JP4199029B2 - 車両用ドアクロージャ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを半ドア状態であるハーフラッチ位置まで閉じたとき、それ以後はモータの駆動力により、ラッチを強制的にフルラッチ位置まで回動させて、ドアを全閉位置まで閉じるようにした車両用ドアクロージャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ドアクロージャ装置は、ドアがハーフラッチ位置まで閉じられると、ラッチ本体に枢着されたセクタギヤを、モータによりニュートラル位置からクローズ方向へ揺動させるとともに、このセクタギヤの揺動により、ラッチ本体に移動可能に設けられたクローズレバーを、ニュートラル位置からクローズ方向へ移動させることによって、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させて、ドアを全閉位置まで閉じるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−256903号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の車両用ドアクロージャ装置においては、セクタギヤがニュートラル位置からクローズ方向へ移動する場合には、セクタギヤがクローズレバーに対して係合して、クローズレバーを強制的にクローズ方向へ従動させることができるものの、セクタギヤがクローズ位置からニュートラル方向へ復帰する場合には、セクタギヤがクローズレバーに対して係合しないで、クローズレバーは自らばねの付勢力によってニュートラル位置に復帰するようになっている。このクローズレバーをニュートラル位置に復帰させることは、クロージャ作動を確実なものとするために不可欠なものである。このため、クローズレバーをニュートラル位置に復帰させるためのばねが不可欠であり、部品数が増加し、構成が複雑になる等の問題点を有する。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、クローズレバーをニュートラル位置に確実に復帰させることにより、確実な作動を可能にした車両用ドアクロージャ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)車体とドアとのいずれか一方に設けたラッチ本体に、他方に設けたストライカと係脱するラッチと、該ラッチに係合して前記ラッチのオープン方向への回動を阻止するポールとを枢着し、前記ドアが半ドア状態まで閉じられたとき、正逆回転可能なモータにより、前記ラッチを前記ストライカと辛うじて係合するハーフラッチ位置から前記ストライカと完全に係合するフルラッチ位置まで回動させることにより、前記ドアを全閉位置へ向けて閉じるようにした車両用ドアクロージャ装置において、前記モータの正転によりニュートラル位置からクローズ方向へ揺動させられ、また、前記モータの逆転によりクローズ位置からニュートラル方向へ揺動させられるセクタギヤと、該セクタギヤの端部に揺動可能に連結されるとともに、前記セクタギヤのクローズ方向への揺動によりクローズ方向へ移動して、前記ラッチと一体的に回動可能な回動部材と係合することにより、前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させるクローズレバーと、前記車体と前記ドアとのいずれかに設けられたドア開扉用の操作ハンドルの操作に従動して、前記クローズレバーを前記回動部材に対して係合不能とするキャンセル方向へ移動させるキャンセルレバーとを備え、前記クローズレバーは、前記キャンセルレバーが前記操作ハンドルの操作に従動したか否かに関わりなく、前記セクタギヤのクローズ方向とニュートラル方向との両方向の揺動に対して常時従動する
【0007】
