JP5372526B2 - 風力発電機 - Google Patents

風力発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP5372526B2
JP5372526B2 JP2009001226A JP2009001226A JP5372526B2 JP 5372526 B2 JP5372526 B2 JP 5372526B2 JP 2009001226 A JP2009001226 A JP 2009001226A JP 2009001226 A JP2009001226 A JP 2009001226A JP 5372526 B2 JP5372526 B2 JP 5372526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller
propeller blade
blade
power generator
wind power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009001226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010159657A (ja
Inventor
政彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bellsion KK
Original Assignee
Bellsion KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bellsion KK filed Critical Bellsion KK
Priority to JP2009001226A priority Critical patent/JP5372526B2/ja
Publication of JP2010159657A publication Critical patent/JP2010159657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5372526B2 publication Critical patent/JP5372526B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/30Wind power
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Description

本願発明は、風力発電機に係り、特に大型プロペラを使用することができて、自動車、電車などの動力車両、船舶、建物その他の建造物に設置することができ、発電効率の高い風力発電機に関する。
従来、風力発電機用の風車にはプロペラ型と、縦軸型とがある。風車効率は、プロペラ型が45%、縦軸型が35%とされている。従って、多くのプロペラ型風車のプロペラ軸は、水平とされている。
このいずれの風車も、例えば自動車に積載するには、風車部分が大きすぎて、実用に供するには問題がある。
例えば特許文献1のように、プロペラ軸を自動車の車体に横架したものもあるが、プロペラ翼の受風面積が小さく、翼長が短いので発電効率が低く、実用性は望めない。
特開2001−180397号公報
従来の風車による発電効率は、翼面積×風速の3乗とされ、プロペラ翼の面積が大きいことと、高風速が要求される。従って、プロペラ翼や縦長羽根の面積が小さい風車を使用したものは発電効率が低い。
例えば同じ翼弦長で、直径50cmのプロペラ翼の風車では、風速12m/s(時速43.2km)で発電量80w/h、風速24m/s(時速86.4km)で発電量640w/sであるが、直径2mのプロペラ翼の風車では、発電量は、風速12m/s(時速43.2km)で128.7w/h、風速24m/s(時速86.4km)で発電量10296w/hと、飛躍的に増大する。
しかし、横軸プロペラ風車にしても、垂直軸縦長羽根風車にしても、自動車にはその大きさと交通上の問題から、大きな寸法のものは、自動車には使用出来ないという課題がある。
本発明は、このような実情に鑑みて、逆の観点から、大きなプロペラをどのように小さくするか、というテーマの下で研究を重ねて完成したものである。
すなわち、プロペラ型風車は、プロペラ翼を風向きに対して直交させて置くと、気流を直角に受けて抵抗が大きく、回転方向にマイナスのトルクがかかってしまうため、風車の出力よりもロスの方が大きくなってしまう。
それに対して、プロペラ翼を傾斜させると、プロペラ翼にかかる抵抗が減少し、抵抗が減少する分だけ、回転効率が増大する。
