JP2011006788A - 成膜方法、成膜装置、およびガスバリアフィルムの製造方法 - Google Patents

成膜方法、成膜装置、およびガスバリアフィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メンテナンスに要する労力を軽減した成膜方法、成膜装置、および、これらの成膜方法または成膜装置で得られたガスバリアフィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の成膜方法は、長尺の基板をドラムの表面の所定の領域に巻き掛け、所定の搬送方向に搬送しつつ、この基板の表面に所定の膜を形成する成膜方法である。ドラムに対向して所定の距離離間して成膜電極が配置されており、成膜電極に高周波電圧を印加する高周波電源部、および膜を形成するための原料ガスをドラムと成膜電極との間に供給する原料ガス供給部が設けられている。膜の形成は、成膜電極に高周波電源部により電圧が印加されて形成される電界の範囲を、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも広くして行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロール・ツー・ロールタイプの成膜方法、成膜装置、およびこれらの成膜方法または成膜装置で得られたガスバリアフィルムの製造方法に関し、特に、メンテナンスに要する労力を軽減した成膜方法、成膜装置、およびこれらの成膜方法または成膜装置で得られたガスバリアフィルムの製造方法に関する。
真空雰囲気のチャンバ内で、プラズマCVDによって、長尺な基板(ウェブ状の基板)に連続的に成膜を行う成膜装置として、例えば、接地(アース)したドラムと、このドラムに対面して配置された高周波電源に接続された電極とを用いる装置が知られている。
この成膜装置では、ドラムの所定領域に基板を巻き掛けてドラムを回転することにより、基板を所定の成膜位置に位置して長手方向に搬送しつつ、ドラムと電極との間に高周波電圧を印加して電界を形成し、かつ、ドラムと電極との間に、成膜のための原料ガス、さらにはアルゴンガスなどを導入して、基板の表面にプラズマCVDによる成膜を行う。従来から、このようなロール・ツー・ロールタイプの成膜装置が提案されている。
従来のロール・ツー・ロールタイプの成膜装置においては、長時間連続に成膜した場合、反応生成物がチャンバ内に堆積し、この反応生成物が剥がれて、パーティクルになってしまい、成膜に悪影響を与えるという問題がある。そこで、この問題を解決するものが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、真空槽内部に、フィルム基板の巻だしロールと巻取りロールを含むフィルム基板の搬送手段と、フィルム基板の一部を巻きつけてフィルム基板の表面に薄膜半導体を形成するために設けた、加熱手段を有する接地電極としてのドラムロールと、このドラムロールと対向して切欠き同心円筒状に配設した高周波電極とを有し、真空槽内部へ薄膜半導体に応じた反応ガスを供給するガス供給手段と、真空槽内部の圧力を制御しながらガスを排気するガス排気手段とを備える薄膜半導体の製造装置が記載されている。この特許文献1においては、真空槽内部が、ドラムロールの一部と高周波電極とを含む反応室と、ドラムロールの他部とフィルム基板の搬送手段とを含む非反応室とに区分けされている。この反応室と非反応室との間には、シール手段がドラムロールと真空槽内壁との間に設けられており、反応ガスの流動を抑制するように構成されている。
また、非反応室には、加圧することにより反応ガスの非反応室への流入を防止するための補助ガス供給手段が設けられている。
さらに、非反応室は、ドラムロール室と巻だしロール室および巻取りロール室の3つの室に区分されている。巻だしロール室とドラムロール室との間ならびに巻取りロール室とドラムロール室との間のフィルム基板貫通部には、フィルム基板を介して気密にシール可能なシールゲート手段が設けられている。
特許文献1においては、高周波電極は、シールゲート手段により各室間をフィルム基板を介して気密にシールした状態で、高周波電極を真空槽から着脱可能に構成されている。
特開2002−212744号公報
上述のように、特許文献1においては、反応室と非反応室との間にシール手段が設けられており、反応ガスの流動を抑制するように構成されているものの、反応室内には反応生成物が堆積してしまう。このため、特許文献1においては、メンテナンス時には、これらの反応生成物を取り除く必要があり、メンテナンスに時間を要するという問題点がある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、メンテナンスに要する労力を軽減した成膜方法、成膜装置、および、これらの成膜方法または成膜装置で得られたガスバリアフィルムの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、長尺の基板をドラムの表面の所定の領域に巻き掛け、所定の搬送方向に搬送しつつ、前記基板の表面に所定の膜を形成する成膜方法であって、前記ドラムに対向して所定の距離離間して成膜電極が配置され、前記成膜電極に高周波電圧を印加する高周波電源部、および前記膜を形成するための原料ガスを前記ドラムと前記成膜電極との間に供給する原料ガス供給部が設けられており、前記膜の形成は、前記成膜電極に前記高周波電源部により電圧が印加されて形成される電界の範囲を、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも広くして行うことを特徴とする成膜方法を提供するものである。
