JP2010284904A - 液滴吐出装置、フラッシング制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッシング処理時における液滴吐出部の乾燥を低減することができる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】ノズルから機能液を吐出する液滴吐出部と、前記液滴吐出部から吐出された前記液滴を受けるフラッシング部と、前記フラッシング部で受けた前記機能液を吸引する吸引部と、前記吸引部の吸引圧力を制御する制御部と、を備えた。
【選択図】図4
【解決手段】ノズルから機能液を吐出する液滴吐出部と、前記液滴吐出部から吐出された前記液滴を受けるフラッシング部と、前記フラッシング部で受けた前記機能液を吸引する吸引部と、前記吸引部の吸引圧力を制御する制御部と、を備えた。
【選択図】図4
Description
本発明は、液滴吐出装置、フラッシング制御方法に関する。
従来、液滴吐出部から機能液を液滴として吐出して、所望のパターンを形成する液滴吐出装置が知られている。当該液滴吐出装置では、液滴吐出ヘッドに、パターン形成とは別の駆動信号を印加して液滴を吐出させる機能を備えている。これは通常、フラッシング処理と呼ばれており、例えば、液滴吐出部における機能液のメニスカス形状を整えたり、ワイピングにより混色した機能液を液滴吐出により排出させたり、機能液の増粘による目詰まりを防止する目的で一定周期ごとに実行させる処理である。当該フラッシング処理を可能とするため、液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドから吐出される機能液を受けるフラッシング部と、フラッシング部に負圧を与えて、フラッシング部で受けた機能液を吸引する吸引ポンプ等を備えた液滴吐出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、近年、液滴吐出装置に用いる機能液の種類が多様化し、例えば、使用される機能液の粘度が比較的高い場合には、フラッシング処理において、フラッシング部に負圧を与えた状態で液滴吐出を行うと、負圧によって液滴吐出部周辺に空気の流れが発生し、これにより液滴吐出部におけるノズル面の乾燥が進み、機能液が増粘しやすくなり、液滴吐出時の液滴の飛行曲がりや不吐出等の不具合が発生してしまう、という課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる液滴吐出装置は、ノズルから機能液を吐出する液滴吐出部と、前記液滴吐出部から吐出された前記機能液を受けるフラッシング部と、前記フラッシング部で受けた前記機能液を吸引する吸引部と、前記吸引部の吸引圧力を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、吸引部の吸引圧力を制御することにより、フラッシング部にかかる負圧量を制御することができる。すなわち、液滴吐出部周辺における空気の流れ込み量を調整することが可能となり、液滴吐出部のノズルの乾燥速度を抑制することができる。
[適用例2]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記制御部では、前記液滴吐出部から前記フラッシング部に向けて吐出される前記機能液の量に応じて、前記吸引圧力を制御することを特徴とする。
この構成によれば、吐出される機能液の量に応じて、吸引部の吸引圧力を制御することにより、フラッシング部で受けた廃液の回収効率と液滴吐出ヘッドのノズルの乾燥抑制を効率良く行うことができる。
[適用例3]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記制御部では、前記液滴吐出部から前記フラッシング部に向けて吐出される前記機能液の量が少ないほど、前記フラッシング部に対する前記吸引圧力を弱めることを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出部から吐出される機能液の量が少ない場合には、ノズル面の乾燥がより速く進行しやすいため、吸引圧力を弱めることにより、ノズル面の乾燥進行速度を遅くすることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記制御部では、前記液滴吐出部が前記フラッシング部に対向している場合には、前記フラッシング部に対する前記吸引圧力の付与を停止させ、前記液滴吐出部が前記フラッシング部に対向していない場合には、前記フラッシング部に対する前記吸引圧力の付与を実行させることを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出部がフラッシング部に対向している場合に、吸引圧力の付与を停止することにより、ノズルの乾燥を防止することができる。また、液滴吐出部がフラッシング部に対向していない場合に、吸引圧力の付与を実行させることにより、フラッシング部で受けた廃液を回収することができる。
