JP2010530026A - 電極を製造する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極、特に有機電子デバイスのための電極を製造する新規な方法を提供する。
【解決手段】電着によって電気活性物質(該電気活性物質は有機電気活性化合物を含む。)の表面に電極を備えること、または当該電気活性物質のための基体の表面に当該電極を用意しその後に該電極の表面に該電気活性物質が施与されることを含む、有機電子デバイスを製造する方法において、該電着がイオン液体、および金属または半金属のイオンを含んでいるめっき液を使用し、該金属または半金属のイオンが還元されそして析出されて電極を形成する、上記方法。
【選択図】図3

Description

本発明は有機電子デバイスを製造する方法、および当該方法によって得られることができるデバイスに関する。
有機電子デバイスは一般に電気活性有機層および少なくとも2の電極層を有し、該電極層は普通、金属または透明導電性酸化物である。薄いおよび/または可撓性のデバイスを提供するために、一般に比較的薄い電極層、好ましくは約500nm以下の電極層を備えていることが望まれる。通例、少なくとも1の電極(普通にはカソード(陰極))は、厚い導電体層(典型的には100〜500nm)によって被覆された高度に反応性の、低仕事関数の金属層(典型的には5nm)から成る。
従来技術においては、これらの層は一般に蒸着技術(蒸発)を使用して施与される。このような技術は高価で、複雑であり、また一般にフレキシブル電子デバイス、たとえば箔の形態をしたデバイスには適用可能ではなく、またはこのようなデバイスのために工業的規模で使用されるには少なくとも実用的ではない。さらに、慣用の技術において遭遇される一般的な問題は、電極中のピンホールの発生である。これらのピンホールはデバイス中の黒点の発生の重要な原因であり、デバイスのより不満足な品質、たとえばLEDの場合の光強度の低下、検出器または光起電力電池(たとえば、太陽電池)の場合の光感度の低下、効率の低下(たとえば、光起電力電池の場合の光子から電気への変換率の低下)、または該デバイスが画像を表示するデバイスである場合の解像度の損失をもたらす。
電極、特に有機電子デバイスのための電極を製造する新規な方法を提供することが本発明の目的であり、これは公知の方法の代替方法の役割を果たすことができる。
有機電子デバイスを製造する新規な方法を提供することがさらなる目的であり、これは公知の方法の代替方法の役割を果たすことができる。
有機電子デバイス(のための電極)を調製するための、工業的規模で実施されるのが、特に連続的に実施されるのが比較的容易である新規な方法を提供することがさらに目的である。
有機電子デバイス(のための電極)を製造するための、黒点形成の低い傾向、特にその低減された傾向を有する新規な方法を提供することがさらに目的である。
本発明に従って満たされることができる1以上の他の目的は、本明細書の残余および/または特許請求の範囲から結果として生じるだろう。
特定の析出技術を使用して電極を製造することによって、1以上の目的が満たされることが今発見された。
そこで、本発明は、有機電子デバイス(のための電極)を製造する方法において、電着によって電気活性物質(該電気活性物質は有機電気活性化合物を含む。)の表面に電極を備えること、該電着がイオン液体、および金属または半金属のイオンを含んでいるめっき液を使用し、該金属または半金属のイオンが還元されそして析出されて電極を形成することを含む、上記方法に関する。
任意的に、金属または半金属の層はさらに酸化されて導電性酸化物を形成する。たとえば、インジウムおよびスズを含んでいる層は酸化されてインジウムスズ導電性酸化物(ITO)を形成することができる。
さらに、本発明は、有機電子デバイス(のための電極)を製造する方法において、
− 電着によって電気活性物質のための基体の表面に電極を備えその後に該電気活性物質が該電極の表面に施与されること、該電着がイオン液体、および金属または半金属のイオンを含んでいるめっき液を使用し、該金属または半金属のイオンが還元されそして析出されて電極を形成することを含む、
上記方法に関する。
本明細書で使用される「または」、「もしくは」の語は、別様に特定されない限り「および/または」、「および/もしくは」を意味する。
本明細書で使用される「1の」の語は、別様に特定されない限り「少なくとも1の」を意味する。
「電気活性」の語は本明細書では、非電気形態のエネルギーを電気エネルギーに変換する能力またはその逆の能力がある物質を表すために使用される。したがって、電気活性物質は、力学的エネルギーもしくは電磁放射(たとえば、紫外線、可視光線もしくは赤外線)を電気エネルギーに変換する能力、または電気エネルギーを力学的エネルギーもしくは電磁放射に移す能力を有することができる。特に、電気活性物質は電気エネルギーに対して(半)導電体の役割をする能力がある。
単数形の「部分(moiety)」(たとえば、1の化合物、1のイオン、1の添加物等)に言及するときは、その複数形が包含されることが意図される。したがって、特定の「部分」、たとえば「イオン」に言及するときは、これは、別様に特定されない限りその「部分」の「少なくとも1」、たとえば「少なくとも1のイオン」を意味する。
本発明は満足すべき特性または1以上の改良された特性さえも、たとえばピンホール形成の低い傾向、均一な電極厚さ、低い表面粗度、良好な反射率および/または被覆されるべき表面の高度に連続的な被覆を有する電極を提供することを許す。1の実施態様では、たとえば走査電子顕微鏡下で、および特にLEDの場合には光学顕微鏡下で、または少なくとも特定の状況下には裸眼によって、視覚的に測定されることができる少ない数の黒点を、電極は有する。
特に、本発明は、高度に均一なおよび/または平滑な電極を有する有機(光)電子デバイスを提供するのに適している。特に、電極の表面中の結晶欠陥の数は10/m以下、または10/m以下であることができる。このような欠陥の数は走査電子顕微鏡(SEM)によって測定されることができる。
1の実施態様では、電極はガス状、蒸気状または液状の成分、たとえば水の低い透過率を有する。たとえば、水の透過率は10-6g水/m/日未満であることができる。透過率は米国特許出願公開第2006/147346号に記載されたように測定されることができる。
本発明は、広い厚さの範囲内で満足すべき特性を有する電極の形成を許す。厚さは好適にはプロフィロメーターを用いて測定されることができる。厚さは特に少なくとも1nm、少なくとも10nm、少なくとも50nm、少なくとも100nmまたは少なくとも200nmであることができる。厚さは特に100μmまで、10μmまで、1μmまで、500nmまで、200nmまで、100nmまでまたは50nmまでであることができる。
所望により、比較的薄い電極、特に電極層が、たとえば15nm以下または10nm以下の厚さを有する電極(層)が設けられることができる。
