JP2010534971A - 全二重ネットワークベースの装置および方法 - Google Patents

全二重ネットワークベースの装置および方法 Download PDF

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Abstract

二重通信システムが、第1の位置と第2の位置の間の全二重音声および映像通信を提供するデバイスを含む。このデバイスは、放送スタジオが位置し得る第2の位置に無線ネットワークを介して音声および映像データを送信するように構成された、第1の位置のトランシーバユニットを含む。トランシーバユニットはさらに、無線ネットワークを介して第2の位置から第1の位置に返送された音声および/または映像データを受信するように構成される。音声および/または映像データは、第1の位置にいる放送タレントおよび撮影技師のうちの少なくとも1人に提供される。

Description

本発明は、一般には、ニュース収集現場などの1つまたは複数の遠隔地と、テレビスタジオなどの中央位置との間で音声および映像データを送信すること、ならびにこうした位置間の他の通信に関する。
遠隔に位置するテレビリポーターが放送中に記事を報道することを可能にするための従来のシステムには制限がある。第1に、遠隔に位置するリポーターからテレビスタジオ(中央位置)に情報を提供するために、専用の通信リンクが使用される。それらの専用リンクは通常、テレビスタジオとの通信を可能にするために、上の方に上げなければならない大きいマイクロ波アンテナを備えた特別装備のテレビトラックまたはバンを必要とする。テレビトラックまたはバン上の大きいマイクロ波アンテナは、放送スタジオとの見通し通信リンクを確立するために、放送スタジオの方向に、または(放送スタジオのアンテナが見通し内にない場合には)接近して位置する中継塔の方向に向けなければならない。あるいは、同じ目的のために、(正確に静止衛星に向けなければならない)衛星アンテナが、トラックまたはバンに取り付けられることがある。
第2に、遠隔に位置するテレビリポーター(本明細書では「放送タレント」とも呼ばれる)は、放送スタジオからテレビ顧客に対して行われている実際のテレビ放送と直接同期されていないことがよくある。具体的には、遠隔に位置するテレビリポーターには、リポーターへのプロデューサの指示(たとえば5−4−3−2−1、オンエア)を提供する別個の音声フィードによって、いつ放送されるかに関する指示が与えられる。この別個の音声フィードは一般に、IFB(割込み可能フォールドバック)フィードと呼ばれ、このIFBフィードは、(テレビスタジオに位置する)テレビプロデューサによって、遠隔に位置するリポーターおよび撮影技師に、それらが放送される前および放送されている間に指示するために使用される。IFBフィードは一般に、遠隔に位置するサイトとテレビスタジオの間で行われるセルラ呼によって与えられる。しかし、こうしたリンクは信頼性の高いものではなく、放送中にセルラ呼が脱落すると、オンエア放送が行われている間に厄介な状況が生じることがある。IFBは、主としてカメラおよび放送タレントのコマンド/コントロール用に使用されるバックチャネルである。IFB接続が失われ、または脱落する場合、遠隔に位置するリポーターおよびその撮影技師は、「暗闇の中」に置かれ、何をしているべきか、または総合司会者から次にどんな質問を受けるか分からないことがある。
本発明の一態様は、第1の位置と第2の位置の間の映像および音声通信を可能にする二重通信デバイスに関する。このデバイスは、第1の位置で収集された第1の音声および映像データを符号化するように構成されたエンコーダユニットを含む。このデバイスはさらに、ベースバンド周波数で符号化された第1の音声および映像データを電波伝送に適したアップリンク周波数に変換するように構成されたアップコンバータユニットをさらに含む。このデバイスは、アップコンバートされた第1の音声および映像データをネットワークを介して第2の位置に送信するように構成されたトランシーバユニットをも含む。トランシーバユニットはさらに、電波伝送に適したダウンリンク周波数でネットワークを介して第2の位置から送信された、符号化された第2の音声および/または映像データを受信するように構成される。このデバイスは、ベースバンド符号化された第2の音声および/または映像データを取得するために、符号化された第2の音声および/または映像データをベースバンド周波数に変換するように構成されたダウンコンバータユニットをも含む。このデバイスはさらに、復号された第2の音声および/または映像データを取得するために、ベースバンド符号化された第2の音声および/または映像データを復号するように構成されたデコーダユニットを含む。
本発明の別の態様は、第1の位置と第2の位置の間の全二重通信を提供する方法に関する。この方法は、第1の位置で第1の音声および映像データを符号化するステップと、第1の位置で、符号化された第1の音声および映像データを、ネットワークを介した伝送に適した特定のプロトコルおよび/または周波数に変換するステップと、第1の位置で、アップコンバートされた第1の音声および映像データをネットワークを介して第2の位置に送信するステップとを備える。この方法はさらに、第1の位置で、ネットワークを介した伝送に適した特定のプロトコルおよび/または周波数でネットワークを介して第2の位置から送信された、符号化された第2の音声および/または映像データを受信するステップと、第1の位置で、ベースバンド符号化された第2の音声および/または映像データを取得するために、符号化された第2の音声および/または映像データを変換して、受信された第2の音声および/または映像データから、ネットワークを介した送信に使用された特定のプロトコルおよび/または周波数を取り除く(strip)ステップと、第1の位置で、復号された音声および/または映像データを取得するために、ベースバンド符号化された第2の音声および/または映像データを復号するステップとを備える。