また、プロペラ翼を傾斜させることによって、風車全体の高さを低くすることができて、自動車などに積載が可能になり、かつプロペラ翼にかかる抵抗は減少し、車両速度から効率良く風のエネルギーを得ることができる。
前記課題を解決するために、本発明は、プロペラ式風力発電機のプロペラ翼を、風力発電機を設置する設置面Gに対して、3度〜45度傾斜させて回転させることによって、プロペラ翼にかかる風の抵抗を減少させ、かつ風車全体の高さを低くし、大きなプロペラ式風力発電機を、乗物や建造物に設置できるようにした。
発明の具体的な内容は、次の通りである。
(1) 筐体上面に直交して突出するプロペラ軸の先端部に、翼端を先端傾斜部としたプロペラ翼を直交状に装着し、前記筐体を、取着基体を介して設置面に固定した風力発電機であって、プロペラ翼は、前縁部の板厚を厚くし後縁にかけて次第に薄く設定し、その前縁端から後縁端にかけてのキャンバー線後部を、回転軸と直交する回転方向線に対して外方へ傾斜させ、かつ筐体は、取着基体に3度〜45度の範囲で傾斜調節可能に形成されている風力発電機。
(2) 前記プロペラ翼の、筐体側とは反対側の広面の翼端部に、平面視略魚形状の垂直尾翼を、翼弦方向に長く、かつ板厚の大な方を前縁方向へ向けて形成した前記(1)に記載の風力発電機。
(3) 前記取着基体と筐体底部の間に、傾斜調節具を配設した前記(1)または(2)に記載の風力発電機。
本発明によると、次のような効果が奏される。
前記(1)に記載された発明の風力発電機は、プロペラ翼の前縁部の厚さが厚いので、回転に伴い、コアンダ効果により回転効率が高まる。
翼端に先端傾斜部があるため、プロペラ翼に沿って移動する気流は、先端傾斜部で回転方向の力を発揮する。
筐体の取着基体に対する傾斜度を任意に調節することができるので、取着場所や、必要とする傾斜角度に応じて筐体を傾斜させることによって、プロペラ翼を任意の角度に傾斜さて、全体の高さを、目的に沿って低くさせることができ、例えば自動車に積載しても、走行の邪魔になりにくい。
このプロペラ翼の翼端部に先端傾斜部を形成すること、先端傾斜部の基部を最大板厚とし、最大弦長とすることにより、回転効率は高められ、発電効率を更に増大させることができる。
プロペラ翼は、傾斜の高い方を風上に向けることによって、風当たりが良くなり、また傾斜の低い背面方向から風が当っても、プロペラ翼の下面に迎角があるために、風を受けて回転し、自動車の屋根やビルの屋上等にこの風力発電機を配設しても、風力発電機全体の高さを低くして活用することができる。
前記(2)に記載された風力発電機は、プロペラ翼の、筐体と対面しない反対側の広面の翼端部に、平面視略魚形状の尾翼が弦長方向へ長く形成されているので、プロペラ翼が風上に翼端部を向けているときでも、尾翼に気流を受けて、プロペラ翼が回転するため、回転始動を早めることができる。回転に伴って、尾翼は回転軌跡上に沿っているので、支障とならない。
前記(3)に記載の風力発電機は、筐体と取着基体との間に傾斜調節具が配設されているので、設置する対象と、プロペラ翼の必要とされる傾斜角度に対応して、筐体を好ましい角度に調節させることができる。
本発明の風力発電機の実施例1の側面図である。 図1における風力発電機の斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。 図1におけるプロペラ翼を90度回転させたときのA−A断面図である。 図1におけるプロペラ翼を90度回転させたときのB−B断面図である。 建物に設置した本発明の風力発電機の側面図である。 自動車に設置した本発明の風力発電機の側面図である。 風力発電機の実施例2を示す平面図である。 図9における風力発電機の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明の風力発電機は、プロペラ軸に固定されたプロペラ翼を、風力発電機の設置面Gに対して3度〜45度の任意の角度に調節して傾斜させ、プロペラ翼の傾斜の高い方を風上として、設置される。
本発明で言う風力発電機を設置する設置面Gとは、自動車や電車等の動力車両、船舶、建物、その他の建造物で、風力発電機を設置する面をいう。
本発明の実施例1を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る風力発電機の側面図、図2はその平面図、図3は図1におけるA−A断面図、図4は同じくB−B断面図である。
図1において左方が正面で、プロペラ翼11の傾斜の高い方を、風上(乗物では進行方向)に向けて、設置されている。
風力発電機1は、筐体2の下部に取着基体3をヒンジ3Aで枢着して配設され、取着基体3を水平に建造物等の設置面Gに固定した後、傾斜調節具4で傾斜度を調節し、筐体2全体を、垂直線Lに対して3度〜45度後方へ向けて傾斜させる。
