JP2010539880A - ウインドシールドワイパ用の駆動装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ウインドシールドワイパ用の駆動装置であって、ハウジング(7)内に、電気式の駆動モータ(6)を切り換えるためのスイッチ(19)が配置されており、該スイッチ(19)が、回転可能に支承された接点エレメント(15)を有していて、該接点エレメント(15)が少なくとも2つの切換えポジションの間において移動させられるようになっている形式のものに関する。このような形式の駆動装置において本発明の構成では、接点エレメント(15)がカバープレート(21)に保持されていて、該カバープレート(21)に回転可能に支承されており、該カバープレート(21)がハウジング(7)に固定されるようになっていて、カバープレート(21)が受容室(30)を画成していて、該受容室(30)内に接点エレメント(15)が受容されている。
Description
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の駆動装置、すなわちウインドシールドワイパ用の駆動装置であって、ハウジング内に、電気式の駆動モータを切り換えるためのスイッチが配置されており、該スイッチが、回転可能に支承された接点エレメントを有していて、該接点エレメントが少なくとも2つの切換えポジションの間において移動させられるようになっている形式のものに関する。
従来の技術
DE19609973A1に記載された、ウインドシールドワイパ用の駆動装置は、パーキング位置スイッチを備えており、このパーキング位置スイッチは、ワイパ装置の遮断後でもドライバによって、ワイパがウインドシールドガラスの下縁部におけるパーキング位置を占めるまで、電気式の駆動モータに給電するために働く。パーキング位置スイッチは駆動モータによって次のように操作される。すなわちこの場合、操作されるワイパスイッチがドライバによって「オフ」にセットされた後でも、ワイパのパーキング位置が得られるまで、駆動モータには引き続き給電がなされるようになっている。
DE19609973A1に記載された、ウインドシールドワイパ用の駆動装置は、パーキング位置スイッチを備えており、このパーキング位置スイッチは、ワイパ装置の遮断後でもドライバによって、ワイパがウインドシールドガラスの下縁部におけるパーキング位置を占めるまで、電気式の駆動モータに給電するために働く。パーキング位置スイッチは駆動モータによって次のように操作される。すなわちこの場合、操作されるワイパスイッチがドライバによって「オフ」にセットされた後でも、ワイパのパーキング位置が得られるまで、駆動モータには引き続き給電がなされるようになっている。
パーキング位置スイッチは、導電性の接点ブリッジとして形成されており、このパーキング位置スイッチは、ハウジング部分に回転可能に支承されていて、ウォーム歯車によって移動させられ、このウォーム歯車は、ワイパアームを操作する被駆動軸と回動不能に結合されている。ウォーム歯車は電気式の駆動モータのロータ軸によって駆動される。接点ブリッジは、種々異なった接点位置の間において回転させられ、これらの接点位置においては、接点ブリッジの接点条片が、種々異なった導体路と電気接続する。ウインドシールドワイパの遮断時には、接点ブリッジを介して、電圧化にある導体路が活性化され、その結果ウォーム歯車の遮断にもかかわらず、ウォーム歯車はさらに回転させられる。パーキングポジションに到達する直前に、接点ブリッジはウォーム歯車における突子によって第2の接点位置に回転させられ、この第2の接点位置において接点ブリッジは短絡ポジションに移動させられるので、電気式の駆動モータは、ジェネレータとして働き、極めて短時間のうちに制動させられる。
この公知の構成における欠点としては、接点ブリッジが露出していることが挙げられる。これによって接点ブリッジは、汚染の危険にさらされており、これにより、導電性が損なわれ、ひいてはパーキング位置機能が故障するおそれがある。
発明の開示
ゆえに本発明の課題は、単純な構造上の手段で、ウインドシールドワイパ用の駆動装置を汚染に対して抵抗力があるように構成することであり、その結果長い運転時間にわたってかつ高い機能確実性をもって、駆動装置の種々異なった切換えポジションが調節可能であるようにすることである。
ゆえに本発明の課題は、単純な構造上の手段で、ウインドシールドワイパ用の駆動装置を汚染に対して抵抗力があるように構成することであり、その結果長い運転時間にわたってかつ高い機能確実性をもって、駆動装置の種々異なった切換えポジションが調節可能であるようにすることである。
