JP2010539291A - 芳香族ホスホン酸エステル難燃剤添加物を含む発泡スチレン系ポリマー - Google Patents

芳香族ホスホン酸エステル難燃剤添加物を含む発泡スチレン系ポリマー Download PDF

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Abstract

発泡スチレン系ポリマーは、次の構造式I
Figure 2010539291

(式中、aおよびbは各々0〜6であり、ただしa+bは2〜6であり、Rは各々独立に水素、非置換のまたは不活性な基で置換された炭素原子数6以下のアルキル、−NO、−NR 、−C≡N、−OR、−C(O)ORまたは−C(O)NR (ただしRはヒドロカルビルまたは水素である。)であり、Rは各々独立に水素、アルキルまたは不活性な基で置換されたアルキルであり、Rは各々共有結合または2価の連結基であり、そしてRは各々独立にアルキル、アリール、不活性な基で置換されたアルキルまたは不活性な基で置換されたアリール基である。)に相当する1種または2種以上の芳香族ポリホスホン酸エステル化合物を1〜20質量%含む。芳香族ポリホスホン酸エステル化合物は発泡ポリマー用の効果的な難燃剤添加物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、発泡スチレン系ポリマー用の火炎および煙抑制剤添加物に関する。
通常、構築用途において使用されるポリマー製品に、火炎抑制添加物が添加される。種々のポリマー系において、多くの種類の物質が難燃剤添加物として使用されている。特定のポリマー系用に特定の難燃剤添加物の選択は、多くの場合、使用されるポリマーに依存するとともに、ポリマーが取る物理的形態にも依存する。ある種のポリマーではうまく機能する難燃剤添加物が、他のポリマー系において使用したときには十分に機能しないことがしばしばある。
同様に、非発泡ポリマー系でうまく機能する難燃剤添加物が、発泡ポリマー系で試したときに、しばしば、必要な難燃性を付与しない。1つには、これは中実ポリマーと発泡ポリマーが違った風に燃焼するからである。特定の難燃剤が機能する機構は一様でなく、ある場合には、その機構は中実ポリマーにおいては効果的であるが、発泡ポリマーでは効果的でない。たとえば、ある種の難燃剤添加物は、火炎に曝された表面に炭の形成を促進することによって、中実ポリマー系で機能する。炭は、下にあるポリマーが火炎に追加の燃料を供給するのを妨げる遮断層を作り、そして、燃料を奪われた火炎は、その後、消滅するようになる。発泡ポリマーの高い表面積と低い密度のために、それらは容易には炭化せず、したがって、この戦略は、通常、効果的ではない。さらに、発泡ポリマーは非常に高い表面積を有し、そこで火炎前面が燃料を見つけることができる。これは、しばしば、難燃剤添加物へのより大きな需要を生み出す。
種々のリン化合物が難燃剤添加物として使用されてきた。これらの例としては、有機リン酸塩、ホスホン酸エステルおよびホスホルアミドが挙げられ、これらのいくつかは、米国特許第4,070,336号明細書、米国特許第4,086,205号明細書、米国特許第4,255,324号明細書、米国特許第4,268,459号明細書および米国特許第4,278,588号明細書、ならびにオランダ国特許第8004920号明細書に記載されている。
評価されてきたリン化合物の中には、次の構造のビス(環状ホスホン酸エステル)化合物がある。
Figure 2010539291
式中、Rは各々水素またはメチルであり、Rは水素、メチルまたはエチルであり、yは0〜2の整数であり、そしてホスホン酸エステル基は2つのパラ位のメチレン基に結合している。米国特許第4,268,459号明細書は、非発泡ポリプロピレンおよびポリエチレンテレフタレート中の難燃剤添加物として、これらの化合物が評価されたことを報告している。この特許によれば、この種の化合物を15質量%含むポリプロピレンは、ASTM D−635に従って評価したとき、自己消火性である。この特許は、さらに、ポリエチレンテレフタレートにこれらの化合物を10質量%加えると、その限界酸素指数(LOI)が19.4から23.7〜24.0に増加することを報告している。
しかし、それらのビス(環状ホスホン酸エステル)化合物が他のポリマーにおいて評価されたときに、類似する結果は報告されていない。たとえば、オランダ国特許第8004920号明細書は、ポリフェニレンオキシドと耐衝撃性ポリスチレンの非発泡50/50ブレンドにおいて同一化合物の評価を報告している。オランダ国特許第8004920号明細書によれば、このブレンドの中にビス(環状ホスホン酸エステル)化合物を4〜6%混合すると、UL−94垂直試験法3.10−3.15によって試験したときに、「自由燃焼(free-burning)」に格付けされる材料が得られる。したがって、いずれの場合にもポリマーが発泡していないときでさえ、ビス(環状ホスホン酸エステル)化合物の効能は、調査中の特定のポリマー系に依存するように見える。
他のリン化合物の難燃剤特性もまた、それらが使用される有機ポリマー系に依存するように見える。たとえば、米国特許第4,278,588号明細書には、ある種のホスフィンオキシド化合物が、非発泡ポリフェニレンオキシド/耐衝撃性ポリスチレンブレンドの中に4〜6質量%の量で、V−0またはV−1等級(UL−94試験による)を付与することが報告されている。しかし、その特許は、耐衝撃性ポリスチレン単独(すなわちポリフェニレンオキシドなし)の中に混合したときに、20質量%までの量では効果がないことを報告している。
ヘキサブロモシクロドデカンのような臭素化された化合物は、一般に、押出法ポリスチレン発泡体のような発泡スチレン系ポリマーにおいて難燃剤(FR)添加物として使用されている。ヘキサブロモシクロドデカンは、発泡スチレン系ポリマーの限界酸素指数を増加させ、発泡ポリマーが標準火災試験に合格することを可能にする。ヘキサブロモシクロドデカンは、その使用の制限につながる規制および公の圧力下にあるので、それの代替品を見つける誘因がある。
米国特許第4070336号明細書 米国特許第4086205号明細書 米国特許第4255324号明細書 米国特許第4268459号明細書 米国特許第4278588号明細書 オランダ国特許第8004920号明細書
発泡スチレン系ポリマー用の代替の難燃剤添加物を提供することは望ましい。難燃剤添加物は、適度の低含量でポリマーに混合されたときに、発泡スチレン系ポリマーのLOIを上げることができなければならない。同様に、難燃剤添加物は、また、適度の低含量で存在するときに、ポリマー系に良好な消火特性を与えることができなければならない。