図1において、プロペラ軸5は、垂直線Lに対して例えば17度に後傾設定されている。従って、プロペラ翼11の傾斜度は、風力発電機1の設置面Gに対して17度をなしている。プロペラ翼11の翼長が200cmの場合、プロペラ翼11の傾斜の高い側の高さは約70cmになる。
プロペラ翼11の傾斜を、例えば設置面Gに対して45度にすると、プロペラ翼11の高い側の高さは、垂直時の高さの約30%ほど低くなる。
プロペラ翼11の傾斜を、設置面Gに対して30度にすると、プロペラ翼11の高い側の高さは、垂直時の高さの約50%となる。
プロペラ翼11の傾斜を、設置面Gに対して20度とすると、プロペラ翼11の傾斜の高い側の高さは、垂直時の高さの約65%ほど低くなる。
プロペラ翼11の傾斜を、設置面Gに対して10度にすると、プロペラ翼11の傾斜の高い位置の高さは、垂直時の高さの約15%になる。
従って、プロペラ翼11の高さを、どれ程まで低くするかによって、このプロペラ翼11の傾斜角度が設定される。
一方、プロペラ翼11の翼長を短くすると、風力発電機1の設置面Gに対する傾斜角度を大きくすることができるので、用途によって、プロペラ翼11を長くするか、傾斜角度を大きくするかが選択される。
図1において、筐体2の内部には、プロペラ軸5が支持体6によって、回転自在に支持されている。符号7はベアリングであり、8は発電コイルである。
プロペラ軸5の上端部には、固定板5aが固定され、該固定板5aの上に、プロペラ9のボス部10が固定されている。
プロペラ9は、ボス部10からプロペラ翼11を、放射方向へ突設させて形成されている。プロペラ翼11の翼端部は、筐体側、すなわち、それぞれ図の下方へ向いて35度〜45度傾斜された、先端傾斜部11aとされている。
プロペラ翼11の枚数は2枚ないし6枚で、プロペラ9の大きさ、用途等によって選定される。
このプロペラ翼11の先端傾斜部11aは、プロペラ翼11が、水平に近く傾斜されている時でも、水平方向からあたる流を受けて、回転力を高める。
設置面Gとしてビルの屋上に、風力発電機1を設置すると、側面方向や背面方向から気流があたっても、先端傾斜部11aによって気流が捕捉されるため、回転効率が高まる。
図2に示すように、プロペラ9のボス部10の上面には、椀状の凹部10aが形成されている。該凹部10aの内部に、筐体2における発電コイル8と対応する、磁石12が環状に配設されている。プロペラ9の回転に伴い、磁石12の磁力線が発電コイル8に、間歇的に作用することによって発電される。
プロペラ軸5上部の支持板5aに、プロペラ9のボス部10をネジ13で固定する。ボス部10の上には、図示しないキャップが装着される。
図2においてプロペラ翼11は、翼端部に最大弦長部11bが形成されている。該最大弦長部11bの翼弦長は、プロペラ翼11の回転半径の25%〜50%相当の幅に形成される。プロペラ翼11の遠心部に、最大弦長部11bがあるため、最大弦長部11bに気流を受けると、テコの原理も作用して回転効率が高まる。
また最大弦長部11bにおける板厚は、最大弦長の20%〜40%相当とされている。図3に示すように翼断面は略魚型であり、回転前部となる前縁11Aの近くに最大板厚部11cがある。
プロペラ翼11が回転すると、最大板厚部11cでコアンダ効果(流体が物体にあたると、その物体の体積分だけ、物体の周囲形に沿って流れの向きが変って加速して流れ、加速された分、圧力が小さく負圧になるという自然法則がある)が発生する。
図3は、図1におけるAーA断面図である。回転前端となる前縁11Aと回転後端となる後縁11Bとを結ぶキャンバー線Tは、回転軸心線Sと直交する回転方向線fに対して、約7度ほど後縁11Bが背面方向へ傾斜している。
このキャンバー線Tは、回転方向線fに対して、0.5度〜15度の範囲で設定されている。これは最大板厚部11cと、後縁11Bとを結ぶ下面線tが傾斜しているので、その傾斜の度合いを見て調節される。
図3において、プロペラ翼11の正面からA矢示の気流が当るとき、A矢示流は、プロペラ翼11の下側斜面を、翼端部から翼根方向へ高速で滑流する。その結果、他域よりもプロペラ翼11の下側斜面域は負圧になる。
すなわち、図1においてプロペラ翼11の翼端部oから、翼根部pに至る傾斜面の長さは、翼端部oの直下の点qから、水平での翼根部pまでの距離よりも長くなっているので、点q−点pよりも点o−点pを流れる速度が早くなり、負圧になる。
