JP2010529171A - 新規化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は式(I)の化合物であって、神経障害および精神障害、例えば統合失調症などのG蛋白結合型代謝調節性亜型5受容体(mGluR5)の陽性アロステリック調節により媒介される疾患および症状を治療する化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。加えて、本発明は、該誘導体を含有する組成物およびその製法に関する。

Description

本発明は、神経障害および精神障害、例えば統合失調症などのG蛋白結合型代謝調節性亜型5受容体(mGluR5)の陽性アロステリック調節により媒介される疾患および症状を治療するピペラジン誘導体に関する。加えて、本発明は、該誘導体を含有する組成物およびその製法に関する。
グルタマートは神経系における主たる興奮性神経伝達物質であり、リガンド依存性イオンチャネルおよびG−蛋白結合した代謝調節性受容体(mGluR)の両方を介してその作用を発揮する。mGlu受容体が、一般にシナプス後レベルで存在し、主に前脳辺縁領域に分布しているとの証拠が示唆されている。異常なグルタミン酸神経伝達(グルタマート受容体の過度の活性化ならびにグルタマート受容体結合およびmRNA発現の異常性による)が数種の神経障害および精神障害に関与している。特に、統合失調症に存するグルタミン酸低作動性状態を緩和するのにグルタミン酸神経伝達をモジュレートすることが過去2、3年にわたって広く支持されており、伝統的なドパミン療法に対する補完的方法を提供する可能性がある。
今日まで、多くのmGluR5アゴニストおよびアンタゴニストが同定されており、それらはオルトステリック結合部位で結合するが、この領域の配列相同性が高いことに起因して亜型選択性に乏しい。mGluR5の陽性アロステリック調節が、統合失調症などの神経および精神障害を治療するためのオルトステリックモジュレータについての治療的有用性を提供する可能性のあることを示唆する(Kinneyら、J.Pharmacol.And Exp.Ther., (2005), 313(1), 199-206; Lindsleyら、J.Med.Chem. (2004), 47(24), 5825-8)。mGluRファミリ内でのリガンド結合領域の保存に起因して、7回膜貫通領域がmGluR亜型の間であまり保存されていないため、アロステリックモジュレータはオルトステリックモジュレータよりも大きな選択性を提供する必要がある。加えて、オルトステリック結合部位に結合するアゴニストは、プロけいれん物質(Chapman et al., Neuropharmacol. (2000), 39(9), 1567-74)、発痛物質(Walketら、Neuropharmacol (2001), 40(1), 1-9)、神経障害物質(Blaabjergら、(2001) 898(1), 91-104)および不安惹起物質(Perez de la Moraら、Eur.J.Neurosci. (2006) 23(10), 2749-59)であることを示唆するものであり、受容体のアロステリック調節をより魅力的な提案とする。アロステリックモジュレータは内因性リガンドの正常な生理学的作用を模倣するのに内因性アゴニストの存在を必要とし、飽和状態であり、そのことは患者がアロステリックモジュレータを過剰に摂取した作用がオルトステリックモジュレータを過剰摂取したことでないことを示唆する。
したがって、本発明の目的は、神経障害および精神障害、例えば統合失調症などのG蛋白結合型代謝調節性亜型5受容体(mGluR5)の陽性アロステリック調節により媒介される疾患および症状を治療するための化合物を提供することである。
かくして、第一の態様によれば、本発明は、式(I):
Figure 2010529171
[式中:
は1または複数のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり;
Lは、−OC(RC(R−、および−C(=O)C(RC(R−からなる群より選択される3個の原子のリンカーであり、ここで該リンカーの左側の原子はRに結合しており;
の各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;あるいは2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;
の各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;あるいは2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;および
2個のR基または2個のR基のいずれかがシクロアルカン環を形成してもよく;
nは0、1または2であり;
nが1または2の場合、Rは、独立して、C1−3アルキルまたはハロC1−3アルキルであり;
はハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または複数の基により置換されていてもよいフェニルであり;その基の一つはフェニル上でオルト位に結合している]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩であって、
4−オキソ−1−フェニル−4−(4−フェニル−1−ピペラジニル)−1−ブタノン;
1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−4−(4−フェニル−1−ピペラジニル)−1−ブタノン;
1−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−4−オキソ−1−ブタノン;
4−[4−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−4−オキソ−1−フェニル−1−ブタノン;
4−[4−(2−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−4−オキソ−1−フェニル−1−ブタノン;または
1−(2−メチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジンを除く、化合物が提供される
第二の態様において、本発明は、式(I):
Figure 2010529171
[式中:
は1または複数のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり;
Lは、−OC(RC(R−であり、ここで該リンカーの左側の原子はRに結合しており;
の各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;あるいは2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;
の各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;あるいは2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;および
2個のR基または2個のR基のいずれかがシクロアルカン環を形成してもよく;
nは0、1または2であり;
nが1または2の場合、Rは、独立して、C1−3アルキルまたはハロC1−3アルキルであり;
はハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または複数の基により置換されていてもよいフェニルであり;その基の一つはフェニル上でオルト位に結合している]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩であって、
1−(2−メチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジンを除く、化合物が提供される。
「ハロゲン」およびその略語の「ハロ」なる語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素をいう。一の実施形態において、特記しない限り、ハロゲンはフッ素または塩素である。
「C1−3アルキル」なる語は、1ないし3個の炭素原子を有する、異性体の形態のいずれのアルキル基をもいう。一の実施形態において、特記しない限り、C1−3アルキル基はメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される。特記しない限り、いずれのアルキル基も、それが他の基、例えばアルコキシおよびハロアルキルの一部を形成するかどうかの如何に拘わらず、直鎖または分岐鎖のいずれかである。
本明細書で用いる際の3−6員のシクロアルカン環は、3ないし6個の炭素がすべて相互に結合して環を形成するものを含む。一の実施形態において、特記しない限り、シクロアルカン環はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択される。
「ハロC1−3アルキル」なる語は、1または複数のハロゲンで置換されているC1−3アルキル基、例えば−CFをいう。
一の実施形態において、Lは、−OC(RC(R−、および−C(=O)C(RC(R−からなる群より選択される3個の原子のリンカーであり、ここで該リンカーの左側の原子はRに結合しており、ここでRの各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであり;Rの各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルである。
一の実施形態において、Lは、−OCHCH−、および−C(=O)CHCH−からなる群より選択される3個の原子のリンカーであり、ここで該リンカーの左側の原子はRに結合している。
一の実施形態において、Lは−OCHCH−であり、ここで該リンカーの左側の原子はRに結合している。
一の実施形態において、nは0または1である。
nが1の場合、Rはメチルまたは−CFである。
さらなる実施形態において、nは0である。
一の実施形態において、Rはハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1、2または3個の基により置換されているフェニルであり;一の基はシアノ、−CH(=NOH)またはヒドロキシC1−3アルキルのいずれかによりオルト位で置換されている。
一の実施形態において、Rはハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または2個の基により置換されているフェニルであり;一の基はシアノ、−CH(=NOH)またはヒドロキシC1−3アルキルのいずれかによりオルト位で置換されている。
一の実施形態において、Rはハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または2個の基により置換されているフェニルであり;一の基はシアノによりオルト位で置換されている。一の実施形態において、Rはシアノ、−CH(=NOH)またはヒドロキシC1−3アルキルのいずれかによりオルト位で置換されているフェニルである。
さらなる実施形態において、式(I)の化合物は:
