JP2011008121A - 可変焦点レンズ、カメラモジュール及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の屈折媒体として液状媒体を用いた可変焦点レンズにおいて、レンズ内部の液状媒体の充填量を変化させてレンズ面を変形させる駆動機構を備えた可変焦点レンズを提供する。
【解決手段】可変焦点レンズ1を、レンズ部13と、液状媒体格納部17とを備える構成とする。レンズ部13は、少なくとも一方が変形可能な一対の光透過性部材12,14、及び、該一対の光透過性部材12,14間に封入された光透過性を有する1種類の液状媒体15を含む。液状媒体格納部17は、レンズ部13と流通し且つ内部に液状媒体15が充填された格納室19を有する。そして、該格納室19の体積を変化させることにより、レンズ部13内の液状媒体15の充填量を調整して変形可能な光透過性部材14の表面形状を変化させるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変焦点レンズ、カメラモジュール及び電子機器に関し、より詳細には、光の屈折媒体として液状媒体を用いた可変焦点レンズ、並びに、それを備えるカメラモジュール及び電子機器に関する。
従来、例えばスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話等に内蔵されるカメラモジュールにおいて、撮像レンズ光学系の小型化は、大きな課題となっている。また、このような撮像装置またはカメラモジュールでは、焦点距離を変化させる機能、いわゆる光学ズーム機能の需要も高い。
しかしながら、従来の光学ズーム機能を有する撮影レンズ(以下、ズームレンズという)では、ガラスや樹脂等で形成された複数の固定焦点レンズをズームレンズ内で光軸方向に移動させることにより、焦点距離の変倍を行う。それゆえ、従来のズームレンズでは、その内部にレンズの移動スペースを設ける必要があるので、小型化が困難である。すなわち、従来の撮像装置またはカメラモジュールにおいて、光学ズーム機能の付加と、撮像レンズ光学系の小型化の実現とは相反する課題となる。
このような課題を解決する手法として、ズームレンズに可変焦点レンズを用いる手法が考えられる。可変焦点レンズを用いてズームレンズを構成した場合には、ズームレンズ内のレンズの移動スペースを設ける必要が無くなるので、上述のような課題を解決することが可能である。
従来、そのような可変焦点レンズの一つとして、光の屈折媒体として液体を用いた可変焦点レンズが提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1で提案されている可変焦点レンズでは、液体が封入された容器に圧力を印加して変形することによりレンズ面を変形させ、焦点距離を調整する。
また、従来、屈折媒体として液体を用いた可変焦点レンズをワイドコンバータに応用する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。なお、特許文献2では、外部のポンプ機構等の駆動により、可変焦点レンズ内部の液体の充填量を変化させて、レンズ面を変形させる手法が提案されている。
特開2000−81504号公報 特開2008−185627号公報
上述のように、光の屈折媒体として液体を用いた可変焦点レンズ(液体レンズ)を用いることにより、撮像装置またはカメラモジュールにおいて、撮像レンズ光学系の小型化の実現と、光学ズーム機能の付加という2つの課題を解消することができる。それゆえ、このような可変焦点レンズでは、好適な駆動機構を備える可変焦点レンズの開発が要望されている。
ところで、従来、上述のように、液体レンズの駆動手法の一つとして、上記特許文献2には、レンズ内部の液体の充填量を変化させてレンズ面の形状を変化させる駆動手法が提案されている。しかしながら、特許文献2では、この駆動手法を実現する機構(ポンプ機構等)は液体レンズの外部に設けられ、液体レンズ自身はこの駆動機構を備えていない。また、特許文献2では外部のポンプ機構の具体的な構成についても言及されていない。
本発明は、上記状況に鑑みなされたものである。本発明の目的は、光の屈折媒体として液状媒体を用いた可変焦点レンズにおいて、レンズ内部の液状媒体の充填量を変化させてレンズ面を変形させる駆動機構を備えた可変焦点レンズを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の可変焦点レンズは、レンズ部と、液状媒体格納部とを備える構成とする。レンズ部は、少なくとも一方が変形可能な一対の光透過性部材、及び、該一対の光透過性部材間に封入された光透過性を有する1種類の液状媒体を含む。そして、液状媒体格納部は、レンズ部と流通し且つ内部に液状媒体が充填された格納室を有し、該格納室の体積を変化させることにより、レンズ部内の液状媒体の充填量を調整して変形可能な光透過性部材の表面形状を変化させる。
なお、本明細書でいう「液状媒体」とは、液体だけでなく、例えばゲル状等の流動性を有する媒体を含む意味である。
また、本発明のカメラモジュールは、上記本発明の可変焦点レンズと、可変焦点レンズを介して入射された被写体光を光電変換して画像信号を生成する撮像部とを備える構成とする。
