JP2010516415A - 運動を伝達するため、及び、治療ツールを解放可能に装着するための結合装置を備えた歯科治療器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】歯科治療器具であって、当該歯科治器具には延びた把持スリーブ(3)が設けられ、当該把持スリーブには前記把持スリーブ内に内設された駆動ユニット(6)が設けられ、また前記歯科治療器具には、前記把持スリーブ(3)の前方端部に配置された結合装置(20)が設けられ、前記結合装置は前記歯科治療器具(1)に対して解放可能に接続されるように前記駆動ユニットによって発生された運動を治療ツール(5)に伝達する、歯科治療器具において、前記結合装置(20)は、スリーブの形態として形成され、ツールシャンク(30)のテーパ付けられたプラグ形状の結合領域を受けいれる第1の部分(21)と、軸方向における安全なロック作用を形成するために、前記ツールシャンク(30)と組み合わされて作用すると同様な第2の部分とを提示し、前記結合装置(20)の前記第1の部分の長さ(d)は前記第2の部分(22)の長さに少なくとも等しい。
【選択図】図3
Description
しかし、通常、組織の加工は適切なツールを用いて少なくとも一部分については行われる。
ドリル又はミルイングカッターなどの回転ツールは、例えば、加工ツールとして用いられていてもよく、その使用は、またヤスリ、及び、2次的な研磨である少なくとも一つの作業面を有する他のツールで行うことができる。
後者の場合には、そのツールは、振動装置によって振動的に優先的に駆動される。
特に、そのようなタイプの振動装置を用いると、しばしば空気式又は電気機械式の構成である駆動ユニットによって発生された運動が、効率的な方法によって治療ツールに伝達されなければならないという問題が起きる。
しかし、衛生学的な理由によって、そのツールは治療器具と永久に接続されることはできないので、使用は、信頼できる保持と、それによる動作の伝達とを同時に確実にしながら、治療器具の解放可能な取り付けを可能とする結合装置によって行われなければならない。
本質的な要素はスリーブの形態で形状に形成された結合領域に設けられた内部スレッド(thread)であり、この内部スレッドは、ツールシャンクの外部スレッドを用い組み合わせるとスクリュー接続を可能にする。
内部スレッドの特別な構成により、DE 199 47 325 A1によって知られている解決法より、スクリュー接続は比較的迅速かつ簡易に確立されることが可能である。
同時に、結合領域の座(seating)表面はわずかにテーパ付け設計によって製造されており、この手段によって、結合領域においてそのツールを軸方向の配列を確実にしている。
一方で、この場合において、駆動運動の伝達はさらに改善されるべきであり、他方では、しかしながら、操作も単純化されるべきである。
特に、これに関して、治療器具と治療ツールとの間の接続の確実化及び後の解放の確実化も単純化されなければならない。
利益的には、本発明のさらなる展開は、従属請求項の主題である。
このために、本発明はスリーブの形態で形成された結合装置が、テーパ付けられており、ツールシャンクのプラグ結合領域を受け入れるための第1の部分を提示しており、この部分は後で詳細に特定される規定された長さを有している。
したがって、ツールシャンクと結合装置の間の比較的広い面積の接合(abutment)面の表面が生み出され、このことによって運動の伝達と保持が向上される。
しかしながら、同時に手術において、そのツールが意図しない解放を回避するために、本発明はさらに、第2部分を提示する結合装置を提供し、この第2の部分はツールシャンクと組み合わせた形態で使用するように、軸方向において安全なロック作用を形成するように設計されている。
例えば、スクリュー接続又は差し込みピン(bayonet)接続の形状に設計されてもよいこの安全なロックによって、治療器具に対するツールとのリンクは、後にさらに詳細に明らかにされる、付加的に改善される。
さらに、ツールの装着又は解放は促進される、その理由は、スクリュー接続又は差し込みピン接続の場合において、ツールを解放する時、安全ロックも同時にサポートを構成するからである。
この場合には、円錐角度は0.01°と10°の間であってもよく、好ましくはこの範囲は0.5°と2°の間である。
この比較的狭い角度であることによって、結合装置とツールシャンクとの間の広い接合面が生成され、この広い結合面によって、ツールの保持に加えて運動の伝達も向上する。
この水の通路によって、例えば、空気及び/又は水は、治療位置へ通されることができる。
既に述べたように、駆動ユニットはより好ましくは振動発生機によって構成される。
さらに治療器具は特にいわゆる歯石除去器を構成する。
