JPWO2019045114A1 - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 凹状パネル部の凸側面で受けた風を前縁気流貯留部内へ案内することで、起動時における始動の確実性を高めるとともに発電量を増やすことができる、風力発電装置を提供する。【解決手段】 受風パドル5は、縦長状でかつ平面視で内側面516または外側面515に凹状に湾曲または屈曲してなる凹状パネル部51と、この凹状パネル部51の回転方向における前縁部513の縦方向に沿って凹側面511側に突出形成されかつその先端部が後縁側に湾曲または屈曲してなる前縁気流貯留部52とを有しており、凹状パネル部51には、後縁側から凸側面512に当たる気流を凹側面511側に導いて前縁気流貯留部52へ案内するための気流案内路53が、受風パドル5の縦方向に沿って形成されている。

Description

本発明は、パドル型の風力発電装置に関するものである。
発電設備や送電線の無い地域に居住する人や遊牧民等の固定した居住地がない人等、世界中には電気による恩恵を受けられない人々が大勢いる。このため、従来、小型の太陽光発電パネルなど、設置が容易な発電機により電力を得てきた。しかし、太陽光発電パネルは、太陽光が出ている日中にしか発電を行うことができず、照明等のために最も電力の必要な夜間には電力が得られないという問題がある。
一方、風は昼夜を問わず発生する。よって、この風力によって発電を行う風力発電装置は夜間に電力を得るための最適な装置の一つである。しかし、プロペラに発生する揚力によって回転する風力発電機では、所定の風速以上の風を受けなければ起動しない。また、3m/s以下の低風速域で起動可能な発電機が開発されているが、起動させるにはプロペラに対して略直角方向から風が吹かなければならず、実際に風速3m/s以下で起動させることは困難である。
このような課題に対して、低風速の風であって、四方いずれの方向から吹く風であっても起動させることができるパドル式の風力発電装置に関する発明が提案されている。
例えば、特許第5972478号公報では、本願発明者によって、風力発電用モータに回転力を伝える垂直回転軸と、この垂直回転軸から放射状に等間隔で設けられる複数の支持アームと、各々の前記支持アームの先端に接続された受風パドルとを有する風力発電装置であって、前記受風パドルが平面視で外面側を凹状に湾曲または屈曲してなる凹状パネル部と、この凹状パネル部の回転方向における前縁部に沿って外面側に突出しかつその先端部が後縁部側に湾曲または屈曲してなる前縁気流貯留部が設けられており、前記受風パドルにおける前記支持アームとの接続部から前記後縁部までの長さが前記支持アームより長く形成されている、風力発電装置が提案されている(特許文献1)。この特許文献1の発明によれば、前縁気流貯留部に風を集中させて回転方向に力を得るとともに、風を前縁側で受けるときにはその投影面積を狭くすることで回転し易くし、発電効率を向上させることができる。
特許第5972478号公報
ところで、特許文献1に記載された発明では、凹状パネル部の凸側面で受けた風は受風パドルを押す力となって垂直回転軸の回転に寄与する。ただし、前記凸側面が湾曲または屈曲されているため、風を受ける方向によってはその風が凸側面に沿って流れ抜けやすく、パドルを回転させる力として充分に利用できていない場合があった。したがって、凸側面で受けた風の力を垂直回転軸の回転力に変換して効果を高めるための改良を施す余地があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、凹状パネル部の凸側面で受けた風を前縁気流貯留部内へ案内することで、起動時における始動の確実性を高めるとともに発電量を増やすことができる、風力発電装置を提供することを目的としている。
本発明に係る風力発電装置は、凹状パネル部の凸側面で受けた風を受風パドルの回転力として効果的に活用するという課題を解決するために、風力発電用モータに回転力を伝える垂直回転軸と、この垂直回転軸から放射状でかつ円周方向に対して等間隔に配置される複数の支持アームと、各々の前記支持アームの先端に接続される受風パドルとを有する風力発電装置であって、前記受風パドルは、縦長状でかつ平面視で内側面または外側面に凹状に湾曲または屈曲してなる凹状パネル部と、この凹状パネル部の回転方向における前縁部の縦方向に沿って凹側面側に突出形成されかつその先端部が後縁側に湾曲または屈曲してなる前縁気流貯留部とを有しており、前記凹状パネル部には、後縁側から凸側面に当たる気流を凹側面側に導いて前記前縁気流貯留部へ案内するための気流案内路が、前記受風パドルの縦方向に沿って形成されている。
また、本発明の一態様として、凹状パネル部の凸側面で受けた風を前縁気流貯留部内に直接的に導きやすくするという課題を解決するために、前記気流案内路が、前記凹状パネル部における前縁部の凸側面側でかつその縦方向に沿って形成された前縁側気流案内路を有するようにしてもよい。
