JP2012506889A - 除草効果を有するピペラジン化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式I
Figure 2012506889

(式中、各可変部は、明細書に従って定義される)
で表されるピペラジン化合物、上記ピペラジン化合物の農業上好適な塩、式Iで表されるピペラジンを製造するための方法及び中間体生成物、上記ピペラジンを含む手段及び除草剤としてのすなわち雑草を駆除するためのその使用、及び望ましくない植物の成長を駆除するための方法であって、除草効果を得るために十分に多い量の少なくとも1種の式Iで表されるピペラジン化合物を、植物体、植物体の種子及び/又は植物体の生息地に効かせる、上記方法に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、式I
Figure 2012506889
(式中、
Aは、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含有する5員芳香族ヘテロ環であり、この場合、Rは、炭素原子に対するAの結合点又はAの窒素原子に対してオルト位に結合されており;
は、CN、NO、C〜C−アルキル、Z−C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−チオアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−ハロチオアルキル、O−Z−C〜C−シクロアルキル、S(O)、C〜C−アルケニル、Z−C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−チオアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−チオアルキニル、NR、トリ−C〜C−アルキルシリル、Z−C(=O)−Ra1、Z−C(=S)−Ra1、Z−C(=N−OR)−Ra1、Z−C[=N(O)−R]−Ra1、Z−P(=O)(Ra1、フェニル、ナフチル、炭素又は窒素を介して結合されていて、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有していて、基Raa及び/又はRa1によって部分的又は完全に置換されていてよく、及び/又はさらなる飽和、不飽和又は芳香族炭素もしくはヘテロ環式環に縮合されていてよい3〜7員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、不飽和又は芳香族ヘテロ環であって、Rが炭素原子に結合している場合、さらにハロゲンであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、NR又はC〜C−ハロアルキルであり、nは、0、1又は2であり;
、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−シクロアルキルカルボニル、C〜C−アルケニルカルボニル、C〜C−シクロアルケニルカルボニル及びC〜C−アルキニルカルボニルであり;R、Rは、それらが結合している窒素原子と一緒に、5もしくは6員飽和、部分もしくは完全不飽和環を形成していてもよく、この環は、炭素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を含有していてよく、この環は、1〜3個の基Raaによって置換されていてよく;
Zは、共有結合、C〜C−アルキレン、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり;
a1は、水素、OH、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、NR、C〜C−アルコキシアミノ、C〜C−アルキルスルホニルアミノ、C〜C−アルキルアミノスルホニルアミノ、[ジ−(C〜C)−アルキルアミノ]スルホニルアミノ、C〜C−アルケニルアミノ、C〜C−アルキニルアミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルコキシ)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルコキシ)アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルコキシ)アミノ、C〜C−アルキルスルホニル、トリ−C〜C−アルキルシリル、フェニル、フェノキシ、フェニルアミノ、又は、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式ヘテロ環(ここで、各環式基は、置換されていないか、又は1、2、3又は4個の基Raaによって置換されている)であり;
aaは、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、Z−C(=O)−Ra1、Z−C(=S)−Ra1、Z−C(=N−OR)−Ra1、Z−C(=N(O)−R)−Ra1、オキソ(=O)及びトリ−C〜C−アルキルシリルであり;
は、互いに独立して、水素、CN、NO、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又はS(O)であり;
は、その隣接環原子に結合されている基R又はRと一緒に、5もしくは6員飽和又は部分もしくは完全不飽和環を形成していてもよく、この環は、炭素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を含有していてよく、この環は、部分的又は完全にRaaで置換されていてよく;
mは、0、1、2又は3であり;
は、水素、OH、CN、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、NR、S(O)、S(O)NR、C(=O)R11、CONR、フェニル、又は、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、部分不飽和又は芳香族ヘテロ環(ここで、各環式基は、Zを介して結合されていて、置換されていないか、又は1、2、3もしくは4個の基Raa、及び下記の部分的又は完全にRaaで置換されている基:C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルによって置換されている)であり;
11は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり;
は、カルボニル又は基Zであり;
ここで、各基R、R及びそのサブ置換基において、その炭素鎖及び/又はその環式基は、1、2、3又は4個の置換基Raa及び/又はRa1を有していてよく;
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルであり;
は、OH、NH、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ヒドロキシアルキル、C〜C−シアノアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又はC(=O)R11であり;
は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、又はR及びRは、一緒になって共有結合であり;
、R、R、Rは、互いに独立して、水素、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル及びC〜C−シクロアルキニルであり;
、R10は、互いに独立して、水素、ハロゲン、OH、ハロアルキル、NR、NRC(O)R91、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、O−C(O)R91、フェノキシ及びベンジルオキシであり、ここで、各基R及びR10において、その炭素鎖及び/又はその環式基は、1、2、3又は4個の置換基Raaを有していてよく;
91は、C〜C−アルキル又はNRであり;
ただし、RがCHであり、RがOHであり、CRとCRが単結合で結合している場合は、Aはニトロインドリルではない)
で表されるピペラジン化合物又はその農業上好適な塩に関する。
さらには、本発明は、式Iで表されるピペラジン化合物及びその農薬として有用な塩を調製するための方法及び中間体並びに除草剤としてのその使用(すなわち、有害植物体を防除するための)に関し、さらには式Iで表される少なくとも1種のピペラジン化合物又はIの農薬として有用な塩の除草剤として有効な量を、植物体、植物体の種子及び/又は植物体の生息地に作用させることを含む、望ましくない植物を防除するための方法にも関する。
本発明のさらなる実施形態は、その特許請求の範囲、その明細書及びその実施例に見出され得る。本発明の主題についての先に言及した特徴及び以下にさらに例示されることになる特徴は、それぞれの所与の組み合わせでのみならず他の組み合わせでも本発明の範囲を逸脱することなく適用され得ることは理解されるべきである。
植物体病原菌S・スカビエス(S. scabies)により産生されるタキストミン(thaxtomin)A及びB(非特許文献1)は、中心ピペラジン−2,5−ジオン環を有する天然産物であり、これは、その3位に4−ニトロインドール−3−イルメチル基、及び、その2位に場合によるOH置換ベンジル基を有している。このものの植物体傷害活性のため、この化合物の群は、除草剤として用いるのに適しているかについても調べられたことがある(非特許文献2)。
(特許文献1)及び(特許文献2)には除草剤2,5−ジケトピペラジンが記載されており、これは、その3位及び6位に、メチレン基又はメチン基を介して結合されているフェニル基又はヘタリール基を有している。
国際公開第2007/077201号パンフレット 国際公開第2007/077247号パンフレット
King R. R. et al., J. Agric. Food Chem. (1992) 40, 834-837 King R. R. et al., J. Agric. Food Chem. (2001) 49, 2298-2301
本発明の目的は、除草活性を有する化合物を提供することである。提供されるのは、特には、作物植物体との適合性が商業的な施用に十分なものである、特には低施用量でも、強力な除草活性を有する、化合物である。
この目的及びさらなる目的は、冒頭で定義した式Iで表される化合物及びその農業上好適な塩によって達成される。
本発明による化合物は、国際公開第2007/077201号パンフレット及び国際公開第2007/077247号パンフレットから知られている化合物とは、そのピペラジン環の1位におけるそのN−置換及び2位におけるその置換基が基本的に異なっている。
本発明による各化合物は、国際公開第2007/077201号パンフレット及び国際公開第2007/077247号パンフレットに記載されている合成経路と同じように、有機化学の標準的な方法、例えば以下に記載する各工程を含む方法(本明細書以下では方法A)に従って調製され得る。
方法A
≠水素である式Iで表される化合物は、好ましくは、Rが水素である式Iで表されるピペラジン化合物を、水素とは異なる基Rを含有しているアルキル化剤又はアシル化剤と反応させることにより、調製され得る(方法A)。そのような反応は、例えばI.O. Donkor et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 11 (19) (2001), 2647-2649、B.B. Snider et al., Tetrahedron 57 (16) (2001), 3301-3307、I. Yasuhiro et al., J. Am. Chem. Soc. 124(47) (2002), 14017-14019、又はM. Falorni et al., Europ. J. Org. Chem. (8) (2000), 1669-1675によって報告されている方法に従って、公知の方法と同じように、行われ得る。
Figure 2012506889
方法Aによれば、R=水素である式Iで表されるピペラジン化合物は、適するアルキル化剤(本明細書以下では化合物X−R)又はアシル化剤(本明細書以下では化合物X−R)と反応させ、これにより、R≠水素である式Iで表されるピペラジン化合物が得られる。
このアルキル化剤X−R中、Xは、ハロゲン又はO−SO−R(ここで、Rは、ハロゲン、C〜C−アルキル又はハロ〜C〜C−アルキルによって場合により置換されているC〜C−アルキル又はアリールの意味を有している)であり得る。アシル化剤X−R中、Xは、ハロゲン(特にはCl)であり得る。ここでは、R≠水素であって、先に記載されている意味を有しており、特にはC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキニル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル;フェニル−(C〜C−アルコキシカルボニル)−C〜C−アルキル又はフェニルヘテロシクリル−C〜C−アルキル;又はCOR11又はSO25;であり、ここで、記載したRの脂肪族部分構造、環状部分構造又は芳香族部分構造は、部分的又は完全にハロゲン化されていてよく及び/又は以下の各基:シアノ、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、(ジ−(C〜C)−アルキル)アミノ、C〜C−アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C〜C−アルキルアミノカルボニル、(ジ−(C〜C)−アルキル)アミノカルボニル又はC〜C−アルキルカルボニルオキシのうちの1〜3個を有していてよい。
この反応は、通常、−78℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは−50℃〜65℃、特に好ましくは−30℃〜65℃の温度で行われる。この反応は、一般的には、溶媒中で、好ましくは不活性有機溶媒中で、行われる。
適する不活性有機溶媒としては、脂肪族炭化水素(例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及びC〜C−アルカン混合物)、芳香族炭化水素(例えばトルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン)、エーテル(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン)、ニトリル(例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert−ブチルメチルケトン)、アルコール(例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブチルアルコール)、水、並びにジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド、さらにはモルホリン及びN−メチルモルホリンが挙げられる。記載した各溶媒の混合物も用いられ得る。
本発明の好ましい実施形態では、この反応は、例えば1:10〜10:1(体積部)の混合比を有する、テトラヒドロフラン/水混合物中で行われる。もう1つの好ましい実施形態では、適する溶媒は、トルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフランもしくはジメチルホルムアミド又はこれらのものの混合物である。本発明の特に好ましい実施形態では、この反応は、テトラヒドロフラン中で行われる。
好ましい実施形態においては、R=Hである化合物Iは、塩基の存在下にアルキル化剤又はアシル化剤と反応させる。
適する塩基は、一般的には、無機化合物、例えばアルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物(例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化カルシウム)、水性アンモニア溶液、アルカリ金属酸化物及びアルカリ土類金属酸化物(例えば酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カルシウム及び酸化マグネシウム)、アルカリ金属水素化物及びアルカリ土類金属水素化物(例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウム)、アルカリ金属アミド(例えばリチウムアミド(例えばリチウムジイソプロピルアミド)、ナトリウムアミド及びカリウムアミド)、アルカリ金属炭酸塩及びアルカリ土類金属炭酸塩(例えば炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム及び炭酸カルシウム)、さらにはアルカリ金属重炭酸塩(例えば重炭酸ナトリウム)も、有機金属化合物、特にはアルカリ金属アルキル(例えばメチルリチウム、ブチルリチウム及びフェニルリチウム)、アルキルマグネシウムハロゲン化物(例えばメチルマグネシウムクロリド)、並びにアルカリ金属アルコキシド及びアルカリ土類金属アルコキシド(例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ペンタオキシド及びジメトオキシマグネシウム)、さらには有機塩基、例えば三級アミン(例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2−ヒドロキシピリジン及びN−メチルピペリジン)、ピリジン、置換されたピリジン(例えばコリジン、ルチジン及び4−ジメチルアミノピリジン)、及び二環式アミンである。各種塩基の混合物も用いられ得る。
本発明に記載の方法の一実施形態では、IIの反応は、塩基の存在下に、好ましくは塩基カリウムtert−ブトキシド、2−ヒドロキシピリジン又は水性アンモニア溶液あるいはこれら塩基の混合物の存在下に、行われる。好ましくは、これら塩基のただ1つが用いられる。特に好ましい実施形態では、この反応は、水性アンモニア溶液の存在下に行われ、これは、例えば、10〜50%濃度(w/v)であり得る。
この塩基は、一般的には、等モル量で用いられる。塩基は、過剰でも、あるいは溶媒としてでも、用いられ得る。本発明に記載の方法の好ましい実施形態では、この塩基は、等モル量で、又は、実質的に等モル量で、加えられる。さらに好ましい実施形態では、用いられる塩基は、水素化ナトリウムである。
本発明に記載の各方法のうちの1つによって得られた反応混合物は、例えば、通常の方法で、後処理され得る。これは、例えば、水と混合し、その相を分離させ、適切であれば、その粗製生成物をクロマトグラフィー精製することによって行うことができる。この中間体及び最終生成物の一部のものは粘稠な油状物の形態で得られるが、これは、一般には、減圧下で及び適度に高められた温度で、揮発成分が除去され得る、又は、精製され得る。この中間体及び最終生成物が固形物として得られる場合は、その精製は、再結晶化又は温浸によっても行われ得る。
方法B
B.1
先に述べた手順と同じように、Rが水素である化合物Iはアルキル化剤R−X又はアシル化剤R−Xと反応させ得、これによりR≠水素である式Iで表される化合物が得られる(方法B)。この反応条件は、方法Aの反応条件に対応している。好ましい塩基は、水素化ナトリウム(NaH)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)及びリチウムヘキサメチルジシラジド(LiHMDS)である。
B.2
先に述べた手順と同じように、Rが水素である化合物Iはアルキル化剤R−X又はアシル化剤R−Xと反応させ得、これによりR≠水素である式Iで表される化合物が得られる。この反応条件は、方法Aの反応条件に対応している。
式I又はII中の基Rが水素である場合は、アルキル化により基Rが導入される。式I又はII中の基Rが保護基である場合は、これは、最初に除去され、Rが水素である化合物が得られ、これに、基Rがアルキル化により導入される。式I又はII中のRが水素である場合は、この基Rは、アルキル化又はアシル化工程により導入され得る。R及びRが同じである場合は、そのアルキル化又はアシル化工程は、同時に、又は、任意の順序で、連続的に行われ得る。基R、R及びRが同じである場合は、その基Rは、基R及び/又はRの導入と同時に、又はそれらに続いて、導入され得る。
別法として、この基R、R及び/又はRは、化合物I又はIIの他の前駆体にも導入され得る。つまり、例えば、R、R及び/又はRが水素である化合物IV、VI、VIII、IX、XI及びXIIが、先に記載した反応に付され得る。
方法C
その式Iで表される化合物は、例えばJ. Tsuji, Top. Organomet. Chem. (14) (2005), 332 pp又はJ. Tsuji, Organic Synthesis with Palladium Compounds (1980), 207 ppと同じように、以下のスキームに例示されている方法に従ってその置換基Rを変換させることによって調製され得る。
Figure 2012506889
つまり、例えば、RがCN、置換されていてもよいフェニル、又は置換されていてもよいヘテロ環式基である式Iで表される化合物は、Rがハロゲン(例えばCl、Br又はI)である化合物Iからその置換基Rを変換させることによって調製され得る。
この目的のために、その置換基Rの代わりに、適する脱離基Lを有する式Iaで表されるピペラジン化合物は、基Rを含有するカップリングパートナー(化合物R−X)と反応させることによってその式Iで表される別のピペラジン誘導体に変換される。
この反応は、通常、触媒の存在下に、好ましくは遷移金属触媒の存在下に、行われる。この反応は、一般的には、塩基の存在下に行われる。
以下の本明細書では、この反応系列は、この置換基Rの例を用いて示されているが、当然、この反応系列は、その各置換基Rを変換させるのにも同じような方式で用いられ得る。
適する脱離基Lは、例えば、ハロゲン、又は、例えばトリフラートのようなS(O)(ここで、n=0、1、2、3であり、Rは、C〜C−アルキル、ハロ〜C〜C−アルキル又はハロゲン化されていてもよいもしくはC〜C−アルキル−置換されたアリールの意味を有している)である。
適するカップリングパートナーX−Rは、RがC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、アリール又はヘテロアリールの意味を有している場合は、特には、Xが、以下の各基:
・ Zn−R(ここで、Rは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、アリール又はヘテロアリールの意味を有している);
・ B(OR(ここで、Rは、H又はC〜C−アルキルの意味を有しており、2つのアルキル置換基は一緒になってC〜C−アルキレン鎖を形成していてよい);又は
・ SnR (ここで、Rは、C〜C−アルキル、アリール又はアルコキシアルケニルの意味を有している);
のうちの1つである、化合物である。
がC〜C−アルキニルである場合は、Xは、水素でもあり得る。
この反応は、通常、−78℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは−30℃〜65℃、特に好ましくは30℃〜65℃の温度で行われる。この反応は、一般的には、塩基の存在下にある不活性有機溶媒中で行われる。
適する溶媒は、方法Aに対して挙げた化合物である。本発明に記載の方法の別の実施形態では、テトラヒドロフラン及び触媒量の水が用いられる。別の実施形態では、テトラヒドロフランがそれ自体で用いられる。
適する塩基は、方法Aに対して挙げた化合物である。この塩基は、一般的には、等モル量で用いられる。塩基は、過剰で、あるいは溶媒としても用いられ得る。
本発明に記載の方法の好ましい実施形態では、この塩基は、等モル量で加えられる。さらに好ましい実施形態では、用いられる塩基は、トリエチルアミン又は炭酸セシウムであり、特に好ましくは炭酸セシウムである。
本発明に記載の方法に適している触媒は、原理的には、遷移金属Ni、Fe、Pd及びCuの化合物である。有機化合物又は無機化合物が用いられ得る。適しているのは、各種のリガンドを有している遷移金属錯体である(Accts. Chem. Res. 2008, 41 (11), 1439-1564, special issue;Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 2009, 48, 4114-4133;を参照されたい)。言及され得る例は、Pd(PPhCl、Pd(OAc)、PdCl又はNaPdClである。本明細書では、Phは、フェニルである。
がCNである化合物Iを調製するためには、Lが塩素、臭素又はヨウ素である化合物Iaは、公知の方法(Organikum, 21. edition 2001, Wiley, p. 404;Tetrahedron Lett. 42, 2001, p. 7473;Org. Lett. 5, 2003, 1785;を参照されたい)と同じように銅シアニドとも反応され得る。
この反応は、通常、100℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは100℃〜250℃の温度で行われる。この反応は、一般的には、不活性有機溶媒中で行われる。適する溶媒は、特には、非プロトン性極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジン−2−オン及びジメチルアセトアミドである。
