JP2011007147A - 排気流発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、空調装置などから排出されている排気流を利用し、騒音のしない排気流発電装置を提供する。
【解決手段】 排気口2Bに対向して、気流発電機3を配設した発電装置において、気流発電機駆動用風車7のブレード8の翼端部に、排気口の方向を向く傾斜部8Bを形成した排気流発電装置1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空調装置等で強制排出される排気流を利用し、静音で効率の良い発電を行うことのできる排気流発電装置に関する。
排気を利用した風力発電機、すなわち排気流発電装置として、例えば特許文献1には、排気口の直前に、発電機用のプロペラ風車を配設したものが開示されている。
特開2005−36780号公報
排気を利用する風力発電機においては、排気口から風車までの距離が短いと、排気は阻害され、又排気口から風車までの距離が長すぎると、風車に対する排気流の吹きつけ力が弱まり、発電効率が悪い。
前記特許文献1に記載されている風車では、排気口の先に風車のための複雑な構成の支持体が配設されており、これに当る排気の排出効率が阻害され、特に、排気流発電に必要な風速を得ることが困難になる。また支持体に当る排気によって騒音が生じる難がある。
更にプロペラ型風車に当った排気流が、風車のブレードの翼端方向へ拡散するので、排気流を効率よく利用することができない。
本発明は、風車のブレードが受けた気流の拡散を抑止して、排気を効率よく利用することができ、かつ騒音の発生が小さな風力発電機を、排気口に対向させて配設した排気流発電装置を提供することを目的としている。
本発明の具体的な内容は次の通りである。
(1) 排気口に対向して、気流発電機を配設した発電装置において、気流発電機駆動用風車のブレードの翼端部に、排気口の方向を向く傾斜部を形成したことを特徴とする排気流発電装置。
(2) 前記ブレードの翼端部における傾斜部は、排気口の中央部と対向するように傾斜している前記(1)に記載の排気流発電装置。
(3) ブレードの翼端部における傾斜部は、排気口から排出される排気の主気流域の外側方における拡散域に位置し、この拡散域における排気の拡散を阻止して排気を有効利用しうるようにしてなる前記(1)又は(2)に記載の排気流発電装置。
(4) 前記ブレードは、正面視において先端部が広い幅となる逆テーパ状のものとし、ブレードの翼端部における傾斜部の基端部をブレードにおける最大弦長部としてある前記(1)〜(3)のいずれかに記載の排気流発電装置。
(5) 前記気流発電機駆動用風車は、水平軸風車である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の排気流発電装置。
(6) 前記水平軸風車は、排気の主流域内に配置したナセルの後部に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の排気流発電装置。
(7) ナセルの排気口の方を向くその前部は、大径の卵形であり、後方へかけて次第に小径に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の排気流発電装置。
(8) 前記気流発電機駆動用風車は、垂直軸型風車である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の排気流発電装置。
(9) 前記垂直軸風車における、排気口から遠ざかる位置とされる縦長ブレードの上下端部に、排気口の方を向く傾斜部を形成した前記(8)に記載の排気流発電装置。
(10) 排気口は、空調装置から延設された排気ダクトの排気口である前記(1)〜(9)のいずれかに記載の排気流発電装置。
本発明によると次のような効果がある。
前記(1)に記載の排気流発電装置において、気流発電機のブレードは翼端部に傾斜部が形成されているため、ブレードの前面に当って拡散される排気流を、傾斜部で抑制するとともに、上後方向へ流動する反動としてブレードを回転させるので、回転効率がよく、高い軸トルクが得られる。
排気口から排出される排気流は、外気よりも負圧であるため、排気口から遠ざかるほど拡散されて流速が減衰する。
従って、ブレード排気の主流域Hに位置して気流発電機を配設すると、ブレードの基部に当って翼端部方へ拡散する気流を、傾斜部が抑止して回転力にするとともに、拡散しつつ流れる排気流を傾斜部で受けて回転力に取り込むので、廃棄される排気流を効率よく利用して、効率の良い発電をすることができる。
