JP2011002645A - 画像表示装置用表示粒子および画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも一方が透明な2枚の基板11、12間に表示粒子21、22を封入し、該基板間18に電界を発生させることによって、表示粒子を移動させて画像を表示する画像表示装置10に用いられる表示粒子であって、表示粒子21、22が、少なくとも樹脂、着色剤、特定のリン酸エステル化合物を含有する。表示粒子21、22の製造方法は、湿式法において樹脂または該樹脂を形成し得るモノマー、着色剤、および特定のリン酸エステル化合物を含有する油性相を、水性媒体に分散させる。
【選択図】図2
Description
表示粒子が、少なくとも樹脂、着色剤、ならびに下記一般式(I)〜(III)で表される化合物およびそれらの塩からなる群から選択される1種類以上のリン酸エステル化合物を含有することを特徴とする表示粒子;
湿式法において樹脂または該樹脂を形成し得るモノマー、着色剤、および上記一般式(I)〜(III)で表される化合物およびそれらの塩からなる群から選択される1種類以上のリン酸エステル化合物を含有する油性相を、水性媒体に分散させることを特徴とする表示粒子の製造方法。
本発明に係る画像表示装置用表示粒子(以下、単に表示粒子という)は、少なくとも樹脂、着色剤および所定の分散剤を含有するものである。
−(CH2)r1−CH3
(r1は4〜24の整数である)で表されるアルキル基が挙げられる。アルケニル基は直鎖状または分枝状であってよく、好ましくは直鎖状のものであり、好ましいアルケニル基の具体例として、下記式;
−(CH2)r2−CH=CH−(CH2)r3−CH3
(r2は0または1〜15の整数である;r3は2〜15の整数である;r2+r3は2〜27の整数である)表されるアルケニル基が挙げられる。
X1、X2およびX3はそれぞれ独立してアルキレン基であり、好ましくは炭素数2〜4のアルキレン基である。アルキレン基は2価の飽和炭化水素基であり、好ましいアルキレン基の具体例として、下記式;
−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、および−CH2CH(CH2CH3)−
で表されるアルキレン基が挙げられる。
アルカリ金属としては、Na、Kが挙げられる。
アルカリ土類金属としては、Mg、Ca、Baが挙げられる。
a1は4〜24、好ましくは8〜15の整数である。
リン酸モノエステル(Ia)の具体例として以下に示す市販の化合物が挙げられる。
NIKOLL SLP-N(日光ケミカルズ)。
b1およびb2はそれぞれ独立して0または1〜15の整数であり、好ましくは2〜10の整数である。
c1およびc2はそれぞれ独立して4〜24の整数であり、好ましくは10〜16の整数である。
d1およびd2はそれぞれ独立して0または1〜15の整数であり、好ましくは5〜12の整数である。
e1およびe2はそれぞれ独立して2〜15の整数であり、好ましくは5〜10の整数である。
リン酸ジエステル(IIa)および(IIb)の具体例として以下に示す市販の化合物が挙げられる。
NIKKOL DDP-2、NIKKOL DDP-4、NIKKOL DDP-6、NIKKOL DDP-8、NIKKOL DDP-10、NIKKOL DOP-8NV、NIKKOL DLP-10(以上、日光ケミカルズ)。
g1、g2およびg3はそれぞれ独立して2〜15の整数であり、好ましくは5〜10の整数である。
f1+g1、f2+g2、およびf3+g3はそれぞれ独立して2〜27の整数であり、好ましくは10〜20の整数である。
i1、i2およびi3はそれぞれ独立して4〜24の整数であり、好ましくは8〜16の整数である。
リン酸トリエステル(IIIa)および(IIIb)の具体例として以下に示す市販の化合物が挙げられる。
NIKKOL TOP-0V、NIKKOL TDP-2、NIKKOL TLP-4、NIKKOL TDP-6、NIKKOL TDP-8、NIKKOL TDP-10、NIKKOL TCP-5(以上、日光ケミカルズ)。
一般式(I)〜(III)の化合物の構造式を特定する方法としては、表示粒子を良溶剤に浸漬、分散または溶解して、濾過処理後の濾液をLC−MSで分離・解析できる。
