JP2010532240A - すすぎ補助剤 - Google Patents

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Abstract

多糖類を含有するすすぎ補助組成物を用いて、自動食器洗浄機において食器を洗浄する方法を開示する。多糖類が食器に吸着してすすぎ溶液の被覆作用をもたらすことで、食器の乾燥が改善される。

Description

本発明は、すすぎ段階におけるすすぎ又はすすぎ水の被覆を促進するすすぎ補助剤を用いた自動食器洗浄プロセスに関する。
現在の自動食器洗浄プロセスは少なくとも2つの工程を含む。自動食器洗浄プロセスは、ノズルを介して基材(substrate)上に主洗浄溶液を汲み上げることによって、基材を清浄にする主洗浄を含む。主洗浄溶液は、アルカリ性剤、ビルダー、漂白剤、酵素、界面活性剤、ポリマー、腐食防止剤等の成分を含有し得る主洗浄用洗剤を溶解することによって得られる。さらなる工程は、主洗浄後のすすぎを含む。このすすぎサイクルは、温水又は熱水(大抵の場合すすぎ補助剤を含有する)を基材上に流すことを含み、この後、乾燥プロセスをさらに改善するために温風流が続く場合もある。
かかる自動プロセスは、家庭用食器洗浄機及び業務用食器洗浄機の両方において行われる。これら2つのタイプの機械には、例えば特許文献1に記載されるように、プロセスパラメータにおいてかなりの違いがある。これらのプロセスにおけるすすぎサイクルは、数秒(一部の業務用機械)から最大40分(一部の家庭用機械)までと多様である。すすぎ溶液の温度は、典型的には40℃から90℃までと様々である。これらのパラメータの違いにかかわらず、家庭用プロセス及び業務用プロセスは共に主洗浄及びすすぎ工程を含む。
すすぎ溶液は大抵の場合、すすぎ補助剤を含有する。かかるすすぎ補助剤は典型的には、大抵の場合はヒドロトロープ、場合によっては酸、腐食防止剤、漂白剤等の他の添加物との組み合わせで、水中に10%〜30%の量で存在する非イオン性物質を含む液体である。すすぎ補助剤の機能は、食器乾燥の改善及び乾燥後の外観の向上につながる、すすぎ溶液の被覆作用をもたらすことである。
食器洗浄プロセス(家庭用及び業務用の両方)のための現在のすすぎ補助剤における界面活性剤の存在は、これらの界面活性剤がすすぎ溶液の表面張力を低減することで、基材の乾燥特性の改善をもたらすため、必須であると考えられている。これらの界面活性剤の大部分は非イオン性物質である。ヒドロトロープもまた、界面活性剤を溶液中に維持する上で重要である。場合によっては、他の成分、例えば香料、着色成分、酸及び他のスケール防止剤(基材及び機械部品上へのスケール形成を防止する)、腐食防止剤、汚れ除去剤(薄い層を残して次の清浄サイクルにおいて清浄を改善する)、スポッティング防止成分(特にガラス上のスポットのない乾燥のように外観を改善する)もすすぎ補助剤中に存在し得る。
このように、すすぎ補助剤の乾燥特性は、主に非イオン性界面活性剤によって決まる。これらの非イオン性物質がなければ、基材は乾燥しないか、又は乾燥後に多くのスポット及び水跡が生じることとなる。
現在のすすぎ補助剤における非イオン性界面活性剤の存在は、幾つかの欠点又は限界も有している。
有効性が限られているため、適切な乾燥が常に得られるわけではない。これによって、布を用いた乾燥又はより長い乾燥時間の採用が余儀なくされる。
非イオン性物質の使用は外観に悪影響を与え得る。特にガラス上で残留非イオン性物質の汚点及び縞が見られるようになる可能性がある。
湿潤性能(wetting properties)を有する非イオン性物質の使用は、洗浄浴における泡の形成をもたらす可能性がある。これにより消泡性を有する別個の非イオン性物質がすすぎ補助組成物中に必要とされる。
ヒドロトロープの添加は大抵の場合、安定な液体すすぎ補助製剤を作り出すために必要である。
大抵の非イオン性物質は、酸及び/又は漂白剤との組み合わせでは安定性又は相溶性を有しない。
大抵の非イオン性物質は食品に認可されていない。
すすぎ補助非イオン性物質は大抵の場合、すすぎ溶液中に分散させるのが困難である。均質なすすぎ溶液を作り出すためには、高い機械力が必要である。この理由から、すすぎ補助剤はほとんどの場合、業務用食器洗浄機のボイラーの前で投入される。
残留非イオン性物質は、基材に付着して、汚れの付着に悪影響を与え得る(例えばデンプンの蓄積をもたらす)。
特許文献2は、a)0.01wt%〜70wt%の少なくとも1種の水溶性金属塩、b)0.01wt%〜25wt%の酸、c)0.01wt%〜60wt%の非イオン性界面活性剤、d)少なくとも分散剤ポリマー及び/又は香料からなるすすぎ補助組成物であって、該すすぎ補助組成物が、水溶液中で10%の濃度であると測定されたとき、5未満のpHを有する、すすぎ補助組成物を開示している。分散剤ポリマーは、洗浄溶液又はすすぎ水中に粒子を分散させ、食器上への粒子の堆積を防止するため、すすぎ補助組成物において有用である。
本発明は、標準的なすすぎ補助剤の問題点及び限界の大部分を解決することのできる、多糖類を利用する新規なすすぎ組成物及び方法を開示している。これら新規な組成物及び方法では、適切な乾燥のために、すすぎ補助剤に非イオン性界面活性剤又は他の界面活性剤は必要とされない。むしろ、すすぎ組成物中に存在する多糖は、溶液表面の表面張力を低下させるために利用される非イオン性界面活性剤又は他の界面活性剤の非存在下で、洗浄される食器の基材に吸着し、基材のより良好な濡れ(wetting)及び続く乾燥をもたらし得る。
国際公開第2006/119162号 国際公開第2004/061069号
すすぎ補助組成物、及び自動食器洗浄機において食器を洗浄する方法を提供する。開示される方法においては、乾燥挙動を改善することが観察されている多糖類を含むすすぎ補助組成物が使用される。典型的には、すすぎ補助組成物を水溶液に添加又は投入して水性すすぎ溶液を調製するが、水性すすぎ溶液に多糖類は、すすぎサイクル中に食器上に多糖類の層を提供するのに適切な濃度で存在する。さらに、水性すすぎ溶液は洗浄された食器にすすぎサイクルの間に被覆作用を与え得る。多糖類は好ましくは食器の乾燥を改善し、すすぎ補助組成物に非イオン性界面活性剤を使用する必要性をなくすことができる(すなわち、この場合では洗浄された食器の適切な乾燥時間又は適切な乾燥特性を得るために、すすぎ補助組成物中に非イオン性界面活性剤が存在する必要はない)。
特に、本発明の方法は、
(a)洗浄サイクル中に、食器を水性清浄溶液と接触させる工程、及び
(b)すすぎサイクル中に、洗浄された食器と、すすぎ補助組成物が添加又は投入され得る水性すすぎ溶液とを接触させる工程からなるが、ここで水性すすぎ溶液は食器上に多糖類の層を設けるのに十分な量の多糖類を含有し、且つ、水性すすぎ溶液はすすぎサイクルの間に被覆作用を与え得る。
幾つかの実施の形態では、多糖類は好ましくは、すすぎ補助組成物(湿潤であっても又は乾燥であってもよい)のうち、すすぎ補助組成物の全(湿又は乾燥)重量に基づいて0.01%(w/w)〜100%(w/w)、より好ましくは0.1%(w/w)〜20%(w/w)、最も好ましくは1.0%(w/w)〜10%(w/w)を構成する。多糖類は水性すすぎ溶液に、固体形態(例えば粉末又は顆粒として)、及び液体形態(例えば水溶液として)を含む(これらに限定されない)任意の適切な形態で投入され得る。
すすぎ補助組成物はさらに、水性すすぎ溶液を調製するために、水性組成物に添加又は投入してもよい。幾つかの実施の形態では、多糖類は、水性すすぎ溶液中に約1ppm〜約10000ppm、より好ましくは約5ppm〜約1000ppm、さらにより好ましくは約10ppm〜約100ppmの濃度で存在する。よりさらに好ましい実施の形態では、多糖類は、水性すすぎ溶液中に少なくとも約1ppm、5ppm、又は10ppmの濃度で存在する。