その結果、このプロペラ翼11の下側斜面域に、常圧流が押し寄せて、量と気圧を高める。その場合、図3において、後縁11Bの方が、前縁11Aよりも正面から遠くにあるので、A矢示気流はa矢示流となって、翼根方へ寄りながら後縁11B方向へ滑り、X矢示方向の常圧流を招くことから、プロペラ翼11は回転方向(図3の左方)へ、気圧の差によって強く押されて回転する。
図3において、プロペラ翼11の回転に伴い、前縁11Aにあたる相対流Bは、プロペラ翼11の上下面に分岐されて、コアンダ効果により高速化され、b矢示流とc矢示流になって合流し、プロペラ翼11の後縁11B部分の気圧を高める。
同時に、プロペラ翼11の上下面に、コアンダ効果によって生じる負圧流に対して、周囲の常圧流が押寄せ、プロペラ翼11を回転方向へ、気圧の差によって強く押して回転させる。
図4は、図1におけるB−B断面図である。この場合も、A矢示流は、a矢示流となる。特にプロペラ翼11の先端傾斜部11aに当って、下方の後縁11B方向へ滑ることから、この先端傾斜部11aの下面域に、周囲の常圧流が押寄せて、プロペラ翼11を回転方向へ、気圧の差によって強く押して回転させる。
図1におけるプロペラ翼11を90度回転させると、それぞれの高さは同じ高さになる。図5は、図1におけるプロペラ翼11を、反時計回りに90度回転させた状態でのA−A断面図、図6は、B−B断面図である。
図5において、風力発電機1の設置面Gと直交する垂直線Lに対して、回転軸心線Sは、上部が回転後方へ約7度傾斜しているので、前縁11Aと、後縁11Bとを結ぶキャンバー線Tは、前記風力発電機1の設置面Gに対して平行となる。
従って正面前方から、プロペラ翼11の前縁11Aへ当るA矢示相対流は、プロペラ翼11の上下面に分岐して流れ、コアンダ効果によって高速、負圧化されて後縁11B方向へ、b矢示流とc矢示流になって流れる。
この時、プロペラ翼11の上下面におけるb矢示流とc矢示流に、周囲から常圧流が押寄せて、プロペラ翼11を回転前方へ押す。
また後方へ流れたb矢示流とc矢示流は合流して、気圧が高まるので、その高圧気流は、プロペラ翼11の後縁11Bを、前縁11A方向へ押して回転させる。
図5において、プロペラ翼11の前縁11Aに当るA矢示流は、プロペラ翼11の上下面に分岐され、高速、負圧化されて後縁11Bでb矢示流、c矢示流となって合流する。
これによって、プロペラ翼11の後縁11Bの後部において、気圧が高まり、プロペラ翼11は回転前方へ強く押される。同時に、負圧流の流れるプロペラ翼11の上下面には、後方から常圧気流Xが押寄せて、プロペラ翼11を前縁11Aの前方向へ、気圧の差によって強く押して回転させる。
図6は、図1におけるプロペラ翼11を、90度回転させた状態でのB−B断面図である。図6において、翼キャンバー線Tは、回転軸心線Sが約7度傾斜していることによって、風力発電機1を設置する設置面Gに対して約14度の傾斜となる。
プロペラ翼11がA矢示流を受けると、下面における最大板厚部11cと、後縁11Bとを結ぶ下面線tが、回転方向線fに対して14度の迎角となるために、プロペラ翼11は、回転前方へ強く押出されて回転する。
プロペラ翼11の回転に伴って、図6において前縁11Aに当る相対流は、プロペラ翼11の上下面に分岐され、コアンダ効果により、高速、負圧化されてb矢示流とc矢示流とになり、後縁11B後部で合流して気圧が高まり、プロペラ翼11を回転前方へ押して回転させる。
また、プロペラ翼11の上下表面に生じる負圧の流体に向かって、常圧気流がプロペラ翼11の回転後方から押寄せて、プロペラ翼11は気圧の差によって、回転前方へと強く押出されて回転する。
このプロペラ翼11は、翼端部に傾斜部11aがあり、その傾斜部11aの基部は最大弦長部11bであり、受風面積が広いために、プロペラ翼11が水平に近く傾斜していても、気流が多く当り回転効率は高められる。
更に最大弦長部11bにおいて、最大板厚部11cがあるために、コアンダ効果が大きく生じ、プロペラ翼11の回転効率は高められる。
このように、従来は垂直にして使用されるプロペラ翼11を、水平に近く傾斜させても、このプロペラ翼11は、気流を受けさえすれば回転して、発電をさせることができる。
もし、プロペラ翼11を垂直として自動車に積載すると、気流がプロペラ翼11に直角に当って、プロペラ翼11に対する抵抗が大きく、自動車の進行力に大きな負荷を与えることになる。
しかし、本発明のように、プロペラ翼11が水平に近く傾斜されている場合、プロペラ翼11に当る気流は、発電機のコギングトルクの抵抗を受けるだけで、プロペラ翼11を回転させるので、風力を有効に利用することができる。同時に自動車の進行方向への抵抗は小さい。
図7は、建造物14の壁面14aを設置面Gとして、風力発電機1を設置した状態を示す。すなわち、屋上に設置できず、またA矢示の気流しか利用出来ない場合を示す。このように、垂直面を設置面Gとして設置することができる。