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
2,3−ジクロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
3−クロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
1−(2,3−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
2−クロロ−3−フルオロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド;
2−フルオロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
3,5−ジクロロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
1−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
5−フルオロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドオキシム;
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド O−メチルオキシム;
[2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール;
1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
2−(4−{3−[(3−ブロモフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
5−クロロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
2−クロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
5−フルオロ−2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}ベンゾニトリル;
1−{3−[(4−ブロモフェニル)オキシ]プロパノイル}−4−(2,3−ジクロロフェニル)ピペラジン;
1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(3−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
2−[4−(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)−1−ピペラジニル]−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
1−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン;
2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}ベンゾニトリル;
1−(2−クロロフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
1−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
4−[4−(2,3−ジクロロフェニル)−1−ピペラジニル]−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−1−ブタノン;
1−(2,3−ジメチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(3,4−ジフルオロフェニル)オキシ] プロパノイル}ピペラジン;および
2−(4−{3−[(3−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
からなる群より選択されるか、あるいはその医薬上許容される塩である。
疑義を回避するために、特記しない限り、「置換された」なる語は、1または複数の基底の基で置換されていることを意味する。基を多種の群より選択してもよい場合には、その選択される基は同じであっても、異なっていてもよい。
疑義を回避するために、「独立して」なる語は、1個以上の置換基が多数の可能性のある置換基より選択され、これらの置換基が同じであっても、異なっていてもよいことを意味する。
式(I)の化合物は、医薬的に、または獣医学的に許容される塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ素酸、硫酸およびリン酸などの無機酸と、カルボン酸と、あるいは有機スルホン酸とで形成される非毒性の酸付加塩を形成してもよい。一例として、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ素酸塩、硫酸塩または亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩またはリン酸水素塩、酢酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、サッカリン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸塩、カンシル酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩が挙げられる。適当な医薬用の塩を評価するには、Bergeら、J. Pharm、Sci. 66、1−19、1977; PL Gould、International Journal of Pharmaceutics、33 (1986)、201−217;およびBighleyら、Encyclopedia of Pharmaceutical Technology、Marcel Dekker Inc、New York 1996、Volume 13、page 453−497を参照のこと。
以下、式(I)の化合物およびその医薬上許容される塩を「本発明の化合物」という。
当業者であれば、最終の脱保護段階に入る前に製造されうる、本発明の保護された誘導体、それ自体は薬理活性を有しないが、特定の場合において、経口または非経口投与され、体内で代謝されると、薬理的に活性である、第一の態様にて定義される化合物を形成する可能性のあることが判るであろう。かかる誘導体は、かくして、「プロドラッグ」と記載することもできる。第一の態様にて定義される化合物のすべての保護された誘導体およびプロドラッグは本発明の範囲内に含まれる。本発明の化合物についての適当なプロドラッグの例がDrugs of Today、Volume 19、Number 9、1983、pp 499 - 538およびTopics in Chemistry、Chapter 31、pp 306 - 316および「Design of Prodrugs」、 H. Bundgaard、Elsevier、1985、Chapter 1(その内容を出典明示により本明細書の一部とする)。当業者であれば、「前部分」として当業者に知られている特定の部分、例えば「Design of Prodrugs」(出典明示により本明細書の一部とする)にてH. Bundgaardにより記載されている部分が、適当な官能性が第一の態様にて定義される化合物にある場合に、かかる官能性を有しうることがさらに判るであろう。
本発明の化合物は溶媒和物または水和物の形態で存在してもよい。
本発明の化合物あるいは該化合物または塩の溶媒和物/水和物は、1または複数の多形態にて存在してもよい。
したがって、さらなる態様によれば、本発明は、本発明の化合物の溶媒和物、水和物またはプロドラッグを提供する。
本発明の特定の化合物は、1または複数の互変異性体の形態にて存在してもよい。すべての互変異性体およびその混合物は本発明の範囲内に含まれる。例えば、2−ヒドロキシピリジルに対するクレームはまた、その互変異生体である、a−ピリジノニルに及ぶであろう。
本発明の特定の化合物は1または複数のキラル中心を有し、それで多数の立体異性体の形態にて存在する。一のキラル中心を有する化合物はエナンチオマーとして、あるいはエナンチオマー含有のラセミ混合物として存在してもよい。2またはそれ以上のキラル中心を有する化合物はジアステレオマーまたはエナンチオマーとして存在してもよい。すべての立体異性体(例えば、エナンチオマーおよびジアステレオマー)およびその混合物は本発明の範囲内に含まれる。キラル固定相のカラムを用いる分取性HPLCを利用してラセミ混合物を分離してその個々のエナンチオマーを得てもよく、あるいは当業者に公知の方法を利用してラセミ混合物を分割して個々のエナンチオマーを得てもよい。加えて、キラル中間体の化合物を分割して用いて個々のエナンチオマーを調製してもよい。
本発明はまた、本発明の化合物のすべての適当な同位体の変形物を包含する。本発明の化合物の同位体の変形物は、少なくとも1個の原子が原子数は同じであるが、天然にて通常見られる原子質量と異なる原子質量を有する原子と置き換えられているものとして定義される。本発明の化合物に組み込むことのできる同位体の例として、各々、H、H、13C、14C、15N、17O、18O、35S、18Fおよび36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、硫黄、フッ素および塩素の同位体が挙げられる。本発明の特定の同位体変形物、例えば、その中にHまたは14Cなどの放射性同位体が組み込まれているものが、薬物および/または基質の組織分布実験にて有用である。三重水素、すなわちH、およびカーボン14、すなわち14Cの同位体が、その調製および検出が容易であるため、特に好ましい。さらには、重水素、すなわちHなどの同位体と置換することで、代謝安定性の向上に由来する特定の治療上の利点、例えばインビボでの半減期の増加または投与量の減少が得られ、そのためにある環境では好ましいかもしれない。本発明の化合物の同位体の変形物は、一般に、実施態様の方法、または適切な試薬の適当な同位体変形物を用いる後記する実施例および調製例に記載の調製によるなどの慣用的操作により調製され得る。
本発明の化合物は種々の方法にて調製されうる。以下の反応スキームにて、特記しない限り、RないしR、Lおよびnは第一の態様にて定義したとおりである。これらの方法は本発明のさらなる態様を形成する。
明細書全体を通して、一般式はローマ数字(I)、(II)、(III)、(IV)などで指定される。これらの一般式の下位群は(Ia)、(Ib)、(Ic)など、(IVa)、(IVb)、(IVc)などで定義される。
式(I)の化合物は、式(II)の化合物を式(III)の化合物と反応させることにより反応スキーム1に従って調製されうる。典型的な反応条件は、(II)を、非プロトン性溶媒(例えば、DMF、ジオキサン)中、適当な塩基(例えば、DIPEA)の存在下、適当なアミド結合試薬(例えば、HATUまたはEDC/HOBt)および(III)と室温で1−2日の反応時間にて反応させることからなる。
式(II)の化合物は、商業上入手可能であるか、あるいは当業者に知られている操作により調製されうる。
