行部132)は、ステップS18におけるサービス開始要求に応じて発信側の情報表示端末20を制御すると同時に(あるいは直ちに)、着信側の情報表示端末20についても制御する(ステップS28〜S35)。すなわち、図21には図示していないが、着信側の情報表示端末20も、ステップS18〜S20と同様の処理手順によってステップS28に移行する。ステップS28は、発信側の情報表示端末20について行われるステップS21に対応する処理である。また、着信側の情報表示端末20も、ステップS21〜S27と同様の処理手順、すなわちステップS31〜S35を行う結果、着信側の情報表示端末20のWebブラウザにも、サービス提供画面が表示される。このため、発信側の情報表示端末20および着信側の情報表示端末20の両方が直ちにサービスを利用する状態となる。
すなわち、サービス提供サーバ200(サービス提供制御部232)は、ステップS24において発信側の情報表示端末に対してWebセッション情報を払い出して、発着間紐付けIDとともにWebセッション情報管理テーブル221に格納するとともに、ステップS31において着信側の情報表示端末20に対してWebセッション情報を払い出してWebセッション情報管理テーブル221に格納する。すると、サービス提供サーバ200(サービス提供制御部232)は、ステップS38において、Webセッション情報管理テーブル221に格納されている複数の発着間紐付けIDの内、所定の発着間紐付けID各々がサービスを連携すべきものであることを示す場合に、当該発着間紐付けID各々に対応づけて格納されているWebセッション情報各々を用いて提供されるサービスを、互いに関連づけて制御する(ステップS36〜S39)。
例えば、ステップS36〜ステップS39について説明すると、一方の情報表示端末20が、ステップS24において払い出されたWebセッション情報が付与されたWeb通信によって、サービス提供サーバ200に画像データをアップロードし、他方の情報表示端末20が、同じくステップS31において払い出されたWebセッション情報が付与されたWeb通信によって、サービス提供サーバ200にアクセスしていたとする。すると、サービス提供サーバ200は、他方の情報表示端末20に画像データを送信するよう、サービスを制御するので、他方の情報表示端末20に画像データが送信され、他方の情報表示端末20は、出力部に画像データを表示するなどする。
このように、セッション管理サーバ100が、発信側の情報表示端末を制御すると同時に(あるいは直ちに)、着信側の情報表示端末20についても制御する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。この他の手法として、例えば、着信側の情報表示端末20が、自らサービスを選択し、発信側の情報表示端末20と同様にサービス開始要求をセッション管理サーバ100に送信したことを契機として、セッション管理サーバ100が、着側の情報表示端末20について制御する手法にも、本発明を同様に適用することができる。あるいは、例えば、発信側の情報表示端末20が、セッション管理サーバ100に対して、着信側の情報表示端末制御を行うように要求したことを契機として、セッション管理サーバ100が、ステップS28以降の処理を開始する手法にも、本発明を同様に適用することができる。
そして、図22に示すように、サービス提供サーバ200(サービス提供制御部232)は、ステップS24において払い出したWebセッション情報が付与されたWeb通信によって、利用者Aにサービスを提供する、例えば、情報表示端末20に店舗情報などが示されたサービス画面を出力する(ステップS101)。
その後、利用者A宅の情報表示端末20に表示されるサービス画面が利用者によりクリックされると(ステップS102)、情報表示端末20(サービス利用部25a)は、3者間セッション連携要求をセッション管理サーバ100に送信する(ステップS103)。例えば、利用者A宅の情報表示端末20は、マウスなどを介してお店の連絡先(電話番号「0333333333」)のクリックを受け付けると、3者間セッション連携要求とともに、セッション管理サーバ100が情報表示端末20と当該情報表示端末20が利用するサービスとの組合せごとに発行した仮名IDと、呼び出し先電話番号「0333333333」とをセッション管理サーバ100に送信する。
すると、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、利用者A宅の情報表示端末から受信した3者間セッション連携要求に付加されている仮名IDが自装置が発行した仮名IDであるか否かを判定する(ステップS104)。そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、受信した仮名IDが自装置が発行した仮名IDであると判定した場合、3者間セッション連携要求を送信したHGW10(利用者A)の通話相手を特定し(ステップS105)、グループIDを発行する(ステップS106)。
例えば、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、受信した3者間セッション連携要求に付加されている仮名IDが発着間紐付けIDテーブル124に記憶されているか否かにより、自装置が発行した仮名IDであるか否かを判定する。そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、受信した仮名IDが発着間紐付けIDテーブル124に記憶されている場合、当該仮名IDに対応する「制御用セッション情報」を発着間紐付けIDテーブル124から特定する。続いて、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、特定した「制御用セッション情報」に対応する「call-ID」を制御用セッション管理テーブル123から特定する。ここで通話のセッションを一意に特定するためのIDとして、たとえば「call-ID」を用いており、他にもisubなどを用いることもできる。そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、特定した「call-ID」を同じ「call-ID」が格納されているレコードを制御用セッション管理テーブル123から特定する。そうして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、特定したレコードの「発着判定フラグ」を参照して「発着」を特定することができ、さらに、特定したレコードに発行したグループIDを格納する。
