JP2010510387A - アルミニウム調理器具を銅皮膜する処理方法 - Google Patents

アルミニウム調理器具を銅皮膜する処理方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、アルミニウム製品を銅皮膜する処理方法に関し、上記アルミニウム製品を陽極酸化してその表面上に陽極酸化層を生成する第1のステップと、金属銅色付け皮膜が形成されるように、正位相と負位相を有する非対称の電圧制御交流ブロック電流に、アルミニウム表面を曝すことで、陽極酸化されたアルミニウム表面を銅塩を含む電解槽内で色付けする第2のステップとを含む。本発明は、上記処理方法により得られる、銅皮膜を伴う、アルミニウム製品にも関する。

Description

本願は、アルミニウム製品を提供する処理方法に関し、特に、銅の色付きコーティングを伴う、ポットやパンなどのアルミニウム調理器具を提供する処理方法に関する。本発明は、その処理方法により得られるアルミニウム製品にも関する。
銅調理器具は、最も熱伝導がよいため、多数のプロの料理人が選択する。このように銅製のポットやパンは温度変化に非常に素早く反応し、この優れた熱伝導ゆえ食物は非常に均質に調理される。銅の欠点は、銅が反応金属であることである。このことは、銅が特定の食物、通常は高酸性食品と化学的に化合することを意味する。これにより料理の外観や味を変えてしまうが、このことは通常望ましくない。この問題を除くため、スズやステンレス鋼が裏打ちされた銅調理器具も存在する。更に、その輝きを維持し指紋を除去するためには、銅調理器具は頻繁なクリーニング及び/又は研磨が要求される。更には、銅調理器具は非常にコストが掛かる。
アルミニウム調理器具の利用も知られている。つまり、やはり熱伝導性のよいアルミニウムであるが、一般的にあまり高価でない。銅と同様に、アルミニウムは反応金属であり、このことは卵などの特定の食品の外観や味を変えてしまうことを意味する。そのためアルミニウム調理器具は一般的に、ねずみ色仕上げ、即ちアルミニウムを非反応化する処理で陽極酸化される。銅調理器具の代わりにアルミニウム調理器具を利用することで、銅調理器具の欠点のうち幾つかは解消され得るが、そのより魅力的な外観のため多くの人々が未だ銅調理器具を利用することを好む。
本発明の目的は、“銅”製品、特にポットやパンなどの調理器具を提供することであり、それら調理器具は従来の銅製品の欠点を持たない。
上記の目的は本発明により達成される。本発明は、アルミニウム製品を銅皮膜する処理方法に関し、上記アルミニウム製品が陽極酸化されその表面上に陽極酸化層を生成する第1のステップと、金属銅色付け皮膜がアルミニウム表面上に形成されるように、正位相と負位相を有する非対称の電圧制御交流ブロック電流に、アルミニウム表面を曝すことで、陽極酸化されたアルミニウム表面が少なくとも銅塩を含む電解槽内で色付けされる第2のステップとを含む。
本発明によると、例えば、硫酸銅塩を含む水溶液の電解槽内で、アルミニウム製品を少なくとも一つの電極として利用して、アルミニウム製品に対して、電圧制御非対称ブロック電流を受けさせることによって、上記製品に金属製銅コーティングが施され、これにより“銅外観”を有するようになることが、見出された。即ち、上記アルミニウム製品は通常銅製品のようになる。
本発明に係る非対称交流ブロック電流の波形を示す。 本発明に係る処理方法の好適な実施形態の後続のステップを概略示す。
本発明の好適な実施形態では、銅コーティングを備えるアルミニウム調理器具、即ち“銅外観”を備えるアルミニウム調理器具を生成する処理方法が利用される。つまり、本発明に係る処理方法は、電気フォンデュセット及びケトル、パン、ポット、非電気調理器具、フィッシュパン、中華鍋、非電気フォンデュセット及びケトル、並びに調理ポットなどの、アルミニウムキッチンユーティリティの生産に、特に適切である。本発明によると、銅コーティングは耐久性があり、例えば、調理の間に直面し得る高温にも耐えることが、見出されている。好ましいことに、製品は、銅製品の利用に関連する一般的な欠点を備えない。つまり、製品は例えば高価ではなく、頻繁なクリーニング及び/又は研磨を必要としない。
