JP2010533973A - デブリ防止システム、放射システム、及びリソグラフィ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】デブリ防止システムにおいて、回転フォイルトラップへの熱負荷を低減すること。
【解決手段】デブリ防止システムは、放射源(2)から放出されるデブリが放射源(2)からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成される。このデブリ防止システムは、放射源(2)から到来する放射の最大放出角(α)を画定するアパーチャ(3)と、放射透過率を有する第1のデブリバリア(4、4’)を含む。第1のデブリバリア(4、4’)は回転フォイルトラップを含む。このデブリ防止システムは更に、放射透過率を有する第2のデブリバリア(5)を含む。第1のデブリバリア(4、4’)は放出角の一部をカバーするように構成され、第2のデブリバリア(5)は放出角の別の一部(θ)をカバーするように構成される。
【選択図】図2
【解決手段】デブリ防止システムは、放射源(2)から放出されるデブリが放射源(2)からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成される。このデブリ防止システムは、放射源(2)から到来する放射の最大放出角(α)を画定するアパーチャ(3)と、放射透過率を有する第1のデブリバリア(4、4’)を含む。第1のデブリバリア(4、4’)は回転フォイルトラップを含む。このデブリ防止システムは更に、放射透過率を有する第2のデブリバリア(5)を含む。第1のデブリバリア(4、4’)は放出角の一部をカバーするように構成され、第2のデブリバリア(5)は放出角の別の一部(θ)をカバーするように構成される。
【選択図】図2
Description
[0001] 本発明は、一般に、デブリ防止システム、放射システム、及びそれらを含むリソグラフィ装置に関する。より具体的には、本発明は、放射源から放出されるデブリが放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムに関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上、通常、基板のターゲット部分上に付与する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に用いることができる。その場合、ICの個々の層上に形成される回路パターンを生成するために、マスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを用いることができる。このパターンは、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、ダイの一部又は1つ以上のダイを含む)に転写することができる。通常、パターンの転写は、基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層上への結像によって行われる。一般には、単一の基板が、連続的にパターニングされる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。公知のリソグラフィ装置としては、ターゲット部分上にパターン全体を一度に露光することにより各ターゲット部分を照射するいわゆるステッパ、及び放射ビームによってある特定の方向(「スキャン」方向)にパターンをスキャンすると同時に、この方向に平行又は逆平行に基板をスキャンすることにより各ターゲット部分を照射するいわゆるスキャナが含まれる。パターンを基板上にインプリントすることにより、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
[0003] EUV放射に加えて、EUVリソグラフィに用いられる放射源は、光学部品やリソグラフィプロセスがその中で行われる作業環境に有害である汚染物質を発生する。したがって、EUVリソグラフィでは、EUV源から到来する放射ビームを調整するように構成された光学システムの汚染を制限することが望まれている。この目的を達成するために、例えば米国特許第6,838,684号に開示されるようないわゆる回転フォイルトラップ(RFT)を使用することが知られている。フォイルトラップには、EUV源によって発生される放射の方向にほぼ平行に整列される多数の密に詰められたフォイルが用いられる。微粒子、ナノ粒子、及びイオンといった汚染デブリをフォイルプレートによって与えられる壁によって捕捉することができる。したがって、フォイルトラップは、放射源からの汚染物質を捕捉する汚染物質バリアとして機能する。しかし、放射源による熱負荷によって、従来技術の実施形態の回転式の構成物は、回転部分の冷却の困難性を考慮するに難題が課される。
[0004] 回転フォイルトラップへの熱負荷を低減することが望ましい。本発明の一実施形態では、放射源から放出されるデブリが放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムが提供される。このデブリ防止システムは、放射源から到来する放射の最大放出角を画定するアパーチャと、放射透過率を有する第1のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは回転フォイルトラップを含む。このデブリ防止システムは更に、放射透過率を有する第2のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは放出角の一部をカバーする(覆う)ように構成され、第2のデブリバリアは放出角の別の一部をカバーするように構成される。
[0005] 本発明の一実施形態では、極端紫外線を発生するように構成されたプラズマ生成放電源を含む放射源が提供される。この放電源は、電圧差が供給されるように構成された1対の電極と、1対の電極間に放電を生成して電極間の中心領域にピンチされたプラズマを供給するように構成された放電システムとを含む。放射システムは更に、放射源から放出されるデブリが放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムを含む。このデブリ防止システムは、放射源から到来する放射の最大放出角を画定するアパーチャと、放射透過率を有する第1のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは回転フォイルトラップを含む。このデブリ防止システムは更に、放射透過率を有する第2のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは放出角の一部をカバーするように構成され、第2のデブリバリアは放出角の別の一部をカバーするように構成される。
