JP2011008278A - 表示装置ならびにその映像信号線駆動回路 - Google Patents

表示装置ならびにその映像信号線駆動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶表示装置等の表示装置において、必要なバッファの数を削減し、コストの削減、回路面積の低減、消費電流の低下を実現する。
【解決手段】ソースドライバ300は、複数の端子を有する表示部側入出力部38と、複数の端子を有する外部側入出力部39と、入力端子33および出力端子34を有する予備信号線出力バッファ32と、表示部側入出力部38に与えられた信号を予備信号線出力バッファ32によって増幅して外部側入出力部39から出力するか、それとも、外部側入出力部39に与えられた信号を予備信号線出力バッファ32によって増幅して表示部側入出力部38から出力するかを外部から与えられる選択信号Sによって選択する選択部35とによって構成される。
【選択図】図12

Description

本発明は、表示装置に関し、更に詳しくは、表示装置の映像信号線を駆動する映像信号線駆動回路の配線構造に関する。
従来より、複数の走査信号線と複数の映像信号線とが格子状に配置され、それら複数の走査信号線と複数の映像信号線との交差点にそれぞれ対応して複数の画素形成部がマトリクス状に配置されたアクティブマトリクス型の液晶表示装置が知られている。近年、アクティブマトリクス型の液晶表示装置において、表示すべき画像の高精細化等に伴い、映像信号線の線幅が狭くなっている。このような映像信号線に断線が生じると、映像信号はその断線箇所までしか供給されないため表示不良が生じる。このため、予め映像信号線の予備の信号線(以下、「予備信号線」という。)を備え、断線が生じたときに、その断線が生じた映像信号線の両端付近において、映像信号線と予備信号線とを接続することによって断線に対処する技術が知られている。このような技術は、例えば特許文献1等に開示されており、図13を参照しつつ、以下に説明する。
図13は、従来の液晶表示装置において、映像信号線に断線が生じた場合の対処について説明するための配線図である。便宜上、図13には、液晶表示装置の構成要素のうち、画像を表示する表示部500と、表示部500を駆動するための映像信号を生成する複数のソースドライバ300からなるソースドライバ群3と、ソースドライバ300における映像信号生成のための基準電圧を生成する基準電圧生成回路600のみを示している。図13に示すように、表示部500の側縁のうちソースドライバ群3と接している一側(以下、その一側近傍の表示領域外の部分を含めて「表示部一側」という。)5Aから表示部500の他側(以下、その他側近傍の表示領域外の部分を含めて「表示部他側」という。)5Bへと延びるように、複数の映像信号線SL1〜SLnが平行に配置されている。また、表示部一側5Aにおいて、ソースドライバ群3と表示部500とが接続され、各ソースドライバ300は表示部500内の複数の映像信号線と接続されている。さらに、液晶表示装置には上述した予備信号線51が設けられている。予備信号線51は、この液晶表示装置に設けられている複数のソースドライバ300のうちの所定個数毎に1本ずつ設けられている。図13に示す構成では、2個のソースドライバ300につき1本の予備信号線51が設けられている。なお、以下の説明においては、1本の予備信号線51と対応付けられている複数のソースドライバ300の集合を「ソースドライバグループ3000」という。各予備信号線51は、対応するソースドライバグループ3000内のソースドライバ300と接続された映像信号線に断線が生じたときに、その断線が生じた映像信号線に替わり、映像信号を伝送する。各予備信号線51は、表示部一側5Aおよび表示部他側5Bにおいて、対応するソースドライバグループ3000内のソースドライバ300と接続された複数の映像信号線と交差するように配置されている。また、各予備信号線51は、図13に示すように、表示部一側5Aからソースドライバ300およびこの液晶表示装置の外縁を通過して表示部他側5Bへと延びるように配線されている。なお、映像信号線に断線が生じるまでは、各予備信号線51と映像信号線とは接続されない。
ここで、図13で符号XiおよびXjで示す地点でそれぞれ映像信号線SLiおよびSLjに断線が生じた場合の対処について説明する。符号Xiで示す地点で映像信号線SLiに断線が生じた場合、ソースドライバ300から出力された映像信号は、地点Xiまでは映像信号線SLiによって伝送されるが、地点Xiより表示部他側5Bに近い地点には伝送されない。そこで、映像信号線SLiと予備信号線51とが交差する地点P1および地点P2において、映像信号線SLiと予備信号線51とを電気的に接続する。これにより、映像信号線SLi上において地点Xiより表示部他側5Bに近い地点については、映像信号は、地点P1から地点P2までは予備信号線51によって伝送され、地点P2から地点Xiまでは映像信号線SLiによって伝送される。符号Xjで示す地点で映像信号線SLjに断線が生じた場合には、映像信号線SLjと予備信号線51とが交差する地点P3および地点P4において、映像信号線SLjと予備信号線51とを電気的に接続する。これにより、映像信号線SLj上において地点Xjより表示部他側5Bに近い地点については、映像信号は、地点P3から地点P4までは予備信号線51によって伝送され、地点P4から地点Xjまでは映像信号線SLjによって伝送される。
ここで、ソースドライバ300に着目すると、予備信号線51の経路上にバッファ32が設けられている。予備信号線51は、上述のとおり、表示部一側5Aからソースドライバ300およびこの液晶表示装置の外縁を通過して表示部他側5Bへ延びるように配線されている。このため、配線抵抗等の影響により、予備信号線51によって伝送される映像信号の電圧降下が大きくなる。その結果、表示部他側5Bには安定した電圧の映像信号が供給されない。そこで、上述のバッファ32が各ソースドライバ300に設けられている。このバッファ32としては、入力インピーダンスが極めて高く、出力インピーダンスが極めて小さいという特徴を有する、ボルテージフォロアが使用される。これにより、バッファ32の前段の回路にバッファ32の後段の回路の影響が及ばず、前段の回路で生成された電圧が後段の回路へそのまま出力される(増幅率が1倍となる)。このようなバッファ32の動作を説明するため、本説明においては、「後段の回路の影響を前段の回路に及ぼすことなく、入力された電圧をそのまま出力する」ことを「増幅する」という。図13に示す例では、予備信号線51によって伝送される映像信号はソースドライバ300内のバッファ(以下、「予備信号線出力バッファ」という。)32によって増幅され、表示部他側5Bにおいても安定した電圧の映像信号が供給されている。なお、予備信号線51の通過経路とはなっていないソースドライバ300にも予備信号線出力バッファ32が設けられているが、これは、ソースドライバ300の製造プロセスの簡略化等のために、各液晶表示装置のソースドライバ群3には同一構成のソースドライバ300が用いられるからである。
ところで、各ソースドライバ300における映像信号生成のために、各ソースドライバ300には、表示画像の各階調に対応する階調電圧を生成するための基準となる電圧(以下、「基準電圧」という。)が供給される。各ソースドライバ300では、基準電圧に基づいて階調電圧が生成される。例えば、8個の基準電圧に基づいて256個の階調電圧が生成される。さらに、各ソースドライバに供給される画像信号と階調電圧とに基づいて映像信号が生成される。このように生成された映像信号が、各ソースドライバ300から映像信号線に供給される。
図14は、基準電圧を生成する回路(以下、「基準電圧生成回路」という。)650の一例を示す回路図である。図14に示すように、基準電圧生成回路は650、複数の抵抗器からなる分圧回路68と複数のバッファ(以下、「基準電圧出力バッファ」という。)69とによって構成される。基準電圧生成回路650において、分圧回路68の両端に与えられる電位レベルに基づいて、複数の基準電圧V(1)〜V(N)が生成される。それら複数の基準電圧V(1)〜V(N)は、それぞれ基準電圧出力バッファ69によって増幅され、ソースドライバ300に供給される。また、複数の基準電圧V(1)〜V(N)についてそれぞれ増幅の必要があるので、図14に示すように、基準電圧出力バッファ69は基準電圧生成回路650によって生成される基準電圧V(1)〜V(N)と等しい数だけ設けられている。例えば、8個の基準電圧が生成される構成においては、8個の基準電圧出力バッファ69が設けられている。基準電圧出力バッファ69は、図14に示す例では基準電圧生成回路650内に設けられているが、ソースドライバ300内に設けられていることもある。なお、本願出願人は、予備信号線のために設けられたバッファがダミー信号線を駆動するためのバッファとしても用いられる構成とした液晶表示装置の発明について、既に出願している(特許文献3参照)。