LC−MSの条件としては、分離・解析できる装置・条件であればなんでもかまわないが、たとえば、以下の装置・条件である。
LC−MSの機種:LCQ(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)
測定条件:逆相HPLC測定
検出機:HPLC法による定量の場合、検出はMS、ELSD又はコロナCADを用いる。
カラム:ODS−3(GLサイエンス社製)
基準品がなく、LC−MSのライブラリーで構造式が特定できない場合には、分取してNMRで構造を確定することができる。たとえば、以下の装置を使用できる。
NMR装置:LA400(日本電子社製)
また、単離後IRによって構造を特定することもできる。たとえば、以下の装置を使用できる。
IR装置:NICOLET380(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)
・定量方法
基本的には、基準品で検量線を作成して、上記のLC−MSで定量することができる。
・定性方法
通常の有機定性分析による、段階的分離方法により単離後、MS、IR等で解析する。
・定量方法
基本的には、良溶媒に溶解するものは、一般式(I)〜(III)の化合物と同様の方法が採用できる。良溶媒に溶解しないものは、着色剤以外のものを溶解分離、乾燥して重量を測る。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭およびそれらの混合物等が挙げられ、カーボンブラックが好ましい。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCおよびそれらの混合物等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2およびそれらの混合物等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGおよびそれらの混合物等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31およびそれらの混合物等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキおよびそれらの混合物等がある。
塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルーおよびそれらの混合物等がある。
走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope通称SEM)において、1万倍で写真を撮り、実画像の粒子100個の平均値を用いている。
着色剤粒子0.2gに純水50mlを加え、マグネチックスターラーでよく混合する程度に撹拌する。撹拌させながら、先端が液体中に浸漬されているビュレットにてメタノールを5ml/分の速度で滴下する。メタノールを5ml滴下する毎に濁度計(日本電色工業株式会社製;NDH2000)にてヘーズ値を測定する。測定したヘーズ値が、あらかじめ測定しておいた着色剤粒子0.1gをメタノールに分散させておいた値を超えるまで滴下を続ける。
疎水化度(%)=滴下したメタノール量(ml)/[滴下したメタノール量(ml)+純水50(ml)]×100
白色表示粒子の場合は、例えば正帯電性荷電制御剤として、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が使用可能である。
黒色表示粒子の場合は、例えば負帯電性荷電制御剤として、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、ニトロイミダゾール誘導体等が使用可能である。
特に、白色表示粒子は、例えば白色着色剤の含有量が樹脂100重量部に対して100重量部のとき、60%以上、好ましくは80%以上の帯電量保持率を達成する。
本発明に係る表示粒子の製造方法は、いわゆる湿式法において樹脂または該樹脂を形成し得るモノマー、着色剤および前記した分散剤を含有する油性相を、水性媒体に分散させることを特徴とする。油性相に所定の分散剤を含有させることによって、着色剤粒子の表面が分散剤によって被覆され、着色剤の樹脂またはモノマーに対する分散性が向上するので、表示粒子表面での着色剤の露出が十分に抑制される。そのため、画像部と非画像部とのコントラストが十分に優れた画像を長期にわたって繰り返し表示できる。また、湿式法を用いるので、得られる表示粒子の形状は比較的球形度が高く、しかも均一である。
