JP2011003841A - 配線基板の製造方法及び配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、信頼性向上の要求に応える配線基板を提供するものである。
【課題を解決するための手段】本発明の一形態にかかる配線基板3の製造方法は、導電性領域を有し、該導電性領域が表面に露出した基体7を準備する工程と、基体7を、無機絶縁粒子が分散した溶液13中に浸漬する工程と、基体7の導電性領域に電圧を印加することにより、表面に露出する導電性領域に無機絶縁粒子を凝集させて、露出部を無機絶縁粒子で被覆してなる無機絶縁層8を形成する工程と、無機絶縁層8上に導電層10を形成する工程と、を備えたことを特徴とする配線基板の製造方法。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子機器(たとえば各種オーディオビジュアル機器、家電機器、通信機器、コンピュータ機器及びその周辺機器)等に使用される配線基板及びその製造方法に関するものである。
従来、電子機器における実装構造体としては、配線基板に電子部品を実装したものが使用されている。
配線基板に関して、特許文献1には、金属材料からなる基体と、該基体を被覆する樹脂層と、該樹脂層上に形成された導電層と、を備えた構成が開示されている。
しかしながら、かかる配線基板においては、金属材料からなる基体と導電層との間に電界が印加されると、樹脂に含まれる水分に起因して、導電層に含まれる導電材料がイオン化して樹脂層に侵入することがある(イオンマイグレーション)。その結果、金属材料からなる基体と導電層とが短絡し、ひいては、かかる基体を介して導電層同士が短絡し、配線基板の信頼性が低下しやすくなる。
特開2006−319145号公報
本発明は、信頼性向上の要求に応える配線基板を提供するものである。
本発明の一形態にかかる配線基板の製造方法は、導電性領域を有し、該導電性領域が表面に露出した基体を準備する工程と、前記基体を、無機絶縁粒子が分散した溶液中に浸漬する工程と、前記基体の前記導電性領域に電圧を印加することにより、表面に露出する前記導電性領域に前記無機絶縁粒子を凝集させて、前記露出部を前記無機絶縁粒子で被覆してなる無機絶縁層を形成する工程と、前記無機絶縁層上に導電層を形成する工程と、を備える。
本発明の一形態にかかる配線基板は、表面に露出した非導電性領域と導電性領域とを有する基体と、前記基体上に形成された導電層と、前記基体と前記導電層との間に介された無機絶縁層と、を備える。前記無機絶縁層は、前記導電性領域に対応する部位における前記基体側から前記導電層側への厚みが、前記非導電性領域に対応する部位よりも大きい。
本発明の一形態にかかる配線基板によれば、基体の導電性領域と導電層との間の絶縁性を向上させることができる。その結果、信頼性に優れた配線基板を得ることができる。
図1aは、本発明の第1実施形態にかかる実装構造体の断面図であり、図1bは、図1aに示す実装構造体のR1部分の拡大図である。 図2a、図2bは、図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す実装構造体の製造工程に使用する製造装置の断面図である。 図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図7a、図7bは、図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図8a、図8bは、図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図9a、図9bは、図1に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図10aは、本発明の第2実施形態にかかる実装構造体の断面図であり、図10bは、図10aに示す実装構造体のR2部分の拡大図である。 図10に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。 図11に示す実装構造体の製造工程を説明する断面図である。
(第1実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態に係る配線基板を含む実装構造体を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1aに示した実装構造体1は、例えば各種オーディオビジュアル機器、家電機器、通信機器、コンピュータ装置又はその周辺機器などの電子機器に使用されるものである。この実装構造体1は、電子部品2及び配線基板3を含んでいる。
