JP2010531354A - カルボキシ基で一置換されたプロブコール誘導体の単離方法 - Google Patents

カルボキシ基で一置換されたプロブコール誘導体の単離方法 Download PDF

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Abstract

式(I):
(式中、XおよびRは、明細書中に定義した通りである)の化合物またはその塩を、その化合物自体、ならびに対応する二酸誘導体および二水酸基誘導体を含む混合物から単離する方法であって、
この方法は、
(i)これらの化合物を含む有機溶液に、水および1種または2種以上の塩(すべて、炭酸塩塩基または炭酸水素塩塩基から選ばれる塩基)を加えること、
(ii)式(I)および式(III)の化合物を含む有機相から、式(II)の化合物を含む水相を分離すること、次いで
(iii)残留有機相から式(I)の化合物を回収すること、
を含む。この方法により、大規模な製造においても、目的化合物を効果的に単離できる。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、化合物を比較的純粋な形態で、特に薬理学的に活性な化合物を比較的純粋な形態で単離する方法に関する。
たとえば循環器疾患の治療のための化合物および抗炎症化合物として、プロブコールとして知られる化合物、ならびにモノエーテルおよびモノエステルを含むプロブコールの一置換誘導体がある。プロブコールは次式Aを有する。
Figure 2010531354
ヒドロキシル基の一つが誘導体化されているプロブコールのモノエステルおよびモノエーテルは、関節リウマチ、骨関節炎、喘息、および皮膚炎などの炎症性疾患の治療に用いられることが知られており(米国特許第6,147,250号)、また、移植による拒絶反応の防止に有用であるとも報告されている(米国特許出願公開第2004/138147号)。
特に、式(B)のモノスクシニルプロブコール(MSP)などのプロブコールのモノエステルは、経口投与されてVCAM−1の発現を阻害し、アテローム性動脈硬化を軽減し、かつ強い抗酸化活性を有することから、有用な化合物であることがわかっている。
Figure 2010531354
MSPの製造について種々の方法が開示されている(たとえば、米国特許第5,262,439号、6,147,250号、および6,323,359号、ならびに米国特許出願公開第2004/0204485号および2005/0267187号を参照)。
これらの方法では、通常、プロブコールを出発物質として用いてエステル化することが必要である。これらの反応の一般的な副生成物は、式Cのジスクシニルプロブコール(DSP)である:
Figure 2010531354
したがって、DSPおよび残留プロブコールから所望のMSPを単離することも、MSPの製造に特に必要である。
WO2006/116038には、「部分中和(partial neutralisation)」と称される手順により、式(II)の化合物から式(I)の化合物を単離する方法が記載されている:
Figure 2010531354
Figure 2010531354
(式中、Rはリンカーで、−C(O)(CH−、−CH−、−(CH−および−(CH−から選ばれる)。「部分中和」では、確実に式(I)の化合物の少なくとも一部を塩の形態にし、かつ一部を遊離酸にするため、これらの化合物の有機溶液を部分的に酸性化するか、部分的に塩基化する。部分中和状態において、式(II)の化合物は、優先的に水相に抽出されることがわかっている。
この出願は、異なる量の成分を含む混合物を生成する溶媒交換、蒸留、結晶化などの操作から選ばれる工程を種々に組み合わせる様々な方法について記載している。
この参照文献に記載されている方法の多くにおいて、存在している式(III):
Figure 2010531354
の化合物はいずれも、最初の結晶化および分離工程で除去され、式(I)の化合物と式(II)の化合物との混合物を含むケーキ状物質が生成される。これが起こらない手順では、式(I)の化合物を最終的に比較的純粋な形態で得るには、複雑な一連の溶媒交換工程が必要である。特に、この混合物が最初に形成される際の溶媒(一般にテトラヒドロフラン)は、準備工程でヘプタンなどの非極性有機溶媒と交換する。
しかし、本発明者らは、式(III)の化合物が最初の結晶化工程で除去される場合、その結果得られた式(I)の化合物と式(II)の化合物とのケーキ状混合物は、取り扱いが難しいため、濾別することが困難であることを見出した。
本発明者らは、このような濾過段階を避ける方法、すなわち、WO2006/116038に詳細が記載されている多数回の溶媒交換手順を必要としない方法を見出した。
本発明は、式(I):
Figure 2010531354
(式中、Xは、直接結合、>C(O)基、または>NR基であり、Rは水素またはC1−6アルキル基であり、