(2)上記(1)項において、クローズレバーを、ラッチ本体における第1配置面に沿って移動可能に設けるとともに、セクタギヤを、前記第1配置面に対して直交する方向の第2配置面に沿って揺動可能に枢着し、前記セクタギヤの端部に、前記第1配置面に対してほぼ平行な折曲部を設け、この折曲部に設けた連結孔に、前記クローズレバーに設けた突出部を嵌合させることによって、前記クローズレバーを前記セクタギヤの端部に揺動可能に連結する。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、回動部材を、ラッチと別体で形成して、ラッチ軸と同軸上に枢支するとともに、前記回動部材における前記ラッチ軸から径方向へ離れた部分を、前記ラッチにおける前記ラッチ軸から径方向へ離れた部位に嵌合することにより、前記回動部材とラッチとを一体的に回動可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わるドアクロージャ装置の正面図、図2は、図1における矢示II方向から見たドアクロージャ装置の側面図、図3は、図1における矢示
III方向から見たドアクロージャ装置の側面図、図4は、図2における矢示IV方向から見たドアクロージャ装置の後面図、図5は、ドアクロージャ装置の平面図、図6は、ラッチ本体の内部構造を示す後面図、図7は、ラッチ本体の正面図、図8は、クロージャ本体の後面図を、それぞれ示す。
なお、以下の説明では、図1、4、6、7及び図8における左右方向を車両の「左右方向」、図2及び図5の左方を車両の「前方」、右方を車両の「後方」とする。
【0011】
(1)は、図5に示すように、車両のスライドドア(以下、ドアと記す)(D)の後端内部に取り付けられるドアクロージャ装置で、ドア(D)を閉じたとき、車体側に固着されたストライカ(2)と係合してドア(D)を閉止状態に保持可能なラッチ本体(30)と、ドア(D)を開いた状態から半ドア状態まで閉じたとき、ドア(D)を半ドア状態から全閉状態、すなわちハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで強制的に閉め込み可能なクロージャ本体(40)とを備えている。
【0012】
ラッチ本体(30)におけるドア(D)後端の被取付面(D1)に固定される合成樹脂製のボディ(6)内には、図6に示すように、ラッチ本体(30)における第1配置面(30a)に対して直交するラッチ軸(7)をもって枢着されるとともに、ドア(D)の開閉に伴ってストライカ(2)と係脱するラッチ(8)と、ラッチ(8)に対して係脱可能で、かつラッチ軸(7)と平行なポール軸(9)をもって枢着されるポール(10)とが収容されている。なお、図6においては、ラッチ本体(30)の内部構造を示すため、カバープレート(3)を取り外した状態を示す。また、ラッチ本体(30)の第1配置面(30a)とは、ドア(D)の被取付面(D1)に対して平行な面全体を示す。
【0013】
ラッチ(8)及びポール(10)とを収容したボディ(6)の後面側は、主に図3及び図4に示すように、ストライカ(2)の進入溝(3a)が設けられた金属製のカバープレート(3)により閉塞される。
【0014】
ボディ(6)の前面側には、図7に示すように、ボディ(6)から突出したポール軸(9)の端部に固着され、ポール(10)と一体的に回動可能な第1リリースレバー(11)と、ボディ(6)から突出したラッチ軸(7)の端部に枢支される回動部材(5)とが設けられている。
【0015】
上述のように、ラッチ(8)、回動部材(5)、ポール(10)及び第1リリースレバー(11)は、それぞれ第1配置面(30a)に対して直交するラッチ軸(7)及びポール軸(9)により枢支されることにより、ラッチ本体(30)における第1配置面(30a)に沿って回動し得るようになっている。
【0016】
回動部材(5)は、ラッチ軸(7)から径方向へ離れた下端部に、後方、すなわちラッチ(8)側に向けて折曲された係合部(5a)を有している。この係合部(5a)は、主に図14に示すように、ボディ(6)の前面側に固定されたベースプレート(12)に設けられた円弧孔(12a)を貫通し、ラッチ(8)におけるラッチ軸(7)から径方向へ離れた下部に設けられた嵌合部(8d)に嵌合される。これにより、ラッチ(8)と回動部材(5)とは、ベースプレート(12)を挟んで一体的に回動し得るように連結される。
【0017】