[0006] 本発明の一実施形態では、放射源と、放射源から放出されるデブリが放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムとを含む放射システムが提供される。このデブリ防止システムは、放射源から到来する放射の最大放出角を画定するアパーチャと、放射透過率を有する第1のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは回転フォイルトラップを含む。このデブリ防止システムは更に、放射透過率を有する第2のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは放出角の一部をカバーし、第2のデブリバリアは放出角の別の一部をカバーする。放射システムは更に、光が集められる集光角(collection angle;収集角、集束角)を画定するコレクタを含む。回転フォイルトラップ及び第2のデブリバリアは、実質的に集光角全体に亘ってデブリを軽減するように構成される。
[0007] 本発明の一実施形態では、放射ビームを調整するように構成された照明システムと、パターニングデバイスを支持するように構成されたサポートを含むリソグラフィ装置が提供される。パターニングデバイスは、パターン付き放射ビームを形成するように放射ビームの断面にパターンを付与するように構成される。リソグラフィ装置は更に、基板を保持するように構成された基板テーブルと、パターン付き放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、放射源から放出されるデブリが放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムを含む。このデブリ防止システムは、放射源から到来する放射の最大放出角を画定するアパーチャと、放射透過率を有する第1のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは回転フォイルトラップを含む。このデブリ防止システムは更に、放射透過率を有する第2のデブリバリアを含む。第1のデブリバリアは放出角の一部をカバーするように構成され、第2のデブリバリアは放出角の別の一部をカバーするように構成される。
[0008] 本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の概略図を参照して以下に説明する。これらの図面において同じ参照符号は対応する部分を示す。
[0009] 図1は本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を示す。
[0010] 図2は本発明の一実施形態による放射ビームを発生するシステムを示す。
[0011] 図3は光軸に沿って見た図1の実施形態の集光された立体角の投影を示す。
[0012] 図4は図2の実施形態の改良を示す。
[0013] 図5は静止フォイルトラップの水平開口角と回転フォイルトラップの開口角との関係を示す。
[0014] 図6は回転フォイルトラップの開口角の関数としての回転フォイルトラップの照明された立体角の割合を示す。
[0015] 図7(a)及び(b)は本発明の一実施形態による放射ビームを発生するシステムを示す。
[0016] 図8は静止フォイルトラップの一実施形態の詳細概略図を示す。
[0017] 図9は静止フォイルトラップの一実施形態の概略平面図を示す。
[0018] 図10は図9の実施形態の概略正面図を示す。
[0019] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示している。このリソグラフィ装置は、放射ビームB(例えば、UV放射又はEUV放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、かつ特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置付けるように構成された第1ポジショナPMに接続されたサポート構造(例えばマスクテーブル)MTと、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、かつ特定のパラメータに従って基板を正確に位置付けるように構成された第2ポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSを含む。
[0020] 照明システムとしては、放射を誘導し、整形し、又は制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、若しくはその他のタイプの光コンポーネント、又はそれらのあらゆる組合せなどのさまざまなタイプの光コンポーネントを含むことができる。
[0021] サポート構造は、パターニングデバイスを支持する。すなわち、パターニングデバイスの重量を支える。サポート構造は、パターニングデバイスの配向、リソグラフィ装置の設計、及び、パターニングデバイスが真空環境内で保持されているか否かなどの他の条件に応じた態様で、パターニングデバイスを保持する。サポート構造は、機械式、真空式、静電式又はその他のクランプ技術を使って、パターニングデバイスを保持することができる。サポート構造は、例えば、必要に応じて固定又は可動式にすることができるフレーム又はテーブルであってもよい。サポート構造は、パターニングデバイスを、例えば、投影システムに対して所望の位置に確実に置くことができる。本明細書において使用される「レチクル」又は「マスク」という用語はすべて、より一般的な「パターニングデバイス」という用語と同義であると考えるとよい。
[0022] 本明細書において使用される「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分内にパターンを作り出すように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用できるあらゆるデバイスを指していると、広く解釈されるべきである。なお、留意すべき点として、放射ビームに付与されたパターンは、例えば、そのパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分内の所望のパターンに正確に一致しない場合もある。通常、放射ビームに付与されたパターンは、集積回路などのターゲット部分内に作り出されるデバイス内の特定機能層に対応することになる。
[0023] パターニングデバイスは、透過型であっても反射型であってもよい。パターニングデバイスの例としては、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、リソグラフィでは公知であり、バイナリ、レゼンソン型(alternating)位相シフト、及びハーフトーン型(attenuated)位相シフトなどのマスク型、ならびに種々のハイブリッドマスク型を含む。プログラマブルミラーアレイの一例では、小型ミラーのマトリックス配列が用いられており、各小型ミラーは、入射する放射ビームを様々な方向に反射させるように、個別に傾斜させることができる。傾斜されたミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付与する。