スキーム1
Figure 2010529171
が置換フェニルである式(III)の化合物は、反応スキーム2に従って、式(IV)の化合物とXがハロゲン(例えば、フルオロまたはクロロ)である式(V)の化合物とを、非プロトン性溶媒(例えば、NMP)中、高温(例えば、200℃)でマイクロ波反応器を用いて約15分間反応させることにより調製されてもよい。
スキーム2
Figure 2010529171
式(IIIa)の化合物、すなわちRが少なくとも1個の電子求引基(例えば、CN)でオルト位で置換されているフェニルである、式(III)の化合物は、反応スキーム3に従って、式(IV)の化合物を、式(Va)の化合物と、非プロトン性溶媒(例えば、DMF)中、高温(例えば、90℃)で約4時間反応させることにより調製されてもよい。
スキーム3
Figure 2010529171
別に、式(I)の化合物は、反応スキーム4に従って、式(VI)の化合物およびXがハロゲンである式(V)の化合物を、非プロトン性溶媒(例えば、DMF)適当な塩基(例えば、DIPEA)の存在下、高温(例えば、180℃)にて約45分間反応させることにより調製されうる。
式(V)の化合物は商業上入手可能であるか、あるいは当業者に知られている操作により調製されてもよい。
スキーム4
Figure 2010529171
式(VI)の化合物は、反応スキーム5に従って、2工程にて調製されうる。まず、式(II)の化合物を適当なアミド結合試薬(例えば、EDC/HOBt)および式(VII)の化合物と、非プロトン性溶媒(例えば、ジオキサン)中、室温で12時間反応させて式(VIII)の化合物を得る。BOC保護基は式(VIII)の化合物をブレンステッド酸(例えば、HCl)と非プロトンせい溶媒(例えば、ジオキサン)中、室温で2時間反応させることにより除去されうる。
式(VII)の化合物は商業上入手可能であるか、あるいは当業者に知られている操作により調製されてもよい。
スキーム5
Figure 2010529171
上記したように、mGluR5の陽性アロステリック調節は、神経障害および精神障害、例えば統合失調症を治療しうると考えられる。
したがって、一の実施形態によれば、該発明は医薬として、好ましくはヒト用医薬として用いるための本発明の化合物を提供する。
さらなる態様によれば、本発明は、mGluR5の陽性アロステリック調節により媒介される疾患または症状を治療または防止するための医薬の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
一の実施形態において、mGluR5の陽性アロステリック調節により媒介されうる疾患または症状は、以下の群より選択される[以下に列挙された疾患の後の括弧内の数字は、アメリカ精神病医学会(the American Psychiatric Association)によって出版された精神障害の診断および統計学的マニュアル(the Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)第4版(DSM−IV)および/または国際疾患分類(the International Classification of Diseases)第10版(ICD−10)における分類コードをいう]。
i)精神障害、例えば統合失調症(亜型の妄想型(295.30)、解体型(295.10)、緊張型(295.20)、未分化型(295.90)および残遺型(295.60)を含む);統合失調症様障害(295.40);分裂情動障害(295.70)(亜型の双極型およびうつ型を含む);妄想性障害(297.1)(亜型の色情妄想型、誇大妄想型、嫉妬妄想型、被害妄想型、身体妄想型、混合型および鑑別不能型を含む);短期精神病性障害(298.8);共有精神病性障害(297.3);一般的健康状態に基づく精神障害(妄想および幻覚を伴う亜型を含む);物質誘発性精神障害(妄想(293.81)および幻覚(293.82)を伴う亜型を含む);および特定不能の精神障害(298.9):
ii)不安障害、例えば社会不安障害;パニック発作;広場恐怖症、パニック障害;パニック障害の既往歴がない広場恐怖症(300.22);特異性恐怖症(300.29)(亜型の動物型、自然環境型、血液−注射−外傷型、状況型および他の型を含む);社会的恐怖症(300.23);強迫性障害(300.3);心的外傷後ストレス障害(309.81);急性ストレス障害(308.3);全般性不安障害(300.02);一般的健康状態による不安障害(293.84);物質誘発性不安障害;および特定不能の不安障害(300.00):
iii)睡眠異常、例えば、睡眠異常症などの一次性睡眠障害(一次性不眠症(307.42)、一次性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連の睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)を含む);睡眠時随伴症などの一次性睡眠障害(悪夢障害(307.47)、睡眠恐怖障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)を含む);別の精神障害に関連する睡眠障害(別の精神障害に関連する不眠症(307.42)および別の精神障害に関連する過眠症(307.44)を含む);一般的健康状態による睡眠障害;ならびに物質誘発性睡眠障害(亜型の不眠型、過眠型、睡眠時随伴型および混合型を含む):
iv)注意力欠如/多動性障害(亜型の注意力欠如/多動性障害混合型(314.01)、注意力欠如/多動性障害不注意優位型(314.00)、注意力欠如/多動性障害多動−衝動性優位型(314.01)および特定不能の注意力欠如/多動性障害(314.9)を含む);多動性障害;行為障害などの破壊的行動障害(亜型の小児期発症型(321.81)、青年期発症型(312.82)および発症年齢特定不能(312.89)、反抗的行為障害(313.81)ならびに特定不能の破壊的行動障害を含む);ならびにトゥレット障害(307.23):
v)亜型の妄想性人格障害(301.0)、分裂病質人格障害(301.20)、統合失調症性人格障害(301.22)、反社会的人格障害(301.7)、境界型人格障害(301.83)、演技性人格障害(301.50)、自己愛性人格障害(301.81)、回避性人格障害(301.82)、依存的人格障害(301.6)、強迫性人格障害(301.4)および特定不能の人格障害(301.9)を含む人格障害:
vi)統合失調症、双極性障害、うつ病、他の精神障害、および認識機能障害に伴う精神病的症状、例えばアルツハイマー病などの他の疾患における認識機能障害の治療を含む認識機能の強化。
本明細書中の「治療」への言及は、症状(軽度、中程度または重度のいずれであっても)の再発を予防、防止すること、症状を抑制または緩和すること、ならびに確立された症状を治療することにまで及ぶ。本発明の化合物は原料の化学物質として投与されてもよいが、活性成分は医薬処方として服用されるのが適当である。
本発明の化合物は、以下の薬剤と組み合わせて、精神障害を治療または予防するのに用いてもよい:i)抗精神病薬;ii)錐体外路系副作用のための薬物、例えば抗コリン作用剤(例えば、ベンズトロピン、ビペリデン、プロシクリデンおよびトリヘキシフェニジル)、抗ヒスタミン剤(例えば、ジフェンヒドラミン)、およびドパミン作用剤(例えば、アマンタジン);iii)抗うつ剤;iv)不安解消剤;およびv)向知性薬、例えばコリンエステラーゼ阻害剤(例えば、タクリン、ドネペジル、リバスチグミンおよびガランタミン)。
本発明の化合物は、以下の薬剤と組み合わせて、双極性疾患を治療または予防するのに用いてもよい:i)気分安定剤;ii)抗精神病薬;およびiii)抗うつ薬。
本発明の化合物は、以下の薬剤と組み合わせて、不安障害を治療または予防するのに用いてもよい:i)不安解消薬;およびii)抗うつ薬。
抗精神病薬は、定型抗精神病剤(例えば、クロルプロマジン、チオリダジン、メソリダジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、トリフルオペラジン、チオチキシン、ハロペリドール、モリンドンおよびロキサピン);および非定型抗精神病剤(例えば、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリペラゾール、ジプラシドンおよびアミスルプリド)を包含する。
抗うつ薬は、セロトニン再摂取阻害剤(例えば、シタロプラム、エスシタロプラム、フルオキセチン、パロキシチン、セルトラリン、フェロキセチン、フルボキサミン、インダルピンおよびジメルジン);二元性セロトニン/ノルアドレナリン再摂取阻害剤(例えば、ベンラファキシン、デュロキセチンおよびミルナシプラン);ノルアドレナリン再摂取阻害剤(例えば、レボキセチンおよびベンラファキシン);三環状抗うつ薬(例えば、アミトリプチリン、クロミプラミン、イミプラミン、マプロチリン、ノルトリプチリンおよびトリミプラミン);モノアミンオキシダーゼ阻害剤(例えば、イソカルボキシアジド、モクロベミド、フェネルジンおよびトラニルシプロミン);および他の薬物(例えば、ブロプロピオン、ミアンセリン、ミルタザピン、ネファゾドンおよびトラゾドン)を包含する。
気分安定剤は、バルプロ酸リチウム、ナトリウム/バルプロ酸/ジバルプロキシ、カルバムアゼピン、ラモトリジン、ガバペンチン、トピラマートおよびチアガビンを包含する。
不安解消剤はベンゾジアゼピン、例えばアルプラゾラムおよびロラゼパムを包含する。
加えて、本発明の化合物は、5−HT3アンタゴニスト(例えば、オンダンセトロン、グラニセトロンおよびメトクロプラミド);セロトニンアゴニスト(例えば、スマトリプタン、ラウボルスチン、ヨヒンビンおよびメトクロプラミド);およびNK−1アンタゴニストと組み合わせて投与することもできる。
本発明の化合物または組成物は、同時に(同じか、または異なる医薬処方のいずれかにて)、別々に、あるいは連続的に投与されうる。
本明細書中の「治療」への言及は、症状(軽度、中程度または重度のいずれであっても)の再発を予防、防止すること、症状を抑制または緩和すること、ならびに確立された症状を治療することにまで及ぶ。
本発明の化合物は、通常、必須ではないが、適当な経路により患者に投与される前に医薬組成物に処方されるであろう。したがって、もう一つ別の態様にて、本発明は、本発明の化合物および1または複数の医薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
本明細書中で使用される場合、「医薬上許容される賦形剤」は、本発明の化合物類以外の、医薬組成物または剤形中に存在するいずれかの医薬上許容される材料を意味する。典型的には、該材料は医薬組成物に対して形態、不変性および効能を付与する。
本発明の医薬組成物は、典型的には、本発明の一の化合物を含有する。しかしながら、ある実施形態において、本発明の医薬組成物は複数の本発明の化合物を含有する。加えて、本発明の医薬組成物は、1または複数の付加的な医薬上活性な化合物を含んでいてもよい。