上述のように、回動部材(5)に係合部(5a)を設け、この係合部(5a)をもって、ラッチ(8)と回動部材(5)とをラッチ軸(7)から離れた部位で互いに連結したことにより、簡単な構成で、ラッチ(8)と回動部材(5)とを強固に連結することができ、後述のように、回動部材(5)を介してラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に確実に回動させることができる。
【0018】
なお、本実施形態においては、ラッチ(8)と回動部材(5)とを別体で形成したものを説明するが、本発明は、これに特定されるものでなく、ラッチ(8)と回動部材(5)とを一体的に形成したものであっても良い。
【0019】
ラッチ(8)は、ストライカ(2)が係合する係合溝(8a)を有しており、ドア(D)が開いてストライカ(2)が係合溝(8a)から離脱したオープン位置(図9及び図10に示す位置)と、係合溝(8a)にストライカ(2)が辛うじて係合するハーフラッチ位置(図11に示す位置)と、係合溝(8a)にストライカ(2)が完全に係合するフルラッチ位置(図6に示す位置)とに回動可能である。
【0020】
ポール(10)は、ラッチ(8)がオープン位置からハーフラッチ位置またはフルラッチ位置に回動したとき、ラッチ(8)に設けられた係合爪(8b)または(8c)に係合して、ラッチ(8)とストライカ(2)との係合を保持し得るように、ラッチ(8)のオープン方向(図6において時計方向)への回動を阻止し、また、リリース方向(図6において時計方向)に回動させられることにより、係合爪(8b)または(8c)から離脱して、ラッチ(8)のオープン方向への回動を許可する。
【0021】
ラッチ(8)は、ボディ(6)に収容されたばね(31)により常時オープン方向へ付勢されている。ポール(10)は、ボディ(6)に収容されたばね(32)により常時係合方向へ付勢されている。
【0022】
クロージャ本体(40)は、ベースプレート(12)を介してボディ(6)の前面側に固定される平面視ほぼL字状のベースプレート(14)を備え、このベースプレート(14)におけるラッチ本体(30)の第1配置面(30a)に平行な第1配置面(40a)の後面側には、主に図8に示すように、ラッチ軸(7)と平行な枢軸(15)をもって枢着され、第1リリースレバー(11)を介してポール(10)をリリース方向へ回動させるための第2リリースレバー(16)と、上下方向のほぼ中間部がラッチ軸(7)と平行な枢軸(17)をもって枢着され、かつ下部に上下方向の長孔(18a)が設けられたキャンセルレバー(18)と、下端部に固着された連結ピン(19)がキャンセルレバー(18)の長孔(18a)に摺動可能に嵌合され、かつ上端部が後述のセクタギヤ(23)に連結される上下方向に移動可能なクローズレバー(20)とが設けられている。これにより、第2リリースレバー(16)、キャンセルレバー(18)及びクローズレバー(20)は、第1配置面(30a)(40a)に沿って移動可能である。
【0023】
また、ベースプレート(14)における第1配置面(40a)に対して直交する方向の第2配置面(40b)には、主に図3及び図8に示すように、正逆回転可能なモータ(4)と、モータ(4)の回転を減速して出力するピニオン(21)と、ラッチ軸(7)に対して直交する方向を向く枢軸(22)をもって枢着され、ピニオン(21)に噛合して上下方向へ揺動可能なセクタギヤ(23)と、図2に示すように、ラッチ軸(7)に対して直交する方向を向く枢軸(24)をもって枢着され、一端に設けられた連結部(25a)がドアの適所に設けられたドア開扉用の操作ハンドル(図示略)に連結される連係レバー(25)とが設けられている。
【0024】
セクタギヤ(23)は、第1配置面(40a)に対してほぼ平行になるように折曲された折曲部(23a)を有している。この折曲部(23a)には、長軸が上下方向を向く楕円形の連結孔(23b)が設けられている。連結孔(23b)には、クローズレバー(20)の上端部に固着された突出部をなす連結ピン(26)が遊嵌される。なお、連結孔(23b)の長軸の寸法は、連結ピン(26)の直径より大きくなるように設定されている。また、前記突出部は、連結ピン(26)に代えて、クローズレバー(20)の上端部を折曲して形成してもよい。
