JP2010515226A - 固体酸化物燃料電池用の2層構造インターコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】焼結性に優れ、動作時に変形して固体酸化物燃料電池の性能劣化を引き起こさない、2層構造相互接続部材を提供する。
【解決手段】本発明の固体酸化物燃料電池10において単セル12同士を接続する相互接続部材24は、各単セル12の第1電極14と接触する層である、ドープされたM−フェライト系ペロブスカイト型化合物、ドープされたM’−フェライト系ペロブスカイト型化合物、ドープされたMM’−フェライト系ペロブスカイト型化合物、およびドープされたM’−クロマイト系ペロブスカイト型化合物(Mはアルカリ土類金属、M’は希土類金属)で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料からなる第1層36と、各単セル12の前記第2電極16と接触する層である、ドープされたM’’−チタネート系ペロブスカイト型化合物(M’’はアルカリ土類金属)を含む第2層38とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の固体酸化物燃料電池10において単セル12同士を接続する相互接続部材24は、各単セル12の第1電極14と接触する層である、ドープされたM−フェライト系ペロブスカイト型化合物、ドープされたM’−フェライト系ペロブスカイト型化合物、ドープされたMM’−フェライト系ペロブスカイト型化合物、およびドープされたM’−クロマイト系ペロブスカイト型化合物(Mはアルカリ土類金属、M’は希土類金属)で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料からなる第1層36と、各単セル12の前記第2電極16と接触する層である、ドープされたM’’−チタネート系ペロブスカイト型化合物(M’’はアルカリ土類金属)を含む第2層38とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の単セルを備える固体酸化物燃料電池(SOFC)において各単セル同士を接続する2層構造のインターコネクタ、このインターコネクタを備える固体酸化物燃料電池(SOFC)、および固体酸化物燃料電池(SOFC)を形成する方法に関する。
本願は、2006年12月28日付の米国仮特許出願第60/877,502号の利益を主張するものであり、その全教示内容は、参照によって本願に取り入れたものとする。
燃料電池は、化学反応によって電気を生成する装置である。多種多様な燃料電池の中でも、固体酸化物燃料電池は、金属(例えば、カルシウムまたはジルコニウム)酸化物の硬質なセラミック化合物を電解質として用いるものである。典型的に、固体酸化物燃料電池では、O2などの酸素ガスがカソードにおいて酸素イオン(O2−)に還元され、H2ガスなどの燃料ガスが上記酸素イオンによって酸化され、アノードにおいて水が生成する。
インターコネクタは、固体酸化物燃料電池の商業化を律速する重要な課題の1つである。現在、平板型セルに取り組んでいる会社および研究者のほとんどが、被覆を施した金属製のインターコネクタを使用している。金属製のインターコネクタは作製および加工が比較的簡単である一方、一般的に動作時のインターコネクタ−アノード界面/インターコネクタ−カソード界面でのクロミア(Cr2O3)などの金属酸化物の形成が一因となって、出力低下率が高くなってしまう(例えば、10%/1000h)。ランタンクロマイト(LaCrO3)系のセラミック製のインターコネクタは、熱力学的安定性が比較的高いこと、および金属製のインターコネクタの場合にこのインターコネクタと電極との界面に形成されるクロミア(Cr2O3)と比べてランタンクロマイト(LaCrO3)のクロム蒸気圧が小さいことなどにより、金属製のインターコネクタよりも劣化率が小さい。しかしながら、ドープされたランタンクロマイト(LaCrO3)では、一般的に、反り、または他の歪みなどの寸法変化およびこれに起因する還元条件下の密封不良が生じる。ランタンクロマイト(LaCrO3)に係る他の課題として、比較的低い焼結性が挙げられる。
このため、前述の課題の1つ以上について対処できる、固体酸化物燃料電池用の新しいインターコネクタの開発が望まれている。
本発明は、複数の単セルを備える固体酸化物燃料電池(SOFC)、および固体酸化物燃料電池(SOFC)を形成する方法に関する。各単セルは、酸素ガス源と流体連通する第1電極、燃料ガス源と流体連通する第2電極、および第1電極と第2電極との間に介在する固体電解質を含む。本発明の固体酸化物燃料電池(SOFC)は、さらに、単セル間に配置されたインターコネクタを備えている。このインターコネクタは、各単セルの第1電極と接触する第1層と、各単セルの第2電極と接触する第2層とを有する。第1層は、ドープされたM−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたMM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、およびドープされたM’−クロマイト系のペロブスカイト型化合物(ただし、Mはアルカリ土類金属であり、M’は希土類金属である)で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料を含む。第2層は、ドープされたM’’−チタネート系のペロブスカイト型化合物(ただし、M’’はアルカリ土類金属である)を含む。