[適用例5]本適用例にかかる液滴吐出装置のフラッシング制御方法は、ノズルから機能液を吐出する液滴吐出部と、前記液滴吐出部から吐出された前記機能液を受けるフラッシング部と、前記フラッシング部で受けた前記機能液を吸引する吸引部と、前記吸引部の吸引圧力を制御する制御部と、を有する液滴吐出装置のフラッシング制御方法であって、前記液滴吐出部から前記フラッシング部に向けて吐出される前記機能液の量に応じて、前記吸引圧力を制御することを特徴とする。
この構成によれば、吐出される機能液の量に応じて、吸引部の吸引圧力を制御することにより、フラッシング部で受けた廃液の回収効率と液滴吐出ヘッドのノズルの乾燥抑制を効率良く行うことができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材ごとに縮小を異ならせて図示している。
(液滴吐出装置の構成)
まず、液滴吐出装置の構成について説明する。図1は、液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、液滴吐出装置1には、直方体形状に形成される基台2が備えられている。本実施形態では、この基台2の長手方向をY方向とし、同Y方向と直交する方向をX方向とする。
まず、液滴吐出装置の構成について説明する。図1は、液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、液滴吐出装置1には、直方体形状に形成される基台2が備えられている。本実施形態では、この基台2の長手方向をY方向とし、同Y方向と直交する方向をX方向とする。
基台2の上面2aには、Y方向に延びる一対の案内レール3a,3bが同Y方向全幅にわたり凸設されている。その基台2の上側には、一対の案内レール3a,3bに対応する図示しない直動機構を備えた走査手段を構成するテーブル及びワーク移動テーブルとしてのステージ4が取り付けられている。そのステージ4の直動機構は、例えば案内レール3a,3bに沿ってY方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、所定のパルス信号を受けてステップ単位で正逆転するY軸モーター(図示しない)に連結されている。そして、所定のステップ数に相対する駆動信号がY軸モーターに入力されると、Y軸モーターが正転又は逆転して、ステージ4が同ステップ数に相当する分だけ、Y軸方向に沿って所定の速度で往動又は、復動する(Y方向に走査する)ようになっている。
さらに、基台2の上面2aには、案内レール3a,3bと平行に主走査位置検出装置5が配置され、ステージ4の位置が計測できるようになっている。
そのステージ4の上面には、載置面6が形成され、その載置面6には、図示しない吸引式の基材チャック機構が設けられている。そして、載置面6に基材7を載置すると、基材チャック機構によって、その基材7が載置面6の所定位置に位置決め固定されるようになっている。
基台2のX方向両側には、一対の支持台8a,8bが立設され、その一対の支持台8a,8bには、X方向に延びる案内部材9が架設されている。案内部材9は、その長手方向の幅がステージ4のX方向よりも長く形成され、その一端が支持台8a側に張り出すように配置されている。案内部材9の上側には、吐出する液体を供給可能に収容する収容タンク10が配設されている。一方、その案内部材9の下側には、X方向に延びる案内レール11がX方向全幅にわたり凸設されている。
案内レール11に沿って移動可能に配置されるキャリッジ12は、略直方体形状に形成されている。そのキャリッジ12の直動機構は、例えば案内レール11に沿ってX方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、所定のパルス信号を受けてステップ単位で正逆転するX軸モーター(図示しない)に連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号をX軸モーターに入力すると、X軸モーターが正転又は逆転して、キャリッジ12が同ステップ数に相当する分だけX方向に沿って往動又は復動する(X方向に走査する)。案内部材9とキャリッジ12との間には、副走査位置検出装置13が配置され、キャリッジ12の位置が計測できるようになっている。そして、キャリッジ12の下面(ステージ4側の面)には、液滴吐出部としての吐出ヘッド14が凸設されている。
基台2の片側の一方(図中X方向の逆方向)には、保守用基台15が配置されている。保守用基台15の上面15aには、Y方向に延びる一対の案内レール16a,16bが同Y方向全幅にわたり凸設されている。その保守用基台15の上側には、一対の案内レール16a,16bに対応する図示しない直動機構を備えた移動手段を構成する保守ステージ17が取り付けられている。その保守ステージ17の直動機構は、例えばステージ4と同様の直動機構であり、Y方向に沿って往動又は、復動するようになっている。