モノマーとしては、前記の樹脂を重合によって形成できれば特に制限されず、通常は水に対して不溶性あるいは難溶性のラジカル重合性モノマーが使用される。
着色剤の含有量は、「樹脂100重量部に対して」を「モノマー100重量部に対して」に読み替えること以外、前記した範囲と同様であればよい。
分散剤の含有量は、着色剤粒子の表面に該分散剤が単分子層で被覆し得るに十分な量とすればよく、具体的には着色剤に対する値が前記した範囲と同様であればよい。
重合開始剤の添加量は水性媒体の総量に対して0.1〜5.0重量%が好ましい。
分散安定剤の添加量は水性媒体の総量に対して0.5〜10重量%とすることが好ましい。
分散安定助剤と分散安定剤との混合比率は、1/1000〜10/100、好ましくは2/1000〜8/100とすることが好ましい。
樹脂としては、前記の樹脂であれば特に制限されず、通常は水に対して不溶性あるいは難溶性のものが使用される。
着色剤の含有量は、樹脂100重量部に対する値が前記した範囲と同様であればよい。
分散剤の含有量は、着色剤粒子の表面に該分散剤が単分子層で被覆し得るに十分な量とすればよく、具体的には着色剤に対する値が前記した範囲と同様であればよい。
外添剤は、画像表示装置の表示粒子の分野で従来から公知の外添剤が使用され、例えば、シリカ、チタニア等が挙げられる。
外添剤の疎水化剤は、特に限定されるものではなく、表示粒子の分野で公知の疎水化剤が用いられる。このうち、例えば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルジシラザン、テトラメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロトリシラザン、ヘプタメチルジシラザン等の有機シラザン等の疎水化剤で処理した外添剤は、負帯電性表示粒子の外添剤として有用である。また例えば、4−アミノブチルジメチルメトキシシラン、4−アミノブチルトリエトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリス(2−エチルヘキソキシ)シラン、6−(アミノヘキシルアミノプロピル)トリメトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、アミノフェニルトリエトキシシラン、3−(1−アミノプロポキシ)3,3−ジメチル−1−プロペニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジエチルメチルシラン、3−アミノプロピルトリス(メトキシエトキシエトキシ)シラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、ω−アミノウンデシルトリメトキシシラン、アミノ変性シリコンオイル等のアミノシランカップリング剤等の疎水化剤で処理した外添剤は、正帯電性表示粒子の外添剤として有用である。
本発明に係る画像表示装置は上記した表示粒子を備えたことを特徴とする。以下、本発明の画像表示装置について詳細に説明する。
本発明に係る画像表示装置は、2枚の基板間に電圧を印加されて電界が形成されると、帯電している表示粒子は電界方向に沿って移動する様になる。この様に、表示粒子が存在する基板間に電圧を印加することにより、帯電した表示粒子が基板間を移動して画像表示を行うものである。
(1)表示媒体として用いる表示粒子を、キャリアによる摩擦帯電等の公知の方法により帯電させる。
(2)対向する2枚の基板間に表示粒子を封入し、この状態で基板間に電圧を印加する。
(3)基板間への電圧印加により、基板間に電界が形成される。
(4)表示粒子は、電極間の電界の力の作用により表示粒子の極性と反対側の電界方向に沿って基板表面に引き寄せられ、画像表示が行える様になる。
(5)また、基板間の電界方向を変えることにより、表示粒子の移動方向を切り換える。この移動方向の切換えにより画像表示を様々に変えることができる。