開示されるすすぎ補助組成物、及び食器洗浄方法におけるその使用により、洗浄された食器に対して望ましい乾燥特性が達成され得る。開示されるすすぎ補助組成物によりもたらされる乾燥特性は、典型的には、基材の適切な乾燥のために非イオン性界面活性剤が必要とされないほど効果的であり得る(例えば、この場合では非イオン性界面活性剤の非存在下で適切な乾燥時間が観察され、最小のスポッティングが観察され得る)。幾つかの実施の形態では、非イオン性界面活性剤を約10%(w/w)以下、好ましくは約5%(w/w)以下、より好ましくは約2%(w/w)以下の濃度で含有するすすぎ補助組成物が使用される。さらなる実施の形態では、開示されるすすぎ補助組成物は、非イオン性界面活性剤を含まない。すすぎ補助組成物は、水性すすぎ溶液を調製するために、非イオン性界面活性剤を約1000ppm以下、好ましくは約100ppm以下、さらにより好ましくは約10ppm以下の濃度で含む水溶液に添加又は投入してもよい。すすぎ補助組成物が非イオン性界面活性剤を含まない場合、非イオン性界面活性剤を含まない水性すすぎ溶液を調製するために、このすすぎ補助組成物を使用することができる。
好ましくは、すすぎ補助剤で使用するのに適切な多糖類は、固体表面に十分に吸着して全体的な乾燥挙動の改善(乾燥時間の低減)をもたらす。
本明細書中で開示される組成物及び方法における使用に関する多糖類の適性は、主洗浄工程及びすすぎ工程を含む食器洗浄プロセスを用いる同一条件下で、多糖類の存在下又は非存在下ですすぎ溶液を使用して、基材の乾燥挙動を比較することにより求めることができる。
代表的な洗浄される食器の材料から成る乾燥試片を含む(これらに限定されない)、任意の適切な基材上で乾燥挙動を評価することができる。乾燥試片は、すすぎ成分を使用しない食器洗浄プロセスにおいて、乾燥させるのが非常に困難な、洗浄される食器材料を含み得る。本開示において乾燥挙動を評価するために利用する基材は、
2つのガラス試片(148mm×79mm×4mm)
2つのプラスチック(「Nytralon 6E」(Quadrant Engineering Plastic Products)、未処理)試片(97mm×97mm×3mm)
2つのステンレススチールカップ(110mm×65mm×32mm)(モデル:Le Chef、供給業者:Elektroblok BV)を含む。
乾燥挙動は、乾燥時間(秒)として、また5分後の液滴の残留量として測定することができる。これらの測定は、食器洗浄機を開けた直後に算出してもよい。
また、すすぎ補助剤中に存在する多糖類を用いた乾燥挙動は、乾燥率を算出することによって定量化することができる。この乾燥率は、乾燥時間及び5分後の残留する液滴の数の両方について算出することができ、
(多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)/(多糖類を含まないすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)の比率、及び
(多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)/(多糖類を含まないすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)の比率、
の一方又は両方に相当し得る。
これらの比率を用いて乾燥率を算出する場合、より良好な乾燥挙動はより低い乾燥率に相当する。平均乾燥率は、3つの異なる基材(すなわち、ガラス試片、プラスチック試片、及びステンレススチールカップ)全ての平均値として算出することができる。
幾つかの実施の形態では、本発明の方法における使用に適切な多糖類は、好ましくは:
(a)すすぎ溶液中の被検多糖類の存在又は非存在以外は同一条件下で測定される、最大0.9、好ましくは最大0.8、より好ましくは最大0.7、さらに好ましくは最大0.6、さらにより好ましくは最大0.5、さらにより好ましくは最大0.4、最も好ましくは最大0.3である、乾燥時間に基づく平均乾燥率(この比率の下限は典型的には約0.1であり得る)、
(b)すすぎ溶液中の被検多糖類の存在又は非存在以外は同一条件下で測定される、最大0.5、好ましくは最大0.4、より好ましくは最大0.3、さらに好ましくは最大0.2、最も好ましくは最大0.1である、残留液滴数に基づく平均乾燥率(この比率の下限は0であり得る)、又は
(a)及び(b)の両方を提供する。
本方法に利用するすすぎ溶液は典型的には、多糖類を含むか又は含まない水を含む(また、任意でさらなるすすぎ補助剤を含み得る)。幾つかの実施の形態では、すすぎ溶液中の被験多糖類の濃度は典型的には、約10ppm〜約50ppmであり得る。
本明細書中に開示されるように、すすぎが行なわれた洗浄される食器に関する乾燥挙動を評価する際には、すすぎ溶液中に多糖類を含む場合と含まない場合との乾燥挙動の違いを示す適切な試験条件を選択するよう注意を払わなければならない。例えば、適切な試験条件は、一般的なすすぎ補助剤をすすぎ水へ添加することを伴うプロセスと、すすぎ成分の添加を伴わないプロセスとを比較した場合(すなわち、きれいな水のみでのすすぎを伴うプロセスと比較した場合)に、乾燥の違いを示す試験条件を含み得る。すすぎ水中にすすぎ成分を添加しないプロセスでは、基材は典型的には5分以内に乾燥されずに、5個〜25個の平均残留液滴数が得られるのに対し、標準的なすすぎ補助剤(例えば、界面活性剤を含むすすぎ補助剤)を利用したプロセスでは、平均残留液滴数がこの数の半分未満となる。適切な条件は、例えば実施例1の条件である。比較目的での一般的なすすぎ補助剤は、すすぎ水中に約100ppmで投入される非イオン性界面活性剤、例えばすすぎ補助剤A(実施例1を参照)であり得る。
幾つかの実施の形態では、本開示によるすすぎ補助成分として有用な多糖類は、洗浄される食器に吸着し、水溶液において被覆効果をもたらす。さらなる実施の形態では、本開示によるすすぎ補助成分として有用な多糖類は、界面活性剤の共通の特性のように、水の表面張力を低下させないか、又は実質的に低下させないものであり得る。
すすぎ溶液中に多糖類が存在することで、洗浄される食器の基材上のすすぎ溶液に対する接触角が低減し得る。幾つかの実施の形態において、約1000ppmの多糖類(すなわち、0.1%)を含むすすぎ溶液では、該溶液中に浸漬させたステンレススチール基材上の接触角は、ステンレススチール基材上の水のみ(多糖類を含まない)に対する接触角と比較して、約10度超低減する。
多糖類
本明細書中で利用される多糖類は、グリコシド結合で連結した単糖単位を含むポリマーである。単糖単位は、炭素数が5又は6のアルドース又はケトース(例えばリボース、アラビノース、キシロース、グルコース、ガラクトース、マンノース)であり、任意で置換又は化学修飾されてもよい。多糖類は、直鎖又は分岐のホモ多糖類又はヘテロ多糖類であり、任意で化学修飾されてもよい。幾つかの実施の形態では、多糖類はカチオン性多糖類であり、四級窒素含有セルロースエーテル又はカチオン性グアー誘導体を含み得るが、これらに限定されない。
好ましくは、多糖類は少なくとも2000ダルトン、より好ましくは少なくとも5000ダルトンの分子量を有する。
好ましくは、多糖類は周辺温度で水溶性である。
適切な多糖類はセルロース系、ペクチン系、デンプン系、天然ガム系、又はそれらの組み合わせであり得る。