この課題を解決するために本発明による、ウインドシールドワイパ用の駆動装置では、スイッチが、回転可能に支承された接点エレメントを有していて、該接点エレメントが少なくとも2つの切換えポジションの間において移動させられるようになっている形式のものにおいて、接点エレメントがカバープレートに保持されていて、該カバープレートに回転可能に支承されており、該カバープレートがハウジングに固定されるようになっていて、カバープレートが受容室を画成していて、該受容室内に接点エレメントが受容されているようにした。
カバープレートは、種々様々な機能を果たすことができる。カバープレートは一方では、回転可能に支承された接点エレメントの保持体として働き、つまりカバープレートは同時に、接点エレメントのための軸受箇所を形成している。他方ではカバープレートは、接点エレメント用の保護装置を形成している。それというのは、カバープレートは、内部に接点エレメントが受容されている受容室を少なくとも部分的に画成しかつ遮蔽しているからである。接点エレメントは、これによって汚染に対して保護されており、従って、接点エレメントと導体路もしくは接点路との間における電気的な接点が汚染によって中断もしくは短絡されるおそれ、及びウインドシールドワイパの電気式駆動装置が故障するおそれは、効果的に減じられている。
有利な構成によれば、回転可能に支承された接点エレメントが操作部材と結合されており、該操作部材がカバープレートの、受容室とは反対の側に配置されていて、かつ同様にカバープレートに回転可能に支承されている。カバープレートは操作部材の保持体であり、操作部材及び接点エレメントは、カバープレートの異なった側に位置している。このように構成されていると、受容室内に配置されて保護された接点エレメントを、外部から操作部材を介して異なった切換えポジションの間において移動させることができる。
操作部材の移動調節は、有利には、少なくとも1つの移動部材を介して行われ、この移動部材は、駆動装置の駆動される部材に、有利には駆動軸に、もしくは駆動軸と回動不能に結合されたウォーム歯車もしくは歯車に配置されており、このウォーム歯車もしくは歯車は、電気式の駆動モータの電機子もしくはロータ軸によって駆動される。移動部材は例えば、操作部材における接触面と接触させられる移動突子である。このようにして、ウインドシールドワイパのワイパアームを遮断後にドライバによってパーキングポジションに移動させるために役立つ、パーキング位置スイッチを実現することができる。この場合移動部材は遮断後にドライバによって接点エレメントを導体路と接触させられ、この導体路は遮断動作によって閉鎖された電流回路の一部になり、その結果電気式の駆動モータの遮断にもかかわらず、最終的なパーキングポジションが得られるまでさらに運転される。
導電材料から成る接点エレメントは、特に金属打抜き部材として構成されていて、簡単かつ安価に製造することができる。打抜き部材はその最終形状に、例えば台形形状に曲げられることができ、この場合台形の中央区分は、カバープレートを支承するために働き、台形の側部の脚は導体路への電気的な接点を生ぜしめる。台形脚の端面側の端部に接点エレメントは、外方に向かって拡開された折り曲げられた足部を有しており、これらの足部は、導体路と接触し、異なった切換えポジションを得るための接点エレメントの摩擦の少ない回動を容易にする。
操作部材は有利には、電気絶縁性の材料、特にプラスチックから成っており、有利には2つの区分を有していて、そのうちの第1の区分は、接点エレメントのための軸受として働き、第2の区分は、移動部材による操作もしくは移動のために働く。軸受区分は有利には、カバープレートに設けられた軸受開口に進入しており、これに対して操作区分は有利には、軸受区分に対して軸方向に、かつ有利には半径方向においてもずらされており、このように構成されていると、移動部材による操作を容易にすることができる。
カバープレートは第1の構成によれば、電気絶縁性の材料、特にプラスチックから製造されている。第2の構成ではしかしながらまた、カバープレートは、導電性の材料、特に金属から製造されており、このようになっていると、受容室及びその中に内蔵された接点エレメントの電磁式の遮蔽を容易にすることができる。
次に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図面において同じ部材には同じ符号が使用されている。
図1に示されたウインドシールドワイパ1は、例えばフロントガラスのようなウインドシールドである車両ガラス2を払拭するために働き、電気式の駆動モータを備えた駆動装置3とワイパアーム4とを有しており、ワイパアーム4は、駆動モータによって作動させられ、ワイパアーム4には、車両ガラス2に接触するワイパブレード5が配置されている。