【0025】
クローズレバー(20)は、セクタギヤ(23)がニュートラル位置(図3及び図8に示す位置)にあるとき、ニュートラル位置(主に、図8、9及び図10に示す位置)にあり、また、セクタギヤ(23)がニュートラル位置からクローズ方向(図3及び図8に示す矢示A方向)へ回動すると、それに従動して、ニュートラル位置からクローズ方向(主に、図8、9及び図10において上方)へ移動し、さらに、セクタギヤ(23)がクローズ位置(図示略)からニュートラル方向へ復帰すると、それに従動して、クローズ位置(図12に示す位置)からニュートラル方向へ復帰するようになっている。すなわち、クローズレバー(20)は、キャンセルレバー (18) が後述のように操作ハンドルの開扉操作に従動したか否かに関わりなく、セクタギヤ(23)の作動に対して常に従動するように、セクタギヤ(23)に連結されている。
【0026】
セクタギア(23)がニュートラル位置にあるときは、図15に示すように、セクタギヤ(23)の折曲部(23a)が連結ピン(26)の軸線方向に対して傾き、連結ピン(26)と連結孔(23b)との間に上下方向に隙間が発生しないようになっている。これにより、セクタギヤ(23)がニュートラル位置にあるときの、クローズレバー(20)のがた付きを抑えることができる。また、セクタギヤ(23)が、クローズレバー(20)が配置される第1配置面(40a)に対して直交する第2配置面(40a)に配置される構成であっても、セクタギヤ(23)とクローズレバー(20)とを、確実に連結することができる。
【0027】
クローズレバー(20)の下部には、図7及び図8に示すように、爪部(20a)が設けられている。この爪部(20a)は、ラッチ(8)がハーフラッチ位置にあるとき、クローズレバー(20)がニュートラル位置からクローズ方向へ移動させられると、回動部材(5)の外周に設けられた当接部(5b)に当接することによりこれを押動して、回動部材(5)を介してラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させることができる。
【0028】
連係レバー(25)は、操作ハンドルが開扉操作されると、リリース方向(図2に示す矢示B方向)へ回動させられ、下端部に設けられた係合部(25b)が第2リリースレバー(16)の折曲部(16a)に当接して、第2リリースレバー(16)をリリース方向(図8において矢示C方向)へ回動させるようになっている。
【0029】
第2リリースレバー(16)は、リリース方向へ回動させられると、下端部に設けられた下方アーム部(16b)が、第1リリースレバー(11)の折曲部(11a)に当接することによりこれを押動して、第1リリースレバー(11)を介してポール(10)をリリース方向へ回動させ、ポール(10)とラッチ(8)との係合を解除させる。また、それと同時に、第2リリースレバー(16)の上端部に設けられた上方アーム部(16c)が、キャンセルレバー(18)の上端部に設けられた折曲部(18b)に当接することによりこれを押動して、キャンセルレバー(18)をキャンセル方向(図8において矢示E方向)へ回動させるようになっている。
【0030】
キャンセルレバー(18)は、操作ハンドルの開扉操作に従動して、キャンセル方向へ回動することにより、長孔(18a)及び連結ピン(19)を介して、クローズレバー(20)を連結ピン(26)を中心にしてキャンセル方向(図8において反時計方向)へ回動させ、クローズレバー(20)の爪部(20a)を回動部材(5)の当接部(5b)から離脱させるようになっている。(33)は、キャンセルレバー(18)をキャンセル方向と反対方向へ付勢するためのばねである。
【0031】
次に、本実施形態におけるドア(D)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで強制的に閉め込む際のクローズ作動について、特に、図9〜図13に基づいて説明する。
図9〜図13は、要部の各状態を示すための図であり、図9は、ラッチ(8)がオープン位置にあるときの正面図、図10は、同じくその後面図、図11は、ラッチ(8)がハーフラッチ位置にあるときの後面図、図12は、ラッチ(8)がフルラッチ位置にあるときの後面図、図13は、キャンセル操作されたときの後面図である。
