JP2011002303A - 水蒸気透過量測定装置 - Google Patents

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大輔 大森
Shota Kanai
庄太 金井
Takahiro Nakayama
高博 中山
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Abstract

【課題】測定装置の内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能な水蒸気透過量測定装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る水蒸気透過量測定装置は、第1の開口面を含む第1の室7aを有する第1のチャンバ本体7と、測定対象物Fを介して第1の開口面と対向する第2の開口面と、第2の開口面と対向する第2の底部と、断面の面積が第2の開口面から第2の底部の方向に向かって漸次減少する内壁面とを含む第2の室8aを有する第2のチャンバ本体8と、第1の室7aから第2の室8aに向かって測定対象物Fを透過した水蒸気の量を測定する測定器11とを具備する。
この構成によれば、第2の室8aの容積に対する内壁面の表面積の割合が低減されるため、測定器11の測定値に対する第2の室8aの内壁面から放出される水蒸気の影響を低減することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象物の水蒸気透過量を測定するための水蒸気透過量測定装置に関する。
食品包装用のフィルム等の評価要件の一つに水蒸気透過量がある。水蒸気透過量は水蒸気が測定対象物を透過する速度であり、単位時間、単位面積当たりの水蒸気の透過量(g/m/day)で表される。水蒸気透過量は、特に水蒸気が測定対象物を透過する速度が小さい場合等には非常に小さい値になり、また水蒸気は空気中に存在することもあって、高精度に測定されることが求められている。
水蒸気透過量を測定するための測定装置及び測定方法には種々の形態のものが存在する。例えば、特許文献1には、「サンプル台、測定対象サンプル、透湿度測定装置」が記載されている。特許文献1に記載の装置は、測定対象サンプルを介して対向する供給室と測定室とを有し、供給室に供給され、供給室から測定室に向かって測定対象サンプルを透過した水蒸気の量をその分圧を測定することにより導出する。
特開2008−170358号公報(段落[0034]、図1)
しかしながら、特許文献1には、測定対象物を透過した水蒸気が拡散する空間(測定室)の形状は言及されていない。ここで、当該空間を画成する測定装置の内壁面に付着していた水分子が測定中に当該壁面から放出され、当該空間内を浮遊する現象が見出されている。このような測定装置の内壁面に付着していた水分子は、測定対象物を透過した水分子と共に測定器に検出されてしまうため、特に測定対象物の水蒸気透過性が小さい場合、測定対象物を透過した水蒸気の量が、測定装置の内壁面から放出された水蒸気の量に隠されてしまうおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、測定装置の内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能な水蒸気透過量測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る水蒸気透過量測定装置は、第1のチャンバ本体と、第2のチャンバ本体と、測定器とを具備する。
上記第1のチャンバ本体は、第1の方向に平行な第1の開口面と上記第1の開口面と垂直な第2の方向に上記第1の開口面と対向する第1の底部とを含む第1の室を有する。
上記第2のチャンバ本体は、測定対象物を介して上記第1の開口面と対向する第2の開口面と、上記第2の方向に上記第2の開口面と対向する第2の底部と、上記第2の方向に垂直な断面の面積が、上記第2の開口面から上記第2の底部の方向に向かって漸次減少する内壁面とを含む第2の室を有する。
上記測定器は、上記第1の室から上記第2の室に向かって上記測定対象物を透過した水蒸気の量を測定する。
本発明の第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定システムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定システムにより測定される水蒸気透過量のプロットである。 本発明の第2の実施形態に係る水蒸気透過量測定システムの概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る水蒸気透過量測定システムの概略構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る水蒸気透過量測定システムの概略構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る水蒸気透過量測定システムの概略構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係る水蒸気透過量測定装置は、第1のチャンバ本体と、第2のチャンバ本体と、測定器とを具備する。
