JP2011005965A - 車両用バックドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造を複雑にすることなく、いずれのドアからでも開閉操作を可能とすることで利便性を向上させた車両用バックドア開閉装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 車両ボデー100に対して相対的に作動可能に支持されるとともに上側ドア21が係脱可能な上側ストライカ13bが一体的に備えられ、下側ドア22のアンラッチ操作に連動して、上側ドア21が上側ストライカ13bに係合されたラッチ状態を保持したまま、全閉状態の上側ドア21を下側ドア22の端部の描く軌跡R外となる半開状態まで作動可能なリンク機構10を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両ボデーの後部を閉鎖可能な複数の車両ボデー用バックドア等を開閉する車両用バックドア開閉装置に関するものであり、特に複数枚のバックドアのうち、いずれのバックドアからでも開閉操作を可能とする車両用バックドア開閉装置である。
従来、車両ボデーに設けられる車両用バックドア開閉装置には、例えば特許文献1及び2に記載されるようなものがある。
特許文献1の車両用バックドア開閉装置は、車両ボデー後部の開口に設けられるとともに、防水性の観点から、車両ボデーに設けられたストライカに係脱可能な下側ドアの上端部を覆うように延出された上側ドアを開閉する車両用バックドア開閉装置が開示されている。この車両用バックドア開閉装置は、全閉状態の上側ドア及び下側ドアを開状態にする場合に、まず上側ドアを開状態にした後に、下側ドアを開状態にする手順を経る必要がある。一方で、開状態の上側ドア及び下側ドアを全閉状態にする場合には、まず下側ドアを全閉状態にした後に、上側ドアを全閉状態にする手順を経る必要がある。ここで、上側ドアを全閉状態のまま下側ドアを開操作したり、上側ドアを下側ドアよりも先に全閉状態にした後に下側ドアを閉操作したりする所定の手順以外の不用意な操作をすると、下側ドアが上側ドアに接触してしまい、この接触によってバックドアの開閉操作が阻害されるだけでなく、上側ドア及び下側ドアを損傷させてしまうおそれがある。これに対して、特許文献2の車両用バックドア開閉装置では、車両ボデーに上側ドア及び下側ドアの全閉状態を検知するためのスイッチと、スイッチの検出状況によって車両ボデーから突出入する緩衝部を有する阻止手段とを設けている。これにより、上記所定の手順以外の不用意な操作による上側ドアと下側ドアとの接触を防止することができるとともに開閉操作手順に誤りがあることを促すことができる。
特開2007−77665号公報 特開平9−170374号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2とを組み合わせたバックドア開閉操作装置であると、上記不用意な操作による上側ドアと下側ドアとの接触を防止すべく、開閉操作の手順に誤りがあることを促すことはできるものの、依然として開閉操作は所定の手順を経る必要性があり、例えば、上側ドアの全閉状態を保持したまま、下側ドアのみを開操作するような状況には対応することができず、利便性が良い車両用バックドア開閉装置であるとは言えない。
そこで、本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、構造を複雑にすることなく、いずれのドアからでも開閉操作を可能とすることで利便性を向上させた車両用バックドア開閉装置を提供することを目的とするものである。
上述した技術的課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、車両ボデーに対して相対的に作動可能に支持されるとともに上側ドアが係脱可能な上側ストライカが一体的に備えられ、下側ドアのアンラッチ操作に連動して、前記上側ドアが前記上側ストライカに係合されたラッチ状態を保持したまま、全閉状態の前記上側ドアを前記下側ドアの端部の描く軌跡外となる半開状態まで作動可能なリンク機構を備えたことである。