なお、本発明において、成膜電極の端部から25mm内側の位置における成膜レートが、成膜電極の中央部における成膜レートの30%以下であることが好ましい。
本発明において、前記成膜電極は、前記原料ガスを噴出する複数の貫通孔を有するシャワー電極であり、前記膜の形成の工程においては、前記シャワー電極の貫通孔のうち、前記ドラムの円周方向における各端部から少なくとも所定の距離の範囲の貫通孔を塞いで行うことが好ましい。
また、本発明において、前記膜の形成の工程においては、さらに前記ドラムの軸方向の各端部所定の距離の範囲の貫通孔を塞ぐことが好ましい。
さらに、本発明において、前記膜の形成の工程においては、前記成膜電極の中央部における成膜レートに対して、前記成膜電極の端部から25mm内側の位置における成膜レートが30%以下であることが好ましい。
本発明の第2の態様は、所定の搬送経路で、長尺の基板を搬送する第1の搬送手段と、チャンバと、前記チャンバ内を所定の真空度にする真空排気部と、前記チャンバ内に設けられ、前記基板の搬送方向と直交する幅方向に回転軸を有し、前記第1の搬送手段により搬送された基板が表面の所定の領域に巻き掛けられる回転可能なドラムと、所定の搬送経路で、前記ドラムに巻き掛けられた基板を搬送する第2の搬送手段と、前記ドラムに対向して所定の距離離間して配置された成膜電極、前記成膜電極に高周波電圧を印加する高周波電源部、および前記膜を形成するための原料ガスを前記ドラムと前記成膜電極との間に供給する原料ガス供給部を備える成膜部とを有し、前記成膜電極に前記高周波電源部により電圧が印加されて形成される電界の範囲は、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも広いことを特徴とする成膜装置を提供するものである。
本発明において、前記成膜電極は、前記原料ガスを噴出する複数の貫通孔を有するシャワー電極であり、更に前記シャワー電極の貫通孔のうち、前記ドラムの円周方向における各端部から少なくとも所定の距離の範囲の貫通孔を塞ぐ規制部材を有することが好ましい。
また、本発明において、前記規制部材は、さらに前記ドラムの軸方向の各端部所定の距離の範囲の貫通孔を塞ぐものであることが好ましい。
さらに、本発明において、前記規制部材は、前記貫通孔を、前記成膜電極が前記ドラムに対している面とは反対側から塞ぐものであることが好ましい。
さらにまた、本発明において、前記規制部材は、前記貫通孔を塞ぐ範囲を変えることができる機構を備えていることが好ましい。
本発明の第3の態様は、基板と、前記基板の表面に形成されたガスバリア膜とを有し、
前記ガスバリア膜は、本発明の第1の態様の成膜方法を用いて製造されたものであることを特徴とするガスバリアフィルムを提供するものである。
本発明の第4の態様は、基板と、前記基板の表面に形成されたガスバリア膜とを有し、
前記ガスバリア膜は、本発明の第2の態様の成膜装置により製造されたものであることを特徴とするガスバリアフィルムを提供するものである。
本発明によれば、膜の形成に、成膜電極に前記高周波電源部により電圧が印加されて形成される電界の範囲を、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも広くして行うことにとより、成膜時に反応生成物の発生領域が限定される。このため、ドラムと成膜電極との間から反応室内に飛散する反応生成物の量を少なくでき、反応生成物が反応室内に飛散することが抑制され、反応室の汚染を少なくできる。このため、メンテナンス時に反応生成物を取り除く範囲が狭く、取り除く量も少なくなるため、メンテナンス作業を簡素化することができ、メンテナンスに要する労力を軽減することができる。
さらには、ドラムと成膜電極との間以外で反応生成物が基板の表面に付着することが少なくなり、基板が反応生成物を巻き込んだりして、形成する膜の膜質に悪影響を与えることが抑制される。よって、品質の良い膜を形成することができ、最終的にガスバリア性が優れたガスバリアフィルムを得ることができる。
本発明の実施形態に係る成膜装置を示す模式図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る成膜装置の成膜室の要部を拡大して示す要部部分断面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る成膜装置の成膜室の要部を拡大して示す要部部分断面図である。 成膜電極板と規制部材とドラムとの配置状態を示す模式図である。 縦軸に膜厚、横軸に成膜電極のドラム円周方向の位置をとって、成膜電極のドラム円周方向における膜厚分布を示すグラフである。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の成膜方法、成膜装置、およびガスバリアフィルムの製造方法を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る成膜装置を示す模式図である。