電解処理により、陽極酸化アルミニウムが色付くことが知られている。つまり、アルミニウムの表面上の陽極酸化皮膜は一般的に、陽極酸化アルミナと、ある金属化合物を含む電解液に浸された反対電極との間での、交流電流の通過、即ち直流電流が重ね合わされた交流電流の通過により、色付くことが知られている。電解液は、ニッケル、コバルト、銅、スズ、クロム、銀、鉄若しくは鉛の陽イオン、及び、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、クエン酸塩若しくは亜セレン酸塩、亜テルル酸塩、マンガン酸塩、又は過マンガン酸塩の陰イオンを、含んでよく、電解槽に存在する化合物に依存して、酸性pHで維持される。幾つかの例では、電解槽は、2つ若しくはそれ以上の金属の塩を含み得る。陽極酸化皮膜のブロック効果のために、アルミニウムが陰極であるインターバルの間の全体の電荷は、アルミニウムが陽極であるときよりも大きく、それ故陰極インターバルの間の電解液からの析出金属が、陽極の間に再溶解する量よりも大きい、ということを前提として、この処理の実施可能性を説明した。これらの条件の下でアルミニウムへの陽極酸化皮膜は色付き、選択された金属、及び、処理の強度若しくは期間によって、種々の色が得られる。銅が利用されていると、これらの処理では一般的に、微かな赤、煉瓦若しくは茶色がかった色となる。
一方、本発明によると、陽極酸化アルミナを非対称なブロック電流にさらすことにより、製品が本質的にはアルミから成るが銅製品と見えるように、金属銅色付き被膜がアルミニウムの表面上に配置される、ということが知られるところとなった。
本発明に係る処理方法の第1のステップでは、アルミニウム製品の表面は、当業者に周知の、例えば、保護など目的のために通常用いられるタイプの、陽極酸化皮膜を生成する従来の方法で、陽極酸化される。特に、硫酸、クロム酸、若しくはスルホサリチル酸などのスルホン酸の水溶液、及び、これらと他の酸若しくは化合物との適切な混合物から成るものとして定義されるグループの水溶液と共に、多数の周知の操作のうちのどれが用いられても、更に、ある場合には交流電流陽極酸化処理が可能であっても、例えば、15%の重量酸濃度の、硫酸の水溶液で20〜60分の間直流で、ポットやパンなどの製品を陽極酸化することで、効果的な結果が得られる。陽極酸化するステップの作動条件は、通常、非常に臨界的であり、主として、厚さ、硬さ、及び所望の陽極酸化皮膜の他の特性に適合するように、選択される。後続の色付けのステップの要求は、アルミニウムへの多孔性酸化皮膜の、広範囲の厚さに渡って、満足される。
色付けのステップでは、アルミニウム製品は、図1に示されるような、非対称の電圧制御ブロックパルスにさらされる。一方、従来の色付け処理は、通常、重ね合わせの直流電流と共に、若しくは、なしで、50Hzの交流周波数を用いる。正位相及び負位相を有する、非対称の電圧制御ブロックパルスが利用されると、銅沈積が制御され、より鮮明で一様な色が生成され得る。ブロック効果を克服し陽極層の孔の底部に金属を沈積するためには、パルスで負位相を用いることが不可欠である。制御されない銅沈積を回避するためには、正位相を有することが不可欠である。正位相では、最小限の電流が存在しているときに余分の金属が溶融し、バリア層は、次の負位相内で陽極層の孔内で金属の沈積を促進するように変えられる。色付けステップでの反対電極は、カーボン(グラファイト)やステンレス鋼などの、電解液に不活性な材料で形成されるのが、好ましい。