第1の技術的手段によれば、下側ドアのアンラッチ操作をすることで、上側ドアは、上側ストライカとのラッチ状態を保持したまま、上側ストライカが備えられたリンク機構と一体的に下側ドアの端部が描く軌跡外の半開状態まで作動する。
好ましくは、前記下側ドアの閉操作に連動して、前記上側ドアが前記ラッチ状態を保持したまま、半開状態の前記上側ドアを全閉状態まで作動可能なリンク機構を備えるように構成すると良い。
更に好ましくは、前記リンク機構は前記車両ボデーに設けられたベースと、該ベースに対して一端が揺動自在に支持され、中間部に前記上側ストライカを備えるとともに他端に前記下側ドアに当接可能な被当接部を有する第1アームとを備え、該第1アームは、前記ラッチ状態の前記下側ドアが前記アンラッチ操作されるのに連動して前記第1アームに連係された駆動手段によって回動させられることにより、前記上側ドアと前記上側ストライカとの前記ラッチ状態が保持されたまま、前記上側ドアを前記全閉状態から前記半開状態まで作動させ、前記被当接部は、前記下側ドアの閉操作に連動して前記上側ドアと前記上側ストライカとの前記ラッチ状態が保持されたまま、前記上側ドアを一体的に前記半開状態から前記全閉状態まで作動させるように構成すると良い。
更に好ましくは、前記第1アームは、前記車両ボデーに形成された被係合部に嵌合されることによって前記上側ドアの前記全閉状態を保持可能な係合部を備えるように構成すると良い。
本発明によれば、下側ドアの一端部を覆うように延出された上側ドアが係脱可能な上側ストライカが一体的に備えられ、下側ドアのアンラッチ操作に連動して、上側ドアが上側ストライカに係合されたラッチ状態を保持したまま、全閉状態の上側ドアを下側ドアの端部の描く軌跡外となる半開状態まで作動可能なリンク機構を備えたので、上側ドアが全閉状態のまま下側ドアを開操作しても下側ドアが上側ドアに接触することがない。したがって、開操作手順に自由度を有した車両用バックドア開閉装置を提供することができる。
更に、下側ドアの閉操作に連動して、上側ドアがラッチ状態を保持したまま、半開状態の上側ドアを全閉状態まで作動可能なリンク機構を備えるように構成すれば、閉操作手順に自由度を有した車両用バックドア開閉装置を提供することができる。
更に、リンク機構は車両ボデーに設けられたベースに対して一端が揺動自在に支持され、中間部に上側ストライカを備えるとともに他端に下側ドアに当接可能な当接部を有する第1アームを備え、第1アームは、ラッチ状態の下側ドアがアンラッチ操作されるのに連動して第1アームに連係された駆動手段によって回動させられることにより、上側ドアと上側ストライカとのラッチ状態が保持されたまま、上側ドアを全閉状態から半開状態まで作動させ、当接部は下側ドアの閉操作に連動して上側ドアと上側ストライカとのラッチ状態が保持されたまま上側ドアを一体的に半開状態から全閉状態まで作動させれば、開閉操作手順に自由度を有した車両用バックドア開閉装置を提供することができる。
更に、第1アームは、車両ボデーに形成された穴部に係合されることによって上側ドアの全閉状態を保持可能な係合部を備えるように構成すれば、第1アームを介して上側ドアをより全閉状態に保持させることができる。
バックドアの全開状態における車両ボデーの後方斜視図である。 図1における正面図である。 本実施例に主要部(図1のA部分)の部分拡大図である。 バックドアが全閉状態のときにおける車両ボデーの側面図である。 上側ドアが全開状態、下側ドアが全閉状態の車両ボデーの側面図である。 バックドアが全閉状態のときにおける車両ボデーの側面図である。 上側ドアが半開状態、下側ドアが作動途中のときにおける車両ボデーの側面図である。 上側ドアが半開状態、下側ドアが全開状態の車両ボデーの側面図である。 バックドアが全閉状態のときにおける模式図である。 待機状態のリンク機構の斜視図である。 図10における正面図である。 待機状態のリンク機構の斜視図である。 図12における正面図である。 リンク機構のその他の形態を示す斜視図である。
本発明を具体化した一実施形態を、図面に従って詳細に説明する。
図1は、車両ボデー100後部の斜視図を示す。図2は、車両ボデー100後部の正面図を示す。図3は、主要部(図1のA)における拡大図を示す。図4乃至図13は、バックドア20の態様を示す側面図を示す。