図1に示す本発明の実施形態に係る成膜装置10は、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)タイプの成膜装置であり、基板Zの表面Zf、または基板Zの表面Zfに有機層が形成されていれば、その表面に、所定の機能を有する膜を形成するものであり、例えば、光学フィルム、またはガスバリアフィルム等の機能性フィルムの製造に利用されるものである。
成膜装置10は、長尺の基板Z(ウェブ状の基板Z)に連続で成膜を行う装置であって、基本的に、長尺な基板Zを供給する供給室12と、長尺な基板Zに膜を形成する成膜室(チャンバ)14と、膜が形成された長尺な基板Zを巻き取る巻取り室16と、真空排気部32と、制御部36とを有する。この制御部36に、成膜装置10の各種のローラ、真空排気部32、制御部36などが接続されており、制御部36により、これらの動作が制御される。
また、成膜装置10においては、供給室12と成膜室14とを区画する壁15a、および成膜室14と巻取り室16とを区画する壁15bには、基板Zが通過するスリット状の開口15cが形成されている。
成膜装置10においては、供給室12、成膜室14および巻取り室16には、真空排気部32が配管34を介して接続されている。この真空排気部32により、供給室12、成膜室14および巻取り室16の内部が所定の真空度にされる。
なお、供給室12、成膜室14および巻取り室16には、それぞれ大気開放(ベント)または排気量の調節などをするためのバルブ(図示せず)が設けられており、このバルブも制御部36で制御され、供給室12、成膜室14および巻取り室16が大気開放される。
真空排気部32は、供給室12、成膜室14および巻取り室16を排気して所定の真空度に保つものであり、ドライポンプおよびターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有するものである。また、供給室12、成膜室14および巻取り室16には、それぞれ内部の圧力を測定する圧力センサ(図示せず)が設けられている。
なお、真空排気部32による供給室12、成膜室14および巻取り室16の到達真空度には、特に限定はなく、実施する成膜方法等に応じて、十分な真空度を保てればよい。この真空排気部32は、制御部36により制御される。
供給室12は、長尺な基板Zを供給する部位であり、基板ロール20、およびガイドローラ21が設けられている。
基板ロール20は、長尺な基板Zを連続的に送り出すものであり、例えば、反時計回りに基板Zが巻回されている。
基板ロール20は、例えば、駆動源としてモータ(図示せず)が接続されている。このモータによって基板ロール20が基板Zを巻き戻す方向rに回転されて、本実施形態では、時計回りに回転されて、基板Zが連続的に送り出される。
ガイドローラ21は、基板Zを所定の搬送経路で成膜室14に案内するものである。このガイドローラ21は、公知のガイドローラにより構成される。
本実施形態の成膜装置10においては、ガイドローラ21は、駆動ローラまたは従動ローラでもよい。また、ガイドローラ21は、基板Zの搬送時における張力を調整するテンションローラとして作用するローラであってもよい。
本発明の成膜装置において、基板Zは、特に限定されるものではなく、気相成膜法による膜の形成が可能な各種の基板が全て利用可能である。基板Zとしては、例えば、PETフィルム、PENフィルム等の各種の樹脂フィルム、またはアルミニウムシートなどの各種の金属シート等を用いることができる。
巻取り室16は、後述するように、成膜室14で、表面Zfに膜が形成された基板Zを巻き取る部位であり、巻取りロール30、およびガイドローラ31が設けられている。
巻取りロール30は、成膜された基板Zをロール状に、例えば、時計回りに巻き取るものである。
この巻取りロール30は、例えば、駆動源としてモータ(図示せず)が接続されている。このモータにより巻取りロール30が回転されて、成膜済の基板Zが巻き取られる。
巻取りロール30においては、モータによって基板Zを巻き取る方向rに回転されて、本実施形態では、時計回りに回転されて、成膜済の基板Zを連続的に、例えば、時計回りに巻き取る。
ガイドローラ31は、先のガイドローラ21と同様、成膜室14から搬送された基板Zを、所定の搬送経路で巻取りロール30に案内するものである。このガイドローラ31は、公知のガイドローラにより構成される。なお、供給室12のガイドローラ21と同様に、ガイドローラ31も、駆動ローラまたは従動ローラでもよい。また、ガイドローラ31は、テンションローラとして作用するローラであってもよい。
成膜室14は、真空チャンバとして機能するものであり、基板Zを搬送しつつ連続的に、基板Zの表面Zfに、気相成膜法のうち、例えば、プラズマCVD法によって、膜を形成する部位である。
成膜室14は、例えば、ステンレス、アルミニウムまたはアルミニウム合金など、各種の真空チャンバで利用されている材料を用いて構成されている。
成膜室14には、4つのガイドローラ24、25、27、28と、ドラム26と、成膜部40とが設けられている。
搬送方向の上流側から、ガイドローラ24、ガイドローラ25、ドラム26、ガイドローラ27、ガイドローラ28の順で設けられている。
ガイドローラ24と、ガイドローラ28とが、所定の間隔を設けて対向して、平行に配置されている。ガイドローラ24およびガイドローラ28は、基板Zの搬送方向Dに対して、その長手方向を直交させて配置されている。
また、ガイドローラ25と、ガイドローラ27とが、ガイドローラ24とガイドローラ28との間隔よりも狭い間隔で対向して、平行に配置されている。ガイドローラ25およびガイドローラ27は、基板Zの搬送方向Dに対して、その長手方向を直交させて配置されている。