特に、拡散域Kを流れる気流は乱気流であり、普通の直板状のブレード端部では、乱気流によって翼端失速を生じて回転速度が低下するが、このブレードの端部における傾斜部は、回転方向の前縁部の板厚が厚くて、回転時にコアンダ効果を生じて傾斜部の表面を通過する気流を高速化して通過させるため、翼端部に乱気流が作用せず、静音で、回転効率を高める。
前記(2)に記載の排気流発電装置は、ブレードの傾斜部が排気口へ対向して傾斜しているので、次第に拡散される排気流を、傾斜部で効率良く押さえ込み、回転力に利用することができる。
前記(3)に記載の排気流発電装置は、排気口と同じレベルの主流域より外側にブレードの傾斜部を位置させても、乱気流の影響を受けることがなく、ブレードの基部に沿って翼端方向へ拡散しようとする排気流を抑止して、回転力にすることができるので、排気口から離れて排気の流速が衰える位置であっても、効率良く排気流を回転力として利用することができる。
前記(4)に記載の排気流発電装置は、ブレードの先端部が、弦長が広い逆テーパ状で、傾斜部の基端部が最大弦長としてあるので、ブレードに受けた排気流を拡散させずに、かつ最大弦長部が遠心部にあたるため、最大弦長部に受ける排気流の力を効率良く回転力に利用することができる。
前記(5)に記載の排気流発電装置は、水平軸風車を気流発電機駆動用風車としてあるので、ブレードを排気口に対向させることにより、容易に排気流を回転力に利用することができる。
前記(6)に記載の、水平軸風車は、排気の主流域内に配設したナセルの後部に配設されたので、ナセルの前部に当る排気の主流は、ナセルの表面に沿って、コアンダ効果により高速気流となって水平軸風車に当るので、水平軸風車を高速回転させることができる。
前記(7)に記載のナセルは、前部が大径の卵形で、後部へかけて次第に小径に形成されているので、ナセルの表面に沿って流れる排気流は、コアンダ効果を
効率的に発揮することができる。
前記(8)に記載の気流発電機駆動用風車は、垂直軸型風車であるため、垂直軸の周囲に配設された縦長ブレードの全域に排気流が当り、効率のよい回転をさせる。また縦長ブレードは回転に伴い、遠心力により生じる渦流が、ブレードの内側面に沿って翼端方向へ拡散するが、傾斜部がその拡散を抑止して、回転方向の後方向へ高速で流れる気流により、その反動で回転効率がたかまる。
前記(9)に記載の垂直軸型風車は、縦長ブレードの上下端部に傾斜部が形成されているので、縦長ブレードに当る気流は、縦長ブレードを回転させ、更に拡散する気流は回転方向の後方へ高速で通過して、その反動で回転速度を高める。
前記(10)に記載の排気流発電装置は、空調装置等の排気口から延設されたダクトの排気口後部に、気流発電機駆動用風車を配設するので、排気口が狭い場所にあっても、ダクトを延設して排気流発電装置を設置することができる。
本発明に係る排気流発電装置の実施例1の側面図である。 同じくブレードの正面図である。 図2におけるIII−III線拡大断面図である。 同じく排気流との関係を示す排気流発電装置の側面図である。 同じく排気口と気流発電機との位置関係を示す側面図である。 本発明に係る排気流発電装置の実施例2の側面図である。 図6におけるVII−VII線拡大断面図である。 図6における排気口と気流発電機との位置関係を示す側面図である。 図8のG点における傾斜部の平面図である。
本発明の実施例1を、図1〜図5を参照して説明する。図面において排気流発電装置1の左方を、前または前部として説明する。
排気流発電装置1は、排気装置2における排気ダクト2Aの排気口2Bの後方に、気流発電機3を対向して配置して構成されている。該気流発電機3は、気流発電機駆動用風車7として水平軸型風車を示してある。
排気装置2は、一般的な強制換気装置であり、工場などの内部空気を、図示しない送風機により、強制的に排出させるものである。送風気の後方に排気口が開口される。
図示しない送風機の出力にもよるが、排気口2Bから排出される気流の速度は、4m/s以上に達するものも少なくなく、従来、排気のエネルギーは、無駄に放出費消されている。
一般的に風力発電は、風速4m/sの風が、年間2000時間(一日約5.5時間)以上吹かなければ、発電の採算が合わないとされている。そのため、もし工場などから排出される流速4m/s以上の排気流を、年間通じて発電に利用することができれば、自然風を利用するよりも、年間を通して、はるかに効率がよいことは明らかである。
