JP2011007223A - 止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法 - Google Patents

止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート打設時に発生するブリーディング水やノロが流入して流通経路が閉塞することを防止し、確実に且つ好適に止水材を打継ぎ部に注入することを可能にした止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法を提供する。
【解決手段】内面1bから外面1cに貫通する貫通孔を有する管材1,1と、内面2bから外面2cに貫通する貫通孔を有し、複数の管材1,1の外周を覆ってこれら複数の管材1,1を並列に束ねた状態で一体に保持する基材2と、基材2の外周の一部を覆うように基材2に重ねて設けられた不織布3とを備え、不織布3が重なる部分を除いた基材2の外周に自硬性材4を塗布して止水材注入用ホースBを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンクリートの打継ぎ部を止水処理するための止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法に関する。
コンクリートの打継ぎ部は、一体性を確保することが難しく、漏水が発生しやすい。このため、従来からコンクリートの打継ぎ部に対し止水処理を施して漏水対策を講じるようにしている。
そして、この種の漏水対策には、先打ちコンクリートの打継ぎ面に止水材注入用ホース(樹脂浸透ホース)を設置し、この止水材注入用ホースを埋設させるように後打ちコンクリートを打設し、所要期間養生した後に止水材注入用ホースに止水材を供給して打継ぎ部に生じた隙間に止水材を注入する方法(止水工法)がある(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば図4に示すように、止水材注入用ホースAは、ネットホース(管材)1と、複数のネットホース1,1の外周に巻き回してこれら複数のネットホース1,1を並列に束ねた状態で一体に保持するガラスクロス(メッシュ状の基材(基布))2と、ネットホース1,1の延在方向に沿って配設してガラスクロス2の外面に取り付けられた帯状の不織布3とを備えて形成されている。
このように形成した止水材注入用ホースAは、一端側に注入管、他端側に排出管をそれぞれ取り付け、不織布3を先打ちコンクリートC1の打継ぎ面C2に当接させて設置する。そして、後打ちコンクリートを打設した後に、注入管を通じてネットホース1,1内に止水材を加圧して供給すると、このネットホース1,1の網目(管材の貫通孔1a)、ガラスクロス2の網目(基材の貫通孔2a)、不織布3の間隙を通じて止水材が止水材注入用ホースAの外側に流出する。止水材注入用ホースAの外側に流出した止水材は、順次打継ぎ部Tの隙間に浸透してゆく。これにより、打継ぎ部Tの隙間、すなわち打継ぎ部Tの漏水の流路が止水材で閉塞され、漏水の発生を防止することが可能になる。
なお、止水材には水架橋型ポリウレタンが多用されており、この止水材を用いる場合には、止水材注入用ホースAによって、先行して水を打継ぎ部Tの隙間に注入しておく。そして、止水材を止水材注入用ホースAから打継ぎ部Tの隙間に浸透させると、この止水材が水と反応して発泡膨張する。これにより、打継ぎ部Tの隙間が止水材によって閉塞する。
特開2005−164003号公報
しかしながら、上記従来の止水材注入用ホースにおいては、後打ちコンクリートの打設時に、ネットホース全体の網目(管材の貫通孔)とガラスクロス全体の網目(基材の貫通孔)が連通している。すなわち、止水材注入用ホースの外周全体において、ネットホースの内側と止水材注入用ホースの外側とが連通している。このため、後打ちコンクリートの打設時に、特に大量のブリーディング水やノロが発生する壁厚の大きな土木構造物などに適用した場合には、ブリーディング水やノロが流入してネットホース内の止水材や水の流通経路などが閉塞してしまい、止水材を打継ぎ部に注入できなくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、コンクリート打設時に発生するブリーディング水やノロが流入して流通経路が閉塞することを防止し、確実に且つ好適に止水材を打継ぎ部に注入することを可能にした止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の止水材注入用ホースは、コンクリートの打継ぎ部を止水処理するための止水材注入用ホースであって、内面から外面に貫通する貫通孔を有する管材と、内面から外面に貫通する貫通孔を有し、前記管材の外周を覆う基材と、前記基材の外周の一部を覆うように前記基材に重ねて設けられた不織布とを備え、前記不織布が重なる部分を除いた前記基材の外周に自硬性材を塗布して形成されていることを特徴とする。