セルロース系多糖類の例としては、ヒドロキシエチルセルロース、疎水的に変性されたヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、疎水的に変性されたエチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、又はカルボキシメチルセルロースナトリウムが挙げられる。かかるセルロース系多糖類は、AkzoNobelによりBermocoll(登録商標)、又はAqualon-HerculesによりNatrosol(登録商標)、Klucel(登録商標)、若しくはBlanose(登録商標)という商品名で販売されている。
天然ガム系多糖類の例としては、ポリガラクトマンナン(グアーガム又はローカストビーンガム等)、ポリガラクタン(カラギーナン等)、ポリグルカン(キサンタンガム等)、ポリマンヌロン酸塩(アルギン酸塩等)、及びアラビアガム(又はアカシアガム)が挙げられる。例示的なガムの限定的なリストには、アガー(海藻から得られる)、ベータグルカン(オートムギ又はオオムギから得られる)、チクルガム(サポジラ(chicle tree)から得られる)、ダンマルガム(フタバガキ(Dipterocarpaceae trees)の樹液から得られる)、ジェランガム、グルコマンナン(コンニャク(konjac plant)から得られる)、ガティ(ghatti)ガム(ガティノキ(Anogeissus trees)の樹液から得られる)、トラガカントガム(トラガントゴムノキ(Astragalus shrubs)の樹液から得られる)、カラヤガム(カラヤゴムノキ(sterculia trees)の樹液から得られる)、マスティックガム(乳香樹(mastic tree)から得られる)、オオバコ種子殻(オオバコ(Plantago plant)から得られる)、トウヒガム(トウヒ(spruce trees)から得られる)、及びタラガム(タラ(tara tree)の種子から得られる)も含まれる。
好ましい天然ガムはグアーをベースにしたものであり得る。天然ガムには、グアーガムの2−ヒドロキシプロピルエーテル等の変性グアー、又はグアーガムの2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテル等のカチオン変性グアーが含まれ得る。適切な変性グアーは、RhodiaによりJaguar(登録商標)という商品名で販売されている。
デンプンは天然デンプン又は変性デンプンを含み得る。好ましいデンプンには、ジャガイモ又はトウモロコシのような起源に由来するデンプンが含まれる。
本明細書中で開示される組成物及び方法に適切な多糖類は、カチオン性デンプン又はカチオン性ガム等のカチオン性多糖類を含み得る。カチオン性デンプン又はガムは、デンプン又はガムの部分的に膨潤した顆粒のスラリーを、反応性化合物、例えば四級窒素を含有する反応性化合物(例えば、エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の反応性アルキルアンモニウム塩)で処理することにより生成され得る。試薬をデンプン又はガムに単糖単位のヒドロキシル基(例えば、C6ヒドロキシル基)で、試薬の反応基を介して付加させ、第四級アンモニウム基で置換された単糖単位を有するデンプンを生成してもよい。例えば、エポキシアルキルアンモニウム塩を、エポキシ基を介してデンプン又はガムの単糖単位のヒドロキシル基と反応させ、エーテル結合を介してアルキルアンモニウム基で置換された単糖単位を生成する(例えば、(アンモニウム)アルキルエーテルで変性されたデンプンを生成する)ことができる。幾つかの実施の形態では、カチオン性デンプン又はガムに関する誘導体化レベルは、100個の単糖単位当たりに1個〜2個の荷電基であり得る。好ましいデンプン又はガムは、(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリメチル−アンモニウムクロリドで変性されたデンプン若しくはガム、又は2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルで変性されたデンプン若しくはガム等のカチオン変性デンプン又はガムを含み得る。
以下の多糖類:
カチオン変性グアーガム;例えば、Jaguar(登録商標)C1000(Rhodia)等のグアーガムの2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド
カチオン変性ジャガイモデンプン;例えば、HI−CAT(登録商標)CWS 42(Roquette Freres)
セルロース系多糖類;例えば、
Natrosol(登録商標)HEC 250 HHX(Aqualon-Hercules)等のヒドロキシエチルセルロース
Natrosol(登録商標)HEC Plus 330 CS(Aqualon-Hercules)等の疎水的に変性されたヒドロキシエチルセルロース
Bermocoll(登録商標)EBS 351 FQ(AkzoNobel)等のエチルヒドロキシエチルセルロースが特に好ましい。
これらの多糖類は単独で、又は他の多糖類と組み合わせて使用することができる。
Jaguar(登録商標)ポリマー等のカチオン性多糖類は、或る特定のアニオン、例えばリン酸、クエン酸、ケイ酸及び/又はホスホン酸アニオンと組み合わせてもよく、又は下記に記載される酸若しくはその塩、例えばクエン酸、乳酸、グルコン酸、酢酸、及び/又はホスホン酸若しくはその塩と組み合わせてもよい。
すすぎ補助組成物
本明細書中で上記に記載される多糖類に加えて、すすぎ補助組成物は、好ましくは界面活性剤、ヒドロトロープ、ビルダー(すなわち、キレート剤/封鎖剤のクラスを含む洗浄ビルダー)、漂白系、酸、抗スケール剤(anti-scalants)、腐食防止剤、及び/又は消泡剤から選択される従来の成分を含み得るが、これらに限定されない。
界面活性剤
界面活性剤、特に非イオン性物質は、多糖類と組み合わせて基材の乾燥をもたらし、及び/又は消泡剤として作用するために任意で存在し得る。典型的には、使用される非イオン性物質は、アルキレンオキシド基と、本質的に脂肪族であってもアルキル芳香族であってもよい有機疎水性材料(例えば、EO、PO、BO及びPEO部分を有するC2〜C18アルコールアルコキシレートから成る群から選択される)、又はポリアルキレンオキシドブロックコポリマーとの縮合によって得られる。
非イオン性界面活性剤は、すすぎ補助組成物に通常使用されるより低い濃度で存在させることができる。従来のすすぎ補助組成物では、非イオン性界面活性剤は10%(w/w)〜30%(w/w)の濃度で存在する。多糖類の存在により、非イオン性物質の濃度を、例えば最大10%(w/w)に低下させ、さらには完全になくすことが可能である。
ビルダー材料
すすぎ補助組成物に含まれ得るビルダーとしては、リン酸塩、NTA、EDTA、MGDA、GLDA、クエン酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、ポリアクリレート/ポリマレエートコポリマー、無水マレイン酸/(メタ)アクリル酸コポリマー、例えばBASFから入手可能なSokalan CP5が挙げられる。
抗スケール剤
すすぎ補助組成物に含まれ得る抗スケール剤としては、分子量1000〜400000のポリアクリレート、及び他の部分と組み合わされたアクリル酸ベースのポリマーが挙げられる。これらとしては、マレイン酸;メタクリル酸;ホスホネート;マレイン酸及び酢酸ビニル;アクリルアミド;スルホフェノールメタリルエーテル;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びスチレンスルホン酸ナトリウム;メタクリル酸メチル、メタリルスルホン酸ナトリウム及びスルホフェノールメタリルエーテル;ポリマレエート;ポリメタクリレート;ポリアスパルテート;エチレンジアミンジスクシネート;オルガノポリホスホン酸及びそれらの塩と組み合わされたアクリル酸が挙げられる。抗スケール剤は、存在する場合、組成物中に約0.05重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.2重量%〜約2重量%含まれる。