図において、排気流発電装置1における気流発電機3は、支柱4に支持されたナセル5の後部に、内部の図示を省略した発電機構と連結されて回転するシャフト6を横設してなり、シャフト6の後端部には、複数(図では2枚)のブレード8を有する水平軸風車7が固定されている。7Aは中心ハブである。
ナセル5の前部は、ブレード8の翼長の10%〜12%にあたる大きな直径の半球状をなし、後部へかけて次第に細く形成されている。水平軸風車7は、中心ハブ7Aから放射方向へ、複数のブレード8を突設して構成されている。
ブレードの数は図では2枚であるが、5枚までとすることができる。それ以上では、高速回転時に乱気流が生じ、効率は著しく低下する。
各ブレード8の先端部に、ナセル5の方へ向いて傾斜する傾斜部8Bが形成されている。この前向き傾斜部8Bの径方向の長さは、ブレード8の長さの約15%〜30%とされている。前向傾斜部8Bは、概ね排気ダクト2Aの排気口2Bの中央部方向を向いており、垂直に対して例えば40度〜45度前傾している。この傾斜が40度より小さいと排気流の押さえ込みが弱く、また45度よりも大きいと、排気流の流動が円滑にできない。
水平軸風車7におけるブレード8の前面に当る風は、一般に翼根から翼端方向へ拡散されるので、従来の直板状のブレードでは、風力を十分利用することができなかった。
しかし本発明のブレード8では、先端に前方を向く傾斜部8Bが形成されているため、翼端方向への排気流の拡散が抑制され、ブレード8の前面に当る排気流を、回転力として無駄なく活用することができる。
前向傾斜部8Bの弦長は、かなり長く、その基部は、最大弦長部8Cとされている。この最大弦長部8Cの弦長は、ブレード8の長さの約40%〜60%とされている。その結果、この最大弦長部8Cで気流を多く受けることができ、回転効率が高まる。
これによって、ブレード8の遠心部において排気流の当る面積は広く、かつ、翼根部から前向傾斜部8Bの方へ拡散する気流は、前向傾斜部8Bで前方から当る排気流と合流して、回転力として作用するので、回転速度は高められ、軸トルクも高められる。
図3は、図2におけるIII−III線断面図である。ブレード8は、回転方向の前縁部8Dの板厚が厚く、前端横線Lに接している。回転方向の後縁部8Eは回転方向の前部から後方へかけて、次第に薄くなるように形成され、前端横線Lに対して15度〜25度傾斜している。従って排気ダクト2Aの排気口2Bから出て、ブレード8の前面に当るW矢示気流は、ブレード8を回転方向に回転させる。
ブレード8が回転すると、F矢示流がブレード8の背面と前面に沿って回転後方へ高速化されて流れる。この場合、コアンダ効果によって、ブレード8の前縁部8Dは負圧になる。ブレード8の背面に沿う気流はH矢示流となり、前面に沿う気流はG矢示流となる。
これらH矢示流とG矢示流は後縁部8Eの後方で合流して、同時にW矢示流が合流するので、ブレード8の後縁部8E後域の気圧を高める。
この場合、ブレード8は前縁部8Dが負圧になっているために、回転方向の後部域の高い気圧に押されて、ブレード8の翼端部は、回転方向へ気圧の差によって押出される。このことからブレード8は風速よりも早く回転する。
図においてナセル5は、前部の直径が大きく、後端部の径は小さいので、ナセル5に前から当るW矢示気流は、コアンダ効果によって前部で高速化されて後部へと通過し、ブレード8にあたる。
すなわち、排気流が、このナセル5の形状によって、その流速をコアンダ効果によって高速化されて、ブレード8に作用する。
ブレード8に当った排気流は、翼端方へ拡散され、弦長の広い傾斜部8Bで抑制され、回転効率をたかめる。
図4は排気流発電装置1の側面を示す。図4において、回転翼7は、排気口2Bから、排気口2Bの口径の略150%相当の距離だけ離れている。また、ブレード8の回転半径の長さは、排気口2Bの口径の略1.5倍に設定されている。図において、傾斜部8Bの長さは、ブレード8の回転半径の略20%に形成されている。
図4において、排気口2Bから排出される排気流W矢示は、ナセル5に当ると、ナセル5の筐体表面に沿って、後方へ高速化されて進み、ブレード8に当ると翼端方へ拡散され、排気口2Bの外周部付近から排出された気流と合流して、傾斜部8Bに当り、傾斜部8Bを回転前方向へ回転させる。また遠心部である最大弦長部8Cに、強い気流が当ることになるため、回転効率は高くなる。
このことから、ブレード8の回転直径の長さは、最大で排気口2Bの口径の1.5倍までとし、最小では排気口2Bの口径の0.7倍までのもので十分となり、大型の風車を使用することなく、効率のよい発電をすることができる。