[0024] 本明細書において使用される「投影システム」という用語は、使われている露光放射に、又は液浸液の使用若しくは真空の使用といった他の要因に適切な、屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、及び静電型光学系、又はそれらのあらゆる組合せを含むあらゆる型の投影システムを包含していると広く解釈されるべきである。本明細書において使用される「投影レンズ」という用語はすべて、より一般的な「投影システム」という用語と同義であると考えるとよい。
[0025] 本明細書に示されているとおり、リソグラフィ装置は、反射型のもの(例えば反射型マスクを採用しているもの)である。或いは、リソグラフィ装置は、透過型のもの(例えば透過型マスクを採用しているもの)であってもよい。
[0026] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)を有する型のものであってもよい。そのような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使うことができ、又は予備工程を1つ以上のテーブル上で実行しつつ、別の1つ以上のテーブルを露光用に使うこともできる。
[0027] また、リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を満たすように、比較的高い屈折率を有する液体(例えば水)によって基板の少なくとも一部を覆うことができるタイプのものであってもよい。また、リソグラフィ装置内の別の空間(例えば、マスクと投影システムとの間)に液浸液を加えてもよい。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術においてよく知られている。本明細書において使用される「液浸」という用語は、基板のような構造物を液体内に沈めなければならないという意味ではなく、単に、露光中、投影システムと基板との間に液体があるということを意味するものである。
[0028] 図1を参照すると、イルミネータILは、放射源SOから放射ビームを受ける。例えば放射源がエキシマレーザである場合、放射源とリソグラフィ装置は、別個の構成要素であってもよい。その場合、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとはみなされず、また放射ビームは、放射源SOからイルミネータILへ、例えば、適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムを使って送られる。その他の場合、例えば、放射源が水銀ランプである場合、放射源は、リソグラフィ装置の一体部分とすることもできる。放射源SO及びイルミネータILは、必要ならばビームデリバリシステムとともに、放射システムと呼んでもよい。
[0029] イルミネータILは、放射ビームの角強度分布を調節するアジャスタを含むことができる。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(通常、それぞれσ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータ及びコンデンサといったさまざまな他のコンポーネントを含むことができる。イルミネータを使って放射ビームを調整すれば、放射ビームの断面に所望の均一性及び強度分布をもたせることができる。
[0030] 放射ビームBは、サポート構造(例えばマスクテーブルMT)上に保持されているパターニングデバイス(例えばマスクMA)上に入射して、パターニングデバイスによってパターン形成される。マスクMAを通り抜けた後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは、基板Wのターゲット部分C上にビームの焦点を合わせる。第2ポジショナPW及び位置センサIF2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、又は静電容量センサ)を使って、例えば、さまざまなターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置付けるように、基板テーブルWTを正確に動かすことができる。同様に、第1ポジショナPM及び別の位置センサを使い、例えば、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中に、マスクMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置付けることもできる。通常、マスクテーブルMTの移動は、第1ポジショナPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)を使って実現することができる。同様に、基板テーブルWTの移動も、第2ポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを使って実現することができる。ステッパの場合は(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTは、ショートストロークアクチュエータのみに接続されてもよく、又は固定されてもよい。マスクMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2と、基板アライメントマークP1、P2を使って、位置合わせされてもよい。例示では基板アライメントマークが専用ターゲット部分を占めているが、基板アライメントマークをターゲット部分とターゲット部分との間の空間内に置くこともできる(これらは、スクライブラインアライメントマークとして公知である)。同様に、複数のダイがマスクMA上に設けられている場合、マスクアライメントマークは、ダイとダイの間に置かれてもよい。
[0031] 例示の装置は、以下に説明するモードのうち少なくとも1つのモードで使用できる。
[0032] 1.ステップモードでは、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTを基本的に静止状態に保ちつつ、放射ビームに付けられたパターン全体を一度にターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一静的露光)。その後、基板テーブルWTは、X及び/又はY方向に移動され、それによって別のターゲット部分Cを露光することができる。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光時に結像されるターゲット部分Cのサイズが限定される。