また、本発明の止水材注入用ホースは、コンクリートの打継ぎ部を止水処理するための止水材注入用ホースであって、内面から外面に貫通する貫通孔を有する管材と、内面から外面に貫通する貫通孔を有し、複数の前記管材の外周を覆って該複数の管材を並列に束ねた状態で一体に保持する基材と、前記基材の外周の一部を覆うように前記基材に重ねて設けられた不織布とを備え、前記不織布が重なる部分を除いた前記基材の外周に自硬性材を塗布して形成されていることを特徴とする。
これらの発明においては、止水材注入用ホースを先打ちコンクリートの打継ぎ面に不織布を当接させて設置し、この止水材注入用ホースを埋設させるように後打ちコンクリートを打設した際に、不織布が重なる部分を除いた基材の外周が自硬性材で被覆されているため、この自硬性材によって、後打ちコンクリートの打設時に発生したブリーディング水やノロが、管材の貫通孔、基材の貫通孔を通じて止水材の流通経路(止水材注入ホース内)に流入することを防止できる。
また、本発明の止水材注入用ホースにおいては、前記自硬性材がポリマーセメントモルタルであることが望ましい。
この発明においては、不織布が重なる部分を除いた基材の外周に自硬性材(ポリマーセメントモルタル)を容易に塗布することができるとともに、ポリマーセメントモルタルが硬化することによって、このポリマーセメントモルタルを塗布した部分の基材の貫通孔を確実に閉塞させることが可能になる。これにより、容易に且つ確実に管材の貫通孔、基材の貫通孔を通じて止水材の流通経路にブリーディング水やノロが流入することを防止できる。
さらに、本発明の止水材注入用ホースにおいては、前記不織布が前記基材側の内面から外面に貫通する貫通孔を備えた穴あき不織布であることがより望ましい。
この発明においては、管材内に止水材を加圧して供給し、コンクリートの打継ぎ部に浸透させる際に、管材の貫通孔、不織布を重ねた部分の基材の貫通孔を通じて不織布に達した止水材を、不織布の貫通孔を通じて早期に不織布全体に浸透させることができる。これにより、この不織布からコンクリートの打継ぎ部の間隙への止水材の浸透を促進させることができ、効率的に止水処理を行うことが可能になる。
また、本発明の止水材注入用ホースにおいては、前記不織布が生分解性不織布であることがさらに望ましい。
この発明においては、後打ちコンクリートを打設した後に、生分解性不織布がコンクリートのアルカリ成分、水及び水和熱によって溶解することで、管材内、管材の貫通孔、不織布を重ねた部分の基材の貫通孔を不織布の間隙を介することなく直接的に打継ぎ部の間隙に連通させることが可能になる。これにより、管材内に止水材を加圧して供給し、コンクリートの打継ぎ部に浸透させる際に、止水材を効率的にコンクリートの打継ぎ部に浸透させることが可能になる。
本発明のコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法は、上記のいずれかの止水材注入用ホースを先打ちコンクリートの打継ぎ面に前記不織布を当接させて設置し、後打ちコンクリートを打設して前記止水材注入用ホースを前記後打ちコンクリートに埋設させた後に、前記止水材注入用ホース内に止水材を注入して前記先打ちコンクリートと前記後打ちコンクリートの打継ぎ部の隙間に前記止水材を浸透させることを特徴とする。
この発明においては、上記の止水材注入用ホースを用いることにより、確実にコンクリートの打継ぎ部の隙間に止水材を浸透させて、打継ぎ部に止水処理を施すことが可能である。
本発明の止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法によれば、後打ちコンクリートの打設時には、自硬性材によってブリーディング水やノロが止水材注入ホースの内部に流入することを防止できる。これにより、自硬性材によって止水材の流通経路がブリーディング水やノロで閉塞することを防止でき、確実に且つ好適に止水材を打継ぎ部の隙間に注入して(浸透させて)打継ぎ部に止水処理を施すことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る止水材注入用ホースを示す斜視図である。 図1のX−X線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る止水材注入用ホースを用いてコンクリートの打継ぎ部に止水処理を施す方法を示す図である。 従来の止水材注入用ホースを示す斜視図である。