図2(a)は、基板11と12の間に電圧を印加する前の状態を示しており、電圧印加前は視認側の基板11近傍には正帯電した白色粒子22が存在している。この状態は画像表示装置10が白色画像を表示しているものである。また、図2(b)は、電極15に電圧を印加した後の状態を示しており、基板11に正の電圧に印加することで負に帯電した黒色粒子21が視認側の基板11近傍に移動し、白色粒子22は基板12側に移動している。この状態は画像表示装置10が黒色画像を表示しているものである。
mがより好ましい。基板11、12の厚さが上記範囲のとき、画像表示装置10に十分な強度を付与するとともに基板の間隔を均一に保つことができる。また、基板の厚さを上記範囲とすることでコンパクトで軽量な画像表示装置を提供することができるので、広い分野での当該画像表示装置の使用を促進させる。さらに、画像を視認する側の基板の厚みを上記範囲とすることにより、表示画像の正確な視認が行え表示品質に支障を与えない。
隔壁17の形状および配置を制御することにより、隔壁17により仕切られた隙間18のセルを様々な形状で配置できる。隙間18を基板11の視認方向から見た時のセルの形状および配置の例を図4下段の図に示す。セルは、図4下段の図に示すように、四角形状、三角形状、ライン状、円形状、六角形状等にて、複数個で、ハニカム状や網目状に配置することができる。
2枚の基板11、12に、電極15および所望により絶縁層16を形成し、一対の電極付き基板を得る。表示粒子21およびキャリア210を混合することにより表示粒子21を負帯電させ、混合物(21,210)を、図5(a)に示すように、導電性のステージ100上に置き、一方の電極付き基板を、ステージ100と所定の間隔を空けて設置する。次いで、図5(a)に示すように、電極15に正極性の直流電圧と交流電圧を印加して、絶縁層16上に負帯電の表示粒子21を付着させる。
表示粒子22およびキャリア220を混合することにより表示粒子22を正帯電させ、混合物(22,220)を、図5(b)に示すように、導電性のステージ100上に置き、他方の電極付き基板を、ステージ100と所定の間隔を空けて設置する。次いで、図5(b)に示すように、電極15に負極性の直流電圧と交流電圧を印加して、絶縁層16上に正帯電の表示粒子22を付着させる。負帯電の表示粒子を付着させた電極付き基板と、正帯電の表示粒子を付着させた電極付き基板とを、図5(c)に示すように、所定の間隔になるように隔壁で調整して重ね、基板周辺を接着し、画像表示装置を得ることができる。
表示粒子を正帯電させるキャリア220としては、フェライト等の磁性粒子に、フッ素化アクリレート樹脂等の樹脂をコートしたコート型キャリアが有用である。
〔白色表示粒子〕
下記に示した材料をDYNO−MILL MAULTI LAB(ウィリー・エ・バッコーフェン社製)に投入し、4時間分散を行なった(油性モノマー液1)。
スチレン 50g
ジビニルベンゼン 50g
ルチル型酸化チタン(R−630、石原産業社製) 100g
前記リン酸トリエステル(IIIb−1) 1g
下記に示した材料をDYNO−MILL MAULTI LAB(ウィリー・エ・バッコーフェン社製)に投入し、4時間分散を行なった(油性モノマー液2)。
スチレン 50g
ジビニルベンゼン 50g
カーボンブラック(MA100S、三菱化学社製) 15g
前記リン酸トリエステル(IIIb−1) 0.15g
平均粒子径80μmのフェライトコア100重量部に対して、フッ素化アクリレート樹脂粒子を2重量部加え、これら原料を水平回転翼型混合機に投入し、水平回転翼の周速が8m/秒となる条件で22℃で10分間混合攪拌した後、90℃に加熱し40分攪拌して、キャリアAを製造した。
平均粒子径80μmのフェライトコア100重量部に対して、シクロヘキシルメタクリレート樹脂粒子を2重量部加え、これら原料を水平回転翼型混合機に投入し、水平回転翼の周速が8m/秒となる条件で22℃で10分間混合攪拌した後、90℃に加熱し40分攪拌して、キャリアBを製造した。
画像表示装置は、図1(a)と同様の構造を有するように、以下の方法に従って製造した。長さ80mm、幅50mm、厚さ0.7mmのガラス基板11を2枚用意し、各基板面上には、厚さ300nmのインジウム・スズ酸化物(ITO)被膜(抵抗30Ω/□)からなる電極15を蒸着法により形成した。上記電極上に、ポリカーボネート樹脂12gを、テトラヒドロフラン80mlとシクロヘキサノン20mlの混合溶媒に溶解させてなる塗布液を、スピンコート法により塗布して厚さ3μmの絶縁層16を形成し、一対の電極付き基板を得た。