【0032】
ドア(D)がオープン状態からハーフラッチ位置まで閉じて、ラッチ(8)が図9及び図10に示すオープン位置から、図11に示すハーフラッチ位置に回動すると、ハーフラッチ検出スイッチ(図示略)により、ラッチ(8)がハーフラッチ位置に移動したことが検出され、その検出信号に基づいて、モータ(4)は正転方向へ回転制御される。これにより、セクタギヤ(23)は、ニュートラル位置からクローズ方向へ回動させられる。
【0033】
クローズレバー(20)は、セクタギヤ(23)のクローズ方向への回動により、セクタギヤ(23)の折曲部(23a)及び連結ピン(26)を介して、図9〜図11に示すニュートラル位置からクローズ方向(上方)へ移動させられ、図12に示すように、連結ピン(19)が長孔(18a)により案内されつつ、爪部(20a)が回動部材(5)の当接部(5b)に当接し、回動部材(5)を介して、ラッチ(8)をハーフラッチ位置から、フルラッチ位置へ向けて回動させる。
【0034】
ラッチ(8)が、フルラッチ位置に回動して、ポール(10)がラッチ(8)の係合爪(8c)に係合すると、フルラッチ検出スイッチ(図示略)により、ラッチ(8)のフルラッチ位置が検出され、モータ(4)が逆転制御される。これにより、セクタギヤ(23)及びクローズレバー(20)は、クローズ位置からニュートラル方向へ復帰して、それぞれのニュートラル位置に停止する。
【0035】
また、モータ(4)の正転により、セクタギヤ(23)及びクローズレバー(20)がクローズ方向へ駆動している最中、ドア(D)と車体との間に何らかが挟み込まれる等して、クローズ作動を解除したい場合には、操作ハンドルを開扉操作する。すなわち、操作ハンドルの開扉操作により、図13に示すように、連係レバー(25)を介して第2リリースレバー(16)がリリース方向へ回動させられるとともに、キャンセルレバー(18)及びクローズレバー(20)がキャンセル方向へ移動させられて、クローズレバー(20)の爪部(20a)が回動部材(5)の当接部(5b)から離脱する。そして、これと同時に、ポール(10)は、第1リリースレバー(11)を介してリリース方向へ回動させられるため、ラッチ(8)のオープン方向への拘束を解除して、ドアを開くことができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、クローズレバーが、セクタギヤのクローズ方向とニュートラル方向との両方向の揺動に対して常時従動し得るように、セクタギヤとクローズレバーとを互いに連結したことにより、クローズレバーをニュートラル方向へ付勢するばね等を設けることなく、クローズレバーを確実にニュートラル位置に復帰させることでき、確実なクローズ作動を得ることができる。また、上記ばね等を設ける必要がないので、部品数を少なくし、構成の簡素化を図ることができる。
【0037】
(b)請求項2記載の発明によると、請求項1に係わる発明の効果に加えて、セクタギヤとクローズレバーとが互いに直交する配置面にそれぞれ設けられる構成であっても、セクタギヤとクローズレバーとを、確実に連結することができる。
【0038】
(c)請求項3記載の発明によると、請求項1または2に係わる発明の効果に加えて、ラッチと回動部材とを強固に連結することができ、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に確実に回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるドアクロージャ装置の正面図である。
【図2】図1における矢示II方向から見たドアクロージャ装置の側面図である。
【図3】図1における矢示III方向から見たドアクロージャ装置の側面図である。
【図4】図2における矢示IV方向から見たドアクロージャ装置の後面図である。
【図5】ドアクロージャ装置の平面図である。
【図6】ラッチ本体の内部構造を示す後面図である。
【図7】ラッチ本体の正面図である。
【図8】クロージャ本体の後面図である。
【図9】ラッチがオープン位置にあるときの要部の正面図である。
