JP2010529168A - 除草作用を有するピペラジン化合物 - Google Patents

除草作用を有するピペラジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、以下に定義される一般式(I)の化合物及びそれらの除草剤としての使用に関する。本発明はまた、作物保護剤及び望ましくない植物の生長を駆除する方法に関する。式(I)において:Rはハロゲン、シアノ、ニトロ、Z−C(=O)−R12、フェニル、及び環原子としてO、N及びSからなる群から選択される1,2、3又は4個のヘテロ原子を有する5又は6員のヘテロ環式基から選択され、ここで、フェニル及びヘテロ環式基は非置換であるか、又は1、2、3又は4個の置換基R1aを有し、Zは共有結合又はCH基であり;R12は水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルケニル、C〜Cアルキニル等であり;Rは水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、ベンジル又は基S(O)21であり、ここで、R21はC〜Cアルキル又はC〜Cハロアルキルであり、そしてnは0、1又は2であり;Rは水素又はハロゲンであり;RはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル又はC〜Cアルキニルであり;Rは水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル又は基C(=O)R51であり、ここで、R51は水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ又はC〜Cハロアルコキシであり;RはC〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル又はC〜Cハロアルキルであり;R、Rは互いに独立して水素、OH、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキル又はC〜Cハロアルキルであり;R、R10は互いに独立して水素、ハロゲン、CN、NO、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルコキシ及びC〜Cハロアルコキシからなる群から選択され;そしてR11は水素又はC〜C−アルキルである。本発明はまた、該化合物の農業上適切な塩に関する。
Figure 2010529168

【選択図】なし

Description

本発明は、以下で定義される一般式Iのピペラジン化合物及び除草剤としてのそれらの使用に関する。さらに、本発明は、作物保護のための組成物及び望ましくない植生を防除する方法に関する。
植物病原体S・スカビエス(S. scabies)により産生されるタキストミンA及びB(非特許文献1)は、中央のピペラジン−2,5−ジオン環を有する天然産物であり、これは3位に4−ニトロインドール−3−イルメチル基を、そして任意により2−位にOH置換ベンジル基を有していた。それらの植物傷害活性により、このクラスの化合物は除草剤としての可能な用途についても検討された(非特許文献2)。
特許文献1及び2は、類似構造のピペラジン化合物及び血小板活性化因子の拮抗剤としてのそれらの使用を記載している。
特許文献3、4及び5は、3及び6位の一方にメチレン又はメチン基を介して結合している4−イミダゾリル基を有し、そして他方の3又は6位にベンジル又はベンジリデン基を有する2,5−ジケトピペラジン化合物を記載している。これらの化合物は抗腫瘍活性を有する。
特許文献6は、医学における抗炎症剤としてのマクタナミド、すなわち式Aの静真菌性ジケトピペラジン
Figure 2010529168
〔式中、RはH又はメチルである〕の使用を記載している。
以前の特許出願PCT/EP2006/070271(特許文献7)は、各場合において3位及び6位の両方にメチレン基を介して結合しているアリール又はヘタリール基を有する2,5−ジケトピペラジン化合物を記載している。
King R. R. et al., J. Agric. Food Chem. (1992) 40, 834-837 King R. R. et al., J. Agric. Food Chem. (2001) 49, 2298-2301
欧州特許出願公開第181152号明細書 欧州特許出願公開第243122号明細書 国際公開第99/48889号パンフレット 国際公開第01/53290号パンフレット 国際公開第2005/011699号パンフレット 米国特許出願公開第2003/0171379号明細書 国際公開第2007/077201号パンフレット
本発明の目的は、除草活性を有する化合物を提供することである。特に低い施用量でさえも高い除草活性を有し、そして商業的使用のための作物植物と十分に適合する化合物が、特に提供されるべきである。
これらの及びさらなる目的は以下で定義される式Iの化合物及びそれらの農業上適切な塩により達成される。
従って、本発明は、一般式Iのピペラジン化合物
Figure 2010529168
〔式中、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、Z−C(=O)−R12、フェニル、及び環原子としてO、N及びSからなる群から選択される1,2、3又は4個のヘテロ原子を有する5又は6員のヘテロ環式基から選択され、ここで、フェニル及びヘテロ環式基は非置換であるか、又はハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から互いに独立して選択される1、2、3又は4個の置換基R1aを有していてよく、そして
Zは、共有結合又はCH基であり;
12は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、ヒドロキシル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、[ジ−(C〜C)−アルキル]アミノ、C〜C−アルコキシアミノ、C〜C−アルキルスルホニルアミノ、C〜C−アルキルアミノスルホニルアミノ、[ジ−(C〜C)−アルキルアミノ]スルホニルアミノ、C〜C−アルケニルアミノ、C〜C−アルキニルアミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルキル)−アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルキル)−アミノ、N−(C〜C−アルコキシ)−N−(C〜C−アルキル)−アミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルコキシ)−アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルコキシ)−アミノ、フェニル、フェノキシ又はフェニルアミノであり;
ここで、R12で挙げられる基におけるアルキル部分は、部分的又は完全にハロゲン化されていてよく、そしてR12で挙げられる基におけるフェニル部分は、ハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から選択される1、2、3又は4個の置換基R12aを有していてよく;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又は基S(O)21であり、ここで、R21はC〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、そしてnは0、1又は2であり;
は、水素又はハロゲンであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり;
は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル又は基C(=O)R51であり、ここで、R51は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−ヒドロキシアルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
、Rは、互いに独立して、水素、OH、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
、R10は、互いに独立して、水素、ハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から選択され;そして
11は、水素又はC〜C−アルキルである〕;
及びこれらの化合物の農業上有用な塩
を提供する。
本発明はまた、除草剤としての、すなわち有害植物を防除するための、一般式Iのピペラジン化合物又は式Iのピペラジン化合物の農業上有用な塩の使用を提供する。
本発明はまた、少なくとも一つの式Iのピペラジン化合物又はIの農業上有用な塩、及び作物保護剤を製剤化するのに慣用される助剤を含む組成物を提供する。
本発明はさらに、除草有効量の少なくとも一つの式Iのピペラジン化合物又はIの農業上有用な塩を、植物、それらの種子及び/又はそれらの生息環境に作用させる、望ましくない植生を防除する方法を提供する。
さらに、本発明は、式Iの化合物を製造するための方法及び中間体に関する。
本発明のさらなる実施形態は、請求項、発明の説明及び実施例から明らかである。本発明の対象の上記の及び以下にさらに説明される特徴は、それぞれ特定の場合に与えられる組み合わせだけでなく他の組み合わせにも、本発明の範囲を離れることなく適用できると理解すべきである。
3及び6位の二つのベンジル基の立体は位置に関して、式Iの化合物はシス又はトランス配置を有していてよい。本発明は、純粋なシス異性体及びトランス異性体、並びにそれらの混合物の両者を提供する。
ピペラジン環の3位及び6位の両方において、式Iの化合物はそれぞれキラリティー中心を有する。従って、式Iの化合物は四つの異なる立体異性体(S,S)−I、(R,R)−I、(R,S)−I及び(S,R)−Iの形態で存在し、ここで、何れの場合にもこれらの立体配置異性体の二つは、下記の図に示すように、互いに類似の像及び鏡像である。従って、式Iの化合物は純粋なエナンチオマーの形態で、そしてまたエナンチオマー混合物として、例えば(S,S)−Iと(R,R)−Iとの混合物又は(R,S)−Iと(S,R)−Iとの混合物として、又はジアステレオマー混合物として、例えば四つの全てのジアステレオマーの混合物として存在することができる。
Figure 2010529168
本発明は、純粋なエナンチオマー又はジアステレオマー及びそれらの混合物の両者を提供する。
式Iの化合物はまた、それらの農業上有用な塩の形態で存在することもでき、塩の性質は一般に重要でない。適切な塩は、一般に、陽イオン塩及び酸の酸付加塩であって、それらの陽イオン及び陰イオンがそれぞれ化合物Iの除草作用に有害作用を持たないものである。
適切な陽イオンは、特に、アルカリ金属、好ましくはリチウム、ナトリウム及びカリウムの、アルカリ土類金属、好ましくはカルシウム及びマグネシウムの、並びに遷移金属、好ましくはマンガン、銅、亜鉛及び鉄のイオン、そしてまた、所望により1〜4個の水素原子がC〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フェニル又はベンジルで置き換えられていてよいアンモニウムイオン、好ましくはアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2−(2−ヒドロキシエタ−1−オキシ)エタ−1−イルアンモニウム、ジ(2−ヒドロキシエタ−1−イル)アンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウム、さらにホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホニウム、及びスルホキソニウムイオン、好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホキソニウムである。
有用な酸付加塩の陰イオンは、主に塩化物、臭化物、フッ化物、硫酸水素塩、硫酸塩、リン酸二水素塩、リン酸水素塩、硝酸塩、重炭酸塩、炭酸塩、六フッ化ケイ酸塩、六フッ化リン酸塩、安息香酸塩のもの、そしてC〜C−アルカン酸の陰イオン、好ましくはギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩及び酪酸塩のものである。
本発明に係る化合物の置換基のために挙げられる有機部分は、特定の基のメンバーの個々の列挙のための集合語である。全ての炭化水素鎖、例えばアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、そしてまた、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、N−アルキルスルホニルアミノ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシアミノ、アルキルアミノスルホニルアミノ、ジアルキルアミノスルホニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、N−(アルケニル)−N−(アルキル)−アミノ、N−(アルキニル)−N−(アルキル)−アミノ、N−(アルコキシ)−N−(アルキル)−アミノ、N−(アルケニル)−N−(アルコキシ)−アルキル又はN−(アルキニル)−N−(アルコキシ)−アミノにおけるアルキル部分及びアルケニル部分は、直鎖状又は分枝状であってよい。
接頭辞C〜C−は、炭化水素部分のそれぞれの炭素数を示す。別に示さない限り、ハロゲン化置換基は、好ましくは1〜5個の同一の又は異なるハロゲン原子、特にフッ素原子又は塩素原子を有する。
ハロゲンという用語は、何れの場合にもフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
他の意味の例は、以下のとおりである:
アルキル、そしてまたアルキル部分、例えばアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、N−アルキルスルホニルアミノ、アルキルアミノスルホニルアミノ、ジアルキルアミノスルホニルアミノ、N−(アルケニル)−N−(アルキル)−アミノ、N−(アルキニル)−N−(アルキル)−アミノ、N−(アルコキシ)−N−(アルキル)−アミノにおけるもの:1個以上の炭素原子、例えば1〜2個、1〜4個又は1〜6個の炭素原子を有する飽和の直鎖状又は分枝状の炭化水素基、例えばC〜C−アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル。本発明に係る一つの実施形態において、アルキルは小さいアルキル基、例えばC〜C−アルキルを意味する。本発明に係る別の実施形態において、アルキルは比較的大きいアルキル基、例えばC〜C−アルキルを意味する。
ハロアルキル:上記のアルキル基であって、その水素原子が部分的又は完全にハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素で置換されているもの、例えばクロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、2−フルオロプロピル、3−フルオロプロピル、2,2−ジフルオロプロピル、2,3−ジフルオロプロピル、2−クロロプロピル、3−クロロプロピル、2,3−ジクロロプロピル、2−ブロモプロピル、3−ブロモプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、3,3,3−トリクロロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、1−(フルオロメチル)−2−フルオロエチル、1−(クロロメチル)−2−クロロエチル、1−(ブロモメチル)−2−ブロモエチル、4−フルオロブチル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル及びノナフルオロブチル。
シクロアルキル、そしてまたシクロルキル部分、例えばシクロアルコキシ又はシクロアルキルカルボニルにおけるもの:3個以上の炭素原子、例えば3〜6個の炭素環原子を有する単環式の飽和炭化水素基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル。
アルケニル、そしてまたアルケニル部分、例えばアルケニルアミノ、アルケニルオキシ、N−(アルケニル)−N−(アルキル)−アミノ、N−(アルケニル)−N−(アルコキシ)−アミノにおけるもの:2個以上の炭素原子、例えば2〜4個、2〜6個、又は3〜6個の炭素原子、及び任意の位置に二重結合を有する一不飽和の直鎖状又は分枝状炭化水素基、例えばC〜C−アルケニル、例えば1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2-メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1-メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2-メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1-プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3-メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3-メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3-メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3-ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3-ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3-ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3-ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1-エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、1−エチル−2-メチル−2−プロペニル。
シクロアルケニル:5〜6個、好ましくは5〜6個の炭素環員を有する一不飽和の炭化水素基、例えばシクロペンテン−1−イル、シクペンテン−3−イル、シクロヘキセン−1−イル、シクロヘキセン−3−イル、シクロヘキセン−4−イル。
アルキニル、そしてまたアルキニル部分、例えばアルキニルオキシ、アルキニルアミノ、N−(アルキニル)−N−(アルキル)−アミノ又はN−(アルキニル)−N−(アルコキシ)−アミノにおけるもの:2個以上の炭素原子、例えば2〜4個、2〜6個、又は3〜6個の炭素原子、及び任意の位置に三重結合を有する直鎖状又は分枝状の炭化水素基、例えばC〜C−アルキニル、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル。
アルコキシ:上記で定義されるアルキルであって、酸素原子を介して結合しているもの、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ又は1,1−ジメチルエトキシ、ペントキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、2,2−ジメチルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキソキシ, 1−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、4−メチルペントキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ、3,3−ジメチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブトキシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−トリメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキシ又は1−エチル−2−メチルプロポキシ。
アリール:6〜14個の炭素原子を有する単環式又は多環式の芳香族炭化水素、例えばフェニル、ナフチル、アントラセニル又はフェナントレニル、好ましくはフェニル又はナフチル。