さらに、本発明の電子機器は、上記本発明の可変焦点レンズと、可変焦点レンズを介して入射された被写体光を光電変換して画像信号を生成する撮像部と、可変焦点レンズを駆動制御する制御部とを備える構成とする。
上述のように、本発明の可変焦点レンズでは、液状媒体格納部を設け、その内部の液状媒体の格納部の体積を変化させることにより、変形可能な光透過性部材の表面形状(レンズ面)を変形させる。すなわち、本発明によれば、レンズ部内部の液状媒体の充填量を変化させてレンズ面を変形させる駆動機構を備えた可変焦点レンズを提供することができる。
また、本発明のカメラモジュール及び電子機器は、本発明の可変焦点レンズを備えるので、カメラモジュール及び電子機器に搭載される撮像レンズ光学系を小型化することができる。
第1の実施形態に係る可変焦点レンズの概略断面構成図である。 第1の実施形態の可変焦点レンズのレンズ本体の外観斜視図である。 図3(a)は、第1の実施形態の可変焦点レンズで用いる台形ダイヤフラムの表側から見た外観斜視図であり、図3(b)は、台形ダイヤフラムの裏側から見た外観斜視図である。 第1の実施形態の可変焦点レンズの動作を説明するための図である。 第1の実施形態の可変焦点レンズの動作を説明するための図である。 図6(a)及び(b)は、第1の実施形態の可変焦点レンズで用いる台形ダイヤフラムの負荷特性を評価する際の概要を説明するための図である。 図7(a)及び(b)は、フラットダイヤフラムの負荷特性を評価する際の概要を説明するための図である。 ダイヤフラムの負荷特性の評価結果を示す図である。 変形例のダイヤフラムの概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の概略ブロック構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る携帯通信端末装置の概略ブロック構成図である。
以下に、本発明の実施形態に係る可変焦点レンズ、及び、それを備える電子機器の具体例を、図面を参照しながら以下の順で説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではない。
1.第1の実施形態:可変焦点レンズの基本構成例
2.第2の実施形態:本発明の可変焦点レンズを備える電子機器の構成例
3.第3の実施形態:本発明の可変焦点レンズを備える別の電子機器の構成例
<1.第1の実施形態>
[可変焦レンズの構成]
図1に、本発明の第1の実施形態に係る可変焦点レンズの概略断面構成を示す。可変焦点レンズ1は、レンズ本体10と、可変焦点レンズ1の焦点距離を駆動制御する駆動部20とを備える。なお、本実施形態の可変焦点レンズ1は、光の屈折媒体として液状媒体を用いた液体レンズである。
まず、レンズ本体10の構成を、図1及び2を参照しながら説明する。なお、図2は、レンズ本体10の外観斜視図である。レンズ本体10は、筐体11と、封止部材12と、液体レンズ部13(レンズ部)と、固定部材16と、液体格納部17(液状媒体格納部)とを備える。
筐体11は、内部に空洞を有する箱状部材であり、その一方の表面(図1及び2中では上面)には、封止部材12が取り付けられる円形状の開口部11aを有する。また、筐体11の他方の表面(図1及び2中では下面)には、後述する透明膜14が取り付けられる円形状の開口部11bと、後述するダイヤグラム18が取り付けられる略矩形状の開口部11dとが形成される。なお、透明膜14が取り付けられる開口部11bは、封止部材12が取り付けられる開口部11aと対向する領域に形成される。
また、筐体11内部には、導管部11cが形成され、その導管部11cを介して、液体レンズ部13と、液体格納部17とが流通する。なお、本実施形態では、導管部11cを1つ設ける例を説明するが、本発明はこれに限定されず、導管部11cを筐体11内部に複数設けてもよい。
封止部材12(光透過性部材)は、筐体11の開口部11aに固定され、液状媒体15を封止する。封止部材12は、例えば、透明なカバーガラス、固定レンズ、透明膜等で構成することができる。本実施形態では、封止部材12として固定レンズを用い、封止部材12の液体レンズ部13側の表面形状を凸状とし、且つ、液体レンズ部13側とは反対側の表面形状を凹状とする。なお、封止部材12の形状はこれに限定されず、例えば用途等に応じて適宜変更できる。また、封止部材12の形成材料は、可変焦点レンズ1を通過する光の波長帯域に対して所望の透過率を有する材料であれば任意の材料を用いることができる。
液体レンズ部13は、透明膜14(光透過性部材)と、透明膜14及び封止部材12間に封入された液状媒体15とで構成される。
透明膜14は、固定部材16により、筐体11の開口部11bの端部に固定され、液状媒体15を封止する。また、透明膜14は、透明膜14及び封止部材12間に封入される液状媒体15の充填量(体積)に応じてその表面(レンズ面)形状が変形する。具体的には、透明膜14は固定部材16により筐体11の開口部11bの端部に固定されているので、透明膜14の表面は、開口部11bを固定端として、透明膜14及び封止部材12間に充填される液状媒体15の量に応じて凹状から凸状の範囲で変形する。