多くの場合において、難燃剤添加物は、最も好都合には、スチレン系ポリマーの溶融物に加えられるか、または(またはそれに加えて)それに続く溶融加工操作中に存在するので、難燃剤添加物は、しばしば220℃以上である溶融ポリマーが処理される温度で熱的に安定でなければならない。難燃剤添加物は、高分子相中に均一に分布したままであるように、スチレン系ポリマーと十分に相溶性でなければならない。難燃剤添加物は、難燃剤添加物が使用される含量において、発泡ポリマーの物理的および流動学的性質に過度の影響を及ぼすべきではない。さらに、難燃剤添加物は、たとえば過度の気泡核生成またはポリマー可塑化をもたらすことによって、発泡工程に悪影響を及ぼすべきではない。また、難燃剤添加物は低い毒性を有することが好ましい。
本発明は、1つの態様において、1〜約30ポンド/立方フィート(16〜480kg/m)の密度を有する発泡ポリマー組成物であって、該発泡ポリマー組成物が、少なくとも1種のスチレン系ポリマーと、発泡ポリマー組成物の質量を基準として1〜20質量%の次の構造Iに相当する1種または2種以上の芳香族ポリホスホン酸エステル化合物とを含むことを特徴とする。
Figure 2010539291
式中、aおよびbは各々0〜6であり、ただしa+bは2〜6であり、
Rは、各々独立に、水素、非置換のまたは不活性な基で置換された炭素原子数6以下のアルキル、−NO、−NR 、−C≡N、−OR、−C(O)OR、または−C(O)NR (ただしRはヒドロカルビルまたは水素である。)であり、
は、各々独立に、水素、アルキル、または不活性な基で置換されたアルキルであり、
は、各々、共有結合または2価の連結基であり、そして
は、各々独立に、アルキル、アリール、不活性な基で置換されたアルキル、または不活性な基で置換されたアリール基である。
本発明は、別の態様において、発泡スチレン系ポリマーを製造する方法であって、少なくとも1種の発泡剤および1〜20質量%の構造Iの芳香族ポリホスホン酸エステル化合物を含む溶融加工可能なスチレン系ポリマーの加圧された溶融混合物を形成する工程、および溶融混合物が発泡しそしてスチレン系ポリマーが冷えて固体の発泡ポリマーを形成するように溶融混合物をダイを通して減圧の領域に押し出す工程を含むことを特徴とする。
ここに記載した芳香族ポリホスホン酸エステル添加物は、ある種の標準検査によって示されるように、発泡スチレン系ポリマー用の難燃剤添加物として予想外に効果的であることが見いだされた。芳香族ポリホスホン酸エステル添加物は、また、発泡加工にほとんど有害な影響を及ぼさないことも見いだされた。その難燃剤添加物は、押出温度が220℃以上に達するような、押出法スチレン系ポリマー発泡体を調製するのに特に有用である。その難燃剤添加物は、220℃を超える温度において、または250℃を超える温度においてさえ、良好な熱的安定性を有する傾向がある。
本発明の主題である難燃剤添加物は構造Iを有する芳香族ポリホスホン酸エステルである。
Figure 2010539291
式中、a、b、R、R、RおよびRは前に定義したとおりである。
bがゼロである実施態様においては、芳香族ポリホスホン酸エステルは構造IIによって表わされる。
Figure 2010539291
式中、cは1〜5であり、R、RおよびRは前に定義したとおりである。cは好ましくは1〜3であり、最も好ましくは1である。cが1である場合は、芳香族ポリホスホン酸エステルは次の構造IIIによって表わされる。
Figure 2010539291
式中、R、RおよびRは前に定義したとおりである。構造IIIにおいて、2つのメチレンホスホン酸エステル基はお互いにパラであっても、メタであっても、オルトであってもよい。
それぞれの構造I〜IIIにおいて、各Rは、好ましくは、水素、または非置換の炭素原子数4以下のアルキルである。各Rは、最も好ましくは、水素である。各Rは、好ましくは、水素であり、そして各Rは、好ましくは、隣接する(RC基に直接結合した炭素原子の上に水素を有しないアルキレンジラジカルである。Rは、より好ましくはジアルキル置換されたメチレンであり、最も好ましくはジメチルメチレン(プロピリデン)である。
より好ましい難燃剤としては、構造IVおよびVを有するものが挙げられる。
Figure 2010539291
Figure 2010539291
構造I中のaがゼロである実施態様においては、芳香族ポリホスホン酸エステルは構造VIによって表わされる。
Figure 2010539291
式中、dは1〜5であり、そしてRおよびRは前に定義したとおりである。dは好ましくは1〜3であり、最も好ましくは1である。dが1である場合は、芳香族ポリホスホン酸エステルは次の構造VIIで表わされる。
Figure 2010539291
式中、RおよびRは前に定義したとおりである。構造VIIにおいて、2つのメチレンホスホン酸エステル基はお互いにパラであっても、メタであっても、オルトであってもよい。
構造VIおよびVIIにおいて、Rは、好ましくは、水素または4個以下の炭素原子を有する非置換のアルキルであり、最も好ましくは水素である。構造I、VIおよびVIIにおいて、Rは好ましくはC−Cアルキル、フェニルまたはベンジルである。
用語「不活性な基で置換された」とは、難燃剤添加物に関連してここで使用するときは、置換基が化合物の難燃性を望ましくないほどには妨害しない、またはその5%減量温度を望ましくないほどには下げないものであることを意味する。不活性な置換基は、たとえばエーテル、エステル、カルボニル、ヒドロキシル、カルボン酸、オキシラン基などのような酸素含有基であってもよい。不活性な置換基は、たとえば第一級、第二級もしくは第三級アミン基、イミン基、アミド基またはニトロ基のような窒素含有基であってもよい。不活性な置換基は、硫黄、リン、ケイ素(たとえばシランまたはシロキサン基)などのような他のヘテロ原子を含有していてもよい。不活性な置換基は好ましくはハロゲンではない。
難燃剤添加物は種々の方法で調製することができ、その方法としては米国特許第4,268,459号明細書に記載された方法が挙げられる。好都合な方法は、対応する環状亜リン酸エステルのアルキルエステルをハロメチル置換されたベンゼン化合物と反応させることである。この反応は「アルブーゾフ(Arbuzov)」反応と呼ばれる場合があり、たとえばC.A.47,9900以下に記載されている。そのような反応は、構造VIIIおよびIXに図式的に示される。
Figure 2010539291
Figure 2010539291