さらに、本発明の一態様として、凹状パネル部の凸側面であってその後縁側で受けた風を前縁気流貯留部内に導くという課題を解決するために、前記気流案内路が、前記前縁側気流案内路とともに、当該前縁側気流案内路よりも後縁側において、その形成位置よりも後縁側の凸側面に当たる気流を凹側面側に導くための後縁側気流案内路を有するようにしてもよい。
また、本発明の一態様として、気流案内路から排出される気流の速度を加速させるという課題を解決するために、前記気流案内路は、後縁側から前縁側に向けて徐々に狭められるように形成されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、垂直回転軸とこれを支持する軸支持台との摩擦抵抗を低減させるという課題を解決するために、前記垂直回転軸は、軸方向に沿って複数の箇所に設けられた上下一対の磁石の反発力により浮遊状態で軸支持台に回転自在に支持されていてもよい。
本発明によれば、凹状パネル部の凸側面で受けた風を前縁気流貯留部内へ案内することで、起動時における始動の確実性を高めるとともに発電量を増やすことができる。
本発明に係る風力発電装置の第一実施形態を示す斜視図である。 本第一実施形態における軸支持台の内部を示す縦断面図である。 本第一実施形態における受風パドルを一部横断面で示す風力発電装置の上方から見た平面図である。 本第一実施形態における受風パドルを平面視した横断面図である。 本第一実施形態において受風パドル5A側から風を受けた場合の風力発電装置に対する空気の流れを示す平面図である。 本第一実施形態において受風パドル5Aと受風パドル5Bとの間から風を受けた場合の風力発電装置に対する空気の流れを示す平面図である。 本発明に係る風力発電装置の第二実施形態における受風パドルを平面視した横断面図である。 本第二実施形態において受風パドル5A側から風を受けた場合の風力発電装置に対する空気の流れを示す平面図である。 本第二実施形態において受風パドル5Aと受風パドル5Bとの間から風を受けた場合の風力発電装置に対する空気の流れを示す平面図である。 本発明に係る風力発電装置の他の実施形態であって受風パドルを一部横断面で示した平面図である。 本発明に係る風力発電装置の他の実施形態であって受風パドルを一部横断面で示した平面図である。 本発明に係る風力発電装置の他の実施形態であって受風パドルを一部横断面で示した平面図である。
以下、本発明に係る風力発電装置の第一実施形態について図面を用いて説明する。
本第一実施形態の風力発電装置1は、図1に示すように、設置場所に固定される軸支持台2と、この軸支持台2に回転自在に軸支される垂直回転軸3と、前記垂直回転軸3から放射状に設けられる複数の支持アーム4と、各々の前記支持アーム4の先端に支持される受風パドル5とを有している。以下、各構成について詳細に説明する。
軸支持台2は、垂直回転軸3を回転自在に軸支する台である。本第一実施形態における軸支持台2は、図2に示すように、主に発電機構を備えた略円筒状の本体部21と、この本体部21の上面に形成されて前記垂直回転軸3を支持する略円筒状の上部支持部22とを有している。
本体部21は、中空となっておりその内部には、垂直回転軸3を浮遊状態にする磁石6と、前記垂直回転軸3の回転力を前記風力発電用モータ8に伝達する回転伝達機構7と、前記垂直回転軸3の回転力によって発電を行う風力発電用モータ8とを有している。
磁石6は、上下一対で構成されており、同極同士(+極と+極または−極と−極)を向かい合わせに配置しその反発力により垂直回転軸3を浮遊状態とすることで軸支持台2との摩擦抵抗を軽減させるものである。本第一実施形態における磁石6は、ドーナツ状に形成されたネオジウム磁石からなり、一方が本体部21側、他方が垂直回転軸3側に固定されている。また、上下一対の磁石6,6は、軸方向に沿って複数の箇所、本第一実施形態では上下2箇所に設けられており、より強い磁力によって垂直回転軸3の浮遊状態を保持できるようになっている。なお、磁石6の種類はネオジウム磁石に限定されるものではなく、その他の永久磁石または電磁石などから適宜選択してもよい。
回転伝達機構7は、垂直回転軸3の回転力を風力発電用モータ8に伝達するものであり、本第一実施形態では、複数の歯車から構成されていて回転数を増加させる増速機能を備えている。つまり、本第一実施形態における回転伝達機構7は、複数の歯車を適宜組み合わせることで、前記垂直回転軸3の回転数より多い回転数で前記風力発電用モータ8を回転させることができるようになっており、これにより垂直回転軸3と風力発電用モータ8とを直接接続して発電する場合より多くの発電量が得られるようになっている。
風力発電用モータ8は、回転伝達機構7によって伝達された垂直回転軸3の回転力を電力に変換するものである。本第一実施形態における風力発電用モータ8は、一般的な発電用モータであり、詳細は図示しないが、回転自在に軸支された回転軸81と、この回転軸81が備える永久磁石と、回転する前記永久磁石の周囲に配置された電気コイルとを有している。前記回転軸81は、回転伝達機構7に接続されており、回転伝達機構7によって伝達された垂直回転軸3の回転力によって永久磁石を回転させ、その周囲に配置された前記電気コイルに電流を発生させるようになっている。また、図示しないが、この風力発電用モータ8は送電線、蓄電池または電子機器等に接続されており、発電した電力を前記送電線や前記蓄電池または前記電子機器等に供給するようになっている。