本発明の別の態様によれば、第1の位置と第2の位置の間の映像および音声通信を可能にする二重デバイスが提供される。このデバイスは、第1の位置で、無線ネットワークを介して第2の位置に第1の音声および映像データを送信するように構成されたトランシーバユニットを含む。トランシーバユニットはさらに、無線ネットワークを介して第2の位置から送信された第2の音声および/または映像データを受信するように構成される。第2の音声および/または映像データは、第2の位置の放送タレントおよび撮影技師のうちの少なくとも1人に提供される。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面から当業者には明らかになろう。しかし、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しているが、限定するためではなく例示するために示されていることを理解されたい。本発明の精神から逸脱せずに、本発明の範囲内の多くの修正および変更が行われてよく、本発明は、こうしたすべての修正を含むものである。
例示的な実施形態について、添付図面を参照して以下に述べる。図面では、同じ番号は、同様の要素を示す。
本発明の一実施形態による全二重装置の構成要素を示す図である。 本発明の一実施形態による全二重装置のマイクロコントローラを示す図である。 本発明の一実施形態によるスタジオリンクを示す図である。
以下の記述では、説明目的により、複数の具体的な詳細が、本発明の完全な理解を促すために示されている。しかし、例示的な諸実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施できることが当業者には明らかであろう。他の場合では、例示的な諸実施形態についての説明を容易にするために、構造およびデバイスが図の形で示されている。
本発明の第1の実施形態による装置100が、図1に示されている。図2は、図1に示された構成要素のうちの1つまたは複数を制御するために使用されるマイクロコントローラ200を示している。装置100は、デジタルまたはアナログのメディアソース(映像、音声および/またはデータ)からの入力を受け付け、そのソースを(たとえばIP規格を使用して)ネットワーク可搬型のネットワークタイプに(たとえばMPEG規格を使用して)符号化または圧縮するスタンドアロンの自己完結型の全二重デバイスであり、それによって、それは、ネットワークの制限を補い、必要に応じてデータストリームをバッファリングすることもできる。
第1の実施形態による装置100は、2つのモジュール:エンコーダ/デコーダモジュールと、インターフェース無線トランシーバモジュールとを含む。図1で、エンコーダ/デコーダモジュールは、MPEGエンコーダ110と、MPEGデコーダ120と、IPアップコンバータユニット(Upconverter to IP unit)130と、IPダウンコンバータユニット(Downconverter to IP unit)140とを含む。インターフェース無線トランシーバモジュールは、WiMAXトランシーバ150を含む。
(遠隔に位置する撮影技師によって保持された)カメラは、カメラ映像出力175を介してMPEGエンコーダ110の第1の入力ポートに映像データを提供し、それによって、MPEGエンコーダ110は、映像データを、MPEG符号化された映像データに変換する。第1のマイクロホン190は、MPEGエンコーダの第2の入力ポートに音声データを提供し、それによって、第1のマイクロホンは、カメラの上、カメラの近くに設けてもよいし、撮影技師が着用または保持してもよい。第1のマイクロホン190は、遠隔放送が行われているエリアでピックアップされた音声に対応する音声信号を提供する。第2のマイクロホン185は、MPEGエンコーダの第3の入力ポートに音声データを提供し、それによって、第2のマイクロホン185は、テレビ番組(たとえばニュース番組)で放送するために放送タレントの口頭報告をテレビスタジオに提供するために、放送タレントの耳に装着することができる。
第1のモジュールは、一連のアナログ映像またはデジタル映像入力と共に、マイクまたは回線レベルのメインバランス音声入力、撮影技師からのマイクで構成された代替音声入力、標準のIEM(インイヤーモニタ)およびBluetooth IEM用の音声出力、イーサネット(登録商標)ポート、ならびに遠隔から装置に電源投入するための補助DC電源入力を受け付ける。第1の実施形態による装置は、標準精細ビデオ(アナログ)および高精細ビデオ(コンポーネントまたはSDIインターフェース)を扱うことができる。