式中、c、d、R、R、RおよびRは前に記載したとおりであり、Rはアルキル基であり、好ましくはメチル、エチルまたはイソプロピルであり、そしてXは各々ハロゲンであり、好ましくは塩素または臭素である。構造VIIIおよびIXに示された反応において、ハロメチル置換されたベンゼン化合物は、好ましくは1,4−ビス(ハロメチル)ベンゼン、1,3−ビス(ハロメチル)ベンゼン、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼンまたは1,4−ビス(ハロメチル)−2,5−ジメチルベンゼンである。
構造VIIIに示される反応に使用される環状亜リン酸エステル出発原料は、PClを、ジオール(たとえば1,3−プロピレングリコール、または好ましくはネオペンチルグリコール)およびROHに相当するアルコールと反応させることによって調製することができる。その出発原料を調製するこの方法は、マコーネル(McConnell)ら、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org. Chem.)、1959年、第24巻、p.630−635、および米国特許第4,268,459号明細書に記載されている。
本発明の難燃剤添加物を製造する代替の経路は、まず、亜リン酸トリアルキルをハロメチル置換されたベンゼン化合物と反応させて中間体エステルを形成し、その後、中間体エステルを、一方では、ジオール(たとえば1,3−プロピレングリコールまたは好ましくはネオペンチルグリコール)と反応させて環状ホスホン酸エステル基を形成する、および/またはROHの形をしたモノアルコールと反応させて非環状ホスホン酸エステル基を形成することによる。再び、ハロメチル置換されたベンゼン化合物は、好ましくは、1,4−ビス(ハロメチル)ベンゼン、1,3−ビス(ハロメチル)ベンゼン、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼンまたは1,4−ビス(ハロメチル)−2,5−ジメチルベンゼンである。そのような反応スキームは、環状ホスホン酸エステル基の形成に関して、米国特許第4,268,459号明細書に記載されている。
第3の経路は、ホスホン酸のエステルを形成すること、そのエステルをアルカリ金属水素化物と反応させて対応するアルカリ金属塩(好ましくはナトリウムまたはカリウム塩)を形成すること、そして次いで、生じたアルカリ金属塩をハロメチル置換されたベンゼン化合物と反応させることを含む。前述のように、ビス(ハロメチル)置換されたベンゼン化合物は、好ましくは、1,4−ビス(ハロメチル)ベンゼン、1,3−ビス(ハロメチル)ベンゼン、1,2−ビス(ハロメチル)ベンゼンまたは1,4−ビス(ハロメチル)−2,5−ジメチルベンゼンである。この反応スキームは、環状ホスホン酸エステル基の形成に関して、米国特許第4,268,459号明細書に記載されている。
芳香族ポリホスホン酸エステルは、発泡スチレン系ポリマー用の難燃剤添加物として有用である。スチレン系ポリマーは、本発明の目的のためには、スチレンまたは置換されたスチレンモノマーのホモポリマーまたはコポリマーである。置換される場合は、スチレンモノマーは、エチレン性不飽和基上に置換されてもよいし(たとえばα−メチルスチレン)、および/または環置換されてもよい。環置換されたスチレンモノマーとしては、芳香環炭素原子に直接結合したハロゲン、アルコキシル、ニトロ、または非置換のもしくは置換されたアルキル基を有するものが挙げられる。そのような環置換されたスチレンモノマーの例としては、2−または4−ブロモスチレン、2−または4−クロロスチレン、2−または4−メトキシスチレン、2−または4−ニトロスチレン、2−または4−メチルスチレンおよび2,4−ジメチルスチレンが挙げられる。好ましいスチレンポリマーは、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレンおよびそれらの混合物のポリマーである。
前記のモノマーのいずれかのホモポリマーおよびそれらの2種以上のコポリマーに加えて、興味のあるスチレンポリマーとしては、スチレンまたは他のスチレンモノマーと1種以上のコモノマー(スチレン系モノマーであってもよいし、非スチレン系モノマーであってもよい。)とのコポリマーが挙げられる。また、スチレン系ポリマーと別のポリマーのブレンドも挙げられる。そのようなコポリマーの例としては、スチレンアクリロニトリルポリマー、スチレンアクリロニトリルブタジエン(ABS)樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)のようなゴム改質ポリスチレンポリマー、ブタジエンと少なくとも1種のスチレン系モノマーのランダム、ブロックまたはグラフトコポリマーが挙げられる。コポリマーおよびブレンドは、少なくとも25質量%の重合したスチレン系モノマー単位を含むべきであり、その単位はたとえば構造Xを有する反復単位である。
Figure 2010539291
式中、Rは各々独立に水素、ハロゲンまたは低級アルキルであり、Rは各々独立にハロゲン、アルコキシル、ニトロまたは非置換もしくは置換アルキル基であり、そしてeは0〜5である。コポリマーおよびブレンドは、好ましくは、重合したスチレン系モノマー単位を25〜100質量%、より好ましくは35〜99質量%含有する。ある種のコポリマーおよびブレンドは、重合したスチレン系モノマー単位を35〜95質量%含有してもよいし、重合したスチレン系モノマー単位を35〜60質量%含有してもよい。
発泡スチレン系ポリマーは、好ましくは約1〜約30ポンド/立方フィート(pcf)(16〜480kg/m)、より好ましくは約1.2〜約10pcf(19.2〜160kg/m)、さらに好ましくは約1.2〜約4pcf(19.2〜64kg/m)の発泡体密度を有する。発泡ポリマーは、任意の適切な方法によって製造することができ、その方法としては、押出発泡法、反応発泡法およびビーズ発泡法が挙げられる。本発明の難燃剤添加物は、その化合物が、多くの場合、下記する5%減量温度試験によって示されるように、発泡体が作られる発泡体押出工程に導入されるのに十分な熱的安定性を有するので、しばしば押出法発泡体の製造に適している。押出法ポリスチレン発泡体および発泡ポリスチレンビーズフォームは特に好ましい発泡ポリマーである。