このブレード8は、中心ハブ7Aに近接する翼根部に捻れがなく、前後の板厚が翼根部でほぼ同じに形成されているので、翼根部における回転時のキャビテーションが生じないため、回転騒音がしない。そのため人家近くで設置されても、騒音公害の虞がない。
図5は、排気口2Bと回転翼7の位置関係を示す側面図である。排気口2Bは縦長や横長のものがあるので、この場合、上下口径abの長さを100としたとき、ここから排出される排気流Wは、排気口2Bから遠ざかるに従って拡散されるので、流速も次第に低下してくる。
すなわち排気流は速度が早いので、周囲の空気よりも密度が薄く、負圧になっているもので、外域から大気が集中して常圧化されると共に流速が減衰する。
図5において、排気口2Bから吐出された排気流Wは、次第に周囲に拡散されていく。その拡散度を示すのがx線であり、これは排気口2Bから直進方向に対して約10度外開きになっている。このまま10m先では、排気口2Bの高さの約6倍に広がり、流速は比例して弱まる。
排気流が拡散されるということは、排気流の通過路において、周囲の大気が入り込んだことを意味する。すなわち、図5において、xae及びxbfの範囲は、排気流の流動に伴って、大気が入り込み流速が減退したことを意味するが、排気流に伴い、流体の粘性によって引きずられる気流である。
図5において、排気口2Bの上下の径ab=100のとき、回転翼7の高さcd=150とすると、ac=150である。従って排気口2Bから排出された排気の流速はcdの位置で回転翼7に当るのは、約30%衰退することになる。
ここにおいて、回転翼7における傾斜部8Bは、ブレード8の約15%の長さであるから、上下の傾斜部8Bで回転翼の30%の長さにあたる。
従って、排気口2Bの上下の口径abを100としたとき、排気口2Bから150離れたcdの位置で、回転翼7の長さを150とするとき、排出気流がX線まで拡散されるもので、30%減衰されるものであっても、cdにおける気流発電機7のブレード8は、上下の傾斜部8Bで、ブレード8の上下方へ拡散される気流を抑止して回転力に利用することができる。
その結果、cdの位置で気流全体の速度が減退していても、ef線より外側に位置する傾斜部8Bによる気流の把握により、減退していない気流による回転と同様の回転力を得ることができる。
図5において、排気口abとefとは同じ長さである。この主流域Hに対して、e、fより外でx線までの間は、拡散された気流が通過する拡散域Kである。
この拡散域Kでは、大気との絡み合いで乱気流が生じており、この拡散域Kに普通のブレードの翼端部があると、乱気流によって翼端失速が生じるので、回転速度は逆に低下する。
図5においてブレード8の基部8Aは、主流域Hにあり、排気流の主流を受けることができる。しかしこの主流域における気流もcdの位置においては前記のように約30%の減退をしている。
拡散域Kにおいて傾斜部8Bに当る拡散域の気流は、傾斜部8Bの斜面をブレードの基部8Aの方へ高速で流れ、実質的に気流を最大弦長部8Cの方へ集合させる。その結果、最大弦長部8Cに基部8Aと傾斜部8Bの両方から、排気流とは異なった気流が集まることになり、回転力として作用するので、回転速度が高まる。
普通の直板状のブレードを有する水平軸風車と、端部に前向傾斜部8Bを備えるブレード8を有する錘ヘス軸風車とを比較したところ、前向傾斜部8Bを有しないブレードよる発電性能に比し、風速4m/sの低速で、前向傾斜部8Bを備えるブレード8においては、回転数で約2.3倍となって高い効果を示した。
これは、翼端部へ拡散される排気流を、ブレード8の前向傾斜部8Bで抑制し、かつ減衰した排気流を、翼端部における広い最大弦長部8Cで受けるためである。
排気流の流速が早ければ、遠くまで直線的に流れるが、その反動として、その周りに渦流が逆流して気流発電機7に当るので、気流発電機7がcdの位置よりも排気口2Bかられる位置にあると、渦流がブレード8に当ることになって、好ましくない。
排気流がある値以上の時には、図5におけるcdの位置を、排気口2Bの径の1.7倍相当の距離までは遠ざけることができる。流速が遅い時は、拡散が大きくなって、気流力が弱くなるので、排気口2Bに近い方がよい。
図5において、Gの位置における気流発電機7は、排気口2Bからその口径の70%相当の位置にあるが、このG位置において、気流発電機7のブレード8の回転直径は、上下のx線に接する長さ、すなわち排気口の口径の約1.2倍までにすることができる。