さらに、驚いたことに電着を使用して、電着の間に起きると一般に予想されることができる逆電気化学プロセスの結果として有機電気活性物質へ許容し難い有害な影響を及ぼすことなく、有機電子デバイス上に電極を備えることが可能であることが発見された。
本発明の方法は好都合にも穏やかな条件下に、たとえば比較的低い温度において用いられることができ、これは温度に敏感な物質に電極が施与されることを許す。
本発明の方法は真空中で実施される必要はない。これは特に不活性ガスの雰囲気中で好適に実施されることができる。不活性ガスの例は窒素および希ガス(たとえば、ヘリウム、ネオン、アルゴン)であり、窒素と1以上の希ガスとの混合物を含む。
さらに、本発明の方法は一般に、たとえば真空蒸着に基づいた方法と比較してピンホール形成への低い感度を示し、他方、該真空蒸着に基づいた方法では環境中の粉塵粒子がピンホール形成を助長することがある。
本発明に従う方法の利点は、たとえばロールツーロール(roll−to−roll)析出法によって広い表面上に、電極が施与されることができることである。
その上、本方法は一般に、高度に熟練した職員によって操作されることを要求しない。これは比較的簡単な様式で実施されることができる。特に、本発明の方法は、とりわけ真空蒸着技術と比較して高い投資を必要とせずに、比較的簡単な装置を使用して実施されることができる。
本発明の有機電子デバイスを示す概略図である。 電流および/または電位が印加されることができる多数の様式を示す概略図である。 電磁放射が使用される本発明の実施態様の構成を示す概略図である。 物質のバンドギャップおよび価電子ギャップを示す概略図である。
本発明において使用される有機電子デバイスは通常、第一の電極2(通常、アノード(陽極))、第二の電極5(通常、カソード)、および電気活性層3を含んでいるデバイスであり、これらのうち少なくとも電気活性層は電気活性有機化合物、たとえば電気活性ポリマーを含んでいる。該化合物は光活性、すなわち電気エネルギーを力学的エネルギーに変換する能力、および/または力学的エネルギーを電気エネルギーに変換する能力を有することができる。
第一の電極2、電気活性有機化合物を含んでいる電気活性層3および電極5は、通常、基体上に施与される。特に光電子デバイス、たとえばLED、光起電力電池または太陽電池の場合には、少なくともカソードは好都合には少なくとも2の副層、すなわち低仕事関数の金属を含んでいる層および導電体金属を含んでいる層に分けられ、その場合に低仕事関数の金属を含んでいる層は、導電体金属を含んでいる層と電気活性層との中間に置かれる。これらのうちの少なくとも1は、本発明に従う電着によって形成される。
1以上の他の層、たとえば(有機)導電性層4(緩衝層とも呼ばれる。)が電極、特にカソードと有機電気活性物質との間に存在することができる。好適な導電性層は、たとえばポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)またはポリアニリン(PANI)である。
電子デバイスのためのさらなる機能層、たとえばバリア層、平坦化層等の群から選択された1以上の機能層が施与されることができる。これらの層は、それ自体公知の様式で、たとえば米国特許出願公開第2002/0113548号、国際公開第2005/001945号、国際公開第2005/015173号、国際公開第03/026011号、国際公開第03/022581号または国際公開第02/082561号に記載されたように実施されることができ、但し、電極のうちの少なくとも1、好ましくは少なくともカソードは、本発明に従う電着によって施与される。原則として、アノードは電着によって施与されることができる。しかし、アノードの役割をする透明導電性酸化物が備わっている好適な基体箔が、商業的に入手可能である。
これらの層の厚さは、広い範囲内、たとえば本明細書で特定された従来技術に記載された範囲内で選択されることができる。特に、薄いおよび/または可撓性のデバイスが望まれる有機光デバイスの場合、これらの層のうちの1以上の層厚さは好都合には以下の範囲内で選択されることができる。
− 基体1:0.01〜20mm、特に0.01〜5mm、より特に0.01〜2mm、
− アノード2:50〜1000nm、
− 有機電気活性層3:30〜300nm、特に70〜200nm、および
− (有機)導電体層:50〜400nm、特に75〜150nm。
カソードは、特に
− 少なくとも1nm、好ましくは15nmまで、特に10nmまで、より特に5nmまでの低仕事関数の金属層、および
− 11〜1000nm、特に50〜1000nmの導電体金属層(たとえば、アルミニウム)
を含んでいることができる。
特に、カソードが透明でなければならない場合には、低仕事関数の金属層(好ましくは、バリウム)は好ましくは5nmまでの厚さを有し、かつ導電体金属層は好ましくは11〜65nmの厚さを有する。透明なカソードについて特に好まれる実施態様では、導電体金属層は(低仕事関数の金属層に隣接して)アルミニウムの副層を含んでおり、その上に銀の層が設けられる。該アルミニウム層は好ましくは1〜15nmの厚さを有し、該銀層は好ましくは10〜50nmの厚さを有する。
1の実施態様では、電気活性デバイスは有機フォトダイオード、たとえばポリマー性のフォトダイオードである。有機/ポリマー性のフォトダイオードとは、本明細書においてはフォトダイオードであって、その活性層が少なくとも1の(半)導電性有機化合物(その組成物を包含する。)および少なくとも1の(半)導電性有機ポリマー(その組成物を包含する。)をそれぞれ含んでいるものを意味すると理解される。フォトダイオードは、好ましくは電子供与性有機物質(p型物質)および電子受容性有機物質(n型物質)を含んでいる。フォトダイオードは、電位下にあるときに光伝導を示す物質(たとえば、伝導性ポリマー)を活性層として含んでいることができる。
フォトダイオードは光起電力電池であることができ、これは電位が存在しなくても光伝導を示し、光子エネルギーを電気エネルギーに変換する能力がある。したがって、これは太陽電池として使用されることができる。光起電力電池中には、電子供与性物質としておよび好ましくは電子受容性物質としても、有機化合物、より好ましくは有機ポリマーが存在する。電子供与性および電子受容性物質は混合されることができ、または別々の層中に存在することができる。
1の実施態様では、電気活性物質はポリアリーレン化合物、ポリ(パラフェニレンビニレン)化合物、ポリフルオレン化合物、ポリアセチレン化合物、ポリチオフェン化合物、ポリピロール、ポリアニリン、およびこれらのポリマーの誘導体(特に、アルキル、アリールおよびアルコキシ誘導体)、これらのポリマーのコポリマーならびに染料によって誘導体化されたこれらのポリマーの群から選択されたポリマーである。光起電力電池中で、このようなポリマーは電子供与性化合物として非常に適していることが発見された。光活性層は、電子受容性物質としてフラーレンおよび/またはフラーレン誘導体(たとえば、PCBM)を含んでいる。