1つ以上の標準防火試験における発泡ポリマーの性能を改善するために、十分な難燃剤添加物が使用される。そのような1つの試験は限界酸素指数(LOI)試験であり、それはポリマーの燃焼を支援するために必要な雰囲気中の最小の酸素含有量を求める。LOIは、好都合には、ASTM D 2863に従って決定される。本発明の難燃剤添加物を含有する発泡ポリマーは、難燃剤添加物を含有しない発泡ポリマーのLOIよりも好ましくは少なくとも2%ポイント、より好ましくは少なくとも3%ポイント高いLOIを有する。発泡スチレン系ポリマーと難燃剤添加物の混合物のLOIは、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも23%、さらに好ましくは少なくとも25%である。別の防火試験は、FP−7として知られている消火時間測定であり、それはエイ・アール・イングラム(A. R. Ingram)、ジャーナル・オブ・アプライド・ポリマー・サイエンス(J. Appl. Poly. Sci.)、1964年、第8巻、p.2485−2495に記載された方法によって決定される。この試験は、ポリマー試料を所定の条件下で点火源の炎にさらし、その後、点火源を取り除いたときに、炎が消えるのに要する時間を測定する。一般に、FP−7値はできるだけ低いほうがよい。ここに記載した難燃剤添加物を含有するポリスチレンポリマーについては、10秒未満、好ましくは5秒未満、さらに好ましくは2秒未満のFP−7値が望まれる。一般に、リン−硫黄難燃剤添加物が、配合された可燃性ポリマーの1〜約25質量%、好ましくは1〜約10質量%、より好ましくは約2〜6質量%を構成するときに、これらの結果を得ることができる。
多くの場合、別の溶融加工操作(たとえば押出、発泡、成形など)の前またはその操作中のいずれかにおいて、スチレン系ポリマーに難燃剤添加物をブレンドするのが好都合である。このために、難燃剤添加物は、スチレン系ポリマーが溶融加工される温度で、熱的に安定であることが好ましい。この温度は、典型的には200℃以上であり、好ましくは220℃以上である。
熱的安定性の有用な指標は5%減量温度であり、それは熱重量分析(TGA)によって以下のように測定される。難燃剤添加物の約10mgをTAインスツルメンツ社製型式Hi−Res TGA 2950またはそれと等価な装置を使用して、窒素ガス流量60ミリリットル/分(mL/分)で、室温(名目上25℃)〜600℃の温度範囲にわたって昇温速度10℃/分で、分析する。加熱工程中、試料によって失われる質量を監視し、試料がその初期の質量の5%を失った温度を5%減量温度(5%WLT)と呼ぶ。この方法は、試料が初期の試料の質量を基準として5質量%の累積的な減量を受ける温度を与える。難燃剤添加物は、可燃性ポリマーが溶融加工する(可燃性ポリマーに難燃剤添加物をブレンドする、またはそのブレンドを発泡体、押出品、成形品などのような物品に加工する)ことができる温度以上の5%WLTを示すことが好ましい。難燃剤添加物は、少なくとも200℃、好ましくは少なくとも220℃、より好ましくは少なくとも240℃、さらに好ましくは少なくとも250℃の5%WLTを有するべきである。
懸濁重合または乳化重合プロセスの中に難燃剤添加物を加えることによってまたは他の方法で、スチレン系ポリマーの溶液の中に難燃剤添加物を混合するような、他の方法を使用してスチレン系ポリマーに難燃剤添加物をブレンドすることも可能である。
本発明の発泡スチレン系ポリマーは、他の添加物、たとえば他の難燃剤添加物、熱安定剤、紫外線安定剤、核剤、酸化防止剤、発泡剤、酸掃去剤および着色剤を含んでもよい。
発泡スチレン系ポリマー組成物を作る非常に好ましい方法は、発泡体押出法によるものである。このプロセスにおいては、溶融加工可能なスチレン系ポリマー、少なくとも1種の発泡剤および1〜20質量%の芳香族ポリホスホン酸エステル化合物の加圧された溶融混合物が形成され、そして、その溶融混合物が減圧の領域にダイを通して押し出され、その溶融混合物が発泡し、スチレン系ポリマーが同時に冷却しそして硬化し、発泡ポリマーを形成する。芳香族ポリホスホン酸エステル化合物は、上記の構造I−VIIのいずれを有していてもよい。それは、いくつかの方法でスチレン系ポリマーに加えることができ、たとえば押出機中の溶融ポリマーにそれを加えることによって、より早い工程においてポリマーにそれを加えることによって、または少量のスチレン系ポリマーのマスターバッチ(またはブレンドの場合には別のポリマー)の中にそれをブレンドすることによって、加えてもよい。そのようなマスターバッチはスチレンポリマーとドライブレンドされ、そのブレンドを押出装置に供給することができる。代わりに、マスターバッチを押出装置の中に別個に導入し、押出工程の一部として溶融スチレン系ポリマーとブレンドしてもよい。押出工程の間、スチレン系ポリマーおよび芳香族ポリホスホン酸エステル化合物を含有する溶融混合物の温度は、典型的には少なくとも220℃に達し、場合によっては250℃以上の温度に達するかもしれない。
溶融混合物はシート状発泡体(すなわち1/4インチ(6.35)mm以下の厚さを有する。)に押し出すことができ、厚板状または板状の発泡体(すなわち1/4インチ(6.35mm)より大きい、好ましくは少なくとも1インチ(2.5cm)、そして典型的には12インチ(30cm)までの厚さを有する。)に押し出すことができる。溶融混合物は複数のオリフィスを通して押し出し、ストランドを形成することができ、そのストランドは、次に、集められ、合体され、ストランドボード型の発泡体が形成される。溶融混合物は、ロッドなどのような種々の他の形に押し出すこともできる。
発泡スチレン系ポリマーを作るために用いられる発泡剤としては、炭化水素、二酸化炭素、水、および通常液体の(1気圧における)沸点が100℃以下、好ましくは70℃以下、より好ましくは約30℃〜約60℃の物理的発泡剤を挙げることができる。そのような通常液体の物理的発泡剤の例としては、低沸点炭化水素、ハイドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、フルオロカーボン、ジアルキルエーテルもしくはフッ素置換ジアルキルエーテル、またはそれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの種類の発泡剤としては、たとえば、プロパン、n−ブタン、イソブタン、イソブテン、シクロブタン、イソペンタン、n−ペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、ジメチルエーテル、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)、クロロジフルオロメタン(HCFC−22)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCFC−142b)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールが挙げられる。通常液体の物理的発泡剤は、典型的には、ポリマー1kgあたり発泡剤が約0.2〜1.5モルの量で使用される。
