JP2008234799A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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剛 山本
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勇 柿沼
Mitsuhiro Hashimoto
光宏 橋本
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Abstract

【課題】 対物レンズの温度変化に伴って発生する収差を補正することが出来る光ピックアップ装置に関する。
【解決手段】 レーザーダイオード1から対物レンズ7まで導かれるレーザー光の光路内にスポットに現れる収差を補正するべく配置されている収差補正素子5と、フォーカスコイル10の抵抗値に基づいて対物レンズ7の温度を検出する温度検出手段と、前記対物レンズ7の温度変化に伴って発生する収差を前記収差補正素子5にて補正するデータが記憶されている収差補正データメモリー回路28を設け、前記対物レンズ7の温度に対応した収差補正データを前記収差補正データメモリー回路28から読み出し、読み出された収差補正データに基づいて前記収差補正素子5の制御動作を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作を行うことが出来る光ピックアップ装置に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことが出来る光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CDやDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しているが、最近では記録密度を向上させた光ディスク、即ちBlu−ray規格やHD DVD(High Density Digital Versatile Disk)規格の光ディスクを使用するものが製品化されている。
光ディスクに記録されるデータ量の増大に伴って記録密度の高密化が行われており、斯かる光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うためには、レーザー光の照射によって生成されるスポットの形状を良好な状態にする必要がある。
スポットの形状に悪影響を与えるものとして球面収差、非点収差及びコマ収差等の収差があり、斯かる収差による影響を無くするために光ピックアップ装置の光学系は設計されている。斯かる収差を補正するする方法として、あらかじめ収差を補正するために設けられた電極パターンに制御電圧を印加することによって屈折率を変化させ、透過するレーザー光に位相差を付加することによって収差を補正することが出来る液晶光学素子を使用する方法や2つのレンズ間の距離を変更することによってレーザー光の発散角を変更させることによってディスク面上の球面収差を補正するビームエキスパンダと呼ばれる収差補正手段を使用する方法が多くの光ピックアップ装置に採用されている。
また、光ピックアップ装置は、レーザー光を光ディスクの信号記録層にスポットとして集光させる対物レンズを備えているが、斯かる対物レンズとして、ガラスレンズと比較して軽量であり、またコストが安いことからプラスチックレンズが使用されている。斯かるプラスチックレンズは、温度変化に伴ってレンズの形状が変化することに起因して光学特性が大きく変化し、前述した収差が発生するという欠点がある。
対物レンズの温度が変化する理由としては、周囲の環境温度変化だけでなく、対物レンズが固定されているレンズホルダーをフォーカス制御及びトラッキング制御のために変位させる駆動コイルから発生する熱、そしてレーザー光を放射するレーザーダイオードの駆動動作に伴って発生する熱が考えられる。斯かる駆動コイル等から発生する熱が対物レンズに伝わらないようにした技術が開発されている。(特許文献1参照。)
特開平11−353675号公報
前述した特許文献に記載されている技術は、レンズホルダーに透孔等を形成することによって対物レンズに熱が伝わらないようにしているが、小型化が要求されている光ピックアップ装置では、透孔等を形成するスペースが無いという問題がある。また、光学式ピックアップ装置として前述した規格が異なる多種の光ディスクを使用することが出来る光ディスク装置に組み込む場合、波長の異なるレーザー光を放射する複数のレーザーダイオー