【図10】ラッチがオープン位置にあるときの要部の後面図である。
【図11】ラッチがハーフラッチ位置にあるときの要部の後面図である。
【図12】ラッチがフルラッチ位置にあるときの要部の後面図である。
【図13】キャンセル操作されたときの要部の後面図である。
【図14】図7におけるXIV−XIV線に沿う縦断面図である。
【図15】図8におけるXV−XV線に沿う縦断面図である。
【符号の説明】
(1)ドアクロージャ装置
(2)ストライカ
(3)カバープレート
(3a)進入溝
(4)モータ
(5)回動部材
(5a)係合部
(5b)当接部
(6)ボディ
(7)ラッチ軸
(8)ラッチ
(8a)係合溝
(8b)(8c)係合爪
(8d)嵌合部
(9)ポール軸
(10)ポール
(11)第1リリースレバー(リリースレバー)
(11a)折曲部
(12)ベースプレート
(12a)円弧孔
(14)ベースプレート
(15)枢軸
(16)第2リリースレバー(リリースレバー)
(16a)折曲部
(16b)下方アーム部
(16c)上方アーム部
(17)枢軸
(18)キャンセルレバー
(18a)長孔
(18b)折曲部
(19)連結ピン
(20)クローズレバー
(20a)爪部
(21)ピニオン
(22)枢軸
(23)セクタギヤ
(23a)折曲部
(23b)連結孔
(24)枢軸
(25)連係レバー
(25a)連結部
(25b)係合部
(26)連結ピン(突出部)
(30)ラッチ本体
(30a)第1配置面
(31)(32)(33)ばね
(40)クロージャ本体
(40a)第1配置面
(40b)第2配置面
(D)スライドドア(ドア)
(D1)被取付面

Claims (3)

  1. 車体とドアとのいずれか一方に設けたラッチ本体に、他方に設けたストライカと係脱するラッチと、該ラッチに係合して前記ラッチのオープン方向への回動を阻止するポールとを枢着し、前記ドアが半ドア状態まで閉じられたとき、正逆回転可能なモータにより、前記ラッチを前記ストライカと辛うじて係合するハーフラッチ位置から前記ストライカと完全に係合するフルラッチ位置まで回動させることにより、前記ドアを全閉位置へ向けて閉じるようにした車両用ドアクロージャ装置において、
    前記モータの正転によりニュートラル位置からクローズ方向へ揺動させられ、また、前記モータの逆転によりクローズ位置からニュートラル方向へ揺動させられるセクタギヤと、該セクタギヤの端部に揺動可能に連結されるとともに、前記セクタギヤのクローズ方向への揺動によりクローズ方向へ移動して、前記ラッチと一体的に回動可能な回動部材と係合することにより、前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動させるクローズレバーと、前記車体と前記ドアとのいずれかに設けられたドア開扉用の操作ハンドルの操作に従動して、前記クローズレバーを前記回動部材に対して係合不能とするキャンセル方向へ移動させるキャンセルレバーとを備え、
    前記クローズレバーは、前記キャンセルレバーが前記操作ハンドルの操作に従動したか否かに関わりなく、前記セクタギヤのクローズ方向とニュートラル方向との両方向の揺動に対して常時従動することを特徴とする車両用ドアクロージャ装置。
  2. クローズレバーを、ラッチ本体における第1配置面に沿って移動可能に設けるとともに、セクタギヤを、前記第1配置面に対して直交する方向の第2配置面に沿って揺動可能に枢着し、前記セクタギヤの端部に、前記第1配置面に対してほぼ平行な折曲部を設け、この折曲部に設けた連結孔に、前記クローズレバーに設けた突出部を嵌合させることによって、前記クローズレバーを前記セクタギヤの端部に揺動可能に連結した請求項1記載の車両用ドアクロージャ装置。
  3. 回動部材を、ラッチと別体で形成して、ラッチ軸と同軸上に枢支するとともに、前記回動部材における前記ラッチ軸から径方向へ離れた部分を、前記ラッチにおける前記ラッチ軸から径方向へ離れた部位に嵌合することにより、前記回動部材とラッチとを一体的に回動可能とした請求項1または2記載の車両用ドアクロージャ装置。
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