本発明は、さらに、上述したような固体酸化物燃料電池を形成する方法を含む。この方法は、単セルの各々を、上述したインターコネクタに接続する工程を含む。
特定の理論に頼らずとも、本発明では、第1電極と接触する第1層における還元条件は、第2電極と接触する第2層における還元条件よりも厳しくないと考えられる。さらに、第1層がM−フェライト、M’−フェライト、MM’−フェライトまたはM’−クロマイト、例えば、Srがドープされたランタンフェライト(LaFeO3)を有する本発明の一実施形態について、焼結性、安定性および/または導電性は、従来のランタンクロマイト(LaCrO3)の1層型固体酸化物燃料電池(SOFCs)よりも向上していると考えられる。さらに、本発明の一実施形態のインターコネクタの第2層に含まれるM’’−チタネート、例えば、nドープされたストロンチウムチタネート(SrTiO3)またはnドープされたカルシウムチタネート(CaTiO3)は、従来のpドープされたランタンクロマイト(LaCrO3)と比べて固体酸化物燃料電池(SOFCs)の動作時の酸素空孔形成が少ないので、従来のpドープされたランタンクロマイト(LaCrO3)に係る格子膨張を抑えられるか、またはこの問題を解消できると考えられる。
本発明の前述および他の目的、特徴ならびに利点は、添付の図面に示された本発明の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明から明確になる。添付の図面における同一の符号は、異なる図を通して同一の部分を示している。図面は必ずしも縮尺どおりではなく、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
図1に、本発明に係る燃料電池10を示す。燃料電池10は、複数の単セル(sub-cell)12を備える。各単セル12は、第1電極14および第2電極16を含む。典型的に、第1電極14および第2電極16は多孔質である。燃料電池10において、第1電極14は、少なくともその一部が空気などの酸素ガス源と流体連通する複数の第1ガス流路18を形成している。第2電極16は、少なくともその一部がH2(水素)ガス、または第2電極16のその場でH2(水素)に変換されることが可能な天然ガスなどの燃料ガス源と流体連通する、複数の第2ガス流路20を形成している。
図1では第1電極14および第2電極16がそれぞれ複数の第1ガス流路18および複数の第2ガス流路20を形成しているが、本発明では、他の種類のガス流路、例えば、各電極に設けた微細構造を有する流路(例えば、溝加工された流路)、または電極と流体連通する別の層を使用してもよい。例えば、図2では、第1ガス流路18の少なくとも一部が第1電極14により形成され、少なくとも他の一部がインターコネクタ24により形成されており、第2ガス流路20の少なくとも一部が第2電極16により形成され、少なくとも他の一部がインターコネクタ24により形成されている。
当該技術分野において公知である適切な任意のカソード材料を第1電極14に使用してよく、例えば、“High Temperature Solid Oxide Fuel Cells: Fundamentals, Design and Applications,” pp. 119-143, Dinghal, et al. Ed., Elsevier Ltd. (2003) に記載されたカソード材料を使用してもよい。この文献の全教示内容は参照によって本明細書に取り入れたものとする。一実施形態において、第1電極14は、ランタンマンガネート(例えば、La1−aMnO3;ただし、0≦a≦0.1)系材料、またはランタンフェライト系材料を含む。典型的に、上記ランタンマンガネート系材料または上記ランタンフェライト系材料は、Sr,Ca,Ba,Mg,Ni,CoまたはFeなどの1種以上の適切なドーパントでドープされている。ドープされたランタンマンガネート系材料の例には、ランタンストロンチウムマンガネート(LSM)(例えば、La1−kSrkMnO3;ただし、0.1≦k≦0.3、(La+Sr)/Mnは約1.0から約0.95である(モル比))、およびランタンカルシウムマンガネート(例えば、La1−kCakMnO3;ただし、0.1≦k≦0.3、(La+Ca)/Mnは約1.0から約0.95である(モル比))が含まれる。ドープされたランタンフェライト系材料の例には、ランタンストロンチウムコバルトフェライト(LSCF)(例えば、La1−qSrqCo1−jFejO3;ただし、0.1≦q≦0.4、0.1≦j≦0.4、(La+Sr)/(Fe+Co)は約1.0から約0.95である(モル比))が含まれる。特定の一実施形態において、第1電極14は、ランタンストロンチウムマンガネート(LSM)(例えば、La1−kSrkMnO3)およびランタンストロンチウムコバルトフェライト(LSCF)のうち少なくとも1種を含む。一般的な例には、(La0.8Sr0.2)0.98MnO3±δ(ただし、0≦δ≦0.3)およびLa0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3が含まれる。