ガイドローラ24、ガイドローラ25は、供給室12に設けられたガイドローラ21から搬送された基板Zをドラム26に搬送するものである。このガイドローラ24、ガイドローラ25は、例えば、基板Zの搬送方向Dと直交する方向(以下、軸方向Yという)に回転軸を有し回転可能であり、かつガイドローラ24、ガイドローラ25は、軸方向Yの長さが、基板Zの長手方向と直交する幅方向における長さ(以下、基板Zの幅という)よりも長い。
なお、基板ロール20、ガイドローラ21、ガイドローラ24およびガイドローラ25により、本発明の第1の搬送手段が構成される。
ガイドローラ27、ガイドローラ28は、ドラム26に巻き掛けられた基板Zを巻取り室16に設けられたガイドローラ31に搬送するものである。このガイドローラ27、ガイドローラ28は、例えば、軸方向Yに回転軸を有し回転可能であり、かつガイドローラ27、ガイドローラ28は、軸方向Yの長さが基板Zの幅よりも長い。
なお、ガイドローラ27、ガイドローラ28、ガイドローラ31、巻取りロール30により、本発明の第2の搬送手段が構成される。
また、4つのガイドローラ24、25、27、28は、上記構成以外は、供給室12に設けられたガイドローラ21と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
ドラム26は、ガイドローラ24、25と、ガイドローラ27、28との間の空間Hの下方に設けられている。ドラム26は、例えば、円筒状を呈し、その軸方向を、4つのガイドローラ24、25、27、28の回転軸に対して平行にして配置されている。すなわち、ドラム26は、その軸方向(中心線)を、前記軸方向Yに一致して配置される。
前述のように、このドラム26は、円筒状を呈し、その両端面に、それぞれ円筒状の支持部29が設けられている。この支持部29が成膜室14の壁面に設けられた、例えば、ベアリングにより回転可能に支持される。これにより、回転軸Cを中心として、ドラム26は、回転方向ωに回転する。
ドラム26の表面26a(周面)に基板Zが巻き掛けられて、ドラム26が回転することにより、基板Zを所定の成膜位置に保持されつつ、搬送方向Dに基板Zが搬送される。
ドラム26は、軸方向Yにおける長さが基板Zの幅よりも長い。さらには、ドラム26は接地されている。
図1に示すように、成膜部40は、ドラム26の下方に設けられており、基板Zがドラム26に巻き掛けられた状態で、ドラム26が回転して、基板Zが搬送方向Dに搬送されつつ、基板Zの表面Zfに膜を形成するものである。
成膜部40は、例えば、容量結合型プラズマCVD法(CCP−CVD法)により膜を形成するものである。この成膜部40は、成膜電極42、高周波電源44および原料ガス供給部46を有する。成膜部40の高周波電源44、および原料ガス供給部46は、制御部36に、図示はしないが接続されている。この制御部36により、成膜部40の高周波電源44、および原料ガス供給部46が制御される。
成膜室14の下方に、ドラム26の表面26aと所定の距離離間し、隙間Sを設けて成膜電極42が設けられている。
成膜電極42は、図2(a)に示すように、成膜電極板50と、この成膜電極板50を保持する保持部54とを有する。
成膜電極板50は、ドラム26と対向する表面50aが、ドラム26の表面26aに沿うようにして湾曲されている。成膜電極板50は、いずれの領域においても、その表面50aに垂直で、かつドラム26の回転軸Cを通る線上における表面50aとドラム26の表面26aとの距離が所定の設定距離となるように形成されている。
この成膜電極板50は、ドラム26の表面26aの同心円に一致するように配置されている。
図1に示すように、成膜電極42(成膜電極板50)には、高周波電源44が接続されており、この高周波電源44により、成膜電極42の成膜電極板50に高周波電圧が印加される。これにより、成膜電極42(成膜電極板50)とドラム26の隙間Sに、所定の範囲で電界が発生する。
また、高周波電源44は、印加する高周波電力(RF電力)を変えることができる。
成膜電極42と高周波電源44とは、必要に応じて、インピーダンス整合をとるためのマッチングボックスを介して接続してもよい。
成膜電極42は、一般的にシャワー電極と呼ばれるものであり、内部に空洞56があり、成膜電極板50の表面50aには、複数の貫通孔52が等間隔で形成されている。この成膜電極42により、隙間Sに原料ガスが均一に供給される。
保持部54は、成膜電極板50を保持するものであり、成膜電極板50とは取り外し可能になっている。
保持部54は、原料ガス供給部46に配管47を介して接続されている。この保持部54の空洞56は、成膜電極板50の表面50aに形成された複数の貫通孔と連通している。後述するように、原料ガス供給部46から供給された原料ガスは、配管47、空洞56および成膜電極板50の複数の貫通孔52を経て、成膜電極板50の表面50aから放出され、隙間Sに原料ガスが均一に供給される。
成膜電極42においては、図2(b)に示すように、ドラム26の軸方向Yにおける長さLの範囲で基板Zの表面Zfに成膜される。このため、軸方向Yにおいては、長さLの範囲が成膜ゾーンとなる。
また、図2(a)に示すように、ドラム26の円周方向X(軸方向Yと直交方向)における長さWの範囲で基板Zの表面Zfに成膜される。このため、円周方向Xにおいては、長さWの範囲が成膜ゾーンとなる。