漂白剤
すすぎ補助組成物における使用に適切な漂白剤は、ハロゲン系漂白剤又は酸素系漂白剤であり得る。2種以上の漂白剤を使用してもよい。
ハロゲン系漂白剤として、アルカリ金属次亜塩素酸塩が使用され得る。他の好適なハロゲン系漂白剤は、ジクロロ及びトリクロロ並びにジブロモ及びトリブロモシアヌル酸のアルカリ金属塩である。
適切な酸素系漂白剤は、過酸素漂白剤、例えば過ホウ酸ナトリウム(四水和物又は一水和物)、炭酸ナトリウム、又は過酸化水素である。
多糖類の固体形態での投入が実現可能であることから、NaDCCA等の固体漂白剤を適宜投入することも可能である。

すすぎ補助組成物に酸を組み込んでもよい。任意の適切な有機酸及び/又は無機酸が任意の適切な量で使用され得る。適切な酸としては、酢酸、アスパラギン酸、安息香酸、ホウ酸、臭素酸、クエン酸、ギ酸、グルコン酸、グルタミン酸、塩酸、乳酸、リンゴ酸、硝酸、スルファミン酸、硫酸、メタンスルホン酸、酒石酸、リン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、及びその混合物が挙げられ得る。酸は典型的には、すすぎ補助組成物中に約0.01%〜約30%の範囲で存在する。
少量の様々な他の成分が、すすぎ補助剤中に存在し得る。これらとしては、溶媒及びヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロパノール、キシレンスルホネート、及びクメンスルホネート;抗再堆積剤(anti-redeposition agents);腐食防止剤;及び他の機能性添加剤が挙げられる。
すすぎ補助組成物の成分は、独立して、固体(任意で使用前に溶解される)、水性液体又は非水性液体(任意で使用前に希釈される)の形態で配合され得る。
すすぎ補助組成物は液体又は固体の形態であってもよい。固体は粉末、粒状粉末、又は固体ブロック、又は錠剤であってもよい。液体は従来の液体、構造化液体、スラリー、又はゲルの形態であってもよい。
すすぎ方法は、従来の自動業務用又は家庭用食器洗浄プロセスのいずれにおいても利用され得る。
典型的な業務用食器洗浄プロセスは、連続的又は非連続的のいずれかであり、シングルタンク又はマルチタンク/コンベヤータイプの機械のいずれかにおいて行われる。コンベヤーシステムにおいて、洗浄前領域、洗浄領域、すすぎ後領域、及び乾燥領域は、一般的に、仕切りを使用して設けられている。汚れた食器を逆流方向で移送しながら、洗浄水をすすぎ領域中へ導入し、洗浄前領域へ滝状にして戻す。
典型的には、業務用食器洗浄機は、洗浄工程において45℃〜65℃、及びすすぎ工程において約80℃〜90℃で稼動する。洗浄工程は典型的には、10分を超えず、又はさらには5分を超えない。また、すすぎ工程は典型的には2分を超えない。
典型的には、家庭用食器洗浄プロセスは約30分〜1.5時間かかる。これらのプロセスにおけるすすぎサイクルは、約5分から40分間までと多様である。通常、家庭用食器洗浄機を充填するために冷水が使用される。この水は、洗浄プロセスの間に約60℃まで加熱される。
食器を周期的に処理するためにすすぎ補助剤を使用することが予想される。本明細書中に記載の多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた処理は、すすぎ補助剤を使用しない、又は多糖類を含まないすすぎ補助剤を使用する1回又は複数回の洗浄と交互に行ってもよい。
本明細書中に記載の多糖類を含むすすぎ補助剤は、すすぎ工程において軟水、又はさらには逆浸透水を使用する場合に極めて良好に機能する。逆浸透水は残留水を残さないため、このタイプの水は基材、特にガラスのように外観が重要となる場合に、食器の洗浄に使用されることが多い。しかしながら、標準的なすすぎ補助剤の使用は、(残留非イオン性物質のために)外観に悪い影響を及ぼす場合があり、又は乾燥が完全でなければスポットが形成されることがある。スポットのない基材の完全な乾燥は、多糖類を含むすすぎ補助剤を使用することで達成され得る。これはすすぎ流中の多糖類の濃度を非常に低くすることができ、これらの多糖類により非常に良好な乾燥が得られるためである。
多糖類を含むすすぎ補助剤はまた、すすぎ工程において水硬度イオン(water hardness ion)を含有する水道水を使用する場合に極めて良好に機能する。水硬度塩(water hardness salts)の堆積をさらに減少させるために、酸をすすぎ補助剤に組み込んでもよい。
多糖類を含むすすぎ補助剤はまた、すすぎ工程において溶解塩の濃度の高い水を使用する場合に極めて良好に機能する。このすすぎ流において高レベルの塩は、基材に堆積することで、基材の外観に悪い影響を及ぼす場合がある。多糖類を含むすすぎ補助剤により得られる非常に良好な乾燥は、塩堆積の低下をもたらすため、基材の外観を改善する。
多糖類を含むすすぎ補助剤によって得られる最適な乾燥挙動はまた、基材の帯電性を低減し得る。
ガラス上に残るすすぎ補助剤由来の非イオン性物質が典型的に発泡を抑制する標準的なすすぎプロセスに比べて、ビール発泡性に対する影響は観測されなかった。
この新規なすすぎのコンセプトの潜在的利益は例えば、
非常に効果的な乾燥が可能であること、
外観がより良好であること、
非常に低い多糖類濃度が実現可能であること(一部は標準的な非イオン性物質ベースのすすぎ補助剤と比較して10倍超効果的である)、
固体の投入が実現可能であり、非常に濃縮されたすすぎ補助剤をもたらすこと、
製造及び包装のコストが削減されること、
安定性並びに酸及び/又は塩素等の漂白剤との相溶性が良好であること、
食品に認可される可能性がある物質であること、
ヒドロトロープが必要とされないこと
一部の多糖類は消泡剤を必要としないこと、及び
多糖類は分散が容易であるため、業務用プロセスにおいてボイラーの後で投入可能であることである。
概して、この新規なすすぎのコンセプトは、より高い配合自由度及び改善された乾燥性能をもたらす。
この食器洗浄プロセスのための新規なすすぎのコンセプトにおいて最適な乾燥特性をもたらす多糖類はまた、何らかの清浄性、消泡性、ビルダー特性、結合性、レオロジー改質性、増粘性、構造化特性、スケール防止特性、又は腐食防止特性を有し、そのため、総合的な洗浄プロセスを改善し得る。
本発明は以下の実施例からより良く理解されるであろう。しかしながら、当業者は、記載の特定の方法及び結果が本発明の例証に過ぎず、本発明の限定を示すものでないことを容易に認識するであろう。
[実施例1]
この実施例では、業務用シングルタンク食器洗浄機において、様々な基材の乾燥挙動を試験する。軟水による標準的な業務用洗浄プロセスを、リン酸塩、苛性剤、及び次亜塩素酸塩を含有する主洗浄プロセスを用いて本試験に適用する。
初めに(試験1A:対照)、最後のすすぎ溶液にすすぎ成分を添加しない洗浄プロセスに関して乾燥挙動を求める。このため、最後のすすぎにおいては、きれいな軟水のみを基材に吹き付ける。
次に(試験1B)、標準的なすすぎプロセスによるこの洗浄プロセスの乾燥挙動を求める。この標準的なすすぎプロセスにおいては、非イオン性界面活性剤を含有するすすぎ補助剤を、すすぎ溶液がボイラーに入る直前にすすぎ溶液に投入する。
次に(試験1C)、非イオン性界面活性剤を含有する同じ標準的なすすぎ補助剤を、ボイラーの後ですすぎ溶液に投入するプロセスに関して乾燥挙動を求める。
