JP2010523684A - テトラサイクリン化合物を用いる、脊髄筋委縮症を治療するための方法 - Google Patents

テトラサイクリン化合物を用いる、脊髄筋委縮症を治療するための方法 Download PDF

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Abstract

脊髄筋委縮症の治療のためにテトラサイクリン化合物が記載される。本発明は、少なくとも部分的には、脊髄筋委縮症について対象を治療する方法に関する。該方法は、脊髄筋委縮症が治療されるように、有効量のテトラサイクリン化合物を対象に投与することを含む。有利には、本発明の方法で用いるテトラサイクリン化合物は以下の特徴:1)mRNAスプライシングを変調する能力;2)中枢神経系および/または脳進入;3)減少した光毒性特性、および4)減少した抗菌特性、の内の1以上を有する。

Description

(関連出願)
本願は、2007年11月7日に出願された米国仮特許出願第60/986,192号、2007年9月18日に出願された米国仮特許出願第60/943,163号、2007年6月25日に出願された米国仮特許出願第60/946,110号、2007年5月18日に出願された米国仮特許出願第60/930,883号、および2007年4月12日に出願された米国仮特許出願第60/923,031号への優先権を主張する。これらの米国仮特許出願の全体の内容は、本明細書中に参考として援用される。
(背景)
脊髄筋委縮症(SMA)は、生存運動ニューロン(SMN)遺伝子によってコードされる生存運動ニューロン(SMN)蛋白質の喪失に由来する、しばしば致命的となる遺伝障害である。SMN遺伝子であるSMN1およびSMN2は染色体5上に位置し、SMAは双方の染色体からのSMN1の喪失によって引き起こされる。SMN2は、SMN1とほとんど同一であるがSMN蛋白質を製造するにおいてあまり有効でない。SMAの重症度は、いくつかのコピーがあるSMN2がSMN蛋白質を生産する際の効率によって影響される。
SMAは該障害の重症度によって分類することができる。幼児期SMA(SMAタイプ1、またはウェルドニッヒ・ホフマン病)は0〜6か月の年齢から幼児に影響し、最も重症である。それにより、罹った子供が、独立して着席する姿勢を維持することができなくなる。中程度SMA(SMAタイプ2)は、7〜18か月の年齢から子供に影響する。SMAタイプ2を持つ子供は決して直立し、歩行することができないが、その人生において少なくともある時点において着席の姿勢を維持することができる。虚弱の開始は、通常、しばしば、6および18か月の間に認められる。若年性SMA(SMAタイプ3、またはクーゲルバーグ・ウェランダー病)は、一般に18か月以上の子供に影響する。これらの子供は、ある時点においては歩行することができる。成人SMA(SMAタイプ4)は、通常、舌、手または脚において青春期後期で開始する虚弱を引き起こし、それは身体の他の領域まで進行する。病気の進行はかなり遅く、平均余命に対してほとんどまたは全くインパクトを有しない。典型的には、該病気の開始がより早いと、犠牲者のライフスパンはより短くなる。SMAの重症形態を持つ幼児は、頻繁に、呼吸を支える筋肉の弱化のため呼吸器病に苦しむ。SMAの温和な形態を持つ子供は当然より長く生きるが、彼らはかなりの医学的サポートを必要とするであろうし、特に、スペクトラムのより重症な末期における子供はそうである。
遺伝子置換戦略は動物においてテストされつつあるが、SMAについての現行の治療は、慢性運動ユニットの喪失の二次的効果の予防および管理よりなる。現在、SMAの治療または予防について利用可能な薬物療法はない。
(発明の要旨)
本発明は、少なくとも部分的には、脊髄筋委縮症について対象を治療する方法に関する。該方法は、脊髄筋委縮症が治療されるように、有効量のテトラサイクリン化合物を対象に投与することを含む。有利には、本発明の方法で用いるテトラサイクリン化合物は以下の特徴:1)mRNAスプライシングを変調する能力;2)中枢神経系および/または脳進入;3)減少した光毒性特性、および4)減少した抗菌特性、の内の1以上を有する。
本発明は、また、少なくとも部分的には、SMN2 mRNAスプライシングを変調する方法に関する。該方法は、SMN2 mRNAスプライシングが変調されるようにSMN2 mRNAをテトラサイクリン化合物と接触させることを含む。
また、本発明は、SMN蛋白質(SMNp)レベルが対象において変調されるように、有効量のテトラサイクリン化合物を対象に投与することによって、対象においてSMNpレベルを変調する方法に関する。
もう1つの実施態様において、本発明は、有効量のテトラサイクリン化合物、および脊髄筋委縮症の治療用のテトラサイクリン化合物を用いるための指示書を含む、パッケージされたテトラサイクリン化合物に関する。
図1は、SMN2 mRNAにおけるエクソン7の含有率で表した、化合物Jについてのイン・ビトロ無細胞スプライシングアッセイの結果を示すチャートである。 図2は、SMN2 mRNAにおけるエクソン7の含有率で表した種々のテトラサイクリン化合物についてのイン・ビトロアッセイの結果を示すチャートである。 図3は、イン・ビトロで加えた化合物ABの濃度の関数としての、SMA患者の細胞におけるα−チューブリンに対するSMN蛋白質レベル百分率を示すグラフである。 図4は、イン・ビトロにて化合物ABおよびバルプロ酸で処理したSMA患者細胞系におけるgem数/100細胞を示すグラフである。 図5は、イン・ビボにて投与されたABの濃度の関数としての、エクソン含有率増加時のマウス肝臓細胞での全長(FL)SMN2 mRNA発現を示すグラフである。 図6は、イン・ビボにて投与されたABの濃度の関数としての、エクソン含有率増加時のマウス腎臓細胞での全長(FL)SMN2 mRNA発現を示すグラフである。
(発明の詳細な説明)
1つの実施態様において、本発明は、脊髄筋委縮症について対象を治療する方法に関する。該方法は、脊髄筋委縮症が治療されるように、有効量のテトラサイクリン化合物を対象に投与することを含む。
用語「脊髄筋委縮症」または「SMA」は幼児性SMA、SMAタイプIまたはウェルドニッヒ・ホフマン病;中程度のSMAまたはSMAタイプ2;若年性SMA、SMAタイプ3またはクーゲルバーグ・ウェランダー病;および成人SMAまたはSMAタイプ4を含む。
用語「対象」は、脊髄筋委縮症に罹り得る(または現在罹っている)ヒト、および他の動物(例えば、哺乳動物、例えば、ネコ、イヌ、ウマ、ブタ、ウシ、ヒツジ、げっ歯類、ウサギ、リス、クマ、霊長類(例えば、チンパンジーおよびゴリラ))を含む。
テトラサイクリン化合物の用語「有効量」は、対象において脊髄筋委縮症(SMA)を治療し、または予防するのに、例えば、SMAの種々の兆候を予防するのに必要な、または十分な量である。該有効量は、対象のサイズおよび体重、または特定のテトラサイクリン化合物のような因子に依存して変化し得る。例えば、テトラサイクリン化合物の選択は、何が(有効量)を構成するかに影響し得る。当業者であれば、前記因子を調べ、過度な実験なくして、テトラサイクリン化合物の有効量に関する決定をなすのが可能である。
投与の養生法は、何が有効量を構成するかに影響し得る。テトラサイクリン化合物はSMAの開始に先立って、または後に対象に投与してもよい。さらに、いくつかの分割用量、ならびに不均一な用量を毎日または順次に投与してもよく、あるいは該用量は連続的に注入することができ、経口投与することができ、吸入によって投与することができ、あるいはボーラス注射とすることができる。テトラサイクリン化合物の用量は、既述のように治療または予防状況の緊急性によって比例して増加させ、または減少させることができる。
用語「処置された」「処置している」または「処置」は、治療的および/または予防的処置を含む。該処置は、SMAと関連する、またはそれによって引き起こされた少なくとも1つの兆候の減少または緩和を含む。例えば、処置は、SMAの1つまたはいくつかの兆候の減少、またはSMAの完全な根絶を含む。
用語「変調する」「変調している」および「変調」は、SMN2 mRNAスプライシングまたはSMNpレベルの増加または減少を含む。用語「SMNpレベルの変調」は、SMNpの発現の変調を含む。
SMN2は、運動ニューロンの生存に関連するSMN1の高度に相同なコピーである。SMN1遺伝子は全ての正常な個体に存在するが、それはSMN患者の95%を超える患者では存在しない。5つのヌクレオチドのみがSMN1をSMN2遺伝子から区別する。ヌクレオチドの1つはエクソン7に位置し、SMN2転写体に特異的なエクソン7のオルタナティブスプライシングを担うと考えられる。全長転写体は一般的にはSMN1によって生産され、SMN2によってコードされる顕著な形態ではエクソン7を欠如している。短縮された転写体により、最後のC−末端16残基を欠如する蛋白質が予測される。SMA患者におけるSMN2遺伝子の存在にもかかわらず、SMN2はSMN1の欠陥を補償することができない。SMA表現型の発生は、2つの事象:遺伝された(またはデ・ノボ)SMN1遺伝子突然変異、および、短縮され、かつエクソン7を欠如する顕著な形態を持つ少量の全長SMN蛋白質の生産へと導くSMN2遺伝子の構成的欠陥によって引き起こされるとの仮説がある(Nicole et al.S and Nerve.July,2002,4)。
SMA患者の大きなコホートにおけるSMN蛋白質の研究によれば、SMN2遺伝子によってコードされる蛋白質の量およびSMAの臨床的重症度の関係の密接な逆相関が明らかとなった。SMN1およびSMN2の全長転写体は安定なSMN蛋白質に翻訳され、他方、エクソン7を欠如する短縮された転写体(SMN2によってコードされる顕著な形態)は不安定な蛋白質に転写されることが見出されている。
また、本発明は、少なくとも部分的には、SMN2 mRNAスプライシングを変調する(例えば、増加させる)方法に関する。該方法は、SMN2 mRNAスプライシングが変調されるようにSMN2 mRNAをテトラサイクリン化合物と接触させることを含む。本発明のテトラサイクリン化合物によるSMN2 mRNAスプライシングの変調は、例えば、(実施例1に記載された)無細胞スプライシングアッセイ、(実施例2に記載された)細胞gemアッセイによって、あるいは(実施例3に記載された)ウエスタンブロットによって決定することができる。1つの実施態様において、SMN2 mRNAスプライシングを変調するためのテトラサイクリン化合物はテトラサイクリンではない。もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は対象において細胞SMN蛋白質レベルを増加させる。なおもう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は該対象の細胞においてgemを増加させる。当業者であれば、細胞におけるgemの増加はSMN蛋白質の細胞レベルの増加と相関し得ることを理解するであろう。
1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は、mRNAスプライシングの間に、エクソン7含有および/またはイントロン6のパーセンテージを増加させる。もう1つの実施態様において、mRNAスプライシングの間のエクソン7含有パーセンテージは実施例1に記載されたアッセイによって決定することができる。なお、もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物はmRNAスプライシングの間にエクソン7含有パーセンテージを、約4倍以上、約5倍以上、約6倍以上、約7倍以上、約8倍以上、約9倍以上、約10倍以上、約11倍以上、約12倍以上、約13倍以上、約14倍以上、約15倍以上、約16倍以上、約17倍以上、約18倍以上、約19倍以上、約20倍以上、約21倍以上、約22倍以上、約23倍以上、約24倍以上、または約25倍以上、増加させる。1つの特定の実施態様において、テトラサイクリン化合物は、SMN2のmRNAスプライシングの間にエクソン7含有パーセンテージを約2.6倍だけ増加させる。もう1つの実施態様において、テトラサイクリンは、10μMの濃度におけるバックグラウンドと比較して、エクソン7含有を5倍以上増加させる。なお、もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は、10μMの濃度におけるバックグラウンドについての約3%と比較して、エクソン7含有を約19%だけ増加させる。
1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物の投与に際して観察されるエクソン7含有最大パーセンテージ(例えば、実施例1に記載されたEmax)は少なくとも約5パーセント以上、少なくとも約10パーセント以上、少なくとも約15パーセント以上、少なくとも約20パーセント以上、少なくとも約25パーセント以上、少なくとも約30パーセント以上、少なくとも約35パーセント以上、少なくとも約40パーセント以上、少なくとも約45パーセント以上、少なくとも約50パーセント以上、少なくとも約55パーセント以上、少なくとも約60パーセント以上、少なくとも約65パーセント以上、少なくとも約70パーセント以上、少なくとも約75パーセント以上、少なくとも約80パーセント以上、少なくとも約85パーセント以上、少なくとも約90パーセント以上、少なくとも約95パーセント以上または少なくとも約100パーセントである。さらなる実施態様において、エクソン7含有最大パーセンテージは少なくとも約23%または約30%である。
もう1つの実施態様において、最大エクソン7含有(例えば、実施例1に記載されたCmax)が観察されるテトラサイクリン化合物の最低濃度は約30μM未満、約29μM未満、約28μM未満、約27μM未満、約26μM未満、約25μM未満、約24μM未満、約23μM未満、約22μM未満、約21μM未満、約20μM未満、約19μM未満、約18μM未満、約17μM未満、約16μM未満、約15μM未満、約14μM未満、約13μM未満、約12μM未満、約11μM未満、約10μM未満、約9μM未満、約8μM未満、約7μM未満、約6μM未満、約5μM未満、約4μM未満、約3μM未満、約2μM未満または約1μM未満である。
また、本発明は、有効量のテトラサイクリン化合物を対象に投与することによって、対象においてSMNpレベルを変調する(例えば、増加させる)方法にも関する。1つの実施態様において、SMNpレベルを増加させることができる。もう1つの実施態様において、対象におけるSMNpレベルを、約2倍以上、約3倍以上、約4倍以上、約5倍以上、約6倍以上、約7倍以上、約8倍以上、約9倍以上、約10倍以上、約11倍以上、約12倍以上、約13倍以上、約14倍以上、約15倍以上、約16倍以上、約17倍以上、約18倍以上、約19倍以上、約20倍以上、約21倍以上、約22倍以上、約23倍以上、約24倍以上、約25倍以上、約26倍以上、約27倍以上、約28倍以上、約29倍以上、約30倍以上、約31倍以上、約32倍以上、約33倍以上、約34倍以上、約35倍以上、約36倍以上、約37倍以上、約38倍以上、約39倍以上、約40倍以上、約41倍以上、約42倍以上、約43倍以上、約44倍以上、約45倍以上、約46倍以上、約47倍以上、約48倍以上、約49倍以上または約50倍以上だけ増加させることができる。
用語「SMNp」とは、生存運動ニューロン(SMN)遺伝子によってコードされる生存運動ニューロン(SMN)蛋白質を含む。もう1つの実施態様において、SMNpレベルの変調はウエスタンブロットアッセイによって、またはgemアッセイによって決定することができる。(各々、実施例2および3参照)。1つの実施態様において、SMNpレベルをテトラサイクリン化合物の10μMの濃度において約40%だけ増加させることができる。もう1つの実施態様において、SMNpレベルを化合物ABのようなテトラサイクリン化合物の2.5μMの濃度において約2.7倍だけ、または約8.6倍だけ増加させることができる。
もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は、対象において(例えば、脳、中枢神経系、肝臓および/または腎臓において)全長(FL)SMN2 mRNA発現を増加させる。SMN2 mRNAの発現を、化合物ABのようなテトラサイクリン化合物の投与に際して、腎臓において約23%だけまたは、肝臓において約74%だけ増加させることができる。
用語「テトラサイクリン化合物」は、ミノサイクリン、ドキシサイクリン、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、デメクロサイクリン、メタサイクリン、サンサイクリン、ケロカルディン、ロリテトラサイクリン、リメサイクリン、アピサイクリン;クロモサイクリン、グアメサイクリン、メグルサイクリン、メピルサイクリン、ペニメピサイクリン、ピパサイクリン、エタモサイクリン、ペニモサイクリンなどを含めた置換されたテトラサイクリン化合物、およびテトラサイクリンと同様な環構造を持つ化合物を含む。同様な4つの環構造を含む他の誘導体およびアナログも含まれる(ここに引用してその全体を援用するRogalski,“Chemical Modifications of Tetracyclines,”参照)。
表1はテトラサイクリンおよびいくつかの公知の他のテトラサイクリン誘導体を示す。
本発明の方法を用いて修飾することができる他のテトラサイクリン化合物は、限定されるものではないが、6−デメチル−6−デオキシ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;テトラシクリノピラゾール7−クロロ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;4−ヒドロキシ−4−デジメチルアミノテトラ;12α−デオキシ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;5−ヒドロキシ−6α−デオキシ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;4−デジメチルアミノ−12α−デオキシアンヒドロテトラサイクリン;7−ジメチルアミノ−6−デメチル−6−デオキシ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;テトラシクリロニトリル;4−オキソ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン4,−ヘミケタール;4−オキソ−11aCl−4−デジメチルアミノテトラサイクリン―4,6−ヘミケタール;5a,6−アンヒドロ−4−ヒドラゾン−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;4−ヒドロキシイミノ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;4−ヒドロキシイミノ−4−デジメチルアミノ5a,6−アンヒドロテトラサイクリン;4−アミノ−4−デジメチルアミノ−5a,6アンヒドロテトラサイクリン;4−メチルアミノ−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;4−ヒドラゾノ−11a−クロロ6−デオキシ−6−デメチル−6−メチレン−4−デジメチルアミノテトラサイクリン;テトラサイクリン第四級アンモニウム化合物;アンヒドロテトラサイクリンベタイン;4−ヒドロキシ−6−メチルプレテトラミド;4−ケトテトラサイクリン;5−ケトテトラサイクリン;5a,11aデヒドロテトラサイクリン;11aCl−6,12ヘミケタールテトラサイクリン;11aCl−6−メチレンテトラサイクリン;6,13ジオールテトラサイクリン;6−ベンジルチオメチレンテトラサイクイン;7,11a−ジクロロ6−フルオロ―メチル−6−デオキシテトラサイクリン;6−フルオロ(α)−6−デメチル6−デオキシテトラサイクリン;6−フルオロ(β)−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン;6−αアセトキシh−6−デメチルテトラサイクリン;6−βアセトキシ−6−デメシルテトラサイクリン;7,13−エピチオテトラサイクリン;オキシテトラサイクリン;ピラゾロテトラサイクリン;テトラサイクリンの11aハロゲン;テトラサイクリンの12a、ホルミルおよび他のエステル;テトラサイクリンの10,12a−ジエステル;イソテトラサイクリン;12−a−デオキシアンヒドロテトラサイクリン;6−デメチル−1212a−デオキシ−7−クロロアンヒドロテトラサイクリン;B−ノルテトラサイクリン;7−メトキシ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン;6−デメチル−6−デオキシ−5a−エピテトラサイクリン;8−ヒドロキシ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン;モナルデン;クロモサイクリン;5aメチル−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン;6−オキサテトラサイクリンおよび6チアテトラサイクリンを含む。
テトラサイクリン化合物は抗菌または抗感染活性を有しても有していなくてもよい。本発明のある実施態様において、テトラサイクリン化合物は抗感染、抗炎症および/または抗菌活性を有する。
1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は表1に示された化合物(例えば、オキシテトラサイクリン(例えば、XがCR6‘であり;R、R2’、R、R4a、R5’、R、R、R、R11およびR12が水素であり;RおよびR10がヒドロキシルであり;R6’がメチルであり;RがNR4’4”であって、R4’およびR4”がメチルである式Iの化合物)、デメクロサイクリン(例えば、XがCR6‘であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R6’、R、R、R11、R12が水素であり;R6’およびR10が各々ヒドロキシルであり;Rが塩素であり、RがNR4’4”であってR4’およびR4”がメチルである式Iの化合物)、ミノサイクリン(例えば、XがCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11およびR12が水素であり;Rが−N(CHであり、R10がヒドロキシルであり;RがNR4’4”であってR4’およびR4”がメチルである式Iの化合物)、メタクリン(例えば、XがC=R6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R、R6’、R、R、R、R11およびR12が水素であり;R5’およびR10がヒドロキシルであり;RがNR4’4”であって、R4’およびR4”がメチルである式Iの化合物)、ドキシサイクリン(例えば、XがCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R、R、R、R、R11およびR12が水素であり;R5’およびR10がヒドロキシルであり;R6’がメチルであり;RがNR4’4”であって、R4’およびR4”がメチルである式Iの化合物)、クロルテトラサイクリン(例えば、XがCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R、R11およびR12が水素であり;R6’およびR10がヒドロキシルであり;Rがメチルであり;Rが塩素であり;RがNR4’4”であって、R4’およびR4“がメチルである式Iの化合物)、テトラサイクリン(例えば、XがCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R、R、R11、R12が水素であり;RおよびR10がヒドロキシルであり;R6’がメチルであり;RがNR4’4”であって、R4’およびR4”がメチルである式Iの化合物)、またはサンサイクリン(例えば、XがCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R、R11およびR12が水素であり;R10がヒドロキシルであり;RがNR4’4”であって、R4’およびR4”がメチルである式Iの化合物))ではない。
用語「テトラサイクリン化合物」は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、11a、12、12aまたは13位置において、あるいは本発明の置換されたテトラサイクリン化合物がその意図された機能を行うのを、例えば、脊髄筋委縮症を治療するのを可能とするいずれかの他の位置において、1以上のさらなる置換基を持つテトラサイクリン化合物を含む。1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたオキシテトラサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、R4aおよびR5’が各々水素であり、Rがヒドロキシルであり、XがCR6’であり、Rがヒドロキシルであって、R6’がメチルである)である。もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたミノサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがCR6’であり、R4a、R、R5’およびRが各々水素であって、RがN(CHである。なお、もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたドキシサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがC=CR6’であり、R4aおよびR5’が各々水素であり、Rがヒドロキシルであり、Rがメチルであって、R6’が水素である)である。もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたテトラサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがCR6’であり、R4a、RおよびR5’が各々水素であり、Rがメチルであって、R6’がヒドロキシルである。1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたサンサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがCR6’であり、R4a,R5’,R、RおよびR6’が各々水素である)である。もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたデメクロサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがCR6’であり、R4a、R、R‘およびRは水素であり、R6’はヒドロキシルであって、Rは塩素である)である。もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたメタサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがC=CR6’であり、Rがヒドロキシルであって、R4a、R5’、R6’およびRが水素である)である。もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は置換されたクロロテトラサイクリン化合物(例えば、RがNR4’4”であり、XがCR6’であり、R4aおよびR5’が水素であり、Rがヒドロキシルであり、Rがメチルであり、R6’がヒドロキシルであって、Rが塩素である)である。ある実施態様において、置換されたテトラサイクリン化合物は7−置換サンサイクリン化合物、9−置換ミノサイクリン化合物または7,9−置換サンサイクリン化合物である。
用語「テトラサイクリン化合物」は式(I):
[式中、XはCHC(R13Y’Y)、CR6’、C=CR6’、S、NR、またはOであり;
、R2’、R4’、およびR4”は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
、R4a、R11およびR12は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
はNR4’4”、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
およびR5’は、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
およびR6’は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環であり;
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環または−(CH0−3(NR7c0−1C(=W’)WR7aであり;
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環または−(CH0−3(NR8c0−1C(=E’)ER8aであり;
は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環または−(CH0−3(NR9c0−1C(=Z’)ZR9aであり;
