JP2010288076A - 予め決められた色数より少ない色数での印刷に関わる装置、システム、方法、プログラム - Google Patents

予め決められた色数より少ない色数での印刷に関わる装置、システム、方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 本文2色印刷を行う際に本文2色と単色フォーム画像色が異なる時には2色の範疇に収まらずカラー課金対象となってしまう。この問題を回避するために単色フォーム画像使用色を変更することで2色に収めることが従来から行われてきた。しかし、それでは、単色フォーム画像の使用色が変更になり、意図されていた単色フォーム画像が印刷されない。
【解決手段】 本文2色印刷で指定した色と単色フォーム画像に用いる色に食い違いが発生した際に、単色フォーム画像の使用色又は本文2色の使用色何れかを選択的に変更可能とすることで、本文2色と単色フォーム画像で合わせて2色に収まるように印刷する手段。
【選択図】 図9

Description

本発明は、予め決められた色数より少ない色数での印刷に関わる装置に関する。
2色指定された本文とは別に色指定が可能な単色フォーム画像を本文画像と合成可能な印刷装置において2色印刷を行う際、2色印刷の本文で用いる色と単色フォーム画像で用いる色に共通色が無い場合は3色以上を用いた印刷処理が行われることとなる。これは2色印刷を希望するユーザの思惑とは異なる出力が為されるためユーザにとって不利益となる。前記単色フォーム画像の代表的なものとして地紋が挙げられる。従来この問題を回避するためにスキャナから読み込んだ画像の2色印刷を行う際に、地紋に適用される色が2色のうち1色になるよう工夫を施したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−22283号公報
しかしながら、従来技術では地紋に適用される色を2色のうち1色に置き換えることで下記のような2つの課題が生ずる。1つ目の課題は、地紋の使用色が変化することである。地紋の付加を管理者権限で指定している場合など、印刷を実行するユーザの設定で地紋の使用色が勝手に変化することが好ましくない運用が設定されているケースがある。このようなケースにおいて従来技術では、管理者権限で指定した地紋の使用色と2色印刷の使用色に共通色が無い場合に地紋の使用色を2色印刷の1色に置き換えるため、前記運用ポリシーを守ることが出来ない。2つ目の課題は、地紋の効力が薄れる危険性があることである。地紋は使用する色に応じたドット形成を行わなければ、正常な能力を発揮するための濃度を有したパターンを印刷することが出来ず地紋の効果が薄れる。従来技術では地紋の使用色を2色のうち1色に置き換えた際に、効力の薄れた地紋が印刷される可能性がある。
以上は一例であるが、このように、本文に合成される画像の色を変更することが望ましくない場合がある。
上記課題を解決するために本発明の一態様の印刷システムは以下の印刷システムとなる。即ち、PDLジョブをネットワーク(200)経由で印刷装置(300)に送信するホスト(100)と、受信したPDLジョブを解析し、ジョブ中に本文2色印刷指定がある場合に本文を2色で画像形成することで印刷を行う印刷装置(300)からなる印刷システムにおいて、
ホスト(100)が、ユーザに本文で用いる2色を選択させる手段(S6−a)と、本文としてのフルカラーのデータを含むPDLデータと本文2色印刷指定を含むジョブ制御データからなるPDLジョブを生成(S6−e)し印刷装置(300)に転送する手段(S6−f)と、
印刷装置(300)が、前記PDLジョブを受信する手段(S9−a)と、ジョブ制御データ内の本文2色印刷指定を解析し本文で用いる2色の情報を得る手段(S9−d)と、印刷装置内に保持している単色フォーム画像で用いる1色の情報を得る手段(S9−c)と、
本文で用いる2色と単色フォーム画像で用いる1色に共通色があるかどうかを判断する手段(S9−e)と、共通色が無い場合には計2色に収まるよう本文で用いる2色とフォーム画像で用いる1色の計3色の内1色を残りの2色の何れかに変更する色割り当て変更手段(S9−j)と、
印刷装置の内部記憶装置(303)に保持しているフォーム画像情報から前記色割り当て変更の結果に基づき合成前のフォーム画像を形成する手段(S9−h)と、前記色割り当て変更の結果に基づきPDLデータ内の本文としてのフルカラーのデータを解析し2色化した合成前の本文画像を形成する手段(S9−g)と、
前記合成前の本文画像に前記色割り当て変更の結果に基づき合成前のフォーム画像を合成することで2色化したエンジン出力用画像を形成する手段(S9−h)と、前記エンジン出力用画像をエンジンに転送することで2色印刷を実行する手段(S9−i)。
本発明における一態様の効果は、以下となる。色変更手段により、地紋の付加を管理者権限で指定している場合など、地紋で用いる色を勝手に変更することが好ましくない運用下であっても本文で用いる2色のうち1色を地紋で用いる1色に置き換える動作を適用できる。これにより、前記運用下でも地紋の色を変えず2色印刷も行えるという効果が得られる。また本発明は、前記色変更手段で決定したフォーム画像で用いる色に基づき合成前のフォーム画像を形成する手段を有する。該フォーム画像形成手段により、用いる色に最適な合成前地紋画像を形成することで、常に正常な効力を有する地紋を印刷することが出来るという効果が得られる。
本発明に関わる印刷システムの概念を示す図である。 本発明に関わる印刷システムのブロック図である。 実施例2に関わるドキュメントストレージ領域の概念を示す図である。 本発明に関わる印刷装置内の処理フローの概要を示した図である。 本発明に関わるPDLジョブの概念を示す図である。 実施例1に関わるホスト処理のフローを示した図である。 実施例1と2に関わる2色化ルール指定処理のフローを示した図である。 実施例1と2に関わる2色化ルール適用処理のフローを示した図である。 実施例1に関わる印刷装置処理のフローを示した図である。 実施例2に関わるホスト処理のフローを示した図である。 実施例2に関わるドキュメントストレージ領域へのPDLジョブ格納処理のフローを示す図である。 実施例2に関わる印刷装置処理のフローを示した図である。 実施例3に関わるホスト処理のフローを示した図である。 実施例3に関わる印刷装置処理のフローを示した図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明に関わる印刷システムの概念を示す図である。ホスト(100)、印刷装置(300)、ドキュメントサーバ(400)がネットワーク(200)経由で接続されていることを示している。ユーザは、ホスト(100)から印刷装置(300)へのPDLジョブ(図5の(a))投入による印刷、又はドキュメントストレージ領域(図3の(c))内のPDLジョブ(図5の(a))印刷の2通りの印刷実行を指示できる。
