JP2011004626A - 豆乳の製造装置及び製造方法 - Google Patents

豆乳の製造装置及び製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011004626A
JP2011004626A JP2009149591A JP2009149591A JP2011004626A JP 2011004626 A JP2011004626 A JP 2011004626A JP 2009149591 A JP2009149591 A JP 2009149591A JP 2009149591 A JP2009149591 A JP 2009149591A JP 2011004626 A JP2011004626 A JP 2011004626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
grindstone
soybeans
soybean milk
swollen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009149591A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Okamoto
道暁 岡本
Shoji Numata
昭二 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBE BUSSAN CO Ltd
Original Assignee
KOBE BUSSAN CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOBE BUSSAN CO Ltd filed Critical KOBE BUSSAN CO Ltd
Priority to JP2009149591A priority Critical patent/JP2011004626A/ja
Publication of JP2011004626A publication Critical patent/JP2011004626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)

Abstract

【課題】大豆をあらかじめ加温したり、薬品を使用したりすることなく、水に浸漬して膨潤した膨潤大豆をホッパーから投入することにより、タンパク質の変性がなく、雑味・青臭みを除去した豆乳の製造装置を提供し、豆乳を取出した後、加熱殺菌して豆乳を製造する。
【解決手段】ホッパー1に投入された膨潤大豆と水を導入パイプ10から自然落下により、直接砥石12,14間に導入し、砥石による磨砕と同時に遠心分離し、漏斗形状のフィルター16とセパレーター15を透過した豆乳を収集して豆乳取出部4から取出し、遠心力によりセパレーターの上端縁に飛んだおからをおから出口から取出すようにした豆乳の製造装置及び製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は豆乳の製造装置及びこの製造装置を用いた豆乳の製造方法に関するもので、その目的は開発されたコンパクトな装置を利用して、短時間でたんぱく質の変性・損傷がなく、雑味・青臭みの溶存がなく、たんぱく質測定値の高い豆乳を製造しようとするものである。
従来より豆乳の製造方法としては、水で戻した大豆に加水し、ミキサーで粉砕して得た呉汁を加熱殺菌した後、圧搾して豆乳とおからに分離する方法(煮取り法と仮称する)がある。
また乾燥状態で表皮を剥離した大豆を粉砕して加水し、レトルト殺菌する方法(大豆粉砕法と仮称する)がある。
しかし、上記の煮取り法では呉汁に対する加熱が100℃付近の温度であるため、たんぱく質が過度に変性を生じるだけでなく、おからが混在するため、たんぱく質がおからに吸着されてしまい、豆乳中のたんぱく質含有量が減少する難点がある。さらに大豆の皮に含まれる雑味成分が豆乳に溶出するため、豆乳の風味を損なってしまう難点がある。
また大豆粉砕法では、レトルト殺菌が高温(115℃)で行われるため、たんぱく質の損傷が大きく、また高気密性の条件下では、大豆特有の不快な青臭みを閉じ込めてしまい、豆乳の風味を損なう欠点が見られた。
本発明は、水で戻した膨潤大豆に水あるいはお湯(〜80℃)を加えながら自然落下によって砥石間に導入し、粉砕すると同時に機器に組込まれた遠心分離装置により豆乳とおからとを分離するようにした。分離された豆乳はたんぱく質に変性等の物性変化を及ぼすことなく、大豆が有する水溶性成分を十分に溶出することができるようになった。
この取出された豆乳を酵素(リポキシゲナーゼ)が失活する93℃に達温するまで加熱することにより、従来例のようにたんぱく質のおからへの吸着による欠損や、たんぱく質の過度の変性・損傷、雑味・青臭みの溶存などの問題を全て解決することができるようになった。