有機発光ダイオード(OLED)の場合、電気活性層はエレクトロルミネセント化合物を含んでいる。有機発光ダイオード(以後、OLED)とは、本明細書においてはその光活性層が少なくとも1の(半)導電性エレクトロルミネセント有機化合物または組成物から少なくとも実質的に成るところの発光ダイオードを意味すると理解される。ポリマー性発光ダイオード(以後、PLEDと呼ばれる。)とは、本明細書においてはその光活性層が少なくとも1の(半)導電性エレクトロルミネセント有機ポリマー(ポリマー混合物を包含する。)または少なくとも1の(半)導電性有機ポリマー(ポリマー混合物を包含する。)および少なくとも1の他の有機化合物(たとえば、単一化合物)であってエレクトロルミネセントであるものから少なくとも実質的に成るところの発光ダイオードを意味すると理解される。
好まれるエレクトロルミネセント化合物はポリアリーレン、より好ましくはポリ(パラフェニレンビニレン)化合物(PPV化合物)、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリビニルカルバゾール、ポリフェニレン化合物、ポリフルオレン化合物、ポリピロール、ポリアニリン、およびこれらのポリマーの誘導体(特に、アルキル、アリールおよびアルコキシ誘導体)、これらのポリマーのコポリマーならびにこれらの混合物である。
ポリマー(本明細書で使用されるこの語は「オリゴマー」を包含する。)の他に、非ポリマー性エレクトロルミネセント化合物、たとえば非ポリマー性エレクトロルミネセント染料が使用されることができる。このような化合物の例は、モノマー、および共役結合で重合されていない他の分子である。しばしば、このような化合物はポリマーと比較して相対的に低い分子量、たとえば100〜20,000g/モルの分子量を有する。
非ポリマー性染料に関しては、とりわけ式Iに従う化合物が使用されることができる。
Figure 2010530026
式I中、各R、R、RおよびRは、
− H、
− 式−C2a+1の分枝状および非分枝状アルキル基、
− 式−O−C2a+1の分枝状および非分枝状アルコキシ基、
− (任意的に1以上のアルキル基および/または1以上のアルコキシアルキル基、好ましくはそれぞれ上記の式−C2a+1および−O−C2a+1のもので置換されていてもよい)アリール基、好ましくは環構造中に6〜12の炭素原子を有するアリール基、および
− C≡N、
の群から好ましくはそれぞれ独立に選択される。
上記の式中、「a」は好ましくは1〜20の範囲において、より好ましくは2〜10の範囲で選択される。
好まれる実施態様では、OLEDは少なくとも二つの最大値を有する。OLEDが少なくとも2の異なったエレクトロルミネセント官能基を含んでいる少なくとも1のエレクトロルミネセント活性層を有するという意味において、二つ以上の最大値を有するOLEDが備えられることができる。したがって、たとえば光活性層は2の異なったエレクトロルミネセント化合物の混合物を有することができる。その例は、本明細書で挙げられたポリマーの混合物、本明細書で挙げられたポリマーと他のエレクトロルミネセント化合物、たとえば非ポリマー性共役化合物との混合物、および様々なエレクトロルミネセントセグメントを有するコポリマーを含む。これらの好適な例は国際公開第2005/001945号に記載されており、好適なエレクトロルミネセント化合物に関するその内容は、特に10ページ第10行〜14ページ第17行の部分は引用によって本明細書に取り込まれる。
1の実施態様では、電子デバイスは、電気エネルギーと力学的エネルギーとの間を変換するためのアクチュエータである。その好適な例は、たとえばこれから公表される欧州特許出願第06076435.4号およびこれから公表される欧州特許出願第06075808.3号に記載されている。アクチュエータは特にポリ塩化ビニル、多糖、芳香族ウレタン、芳香族ウレタンアクリレート、(アルキル)アクリレート、(アルキル)メタクリレート、アクリロニトリルポリマー、多糖誘導体(たとえば、デンプンアセテート、セルロース(トリ)アセテート)、ポリエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリエチルオキサゾリンおよびポリフッ化ビニリデンの群から選択された少なくとも1のポリマーを含んでいることができる。
1の実施態様では、アクチュエータは、鎖中に芳香族部分および鎖中に可撓性部分を含んでいる電気活性ポリマーを含んでおり、該電気活性ポリマーはさらに鎖に結合された側基を含んでおり、該側基は極性の側基および芳香族部分を含んでいる側基から成る群から選択される。当該ポリマーの可撓性部分は特に、脂肪族または脂環式エーテル部分、脂肪族または脂環式エステル部分、脂肪族または脂環式チオエーテル部分および脂肪族または脂環式チオエステル部分の群から選択されることができる。当該鎖中のおよび(存在するときには)側基中の芳香族部分は特に、6〜20の炭素原子を有する非置換のおよび置換された芳香族部分から選択されることができ、ならびに/または該側基は−OH、−CN、−NH、−NO、アリールオキシ、フェニル、ハロゲン、−COOH、NHR、NRR、−(CO)(NH)、−(CO)(NHR)および−(CO)(NRR)から成る群から選択された部分を含んでいることができ、これらの式中、各Rは同じまたは異なったC1〜C6の置換されたまたは非置換のアルキル基である。
1の実施態様では、アクチュエータは、芳香族ウレタン単位および(アルキル)アクリレート単位を含んでいる電気活性ポリウレタン−(メタ)アクリレートコポリマーを含んでおり、この場合に好ましくは(アルキル)アクリレート単位の少なくとも一部は式IIによって表されたモノマーに基づいており、
Figure 2010530026
式II中、Rは水素、任意的に置換されていてもよいアルキル(特にメチル)または極性部分であり、
は極性部分、芳香族部分(特にフェニルを含んでいる部分)、任意的に置換されていてもよいアルキルまたはハロゲンであり、
但し、RおよびRのうちの少なくとも1は極性部分または芳香族部分であり、
ならびに/または式II中、鎖中の芳香族部分の好ましくは少なくとも一部は、トルエンジイソシアネートおよびメチレンジフェニルイソシアネートの群から選択される。
金属および半金属ならびにこれらの合金の電気化学的析出(電着または電気めっきとも呼ばれる。)は、電解溶液からのイオンの還元を含む。該技術は様々な金属および半金属の析出について周知である。電着では、基体は析出されるべき金属または半金属のイオンを含有する適当な電解液中に置かれる。基体は、カソードを形成する電子伝導層を有さなければならず、これは電源の負の端子に接続される。正の端子は適当なアノードに接続される。析出される層の厚さは、電着プロセスにおいて使用された電子の数(電荷)の関数である。