このような本発明の医薬組成物は、安全かつ有効量の本発明の化合物を調剤して、患者が散剤またはシロップのように服用できる、バルク形態にて調製かつ梱包されてもよい。また、本発明の医薬組成物は、その各々の物理的に別々の剤形が安全かつ有効量の本発明の化合物を含有する剤形として調製かつ梱包されてもよい。したがって、もう一つ別の態様にて、本発明は、本発明の医薬組成物を含む剤形を提供する。各々別個の剤形は1mgないし500mgの本発明の化合物を含有する。もう一つ別の態様にて、各々別個の剤形は5mgないし400mgの本発明の化合物を含有する。もう一つ別の態様にて、各々別個の剤形は10mgないし300mgの本発明の化合物を含有する。もう一つ別の態様にて、各々別個の剤形は20mgないし300mgの本発明の化合物を含有する。
当業者であれば、本発明の化合物の個々の投与の最適量および間隔が、治療すべき症状の特性および程度、投与する形態、経路および部位、治療される個々の哺乳動物により決定され、かかる最適量が通常の技法により決定されうることを認識するであろう。当業者であれば、治療の最適コース、すなわち所定の日数の間、一日当たりに投与される本発明の化合物の投与回数が、治療決定試験の一般的コースを用いて当業者により決定されうることもわかるであろう。
本発明の組成物は、典型的には、所望の投与経路により患者に投与されるのに適する剤形に処方されるであろう。例えば、剤形は、(1)錠剤、カプセル、カプレット、ピル、ロゼンジ、散剤、シロップ、エリキシル、懸濁剤、液剤、エマルジョン、サシェおよびカシェなどの経口投与に適する剤形;(2)滅菌液剤、懸濁剤、インプラントおよび復元用散剤などの非経口投与に適する剤形;(3)経皮パッチなどの経皮投与に適する剤形;(4)坐剤、ペッサリーおよびフォームなどの直腸および膣投与に適する剤形;(5)乾燥散剤、エアロジル、懸濁剤および液剤(スプレーおよび滴剤)などの吸入および経鼻投与に適する剤形;(6)クリーム、軟膏、ローション、液剤、ペースト、滴剤、スプレー、フォームおよびゲルなどの局所投与に適する剤形;(7)滴剤、軟膏、スプレー、懸濁剤およびインサートなどの眼内投与に適する剤形;(8)ロゼンジ、パッチ、スプレー、滴剤、チューインガムおよび錠剤などのバッカルおよび舌下投与に適する剤形を包含する。
適当な医薬上許容される賦形剤は、選択される個々の剤形に応じて変化するであろう。加えて、適当な医薬上許容される賦形剤は、それが組成物に供する特定の機能について選択されてもよい。例えば、特定の医薬上許容される賦形剤は、均質な剤形の製造を容易にする能力について選択されてもよい。特定の医薬上許容される賦形剤は、安定した形態の製造を容易にする能力について選択されてもよい。特定の医薬上許容される賦形剤は、患者に投与されると、体の一の器官または一部から、体の別の器官または一部へ本発明の化合物類がキャリーまたは移動することを容易にする能力について選択されてもよい。特定の医薬上許容される賦形剤は、患者のコンプライアンスを強化する能力について選択されてもよい。特定の医薬上許容される賦形剤は、症状を治療するのに適当な割合で本発明の化合物を放出することを容易にする能力について選択されてもよい。
適当な医薬上許容される賦形剤は、以下の型の賦形剤:希釈剤、充填剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、滑剤、顆粒化剤、コーティング剤、湿潤剤、溶剤、共溶剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、矯味矯臭剤、風味マスキング剤、着色剤、凝固防止剤、保湿剤、キレート化剤、可塑剤、増粘剤、速度修飾剤、酸化防止剤、保存剤、安定化剤、界面活性化剤および緩衝剤を包含する。当業者は、特定の医薬上許容される賦形剤が複数の機能に供しうること、処方中にどの程度の賦形剤が存在するかで、処方中にどのような別の賦形剤が存在するかで別の機能に供しうることを認識するであろう。
当業者は、適当な医薬上許容される賦形剤を本発明の化合物と一緒に使用するための適量を決定することを可能とする知識および技術を有している。加えて、当業者に利用可能であって、医薬上許容される賦形剤を記載し、適当な医薬上許容される賦形剤を選択するのに有用でありうる、多くのリソースもある。一例として、Remington's Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)、The Handbook of Pharmaceutical Additives (Gower Publishing Limited)、およびThe Handbook of Pharmaceutical Excipients (the American Pharmaceutical Association and the Pharmaceutical Press)が挙げられる。本発明の医薬組成物は当業者に知られている技法および方法を用いて調製されうる。当該分野にて一般的に使用される方法のいくつかは、Remington's Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)に記載されている。
一の態様にて、本発明は、安全かつ有効量の本発明の化合物および希釈剤または充填剤を含む、錠剤またはカプセルなどの固体経口用剤形を対象とする。適当な希釈剤および充填剤は、ラクトース、シュークロース、デキストロース、マンニトール、ソルビトール、澱粉(例えば、トウモロコシ澱粉、イモ澱粉、糊化澱粉)、セルロースおよびその誘導体(例えば、微結晶セルロース)、硫酸カルシウムおよび二塩基性リン酸カルシウムを包含する。経口用固体剤形はさらに結合剤を含んでいてもよい。適当な結合剤は澱粉(例えば、トウモロコシ澱粉、イモ澱粉および糊化澱粉)、ゼラチン、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、トラガカント、グアガム、ポビドンおよびセルロースおよびその誘導体(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)を包含する。経口用固体剤形はさらに、崩壊剤を含んでいてもよい。適当な崩壊剤は、澱粉、クロスポビドン、澱粉グリコール酸ナトリウム、クロスカルメロース、アルギン酸およびカルボキシメチルセルロースナトリウムを包含する。経口用固体剤形はさらに滑沢剤を含んでもよい。適当な滑沢剤はステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ドデシル硫酸ナトリウムを包含する。経口用固体剤形はさらに、タルクおよびコロイド状二酸化ケイ素などの滑剤を含んでもよい。経口用固体剤形はさらに、化粧または機能特性を有してもよい、外側コーティング剤を含んでもよい。
本発明が以下のさらなる態様を包含することが認識されよう。上記した疾患および症状は、必要に応じて、これらのさらなる態様にまで及ぶものである。その態様として、
i)mGluR5の陽性アロステリック調節が介在する疾患または症状の治療または予防に有用な本発明の化合物;
ii)有効量の本発明の化合物を投与することを含む、哺乳動物におけるmGluR5の陽性アロステリック調節が介在する疾患または症状の治療または予防方法
が挙げられる。
化合物および中間体の支持
本発明は以下に記載の化合物により支持される。
以下の操作において、各出発物質の後に、中間体または化合物に対する言及がなされることが多い。これは単に化学者に対する補助のために提供されるにすぎない。出発物質は必ずしも言及されているバッチより調製される必要はない。
化合物はACD/Name PRO6.02化合物の名称付けソフトウェア(Advanced Chemistry Development Inc.、Toronato、Ontario、M5H2L3、Canada)を用いて命名された。プロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Varian装置を用い、300、400または500MHzで、あるいはBruker装置を用い、300または400MHzのいずれかで記録した。化学シフトは、内部標体として残留溶媒線を用いてppm(δ)で報告される。分裂パターンをs、シングレット;d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;m、マルチプレット;b、ブロードとして作成する。NMRスペクトルを25ないし90℃の範囲の温度で記録した。2以上の配座異性体が検出されたならば、最も豊富な異性体の化学シフトを報告する。
マススペクトル(MS)を4 II三連四重極マススペクトロメーター(Micromass UK)で、あるいはES(+)およびES(−)イオン化モードにて操作されるAgilent MSD1100マススペクトロメーター、あるいはまたHPLC装置のAgilent1100シリーズを装着したES(+)およびES(−)イオン化モードにて操作されるAgilent LC/MSD1100マススペクトロメーターで記録した[LC/MS −ES(+):分析は Waters Atlantis column(50x4.6mm)で行った;固定相の粒径は3μmであった;移動相A:水相=水+0.05%ギ酸;移動相B:有機溶媒=アセトニトリル+0.05%ギ酸]。方法は次のとおりである:
Figure 2010529171
上記した方法は3mL/分の流速を有する。注入容量は5μLである。カラム温度は30℃である。UV検出範囲は220ないし330nmである。
マイクロ波照射を用いる反応では、Biotage Initiatorを用いた。
フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーはシリカゲル230−400メッシュ(Merck AG Darmstadt、Germanyより供給)または予め充填されているBiotageシリカカートリッジを用いた。
SPE−SCXカートリッジはVarianより提供された。SPE−SCXカートリッジで用いた溶出駅はメタノールであり、つづいてメタノール中2Nアンモニア溶液であった。
多くの調製物にて、Biotageマニュアルフラッシュクロマトグラフィー(Flash+)またはオートマチックフラッシュクロマトグラフィー(Horizon)システムのいずれかを用いて精製を行った。これらの装置はすべてBiotage Silecaカートリッジで動作する。
SPE−SiカートリッジはVarianから提供された。
略語
以下の表にて使用した略語を列挙する:
BINAP − 2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン
BOC − tert−ブトキシカルボニル
DCM − ジクロロメタン
DIPEA − ジイソプロピルエチルアミン
DMF − N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO − ジメチルスルホキシド
EDC − 1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩
HATU − (O−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート
HOAt − 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBt − 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
