JP2010525135A5 - - Google Patents

Description

試験方法
修正された遠心保持容量（Modified Centrifuge Retention Capacity(mCRC))試験
この試験は、ヒドロゲルを形成するポリマーの限定された液体条件における自由膨潤容量を決定する。得られる保持容量は、試料(g/g)のグラム重量当たりに保持される液体のグラム量として表される。この方法では、３００から６００μｍの粒群の乾燥超吸収性ポリマー組成物粒子0.2000±0.0050gがティーバッグに入れられる。超吸収性ポリマー組成物粒子を、例えば、米国オハイオ州メンターに事業所を持つＷ．Ｓ．タイラー社から入手可能なRO-TAP 機械式ふるい振とう機Model Bを用いて事前にふるい分けすることができる。ふるいは、１０分間行われる。形式番号1234Tの熱シール可能なフィルター紙等の例えばDexter Corporation (米国コネチカット州Windsor Locksに事業所を持つ）から入手可能な熱シール可能なティーバッグ材料が大半の用途で役に立つ。バッグは、このバッグ材料の５インチ×３インチ（１２．７ｃｍ×７．６ｃｍ）のサンプルを半分に折り、開放端のうちの２つを熱シールし２．５インチ×３インチ（６．４ｃｍ×７．６ｃｍ）の矩形のパウチを形成することにより作成される。熱シール部は、材料の端部の内側約０．２５インチ（０．６ｃｍ）である。
サンプルをパウチ内に入れた後、パウチの残っていた開放端も熱シールされる。空のバッグも対象例として用いられるべく作成することができる。１０ｍｌの生理的食塩水溶液（すなわち、０．９重量％の塩化ナトリウム水溶液）が容器内に入れられる。容器は、ティーバッグを平置きできるように十分大きいが、生理的食塩水が過度に大きな面積にわたって広がることを防止するべく十分に小さい。生理的食塩水のための容器は、８から１５平方インチ（５２から９７平方ｃｍ）の底部断面積を持つべきである。適切な容器は、VWR International（米国、ペンシルバニア州、ウェストチェスターに事業所を持つ）から入手可能なカタログナンバー25384-056の直径１００ｍｍのペトリ皿である。ティーバッグは、完全に湿潤するまで低く下げられて、生理的食塩水内に定められた時間置かれる（以下参照）。生理的食塩水内に定められた時間浸潤された後、２９０Ｇ（分散を含めて２８６から２９２Ｇ）で３分間遠心分離される。Ｇは、急速な加速あるいは重力を受ける物体にかかる慣性力の単位として定義され、海水面で３２ft/sec/secに等しい。
吸収された生理的食塩水の量は、ティーバッグの重量を測ることにより決定される。バッグ自身により留められている溶液を考慮に入れると、超吸収性ポリマー組成物試料により留められている溶液の量が、定められた浸潤時間で、超吸収性ポリマー組成物のグラム当たりの流体のグラム量として表現された超吸収性ポリマー組成物の修正された遠心保持容量(mCRC)である。さらに具体的には、修正された遠心保持容量は、次の式により定義される。

（（遠心分離後のサンプル及びバッグ重量）−（遠心分離後の空バッグ重量）−（乾燥サンプル重量））／（乾燥サンプル重量）

限定された液体条件下における超吸収性ポリマー組成物の自由膨潤容量を完全に特徴づけるために、超吸収性材料の複数のサンプルが上述したように準備され、複数のティーバッグに入れられる必要がある。各ティーバッグは、それぞれ自身の１０ｍｌの生理的食塩水溶液に浸潤されなければならない。個々のサンプルが生理的食塩水溶液に浸潤される時間は５分刻みで５から２４０分である。各浸潤時間は、ただ１つのレプリカで行われる。
本発明の典型的な容量の階段状膨潤挙動が仮説的に図１７に示されている。データ点は、上述したように特定の浸潤時間で測定された容量値である。最初の（初期の）吸収容量は、図１７に示されるように、膨潤曲線の最初のプラトーとして見ることができる。同様に、第２の吸収容量は、図１７に示されるように、膨潤曲線の第２のプラトーとして見ることができる。それ以降の吸収容量は、同様に決定することができる。