水性溶液からの電着は、十分に高い標準電位(ネルンスト電位としても知られている。)を有する金属または半金属の層を設ける場合にのみ可能である。該金属または半金属の標準電位は、水から水素への標準電位よりも高くなければならない。または、金属または半金属の表面における水素への水の還元の反応速度が非常に遅くて、金属の標準電位がたとえ0ボルト未満であっても該金属が析出されることができるようなものでなければならない。たとえば、貴金属および銅は水性溶液からめっきされることができる金属の第一の範疇の例であり、他方、亜鉛、クロムおよびカドミウムは第二の範疇内にある。
しかし、水性溶液は一般に、低い標準電位を有する金属または半金属、たとえばアルカリ土類金属(たとえば、バリウムもしくはカルシウム)またはアルミニウムの析出には適しておらず、または少なくとも実用的でない。本発明は非水性系の使用を許し、したがってこのような金属の1以上を含んでいる電極をもたらすために電着を使用することも許す。
めっきをする前に、その上に電極が形成されるべき物質は、電着についての従来技術で知られた様式で予備処理されることができる。特に、汚染物質および/または膜が基体から除かれることができる。予備処理は特に化学的洗浄段階、たとえば電気化学的洗浄段階および/または物理的洗浄段階を含む。好適な予備処理段階は従来技術で知られており、たとえばM.Schlesinger、M.Paunovic(編)、「Modern Electroplating(最近の電気めっき)」、Electrochemical Society Series、第4版、2000年、米国、ニューヨーク州、John Wiley & Sons社刊中のDexter,D.Snyder、「Preparation for Deposition(析出の準備)」、第23章に記載されている。
電着プロセスの間の電圧/電流は、定電流制御(電流制御)、定電位制御(基体および参照電極上の電位差を使用する電位制御)、またはセル電圧制御(すなわち、この場合基体およびアノード(対向電極)上の電位が制御される。)において実施されることができる。
形成される電極の1以上の特性を調整するために制御されることができるパラメータは、セル電圧、カソード電位、および電流条件を含む。もっと具体的には、電着の持続時間および電着の持続時間中に印加された総電荷(クーロン)を選択することによって、ならびに特に、印加される電流および/または電位を選択することによって、1以上の特性が影響を及ぼされることができる。
1の実施態様では、本質的に一定の電流、その上に金属もしくは半金属が析出される物質および参照電極上の本質的に一定の電位、または一定のセル電圧を使用して電着は達成される。
しかし、電流および/または電位を、少なくとも一つの第一の値(A)と当該第一の値と異なった少なくとも一つの第二の値(B)との間で複数回変えることが、電極に改良された特性、たとえば改良された平滑性および/または均一性を備えさせることに関して好都合であることができる。
本発明の方法において、最初に値Aを印加しそしてその後に値Bを印加することが可能であり、またはその逆も同様であることが観察される。
典型的には、値A、場合により、値Bのうちの少なくとも一つは、還元されそして析出されて電極を形成すべき金属/半金属イオンの標準電位に等しいかまたはそれよりも高い。
したがって、電位および/または電流は、
A) 金属イオンおよび/または半金属イオンの(非イオン状態までの)還元を引き起こすのに十分である電位、場合により、電流(すなわち、還元電位/電流)から、
B) 金属イオンおよび/または半金属イオンの還元を引き起こすには不十分である電位、場合により、電流(すなわち、非還元電位/電流)であって、該非還元電位/電流が酸化電位/電流であってもよい電位、場合により、電流へ、
変えられることができる。
また、電位および/または電流を、
A) 高い絶対値を有し、金属イオンまたは半金属イオンの還元を引き起こすのに十分な電位、場合により、高い絶対値を有し、金属イオンまたは半金属イオンの還元を引き起こすのに十分な、基体を通る電流から、
B) 低い絶対値を有するが、金属または半金属を含んでいる核の成長を引き起こすにはまだ十分な電位、場合により、低い絶対値を有するが、金属または半金属を含んでいる核の成長を引き起こすにはまだ十分な、基体を通る電流へ、
変えることも可能である。
段階A、場合により、段階Bについての好適な電位/電流は、それから電極が形成されるところの金属イオンおよび/または半金属イオン、その上に電極が形成されるところの物質、および条件、たとえば温度に依存する。
非還元電位および還元電位、場合により、非還元電流および還元電流は、特定の金属または半金属の標準電位に基づいてルーチンに、任意的に特定のルーチン実験と組み合わされて決定される。
非還元電位/電流は、酸化電位/電流、すなわち析出された金属/半金属の一部が酸化されることを引き起こすのに十分な電位/電流であることができる。酸化電位/電流は、析出された金属/半金属の表面をエッチングしまたは研磨するのに有用であることができる。これは最終電極の特性に有益であることができる。
それによって電流/電位が変えられるところの頻度(周波数)、段階A、場合により、段階Bの持続時間、段階A、場合により、段階Bにおける電流/電位の(絶対最大)値および/またはそれによって電圧/電流が変えられるところの傾きを選択することによって、形成されるべき電極の1以上の特性が影響を及ぼされることができる。
(段階Bにおける)非還元電圧/電流は0であることができる。そうすると、セルは一時期、開放セル電圧下にまたは残留電位下に置かれることができる。
(段階Bにおける)非還元電圧/電流は、標準電位(における電流)とは異符号の電荷を有することができる。これによって、析出された金属/半金属の一部は再酸化されそして任意的に溶解されることができる。したがって、このような電圧/電流は(平均して)還元および析出が酸化および溶解よりも大きいようなものでなければならない。
電流/電圧が複数回変えられる本発明の方法では、段階Bにおける電流の絶対値と段階Aにおける電流の絶対値との比は1未満である。通常、当該比は0.9未満である。好ましくは当該比は0.8まで、特には0.6まで、より特には0.5までである。
段階Bにおける電流と段階Aにおける電流との比(絶対値)は少なくとも0である。
段階Bにおける電流は、平均して、再溶解される金属または半金属の量が析出される金属または半金属の量よりも少ない限り、(析出された金属または半金属の一部を再溶解する)酸化電流であることができる。高い還元電流と低い還元電流との間で切り変えることも可能であり、その場合に低い還元電流は金属または半金属の核の成長を許すのに好都合なものであることができる。
電位/電流を変える周波数は、広い限度内で選択されることができる。該頻度は本質的に一定であることができ、または変えられることができる。
通常、(第一の還元電位/電流から次の還元電位/電流に至る)変化の平均周波数は、少なくとも0.01Hz、特に少なくとも0.1Hzまたは少なくとも1Hzである。変化の平均周波数は、普通10kHzまで、特に1kHzまで、または500Hzまでである。