第1の可変増幅器160は、第1のマイクロホン190をMPEGエンコーダ110に接続する通信回線上に設けられる。第2の可変増幅器170は、第2のマイクロホンをMPEGエンコーダ110に接続する通信回線上に設けられる。マイクロコントローラ200(図2を参照)は、第1および第2のマイクロホン190、185の出力の音声レベルを、それが適切なレベルにあるように制御する。たとえば、遠隔地からの実際の放送の前に、テレビスタジオのプロデューサは、遠隔地の放送タレントによって「音声チェック」を行うことを要求することがあり、それによって、テレビスタジオで受信されている音声に基づいて、プロデューサは、撮影技師に、第1および第2のマイクロホン190、185のうちの1つまたは両方のレベルを調整するよう指示できる。これらの指示は、IFBによって放送スタジオから提供される音声指示であり、それによって、これらの音声指示は、全二重装置によって受信され、遠隔地の1人または複数の適切な人に提供される。第1の実施形態の一実装形態では、メンブレンスイッチコントロール230が、装置100の外部筐体またはカメラ上に設けられ、それによって、撮影技師は、放送スタジオのディレクタまたはプロデューサによって指示されるようにメンブレンスイッチ230を調整する(この実施形態の代替実装形態では、メンブレンスイッチではなく、サムホイールスイッチが設けられ、それによって、サムホイールコントロールボタンが、マイクロコントローラ200に入力を提供する撮影技師によって操作される)。
MPEGエンコーダ110へのレベル制御された音声入力および映像入力は符号化され、それによって、こうした符号化を提供するために、第1の実施形態では、符号化および圧縮用のよく知られている業界規格であるMPEGが使用される。映像および音声は、たとえば2:、4:2:0または4:2:2形式で符号化されたMPEGである。本発明の精神および範囲内に依然としてありながら、他のタイプの符号化が使用されてよいことが当業者には理解されよう。
MPEGエンコーダによって出力された、MPEG符号化された音声および映像データは、IPアップコンバータユニット130に入力され、このユニット130は、ネットワークによる伝送に適した周波数(たとえばWiMAXネットワークを介した通信に適した周波数)にベースバンド音声および映像データをアップコンバートする。たとえば、ベースバンド信号は、通信技術の当業者には知られているように、搬送波信号によってMHzまたはGHz周波数範囲の周波数にアップコンバートされ得る。またマイクロコントローラ200は、必要に応じて、IPアップコンバータユニット130を制御できる。この制御は、ネットワークを介して出力されるデータレートに基づいて、かつ/または以前に使用されたものではなく別のアップコンバージョン周波数を使用する場合に、実施され得る(たとえば、遠隔地で受信されたサービス品質情報がアップコンバージョン周波数の不適切な選択を示しているために、アップコンバージョン周波数は、より小さい信号劣化を受け得る別の周波数に変更される)。
第1の実施形態では、アップコンバートされた音声および映像データもまた、IPアップコンバータユニット130によって、当業者に知られているやり方でIP(インターネットプロトコル)信号に変換される。本発明の精神および範囲内に依然としてありながら、遠隔地から中央位置にデータが送信される特定のネットワークに適する他のタイプの信号変換が使用されてよいことも、当業者には認識されよう。
IPアップコンバータユニット130によって出力された、アップコンバートされた音声および映像データは、トランシーバ150によって受信され、このトランシーバ150は、1つの可能な実装形態では、WiMAXトランシーバであってよい。トランシーバ150は、IEEE802規格に従ってデータを出力し、それによって、このデータは、放送スタジオ(または他の中央位置)に電波で(無線で)送信するために、トランシーバ150に接続されたアンテナ198を介して出力される。
WiMAXトランシーバ150は、遠隔地から放送スタジオまでのネットワーク接続性を確立する責任を担う。接続性が確立されると、映像および/またはデータは、符号化され、遠隔地から、放送スタジオ内に位置するネットワークサーバにストリーミングされる。ネットワークサーバは、遠隔地からのデジタルデータストリームを、放送スタジオスイッチングマトリクスへの放送品質映像および/または音声入力、あるいは放送スタジオ内に位置する主制御装置またはプロダクションスイート内の中央ルータを介してマトリクス化可能なデジタルデータストリームに復号する責任を担う。ネットワークサーバは、放送スタジオのプロデューサおよび/またはディレクタからの音声フィード(IFB)を取り、以下により詳細に論じられる代替音声チャネルを介して遠隔地に送信するためにそれをデジタル化する。
放送スタジオから生じ、遠隔地で受信される代替音声チャネルは、トランシーバ150によって受信された後、第1のモジュールで復号される(具体的には、信号は、アンテナ198で受信され、次いでトランシーバ150に提供され、すなわちアンテナ198は、それぞれ異なる周波数帯ではあるが、送信と受信を同時に行うことができるデュアルアンテナである)。次いで、音声は、分離され、装置100内でインターフェースが取られる。1つの可能な一実装形態では、このインターフェースは、放送タレントが着用しているBluetoothイヤホンに音声を提供するBluetooth送信機180によるものである。IFB音声のもう半分は、撮影技師が着用しているであろうイヤホンとインターフェースが取られ得る1/4インチ(0.63cm)フォンタイプのコネクタなど、フォンタイプコネクタ195に、内部的にルーティングされる。これによって、放送スタジオのプロデューサ/ディレクタと遠隔地の放送タレントおよび撮影技師との間のIFB導管が可能となる。MPEGデコーダ120から出力されるスタジオフィードからの番組映像は、遠隔地で視聴するために、液晶モニタまたは他のタイプのモニタ(たとえばTFTディスプレイ)に表示できる。