次の実施例は本発明を例証するために提供されるが、本発明の範囲を限定するものではない。別段の明示がない限り、部およびパーセントはすべて質量基準である。
調製例1
(ネオペンチル)イソプロピルホスフィット(20.110g、104.6mmol)、α,α′−ジブロモ−m−キシレン(13.152g、49.83mmol)およびキシレン40mLを、ジャケット付きビグロー(Vigreux)カラムおよび温度計を有する蒸留ヘッドを備えたシュレンク(Schlenk)フラスコの中で混ぜ合わせる。その系を排気し、窒素雰囲気に置き、そしてその反応フラスコを150℃に加熱したワックス浴の中に置く。数分以内に、非常に急速な流量で留出物が採取され始め、そして固体を形成し始める。フラスコを浴から取り出し、そして留出物は反応フラスコに戻される。フラスコを、フラスコのわずか数ミリメートルが加熱されるように、熱いワックス浴の中に再び置く。2−ブロモプロパンがゆっくりと留出する。その浴を、外界温度になるまで放冷する。形成した固体の塊を濾過し、20mLのキシレンで洗浄し、20mLのヘキサンで洗浄し、乾燥すると、生成物2,2′−[1,3−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドが粉末と結晶質塊の混合物として得られる。収量は11.781g、収率は58.75%である。
生成物のプロトン、13Cおよび31P NMRスペクトルは次の特徴を示す。
H NMR(299.99MHz,CDCl,vs TMS) δ:7.2−7.3(m,4H),4.16(d of d,4H,J=11.0Hz,J=7.8Hz),3.72(d of d,4H,J=14.2Hz,J=11.2Hz),3.26(d,4H,J=22.0Hz),0.96(s,6H),0.86(s,6H)。
13C NMR(75.44MHz,CDCl,vs TMS) δ:131.37(t,J=6.4Hz),131.25(t,J=6.4Hz),128.91(t,J=3.4Hz),128.69(t.J=5.0Hz),75.31(inverted t,J=3.4Hz),33.36,32.49(inverted t,J=3.0Hz),31.57,21.41,21.31。
31P NMR(121.44MHz,CDCl,vs HPO) δ:22.18。
NMRスペクトルは次の構造を有する生成物と一致している。
Figure 2010539291
調製例2
(ネオペンチル)イソプロピルホスフィット(23.50g、122.3mmol)、α,α′−ジクロロ−m−キシレン(13.7g、78.28mmol)およびメシチレン20mLを、ジャケット付きビグローカラムおよび温度計を有する蒸留ヘッドを備えたシュレンクフラスコの中で混ぜ合わせる。その系を排気し、窒素雰囲気に置き、そしてその反応フラスコを150℃に加熱したワックス浴の中に置く。温度を徐々に170℃に上げ、そして塩化イソプロピルが採取され始める。反応混合物を170℃で一晩加熱する。その後、温度を徐々に200℃に上げる。固体は形成せず、それ以上の留出物は採取されない。反応混合物を約120℃に冷却し、さらに10.5gの(ネオペンチル)イソプロピルホスフィット(合計で34.0g、177mmol)を加える。溶液をすばやく180℃に加熱し、その後、徐々に200℃に加熱し、その温度で一晩維持する。一晩加熱後、固体はまだ形成していない。そこで、反応混合物をさらに数時間210℃に加熱する。反応混合物を外界温度になるまで放冷すると、すべての反応混合物が無色の結晶質で満たされるようになる。固体を濾過し、40mLのキシレンで1回洗浄し、ヘキサンで数回洗浄し、乾燥すると、生成物2,2′−[1,3−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドが得られる。収量は18.575gである。
調製例3
(ネオペンチル)イソプロピルホスフィット(19.97g、103.9mmol)、α,α′−ジブロモ−o−キシレン(13.07g、49.50mmol)およびキシレン20mLを、ジャケット付きビグローカラムおよび温度計を有する蒸留ヘッドを備えたシュレンクフラスコの中で混ぜ合わせる。その系を排気し、窒素雰囲気に置き、そしてその反応フラスコを150℃に加熱したワックス浴の中に置く。数分以内に、2−ブロモプロパンが留出し始め、固体が形成し始める。浴を、一晩、外界温度に放冷する。溶媒中の結晶質の塊を砕き、フリットの上に採取し、キシレン20mLおよびヘキサン20mLで洗浄し、水流吸引器減圧下で乾燥すると、無色の結晶質の生成物2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドが得られる。収量は12.84g、収率は64.5%である。
生成物のプロトン、13Cおよび31P NMRスペクトルは次の特徴を示す。
H NMR(299.99MHz,CDCl,vs TMS) δ:7.26−7.31(m,2H),7.19−7.23,4.17(d of d,4H,J=11.0Hz,J=6.6Hz),3.71(d of d,4H,J=15.4Hz,J=11.2Hz),3.48(d,4H,J=20.5Hz),0.92(s,6H),0.82(s,6H)。
13C NMR(75.44MHz,CDCl,vs CDCl) δ:131.42,130.33,127.37,74.85(t,J=3.0Hz),32.34(t,J=2.7Hz),29.87(d of d,J=135.2Hz,J=1.7Hz),21.16,21.06。
31P NMR(121.44MHz,CDCl,vs HPO) δ:23.16。
NMRスペクトルは次の構造を有する生成物と一致している。
Figure 2010539291
調製例4
ネオペンチルイソプロピルホスフィット(219.5g、1.142mol)、α,α′−ジクロロ−o−キシレン(90.88g、519.1mmol)、キシレン150mLおよびメシチレン150mLを、機械的攪拌機ならびにジャケット付きビグローカラムおよび温度計を有する蒸留ヘッドを備えた1Lの三口フラスコの中で混ぜ合わせる。その系を排気し、窒素雰囲気に置き、そしてその反応フラスコを徐々に185〜190℃に加熱する。フラスコを約16時間その温度範囲に維持すると、白色固体が生成する。その後、反応温度を約4時間約200℃に上げる。反応フラスコを外界温度に放冷する。固体をフリットの上に採取し、100mLのトルエンで2回、100mLのシクロヘキサンで2回、100mLのヘキサンで2回洗浄し、減圧下で乾燥すると、生成物2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドが得られる。収量は135.08gである。