変化の数(段階Aから次の段階Aまでのサイクル数、または段階Bから次の段階Bまでのサイクル数)は、諸因子、たとえば所望の析出量(たとえば、所望の層厚さ)、印加される電流密度、周波数、析出効率、エッチング電位/電流の任意的な使用に応じて、広い限度内で選択されることができる。本明細書に開示された情報、一般常識および任意的な特定のルーチン試験に基づいて、当業者は好適な数を決定することができるだろう。電流/電位が複数回変えられる方法が使用される場合には、AからBへまたはBからAへの変化の数は通常2より多く、特にこれは少なくとも5、少なくとも10、または少なくとも25であることができる。
目標の析出量に到達すること(たとえば、電極の特定の厚さに到達すること)によって、上限は決定される。これは、たとえば1000まで、100000まで、または1000000までであることができる。しかし、これより高い数の変化は原則として、特に、変化の周波数が高い場合に許される。
図2A〜Cは多数の様式を示し、それによって電流/電位が変えられることができる。他の可能な様式が採用されることができることは理解されるだろう。たとえば、変化の2以上の様式が組み合わされることができる。これらの図において、レベルIIはそこで析出が起きる還元電流/電位である。レベルIは、a)0電流または残留電位(開放電位);b)既に析出された金属または半金属の一部がそこで(酸化されそして)溶解されることができるアノード電流/電位;c)前のレベルIIの電流/電位において形成された金属/半金属の核を成長するために使用されることができる(レベルIIと比較して)相対的に低い還元電流/電位、であることができる。これらの図において、tは第一のレベルIから次のレベルIまでのサイクル時間(周波数の逆数)であり、tはレベルIIにある電流/電位の持続時間であり、tはレベルIにある持続時間であり、およびt、場合により、tは電流/電圧変化が特定の傾きをもって実施される場合に、一方のレベルの(極端の)電流/電位から他方のレベルまで変化する時間である。t/tの比は、広い限度内で選択されることができる。処理時間の観点から、比較的高い比が好都合であることができる。比t/tは、特に少なくとも0.001、少なくとも0.01、または少なくとも1であることができる。比t/tは、特に1000まで、100まで、または10までであることができる。
本発明の実施態様では、変化は電流/電位のパルスを、たとえば図2Aに示されたように印加することを含む。ここで、電流/電位は本質的に瞬間的に変えられる。
1の実施態様では、第一の電流/電位から他方までの変化は特定の速度で、たとえば図2Bに示されたように起きる。
1の実施態様では、変化は電流/電位を波形の様式で、たとえば正弦波の変化によって、たとえば図2Cに示されたように印加することを含む。
さらに、温度が調整されることができる。典型的には、温度は少なくともイオン液体/塩系の融解温度よりも高い。実用的な理由から、温度は好ましくは少なくとも環境温度、たとえば少なくとも20℃、または少なくとも25℃にある。使用されるべきめっき液が環境温度において十分に液状でない場合には、高められた温度、たとえば少なくとも30℃、少なくとも40℃、または少なくとも50℃の高められた温度が選択されることができる。めっき液の比較的低い粘度および/または改良された電気伝導度を達成するために、比較的高い温度が普通、好都合である。
通常、温度は200℃までである。実用的な理由から、温度は100℃まで、70℃まで、または50℃までであることが、特にその上に電極が析出される物質が、これらより高い温度においては十分に熱安定性でない化合物を含んでいる場合には好まれることがある。
さらに、電着は、めっき液の対流とともにまたは対流なしで、たとえば撹拌とともにまたは撹拌なしで実施されることができる。カソードに析出されるべきイオンのおそらくは弊害をもたらす濃度勾配の発生を避けまたは少なくとも低減するために、対流は好都合と考えられる。
めっき液はイオン液体を含んでいる。イオン液体とは、プロセス条件下に液状である塩、たとえば塩の融液から形成された液体である、つまり、プロセス条件下の温度および圧力が、塩それ自体が液状の物質状態にあるようなものである。一般に、本発明の方法に使用されるイオン液体は200℃未満の融点、好ましくは100℃以下、特に50℃以下の融点を有する。イオン液体は約20℃にある、または約25℃にある液体であることが特に好まれる。このような液体は室温液体塩と呼ばれることがある。
イオン液体を形成する塩は従来技術で知られている。たとえば、米国特許第4,764,440号は、金属ハロゲン化物とヒドロカルビル飽和オニウム塩との混合物を含んでいる組成物を開示しており、該ヒドロカルビル基のうちの少なくとも1は芳香族ヒドロカルビル基である。好適なイオン液体の記載に関するこの刊行物の内容は、特にその特許請求の範囲において特定されたものは、引用によって本明細書に取り込まれる。米国特許第5,731,101号は、金属ハロゲン化物と式RN・HXのアルキル含有アミンハロゲン化水素酸塩との混合物を含んでいるイオン液体組成物を開示しており、この式中、少なくとも1のRはアルキルであり、Xはハロゲンであり、このアミンハロゲン化水素酸塩はその中に1かあるいは2のアルキル基を有している。好適なイオン液体の記載に関するこの刊行物の内容は、特にその特許請求の範囲において特定されたものは、引用によって本明細書に取り込まれる。
米国特許第5,892,124号は、一般式Qの液状塩を開示しており、該式中、Qは4級のアンモニウムまたはホスホニウムを表し、Aは各種のアニオン、たとえばテトラクロロアルミネートおよびトリクロロジンケートを表す。好適なイオン液体の記載に関するこの刊行物の内容は、特にその特許請求の範囲において特定されたものは、引用によって本明細書に取り込まれる。
特に好適なのは、国際公開第02/26381号に記載されたイオン液体から選択されたイオン液体であり、その好適なイオン液体の記載に関するこの刊行物の内容は、特にその特許請求の範囲において特定されたものは、引用によって本明細書に取り込まれる。このようなイオン化合物は、式(I) Rの少なくとも1のアミン塩と少なくとも1の水和された塩との反応によって形成されることができ、該水和された塩はLi、Mg、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Cd、Pb、Bi、LaまたはCeの塩化物、硝酸塩、硫酸塩または酢酸塩であり、該式中、R、RおよびRはそれぞれ独立にC〜CアルキルもしくはC〜C10シクロアルキル基であり、または該式中、RおよびRは一緒になってC〜C10アルキレン基を表し、それによって式(I)のN原子とともに5〜11員複素環を形成し、また該式中、Rは水素、またはフェニル、またはC〜C12アルキルもしくはシクロアルキル基であり、OH、Cl、Br、F、I、フェニル、NH、CN、NO、COOR、CHO、CORおよびORから選択された少なくとも1の基で任意的に置換されていてもよく、上記の式中、RはC〜C10アルキルまたはシクロアルキル基であり、かつXは当該水和された塩によって錯化される能力があるアニオン、たとえばClまたはBrのようなハロゲンイオンである。