5又は6員のヘテロ環式基:5又は6個の環原子を有するヘテロ環式基であって、1、2、3又は4個の環原子がO、S及びNからなる群から選択されるヘテロ原子であり、該ヘテロ環式基が飽和、部分不飽和又は芳香族であるもの。ヘテロ環式基の例は、下記のものである:
炭素を介して結合している5員の飽和環、例えば
テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、テトラヒドロピロール−2−イル、テトラヒドロピロール−3−イル、テトラヒドロピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラゾール−4−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−3−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−4−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−5−イル、1,2−オキサチオラン−3−イル、1,2−オキサチオラン−4−イル、1,2−オキサチオラン−5−イル、テトラヒドロイソチアゾール−3−イル、テトラヒドロイソチアゾール−4−イル、テトラヒドロイソチアゾール−5−イル、1,2−ジチオラン−3−イル、1,2−ジチオラン−4−イル、テトラヒドロイミダゾール−2−イル、テトラヒドロイミダゾール−4−イル、テトラヒドロオキサゾール−2−イル、テトラヒドロオキサゾール−4−イル、テトラヒドロオキサゾール−5−イル、テトラヒドロチアゾール−2−イル、テトラヒドロチアゾール−4−イル、テトラヒドロチアゾール−5−イル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−オキサチオラン−2−イル、1,3−オキサチオラン−4−イル、1,3−オキサチオラン−5−イル、1,3−ジチオラン−2−イル、1,3−ジチオラン−4−イル、1,3,2−diオキサチオラン−4−イル;
炭素を介して結合している6員の飽和環、例えば
テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、テトラヒドロチオピラン−3−イル、テトラヒドロthioピラン−4−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオキサン−5−イル、1,4−ジオキサン−2−イル、1,3−ジチアン−2−イル、1,3−ジチアン−4−イル、1,3−ジチアン−5−イル、1,4−ジチアン−2−イル、1,3−オキサチアン−2−イル、1,3−オキサチアン−4−イル、1,3−オキサチアン−5−イル、1,3−オキサチアン−6−イル、1,4−オキサチアン−2−イル、1,4−オキサチアン−3−イル、1,2−ジチアン−3−イル、1,2−ジチアン−4−イル、ヘキサヒドロピリミジン−2−イル、ヘキサヒドロピリミジン−4−イル、ヘキサヒドロピリミジン−5−イル、ヘキサヒドロピラジン−2−イル、ヘキサヒドロピリダジン−3−イル、ヘキサヒドロピリダジン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−2−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−6−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−2−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−6−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−2−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−2−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル;
窒素を介して結合している5員の飽和環、例えば:
テトラヒドロピロール−1−イル、テトラヒドロピラゾール−1−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−2−イル、テトラヒドロイソチアゾール−2−イル、テトラヒドロイミダゾール−1−イル、テトラヒドロオキサゾール−3−イル、テトラヒドロチアゾール−3−イル;
窒素を介して結合している6員の飽和環、例えば:
ピペリジン−1−イル、ヘキサヒドロピリミジン−1−イル、ヘキサヒドロピラジン−1−イル、ヘキサヒドロピリダジン−1−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル;
炭素を介して結合している5員の部分不飽和環、例えば:
2,3−ジヒドロフラン−2−イル、2,3−ジヒドロフラン−3−イル、2,5−ジヒドロフラン−2−イル、2,5−ジヒドロフラン−3−イル、4,5−ジヒドロフラン−2−イル、4,5−ジヒドロフラン−3−イル、2,3−ジヒドロチエン−2−イル、2,3−ジヒドロチエン−3−イル、2,5−ジヒドロチエン−2−イル、2,5−ジヒドロチエン−3−イル、4,5−ジヒドロチエン−2−イル、4,5−ジヒドロチエン−3−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−2−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−3−イル、3,4−ジヒドロ−5H−ピロール−2−イル、3,4−ジヒドロ−5H−ピロール−3−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル、4,5−ジヒドロイソチアゾール−3−イル、4,5−ジヒドロイソチアゾール−4−イル、4,5−ジヒドロイソチアゾール−5−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−3−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−4−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−5−イル、2,3−ジヒドロイソチアゾール−3−イル、2,3−ジヒドロイソチアゾール−4−イル、2,3−ジヒドロイソチアゾール−5−イル、Δ−1,2−ジチオール−3−イル、Δ−1,2−ジチオール−4−イル、Δ−1,2−ジチオール−5−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−4−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−5−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−4−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−4−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル、2,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−5−イル、4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル4,5−ジヒドロチアゾール−4−イル、4,5−ジヒドロチアゾール−5−イル、2,5−ジヒドロチアゾール−2−イル、2,5−ジヒドロチアゾール−4−イル、2,5−ジヒドロチアゾール−5−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−2−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−5−イル、1,3−ジオキソール−2−イル、1,3−ジオキソール−4−イル、1,3−ジチオール−2−イル、1,3−ジチオール−4−イル、1,3−オキサチオール−2−イル、1,3−オキサチオール−4−イル、1,3−オキサチオール−5−イル;
炭素を介して結合している6員の部分飽和環、例えば:
2H−3,4−ジヒドロピラン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−2−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−6−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−4−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−6−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−6−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−2−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−5−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−6−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−3−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−4−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−5−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル、4H−ピラン−2−イル、4H−ピラン−3−イル−、4H−ピラン−4−イル、4H−チオピラン−2−イル、4H−チオピラン−3−イル、4H−チオピラン−4−イル、1,4−ジヒドロピリジン−2−イル、1,4−ジヒドロピリジン−3−イル、1,4−ジヒドロピリジン−4−イル、2H−ピラン−2−イル、2H−ピラン−3−イル、2H−ピラン−4−イル、2H−ピラン−5−イル、2H−ピラン−6−イル、2H−チオピラン−2−イル、2H−チオピラン−3−イル、2H−チオピラン−4−イル、2H−チオピラン−5−イル、2H−チオピラン−6−イル、1,2−ジヒドロピリジン−2−イル、1,2−ジヒドロピリジン−3−イル、1,2−ジヒドロピリジン−4−イル、1,2−ジヒドロピリジン−5−イル、1,2−ジヒドロピリジン−6−イル、3,4−ジヒドロピリジン−2−イル、3,4−ジヒドロピリジン−3−イル、3,4−ジヒドロピリジン−4−イル、3,4−ジヒドロピリジン−5−イル、3,4−ジヒドロピリジン−6−イル、2,5−ジヒドロピリジン−2−イル、2,5−ジヒドロピリジン−3−イル、2,5−ジヒドロピリジン−4−イル、2,5−ジヒドロピリジン−5−イル、2,5−ジヒドロピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロピリジン−2−イル、2,3−ジヒドロピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロピリジン−4−イル、2,3−ジヒドロピリジン−5−イル、2,3−ジヒドロピリジン−6−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、2H−3,6−di−hydro−1,2−チアジン−5−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−4−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−5−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−6−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−4−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−4−イル1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−5−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−6−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリダジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−2−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−6−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−2−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−6−イル、3,4,5−6−テトラヒドロピリミジン−2−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−5−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−6−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−2−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−6−イル2H−1,2−オキサジン−3−イル、2H−1,2−オキサジン−4−イル、2H−1,2−オキサジン−5−イル2H−1,2−オキサジン−6−イル、2H−1,2−チアジン−3−イル、2H−1,2−チアジン−4−イル2H−1,2−チアジン−5−イル、2H−1,2−チアジン−6−イル、4H−1,2−オキサジン−3−イル、4H−1,2−オキサジン−4−イル、4H−1,2−オキサジン−5−イル、4H−1,2−オキサジン−6−イル、4H−1,2−チアジン−3−イル、4H−1,2−チアジン−4−イル、4H−1,2−チアジン−5−イル、4H−1,2−チアジン−6−イル、6H−1,2−オキサジン−3−イル、6H−1,2−オキサジン−4−イル、6H−1,2−オキサジン−5−イル、6H−1,2−オキサジン−6−イル、6H−1,2−チアジン−3−イル、6H−1,2−チアジン−4−イル、6H−1,2−チアジン−5−イル、6H−1,2−チアジン−6−イル、2H−1,3−オキサジン−2−イル、2H−1,3−オキサジン−4−イル、2H−1,3−オキサジン−5−イル、2H−1,3−オキサジン−6−イル、2H−1,3−チアジン−2−イル、2H−1,3−チアジン−4−イル、2H−1,3−チアジン−5−イル、2H−1,3−チアジン−6−イル、4H−1,3−オキサジン−2−イル、4H−1,3−オキサジン−4−イル、4H−1,3−オキサジン−5−イル、4H−1,3−オキサジン−6−イル、4H−1,3−チアジン−2−イル、4H−1,3−チアジン−4−イル、4H−1,3−チアジン−5−イル、4H−1,3−チアジン−6−イル、6H−1,3−オキサジン−2−イル、6H−1,3−オキサジン−4−イル、6H−1,3−オキサジン−5−イル、6H−1,3−オキサジン−6−イル、6H−1,3−チアジン−2−イル、6H−1,3−オキサジン−4−イル、6H−1,3−オキサジン−5−イル、6H−1,3−チアジン−6−イル、2H−1,4−オキサジン−2−イル、2H−1,4−オキサジン−3−イル、2H−1,4−オキサジン−5−イル、2H−1,4−オキサジン−6−イル、2H−1,4−チアジン−2−イル、2H−1,4−チアジン−3−イル、2H−1,4−チアジン−5−イル、2H−1,4−チアジン−6−イル、4H−1,4−オキサジン−2−イル、4H−1,4−オキサジン−3−イル、4H−1,4−チアジン−2−イル、4H−1,4−チアジン−3−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−3−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−4−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−5−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−6−イル、1,4−ジヒドロピラジン−2−イル、1,2−ジヒドロピラジン−2−イル、1,2−ジヒドロピラジン−3−イル、1,2−ジヒドロピラジン−5−イル、1,2−ジヒドロピラジン−6−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−2−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−4−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−5−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−2−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−4−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−5−イル又は3,4−ジヒドロピリミジン−6−イル;
窒素を介して結合している5員の部分飽和環、例えば:
2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−2−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−3−イル、1,2,4−Δ−オキサゾリン−2−イル、1,2,4−Δ−オキサゾリン−4−イル、1,2,4−Δ−オキサゾリン−2−イル、1,3,4−Δ−オキサゾリン−4−イル、1,2,4−Δ−チアジアゾリン−2−イル、1,2,4−Δ−チアジアゾリン−2−イル、1,2,4−Δ−チアジアゾリン−4−イル、1,3,4−Δ−チアジアゾリン−4−イル1,2,3−Δ−トリアゾリン−1−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−1−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−4−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−1−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−4−イル;
窒素を介して結合している6員の部分飽和環、例えば:
1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−1−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル、1,4−ジヒドロピリジン−1−イル、1,2−ジヒドロピリジン−1−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−2−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−2−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−2−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−1−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−2−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリダジン−1−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、2H−1,2−オキサジン−2−イル、2H−1,2−チアジン−2−イル、4H−1,4−オキサジン−4−イル、4H−1,4−チアジン−4−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−1−イル、1,4−ジヒドロピラジン−1−イル、1,2−ジヒドロピラジン−1−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−1−イル又は3,4−ジヒドロピリミジン−3−イル;
炭素を介して結合している5員のヘテロ芳香族環、例えば:
2−フリル、3−フリル、2−チエンイル,3−チエンイル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾールイル−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、[1H]−テトラゾール−5−イル及び[2H]−テトラゾール−5−イル;
炭素を介して結合している6員のヘテロ芳香族環、例えば:
ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピラジン−2−イル、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル及び1,2,4−トリアジン−6−イル;
窒素を介して結合している5員のヘテロ芳香族環、例えば:
ピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、[1H]−テトラゾール−1−イル及び[2H]−テトラゾール−2−イル。
他の意味は下記の通りである:
・アルケニルオキシ:上記のアルケニルであって、酸素原子を介して結合しているもの;
・アルキニルオキシ:上記のアルキニルであって、酸素原子を介して結合しているもの;
・アルキルアミノ:基NHR〔ここで、Rは上記で定義されるアルキルである〕;
・[ジアルキル]アミノ:基NR’R〔ここで、R及びR’は上記で定義されるアルキルである〕;
・アルコキシアミノ:基NH(OR)〔ここで、Rは上記で定義されるアルキルである〕;
・アルキルスルホニルアミノ:基NHS(O)R;
・アルキルアミノスルホニルアミノ:基NHS(O)NHR〔ここで、Rは上記で定義されるアルキルである〕;
・[ジアルキルアミノ]スルホニルアミノ:基NHS(O)NR’R〔ここで、R及びR’は上記で定義されるアルキルである〕;
・アルケニルアミノ:基NHR〔ここで、Rは上記で定義されるアルケニルである〕;
・アルキニルアミノ:基NHR〔ここで、Rは上記で定義されるアルキニルである〕;
・N−(アルケニル)−N−(アルキル)−アミノ:基NR’R〔ここで、Rは上記で定義されるアルケニルであり、そしてR’は上記で定義されるアルキルである〕;
・N−(アルキニル)−N−(アルキル)−アミノ:基NR’R〔ここで、Rは上記で定義されるアルキニルであり、そしてR’は上記で定義されるアルキルである〕;
・N−(アルコキシ)−N−(アルキル)−アミノ:基NR’R〔ここで、Rは上記で定義されるアルキルであり、そしてR’は上記で定義されるアルコキシである〕;
・N−(アルケニル)−N−(アルコキシ)−アミノ:基NR’R〔ここで、Rは上記で定義されるアルケニルであり、そしてR’は上記で定義されるアルコキシである〕;
・N−(アルキニル)−N−(アルコキシ)−アミノ:基NR’R〔ここで、Rは上記で定義されるアルキニルであり、そしてR’は上記で定義されるアルコキシである〕。
特定の実施形態において、式Iの化合物の可変部分は下記の意味を有し、これらの意味は、それら自体で又は互いに組み合わせて、式Iの化合物の特定の実施形態である:
は、特に、シアノ、ニトロ、又は上記で定義される5又は6員のヘテロ芳香族基であり、これは環原子として、好ましくは、1、2、3若しくは4個の窒素原子、又は1個の酸素若しくは1個の硫黄原子及び適切ならば1若しくは2個の窒素原子を有し、そして非置換であるか、又はR1aから選択される1又は2個の置換基を有していてよい。
本発明の第一の好ましい実施形態において、Rはシアノ又はニトロである。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、Rは上記で定義される5又は6員のヘテロ芳香族基であり、これは環原子として、好ましくは、1、2、3若しくは4個の窒素原子、又は1個の酸素若しくは1個の硫黄原子及び適切ならば1若しくは2個の窒素原子を有し、そして非置換であるか、又はR1aから選択される1又は2個の置換基を有していてよい。好ましいヘテロ芳香族基の例は、ピリダジン−3−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピラジン−2−イル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、ピラゾール−1−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イルイソチアゾール−5−イル、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、イミダゾール−5−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル及びチアゾール−5−イル、特に炭素を介して結合しているヘテロ芳香族基、例えばピラゾール−3−イル、イミダゾール−5−イル、オキサゾール−2−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピリダジン−4−イル、ピラジン−2−イル、[1H]−テトラゾール−5−イル及び[2H]−テトラゾール−5−イルであり、ここに挙げられるヘテロ環は、典型的な様式でR1aから選択される1又は2個の置換基を有していてよい。好ましい基R1aは、特にF、Cl、CN、ニトロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルである。
がハロゲン、特に塩素又は臭素である一般式Iの化合物及びその塩も同様に好ましい。
基Rは、好ましくは水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、C〜C−フルオロアルキル、エテニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−フルオロアルコキシ、特にフッ素、塩素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はトリフルオロメトキシである。Rは、特に好ましくは水素、フッ素又は塩素である。
が水素とは異なる式Iの化合物の中で、Rがフェニル環の結合点に対してオルト位に位置する化合物が好ましい。
特に好ましい実施形態において、Rは、フェニル環の結合点に対してオルト位に位置するハロゲン、特に塩素又はフッ素である。
がハロゲンである式Iの化合物の中で、Rがフッ素又は塩素である化合物が好ましい。同様に好ましい別の実施形態において、Rは水素である。
は、好ましくはメチルである。
は、好ましくは水素、メチル又はエチル、とりわけメチルである。
が基C(=O)R51である式Iの化合物が同様に好ましく、ここで、R51は上記の意味の一つを有し、そして特に水素、C〜C−アルキル、とりわけメチル又はエチル、又はC〜C−ハロアルキル、とりわけC〜C−フルオロアルキル、例えばトリフルオロメチルである。
は、好ましくはC〜C−アルキル又はC〜C−フルオロアルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル又はトリフルオロメチル、とりわけメチル又はエチルである。
好ましくは、少なくとも一方の、そして特に両方の基R及びRは、水素である。
が水素とは異なる式Iの化合物の中で、Rが基CRに対してパラ位に位置する化合物が好ましい。
10は、好ましくは水素である。
11は、好ましくは水素である。
基C(O)R12において、R12は、好ましくは水素、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルである。
式Iの化合物及びそれらの塩の中で、一般式Ia及びそれらの農業上有用な塩が好ましい:
Figure 2010529168
〔式中、R、R、R、R、R、R及びRは上記の意味の一つ、特に、好ましいとして与えられる意味を有する〕。式Iaにおいて、基R、R、R、R、R、R及びRは互いに独立して、しかし好ましくは組み合わせて、特に下記の意味を有する:
シアノ又はニトロ;
水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、エテニル又はC〜C−アルコキシ、特に水素、フッ素又は塩素;
フッ素又は水素;
メチル;
水素、メチル又はエチル、特にメチル;
メチル又はエチル;そして
水素又はハロゲン、特に水素又はフッ素。
既に上記で説明されるように、式Iの化合物は、ピペラジン環の3及び6位の炭素原子において、それぞれキラリティー中心を有する。3及び6位のベンジル基がピペラジン環に対してシス立体配置を有する式Iの化合物、すなわちS,Sエナンチオマー(S,S)−I及びR,Rエナンチオマー(R,R)−I、そしてまた、それらの混合物が好ましい。同様に、シス化合物とトランス化合物との混合物であって、シス化合物が過剰に存在するもの、特に少なくとも2:1、とりわけ少なくとも5:1のシス/トランス比を有するシス/トランス混合物が好ましい。
本発明の特に好ましい実施形態は、式(S,S)−IのS,Sエナンチオマー、そしてまたIのエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、S,Sエナンチオマーが主成分であり、そして化合物Iの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在する混合物に関する。同様に、エナンチオマー(S,S)−Iの農業上適切な塩、並びに該塩のエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、S,Sエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくは化合物Iの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在するものが好ましい。同様に好ましい別の実施形態は、S,Sエナンチオマー(S,S)−IとR,Rエナンチオマー(R,R)−Iとのラセミ混合物に関する。
本発明の別の実施形態は、式(R,R)−IのR,Rエナンチオマー、そしてまたIのエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、R,Rエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくは化合物Iの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在する混合物に関する。本発明の別の実施形態は、エナンチオマー(R,R)−Iの農業上適切な塩、並びに該塩のエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、R,Rエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくは化合物Iの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在するものに関する。
、R、R、R、R、R及びRが、上記の意味の一つ、特に、好ましいとして又は特に好ましいとして与えられる意味の一つを有する、下記に示される式(S,S)−Iaの純粋なエナンチオマー、そしてまた、Iaのエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、S,Sエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくは化合物Iaの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在するものが特に好ましい。同様に、エナンチオマー(S,S)−Iaの農業上適切な塩、並びに該塩のエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、S,Sエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくは化合物Iaの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の比率で存在するものが好ましい。同様に好ましい別の実施形態は、S,Sエナンチオマー(S,S)−IaとR,Rエナンチオマー(R,R)−Iaとのラセミ混合物に関する。
本発明の別の実施形態は、R、R、R、R、R、R及びRが、上記の意味の一つ、特に、好ましいとして又は特に好ましいとして与えられる意味の一つを有する、下記に示される式(R,R)−Iaの純粋なエナンチオマー、そしてまた、Iaのエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、R,Rエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくは化合物Iaの少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在するものに関する。本発明の別の実施形態は、エナンチオマー(R,R)−Iaの農業上適切な塩、並びに該塩のエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、S,Sエナンチオマーが主成分であり、そして好ましくはIaの塩の少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の比率で存在するものに関する。
Figure 2010529168
式(S,S)−Ia又は(R,R)−Iaにおいて、基R、R、R、R、R、R及びRは互いに独立して、しかし好ましくは組み合わせて、特に下記の意味を有する:
シアノ又はニトロ;
水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、エテニル又はC〜C−アルコキシ、特に水素、フッ素又は塩素;
フッ素又は水素;
メチル;
水素、メチル又はエチル、特にメチル;
メチル又はエチル;そして
水素又はハロゲン、特に水素又はフッ素。
本発明に係る好ましい化合物の例は、以下に挙げられる化合物及びそれらの塩である:
2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、及び
3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン。
ここに典型的な様式で挙げられる化合物及びそれらの塩の中で、ピペラジン環の3及び6位のベンジル基が互いにシス立体配置である化合物及び塩、並びにシス化合物とトランス化合物との混合物であって、シス化合物が過剰に存在するもの、特に少なくとも2:1、とりわけ少なくとも5:1のシス/トランス比を有するシス/トランス混合物が好ましい。
ここに典型的な様式で挙げられる化合物及びそれらの塩の中で、何れの場合にもS,Sエナンチオマー及びその塩が好ましい。同様に、ここに典型的な様式で挙げられる化合物I及びそれらの塩のエナンチオマー混合物及びジアステレオマー混合物であって、S,Sエナンチオマーが主成分であり、そして問題の化合物の少なくとも70%、特に少なくとも80%、とりわけ少なくとも90%の量で存在する混合物が好ましい。同様に好ましい別の実施形態は、ここに典型的な様式で挙げられる化合物の問題のS,Sエナンチオマーと問題のR,Rエナンチオマーとのラセミ混合物に関する。
本発明に係る化合物Iは、有機化学の標準的方法により、例えば下記の段階:
i)一般式IIの化合物
Figure 2010529168
〔式中、R、R、R、R、R、R、R及びR10は上記の意味を有し、そしてR5aはRについて与えられる意味の一つであって水素とは異なり、又は保護基である〕を用意すること;
ii)化合物IIを、塩基の存在下に、式R−Xのアルキル化剤〔式中、Rは上記の意味を有し、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させ;適切ならば、R5aが保護基である場合に保護基を除去すること;
及び
iii)段階ii)で得られる化合物を水素化して、R11が水素である式Iの化合物を与えること;
又は
iia)化合物IIを水素化すること;
及び
iiia)段階iia)で得られる化合物を、塩基の存在下に、式R−Xのアルキル化剤〔式中、Rは上記の意味を有し、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させ、そして適切ならば、R5aが保護基である場合に保護基を除去して、R11が水素である式Iの化合物を与えること;
iv)そして、適切ならば、R11が水素である式Iの化合物を、塩基の存在下に、式R11−Xのアルキル化剤〔式中、R11はC〜C−アルキルであり、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させること
を含む方法(以下、方法A)と呼ばれる)により製造することができる。
段階ii)又はiiia)におけるアルキル化は、アルキル化の標準的方法と同様にして、例えばI.O. Donkor et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 11 (19) (2001), 2647-2649、B.B. Snider et al., Tetrahedron 57 (16) (2001), 3301-3307、I. Yasuhiro et al., Heterocycles, 45, 1997, 1151、J. Am. Chem. Soc. 105, 1983, 3214、J. Am. Chem. Soc. 124(47) (2002), 14017-14019、Chem. Commun. 1998, 659又はM. Falorni et al., Europ. J. Org. Chem. (8) (2000), 1669-1675に記載の方法により行うことができる。
この目的のために、段階ii)において、式IIのピペラジン化合物を適切なアルキル化剤(以下、化合物X−R)と反応させて、式Iのピペラジン化合物を与える(例えば、J. Am. Chem. Soc. 105, 1983, 3214参照)。
アルキル化剤X−Rにおいて、Xはハロゲン、特に塩素、臭素又はヨウ素、又はO−SO−Rであってよく、ここで、Rは、C〜C−アルキル、又は任意によりハロゲン、C〜C−アルキル又はハロ−C〜C−アルキルで置換されているアリールの意味を有する。
この反応は、通常、−78℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは−50℃〜65℃、特に好ましくは−30℃〜65℃の温度で行われる。一般に、この反応は、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行われる。
適切な不溶剤は、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカンの混合物、芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−、m−及びp−キシレン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert−ブチルメチルケトン、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、水、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド、そしてまたモルホリン及びN−メチルモルホリン、並びにその混合物である。好ましい溶剤は、トルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン又はジメチルホルムアミド、及びその混合物である。
