JP2010287277A - 光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法 - Google Patents

光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ピックアップ装置の発熱部品を備える駆動回路基板に設置するサーミスタを用いて対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性を補正する際に、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法を提供する。
【解決手段】サーミスタ16が検知する温度情報に所定の温度認識操作を行い、対物レンズ7の温度を認識してレンズの温度特性を補正すると共に、システム起動から予め規定される所定時間L1待機し、所定時間経過後から温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する温度認識操作待機機能を有する構成の光ピックアップ装置1および対物レンズの温度特性補正方法とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法に関する。
従来、円盤状記憶媒体として、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタル多用途ディスク)やHD−DVD(高密度DVD)やブルーレイディスクなどの、多種類の光ディスクが実用化されている。このような多種類の光ディスクにおいては、使用するレーザー光の波長、記録面までの透明層の深さなどが異なることから、1個もしくは複数の対物レンズを用いて複数種類の光ディスクに対応させている。
また、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置が用いられている。光ピックアップ装置は、レーザー光を光ディスクの信号記録層にスポットとして集光させる対物レンズを備えている。この対物レンズは、従来、ガラス材料から形成されていた。しかし、ガラス材料からなる対物レンズは高価であり、また、ガラス材料は比重が大きいため、光ピックアップのレスポンス特性を高めるには不利である。これに対し、対物レンズを樹脂材料から形成すると、ガラス材料から形成する場合に比べ、対物レンズのコストを大幅に抑制できる。また、樹脂材料の比重はガラス材料の半分程度であるため、対物レンズの軽量化を実現し、高レスポンス化を図ることができる。
しかし、その一方で、樹脂材料からなる対物レンズは、ガラス材料からなる対物レンズに比べ、温度によって光学特性が変化し易いため、光ディスクの高密度化に伴って対物レンズの開口数が増加すると、対物レンズの光学特性の変化が記録/再生特性に少なからず影響を与える。
そのために、対物レンズの温度を検知するための温度センサをレンズホルダに埋め込んで、対物レンズ近傍の温度を検出して、所定の収差補正を行うとした光ヘッドが既に出願されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光ディスクの温度を非接触型の温度センサを用いて認識して、レーザー光の制御を行うことも実施されており、光ディスクの温度に適したレーザー光の出力に制御するとした記録再生方法が既に出願されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、サーミスタを用いてレーザーダイオードの周囲温度を検出して、レーザーダイオードの発光パワーの制御精度を高めるとした光ディスク装置が本出願人から既に出願されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−18924号公報 特開平9−265651号公報 特開2006−338701号公報
レーザーダイオードと対物レンズを用いて、レーザー光を光ディスクの信号記録層にスポットとして集光させるためには、レーザーダイオードの周囲温度を検知して、レーザーダイオードの発光パワーの制御精度を高めること、および、対物レンズの温度を検知して、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性を補正する所定の補正(温度特性補正)を行うことが肝要である。
また、レーザーダイオードの周囲温度を検知するために、駆動回路基板にサーミスタを備える光ピックアップ装置においては、このサーミスタとは別に対物レンズの温度を検知する温度センサを配設することはコストアップとなる。そのために、駆動回路基板に設けるサーミスタを利用して対物レンズの温度を認識することが好ましい。
しかし、駆動回路基板に設けるサーミスタを用いて対物レンズの温度を認識して温度特性補正を行う方法においては、サーミスタが設置される基板周辺の発熱部品の駆動開始時からの立ち上がり温度の急激な変化や、サーミスタ部と対物レンズ部での温度差の影響によって、補正不足や過剰補正を引き起こすという問題を生じる。
そのために、駆動回路基板に設けるサーミスタの検知温度から対物レンズの温度を認識し、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性を補正する際に、対物レンズの温度を正確に認識して適切な温度特性の補正を可能として補正不足や過剰補正を生じない対物レンズの温度特性補正方法が求められる。
本発明は、上記問題点に鑑み、光ピックアップ装置の発熱部品を備える駆動回路基板に設置するサーミスタを用いて対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性を補正する際に、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、レーザーダイオードとレーザーダイオード駆動回路を備える基板にサーミスタを設置して、該サーミスタが検知する温度情報に基づいて前記レーザーダイオードの光出力を制御し、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置であって、前記サーミスタが検知する温度情報から前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行い、認識された対物レンズの温度から該レンズの温度特性を補正すると共に、予め定める所定期間、前記温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を有することを特徴としている。
