JP2011004941A - ゴルフクラブヘッド成形用金型およびゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

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恒男 高野
Yoshihide Kakimoto
佳秀 柿本
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Abstract

【課題】成形時に金属部材を正確に位置決めできるゴルフクラブヘッド成形用金型を提供する。
【解決手段】ゴルフクラブヘッド成形用金型1は、上型10および下型20を有し、型締めした際に形成されるキャビティ1a内で、強化繊維に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを成形してゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成する共に、該クラウン部およびサイド部と、ゴルフクラブヘッドのフェース部およびソール部を構成する金属部材とを一体化させるものであり、金属部材を固定するためのピン21,51を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフクラブヘッドを成形するための金型およびゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
一般に、ゴルフクラブとしては、打球の飛距離を長くし、方向安定性を高くできるものが要求される。その要求を満たすために、ゴルフクラブを構成するゴルフクラブヘッドに対しては、低重心、軽量、高強度が要求されている。
特許文献1には、低重心、軽量、高強度のゴルフクラブヘッドとして、フェース部およびソール部が金属部材で構成され、クラウン部およびサイド部が繊維強化樹脂で構成されたものが開示されている。
特許文献1に記載のゴルフクラブヘッドを製造する際には、金型のキャビティ内で、プリプレグが予備賦形されたプリフォームを成形してクラウン部およびサイド部を形成すると共にクラウン部およびサイド部を金属部材に一体化させる方法が採られている。
上記ゴルフクラブヘッドの製造方法では、設計どおりのゴルフクラブを得るために、金属部材を金型内で位置決めしている。金属部材の位置決め方法としては、例えば、下型において、金属部材のソール部が配置される部分を凹部とし、この凹部の形成によって生じる立ち上がり面に金属部材のソール部の端部を突き当てる方法が知られている(例えば、特許文献1の図4参照)。
特開2005−261739号公報
しかしながら、下型に形成される立ち上がり面の高さは通常1mm程度と低いため、立ち上がり面に金属部材のソール部の端部を突き当てる面積が小さい上に、凹部はソール部より大きめに形成し余裕を取っているため、成形時の金属部材の位置ずれを充分に防止できなかった。
また、フェース部およびソール部を構成する金属部材は鋳造で製造されることが多いが、一般に、鋳造では寸法精度を高くできない。そのことも、成形時に金属部材の位置ずれが起き、金属部材の位置決めが不正確になる原因になっている。
金属部材の位置決めが不正確なまま製造されたゴルフクラブヘッドは、所望の性能が得られず、不良品になりやすいため、検品により製品から除かれる。したがって、金属部材の位置決めが不正確なものが多くなると、歩留まりが低くなった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、成形時に金属部材を正確に位置決めできるゴルフクラブヘッド成形用金型およびゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
[1] 上型および下型を有し、型締めした際に形成されるキャビティ内で、強化繊維に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを成形してゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成する共に、該クラウン部およびサイド部と、ゴルフクラブヘッドのフェース部およびソール部を構成する金属部材とを一体化させるゴルフクラブヘッド成形用金型において、
前記金属部材の上部を固定する固定用部材をさらに有し、該固定用部材は、成形の際に前記金属部材の上部の後端部に当接するように設けられた第1のピンを備え、
下型は、成形の際に前記金属部材の下部の後端部に当接するように設けられた第2のピンを備えるゴルフクラブヘッド成形用金型。
[2] 第1のピンの本数と第2のピンの本数との合計が2本以上である[1]に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型。