調製例5
α,α′−ジクロロメチル−p−ベンゼン(20.17g、115.2mmol)を120mLのシクロヘキサノンに溶解させる。臭化ナトリウムを加える(74.94g、728.3mmol)。フラスコを、約130℃の温度のワックス浴の中で窒素雰囲気で約3時間加熱しながら撹拌する。冷却すると、反応混合物は固化する。固体をすべてトルエンと水を交互に加えることによって溶解させる。水層をトルエンで3回抽出する。混ぜ合わせた有機画分を、水で2回、飽和NaCl溶液で1回洗浄し、無水MgSOの上で一晩乾燥し、濾過する。約60℃に加熱したロータリーエバポレーターで揮発分を取り除く。ガスクロマトグラフィー・質量分析法(GC−MS)による分析は、主要な生成物が2−シクロヘキシリデンシクロヘキサノン、1,4−ビス(ブロモメチル)−ベンゼン、2,6−ビス(シクロヘキシリデン)シクロヘキサノンおよび1−(ブロモメチル)−4−(クロロメチル)ベンゼンであることを示す。単離された混合物を、約150mLのメチルエチルケトンに溶解させ、さらに75gの臭化ナトリウムを加えて数時間約100℃で撹拌する。冷却後、ロータリーエバポレーターで揮発分を取り除くと、褐色の油が得られる。ヘキサン(200mL)を加えて不溶物を沈殿させ、混合物を濾過する。GC−MSによれば、濾液はいくつかの成分を含み、そのほとんどは2−シクロヘキシリデンシクロヘキサノンであるが、1,4−ビス(ブロモメチル)ベンゼンはない。フリットの上の固体物質は、414に、非常に少量の1−(ブロモメチル)−4−(クロロメチル)ベンゼンならびにほとんど等しい量の1,4−ビス(ブロモメチル)ベンゼンおよび親イオンを有する生成物を含む。その物質を、熱トルエンから冷凍庫の中で再結晶させる。その後、母液は、主として1,4−ビス(ブロモメチル)キシレンを含み、より少ない量の1−(ブロモメチル)−4−(クロロメチル)ベンゼンを含み、後者は出発原料よりは濃度が高い。再結晶した生成物は、同一の2つの成分のみを示すが、1−(ブロモメチル)−4−(クロロメチル)ベンゼンの量は以前よりも減っている。1,4−ビス(ブロモメチル)ベンゼンの全収率は45.3%である。
(ネオペンチル)イソプロピルホスフィット(19.71g、102.5mmol)、1,4−ビス(ブロモメチル)ベンゼン(13.20g、50.01mmol)およびキシレン50mLを、ジャケット付きビグローカラムおよび温度計を有する蒸留ヘッドを備えたシュレンクフラスコの中で混ぜ合わせる。その系を排気し、窒素雰囲気に置き、そしてその反応フラスコを90℃に加熱したワックス浴の中に置く。温度を徐々に150℃に上げる。1,4−ビス(ブロモメチル)ベンゼンは、温度が110℃に達するときまでに溶解する。温度が約115℃に達したときに、固体が生成し始め、臭化イソプロピルが留出し始める。浴温を4時間150℃に維持し、その後、徐々に5時間180℃に加熱する。180℃での加熱を数日間続ける。冷却後、生成した固体に約20mLのトルエンを加える。生成物を濾過し、トルエン50mLで洗浄し、ヘキサン20mLで洗浄し、乾燥すると、無色の固体として生成物2,2′−[1,4−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドが得られる。収量は18.526g、収率は92%である。
生成物のプロトン、13Cおよび31P NMRスペクトルは次の特徴を示す。
H NMR(299.99MHz,CDCl,vs TMS) δ:7.26(s,4H),4.18(d of d,4H,J=11.1Hz,J=6.7Hz),3.68(d of d,4H,J=14.9Hz,J=11.2Hz),3.25(d,4H,J=20.3Hz),0.93(s,6H),0.84(s,6H)。
13C NMR(75.44MHz,CDCl,vs CDCl) δ:130.10,129.78,75.05(t,J=3.0Hz),32.50(t,J=3.0Hz),32.29(d,J=136.8Hz),21.37,21.35。
31P NMR(121.44MHz,CDCl, vs HPO) δ:22.74。
NMRスペクトルは次の構造を有する生成物と一致している。
Figure 2010539291
選別例1
2,2′−[1,3−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドを、ポリスチレン樹脂と、6/94の質量比で溶融ブレンドする。固化した溶融ブレンドを、それが3ミリメートル(mm)の篩を通過するまで、ウィリー(Wiley)実験室用粉砕機を使用して粉砕する。粉砕した溶融ブレンドの25〜27gのアリコートを、加圧時間5分間、加圧力25,000ポンド/平方インチ(psi)(172MPa)で、設定温度180℃で作動するパサデナ油圧段プレス(Pasadena Hydraulic Platen Press)(型式No.BL444C−6M2−DX2357)を使用して、100mm×100mm×1.5mmの寸法のプラックに圧縮成形する。成形されたプラックは、限界酸素指数(LOI)およびFP−7試験用に細長い試験片に裁断する。LOIはASTM D 2863に従って評価し、20.5%であることが見いだされる。火炎消滅時間はFP−7試験で5.8秒である。
選別例2
2,2′−[1,4−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドおよびポリスチレン樹脂を質量比3:97で使用して、実施例6に記載したのと同一の方法で、プラックを作製する。LOIは20.5%であることが見いだされる。火炎消滅時間はFP−7試験で15秒である。
実施例1〜4
2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドおよびポリスチレン樹脂を、質量比3:97および質量比6:94で使用して、実施例6に記載した一般的な方法で、プラックを作製する。添加物を3%含むプラックのLOIは、23.0%であることが見いだされる。火炎消滅時間はFP−7試験で5.1秒である。添加物を6%を含む試料では、LOIは22.5であり、火炎消滅時間はFP−7試験で0.4秒である。
6質量%の2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドおよび0.5%のジクミルペルオキシドを含む第3のプラックを同様の方法で作製する。この場合は、LOIは24.5であり、火炎消滅時間はFP−7試験で0.3秒である。