この構成によると、光ピックアップ装置の駆動が開始されたシステム起動に伴い徐々に昇温するレーザーダイオードやレーザーダイオード駆動回路などの発熱部品の発熱により、サーミスタが検知する温度情報も高くなるが、予め定める所定期間、対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行わない構成としているので、サーミスタが検知する温度情報と対物レンズの温度とが飽和温度に達して安定化した頃に、対物レンズの温度を認識する温度認識操作を開始することができる。そのために、対物レンズの温度を正確に認識して対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない光ピックアップ装置となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記所定期間が、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間であって、前記温度認識操作待機機能が、前記所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作を開始して前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作待機機能であることを特徴としている。この構成によると、所定時間が経過するまで対物レンズの温度特性の補正も行わず、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始することになる。そのために、対物レンズの温度を正確に認識して対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない光ピックアップ装置となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記所定期間が、前記サーミスタが検知する温度の変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまでの期間であって、前記温度認識操作待機機能が、前記サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能であることを特徴としている。この構成によると、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った後、つまり、サーミスタの温度が飽和温度に略達した後で、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する構成としているので、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を正確に認識して対物レンズの温度特性の補正を開始することになって、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な光ピックアップ装置となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記温度認識操作待機機能が、前記サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能と、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止する機能を有し、前記所定期間が、前記温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ると共に予め規定される前記所定時間経過するまでの期間であることを特徴としている。この構成によると、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定する所定時間経過後でなければ温度認識操作を開始せず温度特性補正も行わない構成となるので、さらに補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能な光ピックアップ装置となる。
また本発明は、レーザーダイオードとレーザーダイオード駆動回路を備える基板にサーミスタを設置して、該サーミスタが検知する温度情報に基づいて、前記レーザーダイオードの光出力を制御し対物レンズの温度特性を補正して、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の対物レンズの温度特性補正方法であって、前記サーミスタが検知する温度情報から前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行い、認識された対物レンズの温度から該レンズの温度特性を補正すると共に、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作を開始することを特徴としている。
この構成によると、光ピックアップ装置の駆動が開始されると、駆動開始に伴い徐々に昇温するレーザーダイオードやレーザーダイオード駆動回路などの発熱部品の発熱により、サーミスタの温度情報も高くなるが、予め規定される所定時間経過後に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する構成としているので、所定時間が経過するまで対物レンズの温度特性補正も行わず、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を正確に認識して対物レンズの温度特性の補正を開始することになる。そのために、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない対物レンズの温度特性補正方法となる。
また本発明は、レーザーダイオードとレーザーダイオード駆動回路を備える基板にサーミスタを設置して、該サーミスタが検知する温度情報に基づいて、前記レーザーダイオードの光出力を制御し対物レンズの温度特性を補正して、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の対物レンズの温度特性補正方法であって、前記サーミスタが検知する温度情報から前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行い、認識された対物レンズの温度から該レンズの温度特性を補正すると共に、前記サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ったことを検知した後から前記温度認識操作を開始することを特徴としている。