ドや多くの光学部品を1つの基台に組み込む必要がある。その上、光ディスク装置の小型化や薄型化に伴って光ピックアップ装置自体の小型化が要求されており、構造的に対物レンズの温度上昇を抑えることが困難になっている。
対物レンズの温度上昇を検出することによって収差の補正動作を行うことが考えられているが、斯かる温度の検出動作は温度センサーを対物レンズの近傍に配置させることによって行われる。しかしながら、温度センサーを対物レンズの近傍に配置させるためには取り付け位置に規制を受けるため、実際にはハウジング等に設けられている。
斯かる構成では光ピックアップ装置における内部の温度は検出することが出来るものの内部の温度が対物レンズの温度と同一であるとは限らない。その結果、正確な収差補正動作等を行うことは出来ないことになる。
更に、傷の多い光ディスクや反りが大きい光ディスク、そして偏芯が大きい光ディスクを使用する場合には、フォーカスコイルやトラッキングコイルに供給される駆動信号のレベルが急速に大きくなり、対物レンズの温度が上昇するという状況が発生する。斯かる場合には、想定外における温度上昇であるので、温度センサーによる温度検出動作は正確に行うことが出来ないことになる。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明は、レーザーダイオードから対物レンズまで導かれるレーザー光の光路内にスポットに現れる収差を補正するべく配置されている収差補正素子と、フォーカスコイルまたはトラッキングコイルの抵抗値に基づいて対物レンズの温度を検出する温度検出手段と、前記対物レンズの温度変化に伴って発生する収差を前記収差補正素子にて補正するデータが記憶されている収差補正データメモリー回路を設け、前記対物レンズの温度に対応した収差補正データを前記収差補正データメモリー回路から読み出し、読み出された収差補正データに基づいて前記収差補正素子の制御動作を行うように構成されている。
また、本発明は、コイルへの駆動電流路内に抵抗を挿入し、該抵抗の両端の電圧を検出することによってコイルの抵抗値を測定するように構成されている。
そして、本発明は、対物レンズの近傍に温度検出素子を設け、該温度検出素子にて検出される温度及び温度検出手段にて検出された温度に基づいて収差補正素子の制御動作を行うように構成されている。
本発明は、レーザーダイオードから対物レンズまで導かれるレーザー光の光路内にスポットに現れる収差を補正するべく配置されている収差補正素子と、フォーカスコイルまたはトラッキングコイルの抵抗値に基づいて対物レンズの温度を検出する温度検出手段と、前記対物レンズの温度変化に伴って発生する収差を前記収差補正素子にて補正するデータが記憶されている収差補正データメモリー回路を設け、前記対物レンズの温度に対応した収差補正データを前記収差補正データメモリー回路から読み出し、読み出された収差補正データに基づいて前記収差補正素子の制御動作を行うようにしたので、対物レンズの温度変化に適した収差補正動作を行うことが出来る。
また、本発明は、コイルへの駆動電流路内に抵抗を挿入し、該抵抗の両端の電圧を検出することによってコイルの抵抗値を測定するように構成したので、構成が簡単になるとい
う利点を有している。
そして、本発明は、対物レンズの近傍に温度検出素子を設け、該温度検出素子にて検出される温度及びコイルの抵抗値に基づいて検出された温度に基づいて収差補正素子の制御動作を行うように構成したので、正確な収差補正動作を行うことが出来る。
図1は本発明の光ピックアップ装置における光学系及び制御系を示す概略図である。同図において、1はレーザー光を放射するレーザーダイオード、2は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を0次光であるメインビームと+1次光及び−1次光であるサブビームに分離する作用を成すものである。斯かるメインビームは、周知のように光ディスクDに記録されている信号の再生動作や非点収差法によるフォーカス制御動作に使用され、サブビームはプッシュプル法によるトラッキング制御動作に使用される。
3は前記回折格子2を透過した信号が入射される偏光ビームスプリッタであり、前記回折格子2から入射されるレーザー光を透過させ、光ディスクDから反射されて戻って来る戻り光を反射させる制御膜3aが設けられている。4は前記偏光ビームスプリッタ3を透過したレーザー光が入射されるコリメートレンズであり、入射されたレーザー光を平行光にする作用を成すものである。