保守ステージ17の上には、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20が配置されている。フラッシングユニット18は、吐出ヘッド14内の流路を洗浄するとき、吐出ヘッド14から吐出する液滴を受ける装置である。吐出ヘッド14内に固形物が混入した場合に、固形物を吐出ヘッド14から排除するため、吐出ヘッド14から液滴を吐出して洗浄する。この液滴を受ける機能をフラッシングユニット18が行う。なお、フラッシングユニット18の詳細な構成については後述する。
キャッピングユニット19は、吐出ヘッド14に蓋をする装置である。吐出ヘッド14から吐出する液滴は、揮発性を有する場合があり、吐出ヘッド14に内在する機能液の溶媒がノズルから揮発すると、機能液の粘度が変わり、ノズルが目詰まりすることがある。キャッピングユニット19は、吐出ヘッド14に蓋をすることで、ノズルが目詰まりすることを防止するようになっている。
ワイピングユニット20は、吐出ヘッド14のノズルが配置されているノズルプレートを拭く装置である。ノズルプレートは、吐出ヘッド14において、基材7と対向する側の面に配置されている部材である。ノズルプレートに液滴が付着しているとき、ノズルプレートに付着している液滴と基材7とが接触して、基材7において、予定外の場所に液滴が付着してしまうことがある。ワイピングユニット20は、ノズルプレートを拭くことにより、基材7において、予定外の場所に液滴が付着してしまうことを防止している。
保守用基台15と基台2との間には、重量測定装置22が配置されている。重量測定装置22には、電子天秤が2台設置され、各電子天秤には、受け皿が配置されている。液滴が、吐出ヘッド14から受け皿に吐出され、電子天秤が液滴の重量を測定するようになっている。受け皿は、スポンジ状の吸収体を備え、吐出される液滴が、跳ねて、受け皿の外に出ないようになっている。電子天秤は、吐出ヘッド14が液滴を吐出する前後で、受け皿の重量を測定し、吐出前後の受け皿の重量の差分を測定している。
キャリッジ12が、案内レール11に沿って、X方向に移動することにより、吐出ヘッド14は、ヘッドクリーニング部21、重量測定装置22、基材7と対向する場所に移動し、液滴を吐出することができるようになっている。ヘッドクリーニング部21は、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20を含み、保守ステージ17が、案内レール16a,16bに沿って移動することにより、吐出ヘッド14と対向する場所に、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20のいずれか一つの装置が配置されるようになっている。
(吐出ヘッドの構成)
図2は、吐出ヘッドの構成を示す断面図である。図2に示すように、吐出ヘッド14は、ノズルプレート30を備え、ノズルプレート30には、ノズル31が形成されている。ノズルプレート30の上側であってノズル31と相対する位置には、ノズル31と連通するキャビティ32が形成されている。そして、吐出ヘッド14のキャビティ32には、収容タンク10に貯留されている機能液33が供給される。
図2は、吐出ヘッドの構成を示す断面図である。図2に示すように、吐出ヘッド14は、ノズルプレート30を備え、ノズルプレート30には、ノズル31が形成されている。ノズルプレート30の上側であってノズル31と相対する位置には、ノズル31と連通するキャビティ32が形成されている。そして、吐出ヘッド14のキャビティ32には、収容タンク10に貯留されている機能液33が供給される。
キャビティ32の上側には、上下方向(Z方向:縦振動)に振動して、キャビティ32内の容積を拡大縮小する振動板34と、上下方向に伸縮して振動板34を振動させる加圧手段としての圧電素子35が配設されている。圧電素子35が上下方向に伸縮して振動板34を振動し、振動板34がキャビティ32内の容積を拡大縮小してキャビティ32を加圧する。それにより、キャビティ32内の圧力が変動し、キャビティ32内に供給された機能液33は、ノズル31を通って吐出されるようになっている。
そして、吐出ヘッド14が圧電素子35を制御駆動するための駆動信号を受けると、圧電素子35が伸張して、振動板34がキャビティ32内の容積を縮小する。その結果、吐出ヘッド14のノズル31からは、縮小した容積分の機能液33が液滴36として吐出される。なお、本実施形態では、加圧手段として、縦振動型の圧電素子35を用いたが、特に、これに限定されず、例えば、下電極と圧電体層と上電極とを積層形成した撓み変形型の圧電素子を用いてもよい。また、圧力発生手段として、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用してもよい。さらには、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって機能液を液滴として吐出させる構成を有する吐出ヘッドであってもよい。