このようにしてグループIDを発行したセッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、例えば、HTTPなど任意のプロトコルを用いた通信で、会議室予約要求を会議室サーバ300に送信する(ステップS107)。このとき、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、S103で受信した3者間接続要求に含まれる仮名IDをキーにして、発着間紐付けIDテーブル124から契約サービスIDを特定する。そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、特定した契約サービスIDをキーにして会議室サーバ300のURLを会議室サービステーブル125から特定し、特定したURLにアクセスして会議室サーバ300に会議室予約要求を送信する。すると、会議室サーバ300(会議室ID発行部331)は、会議室管理テーブル321を参照し、ステータスが利用中でない会議室IDを発行して、予約完了通知とともにセッション管理サーバ100に出力する(ステップS108とステップS109)。
そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、ステップS106で発行したグループIDと、ステップS109で受信した会議室IDとを対応付けて、会議室対応管理テーブル126に格納する(ステップS110)。その後、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、利用者A宅および利用者B宅のHGW10に通話先変更指示を送信することにより、利用者A宅および利用者B宅のHGW10は、SIPフォン30の通話先を会議室サーバに変更し、利用者A宅および利用者B宅のSIPフォン30は、会議室サーバ300を介して接続される(ステップS111〜ステップS113)。
例えば、グループIDと会議室IDとを対応付けて会議室対応管理テーブル126に格納したセッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、利用者A宅および利用者B宅の情報表示端末20にHGW10へのリダイレクト通信で、callセッション情報、会議室サーバ300の電話番号、発着間紐付けIDテーブル124から発着間紐付けIDなどを特定するための制御用セッション情報を送信する。そして、利用者A宅および利用者B宅のHGW10は、受信したcallセッション情報を検証する。具体的には、利用者A宅および利用者B宅のHGW10は、受信したcallセッション情報と完全一致するcallセッション情報がブラウザセッション情報管理テーブル12aにあるかどうか検証する。利用者A宅および利用者B宅のHGWは、ブラウザセッション情報管理テーブル12aにcallセッション情報があれば、通話中の端末(SIPフォン)を特定する。また、利用者A宅および利用者B宅のHGW10は、両者の間で接続されている通話接続の通話相手先を受信した会議室サーバ300の電話番号へ通話先を変更するための制御指示(発呼指示)をSIPフォンへ送出し、応答を受け付けると、会議室サーバ300に発呼する。その結果、利用者A宅および利用者B宅のSIPフォンは、会議室サーバ300を介して接続される。なお、SIPフォンにて接続替えを行っても良いし、SIPフォンとHGW間は音声パスを維持しつつ、HGW10が接続先を会議室サーバ300に変更してもよい。
図22に戻り、その後、利用者A宅のHGW300は、SIPによって確立された通信を一意に識別するcallセッション情報を自ら収集することで取得し、また、発着判定フラグを取得する(ステップS114)。また、会議室サーバ300も同様に、SIPによって確立された通信を一意に識別するcallセッション情報を自ら収集することで取得し、また、発着判定フラグを取得する(ステップS115)。そして、利用者A宅のHGW10は、利用者A宅のSIPフォン30と利用者B宅のSIPフォン30とが会議室サーバ300を介して接続されたことを示す接続完了通知をセッション管理サーバ100に送信する(ステップS116)。また、会議室サーバ300も同様に、利用者A宅のSIPフォン30と接続されたことを示す接続完了通知と、利用者B宅のSIPフォン30と接続されたことを示す接続完了通知とをセッション管理サーバ100に送信する(ステップS117)。なお、利用者B宅のHGW30についても、callセッション情報と発着判定フラグとを取得して、利用者A宅のSIPフォン30と利用者B宅のSIPフォン30とが会議室サーバ300を介して接続されたことを示す接続完了通知をセッション管理サーバ100に送信する(ステップS118)。
例えば、利用者A宅のHGW10は、callセッション情報としての『Call−ID』、『From(自装置のURI)』および『To(会議室サーバのURI)』を、SIPによって確立された通信に含まれる情報から自ら収集することで取得する。また、利用者A宅のHGW10は、SIPフォン30が発側であるのか着側であるのかを示す『発着判定フラグ』を、SIPによって確立された通信に含まれる情報から自ら生成する。そして、HGW10は、収集または取得したcallセッション情報「Call−ID、From(自装置のURI)、To(会議室サーバのURI)」と「発着判定フラグ」とを対応づけて格納する。また、HGW10は、セッション管理サーバ100から送信された通話先変更指示に含まれる「制御用セッション情報」と、接続完了通知とをセッション管理サーバに送信し、セッション管理サーバ100は、ステップS116又はステップS118で各HGW10から受信した制御用セッション情報が、ステップS111やステップS112で各HGW10に送信した制御用セッション情報と一致しているか否かによって、ステップS111やステップS112で会議室サーバに通話先を変更するように指示したHGWからの接続完了通知であるか否かを判定することができる。また、利用者B宅のHGWについても上記した処理が実施されて、セッション管理サーバ100から送信された通話先変更指示に含まれる「制御用セッション情報」と、収集した「callセッション情報(callセッション情報(B)」とを接続完了通知とともにセッション管理サーバ100に送信する。なお、利用者AのHGW10と会議室サーバ300間のSIP通信と、利用者B宅のHGW10と会議室サーバ300間のSIP通信は、別々に接続されるSIP通信であるため、ここで取得される「Call−ID」は異なっている。