すなわち、Gの位置では、排気流の流速が低い場合には拡散も早く生じるので、主流域Hにおいても流速が低く、その場合にも傾斜部8Bによる拡散流の抑止が回転力を効率良くする。
図6は、実施例2を示す気流発電装置1の側面図である。前例と同じ部位には同じ符号を付して説明を省略する。この図6においても左方が前である。
この排気流発電装置1は、排気装置2の排気ダクト2Aの排気口2Bの後方に気流発電機9を配設して構成されている。気流発電機9は、気流発電機駆動用風車14として垂直軸風車としてある。
支柱10の上端部に、図示しない発電機構を内装したハウジング11が固定され、ハウジング11の上には、回転体12が、ハウジング11内の図示しない縦主軸に回転可能に配設されている。縦主軸周りには、発電のための複数のコイルが環状に配設されている。符号12Aは回転体12のキャップである。
回転体12の内部には、図示しない複数の磁石が、ハウジング11内の図示しないコイルと対応して配設され、回転体12の回転に伴い、磁石が回転することによって、コイルに磁力を間歇的に作用させて、発電させるようになっている。
回転体12の外周部には、複数の支持腕13が放射方向へ向いて突設され、その各先端部には、垂直軸風車14として揚力型の縦長ブレード15が垂直に配設されている。各支持腕13は、縦断面が翼形に形成されている。その支持腕13は5本までが好ましい。これは、縦長ブレード15の数が増加すると、高速回転時に乱気流が生じて、回転速度が低下するためである。
縦長ブレード翼15の上下端部には、回転体12の方へ向かって傾斜する内向傾斜部15Bが形成されている。内向傾斜部15Bの上下方向の長さは、翼弦長の40%〜60%とされている。また縦長ブレード15の弦長は、回転半径の30%〜40%まで長くすることができる。
図7は図6におけるVII−VII線横断面図である。縦長ブレード15の断面は揚力型であり、内向傾斜部15Bは、基部15Aとの境界から先端部へかけて、次第に薄く形成されている。また回転方向の前縁部の板厚を厚くしているので、回転時に内向傾斜部15Bにコアンダ効果が生じ、高速化されるので翼端失速が生じることはない。図8において、縦長ブレード15の上下方向の全長は、排気口2Aの上下の口径の約1.5倍に設定されている。
排気口2Bから排出される排気流W矢示は、縦長ブレード15に当って、これを回転させる。縦長ブレード15に当る排気流は、ブレードの中央部から上下翼端方へ拡散しようとするが、内向傾斜部15Bによって抑制され、その反力として回転力が高まる。なお縦長ブレード15は、排気流wの向きには関わりなく、気流さえ受ければ回転する。
回転に伴い、縦長ブレード15の回転トラック内で遠心方向へ移動する渦流が生じ、縦長ブレード15の基部に沿って翼端方向へ移動する。その移動して拡散しようとする気流は内向傾斜部15Bによって抑止されて、内向傾斜部15Bの回転後方斜め方向(図9におけるV矢示)へ抜ける力で、縦長ブレード15を回転させる。
図7において、回転に伴う相対流F矢示流が、縦長ブレード15の回転方向の前部15Cにあたると、縦長ブレード15の外側面と内側面に沿って通過する気流は、コアンダ効果により高速化されて、回転方向の後縁部15DでH矢示流、G矢示流になり、合流して後部域の気圧を高める。
その結果、縦長ブレード15は、負圧となる縦長ブレード15の回転方向前部に押出される。従って、この縦長ブレード15に、一定速度以上の排気流が当ると、縦長ブレード翼15の回転前部15Cにあたる相対流Fが、コアンダ効果を生じてH矢示流、G矢示流を生み、H矢示流は、縦長ブレード15の回転トラックに沿い、G矢示流は回転トラックより外方へ通過する。これにより、縦長ブレード15は回転方向へ押出される。
縦長ブレード15が回転すると、縦長ブレード15に当る排気流は、気流発電機9の風下に抜けることなく、内向傾斜部15Bの斜め上後方へ拡散される。その結果、気流発電機9に近接して壁面などがあっても、気流が抜けないということはない。
また、排気流が縦長ブレード15に当って下流方向へ抜ける際にも、風切音は生ぜず、回転時の音が静かであり、人家近くに設置しても騒音公害が生じることはない。
図8は、排気口2Bと気流発電機9との配置関係を示す側面図である。前例と同じ部位には、同じ符号を付して説明を省略する。
図8において、排気口2Bの上下の口径abを100とするとき、ef間の長さは同じで、この主流域Hに縦長ブレード15の基部15Aが位置しているので、排気流の主流によって縦長ブレード15は回転する。