従来例においても膨潤した大豆に水を加えてスクリューにより移送し、圧搾すると同時に遠心分離装置を利用しておからと豆乳とに分離する豆乳の製造方法は知られている。
特開平5ー184293号公報 特開平9−224567号公報 特開平11−341961号公報 特開2005−204660号公報
特許文献1(特開平5ー184293号公報)では、豆乳の渋味、豆臭、青臭の除去を目的として、フマール酸又はその塩を添加して磨砕抽出工程をするようになっている。
特許文献2(特開平9−224567号公報)では、豆乳の濃度が高く、風味、コクが豊かなものを提供することを目的とし、吸水膨潤した大豆に50〜100℃の温水を加えて磨砕し、固液分離した液を加熱する。加熱後の濾液を1〜5分間静置、熟成する手段を開示している。この発明は遠心分離装置による分離により、おからと豆乳を分離し、豆乳だけを90〜98℃に加熱している。
特許文献3(特開平11−341961号公報)では、圧搾スクリューによる煮伍絞り装置を設け、注入した煮伍を圧搾スクリューの回転により先端部へ送る間にみじんを除去して濾過し、おからを排出し、みじん取りフィルターの濾過により滴下された豆乳を外側に設けた豆乳捕集筒で捕集する構成をとっている。
また、特許文献4(特開2005−204660号公報)では、うまみやコク味を得ることを目的とし、生絞り滅菌豆乳に対して、たんぱく質架橋酵素を作用させ、遠心分離機で豆乳を分離する工程及び膨潤大豆をコミットロールなどの回転刃せん断力により細断して平均粒子径を100ミクロン以下にする手段を用いている。
従来から豆乳の製造には、たんぱく質に変性を生じさせないための加熱時期と加熱温度の設定、大豆成分に存在する水溶性と非水溶性の分離、磨砕手段、収集手段などに種々の工夫がなされてきた。
従来の煮取り法や大豆粉砕法などでは、おからのような非水溶性の成分を混在したまま加熱、磨砕する手段を用いており、たんぱく質の変性を防止することができない。また変性を防止するために薬品を利用する方法、膨潤大豆を移送し、磨砕と同時に遠心分離をするため、磨砕スクリューを用いる場合もあるが、移送のための機器が大型化され、磨砕の確実性にも難点があり、装置の設置に大きなスペースが必要で、時間がかかるなどの難点が見られた。
本発明は上記のような難点を除去するものであり、膨潤大豆を水と共にホッパーから投入して導入パイプにより自然落下させ、落下地点が砥石(上)と砥石(下)との間の磨砕部になっている。
砥石(上)は断面を略八字型として、落下してきた大豆を分散し、モータと連結され駆動される砥石(下)の回転により磨砕されると同時に漏斗形状のセパレーター及びフィルターとによって一方は抜き孔から豆乳取出部へ取り出され、他方はセパレーターの上端縁へ遠心力で飛び散って、セパレーターカバーのおから出口から排出されるようになっている。
自然落下により磨砕と分離とを行う簡潔な豆乳の製造であり、特に薬品の使用がなく、磨砕スクリューなどを用いない点、コンパクトで小スペース、短時間の製造が可能となり、大豆特有の青臭さなどが生じない機器となった。
膨潤大豆と水とをホッパーへ投入するだけで、後は自動的に砥石により磨砕と同時に遠心分離が始まり、豆乳が漏斗形状のセパレーターとフィルターにより、効率よく収集でき、高たんぱく質含有量を保持し、青臭み等を除去することができた。
収集された豆乳だけをたんぱく質を変性させる酵素(リポキシゲナーゼ)が失活する93℃に達温するまで加熱処理することにより、良質で純粋な豆乳をすばやく得ることができるようになった。この豆乳そのものの飲食と共に、この豆乳を用いて卵やその他の食品に添加して加工食品として広く利用ができるようになった。
本発明では膨潤大豆と水とをホッパーから投入すると、自重により自然落下して磨砕砥石部に導入され、磨砕された呉汁が、回転するセパレーター及びフィルターからなる遠心分離作用により漏斗形状の周縁、抜き孔より水溶性の豆乳を透過し、上端縁から難水溶性のおからを瞬時に取出すことができるようになった。
モータを利用した回転部分は、砥石(下)の回転だけであり、省エネルギーで高品質な豆乳製造機器としてコンパクトで、設置スペースも少なくなった。
呉汁からおからを除去した上で、取出された豆乳だけを加熱することができるため、水溶性たんぱく質や養分は豆乳に溶存し、たんぱく質測定値は4.9%という高い数値を示した。
おからを含んだ呉汁は、おからを含まない豆乳よりも熱伝導が劣るため必然的に加熱殺菌時間が長くなるが、本発明では加熱殺菌前に分離しているので、短時間の殺菌処理を可能とした。その温度は、一般細菌の殺菌及びたんぱく質分解阻害酵素(リポキシゲナーゼ)を分解するための93℃と設定しており、他の製法と比較して低温、短時間での加熱殺菌処理が実現した。従って、たんぱく質の変性に与える影響は他の製法と比べて極端に抑えることができた。
大豆の皮に含まれる雑味の原因物質を除去しているので、豆乳の風味に影響を及ぼさない。