特開平8−171081号公報 特開2001−166726号公報 特開2003−162265号公報
ところが、上述のような液晶表示装置によると、予備信号線出力バッファ32は全てのソースドライバ300に設けられ、なおかつ、基準電圧生成回路650で生成される基準電圧V(1)〜V(N)に等しい数の基準電圧出力バッファ69が設けられている。このような構成によると、バッファを構成するための多数の部品が必要となり、コストが上昇する。また、多数のバッファが設けられているために、回路面積の増大や消費電流の増加という問題も生じている。
そこで、本発明では、液晶表示装置等の表示装置において、必要なバッファの数を削減し、コストの削減、回路面積の低減、消費電流の低下を実現することを目的とする。
第1の発明は、表示すべき画像を表わす映像信号を伝達する映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線の予備の信号線であって前記映像信号線の一端近傍および他端近傍において前記映像信号線と交差して形成された予備信号線とを備える表示部に、前記映像信号を供給する映像信号線駆動回路であって、
入力端子と出力端子とを有し前記入力端子から入力された信号を増幅して前記出力端子から出力する、前記予備信号線のための出力バッファである予備信号線出力バッファと、
前記映像信号線駆動回路の一側において前記表示部と接するように配置され、複数の端子を有する表示部側入出力部と、
前記映像信号線駆動回路の他側に配置され、複数の端子を有する外部側入出力部と、
前記表示部側入出力部と前記外部側入出力部とを接続する信号線である映像信号線駆動回路内バイパス信号線とを備え、
前記表示部側入出力部は、
前記映像信号を前記映像信号線に出力するための映像信号線用出力端子と、
前記予備信号線出力バッファの前記入力端子と接続された予備信号線出力バッファ用表示部側端子と、
前記映像信号線駆動回路内バイパス信号線の一端と接続された映像信号線駆動回路内バイパス信号線用表示部側端子とを含み、
前記外部側入出力部は、
前記映像信号を生成するための基準電圧を受け取るための基準電圧用入力端子と、
前記予備信号線出力バッファの前記出力端子と接続された予備信号線出力バッファ用外部側端子と、
前記映像信号線駆動回路内バイパス信号線の一端と接続された映像信号線駆動回路内バイパス信号線用外部側端子とを含んでいることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る映像信号線駆動回路を複数備えた表示装置であって、
前記表示部側入出力部に含まれる所定の端子間を接続する信号線である表示部内バイパス信号線を有し、
前記複数の映像信号線駆動回路は、
前記映像信号線の一端近傍において前記映像信号線と交差して形成された前記予備信号線と、前記予備信号線出力バッファ用表示部側端子とが接続され、前記映像信号線の他端近傍において前記映像信号線と交差して形成された前記予備信号線と、前記予備信号線出力バッファ用外部側端子とが接続された、第1の映像信号線駆動回路と、
前記予備信号線出力バッファ用表示部側端子と前記表示部内バイパス信号線の一端とが接続され、前記映像信号線駆動回路内バイパス信号線用表示部側端子と前記表示部内バイパス信号線の他端とが接続された、第2の映像信号線駆動回路とを含むことを特徴とする。
第3の発明は、増幅後の複数の基準電圧に基づいて前記映像信号を生成する、第2の発明に係る表示装置であって、
前記第2の映像信号線駆動回路の前記バイパス信号線用外部側端子と増幅前の基準電圧を伝送する所定の配線とが接続され、
前記第2の映像信号線駆動回路の前記予備信号線出力バッファ用外部側端子と前記複数の映像信号線駆動回路の前記基準電圧用入力端子とが接続されることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、予備信号線出力バッファの入力端子は、選択信号に応じて、表示部側入出力部もしくは外部側入出力部の端子と接続される。また、予備信号線出力バッファの出力端子も、選択信号に応じて、表示部側入出力部もしくは外部側入出力部の端子と接続される。このため、外部から予備信号線出力バッファの入力端子に与えられた信号を増幅し、その増幅後の信号を表示部に出力することができる。また、表示部から予備信号線出力バッファの入力端子に与えられた信号を増幅し、その増幅後の信号を外部に出力することもできる。また、外部から予備信号線出力バッファの入力端子に与えられた信号を増幅して増幅後の信号を表示部に出力するか、表示部から予備信号線出力バッファの入力端子に与えられた信号を増幅して増幅後の信号を外部に出力するかについて、表示装置への実装後に切り替えることができる。これにより、効果良く、予備信号線出力バッファを予備信号線によって伝送される映像信号の増幅以外の用途に適用することができる。その結果、必要なバッファの数を削減することができる。
上記第2の発明によれば、表示装置において、映像信号を伝送する予備信号線に予備信号線出力バッファが接続された第1の映像信号線駆動回路が設けられる。このため、第1の映像信号線駆動回路の予備信号線出力バッファは、予備信号線によって伝送される映像信号の増幅に供される。これにより、映像信号線の断線等により予備信号線によって映像信号が伝送された場合にも、従来通り画像を表示しつつ、予備信号線によって伝送される映像信号の増幅に供されていない予備信号線出力バッファを他の用途に適用することができる。
上記第3の発明によれば、予備信号線出力バッファの入力端子に共通電極電圧が与えられる第3の映像信号線駆動回路が設けられる。このため、第3の映像信号線駆動回路の予備信号線出力バッファは、共通電極電圧の増幅に供される。これにより、共通電極電圧のために従来設けられていたバッファを削減することができる。
本発明に係るソースドライバに置き換え可能なソースドライバを有する液晶表示装置の第1の構成例に係るアクティブマトリクス型の液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記第1の構成例において、ソースドライバの配線構造を示す平面図である。 上記第1の構成例において、ソースドライバと表示部および基準電圧生成回路との接続構造を示す配線図である。 上記第1の構成例における基準電圧生成回路の回路図である。 本発明に係るソースドライバに置き換え可能なソースドライバを有する液晶表示装置の第2の構成例に係るアクティブマトリクス型の液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記第2の構成例において、ソースドライバの配線構造を示す平面図である。 上記第2の構成例において、ソースドライバと表示部および基準電圧生成回路との接続構造を示す配線図である。 本発明に係るソースドライバに置き換え可能なソースドライバを有する液晶表示装置の第3の構成例に係るアクティブマトリクス型の液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記第3の構成例において、ソースドライバの配線構造を示す平面図である。 上記第3の構成例において、ソースドライバと表示部および基準電圧生成回路との接続構造を示す配線図である。 上記第3の構成例において、ソースドライバと表示部およびコモン電圧生成回路との接続構造を示す配線図である。 本発明の一実施形態に係るソースドライバの配線構造を示す平面図である。 従来の液晶表示装置において、映像信号線に断線が生じた場合の対処について説明するための配線図である。 従来例における基準電圧生成回路の一例を示す回路図である。
<0.はじめに>
実施形態について説明する前に、本発明に係るソースドライバに置き換え可能なソースドライバを有する液晶表示装置の構成例について説明する。
<0.1 第1の構成例>
<0.1.1 全体の構成および動作>