電子部品2は、例えばIC又はLSI等の半導体素子であり、配線基板3に半田等の導電バンプ4を介してフリップチップ実装されている。この電子部品2は、母材が、例えばシリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素、ガリウム砒素リン、窒化ガリウム又は炭化珪素等の半導体材料により形成されている。電子部品2としては、例えば厚みが0.1mm以上1mm以下のものを使用することができる。
配線基板3は、コア基板5とコア基板5の両側に形成された一対の配線層6とを含んでいる。
コア基板5は、配線基板3の強度を維持しつつ一対の配線層6間の導通を図るものであり、厚みが例えば0.3mm以上1.5mm以下に設定されている。このコア基板5は、基体7、スルーホールT、無機絶縁層8、樹脂層9、導電層10、及び絶縁体11を含んでいる。
基体7は、コア基板5の強度を高めるものであり、本実施形態においては、導電性領域のみからなり、該導電性領域は表面に露出しており、例えば接地用導体として用いることができる。また、導電性領域は、例えばニッケル、コバルト、クロム若しくは鉄又はそれらの合金等の金属材料により形成されたのを使用することができる。かかる金属材料を使用することにより、基体7の放熱性を向上させることができる。また、ニッケル合金又はコバルト合金等の低熱膨張率の合金を使用することで、配線基板2の熱膨張率を低減することができる。また、基体7は、露出した表面に金属酸化物からなる金属酸化物層7aを有することが望ましい。金属酸化物層7aの厚みは、例えば0.05μm以上3μm以下に設定されていることが望ましい。なお、金属酸化物は、X線マイクロアナライザーを用いて分析することができる。
基体7の厚みは、例えば0.07mm以上0.5mm以下に設定されている。また、基体7の熱膨張率は、例えば1ppm/℃以上16ppm/℃以下に設定されている。かかる熱膨張率は、ISO11359‐2:1999に準ずる。
基体7には、複数のスルーホールTが形成されており、基体7の上下面及びスルーホールTの内部に導電層10が形成され、さらに、基体7の上下面及びスルーホールTの内壁と導電層10との間に、無機絶縁層8及び樹脂層9が介在されている。
スルーホールTは、コア基板5をその厚み方向(Z方向)に貫通しており、例えば直径が0.1mm以上1mm以下の円柱状に形成されている。
無機絶縁層8は、基体7の表面に露出した導電性領域を被覆しており、基体7の上下面及びスルーホールTの内壁に形成されている。無機絶縁層8は、例えば互いに複数の結合した無機絶縁粒子を有する。かかる無機絶縁粒子の粒子径は、3nm以上180nm以下に設定されていることが望ましい。無機絶縁層8としては、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ホウ素、酸化マグネシウム又は酸化カルシウム等のセラミック材料により形成されたものを使用することができる。無機絶縁層8は、基体7側から導電層10側への厚みが、例えば0.5μm以上15μm以下に設定されている。
樹脂層9は、無機絶縁層8の表面を被覆しており、基体7の上下面及びスルーホールTの内壁に形成されている。樹脂層9としては、例えばエポキシ樹脂、シアネート樹脂、ポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂等の樹脂材料により形成されたもの使用することができる。樹脂層9の厚みは、例えば2μm以上50μm以下に設定されている。樹脂層9の熱膨張率は、例えば30ppm/℃以上70ppm/℃以下に設定されている。
また、樹脂層9は、無機絶縁材料から形成されたフィラー9aを含むことが望ましい。フィラー9aを構成する無機絶縁材料としては、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム又は酸化カルシウム等のセラミック材料を使用することが望ましい。なかでも、かかる無機絶縁材料は、無機絶縁層8を構成する無機絶縁材料と同一であることが望ましい。なお、フィラー9aの粒子径は、例えば0.5μm以上15μm以下に設定されている。
導電層10は、コア基板5の上下の配線層6を電気的に接続するものであり、基体7の上下面及びスルーホールTの内壁に、無機絶縁層8及び樹脂層9を介して形成されている。この導電層10としては、例えば銅、銀、金、アルミニウム、ニッケル又はクロムの導電材料により形成されたものを使用することができる。導電層10は、基体7の表面に対して垂直方向への厚みが、例えば5μm以上20μm以下に設定されている。導電層10の熱膨張率は、例えば14ppm/℃以上18ppm/℃以下に設定されている。
絶縁体11は、スルーホールTにて、導電層10によって囲まれる残存空間を埋めるためのものである。これにより、絶縁体11の直上直下に後述するビア孔Vを形成することができるため、配線基板3の小型化を実現することができる。絶縁体11としては、例えばポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シアネート樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂又はビスマレイミドトリアジン樹脂等の樹脂材料により形成されたものを使用することができる。