別法として、この基Rの変換は、その化合物Iの前駆体中でも行われ得る。つまり、例えば、Rがハロゲン原子(例えばCl、Br又はI)である化合物IIが、先に記載した反応に付され得る。
方法D
以下に示す合成に従って、その式Iで表される化合物は、その式IVで表されるピペラジン化合物を化合物Vとカップリングさせることによって調製され得る。このIVとVのカップリングは、例えばG. Porzi, et al., Tetrahedron 9 (19), (1998), 3411-3420又はC. I. Harding et al., Tetrahedron 60 (35), (2004), 7679-7692に従って、公知の方法と同じように達成され得る。
Figure 2012506889
このスキーム中、V、W、X、Y及びR〜R10は、先に記載されている意味を有している。Lは、適する脱離基、例えばハロゲン又はOSO(ここで、Rは、C〜C−アルキル、アリール、又は、C〜C−アルキルによって1〜3置換されているアリールの意味を有している)である。
この反応は、一般的には、−78℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは−78℃〜40℃の範囲内、特に好ましくは−78℃〜30℃の範囲内にある温度で行われる。
この反応は、一般的には、塩基の存在下にある不活性有機溶媒中で行われる。適する溶媒は、方法Aに対して挙げた溶媒、好ましくはテトラヒドロフランである。
適する塩基は、方法Aに対して挙げた化合物である。さらに好ましい実施形態では、用いられる塩基は、特に好ましくは実質的に等モル量の、特には等モル量の、リチウムジイソプロピルアミドである。
その式Vで表される化合物群の一部のものは市販されており、あるいはその対応する市販の前駆体を変換させることにより(文献に記載されている)調製され得るものである。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
この式Iで表される化合物の調製に必要とされる各前駆体及び各中間体の一部のものは、市販されているか、文献から知られているか、又は文献から公知の方法によって調製され得るものである。
例えば、その式IIで表されるジペプチド化合物は、例えばGlenn L. Stahl et al., J. Org. Chem. 43(11), (1978), 2285-6又はA. K. Ghosh et al., Org. Lett. 3(4), (2001), 635-638に従って、公知の方法と同じようにその式VIで表されるN保護ジペプチドから調製され得る。
Figure 2012506889
式II及びVI中、各可変部は、式Iに対して記載されている意味を有しており、SGは、窒素保護基、例えばBoc(=tert−ブトキシカルボニル)、であり、ORは、酸素原子を介して結合されている脱離基である。その式Iで表される化合物についての好ましい意味は、当然、式II又はIVで表される化合物にも、対応する方式で、まったく当てはまる。脱離基ORに関しては、式IIに対して先に書いたことが当てはまる。
つまり、例えば、SGがBocであり、ORが適する脱離基(ここで、Rは、例えば、C〜C−アルキル、特にはメチル、エチル又はベンジルである)である式VIで表されるジペプチドは、酸の存在下で、その式IIで表される化合物に変換され得る。
この反応は、通常、−30℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは0℃〜50℃、特に好ましくは20℃〜35℃で行われる。
この反応は、溶媒中で、特には不活性有機溶媒中で行われ得る。適する溶媒は、塩基環化に対して挙げた溶媒、特にはテトラヒドロフラン又はジクロロメタンあるいはこれらのものの混合物、好ましくはジクロロメタンである。
適する酸は、原理的には、ブレンステッド酸、及び、ルイス酸、である。特には、無機酸、例えばハロゲン化水素酸(例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸)、無機オキソ酸(例えば硫酸及び過塩素酸)、さらには無機ルイス酸(例えばホウ素 トリフルオリド、三塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化スズ(IV)、塩化チタン(IV)及び塩化亜鉛(II)、並びに有機酸、例えばカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸(例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、クエン酸及びトリフルオロ酢酸)、さらには有機スルホン酸(例えばトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ショウノウスルホン酸等)を使用し得る。当然、さまざまな酸の混合物を用いることもできる。
本発明に記載の方法の一実施形態では、この反応は、有機酸の存在下に、例えば強有機酸(例えばギ酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸あるいはこれらのものの混合物)の存在下に行われる。好ましい実施形態では、この反応は、トリフルオロ酢酸の存在下に行われる。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
その式VIで表される保護ジペプチドは、例えばWilford L. Mendelson et al., Int. J. Peptide & Protein Research 35(3), (1990), 249-57に従って、公知の方法と同じように調製され得る。典型的な経路は、以下のスキーム:
Figure 2012506889
に従って、その式VIIで表されるアミノ酸エステルでBoc保護アミノ酸VIIIをアミド化する経路である。
このスキーム中、各可変部は、先に言及した意味を有している。Bocの代わりに、他のアミノ保護基も用いられ得る。
このVIIとVIIIの反応は、一般的には、−30℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは0℃〜50℃、特に好ましくは20℃〜35℃で行われる。この反応は、溶媒中で、特には不活性有機溶媒中で行われ得る。方法Aに対してその塩基環化との関連で記載した溶媒が適している。
一般には、この反応は、活性化剤の存在を必要とする。適する活性化剤は、例えば、ポリスチレン担持又は非ポリスチレン担持ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)、カルボニルジイミダゾール、クロロギ酸エステル(例えばメチルクロロホルマート、エチルクロロホルマート、イソプロピルクロロホルマート、イソブチルクロロホルマート、sec−ブチルクロロホルマート又はアリルクロロホルマート)、ピバロイルクロリド、ポリリン酸、プロパンホスホン酸無水物、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド(BOPCl)又はスルホニルクロリド(例えばメタンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド又はベンゼンスルホニルクロリド)のような、縮合剤である。一実施形態によれば、用いる活性化剤は、EDAC又はDCCである。
このVIIとVIIIの反応は、塩基の存在下に好ましくは行われる。適する塩基は、方法Aに対して挙げた化合物である。一実施形態では、用いる塩基はトリエチルアミン又はN−エチルジイソプロピルアミンあるいはこれらのものの混合物であり、特に好ましくはN−エチルジイソプロピルアミンである。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
一方、その式VIIで表される化合物は、例えばGlenn L. Stahl et al., J. Org. Chem. 43(11), (1978), 2285-6又はA. K. Ghosh et al., Org. Lett. 3(4), (2001), 635-638に従って、対応する保護されたアミノ酸化合物IXを公知の方法と同じように脱保護することにより、調製され得る。Boc保護アミノ酸化合物IXからのVIIの調製を以下のスキームに示す。このBoc基の代わりには、他のアミノ保護基も用いられ得る。
Figure 2012506889
この式IXで表される化合物のその化合物VIIへの変換は、典型的には、酸の存在下に−30℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは0℃〜50℃、特に好ましくは20℃〜35℃で行われる。この反応は、溶媒中で、好ましくは不活性有機溶媒中で、行われ得る。
適する溶媒は、その塩基環化に対して挙げた溶媒、特にはテトラヒドロフラン又はジクロロメタンあるいはこれらのものの混合物、好ましくはジクロロメタンである。
適する酸及び酸性触媒は、原理的には、ブレンステッド酸及びルイス酸であり、特には先にさらに言及したものである。
本発明に記載の方法の一実施形態では、この反応は、有機酸、例えばギ酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸あるいはこれらのものの混合物のような強有機酸、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下に行われる。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
その式IXで表される化合物は、以下のスキームに示す反応に従って調製され得る。その化合物Vとその保護されたアミノ酸化合物Xの反応は、例えばI. Ojima et al., J. Am. Chem. Soc., 109(21), (1987), 6537-6538又はJ. M. McIntosh et al., Tetrahedron 48(30), (1992), 6219-6224に従って、文献から公知の方法と同じように行われ得る。
Figure 2012506889
このスキーム中、その各可変部は、先に言及した意味を有している。Lは、脱離基であり、例えば方法Fに対して記載した各脱離基のうちの一つである。Bocの代わりに、他のアミノ保護基も用いられ得る。
このVとXの反応は、一般的には、塩基の存在下に行われる。適する塩基は、方法Aに対して挙げた化合物である。さらに好ましい実施形態では、用いる塩基は、リチウムジイソプロピルアミドであり、特に好ましくは実質的に等モル量で、特には等モル量で用いられる。
この反応は、通常、−78℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは−78℃〜その沸点、特に好ましくは−78℃〜30℃で行われる。
この反応は溶媒中で行われ得、好ましくは不活性有機溶媒中で行われる。適する溶媒は、原理的には、その塩基環化に対して記載した溶媒、特にはジクロロメタン又はテトラヒドロフランあるいはこれらのものの混合物、好ましくはテトラヒドロフランである。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
その式Vで表される化合物の一部のものは市販されており、又は対応する市販前駆体の、文献に記載されている変換により、調製され得る。
その式VIII、Xで表されるアミノ酸誘導体又は以下に記載する誘導体XVの一部のものは同様に市販されており、又は対応する市販前駆体の文献に記載の変換により調製され得るものである。
≠水素である式IVで表される化合物は、Rが水素である式IVで表されるピペラジン化合物を、水素とは異なる基Rを含有しているアルキル化剤又はアシル化剤と反応させることにより、調製され得る。同じようにして、R≠水素である化合物IVは、Rが水素である式IVで表されるピペラジン化合物を、水素とは異なる基Rを含有しているアルキル化剤又はアシル化剤と反応させることにより、調製され得る。そのような反応は、例えばI.O. Donkor et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 11 (19) (2001), 2647-2649、B.B. Snider et al., Tetrahedron 57 (16) (2001), 3301-3307、I. Yasuhiro et al., J. Am. Chem. Soc. 124(47) (2002), 14017-14019、又はM. Falorni et al., Europ. J. Org. Chem. (8) (2000), 1669-1675によって報告されている方法によって、公知の方法と同じように行われ得る。
Figure 2012506889
アルキル化剤又はアシル化剤に関しては、方法B及びCに対して書いたことが同じように当てはまる。これらの反応の反応条件に関しては、方法B及びCに対して先に書いたことが同じように当てはまる。
その式IVで表される化合物は、また、例えばT. Kawasaki et al., Org. Lett. 2(19) (2000), 3027-3029に従って、さらなる公知の方法と同じように式XIIIで表される化合物の分子内環化によっても調製され得る。
Figure 2012506889
ここでは、ORは、適する脱離基であり、Rは、ここでは、例えば、C〜C−アルキル、特にはメチル、エチル又はベンジルである。
その式XIII中、その各可変部は、式IIに対して記載されている意味を有している。その基ORは、酸素を介して結合されている適する脱離基である。Rは、ここでは、例えば、C〜C−アルキル、特にはメチル、エチル、又はフェニル−C〜C−アルキル(例えばベンジル)である。
その式XIIIで表される化合物の環化は塩基の存在下に行われ得る。このケースでは、その反応は、一般には、0℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは10℃〜50℃、特に好ましくは15℃〜35℃の温度で行われる。この反応は、溶媒中、好ましくは不活性有機溶媒中で、行われ得る。
適する溶媒は、原理的には、熱環化に対して挙げた化合物、特には1:10〜10:1の混合比を有しているテトラヒドロフラン/水混合物である。
適する塩基は、方法Aによる塩基環化に対して記載した塩基であり、特にはカリウムtert−ブトキシド、2−ヒドロキシピリジン又はアンモニア水溶液あるいはこれらの塩基の混合物である。好ましくは、これの塩基のうちのただ一つが用いられる。特に好ましい実施形態では、この反応は、アンモニア水溶液の存在下に行われ、これは、例えば、10〜50%濃度(v/v)であり得る。
一方、その式XIIIで表される化合物は、例えばWilford L. Mendelson et al., Int. J. Peptide & Protein Research 35(3), (1990), 249-57、Glenn L. Stahl et al., J. Org. Chem. 43(11), (1978), 2285-6、又はA. K. Ghosh et al., Org. Lett. 3(4), (2001), 635-638、に従って、公知の方法と同じように、以下のスキームに示す合成によって調製され得る。
Figure 2012506889
このスキーム中、その各可変部R、R〜R及びR〜R10は、式II又はXIIIに対して記載されている意味を有している。第1の工程において、この合成には、活性化剤の存在下にBoc保護アミノ酸VIIIでアミノ酸化合物XVをカップリングさせることが含まれる。
その式XVで表される化合物とその式VIIIで表される化合物の反応は、通常、−30℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは10℃〜50℃、特に好ましくは20℃〜35℃の温度で行われる。この反応は、溶媒中、好ましくは不活性有機溶媒中で、行われ得る。さらなる詳細については、その化合物VIIでそのアミノ酸化合物VIIIをアミド化することによるその化合物VIの調製に参照がなされる。
一般には、この反応は、活性化剤の存在を必要とする。適する活性化剤は、例えば、ポリスチレン−担持又は非ポリスチレン−担持ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)、カルボニルジイミダゾール、クロロギ酸エステル(例えばメチルクロロホルマート、エチルクロロホルマート、イソプロピルクロロホルマート、イソブチルクロロホルマート、sec−ブチルクロロホルマート又はアリルクロロホルマート)、ピバロイルクロリド、ポリリン酸、プロパンホスホン酸無水物、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド(BOPCl)又はスルホニルクロリド(例えばメタンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド又はベンゼンスルホニルクロリド)のような縮合剤である。一実施形態によれば、この好ましい活性化剤は、EDAC及びDCCである。
XVとVIIIの反応は、好ましくは、塩基の存在下に行われる。適する塩基は、方法Aに対して挙げた塩基である。一実施形態では、用いる塩基は、トリエチルアミン又はN−エチルジイソプロピルアミンあるいはこれらのものの混合物であり、特に好ましくはN−エチルジイソプロピルアミンである。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
その化合物XIVを脱保護してその化合物XIIIを得るのは、典型的には、酸で処理することにより行われる。この反応は、通常、−30℃〜その反応混合物の沸点の範囲内にある温度、好ましくは10℃〜50℃、特に好ましくは20℃〜35℃で行われる。この反応は、溶媒中、好ましくは不活性有機溶媒中で、行われ得る。
適する溶媒は、原理的には、塩基環化に関連して方法Aに対して記載した溶媒、特にはテトラヒドロフラン又はジクロロメタンあるいはこれらのものの混合物であり、好ましくはジクロロメタンである。
用いる酸は、方法Aに対して記載した酸である。さらなる詳細については、VIを脱保護してその化合物IIを得ることにも参照がなされる。そこに記載されている反応条件もこの化合物XIVを脱保護するのに適している。本発明に記載の方法の一実施形態では、この反応は、有機酸(特には強有機酸)の存在下、例えばギ酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸あるいはこれらのものの混合物の存在下、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下に行われる。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
及びRが一緒になって共有結合である式Iで表される化合物(式I.A)
Figure 2012506889
は、有機化合物合成の標準的な方法を用いてさまざまな経路によって、好ましくは以下に示す合成によって、調製され得る。
方法E
がHである式XIVで表される化合物(式XIVa)は、以下:
Figure 2012506889
のスキームに例示されているように、アルドール反応でそのアルデヒドVaをそのピペラジンIVとカップリングさせることによっても調製され得る。
この式中、その各可変部は、式Iに対して記載されている意味を有している。式XIVa中、その基R及びRは、互いに独立して、アルキルカルボニル(例えばアセチル等)であってもよい。この反応は、一般的には、IIaのXIVへの変換に対して記載した条件と同じように、行われる。
このアルドール反応は、また、その対応するアルドール縮合生成物、すなわちRがHである式I.Aで表される化合物も、直接、生じ得る。これは、その反応が、高められた温度で、また比較的長い反応時間で行われる場合、特にそうである。
このアルデヒドVaは、市販されているか、又はアルデヒドの公知の調製方法に従って合成され得る。そのようなアルドール縮合は、J. Org. Chem. 2000, 65 (24), 8402-8405に記載されている方法と同じように、行われ得る。
原理的には、このアルドール反応又は縮合は、Rが水素である必要はなく、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキニル、フェニル、フェニル−C〜C−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C〜C−アルキル;フェニル−(C〜C−アルコキシカルボニル)−C〜C−アルキル又はフェニルヘテロシクリル−C〜C−アルキル;好ましくはC〜C−アルキル;であってもよい化合物Iを調製するのにも用いられ得る。このケースでは、そのアルデヒドVaの代わりに、そのケトンVb
Figure 2012506889
(式中、Rは、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はC〜C−シクロアルキニルであり、好ましくはC〜C−アルキルである)
が用いられる。
しかしながら、ここでは、特には、Rが、その結合点に対してα位のところに結合されている炭素原子が水素原子を有している基である場合は、その複雑な反応混合物の生成があり得る。さらには、多くの場合、そのアルドール化が、好ましくは、RがHである化合物I.Aの調製のみに用いられるように、より強烈な反応条件も、必要とされる。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
方法F
その方法Aは、有利なこととして、R≠水素である化合物I.Aの調製に適している。方法Aに対して記載されている条件及び好ましい条件は、この化合物I.Aの調製にも同じように当てはまる。
Figure 2012506889
有利に適している溶媒は、方法Aに対して掲載した溶媒、特にはトルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン又はジメチルホルムアミドあるいはこれらのものの混合物、好ましくはテトラヒドロフランである。
好ましい実施形態では、R=Hである化合物Iは、塩基の存在下にアルキル化剤又はアシル化剤と反応させる。適する塩基は、方法Aに対して掲載した化合物である。この塩基は、一般的には、等モル量で用いられる。この塩基は、過剰でも、又は溶媒としてでも、用いられ得る。好ましい実施形態では、この塩基は、等モル量で、又は実質的に等モル量で、加えられる。さらに好ましい実施形態では、用いる塩基は、水素化ナトリウムである。後処理は、方法Aと同じように行われ得る。
別法として、R及びRがそれぞれ水素である基NR及び/又はNRのアルキル化又はアシル化は、前駆体中でも行われ得る。つまり、例えば、R及び/又はRがHである化合物II、IV、VI、VII、VIII、IX、X、XIII、XIV、XV又はXVIは、先に述べたようにしてN−アルキル化又はN−アシル化され得る。
この反応混合物は通常の方法で後処理され、例えば水と混合し、その相を分離させ、適切であれば、その粗製生成物をクロマトグラフィー精製することによって後処理される。この中間体及び最終生成物の一部のものは無色又は若干茶色の粘稠な油状物の形態で得られ、これは、減圧下で及び適度に高められた温度で、精製される、又は、揮発成分が除去される。この中間体及び最終生成物が固形物として得られる場合は、その精製は、再結晶化又は温浸によっても行われ得る。
個々の各化合物Iが上記に記載されている経路によっては得られ得ない場合は、他の化合物Iの誘導体化によってそれらは調製され得る。
この合成が異性体の混合物を生じる場合は、しかしながら、一部のケースではこの個々の異性体は使用のための後処理の期間中又は施用の期間中に(例えば光、酸又は塩基の作用下で)相互変換され得るので、分離は一般には必ずしも必要とされない。そのような変換は、施用後でも、例えば植物体を処理するケースではその処理された植物体中又はその防除されるべき有害植物体中でも起こり得る。
本発明による化合物の各置換基に対して記載されている有機部分構造は、その個々の群構成員を個々に列挙するための集合用語である。例えばアルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル等の、炭化水素鎖、及び、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、N−アルキルスルホニルアミノ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルコキシアミノ、アルキルアミノスルホニルアミノ、ジアルキルアミノスルホニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、N−(アルケニル)−N−(アルキル)アミノ、N−(アルキニル)−N−(アルキル)アミノ、N−(アルコキシ)−N−(アルキル)アミノ、N−(アルケニル)−N−(アルコキシ)アミノ又はN−(アルキニル)−N−(アルコキシ)アミノ中のアルキル部分構造及びアルケニル部分構造は、すべて、直鎖又は分岐であり得る。
接頭部分C〜C−は、その炭化水素単位の炭素のそれぞれの数を指定しているものである。特段の断りがない限り、ハロゲン化された置換基は、1〜5個の同じ又は異なるハロゲン原子(特にはフッ素原子又は塩素原子)を有している。
ハロゲンという意味は、各場合、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表す。