図2は印刷システムを構成するホスト(100)、印刷装置(300)、ドキュメントサーバ(400)のブロック図である。
ホストコンピュータ(100)及びドキュメントサーバ(400)は基本的に同じ構造を有する。HDD(103、403)に記憶されたプログラムに基づいて各種演算処理を実行するCPU(101、401)を備え、システムバス(104、404)に接続される各デバイスをCPU(101、401)が総括的に制御する。RAM(102、402)は一時的な記憶領域を提供するものであり、この一時記憶領域上にプログラムインスタンス、各種演算処理の入力値、出力値が一時的に保持する。HDD(103、403)は不揮発性の記憶領域であり、プログラムや各種処理データ、ドキュメントデータなどホスト(100)又はドキュメントサーバ(400)の起動状態によらず持続的に記憶を保ちたい情報を保持する。KBC(105、405)はキーボードコントローラ、KB(109、409)はキーボードであり、KB(109、409)におけるユーザのキー入力をKBC(105、405)が制御する。CRTC(106、406)はCRTコントローラ、CRT(110、410)はCRTディスプレイであり、CRT(110、410)への表示をCRTC(106、406)が制御する。Network I/F(108、408)はネットワーク(200)で接続された機器との双方向通信を行うインターフェースである。
次に印刷装置(300)の構造を説明する。HDD(303)に記憶されたプログラムに基づいて各種演算処理を実行するCPU(301)を備え、システムバス(304)に接続される各デバイスをCPU(301)が総括的に制御する。RAM(302)は一時的な記憶領域を提供するものであり、この一時記憶領域上にプログラムインスタンス、各種演算処理の入力値、出力値を一時的に保持する。HDD(303)は不揮発性の記憶領域であり、プログラムや各種処理データ、ドキュメントデータなど印刷装置(300)の起動状態によらず持続的に記憶を保ちたい情報を保持する。又、HDD(303)はCPU(301)で算出されたエンジン出力用画像データなど極めて容量の大きいデータを一時的に保持するためにも使用する。Network I/F(305)はネットワーク(200)で接続された機器との双方向通信を行うインターフェースである。プリンタエンジン制御部(306)はHDD(303)に保持されたエンジン出力用画像データをビデオ信号に変換しプリンタエンジン(309)に転送する。プリンタエンジン(309)はプリンタエンジン制御部(306)から転送されたビデオ信号に従い紙に可視画像を形成する。操作部I/F(307)は操作部(310)との双方向通信を行う操作部インターフェースである。操作部(310)は液晶タッチパネルのように表示とユーザからの入力を受け付ける機能を有した入出力機器である。
図3を用いて実施例2で関係するドキュメントストレージ領域の説明を行う。ドキュメントは印刷装置で直接解析可能なデータであり、ドキュメントの代表的なものとしてはPDLジョブデータ(図5の(a))、Jpegデータなどがある。Jpegデータに関しては本発明に直接関係しないため説明を割愛する。
ドキュメントストレージ領域とは各種ドキュメントを半永久的に格納しておく領域であり、その目的から多くはHDDなど不揮発性メモリの一部領域が割り当てられることが多い。ドキュメントストレージ領域は印刷装置(300)内のHDD(303)に備えられている。
又、事故によるドキュメント消失などの危険性を極限まで低めることを目的としたドキュメントサーバ(400)を設置し、RAID化など信頼性を高めたドキュメントサーバ(400)内のHDD(403)にドキュメントストレージ領域を備えることも多い。
図3は印刷装置(300)内のHDD(303)及びドキュメントサーバ(400)内のHDD(403)の内部構造を簡潔に示す図である。HDD(303、403)内はプログラムを格納したプログラム領域(図3の(a))、
各種処理データや印刷装置(300)のHDD(303)であればエンジン出力用画像データなどを格納するワーク領域(図3の(b))、そしてドキュメントを格納するドキュメントストレージ領域(図3の(c))に分かれている。
ドキュメントストレージ領域の在処が機器外にあろうが機器内にあろうが、それはシステムバス(304、404)を経由してアクセスするかネットワーク(200)を経由してアクセスするかの違いである。ドキュメントストレージ領域へのアクセス方法は本発明における主眼でないため説明を割愛する。
図5の(a)はPDLジョブの構造を簡潔に示した図である。PDLジョブはジョブ制御データ(図5の(a−1))とPDLデータ(図5の(a−2))から構成される。ジョブ制御データはPDLジョブ全体を印刷装置内でどのように扱うかを定義した情報を含んでいる。印刷装置はPDLジョブが投入された際にジョブ制御データを解析することでそのPDLジョブにどのような処理を適用するかを決める。PDLデータは印刷装置の画像処理への親和性を高めたドキュメントフォーマットである。印刷装置がPDLデータ中の描画情報に基づき画像形成することで高速に高精細な二次元画像を描画することが可能となる。