上部支持部22は、中空の縦長円筒状に形成されている。当該上部支持部22の内部には、その上方と、その下方または本体部21の上方との上下2箇所に、垂直回転軸3の回転時における摩擦によるエネルギーの損失を軽減するベアリング9,9が設けられている。このように上部支持部22は、前記垂直回転軸3を支持アーム4近傍となるその上方位置と、それよりも下方位置との上下2箇所において支持することにより、受風パドル5等が受けた風力によって前記垂直回転軸3が撓むのを抑制している。
垂直回転軸3は、受風パドル5により受けた風力によって回転するものである。本第一実施形態における垂直回転軸3は、軽量でかつ強度の高いスチールパイプやアルミパイプ等で構成されており、図2に示すように、軸支持台2にその回転軸方向を略垂直にした状態で回転自在に支持されている。前記垂直回転軸3の下端部は、回転伝達機構7に固定されている。また、前記垂直回転軸3は上部支持部22より上方に延出されており、次に説明する支持アーム4が固定できるようになっている。
支持アーム4は、受風パドル5によって得られた風力を垂直回転軸3に回転力として伝達するものであり、垂直回転軸3から放射状でかつ円周方向に対して等間隔に複数配置されている。本第一実施形態では、図1に示すように、垂直回転軸3の上端および上部支持部22近傍において、それぞれ4本の支持アーム4が円周方向に90度間隔で設けられている。これにより支持アーム4は、合計で4枚の受風パドル5を支持することになり、後述するように前記受風パドル5に対して四方いずれの方向から吹く風を受けても前記垂直回転軸3を回転させられるようになっている。なお、支持アーム4の本数や円周方向の間隔等は、特に限定されるものではなく、支持する受風パドル5の枚数、その形状や重さ等を考慮して適宜選択してもよい。
次に、本第一実施形態における受風パドル5について説明する。受風パドル5は、風を受けてその力によって垂直回転軸3に対して回転力を生じさせるものである。本第一実施形態における受風パドル5は、図3および図4に示すように、凹側面511で受けた風を前縁部513側へと案内する凹状パネル部51と、この凹状パネル部51によって案内された風を受けてその風力を回転力に変換する前縁気流貯留部52と、前記凹状パネル部51の凸側面512に当たる気流を凹側面511側に導いて前記前縁気流貯留部52へ案内する気流案内路53とを有している。また、本第一実施形態における受風パドル5は、図1に示すように、凹状パネル部51によって受けた風が上下方向から逃げるのを防ぐための上縁気流止め部54および下縁気流止め部55を有している。
凹状パネル部51は、図1、図3および図4に示すように、縦長状の略矩形パネルを、支持アーム4に固定された状態の平面視で内側面516または外側面515を凹状に湾曲または屈曲してなるものである。本第一実施形態における凹状パネル部51は、図3および図4に示すように、平面視で前記外側面515が凹状に湾曲するように形成されている。これにより、外側から垂直回転軸3に向かう風や後縁側から前縁側(後縁部514側から前縁部513側)に向けて吹く風を前縁方向に案内し易いようになっている。また、受風パドル5を略翼形状とすることで、当該受風パドル5が前縁側から気流を受けた場合に、凹側面511における風速より凸側面512における風速を速くするようにして、前記凹側面511よりも凸側面512側が負圧にし、後述する気流案内路53から空気を噴出させることで推進力(回転力)を得るようになっている。
なお、凹状パネル部51は、平面視において湾曲したものに限定されるものではなく、図10に示すように、平面視において直線状のパネルを屈曲させるか、または複数のパネルを繋ぎ合わせて屈曲させたような形状としてもよい。また、本第一実施形態における凹状パネル部51は、平面視で外側面515が凹状になるように形成されているが、図11に示すように、平面視で内側面516が凹状になるように形成されていてもよい。なお、平面視で内側面516を凹状に形成した凹状パネル部51による作用については、後述する第二実施形態において説明する。