他の意味の例は以下のとおりである。
アルキル、及び、例えばアルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、N−アルキルスルホニルアミノ、アルキルアミノスルホニルアミノ、ジアルキルアミノスルホニルアミノ、N−(アルケニル)−N−(アルキル)アミノ、N−(アルキニル)−N−(アルキル)アミノ、N−(アルコキシ)−N−(アルキル)アミノ中のそのアルキル部分構造:1個又はそれ以上の炭素原子(例えば1又は2、1〜4又は1〜6個の炭素原子)を有している飽和直鎖又は分岐炭化水素基、例えばC〜C−アルキルで、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル等。本発明に従う一実施形態では、アルキルは、例えばC〜C−アルキルのような、小アルキル基を表す。本発明に従うもう1つの実施形態では、アルキルは、例えばC〜C−アルキルのような、比較的大きいアルキル基を表す。
ハロアルキル:先に言及したアルキル基で、その水素原子の一部又は全部が、例えばフッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素等のハロゲン原子によって置換されているもの、例えばクロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、2−フルオロプロピル、3−フルオロプロピル、2,2−ジフルオロプロピル、2,3−ジフルオロプロピル、2−クロロプロピル、3−クロロプロピル、2,3−ジクロロプロピル、2−ブロモプロピル、3−ブロモプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、3,3,3−トリクロロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、1−(フルオロメチル)−2−フルオロエチル、1−(クロロメチル)−2−クロロエチル、1−(ブロモメチル)−2−ブロモエチル、4−フルオロブチル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル及びノナフルオロブチル。
シクロアルキル、及び、例えばシクロアルコキシ又はシクロアルキルカルボニル中のシクロアルキル部分構造:3個又はそれ以上の炭素原子(例えば3〜6個の炭素環員)を有している単環式飽和炭化水素基で、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル。
アルケニル、及び、例えばアルケニルアミノ、アルケニルオキシ、N−(アルケニル)−N−(アルキル)アミノ、N−(アルケニル)−N−(アルコキシ)アミノ中のそのアルケニル部分構造:2個又はそれ以上の炭素原子(例えば2〜4、2〜6又は3〜6個の炭素原子)及び任意の位置に二重結合を有しているモノ不飽和直鎖又は分岐炭化水素基で、例えばC〜C−アルケニル、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル等。
シクロアルケニル:3〜6(好ましくは5又は6)個の炭素環員を有している単環式モノ不飽和炭化水素基で、例えばシクロペンテン−1−イル、シクロペンテン−3−イル、シクロヘキセン−1−イル、シクロヘキセン−3−イル、シクロヘキセン−4−イル。
アルキニル、及び、例えばアルキニルオキシ、アルキニルアミノ、N−(アルキニル)−N−(アルキル)アミノ又はN−(アルキニル)−N−(アルコキシ)アミノ中のそのアルキニル部分構造:2個又はそれ以上の炭素原子(例えば2〜4、2〜6又は3〜6個の炭素原子)及び任意の位置に三重結合を有している直鎖又は分岐炭化水素基で、例えばC〜C−アルキニル、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル等。
アルコキシ:酸素原子を介して結合されている先に定義したアルキルで、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロプオキシ、2−メチルプロプオキシ又は1,1−ジメチルエトキシ、ペントキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、2,2−ジメチルプロプオキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキシルオキシ、1−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、4−メチルペントキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ、3,3−ジメチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブトキシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−トリメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキシ又は1−エチル−2−メチルプロポキシ。
5もしくは6員ヘテロ環:5もしくは6個の環原子を有する環式基で、1、2、3又は4個の環原子が、O、S及びNからなる群から選択されるヘテロ原子であり、その環式基が飽和、部分飽和又は芳香族である、環式基。ヘテロ環式基の例は、以下である。
炭素を介して結合されている5員飽和環、例えば
テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、テトラヒドロピロール−2−イル、テトラヒドロピロール−3−イル、テトラヒドロピラゾール−3−イル、テトラヒドロピラゾール−4−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−3−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−4−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−5−イル、1,2−オキサチオラン−3−イル、1,2−オキサチオラン−4−イル、1,2−オキサチオラン−5−イル、テトラヒドロイソチアゾール−3−イル、テトラヒドロイソチアゾール−4−イル、テトラヒドロイソチアゾール−5−イル、1,2−ジチオラン−3−イル、1,2−ジチオラン−4−イル、テトラヒドロイミダゾール−2−イル、テトラヒドロイミダゾール−4−イル、テトラヒドロオキサゾール−2−イル、テトラヒドロオキサゾール−4−イル、テトラヒドロオキサゾール−5−イル、テトラヒドロチアゾール−2−イル、テトラヒドロチアゾール−4−イル、テトラヒドロチアゾール−5−イル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキソラン−4−イル、1,3−オキサチオラン−2−イル、1,3−オキサチオラン−4−イル、1,3−オキサチオラン−5−イル、1,3−ジチオラン−2−イル、1,3−ジチオラン−4−イル、1,3,2−ジオキサチオラン−4−イル;
炭素を介して結合されている6員飽和環、例えば、
テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、テトラヒドロチオピラン−3−イル、テトラヒドロチオピラン−4−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,3−ジオキサン−4−イル、1,3−ジオキサン−5−イル、1,4−ジオキサン−2−イル、1,3−ジチアン−2−イル、1,3−ジチアン−4−イル、1,3−ジチアン−5−イル、1,4−ジチアン−2−イル、1,3−オキサチアン−2−イル、1,3−オキサチアン−4−イル、1,3−オキサチアン−5−イル、1,3−オキサチアン−6−イル、1,4−オキサチアン−2−イル、1,4−オキサチアン−3−イル、1,2−ジチアン−3−イル、1,2−ジチアン−4−イル、ヘキサヒドロピリミジン−2−イル、ヘキサヒドロピリミジン−4−イル、ヘキサヒドロピリミジン−5−イル、ヘキサヒドロピラジン−2−イル、ヘキサヒドロピリダジン−3−イル、ヘキサヒドロピリダジン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−2−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−6−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−2−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−6−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−2−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−2−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル;
窒素を介して結合されている5員飽和環、例えば、
テトラヒドロピロール−1−イル、テトラヒドロピラゾール−1−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−2−イル、テトラヒドロイソチアゾール−2−イル、テトラヒドロイミダゾール−1−イル、テトラヒドロオキサゾール−3−イル、テトラヒドロチアゾール−3−イル;
窒素を介して結合されている6員飽和環、例えば、
ピペリジン−1−イル、モルホリン−1−イル、ヘキサヒドロピリミジン−1−イル、ヘキサヒドロピラジン−1−イル、ヘキサヒドロピリダジン−1−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル;
炭素を介して結合されている5員部分不飽和環、例えば、
2,3−ジヒドロフラン−2−イル、2,3−ジヒドロフラン−3−イル、2,5−ジヒドロフラン−2−イル、2,5−ジヒドロフラン−3−イル、4,5−ジヒドロフラン−2−イル、4,5−ジヒドロフラン−3−イル、2,3−ジヒドロチエン−2−イル、2,3−ジヒドロチエン−3−イル、2,5−ジヒドロチエン−2−イル、2,5−ジヒドロチエン−3−イル、4,5−ジヒドロチエン−2−イル、4,5−ジヒドロチエン−3−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−2−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピロール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−3−イル、3,4−ジヒドロ−5H−ピロール−2−イル、3,4−ジヒドロ−5H−ピロール−3−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−3−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−5−イル、4,5−ジヒドロイソチアゾール−3−イル、4,5−ジヒドロイソチアゾール−4−イル、4,5−ジヒドロイソチアゾール−5−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−3−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−4−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−5−イル、2,3−ジヒドロイソチアゾール−3−イル、2,3−ジヒドロイソチアゾール−4−イル、2,3−ジヒドロイソチアゾール−5−イル、Δ−1,2−ジチオール−3−イル、Δ−1,2−ジチオール−4−イル、Δ−1,2−ジチオール−5−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−4−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−5−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−4−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−5−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−4−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル、2,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,5−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−5−イル、4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル、4,5−ジヒドロチアゾール−4−イル、4,5−ジヒドロチアゾール−5−イル、2,5−ジヒドロチアゾール−2−イル、2,5−ジヒドロチアゾール−4−イル、2,5−ジヒドロチアゾール−5−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−2−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−5−イル、1,3−ジオキソール−2−イル、1,3−ジオキソール−4−イル、1,3−ジチオール−2−イル、1,3−ジチオール−4−イル、1,3−オキサチオl−2−イル、1,3−オキサチオl−4−イル、1,3−オキサチオl−5−イル;
炭素を介して結合されている6員部分不飽和環、例えば、
2H−3,4−ジヒドロピラン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロピラン−2−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロチオピラン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−6−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−4−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロピラン−6−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロチオピラン−6−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−2−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−5−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−6−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−3−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−4−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−5−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル、4H−ピラン−2−イル、4H−ピラン−3−イル、4H−ピラン−4−イル、4H−チオピラン−2−イル、4H−チオピラン−3−イル、4H−チオピラン−4−イル、1,4−ジヒドロピリジン−2−イル、1,4−ジヒドロピリジン−3−イル、1,4−ジヒドロピリジン−4−イル、2H−ピラン−2−イル、2H−ピラン−3−イル、2H−ピラン−4−イル、2H−ピラン−5−イル、2H−ピラン−6−イル、2H−チオピラン−2−イル、2H−チオピラン−3−イル、2H−チオピラン−4−イル、2H−チオピラン−5−イル、2H−チオピラン−6−イル、1,2−ジヒドロピリジン−2−イル、1,2−ジヒドロピリジン−3−イル、1,2−ジヒドロピリジン−4−イル、1,2−ジヒドロピリジン−5−イル、1,2−ジヒドロピリジン−6−イル、3,4−ジヒドロピリジン−2−イル、3,4−ジヒドロピリジン−3−イル、3,4−ジヒドロピリジン−4−イル、3,4−ジヒドロピリジン−5−イル、3,4−ジヒドロピリジン−6−イル、2,5−ジヒドロピリジン−2−イル、2,5−ジヒドロピリジン−3−イル、2,5−ジヒドロピリジン−4−イル、2,5−ジヒドロピリジン−5−イル、2,5−ジヒドロピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロピリジン−2−イル、2,3−ジヒドロピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロピリジン−4−イル、2,3−ジヒドロピリジン−5−イル、2,3−ジヒドロピリジン−6−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−6−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−3−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−4−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−5−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−6−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−4−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−5−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−6−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−4−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−4−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−5−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−6−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリダジン−3−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリダジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−2−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−オキサジン−6−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−2−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−4−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−5−イル、4H−5,6−ジヒドロ−1,3−チアジン−6−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−4−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−5−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−6−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−2−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−5−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−6−イル、2H−1,2−オキサジン−3−イル、2H−1,2−オキサジン−4−イル、2H−1,2−オキサジン−5−イル、2H−1,2−オキサジン−6−イル、2H−1,2−チアジン−3−イル、2H−1,2−チアジン−4−イル、2H−1,2−チアジン−5−イル、2H−1,2−チアジン−6−イル、4H−1,2−オキサジン−3−イル、4H−1,2−オキサジン−4−イル、4H−1,2−オキサジン−5−イル、4H−1,2−オキサジン−6−イル、4H−1,2−チアジン−3−イル、4H−1,2−チアジン−4−イル、4H−1,2−チアジン−5−イル、4H−1,2−チアジン−6−イル、6H−1,2−オキサジン−3−イル、6H−1,2−オキサジン−4−イル、6H−1,2−オキサジン−5−イル、6H−1,2−オキサジン−6−イル、6H−1,2−チアジン−3−イル、6H−1,2−チアジン−4−イル、6H−1,2−チアジン−5−イル、6H−1,2−チアジン−6−イル、2H−1,3−オキサジン−2−イル、2H−1,3−オキサジン−4−イル、2H−1,3−オキサジン−5−イル、2H−1,3−オキサジン−6−イル、2H−1,3−チアジン−2−イル、2H−1,3−チアジン−4−イル、2H−1,3−チアジン−5−イル、2H−1,3−チアジン−6−イル、4H−1,3−オキサジン−2−イル、4H−1,3−オキサジン−4−イル、4H−1,3−オキサジン−5−イル、4H−1,3−オキサジン−6−イル、4H−1,3−チアジン−2−イル、4H−1,3−チアジン−4−イル、4H−1,3−チアジン−5−イル、4H−1,3−チアジン−6−イル、6H−1,3−オキサジン−2−イル、6H−1,3−オキサジン−4−イル、6H−1,3−オキサジン−5−イル、6H−1,3−オキサジン−6−イル、6H−1,3−チアジン−2−イル、6H−1,3−オキサジン−4−イル、6H−1,3−オキサジン−5−イル、6H−1,3−チアジン−6−イル、2H−1,4−オキサジン−2−イル、2H−1,4−オキサジン−3−イル、2H−1,4−オキサジン−5−イル、2H−1,4−オキサジン−6−イル、2H−1,4−チアジン−2−イル、2H−1,4−チアジン−3−イル、2H−1,4−チアジン−5−イル、2H−1,4−チアジン−6−イル、4H−1,4−オキサジン−2−イル、4H−1,4−オキサジン−3−イル、4H−1,4−チアジン−2−イル、4H−1,4−チアジン−3−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−3−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−4−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−5−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−6−イル、1,4−ジヒドロピラジン−2−イル、1,2−ジヒドロピラジン−2−イル、1,2−ジヒドロピラジン−3−イル、1,2−ジヒドロピラジン−5−イル、1,2−ジヒドロピラジン−6−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−2−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−4−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−5−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−6−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−2−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−4−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−5−イル又は3,4−ジヒドロピリミジン−6−イル;
窒素を介して結合されている5員部分不飽和環、例えば、
2,3−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2,5−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、2,5−ジヒドロイソチアゾール−2−イル、2,3−ジヒドロイソオキサゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、2,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロチアゾール−3−イル、1,2,4−Δ−オキサジアゾリン−2−イル、1,2,4−Δ−オキサジアゾリン−4−イル、1,2,4−Δ−オキサジアゾリン−2−イル、1,3,4−Δ−オキサジアゾリン−4−イル、1,2,4−Δ−チアジアゾリン−2−イル、1,2,4−Δ−チアジアゾリン−2−イル、1,2,4−Δ−チアジアゾリン−4−イル、1,3,4−Δ−チアジアゾリン−4−イル、1,2,3−Δ−トリアゾリン−1−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−1−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−4−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−1−イル、1,2,4−Δ−トリアゾリン−4−イル;