10は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R7f、R8a、R8b、R8c、R8d、R8e、R8f、R9a、R9b、R9c、R9d、R9e、およびR9fは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
13は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
EはCR8d8e、S、NR8bまたはOであり;
E’はO、NR8f、またはS;
WはCR7d7e、S、NR7bまたはOであり
W’はO、NR7f、またはSであり;
XはCHC(R13Y’Y)、C=CR13Y、CR6’、S、NR、またはOであり;
ZはCR9d9e、S、NR9bまたはOであり;
Z’はO、S、またはNR9fであり;
Y’およびYは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環である]
のテトラサイクリン化合物、およびその医薬上許容される塩、エステルおよびエナンチオマーを含む。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であり、RはNR4’4”であり、ここに、R4’およびR4”は各々メチルであって、R10は水素またはヒドロキシルである。
もう1つの実施態様において、Rはアリール、例えば、フェニルまたはヘテロアリールである。
さらなる実施態様において、該アリールが、置換されたテトラサイクリン化合物がその意図された機能を行う、例えば、脊髄筋委縮症を治療するようにする1以上の置換基で置換されている。そのような置換基の例はアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホルホナト、ホスフィナト、シアノ、アミノ、アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、アリール、または複素環部位を含む。
1つの実施態様において、該アリールはフェニルである。なおもう1つの実施態様において、該フェニルはアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルまたはアシルアミノで置換されている。
さらなる実施態様において、該アリールはヘテロアリール(例えば、キノリニルまたはピリジニル)である。もう1つの実施態様において、該複素環(例えば、ピリジニル)はアルコキシルで置換されている。
もう1つの実施態様において、Rはアミノカルボニル(例えば、アルキルアミノカルボニル)である。
さらなる実施態様において、Rはアルキルカルボニル(例えば、アミノアルキルカルボニ)である。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノアルキルである。
もう1つの実施態様において、Rは複素環(例えば、テトラヒドロピリジニル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R、R、R6’、R、R10、R11、およびR12は各々水素である;およびRはNR4’4”であり、ここに、R4’およびR4”は各々メチルであり;およびRは−N(CHである。
もう1つの実施態様において、Rはアリール、例えば、フェニルまたはヘテロアリールである。
さらなる実施態様において、該アリールは置換されたテトラサイクリン化合物がその意図された機能を行う、例えば、脊髄筋移植症を治療することを可能とする1以上の置換基で置換されている。そのような置換基の例はアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、アミノ、アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、アリール、または複素環部位を含む。
1つの実施態様において、該アリールはフェニルである。もう1つの実施態様において、該フェニルはアルキルアミノカルボニルで置換されている。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R、R、R、R6’、R、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルである。
もう1つの実施態様において、Rはアリール(例えば、フェニルまたはヘテロアリール)である。
さらなる実施態様において、該アリールは、置換されたテトラサイクリン化合物がその意図された機能を行う、例えば、脊髄筋委縮症を治療するのを可能とする1以上の置換基で置換されている。そのような置換基の例は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、アミノ、アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、アリール、または複素環部位を含む。
1つの実施態様において、Rはフェニルである。さらなる実施態様において、該フェニルは置換されたまたは置換されていないアミノカルボニル(例えば、アルキルアミノカルボニル)で置換されている。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であり、およびR4’およびR4”は各々アルキルであり;Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;およびRは、例えば、式(II):
[式中、
9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kは、各々、独立して、NまたはCであり;および
9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kがCである場合、R9g、R9h、R9i、R9jおよびR9kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;あるいは
9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kがNである場合、R9g、R9h、R9i、R9jおよびR9kは存在しない]
のアリールである。
1つの実施態様において、A9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kは各々Cであり;R9g、R9i、R9jおよびR9kは各々水素であって、R9hは、例えば、式(III):
[式中、R9lおよびR9mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であってよく;あるいはR9lおよびR9mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
1つの実施態様において、R9mは水素であって、R9lは、例えば、式(IV):
[式中、
はO、NまたはCR9’であり;
aは0〜10の整数であり;
9’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR9’である場合、R9nおよびR9oは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり、あるいはR9nおよびR9oは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
がOである場合、R9nは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R9oは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;aは2または3であって、R9nおよびR9oは各々アルキル(例えば、メチル)である。別法として、DはNであり;aは0であり;およびR9nおよびR9oは各々水素である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;およびRは、例えば、式(X):
[式中、
9pはN、O、SまたはCR9uであり;
9q、G9r、G9sおよびG9tは、各々、独立して、NまたはCであり;
9uは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
9pがNまたはCR9uである場合、R9pは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり、あるいはG9pがOまたはSである場合、R9qは存在せず;
9qがCである場合、R9qは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはG9qがNである場合、R9qは存在せず;
9rがCである場合、R9rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはG9rがNである場合、R9rは存在せず;
9sは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはG9sがCである場合、R9sはテトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合しており;あるいはG9sがNである場合、R9sは存在せず;および
9tは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはG9tがCである場合、R9tはテトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合しており;あるいはG9tがNである場合、R9tは存在せず;
但し、R9sまたはR9tの一方はテトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合している]
のアリールである。
1つの実施態様において、G9pはOであり;G9q、G9r、G9sおよびG9tは各々Cであり;R9tはテトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合しており;R9rおよびR9sは各々水素であって、R9qは、例えば、式(IV):
[式中、
はO、N、NR9’またはCR9’であり;
aは0〜10の整数であり;
9’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR9’である場合、R9nおよびR9oは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR9nおよびR9oは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成するか;あるいは
がOである場合、R9nは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R9oは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;aは1であり;およびR9nおよびR9oは連結して、6員複素環(例えば、ヒドロキシアルキル(例えば、ヒドロキシエチル)でN−置換されたN−置換ピペラジニル環のようなピペラジニル環)を形成する。1つの実施態様において、該ピペラジニル環は
である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは、各々、独立して、NまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rは水素である。
1つの実施態様において、A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
もう1つの実施態様において、R7tは水素であって、R7sは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
なおもう1つの実施態様において、DはNであり;nは2であって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは、各々、独立して、NまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
もう1つの実施態様において、R7sおよびR7tは各々水素である。別法として、R7sおよびR7tは各々アルキル(例えば、メチル)であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、6員複素環(例えば、N−アルキル化ピペラジニル、例えば、N−メチルピペラジニルのようなピペラジニル環)を形成する。
もう1つの実施態様において、該ピペラジニル化合物は
である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(V):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
1つの実施態様において、R7sはアルキル、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは結合して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
の部位である。
1つの実施態様において、R7tは水素であり;DはNであり;nは1であり;R7mは水素であって、R7lはアリール(例えば、ヘテロアリール、例えば、フラニル)である。
さらなる実施態様において、R7tは水素であり;DはNであり;nは2であって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル、プロピル、またはイソプロピル)である。もう1つの実施態様において、R7lおよびR7mは各々水素であるか、あるいはR7lは水素であって、R7mはアルキル(例えば、メチル)またはアシルである。別法として、R7lおよびR7mは、連結して、6員複素環(例えば、ピペラジニルまたはモルホリニル)または5員複素環(例えば、ピロリジニル)を形成する。
もう1つの実施態様において、R7tは水素であり;DはNであり;nは3または4であり;およびR7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは、各々、独立して、NまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
もう1つの実施態様において、R7tは水素であり;R7sはアルキル、例えば、アルキルで置換されたアルコキシカルボニル(例えば、エトキシカルボニルエチルまたはCHCHOC(=O)CHCH−);n−ブチル;複素環置換アルキル(例えば、ピペリジニル置換アルキル(例えば、ピペリジニル置換プロピルまたは
)のような複素環置換アルキル、またはヒドロキシル置換アルキル(例えば、ヒドロキシプロピル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
1つの実施態様において、R7sはアルキル、例えば式((VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
の部位である。
1つの実施態様において、R7tは水素であり;DはOであり;nは2または3であって、R7lはアルキル(例えば、メチル)または水素である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し、あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジエチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、R7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環をする]
のカルボニルである。
1つの実施態様において、R7sはアルキル、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
の部位である。
1つの実施態様において、R7tは水素であり;DはNRであり;R7’、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり、A、A、A、AおよびAはCであり;
7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(VI):
「式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する」
のカルボニルである。
1つの実施態様において、R7sはアルキル、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
の部位である。
1つの実施態様において、R7tはアルキル(例えば、メチル)であり;nは2であり;DはNであって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ);A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7hおよびR7kは各々水素であって、R7iおよびR7jは連結して,6員アリール環(例えば、ベンゼン環)を形成する。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジエチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jはアシルであるか、あるいはR7jはカルボニル(例えば、アルコキシ置換カルボニル、例えば、イソプロポキシカルボニル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、
[式中、
KはCまたはNであり、
7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;あるいはKがNである場合、R7i*は存在せず]
のアルケニルである。
もう1つの実施態様において、KはCであり;R7g*およびR7i*は各々水素であって、R7h*はシアノである。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、およびR7iは各々水素であり;R7kはハロゲン(例えば、フッ素)であり;およびR7jは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
もう1つの実施態様において、R7tは水素であって、R7sは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは結合して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは2であり;R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様においてXはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
「式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは結合して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7gおよびR7hは各々水素であり;R7jは、例えば、式(VII):
「式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは結合して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)であり;R7iは水素であり;およびR7kはアルコキシ(例えば、メトキシ)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11,およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立して、NまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7gおよびR7hは各々水素であり;R7jは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり、
nは0ないい10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7mはアルキル(例えば、メチル)であり;R7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり、
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、
7maは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはCR7a’であり;R7laおよびR7maは各々水素であり;nは0であり;およびR7a’はアリール(例えば、ヘテロアリール、例えば、ピリジニル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるは、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7gおよびR7hは各々水素であり;R7jは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7mはアルキル(例えば、メチル)であり;R7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはCR7a’であり;R7laおよびR7maは各々水素であり;nは1であって、R7a’はシアノである。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7gおよびR7hは各々水素であり;R7jは例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり:および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、DはOであり;nは2であり;R7laはアルキル(例えば、t−ブチル)であって、R7iおよびR7kは各々水素である。
もう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7iおよびR7kは各々水素であって;R7jは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7mはアルキル(例えば、メチル)であり;R7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して,5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはCR7a’であり;R7a’はカルボニル(例えば、アミノカルボニル)である;R7kは水素であって、R7iはアルコキシ(例えば、メトキシ)である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であり;R7jは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;nは1であって、R7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;R7laおよびR7maは各々アルキル(例えば、メチル)であり;nは2、3または4であって、R7mはアルキル(例えば、メチル)または水素である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって;R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは、例えば、式(IX):
[式中、
7wおよびR7xは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環である]
のアミノである。
もう1つの実施態様において、R7xは水素であって、R7wは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは1または3であり;R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7jは例えば、式(IX):
[式中、
7wおよびR7xは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環である]
のアミノである。
もう1つの実施態様において、R7xは水素であって、R7wはアミノ(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは、各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7iは、例えば、式(VI):
[式中、
7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のカルボニルである。
もう1つの実施態様において、R7tは水素であって、R7sは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)であって、nは2または3である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、R7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7iは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7mは水素であって、R7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはCR7a’であり;nは0であり;R7laおよびR7maは各々水素であって、R7a’はアリール、例えば、フェニル(例えば、メトキシフェニルのようなp−置換アルコキシフェニル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり、Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7iは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7mは水素であって、R7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはOであり;nは2であって、R7laはアルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか;あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7iはカルボニル(例えば、メトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか;あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおもう1つの実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;A、A、A、AおよびAは各々Cであり;R7g、R7h、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7iは、例えば、式(IX):
[式中、
7wおよびR7xは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環である]
のアミノである。
1つの実施態様において、R7xは水素であって、R7wは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは1であって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。別法として、R7mは水素であって、R7lはアルキル(例えば、メチル)である。
1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは、例えば、式(V):
[式中、
、A、A、AおよびAは各々独立してNまたはCであり;および
、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
のアリールである。
なおさらなる実施態様において、Rはアミノ(例えば、ジアルキルアミノ、例えば、ジメチルアミノ)であり;AはNであり;A、A、A、AおよびAはCであり;R7g、R7iおよびR7kは各々水素であって、R7iは、例えば、式(VIII):
[式中、
LはO、N、NR7”またはCRであり;
rは0〜10の整数であり;
7”は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
LがNまたはCR7”である場合、R7uおよびR7vは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7uおよびR7vは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
LがOである場合、R7uは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7vは存在しない]
のアルコキシである。