は、直鎖状または分枝状のC1−10アルキレン基、直鎖状または分枝状のC2−10アルケニレン基、直鎖状または分枝状のC2−10アルキニレン基、アリール基、あるいはヘテロシクリル基で、これらはいずれも置換されていてもよく、そして、アリール基またはヘテロシクリル基が、いずれのアルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基の間に挿入されていてもよい)の化合物またはその塩を、その化合物自体、式(II):
Figure 2010531354
(式中、XおよびRは式(I)について定義した通りである)の化合物、および式(III):
Figure 2010531354
の化合物を含む混合物から単離する方法であって、
(i)これらの化合物を含む有機溶液に、水および1種または2種以上の塩(すべて炭酸塩塩基または炭酸水素塩塩基から選ばれる塩基)を加えること、
(ii)式(I)および式(III)の化合物を含む有機相から、式(II)の化合物を含む水相を分離すること、次いで
(iii)残留有機相から式(I)の化合物を回収すること、
を含む方法を提供する。
本発明者らは、炭酸塩含有塩基(有機でも無機でもよい)を反応に用いると、式(II)の化合物の分離能が著しく改善することを見出した。これは、従来分離に用いられていた水酸化ナトリウムよりも、炭酸塩がより選択的に式(II)の化合物を塩基化するためと思われる。その結果、式(II)の化合物は、より迅速に水相に抽出され、式(II)の化合物がかなりの割合でこの単一工程で抽出される。ここで用いる場合、「かなりの割合」という表現は、式(I)、(II)、(III)の化合物の合計に対する式(II)の化合物の相対的な割合が、少なくとも5%、好適には少なくとも10%有機相中で減少することを意味する。通常、調製手順における、式(II)の化合物の相対的な割合は式(I)の化合物よりも低いので、このように減少することで精製度合が著しくなる。
さらに、塩基は系のpHにそれほど影響しないため、抽出中にpHを制御する必要はない。上述のように分離能が改善することは、式(I)の化合物を大規模に製造する場合に、特に有用である。
工程(i)では、加える塩基の量が、少なくとも混合物中の式(II)の化合物のすべてのカルボキシル基を塩に転換するのに必要な化学量論量になるように、十分な塩基を加えて式(II)の化合物を完全に塩基化する。結果として、式(II)の化合物は、水相に抽出され、水相から回収されるが、式(I)の化合物は有機相に残留したままで、大部分は酸型である。
適切な塩基として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸水素塩、ならびにこれらの混合物のような無機炭酸塩または炭酸水素塩が挙げられる。具体例としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、または炭酸マグネシウムが挙げられる。また、これらの炭酸塩または炭酸水素塩は、炭酸アンモニウムまたは炭酸水素アンモニウムなどの有機炭酸塩でもよい。単一の塩基を加えることが好ましい。このように、上記の工程(i)は、上述の化合物を含む有機溶液に、水、および炭酸塩または炭酸水素塩から選ばれる塩基を加えることを含む。
工程(i)で用いる適切な塩基の具体例は、炭酸水素ナトリウムである。
他の塩、特に塩化ナトリウムなどの塩化物には、イオン強度を高める効果があり、有機相中に式(II)の化合物を保持するため、これら塩化物等の他の塩が存在しないときに炭酸塩塩基または炭酸水素塩塩基を加える。[たとえば、WO2006/116038の79Bの例で記載されている通り、塩化ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの組み合わせは、これらの化合物、特に式(II)の化合物をナトリウム塩に転換させるため、式(I)、(II)、および(III)の化合物の混合物を処理するのに用いられる。ただし、この手順の間、有機相中の化合物(II)の相対的な割合は比較的一定に保たれる。続いて溶媒を交換し、溶媒中の有機相を別の有機相に交換した後であっても、ケーキ状物質は依然としてかなりの量の式(II)の化合物を含んでいる。]
特に、式(I)、(II)、および(III)の化合物において、Xは直接結合またはC(O)基である。特定の態様において、XはC(O)基である。