[0033] 2.スキャンモードでは、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTを同期的にスキャンする一方で、放射ビームに付与されたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率及び像反転特性によって決めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズよって、単一動的露光時のターゲット部分の幅(非スキャン方向)が限定される一方、スキャン動作の長さによって、ターゲット部分の高さ(スキャン方向)が決まる。
[0034] 3.別のモードでは、プログラマブルパターニングデバイスを保持した状態で、マスクテーブルMTを基本的に静止状態に保ち、また基板テーブルWTを動かす、又はスキャンする一方で、放射ビームに付けられているパターンをターゲット部分C上に投影する。このモードでは、通常、パルス放射源が採用され、さらにプログラマブルパターニングデバイスは、基板テーブルWTの移動後ごとに、又はスキャン中の連続する放射パルスと放射パルスとの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、前述の型のプログラマブルミラーアレイといったプログラマブルパターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
[0035] 上述の使用モードの組合せ及び/若しくは又はバリエーション、又は完全に異なる使用モードもまた採用可能である。
[0036] 図2は、放射ビームを発生するように構成された放射システム1の一実施形態を示す。放射システム1は、デブリ発生放射源2を含む。放射システムと周囲のハウジングの適切な寸法合わせによってアパーチャ3が提供される。アパーチャ3は、アパーチャ画定シールド90、90’によって概略的に示される。これらのシールドは、冷媒回路91を含んでよい。アパーチャ3は放出角αを画定する。放出角αは、放射源2から到来するEUV放射が集光される最大角度である。図示する実施形態では、2つの回転フォイルトラップ(RFT)4、4’が放出角αの一部をカバーするように設けられる。シールド90、90’は、放出角αから外れるフォイルトラップ4、4’の領域全体へのEUV放射を遮断することができる。別のデブリバリア5が、以下に更に詳細に説明するように、放出角αの中心部に設けられ、開口角θをカバーする。このデブリバリアは、少なくとも20%(の透過度)でEUV放射を透過する。
[0037] 本実施形態は、中心デブリバリア5の両側に2つの回転フォイルトラップ4、4’を有するミシシッピボート(Mississippi boat)型の構成を思い起こさせる。本実施形態では、中心デブリバリア5は、図8を参照して更に説明する位置感応型フォイルトラップである。放出角αは、放射源2から生じる(集光される)EUV光6の錐体を画定する。この放射源は、当技術では知られている2タイプ放射源(2-type source)といった放電生成EUV放射源であってよい。図2から分かるように、放出角αを分割する光軸7に対して大きい角度で放出されるEUV光6は、回転フォイルトラップ4、4’を通り抜け(角度>θ)、光軸を中心に角度<θで放出された光は、位置感応型フォイルトラップ5を通り抜ける。フォイルトラップ4、4’は、放射源2に対して放射状に取り付けられた回転シャフト9を有する種類のものであってよい。各シャフト9は、放射源2を通り抜ける線60と整列するように放射源2に対して向けられる。複数のフォイル8が、シャフト9に対して放射状に取り付けられる。すなわち、シャフト9を中心としてフォイル8はその中心に対して半径方向に向けられる。このようにすると、フォイルトラップ4は、放射源2から運ばれるデブリを捕捉するようにフォイルを回転することによって放射源2からのデブリに対するバリアを提供することができる。図2では、フォイルトラップ4、4’のシャフト9は、実質的に同じ平面内で一直線にあるように示すが、図4に示す配置といった他の配置も可能である。特に、フォイルトラップ4、4’と位置感応型フォイルトラップ5の相対位置は独立して最適化することができる。例えば、フォイルトラップ4、4’は、放射源2により多くの空間を利用できるように放射源2から更に遠くに置かれてもよい。一実施形態では、回転フォイルトラップ4、4’は、静止フォイルトラップ5に対して、フォイルトラップ4、4’が静止フォイルトラップ5内に部分的に挿入されるように配置されてよい。このような実施形態では、回転フォイルトラップ4、4’から遠心力によってデブリが放出される可能性が、静止フォイルトラップ5を用いてデブリを捕捉することによって実質的に低減されるか又は更には阻止される。
[0038] 図2は、放射源2に向かって光軸7に沿った方向に見て、静止フォイルトラップ5の複数のプレートレット15が回転フォイルトラップ5の前に部分的に延在し、それにより、フォイルトラップ4から放出されるデブリは静止フォイルトラップ5によって捕捉されうることを示す。静止フォイルトラップ5の代わりに他のデブリ捕捉機構を用いてもよい。図2から分かるように、回転フォイルトラップ4、4’への熱負荷を最小限にするために、複数のフォイル8の一部のみが毎瞬間、放射源2からの放射に曝され、その他の部分は曝されない。回転フォイルトラップ4、4’のシャフト9は、放射源2からの放射に曝されるべきではない。したがって、フォイルトラップ4、4’は、少なくとも部分的に放出角αの外側に置かれてよい。それゆえに回転フォイルトラップ4、4’は、アパーチャ3内へと及びその外へとフォイル8を回転させる。図2の配置は、放出角αについて対称であるが、非対称配置を含む他の配置も可能である。例えば、放射源2に対して放射状に取り付けられるシャフト9をそれぞれ含む複数の回転フォイルトラップ4、4’を設けることができ、また、回転フォイルトラップはそれぞれ、放射源2からのデブリに対するバリアを提供するためにシャフト9に放射状に取り付けられる複数のフォイル8を有する。
[0039] 図3は、光軸7(図示せず、図2参照)に沿って見た図2の実施形態の集光された立体角の投影の概略図を示す。具体的には、中心ゾーン10は位置感応型フォイルトラップ5によってカバーされ、周辺領域11は回転フォイルトラップ4、4’によってカバーされる。単一の回転フォイルトラップ4の半径とその放射源2への距離とが、その単一のフォイルトラップ4の開口角βを決定する(図2参照)。この開口角は、集光される角度α全体と、位置感応型フォイルトラップ5の(水平)開口角θによって決定される最小値を有する。図3に点12で示す位置感応型フォイルトラップ5の外周コーナのうちの1つを検討する。この点は、集光された錐体αのエッジ上にあるので、
cosα=cosθcosφ (1)
となる。ここで、φは、光軸を通る水平面より上方の仰角である。更に、この点は、回転フォイルトラップによって保護される錐体β内でなくてはならないので、
となる。ここで、φは、光軸を通る水平面より上方の仰角である。更に、この点は、回転フォイルトラップによって保護される錐体β内でなくてはならないので、
cosβ=sinθcosφ (2)
となる。(1)と(2)を組み合わせると、所与の収光角αについて、回転フォイルトラップの開口角βと位置感応型フォイルトラップ(PSFT)の開口角θとに次のような関係