前縁気流貯留部52は、凹状パネル部51で受けた風を前縁部513で受け止めて回転力に変換する部分であり、前記凹状パネル部51の回転方向における前縁部513の縦方向に沿って凹側面511側に突出形成されているとともに、その先端部521が後縁側に湾曲または屈曲されている。本第一実施形態における前縁気流貯留部52では、軽量化のためにアルミ製のパイプを縦半分に切断したものからなり、平面視において略半円状に形成されている。この前縁気流貯留部52は、図3および図4に示すように、凹状パネル部51とともに気流案内路53の気流排出口532となるように、前記凹状パネル部51側の後端部522が前記凹状パネル部51の凸側面512よりも内側方向に配置されるようになっている。つまり、前記前縁気流貯留部52の後端部522と、凹状パネル部51の前縁部513との間に隙間を形成することで、前記凹状パネル部51の後縁側から凸側面512に当たる気流を凹側面511側に導けるようになっている。この前縁気流貯留部52は、図1、図3および図4に示すように、上縁気流止め部54、下縁気流止め部55および次に説明する気流案内路53の仕切板534を介して凹状パネル部51に連結されている。なお、前縁気流貯留部52は、パイプから構成されるものに限定されるものではなく、図10に示すように、縦長状の略矩形パネル部材を先端部521が後縁側に向くように屈曲または連結等したものから適宜選択してもよい。
気流案内路53は、後縁側から前記凹状パネル部51の凸側面512に当たる気流をその凹側面511側に導いて前縁気流貯留部52へ案内するものであり、凹状パネル部51に形成されている。この気流案内路53は、図3および図4に示すように、後縁側から凸側面512に当たる気流を凸側面512側において導入する気流導入口531と、この気流導入口531から導入された気流を前縁側の前縁気流貯留部52に向けて排出する気流排出口532とを有している。(なお、図4に示す破線は気流導入口531および気流排出口532を示すために便宜上記載した仮想の線であり、外形線等を示すものではない。)また、本第一実施形態における気流案内路53は、凹状パネル部51の凸側面512と、この凸側面512に並設されるよう配置される気流案内板533と、前記凸側面512と前記外側案内板533との間に形成された隙間を長手方向に対して所定の間隔で分割する複数の仕切板534とによって構成されている。なお、仕切板534による長手方向の分割されている状態は図示していないが、分割数は特に限定されるものではなく、適宜選択されるものである。
本第一実施形態における気流案内板533は、縦長状の略矩形パネル材からなり、図3および図4に示すように、前縁気流貯留部52の後端部522から後縁側に向けて延出されている。つまり、本第一実施形態における気流案内路53は、凹状パネル部51の前縁部513の凸側面512側でかつその縦方向に沿って形成されており、前縁側気流案内路535として構成されている。
仕切板534は、気流案内板533および前縁気流貯留部52と凹状パネル部51とを連結するとともに、後縁側から凸側面512に当たる気流に切り裂くようにして、流れに乱れを生じさせることで、前記気流が気流案内路53に導入されやすくするものである。この仕切板534は、図3および図4に示すように、平面視において略台形状に形成されており、前記気流導入口531の上流において気流を切り裂きやすいように、気流導入口531より後縁側に延出されている。
また、仕切板534は、後縁側よりも前縁側が前記台形状の高さ(凸側面512と気流案内板533との距離)が低く(短く)形成されている。よって、本第一実施形態における気流案内路53は、後縁側から前縁側に向けて徐々に狭められるように形成されている。気流案内路53を狭めて気流導入口531から導入された気流の速度を加速させて気流排出口532から排出することで、前縁気流貯留部52へ案内される風力によって前記前縁気流貯留部52を回転方向へ押す力を強めている。
上縁気流止め部54は、凹状パネル部51で受けた風の気流をその上縁から逃げないように受け止めるためのものである。本第一実施形態における上縁気流止め部54は、図1に示すように、凹状パネル部51から前縁気流貯留部52にかけてそれらの上縁部517を覆うように前記凹状パネル部51の凹側面511側に設けられている。
また、下縁気流止め部55は、上縁気流止め部54と同様に、凹状パネル部51で受けた風の気流をその下縁から逃げないように受け止めるためのものである。本第一実施形態における下縁気流止め部55は、図1に示すように、凹状パネル部51から前縁気流貯留部52にかけてその下縁部518を覆うように前記凹状パネル部51の凹側面511側に設けられている。
以上の構成からなる受風パドル5は、回転方向に前縁側を向けた状態で各支持アーム4に支持されている。また、各支持アーム4と受風パドル5との連結部分には、角度調整機構10が設けられており、平面視において回転方向に対する受風パドル5の角度を適度に調整できるようになっている。本第一実施形態における角度調整機構10は、図3および図4に示すように、凹状パネル部51の凸側面512に固定された支持板11と、この支持板11を支持アーム4に固定する2本の支持ボルト12,12とを有している。前記支持板11には、一方の前記支持ボルト12を挿通させるボルト孔13と、このボルト孔13を中心とする円弧に沿って形成され他方の支持ボルト12を挿通させる円弧状の長孔14とが形成されている。つまり、角度調整機構10は、一方の支持ボルト12を前記ボルト孔13に挿通させて前記支持アーム4に固定することで受風パドル5を回転自在に支持するとともに、他方の支持ボルト12を前記長孔14に挿通させ前記受風パドル5の角度を適宜調整後に前記支持アーム4に固定するようになっている。
