JP2010509069A - ロッキング・ユニットおよび保護キャップを有する非鉄溶融金属用容器のためのデバイス - Google Patents
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Abstract
溶融金属、特に非鉄溶融金属用の容器のためのデバイスが、鋳込路(4)を開閉するために少なくとも1つのロッキング・ユニットを備え、ロッキング・ユニットは、容器(1)の少なくとも1つの出口(2)の上に設置させることが可能である。保護キャップ(10)が設けられ、これは、包囲するように出口(2)を覆う。また容器(1)に保護キャップ(10)を装着することが可能である。保護キャップ(10)は、蓋の形状に構成され、出口(2)およびこの出口を閉鎖するロッキング・ユニットを共に包囲する。このような態様において、このような容器は、通常の道路上でも安全に輸送させることが可能である。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の、溶融金属用の、特に非鉄溶融金属用の容器のためのデバイスに関する。
非鉄金属、特にアルミニウムの鋳込みに関して、概して水平なスパウトを有し、鋳込路を閉じるまたは開く役割を果たす摺動閉鎖部が容器のスパウト上に配置される例えばるつぼなどの容器を使用することが、当技術において知られている。例えば溶融アルミニウムを充填された容器は、摺動閉鎖部が閉じられた状態で鋳込工場に輸送され、そこで摺動閉鎖部が開かれ、鋳込プロセスが実施される。
本発明は、溶融金属を充填された容器の輸送に関する安全性を高め、それによってこのような溶融金属を収容している容器を通常の道路で輸送することを可能にする容器のためのデバイスの製造における問題を基礎とする。
この問題は、本発明によれば、請求項1の特徴を有するデバイスによって解決される。
本発明による容器のさらに好ましい実施形態が、従属請求項の主題を形成する。
本発明によるデバイスにおいては、容器のこの出口と、鋳込路を閉鎖する位置にある閉鎖ユニットとが、それらを包囲する保護キャップにより持続的に覆われる。このようにして、摺動閉鎖部は、容器の輸送の際に機械的に保護されるが、これは、例えば何らかの衝突が起きた場合などには重要となる。
次に、保護キャップは、漏出口または裂開部があった場合に漏出し得るいかなる溶融金属をも捕捉することが可能である。蓋形状の保護キャップは、容器上に設置された状態にある場合には、出口および摺動閉鎖部を共に包囲する。
また、保護キャップは、容器の出口の出口開口部を追加的に閉鎖するロッキング要素を有する。
以下、本発明を、図面による補助を得ながらさらに詳細に説明する。
図1は、非鉄溶融金属用の、特に溶融アルミニウム用の容器1、特にるつぼの下方部分を示し、この容器1は、実質的に水平方向に延在する出口2を有する。ロッキング・ユニットとして提供される摺動閉鎖部3は、出口2上に配置され、この出口を開閉する役割を果たす。このタイプの摺動閉鎖部3は、当技術において知られているものであり、したがって本明細書ではさらに詳細には説明しない。摺動閉鎖部3は、耐火性閉鎖プレート5および耐火性鋳込スリーブ18を有する可動式摺動ユニット15を含み、この可動式摺動ユニット15が、出口開口部4を形成する。閉鎖プレート5は、固定式耐火性閉鎖プレート16に対して移動可能である。この閉鎖プレート5によって、出口2を閉じる、絞る、または開くことが可能である。
本発明によれば、保護キャップ10が提供され、この保護キャップ10は出口2を包囲するように覆う。容器1上に保護キャップ10を固定することが可能である。有利には、この保護キャップ10は、図1に図示されるように、蓋の形態であり、出口2および摺動閉鎖部3を包囲する。
本発明の範囲内において、この保護キャップ10は、鋳込スリーブ18の出口開口部4を閉鎖するロッキング要素20をさらに含む。このロッキング要素20は、有利には保護キャップ10内で調節可能なストッパ21を有し、ストッパ21には、鋳込スリーブ18の前側を押圧する耐火性プレート22がある。ストッパは、鋳込スリーブ18を弾性的に押圧自在とされている。この場合には、ストッパは、鋳込スリーブ18に対して一様に緊密に押圧されるが、ストッパが、プラグの形態をとって、鋳込スリーブ18内に貫入する構成も可能である。これによって、摺動閉鎖部3自体がロックされているにもかかわらず溶融金属が容器1から漏出してしまう場合に備えて、容器1からの溶融金属の漏出に対する追加的な安全装置が実現される。
本発明による保護キャップ10は、多数の大きな利点をもたらす。第1に、ディスク閉鎖部3は、容器の輸送の際に機械的に保護されるが、これは、例えば不慮の衝突が発生した場合などには重要となる。また、保護キャップ10は、漏出口または裂開部から漏出する溶融金属を捕捉することが可能である。したがって、保護キャップ10が摺動閉鎖部3を包囲して密閉部を形成すると有利である。
図2によれば、この保護キャップ10および摺動閉鎖部3は共に、容器1上に出口2にて配設可能なベース・プレート25の上に、固定させることが可能である。保護キャップ10は、ヒンジ26によってベース・プレート25の上に枢動自在に保持される。また締め金手段27、28によって、ベース・プレート25上に保護キャップ10を押し付けることが可能である。さらに、保護キャップ10は、ベース・プレート25上に当接するその区域上に、全周するシーリング接触部を有し、有利には例えばシーリング・コード11などのシールを備える。