当該技術分野において公知である適切な任意のアノード材料を第2電極16に使用してよく、例えば、“High Temperature Solid Oxide Fuel Cells: Fundamentals, Design and Applications,” pp. 149-169, Dinghal, et al. Ed., Elsevier Ltd. (2003) に記載されたアノード材料を使用してもよい。この文献の全教示内容は参照によって本明細書に取り入れたものとする。一実施形態において、第2電極16はニッケル(Ni)サーメットを含む。本明細書で用いられる「Niサーメット」という用語は、Niを含む、セラミックと金属との複合材料のことを意味し、例えばNiを約20重量%〜70重量%含んでいる。Niサーメットの例として、Niと、イットリア(Y2O3)を約15重量%含有するジルコニア(ZrO2)などのイットリア安定化ジルコニア(YSZ)とを含む材料、およびNiと、イットリア安定化ジルコニア(Y-zirconia)またはスカンジア安定化ジルコニア(Sc-zirconia)とを含む材料が挙げられる。アノード材料のさらなる例として、銅−セリウム酸化物(Cu-cerium oxide)が挙げられる。Niサーメットの特定の一例は、Niを67重量%、およびイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を33重量%含有する。
典型的に、第1電極14および第2電極16の厚さは、それぞれ、約0.5mm〜約2mmである。好ましくは、第1電極14および第2電極16の厚さは、それぞれ、約1mm〜約2mmである。
固体電解質22が第1電極14と第2電極16との間に介在している。当該技術分野において公知である、適切な任意の固体電解質を本発明において使用してもよく、例えば“High Temperature Solid Oxide Fuel Cells: Fundamentals, Design and Applications,” pp. 83-112, Dinghal, et al. Ed., Elsevier Ltd. (2003) に記載された固体電解質を使用してもよい。この文献の全教示内容は参照によって本明細書に取り入れたものとする。例として、ジルコニア(ZrO2)系材料、例えばスカンジア(Sc2O3)をドープしたジルコニア、イットリア(Y2O3)をドープしたジルコニア、およびイッテルビア(Yb2O3)をドープしたジルコニア;セリア(CeO2)系材料、例えば、サマリア(Sm2O3)をドープしたセリア、ガドリア(Gd2O3)をドープしたセリア、イットリア(Y2O3)をドープしたセリア、カルシア(CaO)をドープしたセリア:ランタニドガレート(Ln−gallate)系材料(Ln=La,Pr,NdまたはSmなどのランタニド)、例えば、Ca,Sr,Ba,Mg,Co,Ni,Feまたはこれらの混合物をドープしたランタンガレート(LaGaO3)(例として、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2O3、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.15Co0.05O3、La0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.2O3、LaSrGaO4、LaSrGa3O7またはLa0.9A0.1Ga3(ただし、AはSr,CaまたはBa));およびこれらの混合物が挙げられる。他の例として、ドープされたジルコン酸イットリウム(例えば、YZr2O7)、ドープされたチタン酸ガドリニウム(例えば、Gd2Ti2O7)およびブラウンミラライト型化合物(例えば、Ba2In2O6またはBa2In2O5)が含まれる。特定の一実施形態において、電解質22は、イットリア(Y2O3)が8モル%ドープされたジルコニアを含む(すなわち、8モル%イットリアドープジルコニア)。
典型的に、固体電解質22の厚さは、約5μm〜約20μm、例えば、約5μm〜約10μmである。あるいは、固体電解質22の厚さは、約100μmより大きい(例えば、約100μm〜約500100μmである)。厚さが約100μm超である固体電解質22を用いる本実施形態では、当該固体電解質22が燃料電池10を構造的に支持することができる。