次に(試験1D〜試験1J)、異なる多糖類を含有するすすぎ補助剤を用いる様々なプロセスに関して乾燥挙動を求める。約1%の多糖類を水に溶解又は分散させて、これらのすすぎ補助剤を調製する。これらのすすぎ補助剤は、ボイラーの後で投入することで最後のすすぎ溶液に添加する。
試験1D〜試験1Jにおいてすすぎ溶液中に存在する物質は、
Bermocoll(登録商標)EBS 351 FQ(試験1D);AkzoNobel製;エチルヒドロキシエチルセルロース(中粘度グレード)
Natrosol(登録商標)HEC Plus 330 CS(試験1E);Aqualon-Hercules製;変性ヒドロキシエチルセルロース(CAS番号:80455−45−4)
Natrosol(登録商標)HEC 250 HHX(試験1F);Aqualon-Hercules製;ヒドロキシエチルセルロース(CAS番号:9004−62−0)
Jaguar(登録商標)C1000(試験1G、試験1H、試験1I);Rhodia製;酸化グアーガム(Gomme de Guar, oxydee)、2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド(CAS番号:71888−88−5)
HI−CAT(登録商標)CWS 42(試験1J);Roquette Freres製;冷水可溶性カチオン性ジャガイモデンプン(CAS番号:56780−58−6)である。
試験1H及び試験1Iにおいては、カチオン性グアーJaguar(登録商標)C1000と塩との組み合わせによる、乾燥挙動に対する効果を試験した。試験1Hではトリポリリン酸ナトリウム、試験1Iではクエン酸を、Jaguar(登録商標)C1000と組み合わせてすすぎ補助組成物に添加した。
すすぎ溶液中のこれらの物質の濃度を、各々の成分について表1に挙げる。
これらの試験に使用する食器洗浄機は、フードが自動的に開閉し、食器が入るラックが機械の内外へ自動的に輸送されるように、実験室試験のために自動化したHobart(登録商標)シングルタンクフード機(single tank hood machine)である。
シングルタンクフード機の仕様
タイプ:Hobart(登録商標)AUX70E
洗浄浴容量:50L
すすぎ量:4L
洗浄時間:29秒
すすぎ時間:8秒
洗浄温度:50℃
すすぎ温度:80℃
水:軟水(水硬度:1DH未満)
これらの試験における基材の乾燥条件は、最も厳しいものである。比較的低い温度の主洗浄(50℃)及びすすぎ(80℃)、並びに比較的短い主洗浄サイクル(29秒)を適用した。これらの条件は基材の加熱を最小限にするため、乾燥は特に、最後のすすぎサイクルに加える成分によって決まる。さらに、乾燥させるのが非常に困難な基材を選択する。
プロセス
洗浄浴が軟水で満たされ加熱されると、洗浄プログラムが開始される。内部洗浄ポンプ及び洗浄アームにより機械中の洗浄水が食器上に循環する。洗浄時間が終了すると、洗浄ポンプが停止し、洗浄水は基材の下のリザーバに留まる。次いで、4L容の洗浄浴から排水管へとポンプによって自動的に排水が行なわれる。次に、すすぎプログラムが開始され、(軟水リザーバに接続された)ボイラーからの温水が、すすぎアームによって食器上に流される。すすぎ成分は、ポンプを介してこのすすぎ水に添加し、ボイラーの直前又は直後で注入することができる。すすぎ時間が終了すると、機械が開く。
作動方法
機械を軟水で満たし、水の温度が50℃になった時点で、主洗浄粉末を添加する。主洗浄粉末は、0.53g/lのトリポリリン酸ナトリウム(STP;LV7(Rhodia製))+0.44g/lの水酸化ナトリウム(NaOH)+0.03g/lのジクロロイソシアヌル酸Na塩二水和物(NaDCCA)である。
多糖類を水溶液中に約1%で溶解又は分散させて、すすぎ補助組成物を形成する。すすぎ補助剤は、ボイラーの直前又は直後で、ポンプを介して最後のすすぎ溶液に注入する。最後のすすぎにおけるすすぎ成分の濃度は、投入したすすぎ補助剤の濃度及び量、並びに最後のすすぎ水の流量により求められる。
乾燥時間は、3つの異なるタイプの基材について測定する。これらの基材は、すすぎ成分を用いない食器洗浄プロセスにおける乾燥が困難であり、且つ、標準的なすすぎ補助剤プロセスにより中程度しか乾燥しないことから選択される。これらの基材は、以下の実用に関連した材料:
2つのガラス試片(148mm×79mm×4mm)
2つのプラスチック(「Nytralon 6E」(Quadrant Engineering Plastic Products);未処理)試片(97mm×97mm×3mm)
2つのステンレススチールカップ(110mm×65mm×32mm)(モデル:Le Chef、供給業者:Elektroblok BV)から成る。
洗浄サイクル(29秒)及びすすぎサイクル(8秒)の後に、周辺温度における基材の乾燥時間(秒)を求める。乾燥時間が300秒よりも長い場合には、300秒と記録する。しかしながら、基材の多くは5分以内に乾燥しない。その場合にはまた、基材上に残留する液滴をカウントする。
同じ基材を用いて、洗浄サイクル及びすすぎサイクル、並びに乾燥時間の測定をさらに2回繰り返す。基材は、新たな試験毎に取り替える(食器上に吸着する可能性のある成分により、乾燥結果が影響を受けないように)。
Figure 2010532240
結果
これらの一連の試験の結果を表1にまとめる。ステンレススチール基材、並びにガラス試片及びプラスチック試片について、3回の繰り返し試験に対する乾燥時間の平均値、及び5分後の試片上の液滴数の平均値の両方を示す。
最後のすすぎに加えられたこれらの成分の乾燥挙動は、乾燥率によっても定量化することができる。これは、乾燥時間及び5分後の残留する液滴の数の両方について算出することができ、
(成分を添加したすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)/(成分を添加していないすすぎ補助剤を用いた乾燥時間(対照試験1A))の比率、又は
(成分を添加したすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)/(成分を添加していないすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)の比率、
に相当する。
より良好な乾燥挙動は、より低い乾燥率に相当する。
表1において、様々な洗浄プロセスに関して乾燥率を算出した。乾燥率は、3つの異なる基材全ての平均値として算出したものである。
試験1Aでは、最後のすすぎ溶液中にすすぎ成分が存在しない食器洗浄プロセスについて乾燥効果を測定する。この対照試験により、水のみですすぎが行なわれ、すすぎプロセスにおいてすすぎ成分を使用しない場合、5分後であっても選択した基材全てに多くの液滴が残ることが示される。
試験1Bでは、非イオン性界面活性剤を含有するすすぎ補助剤を投入したすすぎ溶液ですすぐことによって基材の乾燥が得られる、代表的且つ標準的な食器洗浄プロセスについて乾燥効果を測定する。これらのすすぎ成分は、別個のすすぎポンプを介して、ボイラーの直前で最後のすすぎ水に投入される。すすぎ補助剤がボイラー全体に均一に分布されることを確実にするために、試験を開始する前に最低3回の洗浄サイクルを行う。
この実施例では、代表的なすすぎ補助剤としてすすぎ補助剤Aを使用する。この中性すすぎ補助剤は、約30%の非イオン性混合物を含有する。このすすぎ補助剤を0.3g/Lのレベルで投入することによって、すすぎ溶液中の非イオン性物質の濃度は約90ppmとなる。すすぎ補助剤Aの重要な成分を表2に示す。
Figure 2010532240