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係る止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法について説明する。本実施形態は、先打ちコンクリートと後打ちコンクリートの打継ぎ部に止水材を注入して止水処理を施すための止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法に関するものである。
本実施形態の止水材注入用ホースBは、図1及び図2に示すように、2つの管材1,1と、基材2と、不織布3と、自硬性材4を備えて構成されている。管材1は、内面1bから外面1cに貫通する貫通孔1aを有して形成されており、本実施形態では、この管材1としてネットホースを適用している。このため、本実施形態の管材1においては、網目によって貫通孔1aが形成されており、これにより、複数の貫通孔1aが管材1全体に一様に形成されている。
基材2は、例えばガラスクロスなどの布状に形成したものであり、内面2bから外面2cに貫通する貫通孔2aを有して形成されている。そして、基材2は、2つの管材1,1の外周を覆ってこれら管材1,1を並列に束ねた状態で一体に保持している。すなわち、基材2は、その内側に2つの管材1,1が挿通配置されるように2つの管材1,1を束ねるように外周に巻き回され、これら管材1,1を互いの軸線O1が平行するように且つ基材2の軸線O2に沿うようにして一体に保持している。
本実施形態の不織布3は、生分解性材を用いて形成した生分解性不織布であり、帯状に且つ例えば5〜10mm程度の厚さで形成されている。また、この不織布3には、幅方向中央に、長さ方向に所定の間隔をあけて貫通孔3aが形成されている。すなわち、この不織布3は、内面3bから外面3cに貫通する複数の貫通孔3aを有する穴あき不織布とされている。そして、このように形成した不織布3は、基材2の外周の一部(基材2の外周を形成する下側の外面2c)に内面3bを面接触させて重ね、基材2に一体に取り付けて設けられている。このとき、不織布3は、長さ方向を管材1の延在方向と同方向に向け、基材2の軸線O2方向一端から他端に延設されている。
一方、本実施形態の自硬性材4は、ポリマーセメントモルタルであり、不織布3が重なる部分を除いた基材2の外周に塗布して設けられている。そして、このように塗布して硬化したポリマーセメントモルタル4によって、不織布3が重なる部分を除いた基材2の外周部分の貫通孔2aが閉塞されている。
ついで、上記構成からなる止水材注入用ホースBを用いてコンクリートの打継ぎ部Tに止水処理を施す方法について説明するとともに、本実施形態の止水材注入用ホースB及びコンクリート打継ぎ部Tへの止水材注入方法の作用及び効果について説明する。なお、本実施形態においては、止水材注入用ホースBを用いて打継ぎ部Tに注入する止水材Sが水Wと反応して発泡膨張する水架橋型ポリウレタンであるものとして説明を行う。
はじめに、図1から図3(図3(a))に示すように、先打ちコンクリートC1の打継ぎ面C2に止水材注入用ホースBを設置する。このとき、不織布3(不織布3の外面3c)が先打ちコンクリートC1の打継ぎ面C2に当接するようにして、止水材注入用ホースBをコンクリートの打継ぎ部Tに配置する。また、止水材注入用ホースBには、図3(b)に示すように、一端に、管材1,1に止水材S及びこれと反応させるための水Wを注入するための注入管5を、他端に、管材1,1内を流通した止水材S及び水Wを排出するための排出管6を取り付けておく。
ついで、止水材注入用ホースBを埋設させるように後打ちコンクリートを打設する。このとき、特に壁厚の大きな土木構造物などの施工を行う場合には、後打ちコンクリートの打設時に、大量のブリーディング水やノロが発生する。これに対し、本実施形態の止水材注入用ホースBにおいては、不織布3が重なる部分を除いた基材2の外周がポリマーセメントモルタル4で被覆されている。このため、後打ちコンクリートの打設時には、基材2の内部にブリーディング水やノロが流入することはなく、止水材S及び水Wの流通経路となる部分の管材1,1の貫通孔1a、管材1,1の内部、不織布3が重なる部分の基材2の貫通孔2aがブリーディング水やノロの流入によって閉塞することがない。