濃縮物の質量を基準として10質量%の2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドをポリスチレン中に含む濃縮物を、前記添加物、ポリスチレン、および2質量%(ブレンド質量基準)の粉末の有機スズカルボキシラート安定剤(THERMCHEK(登録商標)832、フェロ社(Ferro Corporation)から商業的に入手可能)をブレンドすることによって調製する。そのブレンドを、ストランド用ダイを備えたHaake RHEOCORD(登録商標)90二軸押出機を使用して、ポリスチレンと溶融配合する。押出機は、135℃、170℃および180℃の設定温度で作動する3つの温度ゾーンを有し、ダイ設定温度は180℃である。押し出されたストランドを、水浴の中で冷却し、長さ約5mmのペレットに切断する。3つの加熱ゾーン、発泡剤混合セクション、冷却セクションおよび調整可能1.5mm調整可能スリットダイを有する25mm単軸押出機を順に用いて、そのペレットを発泡体に変換する。3つの加熱ゾーンは、115℃、150℃および180℃の設定温度で作動し、混合ゾーンは200℃の設定温度で作動する。二酸化炭素(濃縮物ペレットと追加のポリスチレンペレットの合計100質量部(pbw)当たり4.5質量部)を、2本の異なるRUSKA(登録商標)(チャンドラー・エンジニアリング社(Chandler Engineering Co.))シリンジポンプを使用して、発泡剤混合セクションに供給する。濃縮物ペレットと追加のポリスチレンのペレットは、スクリュー潤滑剤としてのステアリン酸バリウム0.05質量%(ドライブレンド質量基準)とともに、ドライブレンドされる。濃縮物ペレットと追加のポリスチレンのペレットの比は、3質量%の難燃剤添加物の最終濃度が与えられるように選択する。ドライブレンドを押出機の供給ホッパーに加え、2.3kg/時間の流量で供給する。均一な混合を有するポリマーゲルを与え、そして均一な断面を有する発泡体の形成を促進するために、混合セクション中の圧力は1500psi(10.4MPa)より高く維持される。冷却器は発泡性ゲル温度を120℃〜130℃に下げる。ダイ開口部は少なくとも1000psi(6.9MPa)のダイ背圧を維持するように調節する。発泡性ゲルは、ダイを出ると発泡し、約2.48pcf(39.7kg/m)の嵩密度を有する発泡ポリスチレンフォーム(実施例1)を形成する。その発泡体のLOIは22.8%であり、火炎消滅時間はFP−7試験で5.4秒である。
6質量%の2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドを使用する以外は同一の方法で第2の発泡体(実施例2)を作製すると、LOIは23.5であり、火炎消滅時間はFP−7試験で5.2秒である。
6質量%の2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′ジオキシドおよび0.5質量%のジクミルペルオキシドを使用する以外は同一の方法で第3の発泡体(実施例3)を作製すると、LOIは23.0であり、火炎消滅時間はFP−7試験で6.7秒である。
3質量%の2,2′−[1,2−フェニレンビス(メチレン)]ビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2′−ジオキシドおよび追加の発泡剤として0.5質量%の水を使用する以外は同一の方法で第4の発泡体(実施例4)を作製すると、LOIは22.3であり、火炎消滅時間はFP−7試験で4.5秒である。

Claims (28)

  1. 1〜約30ポンド/立方フィート(16〜480kg/m)の密度を有する発泡ポリマー組成物であって、該発泡ポリマー組成物が、少なくとも1種のスチレン系ポリマーと、前記組成物の質量を基準として1〜20質量%の構造式
    Figure 2010539291
    (式中、aおよびbは各々0〜6であり、ただしa+bは2〜6であり、
    Rは、各々独立に、水素、非置換のまたは不活性な基で置換された炭素原子数6以下のアルキル、−NO、−NR 、−C≡N、−OR、−C(O)OR、または−C(O)NR (ただしRはヒドロカルビルまたは水素である。)であり、
    は、各々独立に、水素、アルキル、または不活性な基で置換されたアルキルであり、
    は、各々、共有結合または2価の連結基であり、そして
    は、各々独立に、アルキル、アリール、不活性な基で置換されたアルキル、または不活性な基で置換されたアリール基である。)
    によって表わされる1種または2種以上の芳香族ポリホスホン酸エステル化合物とを含むことを特徴とする発泡ポリマー組成物。
  2. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、cは1〜5であり、
    Rは、各々独立に、水素、非置換のまたは不活性な基で置換された炭素原子数6以下のアルキル、−NO、−NR 、−C≡N、−OR、−C(O)OR、または−C(O)NR (ただしRはヒドロカルビルまたは水素である。)であり、
    は、各々独立に、水素、アルキルまたは不活性な基で置換されたアルキルであり、そして
    は、各々、共有結合または2価の連結基である。)
    によって表わされることを特徴とする請求項1に記載の発泡ポリマー組成物。
  3. Rは、各々、水素または非置換の炭素原子数4以下のアルキルであり、
    は、各々、水素であり、
    は、各々、隣接する(RC基に直接結合した炭素原子の上に水素を有しないアルキレンジラジカルであり、そして
    cは1〜3であることを特徴とする請求項2に記載の発泡ポリマー組成物。
  4. Rは、各々、水素であり、そしてRは、各々、ジメチルメチレン(プロピリデン)であることを特徴とする請求項3に記載の発泡ポリマー組成物。
  5. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、R、RおよびRは請求項3に定義したとおりである。)
    によって表わされることを特徴とする請求項3に記載の発泡ポリマー組成物。
  6. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、R、RおよびRは請求項3に定義したとおりである。)
    によって表わされることを特徴とする請求項3に記載の発泡ポリマー組成物。
  7. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    によって表わされることを特徴とする請求項3に記載の発泡ポリマー組成物。