標準的なすすぎ補助剤を用いた試験1Bの乾燥結果は、いずれのすすぎ成分も含まないプロセス(試験1A)に関する結果よりもはるかに良好であるが、この試験により、実際にこれらの基材を乾燥させるのが困難であることが確認される。これらの標準的な洗浄条件及びすすぎ条件下では、ガラス試片のみが乾燥し、一方でプラスチック試片及びステンレススチール基材には5分後も依然として幾つかの水滴が残される。
試験1Cでは、同じすすぎ補助剤Aをボイラーの後で最後のすすぎ溶液に注入するプロセスについて乾燥効果を測定する。結果は、最後のすすぎ溶液中により高いレベルの非イオン性物質が存在するにもかかわらず、ボイラーの前ですすぎ補助剤を注入する場合(試験1B)と比較して乾燥は悪くなることを示す。これはおそらく、すすぎ溶液中の非イオン性物質の不十分な分散性によるものである。すすぎ補助剤をボイラーの前で投入した場合、ボイラーを通る流れがすすぎ溶液中への非イオン性物質のより均一な分布を助けるため、より良好な乾燥効果がもたらされる。
試験1D〜試験1Jでは、多糖類を含有するすすぎ補助剤を、ボイラーの後で最後のすすぎ溶液に注入する。これらの試験の結果により、最後のすすぎ溶液におけるこれらの多糖類の存在が、非常に良好な乾燥効果をもたらすことが示される。これらの結果は、標準的なすすぎ補助剤をボイラーの後で投入した場合の結果よりはるかに良好であり、また、この標準的なすすぎ補助剤をボイラーの前で投入した場合の結果より良好である。明らかに、試験1D〜試験1Jで使用されるこれらの多糖類は、ボイラーの後で投入した場合であっても非常に良好な乾燥特性をもたらす。さらに、これらの良好な乾燥特性が、標準的なすすぎ補助剤により投入される非イオン性物質の濃度よりもはるかに低い濃度で得られることは注目に値する。
特に、カチオン性グアーJaguar(登録商標)C1000は、すすぎ溶液中で極めて低い濃度(11ppm)であっても、これらの条件下で優れた乾燥特性をもたらす。Jaguar(登録商標)C1000の乾燥特性は、すすぎ補助組成物においてこの成分を、トリポリリン酸ナトリウム(試験1H)又はクエン酸(試験1I)のような塩と組み組み合わせることでさらに改善される。さらに、カチオン性ジャガイモデンプンは、すすぎ溶液中25ppmで全ての基材に対して非常に良好な乾燥をもたらす。
[実施例2]
この実施例では、実施例1D〜1Gにおいて適切な乾燥をもたらす、多糖類を含有する溶液の表面張力を測定する。同じ方法で、標準的なすすぎ補助剤を含有する溶液に関して表面張力を測定する。これらの標準的なすすぎ補助剤を無作為に選択して、家庭用食器洗浄プロセスと業務用食器洗浄プロセスとの両方に使用する。これらの標準的なすすぎ補助剤は全て、非イオン性界面活性剤を含有する。
多糖類の溶液は、1000ppm(0.1%)の多糖類を軟水に、50℃で10分間攪拌して溶解させることで作製する。すすぎ補助剤の溶液は、標準的なすすぎ補助剤を軟水に溶解させ、非イオン性界面活性剤を1000ppm(製品成分表示に示される平均値に基づく)とすることで作製する。
表面張力は室温で泡圧張力計(KRUESS PocketDyne)を用いて測定する。設定は以下のようにする:短い表面寿命(水に関して50ms〜250ms)。溶液毎に10回の別個の測定を行い、平均値を算出した。
試験する物質は、
2A:水のみ;対照試験
2B〜2G:標準的なすすぎ補助剤を含有する溶液
2B:すすぎ補助剤A;JohnsonDiversey製;実施例1を参照;業務用食器洗浄すすぎ補助剤;30%非イオン性界面活性剤
2C:Green Pro;Ecolab Ltd.製;業務用すすぎ添加物;15%〜30%非イオン性界面活性剤
2D:Crystal Fusion;Geosystem 9000;Ecolab Ltd.製;すすぎ添加物
2E:Sun Abrilhantador/spoelglans;Unilever製;5%〜15%非イオン性界面活性剤
2F:Calgonit Shine Active;glansspoelmiddel−rincage;Reckitt Benckiser製;5%〜15%非イオン性界面活性剤
2G:Actiff Liquide de rincage Spoelmiddel Abrillantodor Abrilhantodor;Mc Bride製;5%〜15%非イオン性界面活性剤
2H〜2K:実施例1D〜1Gにおいても使用される多糖類を含有する溶液である。
測定した表面張力を表3に示す。
Figure 2010532240
これらの結果は、標準的なすすぎ補助剤が存在する場合に、水の表面張力が有意に低減することを明らかに示す。試験2B〜試験2Gに関する測定値は全て、50mN/m未満である。これは、食器洗浄プロセス用のすすぎ補助剤を開発する上で既知の技術水準である。すすぎ溶液の表面張力の低下は、基材上のすすぎ水の接触角をより低くするため、より良好な乾燥特性がもたらされる。より良好な乾燥は概して、より低い表面張力を有するすすぎ溶液を用いて得られる。
一方、水の表面張力は多糖類が存在する場合、低下しないか、又はわずかにしか低下しない。試験2H〜試験2Kに関する測定値は全て、60mN/mを上回る。
これらのデータにより、これらの多糖類(実施例1)を用いて適切な乾燥が得られることが非常に注目に値すると確認される。明らかに、すすぎ溶液中の多糖類による乾燥は、標準的なすすぎ補助剤とは異なるコンセプトに基づく。
[実施例3]
この実施例では、実施例1D〜1Gにおいて適切な乾燥をもたらす、多糖類を含有する溶液と接触させた基材上の水の接触角を測定する。
多糖類の溶液は、1000ppmの多糖類を軟水に、50℃で10分間攪拌して溶解させることで作製する。
ステンレススチール試片(タイプ:304)を、これらの多糖類の溶液に攪拌しながら50℃で20分間浸漬させた。これらの試片を10秒間軟水ですすいで、付着した溶液を除去し、室温で乾燥させた。
これらの試片上の水の接触角を、FTA 200(First Ten Angstroms)装置を使用して測定した。測定においては液滴形状方法を適用した。
試験する物質は、
3A:対照試験(試片は水のみに浸漬させた)、及び
3B〜3E:実施例2においても使用される多糖類を含有する溶液、
である。
測定した接触角を表4に示す。
Figure 2010532240
これらの結果は、基材上の水の接触角が、これらの基材を多糖類を含有する溶液に浸漬させた場合に有意に低減することを示す。これらの結果は、多糖類が基材上に吸着することで、親水性表面層を作り出すことを示している。この吸着は、これらの多糖類を実施例1に記載されるような食器洗浄プロセスのすすぎ補助剤に適用する場合の、適切な乾燥結果を説明するものであり得る。
[実施例4]
この実施例では、実施例1の好ましい多糖類の1つであるJaguar(登録商標)C1000を含有する液体すすぎ補助剤に関して、乾燥挙動を試験する。以下の多糖類含有すすぎ補助剤(PS−RA1)を、原材料を記載の順序で添加することにより調製した。
Figure 2010532240
この試験においては、比較のためにすすぎ補助剤A(実施例1と同様の組成物)を対照として使用する。乾燥試験は、実施例1に記載のものと同じ試験方法で行なった。この実施例では、ドイツ硬度8度を有する水道水を適用した。さらに、追加の塩(1000ppmのNaCl)を、非常に厳しい乾燥条件を作り出すためにすすぎ流に添加した。
主洗浄溶液には以下の洗剤を0.5g/Lで投入した。
Figure 2010532240
標準的な非イオン性物質ベースのすすぎ補助剤Aを0.3g/Lで投入し、すすぎ流における非イオン性物質の濃度を約90ppmとした。PS−RA 1を0.5g/Lで投入し、すすぎ流における多糖類の濃度を10ppmとした。