また、会議室サーバ300については、利用者A宅のHGW10とのSIP通信、利用者B宅のHGW10とのSIP通信のそれぞれについて、callセッション情報を取得して格納する。つまり、会議室サーバ300は、収集または取得したcallセッション情報「Call−ID、From(自装置のURI)、To(利用者A宅のHGWのURI)」と「発着判定フラグ」とを対応づけて格納する。さらに、会議室サーバ300は、収集または取得したcallセッション情報「Call−ID、From(自装置のURI)、To(利用者B宅のHGWのURI)」と「発着判定フラグ」とを対応づけて格納する。なお、ここでのcallセッション情報の収集または取得手法については、ステップS5と同様であるので、ステップS5で説明した様々な手法を適用することができる。
図22に戻り、利用者A宅のHGW10、利用者B宅のHGW10、会議室サーバ300のそれぞれから接続完了通知を受信したセッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、HGW10から受信した「制御用セッション情報」と「callセッション情報」とを対応付けるとともに、グループIDを付与して格納する(ステップS119)。この際、古いcallセッション情報については、通話が終了したことを示す通話終了時刻を設定する。例えば、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、利用者A宅のHGWから受信した「制御用セッション情報」に対応付けられた「グループID」を制御用セッション管理テーブルから特定する。そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、利用者A宅のHGW10から受信した「制御用セッション情報」と「callセッション情報」と、特定した「グループID」とを対応付けた情報を新たなレコードとして制御用セッション管理テーブル123に格納する。なお、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、利用者A宅〜HGW間の発着および利用者B宅〜HGW間の発着のそれぞれについて、上記した処理を実施するので、制御用セッション管理テーブル123には、4つのレコードが新たに格納されることとなる(図5の上から3レコード目〜6レコード名)。また、発着(発信側と着信側)は、同じSIP通信で接続されることから、制御用セッション情報及びcallセッション情報は同じ値となる。なお、ここでは、新たにレコードを追加する例について説明したが、これに限定されるものではなく、「制御用セッション情報」が同じである古い情報を上書きするようにしてもよい。
続いて、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、ステップS119で特定した「グループID」に対応する「会議室ID」を会議室対応管理テーブル126から特定し(ステップS120)、各装置の「callセッション情報(callセッション情報(A)、callセッション情報(B))」とともに、会議室サーバ300に通知して音声ブリッジの接続を要求する(ステップS121)。すると、会議室サーバ300(音声ブリッジ制御部332)は、セッション管理サーバ100から受信した「会議室ID」と「callセッション情報」とにより特定されるHGW10同士の音声ブリッジ(2者間音声ブリッジ)を開始し(ステップS122)、2者間音声ブリッジ開始完了通知をセッション管理サーバ100に通知する(ステップS123)。このとき、会議室サーバ300は、セッション管理サーバ100から受信した「会議室ID」と「利用者A宅のHGWから受信したcallセッション情報(A)」、「利用者B宅のHGWから受信したcallセッション情報(B)」などを対応付けて、会議用セッション情報管理テーブル322に格納する。
すると、3PCCサーバは、会議室サーバと利用者C宅のHGWに対して接続指示(サードパーティコール指示)を送信し、会議室サーバ300と利用者C宅のHGW10(SIPフォン30)がSIP通信に関する各種情報をやり取りして、会議室サーバ300と利用者C宅のSIPフォン30とを通話接続する(ステップS125)。なお、サードパーティコールとは、端末と端末を他の第3の装置から操作して接続することであり、ここでは、セッション管理サーバ100が会議室サーバ300と利用者C宅のSIPフォン30とを接続する指示を3PCCサーバに対して送信する。つまり、通話接続対象である会議室サーバ300と利用者C宅のSIPフォン30ともいずれとも異なる3PCCサーバが、会議室サーバ300と利用者C宅のSIPフォン30とを通話接続することとなる。3PCCサーバの通話接続手法は、サードパーティコールの一般的な手法を用いることができるが、簡単に説明すると、まず、3PCCサーバは、会議室サーバに対してINVITE送信して200OK(会議室サーバのSDP)を受信すると、会議室サーバ300にACKを応答する。このようにして会議室サーバ300が応答すると、3PCCサーバは、利用者C宅のSIPフォン30に対してINVITE送信して200OK(利用者C宅のSIPフォン30のSDP)を受信すると、利用者C宅のSIPフォン30にACKを応答する。そして、3PCCサーバが、会議室サーバ300には利用者C宅のSIPフォン30のSDPを送信し、利用者C宅のSIPフォン30には会議室サーバ300のSDPを送信した結果、会議室サーバ300と利用者C宅のSIPフォン30とを接続される。なお、これ以外にもREFERなどを用いた手法がある。