図4は本実施形態の印刷装置(300)内の処理フローの概要を示した図である。印刷装置(300)はネットワークインターフェース(305)を介してホスト(100)及びドキュメントサーバ(400)とネットワーク接続する。ネットワークを経由してホスト(100)から印刷装置(300)へはPDLジョブが投入されることになる。投入されたPDLジョブはネットワークインターフェース(305)を経由しジョブ制御データ解析部(320)に送られる。ジョブ制御データ解析部(320)はPDLジョブ中のジョブ制御データを解析し、ジョブ制御データ内の指示に従いそのPDLジョブの印刷装置における振る舞いを決定する。例えば本文2色印刷に関しては、PDLジョブのジョブ制御データ内に特に何も指定がなければその後の処理として標準動作であるフルカラー印刷を行う。フルカラー印刷は通常はCMYKの4色印刷であり、この4色を予め決められたN色(N>=2)と言うこともある。なお、N色印刷するというのは、N色分の色材(トナーやインクなど)を利用して印刷することを示す。PDLジョブのジョブ制御データ内に本文2色印刷指定があった場合には、2色印刷で用いる2色の情報を抽出し、その後の処理として2色印刷処理を適用する。また例えば印刷ジョブそのものの動作に関しては、PDLジョブのジョブ制御データ内に特に何も指定がなければ、ジョブ制御データ解析部(320)は該PDLジョブのその後の処理として標準動作である印刷処理を適用する。PDLジョブのジョブ制御データ内に例えばドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージへの格納指示があった場合、ジョブ制御データ解析部(320)は該PDLジョブのその後の処理としてドキュメントストレージへの格納処理を適用する。則ちこの場合、ジョブ制御データ解析部(320)がストレージ制御部(325)にPDLジョブと格納すべきドキュメントサーバ(400)の情報を通知する。その後、ストレージ制御部(400)がネットワークインターフェース(305)経由でドキュメントサーバ(400)に、ドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージへのPDLジョブ格納を指示する。
尚、ストレージ制御部(325)は操作部インターフェース(307)を介し操作部(310)からのユーザ指示を受けることが出来る。この操作部(310)からの操作入力を受け、本印刷装置では上記例のようにホスト(100)からのPDLジョブ投入だけでなく、操作部(310)で指定されたPDLジョブの印刷処理を行うことが可能である。操作部(310)はユーザに、ドキュメントストレージに格納されているPDLジョブの選択、PDLジョブ印刷時に本文2色印刷を適用するかどうか、適用する場合の詳細設定に関する指示手段を提供する。ストレージ制御部(325)は本印刷装置が参照可能なドキュメントストレージに格納されている全PDLジョブに関し、PDLジョブ名とそのPDLジョブが格納されているドキュメントストレージの場所の対応情報を保持している。操作部(310)はストレージ制御部(325)で保持しているPDLジョブ名を操作部インターフェース(307)経由で取得し一覧表示することで、ユーザにPDLジョブ選択を行わせる。ストレージ制御部(325)が、操作部(310)で指定されたPDLジョブ名と本文2色印刷に関する指示をうける。ストレージ制御部(325)が入力されたPDLジョブ名から、該PDLジョブがどのドキュメントストレージに格納されているかを検索し、対象のドキュメントストレージからPDLジョブを読み出す。例えばドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージに目的のPDLジョブが存在すると仮定する。この場合、ストレージ制御部(400)がネットワークインターフェース(305)経由でドキュメントサーバ(400)に、ドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージからのPDLジョブ読み出し及び印刷装置(300)への転送を指示する。ドキュメントサーバ(400)から転送されたPDLジョブはネットワークインターフェース(305)経由でストレージ制御部(400)に送られる。ストレージ制御部(400)はPDLジョブを受け取ると、先に操作部(310)で指定された本文2色印刷指示を該PDLジョブのジョブ制御データに上書きし、ジョブ制御データ解析部へ該PDLジョブを転送する。ジョブ制御データ解析部(320)は先に述べた通りPDLジョブ中のジョブ制御データを解析し、ジョブ制御データ内の指示に従いそのPDLジョブの印刷装置における振る舞いを決定する。則ちこの場合その後の処理で、操作部(310)で指定されたPDLジョブに操作部で指定された本文2色印刷指示を適用し印刷処理を行うこととなる。
ジョブ制御データ解析部(320)でPDLジョブのジョブ制御データを解析し、該PDLジョブに本文2色印刷指示がある場合は、色割り当て処理部(321)が後述の2色化ルールに従い該PDLジョブ印刷時に適用する2色の割り当て処理を行う。色割り当て処理部(321)は印刷処理とは非同期に、操作部インターフェース(307)を介して操作部(310)でユーザに指定させることで2色化ルールを設定可能である。2色化ルールとは本文2色印刷指定で指定された2色と単色フォーム画像で用いる色に共通色が無い場合に適用するルールである。例えば、本文2色の使用色としてブラックとマゼンタが指示され、単色フォーム画像としてシアンが指定されたと仮定する。1つ目の2色化ルールとして、本文2色印刷使用色の有彩色を単色フォーム画像使用色に変更する、つまり、ブラックとシアンの2色で本文も単色フォーム画像も印刷するというルールが設定できる。2つ目の2色化ルールとして、単色フォーム画像使用色を本文2色印刷使用色の有彩色に変更する、つまり、ブラックとマゼンタの2色で本文も単色フォーム画像も印刷するというルールが設定できる。なお、単色フォーム画像の例としては、地紋や、バーコード(二次元、又は、一次元)等の画像が上げられる。バーコードは、コピー禁止を示す情報を含むことができ、地紋は、(コピーしようとすると文字列等が浮かび上がりユーザに警告を発生するので)コピーを抑止する画像であるため、これらはセキュリティを確保するための画像の一例でもある。
PDLデータ解析部(322)ではPDLジョブのPDLデータ内を解析し高速に画像形成を行うのに適した中間コードに変換する。本文への単色フォーム画像の合成の方法には2通り有り、それぞれの方法に応じてPDLデータ解析部(322)の動作が変わる。1つ目は、PDLデータが本文情報のみ含み、PDLデータ解析部(322)がPDLデータを中間コードに変換し、画像形成部(323)が中間コードに基づき画像形成を行う。本文2色印刷を行う際には2色化処理部(326)が画像形成部(323)の形成した画像の2色化処理を行う。フォーム画像処理部(324)がHDD(303)に保持している単色フォーム画像データを読み出し、単色フォーム画像に割り当てられた色に最適な2値画像を形成する。そして、エンジン出力用画像形成部(327)が、2色化処理部(326)を経て生成された本文画像に、フォーム画像処理部(324)の形成した2値画像をフォーム画像に割り当てられた色を適用して合成する方法である。2つ目は、PDLデータが単色フォーム画像を含み、PDLデータ解析部(322)がPDLデータ中の本文に関しては中間コードに変換し、PDLデータ中の単色フォーム画像に関しては画像情報をそのままフォーム画像処理部(324)に転送する。画像形成部(323)が中間コードに基づき本文の画像形成を行う。本文2色印刷を行う際には2色化処理部(326)が画像形成部(323)の形成した画像の2色化処理を行う。フォーム画像処理部(324)がPDLデータ解析部(322)から転送された単色フォーム画像情報を元に2値画像を形成する。そして、エンジン出力用画像形成部(327)が、2色化処理部(326)を経て生成された本文画像に、フォーム画像処理部(324)の形成した2値画像をフォーム画像に割り当てられた色を適用して合成する方法である。