図1は、第1の構成例に係るアクティブマトリクス型の液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、表示制御回路200と、複数のソースドライバ(映像信号線駆動回路)300からなるソースドライバ群3と、複数のゲートドライバ(走査信号線駆動回路)400からなるゲートドライバ群4と、表示部500と、基準電圧生成回路600とを備えている。ソースドライバ群3を構成する複数のソースドライバ300は、本構成例においては2個ずつグループ化されている。従って、ソースドライバ群3には、ソースドライバ300の総数の2分の1のソースドライバグループ3000が含まれている。各ソースドライバ300には、予備信号線出力バッファ32と後述するソースドライバ内バイパス信号線(映像信号線駆動回路内バイパス信号線)31とが含まれている。表示部500の内部には、複数の走査信号線GL1〜GLmと複数の映像信号線SL1〜SLnとが互いに格子状に設けられており、その複数の走査信号線GL1〜GLmはゲートドライバ400と接続され、その複数の映像信号線SL1〜SLnはソースドライバ300と接続されている。また、複数の走査信号線GL1〜GLmと複数の映像信号線SL1〜SLnとの交差点にそれぞれ対応して画素形成部(不図示)が設けられている。各画素形成部には、画素値を示す電圧を保持するための画素容量が含まれている。表示部一側5Aおよび表示部他側5Bには、それぞれ複数の予備信号線51が設けられている。各予備信号線51は、ソースドライバ群3に含まれるソースドライバグループ3000と対応付けられており、その対応するソースドライバグループ3000内のソースドライバ300と接続された複数の映像信号線と交差するように形成されている。さらに、表示部一側5Aには、ソースドライバ300内の2本の配線を接続するための配線(以下、「表示部内バイパス信号線」という。)52がソースドライバグループ3000毎に設けられている。なお、ソースドライバ300内の配線構造、ソースドライバ300と表示部500との接続構造、ソースドライバ300と基準電圧生成回路600との接続構造については後述する。
表示制御回路200は、外部から送られる画像データDVを受け取り、その画像データDVに基づく画像を表示部500に表示するためのタイミングを制御するソーススタートパルス信号SSP、ソースクロック信号SCK、ゲートスタートパルス信号GSP、およびゲートクロック信号GCKと、表示部500に表示する画像を示すデジタル画像信号DAとを出力する。基準電圧生成回路600は、映像信号線SL1〜SLnに供給すべき映像信号を生成するための複数の基準電圧V(1)〜V(N)を生成し、出力する。ソースドライバ300は、表示制御回路200から出力されたデジタル画像信号DA、ソーススタートパルス信号SSP、およびソースクロック信号SCKと、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧V(1)〜V(N)とを受け取り、表示部500を駆動するために、駆動用の映像信号を各映像信号線SL1〜SLnに印加する。ゲートドライバ400は、各走査信号線GL1〜GLmを1水平走査期間ずつ順次に選択するために、表示制御回路200から出力されたゲートスタートパルス信号GSPとゲートクロック信号GCKとに基づいて、アクティブな走査信号の各走査信号線への印加を1垂直走査期間を周期として繰り返す。以上のようにして、映像信号線SL1〜SLnに映像信号が印加され、走査信号線GL1〜GLmに走査信号が印加されることにより、表示部500に画像が表示される。
ここで、図1で符号XiおよびXjで示す地点でそれぞれ映像信号線SLiおよびSLjに断線が生じた場合の対処について説明する。映像信号線SLiと予備信号線51とが交差する地点P1および地点P2において、映像信号線SLiと予備信号線51とを電気的に接続する。これにより、映像信号線SLi上において地点Xiより表示部一側5Aに近い地点については、映像信号は、ソースドライバ300と接続された映像信号線SLiのみによって伝送される。一方、映像信号線SLi上において地点Xiより表示部他側5Bに近い地点については、映像信号は、地点P1から地点P2までは予備信号線51によって伝送され、地点P2から地点Xiまでは映像信号線SLiによって伝送される。このとき、予備信号線51によって伝送される映像信号は、予備信号線出力バッファ32によって増幅される。さらに、映像信号線SLjと予備信号線51とが交差する地点P3および地点P4において、映像信号線SLjと予備信号線51とを電気的に接続する。これにより、映像信号線SLj上において地点Xjより表示部一側5Aに近い地点については、映像信号は、ソースドライバ300と接続された映像信号線SLjのみによって伝送される。一方、映像信号線SLj上において地点Xjより表示部他側5Bに近い地点については、映像信号は、地点P3から地点P4までは予備信号線51によって伝送され、地点P4から地点Xjまでは映像信号線SLjによって伝送される。このとき、予備信号線51によって伝送される映像信号は、予備信号線出力バッファ32によって増幅される。
<0.1.2 ソースドライバの配線構造>
図2は、本構成例において、ソースドライバ300の配線構造を示す平面図である。このソースドライバ300には、複数の端子を有する表示部側入出力部38と、複数の端子を有する外部側入出力部39と、入力端子33および出力端子34を有する予備信号線出力バッファ32と、ソースドライバ内バイパス信号線31とが含まれている。表示部側入出力部38には、表示部500内の映像信号線への映像信号の供給のためにソースドライバ300内に設けられている配線(不図示)と表示部500内の映像信号線とを接続するための端子(映像信号線用出力端子)83と、予備信号線出力バッファ32の入力端子33と表示部500内の配線とを電気的に接続するための端子(予備信号線出力バッファ用表示部側端子)82と、ソースドライバ内バイパス信号線31の一端と表示部500内の配線とを接続するためのソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81とが含まれている。一方、外部側入出力部39には、映像信号を生成するための基準電圧V(1)〜V(N)を受け取るためにソースドライバ300内に設けられている配線(不図示)と基準電圧V(1)〜V(N)を伝送するソースドライバ300外部の配線とを接続するための端子(基準電圧用入力端子)93と、予備信号線出力バッファ32の出力端子34とソースドライバ300外部の配線とを電気的に接続するための端子(予備信号線出力バッファ用外部側端子)92と、ソースドライバ内バイパス信号線31の他端とソースドライバ300外部の配線とを接続するためのソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91とが含まれている。
<0.1.3 ソースドライバと表示部等との接続構造>
図3は、ソースドライバ300と表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造を示す配線図である。なお、図3には、説明の便宜上、1ソースドライバグループ3000に含まれるソースドライバ300のみを示している。本構成例では、1ソースドライバグループには2個のソースドライバ300が含まれている。そのうちの一方のソースドライバ(以下、「第1タイプソースドライバ」という。)300Aの予備信号線出力バッファ32Aは、従来と同様、予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅に供される。これに対して、他方のソースドライバ(以下、「第2タイプソースドライバ」という。)300Bの予備信号線出力バッファ32Bは、後述するように、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧の増幅に供される。なお、図3に示すように、基準電圧生成回路600には、複数の基準電圧V(1)〜V(N)を生成する分圧回路61と基準電圧を増幅するための基準電圧出力バッファ62とが含まれている。
まず、第1タイプソースドライバ300Aと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Aには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第1タイプソースドライバ300Aには増幅後の基準電圧が供給され、第1タイプソースドライバ300Aでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Aには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第1タイプソースドライバ300Aで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Aと接続された映像信号線に供給される。予備信号線出力バッファ用表示部側端子82Aには、表示部一側5Aにおいて映像信号線と交差するように形成された予備信号線51の一端が接続される。また、予備信号線出力バッファ用外部側端子92Aには、表示部他側5Bにおいて映像信号線と交差するように形成され、さらに表示部500の外縁を通過して第1タイプソースドライバ300A近傍まで配線された予備信号線51の一端が接続される。これにより、表示部一側5Aから表示部他側5Bへと予備信号線51によって伝送される映像信号が、予備信号線出力バッファ32Aによって増幅される。なお、ソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81Aおよびソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91Aについては、表示部500内の配線や第1タイプソースドライバ300A外部の配線とは接続されない。