そして、会議室サーバ300(音声ブリッジ制御部332)は、callセッション情報(C)としての『Call−ID』、『From(自装置のURI)』および『To(会議室サーバのURI)』を、SIPによって確立された通信に含まれる情報から自ら収集することで取得して、セッション管理サーバ100に送信する(ステップS126)。このとき、ステップS124で通知されたID(ステップS124の要求に基づき通話が開始したことを示すID)もあわせて送信する。セッション管理サーバ100は、このとき受信したIDがステップS124で発行したIDと一致するか否かによって、ステップS124で送信した接続指示の接続対象から送信された接続完了通知であるか否かを判定することができる。なお、ここでのcallセッション情報の収集または取得手法については、ステップS5と同様であるので、ステップS5で説明した様々な手法を適用することができる。
一方、利用者C宅のHGW10は、SIPによって確立された通信を一意に識別するcallセッション情報(C)と発着判定フラグとを取得し、さらに、配下のSIPフォン30を一意に識別する情報であるSIPフォンIDを、当該SIP通信に含まれる情報から収集する(ステップS127)。また、利用者C宅のHGW10は、SIPによって通信を確立したSIPフォン30と組で利用される情報表示端末20を特定する(ステップS128)。そして、利用者C宅のHGW10は、特定された情報表示端末20に対して、セッション管理サーバ100のURLにアクセス先を変更するよう指示するリダイレクト指示を、callセッション情報等とともに行う(ステップS129)。このとき、ステップS124で通知されたID(ステップS124の要求に基づき通話が開始したことを示すID)もあわせて送信する。また、利用者C宅のHGW10は、リダイレクト指示に、利用者C宅のHGW10のURLをも含めている。セッション管理サーバ100は、このとき受信したIDがステップS124で発行したIDと一致するか否かによって、ステップS124で送信した接続指示の接続対象から送信された接続完了通知であるか否かを判定することができる。なお、ここでのcallセッション情報の収集または取得手法については、ステップS5と同様であるので、ステップS5で説明した様々な手法を適用することができる。
このようにして、会議室サーバ300からcallセッション情報(C)を受信したセッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、ステップS10と同様の手法で、callセッション情報(C)等の検証を行い、callセッション情報(C)等が真正な情報であることを確認すると、ステップS11のように、callセッション情報(C)等、HGW10のURL、及び通話情報としての開始時刻を制御用セッション管理テーブル123に格納し、制御用セッション情報を払い出し、払い出した制御用セッション情報に対応付けてcallセッション情報(C)「Call−ID、From(自装置のURI)、To(会議室サーバのURI)、発着フラグ(発)」とするHGW側のレコードと、callセッション情報(C)「Call−ID、From(自装置のURI)、To(会議室サーバのURI)、発着フラグ(着)」とする会議室サーバ側のレコードとの2つのレコードを制御用セッション管理テーブル123に追加する(ステップS130)。なお、利用者C宅の情報表示端末20からのcallセッション情報(C)を用いて上記した処理を実行してもよい。続いて、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、追加した2レコードのcallセッション情報(C)における「To(会議室サーバのURI)」が同じレコードのグループID(group3)を、追加した2レコードのグループIDに追加格納することにより、利用者Cを利用者AとBと同じグループに追加する(ステップS131)。
そして、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、ステップS131で追加格納した「グループID」に対応する「会議室ID」を会議室対応管理テーブル126から特定し、利用者C宅の「callセッション情報(callセッション情報(C))」と「会議室ID」とを会議室サーバ300に音声ブリッジの接続を要求する(ステップS132)。
すると、会議室サーバ300(音声ブリッジ制御部332)は、セッション管理サーバ100から受信した「会議室ID」が一致する会議用セッション情報管理テーブル322に、同様に受信した利用者C宅の「callセッション情報(callセッション情報(C))」を追加格納することにより、利用者AとBの音声ブリッジに利用者Cを追加する(ステップS133)。なお、会議室サーバ300は、セッション管理サーバ100から受信した「会議室ID」が一致する会議室IDが会議用セッション情報管理テーブル322に存在しない場合には、受信した「会議室ID」と利用者C宅の「callセッション情報(callセッション情報(C))」とを用いて、これらを対応付けたレコードを会議用セッション情報管理テーブル322に追加格納する。このようにすることで、利用者Aと利用者Bが先に通話していなくても、利用者C宅が先に接続してから、利用者Aと利用者Bがその会議室に入ることにより、3者間の結び付けを行うことができる。そして、会議室サーバ300(音声ブリッジ制御部332)は、3者間音声ブリッジを開始した会議室IDとともに、完了通知をセッション管理サーバ100に通知する(ステップS134)。この結果、利用者A宅のSIPフォン30、利用者B宅のSIPフォン30、利用者C宅のSIPフォン30は、会議室サーバ300を介して、3者間音声ブリッジ接続される(ステップS135)。
その後、セッション管理サーバ100は、ステップS12〜ステップS35と同様の処理を行って、利用者C宅の情報表示端末20にサービス提供画面を表示する。具体的には、セッション管理サーバ100は、情報表示端末20から送信されたcallセッション情報等を受信すると、当該callセッション情報(C)等の検証を行う(ステップS150)。続いて、セッション管理サーバ100は、ステップS150における検証の結果、callセッション情報(C)等が真正な情報であることを確認すると、当該callセッション情報(C)等、HGW10のURL、及び通話情報としての開始時刻を制御用セッション管理テーブルに格納し、制御用セッション情報を払い出し、払い出した制御用セッション情報を制御用セッション管理テーブル123に格納する(ステップS151)。
そして、セッション管理サーバ100は、3者間音声ブリッジが開始された装置間(利用者A宅のSIPフォント利用者B宅のSIPフォン)で利用されているサービスIDをユーザ契約サービス管理テーブル121で確認し、サービスIDを取得する(ステップS152)。また、セッション管理サーバ100は、制御ページを生成する(ステップS153)。