燃料電池10は、さらに、単セル12間にインターコネクタ24を備えている。インターコネクタ24は、第1電極14と接触する第1層26と、第2電極16と接触する第2層28とを有する。第1層26は、ドープされたM−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたMM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、およびドープされたM’−クロマイト系のペロブスカイト型化合物(ただし、Mはアルカリ土類金属であり、M’は希土類金属である)で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料を含む。第2層28は、ドープされたM’’−チタネート系のペロブスカイト型化合物(ただし、M’’はアルカリ土類金属である)を含む。好ましくは、第1層26に含まれる材料はpドープされており、第2層28に含まれる材料はnドープされている。適切なpドーパントには、Sr,Ca,Mg,Ni,Co,VおよびTiが含まれる。適切なnドーパントには、La,Y,Nb,Mn,V,Cr,W,MoおよびSiが含まれる。
一実施形態において、MおよびM’’は、それぞれSr,Ba,CaまたはMgである。他の実施形態において、M’はLaまたはYである。特定の一実施形態において、MはSrまたはBa、M’はLaまたはY、さらに、M’’はSr,Ca,BaまたはMgである。
より詳細な一実施形態において、第1層26は、Sr,Ca,Mg,Ni,Co,VおよびTiで構成されるグループから選択される少なくとも1種のドーパントがドープされた、ランタンフェライト、ストロンチウムフェライト、ランタンストロンチウムフェライト、バリウムフェライト、イットリウムクロマイトまたはランタンクロマイトを含む。
より詳細な他の実施形態において、第2層28は、nドープされたストロンチウムチタネート、nドープされたカルシウムチタネート、nドープされたバリウムチタネートおよびnドープされたマグネシウムチタネートのうち少なくとも1つを含む。好ましくは、第2層28は、La,Y,Nb,Mn,V,Cr,W,MoおよびSiで構成されるグループから選択される少なくとも1種のドーパントがドープされた、ストロンチウムチタネートまたはカルシウムチタネートを含む。
本明細書において「ペロブスカイト型化合物」は、当該技術分野で公知のペロブスカイト構造を有するものとして用いられ、例えば“High Temperature Solid Oxide Fuel Cells: Fundamentals, Design and Applications,” pp. 120-123, Dinghal, et al. Ed., Elsevier Ltd. (2003) に記載されたペロブスカイト構造を有する。この文献の全教示内容は参照によって本明細書に取り入れたものとする。ペロブスカイト構造は、化学式ABO3を有する酸化物の多くが有している構造である。一般的な結晶構造は、陽イオンAを単位格子の中心部に有し、陽イオンBを同単位格子の隅部に有し、陰イオン(すなわちO2−)を同単位格子の各縁部の中央に有する単純立方構造である。単純立方構造が理想的な構造であるが、陽イオンAと陽イオンBの割合が異なると、数多くの様々な、いわゆる歪みが生じることがあり、中でも、傾斜(tilting)が最も一般的である。本明細書で用いられる「M−フェライト系のペロブスカイト型化合物」、「M’−フェライト系のペロブスカイト型化合物」、「MM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物」、「M’−クロマイト系のペロブスカイト型化合物」および「M’’−チタネート系のペロブスカイト型化合物」も、それぞれ、これらのような歪みを含む。「M−フェライト系のペロブスカイト型化合物」、「M’−フェライト系のペロブスカイト型化合物」、「MM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物」、「M’−クロマイト系のペロブスカイト型化合物」および「M’’−チタネート系のペロブスカイト型化合物」では、一般的に、M原子、M’原子およびM’’原子がそれぞれ独立して陽イオンAの位置を占める一方、フェライトのFe原子、クロマイトのCr原子、およびチタネートのTiが、陽イオンBの位置をそれぞれ占める。
典型的に、第1層26の厚さおよび第2層28の厚さは、それぞれ約5μm〜約1000μmである。好ましくは、第1層26の厚さおよび第2層28の厚さは、それぞれ約10μm〜約1000μmである。
インターコネクタ24は、平板状(図1を参照されたい)または微細構造を有する形状(例えば、溝を有する形状)(図2を参照されたい)など、任意の形状であってよい。特定の一実施形態において、燃料電池10の少なくとも1つのインターコネクタ24は略平板状である。
一実施形態において、インターコネクタ24の厚さは約10μm〜約1000μmである。あるいは、インターコネクタ24の厚さは約0.005mm〜約2.0mmである。特定の一実施形態において、インターコネクタ24の厚さは10μm〜約500μmである。他の実施形態において、インターコネクタ24の厚さは10μm〜約200μmである。さらなる他の実施形態において、インターコネクタ24の厚さは約10μm〜約100μmである。さらなる他の実施形態において、インターコネクタ24の厚さは約10μm〜約75μmである。さらなる他の実施形態において、インターコネクタ24の厚さは約15μm〜約65μmである。