本発明豆乳製造装置の正面図で、一部内部構造を示した。 同豆乳製造装置の側面図。 同豆乳製造装置の分解説明図。 セパレーターカバーの拡大正面図で、一部断面図とした。 セパレーターの拡大平面図。 セパレーターハウジングの拡大断面図。 同セパレーターハウジングの拡大平面図。 セパレーターの一部省略拡大平面図。 ワッシャーの拡大平面図 砥石(上)の拡大平面図。 砥石(下)の拡大平面図。
以下、図面に従い構成を詳細に説明する。
図1において、1は水に浸漬して膨潤した大豆と水(または80℃程度の温湯)とを投入するホッパーである。2はセパレーターカバー、3はハウジングで、セパレーターカバー2とハウジング3とは、パッチン錠27により結合されるようになっている(図4乃至図7参照)。
4は豆乳取出部で、ハウジング3の底部に設けた収集部から豆乳を外部へ取り出す。
5は駆動機構部で、ハウジング3の下方に取付けられている。駆動機構部5内では、モータ6及びプーリー、ベルト等の伝達部7を介して駆動軸8に回転が伝えられ、セパレーターテーブル17を回転するようになっている。
9はロックナットで、導入パイプ外周の螺溝部に螺装され、導入パイプが上下に移動する範囲を規制している。
10は導入パイプで、上半分を螺溝部10aとし、下半部の外周にサスペンションとしてのスプリング23を嵌挿し、下端に砥石(上)の取付部13を有している。
導入パイプ10は螺溝部10aでホッパー1の下端に螺装着されている。
11は微調整ハンドルで、セパレーターカバー2の上で導入パイプ10に螺装着され、ハンドルを回転して導入パイプを移動可能にしている。なお、導入パイプ10は軸周りに回転しないよう規制されている。
12は砥石(上)で、前記取付部13に固定され、断面を略八字型とした。
上記ホッパー1、ロックナット9、導入パイプ10、微調整ハンドル11、セパレーターカバー2、スプリング23はセパレーターカバー3を介して一体となり、原料導入部Aを構成している。
ロックナットと微調整ハンドルとは前記導入パイプ10の上半分の螺溝部に螺装され、微調整ハンドル11を回転すると導入パイプ10が上下方向に移動して、砥石間隔を調節できるようになっている。スプリング23は、セパレーターカバー2を越えた下半分の外周に遊嵌挿されている。
14は砥石(下)で、砥石(上)12と対峙するように設けた。14aはセパレーターボルト18を貫通させる透孔であり、14bは円弧状の複数の切込溝である(図11参照)。この切込溝は大豆が遠心力で外方へ飛散する際に一部大豆を逃がす作用をし、磨砕効果を向上することができる。
15は漏斗形状のセパレーター、15aはセパレーターボルト18の透孔、15bはセパレーターの周壁面に設けた多数の抜き孔で、磨砕された呉汁から豆乳を透過する。このセパレーター15の上端縁は、セパレーターカバー2の下方に位置し、セパレーターカバーの内部空間と連通している。
16はフィルターで、セパレーター15の内部に密着するように設けられ、孔径300メッシュ程度のものを使用し、みじん取りフィルターとして有効である。なお、300メッシュに限定することはなく、豆乳の用途により変更できる。
セパレーター15とフィルター16とを透過した豆乳は、ハウジング3内で収集され、豆乳取出部4から取り出されるようになっている。
17はセパレーターテーブルで、上面にナット部17aを有し、下面に駆動軸固定部17bを設けて駆動軸8を固定し、モータの回転を伝えるようになっている。
18はセパレーターボルトで、セパレーターテーブル17の上面でセパレーター15、フィルター16、砥石(下)14、ワッシャー24とを一体的に固定するようそれぞれの透孔15a、16a、14a、24aを貫通して、ナット部17aでセパレーターボトル18の螺溝部18aと螺合して固定されている。
砥石(下)14は駆動軸8に連結され,モータの回転に従い高速回転する。砥石(上)は導入パイプ10に固定されている。ホッパーから投入された大豆は自然落下で砥石(下)上に落ち、砥石(上)の略八字型空間と砥石(下)との間で磨り潰されると同時に遠心力で周辺に飛ばされるようにして、豆乳を製造するようになっている。
上記セパレーターテーブル17、セパレーター15、フィルター16、砥石(下)14、ワッシャー24及びセパレーターボルト18により磨砕・遠心分離部Bを構成し、ハウジング3内に収納されている。
図2において、19はおから出口カバーで、セパレーターカバー2に形成したおから出口20と連通して外側をカバーする。おから出口20は、セパレーターカバー2の周縁の一部を開口して設けられている。なお、一点斜線で示した部分は、おから出口の位置によっては、こちら側に取り付ける場合もあることを示している。
21はスイッチ、22はコンセントである。
図3は、原料導入部Aと磨砕・遠心分離部Bを示す分解図である。
1aはホッパー下端の螺溝部で、ホッパー1と導入パイプ10の螺溝部10aとを螺合して取付けるようになっている。