(電気制御の構成)
図3は、液滴吐出装置の電気制御ブロック図である。図3において、液滴吐出装置1はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU(演算処理装置)40と、各種情報を記憶するメモリー41とを有する。
図3は、液滴吐出装置の電気制御ブロック図である。図3において、液滴吐出装置1はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU(演算処理装置)40と、各種情報を記憶するメモリー41とを有する。
主走査駆動装置42、副走査駆動装置43、主走査位置検出装置5、副走査位置検出装置13、吐出ヘッド14を駆動するヘッド駆動回路44は、入出力インターフェース45およびバス46を介してCPU40に接続されている。さらに、入力装置47、ディスプレイ48、図1に示す重量測定装置22を構成する電子天秤49、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20も入出力インターフェース45およびバス46を介してCPU40に接続されている。同じく、ヘッドクリーニング部21において、1つのユニットを選択するクリーニング選択装置50も入出力インターフェース45およびバス46を介してCPU40に接続されている。
主走査駆動装置42は、ステージ4の移動を制御する装置であり、副走査駆動装置43は、キャリッジ12の移動を制御する装置である。主走査位置検出装置5が、ステージ4の位置を認識し、主走査駆動装置42が、ステージ4の移動を制御することにより、ステージ4を所望の位置に移動及び停止することが可能になっている。同じく、副走査位置検出装置13が、キャリッジ12の位置を認識し、副走査駆動装置43が、キャリッジ12の移動を制御することにより、キャリッジ12を所望の位置に移動及び停止することが可能になっている。
入力装置47は、液滴を吐出する各種加工条件を入力する装置であり、例えば、基材7に液滴を吐出する座標を図示しない外部装置から受信し、入力する装置である。ディスプレイ48は、加工条件や、作業状況を表示する装置であり、操作者は、ディスプレイ48に表示される情報を基に、入力装置47を用いて操作を行う。
電子天秤49は、吐出ヘッド14が吐出する液滴を受ける、受け皿の重量を測定する装置である。液滴が吐出される前後の受け皿の重量を測定して、測定値をCPU40に送信する。図1に示す重量測定装置22は、受け皿と電子天秤49などから構成される。
クリーニング選択装置50は、ヘッドクリーニング部21であるフラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20から1つの装置を選択して、吐出ヘッド14と対向する場所に移動する装置である。
メモリー41は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスク、CD−ROMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には、液滴吐出装置1における動作の制御手順が記述されたプログラムソフト51を記憶する記憶領域や、基材7内における吐出位置の座標データである吐出位置データ52を記憶するための記憶領域が設定される。さらに、基材7を主走査方向(Y方向)へ移動する主走査移動量と、キャリッジ12を副走査方向(X方向)へ移動する副走査移動量とを記憶するための記憶領域や、CPU40のためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設定される。
CPU40は、メモリー41内に記憶されたプログラムソフト51に従って、基材7における表面の所定位置に機能液を液滴吐出するための制御を行うものである。具体的な機能実現部として、電子天秤49を用いた重量測定を実現するための演算を行う重量測定演算部53と、吐出ヘッド14によって液滴を吐出するための演算を行う吐出演算部54を有する。
吐出演算部54を詳しく分割すれば、吐出ヘッド14を液滴吐出のための初期位置へセットするための吐出開始位置演算部55を有する。さらに、吐出演算部54は、基材7を主走査方向(Y方向)へ所定の速度で走査移動させるための制御を演算する主走査制御演算部56を有する。加えて、吐出演算部54は、吐出ヘッド14を副走査方向(X方向)へ所定の副走査量で移動させるための制御を演算する副走査制御演算部57を有する。さらに、吐出演算部54は吐出ヘッド14内の複数あるノズルのうちのいずれを作動させて機能液を吐出するかを制御するための演算を行うノズル吐出制御演算部58等といった各種の機能演算部を有する。