1の実施態様では、イオン液体は以下のカチオンおよび/またはアニオンの塩を含んでいる。
一置換されたイミダゾリウム化合物、二置換されたイミダゾリウム化合物、三置換されたイミダゾリウム化合物、ピリジニウム化合物、ピロリジニウム化合物、ホスホニウム化合物、アンモニウム化合物、グアニジニウム化合物およびイソウロニウム化合物、ならびにこれらの組み合わせの群から選択されたカチオン。置換基は、特に式(I) Rのアミン塩中のR〜Rについて言及したときの上記の置換基から選択されることができる。
塩素イオン、臭素イオン、ヨー素イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、フッ素イオン、リン酸イオン、イミドイオン、アミドイオン、ホウ酸イオン、トシル酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、メチル硫酸イオン、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィン酸イオン、チオシアン酸イオン、オクチル硫酸イオン、ヘキシル硫酸イオン、ブチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、ジシアナミドイオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィン酸イオン、ビス(トリフルオロメチル)イミドイオン、トリフルオロ酢酸イオン、ビストリフルオロスルホンイミドイオン、トリフレートイオンおよびジシアナミドイオンならびにこれらの組み合わせの群から選択されたアニオン。
めっき液は溶媒を含んでいることができ、溶媒とは液状塩以外の物質であり、本発明の方法が実施される条件下に液状である物質である。特に、溶媒は水以外の無機溶媒および有機溶媒、たとえばベンゼンまたはアルコールから選択されることができる。
溶媒濃度は総液状塩当たり、通常25重量%未満、特に20重量%以下、より特に15重量%以下である。好ましくは、溶媒濃度は総液状塩当たり2重量%まで、より好ましくは1重量%未満である。
一般に、めっき液は水および/または他の溶媒を本質的に含んでいないことが好まれる。めっき液は特に、溶媒の濃度が総液状塩当たり0.5重量%未満、より特に0.1重量%未満の溶媒、または0.01重量%未満であれば、その溶媒を本質的に含んでいないとみなされる。特に、めっきをする間に水が(本質的に)存在しないことは、有機電子デバイスの寿命に有益であることができると考えられる。
(効率および/または有効性の観点から)最大限に望まれる水のレベルは、析出されるべき金属によって決まる。標準電位が水素への水の標準電位よりも高い(たとえば、Ag、Au、Cuの)場合には、水濃度は好ましくは0.1重量%以下である。特に、標準電位が水素への水の標準電位以下である(たとえば、Al、Ba、Liの)場合には、10ppm未満、特に1ppm以下の水含有量が望まれる。
電極を形成するための金属/半金属イオンは特に、イオン状態から非イオン状態(原子状態)まで還元されそして(半導電性)析出物を形成することができる任意の金属イオンまたは半金属イオンであることができる。該イオンはすべて同じ金属もしくは半金属のものであることができ、または金属イオンおよび半金属イオンの群から選択された2以上のイオンの組み合わせが使用されることができる。
本明細書で使用される金属電極は1以上の金属を含んでいる電極であり、したがってこの語は金属合金の析出物を包含する。特に電極が金属の電気伝導度を示すならば、該電極は金属性とみなされる。
析出されるべきイオンはすべて同じ金属または半金属のイオンであることができる。異なった金属/半金属からイオンを析出することも可能である。特に、低仕事関数の金属の群から選択された金属のイオンから、および/または導電体金属の群から選択された金属のイオンから、析出されるべきイオンは選択されることができる。
低仕事関数の金属とは、4.5eV未満のイオン化電位を有する金属である。好ましくは低仕事関数の1以上の金属イオンが、リチウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、イッテルビウム、金および銀のイオンの群から選択されて使用される。特に好まれる実施態様では、リチウムイオンおよびバリウムイオンの群から選択された少なくとも1の金属イオンが析出される。
導電体金属とは、低い電気抵抗、特に10−5オーム/m未満の電気抵抗を有する金属である。好ましくはアルミニウム、銅、金および銀の群から選択された導電体金属の1以上のイオンが使用される。これらのうち、特にアルミニウムを用いて良好な結果が達成された。透明な層を設けるためには銀が特に好都合であることができる。銀はアルミニウムと比較して高い電導度を有する。したがって、良好な導電度を有する銀の層を得ながら、透明であるために十分なほど薄い導電層の中に銀は好都合に施与されることができる。銀または他の貴金属が、有機電気活性物質、特に有機半導電性物質の上に析出されることになる場合には、最初にアルカリまたはアルカリ土類金属、たとえばBa、LiもしくはCaの(薄い)層を該有機物質上に析出し、次なる順番としてその上に貴金属が析出されることが好まれる。このような中間層は、貴金属と有機物質との相互作用を改良する役割をする。
好ましくは、電極は導電体金属、および該導電体金属とは別の低仕事関数の金属を含んでいる。好ましくは、導電体金属および低仕事関数の金属は別々の層として析出され、その場合に低仕事関数の金属は電気活性物質に最も隣接している。
原則として、半金属を含んでいる電極を備えることも可能である。半金属(metalloid)とは、一般的には真の金属とはみなされないが、1以上の特定の側面において多かれ少なかれ金属的挙動を示す元素である。特に、半金属は、それが金属導電体よりもむしろ半導体である程度まで電気を伝導する能力がある。特に、ホウ素(B)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)およびポロニウム(Po)は半金属の例である。
本発明で使用される半金属電極は、1以上の半金属を含んでいる電極であり、したがってこの語は半金属合金を含んでいる電極を包含する。特に電極が半金属の電気伝導度を示す(すなわち、半導電特性を示す、たとえば半金属(semi−metal)である)ならば、それは半金属電極とみなされる。
