JP2010523095A - 対応しているケトン類の酵素還元による2−アミノ−[5−(1(s),2−ジヒドロキシエチル)又は−(ks)−ヒドロキシ−2−ハロエチル)]−ピラジン誘導体を製造するための方法 - Google Patents

対応しているケトン類の酵素還元による2−アミノ−[5−(1(s),2−ジヒドロキシエチル)又は−(ks)−ヒドロキシ−2−ハロエチル)]−ピラジン誘導体を製造するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、(式I)[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基であり、そしてRは、ヒドロキシ又はハロゲンである]で示される、式:2−アミノ−[5−(1−ヒドロキシ−2−ヒドロキシ又はハロゲン−エチル)]−ピラジン誘導体を製造するための生体触媒不斉還元に関する。該化合物は、グルコキナーゼアクチベーターの生産において重要な中間体である。

Description

本発明は、式(I):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基であり、そしてRは、ヒドロキシ又はハロゲンである]で示される2−アミノ−[5−(1−ヒドロキシ−2−ヒドロキシ又はハロゲン−エチル)]−ピラジン誘導体の製造方法であって、
式(II):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニルオキシ又はハロゲンである]で示されるケトンの酵素加水分解及び/又は酵素不斉還元による方法に関する。
当該方法は、特に、鏡像異性的に純粋な(S)−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミドの調製において有用である。当該化合物は、グルコキナーゼアクチベーターの中間体であり、そしてグルコキナーゼアクチベーターである、
式(III):
Figure 2010523095

で示される、2−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミドは、II型糖尿病の治療及び/又は予防に有用である。
式(III)の化合物は、PCT国際特許出願第WO2004/052869A1号に開示されている。
式(III)の化合物の合成において使用される重要な構成要素の1つは、
式(Ia):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基である]で示される鏡像異性的に純粋な2−アミノ−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)]−ピラジン誘導体である。医薬品有効成分(API)の製造に関して、異性体的に純粋な構成要素及び/又は高立体選択的な手順を使用することは不可欠であり、なぜなら、API中の副成分が、疾患の処置において副作用を有し得るからである。したがって、すべてのAPIに対して高純度が要求される。
光学的に活性な1,2−ジオールは、多用途な合成中間体であり、そして鏡像異性的に純粋な形態で得ることが困難である。(S)−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミドの調製に関してWO2004/052869A1に記載されている方法には、四酸化オスミウムを含む反応において対応するビニルピラジン前駆体のシャープレス酸化を含んでいた(スキーム1参照)。四酸化オスミウム触媒の毒性のせいで、当該反応はキログラム規模で行うことは不可能である。したがって解決すべき課題は、毒性試薬が不要で、そして技術的大規模で実施することができる適切な代替方法を見つけることであった。
Figure 2010523095
単一工程においてアルコキシケトン類の対応するジオールへの微生物加水分解/還元を報告している文献例は、ほとんどない。G. Egri et al., Tetrahedron Asymmetry 1998, 9, 271-283は、パン酵母による1−アセトキシ−3−アリールオキシプロパン−2−オンの一連の生体内変換について記載している。試験された13ケトン類のうち2つだけが、中間体モノアセタートの形成を伴わずにジオールに直接変換された。ほとんどの場合、モノアセタートとジオールの混合物には、式(I)の化合物の製造方法に望ましくないものが見られた。加えて、これらの反応は、基質濃度0.25%w/wにおいてほんの0.5g規模で実施しただけであり、式(I)の化合物の製造用に使用すべきものよりはるかに下回る。
T. Kometani et al, J. Bioscience. Bioeng. 2001, 91, 525-527は、パン酵母を使用して1−アセトキシ−2−プロパノンの還元による、(S)−1,2−プロパンジオールの調製について記載している。ジオールへの変換は、基質濃度1% w/vで完了したが、ee(鏡像体過剰率)は88%であった。この値は、アセトキシケトンの加水分解を抑制することでしか改善することはできなかった。
Z-L Wei et al, Bioorganic and Medicinal Chemistry 2000, 8, 1129-1137は、対応する2−アセトキシ−1−アリールエタノン類からのS−ジオールの調製について記載しているが、これもまた選択性が比較的低く、そしてモノアセタートがほとんどの場合存在していた。
微生物の還元/加水分解反応により形成される(S)−ジオールのeeは、それがAPIの最終収量に影響を及ぼすので極めて重要な値である。本発明にしたがって製造されたAPIの場合、それに続くケタール化及び結晶化工程は、鏡像体過剰率の増加を>99%までもたらした。
アルコキシケトンの加水分解/還元について記載された微生物生体内変換と並んで、必要な単離された生体触媒−酵素(例えば、ヒドロラーゼ、ケトレダクターゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ)だけを、ワンポットアプローチで適用してもよい。グルコースデヒドロゲナーゼ及びエステル部分の酵素加水分解を使用する酵素コファクターのリサイクルと組み合わせた、単離されたケトレダクターゼによる不斉還元は、最新技術である。S. Kambourakis et al., Tetrahedron Asymmetry 2005, 16, 3682-3689は、異なるケトレダクターゼを使用する2−ヒドロキシ−1−フェニル−エタノンの還元について記載している。2種以上の酵素タイプを用いる酵素変換反応は、V. Kren et al., Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1995, 34 (8), 893に記載のとおり高い頻度で成功する。したがって、ヒドロキシルケトンへのアセトキシケトンのアップストリーム酵素加水分解及びこのインサイツで生成されたヒドロキシルケトンのダウンストリーム還元は、潜在的な微生物−加水分解/還元−生体内変換を模倣する。単離された酵素を使用するマルチ酵素反応は、i)標準機器を使用し得る;ii)高い反応率、iii)全細胞系と比較すると副活性が全くない、iv)簡単な反応制御、及びv)生成された(S)−ジオールのより高いeeに起因して、続くケタール化反応におけるより高い収率など、いくつかの利点を示す。
2−アミノ−[5−(アセチル)]−ピラジン誘導体の末端位置は、異なる置換基を有してもよく、それらはケトン部分の不斉還元後にヒドロキシル官能基に変換可能である。ハロゲン置換基、すなわちより具体的には、1つの有力な候補であるクロロ置換基に関して、異なるアリールケトンのいくつかの生体触媒による不斉還元については、文献、L. Hua et al., Organic & Biomolecular Chemistry 2006, 4, 2690-2695 and L. Hua et al. Tetrahedron Asymmetry 2005, 16, 3275-3278に記載されている。芳香族塩素化アルコールから出発する鏡像異性的に純粋な1,2−ジオールの合成については、T. Ikaraiya et al., Tetrahedron 2004, 60, 7411-7417に記載のように、対応する鏡像異性的に純粋なエポキシドを介して行われ、そして続くエポキシド加水分解については、Z. Li et al., Tetrahedron Asymmetry 2006, 17, 47-52に記載のように生体触媒加水分解を介するか、又はG-J. Kim et al., Tetrahedron Letters 2005, 46, 2263-2266に記載のように金属触媒を使用する加水分解を介するかのいずれかである。
本発明による生体内変換方法を用いて、鏡像異性的に純粋な2−アミノ−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)]−ピラジン誘導体の調製に有効な手順が見出された。
特記のない限り、下記の定義は、本明細書の発明を記載するために使用される種々の用語の意味及び範囲を説明し、明確にするために記載される。
本明細書において、用語「低級」は、1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子からなる基を意味するために使用される。
用語「ハロゲン」は、フルオロ及びクロロを指し、クロロが好ましい。
用語「アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わせで、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜16個の炭素原子、さらに好ましくは1〜10個の炭素原子の分岐又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。
用語「低級アルキル」又は「C−C−アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わせで、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子の分岐又は直鎖の一価アルキル基を指す。この用語は、さらに、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチル等などの基により例示される。好ましい低級アルキル残基は、メチル、エチル及びtert−ブチルであり、tert−ブチルが特に好ましい。
用語「低級アルキルカルボニル」は、基−C(O)−R’を指し、ここで、R’は、1〜6個の炭素原子、好ましくは、1〜4個の炭素原子で示される分岐又は直鎖の一価アルキル基である。好ましい「低級アルキルカルボニル」又は「C−C−アルキルカルボニル」基は、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイル、ペンタノイル及びヘキサノイルである。より好ましくは、アセチル及びピバロイル(tert−ブチルカルボニル)であり、tert−ブチルカルボニルが最も好ましい。
本明細書において使用される用語「アミノ保護基」は、化合物上の他の官能基を反応させている間、アミノ官能性を遮断又は保護するために一般に用いられる置換基を指す。適切なアミノ保護基は、ホルミル基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル(「Cbz」)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(「FMOC」)、tert−ブトキシカルボニル(「BOC」)及びアリルオキシカルボニルなどのエステル基、ならびにパラ−トルエンスルホニル、ベンゼンスルホニル及びフェニルスルホニルなどのアリールスルホニル誘導体からなる群より選択される。アミノ保護基の選択及び使用(付加及び続く除去)は、当業者に周知である。上記用語により引用される基の更なる例は、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, John Wiley and Sons, New York, NY, 1999に記載されている。好ましいアミノ保護基は、BOCである。
用語「低級アルキルカルボニルオキシ」は、基−O−C(O)−R”を指し、ここで、R”は、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子の直鎖の一価アルキル基である。好ましい「低級アルキルカルボニルオキシ」又は「C−C−アルキルカルボニルオキシ」基は、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ及びヘキサノイルオキシである。特に好ましい「低級アルキルカルボニルオキシ」は、アセチルオキシである。
用語「鏡像異性的に純粋な」は、その組成の単一鏡像異性体を少なくとも90%、好ましくは約95%〜100%、より好ましくは98%〜100%、そして最も好ましくは99%〜100%を含む組成を指す。
本明細書において使用される、用語「鏡像体過剰率」(略して「ee」)は、[F(+)−F(−)]として定義され、ここで、F(+)は、(+)−鏡像異性体のモル分率又は重量分率を指し、そしてF(−)は、(−)−鏡像異性体のモル分率又は重量分率を指す。それに相応して、用語「パーセント鏡像体過剰率」又は「%ee」は、100×[F(+)−F(−)]として定義される。あるいは、パーセント鏡像体過剰率は、100×([R]−[S]/[R]+[S])として計算することができる。
本発明は、
式(I):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基であり、そしてRは、ヒドロキシ又はハロゲンである]で示される化合物の製造方法であって、
式(II):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニルオキシ又はハロゲンである]で示されるケトンの酵素加水分解及び/又は酵素不斉還元による方法に関する。
本発明の好ましい実施態様では、方法は、Rが、ヒドロキシであり、そしてRが、アセチルオキシであることを特徴とし、
式(Ia):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基である]で示される化合物を得ることを意味する。
本発明の一つの実施態様では、方法は、酵素加水分解及び酵素不斉還元を、種カンジダ・パラプシローシス(Candida parapsilosis)の酵母と共に実施することを特徴とする。したがって、本発明は、
式(Ia):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基である]で示される2−アミノ−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)]−ピラジンの製造方法であって、
式(IIa):
Figure 2010523095