透明膜14は、透明膜14及び封止部材12間に封入される液状媒体15の変化量に応じて、所望の変位量で変形可能な材料であり、且つ、可変焦点レンズ1を通過する光の波長帯域に対して所望の透過率を有する材料であれば任意の材料で形成することができる。具体的には、透明膜14を、例えば透明薄膜や、エラストマーなどの弾性膜等で構成することができる。また、透明膜14を、例えばガラスや透明プラスチック樹脂等からなる薄板で構成してもよい。
液状媒体15は、1種類の液体または例えばゲル状等の流動性材料等であり、且つ、可変焦点レンズ1を通過する光の波長帯域に対して光透過性を有する材料で構成される。また、液状媒体15の形成材料としては、不揮発性の高い材料で構成することが好ましい。そのような液状媒体15の形成材料としては、例えばシリコーンオイル等の光透過性液体を用いることができる。なお、液状媒体15は、例えば用途や必要とするレンズ界面での屈折率差などを考慮して適宜選択される。
液体格納部17は、主に、筐体11の開口部11dに取り付けられたダイヤフラム18と、ダイヤフラム18及びそれと対向する筐体11の内部壁面11eにより画成される液体格納室19とで構成される。そして、液体格納室19には液状媒体15が充填されており、液体格納室19は、導管部11cを介して、液体レンズ部13の内部と流通する。
すなわち、本実施形態の可変焦点レンズ1では、筐体11の内壁、封止部材12、透明膜14及びダイヤフラム18により画成されるレンズ本体10内部の空間に液状媒体15が封止される。なお、本実施形態では、導管部11cを備える構成例を示すが、本発明はこれに限定されない。導管部11cを設けず、液体格納室19と液体レンズ部13の内部とが直接流通する構造にしてもよい。
ダイヤフラム18は、駆動部20から加わる押圧力により変形し、液体格納室19の体積を変化させる。これにより、液体レンズ部13内部の液状媒体15の充填量(体積)を変化させ、透明膜14を変形させる。この動作については、後でより具体的に説明する。
図3(a)及び(b)に、本実施形態で用いるダイヤフラム18の概略構成を示す。なお、図3(a)は、ダイヤフラム18を表側(図1中では液状媒体15側)から見た外観斜視図であり、図3(b)は、ダイヤフラム18を裏側(図1中では駆動部20側)から見た外観斜視図である。
ダイヤグラム18は、有底の筒状形状を有するダイヤフラム本体18aと、その開口部18cに設けられた固定部18bとで構成される。ダイヤグラム18の開口部18cの形状は略矩形状であり、端辺側の両辺が円弧状で形成される。また、ダイヤグラム18の開口部18cの開口面積は、ダイヤフラム本体18aの底部の面積より大きくなるように構成される。すなわち、言い換えると、本実施形態のダイヤフラム18は、一方の表面が開口した略台形の箱状部材である。それゆえ、以下では、本実施形態のダイヤフラム18を台形ダイヤフラム18という。なお、ダイヤフラム18の形状は、例えば用途、レンズ本体10の形状等に応じて適宜変更することができる。
また、台形ダイヤフラム18の形成材料としては、駆動部20から加わる押圧力により変形可能な材料であれば任意の材料を用いることができる。例えば、柔軟なゴム素材(EPDM:Ethylene Propylene Diene Monomer)、ニトリルゴム(NBR:Nitrile Butadiene Rubber)、ブチルゴム(IIR:Isobutylene-Isoprene Rubber)等で形成することができる。また、例えば、形状変形可能なシート類(薄膜フィルム)、柔軟な成形プラスチック樹脂材料等で形成することができる。
次に、駆動部20の構成を、図1を参照しながら説明する。駆動部20は、筐体21と、押圧部材22と、押圧部材22を駆動する駆動アクチュエータ23とを備える。本実施形態では、レンズ本体10の筐体11の一部と、駆動部20の筐体21の一部とが接続され、駆動部20がレンズ本体10の液体格納部10の下部に固定される。
押圧部材22は、駆動アクチュエータ23により駆動され、台形ダイヤフラム18の底部に押圧力を加える。また、押圧部材22の先端部は、台形ダイヤフラム18の底部に取り付けられる。本実施形態では、駆動アクチュエータ23により、押圧部材22を台形ダイヤフラム18の底面に直交する方向(図1面上では上下方向)に移動させて台形ダイヤフラム18を変形させる。なお、押圧部材22は、駆動アクチュエータ23の後述する棒状部材23aを保持するための保持部22aを備える。この保持部22aは、例えば、V字状の溝と、それと対向して配置された金具等とで構成することができる。
駆動アクチュエータ23は、押圧部材22を台形ダイヤフラム18の底面に直交する方向(図1面上では上下方向)に駆動する。本実施形態では、駆動アクチュエータ23として、SIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)と呼ばれるアクチュエータを用いた例を説明する。
駆動アクチュエータ23は、棒状部材23aと、棒状部材23aに設けられた圧電素子23b(ピエゾアクチュエータ)と、圧電素子23bを駆動する超音波モータ(不図示)とを備える。この駆動アクチュエータ23の棒状部材23aは、押圧部材22の保持部22aに挿入されて保持される。そして、超音波モータで圧電素子23bを駆動して、棒状部材23aをその軸方向に超音波振動させる。この際に押圧部材22の保持部22aと棒状部材23aとの間に生じる摩擦と、押圧部材22の慣性とを利用して、棒状部材23aの軸方向に沿って押圧部材22を移動させる。