参照記号1によって提供された歯石除去器の主たる要素は、伸びた又はロッド形状のハンドピース2であり、当該ハンドピース2は把持スリーブ3を具備し、当該把持スリーブの前方端部領域において、ツールシャンク5aを具備する治療ツール5を保持するための保持又は結合装置4が配置されている。
把持スリーブ3の内部に、振動装置6が配置され、その振動装置6はツール5に振動する運動を生じさせるように意図されている。
その空気式又は電気機械式に設計された好ましい振動装置6は、この目的のために、振動発生機7を提示しており、この振動発生機7は、駆動ユニットの適切な操作を与えられ、例えば、4KHzから8KHz又は超音波の範囲の周波数で振動する動作を生じさせ、その振動する動作は、ツール5へ伝達される。
ツール5の作業先端部5b、この作業先端部5bは研磨面を示している、によって、歯石は歯の表面からそぎ落とされることができる。
それゆえに、ツール5は振動発生機7と解放可能な接続がなされなければならず、このことは、振動発生機7の前方端部に形成された結合装置4の助けによって行われている。
従来技術に基づく実施の形態において、結合装置は、内側のスレッド(thread)9を提示している。この内側のスレッド9は、ネジ接続の意味における後ろのツールシャンク部分の外側のスレッド10と組み合わされて作用する。
それゆえに、ツール5は治療器具1の前方端部にねじ込まれ得る。
スリーブの形状に構成された結合装置4においてツールシャンクを中央に配置することは、以下の事実によって確実になる、すなわち、この事実とは、結合装置4の前方端部面4aは円錐的にテーパ付けられている様式に形成され、ツールシャンクの円錐の頭部が切断された部分と組み合わされて作用することである。
他方では、特にツールの装着と解放に関して、その操作が単純化される。
本発明に基づく結合装置の第1の実施形態は、図2〜4に基づく下記の記述において、今、明らかにされる。
このために、結合装置はツールシャンクのテーパ付けられているプラグ状の結合領域を受け入れるための第1の部分を提示している。
ツールシャンクの結合領域は、特に、円錐台系の形状にすることができ、それにより、第1の部分の適切な構成が与えられ、ツールシャンクと結合装置との間に円錐形のぴったりとした嵌合(sung fit)を生み出す。
この接合面領域に適切な寸法が与えられると、接合面が十分に円滑に設計されていれば、結合装置及びツールシャンクの形状を一致させるだけで、そして、この場合に静的な摩擦を獲得することだけで、ツールの十分で安定した保持力が獲得され得る。
しかしながら、特に、歯科の手術において、ゴミの小さな粒子又は他の粒子が接合面領域内に付着することを完全には排除することはできないので、そのことは振動発生機の開始時において、又は、周波数の変化が発生した時において、接合面がツールの意図しない解放という結果を生じさせる可能性があり、本発明は更に、結合装置が第2の部分を示すことを提供し、その第2の部分は軸方向における安全なロック作用を奏するようにツールシャンクと組み合わされて作用を奏するために設けられている。
この第1の部分21は、ツールシャンク30の円錐台形領域31と組み合わされて作用する。
結合装置20の第1の部分21は更に、内側スレッド22によって結びつけられ、この内側スレッド22はツールシャンク30の対応する正面の外側スレッド32と組み合わされて作用する。
さらに、第1の部分21の軸方向における長さは少なくとも内側スレッドを有する第2の部分22の長さに等しいことである。
それは、たとえば、1mmと15mmの間の範囲内にあってもよい。
このことは、ツールの保持又は運動の伝達が一時的に、結合装置20の第1の部分21の接合面を介して、また円錐台系形状のツールシャンク領域31の接合面を介して行われるという結果を有する。
スクリュー接続の役割は、単に、軸方向における付加的な安全なロックを可能にすることであり、それにより、ツール(たとえどのような理由であったとしても)が手術の間に意図しない解放から防止されることである。
このために、比較的単純なスクリュー接続は十分であり、スクリュー接続は単に前方端部領域の短い長さ領域にも広がる。
この接続が、結合装置20の円錐状の第1の部分21においてツールシャンクを正確に結合して位置させることによって行われるのであれば、このツールは軸方向における力の高い出力を引きださなければならない。
場合によっては、穏やかな衝撃によってそのツールの解放を生じさせてしまう必要があるかもしれない。
そのようなタイプの対策はいまや必要ない、その理由は、そのツールの同時に起こるねじれの結果として、軸方向の運動がスクリュー接続によってもたらされ、それによって、接合表面間の摩擦結合は解放されるからである。