[3] [1]または[2]に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型が有する下型内に金属部材を配置し、前記下型の第2のピンを金属部材の下部の後端部に当接させると共に前記固定用部材の第1のピンを金属部材の上部の後端部に当接させて金属部材を下型に固定する固定工程と、
前記金属部材上に、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部と略同形状にプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを配置するプリフォーム配置工程と、
金型を型締めし、プリフォームおよび金属部材の内側の圧力を上昇させることによりプリフォームをキャビティの内面に密着させ、加熱硬化してクラウン部およびサイド部を形成すると共に該クラウン部およびサイド部を金属部材に一体化させる成形工程とを有するゴルフクラブヘッドの製造方法。
[4] 上型および下型を有し、型締めした際に形成されるキャビティ内で、強化繊維に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを成形してゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成する共に、該クラウン部およびサイド部と、ゴルフクラブヘッドのフェース部および底面に凹部が形成されたソール部を構成する金属部材とを一体化させるゴルフクラブヘッド成形用金型において、
下型は、成形の際に前記金属部材のソール部の凹部に挿入されるように設けられたピンを備えるゴルフクラブヘッド成形用金型。
[5] 下型のピンの本数が1本以上である[4]に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型。
[6] [4]または[5]に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型が有する下型内に金属部材を配置し、前記下型のピンを金属部材のソール部の凹部に挿入して金属部材を下型に固定する固定工程と、
前記金属部材上に、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部と略同形状にプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを配置するプリフォーム配置工程と、
金型を型締めし、プリフォームおよび金属部材の内側の圧力を上昇させることによりプリフォームをキャビティの内面に密着させ、加熱硬化してクラウン部およびサイド部を形成すると共に該クラウン部およびサイド部を金属部材に一体化させる成形工程とを有するゴルフクラブヘッドの製造方法。
本発明のゴルフクラブヘッド成形用金型およびゴルフクラブヘッドの製造方法によれば、成形時に金属部材を正確に位置決めできる。
本発明のゴルフクラブヘッド成形用金型の第1の実施形態例を示す断面図である。 図1に示す金型を構成する下型を示す斜視図である。 第1の実施形態例で使用する金属部材を示す概略図である。 本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法の第1の実施形態例において、金属部材を下型に固定した状態を示す断面図である。 図1に示す金型を構成する固定用部材を示す斜視図である。 本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法の第1の実施形態例において、金属部材を下型に固定した状態を示す断面図である。 本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法の第1の実施形態例において、プリフォームを金型のキャビティに密着させた状態を示す断面図である。 第2の実施形態例で使用する金属部材の底面を示す図である。 本発明のゴルフクラブヘッド成形用金型の第2の実施形態例を示す断面図である。 図9に示す金型を構成する固定用部材を示す斜視図である。 本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法の第2の実施形態例において、金属部材を下型に固定した状態を示す断面図である。 図9に示す金型を構成する下型を示す斜視図である。
<第1の実施形態例>
(ゴルフクラブヘッド成形用金型)
本発明のゴルフクラブヘッド成形用金型(以下、金型と略す。)の第1の実施形態例について説明する。
図1および図2に、本実施形態例の金型を示す。本実施形態例の金型1は、上型10と下型20を有する。上型10および下型20は加熱手段(図示せず)を備えて加熱できるようになっている。また、上型10は上下方向に移動して、下型20に対し接近または離間できるようになっている。