なお、本実施形態では、駆動アクチュエータ23として、SIDMを用いた例を説明したが、本発明はこれに限定されず、押圧部材22を上下に駆動できるアクチュエータであれば任意のアクチュエータを用いることができる。例えば、電動モータを用いてリードスクリューをネジ送りする方式のアクチュエータ、ボイスコイルを用いた電磁リニアアクチュエータ等を用いることができる。
[可変焦点レンズの動作]
次に、本実施形態の可変焦点レンズ1の駆動動作を図4及び図5を参照しながら説明する。なお、図4は、台形ダイヤフラム18を液状媒体15側に押した際の可変焦点レンズ1の動作の様子を示す図であり、図5は、台形ダイヤフラム18を駆動部20側に引っ張った際の可変焦点レンズ1の動作の様子を示す図である。
まず、台形ダイヤフラム18の底面を筐体11の開口部11d(固定部18bの高さ)付近まで押し上げた状態で、液体レンズ部13の透明膜14の表面(レンズ面)形状が平坦となるように液体媒体15が充填されている状態(以下、初期状態という)を考える。
そして、初期状態からさらに、駆動アクチュエータ23が、押圧部材22を液状媒体15側に移動させて(図4中の破線矢印)、台形ダイヤフラム18の底面を液状媒体15側に押し上げる。この場合、液体格納室19の体積が減少し、その減少した体積分の液状媒体15は、導管部11cを介して液体レンズ部13内部(封止部材12と透明膜14との間)に流れ込む(図4中の白抜き矢印)。その結果、液体レンズ部13内部の液状媒体15の充填量が増大し、液体レンズ部13の透明膜14は、レンズ本体10の外側に向かって膨らむ(図4中の太実線矢印)。この際、透明膜14の外端部は、固定部材16により筐体11の開口部11bに固定されているので、透明膜14の表面形状は凸状となる(図4の状態)。
また、逆に、初期状態からさらに、駆動アクチュエータ23が、押圧部材22を液状媒体15側とは反対側に移動させて(図5中の破線矢印)、台形ダイヤフラム18の底面を引き下げる。この場合、液体格納室19の体積が増大し、その増大した体積分の液状媒体15は、液体レンズ部13内部から導管部11cを介して液体格納室19に流れ込む(図5中の白抜き矢印)。その結果、液体レンズ部13内部の液状媒体15の充填量が減少し、液体レンズ部13の透明膜14は、液状媒体15側に引っ張られる(図5中の太実線矢印)。この際、透明膜14の外端部は、固定部材16により筐体11の開口部11bに固定されているので、透明膜14の表面形状は凹状となる(図5の状態)。本実施形態の可変焦点レンズ1では、上述のようにして、レンズ本体10と一体的に設けられた駆動部20により透明膜14の表面形状(レンズ面形状)を変化させる。
上述のように、本実施形態の可変焦点レンズ1では、液体格納室19の体積を駆動部20により調整することにより、液体レンズ部13のレンズ面の形状(曲率等)を制御することができる。
また、本実施形態の可変焦点レンズ1では、図5に示すように、台形ダイヤフラム18の底部を押圧部材22を介して駆動アクチュエータ23で引き下げることにより、液体レンズ部13のレンズ面を凹状にしてレンズ厚を薄くすることができる。すなわち、本実施形態では、より薄厚のレンズを容易に形成することができる。例えば、従来、ガラスやプラスチック等の固体レンズを作製する場合、製造上の制約等により、凹レンズの最薄部を0.5mm以下にすることは困難であるが、本実施形態では、そのような薄厚の凹レンズであっても容易に形成することができる。
[ダイヤフラムの負荷特性]
本実施形態では、図3(a)及び(b)に示すように、液体格納室19の体積を調整するための変形部材として台形ダイヤフラム18を用いる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば用途やレンズ本体10の形状等に応じて任意の形状のダイヤフラムを用いることができる。ただし、台形ダイヤフラム18のように、ダイヤフラムの底面の面積が開口部の面積より小さくなるような箱状(有底筒状)のダイヤフラムを用いた場合、それを変形させるための駆動力(負荷)をより低減することができる。以下では、この利点についてより具体的に説明する。
図6(a)及び(b)に、本実施形態で行った台形ダイヤフラム18の負荷特性の測定手法の概要を示す。図6(a)は、台形ダイヤフラム18の負荷特性を測定する際の筐体31の開口部31a、台形ダイヤフラム18及び押圧部材30の配置図である。また、図6(b)は、図6(a)において、押圧部材30側から見た際の押圧部材30と筐体31の開口部31aとの位置関係を示す図である。
図6(a)及び(b)に示す例では、底部の長さ6.5mm、底部の幅1.5mm、底部の端辺側の曲率半径0.5mm、深さ1.5mm、開口端の長さ7.5mm、開口端の幅2.5mm、及び、開口端の端辺側の曲率1mmの台形ダイヤフラム18を用いる。なお、台形ダイヤフラム18の形成材料は、EPDMとし、厚さは、0.1mmとする。また、押圧部材30の上面形状は、台形ダイヤフラム18の底部の形状と同じにし、筐体31の開口部31aの形状は、台形ダイヤフラム18の開口端の形状と同じとする。