一般に、段階ii)又はiiia)における化合物IIのアルキル化は、塩基の存在下にアルキル化剤を用いて行われる。適切な塩基は、無機化合物、例えばアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア水、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物、例えば酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウム及び酸化マグネシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化物、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム、アルカリ金属アミド、例えばリチウムアミド、例えばリチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムアミド及びカリウムアミド、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム及び炭酸カルシウム、そしてまたアルカリ金属の重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム、有機金属化合物、特にアルカリ金属アルキル、例えばメチルリチウム、ブチルリチウム及びフェニルリチウム、ハロゲン化アルキルマグネシウム、例えば塩化メチルマグネシウム、そしてまたアルカリ金属及びアルカリ土類金属のアルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド及びジメトキシマグネシウム、さらに有機塩基、例えば第三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2−ヒドロキシピリジン及びN−メチルピペリジン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン及び4−ジメチルアミノピリジン、そしてまた二環式アミンである。塩基は、一般に等モル量で用いられる。それらはまた、過剰量で又は溶剤としてさえも使用することができる。好ましい実施形態において、塩基は等モル量で又は実質的に等モル量で用いられる。もう一つの好ましい実施形態において、用いられる塩基は水素化ナトリウムである。
基R5aとして適切な保護基は、特に上記の基C(O)R51、例えばアセチル基である。これらの保護基の導入は、保護基化学の公知方法と同様にして、例えば式(R51C(O))Oの無水物との反応により、例えばGreen, Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd ed. 1999, John Wiley and Sons, p. 553に記載の方法により行うことができる。
保護基R5aの除去は、保護基化学の公知方法と同様に行うことができる(Green, Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd ed. 1999, John Wiley and Sons, p. 553参照)。
段階iii)又は段階iia)における水素化は、C=C二重結合を還元するための公知方法と同様に行うことができる(例えば、J. March, Advanced Organic Chemistry, 3rd ed. John Wiley and Sons 1985, pp. 690-700、そしてまたPeptide Chemistry 17, 1980, pp. 59-64, Tetrahedron Lett. 46, 1979, pp. 4483-4486を参照されたい)。
この水素化は、多くの場合に、遷移金属触媒、例えば活性金属種としてPt、Pd、Rh又はRuを含む触媒の存在下に行われる。不均質触媒、例えばPd又はPt担持触媒、例えば活性炭上のPd、さらにPtO、そしてまた均質触媒の両方が適している。立体選択的触媒の使用により、二重結合のエナンチオ選択的水素化を行うことができる(Peptide Chemistry 17, 1980, pp. 59-64, Tetrahedron Lett. 46, 1979, pp. 4483-4486を参照されたい)。
化合物IIの水素化は、IIのアルキル化の後に、すなわち段階iii)において、又はIIのアルキル化の前に、すなわち段階ii)において、の何れで行うこともできる。
適切ならば、段階ii)又は段階iiia)において保護基を除去して、R=Hである化合物Iを与えた後、水素とは異なる新たな基Rをアルキル化又はアシル化により導入することができる。基Rを導入するための後続のアルキル化又はアシル化は、有機化学の標準的方法、例えば段階ii)及びiiia)のために上記に示される方法を用いて行うことができる。
11がC〜C−アルキルである式Iの化合物の製造は、好都合には、R11が水素である式Iの化合物を、塩基の存在下に、R11がC〜C−アルキルであり、そしてXが求核置換可能な脱離基、例えばハロゲン、特に塩素、臭素又はヨウ素、又はO−SO−Rであり、ここで、Rが、C〜C−アルキル、又は任意によりハロゲン、C〜C−アルキル又はハロ−C〜C−アルキルで置換されているアリールの意味を有するアルキル化剤X−Rと反応させることにより行われる。この反応に必要な反応条件に関しては、段階ii)及びiiia)におけるアルキル化のために述べられることが同様に適用される。
さらに、式IIの化合物は、例えばPCT/EP2007/050067(=国際公開第2007/077247号パンフレット)から公知であり、その内容全体は参照により本明細書に含められる。
式IIの化合物は、例えば、下記のスキームに示すように、式IIIのベンズアルデヒドとピペラジン化合物IVとをアルドール縮合の状況で反応させることにより製造することができる:
Figure 2010529168
式III及びIVにおいて、可変であるR、R、R、R5a、R、R、R及びR10は式IIのために与えられる意味を有する。R4aは、保護基、例えばC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルである。ピペラジン環の窒素原子のために適する保護基は、特にアシル基、例えば式C(O)R52の基であり、ここで、R52はR51のために挙げられる意味の一つを有し、そして特にC〜C−アルキル、例えばメチルである。
当該アルドール縮合は、J. Org. Chem. 2000, 65 (24), 8402-8405, Synlett 2006, 677及びJ. Heterocycl. Chem. 1988, 25, 591に記載の方法と同様に行うことができ、それらの内容全体は参照により本明細書に含められる。
アルドール縮合は、典型的には、適切な塩基の存在下に行われる。適切な塩基は、アルドール縮合に普通に用いられるものである。塩基としてアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウム、又はその混合物を用いることが好ましい。
この反応は、不活性の、好ましくは非プロトン性の有機溶剤中で好ましく行われる。適切な不活性有機溶剤の例は、特にジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、そしてまたジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン及びジメチルアセトアミドである。好ましい溶剤は、特にジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン及びジメチルアセトアミドからなる群から選択される。
アルドール縮合に必要な温度は、一般に0℃から用いられる溶剤の沸点までの範囲、特に10〜80℃の範囲である。
IIIとIVとの反応のためには、化合物IVの基R4a及びR5aがアシル基、例えば式R52C(O)−の基であり、ここで、R52がR51のために挙げられる意味の一つを有し、そして特にC〜C−アルキル、例えばメチルであることが有利であることを見出した。
化合物IVへのこれらの保護基の導入は、保護基化学の公知方法と同様にして、例えば対応するNH−遊離化合物(R4a、R5a=Hである式IVの化合物)を、式(R52C(O))Oの無水物と、例えばGreen, Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd ed. 1999, John Wiley and Sons, p. 553に記載の方法により行うことができる。保護基R4a、R5aの除去は、保護基化学の公知方法と同様に行うことができる。
化合物IVの基R4a及びR5a及びRが保護基、例えばシル基であるならば、これらの基はアルドール縮合の後に除去され、これは式II’の化合物、
Figure 2010529168
〔式中、R、R、R、R5a、R、R、R及びR10は、式Iのために与えられる意味を有する。保護基は一般に加水分解により除去され、基R4aは多くの場合に既にアルドール縮合の条件下で切断される。次いで、生成した化合物II’の化合物に、基Rがアルキル化により、そして適切ならば基Rがアルキル化又はアシル化により導入される。
基R及びR又はR4a及びR5aを導入するための式II’の化合物のアルキル化は、段階ii)及び段階iiia)のために与えられる方法と同様にして、例えばHeterocycles, 45, 1997, 1151、及びChem. Commun. 1998, 659に記載の方法により行うことができる。
この目的のために、式II’のピペラジン化合物を、適切なアルキル化剤(以下、化合物X−R及びX−R5a又はX−R5a)と反応させる。アルキル化剤X−R、X−R及びX−R5aにおいて、Xはハロゲン又はO−SO−Rであってよく、ここで、Rは、C〜C−アルキル、又は任意によりハロゲン、C〜C−アルキル又はハロ−C〜C−アルキルで置換されているアリールの意味を有する。アルキル化剤X−R、X−R及びX−R5aにおいて、R、R及びR5aは、互いに独立してC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルである。
化合物IIとアルキル化剤X−R、X−R及びX-R5aとの反応は、好ましくは塩基の存在下に行われる。温度、塩基及び溶剤に関しては、段階ii)及びiiia)のために述べられるものが同様の方法で適用される。
式IIのR及びR5a、又は式IのR及びRが同一であるならば、II’とX−R及びX−R又はX-R5aとの反応は、同時に、又は逐次的に任意の順序で行うことができる。基R、R、及びRが同一であるならば、II’とX−R及びX−R又はX-R5aとの反応は、本発明に係る方法の段階ii)と同時に行うことができる。
式Iの基Rがアシル基であるならば、この基はIIの水素化の前又は後にアシル化により導入される。この目的のために、R=Hである化合物Iをアシル化剤(以下、化合物X−R)と反応させる。アシル化剤X−Rにおいて、Rは基C(O)R51であり、ここで、R51は上記の意味を有する。Xは一般にハロゲン、例えば塩素、又は基O−C(O)−R51である。
段階ii)において化合物IIのアルキル化で得られる化合物は、IIの製造と同様にして、ベンズアルデヒド化合物IIIと化合物IVaとの反応により製造することができる:
Figure 2010529168
この場合、R、R、R、R4a、R5a、R、R、R、R及びR10は、上記の意味、特に、好ましいとして挙げられる意味の一つを有する。式IVaの好ましい基R4a及びR5aは、上記の式C(O)R52のアシル基であり、ここで、R52はR51のために挙げられる意味の一つを有し、そして特にC〜C−アルキル、例えばメチルである。
式IVaのR4a及び/又はR5aが保護基、例えば式C(O)R52の基であるならば、保護基R4a及び/又はR5aは、好ましくは、本発明に係る方法の段階iii)における水素化の前に除去されるだろう。これは、R4a及び適切ならばR5aが水素である化合物IIaを与える。
4aが水素であるこの化合物IIaを、式R−Xのアルキル化剤と、好ましくは塩基の存在下に水素化の前又は後に反応させる。R5aが水素であるならば、化合物IIaを、適切ならば、式R−Xのアルキル化剤又はアシル化剤R−Xのアルキル化剤と、好ましくは塩基の存在下に反応させる。化合物IIaとアルキル化剤又はアシル化剤との反応に関しては、II’とアルキル化剤又はアシル化剤との反応のために上記で化合物のために述べられることが同様に適用される。
アルデヒドIIIは市販されているか、又はアルデヒドの公知製造方法により合成することができる。
式IV及びIVaの化合物は、それぞれ一般式V及びVaの化合物の分子内環化により、文献から公知の他の方法と同様にして、例えばT. Kawasaki et al., Org. Lett. 2(19) (2000), 3027-3029、Igor L. Rodionov et al., Tetrahedron 58(42) (2002), 8515-8523 又はA. L. Johnson et al., Tetrahedron 60 (2004), 961-965により製造することができる。
適切ならば、環化に続いて、式IV及びIVaのR4a又はR5aが水素である場合に、水素とは異なる基R4a又はR5aが導入される。
Figure 2010529168
式V及びVaにおいて、R4a、R、R、R及びR10は上記の意味を有する。R5bは水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルである。ここで、Rは、例えばC〜C−アルキル、特にメチル又はエチル、又はフェニル−C〜C-アルキル、例えばベンジルである。
式V及びVaの化合物の環化は塩基の存在下に行うことができる。この場合、この反応は、一般に0℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは10℃〜50℃、特に好ましくは15℃〜35℃の範囲の温度で行われる。この反応は、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行うことができる。
適切な不活性有機溶剤は、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカンの混合物、芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−、m−及びp−キシレン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert−ブチルメチルケトン、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、水、そしてまたジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド、そしてまたモルホリン及びN−メチルモルホリンを包含する。前記の溶剤の混合物を使用することも可能である。好ましい溶剤は、1:10〜10:1の混合比を有するテトラヒドロフラン/水混合物である。
適切な塩基は、例えば、無機化合物、例えばアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化カルシウム、アンモニア水、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物、例えば酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウム及び酸化マグネシウム、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化物、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム、アルカリ金属アミド、例えばリチウムアミド、例えばリチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムアミド及びカリウムアミド、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム及び炭酸カルシウム、そしてまたアルカリ金属の重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム、有機金属化合物、特にアルカリ金属アルキル、例えばメチルリチウム、ブチルリチウム及びフェニルリチウム、ハロゲン化アルキルマグネシウム、例えば塩化メチルマグネシウム、そしてまたアルカリ金属及びアルカリ土類金属のアルコキシド、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペントキシド及びジメトキシマグネシウム、さらに有機塩基、例えば第三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2−ヒドロキシピリジン及びN−メチルピペリジン、ピリジン、置換ピリジン、例えばコリジン、ルチジン及び4−ジメチルアミノピリジン、そしてまた二環式アミンである。もちろん、異なる塩基の混合物を使用することも可能である。特にカリウムtert−ブトキシド、2−ヒドロキシピリジン又はアンモニア水、又はこれらの塩基の混合物が好ましい。好ましくは、これらの塩基の一つだけが用いられる。特に好ましい実施形態において、この反応はアンモニア水の存在下に行われ、これは例えば10〜50%w/vの濃度を有していてよい。別の特に好ましい実施形態において、この環化は、ブタノール、例えばn−ブタノール又はブタノール異性体の混合物(例えば、n−ブタノール及び2−ブタノール及び/又はイソブタノールの混合物)、及びN−メチルピロリドンを含む混合物中で、好ましくは還流条件下に行われる。
V又はVaの環化は、酸触媒作用により、活性化混合物の存在下に又は熱で行うこともできる。酸の存在下でのVの反応は、通常、0℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは50℃から沸点までの範囲の温度で、特に好ましくは沸点で還流下に行われる。一般に、この反応は、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行われる。
適切な溶剤は、原則として、塩基性環化にも使用できるもの、特にアルコールである。好ましい実施形態において、この反応は、n−ブタノール又は異なるブタノール異性体の混合物(例えばn−ブタノール及び2−ブタノール及び/又はイソブタノールの混合物)中で行われる。
V及びVaの環化に適する酸は、原則として、ブレンステッド及びルイス酸の両方である。特に、無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、無機オキソ酸、例えば硫酸及び過塩素酸、さらに無機ルイス酸、例えば三フッ化ホウ素、三塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化錫(IV)、塩化チタン(IV)及び塩化亜鉛(II)、そしてまた有機酸、例えばカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、クエン酸及びトリフルオロ酢酸、そしてまた有機スルホン酸、例えばトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸等を使用することができる。もちろん、異なる酸の混合物を使用することも可能である。
本発明に係る方法の一つの実施形態において、この反応は、有機酸の存在下に、例えば、カルボン酸、例えばギ酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸、又はこれらの酸の混合物の存在下に行われる。好ましくは、これらの酸の一つだけが用いられる。好ましい実施形態において、この反応は酢酸中で行われる。
特に好ましい実施形態において、酸性環化は、n−ブタノール又はブタノール異性体の混合物(例えばn−ブタノール及び2−ブタノール及び/又はイソブタノールの混合物)、N−メチルモルホリン及び酢酸を含む混合物中で、好ましくは還流条件下で行われる。
本発明のもう一つの実施形態において、V及びVaの変換は、塩基の存在下に活性化剤による処理によって行われる。この場合、Rは水素である。適切な活性化剤の例は、ジ−(N−スクシンイミジニル)カルボネートである。適切な活性化剤はさらに、ポリスチレンに又はポリスチレン以外に担持されたジ−シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、クロロギ酸エステル、例えばクロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル、クロロギ酸sec−ブチル又はクロロギ酸アリル、塩化ピバロイル、ポリリン酸、プロパンホスホン酸無水物、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスホリルクロリド(BOPCl)又はスルホニルクロリド、例えばメタンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド又はベンゼンスルホニルクロリドである。適切な塩基は、塩基性環化のために挙げられる化合物である。一つの実施形態において、用いられる塩基は、トリエチルアミン又はN−エチルジイソプロピルアミン、又はその混合物、特に好ましくはN−エチルジイソプロピルアミンである。