これにより、ビル風を利用することができる。また上昇気流を利用することもできる。この場合、プロペラ翼11の設置面Gに対する傾斜角度は、邪魔にならない範囲で最大45度にすることができる。
は、建造物14である自動車の屋根を設置面Gとして、風力発電機1を配設したものである。図において、風ガイド15は、上板15aがプロペラ翼11の上面に沿って、後部で上反りに高く設定され、前部の導口15dの大きさよりも、後部の排口15eの方が大きく設定されている。
風力発電機1の、自動車への積載については、前記取着基体3を自動車14の屋根にネジ止め、その他任意の方法で固定させる。プロペラ翼11の角度は、傾斜調節具4で筐体2を傾斜させることにより角度を調節する。
高速道路では、プロペラ翼11を水平に対して3度〜5度など、水平に近くしても高速風を受けるので、効率良く発電する。
筐体2内の発電機から、図示しないコードを、自動車14の車体内の図示しないバッテリまで引いて接続する。
自動車14の横幅は2m前後であるので、回転半径1mのプロペラ翼11であっても、図に示すように高さが余り高くならない。と同時に、縦軸風車よりも回転効率の高いプロペラ風車の特長を、利用することができる。
自動車14が走り出し、例えば時速44kmで走行すると、プロペラ翼11に当る相対流Aは、風速約12m/sの風に相当する。時速90kmで走行すると、風速24m/sの風が当るのと同じ強い風力が、プロペラ翼11にあたり、大きな発電力が得られる。
プロペラ翼11が、水平面に対して約17度傾斜されていると、これはプロペラ翼11の受風面が、迎角17度を持つものと同じになり、無条件でプロペラ翼11は回転して、発電される。水平に流動する相対流に対して、プロペラ翼11は傾斜されているので、プロペラ翼11が受ける抵抗は小さい。
このプロペラ翼11の傾斜角度が17度を超えると、プロペラ翼11の高さが高くなるので、自動車用としては傾斜させる意味が薄くなる。また傾斜角度が3度以下になると、受風面積が小さくなり、回転効率が低下する。
風ガイド15は、導口15dが大きくても、風ガイド15の中に入る気流は、プロペラ翼11や筐体2にあたり、圧縮されて気圧が高まるが、風ガイド15の後部の排口15eを大きくすると、後部の空気は比較の上で負圧となり、中の気流は高速で外方へ抜ける。
また、風ガイド15の下域で筐体2にあたる気流は、コアンダ効果で高速となり、後外方へ抜けるので、その高速流によってプロペラ翼11は、回転速度を加速される。この場合、図における、自動車14の前窓ガラスに沿って、後上方へ移動する気流A矢示は、コアンダ効果により高速で後上方へ昇り、プロペラ翼11の前下面へ突当り、プロペラ翼11を強く回転させる。
これによって、風ガイド15内に正面前方から入るA矢示流は、上板15aの下面に沿って後方へ流れ、コアンダ効果によって、上板15aに沿って上反りに、高速のa矢示流となって出て行くので、高速気流をプロペラ翼11の下面、特に先端傾斜部11aの下面に強くあてて回転させることができる。
プロペラ翼11の翼端部に、先端傾斜部11aが形成されているため、図7におけるA矢示流は、プロペラ翼11の上方へ抜けずに、側方へ流れて、図3におけるb矢示流になるため、プロペラ翼11の下面域の気圧は高まり、プロペラ翼11の回転速度を高めつつ、図におけるb矢示流となって外へ抜ける。
この風力発電機1は、全体の高さを低くすることができるので、例えばトンネルや、地下鉄等の地下道の出入口の天井部分、足下、或いは側壁面などに配設して、地下道内に外から流入する高速気流を、利用することができる。
また、崖や山の斜面などで上昇気流を利用することもできる。
風力発電機1を建造物に設置する場合、風力発電機の高さが建築基準法などで規制がある場合でも、プロペラ翼11が傾斜されていて、風力発電機1全体の高さが低いために、設置が可能になり、危険性も減少する。
この風力発電機1を動力車両14に設置すると、太陽光発電と、風力発電を併用することにより、ハイブリッドカーが完全に維持される。
図9は、風力発電機の実施例を示す平面図、図10は、その側面図である。前例と同じ部位には、同じ符号を付して説明を省略する。
筐体2の中には、図示しない発電機が収容されている。この実施例では、プロペラ翼11の翼端部上面に、平面略魚形の垂直尾翼11dが、弦長方向へ長く、かつ翼厚の厚い方を前縁11A方向へ向けて形成されている。
プロペラ翼11の外側からA矢示気流が当ると、垂直尾翼11dの外側面にもA矢示気流が当って、上方を向くa矢示流となり、プロペラ翼11を始動させる。プロペラ翼11が回転すると、垂直尾翼11dの回転方向前部に当る相対流Bは、垂直尾翼11dの内外側面に沿って、コアンダ効果で高速化され、b矢示流、c矢示流となり、後方で合流して気圧を高めることから、プロペラ翼11を前縁11A方向へ押して回転させる。
