JP2011004329A - 音響機器および音響機器の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部機器接続端子11を介して入力された外部機器13の出力音声信号を処理するDSP19を備えた車載音響機器12において、外部機器接続端子11を介して外部機器13の出力音声信号が入力される外部音声入力回路18と、外部機器接続端子11に接続された外部機器13の接続状態を検出する接続状態検出回路21と、外部機器接続端子11に接続状態検出回路21を接続するとともに、接続状態検出回路の検出結果に基づいて、外部機器13の接続状態が正常である場合に、接続状態検出回路21に代えて外部音声入力回路18を外部機器接続端子11に接続するコントローラー15および切替スイッチ12を備える。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2には、映像音響機器において特定種別の信号(コンポジットビデオ入力信号)を伝送する第1の端子にプラグが接続されているか否かを検出し、第1の端子にプラグが接続されているか否かに応じて、共用端子として構成されている第2の端子において伝送する信号の種別(コンポーネント入力信号群あるいはコンポジットビデオ出力信号と音声出力信号との組み合わせのいずれか)を切り替えることにより、簡易な構成により自動で共用端子の入出力信号を切り替える構成が開示されている。
このため、音響機器において、接続した外部機器の音声を再生する際に、接続状態検出回路の影響を受けて、S/Nや歪率と云ったオーディオ等の諸特性に影響を及ぼす可能性が有り、音質等の音響性能を重視した音響機器においては、接続状態検出回路の検出機能をオーディオの諸特性に影響を及ぼさない範囲に限定し、あるいは、接続状態検出回路そのものを設けない構成を採っていた。
具体的には、外部機器の接続に起因して発生する不具合としては、天絡、地絡、入力短絡等が挙げられ、これらの不具合を検出することができない場合には、それらの影響が音響機器に及んでしまう可能性があった。
したがって、接続状態検出回路の動作が外部音声入力回路の動作に影響を与えることはなく、音響機器の外部機器の接続状態を検出することによるオーディオ諸性能への影響を低減することが可能となる。さらに外部機器の接続状態が非正常状態である場合には、外部音声入力回路には外部接続端子を介して外部機器が接続されることはないため、天絡、地絡、入力短絡等の外部機器の接続による不具合から、自機器の保護を確実に図ることができる。
上記構成によれば、状態判別制御回路は、状態検出回路が検出した電圧レベルに基づいて、外部機器の接続による天絡状態、地絡状態あるいは入力短絡状態を検出するので、外部機器の天絡状態、地絡状態あるいは入力短絡状態により、信号処理回路が破損することもない。
さらに、天絡、地絡、入力短絡等の外部機器の接続による不具合を確実に検出して、音響機器の保護を図ることができる。
図1は、車載音響システムの概要構成ブロック図である。
車載音響システム10は、大別すると、外部機器接続端子11を有し、各種音声信号を処理して、増幅音声信号を出力する車載音響機器12と、車載音響機器12の外部機器接続端子に接続される外部機器13と、増幅音声信号SAAが入力され、音響出力を行うスピーカーユニット14と、を備えている。
車載音響機器12は、大別すると、コントローラー15と、チューナー16と、CDプレーヤー17と、外部音声入力回路18と、入力音声の信号処理を行うDSP19と、アンプ20と、接続状態検出回路21と、ディスプレイ22と、切替スイッチ23を備えている。
チューナー16は、AM放送およびFM放送を受信可能に構成され、受信信号を処理してラジオ再生信号をDSP19のラジオ信号入力端子TRDに出力する。
CDプレーヤー17は、セットされたCDの再生を行い、CD再生信号をDSP19のCD信号入力端子TCDに出力する。
DSP19は、入力切替スイッチ19Aを有し、入力切替スイッチ19Aを介して入力された信号に対応する入力音声の信号処理を行ってアンプ20に出力する。
アンプ20は、DSP19が出力した処理済音声信号を増幅し、増幅音声信号SAAとしてスピーカーユニット14に出力する。
接続状態検出回路21は、外部機器の接続状態を検出し、コントローラー15に後述する状態検出信号を出力する。
ディスプレイ22は、コントローラー15の制御下で各種情報を表示することとなる。
切替スイッチ23は、外部機器接続端子11に外部音声入力回路あるいは接続状態検出回路21のいずれかを排他的に接続する接続切替回路として機能する。
図2は、切替スイッチ、外部音声入力回路および接続状態検出回路の具体的回路構成の説明図である。
外部機器接続端子11は、正極側接続端子11Aと、負極側接続端子11Bと、を備えている。
切替スイッチ23は、正極側接続端子11Aに接続された第1切替スイッチ23Aと、負極側接続端子11Bに接続された第2切替スイッチ23Bと、を備えている。この場合において、正極側接続端子11Aと第1切替スイッチ23Aとの接続点とグランドとの間には、入力信号安定化用のコンデンサーC1が設けられ、負極側接続端子11Bと第2切替スイッチ23Bとの接続点とグランドとの間には、入力信号安定化用のコンデンサーC2が設けられている。
図3は、外部機器の接続状態を自己診断する際の処理フローチャートである。
初期状態において、切替スイッチ23は、接続状態検出回路21側に接続されているものとする。したがって、外部機器接続端子11を介して切替スイッチ23に外部機器13が接続されたとすると、切替スイッチ23の第1切替スイッチ23Aおよび第2切替スイッチ23Bを介して、外部機器13が、接続状態検出回路21に接続されることとなる。
ステップS11の判別において、外部機器接続端子11に外部機器13が接続されていない場合には、自己診断処理を終了する。
一方、外部機器接続端子11に外部機器13が接続されている場合には、外部機器13から正極側接続端子11Aおよび第1切替スイッチ23Aを介して接続状態検出回路21に流れる電流は、分圧回路を構成するプルアップ抵抗R1,プルダウン抵抗R3により分圧され、正極側信号検出端子TPLに印加される。
同様に、外部機器13から負極側接続端子11Bおよび第2切替スイッチ23Bを介して接続状態検出回路21に流れる電流は、分圧回路を構成するプルアップ抵抗R2,プルダウン抵抗R4により分圧され、負極側信号検出端子TMNに印加される。
ステップS11の判別において、入力電圧が外部機器13が正常に接続された場合に相当する適正電圧範囲内である場合には(ステップS12;Yes)、コントローラー15は、外部機器13の接続状態は正常であり、音声入力ラインは正常であると判別して(ステップS13)、自己診断処理を終了する。
ステップS14の判別において、入力電圧が外部機器13が正常に接続された場合に相当する適正電圧範囲未満である場合には(ステップS14;Yes)、コントローラー15は、外部機器13、すなわち、音声入力ラインが地絡状態あるいは入力短絡状態であると判別して(ステップS15)、自己診断処理を終了する。
自己診断処理が終了したコントローラー15は、自己診断の結果、外部機器13の接続状態は正常であり、OKであったか否かを判別する(ステップS21)。
ステップS21の判別において、外部機器13の接続状態は正常であり、OKであった場合には、コントローラー15は、切替スイッチ23を外部音声入力回路18側に切り替える(ステップS22)。
この結果、DSP19は、外部音声入力端子TAXを介して入力された信号(アナログ信号)を一旦、アナログ/ディジタル変換し、イコライジング処理、トーンコントロール処理、スピーカー補正処理、コンプレッション処理、フェード・バランス処理、サラウンド(音場)処理等の各種信号処理を施した後、ディジタル/アナログ変換を行って、アンプ20に出力する。
一方、ステップS21の判別において、外部機器13の接続状態が異常である場合、すなわち、天絡、地絡あるいは入力短絡を検出した場合には、外部機器13による再生を継続することはできないので、コントローラー15は、切替スイッチ23を外部音声入力回路18側に切り替えることなく、ディスプレイ22に異常状態表示を行う(ステップS24)。この結果、ユーザーは、外部機器13の接続状態あるいは動作状態の確認を迅速に行うことができ、状況に応じて、外部機器13を外部機器接続端子11から取り外すこととなるので、車載音響機器12への無用な負担、ひいては、車載音響システム10への無用な負担を強いることなく対処が可能となる。
また、外部機器13が正常に接続された場合には、外部機器13の音声入力ラインは、接続状態検出回路21から電気的に分離されているため、外部音声入力回路18、DSP19およびアンプ20は、接続状態検出回路21の影響を受けることはなく、オーディオ諸性能を損なうことがない。
11 外部機器接続端子
12 車載音響機器
13 外部機器
15 コントローラー(接続切替回路)
18 外部音声入力回路
19 DSP(信号処理回路)
21 接続状態検出回路
23 切替スイッチ(接続切替回路)
23A 第1切替スイッチ
23B 第2切替スイッチ
Claims (3)
- 外部機器が接続される外部機器接続端子と、前記外部機器接続端子を介して入力された前記外部機器の出力音声信号を処理する信号処理回路と、を備えた音響機器において、
前記外部機器接続端子を介して外部機器の出力音声信号が入力される外部音声入力回路と、
前記外部機器接続端子に接続された外部機器の状態を検出する接続状態検出回路と、
前記外部機器接続端子に前記接続状態検出回路を接続するとともに、接続状態検出回路の検出結果に基づいて、前記外部機器の接続状態が正常である場合に、前記接続状態検出回路に代えて前記外部音声入力回路を前記外部機器接続端子に接続する接続切替回路と、を備えたことを特徴とする音響機器。 - 請求項1記載の音響機器において、
前記接続状態検出回路は、前記外部機器の状態として、前記外部機器接続端子から入力される入力信号の電圧レベルを検出し、
前記状態判別制御回路は、前記電圧レベルに基づいて、前記外部機器の接続による天絡状態、地絡状態あるいは入力短絡状態を検出することを特徴とする音響機器。 - 外部機器が接続される外部機器接続端子と、前記外部機器接続端子を介して入力された前記外部機器の出力音声信号を処理する信号処理回路と、前記外部機器接続端子を介して外部機器の出力音声信号が入力される外部音声入力回路と、前記外部機器接続端子に接続された外部機器の接続状態を検出する接続状態検出回路と、を備えた音響機器の制御方法において、
前記外部機器接続端子に前記接続状態検出回路を接続し、前記外部機器接続端子に接続された外部機器の接続状態が正常か否かを検出する接続状態検出過程と、
前記外部機器の接続状態が正常である場合に、前記接続状態検出回路に代えて前記外部音声入力回路を前記外部機器接続端子に接続する接続切替過程と、
を備えたことを特徴とする音響機器の制御方法。
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