で示されるケト化合物を、種カンジダ・パラプシローシスの酵母を用いて酵素加水分解及び酵素不斉還元をすることによる、製造方法に言及する。
酵母カンジダ・パラプシローシスの株を使用することにより、所望の生成物(Ia)は、技術的に適切な基質濃度で対応するアセトキシケトン(IIa)の加水分解及び不斉還元により生成される。方法は、株が加水分解及び不斉還元の両方に触媒作用を及ぼすことができるため、リパーゼなどのヒドロラーゼの添加なしで実施することができる。
詳しくは、本発明は、式(IIa)の化合物の加水分解及び不斉微生物還元を、酵母カンジダ・パラプシローシスを使用して行い、式(Ia)の鏡像異性的に純粋な(S)−ジオールを得ることを含む、大規模で実現可能な生体触媒方法であって、
a)酵母抽出物(1% w/v)、ソイトン(1%w/v)、酵母ニトロゲンベース(0.67%w/v)及びグルコース(2% w/v)を含むリッチ培地を含有するフラスコ又は発酵槽中で、27〜30℃にて、1〜2日間、カンジダ・パラプシローシスの培養物を培養する工程;
b)pHを6.5〜7.0の範囲で維持するために、播種後16〜20時間にNHOHを添加する工程、並びに培養及び不斉還元用に還元当量を提供するために24時間毎に3〜5%(v/v)に相当するエタノールを供給する工程;
c)さらに2〜4時間後、式(IIa)のアセトキシケトン基質175gを、水875ml中の懸濁液として発酵ブロスに添加して、最終濃度1〜5%(w/v)を得る工程;
d)2〜5日以内に、式(IIa)のアセトキシケトンを加水分解及び還元して対応する(S)−ジオールにする工程;
e)バイオマスの分離(遠心分離)により(S)−ジオールを単離し、続いて(S)−ジオールを酢酸エチル(2体積当量で3回)で抽出し、そして濃縮する工程
を含む、方法に関する。
反応はまた、完了するまで進められなければならず、すなわち基質濃度5%(w/v)で全ての基質が変換されなければならず、これは、文献例において引用されている濃度よりはるかに高い。
C.パラプシローシスを用いる式(IIa)のアセトキシケトンの生体内変換により、91.4%〜95.6%の範囲のeeを有する鏡像異性的に純粋な(S)−ジオールが得られる。
本明細書において使用されるように、カンジダ・パラプシローシスは、Rocheにて単離され、ブダベスト条約の下で2007年3月9日、DSMZ(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH, Inhoffenstrasse 7B, 38124 Braunschweig, Germany)に、アクセッション番号DSM19155で寄託されている株である。C.パラプシローシスのいくつかの他の株もまた、記載した生体内変換に触媒作用を及ぼして、92〜95%eeを有する(S)−ジオールが得られ、それはどんなC.パラプシローシス株も使用できる可能性を示す。加えて、酵母カンジダ・ケフィア(Candida kefyr)、クルイベロマイセス・マルシアヌス(Kluyveromyces marxianus)及び真菌カロネクトリア・リジディウスクラ(Calonectria rigidiuscula)の株は、使用することができる。
好ましい実施態様では、本発明は、酵母カンジダ・パラプシローシスを使用する酢酸2−[5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル(Rが、tert−ブチルカルボニルである、式(IIa)の化合物)の不斉微生物還元及び加水分解を行って、鏡像異性的に純粋な(S)−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミドを得ることを含む、大規模で実現可能な生体触媒法に関する。
本発明のさらなる実施態様では、方法は、酵素加水分解が、エステラーゼ、プロテアーゼ又はリパーゼからなる群より選択されるヒドロラーゼ(EC 3.1.1)を用いて実施され、後続の酵素不斉還元が、1個以上のオキシドレダクターゼ(EC 1.1.1)を用いて実施されることを特徴とする。したがって、本発明はまた、
式(Ia):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基である]で示される2−アミノ−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)]−ピラジンの製造方法であって、
式(IIa):
Figure 2010523095