1つの実施態様において、LはNであり;R7uおよびR7vは各々アルキル(例えば、メチル)であって、rは3である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは−C(=W’)WR7aであり;W’はOであり;WはNR7bであり;R7aは水素であって、R7bはアルキル(例えば、アミノアルキル、例えば、
)である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは−C(=W’)WR7aであり;W’はOであり;WはCR7d7eであり;およびR7dおよびR7eは各々水素であって、R7aは、例えば、
式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは0であり;R7mは水素であって、R7lはテトラヒドロフラン、またはアルキル、例えば、−CH(CH;アリール置換アルキル(例えば、ヘテロアリール置換アルキル、例えば、ピリジン置換アルキル、フラニル置換アルキル、ピロリル置換アルキル、イミダゾリル置換アルキル、または
のようなジヒドロイミダゾリル置換アルキル);アミノカルボニル置換アルキル(例えば、−CH(C=O)NH);ハロゲン置換アルキル(例えば、フッ素置換アルキル、例えば、−CH(CF);
またはアルコキシアルキル(例えば、メトキシエチル)である。
別法として、R7lはアリール(例えば、ヘテロアリール、例えば、ピリジニル)または、例えば、式(XI):
[式中、
KはCまたはNであり;
7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
KがCである場合、R7i*は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
のアルケニルである。
1つの実施態様において、KはCであって、R7g*、R7i*およびR7h*は各々水素である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは−C(=W’)WR7aであり;W’はOであり;WはCR7d7eであり;およびR7dおよびR7eは各々水素であって、R7aは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結されて、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは0であり;R7mはアルキル(例えば、メチル)であって、R7lはアルキル(例えば、イソプロピルまたはアルコキシアルキル、例えば、メトキシメチル)である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素でり、R10はヒドロキシルであり、RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは−C(=W’)WR7aであり;W’はOであり;WはCR7d7eであり;およびR7dおよびR7eは各々水素であって、R7aは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結されて、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはNであり;nは0であって、R7mおよびR7lは連結して、6員複素環、例えば、ピペリジニル環(例えば、
または
のような、ピペラジニル環(例えば、N−置換ピペラジニル環(例えばアルキル(例えば、メチル、シクロヘキシルまたはイソプロピル)、カルボニル(例えば、エトキシカルボニル)またはアシルで置換されたN−置換ピペラジニル環)を形成する。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり、RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは−C(=W’)WR7aであり;W’はOであり;WはCR7d7eであり;およびR7dおよびR7eは各々水素であって、R7aは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
もう1つの実施態様において、DはNであり;nは1であり;R7mは水素であって、R7lはアシルである。別法として、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;Rは−C(=W’)WR7aであり;W’はOであり;WはCR7d7eであり;およびR7dおよびR7eは各々水素であって、R7aは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは、連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、DはOであり;nは0であって、R7lはアルキル(例えば、メチル)である。
もう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびR
である。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、DはNであり;nは1であって、R7lおよびR7mと連結されて、6員複素環、例えば、ピペラジニル環(カルボニルで置換されたピペリジニル環は、例えば、
)を形成する。別法として、R7mは水素であって、R7lはアルキル、例えば、ジメチルアミノブチルのようなアミノアルキルである。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環、または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、DはNであり;nは2であって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは、例えば、式(X):
[式中、
はN、O、SまたはCR7f*であり;
、G、GおよびGは各々独立して、NまたはCR7f*であり;
7f*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
がN、またはCR7f*である場合、R7a*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがOまたはSである場合、R7a*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7b*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7b*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7c*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7c*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7d*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7d*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;あるいはGがNである場合、R7d*は存在せず;および
がCR7f*である場合、R7e*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており、あるいはGがNである場合、R7e*は存在せず;
但し、R7d*またはR7e*のうち1つはテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している]
のアリールである。
1つの実施態様において、G、G、GおよびGは各々Cであり;R7d*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;GはOであり;R7c*およびR7e*は各々水素であって、R7d*は、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、nは1であり;DはNであって、R7lおよびR7mは連結して、6員複素環(例えば、ピペリジニル環)を形成する。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは、例えば、式(X):
[式中、
はN、O、SまたはCR7f*であり;
、G、GおよびGは各々独立して、NまたはCR7f*であり;
7f*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
がNまたはCR7f*である場合、R7a*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがOまたはSである場合、R7a*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7b*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7b*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7c*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7c*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7d*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7d*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;あるいはGがNである場合、R7d*は存在せず;および
がCR7f*である場合、R7e*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており、あるいはGがNである場合、R7e*は不存在であり;
但し、R7d*またはR7e*の1つはテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している]
のアリールである。
1つの実施態様において、G、G、GおよびGは各々Cであり;R7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;GはNであり;R7a*は水素であり;R7c*およびR7d*は各々水素であって、R7b*は、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、nは1であり;DはNであって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは例えば、式(X):
[式中、
はN、O、SまたはCR7f*であり;
、G、GおよびGは各々独立してNまたはCR7f*であり;
7f*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
がNまたはCR7f*である場合、R7a*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがOまたはSである場合、R7a*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7b*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7b*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7c*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7c*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7d*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7d*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;あるいはGがNである場合、R7d*は存在せず;および
がCR7f*である場合、R7e*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており、あるいはGがNである場合、R7e*は存在せず;
但し、R7d*またはR7e*の1つはテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している]
のアリールである。
1つの実施態様において、G、G、GおよびGは各々Cであり;R7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;GはOであり;R7b*およびR7c*は各々水素である。R7d*は、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、nは1であり;DはNであり;R7mはHであり;およびR7lは、例えば、式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し、および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
さらなる実施態様において、nは2であり;DはOであり;R7laはアルキル(例えば、メチル)である。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは、例えば、式(X):
[式中、
はN、O、SまたはCR7f*であり;
、G、GおよびGは各々独立してN−またはCR7f*であり;
7f*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
がNまたはCR7f*である場合、R7a*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがOまたはSである場合、R7a*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7b*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7b*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7c*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7c*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7d*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7d*は、テトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合されており;あるいはGがNである場合、R7d*は存在せず;および
がCR7f*である場合、R7e*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合され、GがNである場合、R7e*は存在せず;
但し、R7d*またはR7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している]
のアリールである。
1つの実施態様において、G、G、GおよびGは各々Cであり;R7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;GはOであり;R7c*およびR7d*は各々水素であって、R7b*は、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、nは1であり;DはNであって、R7lおよびR7mは連結して、6員複素環、例えば、モルホリニルまたはピペラジニル環(例えば、N−メチル置換ピペラジニル、例えば、
のようなN−置換ピペラジニル環)を形成する。別法として、R7mは水素であって、R7lはアルキル、例えば、アリール置換アルキル(例えば、ヘテロアリール置換アルキル、例えば、
のようなピリジン置換アルキルであるか、R7lは式(VII):
[式中、
はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
は0〜10の整数であり;
7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7maは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、nは2であり;DはNであり;R7laおよびR7maはアルキル(例えば、メチル)であって、R7lは水素またはアルキル(例えば、メチル)である。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは、式(X):
[式中、
はN、O、SまたはCR7f*であり;
、G、GおよびGは各々独立してNまたはCR7f*であり;
7f*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
がNまたはCR7f*である場合、R7a*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり、あるいはGがOまたはSである場合、R7a*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7b*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7b*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7c*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7c*は存在せず;
がCR7f*である場合、R7d*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7d*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており、あるいはGがNである場合、R7d*は存在せず;および
がCR7f*である場合、R7e*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており、あるいはGがNである場合、R7e*は存在せず;
但し、R7d*またはR7e*の一方はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している]
のアリールである。
1つの実施態様において、G、G、GおよびGは各々Cであり;
7e*はテトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;GはOであり;R7c*およびR7d*は各々水素であって、R7b*は、例えば、式(XI):
[式中、
KはCまたはNであり;
7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
のアルケニルである。
1つの実施態様において、R7g*は水素であり;KはNであって、R7h*はアルコキシ(例えば、メトキシ)である。
なおもう1つの実施態様において、XはCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R、R11、およびR12は各々水素であって、R10はヒドロキシルであり;RはNR4’4”であって、R4’およびR4”は各々アルキルであり;およびRは:
[式中、
KはCまたはNであり;
7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
である。
1つの実施態様において、KはNであり;R7h*はアルコキシ(例えば、t−ブトキシ)であって、R7g*は、例えば、式(VII):
[式中、
DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
nは0〜10の整数であり;
7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
のアルキルである。
1つの実施態様において、DはNであり;nは2であって、R7lおよびR7mは各々アルキル(例えば、メチル)である。
もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は式(XII):
[式中、
rは1〜10の整数であり;
MはOR7o*またはNR7p*7q*であり;
Qは水素またはアルキルであり;
7o*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7p*およびR7q*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7p*およびR7q*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
なおもう1つの実施態様においてテトラサイクリン化合物は式(XIII):
[式中、
sおよびsは各々独立して1〜10の整数であり;
TはOR7r*またはNR7s*7t*であり;
7r*は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7s*およびR7t*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいは、R7s*およびR7t*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
1つの実施態様においてテトラサイクリン化合物は式(XIV):
[式中、
tは1〜10の整数であり;
UはOR7u*またはNR7v*7w*であり;
7u*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7v*およびR7w*は、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7v*およびR7w*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は式(XV):
[式中、
uは1〜10の整数であり;
LはOR7x*またはNR7y*7z*であり;
7x*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7y*およびR7z*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7y*およびR7z*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は式(XVI):
[式中、
vおよびvは各々独立して1〜10の整数であり;
TはOR7b**またはNR7c**7d**であり;
7b**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7c**およびR7d**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7c**およびR7d**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は式(XVII):
[式中、
xおよびxは各々独立して1〜10の整数であり;
はOR7e**またはNR7f**7g**であり;
はNH、NCH、O、CHであり;
7e**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7f**およびR7g**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか;あるいはR7f**およびR7g**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
さらなる実施態様において、テトラサイクリン化合物は式(XVIII):
[式中、
uは1〜10の整数であり;
はOR7h**またはNR7i**7j**であり;
はNH、NCH、O、CHであり;
7h**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7i**およびR7j**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7i**およびR7j**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
なおもう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は式(XIX):
[式中、
yは1〜10の整数であり;
はOR7k**またはNR7l**7m**であり;
はNH、NCH、O、CHであり;
7k**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
7l**およびR7m**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7l**およびR7m**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
のものである。
もう1つの実施態様において、テトラサイクリン化合物は式:
[式中、
W”はCR7d”7e”、S、NR7b”またはOであり;および
7a”、R7b”、R7c”、R7d”およびR7e”は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、またはR7a”およびR7c”は一緒に連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
の化合物、およびその医薬上許容される塩である。
テトラサイクリン化合物の例は:
およびその医薬上許容される塩を含む。
本明細書中に記載されたテトラサイクリン化合物の各々は、本発明の方法および医薬組成物で用いることができる。
本発明のテトラサイクリン化合物を合成する方法
本発明のテトラサイクリン化合物は以下のスキームに記載された方法を用い、かつ当該分野で認識される技術を用いることによって合成することができる。本明細書中で記載された全ての新規なテトラサイクリン化合物は化合物として本発明に含まれる。
スキーム1にて、7−置換テトラサイクリンの一般的合成を示す。7−ヨードサンサイクリン誘導体(1)を、スティルカップリングまたはスズキカップリングにおいて、パラジウム触媒の存在下、オルガノチン誘導体またはボロン酸誘導体と反応させることにより、所望の産物(2)を形成する。
スキーム2は、芳香族置換9−置換テトラサイクリン化合物を合成する方法を示す。9−ヨードテトラサイクリン誘導体(3)を、適当なパラジウム触媒の存在下でボロン酸と混合することによってスズキ条件下で反応させて、化合物4と同様な化合物を得る。化合物V、X、BAおよびCDは、スキーム2に示されたように合成することができる。
スキーム3は、アミノカルボニル置換芳香族7−置換−4−デジメチルアミノテトラサイクリン化合物の合成を示す。7−ヨード置換−4−デジメチルアミノサンサイクリン(5)で出発し、スズキカップリング反応を、パラジウム触媒の存在下でボロン酸で行って、化合物6を得る。化合物B、Z、およびAEはこのようにして合成することができる。
該7−置換アシルおよびオキシム誘導体はスキーム4に示すように調製してもよい。7−ヨードサンサイクリン誘導体(1)は、パラジウムの存在下で置換されたアルキンと反応させて、アルキニル誘導体7を合成することができる。化合物7は当該分野で公知のいずれの技術によっても(例えば、酸触媒加水分解によって)アシル置換化合物8に変換することができる。化合物AVおよびCIは同様に調製することができる。所望のオキシム生成物9は、アシル部位を第一級ヒドロキシルアミンと反応させることによって得ることができる。化合物CJはスキーム4に示されるように合成することができる。
スキーム5は、一般に、置換された芳香族7−置換テトラサイクリン化合物の合成を示す。1で出発し、ボロン酸およびパラジウム触媒の存在下でスズキカップリング反応を行い、一般式10の化合物が形成される。化合物G、H、W、AQ、AR、AS、AT、AU、AW、BE、BG、BJ、BL、BM、BN、CM、BGおよびCOはスキーム5に示されるように合成することができる。
スキーム6もまた置換された芳香族7−置換テトラサイクリン化合物の合成を示す。再度、7−ヨード置換サンサイクリン(1)で出発し、パラジウム触媒の存在下でスズキカップリング反応をボロン酸で行って、中間体11を得る。ここで、R7iまたはR7jはアミンまたはカルボン酸のいずれかである。もし置換基がカルボン酸部位であるならば、塩基および典型的なカップリング試薬の存在下での第二級アミンへのカップリングにより、12aと同様な7−置換テトラサイクリンを形成する。化合物A、C、D、E、F、I、J、L、M、N、O、P、R、S、T、U、Y、Z、AA、AB、AC、AD、AE、AP、CK、CLおよびDAはこのようにして示されたように合成することができる。別法として、もし置換基がアミノ部位であるならば、塩基および典型的なカップリング試薬の存在下での酸塩化物またはカルボン酸へのアミノ部位のカップリングを用いて、12bと同様な7−置換テトラサイクリンを形成することができる。化合物K、Q、AO、AFおよびBCを同様に合成することができる。