また、本実施形態例における金型1は、下型20に取り付けられた固定用部材50を有する。
この金型1では、型締めした際に形成されるキャビティ1aが、得られるゴルフクラブヘッドの形状になっている。したがって、この金型1のキャビティ1a内で、プリフォームからゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成する共に、該クラウン部およびサイド部とゴルフクラブヘッドのフェース部およびソール部を構成する金属部材とを一体化させることで、ゴルフクラブヘッドを得ることができる。
なお、上記の金属部材としては、具体的には、図3に示すように、底面部になるソール部31と、打撃部になるフェース部32と、ソール部31に設けられ、ゴルフクラブヘッド成形時に膨張させる風船状のブラダーを挿入するための貫通孔33aが形成された挿入部33と、フェース部32から後方に折曲され、プリフォームを接着する部分になる折曲部34と、ゴルフクラブ用シャフトが取り付けられるホーゼル部35とを有するものが用いられる。
金属部材30の材質としては、例えば、チタン合金、ステンレス鋼、アルミニウム高力合金などが挙げられる。
本実施形態例における下型20には、キャビティ1aに連通する雌ネジ状の貫通孔20aが2つ形成されている(図2参照)。
各貫通孔20aには、図1に示すように、雄ネジ状の第2のピン21が螺着されている。また、各貫通孔20aは、図4に示すように、金型1内に金属部材30を配置した際に金属部材30の下部30aの後端部30bに貫通孔20a内の第2のピン21が当接するように配置されている。なお、本発明において、「後端部」とは、ゴルフクラブヘッドの後方に向いている端部のことである。「後端部」には、僅かでも後方に向いている端部も含まれ、底面になっている部分は含まれない。
貫通孔20aに螺着された第2のピン21は、回転させることによって、貫通孔20a内を移動させることができる。したがって、第2のピン21を貫通孔20aから突出させたり、貫通孔20a内に収容させたりすることができる。下型20に金属部材30を嵌め入れる前には、第2のピン21を、貫通孔20aから、金属部材30の厚み分だけ突出させておく。
また、下型20には、図2に示すように、キャビティ1aに連通し、ブラダーを挿入するためのブラダー挿入用の貫通孔20cが形成されている。
また、下型20には、図1に示すように、固定用部材50を取り付けるための凹部20dが形成されている。
固定用部材50は、金属部材30の上部30cを固定する部材である。
固定用部材50には、図5に示すように、キャビティに連通する雌ネジ状の貫通孔50aが2つ形成されている。
各貫通孔50aには、図1に示すように、雄ネジ状の第1のピン51が螺着されている。また、各貫通孔50aは、図4に示すように、下型20内に金属部材30を嵌め入れた際に金属部材30の上部30cの後端部30dに貫通孔50a内の第1のピン51が当接するように配置されている。
貫通孔50aに螺着された第1のピン51は、回転させることによって、貫通孔50a内を移動させることができる。したがって、第1のピン51を貫通孔50aから突出させたり、貫通孔50a内に収容させたりすることができる。下型20に金属部材30を嵌め入れる前には、第1のピン51を、貫通孔50aから、金属部材30の厚み分だけ突出させておく。
また、固定用部材50は、下型20の凹部20dに嵌め入れられる凸部52を有している。
(ゴルフクラブヘッドの製造方法)
上記金型1を用いたゴルフクラブヘッドの製造方法の実施形態例について説明する。
本実施形態例のゴルフクラブヘッドの製造方法では、下型20に金属部材30を固定する固定工程と、金属部材30上にプリフォームを配置するプリフォーム配置工程と、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成すると共にクラウン部およびサイド部に金属部材を一体化させる成形工程と、得られたゴルフクラブヘッドを脱型する脱型工程とを有する。
以下、各工程について説明する。
本実施形態例における固定工程では、まず、下型20の第2のピン21をあらかじめ金属部材30の厚み分だけ貫通孔20aから突出させておく。また、固定用部材50の第1のピン51をあらかじめ金属部材30の厚み分だけ貫通孔50aから突出させておく。次いで、図4に示すように、下型20に金属部材30を嵌め入れた後、固定用部材50の凸部52を下型20の凹部20dに嵌め入れることにより、固定用部材50を下型20に取り付ける。その際、金属部材30の下部30aの後端部30bに第2のピン21を当接させると共に、金属部材30の上部30cの後端部30dに第1のピン51を当接させて、金属部材30を下型20に固定する。