ところで、上述の導電層10は、例えば、接地用配線、電力供給用配線又は信号用配線としての機能を有する。このような導電層10は、基体7の導電性領域と異なる電圧となる場合があり、基体7の導電性領域と導電層10で電界が発生することがある。
一方、第1実施形態の配線基板3においては、基体7の導電性領域と導電層10との間に無機絶縁層8が介されている。無機絶縁層8は、樹脂と比較して低分子の無機絶縁材料により構成されており、その分子が小さく分子間に水分子が侵入しにくい性質を有しているため、導電層10の基体7に対するイオンマイグレーションが低減される。その結果、基体7と導電層10との間の絶縁性を向上させ、配線基板3の信頼性を向上させることができる。
図1bに示すように、無機絶縁層8は、スルーホールTの開口部における、基体7側から導電層10側への厚みが、スルーホールTの内部よりも大きいことが望ましい。ここで、スルーホールTの開口部にて基体7の上下面とスルーホールTの内壁との間に角部が形成されていることから、スルーホールTの開口部は応力が集中しやすい。一方、スルーホールTの開口部にて、無機絶縁層8の厚みを大きくして無機絶縁層8の機械的強度を高めることにより、スルーホールTの開口部における無機絶縁層8のクラックの発生を低減し、かかるクラックに導電層10を構成する導電材料が侵入することを低減できる。なお、無機絶縁層8は、スルーホールTの開口部における厚みが、最も厚みの小さい部位の1.0倍以上1.3倍以下に設定されていることが望ましい。また、無機絶縁層8は、スルーホールTの開口部から基体7の内部に向って、厚みが小さくなっていることが望ましい。
無機絶縁層8は、熱膨張率が1ppm/℃以上15ppm/℃以下に設定されていることが望ましい。その結果、基体7とスルーホール導体7との熱膨張率の違いにより生じる熱応力を緩和することができる。このような熱膨張率の無機絶縁層8としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ホウ素、酸化マグネシウム又は酸化カルシウム等のセラミック材料から形成されたものを使用することができる。
無機絶縁層8は、誘電正接が0.001以上0.01以下に設定されていることが望ましい。その結果、導電層10における高周波信号の伝送特性を向上させることができる。このような誘電正接の無機絶縁層8としては、例えば、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ホウ素、酸化マグネシウム又は酸化カルシウム等のセラミック材料から形成されたものを使用することができ、なかでも、酸化珪素を用いることが望ましい。なお、誘電正接は、JISK6911:1995に準ずる。
無機絶縁層8を構成する無機絶縁粒子は、球状であることが望ましい。その結果、無機絶縁層8の内部構造を緻密にすることにより、導電層10を構成する導電材料が無機絶縁層8に侵入することを低減するとともに、無機絶縁層8の機械的強度を向上させることができる。
無機絶縁粒子は、樹脂層9のフィラー9aと結合していることが望ましい。その結果、無機絶縁層8と樹脂層9との接着強度を高め、無機絶縁層8と樹脂層9との剥離を低減できる。
また、無機絶縁層8は、樹脂層9との界面に複数の突起部13を有し、突起部13は、樹脂層9に被覆されていることが望ましい。その結果、無機絶縁層8と樹脂層9との接着強度を高めることができる。なお、突起部13の突出方向における平均高さは、20nm以上100nm以下に設定されていることが望ましい。
無機絶縁層8に含まれる無機絶縁粒子は、無機絶縁層8の構造部分を構成する第1無機絶縁粒子と、突起部13を構成する第2無機絶縁粒子とを有することが望ましい。その結果、無機絶縁層8に突起部13を容易に形成することができる。
また、第2無機絶縁粒子の粒子径は、第1無機絶縁粒子よりも大きいことが望ましい。その結果、粒子径の小さい第1無機絶縁粒子により、無機絶縁層8の内部構造を緻密にするとともに、粒子径の大きい第2無機絶縁粒子により、突起部13を大きく形成し、無機絶縁層8と樹脂層9との接着強度を高めることができる。
第1無機絶縁粒子及び第2無機絶縁粒子としては、上述した無機絶縁粒子を構成する無機絶縁材料から形成されたものを使用することができる。特に、第1無機絶縁粒子及び第2無機絶縁粒子を構成する無機絶縁材料は、同一の材料又は化合物を形成する材料であることが望ましい。その結果、第1無機絶縁粒子と第2無機絶縁粒子との接触部分で化学的な結合が生じ、両者の接着を強固にすることができる。
第1無機絶縁粒子の平均粒子径は、3nm以上180nm以下に設定されていることが望ましい。また、第2無機絶縁粒子の平均粒子径は、200nm以上500nm以下に設定されていることが望ましい。また、第2無機絶縁粒子の平均粒子径は、第1無機絶縁粒子の5倍以上100倍以下に設定されていることが望ましい。