したがって、IFBリンクを確立するのに別個の携帯電話リンクを典型的に利用する従来のシステムと異なり、第1の実施形態のIFBリンクは、2つの二重リンクのうちの第2のリンクであり(第1のリンクは遠隔地から放送スタジオに音声および映像データを提供する)、それによって、撮影技師と放送タレントの両方が、要求に応じて、(放送スタジオに位置する)プロデューサの指示(たとえば、撮影技師へのカメラショットのパンアウト指示、および遠隔地で発生する出来事の特定の側面について話すようにとの放送タレントへの指示)を受けることができる。
装置100内でIFBリンクを受信するために使用される構成要素は、図1で、トランシーバ150、IPダウンコンバータユニット140およびデコーダユニット120とし示されている。また図2に示されたマイクロコントローラ200は、必要に応じてそれらの構成要素の1つまたは複数を制御するために使用される。放送スタジオからのIFBデータ出力は、トランシーバ150によって受信され、これは、トランシーバ150から放送スタジオへのアップリンク音声および映像データの送信と同時に行うことができる。さらに、図2に示されるように、マイクロコントローラ200は、イーサネット(登録商標)ジャック210への双方向通信回線を有し、それによって、イーサネット(登録商標)ジャック210を介してネットワークへの/からの通信が行われる。さらに、マイクロコントローラ200は、外部インターフェースに対応し得るCOM1インターフェース205への双方向通信回線を有する。音声出力レベルの変更のために、上述されたものなどのサムホイールコントロールボタン230、240の操作が、マイクロコントローラ200に入力される。マイクロコントローラ200は、(放送スタジオから提供された)ダウンリンクから受信された映像をディスプレイ220に提供するようにも構成される。さらに、マイクロコントローラ200は、遠隔地に位置する1人または複数の人が着用できるBluetooth送信機180に電波で音声データを提供するように構成される。
IFBデータは、ネットワークを介して送信する前に、放送スタジオで、MPEG符号化され、IP信号に変換されているデータである。トランシーバによって受信されたIFBデータは、IPダウンコンバータユニット140によってベースバンド信号にダウンコンバートされ、IPプロトコル情報(たとえばヘッダデータなど)が、データストリームから取り除かれる。ダウンコンバータの出力は、デコーダユニット129に提供され、それによって、データのMPEG符号化が、データストリームから取り除かれる。結果として生じるIFB音声データは、(デコーダユニットの第1の出力を介して)撮影技師のイヤホン195に、また(デコーダユニットの第1の出力を介して)Bluetooth送信機180経由で放送タレントのイヤホンに提供され、それによって、放送タレントは、放送タレントの耳に着用されたBluetoothデバイスによって、その音声を電波で受信できる。
放送スタジオおよび遠隔地からのダウンリンク上の音声データの単に受信および変換について上記で論じたが、ダウンリンクは、放送スタジオ(または他の中央の位置)によって遠隔地に提供された映像データを含むこともできる。たとえば、従来の慣行では、放送タレントが実際に何が放送されているか「見る」やり方として、放送タレントは、遠隔地のカメラ範囲から提供された、公共放送からの信号を直接受信しているテレビモニタを見る。第1の実施形態は、ダウンリンクを介して遠隔地に映像データを提供することにより、この不必要な要件をなくす。映像データは、放送スタジオによって実際に何が放送されているか遠隔地の人々がリアルタイムに容易に識別できるように、装置の外部筐体および/または放送タレントに面するカメラの一部に取り付けられたLCD(液晶ディスプレイ)220またはTFT(薄膜トランジスタ)ディスプレイに供給される。また、撮影技師および放送タレントが、放送スタジオに何を放送しているかリアルタイムに正確に聞き、見ることができるように、ローカル音声およびローカル映像が、MPEGエンコーダ110を介して、遠隔位置に設けられたスピーカ192およびモニタ(たとえば液晶モニタ)194に提供されてよい。
上述されたように、第1の実施形態で使用されるネットワークはWiMAXネットワークであり、このWiMAXネットワークは、無線デバイスを有する誰もが使用可能な共有ネットワークである。これは、遠隔位置からの放送の従来の手法とは異なっており、それによって、放送スタジオと遠隔に位置する撮影技師および放送タレントとの間で専用のリンクが使用される。したがって、第1の実施形態では、全二重動作のアップリンクおよびダウンリンクが他と競合している(たとえば、他の多くのキャスターがそれぞれの放送スタジオに放送している同じ位置で放送が行われている)状況に対処するには、ネットワークを介して出力される音声および映像データの帯域幅を制限することが必要であり得る。それらの場合では、アップリンクおよびダウンリンクのデータレートは、信号品質が許容可能となるように調整することができ、したがって、ネットワークは、ネットワークの需要が高いことによる高いデータレートを受け付けない。したがって、マイクロコントローラ200は、アップリンクおよびダウンリンクに使用される現在のデータレートに基づいて、エンコーダユニット110、IPアップコンバータユニット130、デコーダユニット120およびIPダウンコンバータユニット140を調整するために使用されてよい。