置換された7−アシルテトラサイクリン化合物の合成は、スキーム7に概説された一般的手法によって達成することができる。化合物13のアルファヨウ素化により、中間体14が生じ、これを適当な求核体と反応させて、式15の化合物を得ることができる。化合物AG、AJ、AM、BB、BH、BO、BP、BR、BS、BT、BU、BV、BW、BX、BY、BZ、CA、CB、CC、CE、CFおよびCHはこのようにして合成することができる。
化合物AHおよびAIのようなテトラサイクリンの置換された7−カルボキサミド誘導体は、スキーム8に概説された一般的合成を用いて調製することができる。7−ヨードテトラサイクリン化合物1のカルボニル化により、7−カルボキシテトラサイクリン中間体16が得られる。所望のアミンとの標準的なカップリング反応により、式17の化合物が得られる。
スキーム9は、7−ヘテロアリール−置換テトラサイクリン誘導体の合成を示す。スキーム1に概説された一般的手法を用い、式18の化合物は、2−ホルミル−ヘテロアリールボロン酸でのスズキカップリングを行うことによって調製することができる。式18の化合物のアミンまたはアルコキシアミンとの引き続いての反応により、イミンまたはオキシム19が得られる。これは、AZを合成するのに用いられる手法である。次いで、化合物19を還元して、式20の化合物を得ることができる。化合物AX、AY、BF、BI、BK、BQ、CYおよびCZは同様に合成することができる。
スキーム10は7−アミノメチル−置換テトラサイクリン合成を記載する。化合物1で出発し、カルボニル挿入反応を行って、7−ホルミルテトラサイクリン21を得ることができる。化合物21の適当なアミンでの還元的アルキル化により、式22の化合物を得る。化合物AKおよびCNはこのようにして合成することができる。
スキーム11は、ヘック(Heck)−タイプのカップリングを介する7−アルケニル−置換テトラサイクリンの合成を記載する。この反応において、7−ヨードテトラサイクリン(1)を適当なアルケンおよび適当なパラジウム触媒と反応させて、式23のアルケニル−置換化合物を得る。化合物ALはこのようにして合成することができる。
スキーム12は、式25の7−(3−アミノメチルフェニル)−テトラサイクリン誘導体の合成を示す。この反応において、(スキーム1に記載されたように合成された)化合物24は、適当なアミンでの還元的アルキル化を受けて、化合物25を得る。化合物BJ、BL、BM、CS、CT、CU、CV、CWおよびCXはこのようにして合成することができる。
スキーム13は、化合物28と同様な7−アミノエチルテトラサイクリン誘導体の合成を記載する。7−ヨードテトラサイクリンは適当なボロン酸とのスズキ−タイプのカップリングを受けて、化合物26が得られ、これに続いて、酸加水分解を行って、アルデヒド27が得られ、これを還元的アルキル化によってさらに修飾して、式28のアミノエチルテトラサイクリンを得ることができる。化合物BDはこのようにして合成することができる。
用語「アルキル」は直鎖アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等)、分岐鎖アルキル基(例えば、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル等)、シクロアルキル(脂環式)基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル)、アルキル置換シクロアルキル基、およびシクロアルキル置換アルキル基を含めた飽和脂肪族基を含む。用語アルキルは、さらに、炭化水素骨格の1以上の炭素を置き換える酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含むアルキル基を含む。ある実施態様において、直鎖または分岐鎖アルキルはその骨格に20以下の炭素原子(例えば、直鎖ではC−C20、分岐鎖ではC−C20)、より好ましくは4以下の炭素原子を有する。シクロアルキルはその環構造に3〜8の炭素原子を有することができ、より好ましくは、環構造に5または6の炭素を有することができる。用語C−Cは1〜6の炭素原子を含有するアルキル基を含む。
用語「複素環」は、シクロアルキルスカフォールドの1以上の炭素がヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄またはリンで置き換えられたシクロアルキル部位を含む。複素環部位の例はピペリジン、モルホリン、ピロリジン、ピペラジンおよびテトラヒドロフランを含む。
さらに、用語アルキルは「非置換アルキル」および「置換アルキル」の双方を含み、その後者は炭化水素骨格の1以上の炭素上の水素を置換する置換基を有するアルキル部位をいう。そのような置換基は、例えば、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフェニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位を含む。シクロアルキルは、さらに、例えば、前記した置換基で置換することができる。「アルキルアリール」または「アリールアルキル」部位は、アリールで置換されたアルキルである(例えば、フェニルメチル(ベンジル))。用語「アルキル」は天然および非天然アミノ酸の側鎖も含む。
用語「アリール」は0〜4のヘテロ原子を含んでもよい、5−および6−員の単一環芳香族基を含めた基、例えば、ベンゼン、フェニル、ピロール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、テトラヒドロピリジン、キノリン、ピラジン、ピリダジン、およびピリミジン等を含む。さらに、用語「アリール」は多環アリール基、例えば、三環、二環、例えば、ナフタレン、ベンゾオキサゾール、ベンゾジオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフェン、メチレンジオキソフェニル、キノリン、イソキノリン、ナフチリジン、インドール、ベンゾフラン、プリン、ベンゾフラン、デアザプリン、またはインドリジンを含む。環構造にヘテロ原子を有するアリール基もまた「アリール複素環」、「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」ということもできる。芳香族環は、1以上の環位置において、前記したような置換基、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位で置換することができる。アリール基を芳香族でない脂環式または複素環と融合させ、またはそれで架橋して、多環(例えば、テトラリン)を形成することもできる。
用語「アルケニル」は長さおよび可能な置換が前記したアルキルに類似するが、少なくとも1つの二重結合を含有する不飽和脂肪族基を含む。
例えば、用語「アルケニル」は直鎖アルケニル基(例えば、エチレニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル等)、分岐鎖アルケニル基、シクロアルケニル(脂環式)基(シクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル)、アルキニルまたはアルケニル置換シクロアルケニル基、およびシクロアルキルまたはシクロアルケニル置換アルケニル基を含む。該用語アルケニルは、さらに、炭化水素骨格の1以上の炭素を置換する酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含むアルケニル基を含む。ある実施態様において、直鎖または分岐鎖アルケニル基はその骨格に20以下の炭素原子を有する(例えば、直鎖ではC−C20、分岐鎖ではC−C20)。同様に、シクロアルケニル基はその環構造に3〜8の炭素原子、より好ましくは、環構造に5または6の炭素を有することができる。用語C−C20は2〜20の炭素原子を含有するアルケニル基を含む。
さらに、用語アルケニルは「非置換アルケニル」および「置換アルケニル」を共に含み、その後者は炭化水素骨格の1以上の炭素上の水素を置き換える置換基を有するアルケニル部位をいう。そのような置換基は、例えば、アルキル基、アルキニル基、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位を含むことができる。
用語「アルキニル」は、長さおよび可能な置換が前記したアルキルと類似するが、少なくとも1つの三重結合を含有する不飽和脂肪族基を含む。
例えば、用語「アルキニル」は直鎖アルキニル基(例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニル等)、分岐鎖アルキニル基、およびシクロアルキルまたはシクロアルケニル置換アルキル基を含む。用語アルキニルは、さらに、炭化水素骨格の1以上の炭素を置き換える酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含むアルキニル基を含む。ある実施態様において、直鎖または分岐鎖アルキニル基はその骨格において20以下の炭素原子を有する(例えば、直鎖についてはC−C20、分岐鎖についてはC−C20)。用語C−Cは2〜6の炭素原子を含有するアルキニル基を含む。
さらに、用語アルキニルは「非置換アルキニル」および「置換アルキニル」の双方を含み、その後者は、炭化水素骨格の1以上の炭素上の水素を置き換える置換基を有するアルキニル部位をいう。そのような置換基は、例えば、アルキル基、アルキニル基、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(例えば、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族、またはヘテロ芳香族部位を含む。
炭素原子の数がそうでないことが特定されているのでなければ、本明細書中で用いる「低級アルキル」は、その骨格構造に1〜5の炭素原子を有することを除いては前記定義のアルキル基を意味する。「低級アルケニル」および「低級アルキニル」は、例えば、2〜5の炭素原子の鎖長を有する。
用語「アシル」はアシルラジカル(CHCO−)を含有する化合物および部位を含む。用語「置換されたアシル」は、水素原子の1以上が、例えば、アルキル基、アルケニル、アルキニル基、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位によって置換されているアシル基を含む。
用語「カルボニルアミノ」は、カルボニル部位(例えば、−C(=O))がアミノ基に結合している部位を含む。例えば、該用語はアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイド基を含む。
用語「アルコキシ」は酸素原子に共有結合された置換および非置換アルキル、アルケニル、およびアルキニル基を含む。アルコキシ基の例はメトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ブトキシ、およびペントキシ基を含む。置換されたアルコキシ基の例はハロゲン化アルコキシ基を含む。アルコキシ基はアルケニル、アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位のような基で置換することができる。ハロゲン置換アルコキシ基の例は限定されるものではないが、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシなどを含む。
用語「アルコキシアルキル」、「アルキルアミノアルキル」および「チオアルコキシアルキル」は、炭化水素骨格の1以上の炭素を置き換える酸素、窒素または硫黄原子、例えば、酸素、窒素または硫黄原子をさらに含む前記したアルキル基を含む。
用語「アミド」または「アミノカルボニル」は、カルボニルまたはチオカルボニル基の炭素に結合している窒素原子を含有する化合物または部位を含む。該用語は、カルボニルまたはチオカルボニル基の炭素に結合しているアミノ基に結合したアリールまたはヘテロアリール部位を含む「アリールアミノカルボニル」基を含む。該用語は「アルキルアミノカルボキシ」、「アルケニルアミノカルボキシ」、「アルキニルアミノカルボキシ」を含み、ここに、アルキル、アルケニルおよびアルキニル部位は、各々、窒素原子に結合しており、該窒素原子は、今度はカルボニル基の炭素に結合している。
用語「アミン」または「アミノ」は、窒素原子が少なくとも1つの炭素またはヘテロ原子に共有結合している化合物を含む。該用語は、当該窒素が少なくとも1つのさらなるアルキル基に結合している「アルキルアミノ」部位を含む。該用語は、当該窒素原子が少なくとも2つのさらなるアルキル基に結合している「ジアルキルアミノ」基も含む。用語「アリールアミノ」および「ジアリールアミノ」は、当該窒素が、各々、少なくとも1または2のアリール基に結合している基を含む。用語「アルキルアリールアミノ」、「アルキルアミノアリール」または「アリールアミノアルキル」とは、少なくとも1つのアルキル基および少なくとも1つのアリール基に結合しているアミノ基をいう。用語「アルキルアミノアルキル」とは、やはりアルキル基に結合している窒素原子に結合したアルキル、アルケニル、またはアルキニル基をいう。
用語「アロイル」は、カルボニル基に結合したアリールまたはヘテロ芳香族部位を持つ化合物および部位を含む。アロイル基の例はフェニルカルボキシ、ナフチルカルボキシなどを含む。
用語「カルボニル」または「カルボキシ」は、2つのさらなる部位に結合した酸素原子および炭素原子に対して二重結合で連結された炭素を含有する化合物および部位を含む。カルボニルを含有する部位の例は、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、アミド、エステル、アンヒドリド等を含む。カルボニル基の炭素に結合した適当な部位は、例えば、水素、アルキル基、アルケニル、アルキニル基、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位を含む。
用語「カルボニルオキシ」は、カルボニル基の炭素が酸素に共有結合している部位を含む。
用語「エステル」は、カルボニル基の炭素に結合している酸素原子に結合した炭素またはヘテロ原子を含有する化合物および部位を含む。用語「エステル」は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル等のようなアルコキシカルボニル基を含む。該アルキル、アルケニル、またはアルキニル基は前記定義の通りである。
用語「エーテル」は、2つの異なる炭素原子またはヘテロ原子に結合した酸素を含有する化合物または部位を含む。例えば、該用語は、もう1つのアルキル基に共有結合している酸素原子に共有結合したアルキル、アルケニル、またはアルキニル基をいう「アルコキシアルキル」を含む。
用語「ハロゲン」はフッ素、臭素、塩素、ヨウ素などを含む。用語「ペルハロゲン化」は、一般には、全ての水素がハロゲン原子によって置き換えられた部位をいう。
用語「ヘテロ原子」は、炭素または水素以外のいずれの元素の原子も含む。好ましいヘテロ原子は、窒素、酸素、硫黄およびリンである。
用語「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、−OHまたは−O、X、を持つ基を含み、ここに、Xは対イオンである。
用語「ポリシクリル」または「多環ラジカル」とは、2以上の炭素が2つの隣接する環に共通する、例えば、該環が「縮合環」である2以上の環状環(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリールおよび/またはヘテロシクリル)をいう。非−隣接原子を介して連結した環は「架橋された」環という。多環の環の各々は前記した置換基、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、アルケニルアミノカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキル、アルキルアリール、または芳香族またはヘテロ芳香族部位で置換することができる。
用語「チオカルボニル」または「チオカルボキシ」は、硫黄原子に二重結合で連結された炭素を含有する化合物および部位を含む。
用語「チオエーテル」は、2つの異なる炭素またはヘテロ原子に結合した硫黄原子を含有する化合物および部位を含む。チオエーテルの例は、限定されるものではないが、アルクチオアルキル、アルクチオアルケニル、およびアルクチオアルキニルを含む。用語「アルクチオアルキル」は、アルキル基に結合している硫黄原子に結合したアルキル、アルケニル、またはアルキニル基を含む。同様に、用語「アルクチオアルケニル」および「アルクチオアルキニル」とは、アルキル、アルケニル、またはアルキニル基がアルキニル基に共有結合している硫黄原子に結合した化合物または部位をいう。
用語「スルホニル」は、スルホニル基を含む部位を含む。同様に、用語「スルフィニル」は、スルフィニル基を含む部位を含む。
用語「オキシミル」は、オキシム基を含む部位を含む。
用語「ダイマー部位」は、第2のテトラサイクリンの4つの環構造を含む部位を含む。ダイマー部位は1〜30の原子の鎖を介して置換テトラサイクリンに結合することができる。該鎖は、単結合、二重結合および三重結合を介して一緒に共有結合により連結された原子を含むことができる。ダイマー部位のテトラサイクリン環構造は、さらに、置換されていても置換されていなくてもよい。それは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、11a、12、12a、および/または13位置において結合することができる。
用語「プロドラッグ部位」は、イン・ビボにて代謝することができる部位を含む。一般に、プロドラッグ部位は、エステラーゼによって、または他のメカニズムによってイン・ビボにてヒドロキシル基、または他の有利な基に代謝される。プロドラッグおよびその使用の例は当該分野でよく知られている(例えば、Berge et al.(1977)”Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1−19参照)。プロドラッグは、化合物の最終の単離および精製の間に、あるいはその遊離酸形態またはヒドロキシルの精製化合物を適当なエステル化剤と別々に反応させることによってイン・サイチュで調製することができる。ヒドロキシル基はカルボン酸での処理を介してエステルに変換することができる。プロドラッグ部位の例は、置換された、および置換されていない、分岐または非分岐の低級アルキルエステル部位、(例えば、プロピオン酸エステル)、低級アルケニルエステル、ジ−低級アルキル−アミノ低級−アルキルエステル(例えば、ジメチルアミノエチルエステル)、アシルアミノ低級アルキルエステル(例えば、アセチルオキシメチルエステル、アシルオキシ低級アルキルエステル(例えば、ピバロイルオキシメチルエステル)、アリールエステル(フェニルエステル)、アリール−低級アルキルエステル(例えば、ベンジルエステル)、(例えば、メチル、ハロ、またはメトキシ置換基で)置換されたアリールおよびアリール−低級アルキルエステル、アミド、低級−アルキルアミド、ジ−低級アルキルアミド、およびヒドロキシアミドを含む。好ましいプロドラッグ部位はプロピオン酸エステルおよびアシルエステルである。他のメカニズムを通じて、イン・ビボにて活性な形態に変換される、プロドラッグも含まれる。
本発明の方法および組成物で用いられる置換されたテトラサイクリン化合物のいくつかの構造は不斉炭素原子を含む。キラル原子から生じる異性体(例えば、全てのエナンチオマーおよびジアステレオマ−)は、そうでないことが示されるのでなければ、本発明の範囲内に含まれる。そのような異性体は、古典的な分離技術によって、および立体化学的に制御された合成によって実質的に純粋な形態で得ることができる。さらに、本出願において議論される構造および他の化合物および部位はその全ての互変異性体も含む。
該方法は、さらに、第2の剤、例えば、脊髄筋委縮症の治療を高めることができる剤と組合せて、テトラサイクリン化合物を投与することを含むことができる。
第2の剤「と組合せて」と言う用語は、テトラサイクリン化合物の第2の剤との共−投与、最初のテトラサイクリン化合物、続いての、第2の剤の投与、および最初の第2の剤、続いてのテトラサイクリン化合物の投与を含む。第2の剤は、脊髄筋委縮症の兆候を治療し、予防し、または低下させることが当該分野で公知である剤であり得る。さらに、第2の剤は、テトラサイクリン化合物の投与と組み合せて投与する場合に、患者に対して利益となるいずれの剤であってもよい。第2の剤の例として、神経保護剤が含まれる。
脊髄筋委縮症の治療用の医薬組成物
また、本発明は、少なくとも部分的には、脊髄筋委縮症の治療用の医薬組成物に関する。その医薬組成物は、医薬上許容される担体と組み合せた本発明のテトラサイクリン化合物を含む。該組成物は、さらに、脊髄筋委縮症またはその兆候の治療用の第2の剤を含んでもよい。本明細書中に記載されたテトラサイクリン化合物の各々は、本発明の医薬組成物で用いることができる。
用語「医薬組成物」は、哺乳動物、例えば、ヒトへの投与に適した製剤を含む。本発明の化合物を医薬として哺乳動物、例えば、ヒトに投与する場合、それはそれ自体、あるいは医薬上許容される担体と組合みせて、有効成分の0.1〜99.5%(より好ましくは、0.5〜90%)を含有する医薬組成物として与えることができる。
フレーズ「医薬上許容される担体」は、当該分野で認識されており、本発明の化合物を哺乳動物に投与するのに適した、医薬上許容される物質、組成物または補助剤を含む。該担体は主題の剤を身体の1つの器官または部分から身体のもう1つの器官または部分に運び、または輸送するのに関与する、液体または固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル化物質を含む。各担体は、処方の他の成分と適合し、患者にとって有害でない意味で「許容できる」ものでなければならない。医薬上許容される担体として働くことができる物質のいくつかの例は:ラクトース、グルコースおよびスクロースのような糖;トウモロコシ澱粉およびジャガイモ澱粉のような澱粉;セルロース、およびナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、およびセルロースアセテートのようなその誘導体;粉末化トラガカント;モルト;ゼラチン;タルク;カカオバターおよび坐薬ワックスのような賦形剤;落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油のような油;プロピレングリコールのようなグリコール;グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールのようなポリオール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルのようなエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムのような緩衝剤;アルギン酸;パイロジェン−フリー水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;リン酸緩衝溶液;および医薬処方で使用される他の非毒性の適合する物質を含む。
湿潤剤、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムのような乳化剤および滑沢剤、ならびに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、フレーバーおよび香料剤、保存剤および抗酸化剤を組成物に存在させることもできる。
医薬上許容される抗酸化剤の例は:アスコルビン酸、システイン塩酸、二硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどのような水溶性抗酸化剤;パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、α−トコフェロール等のような油溶性抗酸化剤;およびクエン酸、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸等のような金属キレート化剤を含む。
本発明の処方は経口、鼻、局所、経皮、脊髄、バッカル、舌下、直腸、膣、肺および/または非経口投与に適したものを含む。処方は便宜には単位投与形態で与えることができ、製薬の分野でよく知られたいずれの方法によっても調製することができる。担体物質と組み合せて単一の投与形態を生じさせることができる有効成分の例は、一般に、治療効果を生じる化合物の量であろう。一般に、100パーセントのうち、この量は約1パーセント〜約99パーセントの有効成分、好ましくは約5パーセント〜約70パーセント、最も好ましくは、約10パーセント〜約30パーセントの範囲であろう。
これらの処方または組成物を調製する方法は、本発明の化合物を担体および、所望により、1以上の補助的成分と合わせる工程を含む。一般に、処方は本発明の化合物を液体担体、または微粉砕された固体担体、または双方と均一かつ密接に合わせ、次いで、必要であれば、製品を成形する工程を含む。
経口投与に適した本発明の処方は、カプセル、カシェ剤、丸剤、錠剤、(フレーバーベース、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカントを用いる)ロゼンジ、粉末、顆粒の形態で、あるいは水性または非水性液体中の溶液または懸濁液として、あるいは水中油型または油中水型液体エマルジョンとして、またはエリキシルまたはシロップとして、または(ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアのような不活性な基剤を用いる)トローチ、および/またはマウスウォッシュなどとすることができ、各々は、所定量の本発明の化合物を有効成分として含有する。本発明の化合物はボーラス、舐剤またはペーストとして投与することもできる。
経口投与用の本発明の固体投与形態(カプセル、錠剤、丸剤、糖衣錠、粉末、顆粒等)において、有効成分をクエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム、および/または、以下の:澱粉、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよび/またはケイ酸のような充填剤または増量剤;例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシアのようなバインダー;グリセロールのような保湿剤;寒天−寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカ澱粉、アルギン酸、ある種のケイ酸塩、および炭酸ナトリウムのような崩壊剤;パラフィンのような溶解遅延剤;第四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤;例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールのような湿潤剤;カオリンおよびベントナイトクレイのような吸収剤;タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびその混合物のような滑沢剤;および着色剤のいずれかのような1以上の医薬上許容される担体と混合する。カプセル、錠剤および丸剤の場合には、医薬組成物は緩衝剤も含むことができる。同様なタイプの固体組成物は、ラクトースまたは乳糖としての賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコール等を用いて、ソフトおよびハード−充填ゼラチンカプセルにおける充填剤として使用することもできる。
錠剤は、所望により、1以上の補助的な成分と共に圧縮または成形によって作成することができる。圧縮された錠剤は、バインダー(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性な希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、ナトリウム澱粉グリコレートまたは架橋したナトリウムカルボキシメチルセルロース)、表面活性または分散剤を用いて調製することができる。成形された錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化化合物の混合物を適当なマシン中で成形することによって調製することができる。
錠剤、ならびに糖衣錠、カプセル、丸剤および顆粒のような本発明の医薬組成物の他の固体投与形態は、所望により、腸用コーティング、および製剤分野でよく知られた他のコーティングのようなコーティングおよびシェルで包み、または調製することができる。それらは、例えば、所望の放出プロフィールをもたらすための種々の割合のヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはマイクロスフィアを用いて、その中での有効成分の遅い、または制御された放出を供するように製剤することもできる。それらは、例えば、細菌−保持フィルターを通す濾過によってあるいは使用直前に滅菌水、またはいくつかの他の滅菌注射媒体に溶解させることができる滅菌固体組成物の形態に滅菌剤を取り込むことによって滅菌することができる。これらの組成物は、所望により、不透明化剤を含有してもよく、それらが有効成分のみを、または好ましくは、所望により、遅延した様式で胃腸管のある部分で放出する組成物のものであってもよい。用いることができる包埋組成物の例はポリマー物質およびワックスを含む。また、有効成分は、適切には、1以上の前記した賦形剤とのマイクロカプセル化形態とすることもできる。