で示されるケト化合物を、ヒドロラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ又はリパーゼからなる群より選択される酵素を用いて酵素加水分解をすること、及び1個以上のオキシドレダクターゼを用いて酵素不斉還元をすることによる製造方法に言及する。
好ましくは、酵素加水分解は、リパーゼを用いて実施される。より好ましくは、リパーゼが、カンジダ・アンタークティカ(Candida Antarctica)、アルカリゲネス(Alcaligenes)種又はバークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)から得られる。
好ましい実施態様では、ケトレダクターゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼが、酵素不斉還元においてオキシドレダクターゼとして使用される。
マルチ酵素生体内変換を、ワンポット反応として変換する。加水分解−脱アセチル化を、ヒドロラーゼと二相反応培地中に懸濁した式(IIa)のアセトキシケトンとを接触させることにより実施する。還元を、オキシドレダクターゼとインサイツで形成されたα−ヒドロキシケトンとを接触させることにより実施する。インサイツで形成されたα−ヒドロキシケトンの低い安定性のため、レダクターゼの適用反応性は、ヒドロラーゼの適用反応性を超えなければならない。所要の還元当量は、触媒量として用いられ、そしてインサイツでリサイクルされる。式(Ia)の所望の生成物は、技術的反応条件で生成される。
好ましい実施態様では、本発明は、大規模で実現可能な生体触媒方法であって、ヒドロラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ又はリパーゼからなる群より選択される酵素を用いて、酢酸2−[5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル(Rが、tert−ブチルカルボニルである、式(IIa)の化合物)を加水分解すること、及び1個以上のオキシドレダクターゼを用いて酵素不斉還元を行って、鏡像異性的に純粋な(S)−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミドを得ることを含む、方法に関する。
Figure 2010523095
第一の工程、つまりアセトキシケトン(5)の脱アセチル化によるヒドロキシルケトン(6)のインサイツ生成を、ヒドロラーゼ、エステラーゼ、プロテアーゼ又はリパーゼにより、好ましくはリパーゼにより;さらにより好ましいのは、カンジダ・アンタークティカ(Candida Antarctica)からのリパーゼ[例えば、CALB L(Novozyme)]により、アルカリゲネス(Alcaligenes)種からのリパーゼ[例えば、QLM(Meito Sangyo)]により、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)からのリパーゼ(リパーゼPS)により、及びその突然変異リパーゼAHにより実施する。続く不斉還元を、オキシドレダクターゼにより、好ましくはケトレダクターゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼにより、より好ましくはケトレダクターゼ KRED 101、107、111、112、113及び114、A1F、B1D及びB1E[BioCatalytics]により実施する。所要の還元当量は、最先端の方法によりインサイツでリサイクルし得る;好ましくは酵素により;より好ましくは、グルコースデヒドロゲナーゼ GDH 102[BioCatalytics]によりリサイクルし得る。
適切な緩衝液は、pH5〜8、好ましくはpH6〜7の範囲で生化学において一般に使用される従来の緩衝液である。反応の過程において、反応混合物のpHを、塩基、好ましくはNaOH又はKOHの溶液を加えることにより選択された値で一定に保持する。形成された酢酸を中和するために相当量が必要であり、そして形成されたグルコン酸を中和するためにさらなる相当量が必要である。
酵素の組合わせKRED 101、リパーゼAH及びGDM 102の場合、n−ヘプタン又はtert−ブチルメチルエーテル(TBME)(例えば20% v/v)及びD−グルコース(例えば0.5M)などの無極性の有機溶媒の存在下、2−(4−モルホリノ)−エタンスルホン酸緩衝液(例えばpH6.25)の使用は、反応性全体に積極的に影響を及ぼす。
反応温度は、25〜45℃、好ましくは30〜40℃の範囲であり得る。基質濃度は、1〜20%(w/w)、好ましくは5%(w/w)に及び得る。
インサイツで形成されたヒドロキシケトン(6)の低い安定性は、脱アセチル化活性を超える触媒還元活性を必要とする。ヒドロキシケトン(6)のインサイツでの濃度は、その不斉還元についての高いターンオーバー率を可能にするために、十分に高くなければならない。生成されたアセトキシアルコール(ジオール(7)になる可能性のある中間体)にとっての著しくより低い鏡像異性的純度と相まって、ケトレダクターゼは、アセトキシケトン(5)の直接還元に対して著しくより低い活性を示す。処理条件は、鏡像異性的に純粋な(S)−ジオール(7)を保持するために、アセトキシケトン(5)の直接還元を抑制するか、又はそのインサイツでの濃縮を誘発することによりインサイツで形成されたヒドロキシケトン(6)の不斉還元の高いターンオーバー率を向上させなければならない。
別の実施態様では、本発明は、
式(Ib):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基であり、そしてRは、ハロゲンである]で示される2−アミド−[5−(1−ヒドロキシ−2−ハロ−エチル)]−ピラジンの製造方法であって、
式(IIb):
Figure 2010523095