本発明の好適な実施形態では、正位相内でアルミニウム表面に加えられる平均電流密度は、0.00〜0.05A/dmの間である。正位相内で、電流の量が、0.00〜0.05A/dmの間であれば、陽極酸化アルミナ材料の一様で鮮明な銅の色が得られる。正位相内で電流が0.05A/dmより大きければ、バリア層の過度の変更により、灰色がかった色が得られる。
電流密度は、例えば、印加される電圧に依存する。このように印加される電圧は、正位相内で0.00〜0.05A/dmの平均電流密度を、十分可能にするのが好ましい。
負位相内で平均電流密度が、0.08〜0.4A/dmの間であるのが好ましい。負位相内で電流の量が0.08〜0.4A/dmの間であれば、沈積された量の金属は鮮明な金属の色となる。電流密度が0.08A/dmを下回れば、沈積される金属は殆ど無く鮮明な色は得られず、電流密度が0.4A/dmを上回れば、沈積される金属量は制御されない。
周波数と、パルスの正位相と負位相の間の関係との両方は、アノード/カソード電流の比率、及び、例えば、色付けの比率に、影響し得る。例えば、低域周波数は、アノード電流/カソード電流の比を増大させる。本発明によると、正及び負位相の間の関係は、%FFとして計算されるが、これは全体パルス内の正位相の割合に関係する(以下、参照)。より高い%FFは、色付きの高い比率となる。しかしながら、色付き比率の増加により、色における偏りのリスクも増加し得る。
本発明の好適な実施形態では、利用されるパルスの周波数は、5〜50Hzの間であり、好適には10〜40Hzの間であり、より好適には15〜30Hzの間であり、最も好適には周波数は概略20Hzである。
更なる好適な実施形態では、正位相と負位相の間に関係、即ち、%FFは、50%以上であり、好適には60%以上であり、より好適には80〜100%の間であり、最も好適には80%である。
例えば、所望する色密度により、正確な処理時間は変動し得るが、色付けステップの期間は、5〜10分の間で変動するのが好ましい。
色付けステップの電解槽は、少なくとも銅塩を含む酸性水溶液を含むことが好ましい。適切な銅塩は、例えば、硫酸銅、酢酸銅若しくはリン酸銅である。
更に好適な実施形態では、電解槽は、1〜100g/lの、好適には5〜75g/lの、より好適には10〜50g/lの、更により好適には15〜25g/lの、特に20g/lの、濃度での銅塩、例えば、硫酸銅を含む。
好適な実施形態では、電解槽は、0.5〜25g/lの、好適には1〜20g/lの、より好適には2〜10g/lの、最も好適には3〜7g/lの、特に5g/lの、濃度での硫酸を含む。
電解槽は、15〜25°Cの脱イオン水と平衡するのが好ましい。
好適な実施形態では、アルミニウム及び/又はマグネシウム塩が剥離の抑制剤として電解槽に付加され、色の一様性を向上させてもよい。電解槽は更に、0〜50g/lの、好適には20g/lの濃度の、硫酸マグネシウム若しくは硫酸アルミニウムを含んでもよい。
ポットやパンなどの、製品の最終的な外観は、様々なタイプの機械的及び/又は化学的(前)トリートメントにより、影響され得る。更に、処理後のポットやパンの外観に影響するように、トリートメントの組み合わせが用いられ得る。機械的トリートメント方法は、例えば、サンドブラスト、ビートブラスト、艶出し、研磨などを含むが、これらに限定されない。化学的トリートメント方法は、例えば、脱脂、苛性エッチング、酸エッチング、化学研磨、及び電気化学研磨などを含むが、これらに限定されない。これらのトリートメントは、当業者には周知である。本発明の処理方法は、これらの周知の(前)トリートメントの一つ若しくはそれ以上のものと組み合わせ得る。
本発明に係る処理方法で得られる、銅皮膜されたアルミニウム製品は、最終的なシールステップを受け得る。シールステップは、例えば、温水シール、コールドシール、及び/又は含浸シールを含む。