特定の一実施形態において、第1電極14の厚さおよび/または第2電極16の厚さは、約0.5mm〜約2mmであり、好ましくは、約1mm〜約2mmである。さらに、インターコネクタ24の厚さは約10μm〜約200μmである。
さらなる他の特定の実施形態において、第1電極14の厚さおよび/または第2電極16の厚さは、約0.5mm〜約2mmであり、好ましくは、約1mm〜約2mmである。さらに、インターコネクタ24の厚さは約10μm〜約100μmである。
さらなる他の特定の実施形態において、少なくとも1つの単セル12は、多孔質の第1電極14および多孔質の第2電極16を備えており、各電極の厚さは、約0.5mm〜約2mm、好ましくは、約1mm〜約2mmである。さらに、固体電解質22の厚さは約5μm〜約20μmである。また、インターコネクタ24は略平板状であり、その厚さは約10μm〜約200μmである。
さらなる他の特定の実施形態において、第1電極14は、(La0.8Sr0.2)0.98MnO3±δまたはLa0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3を含む。さらに、第2電極16は、67重量%のNiおよび33重量%のイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を含む。この実施形態において、特に、電解質22は、8モル%イットリアドープジルコニアを含む。
さらなる他の特定の実施形態において、インターコネクタ24は略平板状であり、第1電極14および第2電極16はそれぞれ多孔質であり、第1電極14は、ランタンマンガネート系材料またはランタンフェライト系材料(例えば、La1−kSrkMnO3またはLa1−qSrqCojFe1−jO3;ただし、k、qおよびjの値はそれぞれ前述したものと同じである)を含み、第2電極16はNiサーメット(例えば、67重量%のNiおよび33重量%のイットリア安定化ジルコニア(YSZ))を有する。この実施形態において、電解質22は、好ましくは、8モル%イットリアドープジルコニアを含む。
本発明の燃料電池10は、複数の単セル12を、適切な任意の個数含むものであってよい。一実施形態において、本発明の燃料電池10は少なくとも30〜50個の単セル12を含む。燃料電池10の単セル12は、直列に接続してもよいし、並列に接続してもよい。
本発明の燃料電池は、図2に示すような平板スタック型燃料電池であってもよい。あるいは、本発明の燃料電池は、図3に示すようなチューブ型燃料電池であってもよい。図2および図3に示された各燃料電池は、図1に示された燃料電池10について説明したような特定の変数を含む特性を有する(分かり易くするため、セルの構成品の詳細は図2および図3に示していない)。図2に示された平板型構造では、典型的に、当該構造の構成品は平坦なスタック状に組立てられており、空気および燃料が、インターコネクタに組み込まれた流路を流れるようになっている。図3に示されたチューブ型構造では、当該構造の構成品は中空チューブ状に組立てられており、チューブ状のカソードのまわりにセルが層状に構築され、空気が当該チューブの内部を流れ、燃料が外側部のまわりを流れるようになっている。
本発明は、さらに、上述した燃料電池を形成する方法も含む。この方法は、上述したような単セル12を複数形成すること、および単セル12の各々をインターコネクタ24に接続することを含む。単セル12およびインターコネクタ24の作製には、当該技術分野において公知である、適切な任意の技術を用いてよく、例えば“High Temperature Solid Oxide Fuel Cells: Fundamentals, Design and Applications,” pp. 83-225, Dinghal, et al. Ed., Elsevier Ltd. (2003) に記載された技術を用いてよい。この文献の全教示内容は参照によって本明細書に取り入れたものとする。例えば、本発明の平板スタック型の燃料電池は、粉体プロセス(particulate process)または堆積プロセス(deposition process)によって作製することができる。本発明のチューブ型の燃料電池は、カルシア安定化ジルコニアなどの多孔質の円筒型チューブ上に薄い層状のセルの構成品を設けることによって作製することができる。
典型的には、テープ成形またはテープカレンダ法(tape calendering)などの適切な粉体プロセスは、粉末を、例えばセラミック製の粉末を加圧成形することによって燃料電池の構成品(例えば、電極、電解質およびインターコネクタ)を形成すること、および高温で高密度化を行うことを含む。例えば、本発明の電解質、電極またはインターコネクタに用いる適切な粉末材料は、組成酸化物の固相反応によって生成される。適切な大表面積粉末は、硝酸塩溶液および他の溶液からゲル生成物として沈殿させ、これを乾燥、か焼および粉砕して結晶粒子を生成することによって得られる。上記堆積プロセスは、適切な化学プロセスまたは物理プロセスによって支持体上にセル構成品を形成することを含み得る。堆積の例として、化学気相成長、プラズマ溶射およびプラズマ熱分解が含まれる。