図2には、ウインドシールドワイパ1の駆動装置3が示されている。駆動装置のハウジング7内には電気式の駆動モータ6が配置されており、この駆動モータ6は例えば永久磁石励磁式のインナロータ型の直流モータとして形成されている。駆動モータ6はステータハウジング8内にステータを有しており、ステータハウジング8の内側面には永久磁石9a,9bが配置されていて、これらの永久磁石9a,9bは電機子を取り囲んでおり、この電機子はロータ軸10と、このロータ軸10に結合されていて整流子を介して給電可能なコイル11とから成っている。ロータ軸10の、ステータハウジング8の外に位置する区分は、ねじ山12を備えており、このねじ山12は、ウォーム歯車13と噛み合っており、このウォーム歯車13は被駆動軸14と回動不能に結合されている。被駆動軸14はウインドシールドワイパのワイパアームを駆動する。
駆動装置を種々異なった状態の間において切換えできるようにするために、スイッチが設けられており、このスイッチは接点エレメント15を有しており、この接点エレメント15は、駆動装置のハウジング7に回転可能に支承されていて、種々異なった切換えポジションの間において移動可能である。接点エレメント15の切換えポジションに応じて、電気的な接点ウェブもしくは導体路16又は17が、解除される。スイッチを介して例えばワイパアームのパーキング位置を、ワイパの遮断後においてもドライバによって実現することができる。
種々異なった切換えポジションの間において接点エレメント15を移動させるために、被駆動軸14の歯車13には、移動突子18が配置されており、この移動突子18は歯車13の規定された角度位置において接点エレメント15と接触して、この接点エレメント15を回転させる。接点エレメント15は歯車13にではなく、駆動装置3のハウジング7に回転可能に支承されているので、移動突子18は接点エレメント15に対して回転運動を行い、その結果移動突子18は接点エレメント15に対して、接触ポジションもしくは移動ポジションと、接点エレメント15に対して接触していないポジションとの間において運動させられる。
図3〜図6には、駆動装置3を切り換えるためのスイッチ19を組み立てる場合における種々異なった組立てステップが示されている。スイッチ19は、接点エレメント15の本来の切換え部材としての接点エレメント15と、操作部材20とを有しており、この場合接点エレメント15と操作部材20とはカバープレート21に保持されていて、このカバープレート21に回動可能に支承されている。そのためにカバープレート21は軸受開口22を有しており、この軸受開口22には、操作部材20の軸受区分20aを挿入することができる(図4)。軸受区分20aの下側面には軸受ピン20cが一体成形されており、この軸受ピン20cは、接点エレメント15の対応する切欠きに進入する。操作部材20の軸受区分20aはカバープレート21の軸受開口22内において回転することができ、操作部材20と接点エレメント15とは互いに回動不能に連結されている。
操作部材20は軸受区分20aの他に操作区分20bを有しており、この操作区分20bは移動部材(図2に示された移動突子18)と接触することができ、これによって、操作部材20と接点エレメント15とから成る構造ユニットは、軸受ピン20cの回転軸線を中心にして回転させられる。操作区分20bは軸受区分20aに対して半径方向及び軸方向において外方に向かってずらされている。軸受開口22に挿入された軸受区分20aは、固定リング23を介して、挿入されたポジションにおいて保持される。
接点エレメント15は、台形状の構造を有していて、側部の台形の脚24,25を有しており、両台形の脚24,25はベース面26によって互いに結合されていて、このベース面26には、操作部材20における軸受ピン20cのための切欠き27が形成されている。台形の脚24,25はその自由な端面にそれぞれ一体成形された接点シュー28,29を有しており、これらの接点シュー28,29は接点エレメント15と一体に構成されていて、部分円形状の区分として形成されている。接点シュー28,29は、組付け状態(図6)において導体路16,17と接触しており、これらの導体路16,17はハウジング7もしくは、ハウジングに堅く結合されたウインドシールドワイパの部材に取り付けられている。
図5及び図6から分かるように、ハウジング7には、接点エレメント15を受容するために形成された受容室30が設けられている。この受容室30の底部には導体路16,17が延びており、これらの導体路16,17は接点エレメント15の相応な箇所において電気的に互いに接続されている。
ハウジング7の外側には、受容室30の開口を側部において画成する固定突子31が配置されており、これらの固定突子31は、組付けが終わったポジション(図6)においてカバープレート21をハウジング7に固定している。カバープレート21は、内部に接点エレメント15が配置されている受容室30を完全に覆っており、その結果接点エレメント15及び導体路16,17は確実に受容されていて、汚染から保護されている。