また、この実施例では、筐体2の下の取着基体3の上に、ユニバーサルジョイント16を介して、筐体2が配設されている。すなわち、風力発電機1を設置する設置面Gが傾斜している場合、取着基体3を固定した後、筐体2を任意の傾斜角度に調節して、その角度を図示を省略した傾斜調節具で固定させることができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、目的に沿って適宜設計変更をすることができる。各実施例は、それぞれの一部を組合わせることができる。
本発明によると、プロペラ翼が長い、プロペラ式風力発電機を、自動車や船舶、建造物などに設置することができる。
また風力発電機の設置高さを低くして、建造物に設置することができるため、電気自動車や建造物等の電力供給に利用することができる。
1.風力発電機
2.筐体
3.取着基体
3A.ヒンジ
4.傾斜調節具
5.プロペラ軸
5a.固定板
6.支持体
7.ベアリング
8.発電コイル
9.プロペラ
10.ボス部
11.プロペラ翼
11A.前縁
11B.後縁
11a.先端傾斜部
11b.最大弦長部
11c.最大板厚部
11d.垂直尾翼
12.磁石
13.固定ネジ
14.建造物(自動車)
15.風ガイド
15a.上板
15b.側板
15c.前下板
15d.導気口
15e.排気口
16.ユニバーサルジョイント
T.キヤンバー線
t.下面線
f.回転方向線
L.垂直線
G.設置面
S.回転軸心線

Claims (3)

  1. 筐体上面に直交して突出するプロペラ軸の先端部に、翼端を先端傾斜部としたプロペラ翼を直交状に装着し、前記筐体を、取着基体を介して設置面に固定した風力発電機であって、プロペラ翼は、前縁部の板厚を厚くし後縁にかけて次第に薄く設定し、その前縁端から後縁端にかけてのキャンバー線後部を、回転軸と直交する回転方向線に対して外方へ傾斜させ、かつ筐体は、取着基体に3度〜45度の範囲で傾斜調節可能に形成されていることを特徴とする風力発電機。
  2. 前記プロペラ翼の、筐体側とは反対側の広面の翼端部に、平面視略魚形状の垂直尾翼を、翼弦方向に長く、かつ板厚の大な方を前縁方向へ向けて形成したことを特徴とする請求項1に記載の風力発電機。
  3. 前記取着基体と筐体底部の間に、傾斜調節具を配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の風力発電機。
JP2009001226A 2009-01-07 2009-01-07 風力発電機 Expired - Fee Related JP5372526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001226A JP5372526B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 風力発電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009001226A JP5372526B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 風力発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010159657A JP2010159657A (ja) 2010-07-22
JP5372526B2 true JP5372526B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42577007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001226A Expired - Fee Related JP5372526B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 風力発電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5372526B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH704981A2 (de) * 2011-05-18 2012-11-30 Hans Joerg Seiler Fahrzeug mit Mitteln zur Energieerzeugung durch den Fahrtwind.