続いて、セッション管理サーバ100は、利用者C宅の情報表示端末に対して、接続先監視機能と、ステップS151で払い出した制御用セッション情報と、ステップS153で生成した制御ページと、ステップS152で取得した現在利用されているサービスIDとを送信する(ステップS154)。
すると、利用者C宅の情報表示端末20は、セッション管理サーバ100から送信された制御ページをWebブラウザから表示する(ステップS155)。そして、ステップS15と同様にして利用者C宅の情報表示端末にインストールされた接続先監視機能は、制御ページが表示されると自動的に、ステップS154において送信された制御用セッション情報、利用中のサービスID、サービス開始要求をセッション管理サーバ100に対して送信する(ステップS157)。
このサービス開始要求を受信したセッション管理サーバ100は、利用者C宅の情報表示端末から送信された制御用セッション情報が制御用セッション管理テーブル123に登録されているものであることを確認し(ステップS158)、利用者C宅の情報表示端末20から送信された制御用セッション情報に対応付けられているレコードを発着間紐付けIDテーブル124から特定し、特定したレコードに格納されている発着間紐付けIDと仮名IDとを発着間紐付けIDテーブル124から取得し(ステップS159)、サービス提供サーバ200のURLと、発着間紐付けIDと、仮名IDと、発着判定フラグとに証明書を付加して、利用者C宅の情報表示端末20の接続先監視機能に送信する(ステップS160)。
一方、利用者C宅の情報表示端末20は、セッション管理サーバ100から送信されたURLに接続し、セッション管理サーバ100から送信された発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを、サービス提供サーバ200に送信する(ステップS161)。
すると、サービス提供サーバ200(サービス提供制御部232)は、利用者C宅の情報表示端末から送信された発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを受信すると、当該発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを、ステップS160で付加された証明書に基づいて検証する(ステップS162)。そして、サービス提供サーバ200(サービス提供制御部232)は、ステップS162における検証の結果、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグが真正な情報であることを確認すると、発着間紐付けID、仮名IDおよび発着判定フラグを送信した利用者C宅の情報表示端末が行うWeb通信に付与する情報として、Webセッション情報を払い出し、Webセッション情報管理テーブル221に格納する(ステップS163)。続いて、サービス提供サーバ200(サービス提供制御部232)は、受信した発着間紐付けIDが一致する仮名IDをWebセッション情報管理テーブル2221から特定し、特定した仮名IDによって通話先相手を特定して、サービス提供画面を生成し(ステップS164)、ステップS163において払い出したWebセッション情報とともに、生成したサービス提供画面を利用者C宅の情報表示端末20に送信する(ステップS165)。
すると、利用者C宅の情報表示端末20のWebブラウザには、サービス提供画面が表示される(ステップS166)。
この結果、セッション管理サーバ100は、サービス開始要求に応じて発信側の情報表示端末を制御すると同時に(あるいは直ちに)、着信側の情報表示端末についても制御することができ、発信側の情報表示端末および着信側の情報表示端末の双方が直ちにサービスを利用する状態となる(ステップS167)。
例えば、利用者宅Aの情報表示端末が、払い出されたWebセッション情報が付与されたWeb通信によって、サービス提供サーバ200に画像データをアップロードする。そして、利用者A宅と音声ブリッジで接続されており、同じ発着間紐付けIDが割り振られた利用者B宅および利用者C宅の情報表示端末20が、同様に払い出されたWebセッション情報が付与されたWeb通信によって、サービス提供サーバ200にアクセスしたとする。すると、サービス提供サーバ200は、利用者B宅および利用者C宅の情報表示端末20に画像データを送信するようにサービスを制御するので、利用者宅Aの情報表示端末20からアップロードされた画像データが利用者B宅および利用者C宅の情報表示端末20に送信される。この結果、利用者B宅および利用者C宅の情報表示端末20は、利用者宅Aの情報表示端末20からアップロードされた画像データをダウンロード(受信)して出力部に表示するなどできる。
このように、実施例1によれば、通信相手との関係が一時的な場合(アドホックに変化する関係の場合)に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することが可能になる。例えば、SIPフォンという簡単なインターフェースを用いて、一時的な通信関係で複数の利用者宅同士を接続することができる。
このように、実施例1に係るサービス提供システムにおいて、セッション管理サーバ100は、SIPによって確立した一時的な通信関係に基づくサービス提供を実現するための発着間紐付けIDを発行するとともに、データの受け渡し要求を受け付けると、受け渡し要求の要求元の利用者が通話中であることを確認の上、データ受け渡しを制御する。このようなことから、SIPフォン30と情報表示端末20とを組で利用する利用者は、例えば、通話をしながら通話相手と連携してWebサービスを利用することが可能になり、かつ、通話の延長で容易にデータの受け渡しを行うことが可能になる。また、利用者は、セッション管理サーバ100を信用しているならば、安心してデータの受け渡しを行うことができるようになる。
ところで、実施例1では、2者間(利用者A、利用者B)が音声ブリッジされた後に会議室サーバ300に接続し、会議室サーバ300を経由して、新たな利用者(利用者C)を接続する例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者Aが会議室サーバ300に接続した後、利用者Bや利用者Cが当該会議室サーバ300に接続するような接続形態であっても、3者間接続を行うことができる。