析出に使用される金属イオンまたは半金属イオンの対イオンは、イオン液体のカチオンと同じまたは異なっていることができる。特に、対イオンは、塩素イオン、臭素イオン、ヨー素イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、フッ素イオン、リン酸イオン、イミドイオン、アミドイオン、ホウ酸イオン、トシル酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、メチル硫酸イオン、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィン酸イオン、チオシアン酸イオン、オクチル硫酸イオン、ヘキシル硫酸イオン、ブチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、ジシアナミドイオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィン酸イオン、ビス(トリフルオロメチル)イミドイオン、トリフルオロ酢酸イオン、ビストリフルオロスルホンイミドイオン、トリフレートイオンおよびジシアナミドイオンならびにこれらの組み合わせの群から選択されることができる。
本発明の1の実施態様では、共析出を使用することによって、合金の析出物(たとえば、層)が形成される。基体上に析出されるべき、1より多い種類のイオンを含んでいる単一のめっき液を使用して、単一の電着プロセスにおいて共析出が起きることを許すことによって、これは達成されることができる。
1の実施態様では、析出されるべき異なったイオンが別々のめっき液中に溶解され、それらと基体とがめっき条件下に逐次的に接触される。これは互いの表面上に異なった層の形成を許す。
電極を形成するためのイオンを含んでいる塩の総濃度は、好ましくは少なくとも0.1モル%、より好ましくは少なくとも1モル%、さらにより好ましくは少なくとも5モル%、または少なくとも10モル%である。高い析出速度を許すために、比較的高い濃度が特に好都合である。
めっき液を液体状態に維持するための最大許容濃度(飽和レベル)によって、上限は特に決定される。高い析出速度のためには、比較的高い濃度が普通好都合である。また、めっき液の消耗が顕著になりうる前に、通常、大量のイオンが還元されそして析出されることができる。また、改良された流動性(めっき液の低減された粘度、低減された融解温度)および/または改良された電気伝導度のために、析出されるべきイオンが比較的高い濃度において存在することが好都合であることができる。
電極を形成するための金属/半金属イオンの塩の総濃度は、好ましくは70モル%まで、より好ましくは65モル%まで、特に60モル%までである。実用的な理由、たとえばめっき液中で飽和に達する理由のためには、より低い濃度、たとえば40モル%まで、20モル%まで、10モル%まで、または5モル%以下が選択されることができる。
1の有利な実施態様では、「犠牲電極」が対向電極(アノード)として使用される。このような電極の少なくとも表面は、析出されることになる金属または半金属と同じ金属または半金属を含んでいる。電着の間、金属または半金属が基体上に析出される一方で、犠牲電極の表面にある金属/半金属は酸化されそしてめっき液中に溶解されることになる。このようにして、めっき液の組成は長時間ほぼ同じ濃度に維持されることができ、または少なくとも金属/半金属イオンについてのめっき液の消耗を遅らせることができる。このような電極は、たとえば析出されるべき金属/半金属の板、箔または糸であることができ、たとえば基体上に析出するアルミニウムがアルミニウムイオン含有イオン液体電解質を形成するときには、アルミニウム対向電極が使用されることができる。
1の有利な実施態様では、電気活性物質、特に有機半導電性物質の表面、またはその一部が電磁放射にさらされる間に、電着の少なくとも一部が実施される。電磁放射の波長は典型的には、その上に金属または半金属が析出されるところの有機半導電性物質のバンドギャップを乗り超えるのに十分なほど高いエネルギーのものである。これによって析出は援助され、析出を達成するために要求される電位はより小さくなる。これによって有機電気活性物質の特性に有害な影響を与える危険が低減される。さらに、(照射された表面上に形成される析出物内の)より均一な析出および/またはより緻密な析出をもたらすために、このような照射が特に有用であると本発明者らは想定する。さらにその上、このような照射はピンホールの発生を低減するのに役立つことができると予想される。
この実施態様は、図3および4に概略図として示される。図3はその方法の概略図を示す。半導体層を有する基体6が、析出されることになる金属イオンまたは半金属イオンMn+(たとえば、Al3+)を含有するイオン液体7中に浸漬される。対向電極8は任意の好適な物質、たとえば本明細書に記載されたものからつくられることができ、特にこれは、少なくともその表面が金属または半金属Mを含んでいる電極からつくられることができる。金属を析出するために、半導体層は電磁放射(hν)を照射される。該半導体に小さい逆電位を印加することによって、光子によって生起された電子−正孔の対は分離されることができる。価電子バンド(VB)にある正孔は基体上の背面接点に引かれ、他方、伝導バンド(CB)にある電子はイオン液体との接触面に運ばれることになる(図2)。接触面において電子は溶液中の金属イオンまたは半金属イオンを還元するために使用されることができる。このようにして、金属層または半金属層が半導体層上に析出されることができる。
照射は半導体層上の全体に均一に実施されることができ、または照射は局所的に施与されて局所的金属析出を達成することができる。電磁照射を局所的に施与することによって、所望の形状を有するパターン化された電極がもたらされることができる。この目的を達成するためにレーザーおよび/またはマスクが使用されることができる。
電磁放射の波長は通常、赤外線、可視光または紫外線の領域内で選択されることができる。特定の金属または半金属の析出に適した電磁放射の波長および強度は、特定の物質のバンドギャップについての既知の値に基づいて決定されることができ、ならびに/または一般常識および本明細書に開示された情報を利用して経験的に決定されることができる。
めっき液はさらに、1以上の添加物、たとえば増白剤および/または界面活性剤を含んでいることができる。1以上の添加物は任意的に析出されることもできる。添加物に適した条件は、たとえばM.Schlesinger、M.Paunovic(編)、「Fundamentals of Electrochemical Deposition(電気化学析出の基礎)」、Electrochemical Society Series、第2版、2006年、米国、ニューヨーク州、John Wiley & Sons社刊中の「Effect of additives(添加物の効果)」、第10章に記載されており、この章の内容は引用によって取り込まれる。
電極を形成した後、デバイスは1以上の後処理段階に付されることができる。たとえば、過剰のイオン液体が除かれることができる。採用されることができる1以上のさらなる段階、たとえば1以上の他の機能層を設けることは、たとえば上記の従来技術に記載されている。
本発明はこれから以下の実施例によって例示される。
ガラス/ITO/PEDOT/LEP上へのパルス析出
