JP2010504379A5 - - Google Patents

Description

コークス炉の改善された形態では、乾留チャンバの内壁の少なくとも一部および／または加熱エレメントの表面の一部は、２次的な加熱面として形成することができ、２次的な加熱面は、高放射率被覆（Hochemissionsbeschichtung；ＨＥＢ）で被覆されており、高放射率被覆（ＨＥＢ）では放射率は０．９以上である。

図１には、本発明によるコークス炉を断面図で示した。コークス炉１は、炉天井２と炉壁３と炉床４とを備えており、炉天井２と炉壁３と炉床４とは、炉室５を包囲している。炉室５に、破線で示した給気部６が通じている。炉床４に、装入された装入石炭７が積み置かれており、炉床４の下側で排煙通路８が延びている。さらに炉基部９に設けられた給気部１０が横断面で図示されており、給気部１０を介して、空気を排煙通路８にガイドすることができる。

Claims (13)

1. 水平構造（ノン／ヒートリカバリー型）のコークス炉であって、
   炉天井と炉壁と炉床とを備え、該炉天井と炉壁と炉床とが炉室を画成し、該炉室内で炉床に装入石炭が積み置かれるようになっており、炉室内の、装入石炭の上側の領域がガス室を形成しており、炉室の側方に配置された鉛直の排ガス通路（下降管）と、前記炉室を非直接的に加熱するための、前記炉室の下方で水平に配置された底通路とを備えている形式のものにおいて、
   装入石炭の上側の、当該コークス炉の特定の運転状態で装入石炭で充填されることのないように設けられたガス室に、鉛直方向に延在している互いに平行な複数の加熱エレメントが配置されていることを特徴とする、コークス炉。
2. 前記加熱エレメントは、懸下しているリブまたは懸下している壁として成形されており、前記加熱エレメントは、開口または部分的に開いた構造を有している、請求項１記載のコークス炉。
3. 前記加熱エレメントは、着脱可能に適切な保持体に懸下されており、該保持体は、炉室の壁および／または天井に取り付けられている、請求項１または２記載のコークス炉。
4. 前記加熱エレメントによって前記炉室を複数の区分に分割すると、各区分に少なくとも１つの給気路が通じており、各区分から１つまたは２つの排ガス通路（下降管）が延びている、請求項１から３までのいずれか１項記載のコークス炉。
5. 前記炉室の内壁の少なくとも一部および／または前記加熱エレメントの表面の一部は、加熱面として形成されており、該加熱面は、材料Ｃｒ ₂ Ｏ ₃ もしくはＦｅ ₂ Ｏ ₃ またはこれらの材料を含有する混合物から成る高放射率被覆で被覆されている、請求項１から４までのいずれか１項記載のコークス炉。
6. 前記高放射率被覆は、材料Ｃｒ₂Ｏ₃もしくはＦｅ₂Ｏ₃またはこれらの材料を含有する混合物から成っており、混合物におけるＦｅ₂Ｏ₃の割合は、少なくとも２５重量パーセントであり、混合物におけるＣｒ₂Ｏ₃の割合は、少なくとも２０重量パーセントである、請求項５記載のコークス炉。
7. 前記高放射率被覆は、追加的に少なくとも２０重量パーセントの割合を有するＳｉＣを含有している、請求項５または６記載のコークス炉。
8. 前記高放射率被覆は、追加的に単数または複数の無機質粘結剤を含有している、請求項５から７までのいずれか１項記載のコークス炉。
9. 前記高放射率被覆に含有される材料の粒度は、１５μｍ以下である、請求項５から８までのいずれか１項記載のコークス炉。
10. 前記高放射率被覆に含有される材料の粒度は、２．５μｍ〜１０μｍである、請求項５から８までのいずれか１項記載のコークス炉。
11. 前記炉室の下方で水平に延びる排煙通路の壁は、材料Ｃｒ ₂ Ｏ ₃ もしくはＦｅ ₂ Ｏ ₃ またはこれらの材料を含有する混合物から成る高放射率被覆で完全にまたは部分的に被覆されている、請求項５から１０までのいずれか１項記載のコークス炉。
12. 請求項１から１１までのいずれか１項記載の単数または複数のコークス炉を使用してコークスを製造する方法。
13. 乾留を、１０００度〜１４００度の平均炉室温度で行う、請求項１２記載の方法。