(直接接続方式)
具体的には、通話接続されている利用者宅Aのユーザが、3者間接続するための会議室番号(会議室ID)をSIPフォン30で直接選択し、選択された会議室番号の会議室を用いて3者間接続を開始することもできる。
例えば、図25に示すように、利用者A宅のSIPフォン30とセッション管理サーバ100との間、および、会議室サーバ300とセッション管理サーバ100との間で、図20のステップS1〜ステップS27を実行後(ステップS501)、サービス提供サーバ200は、利用者A宅の情報表示端末20に会議室番号選択画面(URL)を送信する(ステップS502)。
その後、利用者A宅の情報表示端末20は、サービス提供サーバ200から送信された会議室番号選択画面(URL)をディスプレイなどに表示し、ユーザからの会議室番号の入力を受け付けると、選択された会議室番号をセッション管理サーバ100に送信する(ステップS503〜ステップS505)。そして、セッション管理サーバ100は、ユーザが選択した会議室ID(ステップS503では「5」)をキーにして、会議室対応管理テーブル126を参照し、ユーザが選択した会議室IDに対応付けられたグループIDが存在するか否かをチェックする(ステップS506)。続いて、セッション管理サーバ100は、ユーザが選択した会議室IDに対応付けられたグループIDが会議室対応管理テーブル126に存在する場合には、当該グループIDをキーにして、制御用セッション管理テーブル123を参照し、当該グループIDに対応付けられた制御用セッション情報が存在するか否かをチェックする(ステップS507)。
このとき、セッション管理サーバ100(会議室関連制御部133)は、グループIDに対応付けられた制御用セッション情報が存在する場合、この制御用セッション情報をキーにして発着間紐付けIDテーブル124を検索し、発着間紐付けIDとサービスIDの組を取得する。そして、セッション管理サーバ100は、このとき取得したサービスIDをキーにして発着間紐付けIDテーブル124を検索し、同じサービスIDでステータスが使用中のサービスIDがある場合には、当該使用中のサービスIDに対応づけられた発着間紐付けIDを先ほど取得した発着間紐付けIDで上書きする。このようにすることで、同一グループIDのユーザは、同じサービスを利用すると同一の発着間紐付けIDを利用することが可能となる。一方、セッション管理サーバ100は、グループIDに対応付けられた制御用セッション情報が存在しない場合、会議室対応管理テーブル126の会議室IDに新たなグループIDを払い出すと同時に、払いだしたグループIDを制御用セッション管理テーブル123にも設定する。
そして、サービス提供サーバ200は、利用者A宅の情報表示端末から受信したcallセッション情報、仮名ID、発着間紐付けID、会議室番号を含んだ音声ブリッジ接続要求を会議室サーバに送信する(ステップS508)。
会議室サーバ300(音声ブリッジ制御部332)は、受信したcallセッション情報の呼を会議室番号(会議室ID)に音声ブリッジする(ステップS509)。このとき、会議室番号によって特定される会議室スタータスが使用中となる。そして、会議室サーバ300は、S509のレスポンスとして、利用者A宅の情報表示端末20から受信した仮名ID、発着間紐付けIDをセッション管理サーバ100に送信する(ステップS510)。
そうして、セッション管理サーバ100は、ステップS510の処理結果とともに、利用者A宅の情報表示端末20から受信した仮名ID、発着間紐付けIDを会議室サーバ300に送信し(ステップS511)、会議室サーバ300は、音声ブリッジ完了通知をサービス提供サーバ200に通知する(ステップS512)。すると、サービス提供サーバ200は、接続された会議室画面を情報表示端末に送信し(ステップS513とステップS514)、SIPによる音声通信並びにWeb通信をcallセッション情報やWebセッション情報などに一意に区別することで、利用者A宅と会議室サーバとの間を通信可能に接続する。
その後、利用者B宅とセッション管理サーバ100の間、セッション管理サーバ100と会議室サーバとの間、サービス提供サーバ200と利用者B宅との間においても、ステップS501〜ステップS514までの処理が実行される(ステップS515)。すなわち、利用者B宅のSIPフォン30とセッション管理サーバ100との間、および、会議室サーバ300とセッション管理サーバ100との間で、図20のステップS1〜ステップS27が実行され、利用者B宅の情報表示端末は、サービス提供サーバ200から送信された会議室番号選択画面(URL)上で会議室番号の入力を受け付ける。その後、セッション管理サーバ100は、グループIDの存在チェックや制御用セッション情報の存在チェックを実行し、会議室サーバ300は、指定された会議室IDと音声ブリッジを接続する。つまり、利用者B宅において、利用者A宅と音声ブリッジされる会議室IDと同じ会議室IDの入力を受け付けると、利用者A宅と利用者B宅とには同じグループIDが割り与えられる。そして、利用者A宅のSIPフォン30や情報表示端末20が音声ブリッジされている会議室にさらに、利用者B宅のSIPフォン30や情報表示端末20が接続されることとなる。このようにすることで、利用者A宅(SIPフォンや情報表示端末)と利用者B宅(SIPフォンや情報表示端末)とが会議室サーバ300を介して接続される。
同様に、利用者C宅とセッション管理サーバ100の間、セッション管理サーバ100と会議室サーバ300との間、サービス提供サーバ200と利用者C宅との間においても、ステップS501〜ステップS514までの処理が実行される(ステップS516)。すなわち、利用者C宅のSIPフォンとセッション管理サーバ100との間、および、会議室サーバ300とセッション管理サーバ100との間で、図20のステップS1〜ステップS27が実行され、利用者C宅の情報表示端末20は、サービス提供サーバ200から送信された会議室番号選択画面(URL)上で会議室番号の入力を受け付ける。その後、セッション管理サーバ100は、グループIDの存在チェックや制御用セッション情報の存在チェックを実行し、会議室サーバ300は、指定された会議室IDと音声ブリッジを接続する。つまり、利用者C宅において、利用者A宅や利用者B宅と音声ブリッジされる会議室IDと同じ会議室IDの入力を受け付けると、利用者A宅と利用者B宅と利用者C宅とには同じグループIDが割り与えられる。そして、利用者C宅のSIPフォンや情報表示端末20が音声ブリッジされている会議室にさらに、利用者A宅や利用者B宅のSIPフォン30や情報表示端末20が接続されることとなる。このようにすることで、利用者A宅(SIPフォン30や情報表示端末20)と、利用者B宅(SIPフォン30や情報表示端末20)と、利用者C宅(SIPフォン30や情報表示端末20)とが会議室サーバ300を介して接続される。上記処理の結果、利用者A宅〜利用者B宅〜利用者C宅との間で、図24のステップS167と同様の処理が実行できることとなる(ステップS517)。