この構成によると、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った後、つまり、サーミスタの温度が飽和温度に略達した後で、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始するので、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な対物レンズの温度特性補正方法となる。
また本発明は、上記構成の対物レンズの温度特性補正方法において、さらに、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作の開始を許可する構成とし、前記温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定される前記所定時間内であれば、温度認識操作を行わないことを特徴としている。この構成によると、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回っても、予め規定する所定時間経過後でなければ温度認識操作を開始しないので、さらに補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能な対物レンズの温度特性補正方法となる。
また本発明は、上記構成の対物レンズの温度特性補正方法において、前記温度認識開始変化量が1℃/30秒であることを特徴としている。この構成によると、光ピックアップ装置の駆動開始後に発熱するレーザーダーオードやレーザーダーオード駆動回路などの発熱部品によってサーミスタが配設される周囲温度が急上昇するが、この昇温程度が1℃/30秒程度の温度変化量になると、略飽和状態に近いので、この略飽和温度状態となったと想定される早い時期に対物レンズの温度認識操作を開始して温度特性の補正を行うことになり、時間のロスなく補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能となる。
本発明によれば、対物レンズの温度を正確に認識して適切な温度特性の補正を行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない対物レンズの温度特性補正方法を得ることができ、対物レンズの温度特性を適切に補正可能な光ピックアップ装置を得ることができる。
本発明に係る光ピックアップ装置の一例の構成を示す概略説明図である。 温度変化の概要を示す摸式図である。 各部の温度を測定した実測図である。 本発明に係る対物レンズの温度特性補正方法の第一実施形態のフローチャートである。 本発明に係る対物レンズの温度特性補正方法の第二実施形態のフローチャートである。 本発明に係る対物レンズの温度特性補正方法の第三実施形態のフローチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、光ピックアップ装置について説明する。
本実施形態の光ピックアップ装置1は、光ディスク20にレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う装置であって、例えば、図1に示すように、光源となるレーザーダイオード2と、偏光ビームスプリッタ3と、コリメートレンズ4と、立ち上げミラー5と、1/4波長板6と、対物レンズ7と、シリンドリカルレンズ8と、光検出器9とを備えていて、対物レンズ7を用いてレーザー光を光ディスク20の記録面20aに集光させている。
レーザーダイオード2は、所定波長のレーザー光を出射する半導体レーザーであって、光ディスク20に対応して選択される。また、一種類の光ディスク20に対応した一つのレーザーダイオード2を備えた光ピックアップ装置1として図示しているが、複数種類の光ディスク20に対応した複数のレーザーダイオード2を備えた光ピックアップ装置であってもよい。
偏光ビームスプリッタ3は、偏光方向が互いに直交する二つの直線偏光の一方を透過させ、他方の直線偏光を反射させる機能を有し、レーザーダイオード2が出射するレーザー光を透過し、光ディスク20が反射したレーザー光を光検出器9に向けて反射する。光検出器9は、受光したレーザー光が有する光情報を電気信号に変換する。
コリメートレンズ4は、入射するレーザー光を平行光に変換する機能を有する。また、このコリメートレンズ4をコリメートレンズ駆動ユニット10に組み込んで光軸方向に移動可能として、コリメートレンズ4を通過するレーザー光の収束発散状態を調整可能とする球面収差補正機構11を構成している。
立ち上げミラー5は、コリメートレンズ4から送られるレーザー光を光ディスク20に向けて反射する。また、1/4波長板6は、直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換する機能を有し、立ち上げミラー5が反射した直線偏光のレーザー光を円偏光に変換して対物レンズ7に入射し、光ディスク20から反射される円偏光のレーザー光を直線偏光に変換して、立ち上げミラー5からコリメートレンズ4に入射させる。
対物レンズ7は、レーザー光を集光して光ディスク20の記録面20aに照射し、記録面20aから反射されたレーザー光を受光して1/4波長板6に入射させる。
この対物レンズ7は、レーザー光を光ディスク20の記録面20aにスポットとして集光させる機能を有するが、ガラスレンズと比較して軽量であり、また大量生産が可能でコストが安いプラスチックレンズを使用することが好ましい。
また、例えば、対物レンズ7と1/4波長板6とを共にアクチュエータ12に搭載して、フォーカス方向とトラッキング方向に移動可能としている。
シリンドリカルレンズ8は、光ディスク20の記録面20aから反射されたレーザー光に非点収差を与える機能を有し、この非点収差をフォーカスエラー検出に用いることができる。
光検出器9から出力される電気信号は、信号処理部13に送られる。信号処理部13は、光検出器9から受け取った電気信号を処理して、RF信号、フォーカスエラー信号(FE信号)、トラッキングエラー信号(TE信号)等を生成する。なお、RF信号によって情報の読み出しが行われ、FE信号、TE信号に基づいてフォーカシング制御やトラッキング制御が行われる。