2色化処理部(326)は色割り当て処理部(321)が決定した本文2色印刷に適用する2色に従い2色化処理を実行する。具体的には本文の無彩色部に関しては2色印刷使用色として割り当てられた2色のうち一色を、本文の有彩色部に関しては残りの1色を適用する。例えば2色印刷使用色としてブラックとマゼンタが割り当てられていると仮定した場合、本文のブラックはそのままで、本文の有彩色部がマゼンタに置き換わる。
プリンタエンジン制御部(306)はエンジン出力用画像形成部(327)が形成した画像をビデオ信号に変換しプリンタエンジン部(309)に転送する。プリンタエンジン部(309)は受信したビデオ信号に従い紙にトナーを定着させることにより可視画像を形成する。
上記実施形態を基に以下に実施例を記載する。
実施例1:
本実施例はネットワーク(200)で接続されたホスト(100)から印刷装置(300)へPDLジョブを投入したものである。本実施例で投入するPDLジョブは図5の(b)に示すようなものである。本PDLジョブのジョブ制御データ(図5の(b−1))には、本文2色印刷指定があり、本文2色印刷の使用色1としてブラック、使用色2としてマゼンタが指定されている。本PDLジョブのPDLデータ(図5の(b−2))は、ブラックで”A”、赤色で”B”、緑色で”C”を描画したページを印刷する指示で構成されている。本PDLジョブを印刷装置が受信すると、PDLジョブの本文2色印刷が実行されることになる。
尚、本実施形態で用いる印刷装置にはシアンの単色フォーム画像がHDD(303)に保持されており、本文2色指定のないPDLジョブを投入し印刷を実行した際には、本文にシアンの単色フォーム画像が合成されて出力されるものとする。もちろん、こうした合成前にPDLジョブの印刷実行指示が行われているのは言うまでもない。
図7を用いて、ユーザの入力を受けた色割り当て処理部(321)が2色化ルールを保持する処理フローを説明する。以下で説明するステップ7−aから7−f(S7−aから7−f)は全て印刷装置(300)が行う処理である。ステップ7−aで印刷装置が操作部(310)に本文2色印刷使用色と単色フォーム画像使用色に共通色が無い場合に適用するルールとして幾つかの選択肢を表示する。本実施例では以下の3つの選択肢が選択可能であるとする。選択肢1は、2色印刷の使用色2を単色フォーム画像使用色に置き換えるルール。選択肢2は、単色フォーム画像使用色を2色印刷の使用色2に置き換えるルール。選択肢3は、ジョブキャンセルとするルール。次にステップ7−bで印刷装置がユーザからの前記3つの選択肢の何れかの選択を受け付ける。ステップ7−cでユーザからの選択の種類が選択肢1であればステップ7−dへ、選択肢2であればステップ7−eへ、選択肢3であればステップ7−fへ進む。ステップ7−dでは、2色化ルールは「2色印刷の使用色2を単色フォーム画像色に置き換え」として内部記憶装置であるHDD(303)に保持する。ステップ7−eでは、2色化ルールは「単色フォーム画像使用色を2色印刷の使用色2に置き換え」として内部記憶装置であるHDD(303)に保持する。ステップ7−fでは、2色化ルールは「ジョブキャンセル」として内部記憶装置であるHDD(303)に保持する。ステップ7−d、ステップ7−e、ステップ7−f何れかが行われた時点で本処理を終了する。
図6を用いて、ホスト(100)が印刷装置(300)へPDLジョブを投入する迄のホスト処理を説明する。ユーザは何かしらのアプリケーションで印刷ドキュメントを予め作成していると仮定する。例えば該印刷ドキュメントはブラックで”A”、赤色で”B”、緑色で”C”を描画したものであるとする。以下で説明するステップ6−aから6−hは全てホスト(100)が行う処理である。ステップ6−aでユーザからの印刷操作を受け付ける。ここでは本発明に関わる本文2色指定や印刷実行指示の他に例えば両面印刷などの指定が可能であるが本発明の説明を行う上で必要が無いため説明を割愛する。ステップ6−bでユーザからの入力が本文2色指定であればステップ6−gへ進み、印刷実行であればステップ6−cへ進む。ステップ6−gでCRTディスプレイ(110)に本文2色に指定可能な色の組み合わせを表示する。例えば、本文2色の使用色1は無彩色であるブラックで固定とし、本文2色の使用色2は有彩色としてマゼンタ、シアン、イエロー、赤、青、緑の6色を選択肢として表示する。ステップ6−hでユーザからの本文2色の使用色の選択を受けステップ6−aへ進む。ここでは例えばユーザが有彩色としてマゼンタを選択肢、本文2色の使用色1はブラック、使用色2はマゼンタであるとする。ステップ6−aでユーザからの印刷実行指示があった場合にはステップ6−bで印刷実行指示を判別しステップ6−cへ進む。ステップ6−cでフルカラーの本文PDLデータ(図5の(b−2))を生成し、ステップ6−dで本文2色指定と2色印刷使用色1にブラック、使用色2にマゼンタを指定したジョブ制御データ(図5の(b−1))を生成する。ステップ6−eでジョブ制御データとPDLデータを合成しPDLジョブ(図5の(b))を生成し、ステップ6−fで印刷装置へ該PDLジョブを転送し本処理を終了する。