窒素を介して結合されている6員部分不飽和環、例えば、
1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−1−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−1−イル、1,4−ジヒドロピリジン−1−イル、1,2−ジヒドロピリジン−1−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル、2H−5,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−2−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル、2H−3,6−ジヒドロ−1,2−チアジン−2−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル、2H−3,4−ジヒドロ−1,2−チアジン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−2−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−1−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリダジン−2−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリダジン−1−イル、3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−3−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピラジン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、2H−1,2−オキサジン−2−イル、2H−1,2−チアジン−2−イル、4H−1,4−オキサジン−4−イル、4H−1,4−チアジン−4−イル、1,4−ジヒドロピリダジン−1−イル、1,4−ジヒドロピラジン−1−イル、1,2−ジヒドロピラジン−1−イル、1,4−ジヒドロピリミジン−1−イル又は3,4−ジヒドロピリミジン−3−イル;
炭素を介して結合されている5員ヘテロ芳香族環、例えば、
2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾリル−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、(1H)−テトラゾール−5−イル及び(2H)−テトラゾール−5−イル;
炭素を介して結合されている6員ヘテロ芳香族環、例えば、
ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピラジン−2−イル、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル及び1,2,4−トリアジン−6−イル;
窒素を介して結合されている5員ヘテロ芳香族環、例えば、
ピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、(1H)−テトラゾール−1−イル及び(2H)−テトラゾール−2−イル。
先に言及したヘテロ環は、指定した方式で、置換され得る。先に言及したヘテロ環では、イオウ原子は、S=O又はS(=O)に酸化され得る。
その基R及び/又はRを有している炭素原子のところでは、その式Iで表される化合物は、キラル中心を有している。加えて、その置換パターンに応じて、1つ又はそれ以上のさらなるキラル中心をそれらのものは含有し得る。したがって、本発明による化合物は、純粋エナンチオマー又はジアステレオマーとして、又はエナンチオマー又はジアステレオマー混合物として、存在し得る。本発明は、純粋エナンチオマー又はジアステレオマー並びにこれらのものの混合物のいずれもを提供するものである。
その式Iの化合物は、農薬として有用なその塩の形態でも存在し得るものであって、その塩の種類は一般には重要でない。適する塩は、一般的には、その化合物Iの除草活性に対してカチオン及びアニオンがそれぞれ悪い影響を有していない、そのようなカチオンの塩又はそのような酸の酸付加塩である。
適するカチオンは、特には、アルカリ金属(好ましくはリチウム、ナトリウム又はカリウム)のイオン、アルカリ土類金属(好ましくはカルシウム又はマグネシウム)のイオン、及び遷移金属(好ましくはマンガン、銅、亜鉛又は鉄)のイオンである。用いられ得るもう1つのカチオンはアンモニウムであり、この場合、望まれるなら、1〜4個の水素原子は、C〜C−アルキル、ヒドロキシ〜C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ〜C〜C−アルキル、ヒドロキシ〜C〜C−アルコキシ〜C〜C−アルキル、フェニル又はベンジルによって置き換えられていてよく、好ましくはアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、2−(2−ヒドロキシエト−1−オキシ)エト−1−イルアンモニウム、ジ(2−ヒドロキシエト−1−イル)アンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウムである。また、ホスホニウムイオンス、スルホニウムイオンス(好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホニウム)又はスルホキソニウムイオンス(好ましくはトリ(C〜C−アルキル)スルホキソニウム)も適している。
適する酸付加塩のアニオンは、基本的には、クロリド、ブロミド、フルオリド、硫酸水素、硫酸、リン酸二水素、リン酸水素、硝酸、重炭酸、炭酸、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロリン酸、安息香酸、さらにはアルカン酸のアニオン、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸又は酪酸、である。
その可変部に関しては、その中間体の特に好ましい実施形態は、その式Iの基の可変部に対応している。
特定の実施形態では、その式Iで表される化合物の可変部は以下に示される意味を有していて、そのような意味は、それ自体及び互いとの組み合わせのいずれでも、その式Iで表される化合物の特定の実施形態である。
一実施形態では、環Aは炭素原子を介して結合している。
さらなる実施形態では、環Aは窒素原子を介して結合している。
さらなる実施形態では、環Aは、場合により置換されている芳香族6員環に縮合している。
本発明の好ましい実施形態では、R及び(Rにより置換されている環Aは、ピロール、ピラゾール、チオフェン、フラン、ベンゾチオフェン、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラゾロピリジン、イミダゾロチアゾール、インドール又はインドリジン基、好ましくはピラゾール、チオフェン又はインドール基、特にはピラゾール基である。
その式Iで表される化合物の一実施形態では、Aは3−ピラゾールである。これらの化合物は、次の式I.1
Figure 2012506889
(式中、その各基Rb1及びRb2はそれぞれ基Rに対応しており、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、アルキル、ハロメチル、特にはH、CH及びCFである;
b2は、H、ハロゲン、アルキル、ハロメチル、特にはCH及びCFである;
を有している)
に対応している。
その式Iで表される化合物のさらなる実施形態では、Aは4−ピラゾールである。これらの化合物は、次の式I.2a及びI.2b
Figure 2012506889
(式中、その各基Rb1及びRb2はそれぞれ基Rに対応しており、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、アルキル、ハロメチル、特にはH、CH及びCFである;
b2は、H、ハロゲン、アルキル、ハロメチル、特にはCH及びCFである;
を有している)
に対応している。
その式Iで表される化合物のさらなる実施形態では、Aは5−ピラゾールである。基Rの位置に応じて、これらの化合物は、次の式I.3a又はI.3b(式中、その各基Rb1及びRb2はそれぞれ基Rに対応している)に対応しており、
Figure 2012506889
式I.3aでは、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、アルキル、ハロメチル、特にはH、CF及びCHである;
b2は、H、ハロゲン、CN、CH及びOCH、特にはH、Cl、Br、I、CN、CH及びOCHである;
を有している。
Figure 2012506889
式I.3bでは、各基Rb1及びRb2は、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはH、Cl、Br、I、CN、NO、CH及びOCHである;
b2は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはH、Cl、Br、I、CN、NO、CH及びOCHである;
を有している。
その式Iで表される化合物のさらなる実施形態では、Aは3−チオフェンである。基Rの位置に応じて、これらの化合物は、次の式I.4a又はI.4b(式中、その各基Rb1及びRb2はそれぞれ基Rに対応している)に対応しており、
Figure 2012506889
式I.4aでは、基Rは、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
b2は、H、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
を有している。
Figure 2012506889
式I.4bでは、各基Rb1及びRb2は、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはH、Cl、Br、I、CN、NO、CH及びOCHである;
b2は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
を有している。
その式Iで表される化合物のさらなる実施形態では、Aは2−チオフェンである。これらの化合物は、次の式I.5
Figure 2012506889
(式中、その各基Rb1及びRb2はそれぞれ基Rに対応しており、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはH、Cl、Br、I、CN、NO、CH及びOCHである;
b2は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
を有している)
に対応している。
その式Iで表される化合物のさらなる実施形態では、Aは3−インドールである。これらの化合物は、次の式I.6
Figure 2012506889
(式中、その各基Rb1及びRb2はそれぞれ基Rに対応し、また基Raa1、Raa2、Raa3及びRaa4はそれぞれ基Raaに対応しており、好ましくは以下のとおりの意味:
b1は、H、アルキル、ハロメチル、特にはH、CF及びCHである;
b2は、H、ハロゲン、ハロメチル、特にはH、Cl、CFである;
aa1は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはH、Cl、Br、I、CN、NO、CH及びOCHである;
aa2は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
aa3は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
aa4は、H、ハロゲン、CN、NO、アルキル及びアルコキシ、特にはHである;
を有している)
に対応している。
その式Iで表される化合物の特に好ましい態様は、式Iにとっての好ましい意味をその各可変部R及びR〜R10が有している各式I.1〜I.6の態様のそれぞれに関連している。
本発明の第1の好ましい実施形態では、炭素原子に結合されている基Rは、CN、NO、ハロアルキル、アロアルコキシ(例えばCFもしくはOCHF)、又はハロゲン(例えばClもしくはF)である。
環炭素原子に結合しているRは、特には、CN、NO、又は、好ましくは環員として1、2もしくは3個の窒素原子又は1個の酸素もしくは1個のイオウ原子のいずれか、及び適切な場合には1もしくは2個の窒素原子を有している、先に定義した5もしくは6員ヘテロ芳香族基であり、この基は、置換されていないか、又はRaa及び/又はRa1からなる群から選択される1もしくは2個の置換基を有していてよい。
本発明のさらに好ましい実施形態では、炭素原子に結合されているRは、好ましくは環員として1、2、3もしくは4個の窒素原子又は1個の酸素もしくは1個のイオウ原子のいずれか、及び適切な場合には1もしくは2個の窒素原子を有している、先に定義した5もしくは6員ヘテロ環であり、この環は、置換されていないか、又はRaaから選択される1もしくは2個の置換基を有していてよい。好ましいものとしては、窒素を介して結合されている飽和又は部分不飽和基、例えば、
窒素を介して結合されている5員飽和環、例えば:テトラヒドロピロール−1−イル、テトラヒドロピラゾール−1−イル、テトラヒドロイソオキサゾール−2−イル、テトラヒドロイソチアゾール−2−イル、テトラヒドロイミダゾール−1−イル、テトラヒドロオキサゾール−3−イル、テトラヒドロチアゾール−3−イル;窒素を介して結合されている6員飽和環、例えば:ピペリジン−1−イル、モルホリン−1−イル、ヘキサヒドロピリミジン−1−イル、ヘキサヒドロピラジン−1−イル、ヘキサヒドロピリダジン−1−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−3−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−3−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−4−イル、テトラヒドロ−1,2−オキサジン−2−イル等が挙げられる。
上記の窒素を介して結合されている環の中からは、特に好ましいものとしては、ピペリジン−1−イル及びモルホリン−1−イルが挙げられる。
もう1つの態様では、Rは、炭素を介して結合されているヘテロ芳香族基であり、例えばピラゾール−3−イル、イミダゾール−5−イル、オキサゾール−2−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピリダジン−4−イル、ピラジン−2−イル、(1H)−テトラゾール−5−イル及び(2H)−テトラゾール−5−イルであり、ここで、またさらに上記で言及した各ヘテロ環のそれぞれは、完全に又は部分的にRaaで置換されていてよい。好ましい基Raaは、特には、F、Cl、CN、NO、CH、エチル、OCH、OC、OCHF、OCF及びCFである。
好ましいものとしては、炭素原子に結合されているRが、ハロゲン(特にはCl又はBr)である式Iで表される化合物及びその塩も挙げられる。
さらに好ましい態様では、炭素原子に結合されているRは、NR(ここで、R及びRは、互いに独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル又はアルコキシアルキル又はシアノアルキルである)である。
さらに好ましい態様では、Rは、C(Raa)C(O)Ra1(ここで、Raaは、特には、CN又は基C(O)Ra1であり、Ra1は好ましくはC〜C−アルコキシである)である。
が、シクロアルキルである場合は、シクロヘキシル及び特にはシクロプロピルが好ましい基である。
さらに好ましい態様では、Rは、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ又はC〜C−アルキニルオキシによって置換されていてよいC〜C−アルキルである。
さらに好ましい態様では、炭素原子に結合されているRは、ハロゲン、CN、NO又はNRによって置換されていてよいC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルである。
さらに好ましい実施形態では、炭素原子に結合されているRは、ハロゲンによって置換されていてよいC〜C−アルコキシ、例えばOCH、OC、OCHF又はOCFである。
本発明のさらに好ましい実施形態では、窒素原子を介して結合されているR又はRは、H、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキル、特にはCH、C、CHF又はCFである。
炭素原子に結合されている基Rは、好ましくは、H、Cl、Br、I、ハロゲン、CN、NO又はNRによって置換されていてよいC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシ、特にはF、Cl、CH、C、OCH、CH=CH又はOCFである。
好ましい実施形態では、炭素原子を介して結合されているRは、H、ハロゲン又はシアノ、特にはH、シアノ、Cl、BrもしくはI、又はCHもしくはOCHである。
さらに好ましい実施形態では、窒素原子を介して結合されているRは、H、アルキル又はハロアルキル、特にはH、CH、CHF又はCFである。
は、好ましくはH、CH、C、n−プロピル、アリル、n−ブチル、好ましくはCHである。
式Iで表される化合物の別の態様では、Rは、CN、NO、ハロゲン、C〜C−アルコキシ、C(=O)−Ra1、C〜C−シクロアルキル及び場合により置換フェニルからなる群から選択される基によって置換されているアルキル(特にメチル)である。
式Iで表される化合物のさらなる態様では、Rは、NH又はSOである。
式Iで表される化合物のさらなる態様では、Rは、CHCH=CH、CHCH=CHCH、CHCHCH=CH、CHC≡CH、CHC≡CCH、CHCHC≡CHである。
式Iで表される化合物のさらなる態様では、Rは、特にハロゲンによって置換されている置換C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルである。
は、好ましくはCHである。
は、好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−フルオロアルキル又はC〜C−アルケニル、特にはCH、C、n−プロピル、CF又はアリルであり、好ましくはCH又はCである。
が、基C(=O)R11であり、ここでR11が上記の意味の1つを有し、特にはH、C−C−アルキル(好ましくはCHもしくはC)、又はC−C−ハロアルキル(好ましくはC−C−フルオロアルキル、例えばCF)である、式Iで表される化合物も好ましい。
好ましくは、少なくとも一方の、特には双方の基R及びRは、Hである。
が、Hとは異なる基である式Iで表される各化合物の中からは、好ましいものとしては、Rが、その基CRに対してパラ位に位置している化合物が挙げられる。
が、Hとは異なる基である式Iで表される各化合物の中からは、好ましいものとしては、Rが、結合点に対してメタ位に位置しており、好ましくはハロゲン、特にはF又はClである化合物が挙げられる。同様に、もう1つの好ましい実施形態では、Rは、Hである。
さらなる実施形態では、R及びR10はHである。
10は、好ましくは、H又はハロゲン(例えばCl又はF、特にはF)である。好ましい態様では、R10は、そのオルト又はパラ位に位置している。特に好ましくは、R10は、Hである。
その基C(O)R11中では、R11は、好ましくは、H、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルである。
その式Iで表される化合物及びその塩の中からは、好ましいものとしては、式I.A:
Figure 2012506889
(式中、各可変部は、式Iに対して記載されている各意味のうちの一つ、特には好ましいものであると記載されている意味、を有している)
で表される化合物及びその農業上好適な塩が挙げられる。
式I及び特には式I.A中並びにこれらから誘導される下位式群中では、その各基R、R、R、R、R、R、R、R10、R及びRは、互いに独立してだが、好ましくは組み合わせで、以下のとおりの意味:
は、H、CH、C、CHCHCH、CHCHCHCH、NH、SOCH、CHCO−C−C−アルキル、CHC≡CH、CHCH=CH、CHCHC≡CCH、CHC(CH)=CH、CHCH=CHCH、C〜C−ハロアルケニル、CH−c−C、場合により置換されているベンジル、CN、Cl、Fによって置換されているC〜C−アルキル、特にはCHである;
は、CHである;
は、C〜C−アルキル、OH、CHOH、NH、C(O)R11(ここで、R11は、C〜C−アルコキシ、特にはCH又はCである)である;
は、H、CH又はC、特にはHである;
、Rは、Hである;
は、H、ハロゲン、OH、C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、特にはH又は3−ハロゲン、OH、CH、OCOCH、特定的にはH又は3−Fである;
10は、H又はFである;
窒素を介して結合されているRは、CN、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−チオアルキル、NR、ハロアルキル、ハロアルコキシ、特にはCl、CN、CH、OCH、OC、SCH、又はNR(ここで、R及びRは、その窒素原子と一緒に、例えば、N−モルホリニルのような、6員飽和へテロ環を形成している)であり、Rが炭素を介して結合されている場合、さらにハロゲン、特にはCl及びF、並びにNOである;及び
は、H、Cl、Br、CH、OCH、ハロメチルであり、特には、その基Rの位置に応じて、先にRb1、Rb2、Raa1、Raa2、Raa3及びRaa4について記載した各意味を有している。
特に好ましい態様では、その化合物I.Aは、その各式I.1〜I.5の好ましい特徴を有している。それゆえ、式I.1A〜I.5Aとそれらは呼ばれる。
その式Iで表される化合物のさらなる実施形態は、R及びRがHである実施形態に関連している。そのような化合物は、次の式I.B
Figure 2012506889
に対応している。
特に好ましい態様では、その化合物I.Bは、その各式I.1〜I.5の好ましい特徴を有している。それゆえ、式I.1B〜I.5Bとそれらは呼ばれる。
その基Rを有している炭素原子のところに、その式Iで表される化合物は、キラル中心を有している。本発明の好ましい実施形態は、以下に示される式I−S
Figure 2012506889
(式中、その各可変部は、上記の各意味のうちの一つ、特には好ましいと記載されている、又は特に好ましいと記載されている意味のうちの一つを有している)
で表される純粋エナンチオマーに関連し、さらにその式I−Sで表されるエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有しているエナンチオマー混合物にも関連している。
特に好ましい態様では、化合物I−Sは、その各式I.1〜I.5の好ましい特徴を有している。それゆえ、それらは式I.1−S〜I.5−Sと呼ばれる。
がRへの結合を表していない場合は、この化合物Iも、その基Rを有している炭素原子のところにキラル中心を有している。その式Iで表される化合物、特にはその式、I−Sで表される化合物に対しては、この位置でのS配置が好ましい。
エナンチオマー過剰とは、好ましくは、少なくとも70%、特には少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%のee値を、意味している。好ましいものとしては、そのエナンチオマー、I−Sの農業上好適な塩及びその式、I−Sで表されるエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有しているその各塩のエナンチオマー混合物も挙げられる。
同様に好ましいものである、もう1つの実施形態は、Iで表わされるラセミ体及びその塩に関連している。
特に好ましい実施形態は、以下
Figure 2012506889
(式中、その各可変部は、先に記載されている各意味のうちの一つ、特には好ましいものである又は特に好ましいものであると記載されている各意味のうちの一つを有している)に記載されている式I.A−Sで表される純粋エナンチオマー、及びその式I.A−Sで表されるエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有しているエナンチオマー混合物にも、関連している。
好ましいものとしては、そのエナンチオマーI.A−Sの農業上好適な塩及びその式I.A−Sで表されるエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有しているその各塩のエナンチオマー混合物も挙げられる。
本発明のもう1つの特に好ましい実施形態は、I.Aで表わされるラセミ体及びその塩に関連している。
その各式I.A及びそれから誘導される下位式群で表される各化合物の中からは、好ましいものとしては、そのピペラジン環のところのエキソ二重結合が、その(Z)配置を有している化合物が挙げられる。好ましいものとしては、そのZ異性体が過剰で存在しているその(E)異性体とその(Z)異性体との混合物、特には1:2より大きくない、特には1:5以下のE/Z比を有している異性体混合物も挙げられる。