成膜電極42には、成膜電極板50の貫通孔52の一部を閉塞し、貫通孔52からの原料ガスの噴出を規制する規制部材60が設けられている。この規制部材60は、成膜電極42の空洞56に配置されて成膜電極板50の裏面50b側から貫通孔52を塞ぐものである。規制部材60は、例えば、保持部54を成膜電極板50から取り外した状態で、成膜電極板50の裏面50bに取り付けられる。
図示例においては、規制部材60は、ドラム26の円周方向X(すなわち、基板Zの長手方向=基板Zの搬送方向)の端部51aから所定の範囲の貫通孔52を塞ぐ第1規制部62と、軸方向Yの端部51bから所定の範囲の貫通孔52を塞ぐ第2規制部64とを有する(図3参照)。
本実施形態においては、規制部材60で、原料ガスが噴出される貫通孔52を塞ぐことにより、高周波電源44により隙間Sに発生される電界の範囲を、成膜電極板50から隙間Sに供給される原料ガスが、成膜に十分な量である範囲よりも広くする。
このように、規制部材60により、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも、形成される電界の範囲を広くする。これにより、反応ガスは、成膜電極板50の端部では枯渇した状態にでき、隙間Sから反応室14内に飛散する反応生成物の量を少なくできる。
成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも、形成される電界の範囲が広いとは、具体的には、円周方向Xにおける成膜電極板50の端部51aから25mm内側における成膜レート、あるいはさらに、軸方向Yにおける成膜電極50の端部51bから25mm内側における成膜レートが、成膜電極板50の中央部における成膜レートの30%以下の状態のことである。
本実施形態においては、規制部材60により、成膜電極板50の各端部51a、51bから25mm内側における成膜レートを、成膜電極板50の中央部の成膜レートの30%以下とされる。この場合、成膜電極42に供給する原料ガスの種類、原料ガスの供給レートなどの成膜条件により、原料ガスの広がる範囲が異なるため、各成膜条件毎に、成膜電極42の端部から25mm内側における成膜レートが中央部の成膜レートの30%以下となるように、円周方向Xで端部51aから所定の範囲の貫通孔52を塞ぐ第1規制部62の幅、および、軸方向Yで端部51bから所定の範囲貫通孔52を塞ぐ第2規制部64の幅を、予め実験などにより求めておく。
このように、成膜条件毎に規制部材60の大きさを変える必要がある。このため、規制部材60は、第1規制部62の幅、および第2規制部64の幅を変えることができ、貫通孔52を塞ぐ範囲を調整する機構を有することが好ましい。一例として、第1規制部62および/または第2規制部64の幅(サイズ)が異なる複数種の規制部材60を準備しておき、これを成膜電極42に着脱可能な構成にする方法により、貫通孔52を塞ぐ範囲を調整可能にすればよい。
ここで、図3は、成膜電極板と規制部材とドラムとの配置状態を示す模式図である。
図3に示すように、この規制部材60は、円周方向Xで貫通孔52を塞ぐ第1規制部62と、軸方向Yで貫通孔52を塞ぐ第2規制部64とを有する。
規制部材60で貫通孔52を塞ぐ範囲は、成膜電極板50の端部51a、51bから距離であるため、第1規制部62の幅および第2規制部64の幅は、いずれも成膜電極板50の板厚部分53の厚さを差し引いたものとなる。
規制部材60で貫通孔52を塞ぐ範囲は、X方向、軸方向Yのいずれにおいても、例えば、50mmである。
なお、本実施形態においては、少なくとも円周方向Xにおいて、成膜電極板50の各端部51aから25mm内側における成膜レートを、成膜電極板50の中央部における成膜レートの30%以下とするために貫通孔52を塞ぐことができればよい。このため、規制部材60は、少なくとも第1規制部62を有するものであればよい。
また、ドラム26および成膜電極板50に、それぞれヒータ(図示せず)および温度を測定する温度センサ(図示せず)を設けることにより、ドラム26と成膜電極板50との温度を同じにすることができる。
原料ガス供給部46は、例えば、配管47を介して、保持部54の空洞56に接続されている。この原料ガス供給部46は、成膜電極42の成膜電極板50の表面50aに形成された複数の貫通孔52を通して隙間Sに、膜を形成する原料ガスを均一に供給する。ドラム26の表面26aと成膜電極42との隙間Sがプラズマの発生空間になり、成膜空間となる。
本実施形態においては、原料ガスは、例えば、SiO2膜を形成する場合、TEOSガス、および活性種ガスとして酸素ガスが用いられる。また、窒化珪素膜を形成する場合、SiH4ガス、NH3ガス、およびN2ガス(希釈ガス)が用いられる。本実施形態においては、活性種ガスおよび希釈ガスが含まれていても、単に原料ガスという。
原料ガス供給部46は、CVD装置で用いられている各種のガス導入手段が利用可能である。
また、原料ガス供給部46においては、原料ガスのみならず、アルゴンガスまたは窒素ガスなどの不活性ガス、および酸素ガス等の活性種ガス等、CVD法で用いられている各種のガスを、原料ガスと共に、隙間Sに供給してもよい。このように、複数種のガスを導入する場合には、各ガスを同じ配管で混合して、成膜電極42の複数の貫通孔を通して隙間Sに供給しても、各ガスを異なる配管から成膜電極42の複数の貫通孔を通して隙間Sに供給してもよい。