となる。(1)と(2)を組み合わせると、所与の収光角αについて、回転フォイルトラップの開口角βと位置感応型フォイルトラップ(PSFT)の開口角θとに次のような関係
cosβ=tanθcosα (3)
が与えられる。
が与えられる。
[0040] 図4は、図2に示す実施形態の改良を示す。具体的には、回転フォイルトラップ4、4’のシャフト9は単一面内に設けられるが、シャフトは互いに角度をなす。この角度は、角度αに依存し、また、シャフトが角度αの外側にあり続けるように、シャフト9のサイズに依存して約5から10度大きいことが好適である。シャフト間の角度の典型的な値は100度より大きく、より好適には約120度、約140度、約160度、又は約180度より大きい。この実施形態では、回転フォイルトラップ4の大部分が使用されるので、フォイルトラップ4、4’の半径を小さくすることができる。このことは、式(2)においてθをθ+δで置換することにより推定でき、ここで、δは、回転フォイルトラップ4、4’が内側に動かされた角度である。更に、EUV源2により多くの空間が利用できるようになる。例えば、ピンチ13を提供するために必要な電極及び回路のための空間が多くなる。更に、回転フォイルトラップ4、4’を他の方向に動かすことも可能である。このことは、熱負荷を更に下げるが、回転フォイルトラップ4、4’の開口角βを増加してしまう。これは回転フォイルトラップを大きくしてしまう。回転フォイルトラップを内側に、すなわち、光軸に向かって傾斜させることに関して、高い光透過率と回転フォイルトラップ4への比較的低い熱負荷を維持するために、シャフトを放出角のすぐ外に維持することが好適である。回転フォイルトラップ4、4’は、例えば、最大集光角が80°である場合に、シャフト9と光軸との間の角度が90°ではなく85°であるように位置付けられる。角度の傾斜によって放射源2のための設計空間がより多く使用できるようになる。
[0041] 図5は、具体的には図2及び図3に示す静止フォイルトラップ5の必要水平開口角θと回転フォイルトラップの開口角βとの関係を示す。典型的な集光角は80°である。上記の式(1)〜(3)において、回転フォイルトラップ4の開口角が80°であると仮定すると、tanθ=1であり、したがって、静止フォイルトラップ5の水平開口角θは45°となる。図5は、70°の全集光角(線50)及び80°の全集光角(線51)について、静止フォイルトラップ5の水平開口角θと回転フォイルトラップ4の開口角βとの関係を示す式(3)のグラフを示す。集光角は放出角に等しくなり、約60から90°、好適には少なくとも約70°のオーダーとなる。
[0042] 図6は、集光角内にある回転フォイルトラップの割合を示し、これは約70°(線60)と80°(線61)の範囲の集光角に依存して約25から40%である(すなわち、各回転フォイルトラップの約25から40%が1回につき照明される)。これは、回転フォイルトラップ4、4’が同じ形状を有する従来の回転フォイルトラップより実質的に低い熱負荷を受け、熱負荷は回転フォイルトラップの性能を制限してしまうことがあるので、実質的に低い熱負荷を受けるということは性能を向上できるということを意味する。更に、集光角の外側の回転フォイルトラップの領域は、追加の冷却に用いることができる。
[0043] 図7a及び図7bは、本発明による実施形態を示す。これらの実施形態は、静止フォイルトラップの形態の中心デブリバリアを用いない。中心領域は、それぞれのシャフト9に対して遠位側に延在するカップ形状の複数のフォイル8を設けることによって縮小することができる。このような配置では、対向する回転フォイルトラップ4、4’のフォイル8間に小さな空隙14ができることがある。図7aに示す実施形態では、2つのフォイルトラップ4、4’が放射源2の周りに置かれる。回転フォイルトラップ4、4’のシャフト9、したがって、回転軸は放射源と整列され、また、光軸に対して実質的に垂直である。回転フォイルトラップによってカバーされていない中心部は、例えば、シールドによって閉じることができる。多くのEUVコレクタ(図示せず)は約10°の最小集光角を有するという事実によって、中心領域14において透過がないことによる追加のEUV損失は比較的小さくなる。他の実施形態では、2つの回転フォイルトラップ(RFT)によってカバーされる集光角は重なってもよい。このことは2つの方法で達成することができる。第一に、RFTのフォイルを互いに接触することなくより合わせることによる。このことは、すぐには高い回転数では困難となりうるRFTの同期を必要とする。第二に、RFTを互いに後ろに置くことによる。放射源から最も離れているRFTは、実質的な開口角を得るために長いフォイルを有し、このことは、遠心力によるフォイル内の機械的応力を増加してしまい、また、達成可能な回転数を制限してしまうことがある。
[0044] 表1は、図7aの配置のための典型的なパラメータセットを示す。
表1:透過計算に用いられるパラメータ
放射源及び集光パラメータ
最小集光角 10°
最大集光角 80°
ピンチ長 0.3mm
ピンチ直径 0.1mm
RFTパラメータ
内半径 30mm
外半径 70mm
フォイル数 100
フォイル厚 0.15mm
放射源及び集光パラメータ
最小集光角 10°
最大集光角 80°
ピンチ長 0.3mm
ピンチ直径 0.1mm
RFTパラメータ
内半径 30mm
外半径 70mm
フォイル数 100
フォイル厚 0.15mm
[0045] 原則的に、図7a及び図7bの実施形態の開口角は、非常に大きくなりうるが、なんらかの実際の制限にはフォイルの機械的変形や放射源の空間要件が挙げられ、これらはフォイル8が大きくなりすぎることを防ぐ。このような観点によって70°の最大開口角が生じ、この角度では透過率は約60%である。透過に貢献しない領域は閉じられてよい。
[0046] 図7bは本発明による一実施形態を示す。本実施形態では、3つの回転フォイルトラップを示し、各自、放射源2に対して放射状に向けられたシャフトを有する。更に、フォイルトラップ4’’は、三角形の構成を有するカップ形状に形付けられてよい。例えば、フォイルトラップ4のシャフト9は互いに120°の角度を成し、それにより、放射源2の連続的な閉鎖を提供することができる。実際には、フォイルトラップ4によってカバーされない中心の三角形の領域15ができる。この領域は、他のデブリ軽減システムによって保護されるか又は完全に密閉されてもよい。この構成の計算される透過率は全放出角の約62%である。更に、例えば、光軸に対して垂直な回転軸を有する4つの同等サイズの回転フォイルトラップといった複数の回転フォイルトラップを90°の相互角度で置くこともできる。この場合、維持可能な最大開口角は約45°であり、計算される全体の透過率は約42%である。図7a及び図7bの実施形態における保護されていない空隙のサイズは、ある場合には、第3の(及び/又は第4の)回転フォイルトラップを犠牲にして2つの回転フォイルトラップの開口角を増加することによって縮小することができる。