主流域Hの外でx線より内方は、拡散された排気流が流れる拡散域Kとなる。拡散域Kでは大気との絡み合いで乱気流が生じるので、普通の縦長ブレードの翼端部がこの拡散域Kにあると、翼端失速を生じて回転速度が低下する。
しかし、この縦長ブレード15では、拡散域Kに内向傾斜部15Bが位置しているので、内向傾斜部15Bに当る拡散気流は、縦長ブレード15を回転させるとともに、コアンダ効果で高速で円滑に流れて、翼端失速を生じさせず、そのため静音である。
排気口2Bから図8におけるGの位置までは、abを100とするとき約70に設定される。Gの位置における縦長ブレード15は、内向傾斜部15Bの先端部がx線より外側にはみ出しているが、回転してcdの位置へ移動する。
Gの位置において、縦長ブレード15に当るw矢示流は、内向傾斜部15Bの外面に当ると、図9に示すように、内向傾斜部15Bの外面の傾斜面に沿ってV矢示方向へと流れて、内向傾斜部15Bを回転方へ押す。
また縦長ブレード15の回転に伴う翼端部方向への拡散気流も、内向傾斜部15Bの内面において、V矢示方へと流れて回転力となる。
同型のブレードにおける、この内向傾斜部15Bを備える縦長ブレード15と、傾斜部15Bを備えない直板状の縦長ブレードとの比較では、内向傾斜部15Bを備えない直板状のブレードによる発電効率を100としたとき、風速4m/sの低速で、内向傾斜部15Bを備えた縦長ブレード15では、最大0.25Cp、パワー係数140という高い効果を示した。
排気が停止している時でも、自然風が吹けばこの回転翼14は回転する。
この発明によると、排気を利用して効果的に、かつ騒音をほとんど発することなく発電をすることができる。
1.排気流発電装置
2.排気装置
2A.排気ダクト
2B.排気口
3.気流発電機
4.支柱
5.ナセル
6.シャフト
7.気流発電機駆動用風車
7A.中心ハブ
8.ブレード
8A.基部
8B.内向傾斜部
8C.最大弦長部
8D.前縁部
8E.後縁部
9.気流発電機
10.支柱
11.ハウジング
12.回転体
12A.キヤップ
13.支持腕
14.気流発電機駆動用風車
15.縦長ブレード
15A.基部
15B.内向傾斜部
15C.回転前縁部
15D.回転後縁部
H.主流域
K.拡散域

Claims (10)

  1. 排気口に対向して、気流発電機を配設した発電装置において、気流発電機駆動用風車のブレードの翼端部に、排気口の方向を向く傾斜部を形成したことを特徴とする排気流発電装置。
  2. 前記ブレードの翼端部における傾斜部は、排気口の中央部と対向するように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の排気流発電装置。
  3. ブレードの翼端部における傾斜部は、排気口から排出される排気の主気流域の外側方における拡散域に位置し、この拡散域における排気の拡散を阻止して排気を有効利用しうるようにしてなることを特徴とする請求項1または2に記載の排気流発電装置。
  4. 前記ブレードは、正面視において先端部が広い幅となる逆テーパ状のものとし、ブレードの翼端部における傾斜部の基端部をブレードにおける最大弦長部としてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排気流発電装置。
  5. 前記気流発電機駆動用風車は、水平軸風車であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の排気流発電装置。
  6. 前記水平軸風車は、排気の主流域内に配置したナセルの後部に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の排気流発電装置。
  7. ナセルの排気口の方を向くその前部は、大径の卵形であり、後方へかけて次第に小径に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の排気流発電装置。
  8. 前記気流発電機駆動用風車は、縦軸型風車であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排気流発電装置。
  9. 前記垂直軸風車における、排気口から遠ざかる位置とされる縦長ブレードの上下端部に、排気口の方を向く傾斜部を形成したことを特徴とする請求項8に記載の排気流発電装置。
  10. 排気口は、空調装置から延設された排気ダクトの排気口である請求項1〜9のいずれかに記載の排気流発電装置。
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