図9を用いて、印刷装置(300)の本文2色印刷処理の説明を行う。本処理は図6で説明したホスト(100)処理によりホスト(100)が印刷装置(300)に投入したPDLジョブを受けた際の印刷装置(300)の処理である。以下で説明するステップ9−aから9−kは全て印刷装置(300)が行う処理である。ステップ9−aでPDLジョブを受信する。ステップ9−bで内部記憶装置であるHDD(303)から単色フォーム画像データを読み出し、ステップ9−cで単色フォーム画像データで使用する色の情報を取得する。ここでは本印刷装置で印刷するドキュメントには全て、単色フォーム画像データとして”COPY”という文字列をシアンで付加する設定がされているものとする。ステップ9−dでPDLジョブ中のジョブ制御データ(図5の(b−1))を解析し、本文2色印刷指定と本文2色印刷使用色1と使用色2を抽出する。この場合、本文2色使用色1としてブラック、使用色2としてマゼンタを取得することとなる。ステップ9−eで本文2色印刷使用色と単色フォーム画像使用色に共通色が存在するかどうかを判定する。共通色が存在する場合にはステップ9−fへ進み、共通色が存在しない場合はステップ9−jへ進む。上で述べてきた例では本文2色の使用色はブラックとマゼンタであり、単色フォーム画像使用色はシアンであるため共通色はなくステップ9−jに進むことになる。ステップ9−jでは図8に示す2色化ルール適用処理により、本文2色印刷使用色又は単色フォーム画像使用色が計2色に収まるように色置き換え処理を行う。尚、ステップ9−jでは色置き換えの他に色置き換えを行わずにジョブキャンセルすることも選択可能である。ステップ9−kで前記2色化ルール適用処理でジョブキャンセル判断となったかどうかを判断する。ジョブキャンセルと判断すれば以後の処理は何も行わず本処理を終了し、ジョブキャンセル以外であると判断すればステップ9−fへ進む。本実施例では前述のステップ7−dでユーザから2色化ルールとして2色印刷の使用色2を単色フォーム画像使用色に置き換える選択があったものと仮定する。これによりステップ9−jで本文2色印刷の使用色1はブラック、使用色2は単色フォーム画像使用色のシアンに置き換えられていることとなる。ステップ9−fで単色フォーム画像使用色用の二値フォーム画像を形成する。本実施例ではシアンによる印刷に最適な二値フォーム画像が形成されることとなる。ステップ9−gでPDLジョブ中のPDLデータ(図5の(b−2))を解析し、無彩色オブジェクトを本文2色印刷の使用色1に、有彩色オブジェクトを使用色2に置き換えることでCMYK色空間の本文画像を形成する。受信したPDLデータの描画内容に関しては”A”が無彩色、”B”と”C”が有彩色であるため、”A”が2色印刷使用色1のブラック、”B”と”C”が使用色2のシアンとして画像形成されることとなる。ステップ9−hでCMYK本文画像に二値フォーム画像を単色フォーム画像使用色で合成しエンジン出力用画像を形成する。本実施例ではブラックで描画された”A”、シアンで描画された”B”と”C”の本文画像に、”COPY”という文字列の二値フォーム画像がシアンで合成されたエンジン出力用画像が形成されることとなる。ステップ9−iでエンジン出力用画像をビデオ信号に変換してエンジンに転送することで印刷処理を実行し本処理を終了する。
図8を用いて前記ステップ9−jで述べた2色化ルール適用処理の詳細を説明する。以下で説明するステップ8−aから8−e(S8−aからS8−e)は全て印刷装置(300)が行う処理である。ステップ8−aで本文2色印刷の使用色と単色フォーム画像の使用色で共通色が無い場合に適用する2色化ルールを内部記憶装置であるHDD(303)から読み出す。ステップ8−bで2色化ルールを判断し、判断結果に応じてステップ8−c、8−d、8−eの処理で以下のように色置き換え処理を実行する。則ち、本文2色印刷の使用色2を単色フォーム画像の使用色に変更するルールであればステップ8−cでそのように処理する。単色フォーム画像の使用色を2色印刷の使用色2に変更するルールであればステップ8−dでそのように処理する。ジョブキャンセルするルールであればステップ8−eで処理ステータスをジョブキャンセルに変更する。ステップ8−c、8−d、8−eの何れかを終えた時点で本処理を終了する。
以上述べた処理により、ホストから印刷装置にPDLジョブを投入して本文2色印刷を行う際に、本文2色の使用色2色と印刷装置で合成する単色フォーム画像の使用色に共通色が無い場合も、本文2色と単色フォーム画像を計2色で印刷可能となる。
実施例2:
本実施例は印刷装置(300)が操作部(310)から受けたユーザ指示に基づき、ドキュメントストレージ領域(図3の(c))に格納されているPDLジョブを印刷実行するものである。
実施例1はホストからPDLジョブを受信した印刷処理であった。これに対して、本実施例はホストからのPDLジョブ投入はドキュメントストレージ領域への格納を行う手段に止まり、印刷装置がPDLジョブをドキュメントストレージから読み出して印刷処理を行うものとなる。
本実施例でドキュメントストレージ領域に格納されているPDLジョブは図5の(c)に示すようなものである。本PDLジョブのジョブ制御データ(図5の(c−1))には、印刷指定は本文2色印刷ではなく通常印刷が指定されており、且つドキュメントサーバ(400)内のHDD(403)に存在するドキュメントストレージ領域への格納指示が含まれている。本PDLジョブのPDLデータ(図5の(c−2))は、実施例1と同様、ブラックで”A”、赤色で”B”、緑色で”C”を描画したページを印刷する指示で構成されている。本PDLジョブを印刷装置が受信すると、印刷装置は印刷処理を行わずに指定のドキュメントストレージに格納する動作となる。
尚、本実施形態で用いる印刷装置には実施例1と同様、シアンの単色フォーム画像がHDD(303)に保持されており、本文2色指定のないPDLジョブを投入し印刷を実行した際には、本文にシアンの単色フォーム画像が合成されて出力されるものとする。
尚、本実施例でも2色化ルールを用いるが、色割り当て処理部(321)が2色化ルールを保持する処理フローは実施例1で説明したステップ7−aから7−fと同じであるため説明は割愛する。
まず、ホスト(100)が印刷装置(300)へPDLジョブを投入し、印刷装置(300)がPDLジョブをドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージへ格納する処理を図10と図11を用いて説明する。
図10を用いてホスト(100)が印刷装置(300)へドキュメントストレージに格納するPDLジョブを投入するフローを説明する。以下で説明するステップ10−aから10−eは全てホスト(100)が行う処理である。ステップ10−aでユーザからの印刷実行指示を受け、ステップ10−bでフルカラー本文PDLデータ(図5の(c−2))を生成する。ステップ10−cでジョブ制御データ(図5の(c−1))にドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージ領域への格納指定を格納する。ステップ10−dでジョブ制御データとPDLデータを合成しPDLジョブ(図5の(c))を生成し、ステップ10−eで該PDLジョブを印刷装置(300)へ転送し本処理を終了する。