図1及び図2に示すように、車両ボデー100の後部には、該後部に形成された開口110を開閉するバックドア20が設けられている。このバックドア20は、上端にヒンジ21dを車両ボデー100幅方向に一対に有する上側ドア21と下端にヒンジ22dを車両ボデー100幅方向に一対に有する下側ドア22とからなる上下2分割構造に構成されている。上側ドア21及び下側ドア22は、ヒンジ21d,22dをそれぞれ介して車両ボデー100の上部及び下部に回動可能に連結されており、ヒンジ21d,22dを中心に回動することで開口110の上半部及び下半部をそれぞれ開閉する。なお、開口110は、バックドア20を全閉状態にしたときにバックドア20と対向するように形成されている。開口110の周縁には、対向面111と、この対向面111から車両ボデー100の前後方向に一体的に延びる縦壁112が形成されている。本実施形態のバックドア開閉装置200は、図1及び図3に示すように、この縦壁112に支持されたリンク機構10を有している。なお、図9に示すように、上側ドア21はバックドア20の全閉状態において、下側ドア22の上端部を覆うように延出されている。
上側及び下側ドア21,22は、車両ボデー100の外側からアウターパネル211,221、インナーパネル(図示略)及びインナートリム(図示略)から構成されている。また、上側及び下側ドア21,22のアウターパネル211,221及びインナーパネルの間には、リンク機構10に設けられた上側ストライカ13b,13b及び車両ボデー100側に設けられた下側ストライカ130,130に係脱可能なラッチ機構(不図示)を有するドアラッチ装置30,40(図5,8示)が車両ボデー100の幅方向における両端に配設されている。さらに、アウターパネル211,221の外面には、ドアラッチ装置30,40のロック用モータ(不図示)に電気的に接続されたアウトサイドハンドル(不図示)が設けられている。また、下側ドア22に設けられたアウトサイドハンドルは、上側及び下側ドア21,22の内部を通るケーブル50を介して車両ボデー100内に設けられた図9に示される駆動モータ60(駆動手段)に接続されている。
下側ドア22は、その上端部にゴム等の弾性部材にて形成された中空状のシール部材23が設けられている。このシール部材23は、バックドア20の閉操作時に上側ドア21の下端部により潰されることにより上側及び下側ドア21,22の分割部における防水性が確保される。また、図1に示されるように、開口110の周縁にも下側ドア22と同様のシール部材140が全周に亘って設けられている。このシール部材140は、上側及び下側ドア21,22の室内側の面に押し潰されることにより上側及び下側ドア21,22と開口110との防水性が確保されている。なお、下側ドア22の車室内側には、リンク機構10の第1アーム13が当接可能な当接面222(図7示)が設けられている。
<リンク機構の概要>
図3に示されるように、リンク機構10は、縦壁112にネジ等により固定されている。また、リンク機構10は、図10に示されるように、その上方に長穴部11cが形成されたベース11と、ベース11に回動自在に支持された第1アーム13と、一端が第1アーム13に揺動自在に支持されるとともに他端がベース11に回動自在に支持された第2アーム14とを備えている。
ベース11は、金属製の板材が段差状に折り曲げられることにより、第1ベース11aと、第1ベース11aよりも厚み方向に低く設定されるとともに第1ベース11aと一体形成された第2ベース11bとが形成されている。第1ベース11aには、その長手方向に長穴部11cが形成されている。この長穴部11cには、ガイドピン12が揺動自在に取付けられている。
第1アーム13は、その一端にケーブル50に接続されたガイドピン12が一体作動可能に挿通されている。これにより、第1アーム13は、第1ベース11aに対して揺動自在に支持される。第1アーム13の中間部には、上側ドア21のドアラッチ装置30が係脱可能なU字形状の上側ストライカ13bが取付けられている。
また、第1アーム13の他端には、下側ドア22の室内側の当接面222が当接可能な被当接部13aが形成されている。