本発明の化合物の経口投与のための液体投与形態は医薬上許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルを含む。有効成分に加えて、液体投与形態は、例えば、水、あるいはエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に綿実油、粉砕ナッツ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルおよびその混合物のような他の溶媒、可溶化剤および乳化剤のような、当該分野で通常用いられる不活性な希釈剤を含有してもよい。
不活性な希釈剤の他に、経口組成物は湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味剤、フレーバー剤、着色剤、香料剤および保存剤のような補助剤を含むこともできる。
懸濁液は、有効成分に加えて、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール、ソルビタンエステル、マイクロクリスタリンセルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天−寒天およびトラガカント、およびその混合物のような懸濁化剤を含有することができる。
直腸または膣投与のための本発明の医薬組成物の製剤は、1以上の本発明の化合物を、例えば、カカオバター、ポリエチレングリコール、坐薬ワックスまたはサリシレートを含む1以上の適当な非刺激性賦形剤または担体と混合することによって調製することができ、かつ室温で固体であって、一方、体温において液体であり、従って、直腸または膣腔中で有効な化合物を放出する坐薬として供することができる。
膣投与に適した本発明の処方は、適切であることは当該分野で知られているように、担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレイ製剤も含む。
本発明の化合物の局所または経皮投与のための投与形態は粉末、スプレイ、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、パッチおよび吸入剤を含む。活性な化合物は、滅菌状態下で、医薬上許容される担体と、および必要とされ得るいずれかの保存剤、緩衝液、またはプロペラントと混合することができる。
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性な化合物に加え、動物および植物脂肪、油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはその混合物のような賦形剤を含有してもよい。
粉末およびスプレイは、本発明の化合物に加え、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物を含有することができる。スプレイは、加えて、クロロフルオロハイドロカーボン、ならびにブタンおよびプロパンのような揮発性非置換炭化水素のような慣用的なプロペラントを含有することができる。スプレイは、機械的、電気的方法によって、あるいは当該分野で知られた他の方法によって送達することもできる。
経皮パッチは、本発明の化合物の身体への制御された送達を供するという付加された利点を有する。そのような投与形態は、該化合物を適当な媒体に溶解させ、または分散させることによって作成することができる。吸収促進剤を用いて、皮膚を横切っての化合物の流れを増大させることもできる。そのような流れの速度は、速度制御膜を供するか、または活性な化合物をポリマーマトリックスまたはゲルに分散させることによって制御することができる。
非経口投与に適した本発明の医薬組成物は、製剤を、意図した受容者の血液、または懸濁化剤または増粘剤と等張とする抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、溶質を含有することができる、1以上の医薬上許容される滅菌等張水性または非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョン、あるいは使用直前に滅菌注射溶液または分散液に復元することができる滅菌粉末と組み合せて、本発明の1以上の化合物を含む。
本発明の医薬組成物で使用することができる適当な水性および非水性担体の例は、水、エタノール、(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のような)ポリオール、およびその適当な混合物、オリーブ油のような植物油、およびオレイン酸エチルのような注射有機エステルを含む。適当な流動性は、例えば、レシチンのようなコーティング物質の使用によって、分散液の場合に必要な粒子サイズの維持によって、および界面活性剤の使用によって維持することができる。
これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤のような補助剤を含有することもできる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤、抗寄生虫剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸等を含めることによって確保することができる。また、糖、塩化ナトリウム等のような等張剤を組成物に含ませるのが望ましいであろう。加えて、注射医薬形態の遅延された吸収は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンのような吸収を遅延させる剤を含めることによって実現することができる。
いくつかの場合において、薬物の効果を遅延させるためには、薬物の皮下または筋肉内注射からの吸収を遅らせるのが望ましい。これは、貧弱な水溶解性を有する結晶性またはアモルファス物質の液体懸濁液の使用によって達成することができる。従って、薬物の吸収速度は、その溶解速度に依存する一方で、結晶のサイズおよび結晶形態に依存し得る。別法として、非経口投与される薬物形態の遅延された吸収は、薬物を油ビークルに溶解させ、または懸濁させることによって達成することができる。組成物は、その排出が当該分野で公知の方法によって遅延されるように製剤することもできる。
注射デポ形態は、主題の化合物のマイクロカプセルマトリックスをポリラクチド−ポリグリコリドのような生分解性ポリマー中で形成することによって作成される。ポリマーに対する薬物の比率、および使用する特定のポリマーの性質に依存して、薬物の放出の速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例はポリ(オルトエステル)およびポリ(アンヒドリド)を含む。デポ注射製剤は薬物を、身体の組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルジョンに捕獲することによっても調製される。
本発明の製剤は経口、非経口、局所、または直腸投与してもよい。それらは、勿論、各投与経路に適した形態によって与えられる。例えば、それらは錠剤またはカプセル形態で、または、注射、注入または吸入による注射、吸入、目ローション、軟膏、坐薬等の投与によって;ローションまたは軟膏によって局所的に、および坐薬によって直腸投与される。経口投与または吸入を介する投与が好ましい。
本明細書中で用いるフレーズ「非経口投与」および「非経口投与される」は、通常注射による、腸および局所投与以外の投与形態を意味し、限定されるものではないが、静脈内、筋肉内、関節内、鞘内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経器官、皮下、表皮下、関節内、脊髄穿刺を介する投与、被膜下、くも膜下、脊髄内および胸骨内注射および注入を含む。
本明細書中で用いられるフレーズ「全身投与」、「全身投与される」、「末梢投与」および「末梢投与される」は、中枢神経系への直接的進入以外であって、化合物、薬物または他の物質が患者の系に進入し、かくして、代謝および他の同様なプロセスが供されるような投与、例えば、皮下投与を意味する。
これらの化合物は、経口、例えばスプレイによる鼻腔内、直腸内、膣内、非経口、嚢内、およびバッカルおよび舌下、粉末、軟膏または点剤による局所を含めたいずれかの適当な投与経路によって、療法のためにヒトおよび他の動物に投与することができる。投与の他の方法として、吸入を介するものを含む。
本発明のテトラサイクリン化合物は、ステントを介して対象に投与することもできる。化合物はステントを通じて投与することができ、あるいはステントそれ自体内に含浸させることができる。
選択された投与経路にかかわらず、適当な水和された形態で用いることができる本発明の化合物、および/または本発明の医薬組成物は、当業者に知られた慣用的な方法によって医薬上許容される投与形態に製剤される。
本発明の医薬組成物における有効成分の現実の投与レベルは、患者に対して毒性であることなく、特定の患者、組成物、投与の態様について所望の治療的応答を有効に達成しうる活性成分の量を得るように変化させることができる。
選択された投与レベルは、使用される本発明の特定の化合物、またはそのエステル、塩またはアミドの活性、投与の経路、投与の時間、使用される特定の化合物の排出速度、治療の持続、使用される特定の化合物と組み合せて用いられる他の薬物、化合物および/または物質、治療されるべき患者の年齢、性別、体重、状態、一般的健康および以前の医学的履歴、および医療分野でよく知られた同様な因子を含めた種々の因子に依存するであろう。
当該分野で通常の技量を有する医師は、必要な医薬組成物の有効な量を容易に決定し、処方することができる。例えば、医師または獣医は、医薬組成物中にて使用される量として、所望の治療効果を達成するために必要な量よりも低いレベルの本発明化合物の用量で出発し、所望の効果が達成されるまで該用量を徐々に増加させることができよう。
一般に、本発明の化合物の適当な日用量は、治療効果を生じさせるのに有効な最低の用量である化合物の量である。そのような有効用量は、一般に、前記した因子に依存するであろう。一般に、患者に対する本発明の化合物の静脈内および皮下用量は、1日当たり体重キログラムにつき約0.001〜約100mg、より好ましくは1日当たりkgにつき約0.01〜約50mg、なおより好ましくは1日当たりkgにつき約1.0〜約100mgの範囲となろう。有効量は、脊髄筋委縮症を治療する量である。
所望であれば、活性化合物の有効な日用量を所望により、単位投与形態にて、1日を通じて適当な間隔で別々に投与される2、3、4、5、6またはそれ以上のサブ−用量として投与してもよい。
本発明の化合物は単独で投与することが可能であるが、該化合物を医薬組成物として投与するのが好ましい。
前記したように、本発明化合物のある実施態様は、アミノまたはアルキルアミノのような塩基性官能基を含有してもよく、かくして、医薬上許容される酸とで医薬上許容される塩を形成することができる。用語「医薬上許容される塩」は当該分野で認識されており、本発明の化合物の比較的非毒性の、無機および有機酸付加塩を含む。これらの塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間にイン・サイチュにて、あるいはその遊離塩基形態の本発明の精製された化合物を適当な有機または無機酸と別々に反応させ、かくして形成された塩を単離することによって調製することができる。代表的な塩は臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、二硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリル酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシレート、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチレート、メシレート、グルコヘプトネート、ラクトビオネートおよびラウリルスルホン酸塩等を含む(例えば、Berge et al.(1977)”Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1−19参照)。
他の場合において、本発明の化合物は1以上の酸性官能基を含有してもよく、かくして、医薬上許容される塩基とで医薬上許容される塩を形成することができる。これらの場合において、用語「医薬上許容される塩」は、本発明の化合物の比較的非毒性の、無機および有機塩基付加塩を含む。これらの塩は、同様に、化合物の最終の単離および精製の間にイン・サイチュにて、あるいは医薬上許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩のような適当な塩基と、アンモニアと、また医薬上許容される有機の第一級、第二級または第三級アミンと、その遊離酸形態の精製された化合物と別々に反応させることによって調製されうる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩はリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、およびアルミニウム塩等を含む。塩基付加塩の形成に有用な代表的有機アミンは、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン等を含む。
用語「医薬上許容されるエステル」とは、本発明の化合物の比較的非毒性のエステル化された生成物をいう。これらのエステルは、化合物の最終の単離および精製の間にイン・サイチュにて、あるいはその遊離酸形態またはヒドロキシルの精製された化合物を適当なエステル化剤と別々に反応させることによって調製することができる。カルボン酸は、触媒の存在下で、アルコールでの処理を介してエステルに変換することができる。ヒドロキシルは、アルカノールハライドのようなエステル化剤としての処理を介してエステルに変換することができる。該用語は、生理学的条件下で溶媒和させることができる低級炭化水素基、例えば、アルキルエステル、メチル、エチルおよびプロピルエステルも含む(例えば、Berge et al.,上記参照)。
本発明は、少なくとも部分的には、本発明のテトラサイクリン化合物、および該化合物を脊髄筋委縮症の治療で用いるための指示書を含むパッケージされた組成物にも関する。
本発明を以下の実施例によってさらに説明するが、それはさらに限定するものと解釈されるべきではない。本出願を通じて引用された全ての文献、係属する特許出願および公開された特許の内容は、ここに引用して援用する。
実施例1 SMA2 mRNAにおけるエクソン7含有の検出のためのイン・ビトロ無細胞アッセイ
以下の実施例では、どのようにして本発明のテトラサイクリン化合物が、SMA2 mRNAにおけるエクソン7含有のためのイン・ビトロ無細胞アッセイにおいて活性であるかを示す。SMN1およびSMN2プレ−mRNAを、32P−UTPの存在下で、エクソン6、イントロン6の短縮部分、エクソン7、イントロン7およびエクソン8の一部を含むミニ遺伝子テンプレートのT7 RNAポリメラーゼを用いるイン・ビトロ転写によって調製した。標識されたRNAを、変性ポリアクリルアミドゲル、続いての、フェノール抽出、およびRNAのエタノール沈殿で精製した。
SMN1およびSMN2転写体のイン・ビトロ無細胞スプライシングは、10μl反応容量にて30℃で3時間行った。反応は、10フェムトモルの標識されたプレ−mRNA、(20mM HEPES,pH7.4,20%(v/v)グリセロール、0.1M KCl,0.2mM EDTA中の)30%(3μl)HeLa細胞核抽出物、1.3%(w/v)ポリビニルアルコール、1.56mM MgCl、32mM HEPES、pH7.4、0.5mM ATP、20mMリン酸クレアチン、および(20mM HEPES,pH7.4,0.1M KCl,0.2mM EDTA中の)2μlのテスト化合物または緩衝液単独いずれかを含有した。インキュベーションに続き、200μlの、0.3M NaAcおよび0.2%SDSを含有する溶液を反応に加えた。蛋白質を等容量のフェノールでの抽出によって除去し、RNAを2.5容量のエタノールで沈殿させた。RNAをホルムアミド試料緩衝液に再懸濁させ、9%尿素−変性ポリアクリルアミドゲルで分離した。スプライシングの定量は、ホスホルイメージ分析(FujixBAS2000またはFujifilm FLA−5100)に基づくものであった。このアッセイにおいて、エクソン7含有率は、平均して、突然変異していないSMN1 mRNAでは12%であって、SMN2 mRNAについては4%である。
このアッセイの結果は、SMN2 mRNAにおけるエクソン7の含有率で表した化合物Jについてのイン・ビトロ無細胞スプライシングアッセイの結果を示す図1において、および、テトラサイクリン、ミノサイクリンおよびオキシテトラサイクリンと比較した、化合物A、C、D、O、AD、AOおよびAEについてのイン・ビトロアッセイ無細胞結果を示す図2において見られる。
表2は、多数のテトラサイクリン化合物についてのイン・ビトロ無細胞スプライシングアッセイの結果のまとめを示す。エクソン7スプライシングについてのイン・ビトロ活性は、Emax(観察された最大エクソン7含有率)およびCmax(最小含有が起こるμMで表した最低化合物濃度)として表す。Emaxでは、10%未満の含有率値は「」によって示され、10〜20%の値は「**」によって示され、および20%を超える値は「***」によって示される。Cmaxデータでは、40μMよりも大きい濃度は「」で示され、40および10μMの間の濃度は「**」によって表され、および10μM未満の濃度は「***」によって表される。
実施例2 イン・ビトロgemアッセイ
以下の実施例は、どのようにして本発明のテトラサイクリン化合物がイン・ビトロにてgemを増加させるかを示す。カバースライドガラスを6ウェルプレートの各ウェルに加え、2mL中の1×10細胞(3813 SMA患者−由来繊維芽細胞または3814の冒されていないファミリーメンバー−由来の繊維芽細胞)を加えた。ほぼ6時間後に、培地を変更し、所望の化合物を指示濃度にて適当なウェルに加えた。12時間後に、培地を変更し、所望の化合物を適当なウェルに再度加えた。24時間後に、スライドの1つの組を固定し、培地を変更し、所望の化合物を適当なウェルに再度加えた。36時間後に、培地を変更し、所望の化合物を適当なウェルに再度加えた。細胞のもう1つの組を48時間においてスライドの上に固定した。
細胞の免疫蛍光染色を、細胞をPBS(リン酸緩衝化生理食塩水)で2回洗浄し、細胞を4%パラホルムアルデヒド中のスライド上に氷上で10分間固定することによって行った。細胞をPBSで5分間3回洗浄し、次いで、PBS中の0.2%TritonX、0.5%BSAでカバースリップ上に浸透化させ、氷上で5分間インキュベートした。細胞を、引き続いて、室温にてブロッキング溶液(2%ウシ血清アルブミン、PBS中の2%正常ヤギ血清、3回の10分間のインキュベーション)でブロックした。ブロックされた細胞を、ブロッキング溶液中に1:500希釈した抗−SMN抗体(BD Transduction Labs)、またはブロッキング溶液中に1:1000希釈した抗−SMN抗体(2B1−Sigma)いずれかと共に室温にて1時間インキュベートした。細胞を、各々、PBSで5分間2回洗浄し、引き続いて、Alexa594二次抗体(1:2000希釈)と共に室温にて1時間インキュベートした。細胞を、再度、PBSで5分間2回洗浄し、Molecular Probes Prolong Antifadeキットでスライド上に設置し、乾燥し、Axioskop広視野蛍光顕微鏡で分析した。
gemアッセイにおいて、化合物ABは、テストした濃度において3813 SMA繊維芽細胞でgemの数を増加させた。図3は、従前に、SMA細胞系においてSMN蛋白質レベルを増加させることが知られている、バルプロ酸(1mMにおいて1.7倍)と比較して、化合物AB(2.5μMにおいて2.7倍)で処理したSMA患者系におけるgem数/100細胞の増加を示す。
実施例3 イン・ビトロ蛋白質発現アッセイ
以下の実施例は、どのように本発明のテトラサイクリン化合物が3813繊維芽細胞におけるpfSMN蛋白質の発現を増加させるかを示す。ヒトSMAタイプI患者繊維芽細胞3813およびSMAキャリア線維芽細胞3814を24−ウェルマイクロタイタープレートに撒いた。テトラサイクリン化合物を種々の濃度で細胞に加え、細胞を5日間インキュベートした。新鮮な培地およびさらなるテトラサイクリン化合物を10〜14時間毎に細胞培養に加えた。アッセイの最後の日に、細胞を洗浄し、収穫し、蛋白質抽出物を調製した。変性された蛋白質試料を電気泳動に付し(12%SDS−PAGE)、ニトロセルロース膜に移した。一次抗−SMN、抗−α−チューブリンおよび二次Alexa−フルオール−532−コンジュゲーテッド抗体を用いて、膜を免疫染色した。蛍光強度を測定し、Fujiレーザースキャナーを用いて定量した。SMN蛋白質シグナルをチューブリンのそれに対して正規化して、抗体が制限されず、シグナルは飽和しなかったことは確認した。
3813繊維芽細胞におけるSMN蛋白質の発現に対する化合物ABの効果を図4に示す。25μMの濃度において、化合物は2倍を超えてSMN蛋白質の発現を増加させる。
実施例4:イン・ビボマウスのモデル
以下の実施例は、どのようにして、本発明のテトラサイクリン化合物が、SMN2トランスジェニックマウスの組織中のmRNAにおけるエクソン7含有についてのイン・ビボアッセイで活性であるかを示す。化合物ABを、1日当たり10および25mg/kg体重の量で静脈内に、あるいは1日当たり25および50mg/kg体重の量にて腹腔内に、5連続日の間、ヒトSMN2遺伝子(hSMN2)(ここに引用してその全体を援用するMonani et al.Hum Mol Genet 9:2451参照)についてトランスジェニックマウスに投与した。最終投与から1日後に、マウスを犠牲にし、体の器官を収穫し、腎臓および肝臓の細胞中のmRNAを、PCRによって、hSMN2導入遺伝子におけるエクソン7含有について分析した。
PCRは、ヒト−特異的プライマーの対、エクソン4においてアニールするE−33〜55−F(5’−AAGTGAGAACTCCAGGTCTCCTG−3’)(配列番号:1)、およびエクソン8においてアニールするE8−15〜36−R(5’−GTGGTGTCATTTAGTGCTGCTC−3’)(配列番号:2)を用いて実行した。反応は94℃で30秒、55℃で60秒、72℃で2分、(−32P−dCTPを含めた反応にて25サイクル行った。RT−PCR産物は6%天然PAGEによって分離し、イメージリーダFLA−5100(FujiFilm Medical Systems)を用いるホスホル−イメージ分析によって分析した。エクソン7含有は、式:100×[エクソン7含有mRNA/エクソン7含有mRNA+エクソン7除外mRNA]によって、スプライシングされたmRNAの合計量のパーセンテージとして計算した。
トランスジェニックマウスの肝臓および腎臓におけるhSMN2 mRNAレベルについての化合物ABのイン・ビボ投与の結果を、各々、図5および6に示す。一般に、化合物ABを投与されたマウスの肝臓および腎臓の細胞は、対照マウスと比較した場合に、エクソン7スプライシングのパーセントの増加を示す。SMN2 mRNAの発現は、非−処理マウスと比較して、腎臓組織においては最大約23%、および肝臓組織においては約74%増加した。
実施例5 テトラサイクリン化合物の脳−進入能力
本実施例は、本発明の選択された化合物が、血液−脳関門に侵入する能力を有することを示す。雄CD1マウスに種々のテトラサイクリン化合物を(5mg/kgの用量にて静脈内)投与した。投与から15分、1時間および3時間後に、3匹のマウスを犠牲にし、放血させ、脳を収穫し、スナップ凍結させた。血液を遠心し、血漿を取り出し、凍結した。血漿および組織からのホモゲネートを67%アセトニトリル/33%水中の0.1%トリフルオロ酢酸で抽出し、化合物のレベル(μg/g組織)を標準曲線に対してHPLC/MSによって定量した。
表3は、血液−脳関門に進入することが従前に示されたミノサイクリン、テトラサイクリンと比較した、静脈内投与から3時間後における、選択されたテトラサイクリン化合物の脳−血漿比率を示す。
実施例6 抗−細菌活性
本実施例においては、本発明の方法で用いたテトラサイクリン化合物のグラム(+)およびグラム(−)抗菌活性を評価した。
グラム(−)およびグラム(+)抗菌最小阻止濃度(MIC)値(μg/mL)は、抗−細菌罹患性テストについてのCLSI方法を用いて得た。テストの各日に、化合物の系列希釈を、Tecanロボットワークステーションを用いてミクロ希釈プレートにおいて調製した。代表的な感受性の、および抵抗性のグラム陰性組織のミュラー・ヒントン(Mueller Hinton)ブロス培養を成長させ、あるいは0.5McFarland標準の濁度に合致するように調整した。1:200希釈を適当なブロス(カチオン補足ミュラー・ヒントン・ブロス)中で行って、1×10cfuの最終接種を行った。プレートを雰囲気空気中で35℃にて18〜24時間インキュベートし、分光光度的に読み、細菌の成長の証拠について手動でチェックした。成長を阻害した化合物の最低希釈をMICとして記録した。溶解させたウマ血液を用いて、S.pneumoniaeをテストするためのブロスを補足した。各化合物についてのMICを、S.aureus、S.pneumoniae、P.acnes、E.coliおよびB.thetaに対して評価した。結果を表4に示す。(例えば、約4μg/mL未満の)良好な抗菌活性は「***」によって示され、(約4および8μg/mLの間の)中程度の抗菌活性は「**」によって示され、あるいは(約8μg/mLよりも大きな)弱い抗菌活性は「」によって示される。記号「−」は、データが得られなかったことを示す。
実施例7 光毒性潜在能力
本実施例においては、本発明の方法で用いるテトラサイクリン化合物の光毒性潜在能力を評価した。特に、3T3繊維芽細胞を収穫し、1×10細胞/mLの濃度で平板培養し、プレートを、5%COおよびほぼ95%の湿度において37℃で一晩インキュベートした。翌日、培地をプレートから取り出し、ハンクスの平衡塩溶液(HBSS)で置き換えた。薬物の希釈物をHBSS中で作成し、プレートに加えた。テストされた各化合物について、化合物毒性についての対照としての光に暴露されなかった二連プレートを調製した。次いで、プレートを(対照につき)暗い引出し中で、あるいはUV光下で(1.6〜1.8mW/cmのメーターの読み)、50分間インキュベートした。次いで、細胞をHBSSで洗浄し、新たな培地を加え、プレートを前記したように一晩インキュベートした。翌日、ニュートラルレッドを細胞生存率のインジケータとして加えた。次いで、プレートをさらに3時間インキュベートした。次いで、細胞をHBSSで洗浄し、吸収紙上にブロットして、過剰の液体を除去した。50%EtOH、10%氷酢酸の溶液を加え、20分のインキュベーション後に、535nmにおけるプレートの吸光度を、Wallac Victor5分光光度計を用いて読んだ。光毒性は光−処理および対照培養の間の差を反映した。結果を表5に与える。ドキシサイクリンおよびミノサイクリンについての結果を比較のために示す。光毒性を示した化合物は「****」(例えば、5μg/mL未満)によって示され、中程度の光毒性によって示され化合物は「***」(例えば、約5μg/mLよりも大、および約25μg/mL未満)によって示され、いくらかの光毒性を示す化合物は「**」(例えば、約25μg/mLよりも大、および約75μg/mL未満)によって示され、最小光毒性を示す、または光毒性を示さない化合物は「」(約75μg/mLよりも大)によって示される。
実施例8 選択された置換テトラサイクリン化合物の合成
7−[2−(4−メチル−ピペリジン−1−イル)アセチル]−サンサイクリン(化合物BH)
一定量の7−アセチルサンサイクリン(1g,2.19ミリモル)を、40mLのガラスバイアル中で、酢酸(4mL)、水(1mL)およびHBr(HOAc中33wt%溶液)(2mL,0.01ミリモル)と合わせた。アルゴンラインをセプタムに連結させ、内容物が溶解するまで(5分)反応混合物を攪拌した。臭素(0.15mL,1.21μモル)を反応溶液に滴下し、発熱を検出した。反応をHPLCおよびLC−MSによってモニターし、出発物質は15分内に消費された。モノおよびビス−置換臭素産物は共に検出された。反応溶液を400mLのジエチルエーテル中に沈殿させ、明るい黄色固体が形成された。エーテルをデカントし、400mLの新鮮なエーテルを加え、再度1回デカントした。一定量のアセトニトリル(300mL)を黄色沈澱に加え、混合物を濾紙を通じて濾過した。濾液を真空中で乾燥し、暗い黄色固体(1g)を得た。粗製ブロモ−アセチルサンサイクリンを、100mL丸底フラスコ中のDMF(20mL)に溶解させた。アルゴンラインを反応に連結させ、TEA(1mL,7.19ミリモル)を加え、続いて、4−メチルピペリジン(1mL,8.1ミリモル)を加えた。反応をHPLCおよびLC−MSによってモニターした。メタノール(50mL)を加えて、反応をクエンチし、溶媒を真空中で乾燥した。粗製物質を、10〜30%有機グラジエント(0.1%TFAを含むCHCNおよび0.1%TFAを含む水)を用い、2”C−18 Lunaカラムにて3バッチで35分間にわたって精製した。精製された化合物を真空中で乾燥し、HClで飽和させたメタノール(20mL)に再度溶解させて、塩を交換した。化合物をPで一晩乾燥して、BH(110mg,11%)を黄色粉末として得た。