5は前記コリメートレンズ4にて平行光に変換されたレーザー光が入射される液晶収差補正素子であり、球面収差やコマ収差等の各種の収差を補正するための液晶パターンが設けられている。斯かる液晶収差補正素子5は、屈折率を可変することにより球面収差等の収差の収差量を調整する作用を成すものであり、相対向して配置される2枚のガラス基板と、このガラス基板の相対向する面に電極パターンを有する電極を設け、この電極間に配向膜を介して挟まれて配向された液晶分子とから構成されている。
そして、電極に形成される電極パターンは、補正対象の収差に応じた形状にされており、例えば球面収差を補正するパターンは同心円状となる。また、斯かる球面収差を補正する電極パターンを一方の電極に形成し、他方の電極に非点収差やコマ収差を補正するための電極パターンを形成するように構成することも出来る。このようにすることによって、球面収差、非点収差及びコマ収差を同時に補正することが出来る。斯かる液晶収差補正素子5の構成は種々変更可能であるとともにその制御動作は周知であり、その説明は省略する。
6は前記液晶収差補正素子5を透過したレーザー光が入射されるとともに対物レンズ7方向へ反射させる立ち上げミラー、8は前記立ち上げミラー5にて反射されたレーザー光が入射される1/4波長板であり、前記立ち上げミラー6側から入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に変換するとともに対物レンズ7側から入射されるレーザー光を円偏光光から直線偏光光に変換する作用を成すものである。
9は前記対物レンズ7が固定されているとともに樹脂の成型にて製造されるレンズホルダーであり、一方の端部が基台に固定されている複数本、例えば4本の支持ワイヤー(図示せず)によって光ディスクDの信号面に対して直角方向、即ちフォーカス方向への変位動作及び光ディスクDの径方向、即ちトラッキング方向への変位動作を可能に設けられている。10は前記レンズホルダー9に設けられているフォーカスコイルであり、基台に固定されているマグネット11との協働によってレンズホルダー9を光ディスクDの信号面に対して直角方向へ変位させる作用を成すものである。12は前記レンズホルダー9に設けられているトラッキングコイルであり、基台に固定されているマグネット13との協働
によってレンズホルダー9を光ディスクDの径方向へ変位させる作用を成すものである。斯かる構成において、前記フォーカスコイル10及びトラッキングコイル12への駆動信号は、前記支持ワイヤーを通して行われるように構成されているが、斯かる構成は周知であり、その説明は省略する。
14は前記レンズホルダー9に一体的に形成されているレンズ固定部、15は前記固定部14に取り付けられるとともに前記対物レンズ7の周縁に設けられている鍔部7aの下面全周と接触して該対物レンズ7を前記固定部14に固定する作用を成す固定部材であり、熱を効率よく伝達する伝熱性の高い部材、例えば銅のような金属にて構成されている。16は前記対物レンズ7の温度を検出するべく該対物レンズ7の近傍に配置されている温度センサーであり、サーミスタ等の温度検出素子にて構成されている。
17は光ディスクDに設けられている信号記録層から反射されるレーザー光である戻り光が前記偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aにて反射されて入射される位置に設けられている集光レンズである。18は前記集光レンズ17によって集光された戻り光が照射される位置に設けられている光検出器であり、再生信号の生成動作、フォーカスエラー信号の生成動作及びトラッキングエラー信号の生成動作を行うように構成されている。斯かる光検出器18には、4分割センサーと呼ばれる周知の受光素子等に構成されたセンサー部が設けられており、周知の非点収差法によるフォーカス制御動作に使用されるフォーカスエラー信号やプッシュプル法によるトラッキング制御動作に使用されるトラッキングエラー信号を生成するように構成されている。
前述したように本発明に係る光ピックアップ装置を構成する光学系は構成されているが、次に制御系について説明する。19は光ピックアップ装置に組み込まれている印刷配線基板上に配置固定されているピックアップ制御回路であり、光ディスク装置に設けられている電源回路から動作電源が供給されるとともに該光ディスク装置に組み込まれている制御回路から出力される制御信号に基づいて各種の制御動作を行うように構成されている。