第2アーム14は、一部が折り曲げられることにより第1板部141と、この第1板部141よりも相対的に低く設定された第2板部142とが形成される。第1板部141の端部は、第1アーム13に揺動ピン15を介して揺動自在に支持される。第2板部142の端部は、ベース11の第2ベース11bに支持ピン16を介して回動自在に支持されている。なお、図12に示されるように、ベース11の第2ベース11bと第2アーム14の第2板部142及び第1アーム13と第2アーム14の第1板部141の対向する面同士は、それぞれ近接するように構成されている。
また、リンク機構10は、下側ドア22が全閉状態の時には、車両ボデー100の内部に設けられた駆動モータ60によって、ケーブル50(図9示)及びガイドピン12を介して第1アーム13が駆動されてベース11と第1及び第2アーム13,14が厚み方向において重合された初期状態(図12,図13示)に保持され、下側ドア22が全閉状態以外の時には、第1アーム13がベース11から後方(図13における左方向)に向かって突出した待機位置(図10,図11示)に保持されるように構成されている。なお、ベース11に設けられた長穴部11cの上端及び下端は、リンク機構10を初期位置及び待機位置に位置決めするストッパとしての機能を有している。つまり、ガイドピン12が長穴部13cの上端に当接した時は、リンク機構10を初期位置に位置決めし、ガイドピン12が長穴部13cの下端に当接した時は、リンク機構10を待機位置に位置決めするようになっている。
続いて、本実施例における作動について図4乃至図8及び図10乃至図13を基に以下に説明する。
図4乃至図8は、バックドア20の態様を表す側面図であり、図10乃至図13は、バックドア20の態様に対応したリンク機構10の態様を示す図である。また、図9は、バックドア20が全閉状態のときの態様について一部の部材(ドアロック装置30,40等)を省略して表した模式図である。
まず、全閉状態のバックドア20を全開状態にする作動(図4から図6)について説明する。
なお、上側及び下側ドア21,22が全閉状態のときのリンク機構10は図12及び図13に示されるような初期状態になっており、第1アーム13の上側ストライカ13bと上側ドア21のドアラッチ装置30、下側ドア22のドアラッチ装置40と下側ストライカ130とがラッチ状態となっている。
(1)上側ドア21を全開状態にした後、下側ドア22を全開状態にする場合
図4に示される全閉状態の上側ドア21のアウトサイドハンドルを操作すると、このアウトサイドハンドルに連結された上側ドア21のドアラッチ装置30と第1アーム13に設けられた上側ストライカ13bとがアンラッチ状態となる。アンラッチ状態となった上側ドア21は、ヒンジ21bを回転中心として開操作することで図5に示される全開状態となる。続いて、全閉状態の下側ドア22のアウトサイドハンドルを操作すると、このアウトサイドハンドルに連結された下側ドア22のドアラッチ装置40と下側ストライカ40とがアンラッチ状態となる。アンラッチ状態となった下側ドア22は、ヒンジ22dを回転中心として開操作することで図6に示される全開状態となる。なお、下側ドア22のアウトサイドハンドルの操作に伴って、車両ボデー100に設けられた駆動モータ60が駆動される。駆動モータ60の駆動により、ケーブル50を介してリンク機構10の第1アーム13が駆動される。これらにより、リンク機構10は、図11に示される待機状態となる。
(2)下側ドア22を全開状態にした後、上側ドア21を全開状態にする場合(本実施例の特徴部分の作動)
図4に示される全閉状態の下側ドア22のアウトサイドハンドルを操作すると、下側ドア22のドアラッチ装置40と下側ストライカ130とがアンラッチ状態となる。その一方で、アウトサイドハンドルの操作により、車両ボデー100内に設けられた駆動モータ60が駆動させられて、駆動モータ60にその一端が連結されたケーブル50が駆動される。このケーブル50の駆動により、ケーブル50の他端に固定されたガイドピン12がベース11の長穴部11cに沿って下方向に移動させられる。ガイドピン12の移動により、第1アーム13は、ガイドピン12と一体的に下方向に移動させられる。この時、第2アーム14は、揺動ピン15を介して支持ピン16を中心として反時計回り方向に回転させられる。これにより、第1アーム13は、第2アーム14にガイドされて図11に示されるように、長穴部11cに沿って下方向に移動しながら、ガイドピン12を中心として反時計回り方向に回転させられる。