次に、本第一実施形態の風力発電装置1における各構成の作用について説明する。
本第一実施形態の風力発電装置1に対して、図5に示すように、一つの受風パドル5A方向から垂直回転軸3を中心として対向する受風パドル5Cの方向に吹く風(図5における下から上方向へ向かう風)を受けた場合について説明する。
この場合、最も風上側に位置する受風パドル5Aは、主に凹状パネル部51の凹側面511で風を受ける。凹状パネル部51は、凹側面511が湾曲しており前縁側へ向けて傾斜しているため、受けた風をその湾曲面(凹側面511)に沿うように後縁側から前縁側へと案内する。
前縁気流貯留部52は、凹状パネル部51によって後縁側から前縁側へと案内された風を受け止め、風力を前縁方向への力に変換する。このとき、凹状パネル部51の上縁部517および下縁部518に設けられた上縁気流止め部54および下縁気流止め部55が、上下方向に空気が抜けるのを防止する。よって、凹状パネル部51の凹側面511で受けた風は、その多くが前縁気流貯留部52へと案内され、前縁方向に押す力となる。
次に、この受風パドル5Aに対して回転方向に90度間隔で配置された受風パドル5B(図5において右側に配置される受風パドル5B)において受けた風による作用について説明する。当該受風パドル5Bに対しては、後縁側から前縁側に向けて風が流れている。よって、凹状パネル部51の凹側面511を流れる気流は前記凹状パネル部51に沿って前縁気流貯留部52に案内されるか、または直接的に前記前縁気流貯留部52に流れ込み、前縁方向に押す力となる。
一方、凹状パネル部51の凸側面512に当たる気流は、前記凸側面512に沿って流れる。このとき、気流案内路53の気流導入口531よりも上流側に延設された仕切板534では、気流に乱れを与える。これにより、気流は前記気流導入口531から気流案内路53に流れ込み易くなる。そして、前記気流は気流導入口531から気流案内路53に流れ込む。
気流案内路53では、気流導入口531から気流排気口にかけてその断面積を徐々に狭めているため、断面積に応じて流れ込んだ気流の速度を加速させる。そして、加速された気流が気流排出口532から排出され、前縁気流貯留部52へ案内される。気流案内路53によって凸側面512から凹側面511側に導かれた気流は加速された強い力によって前縁気流貯留部52を前縁方向に押す力となる。よって、本第一実施形態における受風パドル5は、従来であれば、凸側面512に沿って流れ抜けるため前縁方向に押す力としてあまり使われなかった後縁側から凸側面512に当たる気流を前縁方向に押す力として利用することができる。
次に、前記受風パドル5Bに対して、さらに回転方向に90度間隔で配置された受風パドル5C(図5において風下側に配置される受風パドル5C)について説明する。当該受風パドル5Cでは、凸側面512で風を受ける。このとき凸側面512に当接した気流は前記凸側面512に沿って流れる。そして、その一部が気流案内路53に流れ込む。気流排出口532が前縁気流貯留部52側に向けて開口しているため、気流案内路53に流れ込んだ空気は前縁気流貯留部52へ案内され、前縁方向に押す力となる。よって、本第一実施形態における受風パドル5は、従来であれば、風下側に配置された場合に垂直回転軸3の回転に対して力が発揮されていなかった凸側面512に当接した気流を、前縁方向に押す力として利用することができる。
次に、前記受風パドル5Cに対して、さらに回転方向に90度間隔で配置された受風パドル5D(図5において左側に配置される受風パドル5D)について説明する。当該受風パドル5Dに対しては、前縁側から後縁側に向けて風が流れている。よって、受風パドル5Dは前縁側からの向かい風を受けることになる。しかし、本第一実施形態における受風パドル5は、前縁気流貯留部52の凹側面511側から凸側面512側にかけての幅が狭く、前縁側から後縁側に向けた投影面積が小さいため向かい風によって後縁側に押される力をより小さくすることができる。
また、受風パドル5が略翼形状であることから凹側面511における風速より凸側面512における風速を速くなる。よって、前記凹側面511よりも凸側面512側が負圧になる。そうすると、前記凹側面511の空気は気流案内路53から凸側面512側に噴出される。受風パドル5は、噴出された気流による反動により回転方向への推進力を得る。
以上より、本第一実施形態における各受風パドル5では、一方向から受けた風の力を、4つの全ての受風パドル5A〜5Dにおいて前縁側に向けて回転(図5における反時計回り方向に回転)させる力とすることができる。また、受風パドル5Dには、回転方向とは逆方向に回転させる力を受けるが、その力は他の3つの受風パドル5A〜5Cによる回転方向の回転力よりも小さくなる。