導入パイプ10の上半分に設けた螺溝部10aには、ロックナット9と、微調整ハンドル11が螺装されている。微調整ハンドルの回転により導入パイプ10が上下に移動するが、導入パイプ10の下半分にはサスペンションとしてのスプリング23が取付けられている。
セパレーターテーブル17の上方のナット部17aは、セパレーターボルト18の螺溝部18aが螺装され、下方の駆動軸固定部17bは、駆動軸8を固定するように設けた。
24はワッシャーで、セパレーターボルト18によりセパレーター15、フィルター16を固定すると共に攪拌部24aを有するので、フィルター内部で大豆を磨砕する場合のせん断と遠心力の初発パワーを与えるようになっている。なお、ワッシャー24の上部にバネリング(図示しない)を介して強固な固定とすることもできる。
25はスペーサで、フィルター16と砥石(下)との間に入れて、回転時のクッション作用を求めたものである。25aはセパレーターボルト18の透孔である。
図4で、26はパッチン錠受けで、セパレーターカバー2の端縁に設けられ、パッチン錠27(図6参照)と係合して、セパレーターカバー2とハウジング3とを結合するようになっている。
図5はセパレーターカバー2の拡大平面図である。
図6はハウジング3の拡大断面図、図7は同平面図である。
図8はセパレーター15の拡大平面図で、抜き孔15aは一部だけ示した。
図9はワッシャー24の拡大平面図で、セパレーターボルト18を貫通する透孔24aと周辺で突出した攪拌部24bを有する。
セパレーターボルト18の上方延長部は、セパレーターカバー2とハウジング3とを結合したとき、導入パイプ10の内部に挿入された状態となり、セパレーターテーブル17の回転時、回転するので、投入された大豆が導入パイプ内で詰まることなく、砥石部へ落下するのを助けるようになっている。
図10は砥石(上)12の拡大平面図で、断面を略八字型にしている(図1及び図3の符号12を参照)。
図11は砥石(下)の拡大平面図で、透孔14a及び円弧状の切込溝14bを複数個設けて、大豆の移動を助け、砥石(上)12と相俟って効率的に大豆を磨砕できるようにした。
本発明の豆乳製造装置を用いて、豆乳を製造する手段を示す。
第1に、豆乳の製造装置のホッパー1に、水に浸漬して膨潤した膨潤大豆とこの膨潤大豆の約1.6倍量の水又は約80℃の温湯とを投入する投入手段、
第2に、モータ6のスイッチを入れて回転した駆動軸8により、セパレーターテーブル上の砥石とフィルター及びセパレーターとを高速回転させ、投入された膨潤大豆が砥石(上)と砥石(下)との間ですり潰される磨砕手段、
第3に、磨砕された呉汁が遠心力により漏斗状のフィルターとセパレーターの抜き孔とを透過して豆乳取出部から取出される遠心分離手段、
第4に、分離されたおからをセパレーターの上端よりセパレーターカバーのおから出口部から排出させる排出手段、
第5に、前記取出手段で収集された豆乳を、93℃に達温するまで加熱する殺菌手段、
とにより豆乳を製造するようにした。
水に浸漬して膨潤した大豆を、ホッパー1から80℃の温湯と共に投入する。
膨潤大豆は一定時間水に浸漬したもので、水温プラス浸漬時間の値が、30から36位としたものが望ましく、この実施例では乾燥大豆1kgのものが、2.2kgに膨潤した大豆を用いた。
加水量は膨潤大豆の約1.6倍のものを用いた。磨砕と遠心分離に好適である。
大豆と湯は導入パイプ10により自然落下して砥石(上)の下端の略八字型空間部に送られる。砥石(下)14は駆動軸8により回転するセパレーターテーブル17に固定されているので、モーターの回転が伝達され約2,700rpmの高速回転をする。
砥石(上)と砥石(下)との間で、大豆は磨砕され、同時に回転しているフィルター16を透過し、セパレーター15の抜き孔15bから豆乳が透過し、ハウジング3に収集され、豆乳取出部4から取り出された。フィルターは約300メッシュのものを用いた。
砥石(下)の複数の切込溝14bとワッシャー24の攪拌部24bとにより瞬時に攪拌と磨砕とが行われる。分離されたおからは、遠心力によりセパレーター15の上端縁へはね飛ばされ、セパレーターカバー2の周縁の一部に設けたおから出口20からおから出口カバー19を経て、外部へ取り出される。
大豆の有する水溶性成分が、導入パイプを通り自然落下し、磨砕され、セパレーターとフィルターによる透過により、短時間でたんぱく質の変性が生じることなく、豆乳として取り出すことができた。
原料大豆: 1kg
膨潤大豆:水温15℃で乾燥大豆の2.3倍として、15時間以上浸漬し2.3kgとなった。
加水量: 6(定数)マイナス 2.3の計算式とし、約3.7kgを80℃の温湯として投入した。
投入量は、膨潤大豆を2.3kg/minで、温湯を3.7L/minでホッパーに投入した。
導入パイプ10の下端部で砥石(上)と砥石(下)とにより磨砕すると、瞬時に豆乳取出部4から豆乳が取り出された。
得られた豆乳は、約4kgであった(BX10.5〜11.5、pH6〜8、温度45〜55℃、歩留まり ×4.2〜×4.4)。