20は前記レーザーダイオード1に駆動信号を供給するレーザーダイオード駆動回路であり、前記ピックアップ制御回路19から出力される制御信号に基づいて駆動信号を供給するように構成されている。即ち、再生動作を行う場合には、光ディスクDに記録されている信号を読み出すために適した出力のレーザー光がレーザーダイオード1から放射される駆動信号を供給し、記録動作を行う場合には、光ディスク装置に組み込まれている記録信号処理回路から出力される記録信号に対応した駆動信号をレーザーダイオード1に供給するように前記レーザーダイオード駆動回路20は構成されている。
21は前記フォーカスコイル10に駆動信号を供給するフォーカスコイル駆動回路であり、前記光検出器18から生成されるフォーカスエラー信号が入力されるピックアップ制御回路19から出力されるフォーカス制御信号に基づいてフォーカスコイル10に駆動信号を供給するように構成されている。前記ピックアップ制御回路19から出力されるフォーカス制御信号は、レンズホルダー9を光ディスクDの信号面に対して直角方向へ変位させるためにフォーカスコイル駆動回路21に供給されるが、前記レンズホルダー9の変位方向は、光検出器18から生成されるフォーカスエラー信号のレベルをゼロにする方向に行われることは説明するまでもなく、周知である。斯かるフォーカス制御動作を行うことによってレーザー光を光ディスクDの信号記録層にスポットとして集光させることが出来る。
22は前記トラッキングコイル12に駆動信号を供給するトラッキングコイル駆動回路であり、前記光検出器18から生成されるトラッキングエラー信号が入力されるピックアップ制御回路19から出力されるトラッキング制御信号に基づいてトラッキングコイル1
2に駆動信号を供給するように構成されている。前記ピックアップ制御回路19から出力されるトラッキング制御信号は、レンズホルダー9を光ディスクDの径方向へ変位させるためにトラッキングコイル駆動回路22に供給されるが、前記レンズホルダー9の変位方向は、光検出器18から生成されるトラッキングエラー信号のレベルをゼロにする方向に行われることは説明するまでもなく、周知である。斯かるトラッキング制御動作を行うことによってレーザー光を光ディスクDの信号記録層に設けられている信号トラック上にスポットを追従させることが出来る。
23は前記ピックアップ制御回路19から出力される制御信号に基づいて前記液晶収差補正素子5による収差補正動作を制御する液晶駆動制御回路である。斯かる液晶収差補正素子5による収差補正動作は、周知のように該液晶収差補正素子5に設けられている収差補正用パターンに対する制御動作を行うことによって行われる。そして、収差を補正するための制御動作は、光ディスクDの信号記録層に記録されている信号の再生動作を行い、その再生信号に含まれているジッタ値を測定し、そのジッタ値の値が小さくなるように行われる。
24は前記温度センサー16から得られる信号に基づいて温度を検出する温度検出回路であり、その検出された温度データは前記ピックアップ制御回路19に出力されるように構成されている。
25は前記フォーカスコイル駆動回路21から前記フォーカスコイル10への駆動電流路内に挿入接続されている抵抗であり、前記フォーカスコイル10への駆動信号は該抵抗25を通して供給されるように構成されている。26は前記抵抗25の両側の端子電圧を検出する電圧検出回路であり、検出された電圧値に基づいてフォーカスコイル10の抵抗値を認識することが出来る。
27は前記電圧検出回路26によって認識された抵抗値の変化に基づいて対物レンズ7の温度を推定する温度推定回路であり、推定された温度データは前記ピックアップ制御回路19に出力されるように構成されている。
28は前記温度センサー16によって検出される温度データや温度推定回路27によって推定された温度データに基づいて検出される温度、即ち対物レンズ7の温度とその温度による対物レンズ7の光学特性の変化に起因して発生する収差を補正するために液晶収差補正素子5に対して供給される駆動信号のデータが記憶されている収差補正データメモリー回路である。前記収差補正データメモリー回路28に記憶される収差補正データは、光ピックアップ装置の製造時に対物レンズ7の温度変化に対応した収差の発生量とその収差を補正するために液晶収差補正素子5に供給される制御信号との関係を測定調整することによって決定されることになる。