次に、第2タイプソースドライバ300Bと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Bには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Bには増幅後の基準電圧が供給され、第2タイプソースドライバ300Bでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Bには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Bで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Bと接続された映像信号線に供給される。ソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91Bには、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧を伝送するための配線63が接続される。なお、この配線63によって伝送される基準電圧は、基準電圧出力バッファ62では増幅されていない。これにより、基準電圧生成回路600で生成され未だ増幅されていない基準電圧が、第2タイプソースドライバ300B内のソースドライバ内バイパス信号線31Bに供給される。ソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81Bには、表示部内バイパス信号線52の一端が接続される。予備信号線出力バッファ用表示部側端子82Bには、表示部内バイパス信号線52の他端が接続される。これにより、ソースドライバ内バイパス信号線31Bと予備信号線出力バッファ32Bの入力端子33Bとが電気的に接続される。さらに、予備信号線出力バッファ用外部側端子92Bには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送するための配線64が接続される。以上より、基準電圧生成回路600で生成され未だ増幅されていない基準電圧が、基準電圧を伝送するための配線63、ソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91B、ソースドライバ内バイパス信号線31B、ソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81B、表示部内バイパス信号線52、予備信号線出力バッファ用表示部側端子82Bを通過して、予備信号線出力バッファ32Bの入力端子33Bに与えられる。そして、その入力端子33Bに与えられた基準電圧は、予備信号線出力バッファ32Bによって増幅された後、予備信号線出力バッファ用外部側端子92B、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送するための配線64を通過して、各ソースドライバ300の基準電圧用入力端子93に与えられる。
<0.1.4 効果>
以上説明したように、本構成例によると、ソースドライバ300には、従来の構成要素に比して、表示部側入出力部38と外部側入出力部39とを接続するソースドライバ内バイパス信号線31が付加されている。各ソースドライバグループ3000内の第2タイプソースドライバ300Bに着目すると、表示部側入出力部38B内のソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81Bと予備信号線出力バッファ用表示部側端子82Bとが表示部内バイパス信号線52によって接続されている。これにより、ソースドライバ群3の外部から第2タイプソースドライバ300Bに与えられた電圧を第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bによって増幅し、増幅後の電圧をソースドライバ群3の外部に出力することができる。本構成例においては、第2タイプソースドライバ300B内のソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91Bは基準電圧生成回路600と接続され、予備信号線出力バッファ用外部側端子92Bは各ソースドライバ300の基準電圧用入力端子93と接続されている。このため、基準電圧生成回路600から出力され、第2タイプソースドライバ300B内のソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91Bに与えられた基準電圧は、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bによって増幅される。そして、その増幅後の基準電圧が各ソースドライバ300に供給され、映像信号の生成に供される。以上のように、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bは、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧の増幅に供されている。このため、従来、予備信号線出力バッファ32とは別に設けられていた基準電圧出力バッファ62が不要となる。これにより、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を削減することができる。
また、表示部一側5Aからソースドライバ300、液晶表示装置の外縁を通過して表示部他側5Bへと配線された予備信号線51によって伝送される映像信号は、従来と同様、ソースドライバ300内の予備信号線出力バッファ32によって増幅される。このため、表示部他側5Bにおいても安定した電圧が予備信号線51によって供給され、断線が生じた映像信号線には画像を表示するために充分な電圧が印加される。これにより、映像信号線に断線が生じても、従来と同様に画像表示が行われる。
ここで、N個の基準電圧V(1)〜V(N)が各ソースドライバ300に供給されている場合を例に挙げて、基準電圧出力バッファ62の削減効果について説明する。なお、液晶表示装置は、L個のソースドライバ300とM本の予備信号線51とを備えているものと仮定する。従来、基準電圧出力バッファ62は基準電圧毎に設けられていたので、液晶表示装置にはN個の基準電圧出力バッファ62が設けられていた。一方、本構成例によると、各ソースドライバ300内の予備信号線出力バッファ32のうち、予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅に供される予備信号線出力バッファ32以外のものについては、基準電圧の増幅に供される。すなわち、予備信号線51の本数はM本であるので、M個の予備信号線出力バッファ32は映像信号の増幅に供されるが、(L−M)個の予備信号線出力バッファ32は基準電圧の増幅に供される。従って、本構成例によると、図4に示すように(N−(L−M))個の基準電圧出力バッファ62を備える構成とすることができ、従来に比して、(L−M)個の基準電圧出力バッファ62を削減することができる。
以上のように、基準電圧出力バッファ62を削減することができるので、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を削減することができる。これにより、バッファを構成するための回路面積が低減され、回路部品のコストも削減される。また、バッファ数が削減されることにより消費電流も低減される。
<0.2 第2の構成例>
<0.2.1 全体の構成および動作>
図5は、第2の構成例に係るアクティブマトリクス型の液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。本構成例においては、上記第1の構成例とは異なり、表示部内バイパス信号線52は設けられていない。また、ソースドライバ300の内部の配線構造が上記第1の構成例とは異なるが、これについては後述する。その他の構成については、上記第1の構成例と同様であるので、同一の構成要素については同一の参照符号を付し、詳しい説明は省略する。
<0.2.2 ソースドライバの配線構造>
図6は、本構成例において、ソースドライバ300の配線構造を示す平面図である。本構成例においては、上記第1の構成例とは異なり、予備信号線出力バッファ32に入力信号を与えるための端子(以下、「予備信号線出力バッファ入力用端子」という。)921および予備信号線出力バッファ32からの出力信号を取り出すための端子(以下、「予備信号線出力バッファ出力用端子」という。)922が共に外部側入出力部39に設けられている。その他の構成については、上記第1の構成例と同様であるので、同一の構成要素については同一の参照符号を付し、詳しい説明は省略する。