第1の実施形態による装置は、TFTディスプレイまたはLCDディスプレイ220を介して、ステータスおよびテレメトリ用のインターフェースを提供することができる。ステータスは、「送信可」、「ハリーアップ/バッテリインジケータ」「コマンド/コントロール」、「警告」「準備完了」、「リンクアップ/ダウン」などと定義できる。TFT/LCDディスプレイによって表示可能な他のテレメトリ情報は、電圧、電流、温度、RF出力電力、映像形式、MPEGロック、音声利得、音声VU計およびシステムアラームであり得る。
第1の実施形態による装置は、「QoS」(サービス品質)統計情報を提供することもできる。この情報は、リアルタイムに監視してもよいし、後にレビューするために格納してもよい。QoS情報は、変化する性能測定値に基づいて、送信されている信号の品質を向上または最適化するための構成設定を操作するために使用できる。たとえば、放送スタジオで受信されているデータのQoSに基づいて、ディレクタは、(IFBによって)撮影技師に、遠隔地から放送スタジオにアップリンクされている音声および映像データのデータレートを変更し、かつ/または可変利得増幅器160、170の符号化/圧縮パラメータおよび/または増幅器レベルを変更するように指示してよい。一代替実装形態では、装置100によって監視されたQoS情報に基づいて、マイクロコントローラ200は、放送スタジオによって顧客に放送するための許容可能な信号を提供するために、符号化/圧縮パラメータおよびデータレートのうちの1つまたは複数を自動的に調整できる。
上記に詳細に論じられたように、第1の実施形態による装置100は、(放送スタジオが位置する)宛先に情報を送信するために無線ネットワークに接続されるが、別法として、それは、宛先への情報の送信のために有線ネットワークに接続可能である。1つの可能な実装形態では、ネットワークは、上記に詳細に議論されたようなWiMAXネットワークであるが、別法として、それは、インターネット、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、または企業LAN(ローカルエリアネットワーク)やWAN(広域ネットワーク)などの他の私設ネットワーク、または仮想プライベートネットワーク(VPN)、またはセルラ(TDMA、GSMまたはCDMA)ネットワーク、または他の広域無線ネットワーク(Wi−FiやWi−Bro)であってもよい。これらの代替実装形態では、WiMAXトランシーバは、これらのネットワークを介して信号を送受信するのに適したトランシーバ(たとえばWi−Fiネットワーク用のWi−Fiトランシーバ、Wi−Broネットワーク用のWi−Broトランシーバ)で置き換えられる。
第1の実施形態では、装置100は、ソース入力を求めて「ポーリング」可能であり、またはそれは、ネットワークを介して宛先(たとえばテレビスタジオ)にソース入力フィードをプッシュできる。上記に論じられたように、装置100は、撮影技師、放送タレントと、スタジオプロダクション/制御との間の割込み可能フォールドバック(IFB)と呼ばれる双方向音声リンクによって全二重で動作する。IFBは事実上、現在放送されている番組からの音声フィードに対応し、それによって放送スタジオは、遠隔地の撮影技師および/または放送タレントと直接通信するために番組音声を中断するオプションを有する。撮影技師は、第1の実施形態に従って、異なるバックチャネル音声フィード上でスタジオに戻って通信することができ、それによって、この音声は、テレビチャネルを介して放送される音声の一部とはならない。たとえば、右の音声チャネルは、(装置100を介して)将来放送される音声をネットワークサーバに提供するために使用されてよく、左の音声チャネルは、撮影技師からディレクタまたはプロデューサにコメントを提供するために使用されてよく、それによって、それらのコメントは、テレビチャネルを介しては放送されないことになる。これらの2つの異なる音声チャネルは両方とも、装置100の適切なコンポーネントによって符号化されアップコンバートされ、それによって、放送スタジオのネットワークサーバで分離され(たとえば、WiMAXネットワークを介して装置100から受信された右チャネル音声データはディレクタまたはプロデューサのイヤホンに提供され、WiMAXネットワークを介して装置100から受信された左チャネル音声データは、放送スタジオによって制御されたテレビチャネルを介して放送され)、放送スタジオ内の適切な通信経路にルーティングされる。
テレメトリ/動作ステータスおよびユーザ入力は、装置100(たとえば装置の外部筐体)および/またはカメラの外部筐体に設けられた高精細カラーTFTディスプレイまたはLCDディスプレイ220を介して監視できる。ユーザ定義された入力は、メニューを使用し、センサホイールおよび/またはボタンを使用して制御できる。
装置100は、カメラ筐体とバッテリの間に取り付けてよく、別法として、カメラおよび/または別個のアンテナに接続された別個のユニットとして取り付けてもよい。装置100は、(図1および2に示された様々な要素を構成する電子部品を収容するための)いくつかのプリント基板カードを収容し、およそ煉瓦のサイズ(たとえば高さ1〜3インチ(2.54〜7.62cm)、幅3〜5インチ(7.62〜12.7cm)、長さ3〜5インチ(7.62〜12.7cm)であってよい。装置100は、1つのカメラバッテリ(または複数のバッテリ)から、あるいは外部バッテリ源から電気を引くことができる。バッテリは、1つの可能な実装形態では、リチウムイオン電池であってよい。