以上に説明したように本発明に係る光ピックアップ装置は構成されているが、次に動作について説明する。光ディスクDに設けられている信号記録層に記録されている信号の再生動作、または該信号記録層に信号の記録動作を行う場合には、各動作を行うために適した駆動信号がレーザーダイオード駆動回路20からレーザーダイオード1に対して供給されるように構成されている。
斯かる駆動信号が供給されると、レーザーダイオード1から各動作を行うために適した出力のレーザー光が放射される。前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光は、回折格子2に入射されてメインビームとサブビームより成るレーザー光が生成されることになる。
前記回折格子2を透過したレーザー光は偏光ビームスプリッタ3に入射されるが、この入射されるレーザー光は該偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aにて反射されることなく透過する直線偏光光である。前記制御膜3aを透過したレーザー光は、コリメートレンズ4に入射されて平行光に変換される。
前記コリメートレンズ4にて平行光に変換されたレーザー光は、液晶収差補正素子5を透過した後立ち上げミラー6に入射され、該立ち上げミラー6によって対物レンズ7方向へ反射される。前記立ち上げミラー6にて反射されたレーザー光は、1/4波長板8に入射され、該1/4波長板8によって直線偏光光から円偏光光に変換される。
前記1/4波長板8によって円偏光光に変換されたレーザー光は対物レンズ7に入射され、該対物レンズ7の集光動作によって光ディスクDの信号記録層にスポットとして照射される。前記信号記録層に照射されたレーザー光は、該信号記録層から戻り光として反射され、対物レンズ7に入射される。
前記対物レンズ7に入射された戻り光は、該対物レンズ7を透過した後1/4波長板8に入射される。前記1/4波長板8に入射される戻り光は、円偏光光であり、該1/4波長板8によって円偏光光から直線偏光光に変換されることになる。前記1/4波長板8にて直線偏光光に変換された戻り光は、立ち上げミラー6によって反射された後、液晶収差補正素子5及びコリメートレンズ4を介して偏光ビームスプリッタ3に入射される。
前記偏光ビームスプリッタ3に入射される戻り光は、前述したように直線偏光光の偏光方向が、例えばS偏光光からP偏光光に変換されており、前記偏光ビームスプリッタ3に設けられている制御膜3aによって反射される。前記制御膜3aによって反射された戻り光は、集光レンズ17に入射され、該集光レンズ17の集光動作によって光検出器18に設けられているセンサー部に照射される。
前記光検出器18に戻り光が照射されると、該光検出器18に設けられているセンサー部によって光ディスクDに記録されている信号の再生信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号が生成されてピックアップ制御回路19に対して出力される。
前記ピックアップ制御回路19に入力された再生信号は、光ディスク装置に組み込まれている信号処理回路に対して出力され、該信号処理回路による信号処理動作が行われて、パーソナルコンピューター等に対して出力される。
また、前記ピックアップ制御回路19に前記光検出器18にて生成されたフォーカスエラー信号が入力されると、フォーカスエラー信号のレベルを小さくするためのフォーカス制御信号がフォーカスコイル駆動回路21に対して出力される。斯かるフォーカス制御信号がフォーカスコイル駆動回路21に入力されると、該フォーカスコイル駆動回路21からフォーカスコイル10に対してフォーカス制御信号に対応した駆動信号が供給されるが、斯かる駆動信号は抵抗25を通して供給されることになる。
その結果、前記フォーカスコイル10から発生する磁束とマグネット11から発生する磁束との協働によってレンズホルダー9、即ち対物レンズ7が光ディスクDの信号面に対して直角方向に変位させる力が発生するので、該対物レンズ7はその力によって変位せしめられる。そして、前記対物レンズ7の変位方向は、フォーカスエラー信号のレベルを小さくする方向に設定されているので、対物レンズ7の集光動作によって形成されるレーザー光のスポットを光ディスクDの信号記録層上に良好な状態にて保持するという動作、即ちフォーカスサーボと呼ばれる動作を行うことが出来る。