また、無機絶縁粒子は無機酸化物を有することが望ましい。この場合、かかる無機酸化物が、基体7の表面に形成された金属酸化物と結合し、複合酸化物を形成していると、かかる結合により、基体7と無機絶縁層8との接着強度を高め、基体7と無機絶縁層8との剥離を低減することができる。なお、複合酸化物は複合酸化物層7bを形成しており、複合酸化物層7bの厚みは、例えば0.1μm以上3μm以下に設定されていることが望ましい。なお、複合酸化物は、X線マイクロアナライザーを用いて分析することができる。
一方、コア基板5の両側に設けられる配線層6は、絶縁層12、ビア孔V及び導電層10を含んでいる。導電層10は、絶縁層12の上下面及びビア孔V内に形成されており、電力供給用配線または信号用配線を含む配線部を構成している。導電層10としては、例えば上述のコア基板5における導電層10と同様のものを用いることができる。
絶縁層12は、配線層6において、配線部以外の部分の絶縁性を確保するためのものであり、厚みが例えば1μm以上15μm以下となるように形成されている。絶縁層12としては、例えばポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シアネート樹脂、シリコン樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、液晶ポリマー、ポリベンゾオキサゾール樹脂、又はポリイミドベンゾオキサゾール樹脂等により形成されたものを使用することができる。
ビア孔Vは、導電層10が形成される部分であり、絶縁層12をその厚み方向(Z方向)に貫通している。このビア孔Vは、例えばコア基板5に向って幅狭なテーパー状に形成されている。
かくして、上述した実装構造体1は、配線基板3を介して供給される電源や信号に基づいて電子部品を駆動若しくは制御することにより、所望の機能を発揮する。
次に、上述した実装構造体1の製造方法を、図2から図9に基づいて説明する。
(1)図2a及び図2bに示すように、金属材料により形成された基体7を準備し、基体7をその厚み方向に貫通したスルーホールTを複数形成する。スルーホールTは、例えばドリル加工やレーザー加工等により形成することができる。
基体7にスルーホールTを形成した後、基体7を大気雰囲気中にて加熱することにより、基体7の表面に金属酸化物を形成する。金属酸化物は、基体7の表面を被覆して形成されることが望ましい。なお、かかる加熱の温度は、150℃以上600℃以下に設定されていることが望ましい。また、金属酸化物の厚みは、0.1μm以上5μm以下に設定されていることが望ましい。
(2)第1分散溶液14a及び第2分散溶液14bを準備する。
第1分散溶液14aは、第1無機絶縁粒子が第1溶媒中に分散した溶液である。第1分散溶液14aにおける第1無機絶縁粒子の濃度は、1.0%以上20%以下に設定されていることが望ましい。また、第1溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン又はメチルイソブチルケトン等の有機溶媒を用いることができる。また、第1溶媒のpHは、例えば2以上12以下に設定されている。なかでも、第1溶媒のpHは、取り扱い容易性の観点から、5以上9以下に設定されていることが望ましい。
第2分散溶液14bは、第2無機絶縁粒子が第2溶媒中に分散した溶液である。第2分散溶液14bにおける第2無機絶縁粒子の濃度は、5%以上25%以下に設定されていることが望ましい。また、第2溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン又はメチルイソブチルケトン等の有機溶媒を用いることができる。また、第2溶媒のpHは、例えば2以上12以下に設定されている。なかでも、第2溶媒のpHは、取り扱い容易性の観点から、5以上9以下に設定されていることが望ましい。
(3)図3に示すように、電気泳動装置15を準備する。電気泳動装置15は、泳動槽16と、前記泳動槽16内に一方端が配置される印加電圧供給線17と、該印加電圧供給線17の他方端に電気的に接続された電源18と、を備えている。印加電圧供給線17は、他方端が電源18に電気的に接続された第1印加電圧供給線17aと、一方端が2つの電極板19に電気的に接続されているとともに他方端が電源18に電気的に接続された第2印加電圧供給線17bと、を有する。電極板19は、チタン又はチタンにより被覆された銅等の金属材料等により形成されたものを使用することができ、多数の微細な孔を有することが望ましい。また、2つの電極板19は、電源18に並列に接続されている。
(4)図4及び図5に示すように、電気泳動装置13を用いて、基体7の表面に第1分散溶液14a中の第1無機絶縁粒子を凝集させ、無機絶縁層8を形成する。具体的には、例えば以下のように行う。