装置100は、市場無線キャノピー(market wireless canopy)(たとえば都市内のWiMAXネットワークサービスエリア)内の任意の位置で遠隔操作可能であり、あるいは、それは、有線LAN/WAN操作用のイーサネット(登録商標)ポートに直接接続することができる。都市の外部の位置からの送信では、たとえばインターネットが、(たとえばIPv6を使用して)音声および映像データを遠隔地から、都市内に位置する放送スタジオまで移送するために使用されてよい。
以下の表1は、第1の実施形態による装置の1つの可能な実装形態の仕様を詳細に示している。
表1 装置仕様
電力
入力範囲: TBD(電圧および逆極性保護の下、または4ピンLEM Oソケット経由の外部バッテリ源11から16VDC/1 8Wによるサンプル10から32ボルトDC)
消費: 平均18から24ワット
MPEGエンコーダ
映像入力: コンポジット
SDI入力: BNC(HDビデオ用)によるSMPTE292/259 MレベルC
映像形式: SDI 270Mビット/秒またはHD 1080i/7 20P 全形式
NTSC w/wo PED、PALコンポジットまたは コンポーネント
(HDビデオ用)
SDフレームサイズ: 720×480、720×576
MPEGプロファイル: 2:MP@H/ML
4:2:0 MP@H/ML
4:2:2 MP@H/ML
GOPサイズ: 可変、I/P/B
待ち時間: 1または2フレーム最大待ち時間
音声
チャネル: 2ステレオ対、1アナログマイク/ライン、1アナログラ インレベル、2デジタルAES−EBUまたは組込みSD Iから選択可能
アナログ範囲: −60dBmから+14dBm 1dBステップで連続可 変
アナログモード: 選択可能コンプレッサ1:1から10:1+10dBm超 レベル用の選択可能ソフトリミッターAGCオン/オフ
符号化: MPEG1layer2音声ISO/IEC 13818 −3
サンプリングレート: 96から384Kビット/チャネル48kHz
応答: 20Hzから18kHz、+/−0.5dB
クロストーク: 60dBより良好
入力インピーダンス: 1000オームバランス
ユーザ定義チャネル:
入力: 最大1Mbpsの透過データパイプ
テレメトリ:
Txステータス: 電圧、電流、温度、RF出力電力、映像形式、MPEGロ ック、音声利得、音声VUメーターおよびシステムアラー ム
制御パネル:
ディスプレイ: 高解像度1.5インチ(3.81cm)カラーLCD
バックライト: 調整可能タイムアウト
表示: 入力DC電圧および電流、デジタルVUメーター、ビデオ ロックおよびPAイネーブル、アラーム電圧および温度。
入力: メンブレンスイッチ入力
プリセット: ユーザ定義
メニュー: プリセット、映像ソース、音声ソース、音声利得、音声モ ード、映像形式および暗号化モードイネーブルの制御を可 能にするインタラクティブ基本/拡張メニューツリー
物理:
寸法: 6.0インチ(15.24cm)H×5.7インチ(14 .48cm)W×3.6インチ(9.14cm)D
重量: 2ポンド(0.91kg)〜2.5ポンド(1.13kg )
温度範囲: −10Cから+45C
湿度: 95%+10Cから+50C
機械インターフェース: 相互変更可能インターフェースプレート
図3は、本発明の一実施形態による、遠隔サイトとスタジオサイトのネットワーク接続性を示している。スタジオサイト310は、WiMaxトランシーバ312と、イーサネット(登録商標)スイッチ320と、サーバ330と、プロダクションスイッチャー340と、主制御スイッチャー350とを含む。リモートサイト315は、放送タレント(たとえばテレビ局のリポーター)360と、ビデオグラファー(たとえば撮影技師)370と、カメラ380と、WiMaxトランシーバ385と、LCD TV390とを含む。コントロールパネル382(好ましくはカメラ380の外面に設けられる)は、ビデオグラファー370によって操作可能であり、それによって、スタジオサイト310のプロデューサまたはディレクタからビデオグラファー370に提供された音声情報は、ビデオグラファー370に、コントロールパネル382上に設けられたコントロールのうちの1つまたは複数を操作させる(たとえば特定の位置へのカメラのパン、放送タレント360のマイクロホン音声の増加)。LCD TV390は、スタジオサイト310でリモートサイト315から受信された映像上の、スタジオサイト310を介して提供されたオーバーレイを含めて、ビデオグラファー370が放送中、何が現在表示されているか正確に見る便利なやり方を提供する。放送タレント360は、その頭部に無線デバイス385を取り付けさせ、それによって、無線デバイス385はBluetoothデバイスであってよく、それによって、カメラパネル382への無線リンクが提供される。ビデオグラファー370は、コントロールパネル382に転送されるリモートサイト315のWiMaxトランシーバ385から受信された情報を介して、プロデューサ/ディレクタに提供される音声を受信するために接続されたイヤホン384を着用する。コントロールパネル382へのイヤホン384の接続は、有線接続によるものであっても、無線接続によるものであってもよい。