そして、前記ピックアップ制御回路19に前記光検出器18にて生成されたトラッキングエラー信号が入力されると、トラッキングエラー信号のレベルを小さくするためのトラッキング制御信号がトラッキングコイル駆動回路22に対して出力される。斯かるトラッキング制御信号がトラッキングコイル駆動回路22に入力されると、該トラッキングコイル駆動回路22からトラッキングコイル12に対してトラッキング制御信号に対応した駆動信号が供給される。その結果、前記トラッキングコイル12から発生する磁束とマグネット13から発生する磁束との協働によってレンズホルダー9、即ち対物レンズ7が光ディスクDの径方向に変位させる力が発生するので、該対物レンズ7はその力によって変位せしめられる。そして、前記対物レンズ7の変位方向は、トラッキングエラー信号のレベルを小さくする方向に設定されているので、対物レンズ7の集光動作によって形成されるレーザー光のスポットを光ディスクDの信号記録層上に設けられている信号トラックに追従させる動作、即ちトラッキングサーボと呼ばれる動作を行うことが出来る。
また、光検出器18から生成される再生信号に含まれるジッタ値をピックアップ制御回路19にて検出し、そのジッタ値を小さくするための制御信号が液晶駆動制御回路23に対して出力される。斯かる制御信号が液晶駆動制御回路23に入力されると、該液晶駆動制御回路23から液晶収差補正素子5に対して収差補正用の制御信号が出力される。斯かる制御信号が入力されると、前記液晶収差補正素子5に組み込まれている電極パターンが制御信号に基づいて変化し、レーザー光の位相制御動作を行うことによって球面収差等の収差を少なくするための収差補正動作が行われる。
前述した各種の制御動作を行うことによって光ピックアップ装置による光ディスクDに記録されている信号の再生動作等を行うことが出来る。そして、斯かる光ピックアップ装置による信号再生動作等が行われているとき、温度センサー16による温度検出動作が常時行われた状態にある。
また、前述したようにフォーカスコイル駆動回路21からフォーカスコイル10に駆動電流が供給されるが、斯かる駆動電流の値をi、抵抗25の抵抗値をR、フォーカスコイル10の抵抗値をr、フォーカスコイル駆動回路21の出力端子の電圧をVとすると、V=(R+r)×iとなる。
抵抗25の両端の電圧をvとすると、この電圧値vは、v=R×iと表されるが、この電圧値vは電圧検出回路26によって検出される。従って、電圧Vと電圧vとを検出することによってフォーカスコイル10の抵抗値rを検出することが出来るので、抵抗25の両端の電圧値の変化に基づいてフォーカスコイル10の抵抗値rの変化を検出することが出来る。
斯かる抵抗値rの変化はフォーカスコイル10の温度変化に対応して行われるので、斯かる抵抗値rの変化を検出することによってフォーカスコイル10の温度を検出することが出来る。温度推定回路27は、前記電圧検出回路26にて検出される抵抗値rの変化に基づいて対物レンズ7の温度を推定し、推定して得られた温度データを前記ピックアップ制御回路19に対して出力する。
このようにして得られる温度データと前記温度センサー16より得られるセンサー信号に基づいて温度検出回路24から得られる温度データが前記ピックアップ制御回路19に入力されると、該ピックアップ制御回路19によって収差補正データメモリー回路28に記憶されている収差補正データの読み出し動作が行われるとともにそのデータに基づいて前記液晶収差補正素子5による収差補正動作を行うために適した制御信号が液晶駆動制御回路23に対して出力される。
前記収差補正データメモリー回路28には温度センサー16にて検出される温度及びフォーカスコイル10の抵抗変化から検出推定される温度に対応した収差補正データが記憶されており、検出された各温度に対応した収差補正データが読み出され、斯かる補正データに基づいて前記液晶収差補正素子5による収差補正動作が行われる。斯かる収差補正データは、温度変化に対する対物レンズ7の光学特性変化、即ち収差の発生変化に基づいて実験的に設定されているので、前記液晶収差補正素子5によって温度変化に伴って発生する収差を補正することが出来る。
尚、本実施例では、フォーカスコイル10の抵抗値の変化を検出することによって温度を検出するように構成したが、トラッキングコイル9の抵抗値の変化を検出することによって温度を検出するようにすることも出来る。この場合は、トラッキングコイル駆動回路22からトラッキングコイル9への駆動電流の供給路内に抵抗が挿入接続されることになる。
また、温度センサー16を設け、該温度センサー16から得られる温度を利用して液晶収差補正素子を制御するように構成したが、コイルの抵抗値から得られる温度のみに基づいて制御するように構成することも出来る。