駆動部30が、閉鎖プレート5、16を開閉するために摺動閉鎖部3に付与され、本例においては、これは手動式駆動部であるが、これを機械駆動とすることもまた可能である。摺動ユニット15および関連付けされる閉鎖プレート5に連結される連結ロッド6にこの駆動部30を結合することが可能であり、これは、図2から分かるように保護キャップ10が揺動開扉される場合にのみ起きることが可能である。この駆動部30は、ベース・プレート25の上に固定された軸32の周囲を枢動可能なアングル要素31を有し、このアングル要素31には、作動ロッドをそれぞれに挿入可能なスリーブ33が付与される。このアングル要素31は、摺動閉鎖部の連結ロッド6にヒンジ連結される接合ポイント34に結合可能である。
設置された状態においては、容器を輸送するために、保護キャップ10は、同時に連結ロッド6のためのロック部としての役割を果たすように、図1に図示されるように配置される。これによって、保護キャップ10の壁部が停止部としての役割を果たすため、この連結ロッド6の変位が、したがって閉状態にある摺動閉鎖部3の開口が、防止される。
駆動部は、摺動閉鎖部3とは異なり、容器1の一体部分ではなく、そのため、駆動部から結合解除されて摺動閉鎖部3が閉じられた空の容器1が、例えば充填ステーションなどに輸送される間は、駆動部は、鋳込工場に、または場合によっては容器の上に留まり、次いで充填された容器1が配送されると、この摺動閉鎖部は、開口させるために駆動部に結合される。
さらに、図2は、ベース・プレート25の上に摺動閉鎖部3を固定するための、枢動可能な固定ねじ8を図示する。さらに、遮熱具9が、摺動閉鎖部を覆い、摺動ユニット15に着脱自在にねじ留めされる。
原則的には、保護キャップは、その内面上に、耐火性ライニングおよび/または断熱材を備えることが可能である。また、このベース・プレートの代わりに容器に保護キャップを直接的にヒンジ連結することもまた当然可能である。
ロッキング・ユニットとしては、基本的には、外側から出口に押圧させることが可能な通常のプラグを設けることが可能である。
1 容器; 2 出口2; 3 摺動閉鎖部; 4 出口開口部(鋳込路);
5 移動可能な耐火性閉鎖プレート; 15 可動式摺動ユニット;
16 固定式耐火性閉鎖プレート; 18 耐火性鋳込スリーブ;
20 ロッキング要素; 21 ストッパ; 22 耐火性プレート;
5 移動可能な耐火性閉鎖プレート; 15 可動式摺動ユニット;
16 固定式耐火性閉鎖プレート; 18 耐火性鋳込スリーブ;
20 ロッキング要素; 21 ストッパ; 22 耐火性プレート;
Claims (11)
- 鋳込路(4)を開閉するために容器(1)の少なくとも1つの出口(2)に設置可能な少なくとも1つのロッキング・ユニットを有する、溶融金属、特に非鉄溶融金属用の容器のためのデバイスにおいて、保護キャップ(10)が設けられ、前記保護キャップ(10)は包囲するように前記出口(2)を覆い、前記容器(1)に前記保護キャップ(10)を装着することが可能であることを特徴とする、デバイス。
- 前記保護キャップ(10)は、蓋の形態であり、前記容器(1)の上に設置された状態において、前記出口(2)およびこの出口を閉鎖する前記ロッキング・ユニットを共に包囲することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
- ロッキング要素(20)が、前記保護キャップ(10)に含まれ、前記出口(2)の前記出口開口部(4)を追加的にロックすることを特徴とする、請求項1または2に記載のデバイス。
- 前記保護キャップ(10)は、前記容器(1)の上に前記出口(2)にて設置可能であるベース・プレート(25)に装着可能であることを特徴とする、前記請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
- 前記保護キャップ(10)は、少なくとも1つのヒンジ(26)によって前記ベース・プレート(25)の上に枢動自在に保持され、留め金手段(27、28)によって、前記ベース・プレート上に前記保護キャップ(10)を押圧することが可能であり、前記保護キャップ(10)は、前記ベース・プレート(25)上に当接するその区域上において、全周シーリング接触状態にあり、このために例えばシーリング・コード(11)などのシールを備えることを特徴とする、請求項4に記載のデバイス。
- 摺動閉鎖部(3)は、ロッキング・ユニットとして提供され、この摺動閉鎖部(3)には、駆動部(30)が、その閉鎖プレート(5、16)を開閉するために付与され、この駆動部(30)は、摺動自在閉鎖プレート(5)に連結される連結ロッド(6)に結合可能であり、これは、保護キャップ(10)が移動される場合にのみ生じることが可能であることを特徴とする、前記請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。
- 前記保護キャップ(10)は、設置された状態においては、前記連結ロッド(6)のためのロック部としての役割を同時に果たし、前記連結ロッド(6)の変位を、したがって前記閉鎖された摺動閉鎖部(3)の開口を防止するように配置されることを特徴とする、前記請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。
- 前記摺動閉鎖部およびその駆動部もまた、前記ベース・プレート(25)の上に固定可能であることを特徴とする、前記請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の容器のためのデバイス用の保護キャップであって、蓋の形態であり、前記容器の上に固定するための手段を有することを特徴とする、保護キャップ。
- 前記出口(2)の前記出口開口部(4)を追加的に閉鎖するロッキング要素(20)を含むことを特徴とする、請求項9に記載の保護キャップ。
- 内面上に耐火性ライニングおよび/または断熱材を備えることを特徴とする、請求項9または10に記載の保護キャップ。
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