ここで、上側ドア21は上記の第1アーム13の作動により、上側ストライカ13bと一体的にラッチ状態を保持したまま、全閉状態の上側ドア21を下側ドア22の端部の描く軌跡R(図8示)外となる半開状態まで移動する。つまり、上側ドア21は、図7に示されるように、下側ドア22が上側ドア21に干渉しない位置まで移動させられる。続いて、下側ドア22のアウトサイドハンドルを操作して下側ドア22のドアラッチ装置40と下側ストライカ130をアンラッチ状態とした後に下側ドア22を図8に示される全開状態まで開操作する。その後に上側ドア21のアウトサイドハンドルを操作して上側ドア21のドアラッチ装置30と上側ストライカ13bとをアンラッチ状態としてから、半開状態の上側ドア21を図6に示される全開状態まで開操作する。
続いて、全開状態のバックドア20を全閉状態にする場合の作動(図6から図4)について説明する。
なお、上側及び下側ドア21,22が図6に示される全開状態のときのリンク機構10は図11に示されるように待機状態となっている。また、第1アーム13の上側ストライカ13bと上側ドアのドアラッチ装置30、下側ドア22のドアラッチ装置40と下側ストライカ130とはアンラッチ状態となっている。
(3)全開状態の下側ドア22を全閉状態にした後、上側ドア21を全閉状態にする場合
まず、図6に示される全開状態の下側ドア22を図5に示される全閉状態にすべく閉操作すると下側ドア22のドアラッチ装置40と下側ストライカ130がラッチ状態となった後に全閉状態となる。一方で、第1アーム13は、下側ドア22の当接面222がリンク機構10の第1アーム13の被当接部13aに当接することにより、図11において、ガイドピン12を中心に反時計方向に回動させられる。これに伴い、第2アーム14も第1アーム13に連動して揺動ピン15を中心に時計方向に回動させられる。これにより、リンク機構10は、図13に示される初期状態となる。続いて、図5に示される全開状態の上側ドア21を全閉状態とすべく閉操作すると上側ドア21のドアラッチ装置30と第1アーム13の上側ストライカ13bはラッチ状態となった後に図4に示される全閉状態となる。なお、下側ドア22は既に全閉状態となっているため、上側ドア21は下側ドア22に干渉することはない。
(4)全開状態の上側ドア21を全閉状態にした後、下側ドア22を全閉状態にする場合(本実施例の特徴部分の作動)
まず、図6に示される全開状態の上側ドア21を全閉状態にすべく閉操作する。この時、上側ドア21がリンク機構10と当接し、リンク機構10は、図13に示される初期状態まで移動させられる。ここで、さらに上側ドア21を閉操作すると、上側ドア21のドアラッチ装置30と、リンク機構10の第1アーム13に設けられた上側ストライカ13bとがラッチ状態となり、上側ドア21は一旦全閉状態となる。この状態で、下側ドア22を全閉状態とすべく、まず駆動モータ60を駆動してケーブル50及びガイドピン12を介してリンク機構10を上側ドア21のドアラッチ装置30と上側ストライカ13bのラッチ状態を保持したまま図11に示す待機状態まで駆動する。これに伴い、上側ドア21は、下側ドア22の端部が描く軌跡R外に位置する半開状態まで作動させられる。続いて、全開状態の下側ドア22を全閉状態とすべく閉操作する。ここで、上側ドア21は半開状態となっているため、下側ドア22は、上側ドア21に干渉することなく作動し、下側ストライカ130とラッチ状態となった後に図4に示される全閉状態となる。一方で、リンク機構10の第1アーム13は、下側ドア22の当接面222がリンク機構10の第1アーム13の被当接部13aに当接することにより、図11において、ガイドピン12を中心に反時計回り方向に回動させられる。これに伴い、第2アーム14も第1アーム13に連動して揺動ピン15を中心に時計方向に回動させられる。これにより、リンク機構10は、図13に示される初期状態となる。ここで、上側ドア21は、ドアラッチ装置30とリンク機構10の上側ストライカ13bとのラッチ状態が保持されているため、リンク機構10に連動して図7に示される半開状態から図6に示される全閉状態となる。