本発明のもう一つの実施形態において、V又はVaの変換は反応混合物を全く加熱するだけで行われる(熱環化)。ここで、この反応は、通常、10℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは50℃から反応混合物の沸点までの範囲の温度で、特に好ましくは反応混合物の沸点で還流下に行われる。この反応は、一般に、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行われる。
原則として、適切な溶剤は塩基性環化に使用できる溶剤である。極性非プロトン性溶剤、例えばジメチルスルホキシド又はジメチルホルムアミド、又はその混合物が好ましい。好ましい実施形態において、この反応はジメチルスルホキシド中で行われる。
化合物V及びVaの基R4a及び/又はR5bが水素であるならば、基R4a又はR5aを導入するために、アルキル化剤R4a−X又はR5a−Xを用いてピペラジン窒素をアルキル化するか、又はアシル化剤R4a−X又はR5a−Xとの反応により該窒素に保護基を与える。ここで、R4a、R5a、X及びXは上記の意味を有する。
一方、式IV及びIVaの化合物は、下記に示すスキームにより、文献から公知の方法と同様にして、例えばWilford L. Mendelson et al., Int. J. Peptide & Protein Research 35(3), (1990), 249-57、Glenn L. Stahl et al., J. Org. Chem. 43(11), (1978), 2285-6又はA. K. Ghosh et al., Org. Lett. 3(4), (2001), 635-638により製造することができる。
Figure 2010529168
このスキームにおいて、可変であるR、R4a、R5b、R、R、R、R及びR10は式Vのために与えられる意味を有する。この合成は、第1段階において、式VIIのグリシンエステル化合物を活性化剤の存在下に式VIII及びVIIIaのBoc−保護フェニルアラニン化合物とカップリングさせることを含む。Bocの代わりに別のアミノ保護基を用いることも可能である。
式VVの化合物と式VIII又はVIIIaの化合物との反応は、通常、−30℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは0℃から50℃まで、得に好ましくは20℃〜35℃の範囲の温度で行われる。この反応は、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行われる。
一般に、この反応には活性化剤の存在が必要である。適切な活性化剤は、縮合剤、例えばポリスチレンに又はポリスチレン以外に担持されたジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール(CDI)、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)、クロロカルボン酸エステル、例えばクロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル、クロロギ酸sec−ブチル又はクロロギ酸アリル、塩化ピバロイル、ポリリン酸、プロパンホスホン酸無水物、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)−ホスホリルクロリド(BOPCl)、又はスルホニルクロリド、例えばメタンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド又はベンゼンスルホニルクロリドである。もう一つの適切な活性化剤は、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)である。一つの実施形態によれば、好ましい活性化剤はEDAC又はDCCである。
式VIIとVIII又はVIIIaとの化合物の反応は、好ましくは塩基の存在下に行われる。適切な塩基は、ニペプチドVをピペラジンIV環化するために挙げられる化合物である。一つの実施形態において、用いられる塩基はトリエチルアミン又はN−エチルジイソプロピルアミン、又はその混合物、特に好ましくはN−エチルジイソプロピルアミンである。
化合物V又はVaを与えるための化合物VI又はVIaの脱保護は、慣習的方法により、例えばGlenn L. Stahl et al., J. Org. Chem. 43(11), (1978), 2285-6又はA. K. Ghosh et al., Org. Lett. 3(4), (2001), 635-638により行うことができる。脱保護は、典型的には、酸による処理によって行われる。適切な酸は、ブレンステッド酸及びルイス酸の両者、好ましくは有機カルボン酸、例えばギ酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸、又はその混合物である。好ましい実施形態において、この反応は、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行われる。
この反応は、通常、−30℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは0℃〜50℃、特に好ましくは20℃〜35℃の範囲の温度で行われる。
適切な溶剤は、原則として、VからIVへの塩基性環化に関して上記で挙げられる溶剤、特にテトラヒドロフラン又はジクロロメタン、又はその混合物である。好ましい実施形態において、この反応はジクロロメタン中で行われる。
化合物IV及びIVaの基R4a及びR5a又はR4c又はR5cが水素であるならば、化合物IV又はIVaは、下記のスキームにより、グリシンエステル誘導体VIIaとフェニルアラニン化合物VIIIb又はVIIIcとの分子間環化によって製造することもできる:
Figure 2010529168
このスキームにおいて、R、R、R、R、R及びR10は上記の意味を有する。Rはアルキル、例えばメチル又はエチルである。この分子間環化は、例えば、塩基、例えばアンモニアにより行うことができる。化合物VIIa及び/又はVIIIb又はVIIIcは、それらの酸付加塩、例えば塩酸塩の形態で用いることもできる。
別の実施形態(以下、方法Bと呼ばれる)によれば、化合物Iの製造は、
i)一般式IXの化合物
Figure 2010529168
〔式中、R、R、R、R及びRは上記の意味を有し、そしてR5aはRのために与えられる水素とは異なる意味の一つを有するか、又は保護基である〕を用意すること;
ii)化合物IXを、塩基の存在下に、式Xの化合物
Figure 2010529168
〔式中、R、R、R及びR10は上記の意味を有し、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させて、化合物IIb
Figure 2010529168
を与えること;
iii)生成した化合物IIbを水素化すること;
iv)R5aが保護基であるならば、保護基を除去すること;
を含む。
式IXにおいて、R5aは、好ましくは、Rのために与えられる水素とは異なる意味の一つを有する。式Xにおいて、可変であるXは、好ましくは次の意味:ハロゲン、特に塩素、臭素又はヨウ素、又はO−SO−Rの一つを有し、ここで、Rは、C〜C−アルキル、又は任意によりハロゲン、C〜C−アルキル又はハロ−C〜C−アルキルで置換されているアリールである。IXにおけるピペラジン環の窒素原子のために適する保護基は、特に上記のC(O)R52、例えばアセチル基である。
段階ii)における化合物IXと化合物Xとの反応は、方法A、段階iv)において記載される方法により、又はJ. Am. Chem. Soc. 105, 1983, 3214に記載の方法により行うことができる。
水素化は、同様に、化合物II又はIIaの水素化のための上記の方法で行うことができる。
化合物IXは、例えば、下記のスキームに示すように、化合物XIとベンズアルデヒド化合物XIIとの反応により与えることができる。
Figure 2010529168
ここで、R、R、R、R5a及びRは上記の意味を有する。R4aは上記の意味の一つを有するか、又は保護基である。XIにおけるピペラジン環の窒素原子のために適する保護基は、特に上記のC(O)R52、例えばアセチル基である。R4a及びR5aは、特に上記のC(O)R52の一つ、例えばアセチル基である。
XIとXXIIとの反応は、既に上記されるように、アルドール縮合の条件下で行うことができる。当該アルドール縮合は、J. Org. Chem. 2000, 65 (24), 8402-8405、Synlett 2006, 677及びJ. Heterocycl. Chem. 1988, 25, 591に記載の方法と同様に行うことができ、それらは全体として参照により本明細書に組み込まれる。
この反応は、一般に塩基の存在下に行われる。用いられる塩基は、好ましくはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウム、又はその混合物である。
この反応は、不活性の、好ましくは非プロトン性の有機溶剤中で好ましく行われる。適切な溶剤の例は、特にジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン、ニトリル、例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、そしてまたジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン及びジメチルアセトアミドである。
反応させる化合物は、好ましくは、R4a及びR5aが保護基、特にアシル基R52C(O)−(R52=C〜C−アルキル)、例えばアセチル基である化合物XIである。従って、この縮合反応に続いて、一般に保護基が除去される。保護基R4a、R5aの除去は、保護基化学の公知方法と同様にして、例えばGreen, Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd ed. 1999, John Wiley and Sons, p. 553に記載の方法により行うことができる。これは、R4a及びR5aが水素である式IXの化合物を生じる。
及び/又はRを導入するための後続のアルキル化は、方法AにおいてIIのアルキル化のために上記で与えられる方法により、例えばHeterocycles, 45, 1997, 1151、及びChem. Commun. 1998, 659に記載の方法により行うことができる。
化合物XXIIIは公知である。それらの製造は、上記の化合物XVIIの製造と同様にして、下記に示すスキームにより行うことができる:
Figure 2010529168
このスキームにおいて、R4a、R5a及びRは上記の意味を有する。Rは、好ましくはC〜C−アルキル又はベンジルである。Bocはtert−ブトキシカルボニル基である。
第1反応段階に関しては、化合物VII又はVIIaと化合物VIII又はVIIIaとの反応が参照される。後続のBoc保護基の除去は、化合物VIから化合物Vへの変換と同様に行うことができる。生成する脱保護化合物の環化は、化合物Vの環化のために述べられる方法を用いて行うことができる。R4a及びR5aが保護基、例えば基C(O)R51であるならば、これらの保護基は、保護基化学の公知方法と同様にして、例えば式(R51C(O))Oの無水物との反応により、例えばGreen, Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd ed. 1999, John Wiley and Sons, p. 553に記載の方法により導入することができる。
第三の方法によれば、化合物Iの製造は、式XIIIの対応するジペプチド前駆体の環化により、例えばT. Kawasaki et al., Org. Lett. 2(19) (2000), 3027-3029、Igor L. Rodionov et al., Tetrahedron 58(42) (2002), 8515-8523又はA. L. Johnson et al., Tetrahedron 60 (2004), 961-965により行うことができる。以下に、本発明による式XIIIのジペプチドの環化は、方法Cとも呼ばれ、そして下記のスキームに示される。
Figure 2010529168
式XIIIにおいて、R、R、R、R、R、R、R及びR10は上記の意味を有する。R4cは水素又はRである。R5cは水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルである。基ORは酸素を介して結合している適切な脱離基である。ここで、Rは、例えば、水素、C〜C−アルキル、特にエチル又はエチル、又はフェニル−C〜C−アルキル、例えばベンジルである。式XIIIのジペプチドは新規であり、そしてまた本発明の対象の一つである。
この環化は、例えば、式XIIIのジペプチドを酸又は塩基のいずれかの存在下に反応させること(酸性又は塩基性環化)によるか、又は反応混合物の加熱(熱環化)により行うことができる。反応条件に関しては、Vから化合物IVへの環化のために述べられることが参照される。
好ましくは、式XIIIのR4c又はR5cは水素である。この場合、環化に続いて、アルキル化又はアシル化が行われて、それぞれ基R4a又はR5aが導入される。
ジペプチド化合物XIIIの製造は、化合物Vの製造と同様に行うことができる。この製造は、下記のスキームに示される:
Figure 2010529168
第1反応段階に関するさらなる詳細については、化合物VIIと化合物VIIIとの反応が参照される。後続のBoc保護基の除去は、化合物VIから化合物Vへの変換と同様に行うことができる。こうして得られる脱保護化合物の環化は、化合物Vの環化のために述べられる方法を用いて行うことができる。
≠Hである式Iの化合物は、Rが水素である式Iのピペラジン化合物を、水素とは異なる基Rを含むアルキル化剤又はアシル化剤と反応させることによって製造することもできる。当該反応は、方法Aの段階ii)、iiia)及びiv)に関して論じられる方法と同様に行うことができる。
この目的のために、R=水素である式Iのピペラジン化合物を、適切なアルキル化剤(以下、化合物X−R)又はアシル化剤(以下、化合物X−R)と反応させて、R≠Hである式Iのピペラジン化合物を与える。
アルキル化剤X−Rにおいて、Xはハロゲン又はO−SO−Rであり、ここで、RはC〜C−アルキル、又は任意によりハロゲン、C〜C−アルキル又はハロ−C〜C−アルキルで置換されているアリールの意味を有する。ここで、Rは基(CO)R51である。
この反応は、通常−78℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは−50℃〜65℃、特に好ましくは−30℃〜65℃の範囲の温度で行われる。一般に、この反応は、溶剤、好ましくは不活性有機溶剤中で行われる。
適切な溶剤は、ジペプチドVからピペラジンIVへの環化のために挙げられる化合物、特にトルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン又はジメチルホルムアミド、又はその混合物である。
好ましい実施形態において、R=Hである式Iの化合物を、塩基の存在下にアルキル化又はアシル化剤と反応させる。ジペプチドVからピペラジンIVへの環化のために挙げられる化合物である。塩基は、一般に等モル量で用いられる。それらはまた、過剰量で又は溶剤としてさえも使用することができる。好ましい実施形態において、塩基は等モル量で又は本質的に等モル量で加えられる。もう一つの好ましい実施形態において、用いられる塩基は水素化ナトリウムである。
別法として、RがHである基NRのアルキル化又はアシル化は、前駆体を用いて行うこともできる。従って、例えば、R5a又はR5bがHである化合物II、IV、V、VI、VIIIを、上記のようにN−アルキル化又はN−アシル化することができる。同様にして、R又はR4aとして挙げられる基が水素である前駆体II、IV、V、VI、VIIIをアルキル化することも可能である。
式Iの化合物を、さらに基Rにおいて修飾することができる。従って、例えば、RがCN、任意により置換されたフェニル又は任意により置換されたヘテロ環式基である式Iの化合物は、Rがハロゲン、例えば塩素、臭素又はヨウ素である式Iの化合物から、置換基Rの変換により、例えばJ. Tsuji, Top. Organomet. Chem. (14) (2005), 332 pp.、J. Tsuji, Organic Synthesis with Palladium Compounds, (1980), 207 pp.、Tetrahedron Lett. 42, 2001, p. 7473又はOrg. Lett. 5, 2003, 1785に記載の方法と同様に製造することができる。
この目的のために、置換基Rとしてハロゲン原子、例えば塩素、臭素又はヨウ素を有する式Iのピペラジン化合物を、基Rを含有するカップリングパートナー(化合物R−X)との反応により、式Iの別のピペラジン誘導体に変換することができる。同様の方法により、化合物Ia、II及びIIaを反応させることが可能である。
この反応は、通常、触媒の存在下に、好ましくは遷移金属触媒の存在下に行われる。一般に、この反応は塩基の存在下に行われる。
適切なカップリング試薬X−Rは、特に、Rがフェニル又はヘテロ環式基(ヘテロシクリル)であるならば、Xが下記の基:
・Rがハロゲン、フェニル又はヘテロシクリルであるZn−R
・RがH又はC〜C−アルキルであるB(ORであって、二つのアルキル置換基が一緒になってC〜C−アルキレン鎖を形成してもよいもの;又は
・RがC〜C−アルキルであるSnR
の一つを意味する化合物である。
この反応は、通常、−78℃から反応混合物の沸点まで、好ましくは−30℃〜65℃までの範囲の温度、特に好ましくは30℃〜65℃の温度で行われる。一般に、この反応は塩基の存在下に不活性有機溶剤中で行われる。
適切な溶剤は、ジペプチドIVからピペラジンVへの環化に関して挙げられる化合物である。本発明に係る方法の一つの実施形態において、テトラヒドロフランが触媒量の水と共に用いられ;別の実施形態において、テトラヒドロフランだけが用いられる。
適切な塩基は、ジペプチドIVからピペラジンVへの環化のために挙げられる化合物である。
塩基は、一般に等モル量で用いられる。それらは過剰に又は溶剤としてさえも用いることができる。
本発明に係る方法の好ましい実施形態において、塩基は等モル量で加えられる。もう一つの好ましい実施形態において、用いられる塩基はトリエチルアミン又は炭酸セシウム、特に好ましくは炭酸セシウムである。
本発明に係る方法のために適する触媒は、原則として、遷移金属Ni、Fe、Pd、Pt、Zr又はCuの化合物である。Phはフェニルであり;Acはアセチルである。有機又は無機化合物を用いることが可能である。一例として、Pd(PPhCl、Pd(OAc)、PdCl又はNaPdClを挙げることができる。ここで、Phはフェニルであり;Acはアセチルである。
異なる触媒を個別に又は混合物としての何れでも用いることができる。本発明の好ましい実施形態において、Pd(PPhClが用いられる。
がCNである式Iの化合物を製造するために、Rが塩素、臭素又はヨウ素である化合物Iをシアン化銅と、公知方法と同様に反応させることもできる(例えば、Organikum, 21. edition, 2001, Wiley, p. 404、Tetrahedron Lett. 42, 2001, p.7473又はOrg. Lett. 5, 2003, 1785、及びそれらで引用された文献を参照されたい)。
これらの変換は、通常、100℃から反応混合物の沸点までの温度、好ましくは100℃〜250℃で行われる。一般に、この反応は不活性有機溶剤中で行われる。適切な溶剤は、特に非プロトン性極性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジン−2−オン及びジメチルアセトアミドである。
別法として、基Rの変換は、化合物Iの前駆体において行うこともできる。従って、例えば、Rがハロゲン原子、例えば塩素、臭素又はヨウ素である化合物IIを上記の反応に付することができる。
別法として、R4a又はR5aがHである基NR4a、NR5aのアルキル化又はアシル化は、前駆体を用いて行うこともできる。従って、例えば、R5a又はR5bがHである化合物II、IV、V、VI、VIIIを、上記のようにN−アルキル化又はN−アシル化することもできる。同様の手段で、R又はR4aとして挙げられる基が水素である前駆体II、IV、V、VI、VIIをアルキル化することが可能である。