さて、これまで本発明の実施例について説明してきたが、本発明は上述してきた実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、実施例3では、以下に示すように、種々の異なる実施例について説明する。
(N者間接続)
また、実施例1では、3者間接続を行う例について説明したが、本願はこれに限定されるものではなく、4者間、5者間・・・N者間でも、上記した手法と同様の手法を用いることで接続することができる。
(セッション管理機能)
上記実施例においては、『セッション連携機能』が、SIPプロキシやサービス提供サーバとは物理的に異なるセッション管理サーバに備えられている事例を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。『セッション連携機能』が、SIPプロキシに備えられている事例にも、あるいは、サービス提供サーバに備えられている事例などにも、本発明を同様に適用することができる。
(接続先監視機能)
上記実施例においては、情報表示端末が、汎用的なWebブラウザを備え、『接続先監視機能』として、当該Webブラウザ上で動作するJava(登録商標)Scriptファイルを備える手法(セッション管理サーバから送信されることで『接続先監視機能』を備える手法)を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。情報表示端末が、専用アプリケーションを備え、当該専用アプリケーションが、予め『接続先監視機能』を備えている手法などにも、本発明を同様に適用することができる。
(発着間紐付けID)
上記実施例においては、サービス提供サーバがWebサービスを互いに関連づけて制御する際に用いる「発着間紐付けID」として、セッション管理サーバが新たに発行した発着間紐付けIDを用いる手法を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。呼情報であるcallセッション情報そのもの(例えば、Call-IDなど)を流用する手法にも、本発明を同様に適用することができる。すなわち、「発着間紐付けID」は、サービス提供サーバが、複数の端末に対してWebサービスを互いに関連づけて提供する際に、当該複数の端末各々がSIPによって通信を確立した端末同士であることを認識可能な情報であればよい。
(署名付証明書)
上記実施例においては、SIPプロキシやセッション管理サーバが他の装置に情報を送信する際、自装置の署名付証明書を発行し、当該署名付証明書を添付した検証可能な形式で当該情報を送信する手法を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。署名付証明書を添付することなく、単に情報をそのまま送信する手法にも、本発明を同様に適用することができる。なお、この場合には、情報を受信した側における当該情報の検証も不要となる。
(ポーリング)
上記実施例においては、情報表示端末とHGWとの間、情報表示端末とセッション管理サーバとの間などで、適宜ポーリングを用いて通信を行う手法を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではなく、ポーリングの替わりにプッシュ型やプル型の通信であってもよい(この場合には、必要な時のみアクセスすればよいことになる)。
(端末側の構成)
また、本発明に係るサービス提供システムは、上記実施例で例示した構成に限られるものではない。すなわち、本発明に係るサービス提供システムは、まず、端末側の構成という点で、端末側にHGWが設置されているか否か、端末が、SIPフォンと情報表示端末との分離型であるか、SIPフォン機能と情報表示機能との一体型であるか、といった選択肢がある。また、どの装置がcallセッション情報を収集するかという点で、SIPプロキシがcallセッション情報を収集するか、HGWがcallセッション情報を収集するか、端末(SIPフォン、もしくは、SIPフォン機能)がcallセッション情報を収集するか、といった選択肢がある。また、SIPプロキシが収集したcallセッション情報を誰に送信するかという点で、HGWに送信するか、端末(SIPフォン、もしくは、SIPフォン機能)に送信するか、といった選択肢がある。その他、発信側の構成と着信側の構成とが同一であるか、異なるか、といった選択肢や、情報表示端末がHGWの配下の端末として接続しているか否かといった選択肢もある。上記実施例は、これらの選択肢の内、一部の組み合わせを示したに過ぎず、本発明はこれらの構成に限られるものではない。すなわち、上記してきた手法や公知の手法を用いることで、その他の構成についても、本発明を同様に実現することができる。
(SIPプロキシ)
また、上記の実施例においては、単一のSIPプロキシがSIP信号(SIPの具体的な信号、INVITE、200 OKなどの種類、および、From、Toなどのパラメータを含む)を仲介する事例を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。複数のSIPプロキシがSIP信号を仲介する事例や、NGN(Next Generation Network)におけるAS(Application Server)などがSIP信号を仲介する事例にも、本発明を同様に適用することができる。
(システム構成等)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明したサービス提供方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係るサービス提供システムは、ネットワーク上のサービスを端末に提供することに有用であり、特に、通信相手との関係が一時的な場合に、このような一時的な通信関係に基づいてサービスを制御することに適する。