例えば、70°の開口角の2つの回転フォイルトラップと40°の開口角の1つの回転フォイルトラップを有する構成であってもよい。良好な光透過を、従来の回転フォイルトラップよりかなり低い回転フォイルトラップの開口角で達成することができる。更に、上述したように、熱負荷も実質的に小さい。その結果、図7a及び図7bの実施形態は、従来の回転フォイルトラップよりかなり高いパワーレベルにスケーリングすることができる。図7a及び図7bの実施形態では、シャフトを光軸に向けて傾斜させて中心領域を更に縮小することができる。表2は、上述した全ての実施形態の透過率値をまとめたものである。どの場合も、回転フォイルトラップの開口角は最大透過率が得られるように選択され、ただし、70°を回転フォイルトラップの最大開口角とする(すなわち、これは、生産ツール条件下で達成することのできる回転フォイルトラップの最大開口角であると仮定する)。原子状デブリを遮断するために、回転フォイルトラップは、通常、一般に80%の透過率の固定フォイルトラップ(SFT)と組み合わされてよい。この組み合わせの透過率値も表2に含めて、デブリ軽減ツール全体の典型的な透過率を示す。
表2 80%の透過率の固定フォイルトラップ(SFT)
を用いた場合と用いない場合の透過率値の比較
フォイルトラップのタイプ 10−80%コレクタ
SFT有り SFT無し
好適な実施形態:
傾斜された3つのRFT 70.4% 56.4%
3つのRFT 64.6% 51.7%
4つのRFT 58.6% 46.9%
2つのRFT 56.6% 45.3%
[0047]
を用いた場合と用いない場合の透過率値の比較
フォイルトラップのタイプ 10−80%コレクタ
SFT有り SFT無し
好適な実施形態:
傾斜された3つのRFT 70.4% 56.4%
3つのRFT 64.6% 51.7%
4つのRFT 58.6% 46.9%
2つのRFT 56.6% 45.3%
[0047]
[0048] したがって、光軸に平行な対称面に対して対称に配置されることが好適である2つの、3つの、又は、4つのフォイルトラップを有する実施形態を提供することができる。特に、回転フォイルトラップの回転軸は、光軸に対して少なくとも70°の角度を成す。
[0049] 図8は、図2に示す静止フォイルトラップ5の詳細概略図を示す。この構成では、プレートレット、すなわち、フォイル16は静止していて、且つ、プレートレット16間に与えられる見通し線に対して電極17をシールドし、また、電極17間に形成される中心容積18からの放射のための通路を与えるように向けられている。具体的には、放射源2は極端紫外線を発生させるためのプラズマ生成放電源である。電極17の対には、対応する回路(図示せず)によって電圧差が与えられる。この回路は、電極17間に放電を生成して、電極17間の中心容積18内にピンチされたプラズマ(Zピンチ)を提供するよう機能する。位置感応型フォイルトラップ5の定常特性によって、このタイプのデブリバリアは適切な冷却(図示せず)によって効果的に冷却することができ且つ回転による機械的応力を受けないので熱負荷が比較的高いことが可能である。位置感応型フォイルトラップ5のフォイル6は全て放射源2(例えばピンチ)に向けられ、フォイル16間の空間は、どれくらいの、ピンチを取り囲む容積18がフォイルトラップ5を通して透過されるのかを決定する。フォイルトラップ5が、ピンチを電極から分離可能とするために、多くの密に詰められたフォイル16が用いられる。このことは図8に示す。図8は、フォイルトラップの中心部に、電極17、17’間のピンチ2と整列される2つの隣接したフォイル16−1、16−2を示す。フィルタ距離sは、フォイルトラップを透過し且つ中心容積18を形成する領域の幅として定義される。このことは、
[0050] 例えば、フォイルトラップの形状は、内半径r1=30mm、外半径r2=90mm、及び、フォイルトラップの入射口におけるフォイル間隔d1=0.5mmのような形状であってよく、この場合、フィルタ距離s=1.5mmとなる。したがって、3mmの典型的な電極空隙があることにより、電極はフォイルトラップを通して見えない。
[0051] 図8に示す位置選択的なフォイルトラップは、EUV放射についての透過率を有するデブリバリアの一例である。典型的な透過率値は、60%、又は、より高い値、80から90%である。しかし、図8に示すように光軸から大きい角度にある場合、間隔は非常に小さくなり、このことは透過率に影響を及ぼすことがある。フォイル16−6及び16−7が、光軸に対して垂直に測定した場合に、同じ距離sを透過させるのであれば、投影されるフィルタ距離s’はsよりかなり小さい。具体的には、s’=scosθであり、ただし、θは光軸からの角度である。
[0052] 例えば、典型的なコレクタ開口角140°では、光軸から70°の角度におけるデブリ軽減を必要とする。上述したフォイルトラップの形状では、このことは、外側のフォイルに0.17mmのフォイル空間しかもたらさない(内側のフォイルには0.5mmであるのに比較して)。それゆえに、外側フォイルの光の透過率は非常に低い(〜40%、フォイル厚は0.1mmであると仮定する)。更に、密な間隔によって、Sn汚染物質がフォイルトラップのフォイル間の空間を速く埋めてしまい、それにより、透過率は更に下がる。したがって、小さい角度θで最良に動作するフォイルトラップを、本明細書に記載する実施形態では中心のフォイルトラップ5として用いてよい。
[0053] 図9は、静止フォイルトラップ5の周辺ゾーン19の透過率を増加させる実施形態の概略平面図を示す。図10は、図9の実施形態の概略正面図を示す。角度θを分割する光軸から小さい角度における軽減のための位置感応型フォイルトラップ5と、光軸7から>θの大きい角度における軽減のための回転フォイルトラップ20とを含む組み合わせフォイルトラップ構造が提供される。したがって、回転フォイルトラップ20は、複数のプレートレット16の静止構造の周りを回転するように構成される。組み合わせフォイルトラップ21は、静止フォイルトラップ5より良好な光の透過率を有し、また、回転フォイルより高い熱負荷に耐えることができる。具体的には、複数のプレートレット16の静的な連続は、光軸(図示せず)に対して対称に配置される。図9に示す実施形態では、デブリは、ケーシング22内に懸架され且つ放射源ピンチ2に向けられた複数のフォイル16を有する位置感応型フォイルトラップ5によって光軸周りの立体角θ内で阻止される。θの一般的な値は60°から120°の間である。EUVが集光される立体結像角(solid imaging angle)αの残りの部分(コレクタの開口角に対応するサイズ)は、静止フォイルトラップ5の周りを回転するフォイルトラップ20によってカバーされる。回転フォイルトラップ20は、内側リング23と外側リング24との間に懸架される複数のフォイル8を含む。
[0054] 図9では、位置感応型フォイルトラップ5のフォイル16と回転フォイルトラップ20のフォイル8がピンチに対して同じ長さ及び距離を有するものとして示されているが、これは必ずしも必要ではないことに留意されたい。実際には、ピンチまでのフォイル長及び距離は、両方のフォイルトラップについて独立して最適化してよい。