MS:(m/z)553。
H NMR(CDOD)δ7.99(1H,m),6.93(1H,m),4.89(1H,m),4.61(1H,m),4.07(1H,s),3.68(1H,m),3.56(1H,m),3.30(1H,m),3.11(2H,m),3.01(7H,m),2.47(1H,m),2.15(1H,m),1.89(2H,m),1.55(4H,m),0.96(3H,d,J=9Hz)。
化合物AG、AJ、AM、BB、BO、BP、BR、BS、BT、BU、BV、BW、BX、BY、BZ、CA、CB、CC、CE、CFおよびCHを同様に調製した。
3−[3−((6aS,10S,10aS,11aR)−8−カルバモイル−10−ジメチルアミノ−4,6,6a,9−テトラヒドロキシ−5,7−ジオキソ−5,6a,7,10,10a,11,11a,12−オクタヒドロ−ナフタセン−1−イル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸エチルエステル(化合物I)
一定量の1.00gの7−ヨードサンサイクリントリフルオロ酢酸塩、177mgのパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィン、35mgの酢酸パラジウム(II)および457mgの3−(3−エトキシ−3−オキソプロピルカルバモイル)フェニルボロン酸、98%を、磁性攪拌棒を備えた乾燥20mLマイクロ波反応容器中に負荷した。乾燥したジメチルアセタミド(DMA,10mL)を加え、アルゴンを溶液に5分間通気した。別のバイアルにおいて、酢酸ナトリウム(487mg)を蒸留水(5mL)に溶解させ、アルゴンを5分間溶液に通気した。酢酸ナトリウム溶液を、クリンパでシールしたマイクロ波反応容器に加えた。次いで、反応混合物を110℃にてマイクロ波照射に10分間付し、LC/MSによって反応をモニターした。反応混合物をセライトのパットを通じて濾過し、メタノールで洗浄した。有機溶媒の蒸発後、水性溶液を、50/50メタノール/アセトニトリル、0.1%TFA溶液の0.1%TFA水溶液へのグラジエントにてフッ素化DVB(ジビニルベンゼン)カラムで精製した。画分を収集し、最小容量まで蒸発させた。次いで、残渣を、分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,0.2%ギ酸を含む水中の直線状グラジエント27〜32%アセトニトリル)によって精製した。画分を蒸発させ、得られた残渣を分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線状グラジエント20〜35%アセトニトリル、pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水性溶液をDVBカラムに負荷し、蒸留水で洗浄し、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合物で溶出した後、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥して、黄色固体をHCl塩として得た。
ESIMS:m/z634(MH+)。
1H−NMR(300MHz,0ppmにおける内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS):(ppm)7.78(dm,1H),7.70(m,1H),7.51(t,1H),7.45(d,2H),6.92(d,1H),4.13(q,2H),4.00(s,1H),3.63(t,2H),2.97−2.80(m,8H),2.77(dd,1H),2.64(t,2H),2.52(t,1H),2.08−1.95(m,1H),1.53(q,1H),1.23(t,3H)。
化合物A、B、C、D、F、G、H、J、L、P、W、Y、AA、AB、AC、AD、AE、AF、AO、AQ、AR、AS、AT、AU、AW、AX、AY、AZ、AP、BC、BE、BF、BG、BI、BJ、BK、BL、BM、BN、B1、CO、CKおよびCMを同様に調製した。
(4S,4aS,5aR,12aS)−4−ジメチルアミノ−7−[(4−ジメチルアミノ−ブチルアミノ)−メチル]−3,10,12,12a−テトラヒドロ−1,11−ジオキソ−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−ナフタセン−2−カルボン酸アミド(化合物CN)
7−ホルミル−サンサイクリンのTFA塩(50mg,0.09ミリモル)を、磁気攪拌棒を備えたフラスコ中の、室温の乾燥テトラヒドロフラン(THF,2mL)に溶解させた。十分なジ−イソプロピルエチルアミン(DIEA)を加えて、pHを約7に調整した。N,N−ジメチル−4−アミノ−ブチルアミン(22mg,0.18ミリモル,2.0当量)を加え、反応混合物を室温で15分間攪拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(59mg,0.27ミリモル,3.0当量)を室温で加え、反応をLC/MSによってモニターした。2時間後に、反応を完了させ、混合物の濾過後に、残渣を分取用HPLC(C18,0.2%ギ酸を含む水中の直線グラジエントアセトニトリル)によって精製した。画分を合せ、蒸発させ、得られた残渣を、再度、分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線状グラジエントアセトニトリル,pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液はDVBカラムに負荷し、DI水で洗浄し、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合液での溶出の後に、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥して、黄色固体をHCl塩として得た。
H−NMR(ジューテリウム化メタノール中での0ppmにおける内部参照としてのTMSでのppmで表した化学シフト:δ7.64(1H,ダブレット,芳香族),δ6.92(1H,ダブレット,芳香族),δ4.25(2H,シングレット),δ4.12(1H,シングレット),δ3.30−2.80(19H,マルチプレット),δ2.48(1H,マチルプレット),δ2.35(1H,マルチプレット),δ1.85(4H,マルチプレット),δ1.62(1H,マルチプレット)。質量分析(電子スプレイ):M+1=543。
化合物AKを同様に調製した。
(4S,4aS,5aR,12aS)−7−[3−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−4−ジメチルアミノ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−ナフタセン−2−カルボン酸アミド(化合物E)
2.5gの量の7−ヨードサンサイクリントリフルオロ酢酸塩、221mgのパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィン、43mgの酢酸パラジウム(II)、および777mgの3−カルボキシ−フェニルボロン酸を、磁気攪拌棒を備えた乾燥20mLのマイクロ波反応容器中に負荷した。乾燥DMA(13mL)を加え、アルゴンを5分間溶液に通気した。別のバイアルにおいて、酢酸ナトリウム(105.99g/モル,1.215g,11.46ミリモル,3.0当量)を蒸留水(7mL)に溶解させ、アルゴンを5分間溶液に通気した。酢酸ナトリウム溶液を、クリンパでシールしたマイクロ波反応容器に加えた。次いで、反応混合物をマイクロ波照射に、110℃にて10分間付し、反応をLC/MSによってモニターした。反応混合物をセライトのパットを通じて濾過し、メタノールで洗浄した。有機溶媒の蒸発後、水性溶液を、50/50メタノール/アセトニトリル、0.1%TFA溶液の0.1%TFA水溶液へのグラジエントにて、フッ素化DVB(ジビニルベンゼン)カラムで精製した。画分を収集し、蒸発乾固して、オレンジ色固体が得られ、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
340mgの量の7−(3−カルボキシ−フェニル)−サンサイクリンTFA塩および212mgのO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスフェートを、磁気攪拌棒を備えた乾燥10mLバイアルに負荷した。乾燥DMA(2.5mL)を加え、続いて、ジイソプロピルエチルアミン(180μL)を加えた。室温での攪拌の5分後に、N,N−ジエチル−エチレンジアミン、98%(150μL)を加え、反応混合物を室温にて15分間攪拌し、反応をLC/MSによってモニターした。混合物をセライトを通じて濾過し、ロータリーエバポレータ中で蒸発させ、残渣を分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,0.2%ギ酸を含む水中の直線状グラジエント25〜35%アセトニトリル)によって精製した。画分を合せ、蒸発させ、得られた残渣を分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線状グラジエント20〜35%アセトニトリル,pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をDVBカラムに負荷し、DI水で洗浄し、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合液での溶出後、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥して、固体をHCl塩として得た。ESIMS:m/z633(MH+)。
1H−NMR(300MHz,0ppmにおける内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS):(ppm)7.87(dm,1H),7.79(m,1H),7.60−7.47(m,2H),7.44(d,1H),6.93(d,1H),4.02(s,1H),3.76(t,2H),3.45−3.30(m,6H),3.02−2.85(m,8H),2.78(dd,1H),2.54(t,1H),2.10−1.95(m,1H),1.53(q,1H),1.35(t,6H)。
化合物M、N、O、R、S、T、U、CL、CP、CQおよびCRを同様に調製した。
(4S,4aS,5aR,12aS)−4−ジメチルアミノ−7−(3−{[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−メチル}−フェニル)−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−ナフタセン−2−カルボン酸アミド(化合物CU)
7−(3−ホルミル)−フェニル−サンサイクリンのTFA塩(200mg,0.32ミリモル)を、磁気攪拌棒を備えたフラスコ中で、室温にて、乾燥ジメチルアセタミド(DMA,2mL)に溶解させた。十分なジ−イソプロピルエチルアミン(DIEA)を加えて、pHを約7に調整した。N,N,N’−トリメチル−3−アミノ−プロピルアミン(46mg,0.40ミリモル)を加え、反応混合物を室温で15分間攪拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(83mg,0.39ミリモル,1.2当量)を室温で加え、反応をLC/MSによってモニターした。2時間後、反応が完了し、混合物の濾過後、残渣を分取用HPLC(C18,0.2%ギ酸を含む水中の直線状グラジエント15〜35%アセトニトリル)によって精製した。画分を合わせ、蒸発させ、得られた残渣を、分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線グラジエント15〜35%アセトニトリル、pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水性溶液をDVBカラムに負荷し、DI水、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合液での溶出させた後、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥して、黄色固体をHCl塩として得た。
H−NMR(ジューテリウム化メタノール中での0ppmにおける内部参照としてのTMSでのppmで表した化学シフト:δ7.60−7.30(5H,マルチプレット,芳香族),δ7.12(1H,ダブレット,芳香族),δ4.28(2H,シングレット),δ4.09(1H,シングレット),δ3.17(4H,マルチプレット),δ3.05−3.75(18H,マルチプレット),δ2.54(1H,マルチプレット),δ2.09(1H,マルチプレット),δ1.83(2H,マルチプレット),δ1.53(1H,マルチプレット)。質量分析(電子スプレイ):M+1=619。
化合物AX、AY、AZ、BF、BI、BK、BQ、CS、CT、CV、CW、およびCXを同様に調製した。
(4S,4aS,5aR,12aS)−4,7−ビス−ジメチルアミノ−9−[3−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−ナフタセン−2−カルボン酸アミド(化合物V)
500mgの量の9−ヨード−ミノサイクリン遊離塩基100mgのパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィン、20mgの酢酸パラジウム(II)、および234mgの[3−(3−N,N−ジメチルアミノエチルアミノカルボニル)−フェニル]−ボロン酸を、磁気攪拌棒を備えた乾燥20mLマイクロ波反応容器に負荷した。乾燥DMA(4mL)を加え、アルゴンを溶液に5分間通気した。別のバイアルにおいて、酢酸ナトリウム(274mg)をDI水(2mL)に溶解させ、アルゴンを溶液に5分間通気した。酢酸ナトリウム溶液を、クリンパでシールしたマイクロ波反応容器に加えた。次いで、反応混合物をマイクロ波照射に110℃にて10分間付し、反応をLC/MSによってモニターした。反応混合物をセライトのパットを通じて濾過し、メタノールで洗浄した。有機溶媒の蒸発後、水溶液を、50/50メタノール/アセトニトリル、0.1%TFA溶液の0.1%TFA水溶液のグラジエントを持つフッ素化DVB(ジビニルベンゼン)カラムで精製した。画分を収集し、最小容量まで蒸発させた。次いで、残渣を、HPLCクロマトグラフィー(C18,0.2%ギ酸を含む直線状グラジエント10〜20%アセトニトリル)によって精製した。画分を合せ、蒸発させ、得られた残渣を分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線状10〜20%アセトニトリル,pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をDVBカラムに負荷し、蒸留水で洗浄し、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合液での溶出の後、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥して、黄色固体をHCl塩として得た。
ESIMS:m/z648(MH+)。
1H−NMR(300MHz,0ppmにおける内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)):(ppm)8.26(t,1H),8.16(s,1H),7.94(m,2H),7.59(t,1H),4.19(s,1H),3.82(t,2H),3.50−3.30(m,9H),3.30−3.10(m,2H),3.10−2.90(m,9H),2.62(t,1H),2.42−2.30(m,1H),1.71(q,1H)。
化合物X、BAおよびCDを同様に調製した。
(4aS,5aR,12aS)−7−[3−(2−ジメチルアミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−ナフタセン−2−カルボン酸アミド(化合物Z)
1.00gの量の7−ヨード−4−デジメチルアミノ−サンサイクリン遊離塩基、233mgのパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィン、45mgの酢酸パラジウム(II)および544mgの[3−(3−N,N−ジメチルアミノエチルアミノカルボニル)−フェニル]−ボロン酸を、磁気攪拌棒を備えた乾燥20mLマイクロ波反応容器に負荷した。乾燥DMA(8mL)を加え、アルゴンを溶液に5分間通気した。別のバイアルにおいて、酢酸ナトリウム(640mg)を蒸留水(4mL)に溶解させ、アルゴンを溶液に5分間通気した。酢酸ナトリウム溶液を、クリンパでシールされたマイクロ波反応容器に加えた。次いで、反応混合物をマイクロ波照射に110℃にて10分間付し、反応をLC/MSによってモニターした。反応混合物をセライトのパットを通じて濾過し、メタノールで洗浄した。有機溶媒の蒸発の後、水性溶液を、50/50メタノール/アセトニトリル、0.1%TFA溶液の0.1%TFA水溶液のグラジエントを持つフッ素化DVB(ジビニルベンゼン)カラムで精製した。画分を収集し、最小容量まで蒸発させた。次いで、残渣を、分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,0.2%ギ酸を含む水中の直線状20〜35%アセトニトリル)によって精製した。画分を合わせ、蒸発させ、得られた残渣を分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線状グラジエント15〜35%アセトニトリル,pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水溶液をDVBカラムに負荷し、蒸留水、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合液での溶出の後、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥させて、黄色溶液をHCl塩として得た。ESIMS:m/z562(MH+)。1H−NMR(300MHz,0ppmにおける内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)):(ppm)7.87(dm,1H),7.78(s,1H),7.60−7.45(m,2H),7.41(d,1H),6.90(d,1H),3.76(m,2H),3.38(t,2H),3.21(dd,1H),2.98(s,6H),2.85−2.62(m,2H),2.57−2.22(m,3H),1.90−1.80(m,1H),1.48(q,1H)。
(4S,4aS,5aR,12aS)−4−ジメチルアミノ−7−[3−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−フェニル]−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−ナフタセン−2−カルボン酸アミド(化合物K)
2.50gの量の7−ヨードサンサイクリントリフルオロ酢酸塩、221mgのパラジウム(0)テトラキストリフェニルホスフィン、42mgの酢酸パラジウム(II)、および812mgの3−アミノ−フェニルボロン酸を、磁気攪拌棒を備えた乾燥20mLのマイクロ波反応容器に負荷した。乾燥DMA(13mL)を加え、アルゴンを溶液に5分間通気した。別のバイアルにおいて、酢酸ナトリウム(1.22g)を蒸留水(7mL)に溶解させ、アルゴンを溶液に5分間通気した。酢酸ナトリウム溶液を、クリンパでシールしたマイクロ波反応容器に加えた。次いで、反応混合物をマイクロ波照射に120℃にて20分間負荷し、反応をLC/MSによってモニターした。次いで、反応混合物をセライトのパットに通し、メタノールで洗浄した。有機溶媒の蒸発の後、水性溶液を、50/50メタノール/アセトニトリル、0.1%TFA溶液の0.1%TFA水溶液へのグラジエントを持つフッ素化DVB(ジビニルベンゼン)カラムで精製した。画分を収集し、蒸発乾固させて、茶色固体が得られ、これをさらに精製することなく次の工程で用いる。
250mgの量の7−(3−アミノ−フェニル)−サンサイクリンTFA塩、および250μLのジイソプロピルエチルアミンを、磁気攪拌棒を備えた乾燥5mLマイクロ波反応容器に負荷した。5分間の攪拌の後、塩化ジメチルアミノアセチル、85%(667mg)を加え、反応容器をシールし、反応混合物をマイクロ波照射に100℃にて5分間付し、反応をLC/MSによってモニターした。混合物をセライトを通して濾過し、ロータリーエバポレータ−で蒸発させ、残渣を分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,0.2%ギ酸を含む水中の直線状グラジエント10〜30%アセトニトリル)によって精製した。画分を合わせ、蒸発させて、得られた残渣を、分取用HPLCクロマトグラフィー(C18,20mM水性トリエタノールアミン中の直線状グラジエント15〜25%アセトニトリル,pH7.4)によって再度精製して、4−エピマーを分離した。画分を収集し、有機溶媒を蒸発させた。得られた水性溶液をDVBカラムに負荷し、蒸留水、次いで、0.1%塩酸で洗浄した。メタノールおよびアセトニトリルの50/50混合液での溶出の後、溶液を蒸発させ、残渣を高真空およびP下で一晩乾燥して、黄色固体をHCl塩として得た。
ESIMS:m/z591(MH+)。
1H−NMR(300MHz,0ppmにおける内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)):(ppm)7.56(m,2H),7.45−7.32(m,2H),7.07(d,1H),6.91(d,2H),4.15(s,2H),4.04(s,1H),3.20−2.70(m,15H),2.48(t,1H),2.04(m,1H),1.51,(m,1H)。
化合物Qを同様に調製した。
同等物
当業者であれば、本明細書中に記載された特定の実施態様および方法に対する多くの同等物をルーチン的実験だけを用いて認識し、または確認することができるであろう。そのような同等物は以下の特許請求の範囲に含まれることを意図する。
本明細書中で引用された全ての特許、特許出願および文献はここに引用して明示的に援用する。

Claims (401)

  1. 脊髄筋委縮症について対象を治療するための方法であって、該対象における脊髄筋委縮症が治療されるように、有効量のテトラサイクリン化合物を該対象に投与することを含む、方法。
  2. 前記化合物が式(I):
    [式中、XはCHC(R13Y’Y)、CR6’、C=CR6’、S、NR、またはOであり;
    、R2’、R4’、およびR4”は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
    、R4a、R11およびR12は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
    はNR4’4”、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
    およびR5’は、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環もしくはプロドラッグ部位であり;
    およびR6’は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
    は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環または−(CH0−3(NR7c0−1C(=W’)WR7aであり;
    は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環または−(CH0−3(NR8c0−1C(=E’)ER8aであり;
    は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、複素環または−(CH0−3(NR9c0−1C(=Z’)ZR9aであり;
    10は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
    7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R7f、R8a、R8b、R8c、R8d、R8e、R8f、R9a、R9b、R9c、R9d、R9e、およびR9fは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
    13は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
    EはCR8d8e、S、NR8bまたはOであり;
    E’はO、NR8f、またはSであり;
    WはCR7d7e、S、NR7bまたはOであり
    W’はO、NR7f、またはSであり;
    XはCHC(R13Y’Y)、C=CR13Y、CR6’、S、NR、またはOであり;
    ZはCR9d9e、S、NR9bまたはOであり;
    Z’はO、S、またはNR9fであり;
    Y’およびYは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環である]
    の化合物、およびその医薬上許容される塩、エステルおよびエナンチオマーである請求項1に記載の方法。
  3. XがCR6’であり;R、R2’、R、R4a、R、R5’、R、R6’、R、R11、およびR12が各々水素であって、R10がヒドロキシルである請求項1または2に記載の方法。
  4. がNR4’4”であって、R4’およびR4”が各々アルキルである請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. がアミノである請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記アミノがジアルキルアミノである請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記ジアルキルアミノがジメチルアミノである請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. がアリールであり、ここに、該アリールは式(II):
    [式中、
    9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kは、各々、独立して、NまたはCであり;および
    9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kがCである場合、R9g、R9h、R9i、R9jおよびR9kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;あるいは
    9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kがNである場合、R9g、R9h、R9i、R9jおよびR9kは存在しない]
    の化合物である請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 9g、A9h、A9i、A9jおよびA9kが各々Cである請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 9g、R9i、R9jおよびR9kが各々水素である請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 9hがカルボニルであり、ここに、該カルボニルは式(III):
    [式中、R9lおよびR9mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であってよく;あるいはR9lおよびR9mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 9mが水素である請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 9lがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(IV):
    [式中、
    はO、NまたはCR9’であり;
    aは0〜10の整数であり;
    9’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    がNまたはCR9’である場合、R9nおよびR9oは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり、あるいはR9nおよびR9oは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
    がOである場合、R9nは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R9oは存在しない]