特にはその使用を視野に入れると、好ましいものとしては、以下の各表に列挙されているその式Iで表される各化合物が挙げられ、それらの化合物は、それぞれ、次の式I.A’及びI.B’に対応している。置換基のために各表中に記載されている基は、さらにそれ自体で、それが記載されている組み合わせとは無関係に、当該の置換基の特に好ましい態様である。
表1
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−Br−5−F−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表2
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−Br−5−Cl−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表3
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−CN−5−F−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表4
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−CN−5−Cl−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表5
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−NO−5−F−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表6
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−NO−5−Cl−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表7
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−CF−5−F−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表8
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−CF−5−Cl−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表9
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−OCF−5−F−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表10
化合物のR−A−(Rが1−CH−3−OCF−5−Cl−ピラゾール−4−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表11
化合物のR−A−(Rが2−Cl−4−Br−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表12
化合物のR−A−(Rが2−Cl−4−CN−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表13
化合物のR−A−(Rが2−Cl−4−NO−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表14
化合物のR−A−(Rが2−Cl−4−CF−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表15
化合物のR−A−(Rが2−Cl−4−OCF−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表16
化合物のR−A−(Rが2−F−4−Br−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表17
化合物のR−A−(Rが2−F−4−CN−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表18
化合物のR−A−(Rが2−F−4−NO−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表19
化合物のR−A−(Rが2−F−4−CF−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表20
化合物のR−A−(Rが2−F−4−OCF−チオフェン−3−イルであり、R、R、R及びR10の組み合わせがいずれの場合も表Aの1つの行に対応する、式Iで表される化合物。
表A
それぞれ式I.A’及びI.B’
Figure 2012506889
に対応している、式Iの化合物。
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
先に例示として言及した各化合物及びそれらの塩の中からは、好ましいものとしては、そのピペラジン環のところのエキソ二重結合がその(Z)配置を有している化合物及び塩が挙げられる。好ましいものとしては、そのZ異性体が過剰で存在しているその(Z)異性体とその(E)異性体の混合物、特には1:2より大きくない(特には1:5より大きくない)E/Z比を有している異性体混合物も挙げられる。
先に例示として言及したその式I.1B’で表される各化合物及びそれらの塩の中からは、好ましいものとしては、R及び位置Rの水素原子がcis配置を有している化合物及び塩が挙げられる。好ましいものとしては、そのcis異性体が過剰で存在しているそのcis異性体とそのtrans異性体の混合物、特には1:2より大きくない(特には1:5より大きくない)cis/trans比を有している異性体混合物も挙げられる。
本発明で例示として記載されているその各化合物及びそれらの塩の中からは、好ましいものとしては、その基Rを有している炭素原子がそのS配置を有している化合物及び塩が挙げられ、さらにはそのSエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有しているエナンチオマー混合物、特には少なくとも70%、特に好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%のee値を有しているエナンチオマー混合物も挙げられる。好ましいものとしては、そのような化合物のラセミ化合物及びそれらの塩も挙げられる。
この化合物I及びその農薬として有用な塩は、異性体混合物として及びその純粋異性体の形態でも、除草剤として適している。それらは、それ自体でも又は適切に製剤された組成物としても、適している。その化合物I、特にはその好ましい態様の化合物I、を含んでいる除草剤組成物は、特に高施用量で、非作物面の植物をきわめて有効に防除する。それらは、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズ及びワタのような作物における広葉雑草及び雑草イネ科植物に対してその作物植物体になんら有意な損傷を引き起こすことなく作用する。この効果は、主に、低施用量で認められる。
当該の施用方法にもよるが、その化合物I(特にはその好ましい態様の)又はそれを含んでいる組成物は、さらに、さらなる数の作物植物体において、望ましくない植物体を消滅させるのに用いられ得る。適する作物の例は、以下の作物:
アリウム・セパ(Allium cepa、タマネギ)、アナナス・コモスス(Ananas comosus、パイナップル)、アラキス・ヒポゲア(Arachis hypogaea、ラッカセイ)、アスパラガス・オフィチナリス(Asparagus officinalis、アスパラガス)、アベナ・サチバ(Avena sativa、エンバク)、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ(Beta vulgaris spec. altissima、テンサイ)、ベータ・ブルガリス品種ラパ(Beta vulgaris spec. rapa、サトウダイコン)、ブラッシカ・ナプス変種ナプス(Brassica napus var. napus、セイヨウアブラナ)、ブラッシカ・ナプス変種ナポブラッシカ(Brassica napus var. napobrassica、セイヨウキャベツ)、ブラッシカ・ラパ変種シルベストリス(Brassica rapa var. silvestris、インドアブラナ)、ブラッシカ・オレラセア(Brassica oleracea、セイヨウキャベツ)、ブラッシカ・ニグラ(Brassica nigra、クロガラシ)、カメリア・シネンシス(Camellia sinensis、チャ)、カルタムス・チンクトリウス(Carthamus tinctorius、ベニバナ)、カルヤ・イリノイネンシス(Carya illinoinensis、ペカン)、シトルス・リモン(Citrus limon、レモン)、シトルス・シネンシス(Citrus sinensis、オレンジスウィート)、コフェア・アラビカ(Coffea arabica、アラビアコーヒーノキ)(コフェア・カネフォラ(Coffea canephora、ロブスタコーヒーノキ)、コフェア・リベリカ(Coffea liberica、リベリアコーヒーノキ))、ククミス・サチバス(Cucumis sativus、キュウリ)、シノドン・デクチドン(Cynodon dactylon、ギョウギシバ)、ダウカス・カロタ(Daucus carota、ニンジン)、エラエイス・ギネエンシス(Elaeis guineensis、アブラヤシ)、フラガリア・ベスカ(Fragaria vesca、エゾヘビイチゴ)、グリシン・マクス(Glycine max、ダイズ)、ゴシッピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum、リクチワタ)(ゴシピウム・アルボレウム(Gossypium arboreum、キダチワタ)、ゴシピウム・ヘルバケウム(Gossypium herbaceum、アジアワタ)、ゴシピウム・ビチフォリウム(Gossypium vitifolium、ウミシマワタ))、ヘリアンタス・アヌウス(Helianthus annuus、ヒマワリ)、ヘベア・ブラシリエンシス(Hevea brasiliensis、パラゴムノキ)、ホルデウム・ブルガレ(Hordeum vulgare、オオムギ)、フムラス・ルプルス(Humulus lupulus、ホップ)、イポモエア・バタタス(Ipomoea batatas、サツマイモ)、ジュグランス・レギア(Juglans regia、シナノグルミ)、レンス・クリナリス(Lens culinaris、ヒラマメ)、リヌム・ウシタチシマム(Linum usitatissimum、アマ)、リコペルシコン・リコペルシカム(Lycopersicon lycopersicum、トマト)、マルス・品種(Malus spec.、リンゴ属の品種)、マニホット・エスクレンタ(Manihot esculenta、キャッサバ)、メジカゴ・サチバ(Medicago sativa、アルファルファ)、ムサ・品種(Musa spec.、バナナ属の品種)、ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum、タバコ)(ニコチアナ・ルスチカ(Nicotiana rustica、マルバタバコ))、オレア・エウロペア(Olea europaea、オリーブ)、オリザ・サチバ(Oryza sativa、イネ)、ファセオラス・ルナタス(Phaseolus lunatus、ライマメ)、ファセオラス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris、インゲンマメ)、ピセア・アビエス(Picea abies、ドイツトウヒ)、ピナス・品種(Pinus spec.、マツ属の品種)、ピスタシア・ベラ(Pistacia vera、ピスタシオノキ)、ピスム・サチバム(Pisum sativum、エンドウ)、プルナス・アビウム(Prunus avium、セイヨウウミザクラ)、プルナス・ペルシカ(Prunus persica、モモ)、ピルス・コムニス(Pyrus communis、セイヨウナシ)、プルヌス・アルメニアカ(Prunus armeniaca、アンズ)、プルヌス・サラスス(Prunus cerasus、サクラ)、プルヌス・デュルシス(Prunus dulcis、アーモンド)、プルヌス・ドメスチカ(Prunus domestica、プルーン)、リベス・シルベストレ(Ribes sylvestre、フサスグリ)、リシナス・コムニス(Ricinus communis、ヒマ)、サッカラム・オフィシナルム(Saccharum officinarum、サトウキビ)、セカレ・セレアレ(Secale cereale、ライムギ)、シナピス・アルバ(Sinapis alba、シロガラシ)、ソラナム・ツベロサム(Solanum tuberosum、ジャガイモ)、ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor、モロコシ)(ソルガム・ブルガレ(Sorghum vulgare、ホウキモロコシ))、テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao、カカオ)、トリフォリウム・プラテンセ(Trifolium pratense、アカツメクサ)、トリチクム・アエスチバム(Triticum aestivum、コムギ)、トリチカレ(Triticale、ライコムギ)、トリチクム・デュラム(Triticum durum、マカロニコムギ)、ビシア・ファバ(Vicia faba、ソラマメ)、ビティス・ビニフェラ(Vitis vinifera、ブドウ)、及びゼア・マイス(Zea mays、トウモロコシ)、
である。
用語「作物植物体」には、品種改良、突然変異又は遺伝子工学によって改変されている植物体も含まれる。遺伝子改変植物体は、交雑育種、突然変異又は自然組み換え(すなわちその遺伝情報の再組み立て)によっては自然条件下で起こらないような方式で遺伝物質が改変されている植物体である。ここで、一般には、植物体の各特性を改良するためには、1つ又はそれ以上の遺伝子が、その植物体の遺伝物質に組み込まれている。
つまり、この用語「作物植物体」には、品種改良や遺伝子工学によって、ある種の除草剤の群、例えばヒドロキシフェニルピルバートジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害物質、アセトラクタートシンターゼ(ALS)阻害物質、例えばスルホニル尿素(欧州特許出願公開第0257993号明細書、米国特許第5,013,659号明細書)やイミダゾリノン(例えば、米国特許第6,222,100号明細書、国際公開第01/82685号パンフレット、国際公開第00/26390号パンフレット、国際公開第97/41218号パンフレット、国際公開第98/02526号パンフレット、国際公開第98/02527号パンフレット、国際公開第04/106529号パンフレット、国際公開第05/20673号パンフレット、国際公開第03/14357号パンフレット、国際公開第03/13225号パンフレット、国際公開第03/14356号パンフレット、国際公開第04/16073号パンフレットを参照されたい)等、エノルピルビルシキマート3−ホスファートシンターゼ(enolpyruvylshikimate 3-phosphate synthase)(EPSPS)阻害物質、例えば、グリホセート(例えば、国際公開第92/00377号パンフレットを参照されたい)等、グルタミンシンテターゼ(GS)阻害物質、例えば、グルホシネート(例えば、欧州特許出願公開第0242236号明細書、欧州特許出願公開第242246号明細書を参照されたい)等、又はオキシニル系除草剤(例えば、米国特許第5,559,024号明細書を参照されたい)、に対して耐性を獲得している植物体も含まれる。
イミダゾリノン(例えばイマザモックス)に耐性の多くの作物植物体(例えばClearfield(登録商標)アブラナ)が古典的品種改良法(突然変異)の利用により作出されている。グリホセート又はグルホシネート(これらは、商品名RoundupReady(登録商標)(グリホセート)及びLibertyLink(登録商標)(グルホシネート)で市販されている)に抵抗性の、例えばダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビート及びアブラナのような作物植物が、遺伝子工学法の利用により作出されている。
つまり、この用語「作物植物体」には、遺伝子工学の利用により、1種又はそれ以上のトキシン、例えば細菌株バチルス種(Bacillus ssp.)のトキシン、を産生する植物体も含まれる。そのような遺伝子改変植物体によって産生されるトキシンとしては、例えば、バチルス種(特にはバチルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis))の殺昆虫タンパク質、例えばエンドトキシンCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、Cry9c、Cry34Ab1又はCry35Ab1;栄養成長期産生殺昆虫タンパク質(vegetative insecticidal proteins)(VIP)、例えばVIP1、VIP2、VIP3、又はVIP3A;線虫コロニー形成性細菌(nematode-colonizing bacteria)(例えばホトルハブダス属の種(Photorhabdus spp.)又はゼノルハブダス属の種(Xenorhabdus spp.))の殺昆虫タンパク質;動物生物のトキシン、例えばハチトキシン、クモトキシン又はサソリトキシン;真菌トキシン、例えばストレプトミセテス(Streptomycetes)から産生されるトキシン;植物レクチン、例えばエンドウレクチン又はオオムギレクチン;アグルチニン(agglutinins);プロテイナーゼ阻害物質、例えばトリプシン阻害物質、セリンプロテアーゼ阻害物質、パタチン阻害物質、シスタチン阻害物質、又はパパイン阻害物質;リボソーム−不活化タンパク質(ribosome-inactivating proteins)(RIP)、例えばリシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリヨジン;ステロイド代謝酵素、例えば3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−IDP−グリコシル−トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害物質、又はHMG−CoA−レダクターゼ;イオンチャネルブロッカー、例えばナトリウムチャネル又はカルシウムチャネルの阻害物質;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ、及びグルカナーゼ;が挙げられる。その植物体中では、これらのトキシンは、プレトキシン(pre-toxins)、ハイブリッドタンパク質(hybrid proteins)又はトランケーテッドタンパク質(truncated proteins)あるいはそうでなければ改変タンパク質(modified proteins)としても産生され得る。ハイブリッドタンパク質は、異なるタンパク質ドメインの新規な組み合わせを特徴としている(例えば、国際公開第2002/015701号パンフレットを参照されたい)。このようなトキシン又はそのようなトキシンを産生する遺伝子改変植物体のさらなる例は、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/007278号パンフレット、国際公開第95/34656号パンフレット、欧州特許出願公開第427529号明細書、欧州特許出願公開第451878号明細書、国際公開第03/018810号パンフレット及び国際公開第03/052073号パンフレットに開示されている。そのような遺伝子改変植物体の作成方法は当業者には知られており、例えば、先に言及した文献に開示されている。先に言及した各トキシンの多くは、それらを産生している植物体に、節足動物のあらゆる分類学上の群に属する害虫、特にはカブトムシ(beetles)(コレオプテラ(Coleoptera;鞘翅目))、二翅類昆虫(ディプテラ(Diptera;双翅目))及びチョウ(butterflies)(レピドプテラ(Lepidoptera;鱗翅目))に、並びにセンチュウ(nematodes)(ネマトーダ(Nematoda;線虫綱))にも耐性を賦与する。
殺昆虫トキシンをコードする1種又はそれ以上の遺伝子を産生する遺伝子改変植物体は、例えば、先に言及した文献に記載されており、またそれらのうちの一部のものは、例えば、YieldGard(登録商標)(そのトキシンCry1Abを産生するトウモロコシ栽培変種)、YieldGard(登録商標)Plus(そのトキシンCry1Ab及びCry3Bb1を産生するトウモロコシ栽培変種)、Starlink(登録商標)(そのトキシンCry9cを産生するトウモロコシ栽培変種)、Herculex(登録商標)RW(そのトキシンCry34Ab1、Cry35Ab1及びその酵素ホスフィノトリシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を産生するトウモロコシ栽培変種);NuCOTN(登録商標)33B(そのトキシンCry1Acを産生するワタ栽培変種)、Bollgard(登録商標)I(そのトキシンCry1Acを産生するワタ栽培変種)、Bollgard(登録商標)II(そのトキシンCry1Ac及びトキシンCry2Ab2を産生するワタ栽培変種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを産生するワタ栽培変種);NewLeaf(登録商標)(そのトキシンCry3Aを産生するジャガイモ栽培変種);Syngenta Seeds SAS社(仏)から販売のBt−Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えばAgrisure(登録商標)CB)及びBt176(そのトキシンCry1Ab及びそのPAT酵素を産生するトウモロコシ栽培変種)、Syngenta Seeds SAS社(仏)から販売のMIR604(そのトキシンCry3Aの改変体を産生するトウモロコシ栽培変種、国際公開第03/018810号パンフレットを参照されたい)、Monsanto Europe S.A.社(ベルギー)から販売のMON 863(そのトキシンCry3Bb1を産生するトウモロコシ栽培変種)、Monsanto Europe S.A.社(ベルギー)から販売のIPC 531(そのトキシンCry1Acの改変体を産生するワタ栽培変種)、及びPioneer Overseas Corporation社(ベルギー)から販売の1507(そのトキシンCry1F及びそのPAT酵素を産生するトウモロコシ栽培変種)のように、市販もされている。
つまり、この用語「作物植物体」には、遺伝子工学の利用により、細菌性、ウイルス性又は真菌性病原体に対してより効果があり又は抵抗性が増大されている1種又はそれ以上のタンパク質、例えば、感染特異的タンパク質(pathogenesis-related proteins)(PRタンパク質、欧州特許出願公開第0392225号明細書を参照されたい)、抵抗タンパク質(resistance proteins)(例えば、メキシコ産野生種ジャガイモであるソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)由来のジャガイモ栽培変種、ファイトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する2種の抵抗遺伝子を産生する)又はT4−lysozym(例えばジャガイモ栽培変種植物体、このタンパク質を産生することによって、エルビィニア・アミロボーラ(Erwinia amylvora)のような細菌に対して抵抗性がある)等を産生する植物体も、含まれる。
つまり、この用語「作物植物体」には、遺伝子工学法の利用により、例えば、その可能収量(例えばバイオマス、穀物収量、デンプン含有量、油分含有量又はタンパク質含有量);日照り、塩分又は他の生長制限環境因子に対する耐性;あるいは害虫並びに真菌性、細菌性さらにはウイルス性病原体に対する抵抗性;を高めさせることにより、その生産性が改善されている植物体も含まれる。
この用語「作物植物体」には、遺伝子工学法の利用により、特にはヒト又は動物の栄養摂取を改善するためにその構成成分が改変されている植物体、例えば健康促進性長鎖オメガ−3脂肪酸又は不飽和オメガ−9脂肪酸を産生する油脂植物体(例えば、Nexera(登録商標)アブラナ)も含まれる。
この用語「作物植物体」には、遺伝子工学法の利用によりその原料物質の生産性を改善させるように、例えばジャガイモのアミロペクチン含有量を増大させるように改変されている植物体(Amflora(登録商標)ジャガイモ)も、含まれる。
さらに、その式Iで表される化合物は、植物体一部分を落葉及び/又は乾燥させるのにも適していることが見出されており、これには、ワタ、ジャガイモ、アブラナ、ヒマワリ、ダイズ又はソラマメのような作物植物体、特にはワタ、が適している。この関連では、植物体を乾燥及び/又は落葉させるための組成物、そのような組成物を調製するための方法、及びその式Iで表される化合物を用いた植物体の乾燥及び/又は落葉方法が見出されている。