特定の一実施形態において、インターコネクタ24は、インターコネクタ24の第1層材料と、インターコネクタ24の第2層材料とを、約5〜約50トンの荷重を加えながら約50℃〜約80℃の温度で隣合うようにして積層し、高い理論密度(例えば、約90%超の理論密度または約95%超の理論密度)を有するインターコネクタ層を形成するように共焼結して第1層26および第2層28をそれぞれ形成することにより得られる。
変形例として、インターコネクタ24は、第1層26を形成してから、第2層28を順次形成する(または第2層28を形成してから、第1層26を形成する)ことによっても得られる。
本発明において、単セル12同士はインターコネクタ24によって接続されている。一実施形態において、各単セル12の少なくとも1つの電極は、インターコネクタ24とは別々に形成される。各単セル12の第1電極14および第2電極16は、上述したように、当該技術分野において公知である適切な任意の方法を用いて形成してよい。特定の一実施形態では、i)インターコネクタ24の第2層材料を、第1単セルの第2電極16上に配置し、ii)インターコネクタ24の第1層材料を前記第2層材料上に配置し、iii)第2単セルの第1電極14をインターコネクタ24の前記第1層材料上に配置する。他の特定の実施形態において、i)インターコネクタ24の第1層材料を第2単セルの第1電極14上に配置し、ii)インターコネクタ24の第2層材料をインターコネクタ24の前記第1層材料上に配置し、iii)第1単セルの第2電極16を前記第2層材料上に配置する。これら特定の実施形態では、第1層材料および第2材料を焼結することにより、インターコネクタ24の第1層26および第2層28がそれぞれ形成される。
あるいは、単セル12の1つ以上の電極(例えば、第1電極14、第2電極16、または第1電極14と第2電極16)は、インターコネクタ24と共に形成される。特定の一実施形態では、i)インターコネクタ24の第2層材料を第1単セルの第2電極材料上に配置し、ii)インターコネクタ24の第1層材料を前記第2層材料上に配置し、iii)第2単セルの第1電極材料を前記インターコネクタ24の第1層材料上に配置し、iv)これら材料を加熱することにより、インターコネクタ24の第1層材料および第2層材料が当該インターコネクタ24の第1層26および第2層28をそれぞれ形成し、前記第1電極材料および前記第2電極材料が第1電極14および第2電極16をそれぞれ形成する。
他の特定の実施形態では、i)インターコネクタ24の第2層材料を第1単セルの第2電極16上に配置し、ii)インターコネクタ24の第1層材料を前記第2層材料上に配置し、iii)第2単セルの第1電極材料を前記インターコネクタ24の第1層材料上に配置し、iv)これら材料を加熱することにより、前記インターコネクタの第1層材料および第2材料がインターコネクタ24の第1層26および第2層28をそれぞれ形成し、前記第1電極材料が第1電極14を形成する。
本発明の固体酸化物燃料電池(SOFCs)は持ち運び可能である。また、本発明の固体酸化物燃料電池(SOFCs)は、例えば高温の水を生成するための、住宅用の電源として使用することもできる。
本発明を、例示的な実施形態を用いて詳細に示し説明したが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲に包含される本発明の範囲から逸脱することなく、形態および細部の様々な変更が可能であることを理解できるであろう。
10 固体酸化物燃料電池
12 単セル
14 単セルの第1電極
16 単セルの第2電極
22 固体電解質
24 インターコネクタ
26 インターコネクタの第1層
28 インターコネクタの第2層
12 単セル
14 単セルの第1電極
16 単セルの第2電極
22 固体電解質
24 インターコネクタ
26 インターコネクタの第1層
28 インターコネクタの第2層
Claims (18)
- 複数の単セルと、これら単セル間に配置されたインターコネクタとを備える固体酸化物燃料電池であって、
各単セルが、
i)酸素ガス源と流体連通する第1電極、
ii)燃料ガス源と流体連通する第2電極、および
iii)前記第1電極と前記第2電極との間に介在する固体電解質を有しており、
前記インターコネクタが、
i)各単セルの前記第1電極と接触する第1層であって、ドープされたM−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたMM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、およびドープされたM’−クロマイト系のペロブスカイト型化合物(ただし、Mはアルカリ土類金属であり、M’は希土類金属である)で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料からなる第1層、および