NMP − N−メチルピロリジノン
Pd2dba3 − トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
THF − テトラヒドロフラン
中間体1:2−(1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
アルゴン雰囲気下、室温での2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(19.6g、104ミリモル)(Aldrich)のDMF (75mL)中攪拌溶液に、ピペラジン(26.8g、311ミリモル、3当量)を添加した。反応物を90℃で4時間と5分間加熱し、ついで減圧下で濃縮した。残渣を飽和水性NaHCOとDCMの間に分配させ、有機層をNaSOで乾燥させて濃縮した。残渣を2%MeOH/DCMないし10%MeOH/DCMで溶出するフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(21.3g);m/z:256[M+H]、保持時間1.75分。
中間体2:2−フルオロ−6−(1−ピペラジニル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
2,6−ジフルオロベンゾニトリル (0.42g、3.03ミリモル)(Aldrich)およびピペラジン(1.28g、14.9ミリモル)/DMF(4mL)を80℃に3.5時間加熱した。冷却して、反応混合物をDCM、水および水性飽和炭酸水素ナトリウムの間に分配させた。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて黄色ガムを得た。シリカで精製し、標記化合物(335mg)を得た;m/z:206[M+H]、保持時間1.52分。
中間体3:1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン
Figure 2010529171
NMP(1mL)に溶かした2−クロロ−1−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(300mg、1.5ミリモル)(FluoroChem)およびピペラジン(261mg、3.0ミリモル)をマイクロ波反応器中200℃で15分間加熱した。反応混合物をDCMと水の間に分配させ、有機層をSCXカラムに通した。粗物質をシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーで1%MeOH/DCMないし5%MeOH/DCMで溶出して精製し、標記化合物を白色固体として得た(380mg);m/z:265/267[M+H]、保持時間1.82分。
以下の式(IIIb)の化合物、すなわち、一般式(III)の、nが0である化合物を、指示されているピペラジンおよびハロベンゼンを用いて中間体3の調製について記載されている操作と同様の操作により調製した。
Figure 2010529171
Figure 2010529171
Figure 2010529171
中間体13:1,1−ジメチルエチル4−(2,3−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
Figure 2010529171
1−ブロモ−2,3−ジクロロ−4−フルオロベンゼン(1.23g)(Aldrich)、N−BOC−ピペラジン(1.03g、1.1当量)、Pd2(dba)3(92mg、2モル%)、BINAP(167mg、5モル%)およびNあOtBu(727mg、1.5当量)のトルエン(15mL)中混合物をマイクロ波反応器を用いて140℃で1時間加熱した。ついで、該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、有機層をさらに重炭酸塩溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機相を濃縮して粗生成物を得、それをシリカ上で精製して標記化合物(3.77g)を得た;H NMR(CDCl):7.04(1H,m)、6.93(1H,m)、3.60(4H,brs)、2.93 (4H,brs)、1.49 (9H,s)。
中間体14:1−(2,3−ジクロロ−4−フルオロフェニル)ピペラジン
Figure 2010529171
1,1−ジメチルエチル4−(2,3−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(中間体13)(3.77g)のエタノール(15mL)中溶液に、ジオキサン中4MHCl(14mL、5当量)を添加し、室温で5時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をエーテルでトリチュレートし、標記化合物(3.02g)を塩酸塩として得た;HNMR(CDCl):9.44(1H,brs)、7.47(1H,m)、7.29(1H,m)、3.44−3.20(8H,m)。
中間体15:2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート
Figure 2010529171
アルゴン下、0℃での2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェノール(500mg、2.54ミリモル)(Aldrich)のDCM(20mL)中溶液に、ピリジン(246μL、3.05ミリモル)およびトリフリック(triflic)無水物(428μL、2.54ミリモル)を添加した。該混合物を室温にまで加温させ、50分間攪拌した。反応物を水でクエンチし、DCMで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗製生物をシリカ上10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物(447mg)を得た;m/z:206[M−H]−、保持時間3.55分。
中間体16:1,1−ジメチルエチル4−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート
Figure 2010529171
アルゴン雰囲気下の2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート(中間体15)(247mg、0.75ミリモル)の乾燥トルエン(15mL)中溶液に、N−BOC−ピペラジン(168mg、0.9ミリモル)、Pd2(dba)3(172mg、0.18ミリモル)およびナトリウムtert−ブトキシド(101mg、1.05ミリモル)を添加した。反応混合物を80℃で7時間加熱し、冷却し、ついで酢酸エチルで希釈した。セライトを加え、得られた混合物を15分間攪拌し、ついでセライトを濾過により除去し、溶液をセライト床に通し、酢酸エチルで洗浄した。有機溶媒を減圧下で蒸発させることで除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー上で精製して標記化合物を得、それを特徴付けることなく、中間体17の調製に直接付した。
中間体17:1−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン
Figure 2010529171
室温での1,1−ジメチルエチル4−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ピペラジンカルボキシレート(中間体16)(76mg)のDCM(3mL)中溶液に、TFA(0.5mL)をゆっくりと添加し、該反応混合物を2時間攪拌した。メタノールを添加し、該反応混合物をSCXに通し、標記化合物(42mg)を得た;m/z:265/267 [M+H]、保持時間1.98分。
中間体 18: 1,1−ジメチルエチル4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジンカルボキシレート
Figure 2010529171
4−フルオロフェノキシプロピオン酸(2.45g、13ミリモル) (Aldrich)、EDC塩酸塩(3.85g、20ミリモル)およびHOBt(1.8g、13ミリモル)のジオキサン(40mL)中溶液に、BOCピペラジン(2.5g、13ミリモル)を室温にて2分間にわたって少しずつ添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌し、ついで濃縮した。残渣を酢酸エチルと水の間に分配させ、有機相を1N NaOHで、ついで水で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。有機相を濃縮して標記化合物を白色固体として得た(4.58g);m/z:353 [M+H]、保持時間2.94分。
中間体19:1−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン塩酸塩
Figure 2010529171
1,1−ジメチルエチル4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジンカルボキシレート(中間体18)(4.58g、13ミリモル)のジオキサン中4N HCl(15mL、60ミリモル)中溶液をアルゴン下の室温で2時間攪拌した。得られた沈殿物を濾過により集め、ジエチルエーテル(50mL)で完全に洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標記化合物(3.65g)を得た;H NMR(d6、DMSO):9.45(1H,brs)、7.11(2H,m)、6.94(2H,m)、4.18(2H,m)、3.74(4H,m)、3.07(4H,m)、2.85(2H,m)。
中間体20:3−クロロ−6−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド オキシム
Figure 2010529171
3−クロロ−6−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド (ChemPur GmbH) (2.0g、8.9ミリモル)のエタノール(50mL)中溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(922mg、13.3ミリモル、1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で5.5時間攪拌し、ついで溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチルと水の間に分配させた。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。粗生成物をシリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物を2つの異性体の混合物として得た(1.0g)。m/z:242、244 [M+H]、保持時間2.67分。
中間体21:3−クロロ−6−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