<0.2.3 ソースドライバと表示部等との接続構造>
図7は、ソースドライバ300と表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造を示す配線図である。なお、図7には、説明の便宜上、1ソースドライバグループ3000に含まれるソースドライバ300のみを示している。本構成例においても、上記第1の構成例と同様、1ソースドライバグループには2個のソースドライバ300(第1タイプソースドライバ300Aおよび第2タイプソースドライバ300B)が含まれており、第1タイプソースドライバ300Aの予備信号線出力バッファ32Aは予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅に供され、第2タイプソースドライバ300Bの予備信号線出力バッファ32Bは基準電圧生成回路600から出力された基準電圧の増幅に供される。
まず、第1タイプソースドライバ300Aと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Aには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第1タイプソースドライバ300Aには増幅後の基準電圧が供給され、第1タイプソースドライバ300Aでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Aには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第1タイプソースドライバ300Aで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Aと接続された映像信号線に供給される。ソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81Aには、表示部一側5Aにおいて映像信号線と交差するように形成された予備信号線51の一端が接続される。また、ソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91Aと予備信号線出力バッファ入力用端子921Aとが、ソースドライバ300外部の外部配線53によって接続される。これにより、表示部一側5Aからソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81Aに与えられた映像信号は、ソースドライバ内バイパス信号線31A、ソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91A、外部配線53、予備信号線出力バッファ入力用端子921Aを通過して、予備信号線出力バッファ32Aの入力端子33Aに与えられる。そして、予備信号線出力バッファ32Aによって映像信号が増幅される。さらに、予備信号線出力バッファ出力用端子922Aには、表示部他側5Bにおいて映像信号線と交差するように形成され、さらに表示部500の外縁を通過して第1タイプソースドライバ300A近傍まで配線された予備信号線51の一端が接続される。これにより、予備信号線出力バッファ32Aによって増幅された映像信号が、表示部他側5Bに形成された予備信号線51に伝送される。
次に、第2タイプソースドライバ300Bと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Bには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Bには増幅後の基準電圧が供給され、第2タイプソースドライバ300Bでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Bには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Bで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Bと接続された映像信号線に供給される。予備信号線出力バッファ入力用端子921Bには、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧を伝送するための配線63が接続される。なお、この配線63によって伝送される基準電圧は、基準電圧出力バッファ62では増幅されていない。これにより、基準電圧生成回路600で生成され未だ増幅されていない基準電圧が、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bに供給される。さらに、予備信号線出力バッファ出力用端子922Bには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送するための配線64が接続される。以上より、基準電圧生成回路600で生成され未だ増幅されていない基準電圧が、基準電圧を伝送するための配線63、予備信号線出力バッファ入力用端子921Bを通過して、予備信号線出力バッファ32Bの入力端子33Bに与えられる。そして、その入力端子33Bに与えられた基準電圧は、予備信号線出力バッファ32Bによって増幅された後、予備信号線出力バッファ出力用端子922B、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送するための配線64を通過して、各ソースドライバ300の基準電圧用入力端子93に与えられる。なお、ソースドライバ内バイパス信号線用表示部側端子81Bおよびソースドライバ内バイパス信号線用外部側端子91Bについては、表示部500内の配線や第2タイプソースドライバ300B外部の配線とは接続されない。
<0.2.4 効果>
以上説明したように、本構成例によると、ソースドライバ300には、従来の構成要素に比して、表示部側入出力部38と外部側入出力部39とを接続するソースドライバ内バイパス信号線31が付加されている。各ソースドライバグループ3000内の第2タイプソースドライバ300Bに着目すると、表示部500とは反対側の外部側入出力部39Bに、予備信号線出力バッファ32Bの入出力のための端子である予備信号線出力バッファ入力用端子921Bと予備信号線出力バッファ出力用端子922Bとが設けられている。これにより、ソースドライバ群3の外部から第2タイプソースドライバ300Bに与えられた電圧を第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bによって増幅し、増幅後の電圧をソースドライバ群3の外部に出力することができる。本構成例においては、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ入力用端子921Bは基準電圧生成回路600と接続され、予備信号線出力バッファ出力用端子922Bは各ソースドライバ300の基準電圧用入力端子93と接続されている。このため、基準電圧生成回路600から出力され、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ入力用端子921Bに与えられた基準電圧は、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bによって増幅される。そして、その増幅後の基準電圧が各ソースドライバ300に供給され、映像信号の生成に供される。以上のように、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bは、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧の増幅に供されている。このため、上記第1の構成例と同様、従来、予備信号線出力バッファ32とは別に設けられていた基準電圧出力バッファ62が不要となり、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を削減することができる。
また、表示部一側5Aからソースドライバ300、液晶表示装置の外縁を通過して表示部他側5Bへと配線された予備信号線51によって伝送される映像信号は、従来と同様、ソースドライバ300内の予備信号線出力バッファ32によって増幅される。このため、表示部他側5Bにおいても安定した電圧が予備信号線51によって供給され、断線が生じた映像信号線には画像を表示するために充分な電圧が印加される。これにより、映像信号線に断線が生じても、従来と同様に画像表示が行われる。
さらに、本構成例によると、予備信号線出力バッファ32の入出力のための端子(予備信号線出力バッファ入力用端子921および予備信号線出力バッファ出力用端子922)が、共に表示部500とは反対側の外部側入出力部39に設けられている。このような構成にすることで、上記第1の構成例とは異なり、表示部内バイパス信号線を備えることなく、予備信号線出力バッファ32が基準電圧の増幅に供される。