台形ダイヤフラム18の負荷特性の測定手順は、次の通りである。まず、台形ダイヤフラム18の開口端側で筐体31の開口部31aを塞ぐように台形ダイヤフラム18を筐体31上に配置する。次いで、押圧部材30を台形ダイヤフラム18の底部に設置する。次いで、台形ダイヤグラム18が変形していない状態(図6(a)の状態:変形前状態)から、押圧部材30により、台形ダイヤフラム18の底部を筐体31側に3mm押し込む。そして、この際、押し込み過程における押し込み量と押圧部材30にかかる負荷との関係を測定する。
なお、台形ダイヤフラム18の底部を筐体31側に3mm押し込んだ場合、約30mmの体積を台形ダイヤフラム18で変動させたことになる。また、台形ダイヤフラム18の底部を筐体31側に3mm押し込んだ場合、台形ダイヤフラム18の形状は、筐体31の表面に対して変形前状態(図6(a)の状態)の形状を反転した形状(裏返した形状)になる。
次いで、台形ダイヤフラム18の底部を筐体31側に3mm押し込んだ状態から、押圧部材30により台形ダイヤフラム18の底部を引き戻し、台形ダイヤグラム18を変形前状態に戻す。そして、この際、引き戻し過程における台形ダイヤフラム18の引き戻し量と押圧部材30にかかる負荷との関係を測定する。
また、この負荷特性の評価では、平坦なゴム膜(以下、フラットゴム膜という)をダイヤフラムとして用いた場合の負荷特性も測定した。図7(a)及び(b)に、フラットゴム膜の負荷特性の測定手法の概要を示す。図7(a)は、フラットゴム膜35の負荷特性を測定する際の筐体37の開口部37a、フラットゴム膜35及び押圧部材36の配置図である。また、図7(b)は、図7(a)において、押圧部材36側から見た際の押圧部材36と筐体37の開口部37aとの位置関係を示す図である。
図7(a)及び(b)に示す例では、フラットゴム膜35の厚さを100μmとする。また、フラットゴム膜35で塞ぐ筐体37の開口部37aの形状は直径6.8mmの円形とし、押圧部材36の上面形状は直径3.6mmの円形とする。また、この測定では押圧部材36を開口部37aの中央に配置する。
フラットゴム膜35の負荷特性の測定では、まず、押圧部材36により、フラットゴム膜35を筐体37から遠ざける方向に引っ張り、フラットゴム膜35と押圧部材36との接触面を、筐体37の表面から0.7mm離れた位置に配置する。次いで、この状態から押圧部材36により、フラットゴム膜35を筐体37の開口部37a側に押し込み、この過程における押し込み量と押圧部材36にかかる負荷との関係を測定する。この工程では、フラットゴム膜35と押圧部材36との接触面が、筐体37の表面から0.7mmだけ筐体37内部に入り込んだ位置に配置されるまで、フラットゴム膜35を押し込む。これにより、台形ダイヤフラム18の負荷特性の評価と同様に、約30mmの体積をフラットゴム膜35で変動させたことになる。
図8に、上述のようにして測定した台形ダイヤフラム18及びフラットゴム膜35の負荷特性を示す。図8に示す特性では、横軸に台形ダイヤフラム18またはフラットゴム膜35で変化させた体積を示し、縦軸に押圧部材にかかる負荷(荷重)を示す。また、図8中の黒星印の測定点を繋いだ特性が台形ダイヤフラム18の負荷特性であり、白抜き四角印の測定点を繋いだ特性がフラットゴム膜35の負荷特性である。
なお、図8には、台形ダイヤフラム18の負荷特性については、実線及び破線で示す2つの負荷特性を示す。実線で示す台形ダイヤフラム18の負荷特性は、台形ダイヤフラム18を変形前状態から筐体31側に押し込んだ際の負荷特性である。また、図8中の破線で示す台形ダイヤフラム18の負荷特性は、台形ダイヤフラム18を筐体31内部に押し込んだ状態から変形前状態に引き戻した際の負荷特性である。
図8に示す負荷特性から明らかなように、約30mmの体積を変動させるために必要な負荷は、台形ダイヤフラム18の方がフラットゴム膜35より小さくなることが分かる。これは、ダイヤフラムの形状を本実施形態のように台形の箱状にした場合、フラット形状のダイヤフラムに比べて、押圧部材でダイヤフラムを押し引きした際の反力が小さくなるためである。
上述のように、本実施形態のように、レンズ面の形状を調整する変形部材に台形ダイヤフラム18を用いた場合には、より小さな駆動力でレンズを駆動することができる。この効果は、底面の面積が開口部の面積より小さくなるような有底筒状のダイヤフラムであれば、任意の形状のダイヤフラムで得られる。例えば、底面及び開口部の形状が円形、楕円形、多角形等の形状を有する有底筒状のダイヤフラムを用いた場合に上記効果が得られる。
[変形例]
上記第1の実施形態の台形ダイヤフラム18では、押圧部材と接触する台形ダイヤフラム18の底部と固定部18bとを繋ぐ部分、すなわち、台形ダイヤフラム18の側壁部の断面は直線状としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ダイヤフラムの側壁部が折り返された形状で構成されていてもよい。変形例では、そのような構成のダイヤフラムの一例を説明する。
図9に、変形例のダイヤフラムの概略構成を示す。この例のダイヤフラム40では、押圧部材と接触するダイヤフラム40の底部40aと固定部40cとを繋ぐ側壁部40bの断面をU字状とする。すなわち、この例の側壁部40bは、ダイヤフラム40の底部40aと固定部40cとの間で、1回折り返した構造を有する。また、この例のダイヤフラム40では、ダイヤフラム40の底部40aの表面と固定部40c(筐体45)の表面とが略面一になるように構成される。