3−クロロ−6−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド オキシム (中間体20、1.0g、4.2ミリモル)の無水酢酸(6mL)中溶液をアルゴン下で3時間100℃に加熱した。ついで、該溶液を酢酸エチルと水の間に分配させた。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上で酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物(366mg)を得た。m/z:224、226 [M+H]、保持時間3.53分。
中間体22:2,3,5−トリクロロベンズアルデヒド オキシム
Figure 2010529171
2,3,5−トリクロロベンズアルデヒド (Aldrich) (1.0g、4.8ミリモル)のエタノール(20mL)中溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(501mg、7.2ミリモル)を加え、混合物を室温で165分間攪拌した。有機溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチルと水の間に分配させた。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して標記化合物(1.14g)を得、それをさらに精製することなく用いた。
中間体23:2,3,5−トリクロロベンゾニトリル
Figure 2010529171
2,3,5−トリクロロベンズアルデヒド オキシム(中間体 22、1.14g、4.8ミリモル)の無水酢酸(10mL)中溶液を3.5時間加熱還流した。ついで、該溶液を酢酸エチルと水の間に分配させた。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上で溶出して精製して標記化合物(592mg)を得た。H NMR(CDCl):7.71(1H,d,2.3Hz)、7.60 (1H,d,2.3Hz);1−[ビス(エチルオキシ)メチル]−2,3,5−トリクロロベンゼンでの汚染を示す。
化合物1:2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6− (トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
2−(1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(中間体1)(1.0g、3.9ミリモル)、3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパン酸(Aldrich)(906mg、3.9ミリモル)およびDIPEA(1.4mL、7.8ミリモル)のDMF(30mL)中混合物に、HATU(1.49g、3.9ミリモル)をゆっくりと加えた。溶液を室温で16時間攪拌し、ついでNaHCO飽和水溶液を添加してクエンチさせ、DCMで抽出した。粗物質をシリカ上の50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物を白色固体として得た(1.51g);m/z:422[M+H]、保持時間3.23分。
以下の式(Ia)の化合物、すなわち、一般式(I)の、nが0である化合物を、適当なピペラジン中間体または市販のピペラジンと、適当な市販のカルボン酸(Aldrich)を用いて化合物1の調製について記載されている操作と同様の操作により調製した。
Figure 2010529171
Figure 2010529171
Figure 2010529171
化合物14:2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド オキシム
Figure 2010529171
2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(化合物7)(100mg、0.24ミリモル)のエタノール(5mL)中懸濁液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(20mg、0.28ミリモル)および酢酸ナトリウム(29mg、0.35ミリモル)を添加した。該懸濁液を溶解させて透明液を得、ついでそれが濁り始めた。3時間後、溶媒を蒸発させて、残渣を水に溶かし、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ、再び蒸発させた。残渣を酢酸エチルでトリチュレートして精製し、標記化合物を白色固体として得た(79mg);m/z:440[M+H]、保持時間2.94分。
化合物15:2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド O−メチルオキシム
Figure 2010529171
標記化合物を、2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(化合物7)およびヒドロキシルアミンメチルエーテルより、化合物14の調製について記載した操作と同様の操作を用いて調製した;71mg;m/z:454 [M+H]、保持時間3.35分。
化合物16:[2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール
Figure 2010529171
0℃での2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(化合物7)(25.5mg、0.06ミリモル)のTHF(3mL)中攪拌溶液に、ホウ水素化ナトリウム(11.4mg、0.3ミリモル)を添加した。35分後、該反応混合物を水(20mL)中に注ぎ、DCM(3x20mL)で抽出した。有機相を合し、NaSO上で乾燥させ、溶媒を除去した。残渣をシリカゲル上40−60%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物(24mg、94%)を得た。酢酸エチル/ヘキサン(1:1)から再結晶することでさらなる精製が可能であり、標記化合物(14mg)を得た;m/z:427[M+H]、保持時間3.07分。
化合物17:1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン
Figure 2010529171
室温での3−(フェニルオキシ)プロパン酸(Aldrich)(0.62g、3.7ミリモル)、EDC塩酸塩(1.06g、5.5ミリモル)およびHOBt(0.5g、3.7ミリモル)のジオキサン(20mL)中懸濁液に、2,3−ジクロロフェニルピペラジン(FluoroChem)(1.0g、3.7ミリモル)およびDIPEA(0.65mL)を添加した。得られた溶液を室温で48時間攪拌し、ついで濃縮した。残渣を酢酸エチルと水の間に分配させ、有機層を1N NaOHで、ついで水で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濃縮し、ついでシリカ上30%酢酸エチル/ペトロール(沸点40−60℃)で溶出して精製し、標記化合物を白色固体として得た(1.03g);m/z:379/381[M+H]、保持時間3.49分。
化合物18:2−(4−{3−[(3−ブロモフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
標記化合物を、3−(3−ブロモフェノキシ)プロピオン酸(Enamine)および2−(1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(中間体1)より、化合物17の調製について記載した操作と同様の操作を用いて調製した;m/z:482/484[M+H]、保持時間3.33分。
化合物19:5−クロロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
NaHCO飽和水溶液を1−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン塩酸塩(中間体19)(37mg、0.13ミリモル)に加えて遊離塩基を生成し、ついでDCMで抽出した。有機相を合し、乾燥させて無色油を得、それを5−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル(20mg、0.13ミリモル)/DMF(1mL)と合し、マイクロ波反応器を用いて130℃で30分間加熱し、ついでさらに10分間150℃で加熱した。反応混合物をSCXカートリッジに通し、DCM、MeOHおよび2M NH3/ MeOHで溶出した。混合物を真空下で濃縮し、残渣をシリカ上5%5%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物を白色固体として得た(3.5mg);HNMR(CDCl):7.56−6.86(7H,m)、4.30(2H,m)、3.82(4H,m)、3.18(4H,m)、2.85(2H,m)。
化合物20:2−クロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
1−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン塩酸塩(中間体19)(50mg、0.17ミリモル)および2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(Aldrich)(27mg、0.17ミリモル)をDMF(1.5mL)に溶かし、DIPEA(59μL、0.34ミリモル)を添加した。混合物をマイクロ波にて180℃で15分間加熱し、ついで180℃で30分間加熱した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、氷水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濃縮して褐色油を得、それをシリカ上10%酢酸エチル/ヘキサン−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物を白色固体として得た(8.2mg);m/z:388[M+H]、保持時間3.19分。
化合物21:5−フルオロ−2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}ベンゾニトリル
Figure 2010529171
ポリマー支持されたカルボジイミド(Polymer Labs(194mg、0.25ミリモル)に、HOAt(3.4mg、0.025ミリモル)のTHF/DCM(1:1、2mL)中混合物を添加した。3−フェノキシプロピオン酸(Aldrich)(21mg、0.125ミリモル)/THF(0.5mL)および5−フルオロ−2−(1−ピペラジニル)ベンゾニトリル(中間体12)(31mg、0.15ミリモル)/DCM(0.5mL)を加え、該混合物を室温で72時間振とうさせた。スカベンジャー樹脂、MP−NCO(185mg、0.25ミリモル)およびMP−CO(94mg、0.25ミリモル)(Biotage)を添加した。混合物を一夜攪拌し、濾過し、樹脂を酢酸エチル、DCMおよびメタノールで洗浄した。有機相を濃縮し、残渣を精製して標記化合物を得た(41.8mg);H NMR(CDCl):7.28(4H,m)、6.95(4H,m)、4.35(2H,m)、3.87(2H,m)、3.77(2H,m)、3.16(2H,m)、3.09(2H,m)、2.88(2H,m)。m/z:354[M+H]、保持時間3.06分。