このスクリュー装置は、従って、その器具の操作の付加的な緩和を提供する。
この場合に、軸方向の安全ロックは差し込み式掛け金(bayonet catch)40の形状に設計されている。
ツールシャンク30の側面に突出しているピン42を挿入するための案内路41は、従って、結合装置20の第1の部分21内に備えられている。
この差し込み式の接続40は、意図しないツールの解放に対する安全ロック作用の特に簡易な形式を構成しており、それによって、しかしながら、振動発生機7とのツールの解放と装着は特に簡単に維持する。
2つの側面に突出するピン42を備えた表示された形状に代わって、提供する差し込み接続の感覚における軸方向の安全ロックを提供する単一のピンを提供することも考えられる。
この場合に、特に簡易に維持されるスクリュー式のスレッドが提供されるが、そのスレッドは、軸方向における安全ロックをもたらすために十分である。
再度、すばやく閉じる(quick−closing)接続の意味において、このスレッドは、例えばダブルスタートネジ山として非常に単純に形成されるであろうことを指摘すべきであり、その理由は、力と運動の伝達が結合装置20の第1の部分におけるツールシャンク30の台形領域31のシート(seat)によって主体的にもたらされているからである。
換言すると、軸方向の安全なロックを実施するための内側スレッドが直接に振動発生機の前方領域に設けられること、ツールシャンクのプラグ状の結合領域を受け入れるための僅かにテーパ付けられた第1の部分がこれから続いてのみ形成されること、も考えられる。
この変形例も、一方で、力を最適に伝達することを確実にし、他方で、この治療器具の操作を単純化する。
Claims (11)
- 歯科治療器具であって、当該歯科治器具には延びた把持スリーブ(3)が設けられ、当該把持スリーブには前記把持スリーブ内に内設された駆動ユニット(6)が設けられ、また前記歯科治療器具には、前記把持スリーブ(3)の前方端部に配置された結合装置(20)が設けられ、前記結合装置は前記歯科治療器具(1)に対して解放可能に接続されるように前記駆動ユニットによって発生された運動を治療ツール(5)に伝達する、歯科治療器具において、
前記結合装置(20)は、スリーブの形態として形成され、
a)ツールシャンク(30)のテーパ付けられたプラグ形状の結合領域を受けいれる第1の部分(21)と、
b)軸方向における安全なロック作用を形成するために、前記ツールシャンク(30)と組み合わされて作用すると同様な第2の部分と
を提示し、
前記結合装置(20)の前記第1の部分の長さ(d)は前記第2の部分(22)の長さに少なくとも等しい
ことを特徴とする歯科治療器具。 - 前記結合装置(20)の前記第1の部分(21)は、円錐台形形状のツールシャンク部分(31)を受け入れるように設計されている
請求項1に記載の歯科治療器具。 - 前記第1の部分(21)の開口部の角度(γ)は0.01°と10°の間に等しい
請求項2に記載の歯科治療器具。 - 前記第1の部分(21)の開口部の角度(γ)は0.5°と2°の間に等しい
請求項2に記載の歯科治療器具。 - 前記軸方向における安全なロック作用は、スクリュー接続の形状を取っている
請求項1〜4いずれか1項に記載の歯科治療器具。 - 前記軸方向における安全なロック作用は、差し込み接続(40)の形状を取っている
請求項1〜4いずれか1項に記載の歯科治療器具。 - 前記結合装置(20)は、治療媒体を治療ツール(5)へ供給するための通過通路を提示する
請求項1〜6いずれか1項に記載の歯科治療器具。 - 前記駆動ユニットは振動発生機(7)を提示(exhibit)する
請求項1〜7いずれか1項に記載の歯科治療器具。 - 前記治療器具は歯石除去器(1)である
請求項8に記載の歯科治療器具。 - 請求項1〜9いずれか1項に記載の治療器具(1)と解放可能に結合されているツール(5)とを有する、組合装置。
- 歯科治療器具(1)に用いられるための結合装置(20)であって、当該結合装置(20)は前記治療器具(1)の駆動ユニット(7)によって発生された運動を前記治療機器具(1)に解放可能に結合された治療ツール(5)に伝達するために設けられている当該結合装置(20)において、
前記結合装置(20)は、スリーブの形態で形成され、
a)ツールシャンク(30)のテーパ付けられたプラグ状の結合領域を受けいれる第1の部分(21)と、
b)軸方向における安全なロック作用を形成するために、前記ツールシャンク(30)と組み合わされて作用する第2の部分と
を提示し、
前記結合装置(20)の前記第1の部分の長さ(d)は前記第2の部分(22)の長さに少なくとも等しい
ことを特徴とする結合装置(20)。
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