図7の平面図から分かるように、操作部材20の操作区分20bは三角形の横断面を有していて、側部のストッパ面32,33を有しており、これらのストッパ面32,33には移動部材が接点ポジションにおいて接触している。
図8には、スイッチ19のための別の実施例が示されている。この実施例では受容室30は、上に述べた実施例におけるように、ハウジング7内における凹部として形成されているのではなく、ほぼフード形状又はポット形状を有するカバープレート21内に形成されており、このカバープレート21の内部が接点エレメント15のための受容室を形成している。ハウジング7の上側面は、連続的に、凹部なしに形成されている構成されていることができる。
図9に示された実施例はその基本構造において、図6に示された実施例に相当しており、相違点は、図9の実施例ではカバープレート21が電気絶縁された材料からではなく、導電性の材料から製造されていることである。これによって、受容室30内に受容された接点エレメント15の電磁的な遮蔽が達成されるようになっている。場合によっては、カバープレート21は導体路16,17と電気的に接続されている。
Claims (16)
- ウインドシールドワイパ用の駆動装置であって、ハウジング(7)内に、電気式の駆動モータ(6)を切り換えるためのスイッチ(19)が配置されており、該スイッチ(19)が、回転可能に支承された接点エレメント(15)を有していて、該接点エレメント(15)が少なくとも2つの切換えポジションの間において移動させられるようになっている形式のものにおいて、接点エレメント(15)がカバープレート(21)に保持されていて、該カバープレート(21)に回転可能に支承されており、該カバープレート(21)がハウジング(7)に固定されるようになっていて、カバープレート(21)が受容室(30)を画成していて、該受容室(30)内に接点エレメント(15)が受容されていることを特徴とする、ウインドシールドワイパ用の駆動装置。
- カバープレート(21)が、平らなプレートとして形成されている、請求項1記載の駆動装置。
- 受容室(30)がカバープレート(21)内に形成されている、請求項1記載の駆動装置。
- 接点エレメント(15)が操作部材(20)と結合されていて、該操作部材(20)がカバープレート(21)の、受容室(30)とは反対の側に配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の駆動装置。
- 操作部材(20)が少なくとも1つの移動部材(18)と協働し、該移動部材(18)が、駆動装置(3)の駆動される部材(13)に配置されている、請求項4記載の駆動装置。
- 移動部材(18)が、ウインドシールドワイパのワイパアーム(4)を作動させる被駆動軸(14)の歯車(13)に配置されている、請求項5記載の駆動装置。
- 移動部材が、操作部材(20)における接触面(32,33)と接触させられる移動突子(18)として形成されている、請求項5又は6記載の駆動装置。
- 操作部材(20)が、電気絶縁性の材料、特にプラスチックから製造されている、請求項4から7までのいずれか1項記載の駆動装置。
- 操作部材(20)が軸受区分(20a)と操作区分(20b)とを有している、請求項8記載の駆動装置。
- 軸受区分(20a)が、カバープレート(21)における軸受開口(22)に進入している、請求項9記載の駆動装置。
- 操作区分(20b)が、軸受区分(20a)に対して軸方向及び半径方向又はいずれか一方の方向にずらされている、請求項9又は10記載の駆動装置。
- カバープレート(21)が、電気絶縁性の材料、特にプラスチックから製造されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の駆動装置。
- カバープレート(21)が、導電性の材料から製造されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の駆動装置。
- 接点エレメント(15)が金属製の打抜き部材として形成されている、請求項1から13までのいずれか1項記載の駆動装置。
- 接点エレメント(15)が台形形状に形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載の駆動装置。
- スイッチ(19)が、ウインドシールドワイパを停止後にパーキングポジションに移動させるパーキング位置スイッチである、請求項1から15までのいずれか1項記載の駆動装置。
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