ii)各単セルの前記第2電極と接触する第2層であって、ドープされたM’’−チタネート系のペロブスカイト型化合物(ただし、M’’はアルカリ土類金属である)を含む第2層
を有する、固体酸化物燃料電池。 - 請求項1において、各単セルが、さらに、前記酸素ガス源および前記第1電極と流体連通する第1ガス流路と、前記燃料ガス源および前記第2電極と流体連通する第2ガス流路とを有する固体酸化物燃料電池。
- 請求項2において、前記第1電極の少なくとも一部が前記第1ガス流路を形成し、前記第2電極の少なくとも一部が前記第2ガス流路を形成している固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記第1電極および前記第2電極がそれぞれ多孔質である固体酸化物燃料電池。
- 請求項4において、前記インターコネクタが略平板状である固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、MがSr,Ca,BaまたはMgであり、M’がLaまたはYであり、M’’がSr,Ca,BaまたはMgである固体酸化物燃料電池。
- 請求項6において、前記インターコネクタの前記第1層が、Sr,Ca,Mg,Ni,Co,VおよびTiで構成されるグループから選択される少なくとも1種のドーパントがドープされた、ランタンフェライト、ストロンチウムフェライト、ランタンストロンチウムフェライト、バリウムフェライト、イットリウムクロマイトまたはランタンクロマイトのうちの少なくとも1つを含む固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記インターコネクタの前記第2層が、nドープされたストロンチウムチタネート、nドープされたカルシウムチタネート、nドープされたバリウムチタネートおよびnドープされたマグネシウムチタネートのうち少なくとも1つを含む固体酸化物燃料電池。
- 請求項8において、前記インターコネクタの前記第2層が、La,Y,Nb,Mn,V,Cr,W,MoおよびSiで構成されるグループから選択される少なくとも1種のドーパントがドープされた、ストロンチウムチタネートまたはカルシウムチタネートを含む固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記固体電解質が、ZrO2系材料、CeO2系材料およびランタニドガレート系材料で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料を含む固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記第1電極がランタンマンガネート系材料を含む固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記第2電極がニッケルサーメットを含む固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記複数の単セルのうち少なくとも1つにおける前記第1電極の厚さおよび前記第2電極の厚さが、それぞれ約1mm〜約2mmである固体酸化物燃料電池。
- 請求項13において、前記インターコネクタの厚さが約10μm〜約1000μmである固体酸化物燃料電池。
- 請求項14において、前記インターコネクタの厚さが約10μm〜約200μmである固体酸化物燃料電池。
- 請求項15において、前記インターコネクタの厚さが約50μm〜約150μmである固体酸化物燃料電池。
- 請求項1において、前記単セルが互いに直列に接続されている固体酸化物燃料電池。
- 複数の単セルを備える固体酸化物燃料電池を形成する方法であって、
前記単セルの各々をインターコネクタを介して接続する工程を含み、
前記単セルの各々は、
i)酸素ガス源と流体連通する第1電極、
ii)燃料ガス源と流体連通する第2電極、および
iii)前記第1電極と前記第2電極との間に介在する固体電解質、
を含み、
前記インターコネクタが、
i)各単セルの前記第1電極と接触する第1層であって、ドープされたM−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、ドープされたMM’−フェライト系のペロブスカイト型化合物、およびドープされたM’−クロマイト系のペロブスカイト型化合物(ただし、Mはアルカリ土類金属であり、M’は希土類金属である)で構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料の第1層、および
ii)各単セルの前記第2電極と接触する第2層であって、ドープされたM’’−チタネート系のペロブスカイト型化合物(ただし、M’’はアルカリ土類金属である)を含む第2層、
を有する、固体酸化物燃料電池形成方法。
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