まず、泳動槽16に第1分散溶液14aを充填して該第1分散溶液14a中に基体7及び電極板19を浸漬し、基体7を2つの電極板19の間に配置しつつ第1印加電圧供給線17aの一方端に電気的に接続する。次に、電源18により、基体7と電極板19との間に電圧を印加する。ここで、第1無機絶縁粒子として例えば酸化珪素を用いた場合、第1無機絶縁粒子は、表面にSiOH基を有することから、第1溶媒中にて負の電荷を有するため、陽極に向って移動する。したがって、第1印加電圧供給線17aの他方端を電源18の正極に接続し、基体7を陽極として機能させることにより、第1無機絶縁粒子が基体7の露出した表面に凝集し、無機絶縁層8を形成することができる。また、第1無機絶縁粒子として例えば水酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化亜鉛又は酸化チタンを用いた場合、第1無機絶縁粒子は、表面のOH基が遊離することから、第1溶媒中にて正の電荷を有するため、陰極に向って移動する。したがって、第1印加電圧供給線17aの他方端を電源18の負極に接続し、基体7を陰極として機能させることにより、無機絶縁層8を形成することができる。
このように無機絶縁層8を形成すると、第1無機絶縁粒子が電気的な力に起因して緻密に凝集するため、緻密な無機絶縁層8を形成することができる。その結果、無機絶縁層8に対する水分の侵入を低減し、無機絶縁層8における絶縁性を向上させるとともに、無機絶縁層8の機械的強度を高めることができる。
また、第1無機絶縁粒子は、電気的な力により第1分散溶液14aから基体7の表面に向って移動するため、スルーホールTの開口径が小さく形成された場合においても、スルーホールTの内壁に効率良く無機絶縁層8を形成することができる。
また、スルーホールTの開口部は、基体7の上下面とスルーホールTの内壁との間に角部を形成しているため、基体7と電極板19との間に電圧を印加した際、基体7はかかる角部に電界が集中しやすい。その結果、スルーホールTの開口部は他の部位と比較して多くの第1無機絶縁粒子が凝集し、無機絶縁層8のスルーホールTの開口部における厚みを、スルーホールTの内部よりも大きく形成することができる。
ここで、第1無機絶縁粒子の粒子径が3nm以上180nm以下に設定されていると、第1無機絶縁粒子の粒子径を3nm以上とすることにより、第1無機絶縁粒子が超微小であることに起因した第1無機絶縁粒子の凝集を低減し、無機絶縁層8をより緻密に形成することができ、第1無機絶縁粒子の粒子径を180nm以下とすることにより、比較的低温で緻密化して粒子の結合力を高めることができる。特に、第1無機絶縁粒子として酸化珪素を用いた場合、酸化珪素が結晶化する温度未満にて、第1無機絶縁粒子を結合させることができる。
また、第1無機絶縁粒子が球状であると、第1無機絶縁粒子同士をより緻密に凝集させることができる。
また、基体7の金属酸化物層7aの厚みが0.05μm以上3μm以下に設定されていると、基体7と電極板18との間に印加される電圧を維持しつつ金属酸化物層7aを形成することができるため、無機絶縁層8を効率良く形成することができる。
また、電極板18が多数の微細な孔を有すると、第1無機絶縁粒子がかかる孔を介して基体7に向って移動するため、無機絶縁層8を効率良く形成することができる。
また、印加する電圧の条件を調整することにより、無機絶縁層8の厚みを容易に調整することができ、厚みの小さい無機絶縁層8を容易に形成することができる。
電源18により印加される電圧は、例えば1V以上100V以下に設定されている。なかでも、55V以上100V以下に設定されていることが望ましい。その結果、無機絶縁層を効率良く形成することができる。
第1印加電圧供給線17aの一方端と基体7との電気的な接続方法は、例えば第1印加電圧供給線17aの一方端に導電性のクリップを接続し、かかるクリップにより基体7を挟み込むことにより、行うことができる。
(5)図6に示すように、第2分散溶液14b中に基体7を浸漬し、第2分散溶液14bから基体7を取り出すことにより、無機絶縁層8の表面に第2無機絶縁粒子を部分的に残留させる。その結果、残留した第2無機絶縁粒子からなる突起部13を形成することができる。
(6)図7aに示すように、無機絶縁層8に付着した第1溶媒及び第2溶媒を蒸発させて、無機絶縁層8を乾燥させる。かかる蒸発は、例えば窒素ガス等の不活性ガス中にて行うことができる。
(7)無機絶縁層8を加熱する。その結果、第1無機絶縁粒子同士を結合させることにより、無機絶縁層8に対する水分の侵入を低減し、無機絶縁層8における絶縁性を向上させるとともに、無機絶縁層8の機械的強度を高めることができる。また、第1無機絶縁粒子及び第2無機絶縁粒子を結合させることにより、無機絶縁層8の構造部分に突起部13を強固に接着することができる。