次に、一つの受風パドル5Aと、この受風パドル5Aの隣に配置される受風パドル5Bとの間に風が吹いた場合(図6において右下から左上に向けた斜め45度の角度に風が吹いた場合)について説明する。このとき、受風パドル5Bでは、主に凹状パネル部51の凹側面511で風を受ける。そして、気流は、凹側面511に沿って前縁気流貯留部52に案内され、前縁方向への強い力となる。
また、受風パドル5Cでは、後縁側から凸側面512に気流が当たる。この気流は、受風パドル5Cを前縁方向に押す力となる。また、当接した気流は、凸側面512に沿って気流案内路53に流れ込み、前縁気流貯留部52へ案内され、前縁方向に押す力となる。
一方、受風パドル5Aおよび受風パドル5Dには、前縁側から風を受けて、回転方向とは逆方向の力を生じさせる。しかし、風を受ける凹側面511および凸側面512が、流線型のように流れに対して滑らかな形状に形成されているため、気流は各面に沿って流れ回転方向と逆方向に発生させる力を弱くしている。また、受風パドル5が略翼形状であることから気流案内路53から凸側面512側に空気が噴出され、その反動により回転方向への推進力を得る。
したがって、本第一実施形態における各受風パドル5は、受風パドル5同士の間を通る風を受けても回転方向に回転(図6における反時計回り方向に回転)させる力を生じさせることができる。そのため、受風パドル5側または受風パドル5同士の間のいずれに風が吹いたとしても、回転方向への力を発揮することができる。
支持アーム4では、この各受風パドル5による変換された前縁方向への力を回転する力(回転トルク)として垂直回転軸3に伝達する。
垂直回転軸3は、支持アーム4によって伝達された受風パドル5に作用した風力により生じた回転力によって回転を開始する。前記垂直回転軸3は、上下2箇所に配置された上下一対の磁石6,6の反発力によって浮遊状態で支持されているとともに、ベアリング9,9によって回転方向の摩擦損失も低減されている。よって、前記垂直回転軸3は、低速の風力による弱い回転力であっても起動(回転が開始)される。また、回転中においても支持軸台との摩擦による損失を抑制できるので、発電の損失も抑えることができる。
また、垂直回転軸3は、上部支持部22における支持アーム4近傍と、その下方の2箇所以上で支持されているため、受風パドル5が強風を受けて撓むのが抑制される。よって、前記垂直回転軸3の回転がスムーズに行うことができる。
風力発電用モータ8では、伝達された垂直回転軸3の回転力によって回転軸81が回転され、発電が行われる。このとき、回転伝達機構7では、垂直回転軸3の回転数より多い回転数で前記風力発電用モータ8を回転させるため、より多くの発電量を得ることができる。
以上のような本第一実施形態の風力発電装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.受風パドル5の後縁側から凸側面512に当接する風を凹側面511側に導いて前縁気流貯留部52を押す力として利用することができるため、従来のパドル型の風力発電装置1よりも多くの発電量を得ることができる。
2.受風パドル5では、凸側面512に当接する風も利用できるため、四方いずれの方向から吹く風を受けても垂直回転軸3を回転させて効率の良い発電を行うことができる。
3.受風パドル5では、気流案内路53によって前縁気流貯留部52に排出する風を加速させるため、より強い力で垂直回転軸3を回転させることができる。
4.プロペラによる揚力で発電するものではなく、風から受ける力を直接回転力に変換して発電するパドル型の風力発電機であるため、弱い風でも発電を開始することができる。特に、本願第一実施形態の風力発電装置1では、複数の磁石6によって垂直回転軸3を浮遊状態に支持されるようにしたため、支持軸台との摩擦を最低限に抑えることで、より始動し易くなっている。
次に、本発明に係る風力発電装置の第二実施形態について図面を用いて説明する。なお、本第二実施形態の風力発電装置1のうち、上述した第一実施形態の構成と同等または相当する構成については、再度の説明を省略する。
本第二実施形態における凹状パネル部51は、図7に示すように、支持アーム4に固定された状態の平面視で内側面516が凹状に湾曲するように形成されている。
また、本第二実施形態における気流案内路53は、前述した前縁側気流案内路535に加えて後縁側気流案内路536を有している。後縁側気流案内路536は、前縁側気流案内路535よりも後縁側に形成されており、凹状パネル部51の後方の凸側面512に当たる気流を凹側面511側に導くためのものである。本第二実施形態では、凹状パネル部51が、前縁側凹状パネル部519と後縁側凹状パネル部520とから構成されており、前縁側凹状パネル部519の後端を凸側面512側に配置し、当該後端の凹側面511側にオーバーラップするように後縁側凹状パネル部520の前縁を配置することで、その隙間によって後縁側気流案内路536を形成している。