基として適切な任意の置換基には、ハロ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシル、カルボキシル、アシル、アリール、アシルオキシ、アミノ、アミド、カルボキシル、C1−6アルキルアミノ、ジC1−6アルキルアミノ、アリールアミノ、C1−6アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、スルホン酸、チオール、イミン、スルホニル、スルファニル、スルフィニル、スルファモイル、カルバモイル、C1−6アルコキシカルボニル、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホリル、ホスフィン、チオエステル、チオエーテル、酸ハロゲン化物、オキシム、ヒドラジン、ホスホン酸、ホスホナート、C1−10シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルオキシ基が挙げられ、反応性の基はいずれも、必要に応じて保護されていてもよい。Rがアリール基またはヘテロシクリル基であるか、アリール基またはヘテロシクリル基を含む場合、任意に、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ヘテロシクリルまたは炭素環基の1つまたは2つ以上の基で置換されていてもよく、または、2つの隣接するC1−6アルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニル基が結合して縮合環を形成してもよい。
特に、Rは、直鎖状または分枝状のC1−10アルキレン、直鎖状または分枝状のC2−10アルケニレン、直鎖状または分枝状のC2−10アルキニレン基である。
たとえば、Rは、直鎖状または分枝状のC1−6アルキレン基で、具体的には、メチレン、エチレン、またはn−プロピレンなどの直鎖C1−6アルキレン基である。
本明細書で用いられる「アリール」という表現は、フェニルまたはナフチルなどの芳香族炭素環系を表す。「複素環」という用語は、原子を20個まで含み、その中の少なくとも1個の原子が、酸素、硫黄、または窒素から選ばれるヘテロ原子である環を表す。複素環は、一環、二環、または三環でもよく、芳香族でも非芳香族でもよい。複素環の典型例として、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、プリニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロピラニル、イミダゾリル、ピロリニル、ピラゾリニル、インドリニル、ジオキソラニルまたは1,4−ジオキサニル、アジリジニル、フリル、フラニル、ピリジル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾール、インダゾリル、トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、チエニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ベンゾフラニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ピラゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾイミダゾリル、プリニル、カルバゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キサンチニル、ヒポキサンチニル、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、チアジン、ピリダジン、トリアゾロピリジニルまたはプテリジニル、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、アゼチジン、およびテトラヒドロフランが挙げられる。
工程(i)で用いられる有機溶液は、好ましくは、式(III)の化合物を反応させて式(I)の化合物を形成した溶液であり、そのため、式(II)の副生成物とともに、未反応の式(III)の化合物をいくらか含む。このように用いられる具体的な溶媒として、たとえばTHFが挙げられる。
THFを有機相として用いる場合に生じる相分離の問題を回避するため、THFに、ヘプタン、ヘキサン、トルエン、デカン、ベンゼン、キシレン、ペプタン異性体混合物、メシチレン、ナフタレン、ペンタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、エイコサン、シクロヘキサン、または石油エーテル、およびこれらの混合物などの非極性有機溶媒をいくらか加えることが好ましい。ただし、本発明者らは、この段階で完全な溶媒交換を行う必要はないこと、および、テトラヒドロフランなどの残留製造溶媒の存在はそれほど分離手順を妨げないことを見出した。これにより反応時間を短縮し、大規模な生成のために手順をより効率化できる。
工程(i)で用いられる塩基は、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素塩が特に好ましく、とりわけ炭酸水素ナトリウムが好ましい。
これらの条件のもと、本発明者らは、式(II)の化合物の少なくとも大部分を水相に抽出し、この水相から上記(ii)の工程を通じて式(II)の化合物を回収できることを見出した。