(フラッシングユニットの構成)
次に、フラッシングユニットの構成について説明する。図4は、フラッシングユニットの構成を示す模式図である。フラッシングユニット18は、吐出ヘッド14から吐出される液滴36(機能液)を捕獲する液滴吸収材60aと、液滴吸収材60aを収納し、捕獲した液滴36を機能液として保持する液滴受け皿60bとを有するフラッシング部60と、フラッシング部60で受けた機能液を配管63を介して吸引する吸引部としての吸引ポンプ62と、配管65を介して吸引ポンプ62によって吸引された機能液を収容する廃液タンク64等を備えている。
次に、フラッシングユニットの構成について説明する。図4は、フラッシングユニットの構成を示す模式図である。フラッシングユニット18は、吐出ヘッド14から吐出される液滴36(機能液)を捕獲する液滴吸収材60aと、液滴吸収材60aを収納し、捕獲した液滴36を機能液として保持する液滴受け皿60bとを有するフラッシング部60と、フラッシング部60で受けた機能液を配管63を介して吸引する吸引部としての吸引ポンプ62と、配管65を介して吸引ポンプ62によって吸引された機能液を収容する廃液タンク64等を備えている。
フラッシング部60に対する吸引ポンプ62の吸引圧力は、制御部としてのCPU(演算処理装置)40によって制御されている。具体的には、吐出ヘッド14からフラッシング部60に向けて吐出される機能液の量に応じて、吸引圧力が制御される。例えば、液滴吐出装置1の載置面6に基材7を搭載し、位置合わせを行い、基材7を載置面6に吸着している間は、吐出ヘッド14は、待機状態となる。このとき、ノズル31の機能液が増粘しないように定期的に液滴を吐出(待機フラッシング)する必要がある。この場合、吐出ヘッド14から吐出される液滴量は、比較的少量のため、吸引圧力を弱めるように吸引ポンプ62の吸引圧力を制御する。これにより、ノズルプレート30の面の乾燥を抑制し、機能液の増粘を防止することができる。また、フラッシング部60で受けた機能液の量は比較的少ないので、吸引圧力が弱くても、確実に機能液を回収することができる。
一方、液滴吐出装置1において液滴吐出駆動が長時間行われなかった後に、基材7に向けて液滴36を吐出するような場合には、ノズルプレート30のノズル31における機能液が増粘しているため、先述の待機フラッシングに比べ、より多くの機能液を吐出(描画前フラッシング)する必要がある。この場合、待機フラッシングにおける吸引圧力よりも、強い吸引圧力となるように吸引ポンプ62の吸引圧力を制御する。これにより、フラッシング部60に液滴吐出された機能液のオーバーフローを防止し、効率良く廃液を回収することができる。なお、描画前フラッシングでは、多量の液滴を吐出するため、吸引圧力によるノズルプレート30の乾燥の進行が遅くなり、機能液の増粘も進行しない。このため、機能液の増粘よりもフラッシング部60で受けた機能液の回収を優先的に行う。
(フラッシング制御方法)
次に、フラッシング制御方法について説明する。図5は、フラッシング制御方法を示すフローチャートである。
次に、フラッシング制御方法について説明する。図5は、フラッシング制御方法を示すフローチャートである。
まず、ステップS1では、プログラムソフト51に基づいて、CPU40から副走査駆動装置43に制御信号を送信し、キャリッジ12をヘッドクリーニング部21側(X方向)に移動させるとともに、フラッシングユニット18を移動させ、吐出ヘッド14とフラッシング部60とが対向する所定の位置で停止させる。
ステップS2では、フラッシングにおける吐出ヘッド14から吐出される液滴量(機能液)が、少量か否かを判断する。本実施形態では、待機フラッシング(液滴量(機能液):小量)か否かを判断する。待機フラッシングである場合(YES)には、ステップS3に移行し、待機フラッシングでない場合(NO)には、ステップS4に移行する。
ステップS3では、フラッシング部60に対する吸引圧力が弱くなるように吸引ポンプ62を駆動させ、フラッシング部60に負圧を付与する。
ステップS4では、フラッシング部60に対する吸引圧力が強くなるように吸引ポンプ62を駆動させ、フラッシング部60に負圧を付与する。
ステップS5では、CPU40からヘッド駆動回路44を介して吐出ヘッド14に駆動信号を送信し、当該駆動信号に基づいて、吐出ヘッド14からフラッシング部60に向けて液滴36を吐出する。吐出された液滴36は、液滴吸収材60aによって捕獲され、液滴受け皿60bによって機能液として保持される。そして、吸引ポンプ62の吸引圧力によってフラッシング部60で受けた機能液を吸引し、吸引された機能液は、廃液タンク64に廃液として収容される。