乾燥時間及び残留液滴数に加えて、基材の外観も評価した。基材の各々について、0(多くの目に見えるマーク及びスケール堆積があり、極めて悪い)から10(基材上に目に見える堆積はなく、非常に良好である)までのスコアを与えた。これにより以下の結果がもたらされる。
Figure 2010532240
Figure 2010532240
これらの結果により、多糖類を含有するPS−RA1は非常に良好な乾燥特性(標準的な非イオン性物質ベースのすすぎ補助剤より良好である)をもたらすことが確認される。さらに、これらの厳しい条件下において、多糖類含有すすぎ補助剤ですすぎを行なった基材の外観は、非イオン性物質ベースのすすぎ補助剤ですすぎを行なった基材より有意に良好である。
[実施例5]
この実施例では、好ましい多糖類の1つであるJaguar(登録商標)C1000を含有する液体すすぎ補助剤に関して、乾燥挙動を試験する。以下の多糖類含有すすぎ補助剤(PS−RA2)を、原材料を記載の順序で添加することにより調製した。
Figure 2010532240
これらの原材料を混合した後、生成物を30℃まで30分間加熱した。このプロセス及びこの酸の組み合わせにより、安定な生成物が形成された。
この試験においては、比較のためにすすぎ補助剤A(実施例1と同様の組成物)を対照として使用する。乾燥試験は、実施例1に記載のものと同じ試験方法で行なった。実施例4(表6)と同じ液体主洗浄用洗剤を、軟水における主洗浄に1g/Lで加えた。
標準的な非イオン性物質ベースのすすぎ補助剤Aを0.3g/Lで投入し、すすぎ流における非イオン性物質の濃度を約90ppmとした。PS−RA2を0.6g/Lで投入し、すすぎ流における多糖類の濃度を10ppmとした。
Figure 2010532240
この実施例により、多糖類を含有するPS−RA2は非常に良好な乾燥特性(標準的な非イオン性物質ベースのすすぎ補助剤より良好である)をもたらすことが確認される。
[実施例6]
この実施例では、逆浸透(RO)水を用いた洗浄及びすすぎプロセスにおいて、多糖類含有すすぎ補助剤に関する乾燥挙動を試験する。以下の多糖類含有すすぎ補助剤(PS−RA3)を、原材料を記載の順序で添加することにより調製した。
Figure 2010532240
乾燥試験は、実施例1に記載のものと同じ試験方法で行なった。この実施例では、RO水を主洗浄及びすすぎ流に適用した。
この実施例の試験では、以下の主洗浄粉末:0.40g/lのトリポリリン酸ナトリウム(STP;LV 7、Rhodia製)+0.40g/lのメタケイ酸ナトリウム五水和物+0.03g/lのジクロロイソシアヌル酸Na塩二水和物(NaDCCA)が主洗浄に含まれる。
初めに(対照試験6A)、すすぎ成分が存在せず、きれいなRO水のみを用いてすすぎが行なわれる洗浄プロセスに関して乾燥挙動を求める。
次に(試験6B)、標準的なすすぎ補助剤A(実施例1と同様の組成物)をすすぎ流に0.3g/Lで投入し、すすぎ流における非イオン性物質の濃度を約90ppmとした同じ洗浄プロセスに関して乾燥挙動を求める。
次に(試験6C)、多糖類含有すすぎ補助剤PS−RA3を0.2g/Lで投入し、すすぎ流における多糖類の濃度を4ppmとした洗浄プロセスに関して乾燥挙動を求める。
Figure 2010532240
Figure 2010532240
基材を完全に乾燥させた時点で、スポット(水跡)についても目視で評価した。
Figure 2010532240
この実施例により、多糖類を含有するすすぎ補助剤はまた、RO水において、すすぎ流における多糖類の濃度が4ppmという非常に低い値であっても非常に良好な乾燥特性をもたらすことが確認される。結果は、標準的なすすぎ補助剤より有意に良好であり、乾燥がより速くなり、残留液滴が減少し、外観が改善される。
[実施例7]
この実施例では、多糖類を含有する幾つかの固体すすぎ補助剤に関する乾燥挙動を試験する。これらの試験は、いわゆる「低温」食器洗浄機において実行する。
初めに(試験7A:対照)、すすぎ流にすすぎ成分を添加しない洗浄プロセスに関して乾燥挙動を求める。このため、最後のすすぎにおいては、きれいな水のみを基材に吹き付ける。
次に(試験7B)、標準的なすすぎプロセスによるこの洗浄プロセスの乾燥挙動を求める。このプロセスにおいては、非イオン性界面活性剤を含有するすすぎ補助剤A(実施例1と同様の組成物)をすすぎ水に投入する。
次に(試験7C〜試験7F)、異なる多糖類を含有するすすぎ補助剤をすすぎ流に投入する洗浄プロセスに関して乾燥挙動を求める。これらのすすぎ補助剤は固体成分として直接すすぎ水に投入した。
試験7C〜試験7Fにおいてすすぎ溶液中に存在する物質は、
Jaguar(登録商標)C1000(試験7C);Rhodia製;酸化グアーガム、2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド(CAS番号:71888−88−5)
Jaguar(登録商標)C 162(試験7D);Rhodia製;グアー、2−ヒドロキシプロピル−及び2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルクロリド(CAS番号:71329−50−5)
HI−CAT(登録商標)CWS 42(試験7E、試験7F);Roquette Freres製;冷水可溶性カチオン性ジャガイモデンプン(CAS番号:56780−58−6)である。
すすぎ溶液中のこれらの物質の濃度を、各々の成分について表15に挙げる。試験7Bでは、すすぎ補助剤Aを0.3g/Lで投入し、すすぎ溶液中の非イオン性物質を約90ppmとした。試験7C〜試験7Eでは、固体多糖類を各々0.03g/Lですすぎ溶液に投入した。試験7Fでは、固体HI−CAT(登録商標)CWS 42と固体NaDCCA(ジクロロイソシアヌル酸Na塩)との混合物を投入し、すすぎ溶液における濃度をそれぞれ30ppm(HI−CAT(登録商標)CWS 42)及び50ppm(NaDCCA)とした。
洗浄プロセス
これらの試験に使用する食器洗浄機は、Auto−Chlor「低温」シングルタンクフード機である。
シングルタンクフード機の仕様
タイプ:Auto−Chlor Model A5
洗浄浴容量:5L
すすぎ量:5L
洗浄時間:56秒
すすぎ時間:24秒
洗浄温度:55℃
すすぎ温度:55℃
水:軟水(水硬度:1DH未満)
洗浄浴が55℃の軟水で満たされると、主洗浄用洗剤が添加され、洗浄プログラムが開始される。内部洗浄ポンプにより洗浄アームを介して機械中の洗浄水が食器上に循環する。洗浄時間が終了すると、洗浄ポンプが停止し、洗浄浴全体が排水管へとポンプによって自動的に排水が行なわれる。次に、すすぎプログラムが開始され、きれいな水(55℃)が洗浄アームによって食器上に流され、内部洗浄ポンプにより機械中を循環する。この実施例では、すすぎ成分は手動ですすぎ溶液に添加した。すすぎ時間が終了すると、機械が開く。
作動方法
この実施例で使用される作動方法は、実施例1に記載される作動方法と同様である。主洗浄溶液は実施例1と同様の組成を有する。
乾燥時間及び必要な場合には残留液滴数を測定することにより、同じ基材上で乾燥挙動を求めた。最初の測定の後、すすぎ水を排水し、機械をきれいな洗浄水で満たす。洗浄サイクル及びすすぎサイクル並びに乾燥測定を、同じ基材を用いて2回以上繰り返す。
実際には、これらのタイプの機械では、すすぎ水はすすぎの直後に排水されないことが多く、主洗浄用洗剤の添加の後の洗浄水として主洗浄に再利用されることに留意されたい。しかしながら、この実施例では、主洗浄溶液におけるこれらのすすぎ成分からのいかなる乾燥効果をも避けるために、すすぎ水はすすぎの直後に排水される。このため、この実施例においては、すすぎ補助剤のみがすすぎ溶液において効果があると言える。
