JP2010287765A - インプリント方法、配線パターンの形成方法、および積層電子部品 - Google Patents

インプリント方法、配線パターンの形成方法、および積層電子部品 Download PDF

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Naoko Aizawa
直子 相澤
Hideaki Oe
秀明 大江
Tetsuya Kanekawa
哲也 金川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】パターン欠陥の発生を抑制、防止して、パターンを歩留まりよく形成できるインプリント方法、それを用いた配線パターンの形成方法、該方法により形成された配線パターンを備えた積層電子部品を提供する。
【解決手段】被転写材領域R1の重心を通る直線上において、(a)被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部L1とし、(b)モールドパターン領域R2内に位置する部分を線分モールドパターン部L2とし、(c)プレス領域R3内に位置する部分を線分プレス部L3とした場合において、(イ)線分被転写材部の長さが線分プレス部の長さ以上で、(ロ)線分被転写材部と線分プレス部の重なる部分が線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが線分モールドパターン部の長さ以上で、(ニ)線分被転写材部と線分モールドパターン部の重なる部分が線分被転写材部の97%以上を占めるという条件を満たしてインプリントを行う。
【選択図】図18

Description

本発明は、表面に凹凸パターンが形成されたインプリントモールドを、被転写材に押し付け、インプリントモールドの凹凸パターンを被転写材に転写して、被転写材にパターンを形成するインプリント方法、それを用いた配線パターンの形成方法、前記方法により形成された配線パターンを備えた積層体を積層する工程を経て製造される積層電子部品に関する。
近年、半導体デバイス、ディスプレイ、記録メディア、バイオチップ、光デバイスなどの製造工程における微細パターンの形成工程において、インプリント方法が用いられるに至っている。
このようなインプリント方法を用いた半導体装置の製造方法として、図22(a)〜(d)に示すように、凹部101a、凸部101bを備えた凹凸パターン110が形成され、凸部101bに遮光膜101cが施されたモールド101を、基板103上に配設されたネガ型のフォトレジスト102に押し付け、照射光107をモールド101を通じてフォトレジスト102に選択的に照射した後、フォトレジスト102を現像することによりフォトレジスト102の照射光107が照射されていない領域102aを除去してフォトレジスト102をパターニングしてレジストパターン102bを形成する工程を備えた半導体装置の製造方法が提案されている。
すなわち、この方法では、凸部101bに遮光膜101cを施した光透過型のモールド101を採用し、光硬化樹脂としてネガ型のフォトレジスト102を組み合わせてレジストパターン102bを形成するとともに、凸部101bに形成した遮光膜101cにより、モールド101を押し付けた後の、フォトレジスト102(レジストパターン)の残渣をなくし、微細パターンの形成を可能にしている。
しかしながら、インプリントプロセスにおいては、通常、モールドを被転写材に押し付ける際の、プレス圧力の位置的なばらつきにより、局所的にプレス圧力が小さくなった場合などにおいて、図23に示すように、モールド101の凹部101aへの被転写材であるフォトレジスト102の充填不良が生じ、パターン欠陥102cを発生する場合があることが知られている。
また、(a)モールド101の凹凸パターン110が配設された領域(モールドパターン領域)と、(b)モールド101が被転写材であるフォトレジスト102にプレスされる領域(プレス領域)と、(c)被転写材であるフォトレジスト102の配設されている領域(被転写材領域)との関係についてみた場合に、上記(a)のモールドパターン領域と、上記(b)のプレス領域の少なくとも一方が、上記(c)の被転写材領域よりも小さい場合、被転写材の周縁部には意図するような精度の高いパターンを形成することができず、歩留まりが低下するという問題点がある。
また、上記(a)のモールドパターン領域と、上記(b)のプレス領域の両方が、上記(c)の被転写材領域よりも大きい場合には、プレス領域が、被転写材領域よりも大きいことにより、モールドが被転写材領域外でプレスされて撓むとともに、モールドパターン領域が、被転写材領域よりも大きいことにより、モールドの撓みが被転写材領域内に達するため、被転写材領域の周縁部で充填不良によるパターン欠陥が発生し、歩留まりが低下するという問題点がある。
特開2003−272998号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、モールドパターン領域、プレス領域、および被転写材領域の大きさの関係などにより、被転写材に形成されるパターンに欠陥が発生すること、特に、被転写材の周縁部にパターン欠陥が発生することを抑制、防止して、歩留まりを向上させることが可能なインプリント方法、それを用いた配線パターンの形成方法、該方法により形成された配線パターンを備えた積層電子部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のインプリント方法は、
被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
(A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
(B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
(C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
(a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
(b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
(c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
とした場合において、
(イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ以上で、
(ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、
(ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ以上で、
(ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分被転写材部の97%以上を占める
という要件を満たすことを特徴としている。
また、本発明のインプリント方法は、
被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
(A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
(B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
(C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
(a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
(b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
(c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
とした場合において、
(イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ以上で、
(ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、
(ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ未満である
という要件を満たすことを特徴としている。
また、本発明のインプリント方法は、
被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
(A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
(B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
(C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
(a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
(b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
(c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
とした場合において、
(イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
(ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%以上を占め、かつ、
(ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ以上で、
(ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分被転写材部の97%以上を占める
という要件を満たすことを特徴としている。
また、本発明のインプリント方法は、
被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
(A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
(B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
(C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
(a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
(b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
(c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
とした場合において、
(イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
(ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%以上を占め、かつ、
(ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ未満である
という要件を満たすことを特徴としている。
また、本発明のインプリント方法は、
被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
(A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
(B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
(C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
(a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
(b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
(c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
とした場合において、
(イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
(ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%未満であり、かつ、
(ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ以上で、
(ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分被転写材部の97%以上を占める
という要件を満たすことを特徴としている。
また、本発明のインプリント方法は、
被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
(A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
(B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
(C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
(a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
(b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
(c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
とした場合において、
(イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
(ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%未満であり、かつ、
(ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ未満で、
(ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分モールドパターン部の87%以上を占める
という要件を満たすことを特徴としている。
また、本発明の配線パターンの形成方法は、前記被転写材として、感光性配線ペーストを用い、請求項1〜6のいずれかに記載のインプリント方法により、前記インプリントモールドを前記感光性配線ペーストに押し付け、前記インプリントモールドを通して前記被転写材に光照射することにより、前記感光性配線ペーストの所定の領域を光硬化させた後、未硬化部分をウェットエッチングにより除去して配線パターンを形成することを特徴としている。
また、本発明の配線パターンの形成方法は、前記感光性配線ペーストが、Agを主たる導電成分とするものであることを特徴としている。
また、本発明の配線パターンの形成方法は、
複数の配線パターンが絶縁層を介して積層された多層構造を有する配線パターンの形成方法であって、
(a)請求項7に記載の方法により配線パターンを形成する工程と、
(b)前記配線パターンを覆うように絶縁層を形成する工程と、
(c)前記絶縁層上に請求項7に記載の方法により配線パターンを形成する工程と
を備えていることを特徴としている。
また、本発明の積層電子部品は、請求項9の多層構造を有する配線パターンを備えた積層体を焼成する工程を経て製造されるものであることを特徴としている。
本発明のように、(イ)線分被転写材部の長さが、線分プレス部の長さ以上で、(ロ)線分被転写材部と、線分プレス部の重なる部分が、線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが、線分モールドパターン部の長さ以上で、(ニ)線分被転写材部と、線分モールドパターン部の重なる部分が、線分被転写材部の97%以上を占めるという要件を満たすことにより、例えば、配線パターン形成用の導電ペーストなどの被転写材の周縁部に対応する領域で、インプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止することが可能になり、被転写材に精度の高いパターンを効率よく形成することが可能になり、歩留まりを向上させることができる。