    の化合物である請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. がNである請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. aが2または3である請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 9nおよびR9oが各々アルキルである請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 該アルキルがメチルである請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. aが0である請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  19. 9nおよびR9oが各々水素である請求項18に記載の方法。
  20. がアリールであり、ここに、該アリールは式(X):
    [式中、
    9pはN、O、SまたはCR9uであり;
    9q、G9r、G9sおよびG9tは、各々、独立して、NまたはCであり;
    9uは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;
    9pがNまたはCR9uである場合、R9pは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり、あるいはG9pがOまたはSである場合、R9pは存在せず;
    9qがCである場合、R9qは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはG9qがNである場合、R9qは存在せず;
    9rがCである場合、R9rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはG9rがNである場合、R9rは存在せず;
    9sがCである場合、R9sは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいは、R9sは前記テトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合しており;あるいはG9sがNである場合、R9sは存在せず;および
    9tがCである場合、R9tは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいは、R9tは前記テトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合しており;あるいはG9tがNである場合、R9tは存在せず;
    但し、R9sまたはR9tの一方は前記テトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合している]
    の化合物である請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  21. 9pがOである請求項20に記載の方法。
  22. 9q、G9r、G9sおよびG9tが各々Cである請求項20または21に記載の方法。
  23. 9tが前記テトラサイクリン化合物の9−位置に共有結合している請求項20〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 9rおよびR9sが各々水素である請求項20〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 9qがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(IV):
    [式中、
    はO、N、NR9’またはCR9’であり;
    aは0〜10の整数であり;
    9’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    がNまたはCR9’である場合、R9nおよびR9oは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR9nおよびR9oは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成するか;あるいは
    がOである場合、R9nは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R9oは存在しない]
    の化合物である請求項20〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. がNである請求項20〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. aが1である請求項20〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 9nおよびR9oが連結して、6員複素環を形成する請求項20〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記複素環がピペラジニル環である請求項20〜28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記ピペラジニル環がヒドロキシアルキルでN−置換されている請求項20〜29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記ヒドロキシアルキルがヒドロキシエチルである請求項20〜30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記ピペラジニル環が構造:
    を含む請求項20〜31のいずれか1項に記載の方法。
  33. が水素である請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  34. がアリールであり、ここに、該アリールが式(V):
    [式中、
    、A、A、AおよびAは、各々、独立して、NまたはCであり;および
    、A、A、AおよびAがCである場合;R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7jおよびR7iは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
    、A、A、AおよびAがNである場合、R7g、R7h、R7i、R7jおよびR7kは存在しない]
    の化合物である請求項33に記載の方法。
  35. が水素である請求項33または34に記載の方法。
  36. 、A、A、AおよびAが各々Cである請求項33〜35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 7g、R7h、R7iおよびR7kが各々水素である請求項33〜36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 7jがカルボニルであり、ここに、該カルボニルは式(VI):
    [式中、
    7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項33〜37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 7tが水素である請求項33〜38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 7sがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項33〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. DがNである請求項33〜40のいずれか1項に記載の方法。
  42. nが2である請求項33〜41のいずれか1項に記載の方法。
  43. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項33〜42のいずれか1項に記載の方法。
  44. 前記アルキルがメチルである請求項33〜43のいずれか1項に記載の方法。
  45. がアミノである請求項33または34に記載の方法。
  46. 前記アミノがジアルキルアミノである請求項45に記載の方法。
  47. 前記ジアルキルアミノがジメチルアミノである請求項45または46に記載の方法。
  48. 、A、A、AおよびAが各々Cである請求項45〜47のいずれか1項に記載の方法。
  49. 7g、R7h、R7iおよびR7kが各々水素である請求項45〜48のいずれか1項に記載の方法。
  50. 7jがカルボニルであり、ここに、該カルボニルは式(VI):
    [式中、
    7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項45〜49のいずれか1項に記載の方法。
  51. 7sおよびR7tが各々水素である請求項45〜50のいずれか1項に記載の方法。
  52. 7sおよびR7tが各々アルキルである請求項45〜50のいずれか1項に記載の方法。
  53. 前記アルキルがメチルである請求項52に記載の方法。
  54. 7sおよびR7tが連結して、6員の複素環を形成する請求項45〜50のいずれか1項に記載の方法。
  55. 前記複素環がピペラジニル環である請求項54に記載の方法。
  56. 前記ピペラジニルがN−アルキル化されている請求項54または55に記載の方法。
  57. 前記N−アルキル化ピペラジニルがN−メチルピペラジニルである請求項54〜56のいずれか1項に記載の方法。
  58. 前記ピペラジニル化合物が
    である請求項54〜57のいずれか1項に記載の方法。
  59. 7sがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項50に記載の方法。
  60. 7tが水素である請求項59に記載の方法。
  61. DがNである請求項59または60のいずれかに記載の方法。
  62. nが1である請求項59〜61のいずれか1項に記載の方法。
  63. 7mが水素である請求項59〜62のいずれか1項に記載の方法。
  64. 7lがアリールである請求項59〜63のいずれか1項に記載の方法。
  65. 前記アリールがフラニルである請求項64に記載の方法。
  66. nが2である請求項59〜61のいずれか1項に記載の方法。
  67. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項66に記載の方法。
  68. 前記アルキルがメチル、プロピルまたはイソプロピルである請求項66または67に記載の方法。
  69. 7lおよびR7mが各々水素である請求項66に記載の方法。
  70. 7lが水素である請求項66に記載の方法。
  71. 7mがアルキルである請求項70に記載の方法。
  72. 前記アルキルがメチルである請求項70または71に記載の方法。
  73. 7mがアシルである請求項70に記載の方法。
  74. 7lおよびR7mが連結して、6員複素環を形成する請求項66に記載の方法。
  75. 前記環がピペリジニルまたはモルホリニルである請求項74に記載の方法。
  76. 7lおよびR7mが連結して、5員複素環を形成する請求項66に記載の方法。
  77. 前記環がピロリジニルである請求項76に記載の方法。
  78. nが3である請求項59〜61のいずれか1項に記載の方法。
  79. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項78に記載の方法。
  80. 前記アルキルがメチルである請求項78または79に記載の方法。
  81. nが4である請求項59〜61のいずれか1項に記載の方法。
  82. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項81に記載の方法。
  83. 前記アルキルがメチルである請求項81または82に記載の方法。
  84. 7tが水素である請求項50に記載の方法。
  85. 7sがアルキルである請求項84に記載の方法。
  86. 前記アルキルがアルコキシカルボニル置換アルキルである請求項84または85に記載の方法。
  87. 前記アルコキシカルボニル置換アルキルがエトキシカルボニルエチルである請求項84〜86のいずれか1項に記載の方法。
  88. 前記アルコキシカルボニル置換アルキルがCHCHOC(=O)CHCH−である請求項84〜86のいずれか1項に記載の方法。
  89. 前記アルキルがn−ブチルである請求項85に記載の方法。
  90. 前記アルキルが複素環置換アルキルである請求項85に記載の方法。
  91. 前記複素環置換アルキルがピペリジニル置換アルキルである請求項90に記載の方法。
  92. 前記ピペリジニル置換アルキルがピペリジニル置換プロピルである請求項90または91に記載の方法。
  93. 前記ピペリジニル置換プロピルが
    を含む請求項90〜92のいずれか1項に記載の方法。
  94. 前記アルキルがヒドロキシル置換アルキルである請求項85に記載の方法。
  95. 前記ヒドロキシル置換アルキルがヒドロキシプロピルである請求項94に記載の方法。
  96. DがOである請求項60に記載の方法。
  97. nが2である請求項96に記載の方法。
  98. 7lがアルキルまたは水素である請求項96または97に記載の方法。
  99. 前記アルキルがメチルである請求項96〜98のいずれか1項に記載の方法。
  100. nが3である請求項96に記載の方法。
  101. 7lがアルキルである請求項100に記載の方法。
  102. 前記アルキルがメチルである請求項100または101に記載の方法。
  103. DがNRである請求項60に記載の方法。
  104. 7’、R7lおよびR7mが各々アルキルである請求項103に記載の方法。
  105. 前記アルキルがメチルである請求項103または104に記載の方法。
  106. 7tがアルキルである請求項59に記載の方法。
  107. 前記アルキルがメチルである請求項106に記載の方法。
  108. nが2である請求項106または107に記載の方法。
  109. DがNである請求項106〜108のいずれか1項に記載の方法。
  110. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項106〜109のいずれか1項に記載の方法。
  111. 前記アルキルがメチルである請求項106〜110のいずれか1項に記載の方法。
  112. 、AおよびAが各々Cである請求項45〜47のいずれか1項に記載の方法。
  113. およびAが各々Cである請求項112に記載の方法。
  114. 7g、R7hおよびR7kが各々水素である請求項112に記載の方法。
  115. 7iおよびR7jが連結して、6員アリール環を形成する請求項114に記載の方法。
  116. 前記アリール環がベンゼン環である請求項115に記載の方法。
  117. 7jがアシルである請求項49に記載の方法。
  118. 7jがカルボニルである請求項49に記載の方法。
  119. 前記カルボニルがアルコキシ置換カルボニルである請求項118に記載の方法。
  120. 前記カルボニルがイソプロポキシカルボニルである請求項118または119に記載の方法。
  121. 7jがアルケニルであり、ここに、該アルケニルは式(XI):
    [式中、
    KはCまたはNであり、
    7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
    の化合物である請求項49に記載の方法。
  122. KがCである請求項121に記載の方法。
  123. 7g*およびR7i*が各々水素である請求項121または122に記載の方法。
  124. 7h*がシアノである請求項121〜123のいずれか1項に記載の方法。
  125. 7g、R7hおよびR7iが各々水素である請求項48に記載の方法。
  126. 7kがハロゲンである請求項125に記載の方法。
  127. 前記ハロゲンがフッ素である請求項125または126に記載の方法。
  128. 7jがカルボニルであり、ここに、該カルボニルは式(VI):
    [式中、
    7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項125〜127のいずれか1項に記載の方法。
  129. 7tが水素である請求項125〜128のいずれか1項に記載の方法。
  130. 7sがアルキルであり、ここに、該アルキルは構造(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項125〜129のいずれか1項に記載の方法。
  131. DがNである請求項125〜130のいずれか1項に記載の方法。
  132. nが2である請求項125〜131のいずれか1項に記載の方法。
  133. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項125〜132のいずれか1項に記載の方法。
  134. 前記アルキルがメチルである請求項125〜133のいずれか1項に記載の方法。
  135. 7gおよびR7hが各々水素である請求項48に記載の方法。
  136. 7jがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    「式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項135に記載の方法。
  137. DがNである請求項135または136に記載の方法。
  138. nが1である請求項135〜137のいずれか1項に記載の方法。
  139. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項135〜138のいずれか1項に記載の方法。
  140. 前記アルキルがメチルである請求項135〜139のいずれか1項に記載の方法。
  141. 7iが水素である請求項135〜140のいずれか1項に記載の方法。
  142. 7kがアルコキシである請求項135〜141のいずれか1項に記載の方法。
  143. 前記アルコキシがメトキシである請求項135〜142のいずれか1項に記載の方法。
  144. 7mがアルキルである請求項138に記載の方法。
  145. 前記アルキルがメチルである請求項144に記載の方法。
  146. 7lがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    はO、N、NR7a’またはCR7a’であり、
    は0〜10の整数であり;
    7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であり;および
    がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリール、または複素環であって、
    7maは存在しない]
    の化合物である請求項144または145に記載の方法。
  147. がCR7a’である請求項144〜146のいずれか1項に記載の方法。
  148. 7laおよびR7maが各々水素である請求項144〜147のいずれか1項に記載の方法。
  149. が0である請求項144〜148のいずれか1項に記載の方法。
  150. 7a’がアリールである請求項144〜149のいずれか1項に記載の方法。
  151. 前記アリールがピリジニルである請求項144〜150のいずれか1項に記載の方法。
  152. が1である請求項148に記載の方法。
  153. 7a’がシアノである請求項152に記載の方法。
  154. がOである請求項146に記載の方法。
  155. が2である請求項154に記載の方法。
  156. 7laがアルキルである請求項154または155に記載の方法。
  157. 前記アルキルがt−ブチルである請求項154〜156のいずれか1項に記載の方法。
  158. 7iおよびR7kが各々水素である請求項144〜157のいずれか1項に記載の方法。
  159. 7a’がカルボニルである請求項149に記載の方法。
  160. 前記カルボニルがアミノカルボニルである請求項159に記載の方法。
  161. 7kが水素である請求項159または160に記載の方法。
  162. 7iがアルコキシである請求項159〜161のいずれか1項に記載の方法。
  163. 前記アルコキシがメトキシである請求項159〜161のいずれか1項に記載の方法。
  164. 7g、R7h、R7iおよびR7kが各々水素である請求項48に記載の方法。
  165. 7jがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DがO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項164に記載の方法。
  166. DがNである請求項164または165に記載の方法。
  167. nが1である請求項164〜166のいずれか1項に記載の方法。
  168. 7lがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
    は0〜10の整数であり;
    7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7maは存在しない]
    の化合物である請求項165〜167のいずれか1項に記載の方法。
  169. がNである請求項164〜168のいずれか1項に記載の方法。
  170. 7laおよびR7maが各々アルキルである請求項164〜169のいずれか1項に記載の方法。
  171. 前記アルキルがメチルである請求項164〜170のいずれか1項に記載の方法。
  172. が2、3または4である請求項164〜171のいずれか1項に記載の方法。
  173. 7mがアルキルまたは水素である請求項164〜172のいずれか1項に記載の方法。
  174. 前記アルキルがメチルである請求項164〜172のいずれか1項に記載の方法。
  175. 7g、R7h、R7jおよびR7kが各々水素である請求項49に記載の方法。
  176. 7jがアミノであり、該アミノは式(IX):
    [式中、
    7wおよびR7xは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環である]
    の化合物である請求項175に記載の方法。
  177. 7xが水素である請求項175または176のいずれか1項に記載の方法。
  178. 7wがアルキルであり、ここに、該アルキルが式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項175〜177のいずれか1項に記載の方法。
  179. DがNである請求項175〜178のいずれか1項に記載の方法。
  180. nが1または3である請求項175〜179のいずれか1項に記載の方法。
  181. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項175〜180のいずれか1項に記載の方法。
  182. 前記アルキルがメチルである請求項175〜181のいずれか1項に記載の方法。
  183. 7wがアルキルである請求項177に記載の方法。
  184. 前記アルキルがメチルである請求項183に記載の方法。
  185. 7g、R7h、R7jおよびR7kが各々水素である請求項48に記載の方法。
  186. 7iがカルボニルであり、ここに、該カルボニルは式(VI):
    [式中、
    7sおよびR7tは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7sおよびR7tは連結して、5または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項185に記載の方法。
  187. 7tが水素である請求項185または186に記載の方法。
  188. 7sがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり:および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項187に記載の方法。
  189. DがNである請求項185〜188のいずれか1項に記載の方法。
  190. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項185〜189のいずれか1項に記載の方法。
  191. 前記アルキルがメチルである請求項185〜190のいずれか1項に記載の方法。
  192. nが2または3である請求項185〜191のいずれか1項に記載の方法。
  193. 7iがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、
    7mは存在しない]
    の化合物である請求項185に記載の方法、
  194. DがNである請求項193に記載の方法。
  195. nが1である請求項193または194に記載の方法。
  196. 7mが水素である請求項193〜195のいずれか1項に記載の方法。
  197. 7lがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
    は0〜10の整数であり;
    7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7maは存在しない]
    の化合物である請求項193〜196のいずれか1項に記載の方法。
  198. がCR7a’である請求項193〜197のいずれか1項に記載の方法。
  199. が0である請求項193〜198のいずれか1項に記載の方法。
  200. 7laおよびR7maが各々水素である請求項193〜199のいずれか1項に記載の方法。
  201. 7a’がアリールである請求項193〜200のいずれか1項に記載の方法。
  202. 前記アリールがフェニルである請求項193〜201のいずれか1項に記載の方法。
  203. 前記フェニルがp−置換アルコキシフェニルである請求項193〜202のいずれか1項に記載の方法。
  204. 前記アルコキシフェニルがメトキシフェニルである請求項193〜203のいずれか1項に記載の方法
  205. がOである請求項197に記載の方法。
  206. が2である請求項205に記載の方法。
  207. 7laがアルキルである請求項205または206に記載の方法。
  208. 前記アルキルがメチルである請求項205〜207のいずれか1項に記載の方法。
  209. 7iがカルボニルである請求項185に記載の方法。
  210. 前記カルボニルがアルコキシカルボニルである請求項209に記載の方法。
  211. 前記アルコキシカルボニルがメトキシカルボニルである請求項209または210に記載の方法。
  212. 7iがアミノであり、ここに、該アミノは式(IX):
    [式中、
    7wおよびR7xは各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環である]
    の化合物である請求項185に記載の方法。
  213. 7xが水素である請求項212に記載の方法。
  214. 7wがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項212または213に記載の方法。
  215. DがNある請求項212〜214のいずれか1項に記載の方法。
  216. nが1である請求項212〜215のいずれか1項に記載の方法。
  217. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項212〜216のいずれか1項に記載の方法。
  218. 前記アルキルがメチルである請求項212〜218のいずれか1項に記載の方法。
  219. 7mが水素である請求項216に記載の方法。
  220. 7lがアルキルである請求項219に記載の方法。
  221. 前記アルキルがメチルである請求項219または220に記載の方法。
  222. がNである請求項34に記載の方法。
  223. 、A、AおよびAがCである請求項222に記載の方法。
  224. 7g、R7jおよびR7kが各々水素である請求項222または223に記載の方法。
  225. 7iがアルコキシである請求項222〜224のいずれか1項に記載の方法。
  226. 7iがアルコキシであり、ここに、該アルコキシは式(VIII):
    式(VIII):
    [式中、
    LはO、N、NR7”またはCR7”であり;
    rは0〜10の整数であり;
    7”は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    LがNまたはCR7”である場合、R7uおよびR7vは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7uおよびR7vは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;あるいは