[0055] 回転フォイルトラップは、内側リング23か外側リング24のどちらか一方で駆動されてよい。フォイルトラップを外側リング24で駆動させると、回転機構をEUV集光角の外に配置することができ、これはフォイルトラップシステム4の光の透過率を向上させる。フォイル8に加えて、内側リング23と外側リング24との間にスポークを取り付けて回転フォイルトラップ20に必要な剛性を与えてもよい。
[0056] ケーシング22、内側リング23、及び外側リング24は、フォイルトラップ構造21の冷却に用いられてもよい。更に、ケーシング22と内側リング23との間の空隙には軸受が備え付けられてもよい。一実施形態では、この空隙は、軸受と冷媒の両方として作用するGa−In−Sn合金といった液体金属で充填されてもよい。本実施形態によるフォイルトラップ21は、フォイル長が短いことと、冷却の可能性が高められることと、スポーク(図示せず)によって接続された内側リング23及び外側リング24を用いたロバスト設計によって、集光角α全体をカバーする従来の回転フォイルトラップよりかなり高い熱負荷に耐えることができる。一実施形態では、組み合わせフォイルトラップ21を用いて微粒子デブリだけでなく原子状及びイオンのデブリも抑制してよい。一実施形態では、バッファガスを、位置感応型フォイルトラップのフォイルと回転フォイルトラップのフォイルとの間に注入してもよい。一実施形態では、従来の固定フォイルトラップを回転フォイルトラップの後方に置いて、バッファガスを、位置感応型フォイルトラップのフォイルと固定フォイルトラップのフォイルとの間に注入してもよい。
[0057] 本明細書において、IC製造におけるリソグラフィ装置の使用について具体的な言及がなされているが、本明細書記載のリソグラフィ装置が、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスパターン及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造といった他の用途を有し得ることが理解されるべきである。当業者にとっては当然のことであるが、そのような別の用途においては、本明細書で使用される「ウェーハ」又は「ダイ」という用語はすべて、それぞれより一般的な「基板」又は「ターゲット部分」という用語と同義であるとみなしてよい。本明細書に記載した基板は、露光の前後を問わず、例えば、トラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、かつ露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツール、及び/又はインスペクションツールで処理されてもよい。適用可能な場合には、本明細書中の開示内容を上記のような基板プロセシングツール及びその他の基板プロセシングツールに適用してもよい。さらに基板は、例えば、多層ICを作るために複数回処理されてもよいので、本明細書で使用される基板という用語は、すでに多重処理層を包含している基板を表すものとしてもよい。
[0058] 上述した実施形態では、放射源2は放電生成源であるが、レーザ誘起プラズマ源といった他のデブリ発生源を用いることもできる。更に、デブリは一般にスズのデブリとして言及しているが、リチウム又はキセノン源といった他のプラズマ物質を用いる他のデブリ発生源を本発明の実施形態に従って用いることができる。また、記載した放射システムは、一般に、リソグラフィ装置とは独立して製造され、放射システムからの放射を集めるコレクタといった他のサブシステムを含んでもよい。これらのコレクタは、集光角を定義する種類といった任意の好適な種類であってよく、また、回転フォイルトラップ4及び静止フォイルトラップ5といったデブリバリアは、コレクタの集光角全体に亘ってデブリを軽減するように構成されてよい。例えば、コレクタ素子は円柱対称であり、同心円状に曲げられた複数の反射面を含むことができる。これらの面は、一般に実質的に約2cmから約7cmの範囲の距離で積み重ねられてよい。
[0059] 本明細書に記載する実施形態では、デブリ防止システムは、放射システムと共に又は放射システムの一部として、及び、前出の実施形態において明確に述べたように放射源SOを備えた図1のリソグラフィ装置といったリソグラフィ装置と共に又はその一部として用いられてよい。
[0060] 光リソグラフィの関連での本発明の実施形態の使用について上述のとおり具体的な言及がなされたが、当然のことながら、本発明は、他の用途、例えば、インプリントリソグラフィに使われてもよく、さらに状況が許すのであれば、光リソグラフィに限定されることはない。インプリントリソグラフィにおいては、パターニングデバイス内のトポグラフィによって、基板上に創出されるパターンが定義される。パターニングデバイスのトポグラフィは、基板に供給されたレジスト層の中にプレス加工され、基板上では、電磁放射、熱、圧力、又はそれらの組合せによってレジストは硬化される。パターニングデバイスは、レジストが硬化した後、レジスト内にパターンを残してレジストの外へ移動される。
[0061] 本明細書で使用される「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)(例えば、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、若しくは126nmの波長、又はおよそこれらの値の波長を有する)、及び極端紫外線(EUV)(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する)、並びにイオンビームや電子ビームなどの微粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を包含している。
[0062] 「レンズ」という用語は、文脈によっては、屈折、反射、磁気、電磁気、及び静電型光コンポーネントを含む様々な種類の光コンポーネントのいずれか1つ又はこれらの組合せを指すことができる。
[0063] 以上、本発明の具体的な実施形態を説明してきたが、本発明は、上述以外の態様で実施できることが明らかである。例えば、本発明は、上記に開示した方法を表す1つ以上の機械読取可能命令のシーケンスを含むコンピュータプログラムの形態、又はこのようなコンピュータプログラムが記憶されたデータ記憶媒体(例えば、半導体メモリ、磁気ディスク又は光ディスク)の形態であってもよい。
[0064] 上記の説明は、制限ではなく例示を意図したものである。したがって、当業者には明らかなように、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本記載の発明に変更を加えてもよい。
Claims (27)
- 放射源から放出されるデブリが前記放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムであって、