また、本実施形態において、不織布3が生分解性不織布であるため、後打ちコンクリートを打設し、このコンクリートが硬化してゆく際に、不織布3はコンクリートのアルカリ成分、水及び硬化時の水和熱によって徐々に溶解してゆく。このため、後打ちコンクリートを打設して所要期間養生した後には、不織布3の溶解とともにこの不織布3を重ねた部分の基材2の貫通孔2aと管材1,1の貫通孔1aが外側と直接的に連通し、止水材S及び水Wの流通経路が確保される。
本実施形態では、このように後打ちコンクリートの打設した後、一定の所要時間が経過した段階で止水処理を開始する。この止水処理では、はじめに、図3(b)に示すように、注入管5を通じて止水材注入用ホースBの管材1,1内に水Wを加圧して供給する。この水Wは、ブリーディング水やノロが流入することなく、止水材注入用ホースBの流通経路が確保されているため、管材1,1の貫通孔1a(ネットホースの網目)から外側に流出し、さらに基材2の貫通孔2a、溶解した状態の不織布3を通じて止水材注入用ホースBの外側に流出する。そして、このように止水材注入用ホースBの外側に流出した水Wは、順次打継ぎ部Tの隙間に浸透してゆく。なお、水W(及び後述する止水材S)の打継ぎ部Tの隙間への浸透状況は、排出管6から排出される排出量や打継ぎ部Tからの漏出状況を観測することで確認する。
ついで、打継ぎ部Tに水Wを浸透させた後に、図3(c)に示すように、注入管5を通じて止水材注入用ホースBの管材1,1内に止水材Sを加圧して供給する。このように供給した止水材Sは、止水材注入用ホースBの流通経路が確保されているため、前述の水Wと同様に、管材1,1の貫通孔1a、基材2の貫通孔2a、溶解した状態の不織布3を通じて外側に確実に流出する。そして、止水材Sは、順次打継ぎ部Tに生じた隙間に浸透し、これとともに順次水Wと反応して発泡膨張し、打継ぎ部Tに生じた隙間を閉塞させる。これにより、打継ぎ部Tの漏水の流路が止水材Sの注入によって閉塞され(打継ぎ部Tに止水処理が施され)、漏水の発生が確実に防止される。
また、このとき、本実施形態の不織布3が内面3bから外面3cに貫通する貫通孔3aを備えた穴あき不織布であるため、不織布3を重ねた部分の基材2の貫通孔2aを通じて不織布3に達した止水材Sや水Wが、不織布3の貫通孔3aを通じて早期に不織布3全体に浸透する。これにより、この不織布3から打継ぎ部Tの間隙への止水材Sや水Wの浸透が促進され、効率的に止水処理が行える。
さらに、図2に示すように、打継ぎ部Tに止水材注入用ホースBを設置する際、状況に応じて貧配合モルタル7などを止水材注入用ホースBの両脇に敷設するようにしてもよい。このように貧配合モルタル7などを敷設することにより、さらなる止水材Sや水Wの注入効率の向上を図ることが可能になる。
したがって、本実施形態の止水材注入用ホースB及びコンクリート打継ぎ部Tへの止水材注入方法においては、止水材注入用ホースBを先打ちコンクリートC1の打継ぎ面C2に不織布3を当接させて設置し、この止水材注入用ホースBを埋設させるように後打ちコンクリートを打設した際に、不織布3が重なる部分を除いた基材2の外周が自硬性材(ポリマーセメントモルタル)4で被覆されているため、この自硬性材4によって、後打ちコンクリートの打設時に発生したブリーディング水やノロが、管材1,1の貫通孔1a、基材2の貫通孔2aを通じて止水材Sの流通経路(止水材注入ホースB内)に流入することを防止できる。
また、自硬性材4としてポリマーセメントモルタルを用いることによって、不織布3が重なる部分を除いた基材2の外周に自硬性材4を容易に塗布することができるとともに、ポリマーセメントモルタル4が硬化することによって、このポリマーセメントモルタル4を塗布した部分の基材2の貫通孔2aを確実に閉塞させることが可能になる。これにより、容易に且つ確実に管材1,1の貫通孔1a、基材2の貫通孔2aを通じて止水材Sの流路にブリーディング水やノロが流入することを防止できる。
さらに、不織布3が基材2側の内面3bから外面3cに貫通する貫通孔3aを備えた穴あき不織布であることによって、管材1,1内に止水材Sを加圧して供給し、コンクリートの打継ぎ部Tに浸透させる際に、管材1,1の貫通孔1a、不織布3を重ねた部分の基材2の貫通孔2aを通じて不織布3に達した止水材Sを、不織布3の貫通孔3aを通じて早期に不織布3全体に浸透させることができる。これにより、この不織布3からコンクリートの打継ぎ部Tの間隙への止水材Sの浸透を促進させることができ、効率的に止水処理を行うことが可能になる。
また、不織布3が生分解性不織布であることによって、後打ちコンクリートを打設した後に、不織布3がコンクリートのアルカリ成分、水及び水和熱によって溶解することで、管材1,1内、管材1,1の貫通孔1a、不織布3を重ねた部分の基材2の貫通孔2aを不織布3の間隙を介することなく直接的に打継ぎ部Tの間隙に連通させることが可能になる。これにより、管材1,1内に止水材Sを加圧して供給し、コンクリートの打継ぎ部Tに浸透させる際に、止水材Sを効率的にコンクリートの打継ぎ部Tに浸透させることが可能になる。