また、(イ)線分被転写材部の長さが、線分プレス部の長さ以上で、(ロ)線分被転写材部と、線分プレス部の重なる部分が、線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが、線分モールドパターン部の長さ未満であるという要件を満たすようにした場合にも、例えば、配線パターン形成用の導電ペーストなどの被転写材の周縁部に対応する領域で、インプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止することが可能になり、被転写材に精度の高いパターンを効率よく形成することが可能になり、歩留まりを向上させることができる。
また、(イ)線分被転写材部の長さが、線分プレス部の長さ未満で、(ロ)線分被転写材部と、線分プレス部の重なる部分が、線分プレス部の87%以上を占め、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが、線分モールドパターン部の長さ以上で、(ニ)線分被転写材部と、線分モールドパターン部の重なる部分が、線分被転写材部の97%以上を占めるという要件を満たすようにした場合、例えば、配線パターン形成用の導電ペーストなどの被転写材の周縁部に対応する領域で、インプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止して、被転写材に精度の高いパターンを効率よく形成することが可能になり、歩留まりを向上させることができる。
また、(イ)線分被転写材部の長さが、線分プレス部の長さ未満で、(ロ)線分被転写材部と、線分プレス部の重なる部分が、線分プレス部の87%以上を占め、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが、線分モールドパターン部の長さ未満であるという要件を満たすようにした場合にも、例えば、配線パターン形成用の導電ペーストなどの被転写材の周縁部に対応する領域で、インプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止することが可能になり、被転写材に精度の高いパターンを効率よく形成することが可能になり、歩留まりを向上させることができる。
また、(イ)線分被転写材部の長さが、線分プレス部の長さ未満で、(ロ)線分被転写部と線分プレス部の重なる部分が線分プレス部の87%未満であり、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが、線分モールドパターン部の長さ以上で、(ニ)線分被転写材部と、線分モールドパターン部の重なる部分が、線分被転写材部の97%以上を占めるという要件を満たすようにした場合、例えば、配線パターン形成用の導電ペーストなどの被転写材の周縁部に対応する領域で、インプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止することが可能になるとともに、プレス領域が被転写材領域よりも大きい場合でも、インプリントモールドの撓む領域が被転写材領域の外側に対応する領域のみとなり、被転写材領域の中央部はもちろん周縁部においてもパターン欠陥が発生することを防止することが可能になる。
また、上記構成とした場合、緩衝材と被転写材間の位置精度をそれほど高く保たなくても、パターン欠陥の発生を防止して、精度の高いパターンを形成することが可能になることから、スループットが向上し、製造コストの低減を図ることが可能になる。
また、(イ)線分被転写材部の長さが、線分プレス部の長さ未満で、(ロ)線分被転写部と線分プレス部の重なる部分が線分プレス部の87%未満であり、かつ、(ハ)線分被転写材部の長さが、線分モールドパターン部の長さ未満で、(ニ)線分被転写材部と、線分モールドパターン部の重なる部分が、線分モールドパターン部の87%以上を占めるという要件を満たすようにした場合、例えば、配線パターン形成用の導電ペーストなどの被転写材の周縁部に対応する領域で、インプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止することが可能になるとともに、プレス領域が被転写材領域よりも大きい場合でも、インプリントモールドの撓む領域が被転写材領域の外側に対応する領域のみとなり、被転写材領域に対応する領域に撓みが発生することがなくなる。その結果、被転写材領域の中央部はもちろん周縁部においてもパターン欠陥が発生することを防止することが可能になる。
また、上記構成とした場合、緩衝材と被転写材間の位置精度をそれほど高く保たなくても、パターン欠陥の発生を防止して、精度の高いパターンを形成することが可能になることから、スループットが向上し、製造コストの低減を図ることが可能になる。
また、本発明の配線パターンの形成方法は、被転写材として、感光性配線ペーストを用い、請求項1〜6のいずれかに記載のインプリント方法により、インプリントモールドを感光性配線ペーストに押し付け、インプリントモールドを通して被転写材に光照射することにより、感光性配線ペーストの所定の領域を光硬化させた後、未硬化部分をウェットエッチングにより除去して配線パターンを形成するようにしているので、光インプリント法により、高アスペクト比の配線パターンを形成することが可能になる。また、歩留まりが向上し、コストの低減を図ることが可能になる。
また、感光性配線ペーストとして、Agを主たる導電成分とするものを用いることにより、低抵抗で高精度の配線パターンを効率よく形成することが可能になる。
また、本発明の配線パターンの形成方法は、(a)請求項7に記載の方法により配線パターンを形成する工程と、(b)配線パターンを覆うように絶縁層を形成する工程と、(c)絶縁層上に請求項7に記載の方法により配線パターンを形成する工程とを備えているので、複数の配線パターンが絶縁層を介して積層された多層構造を有する配線パターンを、効率よく、しかも確実に形成することができる。
また、本発明の積層電子部品は、請求項9の多層構造を有する配線パターンを備えた積層体を焼成する工程を経て製造されるものであることから、精度の高い配線パターンを備えた特性の良好な積層電子部品を提供することが可能になる。
本発明の実施例1のインプリント方法を実施するのに用いた、基板上に感光性Agペーストを塗布してなる被成型体の構成を示す図である。 本発明の実施例1のインプリント方法を実施するのに用いたインプリントモールドの構成を示す図である。 図1の被成型体にインプリントモールドをプレスしている状態を概念的に示す図である。 被成型体にインプリントモールドをプレスする際の詳しい構成を示す図である。 図4のインプリント工程が終了した後の露光工程を示す図である。 図5の露光工程の終了後にインプリントモールドを除去した状態を示す図である。 未硬化膜(残膜)を現像により除去して得た配線パターンを示す図である。 本発明の他の実施例(実施例2)のインプリント方法を実施するのに用いた被成型体の構成を示す図である。 図8の被成型体にインプリントモールドをプレスしている状態を示す図である。 実施例2における、インプリント後の1層目の感光性Agペーストへの露光工程を示す図である。 図10の露光工程の終了後にインプリントモールドを除去した状態を示す図である。 未硬化膜(残膜)を現像により除去して得た配線パターンを示す図である。 2層目の絶縁ペーストを塗布する工程を示す図である。 2層目の絶縁ペースト(層)にビアホール用貫通孔を形成した状態を示す図である。 最上層(3層目)の絶縁ペーストへの露光工程を示す図である。 図15の露光工程の終了後にダイシングして個々のチップに分割した状態を示す図である。 本発明の実施例2にかかる方法により製造された積層電子部品(積層型コイル部品)の構成を模式的に示す図である。 本発明の特徴的な構成を説明するための図であって、(a)は被転写材領域R1、モールドパターン領域R2、プレス領域R3の三者の関係を示す図、(b)は線分被転写材部L1と、線分モールドパターン部L2の関係を示す図、(c)は線分被転写材部L1と、線分プレス部L3の関係を示す図である。 本発明の要件を満たすインプリントプロセスの態様を示す図であって、(a)は被転写材領域R1=プレス領域R3で、被転写材領域R1=モールドパターン領域R2の場合を示す図、(b)は被転写材領域R1=プレス領域R3で、被転写材領域R1<モールドパターン領域R2の場合を示す図、(c)は被転写材領域R1<プレス領域R3で、被転写材領域R1=モールドパターン領域R2の場合を示す図である。 (a)〜(c)は、いずれも本発明の要件を満たさない場合のインプリントプロセスの態様を示す図である。 (a)〜(c)は、いずれも本発明の要件を満たさない場合のインプリントプロセスの態様を示す図である。 従来の光インプリント方法を示す図である。 従来の光インプリント方法の問題点を説明する図である。
以下に本発明の実施の形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
(1)図1に示すように、基板1上に被転写材として配線パターン形成用の感光性Agペースト2を10μmの厚さに塗布して、被成型体10を形成する。
この実施例では、被転写材として、アクリル系感光性樹脂とAg粉末を含有する感光性Agペーストを用いたが、被転写材はこれに限られるものではなく、熱可塑性の他のペーストや樹脂などを使用することも可能である。
ペースト(感光性Agペースト)2の塗布方法としては、例えば、印刷などの方法を用いることができる。
(2)それから、インプリントモールド3(図2)を、図3に示すように、下面側の凹凸パターン形成面4が、被成型体10を構成する感光性Agペースト2と対向するように重ね合わせ、100℃に加熱しながら5MPaの圧力で感光性Agペースト2に押し付ける(プレスする)。
なお、インプリントモールド3としては、図2に示すように、例えば1.5mm厚の石英をRIEで加工し、凹部5aと凸部5bからなる所望の凹凸パターン17(例えば段差50μm以上)を有し、凸部5bの先端にNi膜などの遮光性を有する膜(遮光膜)16が形成された構造のものを用いた。
このとき、具体的には、図4に示すように、被成型体10が載置される第1ステージ11と被成型体10との間に第1緩衝層15を配設する。
また、図4に示すように、凹凸パターン形成面4が、被成型体10と対向するように配設されるインプリントモールド3と、被成型体10およびインプリントモールド3を介して第1ステージ11と対向する第2ステージ21との間に第2緩衝層25を配設する。
そして、この状態で、インプリントモールド3の被成型体10を構成する感光性Agペースト2へのプレスを行う。これにより、インプリントモールド3の凹凸パターン17が、感光性Agペースト2に転写される。
なお、ここでは、100℃に加熱しながら5MPaの圧力でインプリントモールド3を感光性Agペースト2にプレスするようにしているが、このときの加熱温度は感光性Agペースト層2(に含まれる樹脂)のガラス転移温度(Tg)以上で、かつ感光性Agペースト2(に含まれる樹脂)が熱硬化しない温度範囲であればよい。Tgが室温以下であれば、室温でプレスしてもよい。
また、プレス時の圧力は、感光性Agペースト2に所望の凹凸パターンを形成(転写)することが可能な範囲であればよい。
そして、インプリントモールド3(図2)を、被成型体10を構成する感光性Agペースト2にプレスするにあたっては、以下の条件(1)〜(6)の少なくとも一つの要件を満たすように、条件を調整してプレスを行う。
なお、ここで、インプリントモールド3を、感光性Agペースト2にプレスする際の条件を説明する前に、以下の前提条件について説明する。
図18(a),(b),(c)、図19(a)、(b)、(c)を参照しつつ説明を行う。
図18(a)は、被転写材領域R1、モールドパターン領域R2、プレス領域R3の三者の関係を示す。
図18(b)は、線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2の関係、および、線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2の重なる部分LD12を示す。
図18(c)は、線分被転写材部L1と線分プレス部L3の関係、および、線分被転写材部L1と線分プレス部L3の重なる部分LD13を示す。
また、図19(a)は、被転写材領域R1=プレス領域R3で、被転写材領域R1=モールドパターン領域R2の場合を示す。
図19(b)は、被転写材領域R1=プレス領域R3で、被転写材領域R1<モールドパターン領域R2の場合を示す。
図19(c)は、被転写材領域R1<プレス領域R3で、被転写材領域R1=モールドパターン領域R2の場合を示す。
そして、本発明においては、被転写材領域R1、モールドパターン領域R2、プレス領域R3を、以下のように規定する。
(A)被転写材(感光性Agペースト)2が配設された領域を被転写材領域R1とする。すなわち、被転写材領域R1とは、例えば、感光性Agペースト2が配設された領域の面積である。
(B)インプリントモールド3の凹凸パターン17が形成された領域をモールドパターン領域R2とする。
(C)第1緩衝層15と第1ステージ11とが平面的に重畳している第1重畳領域RD1(図19(a),(b),(c)参照)と、第2緩衝層25と第2ステージ21とが平面的に重畳している第2重畳領域RD2(図19(a),(b),(c)参照)とが平面的に重畳している領域をプレス領域R3とする。
また、本発明においては、線分被転写材部L1、線分モールドパターン部L2、線分プレス部L3を、以下のように規定する。
被転写材(感光性Agペースト)2の表面に平行で、被転写材領域R1の重心を通る、任意の直線L(図18参照)上において、
(a)直線Lの、被転写材領域R1内に位置する部分を線分被転写材部L1とする。
(b)直線Lの、モールドパターン領域R2内に位置する部分を線分モールドパターン部L2とする。
(c)直線Lの、プレス領域R3内に位置する部分を線分プレス部L3とする。
そして、以下の条件(1)〜(6)の少なくとも一つを満たすようにして、インプリントモールド3を、感光性Agペースト2にプレスし、インプリントモールド3の凹凸パターン17を感光性Agペースト2に転写する。
[条件1]
(イ)線分被転写材部L1の長さが、線分プレス部L3の長さ以上である。
(ロ)線分被転写材部L1と線分プレス部L3の重なる部分LD13が、線分被転写材部L1の92%以上を占める(線分被転写材部L1と線分プレス部L3がほぼ同等)。
(ハ)線分被転写材部L1の長さが、線分モールドパターン部L2の長さ以上である。
(ニ)線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2の重なる部分LD12が、線分被転写材部L1の97%以上を占める(線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2がほぼ同等)。例えば、図19(a)は、この条件(1)を満たす態様の一例を示している。
[条件2]
(イ)線分被転写材部L1の長さが、線分プレス部L3の長さ以上である。
(ロ)線分被転写材部L1と、線分プレス部L3の重なる部分LD13が、線分被転写材部L1の92%以上を占める(線分被転写材部L1と線分プレス部L3がほぼ同等)。
(ハ)線分被転写材部L1の長さが、線分モールドパターン部L2の長さ未満である。例えば、図19(a)、(b)は、この条件(2)を満たす態様の一例を示している。
[条件3]
(イ)線分被転写材部L1の長さが、線分プレス部L3の長さ未満である。
(ロ)線分被転写材部L1と、線分プレス部L3の重なる部分LD13が、線分プレス部L3の87%以上を占める(線分被転写材部L1と線分プレス部L3がほぼ同等)。
(ハ)線分被転写材部L1の長さが、線分モールドパターン部L2の長さ以上である。
(ニ)線分被転写材部L1と、線分モールドパターン部L2の重なる部分LD12が、線分被転写材部L1の97%以上を占める(線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2がほぼ同等)。例えば、図19(a)は、この条件(3)を満たす態様の一例を示している。
[条件4]
(イ)線分被転写材部L1の長さが、線分プレス部L3の長さ未満である。
(ロ)線分被転写材部L1と、線分プレス部L3の重なる部分LD13が、線分プレス部L3の87%以上を占める(線分被転写材部L1と線分プレス部L3がほぼ同等)。
(ハ)線分被転写材部L1の長さが、線分モールドパターン部L2の長さ未満である(線分モールドパターン部L2が線分被転写材部L1より長い)。例えば、図19(a)、(b)は、この条件(4)を満たす態様の一例を示している。
[条件5]
(イ)線分被転写材部L1の長さが、線分プレス部L3の長さ未満である。
(ロ)線分被転写材部L1と、線分プレス部L3の重なる部分LD13が、線分プレス部L3の87%未満である。
(ハ)線分被転写材部L1の長さが、線分モールドパターン部L2の長さ以上である。
(ニ)線分被転写材部L1と、線分モールドパターン部L2の重なる部分LD12が、線分被転写材部L1の97%以上を占める(線分被転写材部L1と、線分モールドパターン部L2がほぼ同等)。例えば、図19(c)は、この条件(5)を満たす態様の一例を示している。
[条件6]
(イ)線分被転写材部L1の長さが、線分プレス部L3の長さ未満である。
(ロ)線分被転写材部L1と、線分プレス部L3の重なる部分LD13が、線分プレス部L3の87%未満である。
(ハ)線分被転写材部L1の長さが、線分モールドパターン部L2の長さ未満である。
(ニ)線分被転写材部L1と、線分モールドパターン部L2の重なる部分LD12が、線分モールドパターン部L2の87%以上を占める(線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2がほぼ同等)。例えば、図19(c)は、この条件(6)を満たす態様の一例を示している。
なお、上の各条件を説明する際にも述べたように、図19(a),(b),(c)は、上記条件(1)〜(6)を満たす状態を示している。
上記の条件(1)〜(6)の少なくとも一つを満たした状態(図19(a),(b),(c)に示すような状態)で、インプリントモールド3を、感光性Agペースト2にプレスし、インプリントモールド3の凹凸パターン17を感光性Agペースト2に転写することにより、被転写材(感光性Agペースト)2が配設された領域である被転写材領域R1の周縁部に対応する領域でインプリントモールド3に撓みが発生することを抑制、防止して、被転写材領域R1の全範囲で、所望のパターン(この実施例では配線パターン2a)を形成することが可能になる。
一方、(a)インプリントモールドの凹凸パターンが配設された領域(モールドパターン領域)と、(b)インプリントモールドが被転写材にプレスされる領域(プレス領域)と、(c)被転写材の配設されている領域(被転写材領域)との関係についてみた場合に、上記(a)のモールドパターン領域と、上記(b)のプレス領域の少なくとも一方が、上記(c)の被転写材領域よりも小さい場合(図20(a),(b),(c)、図21(a),(b)参照)、被転写材の周縁部には意図するような精度の高いパターンを形成することができず、歩留まりが低下することになる。
また、上記(a)のモールドパターン領域と、上記(b)のプレス領域の両方が、上記(c)の被転写材領域よりも大きい場合(図21(c)参照)には、プレス領域が、被転写材領域よりも大きいことによりモールドが被転写材領域外でプレスされて撓むとともに、モールドパターン領域が、被転写材領域よりも大きいことによりモールドの撓みが被転写材領域内に達するため、被転写材領域の周縁部で充填不良によるパターン欠陥が発生し、歩留まりが低下するという問題点がある。
なお、図20(a),(b),(c)、図21(a),(b),(c)の態様は、いずれも本発明の要件を満たさないものである。
(3)それから、インプリントモールド3と、被転写材である感光性Agペースト2を冷却し、露光量500mJ/cm2で感光性Agペースト2を露光、硬化させる(図5)。
露光量は感光性Agペースト2に用いられている光硬化性材料の感度によって決まる。通常10mJ/cm2〜2000mJ/cm2が適当である。
樹脂として感光性のものを用いていない場合など、必要がない場合には、露光工程は省略してもよい。
なお、露光は、場合によっては上記の冷却が完了する前に行ってもよい。
(4)インプリントモールド3を感光性Agペースト2上から離型する。これにより、図5,6に示すように、基板1上には、感光性Agペースト2が、インプリントモールド3の凹部5aの形状に対応する形状に成型加工されて光硬化した領域(配線パターン)2aと、光インプリント用モールド3の凸部5bで押圧されることにより薄くなった未硬化の領域(未硬化膜)2bが残る。
(5)それから、未硬化膜(残膜)2b(図6)をウェットエッチング(現像)により除去し、配線パターン2aを得る(図7)。なお、ここでは、現像液として、4%のトリエタノールアミン水溶液を用いたが、現像液はこれに限られるものではない。
なお、未硬化膜(残膜)2b(図6)は場合によってはドライエッチングで除去することも可能である。
この実施例1においては、条件(1)〜(6)の少なくとも一つを満たすようにして、インプリントモールド3を、感光性Agペースト2にプレスし、インプリントモールド3の凹凸パターン17を感光性Agペースト2に転写するようにしているので、被転写材(感光性Agペースト)2が配設された領域である被転写材領域R1の周縁部に対応する領域でインプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止して、被転写材領域R1の全範囲で、所望のパターン(この実施例では配線パターン2a)を形成することができる。
なお、条件(5)、(6)のようにプレス領域R3が、被転写材領域R1よりも大きい場合にも、モールドパターン領域R2を被転写材領域R1と同等にすることにより、インプリントモールド3の撓みが、被転写材領域R1に対応する領域では生じないようにする(すなわち、インプリントモールド3の撓みが、被転写材領域R1の外側に対応する領域のみで生じるようにする)ことが可能になり、被転写材領域内に到達することを防止できる。このため、被転写材領域R1の周縁部でのパターン欠陥を防止することが可能になり、パターンの取れ個数を増やすことができる。
さらに、光インプリント法により、高アスペクト比で低抵抗の配線パターンを歩留まりよく形成することが可能になる。
また、条件(1)〜(4)では、プレス領域R3と、被転写材領域R1の大きさが同等になるようにするために、第1緩衝層15および第2緩衝層25と、被転材領域R1の位置の関係を精度よく調整することが必要になる。しかし、第2緩衝層25と被転写材領域R1の位置合わせは、インプリントモールド3を挟んで行う必要があるため作業効率が必ずしもよくない。
これに対し、条件(5)、(6)では、プレス領域R3が被転写材領域R1よりも大きいため、第1緩衝層15および第2緩衝層25と、被転写材領域間の位置精度を下げることができるため、スループットを向上させることが可能になり、好ましい。
この実施例2では、本発明のインプリント方法を適用して形成した、複数層構造の配線(コイル導体)を層間接続することにより形成されたコイルを内部に備えた積層インダクタを製造する場合を例にとって説明する。
(1)図8に示すように、基板31にキャリアフィルム32を貼り付け、キャリアフィルム32上に1層目の絶縁ペースト33aを印刷にて塗布する。この絶縁ペースト33aを硬化し、最下層の(1層目の)絶縁層43aを形成する。
基板31としては、表面粗さRa=0.1〜1μm、厚さ3mm、100mm□の石英基板などを用いることができる。
キャリアフィルム32としては、発泡剥離シート(日東電工製:リバアルファ)などを用いることができる。
絶縁ペースト33aとしては、例えば感光性ガラスペーストを使用し、UV照射して硬化させる。露光量は絶縁ペーストが十分に硬化する露光量を用いる。例えば、一般的な感光性アクリル系樹脂を用いた感光性ガラスペーストの場合、2000mJ/cm2程度の受光量とする。
(2)さらに、絶縁層43aの上に、配線パターン形成用の感光性Agペースト(感光性配線ペースト)34を10μmの厚さに印刷する。これにより、基板31、キャリアフィルム32、絶縁層43a、感光性Agペースト(層)34を備えた被成型体40が形成される。
(3)図9に示すように、インプリントモールド3を、その下面側の凹凸パターン形成面4が、基板31、キャリアフィルム32、絶縁層43a、感光性Agペースト34を備えた被成型体40と対向するように重ね合わせ、100℃に加熱しながら5MPaの圧力で被成型体40に押し付ける(プレスする)。
なお、インプリントモールド3としては、実施例1で用いたものと同じ構成のものを用いた(図2参照)。
このとき、具体的には、図9に示すように、被成型体40が載置される第1ステージ11と被成型体40との間に第1緩衝層15を配設する。
また、図9に示すように、凹凸パターン形成面4が、被成型体40の感光性Agペースト34と対向するように配設されるインプリントモールド3と、被成型体40およびインプリントモールド3を介して第1ステージ11と対向する第2ステージ21との間に、第2緩衝層25を配設する。
そして、この状態で、インプリントモールド3の被成型体40を構成する感光性Agペースト34へのプレスを行う。これにより、インプリントモールド3の凹凸パターン17が、感光性Agペースト34に転写される。
なお、ここでは、100℃に加熱しながら5MPaの圧力でインプリントモールド3を感光性Agペースト34にプレスするようにしているが、このときの加熱温度は感光性Agペースト34(に含まれる樹脂)のガラス転移温度(Tg)以上で、かつ感光性Agペースト34(に含まれる樹脂)が熱硬化しない温度範囲であればよい。Tgが室温以下であれば、室温でプレスしてもよい。
また、プレス時の圧力は、感光性Agペースト34に所望の凹凸パターンを形成(転写)することが可能な範囲であればよい。
そして、この実施例2でも、インプリントモールド3(図2)を、被成型体40を構成する感光性Agペースト34にプレスするにあたっては、上記実施例1において説明した、条件(1)〜(6)の少なくとも一つを満たすように、条件を調整してプレスを行う(図18(a),(b),(c)および図19(a),(b),(c)参照)。なお、ここでは、重複を避けるため、上述の条件(1)〜(6)については、繰り返して説明することは行わない。
(4)それから、インプリントモールド3と被成型体40(を構成する感光性Agペースト34)を冷却し、露光量500mJ/cm2で感光性Agペースト34を露光、硬化させる(図10)。
露光量は感光性Agペースト34に用いられている光硬化性材料の感度によって決まる。通常10mJ/cm2〜2000mJ/cm2が適当である。
なお、露光は、場合によっては上記の冷却が完了する前に行ってもよい。
(5)インプリントモールド3を被成型体40上から離型する。これにより、図11,12に示すように、絶縁層43a上には、インプリントモールド3の凹部5a(図2)の形状に対応する形状に成型加工され、光硬化した領域(配線パターン)34aと、インプリントモールド3の凸部5bで押圧されることにより薄くなった未硬化の領域(未硬化膜)34bが残る。
(6)それから、未硬化膜(残膜)34bをウェットエッチング(現像)により除去し、1層目の配線パターン34aを得る(図12)。なお、ここでは、現像液として、例えば4%のトリエタノールアミン水溶液を用いる。
(7)次に、配線パターン34aを、90℃、10Pa、60分の条件で減圧処理した後、ホットプレートで200℃に加熱する。
減圧処理の条件はこれに限定されない。圧力が100Pa以下であれば、より短時間に効果を得ることができる。
(8)それから、図13に示すように、配線パターン34a上に、2層目の絶縁ペースト33bを、スクリーン版38a、スキージ38bを用いるスクリーン印刷法により10μmの厚さに塗布する。
なお、2層目の絶縁ペースト33bの塗布方法はスクリーン印刷法に限られるものではなく、他の方法を用いることも可能である。
また、2層目の絶縁ペースト33bは、例えば1層目の絶縁ペースト33aと同じ感光性ガラスペーストを使用することができる。また、1層目の絶縁ペーストとは異なるものを用いることも可能である。
(9)それから、必要に応じて、図14に示すように、2層目の絶縁ペースト33bに、ビアホール用貫通孔36を形成する。
感光性ガラスペーストの場合、フォトリソグラフィーでビアホールパターンを形成することができる。加工条件としては、露光量100mJ/cm2、現像30秒(現像液:2%Na2CO3水溶液)などが例示される。
上記ビアホール用貫通孔36の形成の際に同時に、またはビアホール用貫通孔36を形成した後に、絶縁ペースト33bを硬化させて2層目の絶縁層43bを形成する。
(10)それから、上記(2)〜(9)の工程を繰り返して、所定の層数の配線パターン34aを形成した後、最上層の配線パターン34a上に3層目(最上層)の絶縁ペースト33cを印刷し、UV照射して硬化させることにより最上層(3層目)の絶縁層43cを形成する(図15)。
なお、図15では、便宜上、配線パターンは2層構造で、ビアホール導体37により、層間接続された状態を示しているが、配線パターンは3層以上の多層構造とすることが可能であり、この実施例のような積層インダクタの場合も通常は3層以上の多層構造となる。
また、最上層の絶縁層43cを形成するための絶縁ペースト33cとしても、例えば1,2層目の絶縁ペースト33a,33bと同じ絶縁ペースト(感光性ガラスペースト)を使用する。ただし、1層目,2層目の絶縁ペーストとは異なるものを用いることも可能である。
(11)それから、ダイシングして個々のチップに分割し、キャリアフィルムを剥離するとともに基板を除去する。
(12)個々のチップ39(図16)を焼成することによりチップ素子を得る。そして、必要に応じてチップ素子をバレル研磨した後、外部電極の形成を行う。
これにより、図17に模式的に示すように、配線パターン(34a(図15))が焼成されてなる配線(コイル導体)134が、絶縁層143に配設されたビアホール導体(図示せず)を介して接続されてなるコイル120を内部に備えるとともに、コイル120の両端部と導通するように配設された一対の外部電極140a,140bを備えた積層型コイル部品100が得られる。外部電極としては、例えば、Ni層を下層として、その上に、Cuめっき、Snめっきなどが施された構造を有する外部電極を形成する。
この実施例2においても、上述の条件(1)〜(6)の少なくとも一つを満たすようにして、インプリントモールドを、感光性Agペーストにプレスし、インプリントモールドの凹凸パターンを感光性Agペーストに転写するようにしているので、実施例1の場合と同様に、被転写材(感光性Agペースト)が配設された領域である被転写材領域R1の周縁部に対応する領域でインプリントモールドに撓みが発生することを抑制、防止して、被転写材領域R1の全範囲で、所望の配線パターンを形成することができる。
さらに、インプリントフォトリソグラフィーにより、高アスペクト比で低抵抗の配線パターンを、歩留まりよく形成することが可能になる。
そして、この実施例2では、本発明を適用して、多層構造を有する配線パターンを形成するようにしているので、従来の方法では、多層化することにより増加することになる欠陥の発生を抑制して、積層インダクタなどの積層電子部品を歩留まりよく、経済的に製造することが可能になる。
なお、上記実施例2では、積層インダクタを製造する場合を例にとって説明したが、本発明は、例えば、LCフィルタなどの他の積層電子部品を製造する場合にも適用することが可能である。
また、上記実施例では、感光性Agペーストを光インプリント工法でパターニングして配線パターンを形成する場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、熱硬化性のペースト膜を熱インプリント法によりパターニングするような場合にも適用することが可能である。
また、上記実施例2では、絶縁層へのビアホール用貫通孔の形成にフォトリソグラフィー法を用いたが、ビアホール用貫通孔の形状に加工したモールドを用いて光インプリント工法により形成することも可能である。
本発明は、さらにその他の点においても、上記実施例に限定されるものではなく、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 基板
2 感光性Agペースト
2a 感光性Agペーストの光硬化した領域
2b 感光性Agペーストの未硬化の領域
3 インプリントモールド
4 凹凸パターン形成面
10 被成型体
5a インプリントモールドの凹部
5b インプリントモールドの凸部
11 第1ステージ
15 第1緩衝層
16 膜(遮光膜)
17 凹凸パターン
21 第2ステージ
25 第2緩衝層
31 基板
32 キャリアフィルム
33a 1層目の絶縁ペースト
33b 2層目の絶縁ペースト
33c 最上層(3層目)の絶縁ペースト
34 配線用導電ペースト(感光性Agペースト)
34a 感光性Agペーストの光硬化した領域(配線パターン)
34b 感光性Agペーストの未硬化の領域
36 ビアホール用貫通孔
37 ビアホール導体
38a スクリーン版
38b スキージ
39 チップ
40 被成型体
43a 絶縁ペーストが硬化した最下層の絶縁層
43b 2層目の絶縁層
43c 最上層(3層目)の絶縁層
100 積層型コイル部品
120 コイル
134 コイル導体
143 絶縁層
140a,140b 外部電極
L1 線分被転写材部
L2 線分モールドパターン部
L3 線分プレス部
LD12 線分被転写材部L1と線分モールドパターン部L2の重なる部分
LD13 線分被転写材部L1と線分プレス部L3の重なる部分
R1 被転写材領域
R2 モールドパターン領域
R3 プレス領域

Claims (10)

  1. 被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
    凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
    前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
    (A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
    (B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
    (C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
    前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
    (a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
    (b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
    (c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
    とした場合において、
    (イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ以上で、
    (ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、
    (ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ以上で、
    (ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分被転写材部の97%以上を占める
    という要件を満たすことを特徴とするインプリント方法。
  2. 被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
    凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
    前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
    (A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
    (B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
    (C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
    前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
    (a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
    (b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
    (c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
    とした場合において、
    (イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ以上で、
    (ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分被転写材部の92%以上を占め、かつ、
    (ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ未満である
    という要件を満たすことを特徴とするインプリント方法。
  3. 被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
    凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
    前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
    (A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
    (B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
    (C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
    前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
    (a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
    (b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
    (c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
    とした場合において、
    (イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
    (ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%以上を占め、かつ、
    (ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ以上で、
    (ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分被転写材部の97%以上を占める
    という要件を満たすことを特徴とするインプリント方法。
  4. 被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
    凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
    前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
    (A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
    (B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
    (C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
    前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
    (a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
    (b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
    (c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
    とした場合において、
    (イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
    (ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%以上を占め、かつ、
    (ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ未満である
    という要件を満たすことを特徴とするインプリント方法。
  5. 被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
    凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
    前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
    (A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
    (B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
    (C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
    前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
    (a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
    (b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
    (c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
    とした場合において、
    (イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で
    (ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%未満であり、かつ、
    (ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ以上で、
    (ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分被転写材部の97%以上を占める
    という要件を満たすことを特徴とするインプリント方法。
  6. 被転写材が載置される第1ステージと前記被転写材との間に第1緩衝層を配設するとともに、
    凹凸パターンが形成されたパターン形成面が、前記被転写材と対向するように配設されるインプリントモールドと、前記被転写材および前記インプリントモールドを介して前記第1ステージと対向する第2ステージとの間に第2緩衝層を配設し、
    前記第1および/または第2ステージを、両者が接近する方向に動作させて、 前記インプリントモールドを前記被転写材に押し付け、前記被転写材に前記インプリントモールドの前記凹凸パターンに対応するパターンを形成するインプリント方法であって、
    (A)前記被転写材が配設された領域を被転写材領域とし、
    (B)前記インプリントモールドの前記凹凸パターンが形成された領域をモールドパターン領域とし、
    (C)前記第1緩衝層と前記第1ステージとが平面的に重畳している第1重畳領域と、前記第2緩衝層と前記第2ステージとが平面的に重畳している第2重畳領域とが平面的に重畳している領域をプレス領域とし、
    前記被転写材の表面に平行で、前記被転写材領域の重心を通る、任意の直線上において、
    (a)平面的に見て、前記直線の、前記被転写材領域内に位置する部分を線分被転写材部とし、
    (b)平面的に見て、前記直線の、前記モールドパターン領域内に位置する部分を線分モールドパターン部とし、
    (c)平面的に見て、前記直線の、前記プレス領域内に位置する部分を線分プレス部
    とした場合において、
    (イ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分プレス部の長さ未満で、
    (ロ)前記線分被転写材部と、前記線分プレス部の重なる部分が、前記線分プレス部の87%未満であり、かつ、
    (ハ)前記線分被転写材部の長さが、前記線分モールドパターン部の長さ未満で
    (ニ)前記線分被転写材部と、前記線分モールドパターン部の重なる部分が、前記線分モールドパターン部の87%以上を占める
    という要件を満たすことを特徴とするインプリント方法。
  7. 前記被転写材として、感光性配線ペーストを用い、請求項1〜6のいずれかに記載のインプリント方法により、前記インプリントモールドを前記感光性配線ペーストに押し付け、前記インプリントモールドを通して前記被転写材に光照射することにより、前記感光性配線ペーストの所定の領域を光硬化させた後、未硬化部分をウェットエッチングにより除去して配線パターンを形成することを特徴とする配線パターンの形成方法。
  8. 前記感光性配線ペーストが、Agを主たる導電成分とするものであることを特徴とする請求項7記載の配線パターンの形成方法。
  9. 複数の配線パターンが絶縁層を介して積層された多層構造を有する配線パターンの形成方法であって、
    (a)請求項7に記載の方法により配線パターンを形成する工程と、
    (b)前記配線パターンを覆うように絶縁層を形成する工程と、
    (c)前記絶縁層上に請求項7に記載の方法により配線パターンを形成する工程と
    を備えていることを特徴とする配線パターンの形成方法。
  10. 請求項9の多層構造を有する配線パターンを備えた積層体を焼成する工程を経て製造されるものであることを特徴とする積層電子部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102522366B (zh) * 2011-11-25 2017-06-20 北京大学深圳研究生院 一种集成电路芯片重新布线的压印方法
JP2019527938A (ja) * 2016-08-05 2019-10-03 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 導電性材料のインプリントリソグラフィの方法、インプリントリソグラフィのためのスタンプ、及びインプリントリソグラフィのための装置

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