制御部14は、光ピックアップ装置1の動作全体を制御する機能を有する。例えば、レーザーダイオード駆動回路15の制御や、球面収差補正機構11の制御や、前述したアクチュエータ12の制御などを行う。
また、レーザーダイオード駆動回路15を備えた基板上にサーミスタ16を配設して、このサーミスタ16からの温度情報からレーザーダイオード2の光出力を制御する。さらに、サーミスタ16の温度情報から対物レンズ7の温度を認識して、得られた温度に応じて対物レンズ7の温度特性を補正する制御を行う。
対物レンズ7の温度特性を補正する制御の一つである球面収差補正機構11の制御は、制御部14が信号処理部13から情報を受け取って行うことも可能であるが、上記したように、サーミスタ16の温度情報から対物レンズ7の温度を認識して、認識された温度に応じて行うことができる。また、これらを組み合わせることも可能であって、サーミスタ16の温度情報から所定の補正制御を行い、その後で、信号処理部13からの信号を用いて微調整することもできる。
光ディスク20に記録されている信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うためには、レーザー光の照射によって生成されるスポットの形状を良好な状態にする必要がある。また、スポットの形状に悪影響を与えるものとして球面収差、非点収差及びコマ収差等の収差があり、これらの収差による影響を無くするために所望される任意の形状に成型容易なプラスチックレンズを用いることが好ましい。
しかし、プラスチックレンズは、温度変化に伴ってレンズの形状や屈折率が変化することに起因して光学特性が大きく変化し、前述した収差が発生するという欠点があるので、レンズの温度により光学特性を調整する温度特性補正を行う。
上記した周囲温度の変化に対するレンズを通過する光に発生する収差量の度合いを温度特性と称し、特にプラスチックレンズを用いる場合には、周囲温度の変化に応じてこの温度特性を調整する必要が生じる。レンズの温度特性を調整するために、特性補正用のレンズ機構や液晶収差補正素子などを設けて、これらをレンズの温度に応じて調整する温度特性補正を行うことができる。
この温度特性補正を行う際には、対物レンズ7の温度を正しく認識することが肝要であるが、本実施形態では、レーザーダイオード2の周囲温度を検知して、レーザーダイオード2の発光パワーの制御精度を高めるために設置しているサーミスタ16を用いている。つまり、レーザーダイオード2を駆動するためのレーザーダイオード駆動回路15を設ける基板上に配設するサーミスタ16を用いて、対物レンズ7の温度を認識する構成としている。
また、レーザーダイオード駆動回路15は、駆動が開始されると発熱するので、サーミスタ周辺の温度もシステムが起動されると共に昇温し、所定時間経過後に略飽和温度に達する。そのために、サーミスタ16が検知する温度と対物レンズ7の温度とは、所定時間経過するまでは、その差が大きく、徐々に一定の差に収束して飽和する。このように、所定時間が経過した後は、サーミスタ16が検知する温度情報から所定の温度認識操作を行い、対物レンズ7の温度を正確に割り出すことができる。つまり、サーミスタ16が検知する温度情報から対物レンズ7の温度を認識することができる。
ここで、図2に示す温度変化の概要を示す摸式図を用いて、サーミスタ16が検知する温度と対物レンズ7の温度との関係について説明する。
図の横軸にはシステム起動後経過時間を示し、縦軸には温度を示す。また、システム起動の時t0、このt0から所定時間L1経過した時t1、周囲温度が変化する時t2を示し、このときの対物レンズの温度TLとサーミスタの温度TSと発熱部品の温度TPを示し、これらの関係、および温度変化の様子を示している。
この図から判るように、システム起動の時t0から所定時間L1経過時t1までは、発熱部品の温度TPは急激に上昇する。また、サーミスタ温度TSも発熱部品の昇温に連動して急激に上昇する。
しかし、対物レンズの温度TLは周囲温度が一定の時t2までは略一定であるが、周囲温度が変化する時t2以降は、周囲温度の上昇と共に昇温する。また、このときは、サーミスタ温度TSも同様の昇温カーブを示すので、所定時間L1経過後は、サーミスタ温度TSから対物レンズの温度TLを認識することができる。つまり、温度認識操作が可能となる。
上記したように、駆動開始時から所定時間経過した後の期間L2では、サーミスタが検知する温度情報から対物レンズ7の温度を認識することができる。また、この期間L2において、周囲温度が変化しない期間L21と周囲温度が変化する期間L22が想定されるが、このいずれの期間においても、サーミスタの温度TSと対物レンズの温度TLとの間には所定の相関関係が認められるので、サーミスタの温度TSから所定の温度認識操作を介して、対物レンズの温度TLを正確に求めることができる。
このために、本実施形態においては、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、温度認識操作を停止し、所定時間経過後から温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する温度認識操作待機機能を有する光ピックアップ装置1としたものである。つまり、所定時間L1は、補正を行わない待機時間となる。
この構成であれば、光ピックアップ装置の駆動が開始されると、システム起動に伴い徐々に昇温するレーザーダイオードやレーザーダイオード駆動回路などの発熱部品の発熱により、サーミスタの温度情報も高くなるが、温度認識操作待機機能により、予め規定される所定時間待機し所定時間経過後に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する構成としているので、所定時間が経過するまで対物レンズの温度特性補正も行わず、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始することになる。そのために、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない光ピックアップ装置となって好ましい。