さらに、原料ガスまたはその他、不活性ガスおよび活性種ガスの種類または導入量も、形成する膜の種類、または目的とする成膜レート等に応じて、適宜、選択/設定すればよい。
なお、高周波電源44は、プラズマCVDによる成膜に利用される公知の高周波電源を用いることができる。また、高周波電源44は、最大出力等にも、特に限定はなく、形成する膜または成膜レート等に応じて、適宜、選択/設定すればよい。
また、成膜電極板50は、ドラム26の表面26aを囲むように湾曲させた構成としたが、本発明は、これ限定されるものではなく、CVD法による成膜が可能なものであれば、例えば、平面視長方形の部材を屈曲させた構成としてもよく、更には平面視長方形の平板状の電極板を、複数、ドラム26の表面26aを囲むように回転方向ωに沿うようにして配置してもよい。この場合、各電極板は導通が保たれており、かつ各電極板において、各表面に垂直で、かつドラム26の回転軸Cを通る線上における各電極板の表面とドラム26の表面26aとの距離が、所定の設定距離となるように配置される。
なお、成膜電極42は、成膜電極板50の表面50aに貫通孔を形成する構成としたが、成膜空間である隙間Sに均一に原料ガスを供給することができれば、これに限定されるものではない。例えば、成膜電極板50の屈曲部にスリット状の開口部を形成し、このスリット状の開口部から原料ガスを放出させるようにしてもよい。
次に、本実施形態の成膜装置10の動作について説明する。
成膜装置10は、供給室12から成膜室14を経て巻取り室16に至る所定の経路で、供給室12から巻取り室16まで長尺な基板Zを通して搬送しつつ、成膜室14において、基板Zの表面Zfに膜を形成し、ガスバリアフィルムなどを得るものである。
本実施形態においては、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも、形成される電界の範囲を広くする。具体的には、規制部材60により、成膜電極板50の各端部51a、51bから25mm内側における成膜レートを、成膜電極板50の中央部の成膜レートの30%以下となるように調整する。
成膜装置10においては、長尺な基板Zが、例えば、反時計回り巻回された基板ロール20からガイドローラ21を経て、成膜室14に搬送される。成膜室14においては、ガイドローラ24、ガイドローラ25、ドラム26、ガイドローラ27、ガイドローラ28を経て、巻取り室16に搬送される。巻取り室16においては、ガイドローラ31を経て、巻取りロール30に、長尺な基板Zが巻き取られる。長尺な基板Zを、この搬送経路で通した後、供給室12、成膜室14および巻取り室16の内部を真空排気部32により、所定の真空度に保ち、成膜部40において、成膜電極42に、高周波電源44から高周波電圧を印加するとともに、原料ガス供給部46から配管47を介して成膜電極42に供給する。
この成膜電極42には規制部材60が設けられているため、成膜電極板50の端部51a、51b近傍の貫通孔52からは原料ガスが噴出しない。また、成膜電極板50の端部51a、51bから所定の距離内側の位置においては、貫通孔52から噴出された原料ガスが枯渇した状態である。隙間Sには、成膜電極板50の規制部材60以外の領域から原料ガスを均一に供給される。
成膜電極42の周囲に電磁波を放射させると、隙間Sで、成膜電極42の近傍に局在化したプラズマが生成され、原料ガスが励起・解離され、膜となる反応生成物が生成される。この反応生成物が堆積する。この場合、成膜電極板50の端部51a、51bの内側近傍では原料ガスが枯渇した状態であるため、成膜電極板50の端部51a、51bの内側近傍では、反応生成物の生成が抑制される。このため、単位時間あたり、成膜電極板50の各端部51a、51bから25mm内側の位置では、成膜電極板50の中央部に比して30%以下しか成膜されない。このような状態で、基板Zが所定の搬送速度で巻き取られつつ、基板Zの表面Zfに膜が所定の厚さに形成される。
本実施形態においては、成膜時に反応生成物の発生領域が限定されるため、隙間S(成膜ゾーン)から反応室14内に飛散する反応生成物の量を少なくすることができる。このため、反応生成物が反応室14内で飛散することが抑制される。これにより、隙間S(成膜ゾーン)以外で反応生成物が基板Zの表面Zfに付着することが少なくなり、基板Zが反応生成物を巻き込んだりして、形成する膜の膜質に悪影響を与えることが抑制される。よって、品質の良い膜を形成することができ、最終的にガスバリア性が優れたガスバリアフィルムを得ることができる。
そして、順次、長尺な基板Zが反時計回り巻回された基板ロール20をモータにより時計回りに回転させて、長尺な基板Zを連続的に送り出し、ドラム26で基板Zをプラズマが生成される位置に保持しつつ、ドラム26を所定の速度で回転させて、成膜部40により長尺な基板Zの表面Zfに連続的に、特に基板Zの幅方向において膜厚分布が小さく均一な膜を所定の膜厚で形成する。そして、表面Zfに所定の膜が形成された長尺な基板Zが、ガイドローラ28、およびガイドローラ31を経て、巻取りロール30に巻き取られ、ガスバリアフィルムなどの機能性フィルムが製造される。
このようにして、本実施形態の成膜装置10の成膜方法においては、長尺な基板Zの表面Zfに連続して、特に基板Zの幅方向において膜厚分布が小さく膜厚均一性が優れ、かつ所定の膜厚を有する膜が形成された基板Z、すなわち、膜の性質または種類に応じて機能性フィルムを製造することができる。