また、本第二実施形態における受風パドル5は、凹側面511で受けた風が前記凹側面511に沿って流れるのを妨げないようにするため、支持アーム4による支持位置を凹状パネル部51の凹側面511ではなく、下縁気流止め部55および上縁気流止め部54において支持されている。このため、図7〜図9に示すように、下縁気流止め部55および上縁気流止め部54は、角度調整機構10の支持板11を兼ねるべく、ボルト孔13および長孔14が形成されている。
なお、本第二実施形態における前縁側気流案内路535および後縁側気流案内路536は、平面視で内側面516が凹状に湾曲する凹状パネル部51が有しているが、これに限定されるものではなく、図12に示すように、平面視で外側面515が凹状に湾曲する凹状パネル部51を有していてもよい。また、図示しないが、凹状パネル部51は、平面視において直線状のパネルによって、前縁側凹状パネル部519と後縁側凹状パネル部520を構成し、前縁側凹状パネル部519の後端と、後縁側凹状パネル部520の前縁とをオーバーラップさせて後縁側気流案内路536を形成してもよい。
次に、本第二実施形態の風力発電装置1における各構成の作用について説明する。
本第二実施形態の風力発電装置1に対して、図8に示すように、一つの受風パドル5Aの方向から垂直回転軸3を中心として対向する受風パドル5Cの方向に吹く風(図8における下から上方向へ向かう風)を受けた場合について説明する。
この場合、最も風上側に位置する受風パドル5Aは、主に凹状パネル部51の凸側面512で風を受ける。凹状パネル部51は、凸側面512が湾曲しており前縁側へ向けて傾斜しているため、凸側面512に当たる気流をその凸側面512に沿うように後縁側から前縁側へと案内する。
前縁側気流案内路535では、後縁側から凸側面512に当たる気流を凹側面511側に導いて前縁気流貯留部52へ案内する。そして、案内された風は前縁気流貯留部52において前縁方向に押す力となる。また、受風パドル5Aが少しでも回転方向に回転すれば、後縁側気流案内路536にも気流が入りやすくなり、後方側の凸側面512に当たる気流を凹側面511側に導いて前縁気流貯留部52へ案内し、前縁方向に押す力として加えることができる。
次に、この受風パドル5Aに対して回転方向に90度間隔で配置された受風パドル5B(図8において右側に配置される受風パドル5B)では、後縁側から前縁側に向けて風が流れている。よって、凹状パネル部51の凹側面511を流れる気流は前記凹状パネル部51に沿って前縁気流貯留部52に案内されるか、または直接的に前記前縁気流貯留部52に流れ込み、前縁方向に押す力となる。
また、凹状パネル部51の凸側面512に当たる気流は、前記凸側面512に沿って流れる。本第二実施形態では、気流案内路53が、前縁側気流案内路535と、当該前縁側気流案内路535よりも後縁側に配置された後縁側気流案内路536とから構成されているため、前縁側の凸側面512に当たる気流は前縁側気流案内路535に流れ込み、後縁側気流案内路536の形成位置よりも後縁側の凸側面512に当たる気流は、後縁側気流案内路536に流れ込む。
前縁側気流案内路535および後縁側気流案内路536に流れ込んだ気流は加速されて前縁気流貯留部52へ案内される。よって、各気流案内路535,536によって凸側面512から凹側面511側に加速された強い力によって前縁気流貯留部52を前縁方向に押す力となる。このように、凹状パネル部51に複数の気流案内路53を形成することで、後縁側から凸側面512に当たる気流をより多く凹側面511側に導いて前縁方向に押す力として利用することができる。
次に、前記受風パドル5Bに対して、さらに回転方向に90度間隔で配置された受風パドル5C(図8において風下側に配置される受風パドル5C)では、主に凹状パネル部51の凹側面511で風を受ける。凹状パネル部51は、凹側面511側が湾曲しており前縁側へ向けて傾斜しているため、受けた風をその湾曲面(凹側面511)に沿うように後縁側から前縁側へと案内する。前縁気流貯留部52では、湾曲面に沿って案内された気流を受けて前縁方向に押す力となる。
次に、前記受風パドル5Cに対して、さらに回転方向に90度間隔で配置された受風パドル5D(図8において左側に配置される受風パドル5D)では、前縁側からの向かい風を受けることになる。しかし、本第一実施形態における受風パドル5と同様、前縁気流貯留部52の凹側面511側から凸側面512側にかけての幅が狭く、前縁側から後縁側に向けた投影面積が小さいため向かい風によって後縁側に押される力をより小さくすることができる。また、本第二実施形態では複数の気流案内路53を有しているが、投影面積に対する影響は少ない。よって、複数の気流案内路53を設けたことが空気抵抗として回転を妨げることはない。また、凹側面511と凸側面512との風速差によって、前記凹側面511よりも凸側面512側が負圧になる。前記凹側面511の空気は前縁側気流案内路535および後縁側気流案内路536から凸側面512側に噴出され、その反動により回転方向への推進力を得る。