また、サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ったことを検知した後から前記温度認識操作を開始して前記対物レンズの温度を認識することも可能である。このサーミスタが検知する温度の変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまでの期間を温度認識操作待機期間とする構成であれば、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った後、つまり、サーミスタの温度が略飽和温度に達した後で、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する構成となる。このように、サーミスタが検知する温度の変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまでの所定期間、温度認識操作を開始せず、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始するので、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な光ピックアップ装置となって好ましい。
また、温度認識操作待機機能が、サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能と、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止する機能とを備える構成であれば、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定する所定時間経過後でなければ温度認識操作を開始せず温度特性補正も行わないので、さらに補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能な光ピックアップ装置となって好ましい。
上記したように、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止する機能を備えた光ピックアップ装置であれば、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作を開始して前記対物レンズの温度を認識して、温度特性の補正を開始する温度特性補正方法を採用することができる。また、この温度特性補正方法であれば、所定時間が経過するまで対物レンズの温度特性補正も行わず、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始することになり、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない対物レンズの温度特性補正方法となって好ましい。
また、サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能を備えた光ピックアップ装置であれば、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ったことを検知した後、つまり、サーミスタの温度が飽和温度に略達した後で、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始する温度特性補正方法を採用することができる。この温度特性補正方法であれば、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度認識操作が可能な対物レンズの温度特性補正方法となって好ましい。
さらに、所定時間、前記温度認識操作を停止する機能と温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能を共に備えた光ピックアップ装置であれば、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回っても、予め規定する所定時間経過後でなければ温度認識操作を開始しない温度特性補正方法を採用することができる。この温度特性補正方法であれば、サーミスタの温度変化量が小さくなっても、サーミスタの温度が飽和温度に達する程度の時間待機させることで、さらに補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能な対物レンズの温度特性補正方法となって好ましい。
また、上記した温度認識開始変化量は1℃/30秒程度としている。これは、図3に示すように、システム起動後の始めの2分間で約8℃(2℃/30秒に相当)昇温するサーミスタ温度が、略飽和温度となる5分を過ぎた後は2℃/2分(0.5℃/30秒に相当)程度しか昇温しないことから、飽和温度に近づいたことを察知する適当な数値目標であると想定される。この構成であれば、光ピックアップ装置の駆動開始後に発熱するレーザーダイオードやレーザーダイオード駆動回路などの発熱部品によってサーミスタが配設される周囲温度が急上昇するが、この昇温程度が1℃/30秒程度になると、略飽和状態に近いので、この略飽和温度状態となったと想定される早い時期に対物レンズの温度認識操作を開始して温度特性の補正を行うことになり、時間のロスなく補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能となる。
上記したように、システム起動後の約5分で略飽和温度に達しているので、前述した温度認識操作待機機能を介して設定する所定時間L1は5分程度が適当である。また、サーミスタの温度変化量が1℃/30秒以下に低下しても、予め規定する所定時間L1=5分は、対物レンズの温度を認識しない待機時間とし、5分経過後に、対物レンズの温度を認識して所定の温度特性の補正を行う対物レンズの温度特性補正方法とすることで、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能となる。
次に、図4、図5、図6に示すフローチャートを用いて温度特性補正方法の操作手順についてさらに説明する。
図4に示す第一実施形態のフローチャートは、所定時間経過したことを確認するまで温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を用いた操作手順である。この操作手順では、システム起動後、所定時間経過確認し、予め規定する所定時間経過した後で温度認識操作開始して対物レンズの温度認識を行い、対物レンズの温度特性補正を行う。