[式中、Rは、ハロゲンである]で示されるケトンの酵素不斉還元による製造方法に言及する。
好ましくは、R及びRは、塩素である。
好ましくは、酵素不斉還元を、1個以上のオキシドレダクターゼを用いて実施する。より好ましくは、ケトレダクターゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼを、オキシドレダクターゼとして使用する。
好ましい実施態様では、本発明は、N−[5−(2−クロロ−アセチル)−ピラジニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(4)を酵素還元して(S)−N−[5−(2−クロロ−1−ヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(5)にすることに関する。
Figure 2010523095
不斉還元を、オキシドレダクターゼとクロロケトン(8)とを接触させることにより実施する。必要な還元当量は、触媒量として用いられ、そしてインサイツでリサイクルされる。
好ましいオキシドレダクターゼは、ケトレダクターゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼであり、より好ましいものは、ケトレダクターゼ KRED 101、KRED 111、KRED 112、KRED 113及びKRED 114[BioCatalytics]である。必要な還元当量は、従来の方法により;好ましくは酵素により;より好ましくは、グルコースデヒドロゲナーゼ GDH 102[BioCatalytics]により、インサイツでリサイクルし得る。
適切な緩衝液は、pH5〜8の範囲で、好ましくはpH6〜7の範囲で生化学において一般に使用される従来の緩衝液である。反応の過程において、反応混合物のpHを、塩基、好ましくはNaOH又はKOHの溶液を加えることにより選択された値で一定に保持する。形成されたグルコン酸を中和するために相当量が必要である。
酵素の組合わせKRED 101及びGDM 102の場合、D−グルコース(例えば0.06M)の存在下、高基質濃度でのリン酸カリウム緩衝液(例えば、pH6.5)の使用及びより高い濃度のD−グルコースの添加は、反応性全体に積極的に影響を及ぼす。
反応温度は、25〜45℃の範囲、好ましくは30〜35℃の範囲であり得る。基質濃度は、0.1〜10%(w/w)、好ましくは5%(w/w)、より好ましくは0.5%(w/w)で変動し得る。
好都合に、鏡像異性的に純粋な(S)−N−[5−(2−クロロ−1−ヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(Ic)となるクロロケトン(8)の不斉還元は、第三の加水分解酵素(例えば、リパーゼ)を必要とせず、また潜在的に不安定な中間体をインサイツで生成しなかった。絶対配置を、結晶構造により決定した。続いて、鏡像異性的塩素化アルコール(Ic)を、ヒドロキシル基に対してクロロの求核置換によって所望の鏡像異性的に純粋な(S)−ジオール(7)に変換しなければならない。
既に先に記載のように、Rは、好ましくはtert−ブチルカルボニルである、すなわち、本明細書中の先に定義した方法を、好ましくは、式(II)[式中、Rは、tert−ブチルカルボニルである]の化合物から出発して実施する。
したがって、別の実施態様では、本発明は、
式(IIc):
Figure 2010523095
[式中、Rは、低級アルキルカルボニルオキシ又はハロゲンである]で示される新しい化合物に関する。
式(IIc)の化合物の調製を、下記のスキーム4及び5にしたがって実施することができる。
工程1において、2−アミノ−5−ブロモピラジン(1)のアミノ基を、ジクロロメタン中の塩化トリメチルアセチル(ピバロイルクロリド;PivCl)で保護して、アミド7を収率90%で得た。アミド2のパラジウム触媒されたカルボメトキシル化(工程2)を、Parr反応器中でジメチルホルムアミド:メタノールの4:1の混合溶媒中、一酸化炭素500psi下、実施して、メチルエステル9を収率84%で得た。工程3において、メチルエステル9のクライゼン縮合を、酢酸tert−ブチルから生成されたエノラートを用い、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)で処理することにより行って、ケトエステル10を得た。抽出処理及び溶媒交換後、得られたエタノール溶液10を、触媒量の臭化リチウムの存在下、N−ブロモスクシンイミド(NBS)で処理して、9からブロミド11を総収率95%で得た。11をジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸(TFA)で処理して、α−ブロモケトン(IId)を収率97%で得て(工程5)、室温で40時間撹拌後、脱カルボキシル化を完了した。α−ブロモケトン(IId)を、DMF中の酢酸ナトリウムで室温にて置換反応により、アセトキシケトン(IIe)に変換した(工程6)。酢酸エチル/ヘプタンからの結晶化の後、アセトキシケトン(IIe)を、収率90%で得た。続いて、(IIe)を、水を加えることにより反応混合物から直接沈殿させることが可能であることを見出した。
Figure 2010523095
N−[5−(2−クロロ−アセチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(IIf)を、ブロモクロロメタンと反応させ、そしてブチルリチウムで活性化させることにより、メチルエステル9から直接得ることができる(スキーム5参照)。
Figure 2010523095
別の実施態様では、本発明は、
式(Ic):
Figure 2010523095

で示される新しい化合物に関する。
さらなる実施態様では、本発明は、
式(III):
Figure 2010523095

で示される化合物の製造方法であって、
請求項1〜11記載の方法を含み、続いて、
a)式(Ia):
Figure 2010523095

[式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基である]で示されるジオールを、2,2−ジメトキシプロパンと反応させて、アセタールを形成し、塩基性条件下でアミンを脱保護して、
式(IV):
Figure 2010523095