化合物I及びそれらの農業上有用な塩は、異性体混合物の形態及び純粋な異性体の形態の両方で、除草剤として適している。それらは、そのままで又は適切に製剤された組成物として適している。化合物I又はIaを含む除草組成物は、非農耕地における植生を極めて効果的に、特に高い施用量で防除する。それらは、作物、例えばコムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズ及びワタにおける広葉雑草及びイネ科雑草に対して、作物植物に有意な傷害を引き起こすことなく作用する。この効果は、主に低い施用量で観察される。
問題の施用方法に応じて、式I又はIaの化合物、又はそれらを含む組成物は、他の多数の作物植物に、望ましくない植物を除去するために用いることができる。適切な作物の例は、下記のものである:
アリウム・セパ(Allium cepa)、アナナス・コモスス(Ananas comosus)、アラキス・ヒポガエア(Arachis hypogaea)、アスパラガス・オフィキナリス(Asparagus officinalis)、アベナ・サチバ(Avena sativa)、ベータ・ブルガリスspec.アルチシマ(Beta vulgaris spec. altissima)、ベータ・ブルガリアspec.ラパ(Beta vulgaris spec. rapa)、ブラシカ、ナプスvar.ナプス(Brassica napus var. napus)、ブラシカ、ナプスvar.ナポブラシカ(Brassica napus var. napobrassica)、ブラシカ、ラパvar.シルベストリス(Brassica rapa var. silvestris)、ブラシカ・オレラセア(Brassica oleracea)、ブラシカ・ニグラ(Brassica nigra)、カメリア・シネンシス(Camellia sinensis)、カルタムス・チンクトリウス(Carthamus tinctorius)、カリヤ・イリノイネンシス(Carya illinoinensis)、シトルス・リモン(Citrus limon)、シトルス・シネンシス(Citrus sinensis)、コフェア・アラビカ(Coffea arabica)(コフェア・カネフォラ(Coffea canephora)、コフェア・リベリカ(Coffea liberica))、ククミス・サチブス(Cucumis sativus)、シノドン・ダクチロン(Cynodon dactylon)、ダウクス・カロタ(Daucus carota)、エレイス・ギネエンシス(Elaeis guineensis)、フラガリア・ベスカ(Fragaria vesca)、グリシネ・マクス(Glycine max)、ゴシピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum)(ゴシピウム・アルボレウム(Gossypium arboreum)、ゴシピウム・ヘルバセウム(Gossypium herbaceum)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium))、ヘリアンスス・アヌウス(Helianthus annuus)、ヘベア・ブラシリエンシス(Hevea brasiliensis)、ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare)、フムルス・ルプルス(Humulus lupulus)、イポメア・バタタス(Ipomoea batatas)、ユグランス・レギア(Juglans regia)、レンス・クリナリス(Lens culinaris)、リヌム・ウシタチシムム(Linum usitatissimum)、リコペルシコン・リコペルシクム(Lycopersicon lycopersicum)、マルスspec.(Malus spec.)、マニホット・エスクレンタ(Manihot esculenta)、メディカゴ・サチバ(Medicago sativa)、ムサspec.(Musa spec.)、ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum)(N.ルスチカ(N.rustica))、オレア・ユーロペア(Olea europaea)、オリザ・サチバ(Oryza sativa)、ファセオルス・ルナツス(Phaseolus lunatus)、ファセオルス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris)、ピセア・アビエス(Picea abies)、ピヌスspec.(Pinus spec.)、ピスタキア・ベラ(Pistacia vera)、ピスム・サチブム(Pisum sativum)、プルヌス・アビウム(Prunus avium)、プルヌス・ペルシカ(Prunus persica)、ピルス・コムニス(Pyrus communis)、プルヌス・アルメニアカ(Prunus armeniaca)、プルヌス・セラスス(Prunus cerasus)、プルヌス・ダルシス(Prunus dulcis)及びプルヌス・ドメスチカ(Prunus domestica)、リベス・シルベストレ(Ribes sylvestre)、リシヌス・コムニス(Ricinus communis)、サッカルム・オフィシナルム(Saccharum officinarum)、セカレ・セレアレ(Secale cereale)、シナプシス・アルバ(Sinapsis alba)、ソラヌム・ツベロスム(Solanum tuberosum)、ソルグム・ビカラー(Sorghum bicolor)(s.ブルガレ(s. vulgare))、テオブロマ・ココア(Theobroma cacao)、トリフォリウム・プラテンセ(Trifolium pratense)、トリチクム・エスチブム(Triticum aestivum)、トリチカレ(Triticale)、トリチクム・デュラム(Triticum durum)、ビシア・ファバ(Vicia faba)、ビチス・ビニフェラ(Vitis vinifera)及びゼア・マイス(Zea mays)。
好ましい作物は次のものである:アラキス・ヒポガエア、ベータ・ブルガリスspec.アルチシマ、ブラシカ、ナプスvar.ナプス、ブラシカ、ナプスvar.ナポブラシカ、ブラシカ・オレラセア、シトルス・リモン、シトルス・シネンシス、コフェア・アラビカ(コフェア・カネフォラ、コフェア・リベリカ)、シノドン・ダクチロン、グリシネ・マクス、ゴシピウム・ヒルスツム(ゴシピウム・アルボレウム、ゴシピウム・ヘルバセウム、ゴシピウム・ビチフォリウム)、ヘリアンスス・アヌウス、ホルデウム・ブルガレ、ユグランス・レギア、レンス・クリナリス、リヌム・ウシタチシムム、リコペルシコン・リコペルシクム、マルスspec.、メディカゴ・サチバ、ニコチアナ・タバクム(N.ルスチカ)、オレア・ユーロペア、オリザ・サチバ、ファセオルス・ルナツス、ファセオルス・ブルガリス、ピスタキア・ベラ、ピスム・サチブム、プルヌス・ダルシス、サッカルム・オフィシナルム、セカレ・セレアレ、ソラヌム・ツベロスム、ソルグム・ビカラー(s.ブルガレ)、トリチカレ、トリチクム・エスチブム、トリチクム・デュラム、ビシア・ファバ、ビチス・ビニフェラ及びゼア・マイス。
加えて、式Iの化合物はまた、遺伝子工学法を包含する品種改良のために除草剤の作用に耐性を有する作物に使用することができる。
加えて、式Iの化合物はまた、遺伝子工学法を包含する品種改良の結果として昆虫又は菌の攻撃に耐性を有する作物に使用することができる。
さらに、式Iの化合物はまた、落葉及び/又は植物部分の乾燥に適しており、そのためには作物植物、例えばワタ、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ、ダイズ又はフィールドビーンス、特にワタが適することを見出した。これに関して、植物の乾燥及び/又は落葉のための組成物、これらの組成物の製造方法、及び式Iの化合物を用いて植物を乾燥及び/又は落葉させる方法を見出した。
乾燥剤として、式Iの化合物は作物植物、例えばジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ及びダイズだけでなく穀類の地上部を乾燥するために特に適している。これは、これらの重要な作物植物の完全な機械収穫を可能にする。
収穫を容易にすることも経済的に利益であり、これは、柑橘類果実、オリーブ、並びに他の種及び変種の有害果実、核果及び堅果において、裂開を一定の期間内に集中させるか、又は木への付着を減少させることにより可能にされる。同じメカニズム、すなわち果実部分又は葉の部分と植物のシュート部分との間に離層組織が生じることも、有用植物、特にワタの制御落葉にとって不可欠である。
さらに、個々のワタ植物が成熟する時間を短縮することは、収穫後の繊維品質の向上をもたらす。
化合物I、又は化合物Iを含む除草組成物は、例えばすぐに噴霧できる水溶液、粉末、懸濁液、また高濃縮の水性のもの、油性又は他の懸濁液又は分散液、エマルジョン、油分散液、ペースト、ダスト、散布用物質、又は顆粒の形態で、噴霧、霧化、散粉、散布又は潅水、又は種子の処理又は種子との混合により使用することができる。使用形態は意図する目的に依存し;何れの場合にも、それらは本発明に係る活性成分のできるだけ微細な分布を確保すべきである。
除草組成物は、除草有効量の少なくとも一つの式Iの化合物、又はIの農業上有用な塩、及び作物保護剤の製剤のための慣用の助剤を含む。
作物保護剤の製剤のための慣用の助剤の例は、不活性助剤、固体担体、界面活性剤(例えば分散剤、保護コロイド、乳化剤、湿潤剤及び粘着付与剤)、有機及び無機の増粘剤、殺細菌剤、凍結防止剤、消泡剤、任意により着色剤、並びに種子製剤のためには接着剤である。
増粘剤(すなわち、製剤に修飾された流動挙動、すなわち静止状態で高粘度、そして運動状態で低粘度を与える化合物)の例は、多糖、例えばキサンタンゴム(KelcoからのKelzan(登録商標))、Rhodopol(登録商標)23(Rhone Poulenc)又はVeegum(登録商標)(R.T.Vanderbiltから)、そしてまた有機及び無機の層鉱物、例えばAttaclay(登録商標)(Engelhardtから)である。
消泡剤の例は、シリコーンエマルジョン(例えばWackerからのSilikon(登録商標)SRE又はRhodiaからのRhodorsil(登録商標))、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物、及びその混合物である。
水性除草製剤の安定化のために殺細菌剤を添加することができる。殺細菌剤の例は、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールに基づく殺細菌剤(ICIからのProxel(登録商標)又はThor ChemieからのActicide(登録商標)RS及びRohm&HaasからのKathon(登録商標)MK)、そしてまたイソチアゾリノン誘導体、例えばアルキルイソチアゾリノン及びベンゾイソチアゾリノン(Thor ChemieからのActicide MBS)である。
凍結防止剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素又はグリセロールである。
着色剤の例は、水に難溶性のピグメント及び水溶性の染料の両者である。挙げることのできる例は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112及びC.I.ソルベントレッド1、そしてまたピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド108の名称で知られている染料である。
接着剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースである。
適切な不活性助剤は、例えば下記のものである:
中〜高沸点の鉱油留分、例えばケロシン及びジーゼル油、さらにコールタール油、並びに植物又は動物起源の油、脂肪族、環式及び芳香族の炭化水素、例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン及びそれらの誘導体、アルキル化ベンゼン及はそれらの誘導体、アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、ケトン、例えばシクロヘキサノン、強極性溶剤、例えばアミン、例えばN−メチルピロリドン、及び水である。
固体担体は、鉱物土、例えばシリカ、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、ボール、黄土、クレー、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム及び酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム及び尿素、並びに植物起源の生成物、例えば穀類ミール、樹皮ミール、木材ミール及び堅果殻ミール、セルロース粉末、又は他の固体担体である。
適切な界面活性剤(助剤、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤、そしてまた乳化剤)は、芳香族スルホン酸、例えばリグノスルホン酸(例えばBorrespers型、Borregaard)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwet型、Akzo Nobel)及びジブチルナフタレンスルホン酸(Nekal型、BASF AG)の、並びに脂肪酸、アルキル及びアルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、ラウリルエーテルスルフェート及び脂肪アルコールスルフェートのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、並びに硫酸化ヘキサ−、ヘプタ−及びオクタデカノールの、そしてまた脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレン及びその誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチル−、オクチル−又はノニルフェノール、アルキルフェニル又はトリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセテート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩廃液、並びにタンパク質、変性タンパク質、多糖(例えばメチルセルロース)、疎水性に改質された澱粉、ポリビニルアルコーン(Mowiol型、Clariant)、ポリカルボキシレート(BASF AG、Sokalan型)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(BASF AG、Lupamin型)、ポリエチレンイミン(BASF AG、Lupasol型)、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマーである。
粉末、散布用物質及びダストは、活性成分を固体担体と一緒に混合又は粉砕することにより製造することができる。
顆粒、例えば被覆顆粒、含浸顆粒及び均質顆粒は、活性成分を固体担体に結合させることにより製造することができる。
水性使用形態は、エマルジョン濃縮物、懸濁液、ペースト、湿潤可能な粉末又は水分散性顆粒から水の添加により製造することができる。エマルジョン、ペースト又は油分散液を製造するためには、式I又はIaの化合物を、そのままで又は油又は溶剤に溶解して、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤により水中に均質化することができる。別法として、活性化合物、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、及び所望により溶剤又は油を含む、水で希釈するのに適する濃縮物を製造することも可能である。
すぐに使用できる調製物中の式Iの化合物の濃度は、広い範囲内で変動することができる。一般に、製剤は、概数で、0.001〜98重量%、好ましくは0.01〜95重量%の少なくとも一つの活性成分を含む。活性成分は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)で用いられる。
本発明に係る化合物Iは、例えば下記のように製剤することができる:
1.水で希釈するための生成物
A 水溶性濃縮物
10重量部の活性化合物を90重量部の水又は水溶性溶剤に溶解する。別法として、湿潤剤又は他の助剤を加える。水で希釈すると活性化合物は溶解する。これは10重量%の活性化合物含有量を有する製剤を与える。
B 分散性濃縮物
20重量部の活性化合物を70重量部シクロヘキサノンに、10重量部の分散剤、例えばポリビニルピロリドンを加えて溶解する。水で希釈すると分散液を与える。活性化合物含有量は20重量%である。
C 乳化性濃縮物
15重量部の活性化合物を75重量部の有機溶剤(例えばアルキル芳香族化合物)に、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシル化物(それぞれの場合5重量部)を加えて溶解する。水で希釈するとエマルジョンを与える。この製剤は15重量%の活性化合物含有量を有する。
D エマルジョン
25重量部の活性化合物を35重量部の有機溶剤(例えばアルキル芳香族化合物)に、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシル化物(それぞれの場合5重量部)を加えて溶解する。この混合物を乳化装置(例えばUltraturax)により30重量部の水中に導入し、均質なエマルジョンにする。水で希釈するとエマルジョンを与える。この製剤は25重量%の活性化合物含有量を有する。
E 懸濁液
攪拌式ボールミル中で、20重量部の活性化合物を、10重量部の分散剤及び湿潤剤、並びに70重量部の水又は有機溶剤を加えて粉砕して微細活性化合物懸濁液を与える。水で希釈すると活性化合物の安定な懸濁液を与える。この製剤の活性化合物含有量は20重量%である。
F 水分散性顆粒及び水溶性顆粒
50重量部の活性化合物を、50重量部の分散剤及び湿潤剤を加えて微細に粉砕し、工業的装置(例えば押し出し機、噴霧塔、流動床)により水分散性又は水溶性顆粒にする。水で希釈すると活性化合物の安定な分散液又は溶液を与える。この製剤は50重量%の活性化合物含有量を有する。
G 水分散性粉末及び水溶性粉末
75重量部の活性化合物を、ローター−ステーターミル中で、25重量部の分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを加えて粉砕する。水で希釈すると活性化合物の安定な分散液又は溶液を与える。この製剤の活性化合物含有量は75重量%である。
H ゲル製剤
ボールミル中で、20重量部の活性化合物、10重量部の分散剤、1重量部のゲル化剤及び70重量部の水又は有機溶剤を混合して微細懸濁液を与える。水で希釈すると20重量%の活性化合物含有量を有する安定な懸濁液を与える。
2.希釈せずに施用すべき生成物
I ダスト
5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95重量部の微粉カオリンと緊密に混合する。これは5重量%の活性化合物含有量を有する散粉用粉末を与える。
J 顆粒(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95.5重量部の担体と関連させる。ここで、現在の方法は押し出し、噴霧乾燥又は流動床である。これは0.5重量%の活性化合物含有量を有する希釈せずに施用すべき顆粒を与える。
K ULV溶液(UL)
10重量部の活性化合物を90重量部の有機溶剤、例えばキシレンに溶解する。これは10重量%の活性化合物含有量を有する希釈せずに施用すべき生成物を与える。
式Iの化合物又はそれらを含む除草組成物は、発芽の前又は後に、又は種子と一緒に施用することができる。除草組成物又は活性化合物を、除草組成物又は活性化合物で前処理された作物植物の種子に施用することによって施用することもできる。一定の作物植物が活性成分にあまりよく耐えられないならば、噴霧装置を用いて除草組成物を噴霧する施用技術を、該組成物が感受性作物植物の葉とできるだけ接触しないが、活性成分が下で生長する望ましくない植物の葉に又は露出土壌表面(後指向性(post-directed)、待避所)に到達するような方法で使用することができる。
もう一つの実施形態において、式Iの化合物又は除草組成物は、種子の処理により施用することができる。