この豆乳を93℃の温度に加熱殺菌した。加熱手段は蒸気で蒸した。なお、工場では生蒸気を直接入れ込むことができる。
93℃より低い場合、大豆特有の青臭みが残存し、93℃より高温にすると、たんぱく質が変性し凝固が始まるので、温度制御は厳密に行った。これにより、たんぱく質分解阻害酵素(リポキシゲナーゼ)を分解することができた。
加熱殺菌後の豆乳は栄養価が高く、25〜45℃の温度では腐敗し易いので、工場内ではチラー配管を通して、床からエアーブロアーをかけながら、冷却を行った。
実施例2で得られた豆乳を、玉子焼き、オムレツ、茶碗蒸し等の製造において、卵加工食品原料の一部として約30%を加えて製造したところ、従来の味に変わりのない食品が得られた。これにより、動物性たんぱく質の一部を植物性たんぱく質に変更することができ、カロリーの低下による健康的な食品を提供できた。
本発明機器により、ホッパーから膨潤大豆と水とを投入するだけで、直ちに豆乳の収集とおからの排出が開始でき、短時間に高品質な豆乳を提供できるようになった。
得られた豆乳だけを殺菌後、そのまま飲食に供することができる他、卵やその他の加工食品に添加して植物性たんぱく質を含有した食品を新たに創造して提供できるので、低カロリーな食品として手軽に食品工業に活用でき、コンパクトな家庭用の機器としても利用できる等産業上の利用分野を拡張できる可能性がある。
1 ホッパー
2 セパレーターカバー
3 ハウジング
4 豆乳取出部
5 駆動機構部
6 モータ
7 伝達部
8 駆動軸
9 ロックナット
10 導入パイプ
10a 螺溝部
11 微調整ハンドル
12 砥石(上)
13 砥石(上)取付部
14 砥石(下)
14a 透孔
14b 切込溝
15 セパレーター
15a 透孔
15b 抜き孔
16 フィルター
16a 透孔
17 セパレーターテーブル
17a ナット部
17b 駆動軸固定部
18 セパレーターボルト
18a 螺溝部
19 おから出口カバー
20 おから出口
21 スイッチ
22 コンセント
23 スプリング
24 ワッシャー
24a 透孔
24b 攪拌部
25 スペーサ
25a 透孔
26 パッチン錠受け
27 パッチン錠

Claims (6)

  1. 膨潤大豆と水とを投入するホッパーと、
    このホッパーの下端に接続され、上半分に螺溝部を有し、この螺溝部にロックナットと微調整ハンドルとを螺装した導入パイプと、
    この導入パイプがセパレーターカバーを貫通し、下半分の外周にスプリングを嵌挿し、下端に取付けられ断面を略八字型とした砥石(上)と、
    前記セパレーターカバーの外周の一部で開口した豆乳出口とから成り、前記セパレーターカバーを介して一体とした原料導入部Aを構成し、
    モータからの回転を伝達するセパレーターテーブル上に、多数の抜き孔を有し、漏斗形状のセパレーターと、フィルターと、スペーサと、ワッシャーとをセパレーターボルトにより一体としてハウジングに内装した磨砕・遠心分離部Bを構成し、
    この磨砕・遠心分離部B上に前記原料導入部Aを取付け、前記セパレーターの上端縁が前記セパレーターカバーの豆乳出口に近接し前記セパレーターボルトの上方延長部が前記導入パイプ内に入るよう配設したことを特徴とする豆乳の製造装置。
  2. 膨潤大豆と水とを投入するホッパーと、
    このホッパーの下端に取付けられ、下端に砥石(上)の取付部を有し、上半分に螺溝部を有し、ロックナットと微調整ハンドルとを螺装した導入パイプと、
    この導入パイプがセパレーターカバーを貫通した下半分に嵌挿されたサスペンション作用をするスプリングと、下端部で前記砥石(上)の取付部に固定され断面が略八字型の砥石(上)と、
    前記セパレーターカバーの周縁に設けたおから出口と、
    前記微調整ハンドルの回転により螺溝部を介して導入パイプの上下位置を微調整可能とし、モータの回転を伝える駆動軸を連結し、上方にボルト取付部を設けたセパレーターテーブルと、
    このセパレーターテーブル上で前記ボルト取付部を貫挿通して取付けられ、壁面に多数の抜き孔を設けた漏斗状のセパレーターと、
    このセパレーターに密着内挿されたフィルターと、
    前記砥石(上)と対峙するように設けた砥石(下)と、
    前記ボルト取付部に、セパレーターと、フィルターと、砥石(下)とをセパレーターボルトにより一体的に固定して成る磨砕・遠心分離部と、
    この磨砕・遠心分離部により分離された豆乳をハウジングで収集し、豆乳取出部より取り出されるようにし、前記セパレーターカバーのおから出口に近接してセパレーターの上端縁が位置し、遠心分離されたおからを外部に取出すおから出口カバーと、
    前記フィルターとセパレーターの抜き孔とを透過して分離された豆乳の収集部を有し、前記セパレータカバーと結合されたハウジングとを設けたことを特徴とする豆乳の製造装置。