第1の実施形態では、上述のように、台形ダイヤフラム18を初期状態にする際、台形ダイヤフラム18の底部が固定部18bの高さと同じ位置になるように駆動部20により、台形ダイヤフラム18の底部を液状媒体15側に押し込む。すなわち、第1の実施形態では、台形ダイヤフラム18に負荷を加えて台形ダイヤフラム18を変形し、図9に示す状態にする。
それに対して、この例のダイヤフラム40では、その側壁部40cを予め折り曲げて作製しているので、第1の実施形態のようにダイヤフラム40に負荷をかけることなくダイヤフラム40を初期状態にすることができる。
また、第1の実施形態では、台形ダイヤフラム18を押し引きしてその形状を反転させるタイプのダイヤフラムであるので、その形状反転時の側壁部の屈曲性及び挙動等により、台形ダイヤフラム18の底部の移動がスムーズでなくなる可能性もある。それに対して、この例のダイヤフラム40では、その側壁部40cを予め型で折り曲げて作製しているので、上述のようなダイヤフラムの形状反転時の問題を解消することができ、底部40aの移動をよりスムーズに行うことができる。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態では、本発明の可変焦点レンズを備える電子機器の一例について説明する。なお、ここでは、例えばスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に本発明の可変焦点レンズを適用する例を説明する。
図10に、本実施形態の撮像装置の概略ブロック構成図を示す。本実施形態の撮像装置100は、撮像光学系101と、撮像素子102(撮像部)と、映像信号処理部103と、映像信号記録/再生部104と、内部メモリ105と、表示装置106と、制御部107とを備える。各部の機能及び構成は次の通りである。
撮像光学系101は、被写体光を取り込んで撮像素子102の撮像面(不図示)に結像させる。そして、撮像光学系101には、本発明の可変焦点レンズ101aが含まれる。可変焦点レンズ101aとしては、本発明の可変焦点レンズを用いることができ、例えば上記第1の実施形態や変形例等で説明した可変焦点レンズを用いることができる。
撮像素子102は、撮像光学系101により結像された被写体光を光電変換して画像信号を生成する。そして、撮像素子102の出力端子は映像信号処理部103の入力端子に接続されており、撮像素子102は、生成した画像信号を映像信号処理部103に出力する。なお、撮像素子102としては、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)型、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の各種タイプのイメージセンサを適用することができる。
映像信号処理部103は、撮像素子102から入力された画像信号に対して例えば補正処理、ノイズ除去処理等の所定の画像処理を施す。そして、映像信号処理部103の出力端子は、映像信号処理部103の入力端子に接続され、映像信号処理部103は、画像処理が施された信号を映像信号記録/再生部104に出力する。
映像信号記録/再生部104は、例えばマイクロコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)等からなる演算回路等で構成され、映像信号処理部103から入力された画像信号の記録処理及び/又は再生処理の制御を行う。具体的には、映像信号記録/再生部104は、内部メモリ105に接続されており、映像信号処理部103から入力された画像信号を記録する場合には、その画像信号を内部メモリ105に出力する。また、映像信号記録/再生部104は、表示装置106に接続されており、映像信号処理部103から入力された画像信号を表示再生する場合には、その画像信号を表示装置106に出力する。
内部メモリ105は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリ、光ディスク等で構成することができる。そして、内部メモリ105は、映像信号記録/再生部104から入力された画像信号を格納する。
表示装置106は、映像信号記録/再生部104から供給された画像信号を表示モニタで表示可能な形式の信号に変換して表示する。なお、表示装置106は、表示モニタだけでなく、表示モニタを駆動するモニタ駆動部も備える。また、表示モニタは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成することができる。
制御部107は、撮像装置100の各部の動作を制御する。また、制御部107は、例えばズームボタン等の操作により生成される操作信号(焦点距離に対応する信号)に基づいて、可変焦点レンズ101aの動作、具体的には、可変焦点レンズ101aの液体レンズ部のレンズ面(屈折面)の形状(曲率)を制御する。
上述のように、本実施形態の撮像装置100では、撮像光学系101内に本発明の可変焦点レンズ101aを用いるので、撮像光学系101を小型化することができる。
<3.第3の実施形態>