図5に示す第二実施形態のフローチャートは、サーミスタの温度変化量を計測すると共にこの変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を用いた操作手順である。この操作手順では、システム起動後、サーミスタの温度変化量を計測し、温度認識開始変化量を確認した後で温度認識操作開始して対物レンズの温度認識を行い、対物レンズの温度特性補正を行う。
図6に示す第三実施形態のフローチャートは、サーミスタの温度変化量を計測すると共にこの変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ったことを確認し、さらに、所定時間経過したことを確認するまで温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を用いた操作手順である。この操作手順では、システム起動後、サーミスタの温度変化量を計測し、温度認識開始変化量を確認し、さらに、予め規定する所定時間経過確認した後で温度認識操作開始して対物レンズの温度認識を行い、対物レンズの温度特性補正を行う。
上記した第一、第二、第三実施形態の温度特性補正方法は、いずれもが、予め定める所定期間温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を備えて、サーミスタが検知する温度情報と対物レンズの温度とが飽和温度に達して安定化した頃に、対物レンズの温度を認識する温度認識操作を開始して、対物レンズの温度を正確に認識して、適切な温度特性補正を行うことを可能とする方法である。
以上、レーザーダイオード駆動回路を設けた基板上に配設するサーミスタを用いて、対物レンズの温度を認識する光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法について説明してきたが、対物レンズの温度を認識する温度センサは、その他の発熱部品の温度を検知する温度センサを利用してもよい。この場合でも、システム起動直後は発熱部品が急激に発熱するので、予め定める所定期間温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を備える構成とすることが好ましい。このような構成の光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法であれば、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法となる。
上記したように、本発明に係る光ピックアップ装置によれば、サーミスタが検知する温度情報に所定の温度認識操作を行い、前記対物レンズの温度を認識してレンズの温度特性を補正すると共に、予め定める所定期間温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を備える構成としたので、サーミスタが検知する温度情報と対物レンズの温度とが飽和温度に達して安定化した頃に、対物レンズの温度を認識する温度認識操作を開始することができ、対物レンズの温度を正確に認識して対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない光ピックアップ装置を得ることができる。
また、前記温度認識操作待機機能が、システム起動から予め規定される所定時間待機する機能であって、所定時間経過後から温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する構成としたので、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始することになり、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない光ピックアップ装置となる。
また、前記温度認識操作待機機能が、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能であって、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った後から前記温度認識操作を開始して前記対物レンズの温度を認識する構成としたので、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った後、つまり、サーミスタの温度が飽和温度に略達した後で、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識する構成となる。そのために、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して対物レンズの温度特性の補正を開始して、補正不足や過剰補正を生じず適切な温度特性補正が可能な光ピックアップ装置となる。
さらに、所定時間、前記温度認識操作を停止する機能と温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能を共に備えて、温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定される前記所定時間内であれば、温度認識操作を行わない構成としたので、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定する所定時間経過後でなければ温度認識操作を開始せず温度特性補正も行わない構成となって、さらに補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能な光ピックアップ装置となる。
また、本発明に係る対物レンズの温度特性補正方法によれば、サーミスタが検知する温度情報に所定の温度認識操作を行い、前記対物レンズの温度を認識してレンズの温度特性を補正する際に、システム起動から予め規定される所定時間待機し、所定時間経過後から温度認識操作を開始して対物レンズの温度を認識して温度特性を補正する温度特性補正方法としたので、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を正確に認識することができる。そのために、対物レンズの温度に応じて変化する温度特性の補正を適切に行うことが可能となって、補正不足や過剰補正を生じない対物レンズの温度特性補正方法を得ることができる。