  8. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、dは1〜5である。)
    によって表わされることを特徴とする請求項1に記載の発泡ポリマー組成物。
  9. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    によって表わされることを特徴とする請求項8に記載の発泡ポリマー組成物。
  10. スチレン系ポリマーが少なくとも25質量%の重合したスチレン系モノマー単位を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の発泡ポリマー組成物。
  11. スチレン系ポリマーがポリスチレンホモポリマーであることを特徴とする請求項10に記載の発泡ポリマー組成物。
  12. スチレン系ポリマーがスチレンと1種以上のコモノマーとのコポリマーであることを特徴とする請求項10に記載の発泡ポリマー組成物。
  13. スチレン系ポリマーが少なくとも1種の他のポリマーとブレンドされていることを特徴とする請求項10に記載の発泡ポリマー組成物。
  14. 発泡スチレン系ポリマーを製造する方法であって、該方法は
    少なくとも1種の発泡剤と溶融混合物基準で1〜20質量%の芳香族ポリホスホン酸エステル化合物とを含む溶融加工可能なスチレン系ポリマーの加圧された溶融混合物を形成する工程、および
    溶融混合物が発泡しそしてスチレン系ポリマーが冷えて発泡ポリマーを形成するように、溶融混合物をダイを通して減圧の領域に押し出す工程を含み、
    芳香族ポリホスホン酸エステル化合物が構造式
    Figure 2010539291
    (式中、aおよびbは各々0〜6であり、ただしa+bは2〜6であり、
    Rは、各々独立に、水素、非置換のまたは不活性な基で置換された炭素原子数6以下のアルキル、−NO、−NR 、−C≡N、−OR、−C(O)OR、または−C(O)NR (ただしRはヒドロカルビルまたは水素である。)であり、
    は、各々独立に、水素、アルキル、または不活性な基で置換されたアルキルであり、
    は、各々、共有結合または2価の連結基であり、そして
    は、各々独立に、アルキル、アリール、不活性な基で置換されたアルキル、または不活性な基で置換されたアリール基である。)
    によって表わされることを特徴とする方法。
  15. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、cは1〜5であり、
    Rは、各々独立に、水素、非置換のまたは不活性な基で置換された炭素原子数6以下のアルキル、−NO、−NR 、−C≡N、−OR、−C(O)OR、または−C(O)NR (ただしRはヒドロカルビルまたは水素である。)であり、
    は、各々独立に、水素、アルキルまたは不活性な基で置換されたアルキルであり、そして
    は、各々、共有結合または2価の連結基である。)
    によって表わされることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. Rは、各々、水素または非置換の炭素原子数4以下のアルキルであり、
    は、各々、水素であり、
    は、各々、隣接する(RC基に直接結合した炭素原子の上に水素を有しないアルキレンジラジカルであり、そして
    cは1〜3であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. Rは、各々、水素であり、そしてRは各々ジメチルメチレン(プロピリデン)であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、RおよびRは請求項16に定義したとおりである。)
    によって表わされることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    によって表わされることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  20. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    によって表わされることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  21. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、RおよびRは請求項14に定義したとおりであり、そしてdは1〜5である。)
    によって表わされることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  22. 芳香族ポリホスホン酸エステルが構造式
    Figure 2010539291
    (式中、RおよびRは請求項14に定義したとおりである。)
    によって表わされることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. スチレン系ポリマーは少なくとも25質量%の重合したスチレン系モノマー単位を含むことを特徴とする請求項14〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. スチレン系ポリマーがポリスチレンホモポリマーであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. スチレン系ポリマーがスチレンとコモノマーとのコポリマーであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  26. スチレン系ポリマーが少なくとも1種の他のポリマーとブレンドされていることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  27. 溶融混合物をダイを通して押し出す前に、芳香族ポリホスホン酸エステルの存在下で、溶融混合物を少なくとも200℃の温度に加熱することを特徴とする請求項14〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 溶融混合物をダイを通して押し出す前に、芳香族ポリホスホン酸エステルの存在下で、溶融混合物を少なくとも220℃の温度に加熱することを特徴とする請求項28に記載の方法。
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