必要ならば、混合物から式(II)の化合物をさらに除去するため、工程(ii)の前または後、好ましくは工程(ii)の後、しかし必ず工程(iii)の前に、追加の抽出工程を行ってもよい。塩基抽出方法がふさわしい。これは、たとえば、水および好ましくは以下に述べる溶媒などの極性有機溶媒とともに水酸化ナトリウムを加え、式(II)の化合物の塩を形成し、この塩を優先的に水相に抽出することにより達成される。少なくとも式(II)の化合物が確実に塩を形成するのに十分な量の水酸化ナトリウム溶液を加えることが好ましい。式(I)の化合物の一部は酸型のままでもよいが、これもこの工程でナトリウム塩に転換されてもよい。
極性有機溶媒は、水溶性有機溶媒が好ましい。具体例として、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、2−ブブタノン、およびこれらの混合物が挙げられる。この例における特に好ましい溶媒はアセトンである。極性有機溶媒は、式(I)の化合物が非常に溶けやすく、確実に有機相に留まるようにするものがふさわしい。
追加の抽出工程の後に水相と有機相とを分離することにより、工程(iii)の前に式(II)の化合物がさらに反応混合物から抽出される。
工程(iii)は様々な方法で達成することができる。すなわち、式(I)および式(III)の化合物の正確な性質、純度要求、時間、ならびに達成のために利用可能な資産などの要因により方法が変化する。
一態様において、工程(iii)は、式(I)の化合物またはその塩を沈殿させ、式(III)の化合物は溶液に残すような方法で、残留有機相を処理することを含む。たとえば、残留有機溶媒の一部、特に存在する極性溶媒を式(I)の化合物またはその塩を沈殿するが、式(III)の化合物を溶液に溶けたままの状態になるまで蒸留する。たとえば、溶液にアセトンまたは酢酸エチルなどの極性溶媒を加えることを含む追加の抽出工程を行なった場合、短い蒸留工程でのその極性溶媒の除去により、式(I)の化合物またはその塩は結晶化するが式(III)の化合物は母液に溶けたままとすることができる。必要または望ましい場合は、ヘプタンなどの非極溶媒をこの段階で加えて式(I)の化合物の結晶化を促進してもよい。たとえば濾過により固体を回収すると、固体の形態の式(I)の化合物またはその塩が単離できる。
他の態様では、工程(ii)の終わりに有機相に残っている式(I)の化合物を水相に抽出させ、式(III)の化合物は有機相に残すようにする。その後、式(I)の化合物またはその塩を、新たな有機層に再抽出して、この有機相から沈殿または結晶化により回収してもよい。
新しい有機相は、上述の有機溶媒、特に非極性有機溶媒と極性有機溶媒との組み合わせを含むのが好ましい。
必要な場合、式(I)の化合物のいずれの塩も遊離酸の形態になるように、酸性化した後に有機相に移行させることが好ましい。
すべての態様において、式(I)の化合物は酸の形態で回収するのが好ましい。これは、必要ならば、有機相からの生成物が結晶化または沈殿する前の好都合な段階で溶液を酸性化することにより達成できる。
あるいは、生成物を、アルカリ金属塩、たとえばナトリウム塩などの塩の形態で得る。塩はこの段階でいくらか取扱上の利点を有し、MSPのナトリウム塩は、対応する遊離酸生成物よりも静電気を帯びにくい傾向にあることが認められている。さらに、塩を結晶化すると、式(III)の化合物がより効果的に分離できる。
このように得られた塩は、慣用の方法により対応する酸に変化させることが好ましい。特に、これらを、上に挙げた溶媒のいずれか、特にヘプタンなどの非極性溶媒と、アセトンまたは酢酸エチルなどの極性共溶媒とを含む混合溶媒などの適切な溶媒に溶解する。次いで、塩酸などの酸を加えることにより、この溶液を酸性化させることができる。その後、沈殿により遊離酸を得るが、これは、極性共溶媒の少なくとも一部の蒸留、あるいは、種結晶の追加、または任意の他の在来法により促進される。
必要な場合、この方法で得られる固体を再結晶によりさらに精製してもよい。たとえば酸型MSPの場合、精製は、有機相、特にヘプタンとアセトンとの混合物などの非極性溶媒と極性溶媒との混合物に、生成物を溶解し、さらに少なくともアセトンなどの極性溶媒を除去するようにこの溶媒を蒸留して達成することが好ましい。
以下は本発明を説明する実施例である。
実施例1
MSP(酸型)の単離
窒素置換した1Lの反応器で、プロブコール(40g)のテトラヒドロフラン(THF)(62ml)溶液を調製した。ベンジルマグネシウムクロリド(23.8g)のTHF(131ml)溶液を、25分以上かけて滴下して加えた。2mlのTHFによるライン洗浄後、混合物の温度を50℃に上げて、無水コハク酸(8.3g)のTHF(100ml)溶液をゆっくり加えた。混合物を15分間撹拌し、次いでHPLCでサンプル採取し、混合物はDSPが12.6%、MSPが62.1%、およびプロブコールが22.5%の組成を有していることがわかった。
水(27ml)を加えた後に、濃HCl(20ml)を滴下して加え、混合物を10分間撹拌した。混合物を20℃に冷却し、静置した。次いで、下層の水相を棄てた。次いで、水(68ml)とブライン(12ml)で、反応混合物を2度洗浄した。