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
吐出ヘッド14からフラッシング部60に向けて吐出される機能液の量に応じて、フラッシング部60に対する吸引圧力を制御した。吐出される機能液の量が少ない場合には、フラッシング部に対する前記吸引圧力を弱め、吐出される機能液の量が多い場合には、フラッシング部に対する前記吸引圧力を強めた。これにより、フラッシング部で受けた廃液の回収効率と吐出ヘッドのノズル31における機能液の乾燥抑制を行うことができる。
なお、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
(変形例1)上記実施形態では、吐出ヘッド14からフラッシング部60に向けて吐出される機能液の量の判断基準を、待機フラッシングと描画前フラッシングの2者択一で判断したが、これに限定されない。例えば、吐出される液滴量の判断基準を3つ以上設けてもよい。このようにすれば、さらに、正確にノズル31における機能液の増粘を防止することができる。
(変形例2)上記実施形態では、吐出ヘッド14とフラッシング部60とが対向した状態において、吸引ポンプ62を駆動させ、フラッシング部60で受けた機能液を吸引したが、これに限定されない。例えば、吐出ヘッド14がフラッシング部60に対向している場合には、フラッシング部60に対する吸引圧力の付与を停止させ、すなわち、吸引ポンプ62を停止させ、吐出ヘッド14がフラッシング部60に対向していない場合に、フラッシング部60に対する吸引圧力の付与を実行、すなわち、吸引ポンプ62を駆動させてもよい。このようにすれば、吐出ヘッド14からフラッシング部60に向けて液滴を吐出しているときには、吸引圧力が付与されないため、吐出ヘッド14のノズル31の機能液の乾燥を防止することができる。
(変形例3)上記実施形態の液滴吐出装置1では、機能液としてのカラーフィルター用の液状材料、有機EL用の液状材料、UV硬化性の液状材料、基板配線用の液状材料等それぞれの液状材料毎に適用することができる。また、本実施形態では、平坦な表面を有する基材7を例に説明したが、これに限定されず、表面に凹凸を有する様々な部材にも適用することができる。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
1…液滴吐出装置、17…保守ステージ、18…フラッシングユニット、21…ヘッドクリーニング部、30…ノズルプレート、31…ノズル、33…機能液、36…液滴、40…CPU、41…メモリー、42…主走査駆動装置、43…副走査駆動装置、44…ヘッド駆動回路、50…クリーニング選択装置、51…プログラムソフト、60…フラッシング部、60a…液滴吸収材、60b…液滴受け皿、62…吸引ポンプ、64…廃液タンク。
Claims (5)
- ノズルから機能液を吐出する液滴吐出部と、
前記液滴吐出部から吐出された前記機能液を受けるフラッシング部と、
前記フラッシング部で受けた前記機能液を吸引する吸引部と、
前記吸引部の吸引圧力を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記制御部では、
前記液滴吐出部から前記フラッシング部に向けて吐出される前記機能液の量に応じて、前記吸引圧力を制御することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項2に記載の液滴吐出装置において、
前記制御部では、
前記液滴吐出部から前記フラッシング部に向けて吐出される前記機能液の量が少ないほど、前記フラッシング部に対する前記吸引圧力を弱めることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記制御部では、
前記液滴吐出部が前記フラッシング部に対向している場合には、前記フラッシング部に対する前記吸引圧力の付与を停止させ、
前記液滴吐出部が前記フラッシング部に対向していない場合には、前記フラッシング部に対する前記吸引圧力の付与を実行させることを特徴とする液滴吐出装置。 - ノズルから機能液を吐出する液滴吐出部と、
前記液滴吐出部から吐出された前記機能液を受けるフラッシング部と、
前記フラッシング部で受けた前記機能液を吸引する吸引部と、
前記吸引部の吸引圧力を制御する制御部と、を有する液滴吐出装置のフラッシング制御方法であって、
前記液滴吐出部から前記フラッシング部に向けて吐出される前記機能液の量に応じて、前記吸引圧力を制御することを特徴とする液滴吐出装置のフラッシング制御方法。
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-
2009
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