実施例1において、リン酸トリエステル(IIIb−1)の代わりに前記リン酸トリエステル(IIIa−1)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.2μm、黒色粒子の体積平均径は9.5μmであった。
実施例1において、リン酸トリエステル(IIIb−1)の代わりに前記リン酸ジエステル(IIa−1)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.3μm、黒色粒子の体積平均径は9.6μmであった。
実施例1において、リン酸トリエステル(IIIb−1)の代わりに前記リン酸トリエステル(IIIb−2)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.1μm、黒色粒子の体積平均径は9.4μmであった。
実施例1において、リン酸トリエステル(IIIb−1)の代わりに前記リン酸ジエステル(IIb−1)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.2μm、黒色粒子の体積平均径は9.6μmであった。
実施例1において、リン酸トリエステル(IIIb−1)の代わりに前記リン酸ジエステル(IIa−6)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.4μm、黒色粒子の体積平均径は9.5μmであった。
〔白色表示粒子〕
下記に示した材料をDYNO−MILL MAULTI LAB(ウィリー・エ・バッコーフェン社製)に投入し、4時間分散を行なった(油性樹脂溶液3)。
ポリスチレン(HF77、PSジャパン社製) 25g
ルチル型酸化チタン(R−630、石原産業社製) 25g
メチルエチルケトン 150g
前記リン酸トリエステル(IIIb−1) 0.25g
下記に示した材料をDYNO−MILL MAULTI LAB(ウィリー・エ・バッコーフェン社製)に投入し、4時間分散を行なった(油性樹脂溶液4)。
ポリスチレン(HF77、PSジャパン社製) 25g
カーボンブラック(MA100S、三菱化学社製)3.75g
メチルエチルケトン 86.25g
前記リン酸トリエステル(IIIb−1) 0.0375g
実施例1において、ルチル型酸化チタン(R−630、石原産業社製)をヘキサメチルジシラザンで表面処理して用いたこと(疎水化度=54%)、およびカーボンブラック(MA100S、三菱化学社製)をヘキサメチルジシラザンで表面処理して用いたこと(疎水化度=31%)以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.3μm、黒色粒子の体積平均径は9.6μmであった。
実施例1において、リン酸トリエステル(IIIb−1)の代わりに前記リン酸モノエステル(Ia−1)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.2μm、黒色粒子の体積平均径は9.5μmであった。
実施例1で製造した白色表示粒子および後述する比較例1で製造した黒色表示粒子を用いた以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.2μm、黒色粒子の体積平均径は9.5μmであった。
実施例1において、白色表示粒子および黒色表示粒子の製造時にリン酸トリエステル(IIIb−1)を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.1μm、黒色粒子の体積平均径は9.8μmであった。
〔白色表示粒子〕
下記に示した化合物を2軸ローラを用いて練りこみ、ペレット化したものをマスターバッチ1として使用した。
ルチル型酸化チタン(R−630、石原産業社製)100g
ポリスチレン(HF77、PSジャパン社製) 25g
スチレン 50g
ジビニルベンゼン 25g
マスターバッチ1 125g
下記に示した化合物を2軸ローラを用いて練りこみ、ペレット化したものをマスターバッチ2として使用した。
カーボンブラック(MA100S、三菱化学社製)15g
ポリスチレン(HF77、PSジャパン社製) 25g
スチレン 50g
ジビニルベンゼン 25g
マスターバッチ2 25g