    LがOである場合、R7uは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、
    7vは存在しない]
    の化合物である請求項222〜225のいずれか1項に記載の方法。
  227. LがNである請求項222〜226のいずれか1項に記載の方法。
  228. 7uおよびR7vが各々アルキルである請求項222〜227のいずれか1項に記載の方法。
  229. 前記アルキルがメチルである請求項222〜228のいずれか1項に記載の方法。
  230. rが3である請求項222〜229のいずれか1項に記載の方法。
  231. が−C(=W’)WR7aである請求項33に記載の方法。
  232. W’がOである請求項231に記載の方法。
  233. WがNR7bである請求項231または232に記載の方法。
  234. 7aが水素である請求項231〜233のいずれか1項に記載の方法。
  235. 7bがアルキルである請求項231〜234のいずれか1項に記載の方法。
  236. 前記アルキルがアミノアルキルである請求項231〜235のいずれか1項に記載の方法。
  237. 前記アミノアルキルが
    である請求項231〜236のいずれか1項に記載の方法。
  238. WがCR7d7eである請求項232に記載の方法。
  239. 7dおよびR7eが各々水素である請求項238に記載の方法。
  240. 7aがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項238および239に記載の方法。
  241. DがNである請求項238〜240のいずれか1項に記載の方法。
  242. nが0である請求項238〜241のいずれか1項に記載の方法。
  243. 7mが水素である請求項238〜242のいずれか1項に記載の方法。
  244. 7lがテトロヒドロフランである請求項238〜242のいずれか1項に記載の方法。
  245. 7lがアルキルである請求項243に記載の方法。
  246. 前記アルキルが−CH(CHである請求項245に記載の方法。
  247. 前記アルキルがアリール置換アルキルである請求項245に記載の方法。
  248. 前記アリール置換アルキルがピリジン置換アルキル、フラニル置換アルキル、ピロリル置換アルキル、イミダゾリル置換アルキルまたはジヒドロイミダゾリル置換アルキルである請求項247に記載の方法。
  249. 前記アリール置換アルキルが:
    である請求項247または248に記載の方法。
  250. 前記アルキルがアミノカルボニル置換アルキルである請求項245に記載の方法。
  251. 前記アミノカルボニル置換アルキルが−CH(C=O)NHである請求項250に記載の方法。
  252. 前記アルキルがハロゲン置換アルキルである請求項245に記載の方法。
  253. 前記ハロゲン置換アルキルがフッ素置換アルキルである請求項252に記載の方法。
  254. 前記ハロゲン置換アルキルが−CHCFである請求項252または253に記載の方法。
  255. 前記アルキルが:
    を含む請求項245に記載の方法。
  256. 7lがアリールである請求項243に記載の方法。
  257. 前記アリールがピリジニルである請求項256に記載の方法。
  258. 7lがアルケニルであり、ここに、該アルケニルは式(XI):
    [式中、
    KはCまたはNであり;
    7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
    の化合物である請求項243に記載の方法。
  259. KがCである請求項258に記載の方法。
  260. 7g*、R7i*およびR7h*が各々水素である請求項258または259に記載の方法。
  261. 7lがアルキルである請求項243に記載の方法。
  262. 前記アルキルがアルコキシアルキルである請求項261に記載の方法。
  263. 前記アルコキシアルキルがメトキシエチルである請求項262に記載の方法。
  264. 7mがアルキルである請求項242に記載の方法。
  265. 前記アルキルがメチルである請求項264に記載の方法。
  266. 7lがアルキルである請求項264または265に記載の方法。
  267. 前記アルキルがイソプロピルである請求項264〜266のいずれか1項に記載の方法。
  268. 前記アルキルがアルコキシアルキルである請求項264〜266に記載の方法。
  269. 前記アルコキシアルキルがメトキシメチルである請求項268に記載の方法。
  270. 7mおよびR7lが連結して、6員の複素環を形成する請求項242に記載の方法。
  271. 前記環がピペリジニル環またはピペラジニル環である請求項270に記載の方法。
  272. 前記ピペリジニル環が
    である請求項270または271に記載の方法。
  273. 前記ピペラジニル環がN−置換ピペラジニル環である請求項270または271に記載の方法。
  274. 前記ピペラジニル環がアルキル、カルボニルまたはアシルでN−置換されている請求項273に記載の方法。
  275. 前記アルキルがメチル、シクロヘキシルまたはイソプロピルである請求項274に記載の方法。
  276. 前記カルボニルがエトキシカルボニルである請求項274に記載の方法。
  277. 前記ピペラジニル環が
    である請求項271に記載の方法。
  278. nが1である請求項241に記載の方法。
  279. 7mが水素である請求項278に記載の方法。
  280. 7lがアシルである請求項278または279に記載の方法。
  281. 7mおよびR7lが各々アルキルである請求項278に記載の方法。
  282. 前記アルキルがメチルである請求項281に記載の方法。
  283. DがOである請求項240に記載の方法。
  284. nが0である請求項283に記載の方法。
  285. 7lがアルキルである請求項283または284に記載の方法。
  286. 前記アルキルがメチルである請求項283〜285に記載の方法。

  287. である請求項33に記載の方法。
  288. がアルキルであり、ここに、該アルキルは(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項33に記載の方法。
  289. DがNである請求項289に記載の方法。
  290. nが1である請求項289または290に記載の方法。
  291. 7lおよびR7mが連結して、6員の複素環を形成する請求項289〜291のいずれか1項に記載の方法。
  292. 前記環がピペリジニル環である請求項289〜292のいずれか1項に記載の方法。
  293. 前記ピペリジニル環がカルボニルで置換されている請求項289〜293のいずれか1項に記載の方法。
  294. 前記ピペリジニル環が
    である請求項289〜294のいずれか1項に記載の方法。
  295. 7mが水素である請求項291に記載の方法。
  296. 7lがアルキルである請求項296に記載の方法。
  297. 前記アルキルがアミノアルキルである請求項296または297に記載の方法。
  298. 前記アミノアルキルがジメチルアミノブチルである請求項296〜298のいずれか1項に記載の方法。
  299. nが2である請求項290に記載の方法。
  300. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項300に記載の方法。
  301. 前記アルキルがメチルである請求項300または301に記載の方法。
  302. がアリールであり、該アリールは式(X):
    [式中、
    はN、O、SまたはCR7f*であり;
    、G、GおよびGは、各々、独立して、NまたはCR7f*であり;
    7f*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;
    がNまたはCR7f*である場合、R7a*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはGがOまたはSである場合、R7a*は存在せず;
    がCR7f*である場合、R7b*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7b*は存在せず;
    がR7f*である場合、R7c*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはGがNである場合、R7c*は存在せず;
    がCR7f*である場合、R7d*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいは
    7d*は前記テトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しており;あるいはGがNである場合、R7d*は存在せず;および
    がCR7f*である場合、R7e*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7e*は前記テトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合しているか、あるいはGがNである場合、R7e*は存在せず;
    但し、R7d*またはR7e*の一方は前記テトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している]
    の化合物である請求項33に記載の方法。
  303. 、G、GおよびGが各々Cである請求項303に記載の方法。
  304. 7d*が前記テトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している請求項303または304に記載の方法。
  305. がOである請求項303〜305のいずれか1項に記載の方法。
  306. 7c*およびR7e*が各々水素である請求項303〜306のいずれか1項に記載の方法。
  307. 7d*がアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項303〜307のいずれか1項に記載の方法。
  308. nが1である請求項303〜308のいずれか1項に記載の方法。
  309. DがNである請求項303〜309のいずれか1項に記載の方法。
  310. 7lおよびR7mが連結して、6員の複素環を形成する請求項303〜310のいずれか1項に記載の方法。
  311. 前記環がピペリジニルである請求項303〜311のいずれか1項に記載の方法。
  312. 7e*が前記テトラサイクリン化合物の7−位置に共有結合している請求項304に記載の方法。
  313. がNである請求項313に記載の方法。
  314. 7a*が水素である請求項313または314に記載の方法。
  315. 7c*およびR7d*が、各々、水素である請求項313〜315のいずれか1項に記載の方法。
  316. 7b*がアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項313〜316のいずれか1項に記載の方法。
  317. nが1である請求項313〜317のいずれか1項に記載の方法。
  318. DがNである請求項313〜318のいずれか1項に記載の方法。
  319. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項313〜319のいずれか1項に記載の方法。
  320. 前記アルキルがメチルである請求項313〜319のいずれか1項に記載の方法。
  321. がOである請求項313に記載の方法。
  322. 7b*およびR7c*が各々水素である請求項322に記載の方法。
  323. 7d*がアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項322または323に記載の方法。
  324. nが1である請求項322〜324のいずれか1項に記載の方法。
  325. DがNである請求項322〜325のいずれか1項に記載の方法。
  326. 7mがHである請求項322〜326のいずれか1項に記載の方法。
  327. 7lがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    はO、N、NR7a’またはCR7a’であり;
    は0〜10の整数であり;
    7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7ma、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7maは存在しない]
    の化合物である請求項322〜327のいずれか1項に記載の方法。
  328. が2である請求項322〜328のいずれか1項に記載の方法。
  329. がOである請求項322〜329のいずれか1項に記載の方法。
  330. 7laがアルキルである請求項322〜330のいずれか1項に記載の方法。
  331. 前記アルキルがメチルである請求項322〜331のいずれか1項に記載の方法。
  332. 7c*およびR7d*が各々水素である請求項322に記載の方法。
  333. 7b*がアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7m、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項333に記載の方法。
  334. nが1である請求項333または334に記載の方法。
  335. DがNである請求項333〜335のいずれか1項に記載の方法。
  336. 7lおよびR7mが連結して、6員の複素環を形成する請求項333〜336のいずれか1項に記載の方法。
  337. 前記環がモルホリニルまたはピペラジニルである請求項333〜337のいずれか1項に記載の方法。
  338. 前記ピペラジニル環がN−置換されている請求項333〜338のいずれか1項に記載の方法。
  339. 前記N−置換基がメチルである請求項333〜339のいずれか1項に記載の方法。
  340. 前記ピペラジニル環が
    である請求項333〜340のいずれか1項に記載の方法。
  341. 7mが水素である請求項336に記載の方法。
  342. 7lがアルキルである請求項342に記載の方法。
  343. 前記アルキルがアリール置換アルキルである請求項342または343に記載の方法。
  344. 前記アリール置換アルキルがピリジン置換アルキルである請求項342〜344のいずれか1項に記載の方法。
  345. 前記ピリジン置換アルキルが
    である請求項342〜345のいずれか1項に記載の方法。
  346. 7lがアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、Dは、O、N、NR7a’またはCR7a’であり:
    は0〜10の整数であり;
    7a’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり:および
    がNまたはCR7a’である場合、R7laおよびR7maは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか;あるいはR7laおよびR7maは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    がOである場合、R7laは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7maは存在しない]
    の化合物である請求項336に記載の方法。
  347. が2である請求項347に記載の方法。
  348. DがNである請求項347または348に記載の方法。
  349. 7laおよびR7maがアルキルである請求項347〜349のいずれか1項に記載の方法。
  350. 前記アルキルがメチルである請求項347〜350のいずれか1項に記載の方法。
  351. 7lが水素またはアルキルである請求項347〜351のいずれか1項に記載の方法。
  352. 前記アルキルがメチルである請求項352に記載の方法。
  353. 7b*がアルケニルであり、ここに、該アルケニルは式(XI):
    [式中、
    KはCまたはNであり;
    7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
    の化合物である請求項333に記載の方法。
  354. 7g*が水素である請求項354に記載の方法。
  355. KがNである請求項354または355に記載の方法。
  356. 7h*がアルコキシである請求項354〜356のいずれか1項に記載の方法。
  357. 前記アルコキシがメトキシである請求項354〜357のいずれか1項に記載の方法。

  358. [式中、
    KはCまたはNである;
    7g*およびR7h*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    KがCである場合、R7i*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか;あるいはKがNである場合、R7i*は存在しない]
    である請求項33に記載の方法。
  359. KがNである請求項359に記載の方法。
  360. 7h*がアルコキシである請求項359または360に記載の方法。
  361. 前記アルコキシがt−ブトキシである請求項359〜361のいずれか1項に記載の方法。
  362. 7g*がアルキルであり、ここに、該アルキルは式(VII):
    [式中、
    DはO、N、NR7’またはCR7’であり;
    nは0〜10の整数であり;
    7’は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    DがNまたはCR7’である場合、R7lおよびR7mは、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか;あるいはR7lおよびR7mは連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成し;および
    DがOである場合、R7lは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であって、R7mは存在しない]
    の化合物である請求項359〜362のいずれか1項に記載の方法。
  363. DがNである請求項359および363のいずれか1項に記載の方法。
  364. nが2である請求項359〜364のいずれか1項に記載の方法。
  365. 7lおよびR7mが各々アルキルである請求項359〜365のいずれか1項に記載の方法。
  366. 前記アルキルがメチルである請求項359〜366のいずれか1項に記載の方法。
  367. 前記テトラサイクリン化合物が:
    およびその医薬上許容される塩である請求項1に記載の方法。
  368. 前記テトラサイクリン化合物が式(XII):
    [式中、
    rは1〜10の整数であり;
    MはOR7o*またはNR7p*7q*であり;
    Qは水素またはアルキルであり;
    7o*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7p*およびR7q*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか;あるいはR7p*およびR7q*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  369. 前記テトラサイクリン化合物が式(XIII):
    [式中、
    sおよびsは、各々、独立して、1〜10の整数であり;
    TはOR7r*、またはNR7s*7t*であり;
    7r*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7s*およびR7t*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7s*およびR7t*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  370. 前記テトラサイクリン化合物が式(XIV):
    [式中、
    tは1〜10の整数であり;
    UはOR7u*、またはNR7v*7w*であり;
    7u*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7v*およびR7w*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7v*およびR7w*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  371. 前記テトラサイクリン化合物が式(XV):
    [式中、
    uは1〜10の整数であり;
    LはOR7x*またはNR7y*7z*であり;
    7x*は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7y*およびR7z*は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7y*およびR7z*は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  372. 前記テトラサイクリン化合物が式(XVI):
    [式中、
    vおよびvは、各々、独立して、1〜10の整数であり;
    TはOR7b**、またはNR7c**7d**であり;
    7b**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7c**およびR7d**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7c**およびR7d**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  373. 前記テトラサイクリン化合物が式(XVII):
    [式中、
    xおよびxは各々、独立して、1〜10の整数であり;
    はOR7e**、またはNR7f**7g**であり;
    はNH、NCH、O、CHであり;
    7e**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7f**およびR7g**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり、R7f**およびR7g**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  374. 前記テトラサイクリンが式(XVIII):
    「式中、
    uは1〜10の整数であり;
    はOR7h**、またはNRi**7j**であり;
    はNH、NCH、O、またはCHであり;
    7h**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7i**およびR7j**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7i**およびR7j**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  375. 前記テトラサイクリン化合物が式(XIX):
    [式中、
    yは1〜10の整数であり;
    はOR7k**、またはNR7l**7m**であり;
    はNH、NCH、O、またはCHであり;
    7k**は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であり;および
    7l**およびR7m**は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7l**およびR7m**は連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    の化合物である請求項1に記載の方法。
  376. 前記化合物が式(XX):
    [式中、W’’はCR7d”7e”、S、NR7b”またはOであり;および
    7a”、R7b”、R7c”、R7d”およびR7e”は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシル、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロゲン、チオエーテル、スルフィニル、スルホニル、アミノ、シアノ、ニトロ、カルボニル、アリールまたは複素環であるか、あるいはR7a”およびR7c”は一緒に連結して、5員または6員のアリール、複素環または脂肪族環を形成する]
    およびその医薬上許容される塩である請求項1に記載の方法。
  377. 前記対象がヒトである請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  378. 第二の薬剤と組み合せて前記テトラサイクリン化合物を投与することをさらに含む請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  379. 医薬上許容される担体と組み合せて前記テトラサイクリン化合物を投与することをさらに含む請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  380. 前記テトラサイクリン化合物がエクソン7の含有を増加させる請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  381. 前記テトラサイクリン化合物がイントロン6のスプライシングを増加させる請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  382. 前記テトラサイクリン化合物が細胞SMN蛋白質レベルを増加させる請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  383. 前記テトラサイクリン化合物が前記対象における細胞中のgemを増加させる請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  384. 前記テトラサイクリン化合物が、該対象の肝臓および/または腎臓におけるFL SMN2 mRNA発現を増加させる請求項1〜377のいずれか1項に記載の方法。
  385. SMN2 mRNAスプライシングが変調されるように、全長SMN2をテトラサイクリン化合物と接触させることを含む、SMN2 mRNAスプライシングを変調するための方法。
  386. 前記メッセージスプライシングが増加する請求項386に記載の方法。
  387. 前記メッセージスプライシングが約50倍増加される請求項387に記載の方法。
  388. 前記メッセージスプライシングが約10倍増加される請求項388に記載の方法。
  389. 前記メッセージスプライシングが約2.6倍増加される請求項389に記載の方法。
  390. SMNpレベルが変調されるようにテトラサイクリン化合物を投与することを含む、対象においてSMNpレベルを変調するための方法。
  391. 前記SMNpレベルが増加される請求項391に記載の方法。
  392. 前記SMNpレベルが約50倍増加される請求項392に記載の方法。
  393. 前記SMNpレベルが約15倍増加される請求項393に記載の方法。
  394. 前記SMNpレベルが約10倍増加される請求項393に記載の方法。
  395. 前記SMNpレベルが約8.3倍増加される請求項393に記載の方法。
  396. 前記SMNpの変調がSMNpの発現の増加である請求項393に記載の方法。
  397. 前記SMNpの発現が、10μMの前記テトラサイクリン化合物の濃度で、約40%増加される請求項393に記載の方法。
  398. 前記SMNpの発現が、2.5μMの前記テトラサイクリン化合物の濃度で、約2.8倍増加される請求項393に記載の方法。
  399. 前記SMN2 mRNAの発現が腎臓組織において約23%増加される請求項386に記載の方法。
  400. 前記SMN2 mRNAの発現が肝臓組織において約74%増加される請求項386に記載の方法。
  401. 有効量のテトラサイクリン化合物、および脊髄筋委縮症の治療のために前記テトラサイクリン化合物を用いるための指示書を含むパッケージされたテトラサイクリン化合物。
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