なお、車両ボデー100の所定の箇所(例えば、対向面111)には、上側及び下側ドア21,22の全閉状態を検知するためのスイッチ等の検知手段(不図示)と、検知手段からの信号によって駆動モータ60を駆動制御する制御手段(不図示)が設けられている。制御手段は、上側ドア21が全閉状態で且つ下側ドア22が全閉状態でないときに、駆動モータ60を駆動させるようになっている。または、下側ドア22のアウトサイドハンドルを操作することによって、駆動モータ60を駆動させるようにしても良い。
<その他の実施例>
続いて、その他の実施例について以下に説明する。なお、前述した部材と共通の部材を用いるものについては、同一の符号を用いることとする。また、共通の部材を用いる箇所については、前述した構成と同一のためここでは説明を省略する。
図14に示されるリンク機構510の第1アーム513の中間部には、車両ボデー100に向かって突出した突出部513c(係合部)が形成されており、対向面111には、リンク機構510が初期状態の時に突出部513cが係合する穴部120(被係合部)が設けられている。これにより、追突によりバックドア20が車両ボデー100の幅方向において内側に曲げられた時、第1アーム部513の突出部513cと係合部120との係合により、リンク機構510が縦壁112から離脱してしまうことを抑制することができる。すなわち、追突によりバックドア20の中央部に対して車両ボデー100の後方から前方に向かって力がかかった場合、バックドア20は、その基点としての中央部が車両ボデー100の前方向に、両端部が車両ボデー100の後方向へ移動させられるように曲げられる。これと共に両端部は、車両ボデー100の幅方向において内側に移動させられる。一方で、リンク機構510の第1アーム部513の上側ストライカ13bと上側ドア21のドアラッチ装置30はラッチ状態となっており、リンク機構513は、上側ドア21と一体的に作動する状態となっている。ここで、リンク機構513は、縦壁112に対して垂直な方向に取付けられているので、リンク機構513は、追突により縦壁112から離脱する方向(図14のB方向)に力を受ける。しかしながら、第1アーム513に設けられた突出部513cが縦壁112に略垂直な対向面111に設けられた穴部120に係合されているため、穴部120によって形成される側面が突出部513cを介して上記力を受けるため、リンク機構513が縦壁112から離脱することを抑制することができる。
<本実施形態で得られる作用効果>
本実施形態によれば以下の作用効果を奏し得ることができる。
下側ドア22の一端部を覆うように延出された上側ドア21が係脱可能な上側ストライカ13bが一体的に備えられ、下側ドア22のアンラッチ操作に連動して、上側ドア21が上側ストライカ13bに係合されたラッチ状態を保持したまま、全閉状態の上側ドア21を下側ドア22の端部の描く軌跡R外となる半開状態まで作動可能なリンク機構10を備えたので、上側ドア21が全閉状態のまま下側ドア22を開操作しても下側ドア22が上側ドア21に接触することがない。したがって、開操作手順に自由度を有した車両用バックドア開閉装置200を提供することができる。
更に、下側ドア22の閉操作に連動して、上側ドア21がラッチ状態を保持したまま、半開状態の上側ドア21を全閉状態まで作動可能なリンク機構10を備えるように構成すれば、閉操作手順に自由度を有した車両用バックドア開閉装置200を提供することができる。