以下の式(Ia)の化合物、すなわち、一般式(I)の、nが0である化合物を、適当なピペラジン中間体または市販のピペラジンと、適当な市販のカルボン酸を用いて化合物21の調製について記載されている操作と同様の操作により調製した。
Figure 2010529171
Figure 2010529171
化合物25:2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパン酸(Aldrich)(0.05ミリモル)をロビンブロック(Robbins block)(Genetic Research Instrumentationより入手可能な96ウェルリアクター)中のTHF/NMP(3:1、250μL)に溶解させた。これに、DCM/THF(1:1、250μL)中の2−(1−ピペラジニル)ベンゾニトリル (Aldrich)(0.06モル)、ポリマー支持のEDC(0.1ミリモル)およびDCM/THF(1:1、0.8mL)に溶かしたHOAt(0.01モル)を添加した。ロビンブロックを2日間振とうし、ついでポリマー支持のイソシアナート(0.1ミリモル)およびポリマー支持のカーボナート(0.1ミリモル)を加え、つづいてTHF/DCM(600μL、1:1混合液)を添加した。さらに2日間振とうした後、支持試薬を濾過により除去し、DCM/THF(3mL、1:1混合液)で洗浄した。有機溶媒を除去し、標記化合物を得た;m/z:354[M+H]、保持時間3.33分。
以下の式(Ia)の化合物、すなわち、一般式(I)の、nが0である化合物を、適当な市販のピペラジンと、市販のカルボン酸を用いて化合物25の調製について記載されている操作と同様の操作により調製した。
Figure 2010529171
Figure 2010529171
化合物32:1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(3,4−ジフルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン
Figure 2010529171
1−(2,3−ジクロロフェニル)ピペラジン(97mg、0.32ミリモル)、3−[(3,4−ジフルオロフェニル)オキシ]プロパン酸(BioFarma)(65mg、0.32ミリモル)、HOAt(44mg、0.32ミリモル)およびDIPEA(0.16mL、0.96ミリモル)のDCM(10mL)中攪拌溶液に、HATU(115mg、0.32ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で14時間攪拌し、ついでブラインおよび水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、つづいて濃縮させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(52mg)を得た;m/z:415/417/419[M+H]、保持時間3.59分。
化合物33:2−(4−{3−[(3−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2010529171
2−(1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(中間体1)および3−[(3−フルオロフェニル)オキシ]プロパン酸(BioFarma)を用いて、化合物32について記載されている操作と同様の操作により標記化合物を調製した。m/z:422[M+H]、保持時間3.30分。
生物学的アッセイ
皮質星状細胞初代培養
グリア細胞初代培養を出産後2日のスプレーグドーリラット(CD1−帝王切開によるラット)の皮質より調製した。皮質を切り取り、ついでパパイン(30U/mL、Worthington Laboratories)、0.24mg/mLのL−システイン(Sigma)、40μg/mLのDNAseIタイプIV(Sigma)を補足したダルベッコ修飾イーグル培地(1000mg/Lのグルコースを含有するD−MEM、Invitrogen)にてトリチュレートすることで解離させた。1mg/mLのトリプシン阻害剤(Sigma)、50μg/mLのBSA(Sigma)および40μg/mLのDNAseIタイプIV(Sigma)を補足したD−MEMを用いてパパイン処理を停止させた。得られた細胞ホモジナートを、15%熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、2.2mLグルコース、ペニシリンおよびストレプトマイシンを補足したD−MEM中、ポリ−D−リシン(分子量:>300000、Sigma)を予めコーティングしたT175フラスコ中の平板培地に置き、37℃、5%COの下でインキュベートした。平板培養して3日後に、培地を新しい増殖培地(上記)と交換した。3日後、該培地を10%熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、2.2mLグルコース、ペニシリンおよびストレプトマイシンを補足したD−MEMと6時間の間交換した。ついで、フラスコを37℃で激しく一夜振とうし、フラスコに付着した星状細胞を放出する乏突起膠細胞を除去した。翌日、10%透析熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、2.2mLグルコース、ペニシリンおよびストレプトマイシンおよび成長因子(塩基性線維芽細胞成長因子(5ng/mL)および上皮成長因子(10ng/mL))を補足したD−MEM中、ウェル当たり10000個の細胞密度で、ポリ−D−リシンを予め被覆した384ウェルのプレート上で、細胞をトリプシン処理によるサブプレートに付し、アッセイの前に37℃および5%CO下で48時間インキュベートした。成長因子に暴露すると、ラット培養の星状細胞は高レベルのmGlu5受容体を発現する。
ヒトmGluR5bを発現するCHO細胞
ヒトmGluR5bを発現するCHO細胞(pSwitchベクター、Invitrogen)を10%ウシ胎児血清、0.005%ヒグロマイシン、プロリン(10mg/mL)、ゼオチン(0.005%)と一緒にDMEM培地に維持した。継代培養の間に培地を交換し、受容体脱感作を惹起しうる過剰なグルタマート構築を取り除いた。アッセイを行う24時間前に、384ウェルの黒色の底が平坦な透明プレートにて細胞を培養し、0.01nMミフェプリストンを添加してmGluR5発現を誘導した。該プレートを37℃でインキュベートし、80%の密集度の単層を得た。
FLIPRアッセイ
組織培養培地をTecanパワー・ウォッシャーを用いて吸引した。細胞を30μlのハンクス平衡塩(HBSS)+2.5Mプロベニシド+2μM Fluo−4+250μMブリリアント・ブラック+0.01%プルロン酸(Pluronic acid)と一緒にローディングした。細胞を37℃で2時間インキュベートし、ダイFluo−4AMを細胞質の中に摂取させ、Fluo−4が細胞から遊離することを妨げるAM領域を切断する天然エステラーゼによりダイFluo−4AMをFluo−4に変換した。
化合物の調製
10mMの濃度でDMSOに溶かすことで試験すべき化合物を調製した。これらの溶液をさらに384ウェルの化合物プレートにてBiomek FX(Beckman Coulter)を用いてDMSOで希釈した。各希釈を1μLのアリコートにてさらなる化合物プレートに移し、アッセイ緩衝剤(HBSS+2.5Mプロベニシド)を加えて50μLの容量とし、該アッセイにおける11.8μMの最終アッセイ濃度とした。
約EC20濃度のグルタマート(内因性リガンド)の評価
グルタミン酸の0.38M溶液を水中にて調製した。これをさらにDMSOで希釈し、255mMの濃度とした。一連の濃度のグルタマートをアッセイ緩衝剤にて調製し、Multidrop(Thermolabsystems)を用いて、384ウェルの化合物プレートに分注した。選択された標体陽性モジュレータを384ウェル化合物プレートにおいてDMSO中1mMの濃度で調製した。Biomek FXを用いてDMSOにて連続希釈を行った。1μLの各希釈体をさらなる化合物プレートに移し、それを50μLのアッセイ緩衝剤で希釈した。この操作で4μMの最終アッセイ濃度を得る。この化合物プレートの10μLを「オンライン」にてFLIPRのローディングされた細胞プレートに加えた。蛍光の読み取りを行った。化合物を加えた細胞を37℃で10分間インキュベートし、その後で一連のグルタマート濃度を含有するプレートを第二の「オンライン」FLIPR添加の細胞に加えた。第二の蛍光の読み取りを行った。約EC20の濃度の肉眼選択を得られた生データから行った。選択された濃度のグルタマートをMultidropを用いて384ウェルの化合物のプレートに分注した。その濃度は、調節をマスクするほど高濃度ではなく、調節の観察を可能とするほどに十分に高濃度であった。
アッセイの実施
化合物を「オンライン」にて細胞に加え、第一のFLIPRの読み取りを行って作動性を評価した。ついで、細胞プレートを37℃で5−10分間インキュベートし、その後で選択されたEC20グルタマートを「オンライン」にて添加し、第二のFLIPRの読み取りを行い、調節を評価した。調節能を基準としてのEC20グルタマート応答および全体としてのEC100グルタマート応答に対して標準化した。
支持化合物1−33は、ヒトmGluR5b陽性モジュレータアッセイにて、5.8ないし7.1の範囲のpEC50値の活性を示した。

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2010529171
    [式中:
    は1または複数のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり;
    Lは、−OC(RC(R−、および−C(=O)C(RC(R−からなる群より選択される3個の原子のリンカーであり、ここで該リンカーの左側の原子はRに結合しており;
    の各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;あるいは2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;
    の各々は、同じであっても異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;あるいは2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;および
    2個のR基または2個のR基のいずれかがシクロアルカン環を形成してもよく;
    nは0、1または2であり;
    nが1または2の場合、Rは、独立して、C1−3アルキルまたはハロC1−3アルキルであり;
    はハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または複数の基により置換されていてもよいフェニルであり;その基の一つはフェニル上でオルト位に結合している]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩であって、
    4−オキソ−1−フェニル−4−(4−フェニル−1−ピペラジニル)−1−ブタノン;
    1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−4−(4−フェニル−1−ピペラジニル)−1−ブタノン;
    1−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−4−オキソ−1−ブタノン;
    4−[4−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−4−オキソ−1−フェニル−1−ブタノン;
    4−[4−(2−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−4−オキソ−1−フェニル−1−ブタノン;または
    1−(2−メチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジンを除く、化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. Lが−OC(RC(R−および−C(=O)C(RC(R−からなる群より選択される3個の原子のリンカーであり;該リンカーの左側の原子がRに結合しており;各Rが、同一または異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであり;各Rが、同一または異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルである、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  3. が1または複数のハロゲンで置換されていてもよいフェニルであり;Lが−OC(RC(R−のリンカーであり;該リンカーの左側の原子がRに結合しており;各Rが、同一または異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;または2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;
    各Rが、同一または異なっていてもよく、水素またはC1−3アルキルであるか;または2個のR基がその結合する炭素原子と一緒になって3−6員のシクロアルカン環を形成し;
    ここで、2個のR基または2個のR基のいずれかがシクロアルカン環を形成してもよく;
    nが0、1または2であり;
    nが1または2の場合、Rは独立してC1−3アルキルまたはハロC1−3アルキルであり;
    がハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または複数の基により置換されていてもよいフェニルであり、ここで該置換基の1つはフェニルのオルト位に結合している、
    化合物であって、1−(2−メチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン以外の化合物である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  4. Lが−OCHCH−であり、リンカーの左側の原子がRに結合する、請求項1−3のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  5. nが0である、請求項1−4のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  6. がハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1、2または3個の基により置換されているフェニルであり;一の置換基がシアノ、−CH(=NOH)またはヒドロキシC1−3アルキルのいずれかであり、オルト位にある、請求項1−5のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  7. がハロゲン、C1−3アルキル、ハロC1−3アルキル、シアノ、−CH(=NOH)およびヒドロキシC1−3アルキルからなる群より独立して選択される1または2個の基により置換されているフェニルであり;一の置換基がシアノであって、オルト位にある、請求項1−6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  8. 2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    2,3−ジクロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    3−クロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    1−(2,3−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
    2−クロロ−3−フルオロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド;
    2−フルオロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    3,5−ジクロロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    1−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
    2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
    5−フルオロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド オキシム;
    2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド O−メチルオキシム;
    [2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール;
    1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
    2−(4−{3−[(3−ブロモフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    5−クロロ−2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    2−クロロ−6−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    5−フルオロ−2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}ベンゾニトリル;
    1−{3−[(4−ブロモフェニル)オキシ]プロパノイル}−4−(2,3−ジクロロフェニル)ピペラジン;
    1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(3−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}ピペラジン;
    2−[4−(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)−1−ピペラジニル]−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    2−(4−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)ベンゾニトリル;
    1−{3−[(4−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン;
    2−{4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]−1−ピペラジニル}ベンゾニトリル;
    1−(2−クロロフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
    1−(2,6−ジメチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
    4−[4−(2,3−ジクロロフェニル)−1−ピペラジニル]−1−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−1−ブタノン;
    1−(2,3−ジメチルフェニル)−4−[3−(フェニルオキシ)プロパノイル]ピペラジン;
    1−(2,3−ジクロロフェニル)−4−{3−[(3,4−ジフルオロフェニル)オキシ] プロパノイル}ピペラジン;および
    2−(4−{3−[(3−フルオロフェニル)オキシ]プロパノイル}−1−ピペラジニル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
    からなる群より選択される化合物またはその医薬上許容される塩。
  9. 治療物質として用いるための、請求項1−8のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  10. mGluR5の陽性アロステリック調節により媒介される疾患または症状の治療に用いるための、請求項1−8のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  11. 疾患または症状が精神障害である、請求項10記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  12. 精神障害が統合失調症である、請求項11記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
  13. 精神障害の治療に用いるための医薬の製造における、請求項1−8のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
  14. その必要とするヒトでの精神障害の治療方法であって、該ヒトに治療上有効量の請求項1に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む、方法。
  15. 精神障害が統合失調症である、請求項14記載の方法。
  16. 請求項1−8のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含む、精神障害の治療用医薬組成物。
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