約1cmのガラス基体が透明導電性ITO層(約150nm厚さ)で被覆され、そのITOはその前の順番としてポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート)(PEDOT)層(約100nm厚さ)を予め備えていた。70nmのポリフルオレン発光ポリマー層(LEP)がPEDOT層の表面上にコーティングされた。アルミニウムがLEP層上に析出された。
対向電極は、99.99%Al、約6cmのアルミニウムシートであった。
参照電極は、直径0.5mm、99.99%Alのアルミニウムワイヤであった。
イオン液体は、塩化アルミニウム(AlCl、60モル%)を含んでいる1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド(EMImCl、40モル%)であった。
プロセス条件は以下の通りであった。
パルス電流が、図2Aに概略的に示されたように、I:0mA/cm、I:−20mA/cm、t:0.2秒間、t:0.1秒間、t:0.1秒間で使用された。
温度:30℃
析出時間は30秒間(析出電荷t x j=0.3C/cm。これは100nmの計算された層厚さに相当する。)であった。
析出後、物品が目視で評価され、その結果、析出された層はつや消し〜つや有り、かつ均一であり、端部においても同様であった。

Claims (16)

  1. 電着によって電気活性物質(該電気活性物質は有機電気活性化合物を含む)の表面に電極を備えること、または電気活性物質のための基体の表面に電極を備えその後に電極の表面に電気活性物質が施与されることを含む、有機電子デバイスを製造する方法において、
    該電着がイオン液体、および金属または半金属のイオンを含んでいるめっき液を使用し、該金属または半金属のイオンが(非イオン状態まで)還元されそして析出されて電極を形成する、上記方法。
  2. 低仕事関数の少なくとも1の金属、および該低仕事関数の金属とは異なった少なくとも1の導電体金属を含んでいる電極を備えることを含む、請求項1に従う方法。
  3. めっき液が、リチウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、イッテルビウム、金、銀およびアルミニウムの群から選択された1以上のイオンを含んでいる、請求項1または2に従う方法。
  4. 低仕事関数の金属を含んでいる層が電気活性層に施与され、そしてその後に導電体金属が該低仕事関数の金属を含んでいる層に施与され、ここで当該金属のうちの少なくとも1が電着によって施与される、請求項3に従う方法。
  5. 低仕事関数の金属および導電体金属が、電気化学的共析出によって施与される、請求項3または4に従う方法。
  6. 電極が、ロールツーロール(roll−to−roll)法によって電着される、請求項1〜5のいずれか1項に従う方法。
  7. イオン液体が、
    一置換されたイミダゾリウム誘導体、二置換されたイミダゾリウム誘導体、三置換されたイミダゾリウム誘導体、ピリジニウム誘導体、ピロリジニウム誘導体、ホスホニウム誘導体、アンモニウム誘導体、グアニジニウム誘導体およびイソウロニウム誘導体の群からの少なくとも1のカチオン、および
    塩素イオン、臭素イオン、ヨー素イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、フッ素イオン、リン酸イオン、イミドイオン、アミドイオン、ホウ酸イオン、トシル酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、メチル硫酸イオン、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィン酸イオン、チオシアン酸イオン、オクチル硫酸イオン、ヘキシル硫酸イオン、ブチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、ジシアナミドイオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィン酸イオン、ビス(トリフルオロメチル)イミドイオン、トリフルオロ酢酸イオン、ビストリフルオロスルホンイミドイオン、トリフレートイオンおよびジシアナミドイオンの群からの少なくとも1のアニオン
    から形成された塩から選択された、プロセス条件下に液状である塩を含んでいる、請求項1〜6のいずれか1項に従う方法。
  8. イオン液体が、式(I) Rの少なくとも1のアミン塩と少なくとも1の水和された塩との反応によって形成された塩から選択された、プロセス条件下に液状である塩を含んでおり、該水和された塩がLi、Mg、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Cd、Pb、Bi、LaまたはCeの塩化物、硝酸塩、硫酸塩または酢酸塩であり、式(I)中、R、RおよびRはそれぞれ独立にC〜CアルキルもしくはC〜C10シクロアルキル基であり、または式(I)中、RおよびRは一緒になってC〜C10アルキレン基を表し、それによって式(I)のN原子とともに5〜11員複素環を形成し、また式(I)中、Rは水素、またはフェニル、またはC〜C12アルキルもしくはシクロアルキル基であり、OH、Cl、Br、F、I、フェニル、NH、CN、NO、COOR、CHO、CORおよびORから選択された少なくとも1の基で任意的に置換されていてもよく、上記の式中、RはC〜C10アルキルまたはシクロアルキル基であり、かつXは当該水和された塩によって錯化されることができるアニオンである、請求項1〜7のいずれか1項に従う方法。
  9. 電位および/または電流が、少なくとも一つの第一の値(A)と、当該第一の値とは異なった少なくとも一つの第二の値(B)との間で複数回変えられ、当該値のうちの少なくとも一つが析出を引き起こすのに十分である、請求項1〜8のいずれか1項に従う方法。
  10. 電着が電流制御される、請求項1〜9のいずれか1項に従う方法。
  11. めっき液が、水を本質的に含んでいない、請求項1〜10のいずれか1項に従う方法。
  12. 電子デバイスが、有機ダイオード、たとえば有機LED、有機光起電力電池、力学的エネルギーを電気エネルギーに変換するまたはその逆のための有機アクチュエータ、有機電気回路、および有機トランジスタの群から選択される、請求項1〜11のいずれか1項に従う方法。
  13. 電極が、電気活性物質を含んでいる箔の上に析出される、請求項1〜12のいずれか1項に従う方法。
  14. 表面の上に電極が形成される該表面の少なくとも一部が、電磁放射にさらされる、請求項1〜13のいずれか1項に従う方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に従う方法によって得られる有機電子デバイス。
  16. 金属層または半金属層中の結晶欠陥の数が、10/m以下、特に10/m以下である、請求項15に従うデバイス。
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