で示される化合物を得ること;
b)式(IV)のアミンと、
式(V):
Figure 2010523095

で示されるカルボン酸又はその活性化誘導体との縮合により、アミドを得ること;そして
c)酸性条件下でアセタールを加水分解すること
を含む方法を提供する。
2R−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−(1S,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(式(III)の化合物)は、強力なグルコキナーゼアクチベーターであることが分かった。GKを活性化して、それによってGKセンサーシステムの感度を増加させる化合物は、全てのII型糖尿病における高血糖特性の処置に有用である。グルコキナーゼアクチベーターは、β−細胞及び肝細胞中のグルコース代謝の流動を増加させ、それが増加したインスリン分泌と共役する。したがって、そのような薬剤は、II型糖尿病及びその他の代謝性障害を処置するために有用である。
工程a)において、1,2−ジオール基は、環状アセタールの形態で保護される。1,2−ジオールとジメトキシプロパンとの反応は、1,3−ジオキソランを提供する。好ましくは、反応を、例えば、p−トルエンスルホン酸(PTSA)又はカンファースルホン酸(CSA)などの酸触媒の存在下で実施する。アセタールは、例えば、含水酢酸、含水トリフルオロ酢酸及び塩酸、ならびにルイス酸などのプロトン酸を除いて、ほとんどの反応条件に対して安定である。したがって、アセタールは、後続のアミンの脱保護に使用される炭酸カリウムなどの塩基によって攻撃されない。
工程b)における縮合に関して、式(V)のカルボン酸の活性化誘導体は、当業者に既知の方法により調製し得る、例えば、保護エステル又はその酸クロリドにより使用し得る。好ましくは、式(V)の酸の酸クロリドを使用し得、カップリングを、例えばピリジン又はアミノピラジンなどの塩基の存在下で実施する。酸クロリドは、式(V)の化合物を、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中の塩化オキサリル又はチオニルクロリドと反応させて調製することができる。
工程c)において、アセタール保護基は、酸条件下、例えば、塩酸を使用することにより開裂させて、式(III)の1,2−ジオールを得る。
下記のスキーム6において、本明細書中の先に定義したように酵素的方法により調製した式(Ia)の化合物から出発する、式(III)の化合物の製造方法を図示する。
Figure 2010523095
以下の実施例は、非限定的に本発明を例示するものとする。
実施例
実施例1
酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステルの調製
工程1:N−(5−ブロモ−ピラジン−2−イル)−2,2−ジメチルプロピオンアミド(2)の調製
電磁撹拌機、温度計、冷却器及び窒素入口/出口を装備した1Lの三つ口丸底フラスコに、2−アミノ−5−ブロモピラジン(1)50.00g(287.4mmol)、ジクロロメタン218mL及びピリジン30.50mL(377.1mmol)を入れた。次に、塩化トリメチルアセチル(PivCl)39.30mL(319.1mmol)を、5分間かけて滴下した。発熱のせいで、混合物の温度が22℃から44℃に上昇した。約40℃で2時間撹拌した後、HPLC分析は完全な反応を示した。反応混合物をエタノール200mLで希釈し、次に大気圧で、蒸留により濃縮した。蒸留液240mLを回収した後、混合物の温度が68℃に達し、混合物の温度を約68℃で維持しながら、水100mLをゆっくりと加えた。添加が完了した後、得られた懸濁液を室温に放冷し、一晩撹拌した。固体を濾過により回収し、エタノール:水 1:1の100mLで洗浄し、吸引により乾燥させて、標記化合物67.08g(収率90.4%)を明ベージュ色の固体として得た;HPLC分析により測定した純度98.21%(HPLCカラム Zorbax Eclipse XDB-C8、4.6×50mm、1.8μm、溶離剤 5〜100% アセトニトリル/水+01.%TFA 1mL/分で5分間かけて、UV250nmで検出、保持時間4.22分)。
工程2:5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2カルボン酸メチルエステル(9)の調製
300mLParr反応器に、工程1で調製した化合物15.00g(58.11mmol)、メタノール16.80mL(414.8mmol)、ジメチルホルムアミド(DMF)67.20mL、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド61.20mg(0.0872mmol)及びトリエチルアミン8.900mL(63.92mmol)を入れた。反応器を、窒素で2回(それを加圧して、続いてそれを大気圧に排気することにより)パージし、次に一酸化炭素で2回パージした。混合物を、500rpmで撹拌しながら92℃に加熱し、次にCOで、18時間、500psiに加圧した。HPLC分析は完全な反応を示した。65℃に冷却した後、反応器を減圧して、内容物を500mL丸底フラスコに移した。反応器をDMF 30mLですすぎ、すすぎ液もまたフラスコに移した。次に、水80mLを加えた。室温に冷ました後、得られた固体を濾過により回収し、DMF:水 1:1の50mL及び水50mLで洗浄して、吸引により乾燥させて、標記化合物11.56g(収率83.8%)を明ベージュ色の固体として得た;HPLC分析により測定した純度100%(工程1と同じ条件、保持時間3.46分)。
工程3:3−[5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−3−オキソ−プロピオン酸−tert−ブチルエステル(10)の調製
電磁撹拌機、添加漏斗、熱電対プローブ及び窒素入口/出口を装備した1Lの三つ口丸底フラスコに、酢酸tert−ブチル25.00mL(185.5mmol)、工程2で調製した化合物20.00g(84.30mmol)及びTHF20mLを入れた。−20℃に冷却した後、THF中の1.0M リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)の溶液261.4mL(261.4mmol)を、反応混合物の温度を−20℃〜0℃に維持しながら滴下した。得られた赤色の溶液を、−20℃で40分間撹拌した。HPLC分析は完全な反応を示した。混合物を0℃に温まるにまかせ、次に予冷した25wt%クエン酸溶液200mL(260.3mmol)を加えることによりクエンチした。有機層を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液2×200mLで洗浄し、30℃/60mmHgで濃縮し、約50mLの容量にした。濃縮した溶液をブタノン200mLで希釈し、再度30℃/60mmHgで濃縮し、約50mLにした。濃縮物を再度ブタノン200mLで希釈し、30℃/60mmHgで濃縮し、約100mLの容量にした。NMR分析は、THFの非存在を示した。標記化合物である得られたブタノン溶液を、次の工程で直接使用した。
工程4:2−ブロモ−3−[5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−3−オキソ−プロピオン酸tert−ブチルエステル(11)の調製
電磁撹拌機を装備した1Lの丸底フラスコに、臭化リチウム73.00mg(0.841mmol)及び工程3で得られたブタノン溶液(約100mL)を入れたが、それは、理論上、3−[5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−3−オキソ−プロピオン酸−tert−ブチルエステル27.09g(84.30mmol)及びブタノンおよそ73mLを含有していた。得られた混合物に、N−ブロモスクシンイミド15.16g(85.17mmol)の全量を、HPLCにより反応を注意深くモニタリングしながら少しずつ加えた。室温で1時間撹拌した後、HPLC分析は完全な反応を示した。反応混合物を25℃/25mmHgで濃縮し、約70mLの容量にし、次に酢酸エチル130mLで希釈し、水3×100mLで洗浄した。35℃/60mmHgで濃縮した後、約90mLの容量にし、得られた懸濁液をヘプタン200mLで希釈し、再濃縮し、約90mLの容量にした。次にヘプタン200mLを加え、懸濁液を再度濃縮し、約150mLの容量にした。次に固体を濾過により回収し、ヘプタン2×50mLで洗浄し、吸引により乾燥させて、標記化合物32.16gを明黄色の固体として得た;HPLC分析により測定した純度98.7%(HPLCカラム Zorbax XDB-C8、3×100mm、3.5μm、溶離剤 20〜100% アセトニトリル/水+01.%TFA 0.5mL/分で10分間かけて、UV254nmで検出、保持時間9.52分)。
工程5:N−[5−(2−ブロモ−アセチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(IId)の調製
電磁撹拌機及び窒素入口/出口を装備した500mL丸底フラスコに、工程4で調製した化合物32.10g(80.19mmol)、ジクロロメタン90mL及びトリフルオロ酢酸56.20mL(756.6mmol)を入れ、反応混合物を室温で40時間撹拌した。HPLC分析は完全な反応を示した。反応混合物を30℃/30mmHgで濃縮し、約40mLの容量にし、トルエン200mLで希釈し、濃縮し、約50mLの容量にした。得られたスラリーをトルエン100mLで希釈し、再度濃縮し、約50mLの容量にした。ヘプタン100mLで希釈した後、固体を濾過により回収し、吸引により乾燥させて、標記化合物23.30g(収率96.8%)を黄色の固体として得た;HPLC分析により測定した純度99.15%(工程4と同じ条件、保持時間7.76分)。
工程6:酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル(IIe)の調製