また、サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った後から前記温度認識操作を開始して前記対物レンズの温度を認識して温度特性を補正する構成としたので、飽和温度に達して安定化した頃に、所定の温度認識操作を開始して対物レンズの温度を正確に認識して対物レンズの温度特性の補正を、補正不足や過剰補正を生じず適切に行うことが可能な対物レンズの温度特性補正方法となる。
また、サーミスタの温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定する所定時間経過後でなければ温度認識操作を開始せず温度特性補正も行わない構成とすることで、さらに補正不足や過剰補正を生じない安定した温度特性補正が可能な対物レンズの温度特性補正方法となる。
そのために、本発明に係る光ピックアップ装置および対物レンズの温度特性補正方法は、発熱部品と非発熱部品からなる複数の部品がそれぞれ温度特性を有する場合であっても、一個の温度センサを用いて発熱部品と非発熱部品の両方の温度を正確に認識可能となるので、発熱部品であるレーザーダイオードと非発熱部品である対物レンズを備える光ピックアップ装置に好適に適用することができる。
1 光ピックアップ装置
2 レーザーダイオード
7 対物レンズ
14 制御部
15 レーザーダイオード駆動回路
16 サーミスタ
L1 所定時間(温度認識操作待機時間)
TL 対物レンズの温度
TS サーミスタ温度
TP 発熱部品の温度

Claims (8)

  1. レーザーダイオードとレーザーダイオード駆動回路を備える基板にサーミスタを設置して、該サーミスタが検知する温度情報に基づいて前記レーザーダイオードの光出力を制御し、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置であって、
    前記サーミスタが検知する温度情報から前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行い、認識された対物レンズの温度から該レンズの温度特性を補正すると共に、
    予め定める所定期間、前記温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記所定期間が、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間であって、前記温度認識操作待機機能が、前記所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作を開始して前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作待機機能であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記所定期間が、前記サーミスタが検知する温度の変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまでの期間であって、前記温度認識操作待機機能が、前記サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない温度認識操作待機機能であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記温度認識操作待機機能が、前記サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回るまで前記温度認識操作を開始しない機能と、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止する機能を有し、
    前記所定期間が、前記温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ると共に予め規定される前記所定時間経過するまでの期間であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  5. レーザーダイオードとレーザーダイオード駆動回路を備える基板にサーミスタを設置して、該サーミスタが検知する温度情報に基づいて、前記レーザーダイオードの光出力を制御し対物レンズの温度特性を補正して、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の対物レンズの温度特性補正方法であって、
    前記サーミスタが検知する温度情報から前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行い、認識された対物レンズの温度から該レンズの温度特性を補正すると共に、
    光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作を開始することを特徴とする対物レンズの温度特性補正方法。
  6. レーザーダイオードとレーザーダイオード駆動回路を備える基板にサーミスタを設置して、該サーミスタが検知する温度情報に基づいて、前記レーザーダイオードの光出力を制御し対物レンズの温度特性を補正して、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の対物レンズの温度特性補正方法であって、
    前記サーミスタが検知する温度情報から前記対物レンズの温度を認識する温度認識操作を行い、認識された対物レンズの温度から該レンズの温度特性を補正すると共に、
    前記サーミスタが検知する温度の変化量を計測し、該温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回ったことを検知した後から前記温度認識操作を開始することを特徴とする対物レンズの温度特性補正方法。
  7. さらに、光ピックアップ装置の駆動開始から予め規定される所定時間、前記温度認識操作を停止し、前記所定時間経過後から前記温度認識操作の開始を許可する構成とし、前記温度変化量が予め規定する温度認識開始変化量を下回った状態であっても、予め規定される前記所定時間内であれば、温度認識操作を行わないことを特徴とする請求項6に記載の対物レンズの温度認識操作方法。
  8. 前記温度認識開始変化量が1℃/30秒であることを特徴とする請求項6または7に記載の対物レンズの温度認識操作方法。
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