ここで、第1無機絶縁粒子の粒子径が180nm以下に設定されていると、無機絶縁層8を100℃以上500℃以下の低温で加熱することにより、第1無機絶縁粒子同士を結合させることができる。これは、第1無機絶縁粒子の粒子径が180nm以下と超微小に設定されているため、第1無機絶縁粒子の原子、特に表面の原子が活発に運動するため、かかる低温でも第1無機絶縁粒子同士が結合することに起因すると推測される。その結果、無機絶縁層8の加熱温度が100℃以上に設定されていることにより、無機絶縁粒子同士を効率良く結合させることができ、無機絶縁層8の加熱温度が500℃以下に設定されていることにより、無機絶縁粒子として酸化珪素を用いる場合、酸化珪素の結晶化を低減し、結晶構造異方性に起因した熱膨張率の異方性を低減することができる。なお、かかる酸化珪素における結晶相の領域は、無機絶縁層8の体積の25%未満に設定されていることが望ましく、なかでも10%未満に設定されていることが望ましい。
また、上述した(4)の工程にて無機絶縁層8が緻密に形成されていると、本工程における加熱の際の無機絶縁層8の収縮量を低減し、かかる収縮に起因して無機絶縁層に生じるクラックや剥落を低減できる。
また、無機絶縁粒子が無機酸化物を有する場合、基体7の表面に形成された金属酸化物と無機絶縁粒子の無機酸化物とが、かかる加熱により結合し、複合酸化物を形成することができる。また、基体7の金属酸化物層7aの厚みが0.05μm以上3μm以下に設定されていると、複合酸化物層7bを効率良く形成することができます。
(8)図7bに示すように、無機絶縁層8の表面に樹脂層9を形成する。樹脂層9の形成は、例えば無機絶縁層8の表面にA‐ステージの液状樹脂を塗布し、かかる液状樹脂を加熱して硬化させることにより、樹脂層9を形成することができる。また、かかる硬化時の加熱により、樹脂層9に含まれ無機絶縁層8に当接するフィラー9aと、第1無機絶縁粒子及び第2無機絶縁粒子と、を結合させることができる。
(9)図8aに示すように、基体7の上下面及びスルーホールTの内壁にて、樹脂層9の表面に導電材料を被着させた後、基体7の上下面に被着した導電材料をパターニングすることにより、導電層10を形成する。導電材料の被着は、例えば無電解めっき、蒸着法、CVD法又はスパッタリング法等により行われる。なかでも、無電解めっき又はスパッタリング法を用いることが望ましい。導電材料のパターニングは、例えば、従来周知のフォトリソグラフィー技術、エッチング等を用いて行われる。
(10)図8bに示すように、スルーホールT内にて導電層10により囲まれた領域に樹脂材料等を充填して絶縁体11を形成し、導電材料を絶縁体11の露出部に被着させて導電層10を形成する。導電材料の被着は、例えば無電解めっき法、蒸着法、CVD法又はスパッタリング法等により被着される。
以上のようにして、コア基板5を作製することができる。
(11)図9aに示すように、コア基板5の両面に配線部6を形成する。配線部6は、例えば以下のようにして形成することができる。
まず、導電層10上に絶縁層12を形成する。絶縁層12は、例えば、未硬化の樹脂を導電層11上に配置し、樹脂を加熱して流動密着させつつ、更に加熱して樹脂を硬化させることにより形成される。
次に、絶縁層12にビア孔Vを形成し、ビア孔V内に導電層10の少なくとも一部を露出させる。ビア孔Vの形成は、例えばYAGレーザー装置又は炭酸ガスレーザー装置を用いる。なお、ビア孔Vは、レーザー光の出力を調整することによって、コア基板5に向かって開口幅が狭くなるように形成することができる。
次に、ビア孔Vにビア導体13を形成し、絶縁層12の上面に導電層10を形成することにより、配線部6を形成することができる。ビア導体13及び導電層10は、従来周知のセミアディティブ法、サブトラクティブ法又はフルアディティブ法等により形成され、なかでもセミアディティブ法により形成されることが望ましい。
以上のようにして、配線基板3を作製することができる。なお、本工程を繰り返すことにより、多層配線の配線基板3も作製できる。
(12)図9bに示すように、配線基板3に電子部品2を、バンプ4を介してフリップチップ実装する。
以上のようにして、実装構造体1を作製することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る配線基板を備えた実装構造体を、図10に基づいて詳細に説明する。なお、上述した第1実施形態と同様の構成に関しては、記載を省略する。
図10aに示すように、第2実施形態は第1実施形態と異なり、基体7Xは導電性領域と非導電性領域とを有し、非導電性領域は樹脂部7cXからなり、導電性領域は導電性繊維7dXから成る。導電性繊維7dXは、樹脂部7cXにより被覆され、且つ一部が樹脂部7cXから露出している。第2実施形態において、導電性繊維7dXは、その一部がスルーホールTX内に露出しており、該露出部は無機絶縁層8Xにより被覆されている。その結果、基体7Xの一部が導電性領域の場合において、基体7Xの導電性領域と導電層10Xとの間に無機絶縁層8Xが介されることにより、基体7Xの導電性領域と導電層10Xとの絶縁性を向上させることができる。