そして、本実施例では、収差を補正する素子として液晶収差補正素子を利用するようにしたが、他の素子にて構成することは勿論可能である。
本発明の光ピックアップ装置に組み込まれている光学系及び制御系の一実施例を示す概略図である。
符号の説明
D 光ディスク
1 レーザーダイオード
3 偏光ビームスプリッタ
4 コリメートレンズ
5 液晶収差補正素子
7 対物レンズ
8 1/4波長板
9 レンズホルダー
16 温度センサー
18 光検出器
19 ピックアップ制御回路
21 フォーカスコイル駆動回路
22 トラッキングコイル駆動回路
23 液晶駆動制御回路
24 温度検出回路
25 抵抗
26 電圧検出回路
27 温度推定回路
28 収差補正データメモリー回路

Claims (6)

  1. レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから出射されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクの信号記録層にスポットとして集束させる対物レンズと、該対物レンズをフォーカス方向へ変位させるフォーカスコイルと、前記対物レンズをトラッキング方向へ変位させるトラッキングコイルとを備えた光ピックアップ装置であり、前記レーザーダイオードから前記対物レンズまで導かれるレーザー光の光路内にスポットに現れる収差を補正するべく配置されている収差補正素子と、前記フォーカスコイルの抵抗値に基づいて対物レンズの温度を検出する温度検出手段と、前記対物レンズの温度変化に伴って発生する収差を前記収差補正素子にて補正するデータが記憶されている収差補正データメモリー回路を設け、前記対物レンズの温度に対応した収差補正データを前記収差補正データメモリー回路から読み出し、読み出された収差補正データに基づいて前記収差補正素子の制御動作を行うようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから出射されたレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクの信号記録層にスポットとして集束させる対物レンズと、該対物レンズをフォーカス方向へ変位させるフォーカスコイルと、前記対物レンズをトラッキング方向へ変位させるトラッキングコイルとを備えた光ピックアップ装置であり、前記レーザーダイオードから前記対物レンズまで導かれるレーザー光の光路内にスポットに現れる収差を補正するべく配置されている収差補正素子と、前記トラッキングコイルの抵抗値に基づいて対物レンズの温度を検出する温度検出手段と、前記対物レンズの温度変化に伴って発生する収差を前記収差補正素子にて補正するデータが記憶されている収差補正データメモリー回路を設け、前記対物レンズの温度に対応した収差補正データを前記収差補正データメモリー回路から読み出し、読み出された収差補正データに基づいて前記収差補正素子の制御動作を行うようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. コイルへの駆動電流路内に抵抗を挿入し、該抵抗の両端の電圧を検出することによってコイルの抵抗値を測定するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 対物レンズの近傍に温度検出素子を設け、該温度検出素子にて検出される温度及び温度検出手段にて検出された温度に基づいて収差補正素子の制御動作を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  5. 対物レンズがプラスチックレンズであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  6. 収差補正素子として液晶収差補正素子を使用したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
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JP2010097664A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Konica Minolta Opto Inc 対物レンズ

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