ヘプタン(240ml)を反応混合物に撹拌しながら加え、その後、水(120ml)を加えた。激しく撹拌しながら10%の炭酸水素ナトリウム(68ml)を加え、混合物をさらに25分間撹拌してから静置した。下層の水相を棄て、HPLCで上部の有機相の組成を調べると、DSP(2.01%)、MSP(67.1%)プロブコール(30.8%)であることがわかった。
反応混合物を撹拌して50度に熱した状態でアセトン(105ml)を加え、その後、水(105ml)および1.0Mの水酸化ナトリウム(6.2ml)を加えた。10分間激しく撹拌し、混合物を静置してから、下層の水相を棄てた。
この具体的な実施例では、NaOH抽出を繰り返して、有機相のDSP値が最小限になるようにした。
反応混合物を撹拌し、20℃に冷却して、1.0MのHCl(20ml)を10分間撹拌しながら加えた。2層が落ち着くまで静置した後、下層の水相を棄てた。
次いで、残留有機相を水(20ml)で洗浄し、加熱して、アセトンおよび残留THFを含む290mlの蒸留液(219.2g)を回収した。次いで、残留溶液を90℃に冷却し、80℃より高い温度に維持しながらヘプタン(200ml)をゆっくり加えた。さらに60℃に冷却し、MSP種結晶を追加すると、結晶化が始まった。一旦、混合物を20℃に冷却・静置して、固形生成物を焼結ガラス漏斗で濾別し、プロブコールを回収するために濾液を再循環させた。次いで、ヘプタン(70ml)で2度洗浄し、一定重量になるまで真空炉中で乾燥し、98.3%のMSP、0.04%のDSP、および1.7%のプロブコールの組成を有する固形生成物(25.1g、62.6%)を得た。
アセトンの蒸留によって、ヘプタン(150ml)とアセトン(50ml)の混合物から固体(20g)を再結晶し、0.25%未満のプロブコールを含むMSPを得た。
実施例2
酸型MSPの別の調製方法
HPLCの評価によると10.8%のDSP、58.5%のMSP、28.8%のプロブコールを含む反応混合物(60ml)を反応容器に入れ、ヘプタン(409.3ミリモル、60.0mL、41.0g)を撹拌しながら加えた。水(1.7モル、30.0mL)および炭酸水素ナトリウム溶液(14.4ミリモル、12.0mL、13.2g)をこの反応器に充填して、350rpmで30分間撹拌した後に静置した。次いで、下層(53ml)を棄てた。
次いで、上層(106ml)を撹拌し、アセトン(353.7ミリモル、26.0mL、20.5g)および水(1.4モル、26.0mL、26.0g)を加えて、塩基抽出を行なった。混合物を撹拌して50℃に加熱した。水酸化ナトリウム溶液(1.7ミリモル、1.7mL、1.8g)を加えて、350rpmで10分間撹拌した後に静置し、下層(41ml)を棄てた。
さらに、アセトンで2回洗浄し、最初の洗浄では、アセトン(176.8ミリモル、13.0mL、10.3g)、水(1.1モル、20.0mL、20.0g)、および水酸化ナトリウム溶液(300.0マイクロモル、300.0μL、312.0mg)を加えて、350rpmで10分間撹拌した後に静置し、下層(31ml)を棄てた。残った上層に、アセトン(353.7ミリモル、26.0mL、20.5g)および水(1.4モル、26.0mL、26.0g)を加えた。次いで、水酸化ナトリウム溶液(10.0ミリモル、10.0mL、10.4g)を加えた。この反応混合物を50℃で10分間撹拌してから静置した。この例において、HPLCで含有物を分析し、アセトンの存在する高pH条件下で塩基として水酸化ナトリウムを用いると、MSPのナトリウム塩が水相に抽出することがわかった。したがって、上層を棄てて下層を反応器に戻した。次いで、水相をヘプタン(136.4ミリモル、20.0mL、13.7g)で洗浄した。
ヘプタン(409.3ミリモル、60.0mL、41.0g)を容器に加え、混合物を50℃で撹拌した。その後、塩酸(10.0ミリモル、10.0mL、10.1g)を加え、混合物をさらに10分間撹拌した。酸性化してMSP(遊離酸の形態)が有機(ヘプタン)相に抽出することが認められた。相分離後、下層(体積58ml、pH5)を棄てた。
有機相を加熱して還流し、30mlの蒸留液を捕集した。ヘプタン混合物(204.7ミリモル、30.0mL、20.5g)を加え、撹拌した混合物を60℃に冷却した。
20分後、固体生成物が結晶化した。これを20℃に冷却し、小型焼結ガラス漏斗で濾別した。母液を反応器に再循環させて、容器の壁からの残留生成物の回収を促進した。固形生成物を脱液後、反応器で、ヘプタン(2回、各15ml)で洗浄した。脱液後の固体を焼結体上から取り、真空炉で、50℃で乾燥させた。この固体は、0.04%のDSP、99.9%のMSP、0.00%のプロブコールを含むことがわかった。
実施例3
MSPナトリウム塩の単離