種子の処理は、当業者によく知られている、本発明に係る式Iの化合物又はそれらから製造される組成物に基づく本質的に全ての手順(種子の粉衣、種子の被覆、種子の散粉、種子の浸漬、種子の薄膜被覆、種子の多層被覆、種子の外殻形成、種子のドリッピング及び種子のペレット化)を含む。ここで、除草組成物は、希釈して又は希釈しないで施用することができる。
種子という用語は、全ての種類の種子、例えば穀粒、種、果実、塊茎、苗及び同様の形態などを含む。ここで、好ましくは、種子という用語は、穀粒及び種を記述する。
使用される種子は、上記の有用植物の種子であってよいが、トランスジェニック植物又は普通の品種改良法により得られる植物の種子であってもよい。
活性化合物の施用量は、防除標的、季節、標的植物及び成長段階に応じて、0.001〜3.0、好ましくは0.01〜1.0kg/haの活性物質(a.s.)である。種子を処理するために、化合物Iは、一般に種子100kg当たり0.001〜10kgの量で用いられる。
作用のスペクトルを拡大するため、そして相乗効果を達成するために、式Iの化合物は、他の除草又は成長調節活性成分群の多数の代表的なものと混合し、次いで同時に施用することができる。混合物のために適する成分は、例えば、1,2,4−チアジアゾール類、1,3,4−チアジアゾール類、アミド類、アミノリン酸及びその誘導体、アミノトリアゾール類、アニリド類、(ヘテロ)アリールオキシアルカン酸及びそれらの誘導体、安息香酸及びその誘導体、ベンゾチアジアジノン類、2−アロイル−1,3−シクロヘキサンジオン類、2−ヘタロイル−1,3−シクロヘキサンジオン類、ヘタリールアリールケトン類、ベンジルイソオキサゾリジノン類、メタ−CF−フェニル誘導体、カルバメート類、キノリンカルボン酸及びその誘導体、クロロアセトアニリド類、シクロヘキセノンオキシムエーテル誘導体、ジアジン類、ジクロロプロピオン酸及びその誘導体、ジヒドロベンゾフラン類、ジヒドロベンゾフラン−3−オン類、ジニトロアニリン類、ジニトロフェノール類、ジフェニルエーテル類、ジピリジル類、ハロカルボン酸類及びそれらの誘導体、尿素類、3−フェニルウラシル類、イミダゾール類、イミダゾリノン類、N−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド類、オキサジアゾール類、オキシラン類、フェノール類、アリールオキシ−及びヘタリールオキシフェノキシプロピオン酸エステル類、フェニル酢酸及びその誘導体、フェニルプロピオン酸及びその誘導体、ピラゾール類、フェニルピラゾール類、ピリダジン類、ピリジンカルボン酸及びその誘導体、ピリミジルエーテル類、スルホンアミド類、スルホニル尿素類、トリアジン類、トリアジノン類、トリアゾリノン類、トリアゾールカルボキサミド類、ウラシル類、フェニルピラゾリン類、並びにイソオキサゾリン類及びそれらの誘導体である。
さらに、化合物Iは、単独で又は他の除草剤と組み合わせて、又は他の作物保護剤との混合物の形態で、例えば害虫又は植物病原性の菌又は細菌の防除用物質と一緒に施用することが有益な場合がある。同様に興味深いのは、栄養及び微量元素の欠乏を処理するために使用される無機塩溶液との混和性である。他の添加物、例えば植物無毒性の油及び油濃縮物を添加することもできる。
さらに、式Iの化合物を薬害軽減剤と組み合わせて用いるのが有用なことがある。薬害軽減剤は、望ましくない植物への式Iの化合物の除草作用に対して大きな影響を及ぼすことなく、有用植物への傷害を予防又は減少する化合物である。それらは、播種の前(例えば種子の処理のため、挿し木のため又は苗のため)、及び有用植物の発芽の前又は後の処理のための両方に使用することができる。薬害軽減剤及び式Iの化合物は、同時又は逐次に施用することができる。適切な薬害軽減剤は、例えば、(キノリン−8−オキシ)酢酸類、1−フェニル−5−ハロアルキル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸類、1-フェニル−4,5−ジヒドロ−5-アルキル−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボン酸類、4,5−ジヒドロ−5,5−ジアリール−3−イソオキサゾールカルボン酸類、ジクロロアセトアミド類、アルファ−オキシイミノフェニルアセトニトリル、アセトフェノキシム類、4,6−ジハロ−2−フェニルピリミジン類、N−[[4−(アミノカルボニル)フェニル]スルホニル]−2−ベンズアミド類、1,8-ナフトエ酸無水物、2−ハロ−4−(ハロアルキル)−5−チアゾールカルボン酸類、ホスホロチオレート類及びO−フェニルN−アルキルカルバメート類、そしてまたそれらの農業上有用な塩、そして、それらが酸官能基を有するならば、それらの農業上有用な誘導体、例えばアミド類、エステル類及びチオエステル類である。
以下に、式Iのピペラジン化合物の製造を実施例により説明する;しかしながら、本発明の対象は下記の実施例に限定されるものではない。
以下に示す生成物は、融点の測定、NMR分光法又はHPLC−MS分析法で測定される質量([m/z])、又は保持時間(RT;[min.])により特性決定された。
〔HPLC−MS=質量分析と結合した高速液体クロマトグラフィー;別に記載がない限り:HPLCカラム:RP−18カラム(Merck KgaA,GermanyからのChromolith Speed ROD)、50×4,6mm;移動相:アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/水+0.1%TFA、40℃で5分間にわたり5:95から100:0の勾配、流速1.8ml/分;
MS:4極エレクトロスプレーイオン化、80V(ポジティブモード)。〕
〔実施例1〕:2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6-ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル
Figure 2010529168
1.1 (2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−フェニルプロピオニルアミノ)酢酸メチルの製造
0℃で、エチルジイソプロピルアミン(259g,2.0mol)、N−tert−ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニン(212g,0.8mol)及び1−エチル−3−(3’-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC,230g,1.2mol)を、テトラヒドロフラン(THF,1000ml)中のグリシン酸メチル塩酸塩(100g,0.8mol)の溶液に加えた。次いで反応混合物を室温で24時間攪拌した。生成した反応混合物から揮発性成分を減圧下に除去し、こうして得られた残留物を水(1000ml)に取り込んだ。水相をCHClで繰り返し抽出した。こうして得られた有機相を一緒にし、水洗し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−フェニルプロピオニルアミノ)酢酸メチルを黄色油状物として300gの量で得た。この生成した粗生成物をさらに精製することなくさらに反応させた。
1.2 3−ベンジルピペラジン−2,5−ジオンの製造
室温で、トリフルオロ酢酸(342g,3mol)を、CHCl中の(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−フェニルプロピオニルアミノ)酢酸メチル(300g,約0.8mol)の溶液に滴下した。得られた反応混合物を室温で24時間攪拌し、次いで減圧下に濃縮した。得られた残留物をTHF(500ml)に取り込み、アンモニア水(25%濃度,500ml)を徐々に加えた。反応混合物を室温でさらに72時間攪拌した。沈殿した固体を濾過により単離し、水洗した。3−ベンジルピペラジン−2,5−ジオンを88gの量(収率54%)で得た。
1.3 1,4−ジアセチル−3−ベンジルピペラジン−2,5−ジオンの製造
無水酢酸(200ml)中の3−ベンジルピペラジン−2,5−ジオン(20.4g,0.1mol)の溶液を、還流条件下に4時間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をCHClに取り込み、NaHCO水溶液及び水で順次洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。1,4−ジアセチル−3−ベンジルピペラジン−2,5−ジオンを黄色油状物として28.5gの量(定量的)で得て、粗生成物としてさらに反応させた。
HPLC−MS[m/z]:289.1[M+1]
1.4 1−アセチル−6−ベンジル−3−(2−ブロモベンジリデン)ピペラジン−2,5−ジオンの製造
ブロモベンズアルデヒド(5.55g,0.03mol)及びCsCO(9.8g,0.03mol)を、ジメチルホルムアミド(DMF,100ml)中の1,4−ジアセチル−3−ベンジルピペラジン−2,5−ジオン(17.4g,0.06mol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で36時間攪拌し、次いで水(500ml)及びクエン酸(10g)を加え、この混合物をCHClで繰り返し抽出した。こうして得られた有機相を一緒にし、水洗し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。カラムクロマトグラフィー(移動相:CHCl)で精製した後、1−アセチル−6−ベンジル−3−(2−ブロモベンジリデン)ピペラジン−2,5−ジオンを黄色油状物として12gの量(収率48%)で得た。
HPLC-MS[m/z]:413.9[M+1]
1.5 3−ベンジル−6−(2−ブロモベンジリデン)−ピペラジン−2,5−ジオンの製造
希HCl水溶液(5%濃度,250ml)を、THF(50ml)中の1−アセチル−6−ベンジル−3−(2−ブロモベンジリデン)ピペラジン−2,5−ジオン(12g,0.03mol)の溶液に加えた。反応混合物を還流条件下に8時間攪拌した。反応溶液を冷却した後、沈殿した固体を濾過により単離した。こうして得られた固体を水及びTHFで洗浄した。3−ベンジル−6−(2−ブロモベンジリデン)ピペラジン−2,5−ジオンを無色固体として8.3gの量(収率75%)で得た。
HPLC−MS[m/z]:371.2[M]
1.6 3−ベンジル−6−(2−ブロモベンジリデン)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン
0℃で、NaH(0.85g,純度60%,21mmol)を、DMF(50ml)中の3−ベンジル−6−(2−ブロモベンジリデン)ピペラジン−2,5−ジオン(2.00g,5.4mmol)の溶液に加えた。反応混合物を0℃で2時間攪拌し、次いでMeI(5.0g,35mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌し、次いで水を加えた。この混合物をメチルtert−ブチルエーテルで繰り返し抽出した。こうして得られた有機相を一緒にし、水洗し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。カラムクロマトグラフィーにより精製した後、3−ベンジル−6−(2−ブロモベンジリデン)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオンを1.6gの量(収率72%)を得た。
HPLC−MS[m/z]:413.0[M+1]。
1.7 2−(5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イリデンメチル)ベンゾニトリルの製造
CuCN(0.7g,7.8mmol)を、N−メチルピロリジン(NMP,25ml)中の3−ベンジル−6−(2−ブロモベンジリデン)−1,3,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン(1.5g,3.6mmol)の溶液に加えた。この混合物を155℃で16時間攪拌し、室温に冷却した後、酢酸エチルに導入した。反応混合物をメチルtert−ブチルエーテルで希釈した。こうして得られた有機相を水洗し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。カラムクロマトグラフィーによる精製は、2−(5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イリデンメチル)ベンゾニトリルを0.79gの量(収率61%)で与えた。
HPLC−MS[m/z]:360.5[M+1]
1.8 2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル)ベンゾニトリルの製造
窒素下に、活性炭上のPd(0.1g)をMeOH(2ml)中の懸濁液として、MeOH(メタノール、40ml)中の2−(5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イリデンメチル)ベンゾニトリル(0.5g,1.4mmol)の溶液に加えた。生成した懸濁液を、H雰囲気下に7時間水素化した。得られた反応混合物をセライトに通して濾過した。濾液から溶剤を減圧下に除去した。こうして得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。これは二つの異性体を与え、これらをHPLC−MSにより調べた。
主要な異性体1:HPLC−MS:[m/z]=362.1[M+H]*;RT=2.834min;
少量の異性体2:HPLC−MS:[m/z]=362.1[M+H]*;RT=2.657min。
〔実施例2〕:2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6-ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリルの別の製造
2.1 N−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチルの製造
グリシン酸エチル塩酸塩(37g,0.27mol)を、水(186ml)中のKCO(74.4g,0.54mol)の溶液に溶解した。この溶液を15分間攪拌し、次いでジクロロメタン(10150ml)で抽出した。こうして得られた有機相を一緒にし、MgSO上で乾燥し、溶剤を減圧(500mbar)下に除去した(収率約50%)。残留物(9.5g,0.092mol)を、ベンゾフェノン(14.03g,0.077mol)と共にキシレン(76ml)に溶解した。数滴のBF EtOを加えた後、反応混合物を水分離機により還流条件下に5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した後、溶剤を減圧下に除去した。
得られた残留物から、蒸留(5.510−2mbarで80℃)により、N−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチルを48%の収率で得た。
2.2 N−(ジフェニルメチレン)−α−(2−シアノフェニル)アラニン酸エチルの製造
水酸化ナトリウムNaOH水溶液(10%濃度,40ml)を、ジクロロメタン(40ml)中のN−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチル(5g,18.7mmol;実施例2.1から)、2−シアノベンジルブロミド(4.1g,20.7mmol)及び硫酸テトラブチルアンモニウム(320m,0.9mmol)の溶液に加え、この混合物を室温で一夜攪拌した。相を分離し、次いで水相をジクロロメタン(2回50ml)で抽出した。有機相を一緒にし、洗浄相が中性を保つようになるまで水洗し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。得られた残留物から、フラッシュクロマトグラフィー(SiO;シクロヘキサン/酢酸エチル)により、N−(ジフェニルメチレン)−α−(2−シアノフェニル)アラニン酸エチルを83%の収率で得た。
2.3 α−(2−シアノフェニル)アラニン酸エチル塩酸塩の製造
HCl水溶液(1M,95ml)を、アセトニトリル(95ml)中のN−(ジフェニルメチレン)−α−(2−シアノフェニル)アラニン酸エチル(11.4g,29.8mmol;実施例2.2から)の溶液に加えた。この混合物を室温で3時間攪拌し、次いで溶剤を減圧下に除去した。ジエチルエーテル(2回50ml)を得られた残留物に加えた。上澄み液をデカントして除去した。残った固体はα−(2−シアノフェニル)アラニン酸エチル塩酸塩であり、これはさらに精製することなく次の段階に使用することができる(収率87%)。
2.4 N−(tert−ブトキシカルボニル)−α−メチルフェニルアラニンの製造
水酸化ナトリウム水溶液(1M,170ml)を、ジオキサン/水(2:1,300ml)中のα−メチルフェニルアミン(20g,0.11mol)の懸濁液に加えた。0℃の温度で、この反応混合物に、ジオキサン(50ml)中のジ−tert−ブチルジカルボネート(29.2g,0.134mol)の溶液を徐々に滴下した、添加が終了した後、反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応をLC−MS分析で監視した。何れの場合にも、出発物質が検出できなくなるまで半当量のジ−tert−ブチルジカルボネートを加えた。何れの場合にも、水酸化ナトリウム水溶液NaOH(1M)を用いてpHを9に調節した。次いで10%濃度の塩酸水溶液を用いてpHを2に調節し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を一緒にし、水洗し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。残留物として88%の収率で得られたN−(tert−ブトキシカルボニル)−α−メチルフェニルアラニンは、さらに精製することなく次の段階に使用することができる。
2.5 (N−Boc−α−CH−Phe)−(o−CN−Phe)−OCの製造
Figure 2010529168
0℃で及びN雰囲気下に、テトラヒドロフラン(THF,13ml)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−α−メチルフェニルアラニン(6.3g,22.6mmol)の溶液を、THF(34ml)中のN,N’−カルボジイミダゾール(CDI,3.7g,27.1mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を室温で8時間攪拌した。次いでα−(2−シアノフェニル)アラニン酸エチル塩酸塩(8.6g,33.8mmol)を少量ずつ加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,8.7g,67.6mmol)を加えた。反応混合物を45℃で一夜、次いで還流条件下に2時間攪拌した。反応混合物を5%濃度のクエン酸水溶液の上に置き、次いで酢酸エチルで抽出した。得られた有機相を一緒にし、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。残留物から、フラッシュクロマトグラフィー(SiO,シクロヘキサン/酢酸エチル)により、(N−Boc−α−CH−Phe)−(o−CN−Phe)−OCを約40%の収率で得た。
2.6 (α−CH−Phe)−(o−CN−Phe)−OHの製造
Figure 2010529168
トリフルオロ酢酸(TFA,8.20g,71.9mmol)を、ジクロロメタン(14ml)中の(N−Boc−α−CH−Phe)−(o−CN−Phe)−OCの溶液に加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、揮発性成分を減圧下に除去した。残留物をクロロホルムに取り込んだ。反応混合物を飽和NaCO水溶液で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。得られた残留物(約1g)を0℃の温度で、テトラヒドロフラン/水酸化ナトリウム水溶液(2M)(1:1,10ml)の混合物に取り込んだ。この混合物をこの温度で2時間攪拌した。次いで塩酸(10%濃度)を用いてpHを7に調節した。この混合物を酢酸エチルで洗浄した。得られた水相を減圧下に乾燥した。残留物は(α−CH−Phe)−(o−CN−Phe)−OH及び中和に由来する塩からなっていた。収量:1.2g(<40%)。
2.7 2−(5−ベンジル−3,6−ジオキソ−5−メチルピペラジン−2−イルメチル)ベンゾニトリルの製造