図11を用いて印刷装置(300)が受信したPDLジョブをドキュメントストレージに格納するフローを説明する。ステップ11−aで印刷装置(300)がPDLジョブを受信しPDLジョブ中のジョブ制御データ(図5の(c−1))を解析する。先に述べたとおりジョブ制御データ(図5の(c−1))にはドキュメントサーバ(400)内のHDD(403)に存在するドキュメントストレージ領域への格納指示が含まれている。ステップ11−bで印刷装置(300)がネットワーク(200)経由でドキュメントサーバ(400)にドキュメントストレージ領域への格納指示と共にPDLジョブを送信する。ドキュメントサーバ(400)が該格納指示とPDLジョブを受け、HDD(403)に存在するドキュメントストレージ領域にPDLジョブを格納し本処理を終了する。
ここまでのフローでドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージ領域にPDLジョブ(図5の(c))が格納されている状態となる。
次に、印刷装置(300)がドキュメントストレージ領域からPDLジョブを読み出して印刷処理を行うフローを、図12を用いて説明する。以下で説明するステップ12−aから12−nは全て印刷装置(300)が行う処理である。ステップ12−aで、操作部(310)経由でユーザからドキュメントストレージ領域に格納されているPDLジョブの2色印刷指示を受ける。ステップ12−bで印刷装置(300)が参照可能なドキュメントストレージに格納されているPDLジョブの一覧を操作部(310)に表示する。また、印刷装置(300)は操作部(310)に印刷処理に適用する付加機能選択画面を同時に表示する。ユーザは操作部(310)上で所望の印刷ジョブと本文2色印刷等の付加機能を選択することで、様々な印刷設定を適用した印刷処理を行うことが可能である。本実施例では付加機能選択画面に本文2色印刷を適用するかどうかの選択肢と本文2色に指定可能な色の組み合わせが全て表示される。例えば、本文2色の使用色1は無彩色であるブラックで固定とし、本文2色の使用色2は有彩色としてマゼンタ、シアン、イエロー、赤、青、緑の6色を選択肢として表示する。ステップ12−cで、操作部(310)経由でユーザから印刷するPDLジョブ(図5の(c))と本文2色印刷適用を選択するかどうかを受け付ける。ここではユーザが本文2色印刷適用を選択肢、本文2色の有彩色である使用色2にマゼンタを選択するものと仮定する。ステップ12−dでドキュメントサーバ(400)内のドキュメントストレージからネットワーク(200)経由でPDLジョブを読み出す。そして、該PDLジョブのジョブ制御データ(図5の(c−1))に操作部(310)から入力された本文2色印刷使用色1と使用色2を格納する。ここでは使用色1にブラック、使用色2にマゼンタが格納されることとなる。ステップ10−eで内部記憶装置であるHDD(303)から単色フォーム画像データを読み出し、ステップ10−fで単色フォーム画像データで使用する色の情報を取得する。ここでは実施例1と同様に、本印刷装置で印刷するドキュメントには全て、単色フォーム画像データとして”COPY”という文字列をシアンで付加する設定がされているものとする。ステップ10−gでPDLジョブ中のジョブ制御データ(図5の(c−1))を解析し、本文2色印刷指定と本文2色印刷使用色1と使用色2を抽出する。この場合、本文2色使用色1としてブラック、使用色2としてマゼンタを取得することとなる。ステップ10−hで本文2色印刷使用色と単色フォーム画像使用色に共通色が存在するかどうかを判定する。共通色が存在する場合にはステップ10−iへ進み、共通色が存在しない場合はステップ10−mへ進む。上で述べてきた例では本文2色の使用色はブラックとマゼンタであり、単色フォーム画像使用色はシアンであるため共通色はなくステップ10−mに進むことになる。ステップ10−mでは図8に示す2色化ルール適用処理により、本文2色印刷使用色又は単色フォーム画像使用色が計2色に収まるように色置き換え処理を行う。尚、ステップ10−mでは色置き換えの他に色置き換えを行わずにジョブキャンセルすることも選択可能である。ステップ10−nで前記2色化ルール適用処理でジョブキャンセル判断となったかどうかを判断する。ジョブキャンセルと判断すれば以後の処理は何も行わず本処理を終了し、ジョブキャンセル以外であると判断すればステップ10−iへ進む。本実施例では前述のステップ7−dでユーザから2色化ルールとして2色印刷の使用色2を単色フォーム画像使用色に置き換える選択があったものと仮定する。これによりステップ10−mで本文2色印刷の使用色1はブラック、使用色2は単色フォーム画像使用色のシアンに置き換えられていることとなる。ステップ10−iで単色フォーム画像使用色用の二値フォーム画像を形成する。本実施例ではシアンによる印刷に最適な二値フォーム画像が形成されることとなる。ステップ10−jでPDLジョブ中のPDLデータ(図5の(c−2))を解析し、無彩色オブジェクトを本文2色印刷の使用色1に、有彩色オブジェクトを使用色2に置き換えることでCMYK色空間の本文画像を形成する。受信したPDLデータの描画内容に関しては”A”が無彩色、”B”と”C”が有彩色であるため、”A”が2色印刷使用色1のブラック、”B”と”C”が使用色2のシアンとして画像形成されることとなる。ステップ10−kでCMYK本文画像に二値フォーム画像を単色フォーム画像使用色で合成しエンジン出力用画像を形成する。本実施例ではブラックで描画された”A”、シアンで描画された”B”と”C”の本文画像に、”COPY”という文字列の二値フォーム画像がシアンで合成されたエンジン出力用画像が形成されることとなる。ステップ10−lでエンジン出力用画像をビデオ信号に変換してエンジンに転送することで印刷処理を実行し本処理を終了する。
以上、印刷装置(300)が操作部(310)から受けたユーザ指示に基づき、ドキュメントストレージ領域(図3の(c))に格納されているPDLジョブを印刷実行する実施例を述べた。これにより、本文2色の使用色2色と印刷装置で合成する単色フォーム画像の使用色に共通色が無い場合も、本文2色と単色フォーム画像を計2色で印刷可能となる。
実施例3:
本実施例はネットワーク(200)で接続されたホスト(100)から印刷装置(300)へPDLジョブを投入したものである。実施例1との違いを説明する。実施例1で用いたPDLジョブには単色フォーム画像が含まれず印刷装置に内蔵されている単色フォーム画像を付加するものであった。それに対し本実施例はPDLジョブに単色フォーム画像が含ませることで、例えば単色フォーム画像を内蔵していない印刷装置でフォーム合成した出力物を得る場合の例である。本実施例で投入するPDLジョブは図5の(d)に示すようなものである。本PDLジョブのジョブ制御データ(図5の(d−1))には、本文2色印刷指定があり、本文2色印刷の使用色1としてブラック、使用色2としてマゼンタが指定されている。本PDLジョブのPDLデータ(図5の(d−2))は、ブラックで”A”、赤色で”B”、緑色で”C”を描画し、更に単色フォーム画像として”COPY”という文字列をシアンで描画したページを印刷する指示を含む。本PDLジョブを印刷装置が受信すると、PDLジョブの本文2色印刷が実行されることになる。
尚、本実施形態で用いる印刷装置は単色フォーム画像をHDD(303)に保持していないものとする。
図13を用いてホスト(100)がPDLジョブ(図5の(d))を印刷装置(300)に投入するフローを説明する。以下で説明するステップ13−aから10−pは全てホスト(100)が行う処理である。ステップ13−aでユーザから印刷指示を受け、ステップ13−bでユーザの指示入力内容に応じて処理を振り分ける。ユーザからの指示入力内容が本文2色指定であればステップ13−cへ進み、単色フォーム画像指定であればステップ13−mへ進む、印刷実行であればステップ13−gへ進む。ステップ13−bにて本文2色指定がされた場合の処理を説明する。ステップ13−cで既にユーザから単色フォーム画像が指定されているかを判断し、指定されている場合はステップ13−dに進み、指定されていない場合はステップ13−fに進む。ステップ13−fでは本文2色に印刷可能な色の組み合わせを全て表示する。例えば、無彩色はブラックで固定とし、有彩色はマゼンタ、シアン、イエロー、赤、青、緑を選択肢として表示する。ステップ13−dでは本文2色に適用可能な色の組み合わせとして、設定されている単色フォーム画像色とその他1色の組み合わせのみ選択肢として表示する。例えば、ユーザが既に単色フォーム画像色としてシアンを選択していた場合は、無彩色はブラック、有彩色はシアンのみ選択可能として表示する。ステップ13−eでユーザからの本文2色の色の選択を受けステップ13−aに進む。ステップ13−bにて単色フォーム画像指定がされた場合の処理を説明する。ステップ13−mで既に本文2色指定がされているかどうかを判断し、指定されている場合はステップ13−nに進み、指定されていない場合はステップ13−pに進む。ステップ13−pでは単色フォーム画像に指定可能な色を全て表示する。例えば、ブラック、マゼンタ、シアンを選択肢として表示する。ステップ13−nでは単色フォーム画像に適用可能な色として、本文2色で選択されている2色のみを選択肢として表示する。例えば、ユーザが既に本文2色として無彩色であるブラックと有彩色としてシアンを選択していた場合は、ブラックかシアン何れかを選択可能として表示する。ステップ13−oでユーザからフォーム画像として印刷する文言と色の選択を受けステップ13−aに進む。ステップ13−bにて印刷実行が指定された場合の処理を説明する。ここでは既にユーザによりステップ13−eで本文2色として無彩色であるブラックと有彩色にシアンが指定され、ステップ13−oで単色フォーム画像として印刷する文言として”COPY”という文字列、色としてシアンが指定されていると仮定する。ステップ13−gで設定された単色フォーム画像色に基づき、単色フォーム画像PDLデータを生成し、ステップ13−hでフルカラーの本文PDLデータを生成する。ステップ13−iで本文PDLデータと単色フォーム画像PDLデータを1つのPDLデータ(図5の(d−2))へ合成する。ステップ13−jでジョブ制御データに本文2色印刷指定と2色印刷の使用色1と使用色2を格納する。この場合、使用色1にブラック、使用色2にシアンが格納されることとなる(図5の(d−1))。ステップ13−kでジョブ制御データとPDLデータを合成しPDLジョブ(図5の(d))を生成し、ステップ13−lで印刷装置へ該PDLジョブを転送し本処理を終了する。
次に図14を用いて印刷装置(300)の本文2色印刷処理の説明を行う。以下で説明するステップ14−aから14−f(S14−aからS14−f)は全て印刷装置(300)が行う処理である。ステップ14−aでPDLジョブを受信し、ステップ14−bでPDLジョブ中のPDLデータ(図5の(d−2))に含まれる単色フォーム画像情報を解析し二値フォーム画像を形成する。本実施例では、ホスト(100)が既にシアンで印刷したときに最適な効果が出る”COPY”という文字列の単色フォーム画像情報をPDLデータ中に含ませている。従ってこの時点でシアン用の二値フォーム画像が形成されることとなる。ステップ14−cでPDLジョブ中のジョブ制御データ(図5の(d−1))を解析し、本文2色印刷指定と本文2色の使用色1と使用色2を抽出する。ここでは使用色1はブラック、使用色2はシアンとなる。ステップ14−dでPDLジョブ中のPDLデータ(図5の(d−2))を解析し、無彩色オブジェクトを本文2色印刷の使用色1に、有彩色オブジェクトを使用色2に置き換えることでCMYK色空間の本文画像を形成する。ここでは”A”が無彩色、”B”と”C”が有彩色であるので、”A”はブラック、”B”と”C”がシアンで描画された画像が形成されることとなる。ステップ14−eでCMYK色空間の本文画像に二値フォーム画像を単色フォーム画像使用色で合成しエンジン出力用画像を形成する。ここでは先述の本文画像に先述の二値フォーム画像をシアンで合成した画像が形成されることとなる。ステップ14−fで前記エンジン出力用画像をエンジンに転送し印刷処理を実行し本処理を終了する。
以上、ホストから印刷装置に単色フォーム画像を含むPDLジョブを投入して本文2色印刷を行う例を述べた。この場合に、ホストが本文と単色フォーム画像が2色に収まるPDLジョブを生成するため、印刷装置は本文2色と単色フォーム画像を計2色で印刷可能となる。
100 ホストコンピュータ
200 ネットワーク
300 印刷装置
400 ドキュメントサーバ

Claims (9)

  1. フォーム画像と本文が合成された画像を2色印刷する装置であって、