電磁撹拌機、添加漏斗、熱電対プローブ及び窒素入口/出口を装備した500mLの丸底フラスコに、酢酸4.40mL(76.86mmol)、DMF140mL及び酢酸ナトリウム7.000g(85.33mmol)を入れた。次に、工程5で得られた化合物23.30g(77.62mmol)を45分間かけて少しずつ加えた。室温でさらに1時間撹拌した後、HPLCは完全な反応を示した。反応混合物を酢酸エチル350mLで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム100mLを撹拌しながら加えた。有機層を分離し、水3×100mLで洗浄し、30℃/60mmHgで濃縮し、約60mLの容量にした。得られたスラリーをヘプタン200mLで希釈し、30℃/60mmHgで濃縮し、約150mLの容量にし、50℃で30分間撹拌した。室温に冷ました後、固体を濾過により回収し、ヘプタン中の10%酢酸エチル40mLで洗浄し、吸引により乾燥させ、次に減圧下(室内圧)で24時間乾燥させて、標記化合物19.52g(収率90.0%)をオフホワイトの固体として得た;HPLC分析により測定した純度98.81%(工程4と同じ条件、保持時間6.78分)。
1H-NMR (DMSO-d6): 10.71 (s, 1H), 9.37 (d, 1H), 8.89 (d, 1H), 5.48 (s, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.25 ppm (s, 9H)。
実施例2
N−[5−(2−クロロ−アセチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(IIf)の調製
機械式撹拌機、添加漏斗、熱電対プローブ及び窒素入口/出口を装備した1Lの三つ口丸底フラスコに、実施例1、工程2で調製した5−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(9)24.10g(102mmol)、THF300mLを入れ、ブロモクロロメタン24.0mL(369mmol)を加えた。−90℃のヘプタン−液体窒素の冷却浴を使用して−78℃に冷却後、ヘキサン類中の2.6Mブチルリチウム100.0mL(260mmol)の溶液を、反応混合物の温度を−77±2℃で維持しながら、滴下した。次に、ブロモクロロメタン15.0mL(231mmol)をさらに加え、続いて、反応混合物の温度を−77±2℃で維持しながら、ヘキサン類中の2.6Mブチルリチウム55.0mL(143mmol)をさらに滴下した。HPLC分析は完全な反応を示した。コールド混合物を、1N塩酸300mL(300mmol)にゆっくりと注ぎ、撹拌して周囲温度まで温めた。混合物を部分的に減圧下で濃縮し、沈殿した固体を濾過により単離し、水で洗浄し、吸引により乾燥させて、粗生成物19.42gを明橙色の固体として、HPLC分析により測定した純度91.5%を得た。この粗生成物、19.0gを、酢酸エチル100mL中でスラリー化し、得られた懸濁液をヘプタン50mLで希釈した。次に、固体を濾過により回収し、ヘプタン:酢酸エチル 1:1の2×50mLで洗浄し、吸引により乾燥させて、クロロケトン13.5g(収率53%)をオフホワイトの固体として、HPLC分析により測定した純度>99%を得た。
1H-NMR (DMSO-d6): 10.71 (s, 1H), 9.35 (d, 1H), 8.94 (d, 1H), 5.20 (s, 2H), 1.25 ppm (s, 9H)。
実施例3
発酵及び生体内変換
脱イオン水1L当たりグルコース20g、酵母抽出物10g及びソイトン10gを含む508S培地100mlを入れた2×500mlバッフルフラスコに、C.パラプシローシスR2599の冷凍貯蔵品1mlを播種した。次にフラスコを、220rpmに設定したオービタルシェーカー上で27℃にて72時間インキュベートした。次にフラスコの内容物を、適切な播種フラスコ中にプールして、脱イオン水1L当たりグルコース20g、酵母抽出物10g、ソイトン10g及びアミノ酸不含酵母ニトロゲンベース6.7gを含むYSD培地5L及びShell Aseol消泡剤0.3mlを入れた7.5L発酵槽に播種した。発酵パラメーターを、次の通りに設定した:温度27℃;溶解した酸素を、曝気及び撹拌速度の自動調節により50%以上に保持し;25%w/v水酸化アンモニウムの自動添加によりpHを6.5で保持し;エタノール(100%)を4〜5%v/v/日の速度で線量計を使用して供給した。20時間培養後、ブロス1.5Lを除去し、エタノール供給を開始した。さらに2時間後、酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル(実施例1)175.5gを、水875mL中の懸濁液として加えて、最終濃度5%(w/v)を得た。周期的に試料を除去し、HPLCにより分析して、(S)−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(7)の滴定量及びこの生成物の鏡像異性体純度もまた測定した。68時間後に反応が完了したと判断された時、ブロスをインサイツで70℃に30分間加熱することにより、C.パラプシローシスを不活性化した。
Figure 2010523095
単離
上記で得られた加熱不活性化ブロスを、生成物単離に使用した。ブロス4.23Lを、スイングアウトローター(3500rpm、15分間)を有する理化学用遠心機上で遠心分離した。乳白色の上清(3.60L)を除去した。沈殿物を水0.8L中に再懸濁し、遠心分離して、不透明な上清0.76Lを得た。合わせた水溶液を酢酸エチルで3回抽出した(各9L)。最初の抽出で、自然な相分離が生じた。第二の抽出で、エマルションを得た。エマルションを、dicalite speed plus(Acros Organics 123380010)250g中で混合し、そして混合物を減圧下で濾過(Filtrox filter plate AF 50/8427)することにより分解した。第三の抽出で、急速相分離が得られた。得られた有機抽出物をプールし、実験用ロータリーエバポレーターで、減圧下で濃縮した。濃縮物を、スプーン2杯のdicalite speed plusと混合し、濾過し、酢酸エチルで1.00Lの濃縮物にした。濃縮物は、(s)−ジオール(7)114.4gを含有した。
濃縮物の試料を乾燥させ、そして以下の分析データを示した:(HPLC):HPLCによるエリア純度により99.4%(カラムSupelcoSil ABZ+、4.6×250mm、5μm、溶離剤 20〜90%アセトニトリル/水+0.1%TFA 1ml/分で10分間かけて、UV300nmで検出、保持時間4.26分)、キラルHPLCにより92.0%ee(カラムChiralpak AD-H、溶離剤 20%エタノール/80%アセトニトリル 1ml/分で、40℃、UV237nmで検出、保持時間:18.14分(R−ジオール)及び20.86分(S−ジオール))。
1H-NMR (DMSO-d6): 10.15 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 5.54 (d, 1H), 4.72 (t, 1H), 4.63 (dd, 1H), 3.69 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 1.25 ppm (s, 9H)。
MS(イオンスプレー):m/z 240.1(M239.1に対してM+H)。
実施例4
大規模な複数の酵素による反応
酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル(178mmol)50gを、tert−ブチルメチルエーテル(TBME)150ml中で撹拌した。次いで、反応緩衝液、20mM 2−(4−モルホリノ)−エタンスルホン酸674mL、及びD−グルコース(658mmol)100.1gを加えた。温度を29℃に調整し、pHを6.25にした。反応−脱アセチル化−を、リパーゼAH 2.01gを加えて開始した。直後に、グルコースデヒドロゲナーゼGDH 102 40mg、ケトレダクターゼKRED 101 201mg及びコファクターNADP 202mgを、不斉還元を開始するために加えた。反応温度を37℃まで上昇させた。撹拌した懸濁液を、1.0N水酸化ナトリウム溶液の制御添加(pHスタット)によりpH6.25(及び37℃)で保持した。11.2時間後、1.0N水酸化ナトリウム354.1mLをすべて消費した後、そして完全に変換した後、反応混合物をさらに10.5時間撹拌した。生成物を抽出するために、塩化ナトリウム300gを反応混合物に加え、pHを7.5に調整した。次いで、反応混合物を酢酸エチル1Lで5回抽出した。相分離が自然に生じた。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、高真空下で一晩乾燥させた。(S)−N−[5−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(4)44.76g(HPLC純度96.4%、[SupelcoSil ABZ+、250×4.6mm、溶離剤 20〜90%アセトニトリル/水+0.1%TFA 1mL/分で10分間かけて、UV300nmで検出、保持時間5.3分]、ee>99.9%[Chiralpak IA、250×4.6mm、5μm、溶離剤 50%ヘプタン 50%エタノール/メタノール 1:1 1mL/分で20分間かけて、UV240nmで検出、保持時間 鏡像異性体 9.3分及び10.9分])を、明橙色の、高粘性油状物として単離した。
実施例5
酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステルの小規模還元
酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル2mgを、DMSO 20μlに溶解し、2−プロパノール 20μl、100mM 2−(4−モルホリノ)−エタンスルホン酸1.5ml、pH6.0、NADPH 3mg及びケトレダクターゼ3mgを含有する反応バイアルに加えた(表1参照)。2時間後、反応物を酢酸エチル0.5mlで抽出し、キラルHPLCを介して分析した([キラルセルOD-H、250×4.6mm、Nr.146、溶離剤 65%ヘプタン 20%ヘプタン+0.1%TFA 15%イソ−プロパノール、1mL/分で15分間かけて40℃、UV210nmで検出、保持時間 鏡像異性体 6.2分及び7.2分]、結果は表2参照)。
表2: 対応するアセトキシアルコール(酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−ヒドロキシ−エチルエステル)の形成について選択された分析結果
Figure 2010523095
実施例6
小規模な複数の酵素による反応