図2に示すように、適切な実施形態では、本発明の処理方法は、従来の前トリートメント及び最終的なシールステップの組み合わせと、組み合わせることができる。
本発明は更に、前述のような処理方法により得ることができる、銅皮膜を伴う、アルミニウム製品に、関する。
本発明は、特に、上記処理方法により得ることができる、銅外観を有するアルミニウム調理器具に関する。しかしながら、本発明の処理方法は、銅製品に係る欠点を備えない、銅類似の製品が望ましい、他の用途にも利用され得る。
本発明に関して、以下の記載を利用した。
方向が一定のままである直流電流とは逆に、交流電流は、大きさ及び方向が周期的に変動する電流に概略関する。交流電力回路の通常の波形は正弦波であり、正位相と負位相が対称である。
本発明によると、非対称ブロックパルス、即ち、矩形波を有し正位相及び負位相が非対称である非対称ブロックパルスが利用される。本発明に係る非対称ブロックパルスは、図1に示される。
“制御電圧”という表現は、所定の電圧パルスを印加することでパルスが制御されることを意味する。
本発明によると、銅皮膜を有する製品は、銅製品の外観を有する製品、即ち、金属銅の“見た目”を備える製品と関係する。アルミニウム材料そのものは、工業的に純粋なアルミニウム金属でもよく、アルミニウムが主たる合金成分であるアルミニウム合金であってもよい。
本発明は更に、以下の例示及び図面により示される。
図1は、本発明に係る非対称交流ブロック電流の波形を示す。上記非対称の制御電圧ブロック電流は、以下のパラメータにより定義される。
on=オンタイム正位相(ms)
off=オフタイム正位相(ms)
=Ton+Toff(ms)
on=オンタイム負位相(ms)
off=オフタイム負位相(ms)
=Ton+Toff(ms)
ベース電圧=作動電圧
%負位相=(負電圧/ベース電圧)×100%(−)
繰り返し=Tが開始する前にTが再発する回数(−)
繰り返し=Tが開始する前にTが再発する回数(−)
パルス時間=(T繰り返し×T)+(T繰り返し×T)(ms)
%FF=(Ton×T繰り返し)/パルス時間)×100%(−)
図2は、本発明に係る処理方法の好適な実施形態の後続のステップを概略示す。まず、アルミニウム製品が、従来方法を利用して製造される1。アルミニウムポットやパンなどのアルミニウム調理器具の製造は、従来の製造方法により為され得る。要求されると、(こびりつかない)コーティングが、アルミニウムポットやパンの内側及び/又は外側表面上に塗布され得る。コーティングの質によるが、コーティングは、前述の処理により損なわれることはない。アルミニウム製品は、工業的に純粋なアルミニウム金属からできていてもよいし、アルミニウムが主たる合金成分であるアルミニウム合金であってもよい。
2では、製品は、例えば、サンドブラスト、つや出しなどの、機械的な前トリートメントを受ける。当業者に周知である、あらゆる従来の前トリートメントが利用され得る。
本発明の処理のために、アルミニウム製品は電解槽内に配置されて浸されなければならない。このために、アルミニウム製品は通常、電解槽内の適切なラック内に配置される(“ラッキング”3)。色付け処理内で交流電流を利用するので、全ての厄介なチタンが電解液からマスクされないと、チタンはラッキング処理のために有用な部材ではなくなってしまう。アルミニウムから作られるラックが好ましい。アルミニウム製品単位平方メートル当たりで1mmの最小限の接触領域が、一様な陽極コーティング及び色付けを得るために、要求される。ラックと部材の間にはガルバニック効果があるので、ラッキングと陽極酸化の間の時間はできるだけ短く保つことが重要である。この時間は24時間までに制限されるのが好ましい。
ラッキング後、製品は、デグリースや苛性エッチングなどの、化学的な前トリートメントを受けるのが好ましい。