比較例1において、ルチル型酸化チタン(R−630、石原産業社製)をヘキサメチルジシラザンで表面処理して用いたこと(疎水化度=54%)、およびカーボンブラック(MA100S、三菱化学社製)をヘキサメチルジシラザンで表面処理して用いたこと(疎水化度=31%)以外は、比較例1と同様の方法により、画像表示装置を製造した。この時の白色粒子の体積平均径は9.3μm、黒色粒子の体積平均径は9.6μmであった。
(濃度)
評価は、表示特性として初期および10000回繰り返し時の黒色濃度、白色濃度、コントラストを評価し、さらに、帯電量保持率の評価を行った。
黒色濃度は、画像表示装置の視認方向側の電極に+100Vの電圧を印加した時に得られる表示面の反射濃度である。
(白色濃度)
白色濃度は、画像表示装置の視認方向側の電極に−100Vの電圧を印加した時に得られる表示面の反射濃度である。
(コントラスト)
コントラストは、黒色濃度と白色濃度の差、すなわち、
コントラスト=黒色濃度−白色濃度
で定義するものである。
前述の各濃度は、反射濃度計「RD−918(マクベス社製)」を用いて、表示面上の5カ所をランダムに測定して、その平均値とした。
白色濃度は0.30以下を合格(○)、0.25以下を最良(◎)、0.30超を不合格(×)とした。
黒色濃度は1.65以上を合格(○)、1.80以上を最良(◎)、1.65未満を不合格(×)とした。
コントラストは1.35以上を合格(○)、1.60以上を最良(◎)、1.35未満を不合格(×)とした。
白色濃度は0.35以下を合格(○)、0.25以下を最良(◎)、0.35超を不合格(×)とした。
黒色濃度は1.55以上を合格(○)、1.80以上を最良(◎)、1.55未満を不合格(×)とした。
コントラストは1.20以上を合格(○)、1.55以上を最良(◎)、1.35未満を不合格(×)とした。
帯電量保持率は下記式から求めた。
各実施例/比較例で作製した白色表示粒子4重量部と、2成分現像方式の電子写真プロセスに用いられるフッ化アクリレート樹脂コートキャリア100重量部とを常温常湿(20℃、50%RH)の環境で30時間、振盪装置を用いて振盪した。
振盪後、白色表示粒子の帯電量をブローオフ粉体帯電量測定装置「TB−200:東芝ケミカル社製」を用いて測定した。得られた帯電量を「帯電直後の帯電量」とする。
その後、40℃、80%RHの環境に48時間放置した後、振盪せずに白色表示粒子の帯電量を測定した。得られた帯電量を「放置後の帯電量」とする。
帯電保持率は下記式から求める。
帯電量保持率=(放置後の帯電量)/(帯電直後の帯電量)×100
尚、帯電保持率は60%以上を合格(○)、80%以上を最良(◎)、60%未満を不合格(×)とした。
11:12:基板
15:電極
16:絶縁層
17:隔壁
18:隙間
18a:画像表示面
21:黒色表示粒子
22:白色表示粒子
Claims (6)
- 表示粒子が正帯電性表示粒子および負帯電性表示粒子を含み、
正帯電性表示粒子または負帯電性表示粒子の少なくとも一方の表示粒子が、少なくとも樹脂、着色剤、ならびに上記一般式(I)〜(III)で表される化合物およびそれらの塩からなる群から選択される1種類以上のリン酸エステル化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の表示粒子。 - リン酸エステル化合物の含有量が着色剤に対して0.01〜10重量%である請求項1または2に記載の表示粒子。
- 着色剤の疎水化度が10〜80%である請求項1〜3のいずれかに記載の表示粒子。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の表示粒子を備えた画像表示装置。
- 少なくとも一方が透明な2枚の基板間に表示粒子を封入し、該基板間に電界を発生させることによって、表示粒子を移動させて画像を表示する画像表示装置に用いられる表示粒子の製造方法であって、
湿式法において樹脂または該樹脂を形成し得るモノマー、着色剤、および下記一般式(I)〜(III)で表される化合物およびそれらの塩からなる群から選択される1種類以上のリン酸エステル化合物を含有する油性相を、水性媒体に分散させることを特徴とする表示粒子の製造方法;
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