酢酸2−[5−(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)−ピラジン−2−イル]−2−オキソ−エチルエステル(IIe)1mgを、DMSO 20μlに溶解し、2−プロパノール 20μl、100mMリン酸カリウム1.5ml、pH7.2、NADPH3mg、Lipozyme CALB L[Novozyme]30μl及びケトレダクターゼ2mgを含有する反応バイアルに加えた(表2参照)。16時間後、反応物を酢酸エチル0.5mlで抽出し、キラルHPLCを介して分析した([キラルセルAD-H、Nr.417、溶離剤 90%エタノール 10%メタノール、1mL/分で30分間かけて40℃、UV210nmで検出、保持時間 鏡像異性体 9.2分及び10.2分]、結果は表3参照)。
表3: 対応する(S)−ジオール(4)の形成について選択された分析結果
Figure 2010523095
実施例7
N−[5−(2−クロロ−アセチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(IIf)の酵素還元
N−[5−(2−クロロ−アセチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(実施例2、5.8mmol)1.5gを、pH電極、pH制御注入ポンプ及び撹拌機を装備した反応器に入れた。次いで、反応緩衝液、100mMリン酸カリウム緩衝液300ml及びD−グルコース(17.7mmol)3.5gを加えた。温度を30℃に調整し、pHを6.5にした。不斉還元を、グルコースデヒドロゲナーゼGDH 102 25mg、ケトレダクターゼKRED 101 100mg及びコファクターNADP 250mgを加えて開始した。1.0N水酸化ナトリウム溶液の制御添加(pHスタット)によりpHをpH6.5(及び30℃)で保持した。46時間後、1.0N水酸化ナトリウム5.79mLのすべてを消費した後、反応物を濾過により浄化した。次いで、生成物を酢酸エチル0.4Lで抽出した。相分離が自然に生じた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、高真空下で一晩乾燥させた。(S)−クロロアルコール1.42g(HPLC純度97.7%、[Suplecosil Abz+、250×4.6mm、溶離剤 35〜90%アセトニトリル/水+0.1%TFA、1mL/分で10.9分間かけて25℃、UV300nmで検出、保持時間5.6分]、ee>99.9%[キラルセルOD-H、250×4.6mm、溶離剤 85%ヘプタン 15%エタノール+0.01M酢酸アンモニウム、0.8mL/分で25分間かけて25℃、UV302nmで検出、保持時間 鏡像異性体 6.6分及び7.5分])を、明黄色の結晶として単離した。
1H-NMR (DMSO-d6): 10.21 (s, 1H), 9.2 (d, 1H), 8.50 (d, 1H), 6.10 (d, 2H), 4.94 ppm (d/tr, 1H), 3.92 (d/d, 2H), 1.25 ppm (s, 9H)。
MS(イオンスプレー):m/z 257.8(M257.1に対してM+H)。
実施例8
2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−(1(S),2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(III)の調製
工程1:N−[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(12)の調製
テトラヒドロフラン(275mL)中のN−[5−(1(S),2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(46g(溶媒で僅かに湿潤した)、約170mmol)の溶液を、2,2−ジメトキシプロパン(225mL、1.88mol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(3.4g、17.9mmol)で処理した。反応混合物を25℃で16.5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーは、反応が完了してより小さい極性の生成物を形成したことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を塩化メチレン(600mL)に溶解した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(250mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)で洗浄した。各々の水層を塩化メチレン(250mL)で逆抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム(35mg)及びNorit A Charcoal(8g)で撹拌し、次にセライトパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して約250gの重量になった。物質をジエチルエーテル(300mL)で処理し、混合物を再度減圧下で濃縮して約350gの重量になり、その時点で、結晶化が始まった。混合物を冷蔵庫(4℃)で4時間貯蔵し、濾過した。固体を減圧オーブン中で30℃にて16時間乾燥させて、白色の結晶(32.3g、68%)、融点144〜144.5℃を得た。母液からさらなる生成物を回収して、白色の結晶(9.5g、20%)を得て、それは純度が第一生成物と同程度であった。キラルカラムを用いる高速液体クロマトグラフィー分析は、いずれの生成物も標準ラセミ化合物試料と比較して100%eeであることを示した。2つの生成物を合わせて、所望のN−[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミドを得た。
工程2:5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イルアミン(13)の調製
メタノール(150mL)中のN−[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(8.4g、30.7mmol)及び炭酸カリウム(4.32g、31.2mmol)の混合物を、25℃で16.5時間撹拌し、その時点で、薄層クロマトグラフィーは、より大きい極性生成物への部分変換を示唆した。不斉中心でエピマー化を回避する目的で、反応を完了前に中止した。したがって、溶媒を減圧下、25℃で除去した。得られた残留物を酢酸エチル(50mL)から減圧下で再度濃縮した。物質を、Biotage クロマトグラフィー(FLASH 40L、シリカ、酢酸エチル)を使用して精製した。回収した早期の画分から未反応の出発物質ピバロイルアミドを白色の固体(2.0g、24%)として回収することができた。後から得た画分を減圧下で濃縮して、5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イルアミン(3.7g、63%)を淡黄色の油状物として得た。キラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー分析は、100%eeを示した。
工程3:2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(14)の調製
塩化メチレン(70ml)中の2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−プロピオン酸(実施例1において調製した、6.29g、19.01mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(2滴)の溶液を2℃で撹拌し、次に塩化オキサリル(4.15mL、45.7mmol)で処理した。混合物を2℃で5分間、そして25℃で15分間撹拌した。次に反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をベンゼン(25ml)に溶解し、蒸発を繰り返した。得られた酸クロリドを塩化メチレン(40mL)に溶解し、0℃に冷却し、次に5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イルアミン(3.65g、18.95mmol)、ピリジン(4.6mL、56.9mmol)及び塩化メチレン(40mL)からなる溶液で処理した。混合物を、冷却浴を継ぎ足さずに16時間撹拌した。次に反応混合物を1N塩酸水溶液(100ml)で処理した。層を分離して、水層を塩化メチレン(75mL)で抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Biotageクロマトグラフィー(FLASH 40L、シリカ、1/1 酢酸エチル/ヘキサン)により、2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(8.9g、92%)を、白色の泡状物として得た:(ES)−HRMS m/e、C2430ClNS(M+H)の計算値508.1668、実測値508.1671。
工程4:2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−(1(S),2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(III)の調製
テトラヒドロフラン(50mL)中の2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(8.85g、17.4mmol)の溶液を、1N塩酸水溶液(50mL)で処理した。得られた乳白色の反応混合物を25℃で15分以内に撹拌し、乳白色の反応混合物が清澄になった。撹拌を25℃で16時間続けた。反応物を減圧下で濃縮し、残留物を塩化メチレン(1×100mL、次に2×50mL)で抽出した。各々の有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。Biotageクロマトグラフィー(FLASH 40L、シリカ、1/1 酢酸エチル/ヘキサン、次に100%酢酸エチル)により、2(R)−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−3−シクロペンチル−N−[5−(1(S),2−ジヒドロキシ−エチル)−ピラジン−2−イル]−プロピオンアミド(7.15g、88%)を、無色の泡状物として得た:(ES)−HRMS m/e、C2126ClNS(M+H)の計算値468.1355、実測値468.1360。
Figure 2010523095
Figure 2010523095