上記第1のチャンバ本体は、第1の方向に平行な第1の開口面と上記第1の開口面と垂直な第2の方向に上記第1の開口面と対向する第1の底部とを含む第1の室を有する。
上記第2のチャンバ本体は、測定対象物を介して上記第1の開口面と対向する第2の開口面と、上記第2の方向に上記第2の開口面と対向する第2の底部と、上記第2の方向に垂直な断面の面積が、上記第2の開口面から上記第2の底部の方向に向かって漸次減少する内壁面とを含む第2の室を有する。
上記測定器は、上記第1の室から上記第2の室に向かって上記測定対象物を透過した水蒸気の量を測定する。
第2のチャンバ本体の内壁面がこのような形状に形成されていることによって、内壁面が同一の開口面積及び容積を有する円筒形状に形成されている場合に比べ、第2の室の容積に対する表面積の割合を低減することが可能である。これにより、内壁面に対する水分子の付着量を低減し、かつ、放出された水分子の第2の室内における密度を低減することが可能である。即ち、測定装置の内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能である。したがって、上記水蒸気透過量測定装置によれば、測定精度の向上を図ることができる。
上記測定器は、前記第2の室の内部に配置されていてもよい。
この構成によれば、測定器が第2の室の内部に配置されているので、測定対象物と測定器との距離が短く、測定対象物を透過した水蒸気を短時間で検出することが可能である。また、測定器をチャンバ本体と一体化することができ、水蒸気透過量測定装置のサイズを小型化することが可能となる。
上記内壁面の上記第2の方向に沿った断面形状であって、上記第2の開口面の縁部と上記第2の底部とを結ぶ断面形状は、直線状又は曲線状であるものとしてもよい。
この構成によれば、第2の室の容積に対する表面積の割合を低減することが可能である。
上記内壁面は、球面状であるものとしてもよい。
この構成によれば、第2の室の容積に対する表面積の割合を低減することが可能である。
上記第2の室は、円錐形状を有するものとしてもよい。
この構成によれば、第2の室の容積に対する表面積割合を低減することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定システム1(以下、測定システム1)の概略構成を示す模式図である。
同図に示すように、測定システム1は、測定装置2と、試料ガス導入部3と、試料ガス排出部4と、乾燥ガス導入部5と、乾燥ガス排出部6とを有する。
試料ガス導入部3、試料ガス排出部4、乾燥ガス導入部5及び乾燥ガス排出部6はそれぞれ測定装置2に接続されている。また、測定装置2には、測定対象物であるフィルムFが取り付けられている。
測定装置2は、第1チャンバ本体7と、第2チャンバ本体8と、締結具9と、ガスケット10と、測定器11を有する。第1チャンバ本体7と第2チャンバ本体8とが締結具9により締結され、ガスケット10は第1チャンバ本体7と第2チャンバ本体8の接合面に配置される。測定器11は第2チャンバ本体8の第2室8aに収容されている。
第1チャンバ本体7はステンレス等の材料からなり、第1室7aとフランジ部7bとを有する。第1室7aは、一方に円形の開口を有し、その開口縁によって開口面が形成されている。また、第1室7aは開口面と垂直な方向に開口面と対向する底部を含む。フランジ部7bは開口面上の開口縁の周囲に形成され、ガスケット10が取り付けられるための溝を有する。また、第1室7aには試料ガス導入部3及び試料ガス排出部4が接続される孔が形成されている。
第2チャンバ本体8はステンレス等の水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料からなり、第2室8aとフランジ部8bとを有する。第2室8aは、一方に円形の開口を有し、その開口縁によって開口面が形成されている。この開口面は、第1室7aの開口面とフィルムFを介して対向する。また、第2室8aは開口面と垂直な方向に開口面と対向する底部と、当該方向に垂直な断面の面積が、開口面から底部の方向に向かって漸次減少する内壁面をする。本実施形態に係る第2室8aの内壁面は、開口縁と底部とを結ぶ断面形状が曲線状となる、開口径を直径とする半球状に形成される。フランジ部7bは開口面上の開口縁の周囲に形成され、ガスケット10が取り付けられるための溝を有する。また、第2室8aには乾燥ガス導入部5及び乾燥ガス排出部6が接続される孔が形成されている。