上記第2の実施形態では、本発明の可変焦点レンズを適用する電子機器として、撮像装置を例に挙げ説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の可変焦点レンズは、撮影機能(カメラモジュール)を有する例えば、携帯通信端末装置、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)等の情報端末装置にも適用可能である。
第3の実施形態では、カメラモジュールを有する携帯通信端末装置に、本発明の可変焦点レンズを適用した例を説明する。なお、ここでいう携帯通信端末装置は、いわゆる携帯電話と称されるものであり、無線電話用の基地局と無線通信を行う端末装置である。
[携帯通信端末装置の構成]
図11に、本実施形態の携帯通信端末装置の概略ブロック構成図を示す。携帯通信端末装置200は、制御部201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、アンテナ204と、通信制御部205と、表示制御部206と、表示部207とを備える。また、携帯通信端末装置200は、カメラモジュール208と、カメラ制御部209(制御部)とを備える。
また、携帯通信端末装置200は、通話時の音声データをデジタルアナログ変換する音声処理部211と、通話時の音声を出力するためのスピーカ212と、通話時の音声を吸音するためのマイクロフォン213とを備える。さらに、携帯通信端末装置200は、メモリカードインターフェース214と、メモリカード215と、操作部216と、赤外線インターフェース217と、赤外線通信部218とを備える。そして、上述した各部は、図11に示すように、信号バス210を介して電気的に直接的または間接的に接続される。各部の機能及び構成は次の通りである。
制御部201は、例えばCPU等の演算制御装置からなり、携帯通信端末装置200全体の動作を制御する。具体的には、制御部201は、ROM202に記憶されている制御プログラムをRAM203に展開し、信号バス210を介して携帯通信端末装置200全体の動作を制御する。
通信制御部205は、アンテナ204を介して携帯電話基地局(不図示)との間で送信信号の送信及び受信信号の受信を行う。なお、通信制御部205では携帯電話基地局とやり取りする電波の変調及び復調も行う。具体的には、通信制御部205は、音声通話モードにおいては、受信した音声情報に対して所定の処理を施し、その処理後の信号を音声処理部211を介してスピーカ212に出力する。また、通信制御部205は、マイクロフォン213が集音した音声を音声処理部211を介して取得し、その取得した情報に対して所定の処理を施した後、その処理後の信号をアンテナ204を介して送信する。
表示制御部206は、信号バス210を介して供給された画像信号を、表示部207で表示可能な形式の信号に変換し、その変換した信号を表示部207に出力する。また、表示部207は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成することができ、表示制御部206から供給された信号を画像として表示画面上に表示する。
カメラモジュール208は、被写体光を取り込んで結像させ、その結像された被写体光を光電変換して画像信号を生成する。そして、カメラモジュール208は、その画像信号をカメラ制御部209に出力する。カメラモジュール208は、可変焦点レンズ208aを含む撮像光学系(不図示)と、撮像素子208b(撮像部)とを備える。
可変焦点レンズ208aとしては、本発明の可変焦点レンズを用いることができ、例えば上記第1の実施形態や変形例等で説明した可変焦点レンズを用いることができる。また、撮像素子208bは、撮像光学系により結像された被写体光を光電変換して画像信号を生成する。なお、撮像素子208bとしては、例えば、CCD型、CMOS型等の各種タイプのイメージセンサを適用することができる。
メモリカード215は、例えば半導体メモリ等で構成することができる。そして、メモリカード215は、カメラモジュール208で撮影した静止画、動画等の情報や、音声通話時の音声情報等をメモリカードインターフェース214を介して取得し格納する。
操作部216は、ジョグダイアルやキーパッドなどから構成される。操作部216では、電話番号やメール文などの入力操作、各種モードの設定操作などの入力操作信号を入力することができる。また、カメラモジュール208での撮影操作及びモード設定操作もこの操作部216で行う。
赤外線通信部218は、図示しないが、赤外線発光素子と赤外線受光素子とを備え、外部の赤外線通信可能な情報機器、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA等との間で情報の送受信を行うことができる。より具体的には、赤外線通信部218は、メモリカード215等に記憶された画像情報及び音声情報等を、赤外線インターフェース217を介して取得し、外部情報機器に送信する。また、赤外線通信部218は、外部情報機器から送信された情報を受信し、その受信信号を赤外線インターフェース217を介してメモリカード215等に出力する。
なお、図11には示していないが、携帯通信端末装置200は電源部を備えており、電源部から各部に電力が供給される。
[画像情報の記録及び再生動作]