また、次工程後に、金属部材30およびプリフォームの内側にブラダーが配置されるように、下型20のブラダー挿入用貫通孔20cおよび金属部材30のブラダー挿入用貫通孔33aにブラダーを挿入する。
プリフォーム配置工程では、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部と略同形状にプリプレグを予備賦形して得たプリフォーム40を、図6に示すように金属部材30上に配置する。
ここで、プリプレグは、強化繊維に熱硬化性樹脂が含浸されたものである。プリプレグを構成する熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、ベンゾオキサジン樹脂等を使用できる。ただし、これらの樹脂は未硬化のものである。熱硬化性樹脂の中でも、機械的特性に優れることから、エポキシ樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂は、硬化剤、硬化促進剤等を含むことができる。
強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、鉱物繊維(バサルト繊維)等を使用できる。
また、プリフォーム配置工程では、金属部材30の折曲部34の内面にプリフォーム40を仮接着し、金属部材30のソール部31の内面にプリフォーム40を仮接着する。
金属部材30とプリフォーム40との仮接着には、接着剤を用いることができる。ここで、接着剤としては、熱硬化性のエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。この接着剤は、取り扱い性や接着性の点から、不織布または織布に含浸されていることが好ましい。
本実施形態例における成形工程では、まず、金型1を型締めし、図7に示すように、ブラダーBを膨張させ、プリフォーム40および金属部材30の内側の圧力を上昇させて、プリフォーム40を金型1の内面に押し当てる。次いで、金型1をプリプレグの硬化温度以上に加熱する。硬化温度は、プリプレグに使用する熱硬化性樹脂の種類に応じて適宜設定される。このとき、金型1が加熱されているから、プリフォーム40中の熱硬化性樹脂が硬化するため、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成できる。
熱硬化性樹脂が硬化後、第1のピン51および第2ピン21が転写されることを避ける必要がある場合には、ブラダーBを膨張させた後、第1のピン51を貫通孔50aに収容させ、第2のピン21を貫通孔20aに収容させることができる。
脱型工程では、金型1を開き、金属部材30のホーゼル部35を持ち上げることにより脱型して、ゴルフクラブヘッドを得る。
上記金型1を用いたゴルフクラブヘッドの製造方法では、下型20の第2のピン21を金属部材30の下部30aの後端部30bに当接させると共に固定用部材50の第1のピン51を金属部材30の上部30cの後端部30dに当接させることにより、金属部材30を下型20に固定するため、成形工程時に金属部材30の位置がずれにくくなっている。したがって、金属部材30を正確に位置決めできるため、設計どおりのゴルフクラブヘッドを容易に製造できる。
<第2の実施形態例>
(ゴルフクラブヘッド成形用金型)
本発明のゴルフクラブヘッド成形用金型(以下、金型と略す。)の第2の実施形態例について説明する。
本実施形態例の金型は、図8に示すように、ソール部71の底面71aに凹部71bが形成された金属部材70を用いる場合に適用されるものである。なお、金属部材70のソール部71の凹部71bは固定用に形成されたものであってもよいし、デザインを目的に形成されたものであってもよい。
図9に、本実施形態例の金型2を示す。本実施形態例の金型2は、上型10と、下型80と、固定用部材90とを有する。
また、金型2は、加熱手段(図示せず)を備えて加熱でき、上型10が上下方向に移動して、下型80に対し接近または離間できるようになっている。また、金型2も、型締めした際に形成されるキャビティ2aが、得られるゴルフクラブヘッドの形状になっている。
なお、本実施形態例で使用する金属部材70は、ソール部71以外の部分は第1の実施形態例で使用する金属部材30と同様である。すなわち、図3に示すように、打撃部になるフェース部72と、ソール部71に設けられ、ブラダーを挿入するための貫通孔73aが形成された挿入部73と、フェース部72から後方に折曲された折曲部74と、ゴルフクラブ用シャフトが取り付けられるホーゼル部75とを有する。
本実施形態例における下型80においては、図9に示すように、雌ネジ状の貫通孔80aが、金型2内に金属部材70を配置した際に金属部材70のソール部71の凹部71b(図11参照)に対向するように2つ形成されている。また、各貫通孔80aには、雄ネジ状のピン81が螺着されて設けられている。