本発明の処理方法によると、アルミニウム製品は先ず陽極酸化されてアルミニウム製品の表面上に陽極酸化層を生成する(符番5)。本発明の処理方法の第2のステップでは(符番6)、陽極酸化されたアルミニウム製品には、銅色付けコーティングが為される。最後に、銅の外観を有するアルミニウム製品が得られるように、製品は最後のシーリングステップ7を受ける。
陽極酸化処理
本発明に係る処理方法に関する以下の特定の例では、アルミニウムポット及びパンは、先ず、16〜22°Cの間の温度で、最大20g/lのアルミニウムを含む15〜20%の硫酸溶液内で、20〜90分間、0.5〜2アンペア/dmの直流電流により、従来の硫酸陽極トリートメントによって、陽極酸化された。耐摩耗性を強化すべく、0〜30g/lの濃度でシュウ酸が加えられてもよい。
色付けステップのための電解液
10−50g/l、好ましくは20g/lの濃度の硫酸銅、10−50g/l、好ましくは20g/lの濃度の硫酸マグネシウム、2−10g/l、好ましくは5g/lの濃度の硫酸を含み、15〜25°Cの温度の脱イオン化水と平衡する、電解液が、色付け槽として利用された。
処理パラメータ
以下の処理パラメータは、上記の陽極酸化処理及び電解液を利用する、色付けトリートメントの間、固定された。
Ramp=0.5V/s
T+off=0ms
T−off=0ms
T+繰り返し=1
T−繰り返し=1
%リバース=100%
例1
基本色
1.3dmの表面を伴う6枚のアルミニウムプレートが先ず、上述の手続きに従って陽極酸化され、その後上述の電解液内で色づけされた。以下に述べるパルスは色づけの程度を判定するのに利用されたが、ここで全体の処理時間は、200秒のインターバルを挟んで、200〜1600秒の間で変動した。
ベース電圧=16V
on=40ms
on=10ms
パルス時間=50ms
%FF=80%
Figure 2010510387
テスト結果は、処理時間の色付け処理への影響を明確に示す。より長い処理時間は、より暗い色付けとなる。結果として生じる色は、明るい銅の外観(Cf1)から黒(Cf6)へ変動する。その一方、従来の50Hz交流のパルスでは、得られる色は、赤茶の代わりに茶色となる傾向がある。
例2
ベース電圧の影響
得られる色へのベース電圧の影響は、10dmの表面を伴うアルミニウムパンを用いて、判定された。以下の処理パラメータが利用された。
on=40ms
on=10ms
パルス時間=50ms
%FF=80%
処理時間=300秒
Figure 2010510387
ベース電圧が処理の色付け速度を決定することが判明した。つまり、より低いベース電圧は、より遅い色付け速度となる。
陽極被膜の電気抵抗は処理の間に流れる電流に効果があり従って色付け処理の速度に効果があることが、別の試験から知られている。試験の間に利用される特定のタイプの陽極被膜に対して、良好な色付け結果を得るには13Vの最小限電圧が必要である。陽極被膜の電気抵抗がより低いと、より低い、例えば、10Vのベース電圧で、良好な色付け結果が得られ得る。ベース電圧が上がると、例えば、20Vになると、色付け処理が最早制御不能となり剥離のリスクが増す程度にまで、色付け処理の速度が増加する。
例3
周波数の影響
非対称の電圧制御ブロックパルスの周波数の影響は、10dmの表面を伴うアルミニウムパンを用いて判定された。以下の処理パラメータが利用された。
ベース電圧=16V
%FF=80%
処理時間=300秒
Figure 2010510387
非対称の電圧制御ブロックパルスの周波数は色付け処理のスピードに影響することが判明した。色付け処理を動作し続けるためには、1Hzの最小限の周波数が必要である。処理のエネルギ消費、即ち、利用されるクーロンは、周波数の増加と共に、増加する。エネルギ消費に関して、処理は100Hzの周波数に限定される。
例4
%FFの影響