樹脂部7cXは、基体7Xの絶縁性を確保するためのものであり、例えばエポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、シアネート樹脂、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール樹脂、全芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、芳香族液晶ポリエステル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂又はポリエーテルケトン樹脂等により形成されたものを使用することができる。
導電性繊維7dXは、基体7Xの機械的強度を高めるための基材であって、縦横に織り込まれてなる織布を構成しており、炭素繊維又は金属繊維等により形成されたものを使用することができる。なかでも、導電性繊維7dXとして炭素繊維を用いることにより、基体7Xの熱膨張率を低減することができる。なお、炭素繊維の熱膨張率は、例えば1ppm/℃以上10ppm/℃以下に設定されている。
無機絶縁層8Xは、基体7Xの非導電性領域及び導電性領域を被覆していることが望ましい。その結果、基体7Xと導電層10Xとの間の絶縁性を向上させることができる。
また、図10bに示すように、無機絶縁層8Xは、前記導電性領域に対応する部位の基体7X側から導電層10X側への厚みが、前記非導電性領域に対応する部位よりも大きいことが望ましい。その結果、基体7Xの導電性領域と導電層10Xとの絶縁性を効率良く向上させることができる。また、無機絶縁層8Xの前記導電性領域に対応する部位が導電層10Xに向って突出するため、該突出部により、無機絶縁層8Xと導電層10Xとの接着強度を高めることができる。
無機絶縁層8Xは、導電層10Xに当接しており、突起部13Xが導電層10Xに被覆されている。その結果、突起部13Xにより無機絶縁層8Xと導電層10Xとの接着強度を高めることができる。
上述した第2実施形態に係る無機絶縁層8Xは、例えば以下のようにして形成することができる。
上述した第1実施形態に係る(4)の工程において、図11及び図12に示すように、泳動槽16Xに第1分散溶液14aXを充填し、該第1分散溶液14aX中に基体7X及び電極板19Xを浸漬した後、第1印加電圧供給線17aXの一方端を、導電性繊維7dXの露出した表面に電気的に接続する。次に、電源18Xにより、基体7Xと電極板19Xとの間に、電圧を印加することにより、導電性繊維7dXの露出した表面を被覆する無機絶縁層8Xを形成することができる。
ここで、基体7Xの導電性領域は、非導電性領域と比較して、電極板19との間に大きな電圧が印加されるため、無機絶縁層8Xを、前記導電性領域に対応する部位の基体7X側から導電層10X側への厚みが、前記非導電性領域に対応する部位よりも大きくなるように、形成することができる。
第1印加電圧供給線17aXの一方端と導電性繊維7dXとの電気的な接続方法は、例えば基体7Xの側面又は上下面に導電性繊維7dXを露出させ、かかる導電性繊維7dXの露出した表面に、第1印加電圧供給線17aの一方端を接続することにより、行うことができる。
また、第1無機絶縁粒子の粒子径は、50nm以下に設定されていることが望ましい。その結果、第1無機絶縁粒子の粒子径をより微小にすることにより、第1無機絶縁粒子をより低温で結合させることができ、樹脂部7cXを構成する樹脂材料の熱分解温度未満で無機絶縁層8Xを加熱して第1無機絶縁粒子を結合させることができるため、上述した第1実施形態に係る(7)の工程において、無機絶縁層8Xを樹脂部7cXの熱分解温度未満に加熱することにより、加熱に起因した樹脂層10Xに含まれる樹脂の損傷を低減しつつ、第1無機絶縁粒子を結合させることができる。なお、熱分解温度は、ISO11358:1997に準ずる熱重量測定において、樹脂の質量が5%減少する温度である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
例えば、上述した第1実施形態は、(8)の工程にて無機絶縁層8の表面に液状樹脂を塗布することにより樹脂層9を形成する構成を例に説明したが、例えば以下の方法により樹脂層9を形成しても構わない。まず、基体7の上下面にB‐ステージの樹脂シートを配置し、基体7及び樹脂シートを厚み方向に加熱加圧することにより、スルーホール内に樹脂シートを充填しつつ無機絶縁層8の表面を樹脂シートで被覆した後、樹脂シートを加熱して硬化させる。次に、スルーホールT内に充填された樹脂シートを、無機絶縁層8を被覆する領域を残しつつ、上下方向に穿孔することにより、無機絶縁層8の表面に樹脂層9を形成することができる。このように樹脂層9を形成すると、上述のように基体7及び樹脂シートを厚み方向に加熱加圧しているため、基体7の上下面における樹脂層9の平坦性を向上させることができる。