貫通孔80aに螺着されたピン81は、回転させることによって、貫通孔80a内を移動させることができる。したがって、ピン81を貫通孔80aから突出させたり、貫通孔80a内に収容したりすることができる。下型80に金属部材70を嵌め入れる前には、ピン81を、金属部材70の凹部71bに挿入可能な分だけ貫通孔80aから突出させておく。
また、下型80には、図12に示すように、キャビティ2aに連通し、ブラダーを挿入するためのブラダー挿入用の貫通孔80cが形成されている。
また、下型80には、図9に示すように、固定用部材90を取り付けるための凹部80dが形成されている。
本実施形態例における固定用部材90は、下型80に取り付けられた際に、図11に示すように、金属部材70に接触する接触面91が金属部材70の上面70eに密着して、金属部材70の上部70cを固定する形状になっている。
また、固定用部材90は、下型80の凹部80dに嵌め入れられる凸部92を有している。
(ゴルフクラブヘッドの製造方法)
上記金型2を用いたゴルフクラブヘッドの製造方法の実施形態例について説明する。
本実施形態例のゴルフクラブヘッドの製造方法では、下型80に金属部材70を固定する固定工程と、金属部材70上にプリフォームを配置するプリフォーム配置工程と、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成すると共にクラウン部およびサイド部に金属部材を一体化させる成形工程と、得られたゴルフクラブヘッドを脱型する脱型工程とを有する。
本実施形態例におけるプリフォーム配置工程、成形工程および脱型工程は第1の実施形態例と同様であり、説明は省略する。
本実施形態例における固定工程では、まず、下型80のピン81をあらかじめ金属部材70の凹部71bに挿入可能な分だけ貫通孔80aから突出させておく。次いで、図11に示すように、下型80に金属部材70を嵌め入れた後、固定用部材90を下型80に取り付ける。その際、金属部材70の上面70eに固定用部材90の接触面91を密着させて、金属部材70を下型80に固定する。
また、次工程後に金属部材70およびプリフォームの内側にブラダーが配置されるように、下型80のブラダー挿入用貫通孔80cおよび金属部材70のブラダー挿入用貫通孔73aにブラダーを挿入する。
上記金型2を用いる本実施形態例の製造方法では、固定工程にて、ピン81を金属部材70の凹部71bに挿入すると共に固定用部材90により金属部材70を支持することにより、金属部材70を下型80に固定できる。したがって、成形工程時の金属部材70の位置ずれを防止できるため、金属部材70を正確に位置決めできる。
なお、本発明は、上記実施形態例に限定されない。
第1の実施形態例において、第1のピン51も1本であってもよいし、3本以上であってもよい。また、第2のピン21が1本であってもよいし、3本以上であってもよい。金属部材30のフェース部32が型に接していれば、第1のピン51が1本、第2のピン21が1本で、金属部材30の位置を正確に固定できる。ただし、金属部材30の後端部形状により不安定になる場合には、第1のピン51の本数と第2のピン21の本数の合計が3本以上であることが好ましい。また、金属部材30の固定作業を簡便にする点では、第1のピン51の本数と第2のピン21の本数の合計が4本以下であることが好ましい。
第2の実施形態例において、ピン81が1本であってもよいし、3本以上であってもよい。ただし、金属部材70の凹部71bの形状により不安定になる場合、金属部材70の位置ずれを充分に防止するためには、ピン81の本数が2本以上であることが好ましい。また、金属部材70の固定作業を簡便にする点では、ピン81の本数の合計が2本以下であることが好ましい。
第2の実施形態例において、固定用部材90の代わりに第1の実施形態例の固定用部材50を用いても構わない。
第2の実施形態例において固定用部材90を省略し、固定用部材90と上型10を一体化しても構わない。しかし、金属部材70の位置ずれを充分に防止するためには、固定用部材90を取り付けることが好ましい。
また、本発明では、貫通孔20a,50a,80aが雌ネジで、ピン21,51,81が雄ネジになっていなくてもよい。例えば、貫通孔を、キャビティの反対側からキャビティに向かって形成され、キャビティに達する前に周方向に屈曲する溝が形成されたものとし、ピンを、貫通孔の溝に挿入可能な突起を有するものとしてもよい。
また、ピンが下型に一体化されて移動不能にされていてもよく、ピンが固定用部材に一体化されて移動不能にされていてもよい。しかし、必要なときだけ、突出させることができる点では、ピンが移動することが好ましい。さらにピンはスプリング式など収納可能な突起でも構わない。
ブラダーを挿入するための貫通孔は必ずしも金属部材に設ける必要はなく、熱硬化性樹脂からなる部材に設けることもできる。