また、一つの受風パドル5Aと、この受風パドル5Aの隣に配置される受風パドル5Bとの間に風が吹いた場合(図9において右下から左上に向けた斜め45度の角度に風が吹いた場合)において、受風パドル5Bでは、主に凹状パネル部51の凸側面512で風を受ける。そして、気流は、凸側面512に沿って流れ、前縁側気流案内路535および後縁側気流案内路536に流れ込む。そして、気流は前縁気流貯留部52に案内され、前縁方向への強い力となる。
また、受風パドル5Cでは、主に凹状パネル部51の凹側面511で風を受ける。よって、この気流は凹側面511に沿って前縁気流貯留部52へ案内され、あるいは直接的に前記前縁気流貯留部52へ流入して前縁方向に押す力となる。
一方、受風パドル5Aおよび受風パドル5Dは、前縁側から風を受けて、回転方向とは逆方向の力を生じさせる。また、本第二実施形態では、複数の気流案内路53を有している。しかし、風を受ける凹側面511および凸側面512が、前縁側気流案内路535および後縁側気流案内路536とともに流線型のように流れに対して滑らかな形状に形成されているため、気流は各面に沿って流れ回転方向と逆方向に発生させる力を弱くしており、複数の気流案内路53を設けたことが空気抵抗として回転を妨げることはない。また、受風パドル5が略翼形状であることから前縁側気流案内路535および後縁側気流案内路536から凸側面512側に空気が噴出され、その反動により回転方向への推進力を得る。
以上のような本第二実施形態の風力発電装置1によれば、第一実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、複数の気流案内路53によって、後縁側から凸側面512に当たる気流を凹側面511側により多く導くことができ、前記凸側面512に当たる気流を効率よく発電に利用することができる。また、複数の気流案内路53を設けたことによる回転を妨げる効果は殆どないため、製造コストなどを考慮して適宜設けることができる。また、本第二実施形態における凹状パネル部51は、平面視で内側面516を凹状に湾曲させているが、様々な方向から吹く風を受けても垂直回転軸3を回転させて効率の良い発電を行うことができる。
なお、本発明に係る風力発電装置は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、各部材として使用される素材は特に限定されるものではなく、重量や価格等を考慮して適宜選択してもよい。
1 風力発電装置
2 軸支持台
3 垂直回転軸
4 支持アーム
5 受風パドル
6 磁石
7 回転伝達機構
8 風力発電用モータ
9 ベアリング
10 角度調整機構
11 支持板
12 支持ボルト
13 ボルト孔
14 長孔
21 本体部
22 上部支持部
51 凹状パネル部
52 前縁気流貯留部
53 気流案内路
54 上縁気流止め部
55 下縁気流止め部
81 回転軸
511 凹側面
512 凸側面
513 前縁部
514 後縁部
515 外側面
516 内側面
517 上縁部
518 下縁部
519 前縁側凹状パネル部
520 後縁側凹状パネル部
521 先端部
522 後端部
531 気流導入口
532 気流排出口
533 外側案内板
534 仕切板
535 前縁側気流案内路
536 後縁側気流案内路

Claims (5)

  1. 風力発電用モータに回転力を伝える垂直回転軸と、この垂直回転軸から放射状でかつ円周方向に対して等間隔に配置される複数の支持アームと、各々の前記支持アームの先端に接続される受風パドルとを有する風力発電装置であって、
    前記受風パドルは、縦長状でかつ平面視で内側面または外側面に凹状に湾曲または屈曲してなる凹状パネル部と、この凹状パネル部の回転方向における前縁部の縦方向に沿って凹側面側に突出形成されかつその先端部が後縁側に湾曲または屈曲してなる前縁気流貯留部とを有しており、
    前記凹状パネル部には、後縁側から凸側面に当たる気流を凹側面側に導いて前記前縁気流貯留部へ案内するための気流案内路が、前記受風パドルの縦方向に沿って形成されている、前記風力発電装置。
  2. 前記気流案内路が、前記凹状パネル部における前縁部の凸側面側でかつその縦方向に沿って形成された前縁側気流案内路を有する、請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 前記気流案内路が、前記前縁側気流案内路とともに、当該前縁側気流案内路よりも後縁側において、その形成位置よりも後縁側の凸側面に当たる気流を凹側面側に導くための後縁側気流案内路を有する、請求項2に記載の風力発電装置。
  4. 前記気流案内路は、後縁側から前縁側に向けて徐々に狭められるように形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の風力発電装置。
  5. 前記垂直回転軸は、軸方向に沿って複数の箇所に設けられた上下一対の磁石の反発力により浮遊状態で軸支持台に回転自在に支持されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の風力発電装置。
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