よって、本実施形態の止水材注入用ホースB及びコンクリート打継ぎ部Tへの止水材注入方法によれば、後打ちコンクリートの打設時には、自硬性材4によってブリーディング水やノロが止水材注入ホースBの内部に流入することを防止できる。これにより、自硬性材4によって止水材Sの流通経路がブリーディング水やノロで閉塞することを防止でき、確実に且つ好適に止水材Sを打継ぎ部Tの隙間に注入して(浸透させて)打継ぎ部Tに止水処理を施すことが可能になる。
以上、本発明に係る止水材注入用ホース及びコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、管材1,1がネットホースであるものとし、基材2がガラスクロスであるものとしたが、本発明に係る管材1,1、基材2は、内面1b、2bから外面1c、2cに貫通する貫通孔1a、2a、すなわち止水材Sの注入時に管材1,1の内部に供給した止水材Sを外側に流出させる貫通孔1a、2aを有していればよく、必ずしもネットホース、ガラスクロスでなくてもよい。
また、止水材注入用ホースBが2つの管材1,1を基材2で保持して形成されているものとしたが、管材の数は1本であっても、3本以上であってもよい。そして、このように止水材注入用ホースを構成した場合であっても、勿論本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
さらに、不織布3が生分解性不織布、穴あき不織布であるものとしたが、従来から使用されている単なる不織布であってもよい。
1 管材(ネットホース)
1a 貫通孔(網目)
1b 内面
1c 外面
2 基材(ガラスクロス)
2a 貫通孔(網目)
2b 内面
2c 外面
3 不織布(生分解性不織布、穴あき不織布)
3a 貫通孔
3b 内面
3c 外面
4 自硬性材(ポリマーセメントモルタル)
5 注入管
6 排出管
7 貧配合モルタル
A 従来の止水材注入用ホース
B 止水材注入用ホース
C1 先打ちコンクリート
C2 打継ぎ面
O1 管材の軸線
O2 基材の軸線
T コンクリートの打継ぎ部

Claims (6)

  1. コンクリートの打継ぎ部を止水処理するための止水材注入用ホースであって、
    内面から外面に貫通する貫通孔を有する管材と、内面から外面に貫通する貫通孔を有し、前記管材の外周を覆う基材と、前記基材の外周の一部を覆うように前記基材に重ねて設けられた不織布とを備え、
    前記不織布が重なる部分を除いた前記基材の外周に自硬性材を塗布して形成されていることを特徴とする止水材注入用ホース。
  2. コンクリートの打継ぎ部を止水処理するための止水材注入用ホースであって、
    内面から外面に貫通する貫通孔を有する管材と、内面から外面に貫通する貫通孔を有し、複数の前記管材の外周を覆って該複数の管材を並列に束ねた状態で一体に保持する基材と、前記基材の外周の一部を覆うように前記基材に重ねて設けられた不織布とを備え、
    前記不織布が重なる部分を除いた前記基材の外周に自硬性材を塗布して形成されていることを特徴とする止水材注入用ホース。
  3. 請求項1または請求項2に記載の止水材注入用ホースにおいて、
    前記自硬性材がポリマーセメントモルタルであることを特徴とする止水材注入用ホース。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の止水材注入用ホースにおいて、
    前記不織布が前記基材側の内面から外面に貫通する貫通孔を備えた穴あき不織布であることを特徴とする止水材注入用ホース。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の止水材注入用ホースにおいて、
    前記不織布が生分解性不織布であることを特徴とする止水材注入用ホース。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の止水材注入用ホースを先打ちコンクリートの打継ぎ面に前記不織布を当接させて設置し、後打ちコンクリートを打設して前記止水材注入用ホースを前記後打ちコンクリートに埋設させた後に、前記止水材注入用ホース内に止水材を注入して前記先打ちコンクリートと前記後打ちコンクリートの打継ぎ部の隙間に前記止水材を浸透させることを特徴とするコンクリート打継ぎ部への止水材注入方法。
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