乾燥化剤としては、その式Iで表される化合物は、ジャガイモ、アブラナ、ヒマワリ及びダイズのような作物植物体の地上部分のみならず、禾穀類の地上部分も、乾燥化させるのに、特に適している。これは、そのような重要な作物植物体の完全機械収穫を可能にするものである。
また、収穫を容易にすることも、経済的関心事であるが、これは、柑橘類果実、オリーブ並びに他の仁果類果実、石果及び堅果の品種及び変種において、その裂開、つまりその木への着生の低下を、一定の時間期間内に集中させることによって、可能にされる。この同じ活性、すなわちその植物体の果実部分又は葉部分と苗条部分との間にある器官脱離組織の発達促進は、有用な植物体(特にはワタ)の容易調節可能落葉にも必須である。
さらには、個々のワタ植物体の成熟時間間隔を短縮させることは、収穫後の繊維品質の向上をもたらす。
この化合物I(又はその化合物Iを含んでいる除草剤組成物)は、例えば、噴霧準備が完了した水溶液、粉末、懸濁液の形態で、さらには高濃度水性、油性又は他の懸濁液もしくはディスパージョン、エマルジョン、オイルディスパージョン、ペースト、粉、広域散布用剤の形態で、あるいは顆粒の形態で、その種子に噴霧、霧化、散粉、散布、注水することによって、又はその種子を処理することによって、あるいはその種子と混合することによって、用いられ得る。施用剤形は、その意図される目的によって決まるものであるが、各場合においては、本発明による活性成分の可能な限りの微細な分散が確保されるべきである。
この除草剤組成物には、その式Iで表される少なくとも1種の化合物又はIの農薬として有用な塩の除草剤として有効な量、及び、作物保護剤を製剤するのに慣用されている補助剤が含まれている。
作物保護剤を製剤するのに慣用されている補助剤の例は、不活性補助剤(固体担体)、界面活性剤(例えば分散剤、保護コロイド、乳化剤、湿潤剤及び粘着性付与剤)、有機及び無機増粘剤、静菌剤、凍結防止剤、消泡剤、場合による着色剤、及び(種子用製剤の)接着剤である。
増粘剤(すなわち、その製剤に改変された流動特性、すなわち静止の状態では高粘度、及び、運動の状態では低粘度、を賦与する化合物)の例は、多糖類、例えばキサンタンガム(Kelco製Kelzan(登録商標))、Rhodopol(登録商標)23(Rhone Poulenc製)又はVeegum(登録商標)(R.T. Vanderbilt製)、並びに有機及び無機板状物質、例えばAttaclay(登録商標)(Engelhard製)である。
消泡剤の例は、シリコーンエマルジョン(例えば、Silikon(登録商標)SRE(Wacker社)又はRhodia製のRhodorsil(登録商標))、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物並びにこれらのものの混合物である。
静菌剤は、その除草剤水性製剤を安定化させるのに加えられ得る。静菌剤の例は、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマール系の静菌剤(ICI製Proxel(登録商標)又はThor Chemie製Acticide(登録商標)RS及びRohm & Haas製Kathon(登録商標)MK)、さらにはイソチアゾリノン誘導体、例えばアルキルイソチアゾリノン及びベンゾイソチアゾリノン(Thor Chemie製Acticide(登録商標)MBS)である。
凍結防止剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素又はグリセロールである。
着色剤の例は、低水溶解度顔料(ピグメント)及び水溶性染料である。言及され得る例は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ソルベントレッド1、並びにピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベイシックバイオレット10、ベイシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベイシックレッド10、ベイシックレッド108、の名称で知られている染料である。
結着剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタート、ポリビニルアルコール及びチローゼである。
適する不活性補助剤は、例えば、以下のとおりである。
中〜高沸点の鉱油留分(例えばケロシン及びディーゼルオイル)さらにはコールタールオイル及び植物又は動物由来のオイル、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素(例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化されたナフタレン及びその誘導体、アルキル化されたベンゼン及びその誘導体)、アルコール例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、ケトン例えばシクロヘキサノン、又は強極性溶媒、例えばN−メチルピロリドンのようなアミン、さらには水。
固体担体は、鉱物質土類(例えば、シリカ、シリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、ボール、黄土、クレイ、ドロマイト、珪藻土);硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム及び酸化マグネシウム;粉砕合成材、肥料(例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウムや尿素)、さらには栽培植物由来の産物(例えば、禾穀類殻粉、樹皮挽き粉、木材挽き粉及び堅果殻引き粉)、セルロース粉末、並びに他の固体担体である。
適する界面活性剤(補佐剤、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤や乳化剤)は、芳香族スルホン酸、例えば、リグニンスルホン酸(例えばBorresperseタイプ、Borregard)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwetタイプ、Akzo Nobel)及びジブチルナフタレンスルホン酸(Nekalタイプ、BASF)、さらには脂肪酸の、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩;アルキルスルホナート及びアルキルアリールスルホナート;アルキルスルファート、ラウリルエーテルスルファート、及び脂肪アルコールスルファート;並びに硫酸化ヘキサ−、ヘプタ−、及びオクタ−デカノール;さらには硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルの塩;及びスルホン化ナフタレン及びその誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合物;ポリオキシ−エチレンオクチルフェニルエーテル;エトキシル化イソオクチルフェノール、エトキシル化オクチルフェノール又はエトキシル化ノニルフェノール;アルキルフェニルもしくはトリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタート、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩廃液、さらには蛋白、変性蛋白、多糖類(例えばメチルセルロース)、疎水変性されたスターチ、ポリビニルアルコール(Mowiol(登録商標)タイプ、Clariant)、ポリカルボキシラート(BASF SE、Sokolanタイプ)、ポリアルコキシラート、ポリビニルアミン(BASF SE、Lupasolタイプ)、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマーである。
粉粒剤、広域散布用剤及び粉末剤は、その活性成分を固体担体と一緒にして混合又は粉砕することによって調製され得る。
顆粒剤、例えば被覆顆粒剤、含浸顆粒剤及び均質顆粒剤は、その活性成分を固体担体に結着させることによって調製され得る。
水性施用剤形は、エマルジョン濃縮物、懸濁液、ペースト、水和性粉粒又は水分散性顆粒から、水を加えることによって調製され得る。エマルジョン、ペースト又はオイルディスパージョンを調製するためには、その式I又はIaで表される化合物は、そのままでか又は油又は溶媒に溶解させて、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤を用いることにより、水にホモジナイズされ得る。別法として、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤及び(望まれるなら)溶媒又は油を含んでいる濃縮物を調製することも可能であり、これは、水で希釈するのに適している。
施用準備が完了した調製物中のその式Iで表される化合物の濃度は、広い範囲内で変わり得る。一般には、この製剤は、0.001〜98重量%、好ましくは0.01〜95重量%の少なくとも1種の活性化合物を含んでいる。活性化合物は、90%〜100%(好ましくは95%〜100%)の純度(NMRスペクトルによる)で用いられる。
本発明の化合物Iは、例えば、以下のように製剤され得る。
1.水で希釈する調製品
A 液剤(水-soluble concentrates)
活性化合物10重量部を90重量部の水又は水可溶溶媒に溶解させる。別法としては、湿潤剤又は他の補佐剤を加える。水で希釈すると活性化合物は溶解する。これにより活性化合物含有量が10重量%の製剤が得られる。
B 分散製剤(Dispersible concentrates)
活性化合物20重量部を10重量部の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を加えてある70重量部のシクロヘキサノンに溶解させる。水で希釈するとディスパージョンが得られる。この活性化合物含有量は、20重量%である。
C 乳剤(Emulsifiable concentrates)
活性化合物15重量部をドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレートを加えてある(各場合5重量部)75重量部の有機溶媒(例えばアルキル芳香族)に溶解させる。水で希釈するとエマルションが得られる。この製剤は15重量%の活性化合物含有量を有する。
D エマルション製剤(Emulsions)
活性化合物25重量部をドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレートを加えてある(各場合5重量部)35重量部の有機溶媒(例えばアルキル芳香族)に溶解させる。乳化装置(例えばUltraturrax)を用いてこの混合物を30重量部の水に導入し、均質なエマルションにする。水で希釈するとエマルションが得られる。この製剤は25重量%の活性化合物含有量を有する。
E 懸濁製剤(Suspensions)
撹拌下にあるボールミル中で、活性化合物20重量部を10重量部の分散剤+湿潤剤及び70重量部の水又は有機溶媒を加えて粉砕し、微細活性化合物懸濁液を得る。水で希釈するとその活性化合物の安定懸濁液が得られる。この製剤中の活性化合物含有量は20重量%である。
F 顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(水-dispersible granules and 水-soluble granules)
専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床)を用いて、活性化合物50重量部を50重量部の分散剤+湿潤剤を加えて細かく粉砕し、顆粒水和剤又は顆粒水溶剤にする。水で希釈するとその活性化合物の安定なディスパージョン又は溶液が得られる。この製剤は50重量%の活性化合物含有量を有する。
G 水和剤及び水溶剤(水-dispersible powders and 水-soluble powders)
ローター・ステーター・ミル中で、活性化合物75重量部を25重量部の分散剤+湿潤剤+シリカゲルを加えて粉砕する。水で希釈するとその活性化合物の安定なディスパージョン又は溶液が得られる。この製剤の活性化合物含有量は75重量%である。
H ゲル剤(Gel formulations)
ボールミル中で、活性化合物20重量部、分散剤10重量部、ゲル化湿潤剤1重量部、及び水又は有機溶媒70重量部を粉砕して、微細懸濁液を得る。水で希釈すると活性化合物含有量が20重量%の安定な懸濁液が得られる。
2.希釈せずに施用する調製品
I 粉剤(Dusts)
活性化合物5重量部を細かく粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと緊密に混合する。これにより、活性化合物含有量が5重量%の散粉用粉剤が得られる。
J 顆粒剤(Granules)(GR、FG、GG、MG)
活性化合物0.5重量部を細かく粉砕し、99.5重量部の担体と組み合わせる。ここでは、最新の方法は、押出し、噴霧乾燥又は流動床である。これにより、活性化合物含有量が0.5重量%の希釈せずに施用されることになる顆粒剤が得られる。
K ULV溶液剤(UL)
活性化合物10重量部を90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより、活性化合物含有量が10重量%の希釈せずに施用されることになる調製品が得られる。
その化合物I又はそれを含んでいる除草剤組成物は、作物植物体の発芽前又は発芽後、あるいはその種子と一緒に、適用され得る。その除草剤組成物又は活性化合物で前処理された作物植物体の種子を適用することによってもその除草剤組成物又は活性化合物を適用できる。この活性化合物に対する耐性が、一部の作物植物体にとって、あまりよくない場合は、噴霧装置の利用により、その感受性の作物植物体の葉とその除草剤組成物が接触しないよう可能な限り離して、同時に、下に生育している望ましくない植物体の葉、又はその裸の土壌表面にその活性化合物が届くように、その除草剤組成物を噴霧する適用方法が用いられ得る(後方直結(post-directed)、傍置き(lay-by))。
さらなる実施形態では、この式Iで表される化合物又はその除草剤組成物は、種子処理によっても適用され得る。
種子処理には、基本的には、本発明による式Iで表される化合物又はそれから調製される組成物を基にした、当業者にはよく知られているあらゆる手順(種子ドレッシング、種子コーティング、種子ダスティング、種子ソーキング、種子フィルムコーティング、種子多層コーティング、種子エンクラスティング、種子浸漬及び種子ペレッティング)が含まれる。本発明では、この除草剤組成物は、希釈して、又は希釈せずに、適用され得る。
この用語「種子」には、例えば、トウモロコシ、種子、果実、塊茎、挿し木ほか類似形体の、あらゆるタイプの種子が含まれる。本発明では、好ましくは、この用語種子は、トウモロコシ及び種子のことを言っている。
用いる種子は、先に言及した有用な植物体の種子であってよいが、遺伝子導入植物体、又は通常の品種改良法によって得られた植物体、の種子であってもよい。
活性化合物の適用量は、0.001〜3.0(好ましくは0.01〜1.0)kg/haの活性物質(a.s.)であり、これは、その防除標的、その季節、その標的植物体、及びその生長段階によっても左右される。その種子を処理するためには、この化合物Iは、一般的には、100kgの種子当たり0.001〜10kgの量で、用いられる。
また、その式Iで表される化合物を、毒性緩和剤との組み合わせで用いるのが有利であり得る。毒性緩和剤は、望ましくない植物体に対するその式Iで表される化合物の除草活性に実質的に影響することなく有用な植物体に対する損傷を予防又は低減する化学物質化合物である。毒性緩和剤は、その有用な植物体の播種前でも(例えば、その種子処理で、あるいは挿し木又は苗木に)、また植物体の発芽前又は後でも、用いられ得る。この毒性緩和剤とその式Iで表される化合物とは、同時に、又は続いて、用いられ得る。適する毒性緩和剤は、例えば、(キノリン−8−オキシ)酢酸、1−フェニル−5−ハロアルキル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸、1−フェニル−4,5−ジヒドロ−5−アルキル−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボン酸、4,5−ジヒドロ−5,5−ジアリール−3−イソオキサゾールカルボン酸、ジクロロアセトアミド、アルファ−オキシミノフェニルアセトニトリル、アセトフェノンオキシム、4,6−ジハロ−2−フェニルピリミジン、N−((4−(アミノカルボニル)フェニル)スルホニル)−2−ベンズアミド、1,8−ナフタル酸無水物、2−ハロ−4−(ハロアルキル)−5−チアゾールカルボン酸、ホスホロチオラート及びO−フェニルN−アルキルカルバマート並びにこれらのものの農薬として有用な塩、及び、それらが酸活性を有しているとして、これらのものの農薬として有用な誘導体(例えばアミド、エステル及びチオエーテル)である。
その活性スペクトルを広げるために、また相乗効果を得るために、その式Iで表される化合物は、他の除草又は生長調節活性化合物の群のうちの多くの代表的なものと、あるいは毒性緩和剤と、混合され得、また一緒に適用もされ得る。適する混合パートナーは、例えば、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、アミド、アミノリン酸及びその誘導体、アミノトリアゾール、アニリド、アリールオキシ/ヘテロアリールオキシアルカン酸及びその誘導体、安息香酸及びその誘導体、ベンゾチアジアジノン、2−(ヘタロイル/アロイル)−1,3−シクロヘキサンジオン、ヘテロアリールアリールケトン、ベンジルイソオキサゾリジノン、メタ−CF−フェニル誘導体、カルバマート、キノリンカルボン酸及びその誘導体、クロロアセトアニリド、シクロヘキセノンオキシムエーテル誘導体、ジアジン、ジクロロプロピオン酸及びその誘導体、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロフラン−3−オン、ジニトロアニリン、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、ジピリジル、ハロカルボン酸及びその誘導体、尿素、3−フェニルウラシル、イミダゾール、イミダゾリノン、N−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド、オキサジアゾール、オキシラン、フェノール、アリールオキシフェノキシプロピオン酸エステル、ヘテロアリールオキシフェノキシプロピオン酸エステル、フェニル酢酸及びその誘導体、2−フェニルプロピオン酸及びその誘導体、ピラゾール、フェニルピラゾール、ピリダジン、ピリジンカルボン酸及びその誘導体、ピリミジルエーテル、スルホンアミド、スルホニル尿素、トリアジン、トリアジノン、トリアゾリノン、トリアゾールカルボキサミド、ウラシルさらにはフェニルピラゾリン及びイソオキサゾリン並びにそれらの誘導体である。
さらには、その化合物Iを単独で適用するのが、又は他の除草剤との組み合わせで適用するのが、あるいはそうでなければさらなる作物保護剤、例えば害虫又は植物病原性真菌もしくは細菌を防除するための組成物と、一緒にして、混合するのも、有用であり得る。また、栄養不足及び微量元素不足を軽減するのに用いられる無機塩溶液との混和も関心事である。植物非有害性オイルやオイル製剤のような他の添加剤も加えられ得る。
本発明によるその式Iで表されるピペラジン化合物との組み合わせで用いられ得る除草剤の例は、
b1)その脂質生合成阻害剤の群からは:
アロキシジム、アロキシジム−ナトリウム、ブトロキシジム、クレトジム、クロジナホプ、クロジナホプ−プロパルギル、シクロキシジム、シハロホプ、シハロホプ−ブチル、ジクロホプ、ジクロホプ−メチル、フェノキサプロプ、フェノキサプロプ−エチル、フェノキサプロプ−P、フェノキサプロプ−P−エチル、フルアジホプ、フルアジホプ−ブチル、フルアジホプ−P、フルアジホプ−P−ブチル、ハロキシホプ、ハロキシホプ−メチル、ハロキシホプ−P、ハロキシホプ−P−メチル、メタミホプ、ピノキサデン、プロホキシジム、プロパキザホプ、キザロホプ、キザロホプ−エチル、キザロホプ−テフリル、キザロホプ−P、キザロホプ−P−エチル、キザロホプ−P−テフリル、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、ベンフレセート、ブチレート、シクレート、ダラポン、ジメピペレート、エプトク、エスプロカルブ、エトフメセート、フルプロパネート、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、トカ、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアレート及びベルノレート;
b2)そのALS阻害剤の群からは:
アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、ベンスルフロン−メチル、ビスピリバク、ビスピリバク−ナトリウム、クロリムロン、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、クロランスラム、クロランスラム−メチル、シクロスルファムロン、ジクロスラム、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン−メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルカルバゾン、フルカルバゾン−ナトリウム、フルセトスルフロン、フルメツラム、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、ハロスルフロン−メチル、イマザメタベンゾ、イマザメタベンゾ−メチル、イマザモキス、イマザプ酸、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、メソスルフロン、メトスラム、メトスルフロン、メトスルフロン−メチル、ンイコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、ペノキッスラム、プリミスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン−ナトリウム、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、ピリベンゾオキシム、ピリミスルファン、ピリフタリド、ピリミノバク、ピリミノバク−メチル、ピリチオバク、ピリチオバク−ナトリウム、ピロキッスラム、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホメツロン−メチル、スルホスルフロン、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン−メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリベヌロン−メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン−メチル及びトリトスルフロン;
b3)その光合成阻害剤の群からは:
アメトリン、アミカルバゾン、アトラジン、ベンタゾン、ベンタゾン−ナトリウム、ブロマシル、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル並びにその塩及びエステル、クロロブロムロン、クロリダゾン、クロロトルロン、クロロキスロン、シアナジン、デスムジファム、デスメトリン、ジメフロン、ジメタメトリン、ジクアト、ジクアト−ジブロミド、ジウロン、フルオメツロン、ヘキサジノン、イオキシニル並びにその塩及びエステル、イソプロツロン、イソウロン、カルブチレート、レナシル、リヌロン、メタミトロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトキスロン、ムトリブジン、モノリヌロン、ネブロン、パラクアト、パラクアト−ジクロリド、パラクアト−ジメチルスルファート、ペンタノクロル、フェンムジファム、フェンムジファム−エチル、プロメトン、プロメトリン、プロプアニル、プロパジン、ピリダホール、ピリダート、シズロン、シマジン、シメトリン、トブチウロン、テルバシル、テルブメトン、テルブチルアジン、テルブトリン、チジアズロン及びトリエタジン;
b4)そのプロトポルフィリノーゲン−IXオキシダーゼ阻害剤の群からは:
アシフルオルフェン、アシフルオルフェン−ナトリウム、アザフェニジン、ベンカルバゾン、ベンズフェンジゾン、ビフェノキス、ブタフェナシル、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン−エチル、クロメトキシフェン、シニドン−エチル、フルアゾレート、フルフェンピル、フルフェンピル−エチル、フルミクロラク、フルミクロラク−ペンチル、フルミオキサジン、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルチアセト、フルチアセト−メチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキシフルオルフェン、ペントキサゾン、プロフルアゾール、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン−エチル、サフルフェナシル、スルフェントラゾン、チジアジミン、2−クロロ−5−(3,6−ジヒドロ−3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1(2H)−ピリミジニル)−4−フルオロ−N−((イソプロピル)メチルスルファモイル)ベンズアミド(CAS 372137−35−4)、エチル(3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)フェノキシ)−2−ピリジルオキシ)アセタート(CAS 353292−31−6)、N−エチル−3−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 452098−92−9)、N−テトラヒドロフルフリル−3−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 915396−43−9)、N−エチル−3−(2−クロロ−6−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 452099−05−7)及びN−テトラヒドロフルフリル−3−(2−クロロ−6−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド(CAS 45100−03−7);
b5)その白化除草剤(bleacher herbicides)の群からは:
アクロニフェン、アミトロール、ベフルブトアミド、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナプ、クロマゾン、ジフルフェニカン、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、イソキサフルトール、メソトリオン、ノルフルラゾン、ピコリナフェン、ピラスルフトール、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン、テフリルトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、4−ヒドロキシ−3−((2−((2−メトキシエトキシ)メチル)−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジル)カルボニル)ビシクロ(3.2.1)オクト−3−エン−2−オン(CAS 352010−68−5)及び4−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(CAS 180608−33−7);
b6)そのEPSP シンターゼ阻害剤の群からは:
グリホセート、グリホセート−イソプロピルアンモニウム及びグリホセート−トリメシウム(スルホセート);
b7)そのグルタミンシンターゼ阻害剤の群からは:
ビラナホス(ビアラホス)、ビラナホス−ナトリウム、グルホシネート及びグルホシネート−アンモニウム;
b8)そのDHPシンターゼ阻害剤の群からは:
アスラム;
b9)その有糸分裂阻害剤の群からは:
アミプロホ、アミプロホス−メチル、ベンフルラリン、ブタミホ、ブトラリン、カルベトアミド、クロルプロファム、クロルタール、クロルタール−ジメチル、ジニトロアミン、ジチオピル、エタルフルラリン、フルクロラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロファム、プロピズアミド、トブタム、チアゾピル及びトリフルラリン;
b10)そのVLCFA阻害剤の群からは:
アセトクロル、アラクロル、アニロホ、ブタクロル、カフェンストロール、ジメタクロル、ジメタンアミド、ジメテンアミド−P、ジフェンアミド、フェントラズアミド、フルフェンアセト、メフェンアセト、メタザクロル、メトラクロル、メトラクロル−S、ナプロアニリド、ナプロプアミド、ペトキサミド、ピペロホ、プレチラクロル、プロパクロル、プロピソクロル、ピロキサスルホン(KIH−485)及びテニルクロル;
次の式2:
Figure 2012506889
(ここで、各可変部は、以下のとおりの意味:
Yは、フェニル、又は冒頭で定義した5もしくは6員ヘテロアリールであり、この基は、1〜3個の基Raaによって置換されていてよい;
21、R22、R23、R24は、H、ハロゲン又はC〜C−アルキルである;
Xは、O又はNHである;
nは、0又は1である;
を有している)
で表される化合物。
この式2で表される化合物は、特には、以下のとおりの意味:
Yは、
Figure 2012506889
(ここで、#は、その分子の骨格への結合を表している)
である;
21、R22、R23、R24は、H、Cl、F又はCHである;
25は、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルである;
26は、C〜C−アルキルである;
27は、ハロゲン、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシである;
28は、H、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル又はC〜C−ハロアルコキシである;
mは、0、1、2又は3である;
Xは、酸素である;
nは、0又は1である、
を有している。
好ましいその式2で表される化合物は、以下のとおりの意味:
Yは、
Figure 2012506889
である;
21は、Hである;
22、R23は、Fである;
24は、H又はFである;
Xは、酸素である;
nは、0又は1である;
を有している。
特に好ましいその式2で表される化合物は、
3−(5−(2,2−ジフルオロエトキシ)−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメタンスルホニル)−4−フルオロ−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール;3−{(5−(2,2−ジフルオロエトキシ)−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)フルオロメタンスルホニル}−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール;4−(4−フルオロ−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−スルホニルメチル)−2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−(1,2,3)トリアゾール;4−((5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−スルホニル)フルオロメチル)−2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−(1,2,3)トリアゾール;4−(5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−スルホニルメチル)−2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−(1,2,3)トリアゾール;3−{(5−(2,2−ジフルオロエトキシ)−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ジフルオロメタンスルホニル}−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール;4−((5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−スルホニル)ジフルオロメチル)−2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−(1,2,3)トリアゾール;3−{(5−(2,2−ジフルオロエトキシ)−1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)ジフルオロメタンスルホニル}−4−フルオロ−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール;4−(ジフルオロ−(4−フルオロ−5,5−ジメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−スルホニル)メチル)−2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−(1,2,3)トリアゾール;
であり;
b11)そのセルロース生合成阻害剤の群からは:
クロルチアミド、ジクロベニル、フルポキサム及びイソキサベン;
b12)そのデカップラー(decoupler)除草剤の群からは:
ジノセブ、ジノテルブ及びDNOC及びその塩;
b13)そのオーキシン除草剤の群からは:
2,4−D並びにその塩及びエステル、2,4−DB並びにその塩及びエステル、アミノピラリド及びその塩例えばアミノピラリド−トリス(2−ヒドロキシプロピル)アンモニウム及びそのエステル、ベナゾリン、ベナゾリン−エチル、クロランベン並びにその塩及びエステル、クロムプロプ、クロピラリド並びにその塩及びエステル、ジカンバ並びにその塩及びエステル、ジクロルプロプ並びにその塩及びエステル、ジクロルプロプ−P並びにその塩及びエステル、フルロキシピル、フルロキシピル−ブトメチル、フルロキシピル−メプチル、MCPA並びにその塩及びエステル、MCPA−チオエチル、MCPB並びにその塩及びエステル、メコプロプ並びにその塩及びエステル、メコプロプ−P並びにその塩及びエステル、ピクロラム並びにその塩及びエステル、キンクロラク、キンメラク、TBA(2,3,6)並びにその塩及びエステル、トリクロピル並びにその塩及びエステル、さらには5,6−ジクロロ−2−シクロプロピル−4−ピリミジンカルボン酸(CAS 858956−08−8)並びにその塩及びエステル;
b14)そのオーキシン輸送阻害剤の群からは:
ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル−ナトリウム、ナプタラム及びナプタラム−ナトリウム;
b15)その他の除草剤の群からは:
ブロモブチド、クロルフルレノール、クロルフルレノール−メチル、シネチリン、クミルウロン、ダラポン、ダゾメト、ジフェンゾクアト、ジフェンゾクアト−メチルスルファート、ジメチピン、DSMA、ジムロン、エンドタール及びその塩、エトベンザニド、フランプロプ、フランプロプ−イソプロピル、フランプロプ−メチル、フランプロプ−M−イソプロピル、フランプロプ−M−メチル、フルレノール、フルレノール−ブチル、フルルプルイミドール、ホサミン、ホサミン−アンモニウム、インダノファン、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メタム、メチルアジド、メチルブロミド、メチル−ジムロン、メチルヨージド、MSMA、オレイン酸、オキサジクロメホン、ペラルゴン酸、ピリブチカルブ、キノクラミン、トリアジフラム、トリジファン及び6 クロロ−3−(2−シクロプロピル−6−メチルフェノキシ)−4−ピリダジノール(CAS 499223−49−3)並びにその塩及びエステル;
である。
好ましい毒性緩和剤の例は、ベノキサコル、クロキントセト、シオムトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェネート、ナフタル酸無水物、オキサブトリニル、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アザスピロ(4.5)デカン(MON4660、CAS 71526−07−3)及び2,2,5−トリメチル−3−(ジクロロアセチル)−1,3−オキサゾリジン(R−29148、CAS 52836−31−4)である。
群b1)〜b15)の活性化合物、及び毒性緩和剤は、公知の除草剤及び毒性緩和剤であり、例えば、The Compendium of Pesticide Common Names(http://www.alanWOod.net/pesticides/);B. Hock, C. Fedtke, R. R. Schmidt, Herbizide [Herbicides], Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1995;を参照されたい。さらなる除草活性化合物は、公知文献である国際公開第96/26202号パンフレット、国際公開第97/41116号パンフレット、国際公開第97/41117号パンフレット、国際公開第97/41118号パンフレット、国際公開第01/83459号パンフレット及び国際公開第2008/074991号パンフレットさらにはW. Kramer et al. (ed.) "Modern Crop Protection Compounds", Vol. 1, Wiley VCH, 2007並びに本明細書で挙げられた文献に記載されている。
本発明による化合物I及びその組成物は植物体強化活性も有している。つまり、それらは、有害真菌だけでなく、ウイルスや細菌のような、望まれていない微生物による攻撃に抗するその植物体の防御系を易動化させるのに適しているのである。植物体強化(抵抗誘発性)物質とは、本文脈では、処理された後望まれていない微生物によって接触されたとき、その処理された植物体がそのような微生物に対してかなりの程度の抵抗を見せるように、処理された植物体の防御系を刺激することができる物質を意味すると理解する。
この化合物Iは、その処理の後ある一定の時間期間内、望まれていない微生物による攻撃から植物体を防護するのに用いられ得る。その防護が有効である時間期間は、一般的には、この化合物Iでその植物体を処理した後1〜28日、好ましくは1〜14日に及び、また、その種子を処理した後は、播種の後9ヶ月間にまで及ぶ。
本発明による化合物I及びその組成物は、その収穫収量を増大させるのにも適している。
さらには、それらは、有害性が低減されていて、その植物体によっては十分耐えられるものである。
以下の本明細書に、その式Iで表されるピペラジン化合物の調製を例として例示するが、これらは、本発明の主題を、示されている実施例に限定しようとするものではない。
合成実施例
出発物質を適切に改変し、以下の合成実施例に記載されている手順を用いて、さらなる化合物Iを得た。このようにして得られた化合物を、物理データと一緒に、以下にある表に掲載する。
以下に示す生成物は、NMR分光法による、その融点の測定によって、又はHPLC MS分光分析により測定されるその質量((m/z))又は保持時間(RT;(min))によって、特性評価された。
ここで、
HPLC MS=質量分光分析が連結された高性能液体クロマトグラフィー;
HPLCカラム:
a)RP−18カラム(Merck KgaA(独)製Chromolith Speed ROD)、50×4.6mm;移動相:アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/水+0.1%TFA、40℃にて5:95→100:0/5分の勾配を用いる、流量1.8ml/min;又は
b)RP−18 カラム(水s製XTerra MS 5mm)、移動相:アセトニトリル+0.1%ギ酸(A)/水+0.1%ギ酸(B)で20〜25℃にて5:95(A/B)→100:0(A/B)/8分の勾配を用いる、流量2ml/min;
MS:四極子エレクトロスプレーイオン化、80V(ポジティブモード);
である。
特段の断りがない限り、このHPLC/MSデータは、方法a)を用いて取得された。
I.調製実施例
(実施例1:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]チオフェン−3−カルボニトリル[I−9]の調製)
ステップA:1−アセチル−6−ベンジル−3−[1−(4−ブロモチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]−6−メチルピペラジン−2,5−ジオン
20〜25℃にて、5.4gのKCO、次いで5.0gの4−ホルミルチオフェン−3−カルボニトリルを、8.6gの1,4−ジアセチル−3−ベンジル−3−メチルピペラジン−2,5−ジオン(米国特許第4,992,552号明細書を参照)を50mlのジメチルホルミアミド(DMF)に溶解させた溶液に加えた。この反応混合物を、20〜25℃にて約14時間攪拌した。水で洗浄した後、有機相を乾燥させ、溶媒を除去した。粗生成物(14.4g)をさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップB:3−ベンジル−6−[1−(4−ブロモチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]−3−メチルピペラジン−2,5−ジオン
20〜25℃にて、2.6gのヒドラジン水和物を、14.4gのステップAで得られた粗生成物を100mlのDMFに溶解させた溶液に発熱反応で滴加した。この反応混合物を、20〜25℃にて一晩攪拌し、その後約500mlの水を加えた。形成された沈殿物を濾過除去し、水とアセトンで洗浄した後、乾燥させた。これにより8.2gの表題化合物が得られ、これを精製することなく次のステップに使用した。
ステップC:3−ベンジル−6−[1−(4−ブロモチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオン
0℃にて、1.0gのNaH(パラフィン油中60%濃度)を、4.0gのステップBで得られた粗生成物を50mlのDMFに溶解させた溶液に少しずつ加えた。0℃にて2時間攪拌した後、7.1gのCHIを0℃にてゆっくりと滴加した。反応混合物を、20〜25℃にて約14時間攪拌し、次いで水と酢酸エチル(EA)を加えた。相分離後、有機相を水で洗浄し、次いで乾燥させて溶媒を除去した。残渣をジイソプロパノール/MTBE混合物から再結晶化させた後、2.6gの表題化合物(m.p.183〜185℃)が得られた。
ステップD:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]チオフェン−3−カルボニトリル[I−9]
1.5gのステップCで得られた生成物と1.6gのCuCNとを50mlのN−メチルピロリドン(NMP)に溶解させた混合物を、155℃にて12時間攪拌した。さらに0.5gのCuCNを加えた後、混合物を155℃にてさらに4時間攪拌し、次いで水とEAを加えた。相分離後、有機相を水で洗浄した後、乾燥させて溶媒を除去した。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにかけると、0.5gの表題化合物(m.p.172〜174℃)が得られた。
(実施例2:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1,3−ジメチル−5−モルホリノピラゾール[I−49]の調製)
ステップA:4−[6−アセチル−5−ベンジル−5−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1,3−ジメチル−5−モルホリノピラゾール
アルゴン下で−78℃にて、5.4mlの、リチウムヘキサメチルジシラジドをTHFに溶解させた1M溶液を、1.36gの1,4−ジアセチル−3−ベンジル−3−メチルピペラジン−2,5−ジオンを50mlのTHFに溶解させた溶液に攪拌しながら滴加した。形成された溶液を−78℃にて1時間攪拌し、次いで0.94gの1,3−ジメチル−5−モルホリノピラゾール−4−アルデヒドを5mlのTHFに溶解させた溶液を滴加し、反応混合物を徐々に温めながら約14時間攪拌した。その後、反応混合物を、氷で冷やしながら飽和NHCl溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。飽和NaCl溶液で洗浄した後、合わせた有機相を乾燥させ、次いで溶媒を除去した。1.90gの粗生成物(HPLC/MS 3.017(min)、m/z452.4[M+H])が油として残った。この粗生成物をさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップB:4−[5−ベンジル−5−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1,3−ジメチル−5−モルホリノピラゾール
0.22mlのヒドラジン水和物を、1.90gのステップAで得られた粗生成物を20mlのTHFに溶解させた溶液に加え、混合物を20〜25℃にて約14時間攪拌した。15mlの水を加えた後、形成された混合物を短時間攪拌し、形成された沈殿物を濾過除去し、水で洗浄した後乾燥させた。910mgの表題化合物が結晶質として残った。
HPLC/MS:2.141(min)、m/z410.2[M+H]
ステップC:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1,3−ジメチル−5−モルホリノピラゾール[I−49]
0℃にて、107mgのNaH(パラフィン油中60%濃度)を、500mgのステップBで得られた生成物を20mlのDMFに溶解させた溶液に加えた。0℃にて30分間攪拌した後、0.169mlのCHIを0℃にて滴加した。反応混合物を徐々に温めながら2時間攪拌し、次いでアイスバス中で再冷却し、水を加えた。5mlの25%濃度のNHOH溶液を加えた後、混合物を15分間攪拌し、次いでCHClで抽出した。相分離後、合わせた有機相を水で洗浄し、その後乾燥させて溶媒を除去した。残渣(510mg)をMTBEで温浸し、不溶性物質を濾過除去した。410mgの表題化合物(m.p.198℃)が残った。
HPLC/MS:2.586(min)、m/z438.4[M+H]
(実施例3:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1−tert−ブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール[I−24]及び4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−3−トリフルオロメチルピラゾール[I−51]の調製)
ステップA:4−[6−アセチル−5−ベンジル−5−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1−tert−ブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール
1.20gの1−tert−ブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−アルデヒド(Brown, Org. React. 1951, 6, 469;Boeckman in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis; Paquette, Ed;Wiley, Chichester 1995, Vol.7, pp.4982-4987に類似している調製物)、1.65gの1,4−ジアセチル−3−ベンジル−3−メチルピペラジン−2,5−ジオン及び0.91gの固形KCOの混合物を、50mlのDMF中で、20〜25℃にて約14時間攪拌した。5mlの1N水性KHSO溶液と100mlの水を加えた後、混合物をCHClで抽出し、有機相を水で洗浄し、次いで乾燥させて溶媒を除去した。表題化合物を含有する1.90gの粗生成物が残った。(HPLC/MS:4.053(min)、m/z463.3[M+H])この粗生成物をさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップB:4−[5−ベンジル−5−メチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1−tert−ブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール
0.22mlのヒドラジン水和物を、1.90gのステップAで得られた粗生成物を20mlのTHFに溶解させた溶液に加えた。20〜25℃にて約14時間攪拌した後、15mlの水と5mlの1N HClを加え、短時間攪拌した後、形成された沈殿物を濾過除去した。残渣を水で洗浄し、次いで乾燥させた。410mgの表題化合物が残った(HPLC/MS:3.262(min.)、m/z421.3[M+H])。
ステップC:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−1−tert−ブチル−5−トリフルオロメチルピラゾール[I−24]
0℃にて攪拌しながら、86mgのNaH(パラフィン油中60%濃度)を、ステップBで得られた生成物(410mg)を20mlのDMFに溶解させた溶液に加えた。0℃にて30分間攪拌した後、0.13mlのCHIを滴加し、次いで反応混合物を徐々に温めながら2時間攪拌し、その後アイスバス中で再冷却し、水を加えた。CHClを加えた後、相を分離し、水相をCHClで抽出し、合わせた有機相を水で洗浄し、次いで乾燥させて溶媒を除去した。390mgの表題化合物が無色の油として残った。
ステップD:4−[5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−(2Z)−イリデンメチル]−3−トリフルオロメチルピラゾール[I−51]