また、上述した第2実施形態は、基材が織布である構成を例に説明したが、基材として、不織布を使用しても構わないし、導電性繊維7dXを一方向に配列させたものを使用しても構わない。
また、上述した第2実施形態は、無機絶縁層8XがスルーホールTX内のみ形成された構成を例に説明したが、基体7Xの上下面に形成しても構わない。また、無機絶縁層8Xは、導電性領域のみを被覆していても構わない。
また、上述した第2実施形態は、無機絶縁層8Xが導電層10Xに当接する構成を例に説明したが、無機絶縁層8Xと導電層10Xとの間に樹脂層を介在させても構わない。この場合、樹脂層と導電層10Xとの境界は、無機絶縁層8Xと樹脂層との境界よりも、平坦性を高くすることができる。
1 実装構造体
2 電子部品
3 配線基板
4 バンプ
5 コア基板
6 配線層
7 基体
8 無機絶縁層
9 樹脂層
10 導電層
11 絶縁体
12 絶縁層
13 突起部
14a 第1分散溶液
15 電気泳動装置
16 泳動槽
17 印加電圧供給線
18 電源
19 電極板
T スルーホール
V ビア孔

Claims (12)

  1. 導電性領域を有し、該導電性領域が表面に露出した基体を準備する工程と、
    前記基体を、無機絶縁粒子が分散した溶液中に浸漬する工程と、
    前記基体の前記導電性領域に電圧を印加することにより、表面に露出する前記導電性領域に前記無機絶縁粒子を凝集させて、前記露出部を前記無機絶縁粒子で被覆してなる無機絶縁層を形成する工程と、
    前記無機絶縁層上に導電層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の配線基板の製造方法において、
    前記無機絶縁層に含まれる前記無機絶縁粒子同士を互いに結合させる工程を更に備えたことを特徴とする配線基板の製造方法。
  3. 請求項1に記載の配線基板の製造方法において、
    前記無機絶縁粒子は、該無機絶縁粒子を加熱することにより、結合されることを特徴とする配線基板の製造方法。
  4. 請求項1に記載の配線基板の製造方法において、
    前記基体は、金属材料からなることを特徴とする配線基板の製造方法。
  5. 請求項4に記載の配線基板の製造方法において、
    前記無機絶縁粒子は、無機酸化物を有し、
    前記導電性領域は、前記基体の表面に露出する金属酸化物を有し、
    前記導電性領域及び前記無機絶縁層を加熱することにより、前記金属酸化物層及び前記無機酸化物を結合させて、複合酸化物を形成する工程を更に備えたことを特徴とする配線基板の製造方法。
  6. 請求項1に記載の配線基板の製造方法において、
    前記基体は、前記導電性領域と非導電性領域とを有し、
    前記非導電性領域は、樹脂からなり、
    前記導電性領域は、前記樹脂により被覆され、且つ一部が樹脂から露出する導電性繊維からなることを特徴とする配線基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の配線基板の製造方法において、
    前記無機絶縁粒子は、該無機絶縁粒子を前記樹脂の熱分解温度未満で加熱することにより、結合されることを特徴とすることを特徴とする配線基板の製造法歩。
  8. 請求項1に記載の配線基板の製造方法において、
    前記無機絶縁層上に前記導電層を形成する工程は、
    前記無機絶縁層上に樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層上に導電層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする配線基板の製造方法。
  9. 請求項1に記載の配線基板において、
    前記基体は、スルーホールを有し、
    前記導電性領域は、前記スルーホール内に露出していることを特徴とする配線基板の製造方法。
  10. 請求項1に記載の配線基板の製造方法により得られた配線基板上に電子部品を搭載し、該電子部品を前記導電層と電気的に接続させる工程を備えたことを特徴とする実装構造体の製造方法。
  11. 表面に露出した非導電性領域と導電性領域とを有する基体と、
    前記基体上に形成された導電層と、
    前記基体と前記導電層との間に介された無機絶縁層と、
    を備え、
    前記無機絶縁層は、前記導電性領域に対応する部位における前記基体側から前記導電層側への厚みが、前記非導電性領域に対応する部位よりも大きいことを特徴とする配線基板。
  12. 請求項11に記載の配線基板と、
    前記配線基板上に搭載され、前記導電層と電気的に接続された電子部品と、
    を備えたことを特徴とする実装構造体。
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