第1チャンバ本体7は第2チャンバ本体8と同一形状に形成されてもよく、異なる形状に形成されてもよい。なお、第1室7aと第2室8aの開口形状及びフランジ部7bとフランジ部8bの接合面は対応する形状とされる。
締結具9はフランジ部7bとフランジ部8bを締結する。締結具9は例えばボルトとナット、クランプ等、着脱が容易なものが用いられる。
ガスケット10は、測定装置2の内部と外部とをシールする。ガスケット10は例えばゴムからなるOリング等である。ガスケット10は、フランジ部7bの溝、フランジ部8bの溝にそれぞれ一つずつ嵌めこまれ、フランジ部7bとフランジ部8bが締結されるとフィルムFを介して対向し、フィルムFとフランジ部7b、フィルムFとフランジ部8bとの間のガスの連通を遮断する。
測定器11は、水蒸気量を測定する。測定器11は第2室8aの室内に収容されている。測定器11は、水蒸気量(湿度)を測定することが可能なものから適宜選択することが可能である。例えば高分子抵抗式湿度計、高分子容量式湿度計、酸化アルミ容量式湿度計、赤外線湿度計、マイクロ波湿度計、塩化リチウム露点計、鏡面冷却式露点計、アルファ線露点計等を用いることが可能である。測定器11はセンサ部のみが第2室8a内に配置されてもよい。測定器11が第2室8aに配置されている場合は、第2チャンバ8自体に露点計が組み込まれているので、フィルムFを透過した水分を検出しやすい。この場合、フィルムFと測定器11との距離が短く、フィルムFを透過した水蒸気を短時間で検出することが可能である。また、測定器11を第2チャンバ8と一体化することができるため、測定装置2のサイズを小型化することも可能となる。なお、測定器11は、乾燥ガス排出管18上の第2バルブ19より第2チャンバ8側に配置されてもよい。
試料ガス導入部3は、第1室7aにキャリアガス及び水蒸気の混合ガス(試料ガス)を供給する。試料ガス導入部3は試料ガス導入管13と水蒸気発生器14を有する。水蒸気発生器14は試料ガス導入管13に直列に設けられている。試料ガス導入部3は、ガス流量を調節し、あるいはガスを遮断するバルブを有していてもよい。
試料ガス導入管13は、キャリアガス及び試料ガスが流通する配管である。試料ガス導入管13は、第1室7aと図示しないキャリアガス供給機構を接続する。
水蒸気発生器14は、水蒸気を発生させ、キャリアガス中に水蒸気を供給する。水蒸気発生器14は例えば、液体の水を加熱することによって水蒸気を発生させる。水蒸気発生器14は、発生した水蒸気の圧力を制御する機構を備える。
試料ガス排出部4は、第1室7aから試料ガスを排出する。試料ガス排出部4は試料ガス排出管15を有する。試料ガス排出部4は、ガス流量を調節し、あるいはガスを遮断するバルブを有していてもよい。
試料ガス排出管15は、試料ガスが流通する配管である。試料ガス排出管15は、第1室7aと図示しない試料ガス排出機構を接続する。
乾燥ガス導入部5は、第2室8aに乾燥ガスを供給する。乾燥ガス導入部5は乾燥ガス導入管16と第1バルブ17を有する。第1バルブ17は乾燥ガス導入管16上に配置されている。
乾燥ガス導入管16は、乾燥ガスが流通する配管である。乾燥ガス導入管16はステンレス等の、水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料により形成されている。乾燥ガス導入管16は、第2室8aと図示しない乾燥ガス供給機構を接続する。
第1バルブ17は、乾燥ガス導入管16を遮断し、あるいは開放する。
乾燥ガス排出部6は、第2室8aから乾燥ガスを排出する。乾燥ガス排出部6は乾燥ガス排出管18、第2バルブ19を有する。第2バルブ19は乾燥ガス排出管18に上に配置されている。
乾燥ガス排出管18は、乾燥ガスが流通する配管である。乾燥ガス排出管18はステンレスなどの、水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料により形成されている。乾燥ガス排出管18は、第2室8aと図示しない乾燥ガス排出機構を接続する。
第2バルブ19は、乾燥ガス排出管18を遮断し、あるいは開放する。
なお、測定システム1は、測定システム1及び流通する気体の温度を一定に保つためのヒーター等を有していてもよい。また、測定システム1の構成は上述のものに限られず、測定装置2と、異なる構成の試料ガスあるいは乾燥ガスの供給、排出機構を組み合わせることによって測定システムとすることも可能である。
測定システム1は以上のように構成される。
以下、測定システム1の動作を説明する。
第1チャンバ本体7のフランジ部7bと、第2チャンバ本体8のフランジ部8bの間に測定対象物であるフィルムFがセットされ、測定システム1の温度が一定に維持される。