1,2 金型
10 上型
20 下型
20a 貫通孔
20c 貫通孔
21 第2のピン
30 金属部材
31 ソール部
32 フェース部
33 挿入部
33a 貫通孔
34 折曲部
35 ホーゼル部
40 プリフォーム
50 固定用部材
50a 貫通孔
51 第1のピン
52 凸部
70 金属部材
71 ソール部
72 フェース部
73 挿入部
73a 貫通孔
74 折曲部
75 ホーゼル部
80 下型
80a 貫通孔
80c 貫通孔
81 ピン
90 固定用部材
91 接触面
92 凸部
B ブラダー

Claims (6)

  1. 上型および下型を有し、型締めした際に形成されるキャビティ内で、強化繊維に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを成形してゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成する共に、該クラウン部およびサイド部と、ゴルフクラブヘッドのフェース部およびソール部を構成する金属部材とを一体化させるゴルフクラブヘッド成形用金型において、
    前記金属部材の上部を固定する固定用部材をさらに有し、該固定用部材は、成形の際に前記金属部材の上部の後端部に当接するように設けられた第1のピンを備え、
    下型は、成形の際に前記金属部材の下部の後端部に当接するように設けられた第2のピンを備えるゴルフクラブヘッド成形用金型。
  2. 第1のピンの本数と第2のピンの本数との合計が2本以上である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型。
  3. 請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型が有する下型内に金属部材を配置し、前記下型の第2のピンを金属部材の下部の後端部に当接させると共に前記固定用部材の第1のピンを金属部材の上部の後端部に当接させて金属部材を下型に固定する固定工程と、
    前記金属部材上に、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部と略同形状にプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを配置するプリフォーム配置工程と、
    金型を型締めし、プリフォームおよび金属部材の内側の圧力を上昇させることによりプリフォームをキャビティの内面に密着させ、加熱硬化してクラウン部およびサイド部を形成すると共に該クラウン部およびサイド部を金属部材に一体化させる成形工程とを有するゴルフクラブヘッドの製造方法。
  4. 上型および下型を有し、型締めした際に形成されるキャビティ内で、強化繊維に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを成形してゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部を形成する共に、該クラウン部およびサイド部と、ゴルフクラブヘッドのフェース部および底面に凹部が形成されたソール部を構成する金属部材とを一体化させるゴルフクラブヘッド成形用金型において、
    下型は、成形の際に前記金属部材のソール部の凹部に挿入されるように設けられたピンを備えるゴルフクラブヘッド成形用金型。
  5. 下型のピンの本数が1本以上である請求項4に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型。
  6. 請求項4または5に記載のゴルフクラブヘッド成形用金型が有する下型内に金属部材を配置し、前記下型のピンを金属部材のソール部の凹部に挿入して金属部材を下型に固定する固定工程と、
    前記金属部材上に、ゴルフクラブヘッドのクラウン部およびサイド部と略同形状にプリプレグを予備賦形して得たプリフォームを配置するプリフォーム配置工程と、
    金型を型締めし、プリフォームおよび金属部材の内側の圧力を上昇させることによりプリフォームをキャビティの内面に密着させ、加熱硬化してクラウン部およびサイド部を形成すると共に該クラウン部およびサイド部を金属部材に一体化させる成形工程とを有するゴルフクラブヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016087428A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 復盛應用科技股▲分▼有限公司 異材鋳包み鍛圧型のゴルフクラブヘッドの製造方法

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