以上のように、本構成例においても、上記第1の構成例と同様、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を削減することができ、バッファを構成するための回路面積の低減、回路部品のコストの削減、消費電流の低減が実現される。
<0.3.第3の構成例>
<0.3.1 全体の構成および動作>
図8は、第3の構成例に係るアクティブマトリクス型の液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。本構成例においては、上記第1の構成例とは異なり、表示部内バイパス信号線52は設けられていない。また、コモン電極(共通電極)に与えるコモン電圧(共通電極電圧)Vcomを生成するコモン電圧生成回路700がソースドライバ群3と接続できるように配置されている。さらに、表示部500には、映像信号線SL1〜SLnとは別にダミー信号線(擬似信号線)DLが設けられている。ダミー信号線DLとは、表示部500の端側にある映像信号線(図8に示す例では映像信号線SLn)の駆動条件とそれ以外の映像信号線の駆動条件とを等しくするために設けられた信号線である(特許文献3参照)。ソースドライバ300の内部の配線構造についても上記第1の構成例とは異なるが、これについては後述する。なお、ソースドライバ群3には8個のソースドライバ300が含まれており、それらソースドライバ300はグループ化されておらず、予備信号線51は1本だけ設けられているものとして説明する。その他の構成については、上記第1の構成例と同様であるので、同一の構成要素については同一の参照符号を付し、詳しい説明は省略する。
<0.3.2 ソースドライバの配線構造>
図9は、本構成例において、ソースドライバ300の配線構造を示す平面図である。本構成例においては、上記第1の構成例とは異なり、表示部側入出力部38と外部側入出力部39とに、予備信号線出力バッファ32に入力信号を与えるための端子(以下、それぞれ、「予備信号線出力バッファ入力用表示部側端子821」、「予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921」という。)が設けられている。同様に、表示部側入出力部38と外部側入出力部39とに、予備信号線出力バッファ32からの出力信号を取り出すための端子(以下、それぞれ、「予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822」、「予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922」という。)が設けられている。また、上述したとおり、表示部内バイパス信号線は設けられていない。その他の構成については、上記第1の構成例と同様であるので、同一の構成要素については同一の参照符号を付し、詳しい説明は省略する。
<0.3.3 ソースドライバと表示部等との接続構造>
図10および図11は、ソースドライバ300と表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造を示す配線図である。なお、図10には、ソースドライバ群3に含まれているソースドライバ300のうちの1番目のソースドライバ(以下、「第1タイプソースドライバ」という。)300Aと2番目のソースドライバ(以下、「第2タイプソースドライバ」という。)300Bとを示している。図11には、7番目のソースドライバ(以下、「第3タイプソースドライバ」という。)300Gと8番目のソースドライバ(以下、「第4タイプソースドライバ」という。)300Hとを示している。本構成例においては、第1タイプソースドライバ301の予備信号線出力バッファ32Aは、従来と同様、予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅に供される。第2タイプソースドライバ302の予備信号線出力バッファ32Bは、後述するように、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧の増幅に供される。第3タイプソースドライバ300Gの予備信号線出力バッファ32Gは、後述するように、コモン電圧生成回路700から出力されたコモン電圧Vcomの増幅に供される。第4タイプソースドライバ300Hの予備信号線出力バッファ32Hは、後述するように、ダミー信号線DLに供給する映像信号の増幅に供される。
まず、図10を参照しつつ、第1タイプソースドライバ300Aと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Aには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第1タイプソースドライバ300Aには増幅後の基準電圧が供給され、第1タイプソースドライバ300Aでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Aには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第1タイプソースドライバ300Aで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Aと接続された映像信号線に供給される。予備信号線出力バッファ入力用表示部側端子821Aには、表示部一側5Aにおいて映像信号線と交差するように形成された予備信号線51の一端が接続される。また、予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922Aには、表示部他側5Bにおいて映像信号線と交差するように形成され、さらに表示部500の外縁を通過して第1タイプソースドライバ300A近傍まで配線された予備信号線51の一端が接続される。これにより、表示部一側5Aから表示部他側5Bへと予備信号線51によって伝送される映像信号が、予備信号線出力バッファ32Aによって増幅される。なお、予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Aおよび予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Aについては、表示部500内の配線や第1タイプソースドライバ300A外部の配線とは接続されない。
次に、図10を参照しつつ、第2タイプソースドライバ300Bと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Bには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Bには増幅後の基準電圧が供給され、第2タイプソースドライバ300Bでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Bには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Bで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Bと接続された映像信号線に供給される。予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Bには、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧を伝送するための配線63が接続される。なお、この配線63によって伝送される基準電圧は、基準電圧出力バッファ62では増幅されていない。これにより、基準電圧生成回路600で生成され未だ増幅されていない基準電圧が、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bに供給される。さらに、予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922Bには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送するための配線64が接続される。以上より、基準電圧生成回路600で生成され未だ増幅されていない基準電圧が、基準電圧を伝送するための配線63、予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Bを通過して、予備信号線出力バッファ32Bの入力端子33Bに与えられる。そして、その入力端子33Bに与えられた基準電圧は、予備信号線出力バッファ32Bによって増幅された後、予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922B、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送するための配線64を通過して、各ソースドライバ300の基準電圧用入力端子93に与えられる。なお、予備信号線出力バッファ入力用表示部側端子821Bおよび予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Bについては、表示部500内の配線とは接続されない。