1Lの反応器を窒素で置換し、プロブコール(77.39ミリモル、40.00g)、次いでテトラヒドロフラン(62.00mL)を充填して、この溶液を25℃で撹拌した(250rpm)。ベンジルマグネシウムクロリド(158.00ミリモル、81.45g)を、窒素雰囲気中で滴下漏斗に移し、55℃未満の温度を維持する速度で滴下して加えた。テトラヒドロフラン(221.20ミリモル、18.00ml)によるライン洗浄を行った。
無水コハク酸(82.11ミリモル、8.30 g)を、栓をしたフラスコ中で撹拌してテトラヒドロフラン(1.23モル、100.00mL)に溶解した。反応混合物を50℃に加熱し、無水コハク酸溶液を20分以上かけて滴化して加えた。反応混合物を50℃で15分撹拌した。
撹拌速度を350rpmに上げ、水(1.50モル、27.00mL)、次いで32%塩化水素(208.88ミリモル、20.00mL)を滴下して加えた。混合物を撹拌して20℃に冷却してから静置した。下層を棄てた(53ml)。
水およびブラインで2回洗浄し、各回に、水(3.77モル、68.00mL)、次いでブライン(41.07ミリモル、12.00 mL)を加え、混合物を10分間撹拌した後、静置し(5分)、下層を棄てた。
残留有機相を撹拌して、ヘプタン(1.64モル、240.00mL)、次いで水(6.66モル、120.00mL)を加えた。混合物を400rpmで撹拌し、炭酸水素ナトリウム(81.60ミリモル、68.00mL、74.80g)を加えた。次いで、混合物を35分間撹拌した後、静置した。この段階で両方の層の含有物をHPLCで分析し、上層(420ml、透明な溶液)は、1.64%のDSP、65.8%のMSP、32.5%のプロブコールを含み、一方、下層(240ml、黄色の溶液)は、62.6%のDSP、22.1%のMSP、0.6%のプロブコールを含むことが明らかになった。
反応混合物を撹拌して50℃に加熱し、アセトン(1.43モル、105.00mL、82.96g)および水(5.83モル、105.00mL、105.00g)を反応器に加えて、50℃に再加熱した。次いで、水酸化ナトリウム(6.40ミリモル、6.40mL、6.66g)を加えて、混合物を400rpmで10分間撹拌した後、10分間静置した。次いで、下層を棄てた。
アセトン(652.97ミリモル、48.00mL、37.92g)および水(4.44モル、80.00mL、80.00g)を反応器に充填し、50℃に加熱した。次いで、水酸化ナトリウム(1.20ミリモル、1.20mL、1.25 g)を加えて、400rpmで10分間撹拌した後、10分間静置した。さらに下層を棄てた。残留上層は、0.07%のDSP、66.4%のMSP(ナトリウム塩の形態)、33.5%のプロブコールを含むことがわかった。
有機相を撹拌し、水(13.2モル、240ml)、次いで炭酸水素ナトリウム溶液(57.60モル、48.00ml、52.80g)を加えた。混合物を60分間撹拌し、下層の水相を棄てた(355ml)。
水(1.11モル、20.00ml)およびブライン(68.44ミリモル、20.00ml)を加えて、混合物を5分間撹拌した後、静置した。下層をHPLCで調べると、ほとんど何の生成物も含まないことがわかった。
次いで、有機相をブライン(68.44ミリモル、20.00mL、20.00g)で洗浄してから加熱・蒸留してアセトンを除去した。次いで、MSPナトリウム塩およびプロブコールを含むヘプタン溶液を常圧で蒸留し、160mlの蒸留液を捕集した。
溶液を90℃に冷却し、ヘプタン(1.09モル、160.00mL、109.38g)を、80℃を超える温度を維持しながらゆっくり加えた。この溶液を60℃に冷却し、MSPナトリウム塩の種結晶(10mg)を加えた。次いで、この溶液を自然冷却し、週末の間、室温で撹拌した。
焼結ガラス漏斗を用いて得られた固体を濾別した。生成物を脱液し、液体を反応器に戻して激しく撹拌し、反応器中の生成物残渣の回収を促進した。
焼結体を通して液体を濾別し、生成物を脱液した。
ヘプタン(409.32ミリモル、60.00 mL、41.02g)を反応器に充填し、反応器中で5分間撹拌して生成物を洗い落とした。ヘプタン(409.32ミリモル、60.00mL、41.02 g)をさらに充填し、これを繰り返した。
生成物を完全に脱液してから、焼結体上で20分間乾燥して取り出し、一定重量になるまで真空炉中で、40℃で乾燥した。生成物の重量は25.8gだった。HPLCで測定すると、この生成物は、0.00%のDSP、98.7%のMSP(ナトリウム塩)、1.28%のプロブコールを含んでいた。

Claims (21)

  1. 式(I):
    Figure 2010531354
    (式中、Xは、直接結合、>C(O)基、または>NR基であり、Rは水素またはC1−6アルキル基であり、
    は、直鎖状または分枝状のC1−10アルキレン基、直鎖状または分枝状のC2−10アルケニレン基、直鎖状または分枝状のC2−10アルキニレン基、アリール基、またはヘテロシクリル基であり、これらはいずれも置換されていてもよく、そして、アリール基またはヘテロシクリル基が、いずれのアルキレン基、アルケニレン基、またはアルキニレン基の間に挿入されていてもよい)の化合物またはその塩を、その化合物自体、式(II):