また、本実施形態においては、反応生成物の発生領域を限定することができ、反応室14内への飛散を抑制することができる。このため、成膜時における反応室14の汚染を少なくすることができる。これにより、メンテナンス時に反応室14内に堆積した反応生成物を取り除く範囲が狭く、取り除く量も少なくなるため、メンテナンス作業を簡素化できる。
なお、本実施形態において、成膜する膜は、特に限定されるものではなく、CVD法によって成膜可能なものであれば、製造する機能性フィルムに応じて要求される機能を有するものが適宜形成することができる。また、膜の厚さにも、特に限定はなく、機能性フィルムに応じて要求される性能に応じて、必要な膜さを適宜決定すればよい。
さらに、成膜する膜は、単層に限定はされず、複数層であってもよい。膜を複数層形成する場合には、各層は、同じものであっても、互いに異なるものであってもよい。
本実施形態において、例えば、機能性フィルムとして、ガスバリアフィルム(水蒸気バリアフィルム)を製造する際には、膜として、窒化ケイ素膜、酸化アルミニウム膜、酸化ケイ素膜等の無機膜を成膜する。
また、機能性フィルムとして、有機ELディスプレイおよび液晶ディスプレイのような表示装置などの各種のデバイスまたは装置の保護フィルムを製造する際には、膜として、酸化ケイ素膜等の無機膜を成膜する。
さらに、機能性フィルムとして、光反射防止フィルム、光反射フィルム、各種のフィルタ等の光学フィルムを製造する際には、膜として、目的とする光学特性を有する膜、または目的とする光学特性を発現する材料からなる膜を成膜する。
このようにして、本実施形態の成膜装置10により得られた機能性フィルムは、特に基板の幅方向における膜厚均一性が優れた膜厚が均一な膜を有するため、機能性フィルムが、例えば、ガスバリアフィルムであれば、ガスバリア性能が良いものとなる。
以上、本発明の成膜方法、成膜装置、およびこれらの成膜方法または成膜装置で得られたガスバリアフィルムの製造方法について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのは、もちろんである。
以下、本発明の具体的実施例を挙げて、本発明について、より詳細に説明する。
本実施例は、図1に示す成膜装置10を用いて、規制部材60の第1規制部62および第2規制部64の寸法を下記表1に示すように変えて、以下に示す条件で、フィルムに窒化珪素膜を形成した。成膜時間については、下記表1に示す条件とした。
本実施例においては、フィルムには、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム、東洋紡績社製、商品名:コスモシャインA4300)を用いた。
成膜条件は、下記表1に示す実験例1〜5のいずれもSiH4ガス(シランガス)、NH3ガス(アンモニアガス)、N2ガス(窒素ガス)を用いた。さらに、成膜条件としては、実験例1〜5のいずれも、SiH4ガス(シランガス)の流量を125sccmとし、NH3ガス(アンモニアガス)の流量を125sccmとし、N2ガス(窒素ガス)の流量を800sccmとし、印加電力を2500Wとし、成膜圧力を100Paとした。
本実施例において、実験例1は、ドラムを静止した状態でフィルムに窒化珪素膜を成膜したものであり、円周方向Xに、図4に示す膜厚分布を得た。
実験例2〜6は、ドラムを回転させつつ、それぞれ、下記表1に示す成膜時間で、フィルムに窒化珪素膜を成膜したガスバリアフィルムである。
各実験例2〜6のガスバリアフィルムについてガスバリア性能を評価した。
ガスバリア性能の指標には、WVTR(水蒸気透過率)を用いた。このWVTR(水蒸気透過率)は、MOCON社製水蒸気透過率測定装置 AQUATRAN(登録商標)を用いて測定した。
また、実験例2〜6においては、下記表1に示す成膜時間後、成膜室を開放し、成膜室内の反応生成物等の堆積物を目視にて確認し、下記表1に示すように「○○○」、「○○」、「○」、「△」、「×」で評価した。
なお、「○○○」、「○○」、「○」、「△」、「×」の評価基準は、以下のとおりである。成膜ゾーン以外への膜の堆積がないものを「○○○」とした。成膜ゾーン以外に膜の堆積がわずかにあるものを「○○」とした。成膜ゾーン以外に膜の堆積があるが剥離してないものを「○」とした。成膜ゾーン以外に膜の堆積が多く、わずかに剥離が認められるものを「△」とした。成膜ゾーン以外に膜の堆積が多く、多量の剥離が認められるものを「×」とした。
Figure 2011006788
実験例1は、成膜電極の円周方向Xについてだけ、貫通孔からの原料ガスの噴出を規制した。実験例1においては、円周方向Xに図4に示す膜厚分布が得られた。図4に示すように、成膜電極の円周方向Xにおいて、中心位置αの膜厚と、成膜電極の端部から25mm内側の位置βにおける膜厚とを比較した場合、位置βにおける膜厚は、ほぼゼロであり、成膜電極の端部では成膜されておらず、中心位置αの膜厚に対して30%以下である。このように、規制部材により、位置βにおける膜厚を調整することができる。
実験例2は、円周方向X(図2(a)参照)および軸方向Y(図2(b)参照)について貫通孔からの噴出を規制している。実験例2においては、30%以下となる位置βは、78mmである。
実験例3は、円周方向X(図2(a)参照)について貫通孔からの噴出を規制している。実験例3においては、30%以下となる位置βは、78mmである。