第1バルブ17及び第2バルブ19が開放され、乾燥ガス供給機構から乾燥ガスが供給される。乾燥ガスは、十分に乾燥されたガス、例えば露点温度−70℃の窒素ガスである。乾燥ガスは、乾燥ガス導入管16、第2室8a、乾燥ガス排出管18を流通して乾燥ガス排出機構に排出される。乾燥ガスを流通させることにより、経路中に収容されている気体が追い出される。
次に、第1バルブ17及び第2バルブ19を閉止し、乾燥ガス導入管16及び乾燥ガス排出管18を遮断する。この際、第1バルブ17を先に閉止することにより、第2室8a内の圧力を大気圧とすることができる。
次に、キャリアガス供給機構からキャリアガスが供給される。キャリアガスは、例えば窒素ガスである。また、水蒸気発生器14から水蒸気が発生し、キャリアガスに水蒸気が混合されて試料ガスが形成される。試料ガスは、試料ガス導入管13、第1室7a、試料ガス排出管15を流通して、試料ガス排出機構に排出される。
必要に応じて、キャリアガスの流量、水蒸気の発生量、試料ガスの温度などの各パラメータが調節される。
第1室7aに試料ガスが導入された時点から測定器11により水蒸気量の測定が開始される。第1室7aに導入された試料ガスに含有される水蒸気はフィルムFを透過し、第2室8aに浸入する。ここで、第2室8a内にはガスフローがないため、第2室8aに浸入した水蒸気は濃度勾配により、第2室8a内に拡散し、測定器11に到達する。測定器11により測定された水蒸気量と、フィルムFの面積(第1室7aと第2室8aを隔てている領域のみ)と、測定経過時間から、水蒸気透過量(g/m/day)が得られる。
ここで、測定中に、第2室8aの内壁面から放出される水分が問題となる。本実施形態に係る測定装置2では、第2チャンバ本体8は、第2室8aの内壁面が半球形状となるように形成されている。このため、第2室8aは、同一の開口面積及び容積を有する円筒形状である場合に比べ、容積に対する表面積の割合が低減される。これにより、第2室8aの内壁面から放出される水蒸気は、その量が少なく、かつ、拡散する空間が広いためにその密度は小さい。
図2は、測定システム1及び比較例により測定された水蒸気透過量のプロットである。
図2(A)は、第2室が円筒形状である比較例によって、図2(B)は本実施形態に係る測定システム1によって測定される水蒸気透過量を示す。比較例の第2室と測定システム1の第2室8aは容積が同一である。横軸は経過時間であり、縦軸は測定器11によって測定された水蒸気量の積算値(積算水分量)である。
図2(A)に示す比較例による測定値では、実線で示す測定された水蒸気量に対し破線で示す、第2室の内壁面に由来する水分量の割合が大きい。一方、図2(B)に示す測定システム1による測定値では、実線で示す測定された水蒸気量に対し破線で示す、第2室8aの内壁面に由来する水分量の割合が小さい。このように、本実施形態に係る測定システム1においては、測定値に対するバッググラウンドの値が小さいために、測定対象物を透過した水蒸気量の測定をし易くすることが可能である。このように、本実施形態に係る測定システム1によれば、第2室8aの内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能となり、測定精度の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る水蒸気透過量測定システム20(以下、測定装置20)の概略構成を示す模式図である。測定システム20は第1の実施形態に係る測定システム1と第2チャンバ本体の構成が異なる測定装置21を有する。なお、測定システム20について、第1の実施形態に係る測定システム1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
測定装置21は、第2チャンバ本体22を有する。
第2チャンバ本体22はステンレス等の水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料からなり、第2室22aとフランジ部22bとを有する。第2室22aは、一方に円形の開口を有し、その開口縁によって開口面が形成されている。この開口面は、第1室7aの開口面とフィルムFを介して対向する。また、第2室22aは開口面と垂直な方向に開口面と対向する底部と、当該方向に垂直な断面の面積が、開口面から底部の方向に向かって漸次減少する内壁面をする。本実施形態に係る第2室22aの内壁面は、開口縁と底部とを結ぶ断面形状が曲線状となる、開口径より大きい直径を有する部分球状に形成される。フランジ部22bは開口面上の開口縁の周囲に形成され、ガスケット10が取り付けられるための溝を有する。また、第2室22aには乾燥ガス導入部5及び乾燥ガス排出部6が接続される孔が形成されている。