    前記本文を、単色フォーム画像の色、及び、それ以外の1色の合わせて2色で印刷する2色印刷手段を有することを特徴とする装置。
  2. ドキュメントと、当該ドキュメントのセキュリティを確保するために当該ドキュメントに合成されるフォーム画像とを、N色(N>=2)の色材で印刷可能な印刷手段に送信する装置であって、
    前記ドキュメントをN色の色材で前記印刷手段に印刷させるために、前記ドキュメントの色を変更する変更手段を有し、
    さらに、前記フォーム画像の色を含むように前記N色を決定する決定手段を有することを特徴とする装置。
  3. 前記フォーム画像は、管理者によって前記ドキュメントに合成されるように設定された画像であることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
  4. PDLジョブをネットワーク経由で印刷装置に送信するホストと、受信したPDLジョブを解析し、ジョブ中に本文2色印刷指定がある場合に本文を2色で画像形成することで印刷を行う印刷装置からなる印刷システムであって、
    ホストが、ユーザに本文で用いる2色を選択させる手段と、本文としてのフルカラーのデータを含むPDLデータと本文2色印刷指定を含むジョブ制御データからなるPDLジョブを生成し印刷装置に転送する手段と、
    印刷装置が、前記PDLジョブを受信する手段と、ジョブ制御データ内の本文2色印刷指定を解析し本文で用いる2色の情報を得る手段と、印刷装置内に保持している単色フォーム画像で用いる一色の情報を得る手段と、
    本文で用いる2色と単色フォーム画像で用いる1色に共通色があるかどうかを判断する手段と、共通色が無い場合には合わせて2色に収まるよう本文で用いる2色とフォーム画像で用いる1色の合わせて3色の内1色を残りの2色の何れかに変更する色割り当て変更手段と、
    印刷装置の内部記憶装置に保持しているフォーム画像情報から前記色割り当て変更の結果に基づき合成前のフォーム画像を形成する手段と、前記色割り当て変更の結果に基づきPDLデータ内の本文としてのフルカラーのデータを解析し2色化した合成前の本文画像を形成する手段と、
    前記合成前の本文画像に前記色割り当て変更の結果に基づき合成前のフォーム画像を合成することで2色化したエンジン出力用画像を形成する手段と、前記エンジン出力用画像をエンジンに転送することで2色印刷を実行する手段とを有することを特徴とする印刷システム。
  5. 印刷装置の操作部で本文2色印刷指定がされた場合に本文を2色で画像形成することで印刷を行う印刷装置を有する請求項1記載の印刷システムであって、
    印刷装置が、操作部上でユーザに印刷を行う印刷ジョブと該印刷ジョブの本文で用いる2色を選択させる手段と、印刷装置内又はネットワーク経由で接続されたドキュメントサーバ内のドキュメントストレージに格納されているPDLジョブを読み出す手段と、
    印刷装置内に保持している単色フォーム画像で用いる1色の情報を得る手段と、本文で用いる2色と単色フォーム画像で用いる1色に共通色があるかどうかを判断する手段と、共通色が無い場合には合わせて2色に収まるよう本文で用いる2色とフォーム画像で用いる1色の合わせて3色の内1色を残りの2色の何れかに変更する色割り当て変更手段と、
    印刷装置の内部記憶装置に保持しているフォーム画像情報から前記色割り当て変更の結果に基づき合成前のフォーム画像を形成する手段と、前記色割り当て変更の結果に基づきPDLデータ内の本文としてのフルカラーのデータを解析し2色化した合成前の本文画像を形成する手段と、
    前記合成前の本文画像に前記色割り当て変更の結果に基づき合成前のフォーム画像を合成することで2色化したエンジン出力用画像を形成する手段と、前記エンジン出力用画像をエンジンに転送することで2色印刷を実行する手段とを有することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  6. PDLジョブをネットワーク経由で印刷装置に送信するホストと、受信したPDLジョブを解析し、ジョブ中に本文2色印刷指定がある場合に本文を2色で画像形成することで印刷を行う印刷装置からなる印刷システムであって、
    ホストが、ユーザに本文で用いる2色と単色フォーム画像で用いる1色を選択させる際に本文とフォーム画像で合わせて2色に収まるようにユーザに選択させる手段と、本文としてのフルカラーのデータと単色フォーム画像情報を含むPDLデータと本文2色印刷指定を含むジョブ制御データからなるPDLジョブを生成し印刷装置に転送する手段と、
    印刷装置が、PDLデータ内の単色フォーム画像情報を解析し合成前のフォーム画像を形成する手段と、ジョブ制御データ内の本文2色印刷指定とPDLデータ内の本文としてのフルカラーのデータを解析し2色化した合成前の本文画像を形成する手段と、
    前記合成前の本文画像に合成前のフォーム画像を単色フォーム画像情報で指定された色を用いて合成することで2色化したエンジン出力用画像を形成する手段と、前記エンジン出力用画像をエンジンに転送することで2色印刷を実行する手段とを有することを特徴とする印刷システム。
  7. 前記印刷装置が、本文で用いる2色と単色フォーム画像で用いる1色に共通色が無い時に適用する2色化ルールをユーザに設定させる手段と、
    前記2色化ルールに従い請求項1及び請求項2記載の色割り当て変更手段が、本文で用いる2色とフォーム画像で用いる1色の合わせて3色を合わせて2色に収まるように変更する手段とを有することを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷システム。
  8. ドキュメントと、当該ドキュメントのセキュリティを確保するために当該ドキュメントに合成されるフォーム画像とを、N色(N>=2)の色材で印刷可能な印刷手段に送信する方法であって、
    前記ドキュメントをN色の色材で前記印刷手段に印刷させるために、前記ドキュメントの色を変更する変更工程を有し、
    さらに、前記フォーム画像の色を含むように前記N色を決定する決定工程を有することを特徴とする方法。
  9. 請求項8に記載の方法の各工程をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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