%FFの影響は、10dmの表面を伴うアルミニウムパンを用いて判定された。以下の処理パラメータが利用された。
パルス時間=50m秒
ベース電圧=16V
処理時間=300秒
Figure 2010510387
%FFは、色付け処理の速度及び得られる色に、影響する。%FFが50%以上であると、良好な銅の色付けの結果が得られ、50%FFより小さければ、得られる色付けは最早銅状態ではなく、赤/やや茶色である。

Claims (18)

  1. アルミニウム製品を銅皮膜する処理方法であって、
    (a)上記アルミニウム製品を陽極酸化してその表面上に陽極酸化層を生成するステップと、
    (b)金属銅色付け皮膜がアルミニウム表面上に形成されるように、正位相と負位相を有する非対称の電圧制御交流ブロック電流に、アルミニウム表面を曝すことで、陽極酸化されたアルミニウム表面を銅塩を含む電解槽内で色付けするステップと
    を含む処理方法。
  2. アルミニウム調理器具を銅皮膜する処理が用いられる
    請求項1に記載の処理方法。
  3. 正位相時にアルミニウム表面に印加される平均電流密度が、0.00と0.05アンペア/dmの間である
    請求項1又は2に記載の処理方法。
  4. 負位相時に印加される平均電流密度が、0.08と0.4アンペア/dmの間である
    請求項1乃至3のうちのいずれか一に記載の処理方法。
  5. 用いられるパルスの周波数が、5と50Hzの間である
    請求項1乃至4のうちのいずれか一に記載の処理方法。
  6. 周波数が、10と40Hzの間である
    請求項5に記載の処理方法。
  7. 周波数が、15と30Hzの間である
    請求項6に記載の処理方法。
  8. 周波数が、20Hzである
    請求項7に記載の処理方法。
  9. %FFとして計算される、正位相と負位相の関係が50%を超える
    請求項1乃至8のうちのいずれか一に記載の処理方法。
  10. %FFとして計算される、正位相と負位相の関係が60%を超える
    請求項9に記載の処理方法。
  11. %FFとして計算される、正位相と負位相の関係が80%と100%の間である
    請求項10に記載の処理方法。
  12. %FFとして計算される、正位相と負位相の関係が80%である
    請求項11に記載の処理方法。
  13. 電解槽が、硫酸銅、硝酸銅及びリン酸銅から成るグループから選択された銅塩を含む酸性水溶液を含む
    請求項1乃至3のうちのいずれか一に記載の処理方法。
  14. 銅塩が、1〜100g/lの濃度で、好ましくは5〜75g/lの濃度で、より好ましくは10〜50g/lの濃度で、より好ましくは15〜25g/lの濃度で、特に20g/lの濃度で、存在する
    請求項13に記載の処理方法。
  15. 電解槽が、0.5〜25g/lの濃度で、好ましくは1〜20g/lの濃度で、より好ましくは2〜10g/lの濃度で、最も好ましくは3〜7g/lの濃度で、特に5g/lの濃度で、硫酸を含む
    請求項1乃至14のうちのいずれか一に記載の処理方法。
  16. 電解槽が更に、0〜50g/lの濃度で、好ましくは20g/lの濃度で、硫酸マグネシウム若しくは硫酸アルミニウムを含む
    請求項1乃至15のうちのいずれか一に記載の処理方法。
  17. 請求項1乃至16のうちのいずれか一に記載の処理方法により得られる、銅皮膜を有するアルミニウム製品。
  18. 銅の外観を有するアルミニウム調理器具を含む
    請求項17に記載のアルミニウム製品。
JP2009537487A 2006-11-23 2006-11-23 アルミニウム調理器具を銅皮膜する処理方法 Withdrawn JP2010510387A (ja)

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