JP6426869B1 (ja) * 2018-06-08 2018-11-21 株式会社グローバルエナジー 横軸ロータ
US20220372954A1 (en) * 2020-01-28 2022-11-24 Mohan Rajkumar DEWAN Solar panelled windmill assembly

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2848983B2 (ja) * 1991-03-29 1999-01-20 株式会社フジタ 高層建築物用風力発電装置
JP2000213449A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Matsushita Seiko Co Ltd 風力発電装置
JP2000303944A (ja) * 1999-04-21 2000-10-31 Yasuo Ueno 風 車
JP3530871B2 (ja) * 2000-02-07 2004-05-24 正晃 長島 水力、波力、および、風力のエネルギー変換装置
JP2002097651A (ja) * 2000-09-25 2002-04-02 Kajima Corp 構造物基礎
JP3968235B2 (ja) * 2001-11-29 2007-08-29 五洋建設株式会社 建物用風力発電装置
GB0306075D0 (en) * 2003-03-18 2003-04-23 Renewable Devices Ltd Wind turbine
JP2005016489A (ja) * 2003-06-30 2005-01-20 Nobumasa Mizuno トラックの発電式デフレクタ装置
JP4723264B2 (ja) * 2005-03-15 2011-07-13 株式会社ベルシオン 三次元ロータブレード並びに横軸風車
JP2007326535A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 National Maritime Research Institute 風力発電装置付き船舶
JP4939252B2 (ja) * 2007-02-14 2012-05-23 株式会社ベルシオン 風水力発電機
JP4934476B2 (ja) * 2007-04-02 2012-05-16 有限会社ディーシークリエイトエンジニアリング 車載型風力発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010159657A (ja) 2010-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI231840B (en) Windmill for wind power generation
US20080166242A1 (en) Wind Turbine Rotor Projection
TWI353411B (ja)
US7993096B2 (en) Wind turbine with adjustable airfoils
WO2007027113A1 (en) Vertical axis wind turbine
US20080257614A1 (en) Reads-77
EP2194267A2 (en) Root sleeve for wind turbine blade
EP3327282A1 (en) A pressure controlled wind turbine enhancement system
JP4723264B2 (ja) 三次元ロータブレード並びに横軸風車
JP2010523880A (ja) 風力タービンにおける改良又は風力タービンに関する改良
MX2010011600A (es) Cuchilla para un dispositivo para generar energia a partir de un flujo de fluido.
JP5372526B2 (ja) 風力発電機
EP1375911A4 (en) WIND TURBINE FROM PROPELLER TYPE
JP2004084590A (ja) ウイングレット付き風車
US20110070083A1 (en) Streamlined Wind Turbine Optimized for Laminar Layer
WO2012147108A2 (en) A portable wind power generator system with adjustable vanes using wind draft from vehicular traffic
KR101851102B1 (ko) 전기 자동차에 장착되는 양력을 이용한 풍력 발전 장치
CN116745518A (zh) 能够设置于移动体的风力发电装置
NL2021921B1 (en) Horizontal axis wind turbine with stabilizing wing
KR101566501B1 (ko) 휘어진 블레이드 팁을 갖는 다운윈드 풍력 발전 장치
GB2404699A (en) A turbine
EP2514963A1 (en) Wind turbine, its use and a vane for use in the turbine
CN203702459U (zh) 一种高效稳定增速风力发电机组
JP4151940B2 (ja) 垂直軸風車
SG177024A1 (en) Vertical-axis wind-turbine with stacked propellers and an inground road installation

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5372526

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees