JP5158593B2 - 携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体 - Google Patents

携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体に関し、特に、オーディオ機能を備えた携帯端末に関する。
特許文献1の特開2006-211435号公報「携帯端末」のように、従来、携帯可能な小型の端末(例えばノートPC、PDAなど)には、外付けのヘッドホンやマイクを接続するジャックインタフェースが備えられているものがほとんどである。
特開2006-211435号公報(第6−8頁)
ノートPCの場合、或る程度の物理的なサイズが許容されるため、ヘッドホン、マイク、ラインインなどの各種オーディオ機器のプラグに合わせた複数のジャックインタフェースとそれらの回路とを搭載することが可能である。
しかしながら、より小さい携帯端末であるPDAなどにおいては、複数のジャックインタフェースを搭載することが物理的に厳しく、一般的には、ヘッドホンもしくはイヤホンマイクといった単一機能かつ単一のインタフェースのみが搭載されており、オーディオ機能を十分に提供することができていないという課題を抱えている。
その反面、マルチメディア機能やソリューションシステムの進歩に伴い、PDAなどの小型の携帯端末であっても、ヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイクなどの各種オーディオ機器に適応することを求める要求が益々強くなってきており、携帯端末の小型化を維持した上で、各種オーディオ機器に対応するマルチファンクショナブルなジャックインタフェースとその回路並びに接続されたオーディオ機器の種別に対して適切なスピーカボリュームやマイクゲインの設定を施すソフトウェアの提供および周囲ノイズ除去を目的とした2入力マイク対応型ヘッドセットなどに対応することが課題となってきている。
また、様々な特性を持つマイクやスピーカに対応するため、既存のオーディオデバイスのみでなく、加えて、将来のオーディオデバイスについても、ソフトウェア(SW)的な設定のみで、あるいは、簡単な改造によって、対応可能とすることが課題となっている。
かくのごとき課題を解決するため、本発明は、単一のジャックインタフェースに接続されるヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイクといった複数種類のオーディオ機器を自動的に検出し、接続されたオーディオ機器の種別に適したオーディオ回路への接続や動作に切り替えることを可能とする携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することを、その目的としている。
また、様々な特性を有するマイクやスピーカに対応するために、接続される入力機器(マイク)や出力機器(スピーカ)のインピーダンス特性に応じて、任意の閾値をソフトウェア(SW)的に設定可能とする携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)複数種類のオーディオ機器を接続することが可能な一つの4極のジャックインタフェースを備えた携帯端末において、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスの大きさを識別することにより、接続された前記オーディオ機器の種別を判別するオーディオ機器判別手段を備え、該オーディオ機器判別手段により判別した前記オーディオ機器の種別に基づいて、オーディオ信号の変換を行うオーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを少なくとも切り替える携帯端末。
本発明の携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を得ることができる。
一つのジャックインタフェースのみで、モノラルイヤホン(2極ジャック)、ステレオヘッドホン(3極ジャック)、イヤホンマイク(3極ジャック)、ステレオマイク(3極ジャック)、2入力マイク対応型ヘッドセット(4極ジャック)、あるいは、ステレオイヤホンマイク(4極ジャック)といった複数種のオーディオ機器、2極プラグ、3極プラグおよび4極プラグに適応することが可能となり、小型化された携帯端末であっても、その物理的なサイズを損ねることなく、より多様なオーディオ機能を十分に提供することが可能となる。
また、ソフトウェア(SW)的な設定のみで対応することを可能としているので、既存のデバイスだけでなく、将来のデバイスについても、より多くのオーディオデバイスをサポートすることができる。
また、オーディオ機器を接続した後の種別判定と各オーディオ機器に適する設定はソフトウェア制御により自動的に行なわれるため、利用者がわざわざ切り替えの操作を行なう必要がなく、さらに、適用するジャックインタフェースの誤挿入防止にも役立ち、故障率の低減にも役立つという効果も得られる。
以下、本発明による携帯端末、オーディオ機器判別方法、オーディオ機器判別プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による携帯端末、オーディオ機器判別方法について説明するが、かかるオーディオ機器判別方法をコンピュータにより実行可能なオーディオ機器判別プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、オーディオ機器判別プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、オーディオジャックインタフェースに接続されるヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイク等の複数種のオーディオ機器を接続するインタフェースとして一つの4極ジャックインタフェースのみ備えた携帯端末であって、一つの該ジャックインタフェースに接続されたオーディオ機器の種別の自動判別を行い、接続されたオーディオ機器に適した入出力回路への接続と入出力信号レベルの設定などを行うソフトウェア(SW:Software)動作の切り替えを自動的に行うことを可能とする携帯端末を提供することを主要な特徴としている。
あるいは、接続されたオーディオ機器を判別するためのオーディオジャック自動判別検出回路の閾値をソフトウェア(SW)制御により任意に設定する機能を有し、かつ、オーディオ機器を接続した4極ジャックインタフェースの検出信号を前記閾値と比較する比較回路をハードウェア(HW:Hardware)によって実現することにより、ソフトウェア処理(SW処理)の効率的な並列動作を可能とし、即応性の向上を図ることを特徴としている。
つまり、本発明においては、携帯端末に搭載される一つのジャックインタフェースに接続されるヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイク等の各オーディオ機器をソフトウェア等の設定値に基づいて自動的に判別し、その判別結果に応じて、オーディオの入出力回路を切り替え、かつ、入出力信号レベルを適切な値に設定することによって、一つのジャックインタフェースにて複数種類のオーディオ機器に適応させることを可能にしている。
ここで、ジャックインタフェースに接続される各オーディオ機器を自動的に判別するために、各オーディオ機器のプラグに配線されているLEFTチャンネル−GND間、RIGHTチャンネル−GND間およびMIDDLEチャンネル-GND間のインピーダンス特性を利用して、それぞれのインピーダンスを電圧値に変換し、携帯端末内部に設けたA/Dコンバータの1ch、2ch、3chとして変換された電圧値を読み取り、ソフトウェア(SW)制御により任意の値に設定される電圧閾値(基準電圧Ref)と比較する。なお、電圧閾値(基準電圧)は、1ch、2ch、3chそれぞれに異なる閾値を設定することも可能であり、それぞれのチャンネルに設定された第1の基準電圧、第2の基準電圧および第3の基準電圧と、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルおよびMIDDLEチャンネルそれぞれの変換された電圧値とが、それぞれ、ソフトウェア(SW)上の比較処理あるいはハードウェア(HW)上の比較回路(コンパレータ)にて比較されて、それぞれのチャンネルに対応して、3ビットの状態信号が比較結果として生成される。
接続されたオーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネルとMIDDLEチャンネルのそれぞれについては、一般的に、入力機器(マイク)のインピーダンスは、1KΩ以上と大きく、また、出力機器(スピーカ)のインピーダンスは、8Ω〜300Ω程度と小さいので、比較結果の出力が入力機器(マイク)かまたは出力機器(スピーカ)かによって異なる。ソフトウェア(SW)上の比較処理あるいはハードウェア(HW)上の比較回路から出力される3ビットの状態信号は、前述のように、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルおよびMIDDLEチャンネルの電圧値とそれぞれの電圧閾値(第1の基準電圧、第2の基準電圧および第3の基準電圧)との比較結果を示しており、該比較結果の組み合わせによって、接続されたオーディオ機器の種別がモノラルイヤホン、ステレオヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイク、2入力マイク対応ヘッドセット、あるいは、ステレオイヤホンマイクなどのいずれであるかが判別される。
前述のソフトウェア(SW)上の比較処理あるいはハードウェア(HW)上の比較回路における電圧閾値つまり基準電圧をハードウェア的に固定化してしまうと、入力機器(マイク)や出力機器(スピーカ)のインピーダンス特性が想定されないものには対応することができなくなるため、ソフトウェア(SW)制御によって電圧閾値つまり基準電圧を任意に設定可能にするA/DコンバータあるいはD/Aコンバータを設けたハードウェア構成とする。
ソフトウェア(SW)上の比較処理にて比較を行う場合、携帯端末内部でA/Dコンバータの1ch〜3ch(LEFT,RIGHT,MIDDLEの各チャンネル)における電圧値をソフトウェア制御により設定された電圧閾値つまり基準電圧と比較する。オーディオ機器を接続するジャックインタフェースには、オーディオ信号の入出力を切り替える入出力セレクタ回路が接続されており、電圧閾値との比較結果に応じて、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルとMIDDLEチャンネルのそれぞれを、入力(マイク)PASSもしくは出力(スピーカ)PASSに切り替える。
この際、入出力セレクタ回路には、ジャックインタフェースにオーディオ機器が接続されたことを認識するプラグ認識信号が入力されており、オーディオ機器が接続されたことが検出された際に、初めて、接続されたオーディオ機器の種別に合った入出力をジャックインタフェースに供給する動作を起動することが可能である。
さらに、ジャックインタフェースのプラグ認識信号は、オーディオCODECに入力され、これに基づいて、オーディオCODECはCPUに対して割り込み処理を行う。CPUへの割り込み処理によって、携帯端末に搭載されているソフトウェアは、A/Dコンバータにおける比較結果に基づいて、接続されたオーディオ機器の種別を判別し、各オーディオ機器に適した入出力の値(出力ボリューム、入力ゲインなど)で動作するように設定する。
あるいは、ハードウェア(HW)上の比較回路にて比較を行う場合、ソフトウェア(SW)制御によって電圧閾値つまり基準電圧を任意に設定可能にするD/Aコンバータおよび比較回路(コンパレータ)を設け、かつ、該比較回路の出力によって入出力セレクタ回路を直接制御することを可能としたハードウェア構成とする。
比較回路(コンパレータ)からの出力である3ビットの状態信号は、CODECの制御IO部およびオーディオ信号の入出力を切り替える入出力セレクタ回路の制御部に接続されており、電圧閾値との比較結果に応じて、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルとMIDDLEチャンネルのそれぞれを、入力(マイク)PASSもしくは出力(スピーカ)PASSに切り替える。
なお、ジャックインタフェースへのオーディオ機器の接続状態はオーディオCODECにてジャックインタフェースからのプラグ認識信号として認識可能としている。したがって、プラグ認識信号による認識結果に基づいて、オーディオCODECはCPUに対して割り込み処理を行う。割り込み処理によって、携帯端末に搭載されているソフトウェア(SW)は、ジャックインタフェースへのオーディオ機器の接続を認識し、接続された各オーディオ機器に適した入出力の値(出力ボリューム、入力ゲイン)で動作するようにオーディオCODECの動作状態を設定する。
(第1の実施形態の構成)
まず、本発明による携帯端末の第1の実施形態として、ジャックインタフェースに接続されるオーディオ機器の各チャンネルの変換後の電圧値と電圧閾値つまり基準電圧との比較をソフトウェア(SW)的に設定された電圧閾値を用いてA/Dコンバータにより行う場合について説明する。
図1は、本発明による携帯端末の第1の実施形態におけるブロック構成の一例を示すブロック構成図である。図1を参照すると、本第1の実施形態による携帯端末は、オーディオ機器のプラグが接続される4極のジャックインタフェース10と、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルおよびMIDDLEチャンネルのインピーダンス特性を電圧値へ変換するR→V変換回路20と、それぞれ変換された電圧値をソフトウェア(SW)的に設定された電圧閾値つまり基準電圧と比較した結果を出力する多チャンネル多ビットのA/Dコンバータ30と、CPU60と、メモリ70と、各回路を接続するバス602と、を有して構成されている。なお、A/Dコンバータ30では、R→V変換回路20にて変換された電圧値をデジタル信号に変換して、CPU60に対して出力し、CPU60において、A/Dコンバータ30からの電圧値を、ソフトウェア(SW)的に設定された電圧閾値つまり基準電圧と比較するように構成しても良い。
さらに、オーディオCODEC50と、ジャックインタフェース10のプラグ認識信号101を受け取るとともに入出力セレクタ回路42の切り替えを制御する入出力セレクタ回路の制御部41と、オーディオCODEC50の各入出力信号(LEFT/RIGHT)をジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104に接続する入出力セレクタ回路42と、を有している。また、オーディオCODEC50は、CPU60と専用インタフェース601によって接続されて構成される。
本第1の実施形態においては、オーディオ用のジャックインタフェース10は、4極プラグに対応しており、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルおよびGNDが配線されていて、LEFT信号102、RIGHT信号102、MIDDLE信号104およびGNDが接続されて、2入力マイク対応型ヘッドセットにも対応することができる。
図2は、図1の携帯端末に4極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。つまり、図2に示すように、4極オーディオ機器プラグ80のLEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3およびGNDが、ジャックインタフェース10のそれぞれのジャックに挿入されて、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103、MIDDLE信号104およびGND(接地部)のそれぞれに接続され、R→V変換回路20および入出力セレクタ回路42に接続される。
また、オーディオ機器のプラグとして、一般的な3極タイプにも対応しており、ジャックインタフェース10に接続されるプラグには、それぞれ、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、GNDが配線されており、ヘッドホンは、LEFT/RIGHTチャンネル共に、スピーカ出力であり、イヤホンマイクは、LEFTチャンネルがマイク入力、RIGHTチャンネルがスピーカ出力であり、ステレオマイクは、LEFT/RIGHTチャンネル共にマイク入力となっている。また、2極タイプのモノラルイヤホンにも対応しており、ジャックインタフェース10に接続されるプラグには、LEFTチャンネル、GNDが配線されており、LEFTチャンネルは、スピーカ出力となる。
図3は、図1の携帯端末に3極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。つまり、図3に示すように、3極オーディオ機器プラグ90のLEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2およびGNDが、ジャックインタフェース10のそれぞれのジャックに挿入され、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびGND(接地部)のそれぞれに接続され、R→V変換回路20および入出力セレクタ回路42に接続される。なお、ジャックインタフェース10のMIDDLE信号104は、GND(接地部)に接続される。
モノラルイヤホンのような2極タイプのプラグの場合、ジャックインタフェース10に接続されるプラグには、LEFTチャンネル、GNDが配線されており、LEFTチャンネルインピーダンスR1およびGNDが、ジャックインタフェース10のそれぞれのジャックに挿入され、ジャックインタフェース10のLEFT信号102およびGND(接地部)のそれぞれに接続され、R→V変換回路20および入出力セレクタ回路42に接続される。なお、ジャックインタフェース10のRIGHT信号103およびMIDDLE信号104は、GND(接地部)に接続される。
(第1の実施形態の動作の説明)
次に、図1に示す携帯端末の動作の一例について説明する。図2または図3に示すように、図1の携帯端末のジャックインタフェース10にオーディオ機器の4極または3極のプラグが接続されると、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104として、R→V変換回路20に入力される。
R→V変換回路20は、オーディオ機器の4極または3極のプラグのLEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2およびMIDDLEチャンネルインピーダンスR3を、電圧に変換して、それぞれ、左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203として出力する。
つまり、図4の特性表に示すように、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104は、オーディオ機器のプラグの各ピンが有する機能(マイク機能もしくはスピーカ機能)に対応するインピーダンス特性を有している。各信号のインピーダンスは、前述のように、R→V変換回路20において、電圧値にそれぞれ変換され、図1に示すように、左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203として、A/Dコンバータ30の1ch、2chおよび3chに出力される。
ここに、図4は、図1の携帯端末に接続されるオーディオ機器プラグの各チャンネルのインピーダンスの大きさを示す説明図であり、ヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイク、2入力マイク対応型ヘッドセット(2入力型イヤホンマイク)によって、それぞれのオーディオ機器プラグの各チャンネルのインピーダンスが異なっていることを説明している。
例えば、3極オーディオ機器プラグであるヘッドホンの場合、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルとも、スピーカ機能であり、LEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2は、いずれも、300Ω以下であり、約8Ω〜約150Ωの間である。また、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3は、GND(接地部)に接続されていて、0Ωである。
また、4極オーディオ機器プラグである2入力マイク対応型ヘッドセットの場合、LEFTチャンネル、MIDDLEチャンネルはともにマイク機能であり、LEFTチャンネルインピーダンスR1、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3は、ともに、約1KΩ以上の無限大(∞)と等価であり、一方、RIGHTチャンネルはスピーカ機能であり、RIGHTチャンネルインピーダンスR2は、300Ω以下であり、約8Ω〜約150Ωの間である。
左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203は、前述のように、多チャンネル多ビットのA/Dコンバータ30の1ch、2chおよび3chに入力される。A/Dコンバータ30においては、入力されてきた左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203の電圧値とソフトウェア(SW)的に任意の値に設定することが可能な電圧閾値の基準電圧Refとの間の比較が行なわれる。比較結果は、図1に示すように、バス602を経由して、メモリ70に保存され、CPU60によって、読み出されて、オーディオCODEC50に対する制御信号に変換される。
つまり、CPU60は、多チャンネル多ビットのA/Dコンバータ30の該比較結果に基づいて、図5のフローチャートに示すような動作を行う。図5は、図1の携帯端末におけるA/Dコンバータ30、CPU60の動作の一例を示すフローチャートである。図5において、R→V変換回路20において変換された左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203の電圧値が、A/Dコンバータ30の1ch、2chおよび3chに入力されると(ステップS1)、入力されてきた左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203の電圧値とソフトウェア(SW)的に任意の値に設定することが可能な基準電圧Refとの間の比較が行なわれる(ステップS2)。
A/Dコンバータ30は、左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202または中電圧値V−MIDDLE203の電圧値が基準電圧Refよりも低い場合(ステップS2の「V−LEFT/V−RIGHT/V−MIDDLE203<SW設定参照電圧」の場合)、1ch、2ch、3chのうち、基準電圧Refよりも低い電圧値に該当するchの出力を「Low」レベルに設定して、メモリ70に出力する(ステップS3)。一方、左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202または中電圧値V−MIDDLE203の電圧値が基準電圧Ref以上に高い場合(ステップS2の「V−LEFT/V−RIGHT/V−MIDDLE203≧SW設定参照電圧」の場合)、1ch、2ch、3chのうち、基準電圧Ref以上に高い電圧値に該当するchの出力を「High」レベルに設定して、メモリ70に出力する(ステップS4)。
次に、CPU60は、メモリ70に保存されている1ch、2ch、3chそれぞれの出力レベル(「Low」レベル、「High」レベル)の組み合わせを判別する(ステップS5)。まず、組み合わせとして、1ch,3chの出力が「High」レベルで、2chの出力が「Low」レベルであった場合(ステップS5の「1ch=[High]、2ch=[Low]、3ch=[High]」の場合)、図4に示すように、4極プラグの2入力マイク対応型ヘッドセットと判別する(ステップS10)。なお、3chの出力が「High」レベルであった場合に、1ch、2chの出力レベルが前述の組み合わせ以外であった場合には、既存のオーディオ機器としては、該当するオーディオ機器プラグが存在していないものとして、判別処理を打ち切る。
ステップS5において、3chの出力が「Low」レベルであった場合(ステップS5の「3ch=[Low]」の場合)、3極オーディオ機器プラグが接続されている場合であり、次に、1ch、2chの出力レベルの組み合わせを判別する(ステップS6)。組み合わせとして、1chの出力が「High」レベルで、2chの出力が「Low」レベルであった場合(ステップS6の「1ch=[High]、2ch=[Low]」の場合)、図4に示すように、イヤホンマイクと判別する(ステップS7)。また、1ch、2chの出力がともに「Low」レベルであった場合(ステップS6の「1ch=[Low]、2ch=[Low]」の場合)、図4に示すように、ヘッドホンと判別する(ステップS8)。また、1ch、2chの出力がともに「High」レベルであった場合(ステップS6の「1ch=[High]、2ch=[High]」の場合)、図4に示すように、ステレオマイクと判別する(ステップS9)。
CPU60は、判別した結果に基づいて、接続されたオーディオ機器に適した回路への接続やオーディオ動作に切り替えるために、専用インタフェース601を介して、オーディオCODEC50に制御信号を出力して、オーディオCODEC50の動作を切り替えさせる。この結果、オーディオCODEC50の制御IO部から入出力セレクタ回路の制御部41に対する出力制御信号501,502,503の出力が、接続されたオーディオ機器プラグの判別結果に応じて、異なる値として出力される。したがって、入出力セレクタ回路42は、接続されたオーディオ機器に適した状態で、オーディオCODEC50からの出力信号(LEFT/RIGHT)を、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103、MIDDLE信号104として提供し、また、逆に、ジャックインタフェース10からのLEFT信号102、RIGHT信号103、MIDDLE信号104をオーディオCODEC50への入力信号(LEFT/RIGHT)として供給する。
前述のように、接続されたオーディオ機器プラグのピンが、スピーカ機能の場合には、「Low」レベルつまりSW設定基準電圧Refよりも低い電圧値が認識され、一方、マイク機能の場合には、「High」レベルつまりSW設定基準電圧値Ref以上に高い電圧値が認識されることとなる。したがって、オーディオCODEC50の制御IO部の出力制御信号501,502,503の出力の組み合わせによって、入出力セレクタ回路の制御部41においても、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器がヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイクもしくは2入力マイク対応型ヘッドセットのいずれであるかを判別することができる。また、SW設定基準電圧値Refは、CPU60のソフトウェア制御によってメモリ70に記憶されており、必要に応じて、更新される。
図6は、図1の携帯端末におけるオーディオ信号の入出力セレクタ回路42とその入出力セレクタ回路42を制御する制御部41を説明する説明図であり、制御部41には、オーディオ機器が未接続の際の回路誤動作を防止するために、ジャックインタフェース10からのプラグ認識信号101と、オーディオCODEC50の制御IO部からの出力制御信号501,502,503の出力と、が入力される。
制御部41は、図5のフローチャートにおいて示した通り、オーディオCODEC50の制御IO部からの出力制御信号501,502,503の出力の組み合わせに応じて、接続されたオーディオ機器プラグの種別を判別し、判別した結果に基づいて、図6の説明図に示す通り、入出力セレクタ回路42のスイッチSW−A421,SW−B422,SW−C423,SW−D424,SW−E425,SW−F426のON/OFF状態を切り替えて、接続されたオーディオ機器に適切なPASSを提供する。
ここに、スイッチSW−A421は、オーディオCODEC50からの出力信号(LEFT)をジャックインタフェースのLEFT信号102に接続するスイッチであり、SW−B422は、ジャックインタフェースのLEFT信号102をオーディオCODEC50への入力信号(LEFT)に接続するスイッチである。また、スイッチSW−C423は、オーディオCODEC50からの出力信号(RIGHT)をジャックインタフェースのRIGHT信号103に接続するスイッチであり、SW−D424は、ジャックインタフェースのRIGHT信号103をオーディオCODEC50への入力信号(RIGHT)に接続するスイッチである。また、スイッチSW−E425は、オーディオCODEC50からの出力信号(MIDDLE)をジャックインタフェースのMIDDLE信号104に接続するスイッチであり、SW−F426は、ジャックインタフェースのMIDDLE信号104をオーディオCODEC50への入力信号(MIDDLE)に接続するスイッチである。
接続されたオーディオ機器がヘッドホンとして判別された場合は、図6に示すSW−A421とSW−C423とが、また、接続されたオーディオ機器がイヤホンマイクとして判別された場合は、図6に示すSW−B422とSW−C423とが、また、接続されたオーディオ機器がステレオマイクとして判別された場合は、図6に示すSW−B422とSW−D424とが、それぞれ、ON状態となる。また、4極プラグにて使用可能となる2入力マイク対応型ヘッドセットとして判別された場合は、図6に示すSW−B422,SW−C423およびSW−F426がON状態となる。
以上の切り替え動作によって、図6において、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104は、接続されたオーディオ機器の種類に応じて、オーディオCODEC50の適切なオーディオ信号と接続される。
さらに、図7に示すように、ジャックインタフェース10から入出力セレクタ回路の制御部41に入力されるプラグ認識信号101は、オーディオCODEC50の制御部にも入力されており、オーディオCODEC50の制御部は、プラグ認識信号101によって、ジャックインタフェース10にオーディオ機器が接続されたことを検出した場合、CPU60に対して専用インタフェース601を介して、割り込みを発生させる。図7は、図1の携帯端末においてジャックインタフェース10にオーディオ機器が接続されたことをCPU60に通知する経路の一例を説明する説明図である。
専用インタフェース601を介してオーディオ機器が接続されたことを示す割り込みが発生すると、CPU60は、多チャンネル多ビットA/Dコンバータ30により検出された電圧値とSW設定基準電圧Refとの比較結果に基づいて、接続されたオーディオ機器の種別を判別する動作を行い、判別した結果に基づいて、オーディオCODEC50の制御IO部に対して制御信号を生成して出力する。この結果、CPU60からの制御信号により、接続されたオーディオ機器に適した状態にオーディオCODEC50の動作が切り替えられると同時に、入出力セレクタ回路42の接続状態も、オーディオCODEC50の制御IO部からの出力制御信号501,502,503に基づいて、接続されたオーディオ機器に適した状態に設定される。而して、適切なソフトウェアの設定値(出力ボリューム、入力ゲインなど)によって、オーディオの入出力動作を開始させることができる。
(第1の実施形態の効果の説明)
以上のように、本第1の実施形態によれば、一つのジャックインタフェース10のみで、モノラルイヤホン(2極ジャック)、ステレオヘッドホン(3極ジャック)、イヤホンマイク(3極ジャック)、ステレオマイク(3極ジャック)、2入力マイク対応型ヘッドセット(4極ジャック)といった複数種のオーディオ機器、2極プラグ、3極プラグおよび4極プラグに適応することが可能となり、小型化された携帯端末であっても、その物理的なサイズを損ねることなく、オーディオ機能を十分に提供することが可能となる。
また、オーディオ機器を接続した後の種別判定と各オーディオ機器に適する設定はソフトウェア制御により自動的に行なわれるため、利用者がわざわざ切り替えの操作を行なう必要がなく、さらに、適用するジャックインタフェースの誤挿入防止にも役立ち、故障率の低減にも役立つという効果も得られる。
(第2の実施形態の構成例)
次に、本発明による携帯端末の第2の実施形態として、ジャックインタフェースに接続されるオーディオ機器の各チャンネルの変換後の電圧値と電圧閾値つまり基準電圧との比較を比較回路によりハードウェア(HW)的に行う場合について説明する。図8は、本発明による携帯端末の第2の実施形態におけるブロック構成の一例を示すブロック構成図である。
図8を参照すると、本第2の実施形態による携帯端末は、オーディオ機器のプラグが接続される4極のジャックインタフェース10と、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルおよびMIDDLEチャンネルのインピーダンス特性を電圧値つまり左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203へそれぞれ変換するR→V変換回路20と、それぞれ変換された電圧値つまり左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203を、電圧閾値つまり第1の基準電圧851、第2の基準電圧852および第3の基準電圧853とそれぞれ比較する第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33と、第1の基準電圧851、第2の基準電圧852および第3の基準電圧853を1ch、2chおよび3chから出力するD/Aコンバータ85、右電圧値V−RIGHT202、中電圧値V−MIDDLE203を1ch、2chから入力して、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの変換された電圧値をデジタル値に変換する多チャンネル多ビットのA/Dコンバータ35と、CPU60と、各回路を接続するバス602と、を有して構成されている。
D/Aコンバータ85は、バス602を介して、CPU60と接続され、第1の基準電圧851、第2の基準電圧852および第3の基準電圧853の電圧値をソフトウェア(SW)制御により可変に設定することができる。また、A/Dコンバータ35が検出したRIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルの電圧値は、バス602を介して、CPU60に入力される。
さらに、オーディオCODEC50と、ジャックインタフェース10のプラグ認識信号101を受け取るとともに入出力セレクタ回路42の切り替えを制御する入出力セレクタ回路の制御部41と、オーディオCODEC50の各入出力信号(LEFT/RIGHT)をジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104に接続する入出力セレクタ回路42と、を有している。また、オーディオCODEC50は、CPU60と専用インタフェース601によって接続されて構成される。
第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33それぞれの比較結果である第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313は、入出力セレクタ回路42の制御部41およびオーディオCODEC50の制御IO部に入力され、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器のプラグの種類を自動的に識別して、入出力セレクタ回路42の接続の切り替えおよびオーディオCODEC50の動作の切り替えを迅速に行う構成とされている。
本第2の実施形態においては、オーディオ用のジャックインタフェース10は、4極プラグ、3極プラグおよび2極プラグに対応している。4極プラグの場合は、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルおよびGNDが配線されていて、LEFT信号102、RIGHT信号103、MIDDLE信号104およびGNDが接続されて、2入力マイク対応型ヘッドセットやステレオイヤホンマイクにも対応することができる。
図9は、図8の携帯端末に4極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。つまり、図9に示すように、4極オーディオ機器プラグ80のLEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3およびGNDが、ジャックインタフェース10のそれぞれのジャックに挿入されて、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103、MIDDLE信号104およびGND(接地部)のそれぞれに接続され、R→V変換回路20および入出力セレクタ回路42に接続される。
また、図10は、図8の携帯端末に3極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。つまり、図10に示すように、3極オーディオ機器プラグ90のLEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2およびGNDが、ジャックインタフェース10のそれぞれのジャックに挿入され、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびGND(接地部)のそれぞれに接続され、R→V変換回路20および入出力セレクタ回路42に接続される。なお、ジャックインタフェース10のMIDDLE信号104は、GND(接地部)に接続される。
また、図11は、図8の携帯端末に2極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。つまり、図11に示すように、2極オーディオ機器プラグ95のLEFTチャンネルインピーダンスR1およびGNDが、ジャックインタフェース10のそれぞれのジャックに挿入され、ジャックインタフェース10のLEFT信号102およびGND(接地部)のそれぞれに接続され、R→V変換回路20および入出力セレクタ回路42に接続される。なお、ジャックインタフェース10のRIGHT信号103およびMIDDLE信号104は、GND(接地部)に接続される。
図12は、図8の携帯端末におけるLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104の電圧値とそれぞれの電圧閾値と比較する比較回路の構成の一例を示す構成図である。図12に示すように、LEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104のインピーダンス特性をそれぞれ電圧変換した左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203とそれぞれの電圧閾値つまり第1の基準電圧851、第2の基準電圧852および第3の基準電圧853とを比較する比較回路として、第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33が備えられており、それぞれの比較回路における比較結果が、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313として出力され、図8に示すように、入出力セレクタ回路42の制御部41およびオーディオCODEC50の制御IO部に供給される。
図13は、図8の携帯端末におけるオーディオ信号の入出力セレクタ回路42と該入出力セレクタ回路42を制御する制御部41を説明する説明図である。図13に示すように、制御部41には、第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33それぞれから出力される第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が、オーディオ機器が未接続の際の回路誤動作や未設定状態のオーディオCODEC50からの出力を防止するために、ジャックインタフェース10から出力されるプラグ認識信号101およびオーディオCODEC50の制御IO部から出力される出力制御信号501とともに入力される。
制御部41は、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313の組み合わせに応じて、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグの種別を判別し、その判別結果に基づいて、入出力セレクタ回路42のスイッチSW−A421,SW−B422,SW−C423,SW−D424,SW−E425,SW−F426のON/OFF状態を切り替えて、接続されたオーディオ機器に適切なPASSを提供する。
ここに、スイッチSW−A421は、オーディオCODEC50からの出力信号(LEFT)をジャックインタフェースのLEFT信号102に接続するスイッチであり、SW−B422は、ジャックインタフェースのLEFT信号102をオーディオCODEC50への入力信号(LEFT)に接続するスイッチである。また、スイッチSW−C423は、オーディオCODEC50からの出力信号(RIGHT)をジャックインタフェースのRIGHT信号103に接続するスイッチであり、SW−D424は、ジャックインタフェースのRIGHT信号103をオーディオCODEC50への入力信号(RIGHT)に接続するスイッチである。また、スイッチSW−E425は、オーディオCODEC50からの出力信号(MIDDLE)をジャックインタフェースのMIDDLE信号104に接続するスイッチであり、SW−F426は、ジャックインタフェースのMIDDLE信号104をオーディオCODEC50への入力信号(MIDDLE)に接続するスイッチである。
図14は、図8の携帯端末においてジャックインタフェース10にオーディオ機器が接続されたことをCPU60に通知する経路の一例を説明する説明図である。図14に示すように、ジャックインタフェース10から入出力セレクタ回路42の制御部41に入力されるプラグ認識信号101は、オーディオCODEC50の制御部にも入力されており、オーディオCODEC50の制御部は、プラグ認識信号101によって、ジャックインタフェース10にオーディオ機器が接続されたことを検出した場合、CPU60に対して専用インタフェース601を介して通知する。
なお、図14に示すように、オーディオCODEC50の制御部には、第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33それぞれから出力される第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力されており、オーディオCODEC50の制御部は、CPU60に対して専用インタフェース601を介して第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313を通知するとともに、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313の組み合わせに応じて、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグの種別を判別し、その判別結果に基づいて、接続されたオーディオ機器に適した状態にオーディオCODEC50の動作を切り替える。
また、図14に示すように、第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33それぞれに入力される第1の基準電圧851、第2の基準電圧852および第3の基準電圧853は、CPU60からバス602を介してソフトウェア(SW)制御により指定される制御信号に基づいて、D/Aコンバータ85により生成される。
図15は、図8の携帯端末に接続されるオーディオ機器プラグの各チャンネルのインピーダンスの大きさを示す説明図であり、LEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104と各オーディオ機器プラグとの対応関係を示すインピーダンス特性表である。図15に示すように、ヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイク、2入力マイク対応型ヘッドセット(2入力型イヤホンマイク)、ステレオイヤホンマイク、モノラルスピーカ/イヤホンによって、それぞれのオーディオ機器プラグの各チャンネルのインピーダンスが異なっている。
例えば、3極オーディオ機器プラグであるヘッドホンの場合、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルとも、スピーカ機能であり、LEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2は、いずれも、300Ω以下であり、約8Ω〜約150Ωの間である。また、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3は、GND(接地部)に接続されていて、0Ωである。
また、4極オーディオ機器プラグである2入力マイク対応型ヘッドセット(2入力型イヤホンマイク)の場合、LEFTチャンネル、MIDDLEチャンネルはともにマイク機能であり、LEFTチャンネルインピーダンスR1、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3は、ともに、約1KΩ以上の無限大(∞)と等価であり、一方、RIGHTチャンネルはスピーカ機能であり、RIGHTチャンネルインピーダンスR2は、300Ω以下であり、約8Ω〜約150Ωの間である。
また、2極オーディオ機器プラグであるモノラルスピーカ/イヤホンの場合、LEFTチャンネルはスピーカ機能であり、LEFTチャンネルインピーダンスR1は、300Ω以下であり、約8Ω〜約150Ωの間である。また、RIGHTチャンネルインピーダンスR2、MIDDLEチャンネルインピーダンスR3は、GND(接地部)に接続されていて、0Ωである。
(第2の実施形態の動作の説明)
次に、図8に示す携帯端末の動作の一例について説明する。図9ないし図11のいずれかに示すように、図8の携帯端末のジャックインタフェース10にオーディオ機器の4極または3極または2極のプラグが接続されると、ジャックインタフェース10のLEFT信号102、RIGHT信号103およびMIDDLE信号104として、R→V変換回路20に入力される。
R→V変換回路20は、オーディオ機器の4極または3極または2極のプラグのLEFTチャンネルインピーダンスR1、RIGHTチャンネルインピーダンスR2およびMIDDLEチャンネルインピーダンスR3を、電圧に変換して、それぞれ、左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203として出力する。ここで、図15に説明したように、左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203は、オーディオ機器の種別に応じて、つまり、オーディオ機器プラグの各ピンが有する機能(マイクもしくはスピーカ)のインピーダンス特性に応じて、それぞれに異なる電圧値に変換されている。
R→V変換回路20から出力された左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203は、図8に示すように、第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33に入力され、さらに、右電圧値V−RIGHT202、中電圧値V−MIDDLE203は、A/Dコンバータ35のch1、ch2にそれぞれ入力される。
第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33においては、R→V変換回路20からの左電圧値V−LEFT201、右電圧値V−RIGHT202および中電圧値V−MIDDLE203と、ソフトウェア(SW)制御により設定されているD/Aコンバータ85からの第1の基準電圧851、第2の基準電圧852および第3の基準電圧853とを、それぞれ、比較し、その結果を、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313として出力する。
第1の比較回路31、第2の比較回路32および第3の比較回路33それぞれから出力された第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313は、図8に示すように、入出力セレクタ回路42の制御部41およびオーディオCODEC50の制御IO部に入力され、接続されたオーディオ機器に適応した接続状態およびオーディオ信号のCODEC動作を可能とするとともに、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313を、つまり、入出力セレクタ回路42の接続状態、オーディオCODEC50の動作状態を、専用インタフェース601を介してCPU60(つまりソフトウェア(SW))に通知することが可能となる。
また、右電圧値V−RIGHT202、中電圧値V−MIDDLE203が入力されたA/Dコンバータは、右電圧値V−RIGHT202、中電圧値V−MIDDLE203を、デジタル信号に変換して、バス602を介して、CPU60に通知する。CPU60は、デジタル変換された右電圧値V−RIGHT202、中電圧値V−MIDDLE203に基づいて、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグが2極プラグ、3極プラグ、4極プラグのいずれかを判別することが可能である。
つまり、図15の特性表に示すように、MIDDLE信号104のインピーダンスが0Ω(GND)(つまり中電圧値V−MIDDLE203が0V)の場合は、4極プラグ以外であることを示しており、かかる場合において、RIGHT信号103のインピーダンスが0Ω(GND)(つまり右電圧値V−RIGHT202が0V)の場合は、2極プラグであることを示し、一方、RIGHT信号103のインピーダンスが0Ω(GND)(つまり右電圧値V−RIGHT202が0V)ではない場合は、3極プラグであることを示している。また、MIDDLE信号104のインピーダンスが0Ω(GND)(つまり中電圧値V−MIDDLE203が0V)ではない場合は、4極プラグであることを示している。
また、ジャックインタフェース10は、オーディオ機器プラグが接続されたことを示すプラグ認識信号101を生成して、入出力セレクタ回路42の制御部41およびオーディオCODEC50の制御IO部に対して出力して、入出力セレクタ回路42の制御部41およびオーディオCODEC50の制御IO部の動作タイミングを制御する。さらに、ジャックインタフェース10からのプラグ認識信号101を受け取ったオーディオCODEC50の制御IO部は、専用インタフェース601を介してCPU60(つまりソフトウェア(SW))に通知することが可能である。
CPU60は、オーディオCODEC50の制御IO部からのプラグ認識信号101を受信すると、図16のフローチャートに示すような動作を行う。図16は、図8の携帯端末におけるCPU60の動作の一例を示すフローチャートである。図16において、オーディオCODEC50の制御IO部からのプラグ認識信号101を受信すると(ステップS21のYes)、A/Dコンバータ35のch1、ch2の電圧検出結果つまり右電圧値V−RIGHT202、中電圧値V−MIDDLE203のデジタル値を、バス602を介してA/Dコンバータ35より読み取る(ステップS22)。
A/Dコンバータ35より読み取ったch1、ch2の電圧検出結果のうち、まず、ch2の電圧検出結果が0Vか否かを判別する(ステップS23)。ch2の電圧検出結果が0Vではなかった場合(ステップS23のNo)、中電圧値V−MIDDLE203が0V以外の場合つまりMIDDLE信号104のインピーダンスが0Ω(GND)以外の場合であり、図15にて説明したように、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグが4極プラグの場合であることが判明する。
したがって、次に、4極プラグのうち、2入力型イヤホンマイク、ステレオイヤホンマイクのいずれが接続されているかを判別するために、D/Aコンバータ85のch3の基準電圧を設定して、第3の基準電圧853を出力し(ステップS24)、D/Aコンバータ85の第3の基準電圧853と中電圧値V−MIDDLE203との比較を第3の比較回路33にて実施し、第3の比較回路33から出力される第3の比較結果313を、専用インタフェース601を介して読み取る(ステップS25)。
読み取った第3の比較結果313として、中電圧値V−MIDDLE203が第3の基準電圧853以上である場合(ステップS25の「(V−MIDDLE)≧(基準電圧)」の場合)には、図15に示すように、2入力型イヤホンマイク(2入力マイク対応ヘッドセット)であるものと判別する(ステップS26)。かかる場合においては、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力される入出力セレクタ回路42の制御部41も、自動的に、4極プラグの2入力型イヤホンマイクであることを判別して、図13に示す入出力セレクタ回路42のスイッチSW−B422、スイッチSW−C423およびスイッチSW−F426をONに設定する。
一方、読み取った第3の比較結果313として、中電圧値V−MIDDLE203が第3の基準電圧853よりも低い場合(ステップS25の「(V−MIDDLE)<(基準電圧)」の場合)には、図15に示すように、ステレオイヤホンマイクであるものと判別する(ステップS27)。かかる場合においては、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力される入出力セレクタ回路42の制御部41も、自動的に、4極プラグのステレオイヤホンマイクであることを判別して、図13に示す入出力セレクタ回路42のスイッチSW−B422、スイッチSW−C423およびスイッチSW−E425をONに設定する。
また、ch2の電圧検出結果が0Vであった場合(ステップS23のYes)、中電圧値V−MIDDLE203が0Vの場合つまりMIDDLE信号104のインピーダンスが0Ω(GND)の場合であり、図15にて説明したように、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグが3極プラグまたは2極プラグの場合であることが判明する。
したがって、次に、3極プラグか、2極プラグかを判別するために、ch1の電圧検出結果が0Vであるか否かを判別する(ステップS28)。ch1の電圧検出結果が0Vであった場合(ステップS28のYes)、右電圧値V−RIGHT202が0Vの場合つまりRIGHT信号103のインピーダンスが0Ω(GND)の場合であり、図15にて説明したように、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグが2極プラグの場合であり、モノラルスピーカ/イヤホンであるものと判別する(ステップS29)。かかる場合においては、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力される入出力セレクタ回路42の制御部41も、自動的に、2極プラグのモノラルスピーカ/イヤホンであることを判別して、図13に示す入出力セレクタ回路42のスイッチSW−A421のみをONに設定する。
一方、ch1の電圧検出結果が0Vではなかった場合(ステップS28のNo)、中電圧値V−MIDDLE203が0Vの場合つまりMIDDLE信号104のインピーダンスが0Ω(GND)の場合であって、かつ、右電圧値V−RIGHT202が0V以外の場合つまりRIGHT信号103のインピーダンスが0Ω(GND)以外の場合であり、図15にて説明したように、ジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグが3極プラグの場合であることが判明する。
したがって、次に、3極プラグのうち、ヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイクのいずれが接続されているかを判別するために、D/Aコンバータ85のch1およびch2の基準電圧を設定して、第1の基準電圧851および第2の基準電圧852を出力し(ステップS30)、D/Aコンバータ85の第1の基準電圧851と左電圧値V−LEFT201との比較およびD/Aコンバータ85の第2の基準電圧852と右電圧値V−RIGHT202との比較を、第1の比較回路31および第2の比較回路32それぞれにて実施し、第1の比較回路31および第2の比較回路32からそれぞれ出力される第1の比較結果311および第2の比較結果312を、専用インタフェース601を介して読み取る(ステップS31)。
次いで、読み取った第1の比較結果311として、左電圧値V−LEFT201が第1の基準電圧851以上である場合(ステップS31の「(V−LEFT)≧(基準電圧)」の場合)には、読み取った第1の比較結果311を「High」に設定し(ステップS32)、一方、読み取った第1の比較結果311として、左電圧値V−LEFT201が第1の基準電圧851よりも低い場合(ステップS31の「(V−LEFT)<(基準電圧)」の場合)には、読み取った第1の比較結果311を「Low」に設定する(ステップS33)。
同様に、読み取った第2の比較結果312として、右電圧値V−RIGHT202が第2の基準電圧852以上である場合(ステップS31の「(V−RIGHT)≧(基準電圧)」の場合)には、読み取った第2の比較結果312を「High」に設定し(ステップS32)、一方、読み取った第2の比較結果312として、右電圧値V−RIGHT202が第2の基準電圧852よりも低い場合(ステップS31の「(V−RIGHT)<(基準電圧)」の場合)には、読み取った第2の比較結果312を「Low」に設定する(ステップS33)。
しかる後、第1の比較結果311、第2の比較結果312の「Low」、「High」の設定結果を組み合わせることにより、ヘッドホン、イヤホンマイク、ステレオマイクのいずれが接続されているかを判別する(ステップS34)。第1の比較結果311および第2の比較結果312の双方が「Low」であった場合(ステップS34の「第1=[Low]、第2=[Low]」の場合)には、図15に示すように、ヘッドホン(ステレオヘッドホン)であるものと判別する(ステップS35)。かかる場合においては、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力される入出力セレクタ回路42の制御部41も、自動的に、3極プラグのヘッドホンであることを判別して、図13に示す入出力セレクタ回路42のスイッチSW−A421およびスイッチSW−C423をONに設定する。
また、第1の比較結果311が「High」であり、第2の比較結果312が「Low」であった場合(ステップS34の「第1=[High]、第2=[Low]」の場合)には、図15に示すように、イヤホンマイクであるものと判別する(ステップS36)。かかる場合においては、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力される入出力セレクタ回路42の制御部41も、自動的に、3極プラグのイヤホンマイクであることを判別して、図13に示す入出力セレクタ回路42のスイッチSW−B422およびスイッチSW−C423をONに設定する。
また、第1の比較結果311および第2の比較結果312の双方が「High」であった場合(ステップS34の「第1=[High]、第2=[High]」の場合)には、図15に示すように、ステレオマイクであるものと判別する(ステップS37)。かかる場合においては、第1の比較結果311、第2の比較結果312および第3の比較結果313が入力される入出力セレクタ回路42の制御部41も、自動的に、3極プラグのイヤホンマイクであることを判別して、図13に示す入出力セレクタ回路42のスイッチSW−B422およびスイッチSW−D424をONに設定する。
かくのごときオーディオジャックの自動認識機能により、オーディオジャックの状態つまりジャックインタフェース10に接続されたオーディオ機器プラグの種別を自動的に検出することにより、接続されたオーディオ機器の判別を行い、かつ、入出力セレクタ回路42を適切な接続状態に切り替えた後は、オーディオCODEC50の動作状態を、ソフトウェア(SW)的に可変に制御可能な設定値(出力ボリューム、入力ゲイン)として適切な値に設定して動作を開始させることができる。
(第2の実施形態の効果の説明)
以上のように、本第2の実施形態によれば、ハードウェア(HW)的な比較手段を用いる場合であっても、第1の実施形態の場合と同様、一つのジャックインタフェース10のみで、モノラルスピーカ/イヤホン(2極ジャック)、ステレオヘッドホン(3極ジャック)、イヤホンマイク(3極ジャック)、ステレオマイク(3極ジャック)、2入力マイク対応型ヘッドセット(4極ジャック)、ステレオイヤホンマイク(4極ジャック)といった複数種のオーディオ機器、2極プラグ、3極プラグおよび4極プラグに適応することが可能となり、小型化された携帯端末であっても、その物理的なサイズを損ねることなく、オーディオ機能を十分に提供することが可能となる。
また、オーディオ機器を接続した後の種別判定と各オーディオ機器に適する設定はソフトウェア制御により自動的に行なわれるため、利用者がわざわざ切り替えの操作を行なう必要がなく、さらに、適用するジャックインタフェースの誤挿入防止にも役立ち、故障率の低減にも役立つという効果も得られる。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、前述の実施形態においては、ジャックインタフェース10に接続して自動判別されるオーディオ機器の種別として、モノラルスピーカ/イヤホン(2極ジャック)、ステレオヘッドホン(3極ジャック)、イヤホンマイク(3極ジャック)、ステレオマイク(3極ジャック)、2入力マイク対応型ヘッドセット(4極ジャック)あるいはステレオイヤホンマイク(4極ジャック)の場合について説明したが、これらのオーディオ機器は、代表的なオーディオ機器であり、本発明は、かかる場合のみに限るものではなく、マイク機能および/またはスピーカ機能を保有するオーディオ機器であれば、如何なるオーディオ機器であっても、適用することが可能であり、また、既存のデバイスのみでなく、将来のデバイスについても、ソフトウェア的な変更処理あるいは軽微な改造のみで適応することが可能である。
また、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記オーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを切り替える動作をソフトウェア制御により行う上記(1)の携帯端末。
(3)前記オーディオ機器判別手段は、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換手段と、該変換手段により変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、あらかじめ設定した電圧閾値と比較した結果を出力するA/Dコンバータと、を少なくとも備え、前記A/Dコンバータから出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する上記(1)または(2)の携帯端末。
(4)前記オーディオ機器判別手段は、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換手段と、該変換手段により変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、デジタル値に変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータにてデジタル値に変換したLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、あらかじめ設定した電圧閾値と比較する比較手段と、を少なくとも備え、前記比較手段から出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する上記(1)または(2)の携帯端末。
(5)前記オーディオ機器判別手段は、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換手段と、あらかじめ設定した電圧閾値を生成するD/Aコンバータと、前記変換手段により変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、前記D/Aコンバータにてあらかじめ生成した電圧閾値と比較する比較回路と、を少なくとも備え、前記比較回路から出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する上記(1)または(2)の携帯端末。
(6)前記比較回路から出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果により、前記オーディオCODECの動作状態および前記オーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態を切り替える上記(5)の携帯端末。
(7)RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルの電圧値の双方と0Vとの比較結果に基づいて、前記ジャックインタフェースに接続されたオーディオ機器プラグが、少なくとも2極プラグ、3極プラグ、4極プラグのいずれであるかを判別する上記(3)ないし(6)のいずれかの携帯端末。
(8)LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値と比較する前記電圧閾値は、ソフトウェア制御により、任意の値に設定変更を行うことができる上記(3)ないし(7)のいずれかの携帯端末。
(9)前記オーディオ機器判別手段は、LEFTチャンネル、MIDDLEチャンネルの双方の電圧値が前記電圧閾値以上に高く、かつ、RIGHTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値よりも低い場合、接続された前記オーディオ機器が、4極プラグタイプの2入力マイク対応型ヘッドセットであるものと判別する上記(3)ないし(8)のいずれかの携帯端末。
(10)前記オーディオ機器判別手段は、MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vではなく、かつ、MIDDLEチャンネル、RIGHTチャンネルの双方の電圧値が前記電圧閾値よりも低く、かつ、LEFTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値以上に高い場合、接続された前記オーディオ機器が、4極プラグタイプのステレオイヤホンマイクであるものと判別する上記(3)ないし(9)のいずれかの携帯端末。
(11)前記オーディオ機器判別手段は、MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vであり、かつ、RIGHTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値よりも低く、かつ、LEFTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値以上に高い場合、接続された前記オーディオ機器が、3極プラグタイプのイヤホンマイクであるものと判別する上記(3)ないし(10)のいずれかの携帯端末。
(12)前記オーディオ機器判別手段は、MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vであり、かつ、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルのいずれの電圧値も前記電圧閾値よりも低い場合、接続された前記オーディオ機器が、3極プラグタイプのヘッドホンであるものと判別する上記(3)ないし(11)のいずれかの携帯端末。
(13)前記オーディオ機器判別手段は、MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vであり、かつ、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルの双方の電圧値が前記電圧閾値以上に高い場合、接続された前記オーディオ機器が、3極プラグタイプのステレオマイクであるものと判別する上記(3)ないし(12)のいずれかの携帯端末。
(14)前記オーディオ機器判別手段は、MIDDLEチャンネル、RIGHTチャンネルの双方の電圧値が0Vの場合、接続された前記オーディオ機器が、2極プラグタイプのモノラルイヤホンであるものと判別する上記(3)ないし(13)のいずれかの携帯端末。
(15)前記ジャックインタフェースに前記オーディオ機器のプラグが接続されたことを認識するプラグ認識手段を備え、前記プラグ認識手段により、前記ジャックインタフェースに前記オーディオ機器のプラグが接続されたことを認識した場合に、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する前記オーディオ機器判別手段の動作を起動する上記(1)ないし(14)のいずれかの携帯端末。
(16)複数種類のオーディオ機器を接続することが可能な一つの4極のジャックインタフェースを備え、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスの大きさを識別することにより、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する携帯端末におけるオーディオ機器判別方法であって、判別した前記オーディオ機器の種別に基づいて、オーディオ信号の変換を行うオーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを少なくとも切り替えるオーディオ機器判別方法。
(17)前記オーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを切り替える動作をソフトウェア制御により行う上記(16)のオーディオ機器判別方法。
(18)前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換ステップと、該変換ステップにより変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、あらかじめ設定した電圧閾値と比較した結果を出力する比較ステップと、を少なくとも有し、前記比較ステップにより求めたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する上記(16)または(17)のオーディオ機器判別方法。
(19)LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値と比較する前記電圧閾値は、ソフトウェア制御により、任意の値に設定変更を行うことができる上記(18)のオーディオ機器判別方法。
(20)RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルの電圧値の双方と0Vとの比較結果に基づいて、前記ジャックインタフェースに接続されたオーディオ機器プラグが、少なくとも2極プラグ、3極プラグ、4極プラグのいずれであるかを判別する上記(18)または(19)のオーディオ機器判別方法。
(21)LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値と比較する前記電圧閾値は、ソフトウェア制御により、任意の値に設定変更を行うことができる上記(18)ないし(20)のいずれかのオーディオ機器判別方法。
(22)上記(16)ないし(21)のいずれかのオーディオ機器判別方法の少なくとも一部を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施するオーディオ機器判別プログラム。
(23)上記(22)のオーディオ機器判別プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
本発明による携帯端末の第1の実施形態におけるブロック構成の一例を示すブロック構成図である。 図1の携帯端末に4極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。 図1の携帯端末に3極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。 図1の携帯端末に接続されるオーディオ機器プラグの各チャンネルのインピーダンスの大きさを示す説明図である。 図1の携帯端末におけるA/Dコンバータ、CPUの動作の一例を示すフローチャートである。 図1の携帯端末におけるオーディオ信号の入出力セレクタ回路と該入出力セレクタ回路を制御する制御部を説明する説明図である。 図1の携帯端末においてジャックインタフェースにオーディオ機器が接続されたことをCPUに通知する経路の一例を説明する説明図である。 本発明による携帯端末の第2の実施形態におけるブロック構成の一例を示すブロック構成図である。 図8の携帯端末に4極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。 図8の携帯端末に3極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である 図8の携帯端末に2極オーディオ機器プラグを接続した状態を説明する説明図である。 図8の携帯端末におけるLEFT信号、RIGHT信号およびMIDDLE信号の電圧値とそれぞれの電圧閾値と比較する比較回路の構成の一例を示す構成図である。 図8の携帯端末におけるオーディオ信号の入出力セレクタ回路と該入出力セレクタ回路を制御する制御部を説明する説明図である。 図8の携帯端末においてジャックインタフェースにオーディオ機器が接続されたことをCPUに通知する経路の一例を説明する説明図である。 図8の携帯端末に接続されるオーディオ機器プラグの各チャンネルのインピーダンスの大きさを示す説明図である。 図8の携帯端末におけるCPUの動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ジャックインタフェース
20 R→V変換回路
30 A/Dコンバータ
31 第1の比較回路
32 第2の比較回路
33 第3の比較回路
35 A/Dコンバータ
41 入出力セレク回路の制御部
42 入出力セレクタ回路
50 オーディオCODEC
60 CPU
70 メモリ
80 4極オーディオ機器プラグ
85 D/Aコンバータ
90 3極オーディオ機器プラグ
95 2極オーディオ機器プラグ
101 プラグ認識信号
102 LEFT信号
103 RIGHT信号
104 MIDDLE信号
201 左電圧値V−LEFT
202 右電圧値V−RIGHT
203 中電圧値V−MIDDLE
311 第1の比較結果
312 第2の比較結果
313 第3の比較結果
421 スイッチSW−A
422 スイッチSW−B
423 スイッチSW−C
424 スイッチSW−D
425 スイッチSW−E
426 スイッチSW−F
501,502,503 出力制御信号
601 専用インタフェース
602 バス
851 第1の基準電圧
852 第2の基準電圧
853 第3の基準電圧

Claims (7)

  1. 複数種類のオーディオ機器を接続することが可能な一つの4極のジャックインタフェースを備えた携帯端末において、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスの大きさを識別することにより、接続された前記オーディオ機器の種別を判別するオーディオ機器判別手段を備え、該オーディオ機器判別手段により判別した前記オーディオ機器の種別に基づいて、オーディオ信号の変換を行うオーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを少なくとも切り替え、
    前記オーディオ機器判別手段は、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換手段と、該変換手段により変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、あらかじめ設定した電圧閾値と比較した結果を出力するA/Dコンバータと、を少なくとも備え、前記A/Dコンバータから出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別し、
    前記A/Dコンバータは、CPUとバス接続されており、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値と比較する前記電圧閾値は、前記CPUのソフトウェア制御により、任意の値に設定変更を行うことができ
    前記オーディオ機器判別手段は、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルの電圧値の双方と0Vとの比較結果に基づいて、前記ジャックインタフェースに接続されたオーディオ機器プラグが、2極プラグ、3極プラグ、4極プラグのいずれであるかを判別し、判別後、3極プラグについては、LEFTチャンネルとRIGHTチャンネルの両方と、それぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて接続された前記オーディオ機器の種別を判別し、4極プラグについては、MIDDLEチャンネルとその前記電圧閾値との比較結果に基づいて接続された前記オーディオ機器の種別を判別する
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 複数種類のオーディオ機器を接続することが可能な一つの4極のジャックインタフェースを備えた携帯端末において、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスの大きさを識別することにより、接続された前記オーディオ機器の種別を判別するオーディオ機器判別手段を備え、該オーディオ機器判別手段により判別した前記オーディオ機器の種別に基づいて、オーディオ信号の変換を行うオーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを少なくとも切り替え、
    前記オーディオ機器判別手段は、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換手段と、該変換手段により変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、デジタル値に変換するA/Dコンバータと、を少なくとも備え、CPUが、前記A/Dコンバータにてデジタル値に変換したLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、あらかじめ設定した電圧閾値と比較し、比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別し、
    前記CPUは、前記A/Dコンバータ、及び、前記電圧閾値を記憶したメモリとバス接続されており、前記電圧閾値は、前記CPUのソフトウェア制御により、任意の値に設定変更を行うことができ
    前記CPUは、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルの電圧値の双方と0Vとの比較結果に基づいて、前記ジャックインタフェースに接続されたオーディオ機器プラグが、2極プラグ、3極プラグ、4極プラグのいずれであるかを判別し、判別後、3極プラグについては、LEFTチャンネルとRIGHTチャンネルの両方と、それぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて接続された前記オーディオ機器の種別を判別し、4極プラグについては、MIDDLEチャンネルとその前記電圧閾値との比較結果に基づいて接続された前記オーディオ機器の種別を判別する
    ことを特徴とする携帯端末。
  3. 複数種類のオーディオ機器を接続することが可能な一つの4極のジャックインタフェースを備えた携帯端末において、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスの大きさを識別することにより、接続された前記オーディオ機器の種別を判別するオーディオ機器判別手段を備え、該オーディオ機器判別手段により判別した前記オーディオ機器の種別に基づいて、オーディオ信号の変換を行うオーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを少なくとも切り替え、
    前記オーディオ機器判別手段は、前記ジャックインタフェースに接続された前記オーディオ機器のLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれのインピーダンスを電圧値に変換する変換手段と、あらかじめ設定した電圧閾値を生成するD/Aコンバータと、前記変換手段により変換されたLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値を、前記D/Aコンバータにてあらかじめ生成した電圧閾値と比較する比較回路と、を少なくとも備え、前記比較回路から出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて、接続された前記オーディオ機器の種別を判別し、
    前記D/Aコンバータは、CPUとバス接続されており、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの電圧値と比較する前記電圧閾値は、前記CPUのソフトウェア制御により、任意の値に設定変更を行うことができ
    前記D/Aコンバータは、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルの電圧値の双方と0Vとの比較結果に基づいて、前記ジャックインタフェースに接続されたオーディオ機器プラグが、2極プラグ、3極プラグ、4極プラグのいずれであるかを判別し、判別後、3極プラグについては、LEFTチャンネルとRIGHTチャンネルの両方と、それぞれの前記電圧閾値との比較結果の組み合わせに基づいて接続された前記オーディオ機器の種別を判別し、4極プラグについては、MIDDLEチャンネルとその前記電圧閾値との比較結果に基づいて接続された前記オーディオ機器の種別を判別する
    ことを特徴とする携帯端末。
  4. 前記オーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態およびオーディオ信号の入出力レベルを切り替える動作をソフトウェア制御により行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯端末。
  5. 前記比較回路から出力されるLEFTチャンネル、RIGHTチャンネル、MIDDLEチャンネルそれぞれの前記電圧閾値との比較結果により、前記オーディオCODECの動作状態および前記オーディオCODECと前記ジャックインタフェースとの接続状態を切り替えることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
  6. 前記オーディオ機器判別手段は、LEFTチャンネル、MIDDLEチャンネルの双方の電圧値が前記電圧閾値以上に高く、かつ、RIGHTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値よりも低い場合、接続された前記オーディオ機器が、4極プラグタイプの2入力マイク対応型ヘッドセットであるものと判別し、
    MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vではなく、かつ、MIDDLEチャンネル、RIGHTチャンネルの双方の電圧値が前記電圧閾値よりも低く、かつ、LEFTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値以上に高い場合、接続された前記オーディオ機器が、4極プラグタイプのステレオイヤホンマイクであるものと判別し、
    MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vであり、かつ、RIGHTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値よりも低く、かつ、LEFTチャンネルの電圧値が前記電圧閾値以上に高い場合、接続された前記オーディオ機器が、3極プラグタイプのイヤホンマイクであるものと判別し、
    MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vであり、かつ、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルのいずれの電圧値も前記電圧閾値よりも低い場合、接続された前記オーディオ機器が、3極プラグタイプのヘッドホンであるものと判別し、
    MIDDLEチャンネルの電圧値が0Vであり、かつ、LEFTチャンネル、RIGHTチャンネルの双方の電圧値が前記電圧閾値以上に高い場合、接続された前記オーディオ機器が、3極プラグタイプのステレオマイクであるものと判別し、
    MIDDLEチャンネル、RIGHTチャンネルの双方の電圧値が0Vの場合、接続された前記オーディオ機器が、2極プラグタイプのモノラルイヤホンであるものと判別
    することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の携帯端末。
  7. 前記ジャックインタフェースに前記オーディオ機器のプラグが接続されたことを認識するプラグ認識手段を備え、前記プラグ認識手段により、前記ジャックインタフェースに前記オーディオ機器のプラグが接続されたことを認識した場合に、接続された前記オーディオ機器の種別を判別する前記オーディオ機器判別手段の動作を起動することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の携帯端末。
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