  3. 断面略八字型の砥石(上)と対峙する砥石(下)の上面に円弧状の切込溝を設けて、両砥石間で、大豆を磨り潰すようにした請求項1記載の豆乳の製造装置。
  4. セパレーターテーブルと、セパレーターと、フィルターと、砥石(下)と、ワッシャーとを一体的に固定するセパレーターボルトの上端延長部を導入パイプ内に挿入して攪拌棒とした請求項1記載の豆乳の製造装置。
  5. 請求項1記載の豆乳の製造装置のホッパーに、水に浸漬して膨潤した膨潤大豆とこの膨潤大豆の約1.6倍量の水又は約80℃の温湯とを投入する投入手段と、
    モータのスイッチを入れて回転した駆動軸により、セパレーターテーブル上の砥石とフィルター及びセパレーターとを高速回転させ、投入された膨潤大豆が砥石(上)と砥石(下)との間ですり潰される磨砕手段と、
    遠心力により漏斗状のフィルターとセパレーターの抜き孔とを透過して豆乳取出部から取出される遠心分離手段と、
    分離されたおからをセパレーターの上端よりセパレーターカバーのおから出口部から排出させる排出手段と、
    前記取出手段で収集された豆乳を、93℃に達温するまで加熱する殺菌手段と、
    から成ることを特徴とする豆乳の製造方法。
  6. 請求項1記載の砥石(上)の略八字型空間と砥石(下)の円弧状の切込溝とにより、膨潤大豆が遠心力で砥石周縁に飛ばされるように磨砕され、分離されることを特徴とする請求項5記載の豆乳の製造方法。
JP2009149591A 2009-06-24 2009-06-24 豆乳の製造装置及び製造方法 Pending JP2011004626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009149591A JP2011004626A (ja) 2009-06-24 2009-06-24 豆乳の製造装置及び製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009149591A JP2011004626A (ja) 2009-06-24 2009-06-24 豆乳の製造装置及び製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011004626A true JP2011004626A (ja) 2011-01-13

Family

ID=43562067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009149591A Pending JP2011004626A (ja) 2009-06-24 2009-06-24 豆乳の製造装置及び製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011004626A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102960467A (zh) * 2012-11-22 2013-03-13 四川徽记食品股份有限公司 连续式机械化生产预包装盒装豆腐的生产系统及其工艺
JP2013240288A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Sumiyoshiya Shokuhin:Kk ペースト状豆乳製品の製造方法、および当該製造方法で製造したペースト状豆乳製品
CN104352169A (zh) * 2014-11-29 2015-02-18 杨杭 豆浆机导流罩
CN105708320A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708322A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708317A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708318A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708340A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708339A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
WO2022116793A1 (zh) * 2020-12-03 2022-06-09 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 食物料理机
CN115466667A (zh) * 2022-10-21 2022-12-13 中环联新(北京)环境保护有限公司 一种菌类微生物检测样液提取装置及方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013240288A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Sumiyoshiya Shokuhin:Kk ペースト状豆乳製品の製造方法、および当該製造方法で製造したペースト状豆乳製品