ここで、本実施形態の携帯通信端末装置200におけるカメラモジュール208で撮影した画像信号の記録処理及び再生処理の動作を簡単に説明する。
まず、カメラ制御部209は、カメラモジュール208を駆動制御して、静止画または動画等の画像の撮影を行う。カメラ制御部209は、取得した画像情報に対して、例えばJPEG方式、MPEG方式等の圧縮技術を利用した圧縮加工等の処理を行う。そして、カメラ制御部209は、圧縮加工された画像情報を信号バス210に出力する。
次いで、RAM203は、信号バス210を介して、画像情報を取得し、その情報を一時保存する。この際、RAM203は、撮影と同時にマイクロフォン213を通じて収録された音声情報を画像情報と共に取得し、一時的に保存してもよい。
なお、この際、制御部201は、必要に応じて、画像情報及び/又は音声情報は、メモリカードインターフェース214を介してメモリカード215に保存してもよい。さらに、この際、制御部201は、必要に応じて、画像情報を表示制御部206を介して表示部207に表示し、音声情報を音声処理部211を介してスピーカ212に出力してもよい。
また、制御部201は、取得した画像情報や音声情報を、必要に応じて、赤外線通信部218を介して赤外線通信可能な外部機器に送信してもよい。
なお、RAM203やメモリカード215に保存されている画像情報を読み出して、その情報を表示部207に表示する際には、カメラ制御部209が、RAM203やメモリカード215に保存されているデータを一旦読み出して、データのデコードや解凍を行う。そして、カメラ制御部209、処理後の画像データを信号バス210を介して表示制御部206に供給する。
上述のように、本実施形態の携帯通信端末装置200は、本発明の可変焦点レンズ111aを含むカメラモジュール208を備えている。それゆえ、本実施形態では、より小型の撮影機構(光学ズーム機構)を備えた携帯通信端末装置200を提供することができる。
なお、本実施形態では、カメラモジュール208と、カメラ制御部209とを別体とした例を説明しているが、本発明はこれに限定されず、カメラモジュール208がカメラ制御部209を含んでいてもよい。さらに、制御部201において、上述したカメラ制御部209の制御と同様の制御を行う場合には、カメラ制御部209を設けない構成にしてもよい。
1,101a,208a…可変焦点レンズ、10…レンズ本体、11…筐体、12…封止部材、13…液体レンズ部、14…透明膜、15…液状媒体、16…固定部材、17…液体格納部、18…ダイヤフラム、19…液体格納室、20…駆動部、21…筐体、22…押圧部材、23…駆動アクチュエータ、100…撮像装置、101…撮像光学系、102,208b…撮像素子、103…映像信号処理部、107…制御部、200…携帯通信端末装置、208…カメラモジュール、209…カメラ制御部

Claims (6)

  1. 少なくとも一方が変形可能な一対の光透過性部材、及び、該一対の光透過性部材間に封入された光透過性を有する1種類の液状媒体を含むレンズ部と、
    前記レンズ部と流通し且つ内部に前記液状媒体が充填された格納室を有し、該格納室の体積を変化させることにより、前記レンズ部内の前記液状媒体の充填量を調整して前記変形可能な光透過性部材の表面形状を変化させる液状媒体格納部と
    を備える可変焦点レンズ。
  2. 前記液状媒体格納部が前記液状媒体を前記格納室に封止するダイヤフラムを有し、該ダイヤフラムが底部の面積が開口部の面積より小さい有底筒状の形状を有し、且つ、該ダイヤフラムの変形により前記格納室の体積が変化する
    請求項1に記載の可変焦点レンズ。
  3. さらに、前記ダイヤフラムを変形させる駆動部を備える
    請求項2に記載の可変焦点レンズ。
  4. 前記液状媒体格納部が、前記変形可能な光透過性部材の表面形状を凹状から凸状の範囲で変形させる
    請求項2に記載の可変焦点レンズ。
  5. 少なくとも一方が変形可能な一対の光透過性部材、及び、該一対の光透過性部材間に封入された光透過性を有する1種類の液状媒体を含むレンズ部と、前記レンズ部と流通し且つ内部に前記液状媒体が充填された格納室を有し、該格納室の体積を変化させることにより、前記レンズ部内の前記液状媒体の充填量を調整して前記変形可能な光透過性部材の表面形状を変化させる液状媒体格納部とを有する可変焦点レンズと、
    前記可変焦点レンズを介して入射された被写体光を光電変換して画像信号を生成する撮像部と
    を備えるカメラモジュール。
  6. 少なくとも一方が変形可能な一対の光透過性部材、及び、該一対の光透過性部材間に封入された光透過性を有する1種類の液状媒体を含むレンズ部と、前記レンズ部と流通し且つ内部に前記液状媒体が充填された格納室を有し、該格納室の体積を変化させることにより、前記レンズ部内の前記液状媒体の充填量を調整して前記変形可能な光透過性部材の表面形状を変化させる液状媒体格納部とを有する可変焦点レンズと、
    前記可変焦点レンズを介して入射された被写体光を光電変換して画像信号を生成する撮像部と、
    前記可変焦点レンズを駆動制御する制御部と
    を備える電子機器。
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