カメラ380によって記録された音声および映像は、遠隔サイト315のWiMaxトランシーバ385を介して、スタジオサイト310へのWiMaxトランシーバ312に提供される。次いで、受信された音声および映像データは、イーサネット(登録商標)スイッチ320に提供され、このイーサネット(登録商標)スイッチ320は、その情報をサーバ330にルーティングする。サーバ330は、リモートサイト315からプロダクションスイッチャー340に提供されたデータに含まれた遠隔映像および遠隔ステレオ音声を提供し、それによって、サーバ330は、主制御スイッチャー350にビデオグラファー音声を提供する。ビデオグラファー音声は、ネットワーク放送で放映するためのものではない音声であり、局によって現在放映されている遠隔放送に関してプロデューサ/ディレクタが決定を行うことを可能にするために、ビデオグラファー370によってスタジオサイト310のプロデューサまたはディレクタに提供される情報である(たとえば、火事の潜在的目撃者が、今から約60秒後、放送タレント360と話すことが可能である)。スタジオサイト310のプロデューサ/ディレクタは、番組またはディレクタの音声チャネルに含まれた音声によってリモートサイト315と通信して、それによって、ライブのオンエア放送中にビデオグラファー370および放送タレント360に指示する。番組またはディレクタの音声は、サーバ330によって受信され、スタジオサイト310のWiMaxトランシーバ312からリモートサイト315のWiMaxトランシーバ385に出力するためにイーサネット(登録商標)スイッチ320にルーティングされる。番組映像もまた、イーサネット(登録商標)スイッチ320に出力するために主制御スイッチャー350からサーバ330に提供され、次いで、スタジオサイト310のWiMaxトランシーバ312によってリモートサイト315のWiMaxトランシーバ385に電波で送信される。さらに、(本出願の上記部分で詳述された)IFB音声チャネルが、主制御スイッチャー350とサーバ330の間で提供され、それによって、IFB音声チャネル内のデータが、(イーサネット(登録商標)スイッチ320、WiMaxトランシーバ312、385を介して)放送タレント360およびビデオグラファー370に提供される。
添付の特許請求の範囲によって定められた本発明の範囲から逸脱せずに、多くの変更および修正が行われてよい。たとえば、遠隔地と中央位置の間のデータ転送のために30フレーム/秒の映像フレームレートを使用できるが、ネットワーク能力および現在のネットワーク需要に基づいて他のフレームレートを用いてもよい。本発明の範囲は、現在の標準精細(SD)および高精細(HD)テレビ信号規格、ならびに開発される他のテレビ信号規格を網羅する。また、中央位置は、上記にはテレビ放送スタジオとして述べられているが、別法として、ローカル収集点から遠く離れて位置し得るホームスタジオへと戻る高帯域ファイバまたは衛星リンクを介したリンケージのためのローカル「収集」点であってよい。
開示された二重通信システムは、放送スタジオと遠隔のニュース収集位置など、2つの位置の間の信頼できる全二重音声および映像通信を提供する。

Claims (21)

  1. 第1の(遠隔)位置と第2の(中央)位置の間の映像および音声通信を可能にするための二重通信システムであって、
    前記第1の位置との間で音声および映像データを送受信するための、前記第1の位置に設けられた第1の無線トランシーバユニットと、
    前記第2の位置との間で音声および映像データを送受信するための、前記第2の位置に設けられた第2の無線トランシーバユニットと、
    前記第1の位置から受信された前記音声および映像データをサーバに提供するための、前記第2の位置に設けられたスイッチと、
    第1のユニットに第1のタイプの音声データを提供し、第2のユニットに第2のタイプの音声データを提供する前記サーバとを備え、
    前記サーバは、前記スイッチおよび前記第2の無線トランシーバユニットを介して前記第1の位置に出力するために、前記第2の位置で作成された音声および映像データを受信することを特徴とする二重通信システム。
  2. 前記第1のユニットはプロダクションスイッチャーであり、前記第2のユニットは主制御スイッチャーであることを特徴とする請求項1に記載の二重通信システム。
  3. 前記第1のタイプの音声データは、第1の音声チャネルを介して前記第1の位置から受信された音声データであり、前記第2のタイプの音声データは、第2の音声チャネルを介して前記第1の位置から受信された音声データであることを特徴とする請求項1に記載の二重通信システム。
  4. 前記第1のタイプの音声データは、テレビ局によって放送するためのものではない音声データであり、前記第2のタイプの音声データは、前記テレビ局によって放送するための音声データであることを特徴とする請求項3に記載の二重通信システム。
  5. 前記第1および第2の無線トランシーバユニットはWiMAXトランシーバユニットであることを特徴とする請求項1に記載の二重通信システム。
  6. 第1の(遠隔)位置と第2の(中央)位置の間の映像および音声通信を可能にするための二重通信システムであって、
    前記第1の位置で収集された第1の音声および映像データを符号化するように構成されたエンコーダユニットと、
    前記符号化された第1の音声および映像データを、ネットワークを介した伝送に適した特定のプロトコルおよび/または周波数に変換するように構成されるアップコンバータユニットと、