    Figure 2010531354
    (式中、XおよびRは式(I)について定義した通りである)の化合物、および式(III):
    Figure 2010531354
    の化合物を含む混合物から単離する方法であって、
    (i)式(I)の化合物、式(II)の化合物、および式(III)の化合物を含む有機溶液に、水および1種または2種以上の塩(すべて、炭酸塩塩基または炭酸水素塩塩基から選ばれる塩基)を加えること、
    (ii)式(I)および式(III)の化合物を含む有機相から、式(II)の化合物を含む水相を分離すること、次いで
    (iii)残留有機相から式(I)の化合物を回収すること、
    を含む、方法。
  2. XがC(O)基である、請求項1に記載の方法。
  3. が、直鎖状または分枝状のC1−10アルキレン基、直鎖状または分枝状のC2−10アルケニレン基、直鎖状または分枝状のC2−10アルキニレン基である、請求項1または2に記載の方法。
  4. が、メチレン、エチレン、またはn−プロピレンである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記工程(i)で用いる有機溶液が、式(III)の化合物を反応させて式(I)の化合物を形成した溶液である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記有機溶液がテトラヒドロフランを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記工程(i)で用いる有機溶液が、非極性有機溶媒を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記非極性有機溶媒が、ヘプタン、ヘキサン、トルエン、デカン、ベンゼン、キシレン、またはヘプタン異性体混合物である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記工程(i)で単一の塩基塩を加える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記工程(i)で用いる塩基が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩または炭化水素塩である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記塩基が炭酸水素ナトリウムである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記混合物から式(II)の化合物を除去する追加抽出工程を、少なくとも1回、工程(ii)の前または後、かつ工程(iii)の前に行う、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記追加抽出工程が、水とともに水酸化ナトリウムを加えて、式(II)の化合物のナトリウム塩を形成し、これを優先的に水相に抽出することを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 極性有機溶媒を加える、請求項13に記載の方法。
  15. 工程(iii)が、式(I)の化合物またはその塩を沈殿させ、式(III)の化合物を溶液に残すような方法で、残留有機相を処理することを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 極性共溶媒を含む有機相を、蒸留により除去し、式(I)の化合物を沈殿させる、請求項15に記載の方法。
  17. 非極性溶媒を加えて、式(I)の化合物の結晶化を促進する、請求項15または16に記載の方法。
  18. 工程(iii)において、工程(ii)の終わりに有機相に残っている式(I)の化合物を水相に抽出し、式(III)の化合物を有機相に残し、式(I)の化合物またはその塩を新たな有機層に再抽出して、該有機相から式(I)の化合物またはその塩を回収する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 式(I)の化合物を酸の形態で回収する、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 生成物をアルカリ金属塩の形態で得て、続いて、得られた該塩を酸型に転換する、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  21. 得られた生成物を再結晶化する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
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