実験例4は、円周方向X(図2(a)参照)および軸方向Y(図2(b)参照)について貫通孔からの噴出を規制している。実験例4においては、30%以下となる位置βは、32mmである。
実験例5は、円周方向X(図2(a)参照)について貫通孔からの噴出を規制している。実験例5においては、30%以下となる位置βは、32mmである。
実験例6は、規制部材を設けていない。このため、成膜電極の全域にわたり、膜厚は同じである。
実験例2〜実験例5においては、いずれもWVTR(水蒸気透過率)が小さく、ガスバリア性能が優れたものであった。しかも、反応室内における反応生成物等の堆積物の量も少なかった。
一方、実験例6は、WVTR(水蒸気透過率)が多く、ガスバリア性能が実験例2〜5に比して劣るとともに、反応室内における反応生成物等の堆積物の量も多かった。
このように、成膜電極について原料ガスが噴出する貫通孔を塞いで、成膜電極の端部で原料ガスが枯渇した状態とすることにより、反応生成物の発生領域を限定することができる。これにより、反応室内に飛散する反応生成部の量を抑制でき、メンテナンス性を向上させることができた。しかも、得られるガスバリアフィルムは、ガスバリア性能が高い。
10 成膜装置
12 供給室
14 成膜室
16 巻取り室
20 基板ロール
21、24、25、27、28、31 ガイドローラ
26 ドラム
30 巻取りロール
32 真空排気部
36 制御部
40 成膜部
42 成膜電極
44 高周波電源
46 原料ガス供給部
50 成膜電極板
52 貫通孔
56 空洞
60 規制部材
D 搬送方向
ω 回転方向
Z 基板

Claims (11)

  1. 長尺の基板をドラムの表面の所定の領域に巻き掛け、所定の搬送方向に搬送しつつ、前記基板の表面に所定の膜を形成する成膜方法であって、
    前記ドラムに対向して所定の距離離間して成膜電極が配置され、前記成膜電極に高周波電圧を印加する高周波電源部、および前記膜を形成するための原料ガスを前記ドラムと前記成膜電極との間に供給する原料ガス供給部が設けられており、
    前記膜の形成は、前記成膜電極に前記高周波電源部により電圧が印加されて形成される電界の範囲を、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも広くして行うことを特徴とする成膜方法。
  2. 前記成膜電極は、前記原料ガスを噴出する複数の貫通孔を有するシャワー電極であり、
    前記膜の形成の工程においては、前記シャワー電極の貫通孔のうち、前記ドラムの円周方向における各端部から少なくとも所定の距離の範囲の貫通孔を塞いで行う請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記膜の形成の工程においては、さらに前記ドラムの軸方向の各端部所定の距離の範囲の貫通孔を塞ぐ請求項2に記載の成膜方法。
  4. 前記膜の形成の工程においては、前記成膜電極の中央部における成膜レートに対して、前記成膜電極の端部から25mm内側の位置における成膜レートが30%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜方法。
  5. 所定の搬送経路で、長尺の基板を搬送する第1の搬送手段と、
    チャンバと、
    前記チャンバ内を所定の真空度にする真空排気部と、
    前記チャンバ内に設けられ、前記基板の搬送方向と直交する幅方向に回転軸を有し、前記第1の搬送手段により搬送された基板が表面の所定の領域に巻き掛けられる回転可能なドラムと、
    所定の搬送経路で、前記ドラムに巻き掛けられた基板を搬送する第2の搬送手段と、
    前記ドラムに対向して所定の距離離間して配置された成膜電極、前記成膜電極に高周波電圧を印加する高周波電源部、および前記膜を形成するための原料ガスを前記ドラムと前記成膜電極との間に供給する原料ガス供給部を備える成膜部とを有し、
    前記成膜電極に前記高周波電源部により電圧が印加されて形成される電界の範囲は、成膜に十分な量の反応ガスが供給された範囲よりも広いことを特徴とする成膜装置。
  6. 前記成膜電極は、前記原料ガスを噴出する複数の貫通孔を有するシャワー電極であり、更に前記シャワー電極の貫通孔のうち、前記ドラムの円周方向における各端部から少なくとも所定の距離の範囲の貫通孔を塞ぐ規制部材を有する請求項5に記載の成膜装置。
  7. 前記規制部材は、さらに前記ドラムの軸方向の各端部所定の距離の範囲の貫通孔を塞ぐものである請求項6に記載の成膜装置。
  8. 前記規制部材は、前記貫通孔を、前記成膜電極が前記ドラムに対している面とは反対側から塞ぐものである請求項6または7に記載の成膜装置。
  9. 前記規制部材は、前記貫通孔を塞ぐ範囲を変えることができる機構を備えている請求項6〜8のいずれか1項に記載の成膜装置。
  10. 基板と、前記基板の表面に形成されたガスバリア膜とを有し、
    前記ガスバリア膜は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成膜方法を用いて製造されたものであることを特徴とするガスバリアフィルム。
  11. 基板と、前記基板の表面に形成されたガスバリア膜とを有し、
    前記ガスバリア膜は、請求項5〜9のいずれか1項に記載の成膜装置を用いて製造されたものであることを特徴とするガスバリアフィルム。
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