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2010523095

    [式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基であり、そしてRは、ヒドロキシ又はハロゲンである]で示される化合物の製造方法であって、
    式(II):
    Figure 2010523095

    [式中、Rは、低級アルキルカルボニルオキシ又はハロゲンである」]で示されるケトンの酵素加水分解及び/又は酵素不斉還元による方法。
  2. がヒドロキシであり、そしてRがアセチルオキシである、請求項1記載の方法。
  3. 酵素加水分解及び酵素不斉還元が、種カンジダ・パラプシローシス(Candida parapsilosis)の酵母を用いて実施されることを特徴とする、請求項2記載の方法。
  4. 酵素加水分解が、エステラーゼ、プロテアーゼ及びリパーゼからなる群より選択されるヒドロラーゼを用いて実施され、そして後続の酵素不斉還元が1個以上のオキシドレダクターゼを用いて実施されることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 酵素加水分解が、リパーゼを用いて実施されることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. リパーゼが、カンジダ・アンタークティカ(Candida Antarctica)、アルカリゲネス(Alcaligenes)種又はバークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)から得られることを特徴とする、請求項5記載の方法。
  7. ケトレダクターゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼが、オキシドレダクターゼとして使用されることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  8. KRED 101、KRED 107、KRED 111、KRED 112、KRED 113、KRED 114、A1F、B1D及びB1Eからなる群より選択されるケトレダクターゼの1個が、グルコースデヒドロゲナーゼGDH 102と組み合わされて、オキシドレダクターゼとして使用されることを特徴とする、請求項4又は請求項7記載の方法。
  9. 及びRが、塩素であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  10. 酵素不斉還元が、1個以上のオキシドレダクターゼを用いて実施されることを特徴とする、請求項9記載の方法。
  11. ケトレダクターゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼが、オキシドレダクターゼとして使用されることを特徴とする、請求項10記載の方法。
  12. Rが低級アルキルカルボニルであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
  13. Rがtert−ブチルカルボニルであることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項記載の方法。
  14. 式(IIc):
    Figure 2010523095

    [式中、Rは、低級アルキルカルボニルオキシ又はハロゲンである]
    で示される化合物。
  15. が、アセチルオキシ又はハロゲンである、請求項14記載の式(IIc)の化合物。
  16. 式(Ic):
    Figure 2010523095

    で示される化合物。
  17. 式(III):
    Figure 2010523095

    で示される化合物の製造方法であって、
    請求項1〜12記載の方法を含み、続いて、
    a)式(Ia):
    Figure 2010523095

    [式中、Rは、低級アルキルカルボニル又はアミノ保護基である]で示されるジオールを、2,2−ジメトキシプロパンと反応させてアセタールを形成して、塩基性条件下でアミンを脱保護して、
    式(IV):
    Figure 2010523095

    で示される化合物を得ること;
    b)式(IV)のアミンと
    式(V):
    Figure 2010523095

    で示されるカルボン酸又はその活性化誘導体との縮合により、アミドを得ること;そして
    c)酸性条件下でアセタールを加水分解すること
    を含む、方法。
  18. 本明細書に前記の新規な方法及び化合物。
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