100 セッション管理サーバ
110 通信制御I/F部
120 記憶部
121 ユーザ契約サービス管理テーブル
122 契約サービス情報テーブル
123 制御用セッション管理テーブル
124 発着間紐付けIDテーブル
125 会議室サービステーブル
126 会議室対応管理テーブル
127 データテーブル
130 制御部
131 callセッション情報収集部
132 発着間紐付けID発行部
133 会議室関連制御部
134 受け渡し要求判定部
135 データ受け渡し制御部
200 サービス提供サーバ
210 通信部
220 記憶部
221 Webセッション情報管理テーブル
222 データテーブル
230 制御部
231 発着間紐付けID収集部
232 サービス提供制御部
233 データ受け渡し部
300 会議室サーバ
310 通信制御I/F部
320 記憶部
321 会議室管理テーブル
322 会議用セッション情報管理テーブル
330 制御部
331 会議室ID発行部
332 音声ブリッジ制御部
10 HGW
11 SIP通信部/HTTP通信部
12 記憶部
12a ブラウザセッション情報管理テーブル
13 制御部
13a サービス利用制御部
13b データ受け渡し部
20 情報表示端末
21 HTTP通信部
22 入力部
23 出力部
24 入出力制御I/F部
25 制御部
25a サービス利用部
25b 受け渡し要求部
30 SIPフォン
31 SIP通信部
32 入力部
33 出力部
34 入出力制御I/F部

Claims (3)

  1. ネットワークに接続される複数の端末に当該ネットワーク上のサービスを提供するサービス提供装置が、当該サービスを制御するサービス提供システムであって、
    前記サービス提供装置は、
    前記サービスを利用することを要求する利用要求を前記複数の端末の内のいずれか一つの端末から受け付けた際に、当該端末と組で利用され第1の通信を確立する第1通信端末と、他の第1通信端末との間で確立された第1の通信を一意に識別する第1通信情報を取得する第1通信情報取得手段と、
    前記利用要求を送信した前記端末が当該サービス提供装置との間で前記サービスを利用する際に行う第2の通信を一意に識別する第2通信情報を、前記第1通信情報取得手段によって取得された第1通信情報に対応づけて第2通信情報記憶手段に格納する第2通信情報格納手段と、
    前記第2通信情報記憶手段に格納されている複数の第1通信情報の内、いずれか二つの第1通信情報各々が同一の第1の通信として確立されたものであることを示す場合に、当該第1通信情報各々に対応づけて前記第2通信情報記憶手段に格納されている第2通信情報各々を用いて提供されるサービスを、互いに関連づけて制御するサービス提供制御手段と、
    前記サービス提供制御手段によってサービスが提供される複数の端末の内のいずれか一つの端末から前記複数の端末のいずれとも異なる他の端末への接続要求を受信した場合に、当該接続要求を送信した端末と組で利用される第1通信端末が利用する第1通信情報を用いて、前記サービス提供される複数の端末各々と組で利用される第1通信端末各々と、前記他の端末と組で利用される他の第1通信端末とを接続する通信接続手段と、
    前記通信接続手段によって第1通信端末各々が接続されると、前記第1通信端末各々が利用する第1通信情報に対応付けて前記第2通信情報記憶手段に記憶される第2通信情報を、前記他の端末と組で利用される前記接続要求先の他の端末に対して割り与える第2通信情報割り与え手段と、
    を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
  2. 前記サービス提供装置のサービス提供制御手段は、前記第2通信情報割り与え手段によって第2通信情報が割り与えられた前記他の端末に対しても、前記第1通信情報各々に対応づけて前記第2通信情報記憶手段に格納されている第2通信情報各々を用いて提供されるサービスを、互いに関連づけて制御することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
  3. ネットワークに接続される複数の端末に当該ネットワーク上のサービスを提供するサービス提供装置に適したサービス提供方法であって、
    前記サービスを利用することを要求する利用要求を前記複数の端末の内のいずれか一つの端末から受け付けた際に、当該端末と組で利用され第1の通信を確立する第1通信端末と、他の第1通信端末との間で確立された第1の通信を一意に識別する第1通信情報を取得する第1通信情報取得工程と、
    前記利用要求を送信した前記端末が当該サービス提供装置との間で前記サービスを利用する際に行う第2の通信を一意に識別する第2通信情報を、前記第1通信情報取得工程によって取得された第1通信情報に対応づけて第2通信情報記憶部に格納する第2通信情報格納工程と、
    前記第2通信情報記憶部に格納されている複数の第1通信情報の内、いずれか二つの第1通信情報各々が同一の第1の通信として確立されたものであることを示す場合に、当該第1通信情報各々に対応づけて前記第2通信情報記憶部に格納されている第2通信情報各々を用いて提供されるサービスを、互いに関連づけて制御するサービス提供制御工程と、
    前記サービス提供制御工程によってサービスが提供される複数の端末の内のいずれか一つの端末から前記複数の端末のいずれとも異なる他の端末への接続要求を受信した場合に、当該接続要求を送信した端末と組で利用される第1通信端末が利用する第1通信情報を用いて、前記サービス提供される複数の端末各々と組で利用される第1通信端末各々と、前記他の端末と組で利用される他の第1通信端末とを接続する通信接続工程と、
    前記通信接続工程によって第1通信端末各々が接続されると、前記第1通信端末各々が利用する第1通信情報に対応付けて前記第2通信情報記憶部に記憶される第2通信情報を、前記他の端末と組で利用される前記接続要求先の他の端末に対して割り与える第2通信情報割り与え工程と、
    を含んだことを特徴とするサービス提供方法。
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