前記放射源から到来する前記放射の最大放出角を画定するアパーチャと、
放射透過率を有する第1のデブリバリアであって、回転フォイルトラップを含む第1のデブリバリアと、
放射透過率を有する第2のデブリバリアと、
を備え、
前記第1のデブリバリアは前記放出角の一部をカバーするように構成され、
前記第2のデブリバリアは前記放出角の別の一部をカバーするように構成される、
デブリ防止システム。 - 前記回転フォイルトラップは、前記放射源に対して放射状に取り付けられたシャフトと、
前記デブリに対するバリアを提供する、前記シャフトに対して放射状に取り付けられた複数のフォイルと、
を含む請求項1に記載のデブリ防止システム。 - 前記シャフトは、少なくとも部分的に、前記放出角の外側に置かれる、
請求項2に記載のデブリ防止システム。 - 前記回転フォイルトラップは、前記フォイルを、前記放出角内へと及びその外へと回転させるように構成される、
請求項2に記載のデブリ防止システム。 - 前記第2のデブリバリアは、更なる回転フォイルトラップを含む、
請求項1に記載のデブリ防止システム。 - 前記回転可能フォイルトラップのそれぞれは、前記放射源に対して放射状に取り付けられたシャフトと、前記デブリに対するバリアを提供し、且つ、前記シャフトに対して放射状に取り付けられた複数のフォイルとを含む、
請求項5に記載のデブリ防止システム。 - 前記回転フォイルトラップのそれぞれは、各自のシャフトが単一面にあるように設けられている、
請求項6に記載のデブリ防止システム。 - 前記回転フォイルトラップは、各自のシャフトが140°より大きい角度を成すように構成される、
請求項6に記載のデブリ防止システム。 - 前記フォイルトラップは、各自のシャフトに対して遠位側に延在する、対向するように配置されたカップ形状のフォイルによって形成される、
請求項6に記載のデブリ防止システム。 - 2つの、3つの、又は4つのフォイルトラップが、光軸に平行な対称面に対して対称に配置される、
請求項5に記載のデブリ防止システム。 - 前記回転フォイルトラップの前記回転軸は、前記光軸に対して少なくとも70°の角度を成す、
請求項10に記載のデブリ防止システム。 - 前記放出角は、少なくとも70°である、
請求項1に記載のデブリ防止システム。 - 前記アパーチャは、前記放射源と前記回転フォイルトラップとの間に設けられたシールドによって画定される、
請求項1に記載のデブリ防止システム。 - 前記シールドは、冷却回路を含む、
請求項13に記載のデブリ防止システム。 - 極端紫外線を発生するように構成されたプラズマ生成放電源を含む放射源であって、前記放電源は、電圧差が供給されるように構成された1対の電極と、前記1対の電極間に放電を生成して前記電極間の中心領域にピンチされたプラズマを供給するように構成された放電システムとを含む、放射源と、
前記放射源から放出されるデブリが前記放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムであって、
前記放射源から到来する前記放射の最大放出角を画定するアパーチャと、
放射透過率を有する第1のデブリバリアであって、回転フォイルトラップを含む第1のデブリバリアと、
放射透過率を有する第2のデブリバリアと、
を含み、
前記第1のデブリバリアは前記放出角の一部をカバーするように構成され、
前記第2のデブリバリアは前記放出角の別の一部をカバーするように構成される、
デブリ防止システムと、
を備える放射システム。 - 前記第2のデブリバリアはプレートレットの静止構成を含み、
前記プレートレットは、前記プレートレット間に与えられる見通し線から前記電極をシールドし、前記中心領域からの放射のための通路を与えるように向けられる、
請求項15に記載の放射システム。 - 前記回転フォイルトラップは、前記プレートレットの静止構成の周りを回転するように構成される、
請求項16に記載の放射システム。 - 前記プレートレットの静止構成は、光軸に対して中心に配置され、複数の回転フォイルトラップは、前記プレートレットに対して周辺に配置される、
請求項16に記載の放射システム。 - 2つの、3つの、又は4つのフォイルトラップが周辺に配置される、
請求項18に記載の放射システム。 - 前記フォイルトラップは、前記プレートレットの静止構成内に部分的に挿入されて、前記回転フォイルトラップにより再放出されたデブリを捕捉する、
請求項19に記載の放射システム。 - 放射源と、
前記放射源から放出されるデブリが前記放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムであって、
前記放射源から到来する前記放射の最大放出角を画定するアパーチャと、
放射透過率を有する第1のデブリバリアであって、回転フォイルトラップを含む第1のデブリバリアと、
放射透過率を有する第2のデブリバリアと、
を含み、
前記第1のデブリバリアは前記放出角の一部をカバーし、
前記第2のデブリバリアは前記放出角の別の一部をカバーする、
デブリ防止システムと、
光が集められる集光角を画定するコレクタと、
を備え、
前記回転フォイルトラップ及び前記第2のデブリバリアは、実質的に前記集光角全体に亘ってデブリを軽減するように構成される、
放射システム。 - 前記コレクタの素子が円柱対称であり、同心円状に曲げられた反射面を含む、
請求項21に記載の放射システム。 - 前記反射面は、約2cmと約7cmの範囲の距離で積み重ねられる、
請求項22に記載の放射システム。 - 前記コレクタの素子は、法線入射型のものである、
請求項21に記載の放射システム。 - 前記放射源は、放電生成又はレーザ誘起プラズマ源を含む、
請求項21に記載の放射システム。 - 前記プラズマ源は、スズ又はリチウム又はキセノンを含む、
請求項25に記載の放射システム。 - 放射ビームを調整するように構成された照明システムと、
パターニングデバイスを支持するように構成されたサポートであって、前記パターニングデバイスは、パターン付き放射ビームを形成するように前記放射ビームの断面にパターンを付与するように構成される、サポートと、
基板を保持するように構成された基板テーブルと、
前記パターン付き放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、
放射源から放出されるデブリが前記放射源からの放射と共にリソグラフィ装置内へ及びその中で伝播することを阻止するように構成されたデブリ防止システムであって、
前記放射源から到来する前記放射の最大放出角を画定するアパーチャと、
放射透過率を有する第1のデブリバリアであって、回転フォイルトラップを含む第1のデブリバリアと、
放射透過率を有する第2のデブリバリアと、
を含み、
前記第1のデブリバリアは前記放出角の一部をカバーするように構成され、
前記第2のデブリバリアは前記放出角の別の一部をカバーするように構成される、
デブリ防止システムと、
を備えるリソグラフィ装置。
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