390mgのステップCで得られた生成物を3mlのHCOOHに溶解させた溶液を90℃で1時間攪拌した後冷却し、溶媒を蒸留除去した。残渣をMTBEで温浸し、不溶性物質を濾過除去した。これにより、220mgの表題化合物(m.p.240℃)が得られた。
(HPLC/MS:2.759(min.)、m/z393.2[M+H])。
(実施例4:3−ベンジル−1,3,4−トリメチル−6−[1−(2−ニトロチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]ピペラジン−2,5−ジオン[I−53]の調製)
ステップA:1−アセチル−6−ベンジル−6−メチル−3−[1−(2−ニトロチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]−ピペラジン−2,5−ジオン
20〜25℃にて、8.5gのKCO、次いで6.5gの2−ニトロチオフェン−3−カルボアルデヒド[CAS 41057−04−9]を、13.7gの1,4−ジアセチル−3−ベンジル−3−メチルピペラジン−2,5−ジオンを50mlのDMFに溶解させた溶液に加えた。反応混合物を20〜25℃にて約14時間攪拌し、その後水で洗浄し、EAを加えた。相分離後、有機相を水で洗浄し、次いで乾燥させて溶媒を除去した。粗生成物(16.5g)をさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップB:3−ベンジル−3−メチル−6−[1−(2−ニトロチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]ピペラジン−2,5−ジオン
20〜25℃にて、4.1gのヒドラジン水和物を、16.5gの前のステップで得られた粗生成物を50mlのDMFに溶解させた溶液に発熱反応で滴加した。反応混合物を20〜25℃にて約14時間攪拌し、その後水を加えた。形成された沈殿物を濾過除去し、水とMTBEで洗浄した後、溶媒を除去した。粗生成物(10.2g)をさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップC:3−ベンジル−1,3,4−トリメチル−6−[1−(2−ニトロチオフェン−3−イル)メタ−(Z)−イリデン]ピペラジン−2,5−ジオン[I−53]
0℃にて、1.1gのNaH(パラフィン油中60%濃度)を、4.0gの前のステップで得られた粗生成物を50mlのDMFに溶解させた溶液に少しずつ加えた。0℃にて2時間攪拌した後、6.2gのCHIを0℃にてゆっくりと滴加した。反応混合物を20〜25℃にて約14時間攪拌し、その後水とEAを加えた。相分離後、有機相を水で洗浄し、次いで乾燥させて溶媒を除去した。残渣をジイソプロパノール/MTBE混合物から再結晶化させた後、0.11gの表題化合物(m.p.211〜212℃)が得られた。
(実施例5:ジメチル3−(5−ベンジル−1,4,5−トリメチル−3,6−ジオキソピペラジン−2−イルメチル)イソオキサゾール−4,5−ジカルボキシレート[II−16]の調製)
100mgのカリウムtert−ブトキシド(KOtBu)を、120mgの3−ベンジル−1,3,4−トリメチルピペラジン−2,5−ジオンを2mlのDMFに溶解させた溶液に加え、この混合物を20〜25℃にて約1時間攪拌した。195mgのジメチル3−ブロモメチルイソオキサゾール−4,5−ジカルボキシレートを加えた後、反応混合物を20〜25℃にて16時間攪拌し、次いで4mlのCHClで希釈し、10%濃度のクエン酸と水で洗浄した。相分離後、有機相から溶媒を除去した。残渣を予備HPLC(逆相;アセトニトリル/水/0.05%TFA)にかけると、52mgの表題化合物が得られた。
HPLC/MS:2.906(min)/445.2[M+H]
Figure 2012506889
Figure 2012506889
Figure 2012506889
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Figure 2012506889
使用実施例
以下の温室実験によりその式Iで表される化合物の除草活性を実証した。
使用した栽培容器は、基質としておよそ5.8%の腐葉土を含むローム質砂が入っているプラスチック製フラワーポットであった。それぞれの種に対しては各試験植物体のその種子は別々に播種した。
その発芽前処理については、水に懸濁又は乳化させてある各活性化合物を、播種の後、微細分散型ノズルを用いて直接適用した。発芽と生育を促進させるために各容器を緩く灌漑し、そのあと透明プラスチック製フードで各植物体が根付くまで覆っておいた。各活性化合物によって各試験植物体が損傷されていない限り、各試験植物体の均一な発芽をこの覆いはもたらした。
発芽後処理については、その植物体の習性に応じて、各試験植物体を1.5〜15cmの背丈まで先ず生育させ、そしてそのあと、水に懸濁又は乳化させてある各活性化合物で処理した。この目的のためには、各試験植物体は、同じ容器内に直接播種して生育させたか、又は最初は苗木として別々に生育させ、処理の数日前に各試験容器に移植した。
その種に応じて、各植物体を、10〜25℃又は20〜35℃に置いておいた。その試験期間は、1〜4週間に及んだ。この期間中、各植物体を世話し、そしてその個々の処理に対する各植物体の応答を評価した。
評価は、0〜100の尺度を用いて行った。「100」は、その植物体がまったく発芽しなかったこと、又は少なくとも空中部分が完全に破壊されていたことを意味し、そして「0」は、まったく損傷がなかったこと、又は正常な生育の過程にあったことを意味する。良好な除草活性とは、少なくとも70の値にあるものであり、非常に良好な除草活性とは、少なくとも85の値にあるものである。
この温室実験に用いた植物体は、以下の種:
Figure 2012506889
に属するものであった。
1)3.0kg/haの適用量で、活性化合物I−30は、発芽後法により適用されて、ABUTHに対して良好な除草活性を示した。
2)0.5kg/haの適用量で、活性化合物I−36は、AMAREに対して良好な除草活性を示し、1.0kg/haの適用量で、各活性化合物I−55、I−78及びI−81は、発芽前法により適用されて、非常に良好な除草活性を示し、活性化合物I−21は、良好な除草活性を示した。
3)0.5kg/haの適用量で、活性化合物I−38は、発芽後法により適用されて、AMAREに対して良好な除草活性を示した。
4)2.0kg/haの適用量で、各活性化合物I−5、I−11及びI−12は、発芽前法により適用されて、AGSSTに対して非常に良好な除草活性を示した。
5)2.0kg/haの適用量で、活性化合物I−11は、発芽後法により適用されて、AGSSTに対して非常に良好な除草活性を示した。
6)1.0kg/ha及び0.5kg/haの適用量で、各活性化合物I−18、I−55及びI−81並びに活性化合物I−26は、発芽前法により適用されて、ALOMYに対して非常に良好な除草活性を示し、0.5kg/haの適用量で、活性化合物I−28、I−56は、良好な除草活性を示した。
7)1.0kg/ha及び0.5kg/haの適用量で、各活性化合物I−15、I−19、I−55、I−60、I−70、I−77、I−78、I−81及びII−21並びに各活性化合物I−25、I−26、I−28及びI−56は、発芽前法により適用されて、APESVに対して非常に良好な除草活性を示し、1.0kg/haの適用量の活性化合物I−61は、良好な除草活性を示した。
8)1.0kg/haの適用量で、活性化合物I−15は、発芽後法により適用されて、CHEALに対して非常に良好な除草活性を示した。
9)3.0kg/ha、1.0kg/ha及び0.5kg/haの適用量で、各活性化合物I−1及びI−30、各活性化合物I−15、I−18、I−26、I−55、I−60、I−81及びII−21並びに各活性化合物I−25及びI−26は、発芽前法により適用されて、ECHCGに対して非常に良好な除草活性を示した。0.5kg/haの適用量で、各活性化合物I−28、I−38及びI−56は、発芽前法により適用されて、ECHCGに対して良好な除草活性を示した。
10)1.0kg/haの適用量で、活性化合物I−18は、発芽後法により適用されて、ECHCGに対して良好な除草活性を示した。
11)0.5kg/haの適用量で、活性化合物I−38は、発芽後法により適用されて、GALAPに対して非常に良好な除草活性を示した。
12)2.0kg/haの適用量で、活性化合物I−11は、発芽前法により適用されて、MATINに対して非常に良好な除草活性を示した。
13)2.0kg/haの適用量で、活性化合物I−11は、発芽後法により適用されて、MATINに対して非常に良好な除草活性を示した。
14)2.0kg/haの適用量で、各活性化合物I−5、I−11及びI−12は、発芽前法により適用されて、POAANに対して非常に良好な除草活性を示した。
15)1.0kg/ha及び0.5kg/haの適用量で、各活性化合物I−55、I−60、I−70、I−77、I−78、I−81及びII−21並びに各活性化合物I−25、I−26、I−28及びI−38は、発芽前法により適用されて、SETFAに対して非常に良好な除草活性を示した。
16)3.0kg/haの適用量で、活性化合物I−1は、発芽後法により適用されて、SETFAに対して非常に良好な除草活性を示し、活性化合物I−30は、良好な除草活性を示した。
17)3.0kg/ha、1.0kg/ha及び0.5kg/haの適用量で、各活性化合物I−1及びI−30、活性化合物I−26並びに活性化合物I−56は、発芽前法により適用されて、SETITに対して非常に良好な除草活性を示した。
18)1.0kg/haの適用量で、活性化合物I−15は、発芽前法により適用されて、SETVIに対して非常に良好な除草活性を示した。
19)0.5kg/ha及び1.0kg/haの適用量で、各活性化合物I−26及びI−38、並びに各活性化合物I−15及びI−16は、発芽後法により適用されて、SETVIに対して非常に良好な除草活性を示した。
(実施例20:国際公開第2007/077201号パンフレットと比較した実験)
国際公開第2007/077201号パンフレットから公知の化合物と比較した、本発明による活性化合物の有利な除草活性を、以下の比較実験によって示した:
試験化合物:
Figure 2012506889
a)0.5kg/haの適用量で、発芽前法により適用された活性化合物II−21は、APESVに対して98%の除草活性を示したが、化合物例I.236.1は、20%の除草活性しか示さなかった。
b)0.5kg/haの適用量で、発芽前法により適用された活性化合物II−21は、SETFAに対して95%の除草活性を示したが、化合物例I.236.1は、70%の除草活性しか示さなかった。
(実施例21:国際公開第2007/077247号パンフレットと比較した実験)
国際公開第2007/077247号パンフレットから公知の化合物と比較した、本発明による活性化合物の有利な除草活性を、以下の比較実験によって示した:
試験化合物:
Figure 2012506889
a)0.5kg/haの適用量で、発芽前法により適用された活性化合物I−56は、APESVに対して80%の除草活性を示したが、化合物例I.236.1は、25%の除草活性しか示さなかった。
b)0.5kg/haの適用量で、発芽前法により適用された活性化合物I−56は、SETFAに対して80%の除草活性を示したが、化合物例I.236.1は、除草活性を示さなかった。

Claims (15)

  1. 式I
    Figure 2012506889
    (式中、
    Aは、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含有する5員芳香族ヘテロ環であり、この場合、Rは、炭素原子に対するAの結合点又はAの窒素原子に対してオルト位に結合されており;
    は、CN、NO、C〜C−アルキル、Z−C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−チオアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−ハロチオアルキル、O−Z−C〜C−シクロアルキル、S(O)、C〜C−アルケニル、Z−C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−チオアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−チオアルキニル、NR、トリ−C〜C−アルキルシリル、Z−C(=O)−Ra1、Z−C(=S)−Ra1、Z−C(=N−OR)−Ra1、Z−C[=N(O)−R]−Ra1、Z−P(=O)(Ra1、フェニル、ナフチル、炭素又は窒素を介して結合されていて、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有していて、基Raa及び/又はRa1によって部分的又は完全に置換されていてよく、及び/又はさらなる飽和、不飽和又は芳香族炭素もしくはヘテロ環式環に縮合されていてよい3〜7員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、不飽和又は芳香族ヘテロ環であって、Rが炭素原子に結合している場合、さらにハロゲンであり;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、NR又はC〜C−ハロアルキルであり、nは、0、1又は2であり;
    、Rは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−シクロアルキルカルボニル、C〜C−アルケニルカルボニル、C〜C−シクロアルケニルカルボニル及びC〜C−アルキニルカルボニルであり;R、Rは、それらが結合している窒素原子と一緒に、5もしくは6員飽和、部分もしくは完全不飽和環を形成していてもよく、この環は、炭素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を含有していてよく、この環は、1〜3個の基Raaによって置換されていてよく;
    Zは、共有結合、C〜C−アルキレン、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり;
    a1は、水素、OH、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、NR、C〜C−アルコキシアミノ、C〜C−アルキルスルホニルアミノ、C〜C−アルキルアミノスルホニルアミノ、[ジ−(C〜C)−アルキルアミノ]スルホニルアミノ、C〜C−アルケニルアミノ、C〜C−アルキニルアミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルコキシ)−N−(C〜C−アルキル)アミノ、N−(C〜C−アルケニル)−N−(C〜C−アルコキシ)アミノ、N−(C〜C−アルキニル)−N−(C〜C−アルコキシ)アミノ、C〜C−アルキルスルホニル、トリ−C〜C−アルキルシリル、フェニル、フェノキシ、フェニルアミノ、又は、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式ヘテロ環(ここで、各環式基は、置換されていないか、又は1、2、3又は4個の基Raaによって置換されている)であり;
    aaは、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、Z−C(=O)−Ra1、Z−C(=S)−Ra1、Z−C(=N−OR)−Ra1、Z−C(=N(O)−R)−Ra1、オキソ(=O)及びトリ−C〜C−アルキルシリルであり;
    は、互いに独立して、水素、CN、NO、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又はS(O)であり;
    は、その隣接環原子に結合されている基R又はRと一緒に、5もしくは6員飽和又は部分もしくは完全不飽和環を形成していてもよく、この環は、炭素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を含有していてよく、この環は、部分的又は完全にRaaで置換されていてよく;
    mは、0、1、2又は3であり;
    は、水素、OH、CN、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、NR、S(O)、S(O)NR、C(=O)R11、CONR、フェニル、又は、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、部分不飽和又は芳香族ヘテロ環(ここで、各環式基は、Zを介して結合されていて、置換されていないか、又は1、2、3もしくは4個の基Raa、及び下記の部分的又は完全にRaaで置換されている基:C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルによって置換されている)であり;
    11は、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ又はC〜C−ハロアルコキシであり;
    は、カルボニル又は基Zであり;
    ここで、各基R、R及びそのサブ置換基において、その炭素鎖及び/又はその環式基は、1、2、3又は4個の置換基Raa及び/又はRa1を有していてよく;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル又はC〜C−アルキニルであり;
    は、OH、NH、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ヒドロキシアルキル、C〜C−シアノアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又はC(=O)R11であり;
    は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル又はC〜C−ハロアルキルであり、又はR及びRは、一緒になって共有結合であり;
    、R、R、Rは、互いに独立して、水素、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル及びC〜C−シクロアルキニルであり;
    、R10は、互いに独立して、水素、ハロゲン、OH、ハロアルキル、NR、NRC(O)R91、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、O−C(O)R91、フェノキシ又はベンジルオキシであり、ここで、各基R及びR10において、その炭素鎖及び/又はその環式基は、1、2、3又は4個の置換基Raaを有していてよく;
    91は、C〜C−アルキル又はNRであり;
    ただし、RがCHであり、RがOHであり、CRとCRが単結合で結合している場合は、Aはニトロインドリルではない)
    で表されるピペラジン化合物又はその農業上適している塩。
  2. Aが、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含有する5員芳香族ヘテロ環であり、この場合、Rは、炭素原子に対するAの結合点又はAの窒素原子に対してオルト位に結合されており;
    が、ハロゲン、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、O−Z−C〜C−シクロアルキル、S(O)、C〜C−アルケニル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−チオアルキニル、NR、トリ−C〜C−アルキルシリル、Z−P(=O)(Ra1、炭素又は窒素を介して結合されていて、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有していて、基Raa及び/又はRa1によって部分的又は完全に置換されていてよい3〜7員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、不飽和又は芳香族ヘテロ環であり、
    、Rが互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルであって;
    、Rは、それらが結合している窒素原子と一緒に、5もしくは6員飽和、部分もしくは完全不飽和環を形成していてもよく、この環は、炭素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を含有していてよく、この環は、1〜3個の基Raaによって置換されていてよく;
    aaが、ハロゲン、OH、CN、NO、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、Z−C(=O)−Ra1又はトリ−C〜C−アルキルシリルであり;
    が、互いに独立して、水素、CN、NO、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、ベンジル又はS(O)であって;
    は、その隣接炭素原子に結合されている基R又はRと一緒に、5もしくは6員飽和又は部分もしくは完全不飽和環を形成していてもよく、この環は、炭素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1、2又は3個のへテロ原子を含有していてよく、この環は、1〜3個の基Raaによって置換されていてよく;
    が、水素、OH、CN、C〜C12−アルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、NR、S(O)、S(O)NR、C(=O)R11、CONR、フェニル、又は、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有している5もしくは6員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、部分不飽和又は芳香族ヘテロ環(ここで、各環式基は、Zを介して結合されていて、置換されていないか、又は1、2、3もしくは4個の基Raa、及び下記の部分的又は完全にRaaで置換されている基:C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルによって置換されている)である、
    請求項1に記載の式Iで表される化合物。
  3. が、ハロゲン、シアノ又はニトロである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、S(O)、C〜C−ハロアルキルチオ、又は、窒素を介して結合されていて、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のへテロ原子を含有していて、基Raa及び/又はRa1によって部分的又は完全に置換されていてよい3〜7員単環式又は9もしくは10員二環式飽和、不飽和又は芳香族ヘテロ環である、請求項1又は2に記載の化合物。
  5. 及びRが一緒になって共有結合である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. ピペラジン環におけるエキソ二重結合が(Z)配置を有している、請求項5に記載の化合物。
  7. が水素であり、Rに対してシス位に位置している、請求項1〜6のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
  8. 基Aが、ピロール、ピラゾール、チオフェン、フラン、ベンゾチオフェン、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピラゾロピリジン、イミダゾロチアゾール、インドール及びインドリジンからなる群から選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
  9. が、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アリル、プロパルギル、メトキシメチル又はシアノメチルである、請求項1〜8のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
  10. がメチル又はエチルである、請求項1〜9のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
  11. がメチル又はエチルである、請求項1〜10のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
  12. 、R及びRが水素である、請求項1〜11のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種のピペラジン化合物又はその農業上適している塩の除草剤として有効な量と、作物保護剤を製剤するのに慣用されている補助剤とを含んでいる組成物。
  14. 少なくとも1種のさらなる活性化合物を含んでいる請求項13に記載の組成物。
  15. 請求項1〜12のいずれかに記載の式Iで表される少なくとも1種のピペラジン化合物又はその農業上適している塩の除草剤として有効な量を、植物体、植物体の種子及び/又は植物体の生息地に作用させることを含む、望ましくない植物を防除するための方法。
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