以上のように構成された測定システム20を用いて水蒸気透過量が測定される。測定方法は、第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定方法と同一である。本実施形態に係る測定システム20でも、第2室22aは、同一の開口面積及び容積を有する円筒形状である場合に比べ、容積に対する表面積の割合が低減される。これにより、第2室21aの内壁面から放出される水蒸気は、その量が少なく、かつ、拡散する空間が広いためにその密度は小さい。即ち、本実施形態に係る測定システム20により水蒸気透過量を測定することで、第2室22aの内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能となり、測定精度の向上を図ることができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る水蒸気透過量測定システム30(以下、測定装置30)の概略構成を示す模式図である。測定システム30は第1の実施形態に係る測定システム1と第2チャンバ本体の構成が異なる測定装置31を有する。なお、測定システム30について、第1の実施形態に係る測定システム1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
測定装置31は、第2チャンバ本体32を有する。
第2チャンバ本体32はステンレス等の水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料からなり、第2室32aとフランジ部32bとを有する。第2室32aは、一方に円形の開口を有し、その開口縁によって開口面が形成されている。この開口面は、第1室7aの開口面とフィルムFを介して対向する。また、第2室32aは開口面と垂直な方向に開口面と対向する底部と、当該方向に垂直な断面の面積が、開口面から底部の方向に向かって漸次減少する内壁面をする。本実施形態に係る第2室32aの内壁面は、開口縁と底部とを結ぶ断面形状が直線状となる、開口面を底面とする円錐形状に形成される。フランジ部32bは開口面上の開口縁の周囲に形成され、ガスケット10が取り付けられるための溝を有する。また、第2室32aには乾燥ガス導入部5及び乾燥ガス排出部6が接続される孔が形成されている。
以上のように構成された測定システム30を用いて水蒸気透過量が測定される。測定方法は、第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定方法と同一である。本実施形態に係る測定システム30でも、第2室32aは、同一の開口面積及び容積を有する円筒形状である場合に比べ、容積に対する表面積の割合が低減される。これにより、第2室32aの内壁面から放出される水蒸気は、その量が少なく、かつ、拡散する空間が広いためにその密度は小さい。即ち、本実施形態に係る測定システム30により水蒸気透過量を測定することで、第2室32aの内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能となり、測定精度の向上を図ることができる。
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態に係る水蒸気透過量測定システム40(以下、測定装置40)の概略構成を示す模式図である。測定システム40は第1の実施形態に係る測定システム1と第2チャンバ本体の構成が異なる測定装置41を有する。なお、測定システム40について、第1の実施形態に係る測定システム1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
測定装置41は、第2チャンバ本体42を有する。
第2チャンバ本体42はステンレス等の水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料からなり、第2室42aとフランジ部42bとを有する。第2室42aは、一方に円形の開口を有し、その開口縁によって開口面が形成されている。この開口面は、第1室7aの開口面とフィルムFを介して対向する。また、第2室42aは開口面と垂直な方向に開口面と対向する底部と、当該方向に垂直な断面の面積が、開口面から底部の方向に向かって漸次減少する内壁面をする。本実施形態に係る第2室42aの内壁面は、開口縁と底部とを結ぶ断面形状が曲線状となる、開口面を底面とする凹状に湾曲した円錐形状に形成される。フランジ部42bは開口面上の開口縁の周囲に形成され、ガスケット10が取り付けられるための溝を有する。また、第2室42aには乾燥ガス導入部5及び乾燥ガス排出部6が接続される孔が形成されている。
以上のように構成された測定システム40を用いて水蒸気透過量が測定される。測定方法は、第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定方法と同一である。本実施形態に係る測定システム40でも、第2室42aは、同一の開口面積及び容積を有する円筒形状である場合に比べ、容積に対する表面積の割合が低減される。これにより、第2室42aの内壁面から放出される水蒸気は、その量が少なく、かつ、拡散する空間が広いためにその密度は小さい。即ち、本実施形態に係る測定システム40により水蒸気透過量を測定することで、第2室42aの内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能となり、測定精度の向上を図ることができる。