    前記アップコンバートされた第1の音声および映像データをネットワークを介して前記第2の位置に送信するように構成されたトランシーバユニットであって、前記ネットワークを介した伝送に適した前記特定のプロトコルおよび/または周波数で前記ネットワークを介して前記第2の位置から送信された、符号化された第2の音声および/または映像データを受信するようにさらに構成された、トランシーバユニットと、
    ベースバンド符号化された音声および/または映像データを取得するために、前記符号化された第2の音声および/または映像データを変換して、前記受信された第2の音声および/または映像データから、前記ネットワークを介した伝送に使用された前記特定のプロトコルおよび/または周波数を取り除く(strip)ように構成されたダウンコンバータユニットと、
    復号された第2の音声および/または映像データを取得するために、前記ベースバンド符号化された音声および/または映像データを復号するように構成されたデコーダユニットを備えることを特徴とする二重通信システム。
  7. 前記アップコンバータは前記第1の音声および映像データのIP変換を実施することを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  8. 前記エンコーダユニットはMPEG符号化を実施し、前記デコーダユニットはMPEG復号を実施することを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  9. 前記トランシーバユニットはWiMAXトランシーバであることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  10. 前記トランシーバユニットはイーサネット(登録商標)トランシーバであることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  11. 前記トランシーバユニットはセルラまたはWi−Fiまたは他の無線広帯域トランシーバであることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  12. 前記エンコーダユニット、前記デコーダユニット、前記アップコンバータユニットおよび前記ダウンコンバータユニットのうちの少なくとも1つを制御するように構成されたマイクロコントローラをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  13. 前記エンコーダユニットに第1の音声データストリームを提供する第1の通信回線に沿って設けられた第1の可変利得増幅器と、
    前記エンコーダユニットに第2の音声データストリームを提供する第2の通信回線に沿って設けられた第2の可変利得増幅器とをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  14. 前記デコーダユニットによって出力された、前記復号された第2の映像データを表示するように構成されたディスプレイをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  15. 前記ディスプレイはTFTディスプレイまたはLCDディスプレイであることを特徴とする請求項14に記載の二重通信システム。
  16. 前記エンコーダユニットに提供される前記第1の音声および映像データは、マイクロホンが取り付けられた、前記第1の位置のカメラによって提供されることを特徴とする請求項6に記載の二重通信システム。
  17. 第1の(遠隔)位置から第2の(中央)位置への映像および音声通信を可能にするための二重通信システムであって、
    前記第1の位置から送信された音声および映像データを受信し、前記第2の位置から前記第1の位置に音声データを送信するための、前記第2の位置に設けられた無線トランシーバユニットと、
    前記第1の位置から受信された前記音声および映像データをサーバに提供するための、前記第2の位置に設けられたスイッチと、
    第1のユニットに第1のタイプの音声データを提供し、第2のユニットに第2のタイプの音声データを提供する前記サーバとを備え、
    前記サーバは、前記スイッチおよび前記無線トランシーバユニットを介して前記第1の位置に出力するために、前記第2の位置から前記音声データを受信することを特徴とする二重通信システム。
  18. 前記第1のユニットはプロダクションスイッチャーであり、前記第2のユニットは主制御スイッチャーであることを特徴とする請求項17に記載の二重通信システム。
  19. 前記第1のタイプの音声データは、第1の音声チャネルを介して前記第1の位置から受信された音声データであり、前記第2のタイプの音声データは、第2の音声チャネルを介して前記第1の位置から受信された音声データであることを特徴とする請求項18に記載の二重通信システム。
  20. 前記第1のタイプの音声データは、テレビ局によって放送するためのものではない音声データであり、前記第2のタイプの音声データは、前記テレビ局によって放送するための音声データであることを特徴とする請求項19に記載の二重通信システム。
  21. 前記無線トランシーバユニットはWiMAXトランシーバユニットであることを特徴とする請求項17に記載の二重通信システム。
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