更に、リンク機構10は車両ボデー100に設けられたベース11に対して一端が揺動自在に支持され、中間部に上側ストライカ13bを備えるとともに他端に下側ドア22に当接可能な当接部13aを有する第1アーム13を備え、第1アーム13は、ラッチ状態の下側ドア22がアンラッチ操作されるのに連動して第1アーム13に連係された駆動モータ60によって回動させられることにより、上側ドア21と上側ストライカ13bとのラッチ状態が保持されたまま、上側ドア21を全閉状態から半開状態まで作動させ、当接部13aは下側ドア22の閉操作に連動して上側ドア21と上側ストライカ13bとのラッチ状態が保持されたまま上側ドア21を一体的に半開状態から全閉状態まで作動させれば、開閉操作手順に自由度を有した車両用バックドア開閉装置200を提供することができる。
更に、第1アーム13は、車両ボデー100に形成された穴部120に嵌合されることによって上側ドア21の全閉状態を保持可能な嵌合部を備えるように構成すれば、第1アーム13を介して上側ドア21をより全閉状態に保持させることができる。
なお、本実施例の上側ドア21のドアラッチ装置30は、モータに電気的に接続されていると説明したが、本発明はこれに限らず、アウトサイドハンドルとドアラッチ装置30とが機械的に接続されていても良い。
また、ケーブル50は、押し引き両方向に力を伝達可能なプッシュプルケーブルにすると良い。
また、その他実施例のリンク機構10の第1アーム513に形成された突出部513cは、下側ドア22が全閉状態でないときには、駆動モータ60により、初期状態から待機状態に駆動されると説明した。しかしながら、本発明はこれに限らず例えば、突出部513cにスプリング等の付勢手段を設けて下側ドア22が全閉状態以外の時には、付勢手段の付勢力により待機状態となるように構成しても良い。
また、車両ボデー100に設けた穴部120の周縁もしくは第1アーム513の突出部513cにシール部材を設けることにより、穴部120周辺の防水性を確保するように構成しても良い。
リンク機構 10
ベース 11
第1アーム 13
被当接部 13a
上側ストライカ 13b
上側ドア 21
下側ドア 22
駆動モータ(駆動手段) 60
車両ボデー 100
開口 110
穴部(被係合部) 120
下側ストライカ 130
車両用バックドア開閉装置 200
突出部(係合部) 513c
下側ドアの端部が描く軌跡 R

Claims (4)

  1. 車両ボデー後部の開口に設けられ、車両ボデーに設けられた下側ストライカに係脱可能な下側ドアの一端部を覆うように延出された上側ドアを開閉可能な車両用バックドア開閉装置において、前記車両ボデーに対して相対的に作動可能に支持されるとともに前記上側ドアが係脱可能な上側ストライカが一体的に備えられ、前記下側ドアのアンラッチ操作に連動して、前記上側ドアが前記上側ストライカに係合されたラッチ状態を保持したまま、全閉状態の前記上側ドアを前記下側ドアの端部の描く軌跡外となる半開状態まで作動可能なリンク機構を備えたことを特徴とする車両用バックドア開閉装置。
  2. 前記下側ドアの閉操作に連動して、前記上側ドアが前記ラッチ状態を保持したまま、前記半開状態の前記上側ドアを全閉状態まで作動可能な前記リンク機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用バックドア開閉装置。
  3. 前記リンク機構は前記車両ボデーに設けられたベースと、該ベースに対して一端が揺動自在に支持され、中間部に前記上側ストライカを備えるとともに他端に前記下側ドアが当接可能な被当接部を有する第1アームとを備え、該第1アームは、前記ラッチ状態の前記下側ドアが前記アンラッチ操作されるのに連動して前記第1アームに連係された駆動手段によって回動させられることにより、前記上側ドアと前記上側ストライカとの前記ラッチ状態が保持されたまま、前記上側ドアを前記全閉状態から前記半開状態まで作動させ、前記被当接部は、前記下側ドアの閉操作に連動して前記上側ドアと前記上側ストライカとの前記ラッチ状態が保持されたまま、前記上側ドアを一体的に前記半開状態から前記全閉状態まで作動させることを特徴とする請求項1乃至2に記載の車両用バックドア開閉装置。
  4. 前記第1アームは、前記車両ボデーに形成された被係合部に係合されることによって前記上側ドアの前記全閉状態を保持可能な係合部を備えることを特徴とする請求項3乃至4のいずれかに記載の車両用バックドア開閉装置。
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