雰囲気下に、乾燥アセトニトリル(35ml)中の(α−CH−Phe)−(o−CN−Phe)−OH(0.92g,2.6mmol)及びジ(N−スクシンイミジル)カルボネート(0.8g,3.1mmol)の懸濁液を室温で12時間攪拌した。次いでジイソプロピルエチルアミン(DIPEA,0.47ml,2.6mmol)を反応混合物に加えた。反応混合物を室温でさらに12時間攪拌した。溶剤を減圧下に除去した。残留物を水(2×5ml)に取り込み、攪拌した。沈殿した固体を濾過により単離した。この固体から、プレパラティブHPLCクロマトグラフィー(RP;移動相:水/アセトニトリル)により、2−(5−ベンジル−3,6−ジオキソ−5−メチルピペラジン−2−イルメチル)ベンゾニトリルを315mgの量(収率36%)で得た。
2.8 2−(5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル)ベンゾニトリルの製造
0℃で及びN雰囲気下に、NaH(144mg,3.6mmol)を、乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)中の2−(5−ベンジル−3,6−ジオキソ−5−メチルピペラジン−2−イルメチル)ベンゾニトリル(0.3g,0.9mmol)の溶液に加え、この混合物をこの温度で1時間攪拌した。次いでMeI(0.77g,5.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで溶剤を減圧下に除去した。得られた残留物をプレパラティブHPLCクロマトグラフィー(RP;移動相:水/アセトニトリル)により単離した。2−(5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル)ベンゾニトリルを77mgの量で、二つのジアステレオマーの混合物として得た。これらのジアステレオマーをプレパラティブ薄層クロマトグラフィー(SiO,シクロヘキサン/酢酸エチル1:3)により単離した。第1のジアステレオマーを6mgの量で得た(R=0.25)。第2のジアステレオマーを24mgの量で得た(R=0.12)。これは10%の収率に相当する。
〔実施例3〕:3−ベンジル−6−(2,3−ジクロロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン
Figure 2010529168
3.1 3−ベンジル−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオンの製造
0℃で、NaH(3.96g,60%,0.1mol)を、ジメチルホルムアミド(450mL)中の3−ベンジル−3−メチル−ピペラジン−2,5−ジオン(9.8g,0.045mol)の溶液に少量ずつ加えた。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、ヨウ化メチル(14.05g,0.1mol)を加えた。反応混合物を室温でさらに1時間攪拌し、次いで飽和NHOH水溶液を加えた。この混合物をCHClで繰り返し抽出した。こうして得られた有機相を一緒にし、水洗し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶剤を減圧下に除去した。こうして得られた固体を冷CHClで洗浄した。3−ベンジル−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオンを光沢ある固体として9.6gの量(収率87%)で得た。
HPLC−MS[m/z]:247.1[M+H]
3.2 3−ベンジル−6−(2,3−ジクロロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオンの製造
アルゴン下に、35mgのNaH(60%)を、2mLのジメチルホルムアミド(DMF)中の170mg(0.7mmol)の3−ベンジル−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオンの溶液に加えた。反応混合物を室温で10分間攪拌した。167mg(0.7mmol)の1−ブロモメチル−2,3−ジクロロベンゼンを加え、攪拌を室温で48時間続けた。水を加え、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製した後、表題の化合物を20%の収率で得た。
表1にまとめて示す式Iの化合物(実施例4〜39)の製造は、上記の実施例1、2及び3と同様に行った。
表1:RがCHであり、R、R、R及びR10がそれぞれ水素である一般式Iで表される化合物
Figure 2010529168
Figure 2010529168
Figure 2010529168
記号*)及び**)を付した化合物を除き、異性体混合物を得たが、何れの場合にも
分離しなかった。
*) (S,S)−I (主要な異性体1)
**) (R,S)−I (少量の異性体2)
mp. 融点
RT 保持時間、HPLC
〔使用例〕
式Iの化合物の除草活性を、下記の温室実験により測定した:
用いた栽培容器は、基質として約3.0%の腐植質を含むローム性砂を入れたプラスチック植木鉢であった。試験植物の種を、それぞれの種について別々に播種した。
発芽前処理のためには、水に懸濁又は乳化しておいた活性成分を、播種後直接に、微細分配ノズルにより施用した。容器に穏やかに水をまいて発芽及び生長を促進し、次いで植物が発根するまで容器を透明プラスチックフードで覆った。このカバーは、これが活性成分により損なわない限り、試験植物の一様な発芽を生じさせた。
発芽後処理のためには、試験植物を、植物の習性に応じて、最初に3〜15cmの高さまで生長させ、その後に初めて、水に懸濁又は乳化しておいた活性成分で処理した。この目的のために、試験植物を直播きし、そして同じ容器で生長させたか、又はそれらを最初に別々に苗として生長させ、そして処理の2〜3日前に試験容器に移植した。
種に応じて、植物を10〜25℃又は20〜35℃に保持した。試験期間は2〜4週間に及んだ。この時間の間、植物の世話をし、それぞれの処理に対するそれらの反応を評価した。
評価は、0から100までの尺度を用いて行った。100は、植物が発芽しないこと、又は少なくとも地上部の完全な破壊を意味し、そして0は、傷害がないこと、又は正常な生長の経過を意味する。良好な除草活性は、少なくとも70の値で与えられ、そして極めて良好な除草活性は、少なくとも85の値で与えられる。
温室実験に用いた植物は、下記の種に属するものであった:
Figure 2010529168
発芽前法により施用された本発明に係る化合物は、極めて良好な除草活性を示した。
1.0kg/haの施用量で、発芽前法により施用された実施例1の化合物(主要な異性体1)は、AMARE、ALOMY、APESV及びSETFAに対して極めて良好な除草活性を示した。
0.5kg/haの施用量で、発芽前法により施用された実施例1の化合物(少量の異性体2)は、ALOMY、APESV及びECHCGに対して極めて良好な除草活性を示した。
発芽後法により施用された本発明に係る化合物は、極めて良好な除草活性を示した。
1.0kg/haの施用量で、発芽後法により施用された実施例1の化合物(主要な異性体1)は、AMARE、CHEAL、ECHCG及びSETVIに対して極めて良好な除草活性を示した。
0.5kg/haの施用量で、発芽後法により施用された実施例1の化合物(少量の異性体2)は、ALOMY、APESV及びECHCGに対して極めて良好な除草活性を示した。

Claims (24)

  1. 式Iのピペラジン化合物
    Figure 2010529168
    〔式中、
    は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、Z−C(=O)−R12、フェニル、並びに、環原子としてO、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有する5又は6員のヘテロ環式基からなる群から選択され、ここで、フェニル及びヘテロ環式基は非置換であるか、又はハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から互いに独立して選択される1、2、3又は4個の置換基R1aを有していてよく、そして
    Zは、共有結合又はCH基であり;
    12は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、ヒドロキシル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、[ジ−(C〜C)−アルキル]アミノ、C〜C−アルコキシアミノ、C〜C−アルキルスルホニルアミノ、C〜C−アルキルアミノスルホニルアミノ、[ジ−(C〜C)−アルキルアミノ]スルホニルアミノ、C〜C−アルケニルアミノ、C〜C−アルキニルアミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルキル)−アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルキル)−アミノ、N−(C〜C−アルコキシ)−N−(C〜C−アルキル)−アミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルコキシ)−アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルコキシ)−アミノ、フェニル、フェノキシ又はフェニルアミノであり;
    ここで、R12で挙げられる基におけるアルキル部分は、部分的又は完全にハロゲン化されていてよく、そしてR12で挙げられる基におけるフェニル部分は、ハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から選択される1、2、3又は4個の置換基R12aを有していてよく;
    は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又は基S(O)21であり、ここで、R21はC〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、そしてnは0、1又は2であり;
    は、水素又はハロゲンであり;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり;
    は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル又は基C(=O)R51であり、ここで、R51は水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−ヒドロキシアルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
    、Rは、互いに独立して、水素、OH、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキルオキシ、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり;
    、R10は、互いに独立して、水素、ハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から選択され;そして
    11は、水素又はC〜C−アルキルである〕;
    又はこの化合物の農業上有用な塩。
  2. がシアノ、ニトロ又は5もしくは6員のヘテロ芳香族基であり、これは環原子として1、2又は3個の窒素原子、又は1個の酸素原子又は1個の硫黄原子、及び適切ならば1又は2個の窒素原子を有し、そして非置換であるか、又はR1aから選択される1又は2個の置換基を有していてよい、請求項1に記載のピペラジン化合物。
  3. がハロゲン、特に塩素又は臭素である、請求項1に記載のピペラジン化合物。
  4. が水素とは異なるならば、Rがフェニル環の結合点に対してオルト位に位置する、請求項1〜3のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  5. が水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、C〜C−フルオロアルキル、エテニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−フルオロアルコキシである、請求項1〜4のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  6. がフッ素又は塩素であり、フェニル環の結合点に対してオルト位に位置する、請求項5に記載のピペラジン化合物。
  7. がメチルである、請求項1〜6のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  8. が水素、メチル又はエチルである、請求項1〜7のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  9. がC(=O)R51であり、ここで、R51が水素、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルである、請求項1〜8のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  10. がメチル又はエチルである、請求項1〜9のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  11. 及びRが水素である、請求項1〜10のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  12. がハロゲンであるならば、Rが基CRに対してパラ位に位置する、請求項1〜11のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  13. がハロゲン又は水素である、請求項1〜12のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  14. 10が水素である、請求項1〜13のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  15. 11が水素である、請求項1〜14のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  16. 、R、R、R、R、R及びRが上記の意味の一つを有する一般式Ia
    Figure 2010529168
    で表される請求項1〜15のいずれかに記載のピペラジン化合物又はこの化合物の農業上有用な塩。
  17. がシアノ又はニトロであり;
    が水素、フッ素、塩素、C〜C−アルキル、エテニル又はC〜C−アルコキシであり;
    がフッ素又は水素であり;
    がメチルであり;
    が水素、メチル又はエチルであり;
    がメチル又はエチルであり;そして
    が水素又はハロゲンである、
    請求項16に記載のピペラジン化合物。
  18. 2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−ベンジル−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−1,5−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1,4−ジメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]ベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−フルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メトキシベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3,4−ジフルオロベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−メチルベンゾニトリル、
    2−[5−(4−フルオロベンジル)−5−エチル−1−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル]−3−エテニルベンゾニトリル、
    3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−ベンジル−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−1,3−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1,4−ジメチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−フルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メトキシ−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−メチル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン、及び
    3−(4−フルオロベンジル)−6−(2−エテニル−6−ニトロベンジル)−3−エチル−1−メチルピペラジン−2,5−ジオン
    からなる群から選択される、請求項1に記載のピペラジン化合物。
  19. ベンジル基が、ピペラジン環の3及び6位において、ピペラジン環に対してシス配置を有する、請求項1〜18のいずれかに記載のピペラジン化合物。
  20. 、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11が上記の意味を有する、式(S,S)−Iで表される(S,S)−エナンチオマーの形態にある、請求項1〜19のいずれかに記載のピペラジン化合物:
    Figure 2010529168
    又は(S,S)−エナンチオマーについてエナンチオマー過剰又はジアステレオマー過剰であるエナンチオマー混合物又はジアステレオマー混合物。
  21. 除草剤としての、請求項1〜20のいずれかに記載の式I又はIaのピペラジン化合物又はその農業上有用な塩の使用。
  22. 除草有効量の、請求項1〜20のいずれかに記載の式IもしくはIaの少なくとも一つのピペラジン化合物、又はIもしくはIaの農業上有用な塩と、作物保護剤の製剤について慣用の助剤とを含む組成物。
  23. 除草有効量の、請求項1〜20のいずれかに記載の式IもしくはIaの少なくとも一つのピペラジン化合物、又はIもしくはIaの農業上有用な塩を、植物、それらの種子及び/又はそれらの生息環境に作用させる、望ましくない植生を防除する方法。
  24. i)一般式IIの化合物
    Figure 2010529168
    〔式中、R、R、R、R、R、R、R及びR10は上記の意味を有し、そしてR5aはRについて与えられる意味の一つであって水素とは異なり、又は保護基である〕を用意すること;
    ii)化合物IIを、塩基の存在下に、式R−Xのアルキル化剤〔式中、Rは上記の意味を有し、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させ、適切ならば、R5aが保護基である場合に保護基を除去すること;
    及び
    iii)段階ii)で得られる化合物を水素化して、R11が水素である式Iの化合物を与えること;
    又は
    iia)化合物IIを水素化すること;
    及び
    iiia)段階iia)で得られる化合物を、塩基の存在下に、式R−Xのアルキル化剤〔式中、Rは上記の意味を有し、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させ、そして適切ならば、R5aが保護基である場合に保護基を除去して、R11が水素である式Iの化合物を与えること;
    iv)そして、適切ならば、R11が水素である式Iの化合物を、塩基の存在下に、式R11−Xのアルキル化剤〔式中、R11はC〜C−アルキルであり、そしてXは求核置換可能な脱離基である〕と反応させること
    を含む、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式Iのピペラジン化合物の製造方法。
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