(第5の実施形態)
図5は、第5の実施形態に係る水蒸気透過量測定システム50(以下、測定装置50)の概略構成を示す模式図である。測定システム50は第1の実施形態に係る測定システム1と第2チャンバ本体の構成が異なる測定装置51を有する。なお、測定システム50について、第1の実施形態に係る測定システム1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
測定装置51は、第2チャンバ本体52を有する。
第2チャンバ本体52はステンレス等の水蒸気に対する吸着性、透過性が低い材料からなり、第2室52aとフランジ部52bとを有する。第2室52aは、一方に円形の開口を有し、その開口縁によって開口面が形成されている。この開口面は、第1室7aの開口面とフィルムFを介して対向する。また、第2室52aは開口面と垂直な方向に開口面と対向する底部と、当該方向に垂直な断面の面積が、開口面から底部の方向に向かって漸次減少する内壁面をする。本実施形態に係る第2室52aの内壁面は、開口縁と底部とを結ぶ断面形状が曲線状となる、開口面を底面とする凸状に湾曲した円錐形状に形成される。フランジ部52bは開口面上の開口縁の周囲に形成され、ガスケット10が取り付けられるための溝を有する。また、第2室52aには乾燥ガス導入部5及び乾燥ガス排出部6が接続される孔が形成されている。
以上のように構成された測定システム50を用いて水蒸気透過量が測定される。測定方法は、第1の実施形態に係る水蒸気透過量測定方法と同一である。本実施形態に係る測定システム50でも、第2室52aは、同一の開口面積及び容積を有する円筒形状である場合に比べ、容積に対する表面積の割合が低減される。これにより、第2室52aの内壁面から放出される水蒸気は、その量が少なく、かつ、拡散する空間が広いためにその密度は小さい。即ち、本実施形態に係る測定システム50により水蒸気透過量を測定することで、第2室52aの内壁面に付着した水分子の影響を低減することが可能となり、測定精度の向上を図ることができる。
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得る。
測定装置の第2室の内壁面の形状は上述のものに限られない。同一の容積を有する円筒形状に比べ、表面積を低減することが可能な形状を適宜選択することが可能である。
上述の各実施形態においては、乾燥ガスの流通を停止させて水蒸気透過量の測定を実施したが、乾燥ガスの流通を停止させることなく測定を実施することも可能である。
1 水蒸気透過量測定システム
7 第1チャンバ本体
7a 第1室
8 第2チャンバ本体
8a 第2室
11 測定器
20 水蒸気透過量測定システム
22 第2チャンバ本体
22a 第2室
20 水蒸気透過量測定システム
22 第2チャンバ本体
22a 第2室
40 水蒸気透過量測定システム
42 第2チャンバ本体
42a 第2室
50 水蒸気透過量測定システム
52 第2チャンバ本体
52a 第2室

Claims (5)

  1. 第1の方向に平行な第1の開口面と前記第1の開口面と垂直な第2の方向に前記第1の開口面と対向する第1の底部とを含む第1の室を有する第1のチャンバ本体と、
    測定対象物を介して前記第1の開口面と対向する第2の開口面と、前記第2の方向に前記第2の開口面と対向する第2の底部と、前記第2の方向に垂直な断面の面積が、前記第2の開口面から前記第2の底部の方向に向かって漸次減少する内壁面とを含む第2の室を有する第2のチャンバ本体と、
    前記第1の室から前記第2の室に向かって前記測定対象物を透過した水蒸気の量を測定する測定器と
    を具備する水蒸気透過量測定装置。
  2. 請求項1に記載の水蒸気透過量測定装置であって、
    前記測定器は、前記第2の室の内部に配置されている
    水蒸気透過量測定装置。
  3. 請求項2に記載の水蒸気透過量測定装置であって、
    前記内壁面の前記第2の方向に沿った断面形状であって、前記第2の開口面の縁部と前記第2の底部とを結ぶ断面形状は、直線状又は曲線状である
    水蒸気透過量測定装置。
  4. 請求項3に記載の水蒸気透過量測定装置であって、
    前記内壁面は、球面状である
    水蒸気透過量測定装置。
  5. 請求項3に記載の水蒸気透過量測定装置であって、
    前記第2の室は、円錐形状を有する
    水蒸気透過量測定装置。
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