次に、図11を参照しつつ、第3タイプソースドライバ300Gと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Gには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第2タイプソースドライバ300Gには増幅後の基準電圧が供給され、第3タイプソースドライバ300Gでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Gには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第3タイプソースドライバ300Gで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Gと接続された映像信号線に供給される。予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Gには、コモン電圧生成回路700から出力されたコモン電圧Vcomを伝送するための配線71が接続される。これにより、コモン電圧生成回路700で生成され未だ増幅されていないコモン電圧Vcomが、第3タイプソースドライバ300G内の予備信号線出力バッファ32Gに供給される。さらに、予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Gとコモン電極とが電気的に接続される。以上より、コモン電圧生成回路700で生成され未だ増幅されていないコモン電圧Vcomが、コモン電圧Vcomを伝送するための配線71、予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Gを通過して、予備信号線出力バッファ32Gの入力端子33Gに与えられる。そして、その入力端子33Gに与えられた基準電圧は、予備信号線出力バッファ32Gによって増幅された後、予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Gを通過して、コモン電極に与えられる。なお、予備信号線出力バッファ入力用表示部側端子821Gおよび予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922Gについては、表示部500内の配線や第3タイプソースドライバ300G外部の配線とは接続されない。
次に、図11を参照しつつ、第4タイプソースドライバ300Hと表示部500および基準電圧生成回路600との接続構造について説明する。基準電圧用入力端子93Hには、ソースドライバ外部の増幅後の基準電圧を伝送する配線64が接続される。これにより、第4タイプソースドライバ300Hには増幅後の基準電圧が供給され、第4タイプソースドライバ300Hでは、その基準電圧に基づいて映像信号が生成される。映像信号線用出力端子83Hには、表示部500内の映像信号線が接続される。これにより、第4タイプソースドライバ300Hで生成された映像信号が、映像信号線用出力端子83Hと接続された映像信号線に供給される。予備信号線出力バッファ入力用表示部側端子821Hには、表示部一側5Aにおいて地点Pkで映像信号線SLkを分岐して設けられた配線54の一端が接続される。また、予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Hには、表示部500内のダミー信号線DLの一端が接続される。これにより、第4タイプソースドライバ300Hから映像信号線SLkに出力された映像信号が、映像信号線SLk上の分岐点Pk、分岐点Pkから延びる配線54、予備信号線出力バッファ入力用表示部側端子821Hを通過して、予備信号線出力バッファ32Hの入力端子33Hに与えられる。そして、その入力端子33Hに与えられた映像信号は、予備信号線出力バッファ32Hによって増幅された後、予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Hを通過して、ダミー信号線DLに供給される。なお、予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Hおよび予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922Hについては、第4タイプソースドライバ300H外部の配線とは接続されない。
<0.3.4 効果>
以上説明したように、本構成例によると、予備信号線出力バッファ32に入力信号を与えるための端子が、表示部側入出力部38と外部側入出力部39との双方に設けられてい。また、予備信号線出力バッファ32からの出力信号を取り出すための端子も、表示部側入出力部38と外部側入出力部39との双方に設けられている。このため、表示部500あるいはソースドライバ群3の外部からソースドライバ300に与えられた信号をソースドライバ300内の予備信号線出力バッファ32Bによって増幅し、増幅後の信号を表示部500あるいはソースドライバ群3の外部に出力することができる。
本構成例においては、表示部一側5Aからソースドライバ300、液晶表示装置の外縁を通過して表示部他側5Bへと配線された予備信号線51によって伝送される映像信号は、従来と同様、ソースドライバ300内の予備信号線出力バッファ32によって増幅される。このため、表示部他側5Bにおいても安定した電圧が予備信号線51によって供給され、断線が生じた映像信号線には画像を表示するために充分な電圧が印加される。これにより、映像信号線に断線が生じても、従来と同様に画像表示が行われる。
また、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Bは基準電圧生成回路600と接続され、予備信号線出力バッファ出力用外部側端子922Bは各ソースドライバ300の基準電圧用入力端子93と接続されている。このため、基準電圧生成回路600から出力され、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Bに与えられた基準電圧は、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bによって増幅される。そして、その増幅後の基準電圧が各ソースドライバ300に供給され、映像信号の生成に供される。以上のように、第2タイプソースドライバ300B内の予備信号線出力バッファ32Bは、基準電圧生成回路600から出力された基準電圧の増幅に供されている。このため、従来、予備信号線出力バッファ32とは別に設けられていた基準電圧出力バッファ62が不要となる。これにより、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を削減することができる。
さらに、第3タイプソースドライバ300G内の予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Gはコモン電圧生成回路700と接続され、予備信号線出力バッファ出力用表示部側端子822Gはコモン電極と接続されている。このため、コモン電圧生成回路700から出力され、第3タイプソースドライバ300G内の予備信号線出力バッファ入力用外部側端子921Gに与えられたコモン電圧Vcomは、第3タイプソースドライバ300G内の予備信号線出力バッファ32Gによって増幅される。そして、その増幅後のコモン電圧Vcomがコモン電極に与えられる。以上のように、第3タイプソースドライバ300G内の予備信号線出力バッファ32Gは、コモン電圧生成回路700から出力されたコモン電圧Vcomの増幅に供されている。このため、従来、予備信号線出力バッファ32とは別に設けられていたコモン電圧の増幅のためのバッファが不要となる。これにより、液晶表示装置全体で必要なバッファの数をさらに削減することができる。
さらにまた、第4タイプソースドライバ300H内の予備信号線出力バッファ32については、ダミー信号線DLに供給する映像信号の増幅に供されている。以上のように、本構成例によると、ソースドライバ群3に含まれる予備信号線出力バッファ32のうちの予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅には供されていない予備信号線出力バッファ32を様々な信号の増幅に適用することができる。これにより、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を格段に削減することができ、バッファを構成するための回路面積の低減、回路部品のコストの削減、消費電流の低減を効果的に実現することができる。