結果
これらの試験の結果を表15に示す。3回の反復試験に関する乾燥時間の平均値、及び5分後の試片上の液滴数の平均値を示す。さらに、乾燥率を算出する。
Figure 2010532240
これらの試験により、すすぎ溶液中にすすぎ成分が存在しない場合(試験7A)、全ての基材に対する乾燥挙動が不良であることが示される。
標準的なすすぎ補助剤Aによる試験7Bの乾燥結果は、すすぎ成分が全く含まれないプロセス(試験7A)よりはるかに良好である。
試験7C〜試験7Eにより、様々な多糖類を含有するすすぎ溶液は、標準的なすすぎ補助剤Aと同等又はより良好な乾燥結果を有し得ることが示される。しかしながら、これらの固体すすぎ補助剤の投入量は、液体すすぎ補助剤Aの投入量の10分の1未満であった。
さらに、カチオン性ジャガイモデンプン及びNaDCCAを含有する固体すすぎ補助剤はまた、完全な乾燥をもたらす(試験7F)。この実施例は、この新規なすすぎのコンセプトの利益の1つを説明する。固体多糖類は、貯蔵不安定効果のリスクを伴わずに容易に他の固体成分と組み合わせることができる。大抵の標準的な非イオン性物質ベースの液体すすぎ補助剤では、塩素のような漂白剤又は殺菌剤は、貯蔵不安定効果のために組み込むことができない。

Claims (22)

  1. 自動食器洗浄機において食器を洗浄する方法であって、
    (a)洗浄サイクル中に、食器と水性清浄溶液とを接触させる工程、及び
    (b)すすぎサイクル中に、洗浄された前記食器と、すすぎ補助組成物を投入した水性すすぎ溶液とを接触させる工程からなり、
    前記すすぎ補助組成物が、前記食器上に多糖類の層を設けると共に、前記すすぎサイクルの間に被覆作用をもたらすのに十分な量の多糖類を含有する、方法。
  2. 自動食器洗浄機における食器の洗浄及びすすぎ時の該食器の乾燥を改善する方法であって、
    (a)洗浄サイクル中に、食器と水性清浄組成物とを接触させる工程、及び
    (b)すすぎサイクル中に、洗浄された前記食器と、すすぎ補助組成物を投入した水性すすぎ溶液とを接触させる工程からなり、
    前記すすぎ補助組成物が、前記食器上に多糖類の層を設けると共に、前記すすぎサイクルの間に被覆作用をもたらすのに十分な量の多糖類を含有する、方法。
  3. 前記多糖類が、前記すすぎ補助組成物中に0.01%(w/w)〜100%(w/w)の濃度で存在する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記すすぎ補助組成物が、約10%(w/w)以下の濃度の非イオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記多糖類が、
    (多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)/(多糖類を含まないすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)の比率が最大0.9、
    (多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)/(多糖類を含まないすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)の比率が最大0.5、
    の一方又は両方に相当する、改善された乾燥挙動をもたらす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記多糖類が、セルロース系多糖類、ペクチン系多糖類、デンプン系多糖類、及び/又は天然ガム系多糖類である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記天然ガムがグアーガムである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記グアーガム系多糖類が、グアーガムの2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記セルロース系多糖類が、ヒドロキシエチルセルロース、疎水的に変性されたヒドロキシエチルセルロース、及びエチルヒドロキシエチルセルロースから成る群から選択される、請求項6に記載の方法。
  10. 前記デンプン系多糖類が、(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウムクロリドで変性されたデンプンである、請求項6に記載の方法。
  11. 前記すすぎ補助剤が、液体、構造化液体、スラリー、又はゲルの形態である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記すすぎ補助組成物が、粉末、粒状粉末、錠剤、又は固体ブロックの形態である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 自動食器洗浄機において食器を洗浄する方法であって、
    (a)洗浄サイクル中に、食器と水性清浄溶液とを接触させる工程、及び
    (b)すすぎサイクル中に、洗浄された前記食器と、該食器を多糖類の層でコーティングすると共に、該すすぎサイクルの間に被覆作用をもたらすのに十分な量の多糖類を含む水性すすぎ溶液とを接触させる工程からなる、方法。
  14. 前記洗浄された食器を前記水性すすぎ溶液と接触させる前に、前記多糖類を含むすすぎ補助組成物を水溶液に添加することにより、前記水性すすぎ溶液を調製する工程をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記水性すすぎ溶液が約1ppm〜100ppmの前記多糖類を含む、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記多糖類がカチオン性多糖類である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記カチオン性多糖類がカチオン性ガムである、請求項16に記載の方法。
  18. 前記カチオン性ガムが、グアーガムの2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピルエーテルである、請求項17に記載の方法。
  19. 前記カチオン性多糖類がカチオン性デンプンである、請求項15に記載の方法。
  20. 前記カチオン性デンプンが、(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウムクロリドで変性されたデンプンである、請求項19に記載の方法。
  21. 前記水性すすぎ溶液が約10ppm以下の非イオン性界面活性剤を含む、請求項13〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記多糖類が、
    (多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)/(多糖類を含まないすすぎ補助剤を用いた乾燥時間)の比率が最大0.9に相当し、及び/又は
    (多糖類を含むすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)/(多糖類を含まないすすぎ補助剤を用いた5分後の液滴数)の比率が最大0.5に相当する、
    改善された乾燥挙動をもたらす、請求項13〜21のいずれか一項に記載の方法。
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