CN102960467A (zh) * 2012-11-22 2013-03-13 四川徽记食品股份有限公司 连续式机械化生产预包装盒装豆腐的生产系统及其工艺
CN104352169A (zh) * 2014-11-29 2015-02-18 杨杭 豆浆机导流罩
CN105708318A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708322A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708317A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708320A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708340A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708339A (zh) * 2014-12-05 2016-06-29 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
CN105708318B (zh) * 2014-12-05 2019-04-02 广东美的生活电器制造有限公司 豆浆机的研磨结构和具有其的豆浆机
WO2022116793A1 (zh) * 2020-12-03 2022-06-09 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 食物料理机
CN115466667A (zh) * 2022-10-21 2022-12-13 中环联新(北京)环境保护有限公司 一种菌类微生物检测样液提取装置及方法
CN115466667B (zh) * 2022-10-21 2023-08-04 中环联新(北京)环境保护有限公司 一种菌类微生物检测样液提取装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011004626A (ja) 豆乳の製造装置及び製造方法
JP2004261009A (ja) 可食飲食物の連続的な抽出および/または搾汁、固液分離方法
AU4394600A (en) Method for treating and processing lupine seeds containing alkaloid, oil and protein
CN103302080A (zh) 一种蛋壳粉的制备方法及加工设备
JP2016146753A (ja) 脱脂豆乳の製造法
KR100433458B1 (ko) 두유제품 제조방법
KR101698039B1 (ko) 깨 기름의 제조 방법 및 이로부터 획득된 깨 기름
JPH028694B2 (ja)
KR101160149B1 (ko) 대두의 초고압 미세화를 통한 전성분 두유 및 두부의 제조 방법
KR100822165B1 (ko) 전성분 두유 및 두부의 제조방법
KR101185530B1 (ko) 전성분 두유 제조 장치
KR101861151B1 (ko) 아미노산이 풍부한 계란콩두부 제조방법 및 이로부터 제조된 계란콩두부
US4292335A (en) Method for separating the fruit flesh of nuts or kernels into fibre mass, oil and cell liquid
KR20050050623A (ko) 건강유효성분을 증가시킨 두유 및 그 제조방법.
CN103484574A (zh) 一种药用乳糖的生产工艺
KR102137869B1 (ko) 초미세 입자 두유의 제조방법 및 그에 의해 제조된 두유
TWI720779B (zh) 無加糖黑豆漿的製備方法及無加糖黑豆漿的生產設備
CN102754693A (zh) 一种芽豆奶粉
KR20190026991A (ko) 감귤과 생감자를 이용한 저항성 전분 제조 방법
KR20130139667A (ko) 고추 농축액 제조방법
KR20190026989A (ko) 생감자를 이용한 섭취용 저항성 전분 제조 방법
RU2232517C2 (ru) Способ приготовления соевой пищевой основы и устройство для его осуществления
KR930009365B1 (ko) 수삼착즙액을 이용한 인삼차의 제조방법
CN115644364A (zh) 一种豆粉生产工艺及生产磨浆机
CN110800809A (zh) 一种制作无异味豆奶的装置及制备方法