<1.本発明の実施形態>
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態に係るソースドライバは、上述した各構成例におけるソースドライバに置き換えて用いられることができる。
図12は、本発明の一実施形態に係るソースドライバ300の配線構造を示す平面図である。上記各構成例と同様、このソースドライバ300には、複数の端子を有する表示部側入出力部38と、複数の端子を有する外部側入出力部39と、入力端子33および出力端子34を有する予備信号線出力バッファ32とが含まれている。表示部側入出力部38には、予備信号線出力バッファ用表示部側端子82と複数の映像信号線用出力端子83とが含まれている。外部側入出力部39には、予備信号線出力バッファ用外部側端子92と複数の基準電圧用入力端子93と後述する選択信号をソースドライバ300外部から受け取るための選択信号用入力端子94とが含まれている。
さらに、このソースドライバ300には、予備信号線出力バッファ32によって増幅する信号を、表示部500内から受け取ってソースドライバ300外部へ出力するか、それとも、ソースドライバ300外部から受け取って表示部500内へ出力するかを選択するための選択部(切り替え手段)35が設けられている。選択部35には、端子PA、PB、PC、PD、PX、PYが含まれている。端子PAおよびPDは、予備信号線出力バッファ用表示部側端子82と接続されている。端子PBおよびPCは、予備信号線出力バッファ用外部側端子92と接続されている。端子PXは、予備信号線出力バッファ32の入力端子33と接続されている。端子PYは、予備信号線出力バッファ32の出力端子34と接続されている。また、端子PXは、外部から与えられる選択信号Sによって、端子PA、PBのいずれかと接続される。端子PYは、選択信号Sによって、端子PC、PDのいずれかと接続される。
ここで、選択信号Sの論理レベルがハイレベルの時には、端子PXと端子PAとを接続するともに端子PYと端子PCとを接続し、選択信号Sの論理レベルがローレベルの時には、端子PXと端子PBとを接続するともに端子PYと端子PDとを接続するという構成にすることができる。この構成の場合、選択信号Sの論理レベルがハイレベルの時には、表示部500内から予備信号線出力バッファ用表示部側端子82に与えられた信号は、予備信号線出力バッファ32によって増幅され、その増幅後の信号が、予備信号線出力バッファ用外部側端子92を通過してソースドライバ300外部に出力される。一方、選択信号Sの論理レベルがローレベルの時には、ソースドライバ300外部から予備信号線出力バッファ用外部側端子92に与えられた信号は、予備信号線出力バッファ32によって増幅され、その増幅後の信号が、予備信号線出力バッファ用表示部側端子82を通過して表示部500内に出力される。例えば、上記第3の構成例で説明したようにコモン電圧Vcomを予備信号線出力バッファ32によって増幅させる場合には、予備信号線出力バッファ用外部側端子92とコモン電圧生成回路700とを接続し、予備信号線出力バッファ用表示部側端子82とコモン電極とを接続する。そして、論理レベルがローレベルの選択信号Sを選択部35に与える。これにより、端子PXと端子PBとが接続され、端子PYと端子PDとが接続されるので、コモン電圧生成回路700から出力されたコモン電圧Vcomは予備信号線出力バッファ32によって増幅され、増幅後のコモン電圧Vcomがコモン電極に与えられる。
以上説明したように、本実施形態によると、表示部500からソースドライバ300に与えられた信号を増幅してソースドライバ300外部へ出力することができ、ソースドライバ300外部からソースドライバ300に与えられた信号を増幅して表示部500へ出力することもできる。これにより、上記各構成例と同様、ソースドライバ群3に含まれる予備信号線出力バッファ32のうちの予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅には供されていない予備信号線出力バッファ32を、様々な信号の増幅に適用することができる。また、表示部500からソースドライバ300に与えられた信号を増幅してソースドライバ300外部へ出力するか、ソースドライバ300外部からソースドライバ300に与えられた信号を増幅して表示部500へ出力するかについて、ソースドライバ300の実装後に決定することができる。このため、効果良く、予備信号線51によって伝送される映像信号の増幅には供されていない予備信号線出力バッファ32を他の用途に適用することができる。これにより、効果良く、液晶表示装置全体で必要なバッファの数を削減することができ、バッファを構成するための回路面積の低減等が実現される。
<2.その他>
上記実施形態においては、各ソースドライバ300内に1個の予備信号線出力バッファ32が設けられている場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、各ソースドライバ300内に複数個の予備信号線出力バッファ32が設けられている場合にも適用することができる。また、本発明は、TCP(Tape Carrier Package)によってソースドライバ300が実装された液晶表示装置において好適であるが、ソースドライバ300の実装方式については限定されない。例えば、COF(Chip On Film)によってソースドライバ300が実装された液晶表示装置においても適用することができる。
32…予備信号線出力バッファ
35…選択部
38…表示部側入出力部
39…外部側入出力部
82…予備信号線出力バッファ用表示部側端子
83…映像信号線用出力端子
92…予備信号線出力バッファ用外部側端子
93…基準電圧用入力端子
94…選択信号用入力端子
300…ソースドライバ

Claims (3)

  1. 表示すべき画像を表わす映像信号を伝達する映像信号線と、前記映像信号線と交差する走査信号線と、前記映像信号線の予備の信号線であって前記映像信号線の一端近傍および他端近傍において前記映像信号線と交差して形成された予備信号線とを備える表示部に、前記映像信号を供給する映像信号線駆動回路であって、
    入力端子と出力端子とを有し前記入力端子から入力された信号を増幅して前記出力端子から出力する、前記予備信号線のための出力バッファである予備信号線出力バッファと、
    前記映像信号線駆動回路の一側において前記表示部と接するように配置され、複数の端子を有する表示部側入出力部と、
    前記映像信号線駆動回路の他側に配置され、複数の端子を有する外部側入出力部と、
    前記入力端子および前記出力端子の接続先を切り替える切り替え手段とを備え、
    前記表示部側入出力部は、
    前記映像信号を前記映像信号線に出力するための映像信号線用出力端子と、
    前記入力端子もしくは前記出力端子のいずれかと接続される予備信号線出力バッファ用表示部側端子とを含み、
    前記外部側入出力部は、
    前記映像信号を生成するための基準電圧を受け取るための基準電圧用入力端子と、
    前記入力端子もしくは前記出力端子のいずれかと接続される予備信号線出力バッファ用外部側端子とを含み、
    前記切り替え手段は、外部から与えられる選択信号に応じて、前記入力端子および前記出力端子の接続先を前記予備信号線出力バッファ用表示部側端子と前記予備信号線出力バッファ用外部側端子との間で互いに逆になるように切り替えることを特徴とする、映像信号線駆動回路。
  2. 請求項1に記載の映像信号線駆動回路を複数備えた表示装置であって、
    前記複数の映像信号線駆動回路は、
    前記映像信号線の一端近傍において前記映像信号線と交差して形成された前記予備信号線と、前記予備信号線出力バッファ用表示部側端子とが接続され、前記映像信号線の他端近傍において前記映像信号線と交差して形成された前記予備信号線と、前記予備信号線出力バッファ用外部側端子とが接続された、第1の映像信号線駆動回路を含むことを特徴とする、表示装置。
  3. 所定の回路によって生成された共通電極電圧を増幅して前記表示部内の共通電極に与える、請求項2に記載の表示装置であって、
    前記複数の映像信号線駆動回路は、
    前記予備信号線出力バッファ用外部側端子と増幅前の共通電極電圧を伝送する所定の配線とが接続され、前記予備信号線出力バッファ用表示部側端子と前記共通電極とが接続された、第3の映像信号線駆動回路を含むことを特徴とする、表示装置。
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